東京オリンピックでは決勝に進出し6位入賞。日本の走幅跳を牽引する橋岡優輝選手のエネルギー源は、“好き”という気持ち。自分を大切にしながら高みを目指す強さとは。走幅跳は趣味で仕事…。“好き”という気持ちが原動力。「走幅跳は走って跳ぶだけ、短距離走は走るだけ。見ているぶんにはどちらも簡単に思えますけど、それがゆえに難しい。実は動作の一つ一つにすごい技術があったり、選手の感性に合わせてかなり考え抜かれていたりするんですよ。正解がないから、ずっと追求していられるんです。陸上競技の楽しさとは?と聞かれたら、そう答えるのがしっくりきますね」中学で陸上を始め、高校から走幅跳に取り組み才能を開花させた。「僕にとっての陸上競技は、学生時代は趣味で、今は趣味を仕事にすることができたという感じです。もちろんベースに“好き”という気持ちがあるからこそ向き合えています」趣味を仕事にすることは理想的である一方、義務感が芽生えたり、興味が薄れたりと難しい一面もある。困難な状況に直面した時でも、好きな気持ちを維持する秘訣を聞くと、「壁にぶつかるのは当たり前、と捉えていますね。順風満帆にいく人ってそうそういないと思うんです。だから、何か問題や障害が起きた時に、どうしたら解決できるのかをいろいろ考えておく。それが好きであり続けるための僕のスタンスです。また、自分一人で悩みを抱え込みたくないとも思っていて、頼れる人を作ることも大切。人は多くいるほどいろいろな知識や情報をもらえるので、それには縁が必要かなと思います」さらには、オンとオフの切り替えもモチベーションを保つコツのよう。「練習している時間は没頭しますけど、それ以外は陸上のことをほぼ考えないので、公私がはっきりしすぎているかもしれません。うまくいかないことがあっても、友達と遊んだり、ドライブしたり、釣りをしたり、ほかのことをして考えないようにしますね。でも、どうしてもって時はオンに切り替えます」2019年の世界選手権では日本の走幅跳史上初の8位入賞、記憶に新しい東京オリンピックでは、37年ぶりの入賞となる6位と、日本人が長年果たせなかった記録を次々と打ち立てている。これまでの選手との違いはどこにあるのだろうか。「まず、37年ぶりと言われても何も思わなかったんですよね(笑)。人は人、自分は自分という考え方なので比較したことがなくて…。好きだから走幅跳をしていて、そこに結果がついてきている、としか言えないです。ただ一つ、環境に恵まれたことは大きいですね。問題の解決策でも言ったように、僕は多くの人の意見を聞き、様々な技術を学ばせてもらっています。それはコーチの理解があるからであり、外からのプレッシャーも感じずに済んでいる。かなり自由にやらせてもらっていると思います。それが、結果が伴う要因の原点といえるのかも」「でも」と続けて出た思いは…。「東京オリンピックは、メダル獲得を目指していたので、悔しい思いが大きい試合でした。競技人生はまだまだ続きますが、東京で開催された意味はすごく大きくて特別な思いがあったぶん、余計にそう思いますね。正直なところ、次のパリ大会に出られたとしても今の状態だと同じ結果、もしくはそこに届かない成績になりそうなので、力をつけなければ、経験を重ねなければいけないと痛烈に感じています。何となくですが、拠点を少しだけ海外にシフトして、一定期間ヨーロッパの大会を転戦することを考えています。まだ動きだす段階に至っていませんが、この3年でレベルアップしてみせます!」悔しさの中に後悔は?と尋ねると「考えたらキリがないので過ぎたこととして置いています」と即答。“好き”を第一に、柔軟な思考で多方面からより良いものを取り入れる。“自分を愛するアスリート”。ストイックなイメージとは別の新しい競技者のあり方なのかもしれない。Yuki Hashioka陸上走幅跳/富士通陸上競技部1999年1月23日生まれ、埼玉県出身。八王子学園八王子高等学校から日本大学に進学、今年4月富士通へ。(室内)走幅跳の日本記録保持者。好きな人のタイプは「喜怒哀楽がわかりやすい人」。シャツ¥12,500パンツ¥15,000シューズ¥22,500(以上コス/コス銀座店 TEL:03・3538・3360)タートルニットはスタイリスト私物※『anan』2021年11月3日号より。写真・彦坂栄治(まきうらオフィス)スタイリスト・中根美和子ヘア&メイク・MADDY取材、文・伊藤順子(by anan編集部)
2021年10月30日サッカーU-24日本代表の田中碧、三笘薫、橋岡大樹、 大迫敬介、計4選手の貴重なインタビュー記事を集めました。プレースタイルや強みのほか、知られざる素顔も。大舞台で戦う彼らの魅力にたっぷり浸ってください!U-24日本代表の精鋭、田中碧、三笘薫、橋岡大樹、大迫敬介の4選手が登場!これまでanan、及びananwebにご登場いただいたU-24日本代表の選手インタビュー記事を集めました。プレースタイルのほか、知らなかった意外な私生活のことも。素顔を知ればもっと応援したくなること間違いなし!まずは、アメージングなドリブルで多くの人々を虜にする三笘薫選手からどうぞ。三笘薫選手「僕は自分の世界を持っている」『anan』2021年3月31日発売号の「色気の在りか。」特集では、アスリートの色気ページにご登場いただき、精悍な眼差しのグラビアが大反響を呼んだ三笘薫選手。周囲の期待やプレッシャーの対処法を、誌面にあるように「毎試合の反省点を練習に落とし込んで次に活かす。それを積み重ねていくしかない」と即答。ほかにも、2年目のジンクスについては「今季はより実力を求められると思いますし、各クラブ、僕に対する対策もいろいろとしてくると思います。そのうえでも、それを上回る活躍をしたい」と語り、抱負をたずねると「自分のステータス、実力を1日1日伸ばしていきたい」とコメント。どれも間髪入れずに答えが返ってきて、その速さは、次の質問を考えるのにこちらが困ってしまうほど。ーーピッチ上で魅せるプレーのように、迷いのない答え方をされますね。どれも前から心に決めていたような。大学時代から、プロになってからのことをイメージしていました。自分のパフォーマンスを最大限に活かすには、どのような準備をすればいいのかをずっと考えていたんです。いざプロになり、観客数やプレーヤーとしての見られ方も違うので、最初の頃は見極めながらやっていましたけれど、4年間、自分を客観的に見つめられる時間をもらえたおかげで、こういった考えに辿り着けましたし、ブレずにやってこれているのだと思います。ーー若くして海外に挑戦する選手が目立つなか、あえて大学進学を選んだ理由にもつながりそうですね。どちらがいいか悪いかというのではなく、プロに行く時期は自分の成長に合わせて選べばいいと思っていて、それが僕にとっては大学卒業後のタイミングだったんですね。僕にとって大学の4年間は、プロへの心構えができただけでなく、サッカー以外の活動や勉強にも取り組むことができました。そして、いまのサッカーに専念できる環境をとてもありがたいとも思える。すごく大きなメリットだったと思っています。ーーでも、サッカー以外のことに時間を費やせるということは、誘惑も多々あり、だったのでは?大学に限らず、高卒からプロになるケースでも言えると思いますし、それは自分を律していくしかないです。遊んでしまえば、当然プロになれないですから、覚悟を決めて過ごしていました。ーーこうお話を聞いていると、三笘選手は周りに流されず、自分で考えて決めたことを実行に移すタイプ、と思えます。そうですね、どちらかというと、自分の世界を持っているほうです。また、例えば試合があるとして、そこから逆算してやるべきことを計画していくので、ルーティーンもけっこうありますね。前日の過ごし方や食事の摂り方をパフォーマンスに結びつけて、今回よかったからこれを続けようとか、逆に悪かったからこうしてみようとか、いろいろ積み重ねて自分なりにベストを導き出すようにしています。ーー流されないといえば、昨シーズンに多かった途中出場でも、ピッチ上の空気をすぐにご自分のものにされていた印象があります。よく冷静と言ってもらえる状況判断やプレーは、動じない性格が影響しているかもしれないですね。ピッチに入る前はドキドキしますけれど、一度ボールに触れれば練習と同じ感覚になれます。そこからは自信があるので、いつも通りの動きができますね。ーー感情的になったりすることは?カッとなる時はもちろんありますよ。絶対に得点できる位置に自分がいるのに、ボールが来なかった時などはそうなりますね。でも、私生活同様多くは主張しません(笑)。「次、見ておいてね」と自分の存在をアピールするくらいにしています。とはいえ、自分自身をどう評価しているかといったら、どのプレーも極められていません。シュートはまだ課題があるし、ドリブルも奪われるので、むしろ満足できる部分はひとつもなく、伸びしろだらけだと思っています。ーー特に、弱みを挙げるとしたら?言えないので、全部、と言っておきます(笑)。ーー(笑)。では、具体的な目標を教えてください。目標というよりも、日々の練習から到達できるものとして、怪我をしないで全試合出場、タイトル獲得に貢献、日本代表に選出、ワールドカップに出場、などを挙げたいですね。成長の指針をどんどん伸ばして、去年以上に自分はやれるという自信がほしいですし、去年より成長したと思えるような一年にしたい。そして、日本に限らず世界に自分の名が知られるような活躍をしたいです。※写真・岡本俊(まきうらオフィス)、文・伊藤順子※2021年4月17日配信。ーー加えて、冒頭にも触れた『anan』2021年3月31日発売号「色気の在りか。」特集の、三笘選手のページもご紹介しましょう!三笘選手の思う、「アスリートの色気」とは?難しいプレーを簡単そうに見せる選手に“色気”を感じます。ーー昨シーズンを振り返って。充実したシーズンでしたが、満足した試合はひとつもないですね。たとえ得点に結びついても、そのプレーが実力かどうかは自分で判断しています。周りの評価や期待が気になる時期もありましたが、コンディション維持に集中することが結果につながると思うので、毎試合の反省点を練習に落とし込んで次に活かす。それを積み重ねていくしかないと思っています。武器であるドリブルや、パスの精度をもっと高めて、“どうやってるの?”と不思議に思われるようなプレーを見せたいですね。ーー間近で見るほどに揺らぎのない強い眼差しは眩しく、謙虚さと強い意志が紡ぎ出す言葉の端々からは、プロ2年目の23歳とは思えない自信と風格さえも感じさせる。そこに、別次元のドリブルを繰り出すプレーだけじゃない、三笘選手だけの“色気”、人を惹きつける輝きがある。そう言っていただけるのは嬉しいですが、僕自身は全くないと思っています(笑)。色気を感じるのは、いやらしいプレーをする選手かな。クラブで言うなら家長昭博選手。フィジカルが強くて、難しいプレーを簡単そうに見せるのもうまいし、スペースの取り方、味方を鼓舞するところでもいろいろと引き出しが多くて勉強になります。ビジュアルもカッコいいですしね。普段の僕は、あまりしゃべらないほうで、いじるでもなくいじられるでもなく、そのやり取りを端っこで見ているような悪いタイプ(笑)。休日は、部屋で好きな音楽を流しながらゆっくり過ごすことが多くて、あとはサッカーの動画や映画を観たり…。目的を持って生活したいとは思いますが、プライベートは地味な毎日を送っていますね(笑)。※『anan』2021年3月31日号より。写真・岡本 俊(まきうらオフィス)スタイリスト・中根美和子取材、文・伊藤順子(by anan編集部)※2021年3月27日配信。ーー続いては、守護神・大迫敬介選手。ゴールキーパーの役目は、ただゴールを守るだけではない…?大迫敬介選手「女性には僕のこのプレーを見てほしい!」――日本代表に選出され、Jリーグの中でも一躍注目される選手となられましたが、意識している選手はいますか?同じゴールキーパーである、浦和レッズの西川周作選手ですね。憧れだし、まねしたい選手です。――どんな部分をまねしたいのですか?ゴールキーパーって、ゴールを守るだけのイメージがありますが、西川選手はそうじゃない。攻撃の起点を作れる選手なんです。この間、浦和レッズ戦で互いに先発出場した時には、試合後、ユニホーム交換もさせてもらって。嬉しかったです。――では、大迫選手のプレーのポイントは?西川選手とまさに同じです。自分がボールをキャッチした後に、思い切り前に蹴って前線のフォワードの選手にボールを回して、一気にピンチをチャンスにするのは僕が得意とするところ。なので、キーパーはそういう攻撃の起点になれるポジションでもあるということを、僕のプレーを見て知ってほしいなと思います。――そういう具体的に観るポイントがあると初心者も観戦を楽しめそうですね。そうですね。そして、僕、試合中はめちゃめちゃ声を出します。叫びまくっていますね。スタジアムによっては声が通りにくかったりするので、ゴールキーパーは声を出すこともひとつの大切な仕事だと思っています。そこもぜひ注目してほしいですね。※写真・大嶋千尋文・薮内加奈※2019年9月15日配信。ーー3人目は、浦和レッズからシントトロイデンに期限付き移籍をしている、アグレッシブなプレーが持ち味のディフェンダー、橋岡大樹選手。橋岡大樹選手「緊張をほぐすために、笑うようにしています」プレー中の真剣な表情とは打って変わり、撮影、取材中は冒頭からニコニコ笑顔。初対面とは思えないラフな雰囲気でインタビューが始まりました。ーーカメラマンの「笑って!」といういきなりの要求にも素直に応えてくれました。緊張はしないのですか?緊張はします。だからこそ、ほぐれるように笑顔を心がけているんです。僕のチャームポイントでもありますね。もちろんいつも笑っているわけではなく、場をわきまえていますよ。ただ、仲間内ではヘラヘラしているからか、よくいじられます(笑)。でも、みんなとワイワイしているのが好きなので、いじられるのは全然かまわないし、僕からいじったりもしています。ーーピッチ外では朗らかで親しみやすい印象がありますが、実はお父さまは元野球選手、お母さまは元陸上短距離選手であり、叔父さまは棒高跳びの元日本記録保持者、そしていとこに、陸上走り幅跳びの橋岡優輝選手がいるアスリート一族。サラブレッドの橋岡選手も浦和レッズの育成組織であるアカデミー育ちということで、非常に厳しい競争を勝ち抜いてこられました。いやいやそんな……(と、しきりに謙遜)、でも、確かに昔から運動神経はいいほうですね。野球でも陸上でもなくサッカーを始めたのは、兄の影響です。兄が「野球よりも楽しい」と入ったサッカー少年団に僕がついていきだしたのがきっかけですね。小1~6年まではそこにいて、中学から浦和レッズに入りました。セレクションは、何百人といたなかから、僕を含めて20人が選ばれたと聞いています。当時、自信なんてものはなかったですが、とにかく入りたい一心で臨みました。ーーそこから鍛錬されて2018年にトップチームへ昇格、そして日本代表にも召集されています。見事なまでの大躍進ですが、ご自分のプレーはどこが強みだと思いますか?熱く戦う姿、ですね。自分で言うのもなんですが、1対1の場面では粘り強くいくし、ヘディングも強い、そして足が速いと思っています。僕は、感動させるプレーをしたいんです。上手な選手はいっぱいいますけど、感動させられるプレーヤーは少ないんじゃないかと。海外でいうと、カルレス・プジョル選手(元FCバルセロナ、2014年現役引退)や、Jリーグでは田中マルクス闘莉王選手(2019年まで京都サンガF.C.所属)でしょうか。 だからこそ、多くの人が心打たれるような選手になりたいです。※写真・黒川ひろみ文・伊藤順子※2019年10月19日配信。最後は、川崎フロンターレからフォルトゥナ・デュッセルドルフへ移籍したばかりで、日本代表の勝利の鍵を握る中盤・田中碧選手。田中碧選手「点は決めたいけれど、目立ちたくないんです」ーー川崎フロンターレの、何十倍もの競争率を勝ち抜いた強者が集うアカデミーからの生え抜きである田中選手。トップチーム昇格後はデビュー戦で初得点し、記念グッズも発売され、まさに「エリート街道」をひた走る。だが、順風満帆かといえば、「18歳の時に引退を考えるほど追い込まれた」そうで、「先輩の助言が重荷に感じた」時期も。自分に打ち克つべく、課題を書き出し試合で成功体験を重ね、今や東京オリンピックを担うU‐22(2021年現在はU-24)日本代表になるほどの存在に。「MFという役割は、FWのような派手さはありませんが、僕を起点としてゴールが生まれるので、パス回しなどを見てほしい」努力家で負けず嫌い。アスリートならではの性格が垣間見えるが、自称「恥ずかしがり屋」。「点は決めたいけれど、目立ちたくないんです。友達がわちゃわちゃしてるのもそっと見ていたいし、休日はずっと家にいたい」夢を尋ねると「フル代表はもちろん、いずれはヨーロッパに移籍し、チャンピオンズリーグで優勝すること」と即答。チームカラーのサックスブルーから代表の藍色、そして未知なる色へ。変わりゆく「碧」を見守り続けたい。※『anan』2019年11月6日号より。写真・小笠原真紀取材、文・伊藤順子(by anan編集部)※2019年初配信、2021年4月10日に再編集し配信。まとめ作成・伊藤順子
2021年07月22日U-22日本代表でも活躍する、浦和レッズの熱い男、橋岡大樹選手にお話をうかがいました。ご自分のプレースタイルのほか、ピッチ外で見せる笑顔のヒミツや恋愛観を告白。そして、驚きのカミングアウトも! ピカピカの橋岡スマイルとともにご覧ください。写真・黒川ひろみ 文・伊藤順子緊張をほぐすために、笑うようにしています闘志あふれる守備で観る者を魅了させ、時にはチームを鼓舞する弱冠20歳の若きディフェンダー・橋岡大樹選手。プレー中の真剣な表情とは打って変わり、撮影、取材中は冒頭からニコニコ笑顔。初対面とは思えないラフな雰囲気でインタビューが始まりました。ーーカメラマンの「笑って!」といういきなりの要求にも素直に応えてくれました。緊張はしないのですか?緊張はします。だからこそ、ほぐれるように笑顔を心がけているんです。僕のチャームポイントでもありますね。もちろんいつも笑っているわけではなく、場をわきまえていますよ。ただ、仲間内ではヘラヘラしているからか、よくいじられます(笑)。でも、みんなとワイワイしているのが好きなので、いじられるのは全然かまわないし、僕からいじったりもしています。ーーピッチ外では朗らかで親しみやすい印象がありますが、実はお父さまは元野球選手、お母さまは元陸上短距離選手であり、叔父さまは棒高跳びの元日本記録保持者、そしていとこに、東京オリンピック代表候補である陸上走り幅跳びの橋岡優輝選手がいるアスリート一族。サラブレッドの橋岡選手も浦和レッズの育成組織であるアカデミー育ちということで、非常に厳しい競争を勝ち抜いてこられました。いやいやそんな……(と、しきりに謙遜)、でも、確かに昔から運動神経はいいほうですね。野球でも陸上でもなくサッカーを始めたのは、兄の影響です。兄が「野球よりも楽しい」と入ったサッカー少年団に僕がついていきだしたのがきっかけですね。小1~6年まではそこにいて、中学からレッズに入りました。セレクションは、何百人といたなかから、僕を含めて20人が選ばれたと聞いています。当時、自信なんてものはなかったですが、とにかく入りたい一心で臨みました。とにかく熱く! 感動させるプレーを目指す!ーーそこから鍛錬されて2018年にトップチームへ昇格、そして東京オリンピックへとつながるU-22日本代表にも召集されています。見事なまでの大躍進ですが、ご自分のプレーはどこが強みだと思いますか?熱く戦う姿、ですね。自分で言うのもなんですが、1対1の場面では粘り強くいくし、ヘディングも強い、そして足が速いと思っています。僕は、感動させるプレーをしたいんです。上手な選手はいっぱいいますけど、感動させられるプレーヤーは少ないんじゃないかと。海外でいうと、カルレス・プジョル選手(元FCバルセロナ、2014年現役引退)や、Jリーグでは田中マルクス闘莉王選手(京都サンガF.C.)でしょうか。 だからこそ、多くの人が心打たれるような選手になりたいです。ーー無知で申し訳ないですが、テクニックが上手な選手と、感動させる選手は違うんですね。違いますね! 感動するのは、なんていうか、なりふりかまわない、泥臭いプレーというんでしょうか。要は、僕を観にきてくれればわかります(笑)。僕の姿を見て感動してください。恋愛はご無沙汰…彼女募集中です!ーーこれを読んでスタジアムへ行きたくなる女子が増えそうです(笑)。サッカー選手の橋岡選手はスタジアムで拝見するとして、素顔の橋岡選手も教えてください。まず、ご趣味は?映画を観ることです。アクション、コメディ、ホラーと、気になったものは何でも観ますね。あらゆる動画配信アプリを入れています。あと、服などの買い物も好きです。同じ寮生や地元がココ浦和なので、昔からの友人を誘って行きます。ーーどんな私服を着られるんですか?きれいめだったり、カジュアルだったりと、いろいろなテイストの服を試しています(笑)。クラブの先輩やインスタグラムを参考にして、カッコいいと思ったものを探しに行きますね。ーーでは、いよいよみんなが気になる、好きな女性のタイプは?ショートカットで年上の女性が好きです。甘えたいわけではないですが、甘えられるよりは……。あまりにも甘えられると、引いてしまいます(笑)。好きになったら、ガンガンいきますね。ーーということは、さすがの全勝中ですか?いえ、告白してフラれたこともあります。年上の女性に気持ちを打ち明けたのですが、年下はあまり好きじゃない、と言われました……。その時は、落ち込んで切り替えることもなかなかできなかったですが、サッカーをしていればたいていは忘れます。時間の経過と大好きなサッカーが傷心を癒してくれますね。でも、最近は恋愛してないので……。ーーえ、恋愛をしていないのですか?はい。彼女がほしいです。募集中です!ーー驚きのカミングアウトですが、ではせっかくなので、橋岡選手の特典を教えてください。もし付き合ったとしたら、何をしてくれますか?ドライブが好きなので、いろいろなところへ連れて行きます。希望の場所へどこにでも! そして、しっぽり過ごすよりはアクティブなことをしたいですね。楽しませたいと思います!カッコいいと思うのは、安部裕葵選手と谷口彰悟選手ーーすごく素敵ですね! 彼女ができるのは橋岡選手次第で、時間の問題のような気がします。交友関係も広そうですね。いろいろな人とよく話します。だから、仲がいい選手は? と聞かれても、みんないい人だから、この人! とは断定できないですね。ーーライバルはいますか?日本代表で同じポジションの選手のプレーを見るとすごいなと思うし、刺激を受けます。でも、ライバルといったら、クラブのユースで一緒だった荻原拓也選手ですね。彼が活躍すると、僕もマジで頑張らないと、と奮起します。きっと彼もそう思ってくれているだろうから、お互いを高め合えるいい関係だと思います。ーー惚れてしまう選手は?今季、鹿島アントラーズからバルセロナFCへ移籍した、安部裕葵選手がカッコいいですね。Jリーグだと、谷口彰悟選手(川崎フロンターレ)。背は高いし、爽やかな感じがすごくいいですよね。僕はそういうタイプが好きです。ーーサッカーを知らない人でも、橋岡選手おすすめとあれば、さっそく検索しそうです。最後に、女性誌媒体に出ていただいたので、読者のみなさんにひと言をお願いします!僕をあまり見たことがない人もいると思いますが、これを読んで好きになってくれたら嬉しいです。それと、本当に彼女募集中なので、ぜひ試合を観にきていただき、僕の魅力が伝わるといいです(笑)。人見知りも全然しないので、よければ話しかけてくださいね!レッズではスタメンに定着し、10月のU-22日本代表ブラジル遠征でも選抜された橋岡選手。日本サッカー界の未来を担う、ものすごい選手ではありますが、いい意味でそれを感じさせない人柄が、みんなから愛されている理由のひとつだと思いました。橋岡選手の全身全霊を注ぐ魂の姿を見て勇気づけられる人も多くいるはず。今後も、Jリーグや世界の大舞台で魅せるアグレッシブなプレーを楽しみにしています!
2019年10月19日