橋本愛と宮崎あおいが娘・母役で共演する映画『バースデーカード』の主題歌が木村カエラの新曲『向日葵』に決定した。くるりの岸田繁が作曲を手がけている。『バースデーカード』特報本作は、10歳の娘を残してこの世を去った母が愛する娘のために送ったバースデーカードを通じて、成長していく娘と、母の愛を描く感動作。宮崎が母を、橋本が娘を演じるほか、ユースケ・サンタマリア、須賀健太らが出演する。木村カエラが映画主題歌を担当するのは『チェブラーシカ』以来6年ぶりで、映画のオールラッシュ(撮影したフィルムを脚本の通りに並べてつなげたもの)を観て、主題歌を書き下ろした。木村は「主題歌には『向日葵』と名前をつけました。『向日葵』の花言葉は“あなただけをみつめている”。母親にとって子供は太陽。雲で隠れ、その輝きを無くしてしまわないように、いつもどんな時もその光だけを見つめている母親の姿と、太陽の方向を見て咲くひまわりとを重ね歌詞を綴りました」とコメント。「カエラの歌は、自分にとってのインスピレーション。彼女のために曲を書くということは、とても自然なことなんです」という岸田が作曲を担当した。主題歌『向日葵』は、このほど公開になった映画の特報にも使用されている。また、母の日(5月8日)から特設サイトで、大切な人にメッセージをおくるSNSキャンペーンが行われ、参加者の中から抽選で20組40人が映画の特別試写会に招待されることも、あわせて発表になっている。『バースデーカード』10月22日(土) 全国ロードショー
2016年05月06日歌手の木村カエラが、女優・橋本愛と宮崎あおいが初共演する映画『バースデーカード』(10月22日公開)の主題歌として、ロックバンド・くるりの岸田繁と書き下ろした楽曲「向日葵」を提供することが明らかになり6日、同曲使用の特報が公開された。本作で橋本が演じる主人公は、天国にいる母より毎年届くバースデーカードから、幸せに向かってい進んでいく娘・紀子(橋本)。一方の宮崎が演じるのは、明るく気丈に振る舞い、行動的だったが自らの命の限界を悟り、娘にバースデーカードを書き残す優しい母・芳恵。メガホンを取るのは、『びったれ!!!』(15年)などの吉田康弘監督。2人のほか、ユースケ・サンタマリア、須賀健太らも出演する。主題歌は、木村が映画の脚本を読み込み、オールラッシュ(編集段階の作品)を観て本作のために書き下ろした新曲。木村は、『天然コケッコー』(07年)の主題歌でもあった、くるりの楽曲「言葉はさんかく こころは四角」をカバーしていたこともあったが、そんなくるりの岸田とタッグを組むのは今回が初となる。木村は、これまで「一緒に一つの楽曲をつくりあげたい!」と長く熱望していたが今回、そのコラボレーションが実現。楽曲は大切な人との出会いをまっすぐに咲く向日葵になぞらえ、温かなメロディーとストレートな歌詞で表現されているという。そんな主題歌を使用した特報は、紀子と芳恵の初となる映像。穏やかな主題歌も相まって、優しく温かな世界観の一端を垣間見ることができる。木村は、劇中で紀子や芳恵が「一人の人間として日々と葛藤し、弱さと闘う姿を見せるシーンがあります」と明かし、「紀子が成長したことを感じ、そして母親が紀子へ残したかったものがそこにはしっかりと存在する…とても大好きなシーン」と感慨を口にする。また、主題歌は「母親にとって子供は太陽。雲で隠れ、その輝きを無くしてしまわないように、いつもどんな時もその光だけを見つめている母親の姿と、太陽の方向を見て咲くひまわりとを重ね歌詞を綴りました」と制作背景を告白。さらに、「温かくも切ないメロディーは、私の書く言葉をとても素敵な世界へ連れていってくれました」と岸田の作曲を絶賛している。一方の橋本は、「カエラさんとくるりの岸田さんという敬愛するお二人の共同製作と聞いてそれだけで大興奮!」と感激。「物語の終わりに流れる音楽というのは、映画において本当に重大な意味や影響がある」と前置きしながら、「この向日葵という曲に、間違いなく映画の格を底上げしていただいた」とまで語り、感謝の意を示した。このほか、母の日・8日より特設サイトでキャンペーンを開始。Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSに大切な人へ感謝の気持ちをつぶやいた人の中から抽選で20組40名が本作の特別試写会に招待される。(C)2016「バースデーカード」製作委員会
2016年05月06日熊本地震発生直後から被災地で給水活動を行っていた熊本市出身の俳優・高良健吾が25日(月)、都内で行われた短編映画『うつくしいひと』のチャリティー上映会に、女優の橋本愛、行定勲監督らと出席した。同作は、昨年10月に熊本市出身の行定監督が、初めて故郷・熊本を舞台に撮りあげた地域発の短編作。今月21日に発売されたこの日の座席指定券218席は完売し、立ち見券32枚も完売した。劇中には、甚大な被害を受ける前の熊本の美しい風景や熊本城の姿が映されている。今年3月に熊本で行われた「菊池映画祭2016」で上映されたほか、6月2日から開催する「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016」でクロージング作品として上映される。18日に博多経由で被災地入りしたという高良さんは「熊本で地震が起こるなんて誰も思わなかったし、地元の皆もそう言っていた。阿蘇大橋は小さいときに通っていた橋なので、そこがああいう景色になっているのはちょっと…」と変わり果てた故郷の姿にしばし絶句。一部被害を受けた熊本城は復旧まで約20年かかるといわれているが「熊本城は熊本のシンボル。直すのに20年かかると言われているけれど、それくらい長いスパンで支援していきたい。支援は今回だけで終わりではない。故郷は特別。長く育ててもらった気持ちが心の根っこにあるので、そこに対しての恩返しの気持ちが強い」と復興活動継続への思いを明かした。一部ネット上では芸能人による復興支援活動に対して懐疑的な声や批判もある。高良さんは「いいことも悪いこともジャッジされる仕事」としながらも「(復興支援している人は)応援したいという気持ちが真中にあるので、ちょっとしたミスや上げ足を取って批判する様な気持ちは分からない。批判されているのは可哀想」と述べた。これに現地で被災した行定監督も「相手の気持ちを考えれば、寛容になれるはず。それぞれが一度、相手の気持ちに立ってみるのは重要」と呼びかけた。同じく熊本市出身の橋本さんは、本作について「複雑な心境だけれど、この映画を撮って、映像として以前の景色を残すことが出来て良かったと思う。そしてこのようにチャリティー上映が実現出来て嬉しい」としみじみ。被災地には親族や友人もいるが「励ましの言葉や行動は、被災地の人たちを安心させる。これまではそういう力を甘く見ていたけれど、思い知らされた。心のケアも必要で、被災地の方々が安心して暮らせるように自分でも何かの助けになりたい」と想いを馳せた。(text:cinemacafe.net)
2016年04月25日橋本愛と宮崎あおいが娘と母役で競演し、『パッチギ!』『嫌われ松子の一生』にも参加している吉田康弘監督が贈る感動作『バースデーカード』。この度、いま注目の若手俳優・中村蒼が、橋本さん演じる主人公・紀子の初恋の相手・立石純役として初共演することが明らかになった。小学生時代のあだ名は「泣き虫のりこ」。落ち込む私をいつも励ましてくれるのがママ。優しくて、明るくて、そんなママのことが大好き。このままずっと隣にいて安心させてくれる、と当たり前のように思っていた。10歳の誕生日までは…。ママは病気に勝てず天国に行ってしまった。ママと過ごす最後の年になってしまった10歳の誕生日、ある約束をした。それは20歳を迎えるまで私たち姉弟に毎年手紙を贈ること。翌年訪れた、母がいない11歳の誕生日、本当に手紙が届いた。そして20歳を迎えた最後の手紙。そこには10年前私が投げかけてしまった質問の返事が記されていた。「ママは希望通りの人生が送れている?満足できている?」。小学校のクイズ大会で一問も答えられず落ち込む私を励ましてくれたママ。でも私はふり切ってしまったのだ。その後ママは「ごめんね」と泣いていた。私はそこからずっと、ママにかける言葉を探していたように思う。ママの“答え”を読んだ後、私は決心した。10年前のあの日をやり直すために。たくさんの出会いと経験を経て、私が変われるチャンスを手紙はくれた。さらにチャーミングなママは、まだサプライズを用意。最後に思いがけないプレゼントが待っていた――。誕生日に毎年届く、亡き母からの“バースデーカード”。それは、最愛の娘の成長を見守ることが出来ないことを悟った母が、ありったけの愛を込めて綴った未来の娘への“手紙”…。バースデーカードを通して成長していく娘・紀子(17~25歳)役には橋本さんが、母・芳恵役に宮崎さんが好演。さらに、家族を温かく見守る紀子の父・宗一郎役にはユースケ・サンタマリア、一家のムードメーカー的存在の紀子の弟・正男役に須賀健太といった個性豊かな実力派俳優が集結している。そんな中、今回新たに決定したのは、主演映画『東京難民』、SPドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」などに出演する中村さん。昨年放送された「無痛~診える眼~」では、先天性無痛症で無毛症の青年という近年でも類を見ない難役に挑戦し、まるで別人のレベルまで変身する徹底的な役作りと今まで培われた確かな演技力で世間に圧倒的なインパクトを与えた中村さん。そんな彼が、今回演じるのは、紀子とは中学校が同じでずっと紀子とっての憧れの存在で、19歳のときに偶然に再会を果たし、ラーメン屋で修業しながらしっかりと将来を見据えて精神的にも自立している立石に、紀子は再び惹かれ始めるという役どころ。立石の言葉に励まされ、影響されながら少しづつ自分の殻を破っていく紀子。次第に立石の存在は紀子にとって大きな存在となり、いつしかかけがえのない相手になっていく…。今回中村さんは、いつか自分のお店を持つという夢に向かって日々努力しているという役のため、撮影前に都内のラーメン屋さんに何度も通い、実際にラーメン屋の店員の所作や麺の湯切りの修業を実施。特に湯切りの場面では、監督の意向で平ザルを使用。実はこの平ザルがとても難しい。そのため、中村さんは1か月間自宅のお風呂場で濡らしたタオルを麺に見立てて湯切りの猛練習。湯切りのしすぎで右腕が筋肉痛になるほど自分を追い詰めたようだ。撮影は実際に長野県岡谷市で営業している店で行われ、中村さんの一連の所作を観た店長は「教えることは何もない。筋がとても良い!」と太鼓判を押すほど。さらに今回は、1年以上離れていたバイクの運転にも挑戦!劇中で乗らなければならないバイクは旧式のバイクだったため、エンジンをかける事すら難しいバイク。さらに、紀子を乗せた2人乗りのシーンもあるため、撮影前に1週間の猛練習を行なったという。今後も黒木瞳が初監督をつとめる映画『嫌な女』など多数の出演作品が控えている中村さん。今最も注目されている若手俳優のひとりとあって本作の注目度もさらに高まりそうだ。<以下キャスト&スタッフコメント>■中村蒼今回立石役で出演する事になりました。原作ものが映像化される中、今作はオリジナルの作品で撮影現場では監督のこの作品にかける想いが伝わる様な熱い演技指導を受けとても素敵な時間を過ごさせてもらいました。主演の橋本さんは当時は10代だったにもかかわらずどっしりされていて、でも現場を離れると10代らしい表情に戻って強い部分と少し子供っぽい部分を持っている姿は本当に紀子そのものでした。母親の愛家族の愛の偉大さ最後には希望が持てる映画になっています。■橋本愛紀子と立石くんの関係をどう作れば2人が結婚まで行き着いてその先歩んでいけるのか、悩んでいた部分があったのですが現場でお芝居をしてすぐ、中村さんの母性をくすぐる笑顔と仕草にその答えを見ることができました。優しくて純粋で一生懸命で時に頼りになる、素敵な恋人でした。紀子の結婚相手が中村さんで良かった、と安心しました。■吉田康弘監督不器用でシャイだけど、純粋で熱い男を演じてもらいました。中村君の優しいけど意志の強そうな眼差しと、時折り見せる親しみやすい笑顔が役にぴったりでした。役作りのために、扱いにくいバイクの走行練習をしてもらったり、ラーメン屋の店員所作や、麺の湯切りを習得してもらいました。演技も自然体で、細やかな表情が素晴らしく、役の魅力を存分に表現してくれたと思っております。何よりも笑顔が素敵です。癒されます。安心できます。『バースデーカード』は2016年10月、全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月23日笑福亭鶴瓶が注目の人物の素顔に迫る番組「A-Studio」の新アシスタントとして森川葵が就任し、TBS局内で囲み取材が行われた。森川さんは、釣瓶さんより「お前はなんか肝が据わっているし、大丈夫だ」と背中を押されたと明かし、「本当に少しだけですけど大丈夫なんだって思いました」と、バラ色の笑顔を浮かべた。森川さんが8代目サブMCとして初登場する4月1日(#357)と4月8日(#358)の収録の後、取材は行われた。収録直後の感想を尋ねられた森川さんは、「たくさんのお客さまが目の前にいて、釣瓶さんがいて、自分が何をしていいかわからなくってずっと緊張しっぱなしでした。今日、肩こりがひどくなった気がします(笑)」と言いながらも、ようやく一息ついた様子。#357のゲストは多部未華子、#358は坂口健太郎と俳優同士の競演となった。特に、坂口さんとは現在放送中のフジテレビ系ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」で想いを寄せられる役として近しい距離にいる。バラエティで一緒になることについて、森川さんは「普段の姿を知っているので、人生をどういうふうに生きてきたかとかを聞くと、なんか知ってる坂口さんと知らない坂口さんが出てきて…。これ知っちゃっていいのかなって思ったり(笑)」と、ゲストの魅力を引き出していく番組だと語った。ちなみに、話を聞いてみたいゲストは「橋本愛」だそう。その理由を「同じ年なんですけど、橋本愛と仲が良いんです。一緒にいて、『どう育ったらこの落ち着きが出るの?』っていうくらいなので、橋本愛に関して知ってみたいなって思います。調べてみたいです」と、ラブコールを送っていた。森川さんの8代目アシスタント起用について、番組プロデューサーの酒井祐輔氏は「ドラマや映画の役柄で始末の悪い女の子を演じさせると抜群ですが、実際の森川さんはすごくやわらかく、ほんわかした佇まいで、このギャップが魅力です。誰かの言葉の受け売りではなくて、自分の言葉で自分の考えをしゃべる姿勢が素敵だなと思いました」と、新しい顔に期待を寄せた。森川さんがアシスタントを務める「A-Studio」はTBS系にて、4月1日(金)夜23時から放送。(cinamacafe.net)
2016年03月14日山崎賢人第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞し、3月4日(金)に行われた授賞式に臨んだ。話題作に次々と出演し、若い層を中心に絶大な人気を誇る21歳は「ここからがスタート」と先を見据えた。スーツで授賞式に臨んだ山崎さん。同じく新人俳優賞を受賞した有村架純、土屋太鳳、広瀬すず、藤野涼子、篠原篤、野田洋次郎、山田涼介と共に登壇し、プレゼンターを務めた昨年の最優秀主演男優賞受賞の岡田准一から「これからこの方々が映画界を支えていくと思っています。素晴らしいスタッフ、素晴らしい役者のみなさんと出会って、いい歳のとり方をしてほしいです」とエールを送られた。山崎さんは壇上で受賞への感謝を口にすると共に「撮影中は目の前のことに精いっぱいで、このような場所に立つことになることは想像もしていませんでした」と驚きを明かした。俳優デビューは10代半ばの2010年。翌2011年には『管制塔』で橋本愛とのW主演で映画初出演にして主演を飾った。『今日、恋をはじめます』、『L・DK』、『ヒロイン失格』、『orange -オレンジ-』と少女漫画原作の実写化に次々と出演し、若い層を中心に絶大な人気を誇る。また、2013年のドラマ「35歳の高校生」では、一見、目立たない存在ながらも実はクラスを陰で操っていた生徒を演じ、その過去を含めその心情を繊細に演じ切り、存在感を示した。そして昨年、NHKの朝ドラ「まれ」でヒロイン・まれの夫を演じ、お茶の間での知名度も一気にアップし、大ブレイク。一方で、ドラマ版「デスノート」では、重要キャラクターのL役に抜擢。映画版での松山ケンイチのイメージの強い難役だが、独自のL像を作り上げ、演技の幅を見せつけた。今回の新人俳優賞を撮影からの帰りの車で知らされたという山崎さん。「本当に驚き、喜びのあまり思わず車の中で叫んだ」と明かす。受賞に際し、多くの人から祝福の言葉をかけられ「あらためてこの賞の重みを感じている」とも。「ここまでこれたのは家族、マネージャー、友達、一緒に作品を作ってきた全ての方々、そして応援してくれてるみなさん、本当に沢山の方々に支えられてもらえたから」と改めて周囲やファンへの感謝を口にする。共に授賞式に登壇した受賞者の中でも土屋さんとは「まれ」『orange -卒業-』と長い時間を共に過ごしてきた“戦友”。また、有村さんとはドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」で、広瀬さんとは今年9月公開の映画『四月は君の嘘』で共演しており、改めてここ数年、オファーの絶えない存在であることを感じさせる。映画人が一堂に集う授賞式に出席し、改めて映画への思いを再確認したよう。「映画に生きる人々、普段はあまり表に出ないスタッフさんたちが、正装をしてレッドカーペットを歩いているのがかっこいいなと思いました。撮影中は、やっぱり楽しいことだけじゃなくて、あまり眠れなかったりする中でみんな、真剣に撮影をしていますが、そんな人たちが、授賞式の場で笑顔で楽しんでいる。このイベントがものすごく素敵だなと思いました」と語る。山崎さんら現在、20代前半の世代は“豊作”と言われており、一緒に登壇した面々のみならず、過去にも共演した菅田将暉、福士蒼汰、野村周平ら個性的な面々が数多くいる。この中から誰が頭ひとつ抜け出すことになるのか?山崎さんは「初心を忘れずひとつひとつ、自分らしくこれからもやっていこうと思います。観た人の心が1ミリでも動いてもらえるように、恩返しができるように、新たな顔をどんどん見せていきたいです」とさらに先を見据える。新人俳優賞の受賞は一生に一度きり。この先、賞を獲得するには、同世代だけでなく、全ての同業者たちの中で、際立った演技力、存在感を示さなくてはならない。「深みのある役者になってまたあの場所に立ちたい」――山崎さんは授賞式のスポットライトの下にまた戻ってくることを誓った。(text:cinemacafe.net)
2016年03月08日第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞したシリーズ累計93万部を突破する大ヒット小説を、東出昌大と黒島結菜らフレッシュな若手俳優を迎えて実写ドラマ化する金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画「さよならドビュッシー ~ピアニスト探偵岬洋介~」。この度、本作から劇中写真が公開!さらに本作の先行試写会が開催されることが分かった。幼いころからピアノの英才教育を受けてきた真田遥(黒島結菜)は、近所に引っ越してきたピアニストで音楽高校講師の岬洋介(東出昌大)と出会う。その美しい調べに魅了される遥。だが数日後、遥は姉妹のように暮らしていた従姉妹のルシア(上白石萌歌)と祖母(木の実ナナ)を火事で亡くし、自身も大やけどを負い、指が以前のように動かなくなってしまった。さらに祖母が残した遺産を巡って、両親や叔父(武田真治)ら一族に不穏な空気も生まれていた。苦しむ遥に岬は「ピアニストになる覚悟があるのならば、個人レッスンをしてもいい」と申し出る。生前、ルシアと交わした「私のためにドビュッシーの『月の光』を弾いて」という約束を守るため、遥はコンクール出場に向けて血のにじむような努力を始めた。だがそんなとき、遥の周りでは不可解な事件が次々と起こり始めて…。原作は、中山七里氏の代表作「岬洋介シリーズ」の第1作目「さよならドビュッシー」。天才ピアニストにして名探偵、2つの顔を持つ男・岬洋介が、莫大な遺産を相続した教え子・真田遥の周囲で起きる難事件に挑むヒューマン音楽ミステリーが描かれ、第8回「このミステリーがすごい!」(宝島社主催)で大賞を受賞。2013年には『クロエ』の利重剛監督がメガホンを取り、『告白』『貞子3D』『桐島、部活やめるってよ』『寄生獣』『シェル・コレクター』と話題作への出演が後を絶たない若手女優・橋本愛を主演に迎え映画化。橋本さんにとっては本作が初の単独主演作となった。今回のドラマ化に際し、主演を務めるのは、本作がテレビドラマ初主演となる若手俳優筆頭・東出さん。優秀な検事だった過去を捨て、ピアニストとしての人生を選択しつつも、その人並み外れた推理力で、あたかも音楽を奏でるかのように、流麗に事件を解き明かしていく主人公の岬洋介役を担当。解禁された場面写真では、真摯な表情でピアノに向かう姿を披露。また、黒島さんをはじめ上白石萌歌らフレッシュな女優陣や、木の実ナナ、菊池桃子、キムラ緑子らベテラン女優陣、そして北大路欣也ら豪華共演者と一堂に介した劇中ショットも公開された。そして、本作をいち早く鑑賞する特別先行試写会が、3月12日(土)と13日(日)の2日間、13時からと16時からの2回で開催決定。詳細は公式ツイッターにて確認できる。放送に先駆けて公開された場面写真と先行試写会で、本作を一足先に堪能してほしい。「さよならドビュッシー ~ピアニスト探偵 岬洋介~」は3月18日(金)21時より放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月03日『シェル・コレクター』で15年ぶりの映画主演を果たしたリリー・フランキーが、『紙の月』の吉田大八監督のもと、三島由紀夫の異色SF小説「美しい星」の映画化に主演。亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子と“宇宙人”家族を演じることが分かった。本作は、“ミシマ文学”の中でも異色作とされている1962年発表のSF小説。核戦争勃発の恐怖に脅える冷戦下を背景に、「自分たちは地球人ではない。宇宙人だ」と突然目覚めたとある家族が、「我々の手で人類を救わねば!」と使命に燃えて奮闘するさまを風刺たっぷりに描いた。戦争や大規模災害など、世界に終末の匂いが色濃く漂う度に版を重ね、2011年の東日本大震災以降も部数を伸ばし、現在54刷45万部のロングセラーとなっている。今回、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『クヒオ大佐』から『紙の月』まで、少々思い込みの激しい人々の誠実さと可笑しみを描きつづけてきた吉田監督が、自ら脚本も担当。学生時代に読んで以来、映画化を切望してきた原作の舞台を現代に移して大胆に脚色し、突如、宇宙人に覚醒したある家族が地球を守ろうと奮闘する話を作り上げた。そんな本作で、リリーさんが演じるのは、一家の父である“火星人”大杉重一郎。原作では「ごく短期間教鞭をとった以外は、大学卒業以来働いたことのない資産家で高等遊民」という設定だった中年男は、“当たらない”ことで有名なテレビのお天気キャスターに。家族にそれほど大きな問題もなく、若くて可愛い愛人もいて、ヘラヘラといい加減に生きてきたが、突如、情熱と使命感に燃える火星人に覚醒する。また、現在ドラマ「怪盗 山猫」で主演を務めている亀梨さんが演じるのは、長男・一雄。「モラトリアムを生きるシニカルな学生」という設定から、本作では大学卒業後も定職につかず、暗い野心をたぎらせるフリーターとなり、知性を司る水星人に覚醒。さらに、『シェル・コレクター』でリリーさんと共演している橋本さんは、「純潔に固執する潔癖症の女学生」という設定だった長女・暁子に。自分の美しさが最大のコンプレックスという圧倒的な正統派美人の女子大生に扮し、美を象徴する金星人に覚醒する。そして、山田洋次監督『家族はつらいよ』が控える中嶋さんが演じるのは、「大人しい献身的な専業主婦で木星人」という設定だった母・伊余子。なぜか彼女だけ覚醒せず地球人のままで、退屈と倦怠をもてあまし、怪しい“魔法の水”ビジネスにはまり込んでいくイマドキの主婦となる。地球という“美しい星”を舞台に繰り広げられる、大真面目に世界救済を模索する勘違い家族の珍道中。愛すべき彼らの大奮闘を期待して待っていて。<以下、キャスト&監督コメント>■吉田大八監督原作の精神を尊重しつつ、人類生き残りに有り金まるごと賭けて悔いなし、そんな宇宙レベルのエンターティンメントを目指します。物語の中心、大杉家のメンバーとして最高の4人が集まってくれたので、これからいったいどんな反応が起きて何が生まれるのか、想像するだけで恐怖のあまりワクワクします。公開までそのワクワクを時々思い出していただければ幸いです。あと、空で待ってる“スターマン”にちょっとだけ捧げます。■リリー・フランキー吉田監督作品は全部見ていて、大好きでした。そんな監督に主役のオファーをいただいて、嬉しさと驚きと、爽やかな印象のある気象予報士役が自分で良いのかな?と不安もあります。とはいえ「予報が外れてもアリなキャラクター」なら何とかなるかもしれません。そして何より、吉田監督がどのように映画を撮られるのか、その現場を見ることができるのが最大の楽しみです。学生のころから三島由紀夫のファンでしたが、脚本を読んでみたら原作とは異なる面白さが加わっていて、ワクワクしました。重一郎という役と自分は、思い込みの激しさが似ていると思います。UFOについて真剣に考えたことはありませんが、何かのきっかけで思い込んでしまうような存在な気はします。当然、宇宙人を演じるのは初めてですが、演技をするうちに、宇宙人を信じてしまいそうで怖いです(笑)。■亀梨和也脚本を読んで、いまの時代の問題意識が描かれており、僕自身もまさに実感しているものでした。役柄に関しては、年齢を重ねていく中で生まれていく責任感や何かを背負わないといけないという一雄の葛藤や焦りなどに共感しました。きっと僕だけではなく同世代の共通点なのかもしれません。無限の可能性を感じていた10代から年を重ねていく中で、自分の限界を広げてくれるものは自分の中だけではなく、仕事など巡りあわせによってどこにでもあるものだと感じています。今回は一雄という役に巡り合い、役を通して自分の可能性を広げていくことができたらと思います。そんな等身大(同世代)の役を演じることになりましたが同時に水星人でもありますので、しっかりとした水星人になれるように、もっともっと水星について勉強してみたいと思います(笑)!!■橋本愛吉田監督とは以前ご一緒させていただきましたが、今回は初めましての気持ちで臨みたいと思います。宇宙とか宇宙人とか非現実的なモチーフはあれど、そこからはあまりに現実的な人間臭さを感じました。頭の良い脚本と大胆で鋭利なテーマにくらっときていますが、美の昇華を一心に目指したいと思います。■中嶋朋子監督の『パーマネント野ばら』が好き過ぎます。いつか会えたら、話せたら!と思いつつ、その機会を得たらロクに話も出来なかったーー完全なるファンです。さらには、三島作品の「美しい星」!!!ですよ。まさか、この作品と関わりを持てる人生になろうとは!なんでしょう、大興奮です。あ、でも、私の役目は、地球人だからなぁ、地に足つけないとですね、かなり浮き足立ってますけど、私。“宇宙人”として考えると、合点がいくことって、世の中には結構ある。ちょっと「通じなそう」ってくらい、飄々としてる人。なにをされても、どうしてだか許せちゃう人。逆に、なにをされても腹が立つ人。いやがおうなく、目を奪われる人etc…。そっか、私の周りにいるあの人たちは“宇宙人”だったのだーーって。なんかほっとする。わかり合えないことが前提になると、なぜだか、俄然わかり合える気がしてくる、不思議だけど。ていうか、このキャストの方々は、“宇宙人”ですね。合点がいきます。私は地球人なので、その辺よーくわかります。『美しい星』は2017年5月、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2016年03月01日公開初日を迎えたリリー・フランキー15年ぶりの単独主演映画『シェル・コレクター』の舞台あいさつが27日、東京・テアトル新宿で行われ、リリー、寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛、坪田義史監督が出席した。作家アンソニー・ドーアの同名小説を基にした本作は、沖縄の離島を舞台に、盲目の貝類学者(リリー)の静かな生活が、世界に蔓延する奇病を偶然にもイモガイの毒で治したことで揺らいでいくさまを、独特の世界観で描いたファンタジー。立ち見客も出るほどの盛況ぶりだが、会場の微妙な空気を察したリリーは、MCに上映後であることを確認すると、「どうりでお客さんがポカンとしてると思いました」と軽いジャブで笑いを誘いつつ、「企画の段階から映画にならないだろうと思い、撮影が終わると上映はないだろうと思った」、「試写では拍手もなく、しゃべる人もいなかった」などとシニカルなリリー節をさく裂させて会場の笑いを誘った。ところが、坪田監督は「視覚的にも聴覚的にも触発するものを作ったので、お客さんがシーンとするのは悪いことではない。僕の作品がお客さんの体に溶け込んでいる」とにんまり。また、寺島が「わかるものじゃなく感じる映画」と称賛すれば、橋本も「前衛的で実験的な映画に関わることができてとても幸せです」と喜びの表情を見せた。そして池松も「圧倒されたというのが一番しっくりくる。しばらくこういう日本映画を観ていなかったですし、こういう体験したかったんだよなぁと思いました」としみじみ。それぞれが本作に賛辞の言葉を贈った。そんな中、池松の発言から、最終的にカットされたものの寺島の自慰シーンがあったことが明らかに。寺島は本作で学者の運命を翻弄する女性を演じており、「台本を読んだ時に、子供が生まれてもわたしにはこういう役が来るんだとうれしかった。『アンパンマン』の声優じゃないんだ」とにっこり。すると、リリーは「いや、あなたが次やるのは福田和子さんでしょ? (本作は)全然そのラインですよ。アンパンマンの声優の方が相当遠いと思いますよ」と鋭いツッコミ。福田とは、整形を繰り返して時効まで全国を逃げ回った強盗殺人犯で、寺島は「私が求められているところはそこなんだと思ってうれしくて」と、ママになっても落ち着かず、ハードな役を演じられる喜びを噛みしめていた。
2016年02月28日映画『シェル・コレクター』の初日舞台挨拶が2月27日(土)、東京・テアトル新宿にて行われ、主演のリリー・フランキーのほか、寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛、坪田義史監督らが出席した。本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、坪田監督が舞台を日本に置き換え映画化。沖縄の離島で厭世的生活を送る盲目の貝類学者をリリーさんが演じた。「上映後なんですね。どうりでお客様がポカーンとしているわけですね」と、リリーさんが会場を見渡すと、「タイムラグがある作品だと思うので、狙い通りです」と監督は余裕の発言。リリーさんはこの日集まった観客に「企画の段階で映画化はないだろうなと思って、撮影が終わった段階で上映はないだろうなと思ったら上映されて、まさかの満席で、ありがとうございます。幅広くというよりも、ひとりに何度もっていう映画だと思います」と挨拶。共演者の方たちも、「ぶっとんだ台本と、ぶっとんだ監督と、ぶっとんだ共演者に囲まれて、ぶっとんだ作品になっています。子どもが生まれてもこういう役が来るんだと思って嬉しかったです。見終わってモヤモヤする感じが気に入っています」(寺島さん)、「出ていなくても観ただろうな、と思うくらい気に入っている映画です。久しぶりに圧倒された日本映画でした」(池松さん)、「これだけ前衛的で実験的な映画に関わることができて幸せです」(橋本さん)とそれぞれ挨拶をした。カットされているシーンも多くあるそうで、「私の超人的なシーンもあったんですけど、カットされました」と橋本さんが話すと、リリーさんは「どうせデタラメなら全部入れちゃえばよかったのに、愛ちゃんの撮影では腹がちぎれるぐらい笑いましたからね。寺島さんのカットされてしまった官能的なシーンは後からみなさんに僕が現像して渡しますよ」と茶化してみせた。第45回ロッテルダム国際映画祭では正式出品されたものの、惜しくも受賞できず「久しぶりに号泣している大人をみた」と悔し涙を流す監督の姿や、「監督があまりにキラキラした表情で撮影をするので、監督の言うことは聞こうねと四人で何度も話し合っていた」と明かすなど、監督と出演者が深い信頼で結ばれた様子も紹介。リリーさんの機転の利いた対応で、誰かが発言するたびに笑いが起こるほど、すっかり会場は和やかな雰囲気になっていた。最後に、「暗闇の中に一筋の光を追い求めながら進んでいくような感覚的な映画なんですけど、感覚を触発できたらと思って作りました」(坪田監督)、「元気な友達に勧められるような映画ではないかもしれませんが、心が弱っている友達がいたら是非勧めてあげてください。目を閉じて感覚を感じてもらえる映画になったと思います」(リリーさん)とそれぞれ真剣な表情を見せた。『シェル・コレクター』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年02月27日リリー・フランキーが主演を務め、寺島しのぶ、池松壮亮、そして橋本愛という映画ファンが気になるメンバーが顔をそろえた『シェル・コレクター』が完成。盲目の貝類学者を演じたリリーと、物語のキーパーソンに扮した橋本愛を直撃。ともに「こうした映画は必要」と語る不可思議な雰囲気を湛えた本編を振り返った。その他の写真「ま、これは実現しないパターンの企画が来たなと思って、実現しなそうな枠フォルダに入れておきました」と、最初に企画が来た段階での印象を笑いながら語るリリー。ピュリッツァー賞作家の外国小説を、舞台を日本に置き換え、『美代子阿佐ヶ谷気分』で海外からも一躍注目を浴びた坪田義史監督がオリジナリティを加え映画化した本作では、沖縄の離島で孤独に過ごす盲目の貝類学者が奇病を治したことから、身辺にさざ波が立つ。リリーが続ける。「これだけ特殊な企画が通るのかなと。でも、物語とかリアルとか、泣けるとか笑えるとかではなく、映画っていう芸術のなかの何かが身体に入ってくるような、こういう映画はなきゃいけない。それにこうしたカルト的な映画の主演依頼が来て、俺が断ってどうするんだという思いもありました。メインキャスト4人ともサブカル臭がありますよね(笑)」橋本は安心して参加したと述懐。「私がお話しをいただいたときには、リリーさんたちがすでに決まっていました。信頼感抜群の布陣だなと感じましたね。ただ原作では私が演じた嶌子(しまこ)にあたる人物の心情の描写もあったのですが、脚本にはそういった人間的な描写はなく、監督からは希望の光に導く役割だとお話しいただきました。形而上的なセリフが多かったので、私としては成立させるのに必死でしたね」一方、リリーは自身の役柄についてこう分析する。「『孤独とは親密なものだよ』とか、普通に聞いたら何事ですか?みたいなことを言う人物なんですが、でもこの人の存在自体はそんなに珍しくはないという認識でやってました。現実逃避して、ひとり趣味に埋没しながらも、結局ひとりになれない。現代人の典型的な悩みを抱えている人だと」。そのうえで、やはり特異に仕上がった本作を「監督の妄想に付き合った映画」との言い回しで賞し、「比類なきというか、観たこともない映画を作りたいというところから監督は始めているので、観終わってみんながポカンとするのは、成功なんだと思います(笑)」と締めた。橋本も「監督には人を巻き込む力があるんだと思いました。本当に純粋で、撮影中は少年のようでした」と破顔し、先のリリーの思いに同調した。「こういう作品がなくなっていくと、均されてしまうというか、怖いことだと思います。それに、やっぱり文化に触れるというのは豊かなことなんだと思います」『シェル・コレクター』2月27日(土) テアトル新宿、桜坂劇場ほか全国ロードショー取材・文・写真:望月ふみ
2016年02月24日「MEN’S NON-NO」のモデルで俳優の成田凌が2月20日(土)、出演映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』を劇場で観客と一緒に鑑賞。その恐怖や撮影現場の様子などについて語った。小野不由美の小説を原作に、部屋に染みついた“穢れ”が、人を介して拡散していく恐怖を描く。成田さんは、かつて居住者の自殺があった“事故物件”に暮らす若者・山本を演じている。成田さんにとっては完成した映画を観るのは2回目となるが「最初に観た後は家に帰りたくなくて、朝まで飲みました(笑)」と映画を観終わっても続く、本作独特の恐怖について語る。この日も観終えて感想を求められると「終わり方ですよね…。終わり方に難が…」と苦笑を浮かべる。本作のプロデューサーは、山本役での成田さんの起用について「キャスティングしていたら部屋に『MEN’S NON-NO』があり、めくっていたら成田さんがいて『この子なら、訳アリの物件に住んでしまうんじゃないか?』と思った」と説明するが、成田さんは「住まないです!安くても無理!怖いです」と語る。ちなみに「同じ『NON-NO』のモデルの柳俊太郎が、訳アリの物件に住んでた」と語り、怪奇現象があって「半年くらい家に帰ってなかった」と明かして映画を観終えたばかりの観客の恐怖をますます煽る。撮影の現場は「和気あいあいとしていた」と語るが、やはりと言うべきか現場や完成した映画の中で怪奇現象が起こっていたよう…。プロデューサーは映画の中で確認できる2か所の怪奇現象を説明。「坂口健太郎くんがタクシーに乗っているシーンで、坂口くんとカメラマンと監督しかいないはずなのに、3人以外の手らしきものが映っている」と語り、さらに「最後の竹内結子さんと橋本愛さんのカフェでのシーンで、窓の外で人が仁王立ちしてます。普通、映画に映る人は助監督が全て、動きを付けたり避けさせたりしてるんですが…」と明かすと、成田さんは「鳥肌が立ってきた…」と落ち着かない表情。撮影前にはお払いが行われたが、成田さんは「3シーンしか出てないので行かなかった」とのことで「カメラマンさんなどスタッフさんはお守りを持ってたけど、おれはもらってない!」と心細そうに語り、会場は笑いに包まれた。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年02月20日映画『シェル・コレクター』プレミア上映会が2月18日(木)に都内で開催され、主演のリリー・フランキーをはじめ、池松壮亮、橋本愛、坪田義史監督が来場。アンソニー・ドーアの同名小説を舞台を日本に置き換え、全編沖縄ロケを敢行して映画化。盲目の貝類学者が偶然、ある少女の奇病を治したことで、多くの人が彼の元を押し寄せ、静かに暮らしたいと願う彼の生活は一変してしまうのだが…。リリーさんは満員の客席を見渡し「こういう映画に来てくれる人は、変わった人なんだという認識なので、仲間に見てもらうような気持ちです」と語り「僕自身、若い時にいっぱい見ていたなぁというタイプの映画でサブカル出として嬉しい」といまの日本映画界に珍しい奇妙なテイストの作品がこうして形になった喜びを口にする。橋本さんも「前衛的で実験的」「埋もれがちで大衆化されていない」「マニアックでアンダーグラウンド」と本作の特徴を羅列。リリーさん、監督とともに参加したロッテルダム国際映画祭で観客の反応が好評だったことを明かし「作ってよかったんだと思えて希望を持てました」と語った。池松さんは、撮影自体は2日ほどだったそうで「2日では監督を理解できず、夜な夜なリリーさんに『この映画大丈夫ですか?』『どんな感じになるんですか?』と聞いてました(笑)」と不安の中での撮影だったと明かす。ちなみにリリーさんの返答は「考えるな!不安になるから。おれが一番不安なんだから…」だったとか…。それでも池松さんは、完成した映画を観て「素晴らしかったです!」と感動を告白。これから映画を観る観客を前に「すごくいい体験になると思います!」と胸を張る。リリーさんもロッテルダムでの観客の反応に手応えを感じているよう。「結構、ウケてました。賞を獲るかもしれないって噂になって、結局ダメだったんですが、そこで監督が泣いて、大人の号泣を久しぶりに見ました。声を出して泣いてて、こういう人とやれてよかったと思いました」と微笑んだ。とはいえ、決してメジャーとは言えない作風で小規模の公開とあって、リリーさんは「大ヒットは考えにくい」と語り、観客に対しても「宣伝しなくていいです。『訳が分からなかった』でいい」と最後まであっさり淡々とした口調で笑いを誘っていた。『シェル・コレクター』は2月27日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月18日リリー・フランキーが15年ぶりの単独主演で、盲目の貝類学者役を演じる『シェル・コレクター』。この度、公開を間近に控えた本作から、リリーさんが決死の覚悟で挑んだ水中シーンの映像がシネマカフェに到着した。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いた女・いづみ(寺島しのぶ)の奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった…。ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、ニューヨークでも活躍してきた坪田監督が、「自然と人間が対峙するような場所」として監督が当初から思い描いた舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影された本作。また、映画撮影は本作が初となる渡嘉敷島では、主人公が生活を送る場所として撮影。そして橋本さん演じる嶌子が暮らす家は、沖縄本島の民家では初めて国の重要文化財に指定された民家・中村家住宅を使用するなど、背景にも沖縄を存分感じられる作品となっている。今回解禁された映像は、リリーさんが実際に水中に潜って撮影を行った本作一番の見所ともいえるシーン。「生物には、自分が生きるために最適な場所がある」というリリーさんのナレーションと共に、水中でのリリーさんが映し出される。海中の美しいサンゴや魚たちが登場し、沖縄の海ならではの美しさが感じられる映像となっている。海は、慶良間諸島「ケラマブルー」の名を持つ世界的にも知られた海で撮影され、解像度の高い4Kカメラを駆使し、ほぼ撮り下ろしで撮影されている。決死の覚悟で挑んだという水中シーン。そんなシーンについてリリーさんは「『海猿』にでるつもりは全くなかったんだけど、もういつでも『海猿』に出れる準備はできたよね(笑)。でも『海猿』なんて甘いでしょ。向こうはボンベもメガネもつけてるんだから。こっちはガチで潜って、無呼吸なんだから、決死の覚悟だよね」と大変だったことを明かし、また「椅子に座ってあっちむいてこっちむいて、終わったら5時間目のプールが終わった感じになってしまう。あそこで相当息とめて何回もやったんで、その後のセリフが朦朧とする。本当にいい経験でしたね。とても不思議な気持ち。日本にいるのか海外にいるのかの境目みたいな。これからの人生を考えてしまいますね」と貴重な体験でもあったと語る。また同じく緊張したシーンだったという監督も「この映画は、人が自然と対峙する野外でのシーンが多数あって、リリーさん演じる学者が海底に佇むシーンの撮影は、渡嘉敷島からボートで沖に出て、実際にリリーさんに水中に潜って頂いて撮影をしたので、現場でのリリーさんの身体を張った生身のアクションに気迫を感じて、船酔いの中で大変緊張したこととあわせて、とても印象に残っています」と監督にとっても重要なシーンだったと語っている。海の中で何を思い、何を感じているのか。その答えはぜひスクリーンで水中の映像美と共に確認してみて。『シェル・コレクター』は2月27日(土)よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年02月16日女優の橋本愛(20)が10月公開の映画『バースデーカード』で主演し、宮崎あおい(30)と母娘役を務めることが16日、発表された。2人は同作で、初共演を果たす。主人公は、天国にいる母から毎年届くバースデーカードから人生を輝かせるヒントを手繰り寄せ、一生懸命幸せに向かってい進んでいく娘・紀子。17から25歳までの"少女"から"女性"へとなる紀子を橋本が演じる。一方の宮崎が務めるのは、そんな紀子の母・芳恵。明るく気丈に振る舞い、行動的だったが、紀子が10歳の頃に自らの命の限界を悟り、愛する娘にバースデーカードを書き残す優しい母という役どころだ。メガホンを取るのは、『びったれ!!!』(15年)などの吉田康弘監督。2人のほか、紀子の父親役のユースケ・サンタマリア、弟役の須賀健太らの出演も発表された。「王道中の王道を、オリジナル作品として成立させることに大きな意義をもって臨んだ作品でした」と打ち明ける橋本。「昨今では珍しい全編オールロケという恵まれた環境の下、雄大で美しい自然と共に、普通の人々の人生を、大変いとおしく輝かしく切り取ることができたことをうれしく思います」と感慨を口にする。共演の宮崎については、幼少時代のシーンを見学していた際に「宮崎さんの表情、すなわち母の表情を焼き付けようとしていたのですが、そこには絶対的な無条件の愛を感じていました」と内からあふれる母性を垣間見て感動する。実質的な共演シーンは1シーンのみだったが、それは宮崎と橋本が初めて対面する重要な場面。「そのとき一番印象に残ったのは、宮崎さんの手です」と振り返り、「この手で頭をなでられたり、つないだり、抱きしめられたりしてきたのだと、深い愛情を感じるすごく繊細な手」と述懐しながら、「記憶の中の母と対面できた奇跡に心が震えた」とまで語っている。そんな橋本の母役を担った宮崎は、「人の死を扱う作品というのはとても難しいもの」と明言。「それでも、この作品を見てくださった方が前向きな気持ちになってくれたら」と呼びかける。橋本については、「出番のない日も、幼い自分が経験したことを記憶に残すために何度も現場に足を運びモニターを見ていました」とその勉強熱心な姿が印象深かったようで、「私は出来上がった映画を通して娘の成長を知りましたが、悩みながらもすてきな女の子になってくれて安心しました」とまさに"母親"らしい感慨を口にした。映画は、2015年7月12日に長野・諏訪市でクランクイン。諏訪湖を中心とした長野の各地や小豆島、大阪にも移動し約1カ月をかけ、全編オールロケーションを敢行した。(C)2016「バースデーカード」製作委員会
2016年02月16日『パッチギ!』『嫌われ松子の一生』などの制作に参加し、実話をもとにしたオリジナル映画『キトキト!』で鮮烈な監督デビューを果たした期待の新鋭・吉田康弘監督の最新作となる『バースデーカード』の公開が決定。本作で日本を代表する実力派女優、橋本愛と宮崎あおいが娘・母役で初共演することが明らかになった。誕生日に毎年届く、亡き母からの“バースデーカード”。それは、最愛の娘の成長を見守ることが出来ないことを悟った母が、ありったけの愛を込めて綴った未来の娘への“手紙”…。「娘と母」という関係は、同性ならではの特別な感情があって、その関係性や距離感は様々。けれど、根底にあるのは、娘にとって「母」という存在は、何物にも代えがたい唯一無二の存在であるということ。女性ならば誰もが抱いたことのある「尊敬と畏怖、そしてライバル心」それが、娘と母という特別な関係。本作で描かれる「娘」は、何事にもネガティブで、いつもチャレンジすることをあきらめてしまいがちな内気な少女。一方「母」は、明るく気丈に振る舞い、行動的で、いつも家族を温かく見守り大きな愛で包む太陽のような存在。そんな正反対な娘と母が織り成す愛の物語だ。天国にいる母から毎年届くバースデーカードに秘められた人生を輝かせるヒントやサプライズを手繰り寄せて、精一杯幸せに向かっていく等身大の女の子、主人公の紀子を演じるのは若手実力派女優の橋本愛。17歳から25歳まで、大学生から社会人へと成長していく「少女」から「女性」への過渡期を、日々変わりゆく環境の中で、友人関係、恋愛、結婚で揺れ動く心の機微を繊細に演じる。一方、紀子が10歳のときに自らの命の限界を悟り、愛する娘へバースデーカードを書き残す母・芳恵には、宮崎あおい。本格的な母親役で更なる新境地を見せている。そのほか共演陣には、バラエティ番組やドラマ、映画、舞台とマルチに活躍するユースケ・サンタマリア。宮崎さん演じる母・芳恵に優しく寄り添い支え続ける夫、娘の紀子と息子の正男を不器用ながらも時に厳しく、時に優しく育てる父親を熱演している。そしてお姉ちゃん思いの弟・正男役に『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズをはじめ、最近では舞台にも力をいれる須賀健太。子役時代から培われた定評のある演技力で一家のムードメーカーを好演する。<以下、キャスト&スタッフコメント>■橋本愛(紀子役)王道中の王道を、オリジナル作品として成立させることに大きな意義を持って臨んだ作品でした。昨今では珍しい全編オールロケという恵まれた環境の下、雄大で美しい自然と共に、普通の人々の普通の人生を、大変愛おしく輝かしく切り取ることができたことを嬉しく思います。止まったままの母と成長し続ける娘のとても前向きなバディムービーに仕上がったので、是非是非多くの方に観ていただきたいと思います。<宮崎さんの印象>現場で幼少時代のシーンを何度か見学させていただいた時、宮崎さんの表情、すなわち母の表情を焼き付けようとしていたのですが、そこには絶対的な無条件の愛を感じていました。宮崎さんとの共演シーンは実質たったの1シーンで、宮崎さん演じる母と、私自身が初めて対面するとても重要な場面でした。そのとき一番印象に残ったのは、宮崎さんの手です。この手で頭を撫でられたり、繋いだり、抱きしめられたりしてきたのだと、深い愛情を感じるすごく繊細な手でした。記憶の中の母と対面できた奇跡に心が震えたことを覚えています。■宮崎あおい(芳恵役)自分がいなくなった後の子ども達に、何が残せるのかを想って生きた、優しいお母さんを演じさせていただきました。人の死を扱う作品というのはとても難しいものだと思います。それでも、この作品を観てくださった方が前向きな気持ちになってくれたら嬉しいです。<橋本さんの印象>橋本さんと直接お芝居をすることはほとんどなかったのですが、出番のない日も、幼い自分が経験したことを記憶に残すために何度も現場に足を運びモニターを見ていました。私は出来上がった映画を通して娘の成長を知りましたが、悩みながらも素敵な女の子になってくれて安心しました。■吉田康弘監督執筆中に自分自身の子どもが生まれたということもあり、母親が死んでいく悲しみを描くよりも、まだ幼い子どもを残して死んでいったときに何を残せるのか、そうやったら亡くなった後も関わり続けることができるのかということを提案する気持ちで脚本を書きました。亡くなった母と遺された娘の対話の中で、娘が成長していく物語を、観ていただく方にも追体験してもらいたい。暗い話にはせず、明るい希望が持てる話にしたかった。王道でストレートな物語であるからこそ、丁寧に繊細に創ることを意識しました。この作品は、キャスト、スタッフ、ロケーション、天候、本当にいろいろなことに恵まれ、誰に観ていただいても楽しんでもらえる作品になった自信があります。そして、観ていただいた後に幸せになってもらえる作品、今の幸せを噛みしめて人生を大切に生きていきたいと思ってお貰えるような作品になったと思います。『バースデーカード』は2016年10月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月16日リリー・フランキーが自身15年ぶりとなる単独主演作『シェル・コレクター』の沖縄プレミア上映の舞台挨拶に登場。さらに、県庁へも表敬訪問したことが分かった。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いた女・いづみ(寺島しのぶ)の奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、ニューヨークでも活躍してきた坪田義史監督が、「自然と人間が対峙するような場所」として舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影された。また、那覇から40kmにある白い浜辺が続く美しい離島・渡嘉敷島では主人公が生活を送る場所として撮影。しかもこの渡嘉敷島での映画撮影は、本作が史上初。そして橋本さん演じる嶌子が暮らす家は、沖縄本島の民家では初めて国の重要文化財に指定された民家・中村家住宅を使用し、背景にも沖縄を存分感じられる作品となっている。2月4日(木)に行われた沖縄でのプレミア上映では、先月31日(現地時間)にワールドプレミア上映を行ったばかりの「ロッテルダム国際映画祭」から帰国し、その足で沖縄入りしたリリーさんと坪田義史監督、さらに本作にも出演し、沖縄で人気を誇る俳優・普久原明、新垣正弘が駆けつけた。上映後の舞台挨拶でリリーさんは「あまり見たことのない映画が出来ました。沖縄に住んでいる方たちもこの映画をみて多国籍・無国籍な感覚を持つと思います。荒唐無稽なファンタジーですが、こういう世界もあるかもしれない、と思わせる沖縄の風景に助けてもらいました。娯楽作とはまた違う、皆さんのイマジネーションの中で完成される映画です」と挨拶をした。また普久原さんは「近くからやって参りました(笑)。私は、船の上で太鼓を叩いて登場するシーンがとても印象に残っています。私自身おいしい役を頂きましたが、実はリリーさん演じる学者の子ども時代を私の息子が演じていまして…監督からは私より上手いと褒められていました(笑)」と語ると、新垣さんも「リリーさんは最初クールな印象だったので取っ付きにくい人かと思っていましたが、弁当を食べながら『よく宮古に行くんですよ』と話をしてくれてホッとしたことを覚えています(笑)」とお互い撮影中のエピソードを話した。さらに撮影時、渡嘉敷島が予想以上に寒く海中シーン苦労したことや、撮影中はほぼ毎日みんなが島にある同じ飲み屋に通っていたなど、話しが弾み予定時間を大幅に超す盛り上がりをみせていた。そして翌日、リリーさんと坪田監督は沖縄県庁に表敬訪問。副知事に挨拶をすると、副知事から渡嘉敷島での撮影の感想を聞かれ、リリーさんは「自然はワイルドなのに、人はとても穏やかなのがいいですね。美味しいものも食べることができて、人間のあたたかさと自然が共存しているのを肌で感じられたことは、貴重な経験でした」と話し、続けて本作の魅力について強く語ると、副知事からは「映画を観てやって来る観光客も増えているので、『シェル・コレクター』には期待しています」と応援の声も上がっていた。『シェル・コレクター』は2月27日(土)よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年02月06日リリー・フランキー15年ぶりの単独主演最新作にして、池松壮亮、橋本愛、寺島しのぶら豪華俳優陣が共演する『シェル・コレクター』。このほど「第45回ロッテルダム国際映画祭」Bright Future部門に正式出品され、本映画祭へ主演のリリーさん、橋本さん、そして坪田義史監督、抽象映像監督を務めた牧野貴が登壇した。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いた女・いづみ(寺島しのぶ)の奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった…。世界各国からインディペンデント映画や実験映画、視覚芸術分野における新たな才能を発掘し次々と世に輩出する「ロッテルダム国際映画祭」の中でも、本作が出品されたのは、映像的に革新的かつ固有の個性を持ち、今後の活躍が期待される映画作家の作品がセレクションされる“Bright Future部門”。そして上映時間帯も、映画祭の中でももっとも注目度の高い日曜日の19時15分からワールドプレミアが開催され、満席の会場には地元ロッテルダムの観客だけでなく、各国映画祭のディレクターやプロデューサー、そしてキャストファンのアジアの観客など幅広い観客が詰めかけるなど、本映画祭の本作への注目度の高さが伺えた。リリーさんと橋本さんは、それぞれに海外映画祭への参加経験はあるものの、本映画祭への参加は初めて。上映前の舞台挨拶では「この映画は監督の妄想世界を映像化しまして、観たら不思議な気分になられるかもしれません。外は雨が降っておりまして、最後まで観ていただけると、雨もやんでいるかもしれません。最後まで頑張ってみてください」(リリーさん)、「この作品は日本でもすごく稀有な作品となったと思いますので、観終わったあとにちょっとびっくりされるかと思いますが、是非最後の言葉にできない余韻まで楽しんでいただけると幸いです」(橋本さん)とそれぞれに思いを伝えた。また、北野武を世界に紹介したことで知られる著名な映画評論家であるトニー・レインズが司会を務め、リリーさんへ「本作で盲目役を演じることの難しさはどういうものだったか」と質問。それに対しリリーさんは「盲目役は盲目指導の人もいたので難しくはなかったが、それよりも本作はCG全盛の時代に反してアナログな撮りかたで、実際に水中5mもぐって演技をしなければならないことが一番大変だった」と答え、本作の映像美を支える舞台裏の苦労を明かした。坪田監督は「この映画は盲目の貝類学者が自然への畏怖を感じる映画ですので、観客の皆さんにも何かを感じ取っていただければと思います」と本作を世界に向けてアピールしていた。『シェル・コレクター』は2月27日(土)よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月02日公開初日を迎えた映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』の舞台あいさつが30日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が出席した。2月3日の節分を間近に控えていることもあり、公開初日となったこの日は劇場の後方から登場したキャスト陣が観客の多幸と映画の大ヒットを願い、豆が入った巾着を撒きながらの入場。中村監督の作品は本作で主演作3本目となった竹内は「本作では私が怖がりだったので、明るくしてくれて愛を感じました」と振り返るも、苦手でもあるホラー作品に「私ごとですが、18年前に『リング』という作品でスクリーンデビューし、今回リベンジという形で出演が叶いましたが、ホラーに関しては引退宣言を出させていただきたい!」ときっぱり。それでも「今度オファーが来たら慎重に検討させていただきます。怖がらせるキャラクターで出たいですね」とも語った。また、中村監督作品初登場の橋本は「監督さんのご指示が本当に分かりやすくて、端的な言葉で的確にあらわしてくれましたからすごくやりやすかったです。今回久しぶりにホラーを撮られるということで、ご一緒できたのはうれしかった」と笑顔を見せ、中村作品4本目の滝藤は「1回目は女性を襲う最低の奴、2回目はチラシに名前だけ残り、『予告犯』でようやくパンフレットに顔が載り、そして『残穢』でこの場におります。次は主役かな?」と中村監督に猛アピールしていた。節分が近いということで、「退治したいものは??」という質問に「怖いモノを退治したいですね」と竹内。一方の橋本は「夜更かしですね。遅く寝て遅く起きる悪循環を直したいです。今日も早くてあまり寝てないんですよ。今日は夜明けを見ました(笑)。深刻化しているので頑張ります!」とリアルな悩みを明かしていた。第26回山本周五郎賞を受賞した、ミステリーの常識を覆す小野不由美の傑作小説『残穢』(ざんえ)(新潮社刊)を中村監督が映画化した本作。主演の竹内扮する小説家の"私"とその読者の大学生・久保さん(橋本愛)が、様々な人々の協力を得ながら事件や事故に起因する土地に根付いた穢れの正体を解明していく。
2016年01月31日女優の竹内結子が1月30日に、都内で行われた主演ホラー映画『残穢〈ざんえ〉-住んではいけない部屋-』の初日舞台あいさつに登壇。大の怖がりを自称し「18年前、『リング』でスクリーンデビューしたご縁もありますが、やはり怖い内容は…。今回でホラー引退宣言とさせていただければと」と消極的なコメント。それでも「逆に怖がらせるような役なら」と今後のホラー出演に意欲も見せた。『残穢〈ざんえ〉』初日舞台あいさつ/その他の写真第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美のホラー小説『残穢』を映画化。小説家である「私」(竹内)と、手紙を寄せた女子大生の「久保さん」が、久保さんの暮らす部屋で聞こえる奇妙な“音”の真相を探り、事件や事故に起因する土地に根付いた穢れ(けがれ)の正体を解明していく。舞台あいさつには竹内をはじめ、久保さんを演じる橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が出席。2月3日の節分を前に、来場者の幸せと映画のヒットを祈願しながら、豆が入った巾着を客席に巻く場面もあった。また、節分にちなみ「追い出したいものは?」と質問されると、「面倒くさがりの性格」(竹内)、「夜更かしを直したい」(橋本)、「そろそろ正月気分を脱したい」(佐々木)、「肩のコリを解したい」(坂口)、「悪玉コレステロール」(滝藤)、「そりゃ、脂肪です」(中村監督)と思い思いに返答していた。アジア圏での海外配給も続々決定するなか、4月に開催される第18回ウディネ極東映画祭のコンペティション部門出品も決定した本作。中村監督は「その場所に残された汚れが、人々に広がっていくという日本的な恐怖を、海外の皆さんがどう見るか楽しみ」と現地での反応に期待を寄せ、「デカより危ない映画です」と同日公開される『さらば あぶない刑事』にライバル心を燃やした。『残穢〈ざんえ〉-住んではいけない部屋-』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年01月30日映画『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』が1月30日(土)に公開を迎え、主演の竹内結子をはじめ、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。小野不由美の小説の映画化で、小説家の「私」が読者の投稿をきっかけに、奇妙な音がする部屋の謎を解き明かしていくのだが…。竹内さんは本作プロモーションを通じて「ホラーは苦手」と公言してきたが、こうして初日を迎えてホッとした様子。「“残穢”がみなさんに広まればと願っております。ハッピーエンドなのか?バッドエンドなのか?みなさんがおうちに帰ってから確かめていただければ。『住んではいけない部屋』というタイトルですから、みなさんの部屋は大丈夫か?家に帰って結末が分かるかと思います」とニヤリ。実際、本作を通じてホラー克服はできたのか?という質問には「そういうこと聞きます(笑)?」とおどけつつ「私事ですが18年前のちょうど今くらいの時期に『リング』でスクリーンデビューをしまして、18年経ってリベンジのつもりでしたが…(苦笑)。これでホラー映画は引退宣言させていただけたらと思います。(オファーが来たら)慎重に検討させていただきます。いっそ、飛び出して怖がらせるようなキャラを演じたいです」と笑いを誘っていた。登壇陣は節分にちなんで豆をまきながら登場したが、鬼退治ならぬ退治したいものを問われると、橋本さんは「夜更かし。遅く寝て遅く起きる悪循環になってます(苦笑)」と語り、佐々木さんは「そろそろ正月気分を脱したい。昨日、実家に帰ったら雑煮が出てきて…」と語る。坂口さんは「最近、肩が重くて…」と告白!さては映画のせいで何か憑きものが?と思いきや、「最近、楽器をやっていて同じ姿勢でいるから」とのこと。滝藤さんは「悪玉コレステロールです。健康診断でちょっと多いと言われました。奥さん、栄養士なんですけど殺そうとしてるのかな…?」とこちらは家庭内の“リアルホラー”を告白し会場は笑いに包まれた。中村監督は満員の客席にホッとした様子で感謝を口にし「刑事(デカ)よりあぶない映画になってます!」と同日公開の『さらば あぶない刑事』に宣戦布告!?会場は期待を込めた温かい拍手に包まれた。『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月30日怪談雑誌に連載を持つ作家に読者から寄せられた体験談から、ある物件にまつわる奇妙な謎に迫っていく『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』。小野不由美のドキュメンタリー・ホラー小説を『予告犯』の中村義洋監督が映画化。美しきヒロイン2人――心霊現象に対してはドライな小説家「私」を演じる竹内結子と、「住んでいる部屋で、奇妙な“音”がする」と投書し、「私」と一緒に調査を始める女子大生の「久保さん」を演じた橋本愛に話を聞いた。怪談やホラーが苦手な竹内さんは、出演を決めたものの台本を読み込めなくなったほど。「自分がこういうたぐいのものが苦手だということに気づかないぐらい避けていたみたいで」と苦笑する彼女が本作を引き受けたのは、これまで『チーム・バチスタの栄光』『ゴールデンスランバー』などで組んだ中村監督の新作だというのが大きな理由だった。それでも「台本を読み始めると、想像してしまって怖いんですよ」と言う。「縁の下であんなことやこんなことが…とか、もう想像がどんどん膨らむし、その中に自分が入って行けるだろうかと。読む前に1か月ぐらいかかりました」。一方、橋本さんは「台本で具体的に描写されてはいるんですけれど、CGの部分については決定的な想像ができなかったので、映像化されたときにどうなるんだろうっていう楽しみが大きくて」と対照的。橋本さんは「衣装合わせのとき、監督から『いじわるな映画にしたい』と言われたのは面白いなと思いました」と振り返る。「ホラー作品だからでしょうけど、すごく細かい演出が多くて。間だったり、セリフのスピード、抑揚だったり、細かく指示されるんですが、それも一言で全体のバランスがすごくつかみやすいことを仰ってくれるんです。どういうふうな見え方をしているのか、一瞬で分かるような言い方をしてくれるので、そこはすごくありがたかったです」。その言葉に「確かに」とうなずく竹内さんは中村監督作品への出演はこれが5作目。ホラーの演出は、やはりこれまでとは違う感覚があったのだろうか。「監督自身がいつになく何かいじわるだなっていう感じはしました。怖がっている私をちょっと楽しんでいるというか。ただ、いつもに増して撮影合間は全く関係ない話で監督が和ませてくださってました。『ゴキブリとか見つけたら、どういう声だすわけ?』とか言われて『うぁーっ!』って声出して遊んだり(笑)。気分転換をさせてくださる。でも、肝心なところでは本番前ぼそぼそっとささやくように、肝なことを吹き込んでくださる」。そして「監督の作品に独特の何気ない一言が、後々覚えてたら効いてくるみたいなのはありますね」とも。「『ある絵があるんです。それを見たものは…』とか、『ここが終の棲家だ』という台詞を覚えておくと、とんでもない怖い思いをするんじゃないかな」。完成作は、ショックを与えて怖がらせるというより、じわじわと広がっていくような浸透性のある恐怖感が印象的だ。特に竹内さんは淡々とした雰囲気を求められたという。「これは棒じゃないの?っていうぐらい、淡々と言ってくださいと言われました。ナレーションだけの部分に関してもそうですけど、とにかく静かに淡々と低く、とにかく低くって言われてやっていました。今まで中村監督の作品だと、自分がリアクションを取るほうが多かったんですけど、一切ないと言うか、すごいフラットな感じでした」。橋本さんは逆に「時々ちょっと軽く浅くなったりすると、ちょっとそれ軽くない?と指摘されました」と言う。「ずっと重く、重くっていうのは継続していました」。「私と比べてそうだよね、怖がる係だったもんね」と言う竹内さんに橋本さんはうなずきながら、「怖がり係。怖がり担当」と付け加える。「だから普段と逆だなと思って。そのままの私だったら『ひゃあ』ってやってると思う」と竹内さんは笑う。女優として先輩、後輩の関係ではあるが、2人の間に流れる空気はとても和やかで心地いい。今回が初共演だが、竹内さんは橋本さんについて、会う前は「物静かで、深い湖のようなブルーのイメージ」を持っていたという。「お会いしてもそこは変わらなかったんですけど、実はその湖の中にとっても温かくて、一人で面白いこと考えてにやにやしてそうなところがあって。たぶん突っついたら、そこに何かいろんな宝物がある感じがするんです。それをどう掘り出したらいいのか、一番今興味のある女優さんです」。橋本さんは「すごく自然な方だと思います」と竹内さんについて語る。「現場で監督の横に行って、隣りに座って話をされてる光景だったり、普通の佇まい、存在自体がとても自然体で、こちらが緊張することもなく、すごく肩の力を抜いていられるので、とてもありがたいです」。その言葉に「あざーっす!」と照れ隠しのように応えた竹内さんは「監督がそういう人だからだと思います。変に気負わなくていいようにいさせてくれるというか」と言う。最後に、本作の魅力について尋ねると、橋本さんは「『いじわるな映画にしたい』と仰っていた意味が、そのまま結末に表れていると思うんです」と言う。「ああいう感覚はなかなか最近ではなかったなと思って。自分の心にも何か残って終わるというのをホラー作品で体感できるというのが、またすごく自分にとって新鮮だったので、皆さんにもぜひと思います」。竹内さんは「私は言葉どおり、“穢れが残る”だと思うので、映画館で感じなかったことが、家に戻ってからまた2度おいしいというか、持ち帰る怖さですね。そこが私はこの作品の一番の魅力だと思います」と語る。そして最後にこう付け加えてくれた。「映画館で観てすぐに『大したことなかった。大丈夫』なんて、つぶやかないでください。そんなはずないですって。私は胸を張って言えます(笑)。家に帰って眠るくらいに、本当の怖さが来ますから」。(text:Yuki Tominaga/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月28日日米合作でつくられたリリー・フランキー15年ぶりの単独主演最新作『シェル・コレクター』がこのほど「第45回ロッテルダム国際映画祭」Bright Future部門に正式出品されることが決定。さらに主演のリリーさん、共演の橋本愛、そして監督の坪田義史、抽象映像監督の牧野貴が同映画祭へ参加することが明らかとなった。貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の学者(リリー・フランキー)は妻子と離れ、沖縄の孤島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いた女・いづみ(寺島しのぶ)の奇病を偶然にも貝の毒で治したために、それを知った人々が貝による奇跡的な治療を求めて次々と島に押し寄せるようになる。その中には息子・光(池松壮亮)や、同じく奇病を患う娘・嶌子(橋本愛)を助けようとする地元の有力者・弓場の姿もあった。本作は、ピューリッツァー賞受賞作家アンソニー・ドーアの同名小説を原作に、ニューヨークでも活躍してきた坪田監督が、舞台を沖縄に置き換え、オール沖縄ロケで撮影。原作に始まり、音楽、劇中絵画、プロデューサーなど日米の才能が集結、さらにリリーさんを含め、多くの美大出身者が勢揃いしているからこそ創り出せた映像美も大きな魅力となっている。今回正式招待された「ロッテルダム国際映画祭」は、オランダのロッテルダムで開催される映画祭で、世界各国からインディペンデント映画や実験映画、視覚芸術分野における新たな才能を発掘し次々と世に輩出する、国際映画祭の中でも権威ある映画祭のひとつ。毎年1月終わりに開催され、今年も現地時間1月27日~2月7日に開催。本作が出品されるのは、映像的に革新的かつ固有の個性を持つ映画作家の作品をセレクションする「Bright Future部門」で、今後の活躍が期待される才能豊かな監督の作品が例年上映されている部門だ。そして、1月31日 (現地時間)、日本に先駆けてのワールドプレミア上映に、本映画祭初参加となるリリーさんと橋本さん、前作『美代子阿佐ヶ谷気分』がコンペティション部門に出品された経験を持つ坪田監督、本作で抽象映像監督を務め、最高賞であるタイガーアワードも受賞している実力者た牧野監督が登壇。さらに牧野監督は「cinema concret」が、短編部門のタイガーアワードコンペに出品されることも決定している。また本作の出品について坪田監督は「日本の公開に先駆けてワールドプレミア上映出来ることを大変嬉しく思っています」と喜びを語り、「ロッテルダム映画祭は、前作で招待されていてご縁を感じます。アメリカの原作小説を日本に置き換えて脚色したこの映画は、リリー・フランキーさんはじめ日本を代表する名優の皆さんが彩ってくれました。海外の皆さんがどのように反応するか楽しみです」と期待に胸膨らませている様子だ。『シェル・コレクター』は2月27日(土)よりテアトル新宿、桜坂劇場(沖縄)ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年01月22日1月30日公開の映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』の完成披露試写会が14日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が出席した。本作は、第26回山本周五郎賞を受賞した、ミステリーの常識を覆す小野不由美の傑作小説『残穢』(ざんえ)(新潮社刊)を中村義洋監督が映画化したホラームービー。主演の竹内結子扮する小説家の"私"とその読者の大学生・久保さん(橋本愛)が、様々な人々の協力を得ながら事件や事故に起因する土地に根付いた穢れの正体を解明していく、というストーリーだ。試写では最後まで見られなかったという竹内は「一度目があまりにも怖くてずっと目をつぶってました。監督に言ったら『「時計じかけのオレンジ」みたいに目を無理やり明けて最後まで見ないとそういう風にしてやるぞ!』と言われ、意を決して友人と一緒に試写を見ました。本当に尾を引くというかたっぷりと残る作品になっていると思います」と本作での恐怖度に自信。一方の橋本は「現象はダメですけどフィクションは鈍感なのであまり怖がれません。大丈夫です」と竹内とは対照的で「リアクションの反応のレベルや間を意識して重点的におきました。監督の演出では『ビックリマーク5つ!』とか『あと2つ足して!』と言われて、今までの演出とは違ったので面白かったです」と楽しんだ様子だった。その橋本は1月12日に20歳の誕生日を迎えた。MCから祝福されて「ありがとうございます」と感謝の言葉を口にして「あんまり変わらないですけど、お酒が飲めるようになりたいですね」と20歳の抱負。成人式も先日行われたということで、「20歳の時の思い出」という設問に「三軒茶屋の駅で買って間もない自転車が盗まれました!」(竹内)、「寂しくて公園でローリングソバットの練習」(佐々木)、「入った無名塾が恋愛禁止だったので当時付き合っていた彼女と別れ話」(滝藤)というキャスト陣のネガティブ回答に、橋本は「ほろ苦いんですね(笑)」と感想を漏らした。映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』は、1月30日より全国公開。
2016年01月15日映画『残穢 -住んではいけない部屋-』の完成披露試写会が1月14日(木)に開催され、主演の竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が舞台挨拶に登壇した。小野不由美の小説の初の映画化で、『ゴールデンスランバー』『アヒルと鴨のコインロッカー』など小説の映像化に定評のある中村監督がメガホンを握った。ひとり暮らしを始めた部屋で奇妙な音が聞こえるという女子大生の便りから、作家の“私”はその部屋に関する調査を始めるが…。昨秋の東京国際映画祭に本作が出品された当時から、竹内さんは主演女優でありながら、本作が怖すぎて一度目はまともに見ることができなかったと語っており「いままで、ネガティブ・キャンペーンばかりやってきてしまって…(苦笑)」と自嘲気味に語るが、それほど本作の恐怖は本物だということ。ホラー好きの観客に対してさえも「油断しないでください。うちに帰るまで追いかけてきますから…」と思わせぶりに語り恐怖をあおる。佐々木さんもこれから映画を見る観客に、余裕たっぷりの口調で「劇場で安心して見ようとしてるでしょ?まあせいぜい楽しんでください」とニヤリ。坂口さんは「こんなに後を引く、じっとりと怖い作品は初めて。監督の性格の悪さが凝縮されてます」と太鼓判を押した。橋本さんは新成人であり、つい先日、20歳の誕生日を迎えたばかり。成人になった心境を問われると「あんまり変わんないですが、お酒が飲めるようになりたいです」と語った。そんな橋本さんのために、竹内さんらはそれぞれの20歳の時の印象深い思い出を発表!竹内さんは「三軒茶屋の駅の近くで、買ったばかりの自転車を5分くらいで盗まれました…」といきなり苦い思い出を告白し「以来、自転車を買うのはやめました…」と語る。佐々木さんは、自身の成人式の時期は、大学を受け直すために浪人中で、センター試験(※当時は共通一次)が迫っており「(同い年の)みんなは成人式かぁ…と寂しくて夜中の公園で木に向かってローリングソバットの練習をしてました」と薄暗い二十歳の記憶を呼び起こす。滝藤さんは、ちょうど二十歳の時に俳優になる決意をして、仲代達矢さん主宰の「無名塾」に入ったそうで、ようやく人生の先輩の深みのある経験談が聞けるかと思いきや「恋愛禁止だったので、当時付き合っていた彼女と愛知県の海で別れ話をしました…」とまたもしょっぱい思い出を語り、橋本さんは一同の、あまりためにならない二十歳の思い出に「ほろ苦いですねぇ…」と苦笑を浮かべていた。『残穢 -住んではいけない部屋-』は1月30日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月14日サイバーエージェントは1月8日、「なりたい新成人」に関するアンケートの結果を発表した。調査は1月6日~7日、スマートフォン向けライブ型アバターコミュニティサービス「ピグパーティ」のユーザーで16歳~20歳の男女817人を対象に行われた。10代の男女それぞれに対して「芸能人やアニメキャラクターのような顔になりたい」と思ったことはありますか?という質問をしたところ、男性の6割、女性の8割が「ある」と回答した。○新成人の芸能人で「なりたい顔」は?「今年成人式を迎える芸能人の中で、なりたいなと思う顔は誰ですか?」という質問に対して、女性の1位は歌手・女優の大原櫻子さん。「かわいくて大人っぽい」「笑顔が素敵」「雰囲気もかわいいし歌もうまい」など、かわいらしさに惹かれる女性が多いようだ。2位はモデルの小松菜奈さん。「クールな顔つきでかっこいい」「猫目がかわいい」「アンニュイな雰囲気が好き」など、大人びた雰囲気に対する憧れの声が多く集まった。3位はAKB48の入山杏奈さん、4位は女優の橋本愛さん、5位はももいろクローバーZの玉井詩織さんがランクインした。一方、男性の1位はGENERATIONS from EXILE TRIBEの佐野玲於さん。理由としては、 「かっこよくて憧れだから」「ファンだから」「いい感じにさわやか」という声が多く見られた。2位はモデルのりゅうちぇるさん。「カッコかわいいから」「好みの顔」「普通に見たらイケメンだと思う」と、男性からの人気の高さもうかがえる結果となった。3位は俳優の小関裕太さん、4位は歌手の新里宏太さん、5位は俳優の葉山奨之さんがランクインした。○アニメキャラクターで「なりたい顔」は?「アニメキャラクターの中で、なりたいなと思う顔は誰ですか?」という質問に対しては、女性1位はナミ(ONE PIECE)で「かわいくてスタイルも良い」「強気な目が好き」という声が多く、2位牧野つくし(花より男子)、3位 ミカサ(進撃の巨人)、4位 セーラームーン、5位 峰不二子(ルパン三世)と、新旧人気キャラが混在する結果となった。一方、男性1位はゾロ(ONE PIECE)で「男らしくてかっこいい」という理由が多く、2位 リヴァイ(進撃の巨人)、3位 サスケ(NARUTO)、4位 工藤新一(名探偵コナン)、5位 ルフィ(ONE PIECE)だった。
2016年01月08日女優の竹内結子が主演を務める映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(1月30日公開)のイメージソングとして、8人組バンド・和楽器バンドが書き下ろした新曲を使用したスペシャルトレーラーが、このほど公開された。原作は、「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた、作家・小野不由美氏の小説『残穢』。読者から「あまりにも怖くて最後まで読めない」との声が上がるなど話題になり、第26回山本周五郎賞を受けた。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という女子大生・久保(橋本愛)からの手紙をきっかけに、調査をはじめたミステリー作家の「私」(竹内)。調べを進めると、過去の住人たちが自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことがわかり、「私」たちは驚愕の真実を知ることになる。公開されたトレーラーは、書き下ろしのイメージソング「Strong Fate」を披露。予告映像でも見られた、不可解な現象に戦慄(せんりつ)する「私」や久保らの表情を捉えるとともに、未公開だった、その土地にまつわる歴史をひもといていく2人の姿も収められている。同が持つ和風のメロディとボーカル・鈴華ゆう子の力強い歌唱によって、本作のキーワードとしてプロデューサーの池田史嗣氏が語った、日本古来の"和の恐怖"・"穢(けが)れ"がさらに緊迫したものとして伝えられる。(C)「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月07日『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』を手掛けたミステリーの名手・中村義洋監督が女優・竹内結子と橋本愛を迎えて贈る『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』。この度、本作のイメージソングに決定し注目を集めた「和楽器バンド」の新曲「Strong Fate」にのせた予告編が公開された。小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から、1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、音のするその部屋ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか――。第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の同名小説を基に描いた本作。小野氏自身を彷彿とさせる主人公「私」には、ディズニー/ピクサー作品『インサイド・ヘッド』では“ヨロコビ”の日本語吹き替え版を担当し、『殿、利息でござる!』では時代劇映画に初挑戦するなど活躍の場を広げる竹内結子。「私」とともに調査を重ねる久保さんを、神秘的な魅力を放つ女優・橋本愛が好演する。そんな2人に加え、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一ら個性派俳優陣が集結している。今回公開された予告編は、本作の未公開シーンを含めた特別映像。妖しくも美しいボーカルとともに拡がっていく「和楽器バンド」の世界観と本作が与える静かな恐怖が見事に融合した映像に仕上がっている。竹内さん、橋本さんが迫る奇妙な“音”の正体は…?予定調和を許さない驚愕のラストまで、片時も目が離せない戦慄のリアルミステリーを覗いてみて。『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』は1月30日(土)全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋― 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2016年01月06日ソニー損保が1月5日に発表した「2016年 新成人のカーライフ意識調査」によると、新成人の普通自動車免許の保有率は54.8%であり、オートマ限定の有無では限定ありが、男女別では男性が、都市部と地方では地方がそれぞれ多いという。同調査は、同社が2015年11月21日~30日にかけて、1995年4月2日~1996年4月1日生まれの新成人に対してインターネット経由で実施したもので、有効回答数は1,000人。まず運転免許の保有状況を聞いたところ、「普通自動車免許を持っている(オートマ限定)」が32.3%、「普通自動車免許を持っている(マニュアル)」が22.5%であり、合計で54.8%の新成人が運転目虚を保有している。男女別に見ると、男性は58.8%、女性は50.8%だった。居住地別では、都市部では44.1%、地方では58.2%と、地方での保有率が高い。なお、ここでの都市部とは北海道札幌市・東京都23区・神奈川県横浜市・愛知県名古屋市・京都府京都市・大阪府大阪市・兵庫県神戸市・福岡県福岡市を指す。オートマ限定と限定無しの比率を2012年~2015年の新成人と比較すると、オートマ限定の比率が年々増加しており、2016年の新成人では2012年前の新成人と比べて12.7ポイント高かった。「運転免許はオートマ限定で十分」だと考える新成人が徐々に増えているようだと同社は見る。バイクを除く自動車の所有状況を尋ねると、「自分の車を持っている」が12.5%、「自分の車を購入する予定がある」が8.5%、「購入する予定はないが、いずれは欲しい」が50.4%、「購入するつもりはない」が28.6%だった。居住地別では、地方のマイカー所有率が13.9%であり、都市部の8.1%より高かった。自動車の所有率を2010年~2015年の新成人と比較すると、2013年の15.2%から2016年は12.5%と、下降傾向が続いている。一方で、都市部での自動車の所有率は昨年比で3.4ポイント上昇しており、都市部の自動車所有率の上昇が今年の新成人だけの特徴なのか上昇トレンドの始まりなのかは判断が難しいが、今後の動向が気になる変化だと同社はいう。若者の車離れと呼ばれる状況について尋ねたところ、「若者の車離れとは自分自身のことだ」という設問に対して、「あてはまる」(「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」の合計)が41.2%、「あてはまらない」(「全くあてはまらない」と「あまりあてはまらない」の合計)が34.4%、「どちらとも言えない」が24.4%だった。車離れを自認している回答者が4割強に上るが、「自分は車離れにあてはまらない」と考える新成人も3人に1人の割合を占めた。「車に興味がある」との設問では「あてはまる」が44.1%と多数派であり、「車を所有する経済的な余裕がない」では「あてはまる」が72.2%と、関連する質問のうち同意する回答が最多だった。「車に興味はあるが、経済的に所有する余裕がない」のが実情ではないかと同社は見ている。車がある生活(カーライフ)をするにあたり1カ月いくらまでなら掛けられるかを聞くと、掛けられないまたは掛けたくないとする意見である「0円」は10.7%、「1円~5,000円」は21.9%、「5,001円~10,000円」は22.2%となり、1ヵ月あたり10,000円以下とする回答が計54.8%と過半数を占めた。なお、全体の平均額は1万8,079円だった。車がある生活に必要な手取り月収はどの程度かを尋ねたところ、「16万円~20万円」が31.1%、「21万円~25万円」が14.8%、「26万円~30万円」が16.6%となり、平均額は23.3万円だった。その他では、「カーナビはスマホのナビアプリで十分だと思う」との問いに対して「あてはまる」(「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」の合計)とした回答者が28.5%あった。車に対するイメージを表す漢字1文字では「樂」が前年に続いて1位だったが、「高」が前年の15位から4位へと大きく上昇している。軽自動車でデートをどう思うかを尋ねると、「あり」とする回答者が73.7%を占め、男女別に見ると女性では肯定派が80.4%と男性の67.0%を上回っている。車を購入する際の上限額の平均は187万円であり、人気の車種はアクア(トヨタ)、プリウス(同)、BMW(BMW)が上位3位を占め、男性の1位はBMW、女性の1位はタント(ダイハツ)だった。一緒にドライブに行きたい有名人の1位は大原櫻子(女優・歌手)、2位は橋本愛(女優)、3位は小倉唯(声優)だった。大原櫻子は男女とも1位であり、男性の2位は小倉唯、女性の2位は橋本愛だった。
2016年01月06日8人組バンド・和楽器バンドが、女優の竹内結子が主演を務めるホラー映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(2016年1月30日公開)のイメージソングとして、書き下ろしの新曲「Strong Fate」を提供したことが25日、発表された。原作は、「一生で一度しか使えないアイデア」を用いた、作家・小野不由美氏の小説『残穢』。読者から「あまりにも怖くて最後まで読めない」との声が上がるなど話題になり、第26回山本周五郎賞を受けた。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」という女子大生・久保(橋本愛)からの手紙をきっかけに、調査をはじめたミステリー作家の「私」(竹内)。調べを進めると、過去の住人たちが自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていたことがわかり、「私」たちは驚愕の真実を知ることになる。「Strong Fate」は、そんな本作のTVスポットや特別予告編などのプロモーションに使用。ボーカリストであり、同曲の作詞作曲を担当した鈴華ゆう子は、事前に原作と映画を鑑賞した際に共感を覚えたようで、「私たちができる世界観を表現しようとした結果、私たちのサウンドとしても新鮮なものができました」と語る。また、「映画の音楽に携わることをとてもうれしく思います」と喜びを示した上で、「この曲が物語の一部として皆さまの中に響く事を願っています」とアピールした。本作を「戦慄(せんりつ)のミステリー」と形容し、「キーワードは"穢(けが)れ"です。それは極めて日本的な概念です」と明かすのは、プロデューサーの池田史嗣氏。それがゆえに、「日本古来の"和の恐怖"を音楽で表現するには、和楽器バンドさんが最適任だとすぐに確信を持ちました」と話す。「独特な、伝統芸能と現代ロックの融合。詩吟の師範である鈴華ゆう子さんの醸し出す、妖しいほどに美しいボーカル。そして、1,000万を超える再生回数を持つほどネットで爆発し、今や人気が世界に広がりつつある、その不可思議な世界観」とバンドの持つ魅力を矢継ぎ早に挙げ、「残穢×和楽器バンド、共通する和のエンターテインメントが連鎖し、その穢(けが)れに感染する人が続出することを楽しみにしています」と期待を寄せる。(C)「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会
2015年12月25日