元・貴乃花親方の花田光司(46)との離婚が判明した河野景子(54)が11月28日、正式にコメントを発表した。各スポーツ紙によると景子さんは「23年間の結婚生活に終止符をうちましたことをご報告申し上げます」と報告し、「度重なる困難には二人三脚で乗り越えてきた自負もあります」とコメント。さらに「今後はお互い別々の道を歩むことといたしました」と明かし、「共に歩んできた元夫への尊敬の念と感謝の心は失うことなくこれからの人生を進んで参りたいと思います」と綴ったという。ネットでは、景子さんにエールが上がっている。《賢い人だし、責任感もあると思う 前向きに頑張ってほしい》《景子さんはご自身の第二の人生を頑張って欲しいです》《ご苦労様です。能力があるから、これからは1人で生きていく事には問題ないと思いますね。頑張って下さい!》スポーツニッポンが27日に明かしたところによると、花田は今回の離婚について夫婦を卒業するという意味で“卒婚”と表現しているという。卒業した2人は、まさにそれぞれの道を歩むことになる。「景子さんは元々アナウンサーですから、話術のスキルは申し分なし。結婚時から講演会に引っ張りだこでした。さらに息子・優一さん(23)のブログに登場すると、アクセス数が一気に伸びるほどの人気ぶりです。すでに獲得しようとテレビも動いていると聞きます。角界の厳しいルールから離れたことで、今後はより多くの場所で景子さんの姿を見かけることになるかもしれません」(角界関係者)
2018年11月28日アーティスト香取慎吾と、スタイリスト祐真朋樹がディレクターを務めるブランド、ヤンチェ_オンテンバール(JANTJE_ONTEMBAAR)のアイテムが、ECサイト「ストライプデパートメント」で10月18日0時にオンライン独占で販売される。販売アイテムは、8月25日に帝国ホテルプラザ東京1階へオープンしたヤンチェ_オンテンバールのショップで受注販売が好評を得て終了した「JANTJE_ONTEMBAAR feat. SANYO」のコートやデニム、ワンピースなどのアパレル商品11型(通常商品7型、予約商品4型)に加え、ショップオープン時に販売されたマグカップやポーチなど雑貨11型の全22点。購入するための特設ページ()では、毎日正午に販売アイテム情報が追加されていく。購入は、10月18日0時より可能となる。
2018年10月11日8月17日今夜の「金曜ロードShow!」(日本テレビ系)で、宮崎駿監督(77)の映画「となりのトトロ」が放送される。88年に公開されて以降、幾度もテレビで放映されている同作。根強い人気を誇るだけにTwitterでは《今日はトトロやから早く帰らないと》《今日トトロ観ながら泣く予定なんだけどだれか一緒に観ようよ》《何度見てるかわかんないけど楽しみだなー》といった声が上がっている。「今年4月に亡くなった高畑勲さん(享年82)と宮崎監督はもともと先輩後輩関係で、良き仲間でした。宮崎監督を育てたのは高畑さんですが、映画をそれぞれが作るようになるとライバル同士に。ですから高畑さんが宮崎監督を褒めることは滅多になかったそうです。しかし一番好きな宮崎映画について訊ねられた際、『トトロ』と即答。理由については明かしていませんが、有無を言わさぬものがあったといいます」(映画関係者)また高畑さんにとって「トトロ」は別格だったとするエピソードが。ジブリの代表取締役である鈴木敏夫(69)は「女性自身」13年12月17日号で、こう明かしている。「『となりのトトロ』のときは高畑さんに『僕らが目指してきたものの頂点ですね』と言われて、宮崎駿は小躍りして喜んでました。そういうとき高畑さんは大人のふりして立派なことをいうんですよ。アハハ」続けて鈴木は「なんというか、高畑勲は宮崎駿にとってお兄ちゃんなんですよね」と語っている。高畑さんを偲び、今夜見られるのはどうだろうか?
2018年08月17日●悲願の「男劇団 青山表参道X」2014年、第27回JUNONスーパーボーイコンテストで1万3520人の中からグランプリを受賞し、芸能界デビューを果たした西銘駿(20)。翌年には、『仮面ライダーゴースト』の主役に抜てきされ、以降もドラマ・映画・舞台など第一線の俳優としてキャリアを積んでいる。「芸能人になる」の一心で、中学卒業後に上京することを決断。オーディションに応募するまでの1年間を準備期間にあてるなど、西銘の経歴からは揺るぎのない志が見えてくる。その思いは『仮面ライダーゴースト』を経て、どのように変容していったのか。今年5月、「男劇団 青山表参道X」旗揚げ公演を目前に控えた西銘に、デビューからこれまでを振り返ってもらった。○オスカープロモーションに託した思い――オスカープロモーション所属の俳優30人で結成された「男劇団 青山表参道X」。30人という大所帯ですね。驚きはしましたが……僕はオスカーに入る時、女性のイメージが強いオスカーの中で取り上げられると男性イメージもアピールできる、そういう思いでやってきたので、集団としてようやく形になってうれしいです。――あえて女性のイメージが強い事務所をなぜ選んだのでしょうか?その中で売れれば必ず重宝されるのではないかと予感していたのと、すごく待遇も良いからこそ、頑張れば頑張った分だけ結果もついてくるんじゃないかという期待もありました。そして、僕だけじゃなくて、魅力的な男性がたくさん所属しているというのもアピールできます。さすがに30人は多いなぁと思いましたけど(笑)。――学校の1クラスぐらい(笑)。そうなんです。だから、最初は「うわっ! 多いな!」が正直な感想かもしれません(笑)。――30人の中で面識があった人はどのくらいいたんですか?稽古やレッスンで20人ぐらいは知っていましたが、ほとんど面識もないままいきなり集められてお披露目イベントが行われました。それから各メンバーとお仕事する機会も増えてたので、結成されてからの方が距離は近くなりました。――栗山航さんがリーダー、塩野瑛久さんが副リーダーを務めていますが、西銘さんは組織内でどのようなポジションなんですか?盛り上げ担当です。どのグループでもムードメーカーと言われることが多いのですが、みんなが笑っている空間が好きで、いつもみんなを笑わせたいと思っています。――そういえば、ポジティブであることを公言されていますよね。悩む時は悩むんですけど、寝たら忘れてしまうタイプです(笑)。○旗揚げ公演『SHIRO TORA』秘話――そして、14日からいよいよ旗揚げ公演『SHIRO TORA~beyond the time~』が上演されます。稽古もにぎやかでしょうね(取材は5月)。出演者28人が稽古をするって、通常の舞台ではなかなかないことですよね。僕が演じるのは白虎隊のメンバーの一人で、現実世界では演劇部の3人だけが見える幽霊です。殺陣や所作も様になるように、しっかりと練習したいと思います。――どのような役作りをしているんですか?白虎隊は悲しい運命をたどった方々です。ただ、今回の台本を読んで、そこをあまり取り入れないほうがいいんじゃないかと思って。悲運な背景があるからこそ、感動を誘われるのかもしれません。冒頭のシーンで僕ら白虎隊が亡くなるシーンがあって、そこから時代が現代へと移る。廃部寸前の演劇部が文化祭で「白虎賞」に表彰されるようにバックアップします。最初は何もかも分からない。なぜ人が戦ってないのか、なぜ平和なのか。現代の学生たちとの交流を深める中で、一番最初に現代になじんでいく役どころです。最終的にはゲームとかYouTubeが大好きになります(笑)。ただ、そんな夢中になっている姿も切なさにつながってくるんだと思います。同じ年齢でも、生まれる時代が違えば全く状況が異なります。そこを直接訴えかけるのではなくて、現代のものに触れる喜びを通して伝えることができればなと思います。○高校から上京した理由――西銘さんは中学卒業後に上京。どんな青春時代を過ごされたのでしょうか。中学のときは家族が近くにいて、卒業後は芸能をするために上京したので、高校時代は僕にとってすべてが新鮮な日々でした。――ご自身の決断だったそうですね。そうですね。――なぜ、まず東京に行くことを決断されたんですか?何よりもいち早く動きたくて。1年間は東京になじんで、方言が抜けることを心掛けて、高校2年生のときに応募しました。●仮面ライダーで学んだこと、学べなかったこと――上京する前から、「芸能デビュー」が目標として明確にあったと。そうですね。中学の同級生に、沖縄ですごく有名なCMに出ている子がいて、周りで評判だったんです。それまで、芸能はすごく遠い存在、手の届かないお仕事だと思っていたんですが、身近にそういう子がいたので考えが変わって、自分もその世界に飛び込んでみたいと思うようになりました。――家族も説得して。お父さんの妹のおばさんが東京にいたので少しは安心だったと思うんですけど、高校から親元を離れるのは家族にとってもすごく寂しかったと思います。でも、自分で「やる」と決めたことだったので、おばさんに連絡したり、高校の手続きを進めたりして、そういう熱意が伝わって「頑張るんだったらいいよ」と認めてくれました。――憧れを抱きながら上京し、夢破れて故郷に戻る人もいると思います。オーディションを通過するまで、なぜ耐えられたんですか?耐えたというか、自分にとっては新鮮なものが多くて、「やめたい」とか「さびしい」とか思うよりも東京という未知の世界への戸惑いの方が大きくて。電車の乗り方も分からなかったですし、とにかくがむしゃらで、最初の1年はそういった環境に慣れる期間でした。○「初心者であること」が心の支えだった――そして、第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで1万3520人の中からグランプリを見事に受賞します。あんなにカッコいい人たちが集まる場所は初めてでした。2次審査でも、どこを見てもカッコいい人だらけ。東京ってやっぱりすごいと思いました。こんなの受かるはずがない。おばさんにすぐに相談したら、「ウケを狙うしかない」と言われて(笑)。自己紹介でとにかく細かい情報を入れることにして、審査員の方もクスクス笑ってくれました。――デビューして間もなく『仮面ライダーゴースト』の主役に抜てき。そこで演技についても徹底的に鍛え上げられたそうですが、時にはつらいこともあったと思います。それでも切り抜けられたのは、さきほどもおっしゃっていたポジティブな一面があったから?ライダーの現場は厳しいことを結構言われるので落ち込むことも多くて、いくらポジティブでもつらい日もありました。ただ、後半は自分への落ち込みです。「ここまでやってきたのに、なぜこれができないんだろう」という悔しさ。むしろ最初は、自分が初心者であることが心の支えになっていて、10話、20話と撮影を重ねていくとそうも言ってられなくなる。だから、自分に対して腹立たしくなることが後半はありました。――解決方法はとにかく考えること?そうですね。教わるのは10話ぐらいまでで、あとは自分で考えて行動するしかない。できない自分に悩みながら、何とか乗り切ることができました。――それ以降、舞台・ドラマ・映画など数々の作品を経て、そのような悔しさや悩みは変化するものですか?ライダーの現場は若い人が多いので、間違ってもやり直すチャンスをくれます。でも他の現場では、番手が低いと何をやってもOKになってしまう。そういう状況で100%の実力を発揮できない時にイラッとしたり、あとは大御所の方々が多い時は圧倒されて自分の力を出せない時に「メンタル弱いなぁ……」と感じます。――演技は正解がない上に、そういう環境や自身のメンタルにも左右されるんですね。そうですね。自信があれば何でもできる。自信がなければすぐにダメになる。それはライダーの時には学べなかったことでした。他の現場を経験して、大御所の方はしっかりと安定したお芝居をやられていて、やっぱり自信を持つことはとても大切なことだと感じました。お芝居に答えはないですが、それに近づくことはできる。そういう方々は、ご自身の中で「答えに近いもの」を持っていらっしゃるんだと思います。それが刺激にもなりますが、やっぱり圧倒されちゃいますね(笑)。○“俳優・西銘駿”にとってのファンとは――最後の質問になるのですが、西銘さんの取材記事を読むと「ファン」という言葉がたくさん出てくるような気がします。過去に「ファンがいないと芸能の仕事は成り立たない」とおっしゃっていたこともあると思いますが、ファンの存在を意識するきっかけが何かあったのでしょうか?イベントでファンの方々と触れ合うと常に感じます。トークショーで優しい眼差しで見守ってくれたり、僕の名前を書いたグッズを持って来てくださったり、そういう光景を目の当たりにすると「自分がやってきたことはゼロじゃなかった」と思えるというか。舞台はお客さんの反応を感じられるのですが、ライダーは大変な撮影を乗り越えてからイベントなどでのファンの方々の反応を見てようやく「無駄じゃなかった」と感じることができました。やっぱり、ファンの方々は僕にとって大切な存在です。――特に印象に残っているファンの言葉はありますか?「1話ごとに成長していく姿を見て親目線になって、最終話で涙が止まりませんでした」と言われた時は、本当にやってきてよかったと思いました。自分なりにやりつつできないことも多くて、本当に素人だったので。1話と最終話を見比べると、自分でも別人のように変わったと思います。それをファンの方も感じ取ってくださっていると知って、すごくうれしくて感動しました。僕の気持ち、分かってくれてるんだなって。■プロフィール西銘駿(にしめ・しゅん)1998年2月20日生まれ。沖縄出身。身長173センチ。2014年、第27回JUNONスーパーボーイコンテストでグランプリを受賞。2015年に『仮面ライダーゴースト』の主役に抜擢され、以降は舞台・ドラマ・映画で活躍。2017年、オスカープロモーションの俳優で結成された「男劇団 青山表参道X」のメンバーとなった。2018年は『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系)に出演したほか、11月3日には出演映画『走れ!T校バスケット部』が公開される。主演舞台『ダンガンロンパ3』が7月20日から上演。
2018年06月16日キリンビバレッジは、「キリン 午後の紅茶 アサイ-ヨーグルティー」と、江崎グリコの「ポッキー<バナナブラン>」のコラボレーション商品第4弾の新発売に合わせ、2月20日より俳優の平岡祐太さんとのハワイデートを疑似体験できる360°ムービー「Açaí Boy(アサイーボーイ)」のプロモーションを開始しました。■キャンペーン概要360°ムービー「Açaí Boy」は、女子をワクワクさせる、スマートフォン限定のスペシャル動画。「キリン 午後の紅茶 アサイーヨーグルティー」と「ポッキー<バナナブラン>」のパッケージをそろえて読み込むと、パッケージの組み合わせで異なる、全8通りの限定ストーリーを楽しむことができます。スマホを傾けたり、指で動かすとまわりの景色が自由に楽しめる「360°ムービー」は、プロジェクト初のコンテンツ。息遣いまでリアルに感じられるような臨場感が味わえる「バイノーラル録音技術」で、すぐ傍に平岡祐太さんがいるかのような圧倒的な没入感が楽しめます。■こんな胸キュン動画が楽しめるムービーはハワイに向かうフライトからスタート。「同い年の彼」と「年上の彼」、2パターンの彼との胸キュンハワイデート気分を味わうことができます。「同い年の彼」とのデートは、ワイキキビーチが見渡せるハワイアンカフェで。見所は、ハワイならではの彼からのサプライズや、アサイーボウルを食べさせてくれたりする彼の無邪気な笑顔。「年上の彼」とのデートでは、サーフィン を楽しんだあとの濡れている髪をタオルで拭いてくれたときの一言に思わずビックリ!彼のいたずらな表情とリアルな耳触りの声でドキドキが止まりません。そして、帰国後のアフターストーリーは4種類。帰国後の彼の部屋で一緒に、「キリン 午後の紅茶 アサイーヨーグルティー」と、「ポッキー」を食べながら、ハワイの想い出に浸るふたり。ハワイでの写真や、愛の告白、ちょっぴりぎこちないウクレレの音色など、パッケージデザインにリンクしたストーリーで、ハワイデートの楽しさが甦ります。(お問い合わせ先)キリンビバレッジお客様相談室TEL 0120-595-955
2018年02月22日タレントの岡田祐佳(45)が27日、自身のブログを更新し、お笑いコンビ・ますだおかだの岡田圭右(49)と11月に離婚したことを報告した。ますだおかだの岡田圭右祐佳は「私事で恐縮ですが岡田祐佳は、2017年11月に離婚いたしました」と報告。「元夫の岡田圭右氏とともに家族として、そして夫婦として築き上げてきた時間は、私たちにとってかけがえのない財産であり、岡田圭右氏には感謝の気持ちでいっぱいです」と元夫への思いを明かし、「今後は、別々の道を進むことになりますが、二人の子どもの親として良い関係を築いていきたいと思っています」とつづった。続けて、「また、師走の折に、このような発表により、ファンの皆さま、関係者の皆さまにご不便とご心配をおかけしてしまうことを、大変、心苦しく思っております」と心境を吐露。「私たち家族は、新しい一歩を踏み出しました。どうぞ、温かく見守っていただけますと幸いです」と呼びかけた。圭右も、この日放送された日本テレビ系情報番組『PON!』で、離婚は「事実」と生報告。「人生の経験、いい勉強と捉えて、これからも前向きに頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします」と話していた。
2017年12月27日役と声優のケミストリー。キャラと声の親和性の高さで評判を呼んでいる、『文豪ストレイドッグス』。その秘密を声優の上村祐翔さんに直撃。声で人々を惹きつけている背景には、巧みなテクニックとたっぷりの愛情が溢れていました。僕も、敦と共に成長したと信じたい上村祐翔さんが演じたのは、孤児院を追い出されヨコハマを徘徊していたところ、風変わりな男・太宰治と出会い、〈武装探偵社〉に入社することになる青年・中島敦。この作品で初めて“主役”に抜擢されたそうで、後日、監督に選んだ理由を聞いてみると…、「“天性のヘタレ感”と言われました(笑)。僕は経験も浅いですし、共演した先輩方に比べたら実力も低い。そんな自分が全力でオーディションに挑んだ結果、そのがむしゃらな姿勢が、一見気弱だけれどいざとなると大胆な主人公の中島敦とかぶるところがあったと、五十嵐卓哉監督と、若林和弘音響監督から聞きました。役作りするにあたり、あまり作りすぎず、思いきり本能的に演じてほしい、と。それを毎話積み重ねることで、敦と一緒に成長してほしい、と言っていただいたのを覚えています」アフレコの現場は、役者が作ってきたものが生かされる場合もあるけれど、それとはまったく違うリクエストをされることも多く、それに応える力が必要と上村さん。「アフレコに入る前に、毎回台本と映像をもらい、僕らはそれを見て役作りをしていくのですが、いざ現場で監督や若林さんに話を聞くと、まったく解釈が違うことも多々あって、自分の台本の読みの甘さを何度も痛感させられました。でも、そういった現場での指導や、共演した先輩方の演技が重なることで、どんどん新しいものが生まれていくのが、アフレコの面白さだと思うんです。声も、一人ではなく、みんなで芝居を練りながら作リ上げるものなんだと、改めて実感しました。その現場の熱量が、皆さんに伝わると嬉しいです。来年公開する劇場版では、2クールを経て羽ばたいた敦同様、大きく成長した僕を見せられるよう、頑張ります!」『文豪ストレイドッグス』中島敦、太宰治、芥川龍之介など実在した文豪がキャラクター化され、彼らが著作にちなんだ異能力を用いて、架空の都市・ヨコハマという街を舞台にバトルを繰り広げる。荒事を解決する〈武装探偵社〉と、凶悪な集団〈ポートマフィア〉。対立する両組織の戦いと、次々と起こるミステリアスな事件。シリアスな雰囲気の中に洒脱なギャグが織り込まれた作品は、’16年にTV アニメが2 クールにわたって放送され、大ブレイクした。うえむら・ゆうと1993年10月23日生まれ。俳優、声優。劇団ひまわり所属。ファミリー劇場『声優男子ですが…?』出演中。来年1月よりTOKYO MXほかで放送のアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』に出演。ニット¥79,000(MARC JACOBS/マーク ジェイコブス カスタマーセンター TEL:03・4335・1711)※『anan』2017年12月6日号より。写真・岡本 俊スタイリスト・山本隆司ヘア&メイク・shibuya(vitamins)取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2017年12月02日不倫疑惑騒動中のお笑いコンビ雨上がり決死隊の宮迫博之(47)が、品川庄司の品川祐(45)のTwitterの投稿をリツイートしたために“炎上”が起こってしまったと謝罪した。これに対する品川のコメントに賞賛の声が上がっている。 宮迫は2人の女性との不倫疑惑を『週刊文春』に報じられ、11日のフジテレビ系情報番組『バイキング』にて、下心は認めつつも、「一線は超えていない」と釈明し、ネットでは批判の声が上がっていた。 宮迫は8月1日以降、本人がコメントした投稿はしていないものの、番組の告知などリツートはしており、15日には品川の投稿をリツイート。すると品川のツイッターにまで宮迫を批難するコメントが届くという事態に発展した。 これを受けてか、品川は「イロイロあるけど宮迫さんやっぱ好きだけどなぁ~」とツイート。するとこれに対し宮迫は「ゴメンなリツイートすると巻き込み炎上みたいになるの知らんかった(ToT)すまぬ。」と品川に謝罪した。 翌日16日、宮迫の返信に対し品川は「常にうっすら炎上しているんで大丈夫ですw」と返答するという一幕が見られた。 これに対してファンは、「先輩想いの品川さん素敵です!」「鬼のメンタル」「優しいですね」「品川さん、イイ」「そういう感じ大好きです」などと好意的な反応を見せている。
2017年08月17日6月1日生放送のFMラジオ番組『キラメキ ミュージック スター「キラスタ」』(Nack5)に登場した三浦祐太朗(33)。ニューアルバムからの「推し曲」だと言ってこう切り出した。 「僕の推し曲を、まあアルバム全部が推し曲なんですが……聴いて下さい。『さよならの向こう側』」 この放送は父の三浦友和(65)も生で聴いていたようだ。女性パーソナリティが「友和パパが聴いていたみたい。番組にメールが届きました」と言うと、本人も「メールが来た、メールが来た」と喜んでいた。おそらく夫の横にいたであろう百恵さん(58)も、期待と不安が入り混じった心境で聴いていたのだろう――。 このアルバム『Im HOME』は山口百恵の大ヒット曲8曲を息子の祐太朗がカバーし、7月5日にリリースされる。今年4月、母の名曲を祐太朗がカバーすることに対する期待感が伝わってくる、こんな出来事があった。 「祐太朗君はバースデーライブのとき、ライブ中盤で百恵さんの『さよならの向こう側』を歌ったんです。そうしたら拍手が鳴りやまなくて、お客さんはみんな泣いているんですよ。彼を通して百恵さんのことを思い出している人も多かったんでしょう」(芸能関係者) ライブの客層は幅広く、祐太朗ファンに混じって年齢がかなり上の百恵ファンと思われる人も多かったという。祐太朗にとって今回のカバーアルバムは自信作に仕上がったようだ。 「レコーディングの際、祐太朗は何度もオリジナルを聴き返して万全の態勢で臨みました。歌入れは長丁場を覚悟していたのですが、本番は2、3回歌ってOKが出たようです。本人も『レコーディングに関してはすべて神がかっていた』と漏らしていました」(音楽関係者)これまで祐太朗が出した作品の売れ行きは決して満足がいくものではなかった。08年、バンド『Peaky SALT』のボーカルとしてデビューしたが、2年でバンドは活動停止。11年にソロで再出発するものの、シングルチャートの最高位は46位と目立ったヒットには恵まれなかった。そんな息子を、百恵さんは彼女なりのやり方で支えてきた。 「バンドとレコード会社の契約が切れたとき、彼から相談を受けても『どうして私に頼るの?もう私はあなたたちの世界にはいないのよ』と突き放しました。いっぽう彼が初めて俳優業に挑戦したときには、優しい言葉を連ねたメールを送っています。音楽活動にはついては直接口を出さないまでも、常に息子のためを考え見守って来たんです」(芸能関係者)母に心配をかけまいと、今回は「本気」をみせている祐太朗。カバー曲の楽曲を作った谷村新司、さだまさし、宇崎竜童、阿木燿子といった大物たちに自分で挨拶に行き、許可やアドバイスをもらった。4月には谷村新司のライブに参加し、『いい日旅立ち』をデュエットもしている。そんな息子の姿を見て、百恵さんも心を動かされたようだ。いままで、息子の音楽活動に対して距離を置いていた百恵さんが、初めて“歌唱指導”をしたという。 「百恵さんから祐太朗くんにLINEを通じて『鼻濁音を発音するとき、濁らないように力を入れすぎないように意識したほうがいい』とアドバイスがあったようです」(芸能関係者) LINEを通じての母子のやりとりはこれまでもあったという。 「去年テレビの音楽番組で『秋桜』を歌ったときも『祐太朗がカバーしてくれてうれしいよ』と、メッセージが送られてきたそうです。やはり百恵さんも祐太朗くんが自分の後を引き継いでくれるのを喜んでいるのだと思います」(芸能関係者) 別の音楽関係者はこう語る。 「もし今回のカバーアルバムがヒットして祐太朗さんが紅白歌合戦に出ることもあったら、彼が歌う『百恵ヒット曲メドレー』のバックに百恵さんの映像が流れるかもしれませんよ。そんな“母子共演”が実現したら、これは世代を問わず見たいと思う人は多いでしょう」 息子の歌声を通して百恵さんの名曲がどう生まれ変わるか、今から楽しみだ。
2017年06月09日ダニエル・キイスの同名小説が原作のミュージカル『アルジャーノンに花束を』が3月2日に開幕。それに先がけ公開ゲネプロと囲み取材が行われ、主演の矢田悠祐、水夏希が登壇した。ミュージカル『アルジャーノンに花束を』チケット情報原作は1959年に発表された名作小説。世界3か国で映画化され、日本でも2度テレビドラマ化されている。ミュージカル版は、2006年に浦井健治主演で日本初演され、2014年にも同じく浦井主演で再演。今作でキャストが一新され、矢田が自身初となる主演に抜擢された。脚本・作詞・演出は、矢田が出演したミュージカル『王家の紋章』(2016年)の荻田浩一が初演から手掛けている。物語は、32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリィ・ゴードン(矢田)に、ある話が舞い込むことから始まる。それは、大学の先生が「頭を良くしてくれる」というものだった。この申し出に飛びついた彼は、白ネズミのアルジャーノン(長澤風海)を競争相手に連日検査を受ける事に。やがて手術によりチャーリィは天才に変貌したが――。ゲネプロ前に行われた囲み取材で、初主演の心境を聞かれた矢田は「正直どうなるかわからなくて。終わったときにどういう気持ちになるんだろうなっていうのが今の心境です」と緊張の滲む発言。本作の魅力について「SFなんですけどリアリティがあって、どの瞬間もどの関係も誰もが体験したことがあるようなエピソードが詰まっています。身につまされたり、嬉しかったり、悲しかったり、励まされたり…その瞬間瞬間が一人ひとりのお客さまの心を揺さぶる」と水。自身の役柄について矢田は「シーンによって全然違う人になった気分。すごいスピードでどんどん階段を上っていくので、その成長の段階や心の動きに自分が追いつかないときがあって。そこに食らいついていくのが今も大変です」。前作との違いを問われ「演じる人間が違うし、荻田さんは演じる人の個性に合わせて演出をしてくださるので、自然と違う形になってるかなと思います」(矢田)と話した。幕が開き、幼児並みの知能のチャーリィとして登場した矢田は、ピュアな魅力を纏い美しい歌声で物語の世界に誘い込む。全てひらがなで話していたような言葉は、知能が高まるにつれ少しずつ漢字が混じって聞こえ、あっという間に容易に理解できない言葉になる。しかし、言葉の成長スピードに追い付けない情緒面の成長。そんな特殊な状況にあるチャーリィの戸惑いや苦しさを、矢田の芝居と歌が一つひとつ真っ直ぐに届けた。アルジャーノンが踊る美しい世界に登場人物の生々しい感情が浮かび上がる本作は、3月12日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、3月16日(木)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。取材・文:中川實穗
2017年03月07日女優の石原さとみが、日本テレビ系主演ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(毎週水曜22:00~23:00)で見せるファッションチェック動画が9日、公開された。このドラマは、ファッション編集者を目指して出版社に入社したものの、地味な「校閲部」に配属された石原演じる河野悦子が、校閲の仕事を超えて大暴れしていく姿を描くもの。悦子は劇中でド派手なファッションを着こなしており、、ドラマ本編の場面転換の際に、悦子の全身写真が紹介される「ファッションチェック」のコーナーがある。今回公開された動画は、この「ファッションチェック」で紹介された39の衣装と、第5話までの名場面で構成された「悦子のファッションチェックSPムービー」。日テレオンデマンドや、YouTubeの日テレChannelで視聴できる。
2016年11月09日デザイナーの津村耕祐は10月29日、神田で行われる「TRANS ARTS TOKYO 2016」でオリジナル山車と巫女衣装を発表する。津村は昨年、「ビルを着る」というコンセプトで参加した。同イベントは2012年より行われているアートイベントで今年が5回目。今年は10月15日から30日まで東京都心北東部の谷根千、湯島、本郷、上野、神保町、秋葉原、神田など半径2キロで様々な会場で、多数のアーティストが参加して行われている。今回、津村耕祐が参加するのは五十一八クリエイティブ・プロジェクト【アーティスト山車】で、神田錦町の五十通り周辺で行われる。自らがデザインしたオリジナル山車「夢夢(ゆめゆめ)神社」とオリジナル巫女衣装に、神主役として津村本人も参加する。お賽銭は同プロジェクトを通じて被災地に寄付される。同イベントには他に若林拓哉&つばめ舎建築設計が参加する。夢夢神社の四方に下がっている新旧取り混ぜた鈴を鳴らして未来に夢を送る。山車に乗って移動する現代のノマド通信装置が、土曜日の夕方、神田錦町の五十通り周辺を巡る。津村耕佑は三宅一生の下、主にパリコレクションに関わり、1994年「究極の家は服である」という考えを具体化した都市型サバイバルウエアーFINAL HOMEを考案。1982年装苑賞受賞、1992年現代日本美術展準大賞受賞、1994年毎日ファッション大賞新人賞を受賞している。【イベント情報】「TRANS ART TOKYO 2016」五十一八クリエイティブ・プロジェクト【アーティスト山車】会場:東京都千代田区神田錦町五十通り周辺会期:10月29日時間:16:00~18:00(予定)※荒天中止、雨天決行入場無料
2016年10月27日石原さとみが主演、共演に菅田将暉、本田翼らを迎え、地味だが出版物作りに欠かせない“校閲”の仕事をテーマしたドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の第3話が10月19日(水)今夜オンエアされる。ファッション編集者志望で憧れの景凡社に採用されたものの、地味な校閲部に配属された石原さん演じる主人公の河野悦子。校閲とは、原稿を深く読み込み、間違いや矛盾、疑問点を指摘する文章の「内容」そのものをチェックする“校閲”は出版物作りで重要な役割を担っているが悦子の思い描いていたような仕事ではない。当初はショックを受ける悦子だったが「校閲の仕事で認められれば憧れのファッション誌の編集ができるかも」と持ち前のポジティブさを発揮。校閲の仕事に全力投球していく。悦子を取り巻く主な登場人物は、悦子が一目惚れする大学生ながら実は作家で悦子が憧れるファッション誌「Lassy」でモデルをすることになる折原幸人を菅田さんが、悦子の高校の後輩で「Lassy」の編集者をしている森尾登代子を本田さんがそれぞれ演じるほか、文芸編集部の売れっ子編集者で悦子とぶつかりながらも一緒に本を作っていく貝塚八郎に青木崇高。悦子の校閲者としての素質を見抜き採用した校閲部の部長・茸原渚音に岸谷五朗。また悦子と共に働く校閲部員、米岡光男に和田正人。藤岩りおんに江口のりこ。景凡社の受付嬢に足立梨花、曽田茉莉江。「Lassy」の副編集長に伊勢佳世。編集長に芳本美代子。悦子が住んでいるおでん屋の常連客にミスターちん、長江英和、店長松本とバラエティに富んだメンバーが出演する。また1話では大物ミステリー作家、本郷大作役で鹿賀丈史が登場。2話ではブロガー本を出版する主婦・亜季役でともさかりえが登場。悦子が校閲を担当する本の作家役で出演するキャストにも注目だ。前回放送の2話ではともさかさん演じる亜季が執筆する“節約術”をまとめた本に対し、校閲の立場を超えてアイデア出し、感謝されるも浮かれすぎて表紙で誤植をするというミスを犯してしまった悦子だが、校閲部の同僚たちのフォローで無事本は出版。次第に校閲という仕事に対する意識が変わっていく。そして1話で出会い一目惚れした菅田さん演じる折原幸人とも再会。幸人が景凡社のファッションイベントにモデルとして出演すると聞いて自らと接点があると知る。2人の関係もいよいよ動き出しそうだ。今夜放送の3話で悦子は幸人とファッションショーで再会。さらに幸人が作家・是永是之だと知り驚くことに。そして悦子は米岡が担当していた人気作家・四条真理恵の小説の校閲を任されることになる。四条の大ファンで感情移入し過ぎる米岡がミスすることを懸念し茸原が担当を悦子に替えたのだった。その後悦子は四条から、自分で気付かなかった作品の中の矛盾を指摘したことを感謝されるが、その矛盾を指摘したのは悦子ではなかった。悦子の知らない間に誰かが四条のゲラに矛盾を指摘した付箋を貼ったのだった。米岡の仕業ではないかと考える悦子だが彼に聞いても、身に覚えがないという。そんな中米岡と一緒に四条のトークイベントに出席した悦子は、なぜか藤岩と出くわす…。「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」第3話は10月19日(水)今夜22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年10月19日『仮面ライダーゴースト』の主演で知られる俳優の西銘駿が、10月19日スタートのTBSドラマ『コック警部の晩餐会』(毎週水曜24:10~24:40)に出演することが26日、明らかになった。この作品は、連続ドラマ初主演の柄本佑が演じる料理の腕前がプロ級の名刑事、"コック警部"こと古久星三(こっく・ほしみつ)が、容疑者たちを晩餐会に招き、犯人をあぶり出すグルメミステリードラマ。コック警部とコンビを組む新人刑事・七瀬あずみ役には小島瑠璃子、そして、えなりかずき、藤真利子の出演がすでに発表されていたが、このたびTBSドラマ初出演となる西銘の出演が新たに決定した。第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、その数カ月後に『仮面ライダーゴースト』の主役を射止めた西銘が演じるのは、コック警部行きつけの創作料理店のシェフ・田部歩。うるさいコック警部に毎度おいしい食事を提供する役どころで、時に事件解決へのヒントとなる料理やうんちくを披露するため、気難しいコック警部が唯一気に入っている。西銘は「シェフという、自分にとって全く新しいキャラクターに挑戦することがとても楽しみです。1年間仮面ライダーの現場を経験できて、特撮以外の現場は今回が初めてなので、正直不安もありますが、いい作品になるよう全力で撮影に臨みたいと思います」と意気込んでいる。(C)TBS
2016年09月27日『劇場版仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』の大ヒット御礼舞台挨拶が8月27日(土)、東京・新宿バルト9で行われた。舞台挨拶には西銘駿(天空寺タケル/仮面ライダーゴースト)、大沢ひかる(月村アカリ)、山本涼介(深海マコト/仮面ライダースペクター)、磯村勇斗(アラン/仮面ライダーネクロム)、柳喬之(大天空寺の住職代理・御成)が勢ぞろい。ファンの歓声を浴びて、キャスト陣も感無量の面持ちだった。主人公が第1話で死んでしまうという衝撃的な展開で、話題をさらった平成仮面ライダーシリーズ第17作目「仮面ライダーゴースト」の劇場版。西銘さんは「ゴースト単独では初めての映画。プレッシャーや不安もありましたが、映画を見た皆さんから感動したと言ってもらえて幸せです」と安どの表情を浮かべた。放送中のテレビシリーズも、すでにクランクアップを迎えており「(クランクアップの瞬間)泣かないと思っていたら、自然と泣けてしまった。18年生きてきて、一番濃くて大きな1年。タケルには成長したねと言いたいし、僕自身も成長できた。いまはタケルに感謝ですね」と強い達成感を示した。そんな西銘さんに向けて、共演者がサプライズで手紙を朗読。「いろんな課題を乗り越えて、顔つきも姿勢も立派な役者になれたね」(大沢さん)、「この1年でとてもたくましくなったと思います。役者として、ライバルとして、友人として切磋琢磨して頑張っていこう」(山本さん)、「一度も弱音を見せなかった。タケルが西銘駿で本当に良かった」(磯村さん)、「駿がいるだけで、現場の雰囲気が明るくなり、とても励まされた」(柳さん)と思いを読み上げると、西銘さんは「帰って号泣します」とヒーローらしく、涙をグッとこらえていた。『劇場版仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間』は公開中。『劇場版動物戦隊ジュウオウジャードキドキサーカスパニック!』が同時上映される。(text:cinemacafe.net)
2016年08月27日オムニバス短編映画『TOKYO CITY GIRL』のヒロイン決定オーディションが17日、都内で行われ、女優の飯田祐真(19歳)がグランプリに選ばれた。新進気鋭監督と若手女優がタッグを組む本作は、2015年に公開された『TOKYO CITY GIRL』の第2弾。今秋に公開予定の2016度版は、マイナビが運営する「マイナビウエディング」、「マイナビ賃貸」、「マイナビバイト」とコラボレーションする。「マイナビウエディング」ヒロインの座をかけた最終オーディションには、応募者1,600人の中から書類選考を通過した10人が参加。審査員を務めた山田能龍監督らの前で、ナチュラルな演技を披露した飯田は、「絶対にこの役をとってやろうと思っていたので純粋にうれしい」と大感激。また、モデルの金城茉奈が、2代目「マイナビウエディング」ガールに選ばれ、「CMに出たいと思っていたのでうれしい。感激です!」と喜びを語った。グランプリの飯田は、女優としてドラマ『チア☆ドル』(ABCテレビ 関西地区のみ放送)に出演したほか、モデル、写真家など多岐に渡って活動中。オーディション終了後は、「前作の女優さんたちが実力派だったので、その仲間入りができてうれしい。私が出るからには、良い作品にしたい」と力強く語り、「この映画を機にステップアップして、自分の色を出せる女優になりたい」と笑顔で意気込んだ。また、イベント合間には、本作の男性出演者として発表されたモデルでタレントの栗原類、元「テラスハウス」メンバーで俳優の宮城大樹が登場。「女性を力強く繊細に描く作品」とアピールした栗原は、「僕もお芝居を始めて間もないけど、作り込まず自然に見せることが重要。オーディションに受かったということはチャンスが来たということ。このチャンスをものにして、更なる道に進んで頑張ってほしい」と祝福しながらエールを送った。
2016年01月18日2014年の「第27回ジュノンスーパーボーイコンテスト」グランプリを受賞した俳優の西銘駿が、2015年10月4日よりテレビ朝日系で放送がスタートする特撮TVドラマ『仮面ライダーゴースト』(朝8:00~8:30)の主演を務めることが明らかになった。西銘は、オスカープロモーション所属の17歳で、沖縄県出身。「第27回ジュノンスーパーボーイコンテスト」で1万3,520名の中から頂点に輝いた。「仮面ライダー」シリーズとしては、これまでに『仮面ライダー555』の半田健人、『仮面ライダーオーズ/OOO』の渡部秀、『仮面ライダーウィザード』の白石隼也、『仮面ライダー鎧武/ガイム』の佐野岳などが同コンテントから主演に選ばれてきたが、西銘は最速の抜てきとなり、ドラマ初出演。18日に都内で行われた制作会見に登壇した西銘は、「仮面ライダーが決まった時はものすごくうれしかった反面、演技の経験がない僕が主演が務めるのかと不安でしたが、キャストの皆さん、スタッフの皆さんの支えがあり、今は緊張もなく撮影に挑んでいます」とフレッシュな表情で意気込みを語っていた。西銘が演じる主人公・天空寺タケルは、10年前にゴーストハンターだった父・龍を亡くした大天空寺の跡取りで、明るく呑気で無鉄砲だが、自分が信じたことは曲げない真っ直ぐな青年。突如現れた眼魔(怪人)に立ち向かうが命を落としてしまい、仙人の不思議な力により「仮面ライダーゴースト」になる力を授けられて現世に蘇る。しかし、この世にとどまれるのは99日で、本当に生き返るためには99日以内に15個の眼魂(アイコン)を集めなければならず、自らの運命と立ち向かうため、父・龍と同じゴーストハンターの道を選ぶことになる。決め台詞は「命燃やすぜ」。「仮面ライダーゴースト」のモチーフは"お化け"だが、決して怖くはない不思議でファンタジー溢れるヒーロー。戦うたびに自分が喪失する不安、背負った大きな使命と残された時間の間で葛藤するヒーローの姿が描かれ、ライダー史上初の切ない想いを胸に戦う彼の姿は、ファンタジックでありながらもゴーストであるがゆえの感動物語となり、子供はもちろん大人も楽しめるという。注目の変身ベルトは、その名も「ゴーストドライバー」。英雄・偉人の魂が込められ、様々な能力を発動する目玉型アイテム「眼魂(アイコン)」を装填し"瞬きアクション"で変身。宮本武蔵やアイザック・ニュートンなど英雄の想いにシンクロし、その英雄・偉人の「眼魂」を手に入れることでゴーストチェンジし、それぞれの特徴を生かした戦いを繰り広げる。会見では、宮本武蔵の「眼魂」でフォームチェンジした二刀流の「仮面ライダーゴースト」の姿もお披露目されている。また、敵の眼魔は、目のような紋章が扉となって開かれ、現世に現れる異界の者。眼魔自体、特殊な能力は持たないが、物に宿る強い思念を取り込み、その能力を具現化し身にまとう。ゴースト同様、英雄・偉人の眼魂を集めているようだが、その目的は不明。会見には、西銘のほか、ヒロイン・月村アカリ役の大沢ひかる、御成役の柳喬之、仙人役の竹中直人、アラン役の磯村勇斗、そして深海マコト/仮面ライダースペクターの山本涼介が出席。特に山本は「事務所の先輩でヒーロー出身の、福士蒼汰くん(『仮面ライダーフォーゼ』如月弦太朗/仮面ライダーフォーゼ役)、竜星涼くん(『獣電戦隊キョウリュウジャー』桐生ダイゴ/キョウリュウレッド役)、永瀬匡くん(『仮面ライダーウィザード』仁藤攻介/仮面ライダービースト役)には、ライダーのオーディションを受けていることを報告していたんですが、今日この会見が終わるまで受かったことは誰にも言ってはいけなかったので、早く報告したくてウズウズしています」と喜びを滲ませていた。深海マコト/仮面ライダースペクターは合理的な考えの持ち主で、タケルとは正反対の一匹狼のクールな役。放送から約1カ月後に早くも登場するという。『仮面ライダーゴースト』は、2015年10月4日朝8:00よりテレビ朝日系で放送開始。(C)2015 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2015年08月18日「もののけ姫」以来、何度も引退を口にしている宮崎駿監督、「風立ちぬ」製作後にも長編からの引退を口にしていた。だがこの7月10日、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが講演の中で、宮崎監督が新作の短編「毛虫のボロ」を製作中だと発言した。このニュースは瞬く間に中国にも伝わり、多くの宮崎アニメのファンたちを喜ばせている。○「何度でも最後の一作を作ってよ」中国にも宮崎アニメのファンは非常に多い。今回のニュースが伝わると、中国でも多くの喜びの声が上がった。中国版ツイッター「ウェイボー」ではこんな書き込みがされている。「ついに復活! もう、毎回最後の一作って言葉に驚かされてるんだから! 」「やっぱりアニメからは離れられないんだな、大好きだから」「もう何度目の引退? でもやっぱり戻ってきてくれてうれしい」「永遠に引退しないでほしい」「ははは、何度でも最後の一作を作ってよ」「もう宮崎駿のことなんて信じないんだから、でも大好き」中国では宮崎監督は、「老爺子(おじいちゃん)」「宮崎爺爺」「宮爺爺」などの愛称で呼ばれており、親しみが持たれていることが感じられる。○「毛虫のボロ」は"毛虫のパイナップル"!?新作「毛虫のボロ」は中国語で「毛毛虫波羅」と訳されている。「波羅」は「ボロ」という音をそのまま訳したものだが、その意味は「パイナップル」だ。ちょっと違うような気がするが、「名前がかわいい、すっごく期待しちゃう」と喜ばれているようだ。○「私の子ども、子どもの子どもも宮崎アニメと一緒に育ってほしい」「『となりのトトロ』に『天空の城ラピュタ』、『千と千尋の神隠し』、『風立ちぬ』、どれもすごく感動した。今回の作品にも期待」「携帯の中の画像はみんな宮崎アニメのもの。時々じっくり見てるの。宮崎アニメは私たちにとってはただのアニメじゃなくて、思い出みたいなもの」「もののけ姫を始めて見て以来、ずっと宮崎アニメを見て育ってきた。もっとたくさん作品を作ってほしい。私の子ども、子どもの子どもも宮崎アニメと一緒に育ってほしい」「宮崎アニメを見るとよくない気持ちが幸せな気持ちに変わる。これからも子どもたちに幸せを届けてほしい」自分の大切な子どもにも見せたいという気持ちは、宮崎アニメへの評価として最高のものではないだろうか。完成はまだまだ先だというが、新作「毛虫のボロ」に期待したい。※写真はイメージで本文とは関係ありません
2015年07月15日どの舞台でもキラリと光る個性が魅力の大空祐飛が、ドイツのベストセラー作家フェルディナント・フォン・シーラッハの最新作(翻訳書名『禁忌』)を世界で初めて舞台化する『TABU』に挑む。刑事事件弁護士であるシーラッハのこれまでの作品は、本屋大賞に選ばれるなど日本でも人気が高く、大空も、まず原作の不思議な世界観に惹かれたと言う。「頭脳プレーと感覚的な世界が共存しているような、理数系と文系が融合された緻密さを感じます。今まで触れたことのない感覚ですね。そこが非常に魅力的で面白いなと思いました」。『TABU』タブー ~シーラッハ 禁忌より~ チケット情報大空が演じるソフィアは、写真家として成功するものの、若い娘を誘拐、殺害した容疑で逮捕される名家の御曹司セバスチャンの恋人。幼い頃に父を亡くし、母の愛も失ったセバスチャンにとって、ソフィアは特別な存在だ。彼女は彼を救うため、弁護士ビーグラーと共に真実を探し求める。「小説の文章から受ける印象では、ソフィアはとても魅力的です。モノクロ写真のように、暗いスタジオに光が射し込んで、そこに輪郭が溶け込んでいるような柔らかさと言うか、独特の美しさを持つ女性で、セバスチャンと同じフィルターを通して物を見て、彼を理解しようとします。自分がそうなれるかは置いておいて(笑)、演じるのはとても楽しみです」。セバスチャン役にはジャニーズJr.の真田佑馬、ビーグラーはベテラン橋爪功が演じる。ふたりとは初共演だが、配役の妙も楽しめそうだ。「異色ですよね(笑)。違う色同士が混ざってどんな色になるのかも面白いところだと思います。真田さんが、不思議な魅力を持ったセバスチャンという役をどのように作られるか。それによって、私も彼に共感し理解していくソフィアを作っていきたいですね。橋爪さんはシーラッハの『犯罪』と『罪悪』を朗読されたことがあって、原作の面白さも理解されているので心強いです」。カンパニーに溶け込むのに時間がかかるという大空にとって、演出家を含め、周囲とどんなコミュニケーションが取れるかも気になると言う。「演出の深作(健太)さんとも初めてですが、気さくな方でホッとしました。稽古では、相手の方を知っていくことでお芝居がスッと馴染んだりするので、緊張感も楽しみながら、うまくコミュニケーションを取りたいです」。公演は6月5日(金)から14日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場にて。その後、愛知、石川、兵庫、福岡、北海道、宮城を巡演。取材・文:原田順子
2015年06月02日「ファンと共に走るレーシングチーム」をコンセプトに、初音ミクGTプロジェクトを展開するグッドスマイルレーシングは8日、千葉県・幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2015[冬]」にて決起集会を行い、「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」として「SUPER GT 2015」シーズンへの参戦体制をすべて発表した。念願の王座奪還を成し遂げた2014年を経て、チャンピオンチームのみの特権となる2連覇を掲げて2015年シーズンに挑む「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」。昨年12月に発表されたとおり、今季は慣れ親しんできたBMW「Z4 GT3」から一転、メルセデス・ベンツ「SLS AMG GT3」へと車両を変更する。チーム体制は、エントラント代表に、グッドスマイルカンパニーとグッドスマイルレーシングの代表取締役社長の安藝貴範氏、監督に元F1ドライバーの片山右京氏、ドライバーは谷口信輝氏と片岡龍也氏のチャンピオンドライバーコンビが続投する。決起集会を行った「ワンダーフェスティバル2015[冬]」のステージでは、これまで未公開だったチームの公式キャラクター「レーシングミク 2015 ver.」の新キービジュアル、デザイナーの草野剛氏が手がけた「グッドスマイル 初音ミク SLS」、新レースクイーンをお披露目。今季のレーシングミクのテーマは「姫騎士」で、イラストはタイキ氏、アートディレクターはコヤマシゲト氏が担当している。さらに、昨年まではグッドスマイルレーシングのメカニックを担当し、今年からグッドスマイルカンパニーのサポートで「FIA-F4」に出場する河野駿祐氏、そして元F1ドライバーの小林可夢偉氏がスペシャルゲストとして登壇し、数々のサプライズに会場は大盛況だった。エントラント代表の安藝氏は、今季のチームの体制について「いまのパッケージが素晴らしいので、持ち越して2連覇を狙って戦っていこうと思っています」と語り、2連覇を宣言。片山監督も「毎回、優勝争いをしていましたが、昨年は歴史に残るチャンピオン争いだったと思います。年々激しくなるチャンピオン争いですが、今年も肝を据えてがんばっていこうと思います」と気合充分の様子。昨年、雪で会場に来られなかったドライバーの谷口氏は「2年ぶりにステージに立つことができました。2014年は出遅れからのステージでしたが、開幕戦からはカンカンっと来たので、今年も開幕戦から優勝を狙っていきます」と谷口節で会場を沸かせ、相棒の片岡氏も「連覇を目指して今シーズンを戦っていきます」と力強く語っていた。続けて今季のチーム・テーマ曲「gallop through the world」もお披露目。BIGHEADが作曲を担当した同曲について安藝氏は「音が綺麗で爽やか。すごく聴きやすいです。タイヤのスピード感や伝わる音やエンジンも含まれています」と太鼓判を押していた。そして、サーキットの花「レーシングミクサポーターズ」も発表され、昨年から続投する荒井つかさ、山村ケレール、水谷望愛の3人に加え、ニューフェイスでレースクイーン初挑戦の熊江琉唯の4人がステージに登場。今年のリーダーを務める荒井は、「レーシングミク2015」の衣装で登場し「まさかワンフェスで新コスチュームを着て登場できるとは思っていなかったので、びっくりしました」とはにかんでいた。今年からF4にドライバーとして参加する河野は「念願のグッスマのイベントにドライバーとして参加できることをうれしく思います。しっかりと結果を残してチャンピオンを目指したい。勝負の年になると思うので、危機感を持って戦っていきたいと思います」と熱弁。そして、観客のどよめきの中、スペシャルゲストとして登場した元F1ドライバーの小林氏は、12年ぶりに活躍の場を日本へ移し、スーパーフォーミュラに参戦することを発表。「12年ぶりに日本に戻ってきますが、スーパーフォーミュラには大きなヒントがあると思っています。残すは結果のみなので、皆さん応援よろしくお願いします」と意気込んでいた。最後に、片岡氏は「このイベントが終わるとシーズンがスタートしたという気持ちになります。メルセデス・ベンツもAMGも『初音ミク』ってなんだろうと思っているはずなので、僕らの活躍でさらに世界中に『初音ミク』を広げられたらと思います」とミクファンには心強いコメント。そして、谷口氏は「2連覇と言っていますが、3連覇のための2連覇としたい」、片山氏は「希望や勇気を持ってチャレンジしていきたい」、安藝氏は「3年ぶりにチャンピオンを取ることできました。2連覇が当初の目標でした。谷口が言うように3連覇、片山が言うように4連覇を取れるよう、V9を目指して続けて行きたいと思っています」と、それぞれに今季への想いを語っていた。
2015年02月10日●2014年度は1兆9,000億円 - 冷え込むAV・IT市場にソニーが見出す活路ソニーマーケティングの河野弘社長は、年末商戦の取り組みについて説明。「カテゴリー内での変革による市場活性化」をソニーの取り組み領域に定め、4Kテレビ、デジタルカメラ、ハイレゾリューションオーディオの3つの製品を重点的に販売していく姿勢を改めて強調した。国内コンシューマ向けAVおよびIT市場は、2010年度には4兆3,000億円であったものが、地デジ移行後のテレビ需要の低迷を背景に、2012年度以降は約2兆円で推移。2014年度は1兆9,000億円と、さらに縮小することが見込まれている。河野社長は、「ここ数年は新たなカテゴリーの製品が登場して、市場成長を牽引するといった状況ではない。既存カテゴリーにおいて、トランスフォーメーションを行うことで、いかに成長をしていくかを考えるフェーズにある」と前置きし、「ソニーはテレビ、デジタルカメラ、オーディオという3つの既存領域において、高付加価値戦略を打ち出し、年末商戦での成長を図る」と、2014年の年末商戦の基本姿勢を示した。○進む4Kテレビ化 - 台数ベースでの販売比率は10%までの引き上げを目指すテレビにおいては、4Kテレビを軸にした展開をさらに加速させる。ソニーマーケティングでは、今年9月に年末商戦向けの販売戦略について、量販店などと情報を共有する「総合提案会」を開催。ここで、4Kテレビの販売比率を台数ベースで10%にまで引き上げる方針を示したという。「2013年10~12月の4Kテレビの販売比率は1%。100台に1台しか、4Kテレビが売れなかった。直近ではこれが3%程度まで上昇している。しかし、2014年10~12月の年末商戦で4Kテレビを10%の販売構成比にまで引き上げれば、平均単価が上昇し、金額ベースでは前年実績を上回ることができる。最低でも6%の販売比率にまで4Kテレビを引き上げていきたい」と語る。4Kテレビが10%の構成比にまで拡大すれば、テレビ1台当たりの平均単価は、2013年第3四半期の6万7,760円から、2014年度第3四半期は7万5,100円と拡大する。「台数成長が望みにくい市場において、いかに4Kによる付加価値提案を行っていくかが鍵になる」とする。ソニーマーケティングでは、今年9月以降、販売店向けの勉強会を実施し、4Kテレビの訴求ポイントについての情報を共有する一方で、店頭においては2K(フルHD)テレビと4Kテレビの比較展示や、4Kのパーソナルコンテンツを活用した付加価値提案、細かい写真映像による地図データや、「4K仮面を探せ」という店頭用の販促コンテンツを用意して、4Kの高精細を訴求してみせた。その結果、11月最終週においては、4Kテレビの販売構成比が8.3%にまで拡大。46型以上の大型テレビの領域では、38.3%にまで拡大した。「現時点ではテレビ全体の10%にまで届いてはいないが、販売台数、販売金額ともに前年実績を超えており、狙い通りの結果が出ている。これから12月の年末商戦本格化に向けて、10%の販売構成比に進む手応えを感じている」と、河野社長は今後の4Kテレビの販売拡大に自信をみせた。○α7をはじめとする高付加価値モデルで立ち位置を作るデジタルカメラについては、「ソニーは、この分野ではまだまだ挑戦者である。カメラメーカーとしての立ち位置を作っていくことに力を注いでいく」とするものの、これまでの年末商戦前哨戦では一定の成果があがっているようだ。ソニーのカメラ戦略の柱となるフルフレームモデルを「α7シリーズ」として、それぞれに特徴を持った製品としてラインアップ。また、4Dフォーカス戦略を打ち出す「α6000シリーズ」や、イメージセンサーの強みを生かしたレンズスタイルカメラ、高機能コンパクトデジカメとしてラインアップを広げている「DSC-RX100シリーズ」といった製品群を取り揃えていることに加えて、αシリーズユーザーの撮影スキル向上、レンズ体感の場として、セミナーや撮影会を行う「αカフェ体験会」を全国各地で実施。「α購入者にどれだけ使っていただくか、といったところにフォーカスし、αファンを作っていくことに力を注いでいる」という。量販店の販売スタッフがαシリーズを使って撮影した写真を店頭に貼り出し、接客ツールとして利用するといった取り組みも展開。さらに店頭展示ではレンズのラインアップを重視するといったことにも取り組んだという。「ソニーはレンズのロードマップを公開し、本体の価値を上げることに力を注いでいることを訴えるのと同時に、安心して使ってもらえることを訴求した。2013年4月には、5%強だった交換レンズのシェアは、2014年9月には15%を超えるところにまで拡大し、10ポイントも上昇している。150万台を超えるαユーザーに支えられたことが大きい。カメラメーカーとしてのポジションを確立してきた」などと述べた。●広がる「ソニーといえばウォークマン」と「ハイレゾ=ウォークマン」の認識そして3つめのオーディオに関しては、ハイレゾオーディオが軸となる。なかでもウォークマンによるハイレゾ提案が今年の年末商戦の鍵になる。河野社長は、「ソニーから何を想起するかという質問に対しては、ウォークマン、あるいはオーディオと回答する若い人たちが増えている。これはソニーにとってうれしいことである」としながら、「2013年に発売したハイレゾオーディオは、まだコアユーザーや高音質にこだわる音楽好きのユーザーが中心だった。だが今年は、音楽好きユーザーのボリュームソーンにもハイレゾオーディオが広がると考えている」と、裾野の拡大に期待する。河野社長は「2014年11月に発売したウォークマンAシリーズは音にも、価格にも、デザインにもこだわるユーザーに対して訴求できる製品。年末商戦では、ウォークマンの販売台数のうち、4台に1台をハイレゾにしたい」と意気込んだ。ここでは、全国40カ所の販売店店頭において、ハイレゾ専用ブースを設置。来店客にコンテンツを視聴してもらえる環境を作った。「音は目に見えないため、体験してもらうことが重要。売り場には、ハイレゾ対応ヘッドホンも展示し、同時に体験してもらうことで、ハイレゾの良さを実感してもらえるようにした。さらに、moraによるハイレゾコンテンツのダウンロードランキングも最新のものを店内に掲載するようにした。こうした地道な取り組みが効果につながっている。販売店からも、オーディオ売り場を活性化する材料として、ハイレゾへの注目が高まっており、ハイレゾ対応ウォークマンを起爆剤にしたいという声もある」と、河野社長は語る。その一方で、ハイレゾに対する認知度も高まっており、そのなかでも「ソニーは、ハイレゾ」というイメージ作りが定着しはじめているという。「ハイレゾに関するつぶやきを見ていると、製品名では半数近くがウォークマンという名前に触れられており、moraをはじめとするダウンロードサイトに関する固有名詞についても、ずいぶん触れられている。ブランドという観点では、ソニーと書いてもらえるケースが70%を超えている。機器、コンテンツ、ブランドという点で、ハイレゾ分野におけるソニーの認知度が高まっている」と述べた。実際、年末商戦前哨戦では、ハイレゾオーディオの販売は好調だという。河野社長によると、11月上旬のウォークマンAシリーズの発売日を含む週にはハイレゾ対応製品の構成比が5割近くまで上昇。瞬間風速としては、購入されるウォークマンの2台に1台がハイレゾという状況になったという。11月最終週ではハイレゾの構成比は約3割だというが、「年末商戦に向けて、"ハイレゾ=ウォークマン"というトレンドができはじめている。音のカテゴリーにおいては、新たな音の提案によってトランスフォーメーションをしていく。ヘッドホンの販売も増加しており、ハイレゾが後押ししているのがわかる。既存領域において、ハイレゾという新提案によって、新たなビジネスが生まれていることの証」と語った。○ソニーファンが増えているという手応えを感じているソニーマーケティングでは、「カスタマーマーケティング」を事業戦略の中心に置いている。「これまでの手法は、メーカーによるプロダクトマーケティング、販売会社によるチャネルマーケティングが中心であったが、ソニーマーケティングが目指すのは、顧客を知ることにフォーカスしたカスタマーマーケティングだ」という。効果としては「プロダクトマーケティングとチャネルマーケティングの成果を最大化させることができ、マーケティングおよびセールスを次のレベルに引き上げることができる」と河野社長は説明する。また、「付加価値販売こそが、ソニーが市場で存在するための唯一の方法。カスタマーの価値を重視した取り組みを行っていく」とする。カスタマーマーケティングの具体的な戦略として、会員制度であるMy Sony Clubを中心としたカスタマリレーション活動の推進、製品オーナーへの使いこなし提案、東京、名古屋、大阪にあるソニーストアを通じた「濃い顧客体験」の提供をあげる。特に河野社長が言及したのが、製品オーナーへの使いこなし提案による成果だ。ここでは、社内で「P3」と呼ぶ活動を行っていることを明らかにした。P3とは、購入後3カ月(Post Purchase)のことを指し、この期間を購入者へのメール配信において、関心を惹くために重要な期間と位置づけている。河野社長いわく「購入した製品を使いこなしてもらい、製品の楽しさを最大化するためのダイレクトメールアプローチ」が、このP3ということになる。ここでは、製品購入のお礼とともに、製品を使いこなすための情報提供、開発者のこだわりなどの購入者に響く情報、さらには買い増しすると便利になる周辺機器などの情報を提供する。河野社長は、ソニー製品の購入者を対象に実施したP3の成果を初めて公開。ソニーユーザーが高いロイヤリティを持っていること、さらにはこの取り組みを通じて、新たな製品購入に結びついていることなどを示した。α7シリーズのユーザーを対象にしたP3では、4,340人にメールを配信。そのうち3,808人がメールを開封した。さらに、メールに掲載されたURLをクリックした人は3,214人に達したという。開封率は88%、クリック率は74%という驚くほど高いレートとなっている点が特筆できよう。また、これらのメールを受け取った人を追跡したところ、メール効果によって、レンズやアクセサリーを追加購入した金額は5億8,000万円に上ると算出した。同様にウォークマンの購入者を対象にしたP3では、2万8,002人にメール配信。2万1,036人が開封、1万1,546人がクリックしたという。開封率は75%、クリック率は41%と、これも一般的なダイレクトメールよりも、極めて高いレートとなっているのがわかる。そして、追加購入アイテムとしては、ワイヤレススピーカーや2台目のウォークマン、さらにはタブレットの購入が上位に入り、メール効果による追加購入金額は7億5,000万円に達したという。河野社長は最後に、「ソニー製品を購入していただいた方々に、いい製品を購入したと満足していただくと同時に、ソニーのひとつの製品だけのユーザーではなく、ソニー全体のユーザーとして、サービスを提供していきたい。ソニーマーケティングのミッションは、ソニーファンの創造。こうした取り組みを通じてファンを増やしていく。厳しい市場環境にあるが、同時に、ソニーファンが増えているという点での手応えを感じている」と語った。
2014年12月09日自主制作した短編『フミコの告白』で注目を集め、『陽なたのアオシグレ』で劇場デビューを果たした石田祐康監督が、YKKとスタジオコロリドのコラボレーション作品『FASTENIG DAYS』を完成させた。“ファスナー”を題材にしたアクション作品だ。その他の写真本作は近未来を舞台に、主人公ケイとヨージがファスナーを使ったハイテクマシンで街を守り、人の気持ちを“つないで”いく様を描いた短編作品。劇中には伸張性ファスナーや水密ファスナー、蓄光ファスナーなどYKKのアイテムをモチーフにしたファスナーが登場。現在、Youtubeで全編が無料公開されており、好評を集めている。石田監督は4人の仲間と短編『フミコの告白』を、次作『rain town』を自身を含む2人だけで制作した。しかし、現在はスタジオコロリドに籍を置き、数十人のスタッフを率いて制作にあたっている。「最初の頃はスタッフに自分の意図を伝えるのが大変でしたけど、今では自分ひとりではなしえない物量、アイデア、クオリティを求められるので、集団でやる意味を感じています。この作品に登場する“ファスニングマシン”のメカニックなアイデアや、アクションのアイデアも、別のスタッフが考えてくれたんです」。一方で石田監督は、規模は大きくなっても自身と“つながり”を持てるスタッフと作品づくりをしていきたいと考えているようだ。「これから少数精鋭で、共通理解をちゃんと得られる人たちと、“濃い”ものを作っていきたいですね。少数精鋭のスタッフが各々に“想い”を込められるような度量のある作品が濃くなると思います」。監督の“想い”は日本だけでなく、世界各地のファンにも伝わっている。石田監督はデビュー時から作品をネットにアップしており、観客は世界各国に存在するからだ。「感想は励みになりますね。海外の感想を日本語訳してくれているサイトを見つけて読んだりしていますし、海外からの反応は何よりもうれしいです。ネットに触れる以前から何かを描いて人に見せることが前提というか、人に見せてコメントをもらうことが楽しかったので、それが原動力になっていますね。それはアニメーションを作るようになってからも変わらなくて、笑ってくれたり、話のネタにしてくれたり、人にアクションを起こさせることが楽しいんです」。石田監督にとって作品づくりは“表現”だけではなく、その先の“コミュニケーション”も含んでいる。デジタル技術の進化によって少数でのアニメ制作が可能になり、ネットにアップすることで瞬時に世界中に作品を送り出し、観客とつながることができる現在、石田監督の作品は今後も多くの観客をつなぎ、そのネットワークを広げていくだろう。『FASTENINGDAYS』公式サイト、YouTubeで公開中
2014年11月28日映画界に多大な貢献を果たした映画人を称えるアカデミー賞名誉賞の受賞式が8日(現地時間)にロサンゼルスで開催され、宮崎駿監督が表彰された。日本人としては、1990年に受賞した黒澤明監督以来24年ぶりとなる。『千と千尋の神隠し』がアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した際も、『ハウルの動く城』『風立ちぬ』が候補になったときも渡米しなかった宮崎監督が出席するとあって、授与式には世界の注目が集まった。宮崎監督のプレゼンターを務めたのは、1987年から親交のあるジョン・ラセター監督。妻のナンシーさんと出会った翌日に『ルパン三世カリオストロの城』の抜粋映像を見せたことがきっかけで結婚に至ったエピソードを語り、作品には「アドベンチャーとハート、アクションとユーモアがあった。洗練された独自のスタイルと、人間の行動に対する素晴らしい観察眼があった」と絶賛。「宮崎作品を観るたびに、映画作りについて新たに学んでいる」と語った。オスカー像を受け取った宮崎監督は「私の家内が、お前は幸運だとよく言います。一つは、紙と鉛筆とフィルムの最後の時代の50年に、私がつきあえたことだと思います。それから、私の50年間に、私たちの国は一度も戦争しませんでした。戦争でもうけたりはしましたけれど、でも戦争をしなかった。そのおかげが、僕らの仕事にとっては、とても力になったと思います」と語った。そして、一緒に名誉賞を受賞した94歳の女優、モーリン・オハラに会えたことについて、「これはすごいことです。こんな幸運はありません」と顔をほころばせた。実は73歳の宮崎監督は今回の受賞者の中で最年少。アイルランド出身で94歳のモーリン・オハラのほか、『昼顔』などルイス・ブニュエル作品や大島渚監督の『マックス、モン・アムール』などを手がけたフランスの脚本家で83歳のジャン・クロード・カリエール、人道的活動で知られる映画人を称える「ジーン・ハーショルト人道賞」は87歳のハリー・ベラフォンテが受賞した。(text:Yuki Tominaga)
2014年11月11日アリエル・ドーフマンの心理サスペンス劇『死と乙女』が大空祐飛、風間杜夫の出演で、2015年3月19日(木)より、東京・シアタークリエで上演されることが決まった。作品はローレンス・オリヴィエ賞 最優秀戯曲賞に輝いたドーフマンの傑作戯曲で、1994年ロマン・ポランスキー監督により映画化もされている。チリの独裁政権崩壊後が舞台。かつて学生運動に加わり過酷な拷問を受けた女が、偶然にも自分を蹂躙した男と再会する。被害者と加害者、そして被害者の夫。シューベルトの名曲『死と乙女』をモチーフに、3人の男女が密室で火花の散るような葛藤を繰り広げる。演出は新進気鋭の谷賢一。公演は2015年3月19日(木)から28日(土)まで。チケットの一般発売は12月13日(土)より。
2014年11月04日ファスナーのトップメーカーYKKがブランディングショートアニメ『FASTENINGDAYS』を製作し、『フミコの告白』で注目を集める石田祐康が監督を、砂原良徳が音楽を、Perfumeがエンディングテーマを務めることが発表された。『FASTENINGDAYS』YKKは創業以来80年に渡ってファスナーや繊維テープなどの分野で世界をリードしているトップメーカー。世界各国でもYKKの製品は圧倒的な信頼を得ており、Fasten=“つなぐ”ことの大切さをさらに広めるために新作アニメーションを製作することになった。監督を務める石田は2009年に手がけた『フミコの告白』が文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞するなど高い評価を集め、昨年には『陽なたのアオシグレ』で劇場デビューも果たした人物。本作では近未来を舞台に、主人公ケイとヨージがファスナーを使ったハイテクマシンで街を守る姿を描いており、劇中には伸張性ファスナーや水密ファスナー、蓄光ファスナーなどYKKのアイテムをモチーフにしたファスナーがたくさん描かれる。ケイの声を白石涼子が、ヨージの声を大浦冬華が務め、Perfumeの『Hurly Burly』がエンディングテーマに起用される。作品は公式サイトとYoutubeで全編無料公開中で、英語、スペイン語、フランス語、中国語の4か国語で全世界向けに公開されるほか、各国のYouTube上でコマーシャル映像として展開される予定。『FASTENINGDAYS』公式サイト、YouTubeで公開中
2014年10月30日スタジオジブリに1年間密着した『夢と狂気の王国』の砂田麻美監督が取材に応じ、昨年、引退を表明した宮崎駿監督について「世界的な巨匠といわれる人でありながら、毎日規則正しい生活のなかで『いつか才能が枯渇してしまうのではないか』という恐怖と向き合いながら、常に最高のコンディションを維持しようとしていた。努力にもさまざまな“質”がありますが、最も質の高い努力を見せてもらった気がします」と語った。『エンディングノート』で一躍注目を集めた砂田監督が、宮崎監督の最後の長編アニメ『風立ちぬ』の製作過程を軸に、スタジオジブリの日常と、作品づくりに関わる人々の苦楽と葛藤を紡ぎだす。公開時の宣伝コピーである「ジブリにしのび込んだマミちゃんの冒険。」が示す通り、単なるドキュメンタリーの枠組みを超えた、ジブリという王国をめぐる冒険譚に仕上がった。「ジブリはとても自主性を試される場所。撮影に入る前は、すごく細かいルールがあると思ったんですが、実際には真逆でカメラを持った私は“放し飼い”状態でした。鈴木さん(鈴木敏夫プロデューサー)に、宮崎監督の部屋に行くタイミングを尋ねても『なんで俺に聞くの?』って」(砂田監督)。ただ、制約がほとんどない状況だからこそ「本当に撮るべき瞬間を逃したくないので、逆になるべくカメラは回さないようにした」といい、「たくさん(素材を)撮ればいいかといえば、そんなことは全然ないので…。もちろん、宮崎監督に密着できる機会はとても貴重なので、撮りたいという気持ちとの戦いは常にありました」と葛藤を明かす。宮崎監督の引退表明を機に、スタジオジブリは大きな転換期を迎えている。「でもこの作品を2012~2013年という時期に撮った意味や価値がわかるのは、もっともっと後のことだと思います。私はもちろん、宮崎監督もジブリの皆さんも最後だなんて考えずに、ただ一生懸命に自分の仕事をこなしていましたから。私自身は今の時代の人だけではなく、自分がいなくなった後の人たちがジブリを、そしてこの時代をどう観るのかなという点をすごく意識して、作品を完成させたつもりです」。『夢と狂気の王国』発売中発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンレーベル:ジブリがいっぱいCOLLECTION スペシャル取材・文・写真:内田 涼
2014年05月21日現在大ヒット公開中の映画『風立ちぬ』を最後に引退表明した宮崎駿監督が6日、都内で記者会見を行い、引退について説明した。過去にも引退をにおわす発言があった宮崎監督だが「何度も言って騒ぎを起こしてきた人間なので、『まただろう』と思われているけれど、今回は本気です」とキッパリ。理由としては高齢を挙げて「年々机に向かっている時間が減っていくことは確実で、加齢による物理的なことにイラ立っても仕方がないけれど、長編アニメは無理だと判断した」と明かし「僕の長編アニメーションの時代は終った」と自らで終止符を打った。気になるのは今後のスタジオジブリの行く末だが、宮崎監督は「上の重しがなくなるんだから、『こういうものをやらせろよ』という声が挙がる事を期待しています。それがないとダメでしょうね。僕らは30代のときも40代のときも、やっていいんだったらなんでもやる、という気持ちで企画を抱えてきました。それを持っているかどうかでしょう」と若手たちに発破をかけた。なお今後ジブリ作品に宮崎監督がタッチすることはないという。1984年の映画『風の谷のナウシカ』では熱狂的ファンを生み出し、創立に参加したスタジオジブリで『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』などの名作を生み出してきた宮崎監督。「そもそも僕は児童文学に影響を受けてこの世界に入った人間。基本的には、子供たちに対して『この世は生きるに値するんだ』という思いが根幹になければいけないと思ってやってきました。それは今でも変わりません」と諸作品にかけた思いを語った。これまでの監督人生を振り返って「監督になって良かったと思ったことはないですね。アニメーターになって良かったと思うことはありました。監督は(劇場公開という)最後の判決を待たなければならないので、胃によくない」と苦笑い。続けて「監督をやっている間も、アニメーターとしてやっていましたね。トンチンカンなことを言ったり、テレビや最近の映画のことも知らない僕を、鈴木プロデューサーが補佐してくれたお陰でやり切れた。孤高を保っている監督ではまったくありませんでした」と支えてくれたスタッフたちに感謝していた。今後については「やりたいことはアニメーションではない」といい「ジブリ美術館の展示物が色あせたり、描き直さなければいけないものもある。自分の筆やペンで描かなければいけないものなので、時間ができたらボランティアでやっていきたい。自分が展示物になりそうだけれど」とニヤリ。最後は「長い間色々とお世話になりました。もう2度とこういうマネはしないと思います」と笑顔で会場を後にした。宮崎監督は1941年1月5日、東京出身で現在72歳。東映動画でアニメーターとして活躍した後、映画『ルパン三世 カリオストロの城』で長編映画監督デビューを飾る。原作・脚本・監督を兼ねた1984年の映画『風の谷のナウシカ』で熱狂的ファンを生み出し、創立に参加したスタジオジブリで『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』などの名作を生み出す。2001年の『千と千尋の神隠し』では、アカデミー賞長編アニメ賞やベルリン国際映画祭金熊賞など世界的な賞を受賞した。現在公開中の『風立ちぬ』は、零戦設計者として知られる堀越二郎の半生と同時代の作家・堀辰雄による小説をモチーフに、戦中を生きる2人の男女の姿を描いたドラマで、今週末の映画観客動員ランキングでは7週連続でNo.1。これまでの興行収入は約88億円を記録している。この日の会見にはテレビ70台、200媒体、外国メディアは13カ国、総勢605人のマスコミが集まった。会見は約1時間30分ほど行なわれた。
2013年09月06日