アジェンダは、Mac用宛名印刷ソフト「宛名職人Ver.21 夏」の販売を、限定1,500本で5月22日より開始すると発表した。価格はパッケージ版が8,800円、ダウンロード版は8,100円。なお、同社運営のアジェンダネットオンラインショップではパッケージ版を優待価格8,100円、ダウンロード版は7,290円で提供する。「宛名職人Ver.21 夏」は、昨年秋に発売された「宛名職人Ver.21」に、今年の夏限定の挨拶状デザイン56点を追加したもの。基本的なプログラムの内容は「宛名職人Ver.21」と同等である。最新のMac OS XYosemite(v10.10)にも無料アップデータで対応する。販売は1,500本限定で、DVD-ROMのパッケージとダウンロードで提供を行う。対応OSはOS X MavericksとOS X Yosemite。また、Mac App Storeにて販売を行っている「宛名職人Ver.21 App Store版」(通常価格 11,400円)に、特典として今年の夏限定の挨拶状デザインを追加することも発表された。App Store版はシリーズ中、唯一iCloudへの対応を実現している。
2015年04月16日大日本印刷(DNP)は4月14日、持ち運びが容易な少人数向けプレゼンテーション用機器セット「DNPスマートプレゼンテーションパッケージ」を発表した。同パッケージはタブレット端末/小型プロジェクタ/自立式折り畳みスクリーン/キャリングケースのセットであり、価格は15万5,000円(税別)。企業向けに4月15日から発売する。新製品は、主に数人の小規模会議で全員が画面を共有するプレゼンテーション用の機器セット。スクリーンには同社の「JETBLACK」方式を使用し、明るい室内でも美しい映像を表示するという。自立式折り畳みスクリーンに採用したJETBLACK方式は、プロジェクタが投影する光を反射するが周辺の光は吸収するため、通常のホワイト・スクリーンと比べて約5倍のコントラストがあり、1,000ルクス程度の明るい部屋でも高い視認性を備え、鮮明な映像表示が可能。スクリーンとして使用時の大きさは約21インチ型相当となる480×325×150mmだが、約B4サイズの325×275×13mmに収納してビジネス・バッグで持ち運べるという。プロジェクタは160×102×32mmの手のひらサイズで三脚付き、重さは約480g。明るさは500ルーメンで、光源の寿命は約3万時間。解像度は1,200×800ピクセルのWXGA。接続方法はHDMIやRGB端子に加えて、Wi-Fi接続も可能。台形補正機能を備えており投影画像のゆがみを解消できるとのこと。また、パッケージに含むタブレット端末は10.1型でAndroid搭載の同社オリジナル製品だが、既に利用中のものも含め他のタブレット端末も選択可能。
2015年04月15日凸版印刷は4月3日、スマートフォンを用いて直感的な操作で仮想体験を実現する販促向けソリューション「VRscope(ヴィアールスコープ)」の提供を本格的に開始すると発表した。このソリューションは、スマートフォンに配信した360度パノラマの動画や静止画コンテンツを、凸版印刷が独自開発した専用のビューアにセットして鑑賞することで、立体感・臨場感にあふれるバーチャルリアリティ(VR)コンテンツを提供するもの。ビューアの形状は、視野が覆われるため没入感が高い「VRscopeボックスタイプ」と、組み立て式で製造・配布が容易な「VRscopeカードタイプ」の2種類をラインアップ。ビューアの表面デザインや印刷だけでなく、同社が従来培ってきた高精細CG技術を活用したコンテンツの企画・制作から配信まで、ワンストップで提供する。イベントや商品プロモーション、雑誌のノベルティなどのような販促用途での利用を想定し、住宅や自動車、観光、出版などあらゆる分野の企業向けに販売していくという。第一弾として、LIXILが今春実施するイベントでの採用が決定している。コンテンツの企画・制作・配信を含むコンテンツ制作基本料金は50万円、ビューア制作基本料金(厚紙素材でロット1万個制作時。デザイン代、印刷代は別途)はVRscopeボックスタイプの場合250円/個、VRscopeカードタイプの場合150円/個での提供となる(価格は税抜)。同社は今後、「VRscope」を拡販し、2017年度に約10億円の売上を目指す。
2015年04月06日凸版印刷と国立科学博物館は3月24日、世界でまだ化石が発見されていないティラノサウルスの幼体について、最新の学術研究成果からの仮説をもとに、その全身骨格のデジタル復元を行ったと発表した。今回の復元にあたっては、ティラノサウルスの近縁であり、モンゴルのゴビ砂漠に生息していたティラノサウルス類のタルボサウルスの2011年に初めて報告された幼体の化石の3次元計測を実施。計測データを国立科学博物館の監修のもと、ティラノサウルスとの差異を反映させることで、ティラノサウルスの幼体の全身骨格の科学的な仮説をデジタル復元することに成功したという。なお、この復元データをもとに3Dプリンタによる全身骨格が出力されており、2015年7月14日にリニューアルオープンする国立科学博物館の地球館3階展示室で展示・公開される予定。また、今回の取り組みについて、監修者の国立科学博物館 地学研究部 生命進化史研究グループ長である真鍋真氏は、「これは、サイエンスを見える『形』にするテクノロジーとのコラボレーションであるだけでなく、博物館に集う子供や大人たちとも科学の仮説を共有するこという意義があります。将来、ティラノサウルスの幼体の化石が発見されたら、この仮説が正しかったのかどうかが検証されることになります。この展示室で恐竜に興味をもった子供たちの中から未来の恐竜学者が生まれ、いつか私たちの仮説を検証してくれることを願っています」とコメントしている。さらに凸版印刷と国立科学博物館は今後、共同で幼体のティラノサウルス復元データから作成したVRコンテンツを「V×Rダイナソー」にラインアップ化し、成体と幼体のティラノサウルスを比較するなど体験型学習展示コンテンツとして展開していく予定だとしている。
2015年03月24日大日本印刷は3月20日、独自の価値観を持つキュレーターのお薦め情報に基づき、生活者が自分にぴったりの本やモノと出会える「DNPキュレーション型ECリンクサービス MEETTY(ミーティー)」を開始した。同サービスは、「自分にピッタリの本やモノと出会える」をコンセプトに、本を中心に編集されたオリジナル記事を投稿・閲覧できるキュレーションサービスで、生活者自身や専門家、企業がキュレーターとなり、本とそれに関連する雑貨などをWebサイトのバーチャルな「商品棚」で紹介できる。サイト訪問者がその中から気に入ったモノを選択すると、「ハイブリッド書店サービス honto」や、その他のECサイトへのリンクから購入できる仕組みだ。紹介した商品が一定額以上購入された場合、hontoサイトで利用できるクーポンなどのインセンティブをキュレーターが受け取る仕組みも用意されている。同サービスは、初年度10万人、3年後100万人の会員を目指す。また、ECサイトを運営している法人企業などに対して、企業・商品PRの場を提供することによる広告料金や、提携するECサイトからの成功報酬型の手数料により、2017年度までに10億円の売上を目指すという。
2015年03月23日九州国立博物館と凸版印刷は、専用のVRゴーグルを用いて特別史跡「王塚古墳」のバーチャルリアリティ(VR)コンテンツが楽しめる個人向けサービスを開発、3月14日から12月31日までの期間限定で提供すると発表した。同サービスは、特設Webサイトから個人が所有するスマートフォンにVRコンテンツを配信、九州国立博物館ミュージアムショップにて数量限定で販売される専用VRゴーグルにスマートフォンを装着して鑑賞・体験できるというもの。3月16日現在、九州国立博物館で開催中の特別展示「進化する博物館III 最新技術でよみがえる九州の装飾古墳」にて、九州国立博物館と凸版印刷は、両者で共同開発した特別史跡「王塚古墳」内部を鑑賞・体験する簡易型ヘッドマウントディスプレイ用VRコンテンツを公開している。また、今回、生活者が自宅や史跡などに自由に持ち運び個人で楽しむことができる、WebGLを利用したストリーミング配信VRコンテンツを専用のVRゴーグルと合わせて開発、商品化し、同コンテンツは展示室で公開中のものと同様に、王塚古墳の石室内部を、文様を探すクイズ形式で鑑賞できる。さらに今後、個人向けサービス版のみの新機能として「フリー鑑賞モード」なども追加される予定。「パーソナル版ストリーミング配信VRコンテンツ」の配信期間は2015年3月14日(土)~12月31日(木) で、対応端末はiOS 8以上のiPhone 5/iPhone 5s/iPhone 6 (2015年3月現在) 。Android 端末は非対応で、コンテンツは専用VRゴーグル購入者のみ利用できる。「専用VRゴーグル」は、九州国立博物館ミュージアムショップで既に販売されている(1000個限定のため、販売が終了している可能性がある)。販売価格は800円(税別)。
2015年03月21日デネットは13日、市販のラベル用紙に文字や画像をデザインして手軽にオリジナルラベルを作成できるソフト「らくらくマルチラベル印刷」を発売した。直販価格は税別で2,990円。主要な用紙メーカー13社のラベル、各種カード、クーポン、チケット用紙など約4000種類以上の用紙に対応し、それらの商品番号を選択すると、文字や画像、図形機能を使って用紙に合ったデザインを行なえる。対応メーカーはアピカ / エーワン / エレコム / キングコーポレーション / コクヨ / サンワサプライ / ナカバヤシ / ナナクリエイト / ニチバン / ハート / プラスステーショナリー / ヒサゴ / マクセル。CD/DVD/BDのレーベル印刷にも対応。文字に加工を行なったり、画像の明るさ変更やトリミング、切り抜きなどの編集機能も搭載している。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10。Windows 10はテクニカルプレビュー版にて同社が動作確認済み)。
2015年03月13日凸版印刷は2月27日、体験型デジタルサイネージシステムの第2弾として、ジャンプ(ホップ)した瞬間の写真を撮影できる「PopCamera(ポップカメラ)」を開発し、3月中旬より本格的に販売を開始すると発表した。本製品は、デジタルサイネージの前でジャンプすると、その瞬間をデジタルサイネージのカメラが自動的に撮影し、クロマキー技術を使い背景を合成するシステム。その場ならではの面白い写真が作成できるほか、接続したプリンターから写真をその場でプリントアウトして、イベントに参加した記念として持ち帰ることができ、Web 等への投稿・拡散が可能となる。これにより、これまでにない特別な体験を共有し、イベントを盛り上げる使い方が期待されている。価格は、イベントなどでの利用の場合(7日間レンタル)、基本料金120万円から。これには、デジタルサイネージ、システム機器などの機材レンタル料、設置費用、ライセンス使用料が含まれている。運送費や、通信費、プリンター用紙などの消耗品や、コンテンツの企画・運用などカスタマイズ費用は別途となる。
2015年03月02日カシオ計算機は24日、従来モデルをよりコンパクトにした両面印刷対応のA3モノクロページプリンタ「SPEEDIA B9500」を発表した。3月23日から発売し、価格は148,000円(税別)。従来機種と比較して、体積が約37%、設置面積が約28%、コンパクトになったA3モノクロページプリンタ。A4片面の印刷速度は38枚/分で、ファーストプリントタイムも6.5秒以下と高速。自動両面印刷にも対応し、印刷枚数で120万枚という高い耐久性も備える。プリント方式はLEDヘッド+乾式電子写真方式で、エンジン解像度は最大1,200dpi、データ解像度は最大1,200×1,200dpiだ。プリント速度は、A4普通紙の片面印刷時で38枚/分、ファーストプリントタイムは6.5秒以下、モノクロ時で約8秒。ウォームアップタイムは19秒以下。給紙容量は、標準カセットに550枚、手差しトレイに100枚、オプションの増設トレイに550枚をセット可能。インタフェースはGigabit Ethernet対応無線LANとUSB 2.0。本体サイズは、W459×D392×H347.5mm、重量は約20.2kg。
2015年02月24日凸版印刷は2月20日、BtoB向けの無料のカタログ閲覧ソフト「iCata for PC」を2月下旬より提供開始すると発表した。「iCatafor PC」は、WindowsPCとMacに対応したカタログ閲覧アプリ。住宅設備・建材や文具業界、工具業界を中心に、約600社、6000冊、60万ページのカタログをPC上で無料閲覧できる。iOS版、Android版のカタログアプリ「iCeta」に続いての配信となる。PC版の独自の特徴として、カタログ紙面の切り抜き保存やクリップボードへのコピー、文字の抽出などの機能を搭載する。これにより、PC上でのカタログデータを活用したプレゼン資料の作成などに活用できる。パソコンとアプリとの連携にも重点を置き、パソコン上でiCataアカウントでログインすることで、同じアカウントでログインするスマートフォン・タブレットの「カタログ棚」「しおり」「ペン」「付箋」「最近見たカタログページ」などを自動的に同期可能となる。凸版印刷は、今後もiCataの機能追加や対応端末の拡大を進め、カタログを使うさまざまなシーンに適した形でサポートし、今後も新サービスを進めていく予定だ。iCeta単独の2015年度の売上は、15億円を目指すとしている。
2015年02月23日カシオ計算機は17日、黒・赤2色印刷専用ページプリンタ「SPEEDIA(スピーディア)GE5000-BR」について、シヤチハタの電子印鑑に対応した最新ドライバを無償提供すると発表した。カシオ公式Webページのサポートページにて、3月2日からの提供を予定している。シヤチハタの電子印鑑は、電子文章上に捺印が行えるシステム。使用するためには、最新ドライバをインストール後、シヤチハタが販売する「電子印影データパック」を購入、その後、電子印鑑をプリンタドライバに登録する。なお、シヤチハタが販売する電子捺印システム「パソコン決済」のインストールは不要。捺印はドライバ上で位置を指定して行う。また、捺印情報をQRコード化して電子印鑑とともに印刷することも可能。スマートフォンなどでQRコードを読み取れば、いつ、誰が、どの電子印鑑で、どのドキュメントを、どのプリンタで印刷したかを確認できる。また、「GE5000-BR」と印鑑データの作成をシヤチハタに依頼できる「電子印鑑パック」をセットにした「GE5000-BR-SH」を、3月2日に限定100セットで発売する。価格は税別178,000円。
2015年02月17日伊勢丹新宿店は今年3月に、5階リビングフロアのグランドリモデルオープンを予定している。その一角にあるステーショナリーコーナーに、活版印刷と箔押しを手掛ける工房がオープンする。オリジナルの名刺、ポストカード、便せん、封筒のオーダーメイドや、革小物や文具への名入れなどを受け付ける同工房。その印刷にはハーマンミラーとのコラボなどで知られる、文字をベースとした多様なクリエーションを手掛けるデザイン会社「ハウスインダストリーズ(House Industrles)」のフォントが使用出来る。同社のフリーハンドのデッサンから作り上げられたオリジナルフォントを用いた印刷サービスの提供は世界初となり、工房ではウィンドー越しに作業風景を見学することも可能だ。また、3月11日から24日までは、古いビンテージの木版と活版印刷機を用いたプリント作品を手掛けるイギリスの「ア・トゥー・パイプ・プロブレム(A TWO PIPE PROBLEM)」によるスペシャルイベントを開催。更に、3月11日、14日、15日には、主宰のステファン・ケニーによるワークショップも行われる。
2015年02月15日大日本印刷(DNP)は、商品パッケージや販促物などを見るときの眼球の動きを測定、分析することで、生活者の無意識行動を解析する「アイトラッキング技術」と、どの商品が・いくつ・いつ売れたというPOSデータに、「誰が」という個人認証用のID情報を加えた「ID-POSデータ」を活用した実店舗での調査・分析によって、パッケージデザインや販促物などのマーケティング評価を行うサービスを展開すると発表した。これは、対象商品に対する生活者の購買行動プロセスの把握と問題点を抽出する「課題抽出サービス」と、パッケージや販促物などが計画通りの効果を発揮しているのかを評価する「効果検証サービス」を行うサービス。同社では今年2月、静岡鉄道が発行する「しずてつカードLuLuCa」の会員を対象にして、同グループのスーパーマーケットチェーン「しずてつストア」の一部店舗と連携し、同サービスを開始する。「しずてつストア」店舗でID-POSを利用する実働会員は約25万人で、そのうち調査対象ブランドの商品を定期的に購入しているユーザーや、毎回異なるブランドの商品を購入しているユーザーなど、購買履歴に基づいてモニターを選択することで、定性調査の精度を高める。「課題抽出サービス」では、企業(今回は静岡鉄道)が保有するID-POSデータに基づいて対象モニターを選出。モニターがアイトラッキング用の機器を装着して、できるだけ普段通り買い物をすることで、商品の購買決定プロセスや、商品パッケージ・販促物の課題を明確にするためのデータが蓄積できる。それによって、店頭で商品の魅力をより的確に伝える効果的なパッケージのデザインや販促物の企画、陳列展開などを、脳科学的知見に基づいて提案する。価格は 300万円(税別)~。効果検証サービスでは、新製品やリニューアル商品を店舗でテスト販売し、ID-POSデータの解析や出口調査を行うことで、パッケージデザインや販促物がどのような効果を生活者に及ぼしたのかなどを検証する。価格は 300万円(税別)~。
2015年02月13日エプソンは12日、ビジネスインクジェットプリンタとして、印刷コストが約1.8円のモデル「PX-M350F」と「PX-S350」を発表した。2月下旬より発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は「PX-M350F」が30,000円台中盤、「PX-S350」が20,000円台中盤。○PX-M350F「PX-M350F」は、印刷コストが約1.8円の4モノクロインクジェット複合機。同クラスのページプリンタと比較して、印刷コストを約半分に抑えている。動作時の消費電力も約20W(通常時)と低く、消費電力を気にすることなく使用できる。インクには顔料系を使用し、カートリッジに大容量インクを用意することで約10,000ページの印刷を可能にした。自動両面印刷にも対応する。操作用に3.5型のカラータッチパネルを装備。USBや有線LANだけでなく、無線LANでの接続にも対応しており、「Wi-Fi Direct」を利用してスマートフォンなどからの直接印刷も可能。スマートフォン / タブレット用アプリ「Epson iPrint」や、クラウドサービス「EpsonConnect」にも対応する。主な仕様は、印刷方式がPrecisionCore インクジェット方式、解像度が1,200×2,400dpi。対応用紙サイズはA4サイズまで。ファーストプリントタイムは約8秒。標準用紙カセットには最大250枚、背面のMPトレイには最大80枚の用紙をセットできる。ADFにセットできる原稿は約35枚。スキャン機能は、読み取り解像度が最大9,600dpi、読み取りサイズが最大216×297mm。印刷速度は約20ipm。インタフェースはUSB 2.0、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW461×D655×H383mm(使用時)、重量は約14.4kg。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Windows Server 2003 / 2003 R2 / 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012 R2、Mac OS X 10.6.8以降。○PX-S350「PX-S350」は、2.2型のモノクロタッチパネルを装備するA4インクジェットプリンタ。ファックスとスキャナの機能が省かれる以外は、上記の「PX-M350F」とほぼ共通。本体サイズはW461×D655×383Hmm、重量は約11.5kg。
2015年02月12日公益財団法人日本印刷技術協会(JAGAT)主催の印刷ビジネス関連展示会「page2015」が、2月6日まで開催されている。「page」は1988年に始まって今年で28回目を迎え、「紙」、「インク」、「プリンター」、「フォント」、「パッケージ」、「制作に関わるソフトウェア」など、印刷に関わる全てのコンテンツが一同に結集する、クリエイティブに携わるひとには垂涎モノのイベントだ。参加企業は140社、カンフェレンス・セミナーはなんと46セッション。会場内は、ビジネスに役立つカンファレンスやセミナー、ブース内での商談はもちろん、情報交換の場としても活気にあふれている。ここでは特に興味深かったブースをいくつか紹介したい。デジタル印刷用紙やインキなどのマテリアルの展示はpage2015で初めて企画された。これまでは印刷機本体のみの展示だったが、用紙やインキなどの諸資材を一堂に紹介することで、急速な成長が見込まれるデジタル印刷分野の提案が行われている。なかでも「竹尾」のブースはインクジェットプリンターとレーザープリンター、それぞれで印刷されたさまざま色と質感の紙見本が所狭しと並び、圧巻だ。担当の方によると「デジタル印刷は今、オフセット印刷に迫る勢いのクオリティを実現しつつあります。昔はレーザープリントというと、テカテカした微妙な仕上がりで特殊紙などの融通が効かなかったイメージがあると思いますが、今は濃い色の紙やザラザラとした質感のある紙などにも対応しました。印刷業界の新しい第一歩ですがまだ知らない方も多いので、ぜひ今までの紙の制約から離れて、クリエイティブの幅をもっと広げていってほしいですね」とのこと。インクジェットプリンターとレーザープリンターでそれぞれ印刷された見本紙を10枚まで持ち帰ることが可能だ。近年急激に拡大している通販印刷のブースも多く、これらは一般の印刷会社よりもコストが抑えられるため、個人事業主や小規模な企業にニーズが高い。また、PDFによる自動入稿やデータに不備がないかを確認するプリフライトチェックまでが自動で完了する新しいソフトウェアや、オンライン校正クラウドサービスも目立つ。このほか、クリエイティブゾーンとして設けられたエリアも目を惹いた。これは、ソフトウェア・アプリケーションの利用方法がクラウドサービスへと移行し、スマートフォンやタブレット、PCの連携が新たな価値を生むようになり、これらをクリエイティブ・ワークにどのように活かせるのか、具体的に使える方法を提供するコーナーだ。同コーナーでは、Creative Cloudのさまざまな機能を活用するためのセミナーも多数開催される。印刷系のクリエイターの必携ソフトとも言えるInDesignやIllustratorをはじめ、さまざまな切り口からの解説が行われるため、興味のある方は足を運んでみるのもいいだろう。業界で広く用いられている同社のソフト。それだけに、利便性を高めるためのサービスも多数見られた。Adobe InDesignに完全対応し、Excelからデータを読み込んで自動でレイアウトを完了させる「DBPublisher/i」、全てのページに学年別漢字配当表に対応しながら自動でルビをふる「ルビフィクサー」(リンクス)などのプラグインは、クリエイターの業務の効率化を助けてくれそうだ。北海道地図が提供する日本全国の地図データ「地図素材.ai」は、その名の通りai形式のため、Adobe Illustratorで編集が可能。印刷物などに掲載する地図は、これまでは逐一トレースして作るのが一般的だったが、この素材を使うことで作業時間を大幅に削減できる。道路、公共施設、駅など細かくレイヤーに分かれており、文字はテキストオブジェクトのため、必要な情報のみ編集加工も可能だ。Webの普及により縮小傾向にあるのかと勝手に考えていた印刷業界だが、実際は時代の流れにあわせた新しい製品やサービスが次々に開発され、会場は活気であふれているのが印象的だった。興味がある方はぜひ、自分の目や耳で新しい風を感じ取ってほしい。
2015年02月05日アドビ システムズは、同社の製品担当者ブログ「いわもとぶろぐ」にて、大手印刷会社と同社が実施した「印刷業界向け意見交換会」でのレポートを公開した。同ブログによれば、「印刷業界向け意見交換会」は、ソフトウェアメーカー、RIPベンダー、印刷会社が一堂に会し、出力時におけるトラブルを減らし快適に利用してもらうために業界全体でどのように取り組むべきかなど、より良い入稿環境を作ることを目指すための話し合いの場として開催されたものだ。その第1回目となる今回のテーマは、「より良いネイティブファイルを準備いただくためには?」。その"まとめ"として同ブログでは、IllustratorとInDesignが備える「パッケージ機能」(印刷入稿に必要なデータをパッケージとしてひとつのフォルダに収録してくれる機能)を活用することを推奨するとし、現段階では認知度の低い同機能の紹介や注意点をまとめたWebページ「間違いのない入稿データ作り[パッケージ機能] -Illustrator編-」と「間違いのない入稿データ作り[パッケージ機能] -InDesign編-」、およびPDFを公開したことを伝えている。印刷会社に対してはクライアントのデザイン会社に同機能による入稿方法の認知と活用を促すことを、デザイン会社には同機能を使ってのミスのない入稿を行うことを勧めている。また、意見交換会はすでに第2回目も開催され、「デザイン会社に推奨するPDF入稿の書き出し設定」をテーマに意見が交わされたという。このときの模様は後日、同ブログにて報告されるということだ。なお、「印刷業界向け意見交換会」の情報は、2月4日~6日に東京都・池袋のサンシャインシティコンベンションセンターにおいて開催される「page2015」のクリエイティブゾーンセミナーにおいて、連日16:00~16:40に行われる岩本氏のセッションで詳しく紹介されるとのことだ(page2015は入場料1,000円(Webから事前登録すると無料))。
2015年02月03日大日本印刷(DNP)とコンピューター周辺機器などを製造・販売するグリーンハウスは2月2日、ダイレクトメールやパンフレットなどの印刷物に小型モニターを組み込んだ販促ツール「DNP小型モニター付きパンフレット」を発売した。同ツールでは、印刷物に付属する小型モニターで音声付き動画が表示可能なため、商品の訴求力向上や理解促進が期待できるほか、動画が閲覧できることを封筒などに表示することで、生活者の興味を喚起し、開封率の向上に貢献するという。また、動画の再生・停止・送り・戻し・音声のボリューム調整など標準機能の利用が可能なファンクションボタンを設け、オプションで、動画コンテンツの選択や音声録音の機能を設定することもできる。乾電池で駆動するため、リチウムイオン電池の利用と比較しリスクも少なく、取り扱いも容易。パンフレットやノベルティグッズなどへ活用も可能だ。価格は、個別見積もりが必要で、価格設定の一例としては、表裏4色の印刷物に2.8インチモニターを組み込んだ場合、1万部ロットの単価は4200円(税別)となるという。
2015年02月03日住友化学は1月22日、米Universal Display(UDC)から印刷法を適用した有機EL照明デバイスに関する技術のライセンス供与を受けることで合意し契約を締結したと発表した。住友化学は、今回の契約で取得した技術ライセンスを活用することにより、照明デバイスの発光効率向上に向けた技術開発を加速させ、有機EL照明事業の拡大を図っていくとしている。
2015年01月22日アジェンダは、Mac用宛名印刷ソフト「宛名職人Ver.21 春」の販売を、限定1,000本で2月13日より開始すると発表した。価格は8,800円。「宛名職人Ver.21 春」は、昨年秋に発売された「宛名職人Ver.21」に引越や結婚、出産報告などに使える挨拶状デザイン60点を追加したというもの。基本的なプログラムの内容は、「宛名職人Ver.21」と同等で、デザインテンプレートは330点以上を収録し、毛筆フォントなど16書体を含む76書体を揃えている。販売は1,000本限定で、DVD-ROMのパッケージで行う。対応OSはOS X MavericksとOS X Yosemiteとなっているが、OS X Yosemiteには、Webサイトからダウンロードで対応する形となる。今回追加される60点のデザインも同様にダウンロードサービスを通じての提供となる。
2015年01月20日アドビ システムズは、東京都・池袋で開催される印刷メディアビジネスの総合イベント「page2015」内にて、出版・印刷業界向けの現場で使える情報を公開するセミナー「page2015 メディアクリエイションゾーンセミナー」を開催する。開催日程は2月4日~6日。会場はサンシャインシティコンベンションセンター。参加無料(要事前申し込み/登録なしの場合は入場料1,000円が必要)。「page2015 メディアクリエイションゾーンセミナー」は、InDesignをはじめとした出版・印刷業界で用いられている同社のツールについて、さまざまな角度から解説するセミナーが多数実施されるもの。各日程とも実施内容は異なり、1日あたり6つのセミナーが開かれる。全日程のセミナーについて、参加費は無料。同セミナーへの参加申し込みは不要だが、「page2015」への入場料(1,000円)は、同イベントのWebサイト上より事前申し込みを行うことで無料となる。また、3日程とも、初回のセミナー(10:40~11:25)は、同社のCreative Cloudエバンジェリスト・仲尾毅氏による「いよいよCSから、CCへCreative Cloudで実現するDTPの業務改善」を、最後の時間枠のセミナー(16:00~16:40)は同社のデジタルメディア マネージャー・岩本崇氏による「CC未導入ユーザー必見 市場の導入率、印刷会社のインフラ情報」を実施。このふたつのセミナーのうちいずれかに参加し、アンケートを記入・提出した人には、同社ノベルティグッズが進呈される。そのほか、InDesignの勉強部屋・森裕司氏が解説する「CC覚えておきたい新機能(PS・AI・ID)」、ニューキャスト代表取締役の川原正隆氏が語る「まとめて解る! InDesign自動化の全て」など、雑誌や電子書籍などのコンテンツ制作の現場で活用できる内容が展開される。そのほかの講演内容については「InDesignの部屋」内の同セミナー情報ページを参照してほしい。
2015年01月13日凸版印刷は1月7日、導電性材料を用いて、線幅(ライン)とその間隔(スペース)を10μmで形成する印刷技術を確立したと発表した。印刷技術を利用して電子回路などのエレクトロ二クス製品を生産するプリンテッドエレクトロニクス技術は、スマートフォンやモバイル器機のタッチパネル画面の引き出し配線で活用されている。現在、ラインとスペースをそれぞれ70μmで形成する技術が実用化されており、より微細に形成するための研究が続けられている。10μmという微細印刷を実現した新技術は、導電性を有した線が形成できること、最大で600mm×600mmの大きさで印刷できることが特長。凸版印刷は、これらの特長を組み合わせて偽造防止技術やウェアラブル端末の回路として研究開発を進め、2017年度までの実用化を目指すとしている。
2015年01月07日大日本印刷と子会社のDNPデジタルコムは、BLE Beaconの技術を利用して、複数のフロアがある建物でも正確に位置情報を把握できるスマートフォンナビゲーションアプリを開発したと発表した。同アプリは、東日本旅客鉄道が今月18日から開始し、2015年2月末日まで行う実証実験「東京駅構内ナビ」に採用された。BLE Beaconは、Bluetooth Low Energy(BLE)を使った無線位置検出方式。発信機となるビーコンにスマートフォンが近づくと、その場所に関連する情報を受けることができる。スマートフォンのナビゲーションにはGPSが用いられるが、屋内ではその利用が困難となっており、スマートフォンナビゲーションの課題を克服することが期待される。東日本旅客鉄道の実験で用いられる、iOS向けの「東京駅構内ナビ」アプリでは、東京駅構内に160箇所設置されたビーコンを合わせて使うことで、利用者の位置を数メートルの範囲で正確に把握できるという。専用アプリ「東京駅構内ナビ」は東京駅構内を案内するアプリとなっており、画面上の校内図に現在地情報が表示され、目的地の設定を行うと、そこまでの経路が表示される。また、駅構内に設置されている出口や乗り場を示す案内サインを画面にも表示し、利用者は目の前の場所と画面とを比較しながら経路確認が行える。同アプリの案内対象は、JR東日本東京駅1階、地下1階、改札内コンコース。アプリの対応OSはiOS 7.1.2以降。ダウンロード、利用料は無料。
2014年12月20日富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP)と凸版印刷は12月3日、エービーシー・マート(ABC-MART)が全国約800店舗で取り扱いを開始する「エービーシー・マート ギフトカード」向けに、「ギフトカードASPサービス」を提供すると発表した。ギフトカードASPサービスは、富士通FIPと凸版印刷が共同で開始したもので、ギフトカードの残高管理を行うリアルタイムプロセッシングサービス。ISO/IEC27001などの各種国際認証を満たした富士通FIPのセキュアなデータセンターで運用しており、信頼性の高いサービスとして110社を越える企業に導入されている。それに加えて富士通FIPと凸版印刷が連携することで、ギフトカード事業導入に関するビジネスサポートから、ギフトカードの製造・発行、プロモーションサポートまで、ワンストップでサービスを提供できるようになった。ABC-MARTの「エービーシー・マート ギフトカード」は、ギフトカードを贈られた受取人が、自身で商品を選ぶことができる。そのため、店舗で取り扱うすべての商品から、自分の好みにあったものを受け取れる。また、オンラインストア「ABC-MART.net」での利用開始も予定されており、商品選択時の利便性も向上する。富士通FIPと凸版印刷は、「普及期に入った国内のギフトカードサービスの拡大を目指し、全国の流通・サービス業を中心に販売を強化していく」としている。
2014年12月04日日本郵便の「郵便局の年賀状印刷」の新CMが、17日から全国の放送局で放映される。イメージキャラクターにタレントのマツコ・デラックスさんを起用し、「わがままな人」篇と題した15秒と30秒の2バージョンのCMを展開する。新CMは、とある郵便局の窓口が舞台。「年賀状をつくるのがめんどくさいから郵便局に丸投げしたい。印刷ができたら自宅に送ってほしい」と口にする“わがまま”なマツコ・デラックスさんと、郵便局の年賀状印刷カタログを提示しながら懇切丁寧に応対する女性郵便局員の掛け合いを通じて、サービス内容と魅力を伝える。バラエティー番組同様、歯に衣着せぬ物言いで展開されるマツコ・デラックスさんの“お約束”的な面白さと、そのわがままな発言が次々と実現してしまう想定外のサービスに、驚きを隠せないマツコさんの表情や仕草が印象的でユーモアに溢れるCMだ。CM撮影の打ち合わせ時には、「私だったらこう言うわ」「この言い方はちょっとしないかも」など普段の自分と照らし合わせながら、より自然な言い回しを追求したというマツコ・デラックスさん。さらに本番ではアドリブの演技が連発で、撮影現場は終始笑いに包まれていたという。撮影後のインタビューで、CMキャラクターに選ばれた感想を訊ねられたマツコさんは「日本もなかなか開けた国になりましたよ。郵便局って昔は郵政省の直轄で、そこから生まれた会社が、私みたいなのをCMに起用してくれるなんて、これこそ民主主義よね。とても嬉しいです」とコメント。来年の年賀状は日本郵便の社長に書きたいと答え、「CMに使ってくれた感謝プラス営業。やらしいって思う人もいるかもしれないけど、特に若い世代は年賀状とか暑中見舞いとか、季節ごとの行事を誤解してる気がする。メールで済ませたり、ヘタしたら今だとLINEで『あけおめ』とかって書いて終わる人とかいるでしょ。実際に紙にしたためられたものが届くかどうかっていうのは、それがどんな思いであろうと、その人に出そうと思って、労力を費やした時間っていうのは平等なわけじゃない。それっておっきくない? どんなに時代が発展して、便利になろうが、手紙やはがきの文化って、最後の最後に響くっていうか、じわじわボディブローのように効いてくるんだって。今は出していない若い子も、社会に出た後で気づくんだよ。年賀状一枚がどんだけデカいかってことに」と持ち味の毒舌を交えながら独特の切り口で自論も展開した。「郵便局の年賀状印刷」は、カタログでは約220種類、ウェブでは約520種類の中から選んだデザインを、年賀はがきに印刷して自宅や指定の住所に配送してくれるサービス。ウェブサイトで申し込むと、受付から2日以内に年賀状が発送され、その後指定した住所まで届く。また郵便局で申し込んだ場合は申込日から10日程度で届く(郵便局での11月20日までの申し込み分に関しては、すべて11月30日ごろに届くとのこと)。9月から全国の郵便局とウェブサイト「総合印刷サービス」で申込みの受付を行っている。
2014年11月14日凸版印刷が運営する文化複合施設「トッパン小石川ビル・ミュージアム」(東京都文京区水道1-3-3トッパン小石川ビル)内2階に、レストラン「小石川テラス」が11月11日オープンする。同施設は凸版印刷が2000年に開業。日本初の「印刷博物館」と、クラシック専用コンサートホール「トッパンホール」の二つの施設が入る。レストランのコンセプトは「食文化をたのしむ」。日本各地で古くから栽培・食されてきた伝統野菜や旬の野菜を中心とした料理やお酒を、各地の若手陶芸作家による器で提供し、五感で体感しながら日本の食文化を楽しむことが出来る。内装デザインはコクヨファニチャーが担当。テラスを備え広々とした開放感溢れる作りな一方、文化施設としての格調高い落ち着きのある空間構成となる。また、日本各地の食に関する写真や書籍、日本の伝統模様をモチーフにしたグラフィックカーペットなど、知的好奇心を刺激する要素を随所に散りばめている。営業時間はランチライムが11時30分から14時(ラストオーダーは13時30分)、カフェタイムが14時30分から17時30分、ディナータイムが18時から22時(ラストオーダーは21時30分)で、定休日は日曜日・祝日(土曜日の営業は要問い合わせ)。今後は、凸版印刷が手掛ける日本の食文化を発信するウェブサイト「SHUN GATE」とも連携しながら、全国の生産者と消費者をつなげる機会を生み出す取り組みを積極的に行っていく予定という。
2014年11月10日大日本印刷(DNP)は11月7日、印刷やフォトプリント事業を通じて培ってきた画像処理の要素技術をパッケージ化すると発表した。企業が自社の製品やサービスに組み込めるライブラリとして販売する。第1弾は、簡単な操作で画像中の主要な被写体部分を高精細に切り抜くことができる「画像切抜きライブラリ」、画像の中から人の顔を識別して性別や年代を推定する「顔画像属性推定ライブラリ」の2種。「画像切抜きライブラリ」は、画像中の被写体の輪郭をラフに指定するだけで、高精細に被写体を切り抜き、高品質な"切り抜きマスク"を生成。これを使用して、他の画像データを使って違和感のない合成画像を作成できる。例えば、テーマパークやゲームセンターのエンターテイメント用システム・機器への組み込みや、髪型や衣装などのシミュレーションを行うスマートフォン向けアプリケーションへの組み込み利用が考えられる。「顔画像属性推定ライブラリ」は、画像中の人の顔を認識し、その性別や年代を自動的に推定。正面から捉えた顔を対象として、男女別に各7区分(~10代未満、10代、20代、30代、40代、50代、60代以上)の推定を行う。例えば、性別・年代別に広告や推奨商品の情報を表示するデジタルサイネージ機器への組み込みや、来店者の性別・年代を把握し、サービスの利用実態を自動計測するリサーチツールへの組み込みが利用が考えられる。価格は、画像切抜きライブラリが640万円(200ライセンス込)から、顔画像属性推定ライブラリが660万円(30ライセンス込)から(いずれも税別)。DNPでは、本プログラムをデジタル画像処理を行う企業や、デジタル画像処理のプログラムやソフトを開発している企業を中心に幅広く提供し、3年間で約3億円の売上を目指し、要素技術のパッケージ化を進め、商品ラインアップを増やしていく。
2014年11月10日アジェンダは、Mac用宛名印刷ソフト「宛名職人Ver.21 App Store版」の販売を開始した。価格は9,400円。現在、発売を記念して特別セール価格、8,400円で提供を行っている。セール期間は本日4日まで。「宛名職人Ver.21 App Store版」は「宛名職人Ver.21」の他のラインアップと同様の機能を備えるのと同時に、アップルが提供するクラウドサービス「iCloud」に対応している。これにより、、複数のMacで住所録やデザイン面などのデータが一元的に管理できるようになった。厳選されたデザインテンプレートは330点以上を収録。毛筆フォントなど16書体を含む76 書体を揃える。対応OSはOS X MavericksとOS X Yosemiteとなっている。
2014年11月04日凸版印刷、富士通エフ・アイ・ピー(以下富士通FIP)、ジー・プランの3社はこのたび、ポイント交換に関してサービス連携を開始した。このサービス連携により、ジー・プランが発行する「Gポイント」を、凸版印刷と富士通FIPが提供する「ギフトカードASPサービス」を利用している企業が発行する「ギフトカード」(サーバ管理型プリペイドカード)へ、リアルタイムにチャージすることができる新サービスを開始する。同サービスの採用第1弾として、11月4日よりタリーズコーヒージャパンの「TULLY’SCARD」へGポイントからのチャージがスタートする。「ギフトカードASPサービス」は、110社以上の企業に導入され国内随一の実績がある、ギフトカードの残高管理を行うリアルタイムプロセッシングサービス。「Gポイント」は、約268万人が利用する、日本最大規模のポイント交換サービス。消費者は、ジー・プランが提携するさまざまな企業のポイントを「Gポイント」に交換して集約。たまった「Gポイント」を提携企業のポイントなどに交換して使うことができる。このたびのサービス連携により、消費者は、ためた「Gポイント」を希望する「ギフトカード」へリアルタイムにチャージし、その「ギフトカード」を取り扱う店舗やWEBサイトで即座に利用することができるようになるとしている。凸版印刷、富士通FIP、ジー・プランの3社は、消費者の利便性向上と「ギフトカード」、「Gポイント」の利用促進、活性化を目指していくとしている。
2014年10月27日凸版印刷は10月23日、組織標本から全自動でがん遺伝子の変異型の検出を行う小型全自動遺伝子解析システムを開発したと発表した。現在、抗がん剤の効果予測などのために、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)サンプルからがんの遺伝子変異の検出が行われているが、DNAを分離し取り出す操作が、非常に煩雑であるとともに、劇物薬品の取り扱いも必要となるため、熟練した技術が要求され、検査センターや一部の病院検査室で行われている。今回、同社は、理化学研究所、理研ジェネシスと共同開発してきた全自動小型遺伝子型解析システムを応用し、FFPEサンプルから、がん組織細胞の遺伝子変異を全自動で検出するシステムを開発した。これにより、検査工程の大幅な簡易化を実現し、検査時間を従来方法の約4分の1となる、約2時間に短縮することができるという。また、10月下旬からがん研究会有明病院と共同で、臨床検体を用いた本解析システムの実証試験を実施する予定だ。同社は「今後も臨床現場でのニーズが高まっている解析困難な遺伝子検査、たとえば、血清中に存在する極微量のがん遺伝子の変異を検出できる全自動解析システムの研究開発にも着手していく」とコメントしている。
2014年10月23日大日本印刷株式会社は、1876年の秀英舎創業による活版印刷の開始以来、"文明の業を営む"という言葉を掲げ、情報コミュニケーション部門、生活・産業部門、エレクトロニクス部門と着実に裾野を広げてきた。近年は、環境やエネルギー、ライフサイエンス、セキュリティ関連までそのテクノロジーは広がっており、デジタルサイネージはもちろん、住宅やオフィスなどの住空間にも及んでいる。そんな大日本印刷株式会社(DNP)が今年で8回目を迎えるイベント「次世代コミュニケーション展 2014 進化する生活者に寄り添うオムニチャネル・コミュニケーション」を開催する。11月10日(月)、11日(火)、12日(水)、13日(木)の4日間にわたって行われ、DNPの多岐にわたる最先端の技術が、"近未来のお買い物"の姿を披露してくれる。「スマートお買い物体験ゾーン」には、アパレル、ブックストア、スーパーマーケット、サービスカウンター型の店舗を模したブースが設置され、これらのショップのバックヤードでの動きも把握できるようになっている。30代主婦、40代男性会社員、20代女性会社員、60代男性シニアと4タイプの生活者の新しい買い物を疑似体験できるほか、スマートグラスやiBeacon、AR、プロジェクションマッピングなどを活用したソリューションも展示される。4日間にわたり開催されるイベントでは、オムニチャネルやマーケティングから最新ITを駆使した次世代コミュニケーションに関わる講演が数多く予定されている。11月10日には、「米国のショッパー・マーケティングの現状とモバイルの可能性 - 新たなデバイスの登場により、求められるマーケティングの新展開」と題したピッツバーグ大学 Katz School of Business教授、J.Jeffrey Inman氏の基調講演が予定されている。同氏は、消費者行動研究学会「Association for Consumer Research」の前会長を務めるなど、消費者行動研究や現代マーケティングで名を馳せる研究者。「Journal of Marketing」、「Journal of Marketing Research」の副編集長をはじめ、数々のマーケティング誌の編集委員を務めるなどマーケティング先進国である米国を中心に活躍している。企業との共同研究も多い同氏は、現在モバイルやインターネットの及ぼす消費者行動の変化をテーマに取り組んでいる。当日は、消費者の健康向上を目的とした活動によって、顧客と信頼関係を構築しながら売上げを伸ばした最新研究事例や、スマートフォンなど新たなデバイスの登場で新展開が求められる"ショッパー・マーケティング"の今後の展開などが語られる。11日には、シスコシステムズ合同会社 シスココンサルティングサービス シニアパートナーの八子 知礼氏による「IoE(Internet of Everything)時代のオムニチャネル - 進化するお客様とのコミュニケーションと顧客接点」が予定されている。八子氏は、新世代M2Mコンソーシアム理事、IPA「次世代IT人材スキルセット検討会」委員、MCPC「モバイルクラウド研究会」、「モバイルソリューション活用委員会」アドバイザーなどを歴任。通信、メディア、ハイテク業界を中心としたマネジメントコンサルタントを行う同氏は、講演やメディアへの寄稿も多数におよぶ。当日は、IoE(Internet of Everything)時代を見据えて、タイムラインを近未来にずらしてみたオムニチャネル実現象を紹介する。クラウドがモバイルによって加速する「モバイルクラウド」を提唱してきた八子氏からのオムニチャネルへの提言に注目。12日には、本格的な普及期を迎えた"ビッグデータ"をテーマに「先進事例に見るビッグデータ活用の近未来像」が特別セミナーとして予定されている。日経BP社 日経ビッグデータ副編集長である市嶋 洋平氏は、3月に創刊した同誌において政府や企業での先進事例の取材に取り組んできた。市嶋氏からは"IoTを活用した新サービスの創出"、"マーケティングの高度化"、"パーソナルデータ保護・利活用"をビッグデータの3大テーマとして捉えた近未来像の考察が述べられる予定だ。最終日となる13日には、"サービスデザイン"に関する講演も予定されている。サービス利用者が感じる体験価値をシステムや事業やサービスまでに高めるサービスデザインは新たな価値を生み出す概念として注目されはじめている。慶応義塾大学 経済学部教授 武山 政直氏による「サービスデザイン概論 - サービスデザインとは何なのか? 最新のトレンドは?」では、ヨーロッパを中心に発展を遂げてきた人間中心主義設定のアプローチである"サービスデザイン"を、基礎からグローバルでの最新の潮流までビジネス視点での講義が行われる。武山氏は、都市メディア論やマーケティング論をバックグラウンドに持ちながら、ICTを活用したサービスデザインの研究に取り組んでおり、価値創造からビジネスの創造までを作り出す可能性があるこの"サービスデザイン"というキーワードを学ぶことができる。また、大日本印刷株式会社 C&I事業部 ICT開発本部 サービスデザイン・ラボ 室長 山口 博志氏からは、同社のサービスデザイン・ラボでの取り組みが紹介される。サービスデザイン・ラボは、生活者×企業×有識者×クリエイターとともに、共創型「サービスデザイン」手法の研究開発に取り組んでいる。フィールドワークやワークショップ、インターネットでの調査からはじまり、発想やアイデアの創出、プロトタイプを用いた実証実験と実践的なラボラトリーからビジネスへとの流れを作り出すサービスデザイン・ラボ。セッションでは、ケーススタディを交えながら紹介され参加者が体験できるワークショップも用意される予定だ。○開催概要「次世代コミュニケーション展 2014」会場:DNP五反田ビル(品川区西五反田3-5-20)日時:2014年11月10日(月)~13日(木)主催:大日本印刷株式会社
2014年10月21日