女優の平手友梨奈が14日、東京・原宿で行われた世界巡回展「TIME UNLIMITED - カルティエ ウォッチ 時を超える」(9月15日~10月1日)のオープニングレセプションに登場した。同展は、カルティエ初となる、ウォッチにフォーカスした没入体験型イベントで、香港、北京、ソウルに続く4都市目として東京にて開催される。カルティエ ウォッチメイキングの重要なビジョンである「パイオニア精神」「フォルム」「デザイン」「美を支える技術」に光を当て、フランス系カナダ人のデザイナーであるウィロ・ペロンが会場デザインを手掛けた。オープニングレセプションに、同イベントのオーディオガイドを務めた渡辺謙、平手友梨奈、山田五郎、おぎやはぎをはじめ、江口洋介、反町隆史、鈴木保奈美、戸田恵梨香、吉沢亮、北村匠海、赤楚衛二ら、カルティエと縁のある著名人が出席した。平手は、フリルが華やかなブラウスに黒のスーツを合わせたコーディネートで登場。腕には427万6800円の「タンク フランセーズ」(イエローゴールド、ダイヤモンド)を身につけ、クールな表情でレッドカーペットを歩いた。
2023年09月14日10月スタートのムロツヨシ主演ドラマ「うちの弁護士は手がかかる」の主題歌が「ザ・ローリング・ストーンズ」の最新曲「アングリー」に決定した。「ザ・ローリング・ストーンズ」は、18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム「ハックニー・ダイアモンズ」(HACKNEY DIAMONDS)を10月20日(金)に全世界で発売することを発表したばかり。この度、本作の主題歌に決定した「アングリー」は、アルバム発表と同時にデジタルで配信され、アルバム発売の1週間前、10月13日(金)には日本盤のシングルCDの発売も決定したファースト・シングルだ。「ザ・ローリング・ストーンズ」の最新曲がドラマ主題歌として起用されるのは日本初となる。この度の発表についてムロツヨシは「こんなことが実現するなんて!」と驚き、「よければ楽曲を聴いてドラマを想像したり、ザ・ローリング・ストーンズさんを思い浮かべながら今日の朝を過ごして、昼を過ごして、1日を過ごしていただけたらと思います」と視聴者へメッセージを寄せた。<ムロツヨシ コメント>Q. 本作の主題歌をザ・ローリング・ストーンズが担当すると聞いて「ちょっと規模がでかすぎて、世界がすぎてリアクションが難しかったです…!喜んでいいはずなのに、驚きすぎて喜んでいいかどうか分からない感覚でした。おそば屋さんでプロデューサー、監督と打ち合わせをしていた際に主題歌決定の話を聞いたのですが、そばの味がしませんでした。びっくりしすぎると人って味覚がなくなるみたいです(笑)。2口ほど味のしないそばを食べましたが、徐々に喜びがわいてきました。こんなことが実現するなんてフジテレビもおかしなことをするなと思うと同時に、局の力を借りてこの機会を楽しみたいと思っております。ただただ、びっくりです!」Q.視聴者の方へメッセージ「実はこのコメントを録っている現段階ではまだ楽曲を聴けておりませんが、皆様と一緒のタイミング、もしかしたら皆さんより少し早いタイミングで聴かせていただきたいと思います。このコメントを見てくださっている皆様、よければ楽曲を聴いてドラマを想像したり、ザ・ローリング・ストーンズさんを思い浮かべながら今日の朝を過ごして、昼を過ごして、1日を過ごしていただけたらと思います」<プロデュース・金城綾香(フジテレビドラマ・映画制作部)コメント>「主題歌は、ドラマの世界観を決める大黒柱だと思っています。ムロさん演じる蔵前と、平手さん演じる杏が、ぶつかり合い、そして力を合わせる姿は、エネルギッシュで非常にロックだなと思っていました。世代も得意分野も全く違う二人を応援するような主題歌、と考えた時に、全ての世代の人に愛されるバンド…出来るなら、世界中から愛されるマスターピースになったらうれしいな…と妄想していました。タイミング良くザ・ローリング・ストーンズさんのお話を伺って、運命だと思いました。ムロさんに最初にお伝えした時の驚いたかわいいお顔を、カメラで回しておけば良かったということだけ、後悔しています」「うちの弁護士は手がかかる」は10月、毎週金曜日21時~フジテレビにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年09月07日取材・文:ミクニシオリ撮影:三浦晃一編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部指先にキラリと輝くのは、自分の努力で購入したストーリーを持つジュエリーたち。カラーストーンを使ったジュエリーブランド『BIZOUX』で販促、PRを担当する山田智子さん。革に魅せられて土屋鞄に入社し、革の魅力に没頭し続けてきた彼女だけど、2022年にグループ会社が展開する『BIZOUX』の事業推進部長に就任。「革が大好きで入った会社で、まさか自分がジュエリーにハマってしまうなんて、思ってもみませんでした」誰よりも、自社ブランドを愛している山田さん。カラーストーンの魅力はまさに沼だ。山田さんのしごとバックを覗いていくうちに、革小物とカラーストーンに共通する「年月のロマン」が見えてきた。山田 智子さん総合広告代理店を経て、2012年に皮革製品を製造販売する老舗(株)土屋鞄製造所に転職。ランドセルや大人向け皮革製品ブランドの販促、広報、商品企画を担当し、2021年に販促企画部部長(販促部門のトップ)に。2022年4月に、土屋鞄と同じグループ会社(ハリズリー)で、宝飾品を扱う(株)ドリームフィールズ入社。国内最多級のカラーストーンを扱うジュエリーブランド「BIZOUX(ビズー)」と、エシカルなアイテムを揃える姉妹ブランド「ジェムエデン」の、販促、EC、店舗運営、カスタマーサポートなどを統括する責任者(ジュエリー事業本部 事業推進部長)に就任。広告代理店のプランナーとして、キャリアをスタートした山田さん。土屋鞄へ転職するきっかけは2011年、東日本大震災で、自身を取り巻く環境が大きく変わったことが理由。転職活動を決意した時に、目に止まったのが土屋鞄だったのだそう。面接の際に訪れた、東京足立区にあるランドセル工房で見たオフィスの雰囲気と、職人の手仕事に一目惚れし、土屋鞄に入社。それからは、革の底無しな魅力にどっぷり浸かる毎日だった。「土屋鞄のバックは10個以上持っていて、これは『BIZOUX』に移ることが決まった時に買い替えたものです。定番ラインの一つで、まさに土屋鞄のアイコンとも言える存在。土屋鞄はロゴを表に出さないのですが、印象的なステッチ刺繍をアイデンティティとしています。ブランドを離れても長く使えるもので、ステッチが魅力的に見えるものにしたいと、黒を選びました」革のバックは重さがあるのが難点ではあるけれど、持てば持つほど革が手に馴染んでいき、自分に合うバックを育てていく楽しさがある。まだ買い替えて数年の山田さんのバックは、これでもまだ成長途中。これからもっと、革の質感が馴染んでくるのだとか。●バッグの中身1 土屋鞄のパスケース2 土屋鞄のポーチ3 ノート、ペン4 土屋鞄の財布5 土屋鞄の名刺入れ6 リングゲージ、BIZOUXのジュエリーポーチ7 MacBook Pro8 Air Podsバックの中にも、山田さんが土屋鞄で過ごした10年間の思い出が詰まっている。アラサーから40歳までを土屋鞄で過ごした山田さんだけど、革の魅力は普遍的で、年齢を選ばない。だからこそ、自分の魅力が変化していっても、長く愛し続けることができるのだ。「もともと書いて覚えたいタイプなので、ノートや手帳は仕事時の必需品なんです。せっかく使うならかっこいいカバーをつけたくて、クリスマスの限定品だった土屋鞄の手帳カバーをつけています。PCケースも、土屋鞄のものを使っています。革小物はカジュアルさとスマートさを兼ね備えていて、商談の場でも出しやすいのに、プライベートでもそのまま使いたくなる魅力があります」もちろん、お財布だって土屋鞄。山田さんのバッグの中身は革製品がほとんどで、山田さんが革をどれだけ愛しているかが伝わってくる。「革小物って長持ちしてしまうので、一度買うと買い替えなくて済んでしまうんですよね(笑)。トレンドにも左右されないので、年齢を重ねるたびに、革にしておいて良かったと感じることが増えました。お財布は、私が商品企画から関わったものでもあるので、今も大切に手入れをして使っています。この革はもともと、染色やコーティングのされていないいわば“すっぴん状態”なんです。この状態の革は傷つきやすくて繊細なので、本来ならこのまま売り物にすることはないんですよね。でも、国内に工場があって、革の扱いに慣れている一流の職人たちの手でモノづくりを行っている土屋鞄だからこそ、革本来の魅力を伝えていけるはずなのではないか。そんな想いを込めて、商品が出来上がるまでのすべてに関わりました」革はどんどん持ち主の手に馴染み、色合いが変わっていく。すっぴんから育てられた革は、山田さんが使ったからこその雰囲気が出ていて、世界で唯一無二のお財布になった。こんなふうに何年も連れ添ってくれるのが、革の大きな醍醐味。だけど、今はBIZOUXで活躍する山田さんのバッグには、こんなものも紛れ込んでいた。「手を洗う時や汗をかいた時など、外したジュエリーを収納するためにジュエリーポーチも持ち歩いています。あとは、指輪のサイズを測るリングゲージですね。BIZOUXで仕事を始めてからはジュエリー課金が止まらなくて、常にファッションに取り入れているので、友人に会った時に『私も買いたい!』と相談されることが増えたんです。そういう時にすぐサイズを測っておすすめを伝えられるよう、いつも持ち歩いています。意外と軽いので、特に邪魔にもなりません」BIZOUXにやってきた頃は「本当にジュエリーを愛せるのか」という気持ちもあったという山田さん。不安はすぐに杞憂になり、自身もこの一年でかなりの額のジュエリー課金をしてしまったのだそう。「私にとって革の魅力は何年も連れ添ってくれることだったのですが、ジュエリーに関わりはじめてからすぐに、ジュエリーは革よりもさらに長い時間、持ち主のそばにいてくれることに気づきました。ジュエリーは、一生涯自分と一緒にいてくれるものなんです。失くしたり、深く傷つけたりしなければ、100年以上美しいままでい続けてくれます」BIZOUXのジュエリーは、海外で買い付けられてきた天然のカラーストーンたちで彩られている。山田さん自身も、石の買付けに出張することもある。「買い付けられてきた天然石は、もともと地層に埋まっていたものです。地球が生み出した奇跡の石なので、色も輝き方も、一つひとつ違います。革にもジュエリーにも“唯一無二”が持つロマンがあって、すぐにその魅力の虜になりました。最初は、大好きだった土屋鞄を離れることに不安を感じていました。土屋鞄では、自身のキャリアを着実に積み重ねて育ててもらいました。けれどBIZOUXは、同じグループ会社で展開するブランドではあるものの、商材も組織も違う。ブランド規模も関わる立場も違うので、裁量権を持って意思決定していく中で『本当にこれでいいの?』という悩みも尽きません。だけど、私の場合はジュエリーという商材を心の底から愛してしまったので、もうやるしかない!と腹をくくりました」BIZOUXのジュエリーは、5万円以下で買えるものから、一点数十万円のものまで、価格帯が幅広い。だけど、お客さまは意外にも、私たちと同じ30代~40代の女性が多いという。「カラーストーンって、自分の中にストーリーを持ちやすいんです。月ごとに誕生石があるし、石ごとに花言葉のような意味もあるんですよ。自分の中で、テーマカラーを持っている人って意外と多いし、節目の年齢の時に自分らしい色のジュエリーを、と一人で店舗に来てくれる女性が意外にも多いですね。カラーが入っていると、目立つジュエリーでもファッションに取り入れやすいので、自身で買う初めての宝石に選んで頂けることも多いんです」たしかに、山田さんの手元を見ていると、カラーストーンに憧れてしまう気持ちも分かる。ハイブランドのジュエリーもアイコニックでいいけれど、華やかな色合いのカラージュエリーには、なんだか元気をもらえる気がする。「天然石は有限の資源なので、私自身はジュエリーを身につけること、仕事として関わることの責任も感じています。例えば、このピアスについている石の片方は今まで、いわゆるジュエリーショップには並ぶことは少ないものなんです。透明度が低く形も不ぞろい、宝石としての質は低いとされていました。でも、それって人間が決めた価値観なんですよね。こうして並んでみると、どっちの石もすてきじゃないですか?宝石にも、人間と同じように個性があって、同じものを二つ作ることはできないんです。だからこそ、どっちにも魅力がある。だからBIZOUXでは、これまでジュエリーとして扱われることが少なかった宝石も、お客さまに選んでいただく選択肢として用意しています」価格帯も宝石の種類も豊富だからこそ、選び方も多様なカラーストーンの世界。最近では、推しカラーに合わせたジュエリーを求める女性も増えているそう。「私もBIZOUXに来るまで、ジュエリーを持とうと思ったことが無かったんです。だけど、革と同じくジュエリーにも、ファッションやトレンドにとらわれない、独自の魅力があると思っています。いくつになっても持ち続けられるからこそ、最後は子どもや孫に譲る時が来るかもしれません。そうやって、時代も世代も渡っていけるのが、ジュエリーの一番の魅力です。土屋鞄とBIZOUXに関わって、トレンドの変化でモノを捨てることが無くなりました。周りや年齢に合わせてファッションを変えていた頃より、自分らしさに自信が持てるようになったんです」目まぐるしく変化していく、女性のファッション。だけど、そこにいつまで、どのくらいのお金をかけられるだろう……というそこはかとない不安が、たしかにあった。変わらない魅力を愛し続けることは、自己肯定にも地球環境の改善にも繋がる。山田さんの輝く笑顔と手元の輝きには、そんなメッセージが隠されていたのだった。
2023年08月28日取材・文:ミクニシオリ撮影:三浦晃一編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部帰国子女って、なんだかうらやましい響き。日本以外の環境で育った人々は、やっぱりキャリアの築き方も私たちとは違うのでしょうか。「人によると思いますけど、全然そんなことないですよ!」と、明るい笑顔で語ってくれたのは、ハワイで育ったシマブクロ理歩さん。両親の仕事の都合により海外で育ったものの、日本での暮らしに憧れて、進学先に日本の大学を選択。そんな彼女が就職先に選んだのは、顧客や従業員の「エクスペリエンス(体験)」を管理するITツールを、国内外1万8000社以上に提供する『クアルトリクス合同会社』でした。日本に上陸したばかりの外資系企業で初の新卒社員として入社後、若手リーダーとして活躍しているシマブクロさん。ユニークな経歴を活かして入社した会社で彼女が追求したのは「若いうちから何かを成し遂げること」でした。就活時点ではやりたいことが見つからなかったという彼女が、仕事を通して見つけた「自分らしいキャリア」の築き方とは?■自分から手を挙げて「日本法人で一人きり」の業務に従事新卒からクアルトリクスに入社されたとのことですが、就活時にはどのような軸をもっていたのでしょうか。私の就活の軸は「若いうちから何かを成し遂げることができる会社に入社すること」でした。というのも、その時の私には、本気で取り組みたいと思える領域がまだ見つかっていなかったんです。熱意が足りず、就活は一時難航してしまいましたが、その時「やりたいことが見つかっていないからこそ、チャレンジをさせてくれる企業に入りたい」と考えました。やりたいことが見つかっていないからこそ、チャレンジしたい。ポジティブで良いですね!そこからクアルトリクスにどんな魅力を感じて入社を決意したのでしょうか?クアルトリクスとの出会いは、その時登録していた人材マッチングサービスでした。海外で認められているサービスをこれから日本で広めていくというタイミングだったことや、裁量権の幅広さなどに惹かれて、入社を決意しました。これまで関わった業務についても詳しく教えてください。入社から1年半はプロダクトスペシャリストとして、お客さまに提供している製品の技術サポートを主の業務としていました。クアルトリクスに入社する多くの海外の新卒社員はまずプロダクトスペシャリストを経験し、約1年半後に興味のある部署に異動するプログラムになっています。そこで私が選んだのが、カスタマーサクセスという職種でした。プロダクトスペシャリストの時は、お客さまからのお問い合わせに一件ずつ対応していたのですが、似たようなお問い合わせが多いことに課題を感じていたんです。そこで、カスタマーサクセスとして、日本語版の製品トレーニングサービスの業務に携わりたいと考え、実際に私が中心となって、コンテンツを完成させました。というのも、この業務を主にしているのが、日本法人では私だけなんです。すでに、就活時に掲げていた「若いうちから成果を得る」という目標を達成されたんですね。年次から考えると、かなり成長が早いのではないかと思います。一人きりで業務に当たることに、不安はありませんか?主で業務に当たっているのは私だけなのですが、アメリカ本社など、海外には私と同じ職種で、似た業務をこなしているメンバーがいるので、世界のメンバーとやり取りをしながら仕事を進めています。日本法人内でも相談に乗ってくれるメンバーがいるので、分からないことは周りに確認しています。もともと、人に相談するのがあまり得意ではなかったのですが、仕事をし始めてからは助けを求めないとむしろ失敗すると考えるようになりました。けれど、プロジェクトの舵を握っているのは私なので、一つの案件が無事着地した時のうれしさは大きいですね。■成果を得て感じた、働く喜び実際、キャリアの中で「チャレンジした経験」と「成果」を得てみて、人生や価値観に変化はありましたか?幼い頃から過去に残した成績と比較してしまう癖があったのですが、仕事を始めてからは「今の自分が好き」と思えるようになりました。社内外に対し、トレーニングイベントの告知やニュースレターを送ることもあるのですが、お客様や社内のメンバーに「助かりました」と言ってもらえる時が、最も仕事のやりがいを感じる瞬間です。自分が発案し、行動したことで、誰かに感謝されるのはうれしいものですね。仕事で成功されているからか、シマブクロさんには年齢と不釣り合いなほどの落ち着きを感じます……。なぜ、そこまで成長できたと思いますか?会社で関わるメンバーたちの人格がすばらしいからかもしれません。私の業務では「何が分からないのかが分からない」「分からないことを誰に聞けばいいか分からない」というトラブルもよく発生するのですが、関わるメンバーたちが全員、親切なんです。分からないことが出てきたら、誰かのデスクに行って質問をするのですが、作業を止められて嫌な顔をする人はいません。「そのことなら、あの人が詳しいと思うよ」と別の人を紹介してくれることもありますし、私とは全く違う案件にあたっているメンバーでも、時間をかけて情報を共有してくれることもあります。メンバーたちは会社の成長という同じ目標を共有しているので、メンバーや事業の成長に繋がることであれば、業務をまたいでも深く交流してくれます。では、部署が全く違う人と関わる機会も多いんですね。そうですね。所属するチームが無い分、逆にほとんどのメンバーと話したことがあるのではないかと思います。それぞれ専門分野の違う方たちなので、話もとても参考になります。だからこそ視野も広がって、成長スピードがより早くなったのかもしれません。■「成し遂げた」経験から見えた、自分らしいキャリアの軸自身の成長に前のめりで、とてもかっこいいなと思ったのですが……その分、お忙しくはないですか?アメリカなど、時差がある国とのミーティングが入っている日は、夜帯に仕事をする日もあります。けれど、自分で予定を調整できるので遅くまで働いた次の日は遅めに出勤していますよ。人と交流するのが好きなので、休日はよく友人と食事に行きますし、1人でジムに行ったりもしています。休日はメッセージアプリも見ないようにしていますし、ワークライフバランスも6:4くらいで無理なく楽しめていますね。仕事もプライベートも充実していてすてきです。将来、海外で働くことも視野に入れているんですか?日本にいても世界のメンバーと交流していますし、特にどうしても海外が良いとは思っていません。日本で働くことを考えたのも、育ったハワイの物価が高すぎて、そこで自分がずっと生活し続けていく想像がつかなかったことも一つの理由なので……。安全で食事のおいしい日本はとても良い国ですし、運命的な出会いがなければ日本に住み続けると思います。今後も日本で働き続ける中で、社会人としてどんなキャリアを築いていきたいですか?これは社会人になってから見つかった軸なのですが、新しいものを生み出せることを続けていきたいと思っています。会社に入って初めて成し遂げたことは、プロダクトスペシャリストの時に、私が中心となって東南アジア言語でのサポートページを作ったことでした。ページが完成した時は本当にうれしくて、自身の成長だけではなく、自身が頭の中で構想していたことが形になる喜びも感じました。今後も、自身が舵を取りながら成長を楽しめる仕事、そして生み出す喜びを感じる仕事を続けていきたいですね。
2023年08月15日取材・文:瑞姫撮影:三浦晃一編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部経営者やマネージャーなどのいわゆる「リーダー」って、どうしても私たちとは違う世界の人……と思ってしまいがち。でもリーダーたちも毎日寝て、起きて、ご飯を食べて、そして仕事をしていて……私たちと同じように生活を送る、ビジネスパーソンの一人でもあります。そんなリーダーたちの素顔や、これまでを探る本企画。今回の「リーダー」は、東京・六本木ヒルズに位置する5つ星ホテル「グランド ハイアット 東京」でチーフコンシェルジュを務める今泉愛子さん。コンシェルジュとは、ホテルにて観光スポットの案内、チケットの手配、旅行のプランニングまで、多くのリクエストに答える、お客さま対応のプロ。中でも今泉さんは、チーフコンシェルジュとしてだけでなく、さまざまな規定をクリアしたホテルのコンシェルジュのみが入会を認められる世界的なコンシェルジュの組織「レ・クレドール」の日本支部「レ・クレドール ジャパン」のプレジデント(会長)を勤めています。そんな華々しいキャリアを持つ今泉さんに話を聞くと、お客さまへ真摯に向き合い続けた姿勢が生んだ評価と、一緒に働く仲間への信頼が生んだ「チームの強さ」を知ることができました。今泉愛子さん2004年グランド ハイアット 東京に入社。フロントデスク、グランド クラブ ラウンジ、ビジネスセンターなど宿泊部門の業務を経て、2008年からコンシェルジュ。2012年にはコンシェルジュの世界的組織『レ・クレドール(Les Clefs d’Or)』国際正会員、2015年にグランド ハイアット 東京 チーフコンシェルジュとなる。その後、『レ・クレドール ジャパン』バイスプレジデント(副会長)を経て、2023年4月に『レ・クレドール ジャパン』のプレジデント(会長)に就任。■家族と海外で過ごした幼少期Q.1 幼少期はどんな性格でしたか?今でもあまり変わらないのですが、人見知りな性格でした。父の仕事関係で海外に行くことがあったので、新しい人間関係を作り直さなければいけなかったこともあり、自らいろんなとこに飛び込むタイプというよりは、人の様子を窺うことが多かったです。仕事の際はお客さまと接することがとても多いので、全然人見知りしないのですが、プライベートでは意外と今でも人見知りです。Q.2 どのようなご家庭で育ちましたか?家族構成としては、両親と4つ上の兄の4人家族です。父が航空業界で働いていたので、私は幼稚園から小学校に入学する直前ぐらいまで数年間アメリカに住んでいました。そういったこともあるのかもしれないですけど、家族の距離感は非常に近い家庭でしたね。Q.3 大学時代はどのように過ごしていましたか?大学時代はサークルばかりやっている生活でした。すごくマイナーなスポーツなのですが、アルティメットという、フリスビーを使った屋外で行うバスケットボールとアメフトを足して2で割ったようなスポーツをやっていました。大学生になってから始めたのですが、マイナースポーツである分、大会で勝ち進めるチャンスがあって…。一緒に始めた仲間と「日本一になろう!」と決め、実際に大学3年生の時に学生の大会で優勝することができました。Q.4 留学は経験されましたか?大学卒業後にイギリスに留学しました。元々すごく行きたかったという訳ではなかったのですが、父親が海外で仕事をすることが多かった人なので、「一度は海外に出たら?」と幼い頃から言ってくれていたのもありますし、ちょうど私が大学を卒業する頃が就職氷河期と言われていて、就職難の時代だったんです。ホテルや観光業界で就職を考えていたものの、その年はもう本当にほとんど採用が無い時代だったので……。一般企業への就職も考えはしましたが、きっと続かないなと思い、だったら良い機会だからということで、今後必要になるであろう英語の勉強をしに留学させてもらいました。元々は英語と観光業界関係の授業を受けられる留学プログラムでイギリスへ行ったので、10カ月で帰ってくる予定だったのですが、せっかく行ったんだったらというのと、いろいろな人との出会いの結果、ホテル専門学校に入り直して合計3年ほどイギリスにいました。最後の1年はインターンシップとして現地のホテルでも働きました。■コンシェルジュとしてのやりがいQ.5 現在の仕事に興味を持ったきっかけは何ですか?この業界で働きたいなと思ったのは、大学生の頃です。父親の仕事の関係で元々旅行に行く機会は多かったのですが、特に高校生から大学生ぐらいのときは毎年のように家族で海外旅行をしていたんです。私の中でさまざまな国へ行くことはもちろんすごく刺激的だったんですけど、帰ってから思い出すのはいつも家族で過ごしたホテルでの時間で……。そこから、旅行の思い出の一つにホテルで過ごした時間が絶対に出てくることに気づき、印象に残る滞在をできるのはすごく幸せなことだなと思ったことがきっかけで、ホテル業界で働きたいなと思いました。Q.6 チーフコンシェルジュに就任当初、大変だったエピソードがあれば教えてください。前任の上司がすごく上手に引き継ぎをしてくれたので、業務としてすごく苦労したということはあまり無いんです。けれど、コンシェルジュの仕事というのは、社内外問わず、人と人との繋がりがすごく重要になってくる仕事。前任の10年以上やってきた大先輩から私に引き継いでいただいたときも、もちろんいろいろな人を紹介してもらったのですが、それを自分のネットワークにするまでの過程が一番大変だったかなと思います。Q.7 チーフコンシェルジュに就任してから一番うれしかったことは何ですか?チーフコンシェルジュという役職に就くことは、コンシェルジュ業界の中ではすごくインパクトがあることなんです。なので、私が就任した時も自分のホテルのコンシェルジュだけではなくて、他のホテルのコンシェルジュの皆さんも「チーフになったんだね」と認知してくださるようになったことが嬉しかったです。コンシェルジュはすごく横の繋がりが強くて、他のホテルのコンシェルジュとも仲が良く、「一緒に日本、東京のおもてなしを良くしましょう」と思って助け合っているので、そういった人たちと「やっとここまで来て、一緒にやっていける土壌に立つことができた」と思えたことが何よりの喜びになりました。Q.8 仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?やはり、戻って来てくださったお客様に「君、前回はありがとうね」などの言葉を言ってくださることが一番うれしいです。つい先日も、隣のスタッフが接客していたお客さまが私の前まで来てくださって、「君はここで長く働いているよね。前回来たときはこれをやってくれてね。その前はこれやってくれて……。20年ぐらい前から知ってるよ」「絶対に君だった」と言ってくださったんです。もちろん覚えていただいたこともそうなのですが、何より”人の記憶に残ることをお手伝いできていた”という、過去の自分との答え合わせみたいなものができる時がうれしくて…。「あのときやったことは間違ってなかったんだな」「いい思い出にしていただけたんだな」ということが分かりますし、その経験を元に、また日本に、東京に、そしてうちのホテルに帰ってきてくれたというのが喜びになります。Q.9 仕事で大切にしていることを教えてください。私達コンシェルジュにとって大切なことのひとつは“誰に聞いたら一番正しい答えが出てくるか”ということを知っているかですので、私自身はチーフコンシェルジュとして、“誰と繋がって、誰と一緒にやることが、一番お客様に喜んでいただける答えが見つかるか”ということを重要視して、周りと積極的に助け合えるような関係性を築くようにしています。チームのみんなに伝えているのは、プロとして仕事をしましょう、人との繋がりを大切にしましょう、自分がグランド ハイアット 東京のコンシェルジュを代表する一人として、お客さまの対応をしているということを意識してやりましょう、ということです。それから、この仕事を好きであってほしいので“必ず楽しんでください”と伝えています。皆が楽しく仕事をしてもらうために、私は基本的にすごく距離感の近いチームを作っているので、日々の雑談を含めたコミュニケーションをすごく大切にしてます。■目標は日本一のコンシェルジュチームQ.10 毎日のタイムスケジュールを教えてください。仕事は10時からの日が一番多いです。朝6時半に起きて、シャワーを浴びて朝食を食べて、家から職場までが大体ドアトゥドアで1時間くらいなので、9時には家を出る。そこから仕事をして終わるのが大体20時半くらい。家に帰宅すると22時ぐらいになっているので、寝る準備をして、大体日付が変わるくらいにはベッドに入るようにしています。プライベートの時間は寝る前に取っているのですが、その時間はだいたいメールのチェックをしています。コンシェルジュのネットワーク組織が国内と海外にあるので、そういったところの人たちとのやりとりや仕事など、ホテルの業務以外のことを寝る前の時間にしているんです。仕事に繋がりはするんですけれども、自分が楽しいと思っていることなので、あまり仕事という意識ではなくやっています。Q.11 毎日のお仕事で何をしている時間が一番長いですか?基本的にほぼお客さまのご対応です。コンシェルジュカウンターに立って対面でのご案内をしたり、到着前後にメールで事前にお問い合わせをいただいた方の対応を、オフィスでしたりしています。どちらにしてもお客さまの対応が多くの時間を占めますね。ご滞在中の方が出先から「今ここにいるんだけど、次はどっちに行ったらいい?」という道案内のような“今どうしても誰かが対応しなければいけない”というような問い合わせをくださるケースも少なくないので、できる限りその最新の情報が見られる場所にいるようにしています。Q.12 お休みの日は何をされていますか?そもそも休みの日はありますか?休みはきちんと取るようにしていて、基本的に外出するようにしています。海外からいらっしゃるお客さまが多いので「観光はどこに行けばいい?」「おいしいレストラン教えて」「今何かおもしろい展覧会とかやってない?」といったお問い合わせにコンシェルジュは答えなければいけないんです。ですから、そういった質問にも答えられるように、できる限り自分たちの目と足で情報収集をするようにしています。Q.13 今後の展望を教えてください。現在グランド ハイアット 東京でチーフコンシェルジュとしてチームを持ってやらせていただいていて、私とチームとしての目標が“日本一のコンシェルジュチームになる”ということなんです。今もそう自負していますが、それを周りからも「やっぱりグランド ハイアット 東京のコンシェルジュは一番だよね」と思ってもらえる、力強いチームでありたいと思っています。あとは私がプレジデントを務めている「レ・クレドール ジャパン」のメンバーとして、東京だけではなく、日本の観光業が正しく成長していくこと、コンシェルジュという仕事を正しく認知していただけるような活動をしていきたいです。
2023年08月07日取材・文:仲野もも撮影:稲垣佑季編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部仕事でちょっとしたミスをしてしまった。引きずっていてもしょうがないのに、気持ちの切り替えがうまくできない。同僚や上司にちょっと嫌なことを言われても、言い返したり訂正したりできない。「私が間違っているのか?」「これで本当に大丈夫?」と思ってしまうほど自信が無い……。考え方がネガティブで、キャリアや将来に不安を感じてばかりたけど、そんな自分にもうんざりしてる。メンタルの弱い自分を変えたい!どんな時も物怖じしない、自己肯定感の高いギャルみたいなポジティブマインドを手に入れられたらいいのに……!そこで今回は、伝説のギャル雑誌『egg』を復刊させたことで話題の元編集長ギャル・赤荻瞳さんに、メンタルが強くなる方法、“鬼強ギャルマインド”を手に入れる方法を伝授してもらいました!■考えるのは極力好きなことだけ!モヤッとしたときは「一歩引いて」捉えるライターの仲野です。今日はよろしくお願いします!突然ですが、赤荻さんって悩むことや落ち込むことってあるんですか?無いです!(即答)(えっ無いの!?)たとえば仕事で「ちょっとうまくいかなかったな」ってときも、落ち込まないんですか?その瞬間は「やっちゃった」みたいな感じにはなるんですけど、「一回失敗しとけば同じ失敗はしないから、良かったわ」って思うかな。(ポジティブ……!)私は結構引きずってしまうんですよね。人間関係で考えこんでしまうことも多くて、たとえば嫌な言い方をされても訂正したり、言い返したりできないんです。赤荻さんは相手の言い方でモヤッとしたときはどうしていますか?私はモヤッとしてもあまり考えすぎないですね。例えば私も自分が誰かに話したことで、「あの時の言い方はちょっと良くなかったかも」って後から思うときがあるんですよ。それと一緒で、相手も言い方を間違っちゃったのかな、みたいな。ちなみに、その相手は友だちとか好きな人ですか?どちらかといえば上司とか仕事上の関係で悩むことが多いですね。あ~!そしたらマジでその時間もったいないんで、野菜ぐらいに思ったら良いと思います。ジャガイモとか(笑)。ちょっとドライに思われるかもしれないんですけど、極力自分が好きだなって思う人のことしか考えない!いい意味で線引きしてるってことですね。相手をシャットダウンするわけではないんですよ。言い方が気になってしまったときは、「私に」ではなく「みんなに」こういう言い方をする人なんだと思って、それ以上は考えない。ミスしたこともモヤッとしたことも、客観的に、一歩引いて捉えるんですね。はい。ただそういう言い方をする人は結果的に損してしまいますよね。だから、好きな相手だったら「私には良いけど、そういう言い方は良くないと思う」と訂正して、好きじゃない相手は「損しているな」と思ってスルーでOKです。■良かったことを思い出して自己肯定感をアゲる!赤荻さんはギャル雑誌『egg』の編集長からスクールの校長に転身するなど、新しい仕事にチャレンジしていますが、キャリアや将来について不安になることはありますか?不安になることもあまり無いんですよね。ただ緊張することはありますよ。4月にスクールの入学式を行ったのですが、生徒さんはちゃんと予定通りに動けるかな、お辞儀のタイミングは大丈夫かなとか……。心配っていうか、ドキドキしました!そんなときは、どう自分を落ち着かせているんですか?緊張してる時間がもったいないんで、結構遊びに行っちゃったりします(笑)。もう、一旦忘れちゃうことが多いかもしれません。なんだかんだやれることやったし、自分を信じて明日の自分に託す!自信が揺らいでしまうときって無いんですか……?(ネガティブ)無いです!本番にめちゃくちゃ強いって思い込んでるんですよね。考えるのがちょっと面倒くさいっていうのもあるんですけど(笑)。本番に強いと思い込めるようになったきっかけはあるんでしょうか?きっかけというか、緊張するときは良かったことしか思い出してないんですよね!昔、学校の運動会で応援団長をやって優勝できたこととか……。良いことしか思い出してないから、自然と「絶対うまくできる」って思えるのかもしれないです。(陽のオーラがすごい……!)良かったことを思い出すってすごく良いですね!私は緊張したり落ち込んだりしたら、失敗したことを思い出してしまうんですよね。それで余計気分が落ちてしまうのかも……。良いことを思い出せば自然とポジティブになれるし、これならできそうです!ネガティブになったときこそ楽しかったことを思い出して「自分のテンションを上げる」っていうのも大切だなって思います。他にはどんなことをしているんですか?私は下着で一日のテンションが変わるんですよね。上下セットのものを着たり色を合わせたりするだけでファッションにも気合が入るっていうか、がんばろうって思えるんです。そういう小さなことからも自分をアゲています。■ギャルマインドは育むもの!時には周りに甘えるのも大切赤荻さんの陽エネルギーに照らされて私もポジティブになれてきている気がします……!勝手なイメージですけど、ギャルは明るくてポジティブな人が多いと思っているんですが、赤荻さんの周りもメンタル強めな人が多いのですか?どっちかっていうとポジティブでエネルギッシュな人が多いです。でも、私みたいな根っからのポジティブばかりじゃないですよ。ギャルのコミュニティにいるうちに、メンタルが強くなった人がたくさんいます。『egg』の編集長だった時は、モデルになったときはそうでもなかったのに、卒業間近になると「ポジティブになった」「人見知りしなくなった」って言ってくれる子がすごく多かったです。(ネガティブなギャルもいるんだ)ギャルのポジティブさって生まれながらの性質かと思ってました。やっぱり、全員が鬼強ギャルマインドを持ってるわけじゃないんですよね。だから、「何か私だったらこうするけど、気持ち分かるよ」みたいな感じで話を聞いていくうちに、ポジティブな空気に持っていってました(笑)。それをくり返しているうちにギャルマインドが育まれていったって感じかも。ギャルマインドは育てられるんですね……!ネガティブなときは周りからパワーを分けてもらうことも大切だと思うんです。私もスクールの代表になってから、「これで間違っていないかな」って友達に相談するときがあります。とりあえず、不安なときは安心したいじゃないですか(笑)。そんなこともあるんですね!仕事で失敗しちゃったときは「こういう謝り方でいいかな」って同期の子に意見をもらったり、「とりあえずこの子にテンション上げてもらおう!」って話を聞いてもらったり。大丈夫、間違ってないよって言ってもらって、そこでまた自分をアゲてって感じですね。ギャルマインドだと落ち込む部分も1ミリも無いのかなって思ったんですけど、私とも共通するところがあって安心しました。大人になって、周りに甘えたり頼ったりするのもすごく大事だなと思うようになりました。甘える……苦手です……。私も最初は甘えられない長女タイプだったんですけど、やっぱり仕事するようになると助けてもらうことも多いじゃないですか。助けてもらった分、私もいろんな人に返して甘えを循環させていく。「自分だけが甘えてるんじゃない」って思ったら、頼れるようになりました。■誰の心にもギャルマインドが潜んでいる鬼強ギャルマインドを育てるには周りの環境も大切ということですが、社会に出るとギャルの友達が段々少なくなってしまう人も多いと思うんです。たしかに私が『egg』を復活させたとき、ギャルは絶滅したって言われてました(笑)。でもぶっちゃけ、みんな心のどこかにギャルマインドが潜んでいると思うんですよね!そうなんですか!?ギャルって最初はファッションの一つの形だったと思うんですけど、令和になって「このファッションしてたらギャル」って判断できなくなってきたんです。好きな服で好きな髪形でいる、それってすごくギャルだよねって。ギャルに見た目はあまり関係無くなってきているんですね。はい。ですから、周りにギャルがいないってことは、きっと無いはずです。「この一言がギャルだな」みたいな、大人になってから出会う“ギャルじゃない人”にも、ギャルマインドを感じることがあります。気がついていないだけで、誰の心にもギャルがいる。私の中にもギャルがいる……!ってことですね。20歳を過ぎてから、ギャルに目覚めたって人も周りにたくさんいます!それこそ、8月に発売される初の著書『鬼強ギャルマインド 心にギャルを飼う方法』を読んでもらったら、ギャルとの共通点が見つかると思うんです。この考え方は分かるなとか、そういうところからマインドを育てていけば、いつの間にか鬼強ギャルマインドになったってこともあると思います。今日はありがとうございました!私も鬼強ギャルマインドを手に入れられそうです!時にはネガティブな瞬間があっても良いと思いますよ。落ち込んだときとか、「そういえばこんなポジティブなこと言ってた赤荻って奴いたな」って思い出して、元気になってもらったらうれしいです。(……感動!!)◇Information『鬼強ギャルマインド 心にギャルを飼う方法』2023年8月4日(金)発売予定赤荻瞳・著株式会社SDP・刊定価:1,650円(本体・1,500円+税)「まあ、しょうがなくない?」「なんとかなるっしょ!」といった、ギャルが持つ「どこまでもポジティブなノリの良さ」「圧倒的な自己肯定感の高さ」などのギャルマインドが令和の時代に男女問わず幅広い世代から注目されている現代。そんなギャルマインドを身につけ、心にギャルを飼うことで、今より強く前向きでハッピーに生きられる方法を著者の赤荻瞳さんから学ぶことができる一冊です。
2023年08月04日取材・文:ミクニシオリ撮影:三浦晃一編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部キャリアに子育て、おしゃれ。色々なことを両立している人って、時間の工夫が上手な人だったりする。そんなことをしみじみ考えさせてくれたのは、ユナイテッドアローズ新宿店で働く、アパレル勤務20年目の仲希望さん。仲さんは2003年にユナイテッドアローズに入社し、3人の子供を育てながらも、新卒時に入社した同社で働き続けている。出産してからは、時短勤務を10年以上続けているそうだ。だけど、仕事に注ぐ時間が減っても「少しでも会社に貢献をしたい」という気持ちから、自社オンラインサイトでのコーデ投稿をスタート。投稿数もPV数も、常に全国TOPをキープしている。そんな彼女の仕事バッグを覗いてみると、彼女が何年経っても輝いて働き続けられる理由とも言える、あるコツが見えてきた。仲 希望さん1983年、三重県生まれ。文化服装学院を卒業後、2003年にユナイテッドアローズへ入社。大阪の店舗で販売員のキャリアをスタート。神奈川、千葉、東京各所の店舗配属を経て、09年からユナイテッドアローズ 新宿店勤務。27歳で第1児を出産し、現在は3児の母。趣味は美術館巡り、ランニング、美容。Instagram @nozomi_naka__by仲さんがキャリアの軸で大切にしているのは、健康であり続けること。夕方は、家でお子さんたちを迎えて家事をこなす必要がある。時短勤務をしている彼女だけど、終わりの時間は操作できないからこそ、人よりも早い時間に行動しているという。「このバッグは『BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS』の『ポップコーン ワンハンドル ショルダーバッグ』で、バッグ自体が軽いのがこだわりですね。見た目以上に収納力はあるのですが、邪魔にならないサイズ感もお気に入りです。朝はかなり早くから出勤するので、電車の中で寝ながら来ることがほとんど。そういう時にもかさばらなくて気に入っています」6時台の電車で出勤し、他スタッフより1時間以上早く店舗にたどり着くことも多いのだそう。出勤したら、人のいない店内でコーデ写真を撮り貯めするのだとか。●バッグの中身1 Dieffe Kinlochのメイクポーチ2 エコバッグ3 ビオレUV アクアリッチ アクアプロテクトミスト4 BEAUTY & YOUTH UV プロテクション アンブレラ5 BLANC のサングラス6 のど飴用ポーチ7 JIL SANDERのお財布8 FEILER FRESH KIWI ハンカチ「日傘は毎年、自店のものを購入しています。使い方にもよるのですが、日傘のUVカット効果は1〜2年で切れてしまうことがほとんどなので、私は割り切って毎年買い替えています。私が使っているのは『UV プロテクション アンブレラ』という定番商品です。コンパクトながらも紫外線遮蔽率100%で、さらに晴雨兼用と使い勝手がいいんです。畳むと四角くなり、どんなバッグでも収納しやすいですよ」美容にもこだわっている仲さんは、毎年紫外線対策を徹底している。ちなみに、朝はプチプラの日焼け止めをたっぷり塗る派なのだそう。アパレル店員は、どのスタッフさんもおしゃれで、メイクもバッチリしている人が多い印象がある。だけど、仲さんのメイクポーチは意外とすっきりしていた。「バッグの軽量化のためにも、メイクは朝しっかりして、お直しは軽めにしたい派です。ポーチも自店舗で購入したもので、柄がおしゃれなところと、ポーチ自体が軽くてバッグの中でかさばらないのがお気に入りのポイント」ポーチの中には、仲さんの「お守り」的な存在でもある、のど飴も。「子育てと仕事を両立し始めてからは、仕事で『やり切った感』を持つことが難しくなりました。時短で働かせてもらっている中で、せめて休まず毎日出勤して、自分ができることをしっかりこなしたいんです。のど飴はビタミンを摂取したい時や、喉の乾燥を感じる時に舐めるようにしています。お陰様で、4年ほど風邪を引いていないんですよ」仲さんは笑顔で話してくれるけれど、3人のお子さんを育てながら働く忙しい日々の中で、体調管理を徹底するのはきっと大変なこと。しかも「お店の顔」でもある仲さんは、紫外線対策だけでなく、体型管理にも力を入れているという。「休日は、焼けるのが嫌なので日が昇る前に起きて近所を走っています。夕方以降はどうしても子どもの挙動に左右されてしまうので、自分のしたいことは朝にこなすことが多いですね」出産を機に時短勤務を始めた時「やりきれないストレス」も感じていたという仲さん。時短勤務でも自分のできることを模索し続けた末、オンラインストア内のコーデ投稿に力を入れるようになったのだとか。「産休・育休を終えて現場復帰してみると、仕事の仕方が変わっている時もあって、戸惑うこともありました。けれど、時短勤務の私が多めに使えるのは朝の時間だけ。お客さまのいない朝帯に何ができるかを考えた結果、コーデ投稿を始めることにしました。自分自身が店舗で働くのは夕方までになってしまいますが、オンラインサイトなら何時でも、商品を見ていただける可能性があります。コーデ投稿はオンラインストアの『今日の投稿』や、各アイテムページにも紐づくので、自身の好みに寄せすぎずに色々なスタイリングを投稿しています」撮影をする日は、1度に5〜10コーデほど撮り貯めをしているのだそう。オンラインショップの仲さんのページを覗いてみると、真似しやすいおしゃれなコーデがたくさん。「オンラインストアを見てくださるお客さまは、店舗に足を運びづらい方、お忙しい方も多いと思います。自店で接客するお客さまのご意見なども参考にしつつ、試着をしなくてもイメージが湧きやすいコーデや、着回しやすいアイテムを選ぶようにしています」子育てで自分の働き方が変わっても、仕事に対しモチベーションを高く持ち続ける姿勢がすてきな仲さん。20年働き続けているからこその商品知識や接客経験は、コーデ投稿にも活きているのだとか。「自社のブランドが好きだけど、私自身も年齢とともに、昔好きだったテイストの服が似合わなくなって困った時期もありました。同じ悩みを持つお客さまもいらっしゃると思いますし、一つのブランドをずっと好きでいてもらい続けるためには、新しい着方の提案が大切だと思います。自分のコーデ写真のPVが伸びて、商品の売れ行きも上がると、やっていて良かったなと思います」自社ブランドへの愛が深い仲さん。どうしてそこまで、仕事にのめり込むことができるのかも聞いてみた。「産休・育休から復帰するたびに、もう無理かもと思いかけました。だけど、こうして何十年も同じ会社で働き続けることができているのは、スタッフたちの人の良さも大きいですね。年齢差のあるスタッフもいますが、休み時間はいつも学生時代のお昼休みのような感覚で、毎日一緒に働けることが楽しみなので、仕事を苦と感じることはありません。体力的に店舗に立つことが難しくなったら、自社の倉庫関係で働くのもいいかなと思っています。お洋服も会社も好きですし、この仕事から離れることはないんじゃないかなと思います」仕事と子育て、どちらもがんばる仲さんの強さの根源は「好きな人と一緒に、好きなものを売って働く」ことの楽しさと、忙しいお母さんならではの「朝活モチベ」にあった。
2023年07月31日しっぽが生えている少年と、彼をもっと知りたいと思い寄り添おうとする少女を描く実写映画『尾かしら付き。』より、場面写真が公開された。公開された場面写真では、豚のようなしっぽが生えているという秘密を持つ中学生の快成(小西詠斗)と同級生の那智(大平采佳)が、手を合わせて大きさを比べているシーンをはじめ、木村昴が演じる2人を後押しする日焼けサロンの店員・葛城楓太、大人になった快成(佐野岳)と那智(武田梨奈)が楽しそうに話している姿、心配そうに那智を見つめる姉・志穂(新内眞衣)らが写し出されている。また、原作者・佐原ミズから応援コメントも到着。「月刊コミックゼノン」9月号(7月25日発売)には、大人になった快成と那智を新たに描き下ろしたイラストが掲載される。▼佐原ミズコメント数年前に完結した作品を、こうして実写映画という新しい形にしていただき、多くの方に届けていただけること、とても嬉しく思っています。キャストの皆様の素晴らしい演技はもちろん、漫画表現にはない「音楽」力を強く感じる作品で、いち観客として心が揺さぶられました。そして、ムビチケ前売券(オンライン)を購入者には、映画鑑賞後にメールで鑑賞日や鑑賞劇場、上映回、座席番号などが記載されたムビチケデジタルカードが届くが、今回絵柄が、本作のポスタービジュアルと原作者描きおろしイラストの2種になることが発表された(※絵柄はランダム配布)。『尾かしら付き。』は8月18日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:尾かしら付き。 2023年公開予定©佐原ミズ/コアミックス ©2023 映画「尾かしら付き。」
2023年07月25日取材・文:太田冴撮影:稲垣佑季編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部経営者やマネージャーなどのいわゆる「リーダー」って、どうしても私たちとは違う世界の人……と思ってしまいがち。でもリーダーたちも毎日寝て、起きて、ご飯を食べて、そして仕事をしていて……私たちと同じように生活を送る、ビジネスパーソンの一人でもあります。そんなリーダーたちの素顔や、これまでを探る本企画。今回の「リーダー」は、日常をがんばる私たちの“ご褒美”の代名詞とも言える「ハーゲンダッツ」を製造・輸入・販売するハーゲンダッツ ジャパン株式会社で人事グループマネージャーを務める矢野優子さん。長らく商品開発やマーケティングに携わったのち、40歳を過ぎて初めて人事の世界に飛び込んだ矢野さん。「最初はマネージャーをやるつもりなんてなかったのだけれど」と添えながらも、背中を押されて引き受けた先に出会った“仕事の面白さ”について、語ってくれました。二人の思春期の娘さんの子育てに奮闘しつつも、土日は趣味の畑仕事に勤しむという自然体なプライベートにも注目です。矢野優子さん1997年、ハーゲンダッツ ジャパン株式会社に入社。営業本部に配属。首都圏エリアのチェーン・卸店を担当。1999年、マーケティング本部に異動。日本発の商品クリスピーサンド発売に関わる。ほかミニカップ・バーなどあらゆる形態の新商品企画を担当。その後、産休を経て営業推進本部、コーポレート本部などを歴任。2022年より、コーポレート本部人事グループマネージャーに就任。現在、2児の母として育児と仕事を両立しながら社員の働きやすさ・働きがいの施策に取り組む。■知らぬ間に学級委員長に。「任されがち」な学生時代Q.1 幼少期はどんな性格でしたか?3歳年上の兄と一緒に、外で走り回って遊ぶようなアクティブな子どもでした。小学4年生のときに初めて引っ越しをして、出来上がった人間関係の中に飛び込む経験をしてから、少しずつ自己開示に悩んだり、おとなしくなったり、という性格の変化があったように思います。Q.2 思春期は学校でどんな存在でしたか?それなりに友達もいて、それなりに部活もやって。別に目立つこともなければ、みんなを引っ張っていくようなタイプでもなかったような気がします。ただ、学級委員長だけはなぜかやらされることが多かったです。一番ひどいときは、たまたま学校を休んだ日に勝手に学級委員長に任命されてしまっていたときもありました(笑)。ちょっとは抵抗してみるのですが、最後は諦めて引き受けるしかなくて。頼まれたら「いやだ」と言えない性格だということを、先生にも友人にも見抜かれていたのでしょうね(笑)。Q.3 学生時代にアルバイトはしていましたか?大学生の頃は4年間、ファミレスでホールのアルバイトをしていました。これも同様に、長く続けているものですからだんだんと任される仕事が増えていって、時給も上がっていったのを覚えています。基本的に、人から任されて伸びるタイプのようです。Q.4 大学時代はどのようなことを学んでいましたか?フランス語を学んでいました。とはいえ、フランス文学に興味があったわけではなく……語学をやろう、と思った時に「フランス料理っておいしそうだなぁ」という10代のピュアな好奇心だけでフランス語を専攻することに決めました。あまりに単純ですが、その頃から食べることが大好きだったんです。短期留学で、1~2カ月間フランスに滞在したことも。「本当に毎朝クロワッサンを食べるんだ!?」と衝撃を受けたことを覚えています。フランスのカフェで食べるクロワッサン、本当においしいんです。■乗り気じゃなかったリーダー職も、やってみて初めて知る面白さがあったQ.5 人事マネージャーに就任された経緯を教えてください。人事グループに異動してきたときから「マネージャーをやったら?」というお声はいただいていたのですが、私自身はマネージャーになりたいとは思っていませんでした。当時、中学2年生と小学6年生の娘がいましたし、やはりマネージャーになるとそれだけの責任が伴います。二人の子育てだけでも大変なのに、自分の仕事に加えてメンバーや会社のことも考えなければならない立場になるというのは大変すぎるのでは……と思ったのです。そんな風に億劫に感じていた私の背中を押してくれたのは、当時の上司にあたる人の存在と、人事の仕事のおもしろさを知ったことでした。当時の上司がすごく楽しそうに人事の仕事を教えてくれたおかげで、マネージャーになると得られる情報が増えることや、できる仕事の幅が増えていくことを魅力的に感じることができました。そこで、いちメンバーでとどまるのではなく、マネージャーになってみるのも良いかも、と思えたのです。今も正直、マネージャーであることに自信を持てているわけではないのですが、必ずしも自信がある必要があるわけではないのかなと思っています。私にとっては「より良い会社にしたい」という目標を持てたことがマネージャー職を務めるやりがいになっています。Q.6 マネージャーに就任してから一番大変だったことは何ですか?やはり、人事経験が無い中で40歳を過ぎて初めて人事の仕事を学んだことでしょうか。本当になんにも知らない状態で人事に異動して……それこそ、どうやって給与が計算されているのか、どんな人事制度があるのかなどを、ゼロから学ぶ必要がありました。外部の研修にも参加して、毎日必死で勉強していたので、頭がパンクしそうになったことも。ただ、ひとつひとつの制度について「どういう目的でこの制度が存在しているのか」という背景を紐解いていくうちに、私自身がこれまでこの会社で働きやすさを感じてきた理由を知ることができました。私の仕事は、社員の働きやすさややりがいに直結するんだ、と実感してから、仕事の面白さがグンと増した気がします。Q.7 逆に、マネージャーに就任してから一番うれしかったことは何ですか?この仕事をしていると「この制度ってどういう意味ですか?」などと社員から直接質問を受けることがあるのですが、一見難しい人事制度でも、噛み砕いて説明すると納得してくれるんです。人事の仕事はなかなか感謝されることはありませんが、一生懸命説明したことに対して「わかりやすかった」と言ってもらえるとすごくうれしく感じますね。もちろん、人事制度の内容はさまざまですからすぐには納得してもらえないケースもありますが、直接社員の声や意見を聞けるのも貴重なチャンス。今後どう変えていけばいいのか、を考える機会になるので、とてもありがたく感じています。Q.8 仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?ちょうど昨年人事制度が大きく変わったばかりなのですが、人事制度に絶対的な正解やゴールはありません。いつまでも「どうしたら良くできるか」を考え続ける必要があると思うんです。ある人にとっては魅力的な制度も、別の人からしたら良くない場合もある。それをどう調整していけるのか、というのを考え続けるのに終わりはありませんし、だからこそずっとやりがいを感じていられるのでは、と思います。■The 朝型なタイムスケジュール。多忙な生活を支えるのは「とにかくぼーっとする時間」Q.9 毎日のタイムスケジュールを教えてください。平日はだいたい毎朝4時に起きて、掃除・洗濯などの家事を済ませます。そのあとは娘二人分のお弁当を作って、夫や娘たちが起きてきたら一緒に朝食を食べる。家族がみんな出かけたら自分の支度をして、大体8時半ごろには会社に着くようにしています。起床が早いのですが、夜はだいたい22時ごろには寝てしまうので、そこまで睡眠不足ではないんですよ。飲み会が無ければ、ですが(笑)。出社して、メールチェックなどを済ませたあとは大体ミーティングが続いて、夕方ごろからようやく自分のタスクをこなす時間。伝票の承認など管理者としての仕事を済ませて、基本的には19時に退社して、20時ごろに帰宅できるようにしています。もちろん残業が必要な日もありますが、どんなに遅くても会社に残るのは20時まで。これは、家族との時間を死守するために私の中で決めているタイムリミットです。夕食は、その日の帰宅時間や夫の仕事の状況によってまちまちなのも、我が家のあり方。夫が在宅勤務であれば用意してもらいますし、みんながそろう日は簡単に作って一緒に食べたり、作り置きで済ませたり、無理のない範囲でやっています。夕食後は完全なリラックスタイム。身支度をして、22時にはベッドに入るようにしています。Q.10 これだけは譲れないルーティーンはありますか?お風呂のときは絶対に湯船に浸かるというのと、寝る前に枕にアロマスプレーを吹きかけること。ささやかですが、そうした工夫がちゃんと気分転換になるんですよね。あとは、唯一の自分の時間と言っていい朝の時間は、とにかくぼーっとすることを心がけています。本当に、ぼーーーっとするだけ。以前は洗濯物を畳む隙間時間にも英語の勉強をした方がいいかな、などと模索していたのですが、今となっては「何にも考えない時間」を作ることが一番大事だなと感じるんです。天気が良いなぁとか、お花が咲いているなぁとか。そういう感覚を持つ時間を忘れないようにしています。■週末の畑仕事にハマり中!目下の悩みは娘二人の「お弁当作り」Q.11 お休みの日はどんなふうに過ごしていますか?自宅から自転車で40分くらいのところに小さな畑を借りていて、そこで野菜を育てているんです。なので、そのお世話をしに行くのが週末の日課です。娘にも手伝ってもらいながら、ピーマンやトマト、最近ではオクラなんかも育てています。なんででしょうね、以前は鉢植えを買ってベランダで育てていても全部枯らしてしまうような人だったんです(笑)。でも、本当に絶望的にセンスが無いのか、それともしっかり土から手入れをしたら野菜は育ってくれるのか、というのを試したくなって、やってみたら意外とちゃんと育ってくれた。それが楽しくて、最近はすっかり土いじりにハマっています。Q.12 プライベートの悩みはありますか?お弁当作りが面倒なこと、ですね(笑)。娘が二人とも同じものを食べられたらまだ良いのですが、一人が卵アレルギーを持っているので、少し内容を工夫しなくてはいけなくて。お弁当の中で「黄色」って意外に重要じゃないですか。卵を使えないとなると、とうもろこしを入れようか、かぼちゃにしようか、はたまた冷凍のグラタンを入れようか……と日々頭を悩ませています。最終手段は、なんでもカレー味で味つけしてしまうこと(笑)。そんなささやかな悩みを抱えながらなんとかやっています。Q.13 今後の展望を教えてください。「人の役に立ちたい」と言葉にしてしまうと平凡かもしれませんが、私の軸はそこだと思っています。何かを自分で成し遂げるというよりは、何かしら困っている人の手助けになるようなことがしたい。仕事の内容がなんであれ、ずっと人の役に立ち続けたいと思っています。また、プライベートでは土いじりが本当に楽しいので、夢は大きく“自給自足”を目指して頑張りたいと思います!
2023年07月22日ムロツヨシがフジテレビ系ゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演を務めるドラマ「うちの弁護士は手がかかる」(仮)の放送が決定した。10月よりフジテレビでは、「春よこい」以来、約54年ぶりに金曜21時の連続ドラマ枠が復活。そこで放送される本作は、「おっさんずラブ」シリーズの瑠東東一郎が手掛ける、生きる希望を見失っていた元芸能マネージャーが、パラリーガルとしてポンコツ新人弁護士を“法廷のスター”にすることを目指し、次第に互いを認め合い、最強バディに成長していく姿を描く、育成型リーガルエンターテインメント。ムロさんが演じるのは、人気女優・笠原梨乃を30年間サポートしてきた超敏腕マネージャー・主人公・蔵前勉。2人の夢だった海外進出を目前に、突然、蔵前は解雇。絶望し、生きる意味すら見失ってしまった折、ひょんなことからパラリーガルとして、コミュニケーション能力ゼロの天才新人弁護士・天野杏のマネジメントを任されることに。本作の台本の印象について「かっこよく素敵(すてき)なオリジナルドラマになるっ、と読ませていただきました。これからの時代ならではのマネジメントするやりがい、パートナーとの関係を育むカタチが実に面白いです」と明かしたムロさんは、「芸能の世界のマネージャーさんは毎日観(み)てますので、そこからヒントを、、、あ、うちのマネージャーさんから盗みたいものは今のところ見つかってませんが、最近はいろんな共演者の方々のマネージャーさんを観察しています。突然リーガルなる世界に行くハメになる人間ですので、パラリーガルについては、知らないまま臨むかもしれません。理想のマネージャーさんを演じるのか、こんなマネージャーは嫌だ、なる演じをするのか?自分が自分を楽しみにしてみたいな、とそう考えております」とコメントしている。そして、新人弁護士・天野杏役には、ムロさんとは今回が初共演となる元「欅坂46」の平手友梨奈。初の弁護士役に 「難しいイメージがあり不安もありますが、演じる役のキャラクターや心情を大切にくみ取り、丁寧に届けていけたらと思っています」と意気込んだ。また、プロデュースは「監察医 朝顔」シリーズの金城綾香。脚本は「婚姻届に判を捺しただけですが」、「あなたがしてくれなくても」のおかざきさとこが手掛ける。「うちの弁護士は手がかかる」(仮)は10月、毎週金曜日21時~フジテレビにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年07月19日取材・文:瑞姫撮影:稲垣佑季編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部経営者やいわゆる「リーダー」って、どうしても私たちとは違う世界の人……と思ってしまいがち。でもリーダーたちも毎日寝て、起きて、ご飯を食べて、そして仕事をしていて……私たちと同じように生活を送る、ビジネスウーマンの一人でもあります。そんなリーダーたちの素顔や、これまでを探る本企画。今回の「リーダー」は、レンタル事務所「喫茶れんたる」を運営しながらも、日本一高い“レンタル彼女”として活躍するよもぎちゃん。今では漫画やドラマなどの作品で耳にすることも増えてきた「レンタル彼女」「レンタル彼氏」ですが、そもそも「レンタル彼女(or彼氏)」とは依頼主から指名を受けたキャストが恋人役となってデートをするサービス業。サービスそのものについては知っていても、「実際に利用したことはない」「キャストをやっていると公表している人を見たことがない」など、まだまだヴェールに包まれた存在なのではないでしょうか。そんな「レンタル彼女」を大学時代に始め、その魅力にとらわれたよもぎちゃんが、その仕事を通して見つけた課題を解決するために立ち上げた事務所「喫茶れんたる」は、レンタル彼女・彼氏・友達としての枠組みに囚われない、“コミュニケーションの専門店”として人に寄り添うサービスを提供することを目指しているそう。インタビューをしてみると、レンタル彼女として人気であることも頷ける、誰に対しても分け隔てなく、真っ直ぐに向き合ってきた優しさを知ることができました。よもぎちゃん大学時代にレンタル彼女を始めてからその魅力にハマり、会社員から一念発起して『喫茶れんたる』を立ち上げる。現在はキャストとして活動しながら、事務所運営に携わっている。■自己肯定感が低く、常に劣等感があった幼少期Q.1 幼少期はどんな性格でしたか?幼少期は今よりもだいぶ卑屈な性格でしたね。ずっと進学校に通っていて周りがエリートぞろいだったんですけど、その中で飛びぬけて勉強ができなかったので、自己肯定感がすごく低かったんです。勉強ができない自分はお先真っ暗なんだってずっと思っていました。Q.2 どのようなご家庭で育ちましたか?とても良い家庭だと思います。比較的裕福な家庭で、父も母も大事に育ててくれましたし、「学歴があった方が役立つだろう」という両親の考えのもと、小学校から進学校に通わせてもらっていたので、恵まれた環境ではありました。ただ、そんな中で勉強が苦手であることが“両親に何も返せていない”という劣等感を抱くことに繋がってしまいました。学校の授業についていくために塾にも通わせてもらっていたので、すごく申し訳ないなって思っていたんです。Q.3 思春期は学校でどんな存在でしたか?可もなく不可もなく……という感じでした。すごくかわいいとか、すごく勉強ができるとか、逆にすごく勉強ができないとか、そういった自分を形容するものが何も無かった。学校ってグループがあると思うんですけど、私はどこへでも入っていけるけど、どこにも属してない感じで、地に足がついていない存在だったなって今となっては思います。■大学時代の合コンとレンタル彼女のバイトが転機にQ.4 学生時代にアルバイトはしていましたか?最初は自分が通っていた塾の受付をしていました。そこからカフェと居酒屋と、レンタル彼女。レンタル彼女を始めたのは、私が失恋した時に「男性でできた傷は男性で埋めるしかない!」と思って、レンタル彼氏を利用しようと検索したのがきっかけです。当時は自分のタイプの男性がいなかったので利用するには至らなかったんですが、「レンタル彼女」という仕事があることをそこで知りました。知らない人からすれば少し怪しい仕事だったので、「バックに怖い人がいるのかな」「実は裏オプションがいっぱいあるんじゃないか」とか、色々興味が湧いてきたので、「自分で確かめるしかない!」と思って始めました。Q.5 どのような大学時代を過ごしていましたか?小中高とエスカレーター式で同じ学校に通っていたんですが、それが私にとっては殻だったんです。大学生になってそこから出られたことは、自分の中で大きな変化でした。友人から合コンに誘ってもらって、勉強はもちろん大切だけど、「勉強だけが全てじゃないんだ」と思えて、そこから自分はコミュニケーションを磨いていこうと思って、さまざまな人と関わるうちに、低かった自己肯定感もどんどん上がっていきました。大学時代にレンタル彼女をはじめたことも大きかったです。大学時代に学校で学んだことよりも、合コンやレンタル彼女のお仕事で学んだことの方が今に活きているかもしれません(笑)。一応コミュニケーション系の学科にはいたのですが、どれだけ座学で学んでも、生の人間とたくさん話した方が得られるものが多い気がします。Q.6 なぜ起業しようと思ったのですか?会社員として働いていた時に、レンタル彼女時代のことを書いたブログをやっていたのですが、現役で利用されているユーザーさんとキャストさんからメッセージがくることが多くなって、それぞれの問題点が見えてくるようになったんです。そこからその問題点を解決できるような事務所を自分でつくりたいなって思ったのがきっかけですね。事務所を作ることへのハードルはそんなに高く感じていなくて、「とりあえずやってみよう。失敗したらその時考えよう」くらいの気持ちでした。■大学時代の合コンとレンタル彼女のバイトが人生の転機にQ.7 創業当初、大変だったエピソードがあれば教えてください。大変なことしかなかったです(笑)。完全にプレイヤーの方でやってきたので、運営だったりとか、経営だったりとか、何にも分からないところから始まって大変でしたね。あとは、私がプレイヤーだった時に気にしていなかったことが、他の女の子にとっては気になることだったり。そこで「気にしなくて大丈夫だよ!」というのではなく、その子の立場になって、その子の気持ちに寄り添ってケアをしるなどといった、キャストのマネジメントやメンタルケアも大事なことなんだなと学びました。自分と同じで考えちゃいけないんだと痛感しましたね。プレイヤーではなく、自分が経営側に回ったことで初めて気づくことがたくさんありました。Q.8 創業してから一番うれしかったことは何ですか?やっぱり依頼してくださった方が、喜んでくれるのが一番うれしいです。頑張ってここまでつくり上げてきて良かったなって思いますね。「喫茶れんたる」はレンタル彼女・彼氏というより、“コミュニケーションの専門店”としてやっているので、ジェンダーで悩んでいる方や、少し特殊な悩みの方とかが来てくださることが結構多いんですが、そういう方の捌け口になれて本当に良かったなと思いますし、そういった悩みを受け止める場所になれてきていることを日々うれしく感じます。私自身が、“彼女”としての立ち位置を求められているというより、話し相手や、相談相手として求められているなと感じることの方が多かったので、“コミュニケーションの専門店”という今の形にしています。Q.9 創業してから一番つらかったことは何ですか?脱サラして事務所を立ち上げた初期の方に、コロナ禍に入ってしまったことですかね。人と会うお仕事なのに、人と会うことはもちろん、緊急事態宣言で外出も禁止されていたので……。最初の方は本当に仕事が無かったですし、不要不急の斡旋になってしまうので宣伝もできず、そこで何もできなかったのがすごくしんどかったです。Q.10 仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?実際に私自身がまだキャストとして活動もしているので、そこで実際に依頼者さんにお会いして、「すごく楽しかった」と喜んでいただけるのがやっぱりうれしいしですし、やりがいになりますね。■“コミュニケーションの専門店”としての展望Q.11 毎日のタイムスケジュールを教えてください。結構夜型人間なので、寝るのは大体3時くらい。24時以降に脳が冴えちゃうんですよ。雑音がないと色々考えてしまって眠れないので、YouTubeを見ながら就寝します。“耳かき動画”というのは海外の耳かき動画なのですが、毎日1時間くらい見ています(笑)。仕事はレンタル彼女だったり、事務所のお仕事だったりバラバラなのですが、それに加えて恋愛やコミュニケーションのコンサルもしているので、1日7〜8時間は常に何か仕事をしている気がします。最近だとキャストさんを増やしたので、それぞれの方向性や、どうやってマネジメントしていこうかなとか考える時間が今一番多いです。Q.12 何歳まで仕事をしたいですか?生きている限りは何かしらしてたいです。趣味と日常の楽しみと仕事が一緒になっている状態なので、逆に仕事が無くなった時が死に時かなって思ってしまうくらい。今、キャストとしては月10回前後の仕事量なのですが、本当はもっと運営としてのお仕事を減らしてキャストとしてのお仕事をやりたいんです。運営を手伝ってくれる人たちも最近増えてきたので、自分がやるところを少しずつ減らしてそれが実現できるようにしたいなと思っています。キャストとして働くからこそ、教えられることもあると思いますし、何より他のキャストさんに何か教えるためには、自分がキャストとして圧倒的であり続けることが大事だと思っているんです。なので、事務所をもっと大きくしたい、もっと多くの人に知ってもらいたいという気持ちはもちろんなんですが、キャスト6、運営4くらいの割合でお仕事できればいいなと思っています。Q.13 今後の展望を教えてください。今はレンタル彼女、レンタル彼氏、レンタル友達として「喫茶れんたる」をやっているんですが、このお仕事をやっているとカウンセラーさんのところへ行くのが怖かったり、逆にカウンセラーさんのところへ行きたかったけど予約が2カ月待ちだからこっちに来ましたって方がちらほらいるんですよね。人や友達として楽しい時間をご提供するのはもちろんなんですが、カウセリングの一歩手前、まず一回自分の話を吐き出せるような場所として、認知してもらえるようにしたいなと思っています。私たちは専門家ではないけれど、話を聞くことや向き合うことはできる。キャストの中にはメンタルに関する知識がある方や、実際に鬱病になったことがある方、セクシャルマイノリティの方もいたりするので、悩みを抱える方がもっと身近に自分の悩みを打ち明けられる場所を作っていきたいです。
2023年07月09日取材・文:ミクニシオリ撮影:三浦晃一編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部自分の人生を生きるって、意外と難しい。パートナーのこと、家族のこと、お金のこと……自分が「どうしたいか」だけで選択できることなんて実はあまりなくて、周囲との関わりや安定性との兼ね合いを考えて、人生を選択することも多い。だから、人生は悩ましい。けれど、そんな終わりのない問いにひとつの答えを出してくれたのは、ネスレ ヘルスサイエンス カンパニーで新規部署のマーケティングを担当する鈴木麻美さんだ。新卒で製薬会社に入った後、アメリカに留学して現地で化粧品会社のマーケターとなり、現在は日本に戻って働いている鈴木さん。華々しい経歴を持つ彼女だけど、そんな彼女のキャリアにはとある“軸”があるのだとか。そんな彼女のしごとバッグを覗いてみると、鈴木さんの持つストイックさや芯の強さ、そして彼女のキャリア軸でもある「健康美」への思いが見えてきた。鈴木麻美さん製薬会社マーケティング、アメリカ留学・勤務、化粧品会社マーケティングを経て、2020年12月にネスレ日本株式会社ネスレ ヘルスサイエンス カンパニーに入社。マーケティング&メディカルアフェアーズ統括部ヘルス&ビューティグループに在籍。健康、美容、海外経験のバックグラウンドを活かし、女性の美容と健康をサポートする海外サプリメントブランド数種の日本展開を担当。薬剤師国家資格保有。実は、彼女が仕事やキャリアの軸を考える中で大切にしてきたこととは、自分の身体を1番に考える、ということなのだそう。「バッグはSITA PARANTICA(シータ パランティカ)というブランドのものなのですが、機能性を考えて選びました。ビジネスバッグとしては小さめなのですが、重いトートを片方の肩にかけ続けていると姿勢が崩れてしまうので、PCバッグをもう片方の手に持って、重心のバランスが崩れないようにしているんです」製薬会社からキャリアを始めた鈴木さんは、ずっと健康に関わる仕事を選択してきたそう。彼女自身、元気に働き続けるために自身の健康にもかなり気をつけている。「もともと美容にもかなり興味があったのですが、30代後半となり、美容と健康は深くつながっていることを感じるんです。ヒールのファッションが好きなので、今も通勤でもヒールを履くのですが、なるべく長く自分の好きなファッションを楽しむためにも、毎日の習慣を大切にしています」●バッグの中身1 iPhone2 Shady CHARACTER メガネ3 PROIRON ヒップバンド4 Face-Pointer5 Active Winner マッサージボール 筋膜リリース6 ルイ・ヴィトン 名刺入れ7 Jimmy Chooの財布8 温泉水999 VITAL PROTEINS(バイタルプロテインズ)10メイクポーチ11 ISOCAL FIBER(アイソカルファイバー)12 社用iPhone13 PC14 Air Pods Pro15 歯磨きセットバッグの中身を広げてもらうと、シックなテイストのものが多い。健康志向なだけあって、仕事の日も極力荷物は少なめにしているそう。「昔からかわいい女性よりもかっこいい女性に憧れがあって、持ち物は割とシンプルなものが多いです。でも、柄に一目惚れしてしまった長財布が少し荷物を圧迫しています(笑)。でもやっぱり、どれだけ機能性が良くても、テンションが上がらないものは持ちたくないんです。だから、重い長財布をストレス無く持ち歩くために、他のものを軽量化しています」しごとバッグを覗くと、その人の人間性やストーリーが見えてくる。機能性を重視するのは自分のHPを保つためであって、機能的であればかわいくなくてもいい、ってことじゃない。鈴木さんは芯を持っている人に見えるけれど、自分の中で許せること・許せないことのバランスを取っている人。「どれだけ軽量化にこだわるの、と思われるかもしれないのですが(笑)、実際に年齢とともに体力の低下を感じることがとても多くて。でも、自分が自分らしくいるためには、おしゃれを楽しめる自分のままいたいんです。ということで、退勤後はジムで運動する習慣をつけています。特に最近は、尻トレが趣味になりつつありますね(笑)。あとは、仕事中に疲れを感じた時に使うリフレッシュグッズも重宝しています。疲れたなと思いながら働いていると効率が悪くなってしまうし、仕事後何かをする余力も無くなってしまうので、適宜体や脳に刺激を与えてリフレッシュするよう心がけています」運動習慣に気を配っている女性は増えているけれど、ミドル世代の鈴木さんが運動をし続けることで美しさを保っている姿を見ていると、身が引き締まる。ヒールを履いていてもぴんとした姿勢、それでいてしなやかなスタイル。努力は身になるし、継続することで美しさは保てるということの生き証人だ。「新卒から美容・健康業界にいるので、健康への意識は高い方だと思うのですが、最近はさらに、運動しているだけ・スキンケアを頑張っているだけではダメなんだと感じることもあります。どんなに贅沢なスキンケアをしていても、一度荒れた肌の治りが加齢とともにどんどん遅くなっていくように感じているんです。基本は自炊しているのですが、仕事が忙しい時もありますし、食事からだけでは摂りきれない栄養もあるので、サプリも常用しています。今日持ち歩いているのは、私が担当している『VITAL PROTEINS(バイタルプロテインズ)』というコラーゲンパウダーと『ISOCAL FIBER(アイソカルファイバー)』という食物繊維パウダーです」どちらも無香料のパウダータイプなので、スープ、食事、コーヒーなど、好きなものに溶かしてサッと飲むことができる。コラーゲンも食物繊維も、女性の美や健康に深い関わりのある栄養分なのだそう。「美容と健康は深くつながっていると言いましたが、20代の頃は健康的でなくとも美を手に入れることができたと思っています。しかし30代後半となった今は、健康でなければ美しくなれないと感じています。そして、健康でないと活力を持って働くことができないんです。私は毎日『ISOCAL FIBER(アイソカルファイバー)』を飲んでいるのですが、腸活に取り組みはじめてからは便通が良くなり、調子も以前より整ったように思います。便秘でも働くことはできるけど、なんとなく胃が重かったり、いつもより服をキレイに着られないことでテンションが下がったり……思った以上に、自身のストレスに繋がっているんですよね」食物繊維の一日あたりの目標量は、18〜64歳の女性で18g。しかし、すべての年代で摂取不足傾向にあるのだそう。美容でよくある肌悩みは外側からケアしていく方法もあるけれど、体内や腸内の環境が悪いままだと、一度良くなってもまた体調の変化とともに悪化してしまうことも。「インナーケアの大切さに気づいたのは、30代半ばの頃でした。これまでとは違う肌悩みが増えて、治したくてエステに行ったり、美容皮膚科に行ったりしたけれど、あまり改善しなかったんです。もうダメなのかな、好きな肌質には戻れないのかなと一度は諦めかけたけど、色々調べていく中で、インナーケアを頑張ってみようと思ったんです。実際、インナーケアを始めてからの方が肌環境も体調も以前より良くなりました。ネスレでサプリのマーケティングに関わりたいと思ったのも、自分の成功体験があったからです」鈴木さんは新規事業だったサプリメント事業部で、ブランド担当として日本向け商品の企画開発から、輸入、プロモーション、販売までの一連の流れを担当している。「マーケターとして市場を調べていく中で分かったことは、昔の私と同じように、外側からのケアばかり行って、そこで諦めてしまっている女性が多いのではないかということです。現に、食物繊維は、様々な年代の女性が摂取不足に陥っているといわれています。美容に関心のある人は増えているのに、美と健康の関わりに気づいていない人がまだまだ多いと思うんです。商品を広める中で、美のために健康体を目指す考え方も、女性に広めていきたい」実はコラーゲンも、私たちの美容と健康に大きく関わっている。コラーゲンは身体のあらゆる組織に存在しているけれど、肌コラーゲンは年齢とともに減少してしまう。髪や肌など、美容に関わる組織にはコラーゲンが存在している。「これまでコラーゲンは、摂取しても体内で消化酵素によってすべて分解されてしまうと考えられていました。しかし、一部は分解されずにコラーゲンペプチドとして吸収されて体の中で活用されることが分かり、コラーゲンペプチドの働きが再注目されているんです。『VITAL PROTEINS(バイタルプロテインズ)』100%コラーゲンペプチドの製品で、からだの内側から健康維持を目指すことができます」鈴木さんは人生と仕事を通して美と健康に向き合い、インナーケアの重要性に着目した。そしてたどり着いたネスレ ヘルスサイエンス カンパニーは、新卒で入社した製薬会社でのヘルスケア知識、そして海外で培ったグローバルマーケティング、インナーケアとの関わり、そのすべてを活かせる会社だった。「私はけっこう、人生を好き勝手生きてきたと思っているんです。海外で働きたかったから留学したし、もともと好きだった美容に関われる仕事もしました。けれど、振り返った時に全部の仕事がつながっているのは、自分の興味関心に正直に生きてきたからだと思っています。もともと美容健康オタクなので、自分が良いなと思う製品に関われて、毎日楽しいです。友人たちにもおすすめのサプリや、インナーケアを続けるコツを聞かれることが多いのですが、健康であることが美に直結していることを実感できると、自然と毎日に取り入れたくなると思います」インナーケアに加えて体づくりも頑張っていて、いつもヒールを履いて笑顔で働く鈴木さんは、周りから「ストイック」と言われることも多いらしい。だけど、彼女は笑ってこう答えてくれた。「“好き”や“気になる”を突き詰めると、いつの間にかストイックになるものなんですよ!」
2023年06月26日取材・文:ミクニシオリ撮影:稲垣佑季編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部年齢とともに、どこからか湧いてくるキャリアへの不安。結婚、出産、引っ越しや実家へのUターンなど、まだ何か起こったわけじゃなくても「もしこうなったら、今の仕事は続けられないかも」なんて杞憂が止まらなくなる夜だってありますよね。そんな不安を漏らしたら、大阪の老舗家庭用品メーカー・タイガー魔法瓶株式会社の東京支店で、広報として働く林優紀さんは「意外となんとかなるものですよ」と笑ってくれました。双子を出産し、育休から復帰して2年になる林さん。結婚を機に東京への移住が決まり転職を考えていたものの、上司や先輩との交流がきっかけとなって、東京支店への異動が決まったそう。自分のライフスタイルに合わせて、働き方を柔軟に変えている林さん。そんな彼女が働く上で一番大切にしていることは、自身が「笑顔になれる瞬間」でした。■風通しの良い会社で新卒から手を上げ続け、興味のあった広報宣伝チームへまずは、林さんのキャリアについて教えてください。新卒でタイガー魔法瓶に入社して、今年で社会人10年目になります。入社時から3年は営業職としてお客様の声を直接聞くことができて良い経験を積むことが出来ましたが、当時からマーケティングや広報に関わる仕事がしたいと思っていました。もともとインターネットやSNSが好きで、学生団体でも広報業務を担当していたので、いつかはその興味関心を仕事に活かしたいと思っていました。では、現在の広報宣伝チームには社内異動されたんですね。そうです。1年目の時からずっと希望を出し続けて、4年目に広報宣伝の部署に異動することができました。そんなことで部署異動できるのかな、と思ってはいたのですが、新卒時お世話になった先輩にも背中を押されて挙手し続けていたら、タイミングよく異動できたんです。やりたいことに声を上げる大切さも感じますが、新卒社員の声を受け入れてくれる会社側もすてきですね。そうですよね。本社が大阪ということもあり、東京支店も関西の人が多いのですが、アットホームで風通しのいい職場です。社内の空気も明るく、コロナ前はみんなでスポーツ観戦やゴルフに行くことも多かったですね。コロナ禍ではテレワークも導入され、状況に合わせて働けるようになりました。私自身、コロナ禍で産休・育休を取ったのですが、そういった制度も使いやすかったです。東京支店は林さんが一人で広報業務を行っていると聞きましたが、それでも産休取得が可能だったんですね。もともと新卒の時に東京支店に営業で配属されていたのですが、広報宣伝チームに異動になって、大阪本社で働くことになったんです。その間に結婚したのですが、パートナーが東京で働くことになり、私も会社を辞めて東京で転職活動するしかないと思っていました。しかし、そのことを上司に相談したところ、上司もちょうど「メディアの方が多い東京に広報が常駐できればより効率がよいのでは」と思い描いていたようで、タイミングよく、東京支店にも広報宣伝チームができることになって、転職せずに東京で働けることになりました。そういうことだったんですね。タイミングが良かったのもあると思いますが、会社の柔軟さにも驚きます。本当にその通りで、私も会社にもチームメンバーにも感謝しています。相談しづらくて上司に言えていなかったら、転職して別の道を歩いていたかもしれません。タイガー魔法瓶は知名度はあるのですが、実際は社員750名ほどの中小企業なんです。だからこそ社員同士の距離感も近く、気づけばいつも先輩や上司の後押しがあって、キャリアと人生のバランスを取りつつ働けています。■時短勤務でもチームメンバーとのコミュニケーションを大切に林さんは現在、どんな仕事に携わっているんですか?主に企業に関わる広報やSNSの担当をしており、今は100周年関連の広報活動が中心となっています。最近では、100周年記念の「レトロ柄復刻シリーズ」などの商品に関わっていました。うわあ、かわいいですね!レトロ柄復刻シリーズは予約期間から大きな反応をいただけています。うちの自信作なのですが、土鍋圧力IH炊飯器「土鍋ご泡火炊き(ごほうびだき)」で炊いたご飯もすごくおいしいんですよ。今日は実際に「土鍋ご泡火炊き」でご飯を炊いてみたので、もしよろしければいかがですか?え!いいんでしょうか……。それではぜひ!……(お米を食べながら)めちゃくちゃおいしいですね。お米一粒一粒がたっているし、お米の甘味を感じます。そう言っていただけてうれしいです!この商品のように、関わる商品は自分でも良いと思えるものばかりなので、やりがいに繋がっています。小さなお子さんがいると思うのですが、フルタイムで働いているんですか?子どもはまだ2歳で、双子ということもあり子育てにも七転八倒しており……夫とうまく協力し合っているのですが、今は時短で働いています。支店に同じ部署メンバーがいないということは、終わらなかった仕事は持ち帰ることも多いのでしょうか?本社の広報宣伝チームメンバーとは、普段からチャットやビデオ会議でやり取りしているので、仕事があぶれてしまう時は本社メンバーにお願いする時もあります。本社勤務の時は毎日顔を合わせていたメンバーなので、頼みづらさを感じすぎることもなく、お互い手が空いている時は助け合っています。離れた場所で働いていてもチーム仲が良いなんてすてきですね。今はリモート環境に助けられることもありますが、出社することや飲み会などでコミュニケーションを取っていた時期が長かったことも大きいと思います。だからこそ、出社の際は積極的に声がけしたり、雑談もしたりして、支店のメンバーとのリアルコミュニケーションも大切にしています。そういったコミュニケーションがあるからこそ、仕事と子育ての両立が実現できているのでしょうか。そうですね。広報担当は社内の色々な方と関わりますし、コミュニケーションがあるからこそ、自分の働き方を理解していただけていると思います。子育ても、パートナーとコミュニケーションすることでうまく分業できています。林さん自身も、子育てと仕事の両立のために工夫していることはありますか?今年は会社が100周年を迎えたこともあり、広報の業務も繁忙期ではあったのですが、スマートフォンでできることなら移動中など時間を見つけてこなすようにしています。また、夫がリモートで働ける日は家事や育児に時間を割きやすいので、パートナーとも出社日を調整し合って、出社日に関してはコミュニケーションをとって、どちらかが育児しやすい状態を作れるようにしています。■食に関わる仕事で生まれた「笑顔」が、キャリアの主軸に実際に10年働いている林さんから見て、タイガー魔法瓶の魅力ってなんですか?風通しの良い社風もそうなのですが、自分にとっても身近な食に携わる仕事ならではの温かみを感じるところでしょうか。タイガー魔法瓶の主力商品は、ポットや水筒、それに炊飯器など。新しい製品をPRする時には、営業メンバーや私もキッチンフロアに集まって実際に調理をしてみて、試食して商品の良いところを見つけていきます。会社でも何回もお米を炊いているんですけど、そんな環境が社員同士の結束を深めているなとも感じます。自社の商品でおいしいご飯を食べながら、新入社員などまだ関わったことのない社員と話ができることもあります。飲み会や社員旅行も良いですが、社内で交流できるのも良いですね。お米の炊き比べをしたり、時にはホットプレートでたこ焼きを焼く練習をしたり……仕事の合間に、ふと笑顔になれる和気あいあいとした時間が流れるのは、タイガー魔法瓶ならではの空気だと思います。林さんは今後もタイガー魔法瓶に務め続けたいですか?これからのキャリアをどう考えているのか教えてください。参考になるか分かりませんが、私はあまり先の将来のことは考えない方なんです。会社もメンバーも大好きだし、広報の仕事が楽しいと思っています。一方で、10年後に全然違うことをしている未来が無いわけではないと思っています。将来の見通しを立てないことに、不安を感じることはありませんか?そもそも、私が今タイガー魔法瓶で働いているのは楽しいからなんです。目の前の楽しいことに没頭しながらも、興味の方向が変わる時が来たら、また楽しい方向に向かって進みたい。そのタイミングがいつかは分からないけれど、そのことを不安に感じたことはないですね。林さんが子育てや仕事を楽しめている理由はなんですか?好きなことをやっているということがすごく大きいと思います。でも、働く中でも子育てする中でも「よく考えたら、大変かも」と思うことってたくさんあるんです。でも、それと同じくらい楽しいと思える瞬間があるから、自分の中では楽しい方にフォーカスを当てているんだと思います。一番のやりがいは、子どもが自分の関わる商品を知ってくれていることですね。自然と(タイガー魔法瓶の)虎のモチーフを好きになってくれたり、自社の子供向けの水筒をうれしそうに持っていたりする姿を見ていると、私も笑顔になれるんです。もしこれから先大変なことが起こっても、つらいという気持ちより「笑顔の時間」を大切にしていきたいと思っています。
2023年06月22日取材・文:太田冴撮影:三浦晃一編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部経営者やいわゆる「リーダー」って、どうしても私たちとは違う世界の人……と思ってしまいがち。でもリーダーたちも毎日寝て、起きて、ご飯を食べて、そして仕事をしていて……私たちと同じように生活を送る、ビジネスウーマンの一人でもあります。そんなリーダーたちの素顔や、これまでを探る本企画。今回の「リーダー」は、表参道ヒルズに構えるウェルフードマーケット&カフェ「imperfect表参道」を運営するimperfect株式会社代表取締役社長の佐伯美紗子さん。コーヒーやチョコレートなどの生産現場に存在する貧困や搾取などの社会問題に向き合いながらも、美味しくておしゃれな商品を通じて無理なくサステナブルな社会を目指し、日々奮闘しているといいます。穏やかで優しい語り口の裏には「社会を良くしたい」というまっすぐで力強い思いがありました。佐伯美紗子さん1985年大阪府生まれ。幼少期をアメリカで過ごし、その時の経験から「いつか社会や経済の仕組みを変えたい」という想いを抱くようになる。帰国後は国内の大学に進学し、2008年大手総合商社に新卒入社。2019年「imperfect 株式会社」の設立に携わり、マーケティング部⻑就任。ウェルフードマーケット&カフェ「imperfect 表参道」を同年7月に開業。2022年8月に代表取締役社長就任(現任)。■人見知りで物静かだった幼少期、海外で過ごした10代Q.1 幼少期はどんな性格でしたか?あまり悩んだりしない、楽観的な性格でした。すごく人見知りだったので、大勢の友人と一緒にいるというよりは、一人で過ごす時間が好きでした。Q.2 どのようなご家庭で育ちましたか?とても賑やかで仲が良い家庭でした。特に中高時代は親の仕事の都合で、家族みんなでアメリカに住んでいたこともあり、出かけるときは常に家族一緒。多感なティーンエイジャーの頃ですから一般的には家族と距離が出来やすい年頃だと思いますが、そんな時期でも常に一緒だったのですごく仲が良かったんじゃないかな。姉がいるのですが、姉妹それぞれ好きなことを自由にやらせてもらえる環境だったと思います。Q.3 思春期は学校でどんな存在でしたか?みんなの前で何かをする、というようなことは苦手だったので、物静かなほうだったと思います。アメリカの学校に通っていた時も、日本に帰国してからも、ハンドベル部に所属していました。Q.4 学生時代にアルバイトはしていましたか?大学の近くにある不動産会社で働いていました。一人暮らしを始める高校3年生や大学1年生のお客様に、カウンターで物件を紹介するお仕事でした。特に2~3月は繁忙期で、忙しなく働いていたのを覚えています。Q.5 大学時代はどのようなことを学んでいましたか?経済学部で、株式市場分析などを学んでいました。また、ベルギーでホームステイをしていた時期も。幼少期からアメリカやメキシコには住んだことがありましたが、ヨーロッパには縁が無く初めての経験。伝統的な暮らしや街並みが残る地域ですごく魅力的だったのを覚えています。また、私は当時からチョコレートが大好きで、おいしいお菓子をいっぱい食べられるのも最高でした。ベルギーって、ショコラティエさんが営んでいる小さなチョコレート屋さんが町中の至る所に並んでいるんです。今日はここのお菓子を食べよう、明日はあそこの……と、毎日楽しんでいました。今ではチョコレートを扱う事業を行っているのですから、なんだか繋がっているものですね。■「SDGsってビジネスになるの?」懐疑的な声と戦った創業期Q.6 社長に就任するまでの経緯を教えてください。元々新卒で総合商社に入社したのですが、その後事業として立ち上げたのがimperfectです。会社員でしたから、社長になりたいとか起業したいという意思があったわけではありません。ただ、当時は今ほどSDGsやサステナビリティが注目を浴びていない時代。自分の手がけるビジネスが社会に対して良い影響を与えるためにはどうすれば良いのか、ということを考えた結果、最適な方法が会社を立ち上げる、ということでした。会社という形態にすることで、私たちのやりたいことができる、と思ったのです。設立当時は私の上司にあたる人が社長を担っていましたが、当初から「いずれは佐伯に任せようと思っている」と言ってもらっていて。いずれは、くらいの気持ちでいたのですが、まさかこんなに早い段階でその時がくるとは。はじめは、自分に務まるのか、という不安でいっぱいでした。Q.7 社長になった当初、一番大変だったことは何ですか?「imperfect」では「私たち生活者のみならず、世界や社会にとってもWell(良い)」という意味を込めた「ウェルフード&ドリンク」を提供していますが、創業当初の2019年は今ほどサステナビリティやSDGsが浸透していなかったため「本当にビジネスとして成り立つのか」という懐疑的な意見も多くありました。株主をはじめ事業に関わってくださる方々に対してこのビジネスの重要性や未来を信じていただけるよう説得するのが非常に大変でした。Q.8 創業してから一番うれしかったことは何ですか?私たちがサポートしている農園の方々が喜んでくださることが一番うれしいです。皆さんはカカオやコーヒー豆などを栽培していらっしゃいますが、それがどのような商品に生まれ変わって販売されているのか、というのを知らない方は多い。そこで、実際に表参道の店舗に来ていただいたり、動画や写真を用いてお店や商品の様子を見ていただいたりしています。遠く離れた日本でこんなふうに自分たちが作ったものが消費者に届いていると知ることができて、すごく喜んでくださるんです。Q.9 仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?ふたつあるのですが、ひとつはやはりお客様が私たちの商品をみて「おいしそう」「かわいい」と言ってくださる姿を見る時。純粋に、とてもうれしく思います。そして、もう一つは、従業員が楽しそうに働いている姿を見る時です。特に私たちの事業は、伝えたいコンセプトやメッセージが強く、かつはっきりしています。それを従業員の皆が同じレベルで共有できていることが事業の成功につながると考えているんです。■1日の終わりは“前向きな振り返り”で気持ちをリセットQ.10 毎日のタイムスケジュールを教えてください。朝はあまり強くないので、ゆっくりシャワーを浴びて身支度をして出社します。そこから23時ごろまで会社にいますね。すごく長いと思うのですが、実はそこまでしんどくないんですよ(笑)。あまりプライベートと仕事の境目を作らないタイプだからかもしれません。会社にいるからといってずっと根を詰めて働いているわけでもありませんし、逆に家にいるからといって仕事のことを忘れているわけでもありませんから。午前中から午後過ぎまでは社内外との打ち合わせが詰まっていて、チームメンバーからの相談を受けたり自分で考えごとをしたりする時間は夕方以降。帰宅後は寝る支度をしてベッドに入ります。香りものがとても好きなので、キャンドルを焚いてリラックスしながらゆっくり考えごとをしています。Q.11 自宅でのルーティーンはありますか?夜ベッドに入った後、一日を振り返る時間を作っています。例えばメンバーとの会話を振り返って「もう少しああいう伝え方をすればよかったな」とか「明日はこれを伝えよう」とか、頭の整理をするんです。やはり人間なので当然気持ちの浮き沈みもありますが、それを表に出すのは避けたい。できる限り自分自身が穏やかでいられるように、そうして振り返りをして気持ちを鎮めてから眠るようにしているんです。よく「逆に眠れなくなるのでは?」と聞かれますが、どちらかというと早く明日にならないかな、くらいの気持ちで眠りにつけるんですよ。振り返りをしていると、メンバーに伝えたいことがたくさん出てきます。「ああすれば良かった」という後悔や反省の気持ちよりも、「明日はあのメンバーに“ここが良かったよ”って伝えよう」などと思って寝るので、明日がくるのが楽しみになるんです。Q.12 お休みの日は何をされていますか?私、寝ることと食べることがすごく好きなんです。なので、休日はとにかくおいしいものを食べておいしいお酒を飲んで、ゆっくり眠る。これが一番幸せです。あとは、本を読むのもすごく好きです。小説もビジネス書も読みますが、一番好きなのは真山仁さんの経済小説『ハゲタカ』シリーズ。あとはキャンドル集めも好きで、家に20〜30個くらいはあるので、毎日その中から気分に合う香りを選んでキャンドルウォーマーで楽しんでいます。要するに、かなりのインドア派ですね(笑)。■ロールモデルは船の仕事をしていた祖母の存在Q.13 何歳まで仕事をしたいですか?考えたこともなかったですね……。というのも、私の祖母がずっと働いていたんです。時代的に自分で仕事をする女性はそう多くなかったはずですが、船の設計周辺に関わる仕事をしていてすごくアクティブな女性だったんです。そんな祖母の姿を見ていたからか、いくつになっても元気に働いていることが自然に想像できるんだと思います。将来の夢は “かわいいおばあちゃん”になること。もちろん顔がかわいいという意味ではなく、すごく穏やかで優しい雰囲気をまとっているおばあちゃんになりたいんです。それまでの人生に自分なりに自信を持ち、自立している人こそ、歳をとったときにそういう雰囲気を醸し出せるのだと思うから。Q.14 プライベートで悩みはありますか?全然無いです。もちろん仕事でもプライベートでも考えることはいっぱいあるのですが、“悩む”ことはありません。あれこれ悩むことは解決にはならないと思うんです。課題があったらその時に出せるベストな回答をすぐに出す。それで解決しなかったらまた考えて次の手を打つ、というように、ただ漠然と悩む時間は持たないようにしています。あとはやっぱり、おいしいものを食べてゆっくり寝て、忘れちゃうことも大事です(笑)。Q.15 今後の展望を教えてください。せっかく社会に関わって生きているのであれば、何かしら自分自身が社会に対してプラスになれることをしたいと思っています。今はそれが幸いにも事業を通じて叶えられているので、より一層成果をだして、生産者も含めた世の中を少しでも良くしていきたい。歳を重ねて、仮にそれが事業という形ではなくなったとしても、私という人間が関わることで少しでも社会を良くすることができれば、と思います。
2023年06月20日よみステージ 音楽劇「ブンとフン」の公開ゲネプロが15日に東京・会場:よみうり大手町ホールにて行われ、橋本良亮(A.B.C-Z )、浅川梨奈、升毅が登場した。同作は井上ひさし氏の小説家デビュー作となった記念碑的作品の、令和版朗読音楽劇第1弾となる。橋本は売れない小説家のフン役を演じ、NHKラジオドラマ放送当時に黒柳徹子が演じて大きな話題を呼んだブン役は浅川梨奈が演じる。ほか、大高洋夫、松永玲子、林田一高、鹿野真央、そして、升毅ら実力派俳優が脇を固める。もともと2021年を予定していた同作が改めて上演されるということで、橋本は「2年前に僕がコロナになってしまい、上演できなかったんですけれども、2年の時を超えてようやく初日を迎えたこと、本当に心の底からうれしく思っています」と喜ぶ。「やっぱりこの2年間ずっと自分の中で温めてきたので、前回の稽古場の感じよりも、さらにレベルアップしたような作品だなと思っています。誰1人欠けることなく同じメンバーでやれたというのは、本当にうれしいですよね」という橋本に、升も「まるまる2年間、今年やるために関わってたのかなと、そんな気持ちになっていて、満を辞してという感じで今ここに立っております」と同意していた。印象に残っているシーンについて聞かれると、浅川は「フンとブンで歌う曲があるんですけど、最後に椅子を囲んで2人で見つめ合うシーンがあるんです。これまでの人生に感じたことのないぐらいの照れを感じてる」と苦笑。「あんまりこの距離で人と見つめ合うことって、ないじゃないですか。2人が恋に落ちるシーンからの気持ちが、稽古から始まって初日までずっと毎回ちょっと難しいなと思うので、いい感じに『自然に照れる』みたいな感じの空気が出せるんじゃないかなと思っていますし、そこの一連は好きかな」と説明した。稽古ではマスクもしていたために、見つめ合うと「そんな顔してたんだ、と思いました」という浅川に、「2年前もずっとマスクで稽古してたので、顔の下半身が見えない状態でしたからね」と頷く橋本。自身も「ドキドキしてます。やっぱりずっと見つめ合ってるので。外したくても外せないし、外したら負けだと思うし、そこと戦ってます。照れるから、そういうふうに考えないと」と心境を明かした。A.B.C-Zのメンバーが観に来てくれるかどうかについては「戸塚(祥太)くんと五関(晃一)さんが今、大阪で舞台を……」という橋本だが、浅川が「休演日に行かれるんですか?」と尋ねると、「行かない行かない! マジでやめてくれよ!」と、上演期間がかぶっていることから否定。「たぶん、休業中の塚ちゃん(塚田僚一)も応援してくれてると思うので、 A.B.C-Zのためにも最後まで頑張っていきたいですね。(塚田も)来ていただけるなら来ていただきたいですし、観て元気をもらって、ちょっと回復してくれたらいいなと思います」と語った。上演は東京・よみうり大手町ホールにて6月15日〜6月23日。○公開ゲネプロ写真(C)岩田えり
2023年06月16日一般社団法人写真整理協会(理事長:浅川 純子)は、2023年6月6日(火)、7日(水)にパシフィコ横浜で開催される「フォトネクスト2023」に出展いたします。今年のフォトネクスト2023では「写真を見返すことが出来る世界に」のコンセプトのもと、「思い出のDX」をテーマに、株式会社PFUの「ScanSnap」、株式会社バッファローの「おもいでばこ」と連携したブースを展開します。写真整理に最適な機器(1) 昔の写真やアルバムはScanSnapでスキャンしてデジタル化(2) 昔から最近までのデジタル画像をおもいでばこで一元管理(3) おもいでばこに保管した画像から必要に応じてカタチにして楽しむをスマホ時代の写真整理のスタンダードとしてご提案いたします。来場者の皆様にはScanSnapやおもいでばこを実際に見たり触ったりしてもらって、協会が提案するこれからの写真整理の世界を体感していただきます。写真整理の流れまた、6月6日(火)には笑顔写真家のえがお先生にもお越しいただき、セミナーでご講演いただく予定です。えがお先生にはその知識とご経験をもとに、写真の大切さや楽しみ方をお話いただきます。写真整理協会は、写真整理アドバイザーや協力企業とともに「思い出のDX」を推進していくことで、写真を見返して楽しむことが出来る世界の実現を目指してまいります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。株式会社PFU ニュースリリース: 株式会社バッファロー「おもいでばこブログ」記事: 【開催概要】名称 :フォトネクスト2023会期 :2023年6月6日(火)、7日(水)会場 :パシフィコ横浜Bホール所在地:〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1主催 :株式会社プロメディア 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月01日取材・文:ミクニシオリ撮影:稲垣佑季編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部地球のこと、環境のこと……自分にも関係があることとは思いながらも、どこかピンと来ないという人も多いかもしれない。自分の人生を生きるのだって大変なこの時代、自分に何ができるのか。大きすぎる問題は、ちょっと端に置いておきたくなるその気持ち、分かる。「実は私も、今の会社に入るまでは地球環境に貢献したいという思いは強くありませんでした」そう語ってくれたのは、昆虫食ブランドを取り扱う株式会社ODD FUTUREでマーケターとして働くMUGIさん。WEBマーケティングを得意とする彼女は、OLとして働く傍ら、なんとコンプレックス解消系Youtuberとして発信活動も行っているという、面白い経歴の持ち主だ。MUGIさん大学在学中よりファッションメディアの運用に携わり、2019年4月に新卒社員としてSNSマーケティング会社に入社。2020年、同社子会社でD2Cスイーツブランドのブランド立ち上げメンバーとしてブランディング・商品開発・販促全般に貢献。現在はインフルエンサーキャスティング・SNSアカウントコンサルティング・広告出稿やコンテンツ制作など複合的なSNSマーケティング戦略の企画・営業、ディレクション業務に従事している。そんなMUGIさんのお仕事バッグは、『Teddy Blake New York』というニューヨークのブランドバッグ。落ち着いた色合いで、公私問わず使いやすそう。「PCを入れることが多いので、サイズは大きめにしました。派手でかわいい色合いも好きだけど、仕事でも使うから落ち着いた大人の女性を演出したくて。TPOに合わせて、自分の印象を変えるのが好きなんです。休日はガーリーなお洋服を着ることもありますが、平日はOLのコスプレ気分を楽しんでいます」普段持ち歩く荷物に対してちょっと大きめのバッグを持っておくと、いざという時に「荷物パンパン系女子」にならなくて済む。だから、MUGIさんの持ち物はいつもバッグの容量より少なめなんだとか。●バッグの中身1 agnes b.の名刺入れ2 See By Chloéのお財布3 ヘアクリップ4 キーケース5 折り畳み傘6 ハンカチ7 メガネ8 クリケットプロテインバー チョコレート、抹茶9 『2020年代の最重要マーケティングトピックを1冊にまとめてみた』(雨宮寛二・著/KADOKAWA)10 メイクポーチ11 Air Pods Pro、Air Pods12 MacBook13 社用スマートフォン、私用スマートフォン14 ボールペン学生時代からSNSが好きだったというMUGIさんは、インフルエンサーとしての発信活動を始めて6年ほど。体型や顔のコンプレックスをカバーするメイクやファッションの投稿をしているという彼女だけれど、お直しコスメの持ち歩きは最低限。「メイクは大好きだし、コンプレックスを隠すメイクをしているので、持ち歩き始めるとキリがなくなっちゃうんです。だから、メイクは平日でも朝にしっかり時間を取って作り込み、リップ以外のお直しはしなくていいようにしています。逆に、清潔感を保つアイテムは多めに持ち歩いています。フィックスミストや香水を使って、ランチ後もイケてるOLコスプレを保っています」イケてるOLのコスプレ……そう言うと、なんだか平日の「自分じゃない自分」を楽しむことができるのかも。仕事用の服を買ったり、メイクをしたりするのが面倒だという人もいるけど、MUGIさんのようにコスプレ意識を持ってみると、土日とは違う自分を楽しめる。ODD FUTUREでは、昆虫食プロテインバーの「INNOCECT」のマーケターとして働いているMUGIさん。マーケティングに興味を持ったのは、もともと心理学やトレンドに興味があったからなんだとか。「もともとSNSが好きで、みんながどんなコト・モノに興味を持つのかに興味があったので、マーケティングを仕事にしました。マーケティングの本って難しい内容のものも多くて、途中で投げ出しちゃうこともあるんですけど、この本は有名企業の成功事例がまとめてあるので、具体的で分かりやすいんです。本業ではもちろん、個人の発信でも参考にしています」具体的な事例があればイメージしやすい。ビジネス本が苦手な人は、自分の業種に合った「事例集」を探してみるといいのかも。「お腹が減った時は、自社のプロテインバーを食べることにしています。INNOCECTのクリケットプロテインバーは個包装になっているので持ち歩きやすいし、低糖質高タンパクなので万年ダイエッターの私にもピッタリ(笑)。私もODD FUTUREにジョインするまでは、昆虫食のことも全く知りませんでした。でもクリケットプロテインバーはシンプルに味がおいしくて、お腹持ちがいいので、自分の生活にもスッと馴染んでしまいました。昆虫食やSDGsには詳しくないという人でも、気軽に食べられる人気商品です」昆虫食はここ数年、持続可能な食物の選択肢として注目されている。飼育コストが低く高タンパクなコオロギフードは、着実に世界に浸透しつつある。地球環境に優しいのはもちろん、身体にいいダイエットフードとしても人気を集めているのだ。「朝食にプロテインを摂るのは定番化しつつありますが、小腹が空いた時のおやつって、なかなか健康的なものに置き換えづらいですよね。粉のプロテインを社内に持ち込むのはちょっと大変なので、プロテインバーの方がお手軽です。ビタミンやアミノ酸も含まれているので、ズボラな私でもおやつで罪悪感を持たずに済みます。パッケージもかわいいので、周囲にザ・ダイエッターと思われないのもありがたいポイントです」たしかに、世の中にあるプロテインバーは明らかに「トレーニー向け」か「ダイエット向け」な雰囲気が出ている商品が多くて、コンビニで買うのが恥ずかしい時もある。これなら、友だちや彼氏の前で食べていても恥ずかしくなさそう。「INNOCECTを知ってくださる人の中にも、昆虫食には興味が無かったという人も多いと思います。私自身がユーザーと同じ目線で商品を知っていけるからこそ、マーケターとしてINNOCECTに興味を持ちました。サステナブルなものってなんとなくかっこいいけど、自分との関わりを感じづらい人もいると思います。私だって今も、INNOCECTの商品を選ぶのはパッケージがかわいいから。きっかけはそのくらいでもいいと思っています」そう言われるとたしかに、INNOCECTのパッケージはコオロギフード感を全く主張してこない。「動画発信をする時だって、最初に私を知ってくれる人が私に興味があるかは分かりません。顔に興味を持ったかもしれないし、体型に興味を持ったかもしれない。だからこそ、アイキャッチやパッケージなどの“最初の訴求”で、すべてを語る必要はないと思っています。ブランドのファンになってくれる人は、等身大を愛してくれる人だと思っています」動画発信もODD FUTUREでの仕事も「楽しいから」続けられるというMUGIさん。忙しく日々の中でも、その気持ちを大切にしているそう。「SNS発信もブランドマーケティングも、嘘の無い発信を心がけています。必要以上に背伸びした発信をしていると、運用する私の心が荒んでいくんです。だから、自信を持って発信したいと思えるものしか、案件も受けないようにしています。逆に好きという気持ちを大切にしているからこそ、どちらの仕事も半分趣味として楽しんでいます。好きなことをしているだけなので、土日に働くのも苦じゃないんです」休日はYoutubeの動画編集に時間を充てることが多いそう。発信活動を通して、MUGIさん自身がポジティブに変化していっていることも、モチベーションになっているという。「昔はかなりぽっちゃりしていて、ずっと体型に悩んでいました。それに、ちょっと八方美人なところがあって、周りからぶりっ子と言われることもありました。周りによく見られたいと思ってしまう自分もいたけれど、どうやってユーザーに発信していくか考えるうちに、よく見られたいというプライドを捨ててみようと思ったんです。コンプレックスを隠さず発信するようになってからは、内面も明るくなって、生きやすくなりました」外見を磨くようになって、女性の友人が増えたという変化もあったそう。背伸びして自分を良く見せようとしていた時よりも、人間的な魅力を感じてもらえることが多くなったのかも、とはにかむ。「SNSなどでの発信を初めてからは、今まで以上に新しいコト・モノを取り入れたいという気持ちも大きくなりました。だからこそ、知識の無かった昆虫食を生活に取り入れることも楽しめたし、新しいことにチャレンジするたびに、話の引き出しが増えていくのも感じます。挑戦が私の視野を広げてくれて、新しく出会う人にも面白いと評価してもらえることが増えました。転職してからスマートに働く異性にモテるようになったのも、昆虫食のおかげかも」知識や経験の多い人の話は面白いし、同じことを語れる人も少ない。だから新しいことにチャレンジする人は、男女問わず人にモテるようになるのかもしれない。「最近はマッチングアプリの普及で恋愛疲れしている人が増えているという話も聞きます。でも、今までは理解できなかった新しいことにチャレンジしてみると、人間関係が一気に簡単に思えてくることもあります。私は二つの仕事と視野の広がりを通して、人間関係の中で相手の良いところをよく見つけられるようになりました。きっかけは人それぞれでいいと思いますが、何かに興味を持ってみるのって、とてもすてきなこと。INNOCECTのクリケットプロテインバーも、視野を広げる新しい選択肢の一つになっていくといいなと思います」
2023年05月29日映画『おとななじみ』(5月12日公開)の公開初日舞台挨拶が12日に都内で行われ、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズ Jr.)、久間田琳加、萩原利久、浅川梨奈、高橋洋人監督(※高ははしごだか)が登場した。同作は中原アヤ氏による同名コミックの実写化作。青山春(井上)と加賀屋楓(久間田琳加)は、4歳の時から隣に住む“おさななじみ”。楓は20年間ハルを思い続けているが、ハルは楓の気持ちに全く気付く様子はなく、楓はハルの世話を焼きすぎてしまい……。2人の進みそうで進まない恋模様を描く。初日を迎え、久間田は肩と背中を見せる華やかな白ドレス、浅川はノースリーブのピンクドレスで登場し、観客を魅了する。作品に合わせ、自身のことを「〇〇女子」と表すコーナーでは、久間田が「肉食系女子です」と回答し周囲をざわつかせるも、「お肉を食べることが大好きな肉食系。お弁当ってお肉もお魚もあったりするじゃないですか。決まってお肉を選ぶし、ご褒美のごはんも焼肉に行くので、お肉がないと生きていけない」と説明し、井上は「全員が安堵してます」と笑顔を見せた。浅川は「オタク女子ですかね。収集癖とかもあるし、キャラクターも好きで、ぬいぐるみも好きだったりするので、現場数も多いタイプのオタク」と答える。「基本的に紙類って嵩張らなくて集めやすいので、同じ柄、好きな絵柄を集めたり、ぬいぐるみもキーホルダーのサイズも毎回新しいの出たら買ったりしてるので、収集癖オタク女子」と説明し、「ぬいぐるみとか枕元置いたりすると運気が……とか言うのと、猫がいて置いてられないので、押し入れに入ってます。買うだけ買って満足するタイプ。埃被らないようにビニール袋を入れてしまうタイプ」と言う浅川に、井上も「ガチだ」と驚いていた。
2023年05月12日映画『おとななじみ』(5月12日公開)の公開初日舞台挨拶が12日に都内で行われ、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズ Jr.)、久間田琳加、萩原利久、浅川梨奈、高橋洋人監督(※高ははしごだか)が登場した。同作は中原アヤ氏による同名コミックの実写化作。青山春(井上)と加賀屋楓(久間田琳加)は、4歳の時から隣に住む“おさななじみ”。楓は20年間ハルを思い続けているが、ハルは楓の気持ちに全く気付く様子はなく、楓はハルの世話を焼きすぎてしまい……。2人の進みそうで進まない恋模様を描く。初日を迎えた主演の2人への言葉を求められた萩原は「1年前、いや、懐かしいですね。瑞稀も久間田さんも『萩原さんみたいな完璧な人になりたいです!』と、毎日弟子入りかのように『今日もよろしくお願いします!』『かっこよくなりたいです!』と来てたので、本当に立派になったなあ」と述懐するも、久間田は「そんなこと言いました?」、井上は「言ってないけどな」と苦笑。井上は「『利久くんって、なんか5歳児みたいだよね』って話してたよね。初日おしゃべりしてみたら『あれ、俺らより年下?』ってなったよね」と確認し、久間田も「最初すごいクールだったんですけど、3時間経ったら……」と同意する。それでも「最初から最後までクールだったんですけど、それについて来てくれたので」と言う萩原に、井上は「めちゃくちゃ嘘ついてるよ、今」とツッコミ。萩原や「初日の時にだいぶ剥がれちゃったので、今日それを修正しようかなと」と意図を明かし、久間田から「もう遅い!」と言われていた。また、作品にちなみ自身を「〇〇男子」と表すコーナーでは、「超完璧ダチョウ男子」と発表した萩原。「『ダチョウがかわいくて』と言ったら、『かわいくて』よりも『ダチョウ』(が印象に残り)『あ〜、なんか、ぽいよね』と言われることがあって」と説明し、「ええっ!?」「ダチョウっぽい!?」とキャスト陣も驚く。「ダチョウっぽいらしくて。よく『5歳』とか『小学生』とか言われるけど、最近新しく『ダチョウ』というのが増えて、スタイリストとかも僕を見るたびに『ダチョウだ』って」とエピソードを披露する萩原は、ダチョウと言われることも「ちょっと嬉しいんですよね」とまんざらでもない様子。3人から「確かに見えてきた」「ダチョウがいる」「3人プラスダチョウがメインキャスト?」と次々出てくるコメントに、「『超完璧』って言ってるので、そこも拾ってくれない!?」と希望していた。
2023年05月12日映画『おとななじみ』(5月12日公開)の公開初日舞台挨拶が12日に都内で行われ、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズ Jr.)、久間田琳加、萩原利久、浅川梨奈、高橋洋人監督(※高ははしごだか)が登場した。同作は中原アヤ氏による同名コミックの実写化作。青山春(井上)と加賀屋楓(久間田琳加)は、4歳の時から隣に住む“おさななじみ”。楓は20年間ハルを思い続けているが、ハルは楓の気持ちに全く気付く様子はなく、楓はハルの世話を焼きすぎてしまい……。2人の進みそうで進まない恋模様を描く。初主演映画の初日を迎えた井上は「感慨深いと言いますか、まさか自分が主演映画を撮ることができるなんて思ってもいなかったので、こうして無事公開できてまずはホッとしてますね」と喜びを表す。また作品に合わせて自分を「〇〇男子」と名付けるコーナーでは、井上は「超省エネ男子です。基本的に休みの日もベッドから出ない、動かない生活をしてたり」と紹介。「ダンスの振り付けを覚える時も体を動かさずに覚えるんですよ。目で見て首だけ動かして覚えたりする部分は省エネ男子だと思います。予告にもあったフラッシュモブのシーンのダンスも目で見て覚えてたら、スタッフさんに『井上が全然覚えない』と心配されてたらしくて、後から聞きました」と明かし、「その方が僕は入りやすいタイプ。できたらリアルで見た方が入ります、でも動画でも振りを覚えたりします」と説明した。作品によって「変わったこと、影響があったこと」というトークテーマでは、高橋監督が「この作品の影響で、自分の判断力が変わってきたのか。井上くんがハルを演じてくれて、現場で撮影している時はハルに見えたし、撮影がうまくいって作品も面白くなったんですけど、最近ハルがベースになってきてませんか?」と井上の変化について尋ねる。ハル=超残念男子のため、井上は「超残念男子になっちゃってますかね?」と苦笑しつつ、「確かに喋り声でふとした時に出ちゃったりします。笑い方とか、ハルっぽくなっちゃう瞬間があるかもしれないです。無意識のうちに出ちゃってるかもしれないですね」と認めていた。この日は井上、久間田が初だという鏡開きにも挑戦。「ムズキュンは?」「おとななじみ」と、客の声を煽るやりとりをすることになったが、声出しOKに慣れない客席の反応が小さく、何度も練習して挑む。本番では、掛け声と共に発射された金テープの方にキャスト陣が驚いていた。
2023年05月12日取材・文:瑞姫撮影:大嶋千尋編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部人との出会いと別れ、新しい環境でのスタート。多くの人が変化を感じる春ですが、その環境の変化に疲れてしまう人が多いのも事実です。けれど、そんな変化にも少しずつ対応して日常を豊かにしていければ、それに越したことはありませんよね。SNSをきっかけに芸能界デビューして1年と少しが経過し、現在放送中のTBS系ドラマ「ペンディングトレイン」に出演中の片岡凜さんも、一人暮らしを始めた際には環境の変化で寂しさを感じたと言います。しかし、最近では「お部屋で春っぽいBGMを流したり、お花を飾ったりして、気持ちが爽やかになれるようにしています」と、日常を豊かにする“小さなアップデート”をすることで、生活環境の変化に対応していることを教えてくれました。デビューからわずか1年で多くの話題作に出演し、若手ながらも圧倒的な表現力と透明感あふれる雰囲気で注目を集めている片岡凜さん。彼女自身が経験した“環境の変化”について聞いてみると、19歳の彼女らしい等身大のアップデート術を知ることができました。■芸能界デビュー、一人暮らしでの生活の変化――昨年デビューした片岡凜さんですが、デビュー前後で生活に変化はありましたか?あまり明確に変わったことはないのですが、この仕事を始めさせていただいてからはより一層、時間を気にするようになりましたし、健康でポジティブにいられるよう意識が高まったかなと思います。毎日運動するようにしていて、朝起きたら30分から1時間くらいお散歩したり、走りに行ったりしています。普段の食生活では野菜をたくさん摂るように心がけていますね。――なるほど。上京して、一人暮らしを始めてからはどうでしょうか?一人暮らしを始めてからの変化はあるかなと思います。実家で家族と過ごしていた時は、夜にご飯を食べた後に家族団らんの時間があったのですが、今はそれが無いので寂しくて。暇さえあれば家族にビデオ通話で「今何してるの?」と連絡したりしています(笑)――生活環境が変わると慣れるまでに時間がかかりますよね。一人暮らしを東京で始めてから、ホームシックがひどくて……(笑)。今まで家族と過ごしていた分、趣味の時間がすごく増えました。本を読んだり、映像作品でお芝居を勉強したりしています。――ちなみに、環境が変わると新しい人間関係などが広がると思うのですが、片岡さんはすぐに周りと馴染めるタイプですか?苦手な方ではないのですが、自分から積極的にいくタイプではないですね。仕事の方だと、ヘアメイクの方やスタッフの方へは、何かきっかけがあったらそこから話をさせていただくことはあります。私もコミュニケーションが得意な方ではないのですが、相手の好きなものと自分が好きなものが似ていたら、そこから話題が広がることも多いので、共通点を探して、それを会話のきっかけにすることが多いですね。■俳優は感情で動くお仕事――デビューしてから1年と少し経ちましたが、デビューしてから一番印象に残っていることは何ですか?最初にいただいた、優里さんの『レオ』という曲のMV撮影です。それまでお芝居の経験が無かったので、本当に初めての現場だったのですが「俳優というお仕事はこういうものなんだ!」とリアルに実感しました。監督もそうですし、スタッフの方や他のキャストの方、皆さんが「人の持っている感情」を大事にされているんだなと感じたんです。人の感情で動くお仕事なのだと再確認させられました。――MVは基本的にセリフが無い分、ドラマとは違った難しさもあると思うのですが、心の動きや成長の変化を出すために、何か気をつけられていたことはありますか?『レオ』のMVは、幼い頃から大人になっていく成長を表現する必要があったのですが、例えば中学生のシーンだったら、中学生の時の自分が考えていたようなことを思い出しながら、仕草だけで幼さが出るように気をつけました。「大事な人に触れる感じはどんな感じだろう」と考えながら犬に触るなど、セリフが無い分、そういった小さな部分まで丁寧に演じようというのは頑張った部分ではあります。――ドラマ『リエゾン』(テレビ朝日系)の第四話でも、摂食障害の女子高生という難しい役柄を演じられていましたよね。当時演じるにあたって、表現のための体作りや、演技で勉強されたことはありましたか。食事制限と運動をして、顔がコケるようにしました。4キロくらい落としたのですが、結構大変でしたね(笑)。演技は、摂食障害の方が持っている「食事を控えなきゃ」「でも食べたい」という食べ物に対する強い思いや葛藤を表現するために、役に対して考える時間をすごく取るようにしました。例えば、映画で『空の味』(2016年・塚田万理奈監督)という作品があるのですが、その作品を観ながら仕草などを勉強しました。ひたすら見ながら、感覚をつかんで、という感じです。――片岡さんは演じられるとき、どういうふうにして作品のキャラクターを作り上げているのかなと気になっていました。私は自分と演じる作品のキャラクターには、絶対に何か共通点があると感じているんです。例えばドラマ『石子と羽男』(TBS系)では、心を閉ざして生きている川瀬ひなという役を演じさせていただいたのですが、誰かを大事に思う気持ちや、彼女が常に持っていた反骨精神にはすごく共感できる部分がありました。そうやって、自分とキャラクターの似ている部分をひたすら台本を読みながら照らし合わせて、「こういう子なんだな」というベースを私は毎回作っています。その中で、演じる人物の生い立ちを見ながら構築していく感じですね。■自分の気持ちを豊かにして、日常をアップデート――これまで繊細な心情を演じる役柄が多かった片岡さんですが、今後やってみたい役柄はありますか?体を動かすのは好きなので、アクションがあるような、アクティブな役は演じてみたいです。あとは、今まで同世代の子たちと一緒の学校を舞台にした作品はやったことがないので、すごくやらせていただきたいです。――これから新たに挑戦したいことを教えてください。新しい言語を学ぶことです。最近、韓国語を新しく勉強し始めました。今は世界中で韓国の作品が注目され、評価されているので、言語が分かれば作品を見た時に習得できることや得られることが多くなるんじゃないかなと思って。ドラマ『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』(Netflix)を観た時も、役者さんの演技力がすごいなと感じたので、いつか韓国の作品にも携わらせていただけたらありがたいなと思います。――片岡さんがこの春「アップデート」したいことはありますか?プライベートなことでいうと、日常を豊かにしたいなと思っているので、日々楽しめることを色々探している途中です。例えば、本を読むとか、植物を育てるとか。今までそういったことはあまりしてこなかったのですが、一人暮らしを始めてから何でも自分で全部やる大変さに改めて気づきました。そんな中でも小さな楽しみを見つけられたら、自分の気持ちが豊かになって日常をアップデートできるんじゃないかなと思っています。――ありがとうございました。
2023年05月05日女優の浅川梨奈が24日、都内で行われた映画『おとななじみ』(5月12日公開)のプレミア試写会に出席。ウエストをあらわにした黒のドレス姿で観客を魅了した。同作は中原アヤ氏による同名コミックの実写化作。青山春(井上瑞稀)と加賀屋楓(久間田琳加)は、4歳の時から隣に住む“おさななじみ”。楓は20年間ハルを思い続けているが、ハルは楓の気持ちに全く気付く様子はなく、楓はハルの世話を焼きすぎてしまい……。2人の進みそうで進まない恋模様を描く。この日のイベントにはW主演を務めたHiHi Jets・井上と久間田をはじめ、萩原利久、フルーツポンチ・村上健志、アンミカ、松金よね子、高橋洋人監督も参加。ハルと楓の幼なじみで、モテアネゴ系女子・小戸森美桜を演じた浅川は、美しいウエストをあらわにした黒のロングドレス姿で登場。幼なじみ感を出すために心がけたことを聞かれると、同じく幼なじみの蓮見伊織を演じた萩原と「なんかあった……?」と顔を見合わせる。「主演2人が極度の人見知りっぽい感じもありましたし、監督からも言われていたので、私と萩原くんがいろいろ話しかけた方がいいだろうなと思っていました」と年長コンビで現場をけん引していたそう。また、イベントでは今作のキャッチコピーにちなんで、「これまで言えなかった実は好きなこと」をテーマにトークが展開。トメ役の松金が「エミネム」と回答すると、浅川は驚いた表情を見せる。しかし、「私がエミネムが好きだというと、“えぇ~! なんで?”とか言われるんですけど、ファンに年齢制限はないじゃないですか」という松金の言葉に深くうなずいていた。その後、アンミカが「駄菓子」、村上が「初夏」とクセのある回答が続くと、浅川は「次、やだなぁ~! エミネムからの駄菓子からの初夏(の次)は嫌だ~」とボヤいて笑いを誘う。悩んだ末に出した答えは「お裁縫」で、「ミシンを使って、自分の衣装やぬいぐるみの衣装を作りたいと思っていて、ずっとミシンの練習したり、手縫いでリボンを作ったりしています。結局は全てオタ活に繋がっていくんですけど……」と最近ハマっていることを明かした。実家のミシンを使っているが一部壊れていると話すと、隣のアンミカがすかさず「新しいミシンの方がええんちゃうか?」と提案。浅川は「そうですね……。『おとななじみ』の出演料で買いたいと思います!」と返し、会場を盛り上げた。フォトセッションのセッティング中には、井上・久間田・萩原・浅川の“幼なじみ”4人がトークで繋ぐ場面も。浅川が井上に「あれ言ってないんじゃない?」と無茶ぶりで促すと、井上は「言わないって(笑)! 僕が映画でこういう場に登壇するのが初めてだから、こういうとき何を言ったらいいか聞いたら、『こういうときは今朝食べたものと昨日の夜ご飯を最初に言うんだよ』って……そんなわけない!」と仲の良い掛け合いを披露した。その後、MCから今朝食べたものを聞かれると、井上は「コンビニのマグロ巻です」と伝え、ファンを喜ばせた。
2023年04月25日映画『おとななじみ』(5月12日公開)のプレミア試写会が24日に都内で行われ、W主演の井上瑞稀(HiHi Jets)と久間田琳加をはじめ、萩原利久、浅川梨奈、フルーツポンチ・村上健志、アンミカ、松金よね子、高橋洋人監督が登壇した。同作は中原アヤ氏による同名コミックの実写化作。青山春(井上)と加賀屋楓(久間田)は、4歳の時から隣に住む“おさななじみ”。楓は20年間ハルを思い続けているが、ハルは楓の気持ちに全く気付く様子はなく、楓はハルの世話を焼きすぎてしまい……。2人の進みそうで進まない恋模様を描く。今作が映画初主演となった井上は、「こうして皆さまに映画を届けられること、本当に嬉しく思います」と挨拶。舞台袖からかなり緊張していたそうで、「まだ緊張しています……。だいぶ硬い挨拶になっちゃいました」と笑顔を見せ、公開が近づいてきたことについても「率直にすごく嬉しいです。ただちょっとまだドキドキが残っているので、早く皆さまからの反応を聞けるのを楽しみにしています」と期待を寄せた。楓とハルの恋を見守るトメを演じた松金が、井上・久間田・萩原・浅川の4人が本当の幼なじみだと勘違いしていたことがアンミカから明かされると、会場から大きな笑いが。松金が勘違いしてしまうほどの関係性だったそうで、井上が「利久くんは楽屋で歌って踊っていた」というエピソードを披露すると、萩原は突然の告白に慌てた表情を見せ、「やめてよ! (お客さん)いっぱいいるから!」と返すなど、仲良さげな掛け合いを見せた。イベントでは終始アンミカ節が炸裂し、会場に集まった若い世代に向けて「若いときの失敗は失敗じゃない、そこには学びと発見があるの。だから人生楽しんでな。今を楽しんで未来にプレゼントを送る。だから現在で英語でPresentって言うの」とメッセージを送る場面も。これを聞いた井上は、「しびれますね! アンミカ塾入りたいです」と目を輝かせた。また、アンミカは撮影中の井上とのやり取りを思い返し、「私に聞いてきた唯一の質問が、『本当にスパイと付き合っていたんですか?』だったの!」と告白。井上は「気になりません?」と問いかけ、「スパイと付き合ってたってどういうこと? と思って! 撮影中はその裏話を聞いていました」と明かして笑いを誘っていた。
2023年04月24日俳優のトミー・リー・ジョーンズ、役所広司、女優の平手友梨奈が出演する、サントリー食品インターナショナル サントリーコーヒー「クラフトボス」のCM「地球調査シリーズ」の最新作「町おこし」編が3日より放送される。とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」。「ボスと外へ!」というコンセプトで描く最新作では、町役場の観光課を舞台に、観光客誘致に頭を悩ませる課長役の役所と、どこか謎めいた雰囲気を持つ部下役の平手が登場する。とある町役場の観光課にて。課長の役所が企画書を眺めながら「こんなアイデアじゃ観光客なんて来ないよなぁ……」と嘆いていると、部下の平手が「町、歩いてみます?」と提案。その言葉に同意し、「クラフトボス」を持って町に視察へ出かけることに。人通りの少ない商店街を気持ちよさそうに歩きながら「クラフトボス」を空にかざし、「あ、コレ、イラスト入ってますよ」と役所に話しかける平手。すると、役所が「あ、なんだ? あれ?」 と、何かを発見する。視線の先の休耕地には、銀色の円盤がオブジェのように直立し、 うっすら煙が上がるその物体を、いまいましそうに蹴っているジョーンズの姿が。「あ、アートじゃないですか?」となぜか慌てている平手の声を背に、役所はどんどん謎の物体に近づいていき、「UFOみたいだ、アチッ」と危うく火傷しそうになりながらも、興味深そうに観察し始める。その姿を横目に、迷惑そうなジョーンズ。ふと視線を感じて振り返ると、平手が腕を組んで仁王立ちしていて、ジョーンズを睨みながら「どういうこと?」と詰問。あまりの剣幕に、ジョーンズが顔を背けながら「操縦ミスです」と答えると、「クラフトボス」を飲んだ瞬間、「ひらめいた!」と何やら町おこしのアイデアを思いついた役所の声が。後日、UFOの町として再生した街には、UFOや宇宙人感を全面に押し出した店名や看板がずらり。大勢の観光客で賑わう商店街の一角で、役所がパンフレットを配りながら「UFOの町へようこそ!」と声を張り上げ、急ごしらえの宇宙UFO博物館や宇宙人フェス仮装大会などの施設やイベントもすっかり大盛況の様子。そんななか、上空に謎の光点を見つけて「ホンモノキター」 と指差し、大騒ぎする観光客たち。画面が上空の光点に切り替わると、UFOに座って賑わう町を眺めていた、平手ならぬ“宇宙人ヒラテ”が「活動しにくくなったわ……」とボヤいている。それ に対して、操縦席から「スミマセン」と謝るも、「クラフトボス」を飲みながら、満更でもなさそうな表情のジョーンズ。「この惑星で、宇宙人ヒラテに叱られるのは、嬉しい」と心の中でつぶやくのだった。
2023年03月02日本を速く読めるようになれば、より多くの情報や知識を得ることができ、勉強や仕事にもメリットが。25年以上、毎日速読スキルを磨いている芸人・ルサンチマン浅川さんに、その極意と練習法を教えてもらいました。日本で唯一の速読芸人を自負する、ルサンチマン浅川さん。速読と出合ったのは高校1年生の頃。「有名な受験本に『速読を身につけろ!』と書いてあったんです。なぜ受験に速読が役立つかというと、単純に文章を速く読めるので、まずはすべての問題に目を通したうえで、わかるところから取りかかれば、結果的に多く解くことができるから。それに速読は、何度か読むこともポイントとなるため、じっくり一度読むよりも、内容が記憶に定着しやすいんです。これは自分の実感として確実に言えます。ほかにも、頭の中で文章が速く流れることから、頭の回転がよくなるというメリットも。仕事にも活かせると思います。あとは本をたくさん読めるので、人生を変える本に出合える確率がアップ。僕の場合、新書なら1分で読めちゃいますからね」浅川さんは、速読習得の甲斐もあり、早稲田大学に合格。その後もその面白さにのめり込み、300冊以上の速読本を読破。そんな中から今回は、独自に体系化した速読法を紹介してもらうことに。「速読は、誰でも、何歳からでも習得できます。ゲームを攻略するような感覚で、楽しみながらトレーニングするのがおすすめです」浅川さん流・速読の極意極意1:「自分は速読できる」とアファメーション。速読のファーストステップはアファメーション。これは自分に向けた肯定的な宣言のこと。「速読する前に『自分は速く読める!』と確信するのです。そんな精神論的なことが本当に意味あるの?と思う人もいるかもしれませんが、最初から半信半疑では、できるものもできません。もちろん『速く読める』と思ったからといってすぐにできるわけではなく、練習を重ねてできるようになるもの。とはいえ、前提として『速読は可能だ』という意識がなければ潜在的な速読力をフル活用できないので、実はとても重要です」極意2:速読前に早めくりして、ウォーミングアップ。次は脳を速読のスピードに慣れさせるステップ。浅川さんに本の早めくりのお手本を見せてもらうと、パラパラと一瞬でめくり終えてしまうスピード感!「到底、文字が追えないほどのスピードですが、人間の脳はそれでもついていこうとするんです。この早めくりを10回ほどやると、消える文字が潜在意識に叩き込まれるような状態に。その後、いざ速読をする時には、ゆっくり読めている感覚になり、内容をだいぶ理解しやすくなりますよ」極意3:目次、前書き、後書きを読んでから本文の速読へ。速く読むためには、ある程度事前に本の内容を理解しておくことが大きなアドバンテージに。これはその下地となる作業。「ここはゆっくり読んでOKです。まずはタイトルと目次から、本に書いてあることや、本の構造を理解します。次に前書きを読むと、その本をいかに読んでほしいのかが書いてありますし、後書きには絶対にまとめが書いてありますよね。これで理解度を深めると同時に、具体的な内容を早く知りたいと情報飢餓状態を作るのです」極意4:速読中はリラックスして、意識はページ全体にふわっと。いよいよ速読。そのコツは?「一番は意識の置き方です。普通は一行一行、文字を目で追うと思いますが、速読の場合は見開きを一つの塊として捉え、ページの文字全体にふわっと意識を置きます。これは以下の速読トレーニングをすればできるようになりますが、とはいえ初心者はどうしても気になる単語や文字列が目に入ってしまうはず。半面、それが実は、文章の意味を掴むための重要ワードということも。これらを考慮して、まずは意識をページ全体に、個別に入ってくる単語は無理に遮断しないという2段式が」極意5:一度で全部理解しようとせず、繰り返し速読してわかる部分を増やす。これは「気持ちの問題」が大きいとのこと。「一度で理解しようとすると、心理的に圧迫されてしまうので、何度か読んでわかる部分を増やしていく、くらいの気持ちで始めたほうがいいと思います。回数の目安は本の難しさと速読の習得度合いによって異なりますが、『わかった!』と思える瞬間が間違いなくきますから。ゆっくり読んでも理解できないものはできません。それよりも速く、繰り返し読むほうが、理解度は上がりますよ」極意6:読み終えて得た知識や情報はアウトプットする。最後に、本の内容をアウトプットすることで、真に理解できるようになるという。「やり方は2つ。実用書やビジネス書などハウツー系の本なら、書いてあったことの中から腑に落ちたことを実際に試してみてください。実行すると新たな考えが浮かんだり、人生がより豊かになったりと、その本を読んだ意味が深まります。また、例えば小説などハウツー系以外の本の場合は、感想をネットに書き込んだり、人に話したりしてみましょう。どんな話だったのか、改めてディテールを振り返る機会になります」初心者におすすめの速読トレーニング。速読の極意を実践するうちにできるようになるわけではなく、ベースとしてこのトレーニングが必須。トレーニングをして、速読をする。このフィードバックで、速読の習得度合いが深まっていく!眼球トレーニング[各5往復]速読には目を速く動かせるようになることも大事。左右の人差し指を目の幅より少し広めの位置に立てて、指先を交互に素早く見ることで、眼球のトレーニングに。また、眼球を上下や八の字に動かすなど、アレンジもプラス。早めくりトレーニング[2分]速読の極意2で登場した早めくりは、トレーニング法としても有効。最初から最後まで、パラパラと高速でページをめくること2分ほど。この時、文字を目で追えていなくてもOK。むしろそれくらい速いほうが訓練になる。辞書トレーニング[5分]多くの文字を同時に認識できるようにするためのトレーニング。辞書の適当なページを開き、円を描くような視線の動かし方で、全体を眺め続ける。これにより、読むスピードの低下に繋がる“脳内音声化”の解消へ。ブロック読み[2分]文章の1行を一つの塊として視覚に捉え、何が書いてあるのかを理解する。それを頑張って2行、3行、1段と増やしていって、最終的に速読の極意4のように、見開き2ページの全体を一つの塊として意識しよう。ルサンチマン浅川さん1981年、徳島県生まれ。芸人。現在ピンで活動しているが、過去にコンビでM‐1グランプリ準決勝進出も。速読のトレーニングは25年以上毎日継続。そのメソッドを収めた著書『誰でも速読ができるようになる本』(平成出版)を上梓。※『anan』2023年2月22日号より。写真・中島慶子イラスト・中根ゆたか取材、文・保手濱奈美構成・野尻和代(by anan編集部)
2023年02月17日鳥取県が主催する第11回まんが王国とっとり国際マンガコンテストの表彰式と併せて、声優 土田玲央さんと天海由梨奈さんが受賞作品の公開アテレコなどを披露する「マンガアワードSHOW2023」を2月11日(土)に鳥取市のとりぎん文化会館で開催します。1イベント名称マンガアワードSHOW20232日時令和5年2月11日(土)15時~16時45分(14時30分開場)3場所とりぎん文化会館小ホール(鳥取市尚徳町101-5)4入場料無料5ゲスト声優土田玲央(つちだ れいおう)さん、天海由梨奈(あまみ ゆりな)さん6内容 声優トークショー国際マンガコンテスト表彰式審査員によるまんが談義優秀作品公開アテレコ公式サイト 【本リリースに関するお問い合わせ先】鳥取県 交流人口拡大本部 観光交流局まんが王国官房担当:黒崎TEL:0857-26-7801FAX:0857-26-8307Email: mangaoukoku@pref.tottori.lg.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月13日女優・歌手の平手友梨奈が、BTS、&TEAMなどのアーティストが所属するHYBEグループに移籍した。日本本社であるHYBE JAPANが、新法人・新レーベルとして「株式会社NAECO(ネイコ)」を設立し、その1人目のアーティストとして平手の所属が決定した。今回の新法人・レーベルの設立においては、BTSをはじめとする韓国発のグローバルアーティストを生み出してきたHYBEのノウハウとシステムを十分に活用し、平手友梨奈をはじめ、日本を超えて世界の舞台でより挑戦的なキャリアを望むアーティストのためのグローバル企業・レーベルとなることを目指していきます。「NAECO」は、アーティスト企画・トレーニング・マネジメント全般を担う所属事務所としての機能と、完成度の高いコンテンツ制作を担うレーベル機能の両方を兼ね備え、幅広いグローバルインフラで世界市場への進出を支援するという。「NAECO」という名前は、大きな海を意味する“OCEAN”の綴りを逆に配列して作られたもの。「打ち続ける波によって水の流れがひっくり返る様子と、継続的に自己変革を追求していくレーベルとしての事業方向性、アーティストの姿勢を重ね合わせて表現されており、また、大きな海のようなグローバル市場を開拓するという意志も込められています」と説明されている。同社は、平手について、「今回、HYBE傘下の『NAECO』に移籍することで、その活躍は日本を超えて、グローバルなステージへと拡がることとなります。また今回の移籍に伴い、より幅広いファンとのコミュニケーションを展開するために、2023年初旬にグローバル・ファンダムライフ・プラットフォームである『Weverse』に公式コミュニティをオープンする予定です。2023年より新しい航海へ進む、平手友梨奈と『NAECO』にぜひご期待ください」とコメント。平手は「より良い作品を届けられるよう、いろんなクリエイターの皆様とディスカッションをしながら一つ一つ取り組んでいけたらと思っています。よろしくお願いします」と話している。
2022年12月21日長澤まさみ、眞栄田郷敦共演の「エルピス」第8話が12月12日オンエア。真犯人に関する決定的な証拠を掴んだ拓朗に対する恵那の“裏切り”に「浅川が斎藤みたいになっていく」「今日の展開は苦しすぎる」など、ショックを受ける視聴者が続出している。長澤さんがスキャンダルで1度はエースの座を転落したアナウンサーを、眞栄田さんが中学時代に友人を亡くした過去を抱える若手ディレクターをそれぞれ演じる、実在の複数の事件から着想を得た社会派エンターテインメントである本作。出演は「ニュース8」のキャスター・浅川恵那役に長澤さん。弁護士の両親の元に生まれた岸本拓朗役に眞栄田さん。恵那や拓朗が追っている“八頭尾山少女連続殺人事件”に関する新情報を揉み消そうとしていた斎藤正一役に鈴木亮平。“八頭尾山少女連続殺人事件”に関する新事実を報道したことで子会社に飛ばされた村井喬一役に岡部たかし。「ニュース8」のディレクター・滝川雄大役に三浦貴大。拓朗に協力する首都新聞政治部記者の笹岡まゆみ役に池津祥子。事件現場に近い商店街で怪しげな店をやっていた本城彰役に永山瑛太。事件の舞台になった地域に大きな力を持つ副総理の大門雄二役に山路和弘といった面々。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。事件を調べるなかで迷い込んだ商店街で出会った、えたいの知れない雰囲気と危険をはらんだ瞳で恵那を惑わせた男。その男こそ大門副総理の有力な支援者である「本城建託」社長の長男・本城彰だった。あの男には何かあると直感した恵那に頼まれ拓朗が調べると、八頭尾山で3人目の女子生徒が殺されてから再び犠牲者が出るまでの12年間、彰は海外を転々としていたことが判る。彰が八頭尾山少女連続殺人事件の犯人で、事件を隠蔽するため海外に逃げていたのではないかと考えた拓朗は、最後に殺された中村優香と親しかった高岡ひかるにたどり着く。ひかるは優香が「自分の好きだった人を取った」と言う。その男性は彰だった。拓朗は優香の遺品から彰のものと思われるストールを預かりDNA鑑定を行う。するとストールに付着していたDNAが、過去の被害者・井川晴美のスカートについていたものと一致する…というのが今回のストーリー。拓朗はこのスクープを恵那に伝えるが反応は鈍く、「ニュース8」に持ち込んでも滝川からは後追いなら報道できるとの返答。恵那は村井に連絡し彼の知人の週刊誌記者と拓朗を繋ぎ、スクープは週刊誌で掲載されることになる。「できる限りのことはする」と話す恵那に、「できないんなら言わなきゃいいのに」と冷たく言い返したうえ、恵那に「一番卑怯」と言い放つ拓朗。しかし拓朗も優香の母親に「やれるだけのことはやってみます」と口にしていた…。視聴者からは「できる限りの事はするって優香さんの母親に言ってたよね??岸本」「できる限りのことするって、君も言ったよ拓ちゃん??」「できる限りのことはする」さっき自分も言ってたね、被害者のお母さんに」などのツッコミが殺到。しかし彰に関するスクープが掲載された雑誌が発売される直前に「ニュース8」で、未成年売春あっせんで男が逮捕されたというニュースとともに、その従業員リストに中村優香の名前があったと報道。そして拓朗は解雇される…。恵那が拓朗のスクープを潰す…という展開に「うわ・・・浅川最低だな」「え、浅川ちゃん裏切った」「浅川が斎藤みたいになっていく」「やだ、もう。今日の展開は苦しすぎる」といった反応が続出している。【第9話あらすじ】本城彰が真犯人である事実を揉み消され、会社も解雇された拓朗。背後に巨大な力を感じた恵那が再び心身のバランスを崩していく一方、大門の娘婿で秘書の大門亨に接触を図った村井は、拓朗にジャーナリストを名乗らせ亨と引き合わせる。亨は村井の力を借りて大門の告発を試みたこと過去もあるといい、拓朗は村井もかつて真実を握りつぶされた過去があると知り驚く…。「エルピス―希望、あるいは災い―」は毎週月曜日22:00~フジテレビ系にて放送中。(笠緒)
2022年12月13日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『エルピス—希望、あるいは災い—』(フジテレビ系)の見どころや考察を連載していきます。時は2018年。12年前に起きた八頭尾山連続殺人事件の冤罪特集が深夜の情報番組『フライデーボンボン』で2回放送された後、突如棄却が決定した松本良夫(片岡正二郎)の再審請求。冤罪を暴くことに身も心も入れ込んできた浅川恵那(長澤まさみ)と岸本拓朗(眞栄田郷敦)だったが、上層部から正式に放送と制作の中止を言い渡され、二人は何も口出しできなかった。実際、視聴率も世間の反響も良かった。無関心でいる世の中の風向きが少しずつ変わり始めようとしたこのタイミングだ。数字が命の上層部だって、きっと第三弾を心待ちにしていたはずだった。だが実際は、テレビの要となる報道にお気楽バラエティーは敵うはずがなかった。現に、報道にいる齋藤(鈴木亮平)も制作中止の理由を、報道に検察などの大きな国家権力の圧がかかっているからだと考えていた。制作者の墓場である『フライデーボンボン』だから捻り潰さ潰されたのではなく、バラエティーは、報道には逆らえないといったパワーバランスが働いているのだ。そして岸本にこの話を持ちかけたチェリーこと大山さくら(三浦透子)が自殺を図っていた。命は助かったものの、錯乱状態だったチェリーは、自分自身に殺意を向け、ベランダから身を乗り出したのだ。松本のために真相追及していたチェリーだったが、それがかえって松本を追い詰めることになり、責任を感じているのだ。浅川はそのチェリーの姿を見て、これ以上詮索することは危険だと判断し、引き返すことを決めてしまった。手に入れた決定的な証言一方の岸本はこの時、立派な髭を生やし、人が変わってしまったようだった。友人を見殺しにした過去。『負け続けている』本当の自分を知り、彼は正義に縋ることでしか精神を保てる方法が見つからなくなっていたのだ。それは、ここで諦めたくないと躍起になっていた、かつての浅川恵那のようだった。「なんでこんなとこまで来ちゃったんだよ…」というぼやきは、タイヤがパンクしたまま加速し続ける自転車のハンドルをただ握り、後ろの自分が見えないようにする岸本の心の声なのだろう。そんな彼が目を付けたのは、松本逮捕の決め手となった目撃証言だった。当初報道された『ロン毛の男』の証言はいつの間にかすり替わり、いかにも松本を犯人に仕向けたような胡散臭い証言が取り上げられた。これを証言した西澤正(世志男)の身辺を調べ始めると、10年前まで八頭尾山近くの町に住んでいたことが判明する。その後も地道に現地で聞き込みを続ける中で、西澤の息子・健太の同級生だという男と接触することに成功した。その男が語ったのは、西澤がDVをしていたという新情報だった。岸本は健太を探す理由を述べた上で、健太を介して母親との接触を試みた。そして岸本は西澤の元妻・由美子に約束を取り付け、早速インタビューを行うが、そこで明かされたのは、隠された真実だった。由美子は、西澤の証言を「あり得ない」とキッパリと否定する。その時刻は自宅で酔っ払って寝ており、八頭尾山で松本の姿を見ていたはずがなかったという。そして金のために嘘の証言をしたという線も、身に覚えのない架空らしき会社からの振り込みという決定的証拠が裏付けていた。由美子は涙ながらに謝罪し、ふと事件が起こった日のことを思い出していた。あの日は獅子座流星群が流れる日だった。父親が暴力を振るう毎日、西澤家にとってこれが『普通』の日々となっていた。その『普通』を変えたのは、流れ星を一緒に見ようという息子の言葉だった。そして一緒に星空を見上げたという。日常が麻痺した彼らにとって、この日は特別だった。あの夜空だけは彼らに平等にあったのだ。そしてあの日、八頭尾山にいた井川晴美も、同じ空を。こうして岸本は今後を揺るがす、決定的証言を手に入れた。だがいつもなら喜んで報告する岸本の姿は、浅川の隣にいない。彼女はすでに齋藤正一という男に支配されていた。無機質な恰好から、カジュアルな出立ちとなり、「好きな女とうまいもん食いたい」という甘い言葉に乗せられ、今日もまた、浅川の心は冤罪事件なんて忘れて、自分達マスコミの罪なんて考えず、完全に斎藤の元にあった。そんな時、『ニュース8』のディレクター・滝川雄大(三浦貴大)から、斎藤が副総理・大門雄二(山路和弘)に可愛がられていると教えられ、浅川は驚く。斎藤は多くは語らない男だ。知らなくていいことだと何かを隠し、優しさを見せる。浅川はその優しさの裏側にあるものを見ようとしなかったのである。再び距離が近づいた二人だったが、お互いの思惑をそう上手くは汲み取れないのだ。岸本が抱えるもう1つの葛藤一方岸本は、母・陸子(筒井真理子)との歪な関係にもケリをつけたかった。陸子は「俺、この家出るね」と切り出した岸本の腕を掴み、「不自由なく暮らせたのは自分のおかげだ」と訴え、引き戻そうとする。「お前を食わせているのはこの私だ!」という言葉をよく聞くが、自分が与えてきた愛をこうして裏切られるなんて思いもしないのである。岸本は目も合わせようとしなかった。陸子は助けを求める声を無視し、大切な友人の命は一瞬にして消え去った。そしてその事実さえ、握り潰されてしまったのだ。だが陸子も家庭を守るには権力者に倣うしか術がなかったのである。二人共、結局同じなのだ。勝ちに留まるためには勝った者の前で平伏し、ひたすら負け続けるしかなかったのだ。岸本はそのまま母を置いて家を飛び出してしまう。閉じた岸本の扉を開いた唯一の人物は…そして岸本は冤罪特集の3回目を独断で放送することに決めた。岸本は嵌めようとした張本人であるであるボンボンガールの篠山あさみを利用しようとするも、差し替えVTRを渡す岸本の震える手を見て、事前に村井(岡部たかし)が差押えたため、放送はされなかった。放送終わり、村井に呼び出された浅川は、その時初めて岸本が掴んだ真実を知ることになった。浅川は、また真相が闇に葬られたことを嘆いていた岸本を呼び出し、「君は、本当にすごいことをしたね」と岸本を讃え、釈放の希望の光も見えてきたと前のめりに話した。少し間を置き、やっと口を開いたかと思えば岸本は「俺ちょっと、雑炊食っていいですか?」と言い出す。突然のことに失笑してしまうが、岸本は既に限界を迎えていたのにも関わらず、ずっとご飯を食べておらず、睡眠も取っていなかった。元気に雑炊を平らげ、眠りにつく岸本を見て、浅川は安堵する。岸本がたった一人で突っ走った結果、報道としての浅川を再び呼び覚ました。そして反対に、閉ざされた岸本の道をまた開いたのは、浅川ただ一人なのだ。今回は、報道とバラエティー、国家権力とマスコミの絶対に逆らえぬ関係、斎藤と岸本の先輩・後輩の関係、斎藤と浅川の依存関係、岸本と母親歪な関係…と今回は特にパワーバランスに焦点が当たっていた。それと対象に、浅川と岸本はお互いに良くも悪くも影響を及ぼし合っている関係なのだと言える。夜がもう少しで明けようとしていた。夜明けに岸本が感じたのは、真実を嫌う者が葬り去る闇の世界が晴れる、確かな自信なのだ。[文・構成/grape編集部]
2022年11月27日女優・浅川梨奈の写真展『- GR∞WTH - Photographed by 細野晋司』が12月10日より、tokyoarts galleryにて開催される。同写真展では、浅川の芸能デビュー10周年記念写真集『GR∞WTH(グロース)』(2,970円 144ページ 集英社)の発売を記念して、未発表含む作品を展示販売。開催期間は、12月10日〜12月18日(12:00〜20:00)で、12月13日は休館となる。また、12月18日、24日、25日には、購入特典会も開催。詳細は後日発表される。
2022年11月18日