AKB48の渡辺麻友が28日、東京・新宿の福家書店 新宿サブナード店で写真集『知らないうちに』(発売中 1,890円税込 講談社刊)の発売記念イベントを行った。AKB48の渡辺麻友が、5年ぶりとなる写真集をリリース。今年7月にアメリカ・ロサンゼルスで撮影された同写真集は、"王道アイドル"と呼ばれるこれまでの渡辺のイメージを良い意味で裏切っており、初めてのランジェリー姿や自慢のヒップをセクシーに披露するなど見どころ満載の1冊となっている。渡辺は「前回の写真集が17歳の時で、あれから5年が経って22歳ということで、等身大な姿を撮影してもらい、新しい自分が出せたと思っています。初めてのランジェリーとかお風呂のシーンとか初めて尽くしで、今まで見たことのないような新しい私の姿が見られます。赤い水着の写真は普段見せない大人っぽい表情と"プリ尻"があるので一石二鳥かな(笑)」とアピール。「新しい自分を出せた」という理由を「私はまったく泳げないんですが、プールで乗り物に乗ったら傾き始め、乗り物がひっくり返って見事に溺れました(笑)。その後に撮った写真がすごく気に入っていて、溺れたからこそ自然な姿が撮れたので良かったと思います」と話していた。渡辺と言えば、AKB48きっての"王道アイドル"とも呼ばれているが、「いつもは決め決めで笑顔も100%アイドル全開みたいな感じでしたが、プールで溺れた瞬間から今までの自分じゃない感覚になれました。今までが作り笑顔じゃないですけど、今回は正真正銘の笑顔が出せたと思っています」と話しながら、「今回はアイドルとしての私ではなく、人間・渡辺麻友を出せたと思うので、一皮どころか十皮、二十皮も剥けました。自分としては大きく成長できた写真集です!」と胸を張った。
2016年10月29日お笑い芸人の渡辺直美、メイプル超合金の安藤なつらが、きょう28日に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『金曜★ロンドンハーツ』(毎週金曜21:00~21:54)で、「動けるおデブ女王決定戦」に参戦する。ぽっちゃり女子たちが今回挑むのは、トランポリン、ダンス、ラート、そして個々にチャレンジする個人競技など。一生懸命の動きがどこか笑える姿になってしまい、そのVTRをスタジオのメイプル超合金・カズレーザー、アンタッチャブル・山崎弘也らとともに検証していく。渡辺直美は、そんなものまで!?と驚くほど前回よりも進化した「口キャッチ」を披露。第2回チャンピオンの信江勇は、得意なダンスでEXILEの名曲を完全コピーし、CGを駆使してPVを再現する。
2016年10月28日なんでも自由に、自分の意思にまかせてくれた両親編集部:前回は、現在のお仕事である義足の研究開発に至るまでのエピソードや、MIT(マサチューセッツ工科大学)への留学を決めた理由などをお伺いしました。「留学費用をどうまかなうか」というご両親との話し合いが印象深かった、と…。遠藤:ええ、当時24歳でしたので、働いてもいい年齢でした。MITの学費は400万円くらい。その上アメリカでの生活費もかかる。どうしようかなと迷っていたら、「最初の一年はなんとかしてやるから、後は自分でなんとかしろ」と言って、背中を押してくれました。あの一言は忘れられないですね。結局はリサーチアシスタントとして学費と生活費ををもらえたので良かったのですが。編集部:高校生のころに「留学したい」と伝えた時は、目的が不明確で反対されたとおっしゃっていましたが、他にも、ご両親がこれまで遠藤さんの決断に反対されることはあったのでしょうか。遠藤:注意されたり、止められたりというのは無いです。どんな場面でも、無いですね。あれを伸ばせ、これを勉強しろというのも無かったです。自由にやらせてもらってましたね。編集部:そうなんですね、そんな「自由」な環境の中で熱中していたことはありますか。遠藤:ゲーム…ですかね?僕はまさにファミコン世代で、ゲームをひたすらやってました。 あ、ドラクエって、わかりますか?心配になってきた。編集部:大丈夫です。わかります(笑)。遠藤:僕の世代は人気絶頂期でしたから、新しいのが出たら数日間はつきっきりでやる、みたいな世界でした。編集部:新作はみんな並んで買ってましたよね。遠藤:そう、それで一週間後くらいにはクリアしちゃって、クラスの中での順位が決まる。僕は一番目にクリアしましたよ。…ドラクエ4だけでしたけど(笑)。編集部:一度クリアしたら、熱は冷めるものなんですか。遠藤:それが、クリアしても何度もやるんです。レベルをあげたり、違うルートを行ってみたり、はぐれメタルが仲間になるとか、クリアするために必要じゃない要素も全部やりきりたいタイプ。編集部:こだわりですね(笑)。遠藤:そう思います(笑)。親に「ほどほどにしなさいよ」と言われながらもやってましたね。もちろん学校はちゃんと行っていましたけど。夢中になってやる。「もっと知りたい」という気持ちにまっすぐに遠藤:あとはミニ四駆、あれはハマってましたね。編集部:ミニ四駆ですか?遠藤:そうです、既存のものを改造して、速く走れるようにして大会に出るんです。子どもが読む漫画雑誌の、「コロコロコミック」と「コミックボンボン」って人気のが2つあって。あ、「コロコロコミック」とか知ってます?編集部:はい、今のところついていけてます(笑)。遠藤:よかった。「コロコロコミック」には当時必ずミニ四駆の情報が入っていたんです。だからそれを読んでは改造し、読んでは改造し。相当やりましたよ。編集部:大会みたいなのもありましたよね。遠藤:そう!大会に出るためには標準パーツがあってそれを使わないといけないとか、穴を開けるにも何%までとかルールがあって。今は自由度がないと思うけど、当時はかっこいいのが作りたいと思って、一生懸命目指してましたよ。遠藤:ジャパンカップっていう大会にでたかったけど、僕の住んでいる沼津から小学生一人で行ける距離ではなかったので諦めました。でも沼津市内でお店の人が主催する会があって、それには優勝したことはあります。編集部:子どもの頃から興味関心に対してまっすぐだったんですね。どんどん深堀っていくというか。遠藤:そうかもしれないですねえ。編集部:逆に苦手なこともあるんですか。遠藤:うーん、勉強で困ったことは無いですけど、しいて言うなら音楽の授業はあまり好きじゃなかったです。「積極的に辞める」ことも多い。自分の目的が明確だから選べる。編集部:中高はバスケットボールに熱中していたとか。遠藤:そうですね、それも「背が高いからいいんじゃない」と言われたことがキッカケで。編集部:ざっくり(笑)。遠藤:実際やってみたらおもしろかったんですよね。バスケットって騙し合いなんですよ。足の速さやシュートの正確さを競うだけじゃなくて、試合の中で1:1で付かれたときに如何に抜くのか、それともシュートを打つのか。いくつかパターンかあって、色んな騙し方があります。それを考えるのも面白かった。編集部:面白い。バスケを騙し合いとして見たことがなかったです。遠藤:でも、うまくはならなかったですね。中学校のときはNBA(北米のプロリーグ)を目指していたけど、チームも強くなかったし、インターハイすら遠かったです。プロは目指していたけど、途中で積極的に目標を切り替えました。編集部:積極的に、ですか?遠藤:そうですね。部活レベルで留めることにしました。他にも積極的にやめてきた物事はけっこう多かったと思います。編集部:なるほど。前回のお話でも、「1番だと嬉しいけど、そうでなくてもまあいい」タイプだとおっしゃっていましたが、中高で熱中していたバスケも、スッと切り替えられたんですね。遠藤:そうですね。今もパラリンピックを盛り上げようという視点でみると、例えば為末(元陸上競技選手の為末大さん)は、SNSを使った情報発信や意思の発信が上手ですよね。僕もそれができたらすごくいいなと思うけど、できないと思う。だから僕は、SNSでの情報発信ではなくてモノを作る方向にコミットしてますし、そこに「なんで僕はできないんだろう…」という未練のようなものは、あまり無いです。編集部:なるほど。この流れで、遠藤さんの「出来ないこと」の話をもう少し。遠藤:あります、さきほど「勉強で困ったことはほとんどない」と言いましたけど、僕は生活能力が圧倒的に低い(笑)。編集部:生活能力ですか。研究と会社と、ご多忙の中でどう管理してらっしゃるのですか。遠藤:日本に帰国してから「スケジュール管理が苦手なんだ」と気づいて、そこからは自分1人でやらないようにしました。事務を担当してくださる方に頼ってますね。そうでないと大事なスケジュールも遅れたり忘れたりして、怒られるんです。時間の計算ができないんですかね…。編集部:意外な一面といいますか…。遠藤:あとはコミュニケーション能力が低い。初対面で、「感じよくしゃべる」ということが苦手です。「頑張ってもうまくいかない」ですね。だから交友関係も少ない方だと思っています。編集部:それは学生の頃からですか?遠藤:そうですねえ、部活や研究室の仲間とはもちろん話しますけど、クラス単位の活動とかは積極的ではなかったかも。ギラギラしている目立つ子たち、苦手で(笑)。編集部:勉強もスポーツもできて、クラスの中心的存在だったのかなと思ってました…!遠藤:いやいや全然です。でもだからといって、さっきの為末の話と同じですけど、すごい社交的な友人を見て落ち込むことも無かったんで、そんなに気にしていなかったですね。「出来なかったことに引きずられない考え」をお持ちの遠藤さん。次回は、「自分の熱量を何に傾けるべきか」ということをお伺いしたいと思います。株式会社 Xiborgソニーコンピュータサイエンス研究所プロフィール
2016年10月24日渡辺直美の初のワールドツアー「Naomi Watanabe WORLD TOUR」が、現地時間10月18日(火)、台北のOmni Nightclub Taipeiにてファイナルを迎えた。今回のワールドツアーは、渡辺さん4年ぶりの単独ライブ。10月2日(日)ニューヨークを皮切りに、ロサンゼルス、そしてラストに台北と3都市を周るというものだった。そして今回、ファイナルを迎える台北の会場に集まったのは、1,000名以上ものファンたち。中には現地タレントも多数来場していた。ビヨンセの看板ソングの「Ring The Alarm」から始まったライブは、「Crazy In Love」「Baby Boy」「Say My Name」「Get Me Bodied」と立て続けに5曲も披露。MCでは、中国語で「みなさんこんにちは」と挨拶して自己紹介。さらにファンと直接触れ合える企画として、NYのライブでも行われた「マシュマロキャッチ」も披露し、大盛り上がりのライブとなっていた。渡辺さん本人も楽しむことができ、本公演はワールドツアーの中で一番のパフォーマンスで大満足。終了間際には、中国語で「あいしてる」とファンに叫びアンコールも。また「自分も欠点がたくさんあるし、『完璧な人間はいない』と、ある先輩から教えてもらいました。自分の長所を見つけて努力して生かして行くことが大事」と台湾の若者たちにエール。台湾メディアも「最初から最後まで大盛り上がり」と絶賛するほど。ライブでは計4着の衣装を披露してぽっちゃりスタイルをアピール。来場者の中にも渡辺直美スタイルを真似するファンも多数見受けられた。公演終了後渡辺さんは「本当に楽しかった」と喜ぶも、「チューシェガオ(豚の血ともち米を蒸した物)キャッチ」に2度失敗したことを悔んでいた。さらに、ワールドツアーでは台湾が最も大切な公演だったと語る渡辺さん。19歳のとき、家族の反対があったにもかかわらず日本で芸人を目指し、この10年間家族にとても心配をかけて連絡もなかなか取れないこともあったという。しかし、今回の公演が会場満員になったことで「これで家族も安心できるでしょう」と笑いながら語っていた。また、男性との出会いについて質問されると「アメリカでは良い出会いがなかったが、台湾の男性にはかなり魅力を感じている。自分は身長が高くて爽やかなイケメンが好きなので、彼氏募集中」と回答。先日、空港での囲み取材で通訳を通して知り合った好感度高めな台湾男子も今回の公演を見に来ると話していたが、「2人で会う予定がありますか」という質問に対しては、「秘密」と照れながら答えていた。(cinemacafe.net)
2016年10月19日山田太一×渡辺謙のタッグで“東日本大震災”をテーマに描くドラマスペシャル「五年目のひとり」。この度脇を固める俳優陣に、市原悦子、高橋克実、柳葉敏郎を始め、ベテラン&フレッシュなキャスト陣が発表された。中学生の松永亜美(蒔田彩珠)は文化祭からの帰り道、歩道橋で見知らぬ中年男(渡辺謙)に呼び止められる。男は、文化祭でダンスのステージに立った亜美を見たといい、「キレイだった。いちばんだった」と称賛の言葉を贈り、立ち去っていく。思いがけない褒め言葉に亜美は有頂天になるが、その話を聞いた母・晶江(板谷由夏)が心配のあまり、自宅に警察を呼ぶ騒ぎにまでなってしまった。数日後、亜美は偶然街で男を見かけ、彼が小さなベーカリー「ここだけのパン屋」で働いていることを知る。その男、木崎秀次は半年間ほど複雑骨折で入院していたという話で、知人・花宮京子(市原悦子)の誘いを受けて故郷からこの町に移住し、社会復帰のリハビリとして無給で働いているようだった。母が疑うほど、木崎のことを悪い人間には思えない亜美。会話を重ねるうち、次第に秀次と打ち解けていく。そんなある日、亜美はそのパン屋の主人・上野弘志(高橋克実)から、秀次の本当の身の上を聞く。実は秀次は、東日本大震災の津波で一度に8人もの家族を失ったという、あまりに壮絶な過去を秘めていた…。稀代の脚本家・山田太一が今回手掛けるのは、東日本大震災から5年が経過した東京のとある町を舞台に、孤独な中年男と少女の不思議な交流を通じて、震災の“その後”と“再生”を描く物語。主人公・木崎秀次役には、数々の山田作品で味わい深い演技を披露してきた渡辺さんが演じる。さらに今回、そんな秀次のことを気にかけ、働き先を紹介する同郷の女性・花宮京子役として、名女優・市原さんの出演が決定。市原さんも数々の山田作品に参加しており、山田氏が高い信頼を寄せる女優のひとりで、今回の出演も山田氏の強い希望で実現。そして、渡辺さんと市原さんは今回が初共演となる。渡辺さんは「まさに“怪物”のような方ですね!こちらの予想をいとも軽々と超えてくるような、素晴らしいお芝居をされるんです。山田太一先生から託された際どいセリフも嫌味なく乗り越え、人間として強く投げかけてくださるところに、懐の深さを感じました」と市原さんについて話し、一方市原さんは「よく気のついてくださる、やさしい方ですね。人間的にはもちろんですが、ハリウッド、舞台、映画、ドラマ…と俳優としてさまざまな“場”を知っている分、視野が広くて…。それが、とても頼りになりました」と共演の喜びを語った。そして、秀次が出会った少女・松永亜美役には、現在14歳の新鋭・蒔田彩珠。7歳で子役デビュー後、是枝裕和監督が演出を手がけた連続ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」に出演し注目を集める若手女優だ。出演決定時は、とにかく不安な気持ちが大きかったと話す松永さん。主演の渡辺さんに関しても、セリフを間違えたりしたら怒られてしまうのではないかと思っていたそうだが、「実際は私がミスしたら、ギャグのアドリブで返してくださるような面白い方で、現場の明るいムードを作って下さいました。それでいてカメラがまわると目や雰囲気がガラっと変わるんです!渡辺さんは本当にスゴイ!と改めて感じて…引き込まれてしまいました」と現場でのエピソードを明かした。渡辺さんも飄々としていた印象があったと話し、「彼女はとてもいい意味で、人間的に“太い”のかもしれません。これからも自分の思うように進んでいってほしいなと願っています」とコメントしている。さらに、「ここだけのパン屋」店主・上野弘志役に高橋さん、弘志の妻・春奈役に木村多江、美術教師・西沢いずみ役に山田優、亜美の父・満役に柳葉さん、その妻・晶江役に板谷由夏ら演技巧者たちが集結。また、亜美の兄・晋也役には関西ジャニーズJr.の西畑大吾が出演する。山田太一ドラマスペシャル「五年目のひとり」は11月19日(土)21時~テレビ朝日にて放送。(cinemacafe.net)
2016年10月19日俳優の渡辺謙が主演を務める山田太一脚本のドラマスペシャル『五年目のひとり』(テレビ朝日系、11月19日21:00~23:06)に市原悦子が出演し、渡辺と初共演を果たすことが19日、明らかになった。このドラマは、東日本大震災から5年が経過した東京のとある町を舞台に、渡辺演じる孤独な中年男・木崎秀次と、中学生・松永亜美の不思議な交流を通じて、震災のその後と再生を描くもの。今回、山田の強い希望を受けて出演する市原は、秀次と同郷で長い知り合いという花宮京子役を演じる。市原は、初共演の渡辺について「渡辺謙さんはよく気のついてくださる、やさしい方。俳優としてさまざまな"場"を知っている分、視野が広くて、それがとても頼りになりました」と印象を語る。一方の渡辺は、市原を「まさに"怪物"のような方ですね!」と表現。「こちらの予想をいとも軽々と超えてくるような、すばらしいお芝居をされるんです」とその理由を語り、「山田太一先生から託された際どいセリフも嫌味なく乗り越え、人間として強く投げかけてくださるところに、懐の深さを感じました」と絶賛している。秀次と交流する中学生役を演じるのは、蒔田彩珠。蒔田は渡辺について「もう存在が大きすぎますし、セリフを間違えたりしたら怒られてしまうのではないかとなんて、勝手に思っていたんです」というが、「実際は、私がミスしたら、ギャグのアドリブで返してくださるような面白い方」と、現場のムードをつくる座長ぶりを実感したそうだ。このほか、高橋克実、柳葉敏郎、木村多江、板谷由夏、山田優、関西ジャニーズJr.の西畑大吾らの出演も決定。秀次をアルバイトに迎え入れるパン屋の店主役を演じる高橋は、山田太一ドラマ初出演で「自分が山田作品に出演できるとは思ってもいなかったので感激しました!」と喜びを語っている。
2016年10月19日今回は、ソニーコンピュータサイエンス研究所の研究員として、そして株式会社Xiborg(サイボーグ)の代表として、義足の研究開発をされている遠藤謙さんにお話をお伺いします。ご自身が立ち上げたXiborg社の公式サイトには「すべての人に動く喜びを」と掲げ、「才能がない、障害を抱えている、高齢だからといって、この喜びが奪われる事はあってはならないと考えています。」とあります。社 公式サイト「人間の身体にはまだまだ隠された機能があります。それを引き出すことによって人間の生活スタイルは激変する可能性を秘めています。例えば、損なわれた機能を補うだけでなく拡張することができれば、障がい者、健常者、高齢者の身体機能の境界線がなくなり、身体能力の欠如に対するネガティブな考え方も変えることができるのです。私のゴールは、世の中から身体の障がいをなくすことです。」そう語る遠藤さん。一体どのような幼少期・学齢期を過ごしてきたのでしょうか。そのライフストーリーをお伺いしたいと思います。なぜ「義足」の道を進んだのか?編集部:遠藤さんがおっしゃる「世の中から身体の障がいをなくす」という言葉、とても共感しているんです。そのお話からまずは。遠藤:ありがとうございます。僕は人の身体にまだまだ可能性があると思っているんですよ。目の前の目標としては、義足の開発を通して障害を無くしたいと考えてます。2020年のとオリンピック・パラリンピックでは、障害の定義が「脚があるかないか」と関係なくなってくる。じゃあ、一体何が「障害」なんだろうとか、そういう議論が起こるだろうと。編集部:義足の開発は、その議論を起こすきっかけになりそうですか?遠藤:なると思います。具体的にいうと、今僕たちは陸上競技用の義足を作っているのですが、それはこれまでの義足のように「無い脚を埋める」だけの義足ではありません。脚のない人が、義足によって「より自分の能力を引き出せる」ことを目指して作っている。陸上選手で言えば、「義足の方がより早く走れるようになる可能性を秘めている」ということです。すると健常者のほうが障害者よりいいタイムが出るという、これまでの概念が崩れていくのではと考えています。編集部:すごい。遠藤さんは初めからそういう考え方で研究をされていたのでしょうか?それとも徐々にそういう志が生まれてきたのか。遠藤:もともとはロボットの研究をしていました。ASIMOが2000年に発表されて注目されて、これは面白いと思った。それまでロボットというといかにも機械っぽくてメカメカしかったのに対して、可愛らしい要素が取り入れられたところに興味があって。編集部:ご自身でも開発をされていたのでしょうか。遠藤:はい、最初に開発に関わったのがPINOというロボットでした。松井龍哉さんというデザイナーがデザインしたロボットで、宇多田ヒカルさんの「Can you keep a secret」のPVに出たので見たことがある方も多いかもしれません。編集部:みんなびっくりしましたよね。友達のような、ロボットとの距離感が新鮮だったのを覚えています。でも、そこから義足の研究に切り替えたのは何かきっかけがあったのでしょうか。遠藤:友達がガンになり、お見舞いにいったんです。その時僕の研究の話をしたら「ロボットで歩くんじゃなくて、自分で歩きたい 」と言われて、ハッとしたんですね。編集部:なるほど。遠藤:誰かの役に立つ技術開発をしたい、そう思いました。そこから色々なことがあって、マサチューセッツ工科大学(以後MITと表記)のヒューハー教授のことを知りました。出典 : 遠藤: 彼はもともとはロッククライマーなのですが、事故に遭い両足を失くしたんです。そのとき彼はロッククライミングを諦めるのではなく、自分で義足の設計をしようと勉強し始め、研究の後に教授になった人物です。編集部:またすごい人物ですね。遠藤: 彼に会いに行った時、「MITに来たらいい、受かったら教えて」と言われて、それで受験したら幸運にも合格したんです。ただ、入学後はこれまでの専門とは違う学問を学ぶので、それはもう猛勉強の日々でしたね(笑)。「できなかったらどうしよう」は考えない編集部:語学の壁、学問分野の壁、と困難続きだったと思いますが、辞めたいと思ったことは?遠藤:何回もありますよ。最初のうちは授業に全然ついていけなかったです。解決策は、「寝ないで頑張る」。2〜3年はそんな感じでした。遠藤:でも、1年中力を入れっぱなしというわけではなく、アメリカの場合、授業があるのは8ヵ月だけなので、その8ヶ月はとことん勉強して、残りの4ヵ月、夏休みなどはゆっくり過ごす。そして学期が始まったら、また集中して…、という過ごし方でした。期間を決めて、その間だけは先の事とか考えずに没頭するんです。編集部:でも先の事を考えずに没頭するって、意外と難しいことではありませんか。遠藤:うーん、僕の中に「できなかったらどうしよう」というのがあまり無いのかもしれません。編集部:あーーー、なるほど。だから今に集中できる。遠藤:一番になりたいけど、一番にならないと悔しくて死んでしまうってほど執着したことも、あまり無いんですよ。結果的に二番になってもいいと思っているのかも。知的好奇心が原動力。支えてくれた親の存在は…編集部:ただ、没頭したことを、さらに続けていくのって大変なことだと思うんです。遠藤さんを支えたものは何だったのでしょう。遠藤:知的好奇心。勉強しているのが単純に楽しかったんです。知的興奮を覚える、といいますか、勉強はもちろん大変だけど面白い。もっと知りたい、だから頑張っていられたんだと思います。編集部:とってもシンプルですね。知的好奇心。ちなみに、高校時代にも一度留学をしたいと、ご両親に相談したことがあると伺いましたが…。遠藤:あ、そうなんですよ。高校の同級生に帰国子女がいたことで英語に興味が湧いて。それでアメリカの大学に行きたいと両親に伝えたら、もう大反対でした。編集部:なぜでしょう。遠藤:留学したい理由を聞かれて「英語を身に着けたい、若いほうがいいと思うから」って答えたんです。そしたら「その語学を身につけて、何を勉強したいんだ」と聞き返されて、僕は何も答えられなかった。反対された時に、押し通すほどの理由や熱量が無かったんです。そんな状態で行っても意味がないなと自分でも思い、その時は行きませんでした。でも、大学を卒業してMITに行こうと思った時には明確な目的があった。だから受験をしたし、両親も応援してくれましたね。その時に「学費をどうまかなうか」という話をしたのがとても印象的で、今でもよく覚えています。編集部:そのお話、ぜひ伺いたいです。次回は、遠藤さんのご両親とのかかわりや幼少期の過ごし方についてお伺いします。株式会社 Xiborgソニーコンピュータサイエンス研究所 プロフィール
2016年10月17日AKB48の渡辺麻友が、あす13日(19:56~22:54)に放送される読売テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『秘密のケンミンSHOW×ダウンタウンDX合体3時間スペシャル』に出演。自身がグループで一番の潔癖症だと告白する。渡辺は、手を洗わずに食事する男性は、それだけで恋愛対象外と断言。「手を洗わずに食事する人は考えられなくて…。雑菌も一緒に食べていることになるじゃないですか」と主張し、「私は常に消毒のハンドジェルを持ち歩いていて、塗らないと気が済まない」と明かす。また、柏木由紀も、同じく潔癖症だといい、トイレであることができないと告白する。また、この日の放送では、2人のオフに密着し、東京・原宿のきのこレストランへ。卒業や将来の話など、アイドルのリアルな会話をする。また、柏木は「起きたら3、4時。基本出ない」と休みは家にこもっていることを明かし、一方の渡辺は「映画3本見に行ったり、舞台2つ見に行ったり…」と、アクティブに過ごしていることを紹介する。今回は他にも、みのもんた、梅沢富美男、三遊亭円楽、会一太郎、久本雅美、猫ひろし、勝俣州和、濱口優(よゐこ)、岡田圭右(ますだおかだ)、児嶋一哉(アンジャッシュ)、棚橋弘至、真壁刀義、比花知春、りゅうちぇるが出演する。
2016年10月12日AKB48の渡辺麻友が10日、神戸ワールド記念ホールで開催された「AKB48グループユニットシングル争奪じゃんけん大会」でプリキュアのコスプレ姿を披露した。『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』(10月29日公開)のテーマソングを担当している渡辺は、Bブロック1回戦にプリキュア姿で登場。プリキュアの仲間たちも応援に駆け付けた。ところが初戦で、栃木県佐野市のゆるキャラ"さのまる"とともに登場したSKE48の福士奈央に負け、1回戦で敗退。渡辺は「こんなにあっけなく…すみません」とプリキュアに謝罪した。今年で7回目となったAKB48の「じゃんけん大会」には、AKB48と姉妹グループのメンバーら総勢98人が参加。各ブロックを勝ち抜いた7人がユニットデビューするという初の試みで開催され、AKB48の田名部生来、湯本亜美、込山榛香、福岡聖菜、野澤玲奈、NMB48兼AKB48の渋谷凪咲、SKE48の竹内彩姫がユニットメンバーに決定し、その7人による最終決戦を制した田名部がセンターの座を獲得した。(C)AKS
2016年10月11日第21回釜山国際映画祭(BIFF)が6日(現地時間)、韓国・釜山市海雲台区の”映画の殿堂”で開幕した。日本からも『怒り』の渡辺謙、李相日監督、『シン・ゴジラ』の長谷川博己、樋口真嗣監督、『嫌な女』の黒木瞳監督、『ジムノペディに乱れる』の板尾創路、行定勲監督らがレッドカーペットに登場した。開幕式の司会は『監視者たち』で師弟を演じたソル・ギョングとハン・ヒョジュ(「トンイ」)の2人が務めた。今年映画デビューを果たした人気グループ「SHINee」のミンホが登場すると、レッドカーペット前に駆けつけたファンから大きな歓声があがった。ほかに、開幕作品『春夢』(原題)のハン・イェリとヤン・イクチュンをはじめ、名優アン・ソンギや、オ・ジホ、イエル(「ジニョプの道」)、パク・ソダム(『ベテラン』)、キム・ギドク監督らが出席。今年の釜山映画祭は波乱があった。セウォル号沈没事故でのパク・クネ政権の対応を批判するドキュメンタリー『ダイビング・ベル』の上映をめぐり、昨年から映画祭側と釜山市側が対立。映画祭の独立性を主張するイ・ヨングァン前執行委員長が事実上更迭されるなどしたため、一時は開催も危ぶまれた。なんとか開幕にこぎ着けたものの、釜山市側の対応を批判し、ボイコットする映画人も少なくはなかった。さらには猛威を振るった台風18号の影響で、映画祭開幕前夜には海雲台ビーチのBIFFステージが崩壊するなど大きな被害を受けた。とはいえ期間中、イ・ビョンホン、チョン・ウソン、ソン・イェジン、ユン・ヨジョンら韓国を代表するスターや、黒沢清監督、山下敦弘監督、蒼井優らのトークなど、さまざまなイベントが予定されている。釜山国際映画祭は15日まで。(text:Ayako Ishizu)
2016年10月07日「第21回釜山国際映画祭」“ガラ・プレゼンテーション部門”へ正式出品されている映画『怒り』。この度、10月6日(現地時間)に釜山シネマセンターで開幕式が行われ、主演の渡辺謙と李相日監督がレッドカーペットに登場した。国内外で数々の映画賞を受賞し、大ヒットした『悪人』から6年。その『悪人』製作チームが新たに挑戦した意欲作が本作『怒り』。9月17日より全国324スクリーンにて公開された本作は、公開から19日間で観客動員数91万人、興行収入は11億6千万円を記録している。本作が正式出品されている釜山国際映画祭は、1996年に創設されたアジア最大の国際映画祭。今年話題の新進気鋭監督の新作を上映する“ガラ・プレゼンテーション部門”は、本作のほかにも『君の名は。』『ダゲレオタイプの女』『Bleed for This』(米作品)の4本が出品されている。これまで渡辺さんと李監督は、本作で「第41回トロント国際映画祭」「第64回サン・セバスティアン国際映画祭」などの映画祭に招待され参加。本映画祭は、渡辺さんにとって3か所目の国際映画祭となる。過去には2013年の第18回釜山国際映画祭にて李監督と初めてタッグを組んだ映画『許されざる者』がガラ・プレゼンテーション部門で公式上映、翌年の第19回釜山国際映画祭では日本人初となる開幕式の司会を務め、今回が3回目の参加となる渡辺さんにとってはゆかりのある映画祭だ。しかし、今回は台風18号が釜山を直撃。映画祭恒例の海雲台ビーチの特設ステージが高波によってすべて破壊されてしまったが、そのような状況の中でも映画祭スタッフ、釜山市民の手により映画祭は無事開催。そして数々の俳優、監督などがレッドカーペットに登場する中、渡辺さんと李監督が共にレッドカーペットに現れると、客席からはより大きな歓声が響き、「ここが僕の締めなので、気合入っています!」という渡辺さんのコメントに4,000人の観客が熱狂!レッドカーペットには、そのほかにもソル・ギョング、チェ・ミノ(SHINee)、キム・ギドク監督、そして日本からは黒木瞳、板尾創路、長谷川博己らが登場していた。なお、本日10月7日(金)には、釜山シネマセンター・ハヌルヨン劇場での公式上映が予定。さらに、2017年3月より韓国での公開が予定されており、現地の映画ファンからの期待が高まっている。『怒り』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年10月07日西武鉄道が、2016年10月29日(土)、渡辺直美本人が登場する、特別イベント電車「ワタナベナオミトレイン」を運行(10月3日より、先着336枚限定でチケットを販売)した。イベント当日は、300人以上の参加者が長蛇の列を作り、巨大ラッピング電車「ワタナベナオミトレイン」に乗り込んだ。渡辺直美は、大きなカボチャの形をしたハロウィンコスチュームに、「線路」柄のタイツやつり革ピアス、電車のライトのようなライト付きカチューシャを身にまとって登場。ハロウィンパフォーマンス「トリックオアトリート」も披露した。ワタナベナオミトレインは、2016年10月11日(火)から31 日(月)までの期間限定で開催されるハロウィンイベント「SEIBU HALLOWEEN 2016」の一環。たとえば、西武線内で運行する「ラッピング電車」では、渡辺直美がカボチャ、魔女、うさぎに変身したデザインを電車に施す。そのほか、練馬駅には巨大オブジェなどを設置するという。【開催概要】ハロウィン特別イベント電車『ワタナベナオミトレイン』開催日時:2016年10月29日(土)集合・受付場所:池袋駅 受付開始 11:15 受付締切 11:45イベント電車池袋駅発車予定時間 12:15イベント電車練馬駅到着予定時間 13:21金額:2,500円(税込)※小学生以上参加可。※イベント電車に限り、当該チケット提示で乗車券は不要。■販売枚数限定336 名 ※定員になり次第販売終了■チケット販売は10月3日(月)よりローソンチケットにて先着順ローソンチケット L コード:33955ラッピング電車「ワタナベナオミトレイン」運行運行期間:10月11日(火)~10月31日(月) ※予定運行区間:池袋線など運行車両:30000 系10 両1 編成
2016年10月06日芸歴10周年を迎えた渡辺直美の初ワールドツアー「Naomi Watanabe WORLD TOUR」。この度、現地時間10月2日(日)に本ツアー最初のニューヨーク公演が行われ、最高の盛り上がりを見せたようだ。渡辺さんは「みなさんが私のことをすごく愛してくれているというのが伝わってきて、それがとても嬉しかった」と感想を述べた。本ワールドツアーは、渡辺さん4年ぶりの単独ライブとして、2014年に留学したニューヨーク(アメリカ)を皮切りに、ロサンゼルス(アメリカ)、台北(台湾)を周る。ニューヨークで最も由緒ある劇場のひとつであるウェブスター・ホールにて行われた今回のライブには、日本が誇るコメディアン渡辺さんを一目観ようと、大勢のファンが押しかけ、会場は満員に。オープニングはビヨンセの「リング・ザ・アラーム」から「クレイジー・イン・ラブ」。蜂のような黄色に黒の縞模様の衣装を着た渡辺さんが舞台に登場すると、場内は一気に盛り上がりを見せ、会場中からは「ナオミー!」という歓声も。途中、渡辺さんがステージからはけると、会場に設置されたビジョンに『ゴーストバスターズ』のプロモーションビデオなどが流れ、ニューヨーカーたちも思わず笑いが止まらない状態に!舞台に渡辺さんが再登場すると、曲はアップ・ビートのザ・ドリーマーズから「ドリームガールズ」。早口の歌詞にも完璧についていく渡辺さんに、観客は驚きを隠せない。MCでは、渡辺さんが「サンキュー!ハーイ、ガーイズ!Nice to meet you!I am Naomi Watanabe.ねえ、凄いゲロキツですが、ありがとう」と息切れしながらも続けて、「今日、はじめて海外でライブをするんですけど、まさかこんなにたくさんの人が来てくれるなんて思いませんでした。ありがとうございます!」と挨拶。また、「今日は、私のことを知っている人はどのくらいいますか?逆に私のことを知らない人は、どのくらいいますか?」と問いかけ、「今日はですね、知っている方も知らない方も盛り上がるかな、と思って特技を持ってきました。それは、マシュマロ・キャッチです!」と話し、選ばれた観客は舞台に上げられ、渡辺さんに向けてマシュマロを投げ、口で受け止めるというパフォーマンスを披露した。さらにマシュマロだけにとどまらず、大福、そして肉まんへと変わると、ニューヨーカーたちを爆笑の渦に巻き込んだ。パフォーマンスは続き、レディー・ガガの「テレフォン」、「ユー・アンド・アイ」、そして「アプローズ」へ。途中、ダンサーたちが渡辺さんを宙に持ち上げようとするが、10cmほどしか上がらないというお馴染みのパフォーマンスが何度も繰り返されると観客は大喜び!惜しまれつつも、最後はビヨンセで締めくくった。今後、本ワールドツアーは10月4日(現地時間)にロサンゼルス、18日には台北へと続く。「Naomi Watanabe WORLD TOUR」は10月4日(現地時間)ロサンゼルス、10月18日(現地時間)台北にて上演。(cinemacafe.net)
2016年10月03日ロックバンド・黒猫チェルシーの渡辺大知が、テレビ朝日系ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』の13日放送の第1話に、ゲスト出演することが1日、明らかになった。同局のドラマ初出演で、主演の米倉涼子と初共演となる。渡辺が演じるのは、摘出困難な脊索腫を患って、今シリーズの舞台である「東帝大学病院」に入院するIT社長・一木淳役。主演映画『色即ぜねれいしょん』(2009年)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した渡辺だが、米倉、西田敏行、泉ピン子、生瀬勝久、吉田鋼太郎といったキャスト陣に囲まれて、「こんな環境は初めて…!」と緊張を見せた。それでも、「あんまりすごい、すごいとばかり思っていると、完全に飲まれちゃってダメになる。なので、自分が混ざることによって"いい違和感"を作ることを楽しもうという気持ちで臨みました」と、撮影への心構えを紹介。米倉に対して「ドッシリしてるな」と印象を語り、「演技だけじゃなく、普段の立ち居振る舞いからも度量を感じて、女性も憧れる女性なんだろうな」と想像した。一木は、東帝大出身でありながら、地に落ちた東帝大ブランドにしがみつく医師団を冷やかな目で見るというキャラクター。そんな一木が提示した手術の条件が、東帝大を大きく揺さぶることになる。
2016年10月01日AKB48の渡辺麻友が、テレビ朝日系ドラマ『AKBラブナイト 恋工場』(毎週水曜深夜1:41~1:56)で行われてきた主演女優バトルの1位に輝いた。この番組は、今年4月からの半年間、メンバーそれぞれが主演を務め、さまざまな恋愛模様を繰り広げてきたもの。今月14日から、主演を演じたヒロインへの視聴者投票が行われ、28日深夜の放送で、結果が発表された。渡辺が主演したのは、架空の国家の王女として悲恋のヒロインを熱演した第35話「私のボディガード」。投票では1位のHKT48・宮脇咲良に次ぐ2位だったが、ドラマプロデューサーや映画監督らによる審査員投票で大きな支持を獲得し、逆転1位となった。1位の結果を聞いた渡辺は「心臓止まった! うそ!? えー、やったー! うれしい!!」と喜びを爆発。今回の主演作について「ぶっ飛んだ設定で(笑)。いつもは日本人を演じるのがほとんどなので(笑)難しさもあったんですけど、すごく演じがいがあって楽しかったです」と振り返り、「私も含め、全員がまたひとつ成長できたと思います」と手応えを語った。これにより、テレビ朝日で来春放送予定の連続ドラマに主演することが決定。演じてみたいジャンルについて「コメディに興味ありますね。今まで演じた役は等身大の女の子が多かったので、逆に今まで演じたことのない新しい役に挑戦してみたいなって思います」と意欲。投票したファンに向けて、「本当に感謝の気持ちでいっぱいです! ぜひ来年春のドラマを楽しみにしていてください!」と呼びかけた。トップ5の順位は、2位・山本彩、3位・島崎遥香、4位・宮脇咲良、5位・松井珠理奈。なお、前シリーズ『AKB ホラーナイト アドレナリンの夜』で1位となった島崎遥香が主演する連続ドラマ『警視庁 ナシゴレン課』は、10月17日から毎週月曜(24:15~24:45)に放送される。(C)AKB ラブナイト製作委員会
2016年09月29日「第64回サン・セバスティアン国際映画祭」にて、邦画で唯一選出されたコンペティション部門出品作『怒り』。この度、主演の渡辺謙、李相日監督が招待を受け、9月23日(現地時間)にプレミア上映が行われた。国内外数々の映画賞を受賞し大ヒットした『悪人』から6年。その製作チームで新たに挑戦した意欲作が『怒り』だ。豪華キャスト陣が出演していることでも話題の本作だが、今月17日(土)全国324スクリーンにて公開され、公開から6日間の時点では、観客動員数43万人、興行収入は5億6千万円を記録するヒットスタートを切っている。このほど、渡辺さんらが参加した「サン・セバスティアン国際映画祭」は、ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭とされている、スペイン最大の国際映画祭。毎年多くの映画監督や著名人が登場し、今年もまたリチャード・ギア、ジェニファー・コネリー、イーサン・ホーク、ユアン・マクレガー、ジョセフ・ゴードン=レヴィットなど、数多くのハリウッドスターが訪れた。今回の公式上映にあわせて、スペイン入りした渡辺さんと李監督は、上映に先駆けサン・セバスティアンの名所であるウルグル山を訪問。上映を前にして渡辺さんは、「サン・セバスティアンの人たちは、何か日本人と合う気がします。食べ物もすごく近い感じがするし、文化的な感じや伝統の感じも、日本人が親しみやすい環境がある気がするので、おそらく心情の部分をもっと深いところで受け止めてもらえるのではないかな」と期待を膨らませているよう。そして、「Kursaal Congress Centre(クルサールコングレスセンター)」で行われた公式会見に参加。渡辺さんは「こんにちはドノスティア!(ドノスティア:サン・セバスティアン通称名)」とバスク語で挨拶し、続けて「ここサン・セバスチャン映画祭にこの映画を持って来られて、大変うれしく、誇りに思っております。人生と同じく複雑でなやましい作品ですが必ず心のどこかに響く作品だと思っています。みなさんにどんな風に受け止めてもらえるかとても興味があります。エスケリックアスコ!(どうもありがとう!)」と流暢なスペイン語でコメント。李監督は「自分が本気で誰かに理解してほしいことをなかなか伝えることが出来ないもどかしさであったり、人はすぐ自分と何かが違うということで排除してしまうところがあるので、映画を観た人が、作品の中のキャラクターたちが本気で抱えている問題が、自分のように感じられるにはどうしたら良いか、悲しみの奥の根っこには何があるのかを観ている人に感じ取ってもらいたいと思って表現を選んでいます」と思いを語った。その後行われた上映には、映画祭最大級のキャパシティを誇る劇場を埋め尽くす1,800人もの観客が来場。場内満席の大盛況の中上映された。本編上映後は、観客総立ちの拍手喝采!さらに劇場ロビーでも映画を鑑賞した観客による盛大なお見送りを受けた渡辺さんと李監督。「見送られながら階段を降りて振り返ったときに、監督と僕とで映画にかかわったスタッフ・キャストの熱い想いを背負って拍手を受けている気持ちがすごくしました。ものすごい力で我々の思いを受け止められ、胸を打ちました」(渡辺さん)、「トロント国際映画祭の上映以上に、お客様は映画を集中して観ていました。冒頭のあいさつの頃は、お客様がざわざわしていたのですが、映画開始のワンカットめから水を打ったように静かでした」(李監督)と語り、見送りでは「観た直後の人たちの気持ちというか、何かを僕らに返そうとする気持ちにやられました」と感動しきりの様子だった。『怒り』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年09月26日公開初日を迎えた映画『怒り』の初日舞台あいさつが17日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われ、主演の渡辺謙をはじめ、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡、李相日監督が出席した。公開初日を迎えたこの日の舞台あいさつは、主演の渡辺謙らキャスト陣と李監督が登壇し、観客の質問にキャスト陣と李監督が答えるという形式でスタート。そのような中で、李監督の魅力を問われた渡辺は「李監督とは前作の『許されざる者』以来ですが、李監督は役を作って何かを表現し、その先にある何かを要求してきます。それを丁寧に丁寧に待ってくれて切り取ってくれる監督ですね」と他の監督と異なる手法を紹介した。その渡辺の娘・愛子役を演じた宮崎はファンからの「渡辺謙さんと共演した印象は?」という質問には「今日から映画が始まって皆さんのモノになるのはうれしいんですが、明日からお父ちゃんに会わないと思うと寂しいんです」と話し、「お父ちゃんは現場で支えてくれて自分の居場所を作ってくれました。私の横に椅子を置いて話をするでもないんですが、そういう時間があったからこそ愛子とお父さんの関係ができたと感じています。謙さんの娘を演じられて幸せに思っています」と感極まって涙ぐむ場面もあった。最後に「撮影で苦労したことは?」と質問されて「監督との戦いです(笑)」と会場の笑いを誘った広瀬すずだが、「いきなり(広瀬が演じた)泉が沖縄にポンと来て、そこで出会って物語が進んでいくので、それまで17年間泉が生きたことやお芝居に行くまでの心情などを監督と話し合って、色々大変でした」と赤裸々に語ると、劇中で広瀬と絡みの多かった森山は「すずちゃんがクシャクシャになっていく姿を見ていました。でも目をキラキラさせて巨人の李監督を見上げている姿しか印象がありません。そんなすずちゃんをケアしようと思ったんですけど、役柄的に近づけなかったので、俯瞰して見るしかありませんでした。心中お察しするのみでしたね(笑)」と李監督の厳しさを物語るエピソードを明かしていた。数々の映画賞を総なめにした2010年公開の映画『悪人』の李相日監督と脚本の吉田修一が再びタッグを組んだ本作。東京・八王子で起きた殺人事件の真相に迫りながら、「信じるとは?」という根源的な問いを投げ掛けるヒューマンドラマに仕上がっている。
2016年09月17日俳優の渡辺謙が9月17日、都内で行われた主演作『怒り』の初日舞台あいさつに登壇。2013年に公開された『許されざる者』に続き、再タッグを組んだ李相日監督に対し「役作りして演じるだけじゃなく、その先にあるものを待ってくれる。正直に役者と向き合い、心を開かせてくれる存在」と深い敬意を示した。『怒り』舞台あいさつ/その他の写真一方、李監督は「いつも役者さんには『こういう風に…』とストレートな指示はせず、役についてどう思っているのか質問することが多い。なので、とことん苦しみながら、面白がってくれる忍耐強い俳優じゃないと付き合いきれない」と語り、「お互いの存在があって、成り立っている」とキャストへの感謝を述べた。犯人が現場に“怒”の血文字を残した夫婦殺害事件から1年。整形した犯人が逃亡を続けるなか、東京、千葉、沖縄に素性不明な3人の青年が現れ、その正体をめぐり、周囲の人間が疑心暗鬼に陥る。李監督と原作・吉田修一氏の『悪人』コンビが再び集結した。舞台あいさつには渡辺と李監督に加えて、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡が登壇。渡辺と親子役で共演した宮崎は、「現場では私の居場所を作ってくれた。今日で“お父ちゃん”に会えなくなるのは、さみしいですが、謙さんの娘を演じられて幸せ」と涙ぐんだ。松山とは約10年ぶりの共演だといい「私をリードしてくださり、頼りがいのある存在だった」と語ると、松山は「ある女優さんが『あおいちゃんは変人』って言ったんですが、今回その意味がよくわかりました(笑)」と笑いを誘った。「見終わってこんなに愛おしい涙が流れたのは何年ぶりか」(綾野)、「私にとっては戦いのような撮影でしたが、今は財産になりました」(広瀬)、「怒りについて考える作品ですが、最終的には救いの映画なんだと思う」(妻夫木)、「すずちゃんがくしゃくしゃになる姿を、俯瞰で見ているしかなかった。心中お察しします」(森山)と共演陣も本作への強い思いを語った。『怒り』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年09月17日映画『怒り』が9月17日(土)に公開を迎え、主演の渡辺謙をはじめ、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡、そして李相日監督が初回上映後の舞台挨拶に臨んだ。吉田修一の小説を原作に、ある夫婦惨殺事件の逃亡犯の疑いのある3人の男たちとその周囲の人間たちのドラマが東京、千葉、沖縄を舞台に展開する。この日の舞台挨拶は、映画を観終えたばかりの観客からの質問に登壇陣が答えるというQ&A方式で進行。公開初日の舞台挨拶での観客の質問に答えるというのは異例とも言える。宮崎さんは、渡辺さんが演じる漁港で働く洋平のひとり娘の愛子を演じており、松山さん演じる流れ者の田代と恋に落ちる。2人との共演の感想を尋ねられ「松山くんは、10年ほど前にご一緒したんですが、そのときは線の細い少年の役だったこともあり、年下の男の人だと思っていたんです。実は年上で、おしゃべりが好きで、思ったことを全て口に出す気持ちのいい方で、助けていただきました」と語る。また渡辺さんについてはトーク中も劇中同様に渡辺さんを「お父ちゃん」と呼び「いま、すごく寂しいんです。映画が公開され、明日から“お父ちゃん”とはもう会えなくなっちゃうのかと思うと…。私は現場で一人でいることが多いんですけど、お父ちゃんは『ここに座りなさい』と居場所を作ってくれて。『お父ちゃんについていけば大丈夫!』と安心して臨めたし、こうして一度でも娘を演じることができて、幸せでした」と語り、途中で感極まったか、言葉を詰まらせる一幕も!渡辺さんは、宮崎さんがこれまでの作品では見せたことのない姿、表情を見せていることに触れ「彼女の“覚悟”は感じていたし、見届けたいと思ってました」と称え「また連絡くださいね!」と“愛娘”に優しく微笑んだ。松山さんは「昔、ある女優さんと話してて『いままで一番変人だと思った役者は誰か?』という話になり、その女優さんはあおいちゃんの名を挙げたんです。意味が分からなかったけど、今回共演してよく分かりました!」と独特の言葉で宮崎さんを称えた。また、妻夫木さんには映画の中に登場する「大切なものが多すぎる」という言葉にちなんで「妻夫木さんが大切にしていること考えはありますか?」という質問が飛んだが、妻夫木さんは「人ですかね…。家族、友達、、仕事仲間。人と人の絆がないといいものは生まれない。感情と感情がぶつかり合う時間を大切にしたい」と語った。これに対し、映画の中で恋人役を演じた綾野さんが「愛というものに対してテーマを持っている人だと思います」と妻夫木さんを分析。妻夫木さんは「大河ドラマ(『天地人』/直江兼次役)で“愛”って(鎧かぶとに)付けてたからね(笑)」と冗談めかし、照れくさそうに笑みを浮かべていた。最後に映画の公開を祝って登壇陣と観客で鏡開きを敢行!渡辺さんに急きょ、指名された妻夫木さんの音頭で乾杯し、作品の船出を祝福した。『怒り』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月17日渡辺謙が半ばあきれ顔で漏らす。「最初に犯人を決めずにこの小説の連載を始めたって?なんて恐ろしいことをやる人なんだろうって(笑)」。吉田修一は「いま、こうしてお話ししていて、なぜ李相日監督が、渡辺さんもあの役を…と考えたのか、わかってきた気がします」と顔を輝かせる。ペンと肉体。小説と映画。表現の方法や道具は異なれども、2人の男たちは確実に、ひとつの物語を共有し、共鳴した。作家・吉田修一が生み出し、俳優・渡辺謙が己の肉体を駆使して登場人物のひとりを表現した物語『怒り』。小説として誕生し、映画として産み落とされるまで――その“はじまり”と“終わり”に携わった2人が語り合う!――吉田さんが『怒り』の連載を開始されたのは2012年ですね。夫婦惨殺事件の現場に「怒り」という血文字が残されているという、センセーショナルな幕開け。犯人が顔を変えて逃亡を続ける中、東京、千葉、沖縄に、犯人と同じ特徴を有した3人の男が現れ、彼らの周囲の人間、彼らを愛する者たちが「実は自分の一番近くにいるこの男は殺人犯なのか?」という不信と愛情のはざまで葛藤します。そもそも、こうした作品を描こうと思ったのは…。吉田:テーマに関して、なかなかひと言では言い表せませんが…小説って「次はこれを書こう」って思って書けるもんじゃないんですよね。その時の自分が感じてること――その時、“書くべきもの”があるんですよね。それに従って書くしかなくて、その時は“怒り”という言葉を元にした物語を書くということだったんですね。なぜと言われると分からないんですが…。渡辺:啓示というと大げさかもしれないけど、何か降りてくるんですかね?吉田:何とも言い難いんですけど、そんな感じですね。本当に自分ではどうにもできない。その時に“喜び”で何か書こうとしても、全く筆は進まないんです。――いま、連載、刊行から少し時間を置いてみて、ふり返ってみて理由や背景について思い当たることや分かってきたことなどはありますか?吉田:いや、それもないんです。いろんな感想が届いて、こっちがなるほどと思ったりもするけど、本人は「だからこういうことだった」という結論には至らないんです。渡辺:思考というよりも、皮膚から入ってくるようなものだね(笑)?吉田:まさに!抗えないんですよ。ただ、イメージとしての“怒り”でいうと、小説を書いているときは、血文字の真っ赤な“怒り”だったんですよ。でも、完成した映画を見て、渡辺さんが演じた洋平やラストシーンを見ながら、自分の中の“怒り”の文字が少しずつ薄れてきたんですよね。ネガティブな感情としてあった怒りを、この映画はラストへ進む中で、消してくださるような作用があったんじゃないかと感じてます。――渡辺さんはどのようにこの映画『怒り』に携わることに?李相日監督とは『許されざる者』に続いてのタッグですね。渡辺:『許されざる者』が終わったときに、「また何か、形にしたい企画があれば、どんなものでも参加するから」とは伝えてたんですよ。それで「こういう企画を考えてます」って吉田さんの原作を渡されたんです。――では原作から入られたんですね?渡辺:そうです。ただ、どの役かといった説明は全くなくて。読んでいく中で「優馬(※映画では妻夫木聡が演じているゲイの青年)ではないよな…」とは思ったけど(笑)。ただね、読み進めていく中で、僕、ページがめくれなくなっちゃったの。何というか、悪い習性なんだけど、物語に鋭い角度で入り込み過ぎちゃって。そこで悩んじゃうとページが進まないの(苦笑)。その時点で「参加したい」って気持ちは固まってたけど、読みえた時は、正直「李のやつ、また厄介な本を…」って思ったよ(笑)。吉田:すみません(苦笑)。渡辺:東京、千葉、沖縄と3本の話があって、非常に根源的というか、人間としての根っこの部分をえぐられる物語だよね。きちんとこの3本のドラマをうねらせながら、2時間の中で深く掘り下げていくって至難の業だよなぁって。――吉田さんは、執筆されているときは映画になるとは…吉田:書いている最中は、そんなこと考える余裕はなかったですね。でも、書きあがったときに「李さんはこれをどう読むかな?」ってすごく興味がわいてきて、送ったんです。渡辺:馬の前にニンジンをぶら下げたようなもんですよ(笑)。吉田:いま考えると、渡辺さんが、物語の構成を変えて、犯人を追う刑事の役(※映画ではピエール瀧が演じている)を演じるってのも、ありだったかなってふと思ったんですよね。いまとは全く違う映画になるでしょうけど、あの刑事に焦点を当てた物語も面白いだろうなって。でも、李さんは、渡辺さんに洋平をやってもらうと。――洋平は、千葉の漁港組合で働く男で、妻を亡くして娘の愛子(宮崎あおい)と暮らしている男ですね。愛子に幸せになってほしいと願う父親ですが、決してキリッと強いタイプではなく…。吉田:どちらかというと、優柔不断で決められない、弱い男ですよね。渡辺さんが洋平…。『許されざる者』での李さんと渡辺さんの関係性があるからこそなんでしょうが、かなりチャレンジャーだなと(笑)。やっぱり、いまでも不思議なんですよ。いや、逆にお聞きしたい! なんで洋平役を受けてくださったんですか?渡辺:役の大小とかかっこよさではないんですよね。その役を生きて、心を震わせるかってところで、僕はこの物語を読んで、それを深く感じたんです。とはいえ、どこか洋平という男を掴みきれないまま、「これは監督と一緒に悩みながら作っていけばいいのかな?」と走り出したところもあります。――千葉編は洋平と愛子の親子、数か月前に街に現れて洋平の下で働くようになり、愛子と恋仲になる田代(松山ケンイチ)の3人を軸に展開しますね。田代は事件の真犯人なのか?というミステリ部分はもちろん重要ですが、それと同じくらい、洋平の愛子に対する自信の持てなさ――自分の娘は決して幸せになれないんじゃないか?と考えてしまう弱さの部分がドラマとして際立っています。渡辺:それが顕著なのは、事件の真相そのものよりも、愛子が洋平のところに来て泣くところですよね。あそこはつらかったなぁ(苦笑)。田代を疑っている自分がいて、愛子も同じ思いを持っていて、それに苦しんでる彼女を目の前にして…本当に悲しかったです。人間て不思議なもので、結果や真相以上に、その過程で疑いを抱いてしまっている自分に苦しむし、それが弱さなんですよね。――池脇千鶴さん演じる、近所に住む姪(愛子の従姉)が、洋平に「おじさん、本当は『愛子が幸せになれるはずがない』って思ってるんじゃないの?」とグサリと言い放つシーンも強烈です。吉田:素晴らしかったですね、あのシーン。渡辺:刺さりますよ、本当に(苦笑)。自分でも知らず知らずに確信を積み重ねていて、ボタンを掛け違えている。そのずれ、核心をズバッと突かれてしまう――もうね、愕然とするくらい、堪えました(笑)。――先ほど、演じる前は洋平を「掴みきれていなかった」とおっしゃってましたが…渡辺:わかんなかったですよ。僕とは正反対ともいえるタイプ。なぜ決められない?なぜその道を選んでしまう? その中にある苦しみ、弱さに何とか寄り添おうとしてました。そんな時に、吉田さんが千葉に撮影の見学にいらっしゃったんですよ。吉田:見学させていただきました。渡辺:その時に、「洋平には、千葉編の愛子と田代の物語だけでなく、東京編の優馬と直人(綾野剛)の物語、沖縄編の泉(広瀬すず)と辰哉(佐久本宝)、田中(森山未來)の物語、その全てを最後の最後で受け止めてほしいんです」とおっしゃっていただいて。その時ね、いろんなことがはっきりしたし、的が見えてきたんです。これは僕だけの物語じゃないんだ。3つの純愛、血だらけの3つの物語を受け止めなくちゃいけないんだと。吉田:先ほども言いましたが、最初、この洋平という男を優柔不断な弱い男として僕自身もまた捉えて「なぜこの役を渡辺謙が?」と考えていたんですよ。でも違う。「最後に全てを受け止める男」として考えたら、それはやっぱり渡辺さんなんですよね。いまこうして話していて、李さんは最初からそこを見ていたんだ!と感動を覚えています。――吉田さんは、前回、『悪人』でも李監督と組んでますが、小説『悪人』に関して現時点でのご自身の「最高傑作」とおっしゃってました。いま、『怒り』は吉田さんの中でどのような作品に?吉田:最高傑作になったかどうかはともかく、書くときは「『悪人』を超えなきゃ」という意識でしたし、この映画に関しても李さんをはじめ、みなさんが強い思いで参加してくださっているのを感じていました。自分の中では『悪人』を超える作品になったんじゃないかと思っています。渡辺:結局、クリエイトし続けるってことは、上書きしていくということだからね。もちろん評価は読者や観客がすればいいけど、作る側は、作家であれ俳優であれ、常に「これが自分のベスト」という思いで作り続けていかないといけない。――渡辺さんにとっては、吉田さんの作品に出演されるのは初めてでしたが、いま、改めて作家・吉田修一の凄みをどんなところに感じてますか?渡辺:いや、無からこれだけの作品を産み落とす、その苦しみは計り知れないですよ。まして、犯人を決めずに連載を始めたって(笑)。それは、冒険であり、物語と一緒に旅をするわけですよね。普通は、プロットを書いて、箱を決めて、そこにあった物語を書き始めるでしょ? それがいきなり終わりの見えない旅を始めちゃったわけで、「おいおい!」って思いつつ、その勇気には敬服しますよ。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年09月17日デビュー10周年を迎えた芸人・渡辺直美が初めて挑戦する「Naomi Watanabe WORLD TOUR」の囲み取材が9月15日(木)、吉本興業にて行われた。「Naomi Watanabe WORLD TOUR」は渡辺さんのおよそ4年ぶりとなる単独ライブ。ニューヨーク、ロサンゼルス、台北と初の海外進出を試みる。渡辺さんは2007 年にピン芸人としてデビューし、ビヨンセのダンス物まねで大ブレイク。以降、テレビや劇場での活躍はもちろん、ファッションブランドのプロデュースなどを手掛けており、老若男女に愛されている。2年前、留学から戻ってすぐワールドツアーをやりたかったという渡辺さんは、企画をずっと温めていた。ただ、「まず売れるのかなって」と不安だったという。しかし、蓋を開けてみればすでにチケットは完売。「自慢していいですか(笑)?台湾、NY、LAも4分で即完だったんです!」と人気の高さを見せつけた。なお、LAのみ座席の増席により追加チケットが出る予定だ。10周年という軌跡について、渡辺さんは「よく続いたな、って思います。すごいチキンなので」と言いながら、30代からの10年も同じくらい濃い10年にしたいと意気込んだ。10年を振り返り、一番きつかった仕事については、「1週間で10キロ太る企画。朝から晩までずっと食わされて、朝ADさんがA5ランクのステーキを5枚持って起こしにきたりとか…。でも1週間後に計測したとき2キロしか太ってなくて、スタジオが凍りました」と、ぞっとした表情を浮かべた。なかなか浮いた噂がない渡辺さんだが、プライベートでは「逆に時間があるときに何をしていいかわからないっていうか、仕事を入れちゃうんです」という。「小藪(一豊)さんとかも誘ってくれるんですけど、ずっと断っていて。8回くらい続いたときに、『もう恥ずかしいわ』って言われました(笑)。でも、千鳥の大悟さんは35回くらい連続で断っています(笑)」と、変わらない愛されキャラを全開にしていた。「Naomi Watanabe WORLD TOUR」は10月2日(日)のニューヨーク公演を皮切りに、10月4日(火)にロサンゼルス公演、10月18日(火)に台北公演でフィナーレを飾る。(cinamacafe.net)
2016年09月15日映画『怒り』に出演する渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡と李相日監督が9月14日(水)、映画上映後の舞台挨拶に登壇。直前に行われたフォーマルな完成披露とは打って変わってラフな衣装でぶっちゃけトークを繰り広げた。この日は東京国際フォーラムでも完成披露試写会が行われ、500名の観客を前に渡辺さんらはスーツ、タキシードなどのフォーマルな姿で出席したが、その後、別会場で行われたこちらのトークイベントでは一転、登壇陣は砕けたラフな衣装で登場し、ゆる~いムードの中で、トークを展開。こちらの模様はLINE LIVEでも生中継され、多くの視聴者を集めた。私服っぽさを感じさせる登壇陣の姿に会場からは歓声が。渡辺さんは「おじさんなんで一応、ジャケットを着てまいりました」と語ったが、隣りの妻夫木さんは「ラフにって聞いてたのに、謙さんだけジャケットで話が違うなと思ってます(笑)」とニヤリ。宮崎さん、広瀬さん2人は共に花柄のワンピースで、客席からもネット上でも「かわいい!」という声が飛び交った。日本国内で、上映後の観客を前にイベントを行うのはこれが初めて。登壇陣も反応が気になるようだが、観客には事前に配ったボードに、感想をひと言で表してもらい、掲げてもらった。渡辺さんは「苦しかった」という感想を見つけて「本当に苦しかったんだろうと思います」としみじみ。広瀬さんは「衝撃」「迫力」といった感想を見やり「私たちだけでなく、みなさんにも感じていただけたんだなと思います」と嬉しそう。妻夫木さんは「『信』という字が多いですね」と映画のメッセージが伝わったことに満足そうに笑みを浮かべていた。吉田修一の小説を映画化した本作は、東京、千葉、沖縄の3つの地で展開。夫婦惨殺事件の犯人が顔を変えて、逃亡を続ける中、疑わしい3人の男がそれぞれの地に現れる。真犯人は誰なのか?愛する人、信頼している人が犯人なのか? 葛藤や揺らぎ、信じることの難しさが描き出されていく。松山さんは、同じ千葉編で共演した渡辺さんが、パブリックイメージと異なる弱く、優柔不断な男を演じた点について「謙さんが漁港の職員て、どう考えても結びつかないけど、現場で謙さんがフォークリフトに乗ってたら、買い付けに来た人が普通に『今日は何時から?』と聞いてた(笑)」といかに渡辺さんが漁港の男として溶け込んでいたかを力説!渡辺さんは「地元のみなさんは、『松山くんだ!』とか『あおいちゃん、可愛い!』とか言ってるのに僕が衣装でふらふら歩いてても何も言わない…」と苦笑。松山さんは「フォークリフトは全てを吸収するんですね…」と語り、笑いを誘っていたが、娘役を演じた宮崎さんは「お父ちゃんの長靴があまりに似合っててキュンキュンしてました!」と語り、渡辺さんを喜ばせていた。また、既に舞台挨拶や会見で恒例となった感もある「いかに李監督が厳しいか?」というテーマでもキャスト陣はここぞとばかり、とっておきエピソードを披露。妻夫木さんは、涙ながらに道を歩くあるシーンについて「(背中の側から)バックショットで撮るということで、僕をアテンドするスタッフがいないんですよ。なかなかカットがかからない中、山手通りを歩き続けて、周りの人が『あ、妻夫木聡だ…泣いてる!』って反応で…(笑)。50mくらいは一人で歩き続けました」と明かす。沖縄編に出演した広瀬さんは、監督のあまりの厳しさに「(本作のために)船舶免許を取ってたので、(船に乗った状態で)このまま逃げられるんじゃないか?ここで私が逃げたら、監督はどうなるんだろう?とか考えました」と告白。すかさず監督は「こっちの(監督・スタッフが乗っている)船のほうが速いからね」と笑顔で返し、これにはほかの共演者も爆笑していた。イベントの最後には、渡辺さんが自撮り棒を掲げて、壇上で登壇陣、観客とっ共にスマホで記念撮影を行うなど、最後まで大きな盛り上がりを見せた。『怒り』は9月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月15日映画『怒り』のジャパンプレミアが9月14日(水)に開催され、主演の渡辺謙をはじめ、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡のメインキャスト7名と李相日監督が500名の観客を前に上映前の舞台挨拶に臨んだ。吉田修一の同名小説を原作に、東京、沖縄、千葉の3か所で物語が展開。1年前に起こった殺人事件の特徴を有する素性の知れない3人の男たちに対し、彼らの周囲の人間が愛情や信頼と板挟みになりながら疑いを深めていくさまが描かれる。渡辺さんらはタキシードやスーツ、ドレスなどのフォーマルな衣裳で出席。最初に姿を見せたのは東京編でゲイのカップルを演じている妻夫木さんと綾野さん。壇上でがっしりと抱擁を交わし、続いて沖縄編の広瀬さんと森山さんが現れて中央で握手。千葉編の宮崎さん、松山さんと続き、最後に登場した渡辺さんは李監督の手を取ってたからかと天へと突き上げた。渡辺さんはこれから映画を見る観客に「インパクトのある映画です。覚悟して見てください」と宣戦布告! 李監督、宮崎さんとともに訪れたトロント国際映画祭で、観客と一緒に映画を鑑賞したが「最後に滂沱の涙が流れました。自分の出ている映画で泣いちゃうなんておかしいですけど…(苦笑)」といかにこの映画が自身にとって特別かを口にする。キャスト陣のリアルな演技のための役作りも大きな話題に。森山さんは無人島を旅する男になりきるべく、撮影の予定よりも前に島に入り、実際に生活を送り、千葉の漁港で働く流れ者の青年を演じた松山さんも同様に撮影前から千葉入りした。また、ゲイのカップルを演じた妻夫木さんと綾野さんは、撮影期間中に実際に生活を共にしたという。綾野さんは「(自身が演じた)直人の存在があるのは妻夫木さんのおかげと言っても過言ではない」と語り、妻夫木さんも「僕も剛がいたから(役の)優馬でいられた」とうなづく。綾野さんの「妻夫木さんとの生活は愛おしい時間でした」という言葉に会場は温かい拍手と歓声に包まれた。松山さんは本作を「1億人に見てほしい」と語り、この日の観客500名に対して「ひとり2千人に勧めてください!」とお願いし笑いを誘う。宮崎さんは、公開を直前に控え、“父”渡辺さんとこうしてイベントに出る機会も残りわずかということで「お父ちゃんの言葉を聞けなくなるんだなと寂しい気持ちもあります」と正直な思いを吐露。改めて、妻夫木さんは「一番大切な人と見てほしい映画です。最後にその意味を知ることになると思います」と呼びかけた。最後に登壇陣を代表してマイクを握った渡辺さんは「ご覧いただければ何かを受け取っていただける映画だと思います」と力強く語り、会場は大きな拍手に包まれた。なお、本作はスペインで開催される第64回サンセバスチャンのコンペティション部門に日本映画として唯一、出品されることも決定。先日のトロント国際映画祭の結果も近日中に発表されることになっており、海外での今後の評価、公開も期待される。『怒り』は9月17日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月14日旅とグルメをテーマにしたバラエティ「火曜サプライズ」の9月13日(火)放送回に、映画『怒り』に出演している渡辺謙と宮崎あおい、そして『超高速!参勤交代 リターンズ』から佐々木蔵之介が、それぞれゲストで登場する。『怒り』では親子役で共演している渡辺さんと宮崎さん。これまで何度も同番組に出演している宮崎さんは今回「秋の味覚を収穫したい!」ということで、渡辺さんと番組MCのウエンツ瑛士と共に米の収穫を体験する。ロケで向かった先は比較的収穫が早いという千葉県の田んぼ。初心者にも関わらずコンバインを見事に操縦する渡辺さんと宮崎さんに注目だ。さらにナスやモロヘイヤなど旬の野菜も収穫。穫れたての野菜と米で料理作りにも挑戦する。炊き立てご飯を頂きながら渡辺さんに双子の孫ができた話や、2人がそれぞれ大河ドラマに主演した際の裏話などをトークする。また前回の出演時、次に“アポなし旅”をするなら「地元で!」と言っていた佐々木さんは、今回その言葉通り地元・京都で「アポなしグルメ旅」を敢行。炎天下の中、先斗町の川床で食事がしたいというウエンツさんの希望を受け、京風フレンチの店にアポなし突撃するが夕方からの開店のためまだ準備中。佐々木さんの“凱旋”アポなし旅の様子も見逃せない。今回ゲストに登場した渡辺さんと宮崎さんが出演している映画『怒り』は9月17日(土)より全国東宝系にて公開。芥川賞作家・吉田修一の同名小説を映画化。SNSやモバイル機器の発達により、家族や友人、ときに愛する人でさえ、簡単に疑ってしまう不信の時代に、人を“信じる”という根源的な問いかけを一つの殺人事件をきっかけに投げかける群像ミステリーで、渡辺さんと宮崎さんのほ、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、妻夫木聡ら実力派俳優陣が集結。音楽を坂本龍一が手がける。佐々木さん出演の『超高速!参勤交代リターンズ』は現在全国公開中。前作の大ヒットから2年、前作では江戸へ高速で“参勤”した湯長谷藩一行が今度は故郷へ高速で“交代”する。なんと藩で一揆で発生、城も乗っ取られてしまう。果たして彼らは城を奪い返し、民を守ることができるのか?今回も佐々木さん演じる“殿”ら湯長谷藩の面々の奇想天外が作戦が繰り広げられる。佐々木さんほか、深田恭子、知念侑李、陣内孝則らが前作から続投。古田新太らも新たに加わり豪華キャストの共演も見どころだ。「火曜サプライズ」は9月3日(火)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年09月13日俳優・渡辺謙らが、主演作『怒り』(9月17日公開)がカナダの第41回トロント国際映画祭でスペシャル・プレゼンテーション部門に出品されたことを受け現地時間10日、プレミア上映が行われた映画館・エルギンシアターに登壇した。同映画祭は、1976年より開催。世界最大級の映画市場である北米に欠かせない映画祭で、例年300本以上の作品が上映されており、ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭に次ぐ規模の来場者数32万人を集めている。渡辺、共演の女優・宮崎あおい、そしてメガホンを取った李相日監督の3人は、上映に先駆けトロントのシンボル・CNタワーが一望できる名所・センターアイランドを訪問。映画祭を前に渡辺は、「マーケットに対しての影響力が一番大きな映画祭だと聞いていたので、賞をとるということではなく、世界中からこの地に集まる映画人に『怒り』を見ていただく。そういう意味では非常に価値ある映画祭」とコメント。上映についても「日本の方が見ても非常に簡単に答えが見つかるような映画ではないので、外国の方がどうのように受け止めてくださるのかとても興味深い」と期待を膨らませていた。また、トロントへ留学経験もある宮崎は「家と学校の往復のみでほとんど観光をしたことがなかった」と回顧。前日に、李監督と夜の街を歩いた際、「人がたくさんいて活気のある街」と実感したようで「思い入れのあるトロントに映画祭で戻ってこれて、すごくぜいたくでうれしい気持ち」と喜びを口にした。上映前のカーペットアライバルには、10代からシニア層まで観客約500人が集結。大きな声援に包まれた渡辺と宮崎は、サインや写真に応じた。18時から行われた上映には映画祭最大級の劇場を埋め尽くす1400人の観客が来場。場内満席となった中、上映前の舞台に登壇した3人はそれぞれ流ちょうな英語であいさつした。ラストシーンで響いたのは、観客の感嘆とすすり泣く声。上映後は、約10分にわたり観客総立ちで拍手が続いた。それを受けた渡辺の目には、うっすら涙が。宮崎と李監督も興奮した観客の余韻に浸っていた。映画祭を終え、渡辺は「一緒に上映を見ていて、お客さまがすごく素直に笑えるところは笑って、楽しんでもらえているな、と感じました」と歓喜。自身は2回目の鑑賞で、疲れもあったと笑いながら、「1回目に見たときよりも、ものすごい温かいものを感じた」と感慨を話す。加えて、「終わってからしゃべるのって難しい」としながら、「ただ泣けるとかではなく、本当に心の芯をつかまれているそんな作品だと思います。最後には心から温かい拍手を受け取りました」と満足気に語った。本作は、『悪人』(10年)の原作・吉田修一氏と李監督が再タッグ。吉田氏の同名小説を原作として、SNSやスマートフォンなどの発達により、簡単に他人を疑ってしまう不信の時代に「"信じる"とは?」という根源的な問いを、一つの殺人事件をきっかけに投げかける。(C)2016 映画「怒り」製作委員会
2016年09月12日「第41回トロント国際映画祭」スペシャル・プレゼンテーション部門に出品されている映画『怒り』が、9月10日(現地時間)にプレミア上映を行い、本作で父娘を演じた渡辺謙と宮崎あおい、そして李相日監督が登壇した。2010年、原作・吉田修一×李監督で挑んだ映画『悪人』の大ヒットチームが再集結し、新たに挑戦する意欲作『怒り』。本作は、八王子で発生した陰惨な殺人事件。被害者のものと思われる血で書かれた「怒」の一文字と、逃亡を続ける犯人。1年が経過しても犯人の有力情報は得られぬまま、事件から生まれた疑いが日本中に広まり、人々の“信じたい”気持ちに歪みを与えていく。前歴不詳の3人の男と出会い距離が縮まる3組の登場人物たちは、信じたはずが一度生じた疑いから逃れられず“信じる”“疑う”と対極の感情の間で揺れる。行き着く先は救いか破滅か。そして信じた先の“怒り”は凶行を生み思わぬ形で殺人事件を解き明かしていく――。この日の公式上映にあわせて、主演の渡辺さんらは現地入りし、上映に先駆けてトロント市のシンボルであるCNタワーが一望出来るトロント市の名所“センターアイランド”を訪問。トロントの印象について渡辺さんは、「アメリカのパブリシストとよく話をするとき、行くならトロント映画祭だと。マーケットに対しての影響力が一番大きな映画祭だと聞いていたので、賞を獲るということではなく、世界中からこの地に集まる映画人に『怒り』を観ていただく。そういう意味では非常に価値のある映画祭だと思います」とコメント。過去にトロントへ留学経験がある宮崎さんは「家と学校の往復のみでほとんど観光をしたことがなかったんです。昨日監督と夜の街をフラフラ歩いたのですが、人がたくさんいて活気のある街だなと感じました。思い入れのあるトロントに映画祭で戻ってこれて、すごく贅沢で嬉しい気持ちです」と印象を語った。そして、センターアイランドを訪れた後3人は、TIFF Bell Lightboxで行われた公式会見に参加。李監督作品に出演することに対して渡辺さんは「李監督は日本映画業界の宝物。一緒に仕事を出来たことを誇りに思っています」。李監督は本作の“信じる”というテーマについて聞かれると「この作品は、日本の社会の隅にいる人たちの物語ですが、同じようなことがたぶん世界でも起きていると思います。我々は知らない人たち、改めて知り合う新しい人たちをどれだけ信頼できるか、信頼することがいかに難しいか、信頼することによって失うこと、疑うことによって、失うことがどれだけあるのかは、いままさに世界で同じように起きていることだと認識しています」と話した。その後、ついにプレミア上映が開催。会場となったのは、1913年に建てられた歴史ある映画館「エルギンシアター」。上映前のカーペットアライバルには、10代からシニア層まで約500人もの観客が劇場前に詰めかけた。そして上映には映画祭最大級のキャパシティを誇る劇場を埋め尽くす1,400人もの観客が来場し、場内満席の大盛況の中上映前の舞台に登壇した渡辺さん、宮崎さん、李監督はそれぞれ流暢な英語で挨拶。また、上映中ラストシーンでは感嘆の声とすすり泣く声も聞こえ、本編上映後は約10分に渡って観客総立ちの拍手喝采となっていた。映画祭終了後は「一緒に上映を観ていて、お客様がすごく素直に笑えるところは笑って、楽しんでもらえているな、と感じました。今回自分は2回目の鑑賞なので、疲れました(笑)。1回目に観たときよりも、ものすごい温かいものを感じたんです。この監督は本当にやさしい人なんだ、温かいものを届けたい人なんだ、とすごく感じました」(渡辺さん)、「今回私は本作を観るのが2回目だったのですが、やっぱり前回とは違うところで感情を動かされました。謙さんとご一緒に取材をさせていただく中で、お父ちゃんがどんな気持ちで私(愛子)を見ていたのかを聞いたりして、それを聞いているせいか、お父ちゃんの気持ちになってしまって、こんなに自分のことを思ってくれているのに、その気持ちにものすごく心が打たれて、お父ちゃんの顔にぐっときてしまいました」(宮崎さん)と語った。『怒り』は9月17日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月12日アン・パチェット著のベストセラー小説「ベル・カント」の映画化が決定した。「Variety」誌によると、監督は『アバウト・ア・ボーイ』のポール・ワイツ、脚本は劇場アニメ『鉄コン筋クリート』のアンソニー・ワイントローブとワイツ監督が共同執筆し、キャストにはジュリアン・ムーア、渡辺謙、デミアン・ビチルの名前が発表されている。「ベル・カント」とはイタリア語で「美しい歌」の意。ストーリーは有名オペラ歌手が南米のある国で開かれた日本の大企業の社長の誕生日パーティーに招かれる。しかし会場となっていた副大統領官邸にテロリスト集団が襲撃し、招待客が人質に。それから数か月間、テロリストと人質は外界からシャットアウトされた官邸の中で暮らすことになり、両者が不思議と心を通わせていく…という内容だ。ジュリアンはオペラ歌手、渡辺さんは日本の大企業の社長、デミアンはテロ集団の首謀者を演じる。映画のセールスを担当するアレックス・ウォルトンは、「何年も前に『ベル・カント』を読み、映画になるだろうということを自然と確信していた。世界中に愛読者がいるし、素晴らしいキャストが物語に命を吹き込むのを喜んでくれると思う」と語っている。(Hiromi Kaku)
2016年09月08日芸歴10周年を迎えた渡辺直美が、4年ぶりの単独ライブとなる初ワールドツアー「Naomi Watanabe WORLD TOUR」を今秋開催することが決定した。2007年にデビューして瞬く間にブレイクした渡辺さん。現在ではテレビやCM、劇場、ファッションショーなどに多数出演。2014年には自身がプロデューサーを務めるファッションブランド「PUNYUS」がスタート、ポップなデザインでフリー~6Lサイズまでの豊富なサイズ展開で人気を博している。また、体験型展示イベント「渡辺直美展 Naomi’s Party」では、ラフォーレミュージアム原宿での開催期間中8日間で約20,000人が来場、今後は全国のイオンモールを巡回することも決定している。さらに、Instagramでは490万人超のフォロワー数日本1を誇る、まさに日本を代表するエンタテイナーなのだ。本ツアーでは、2014年に留学したニューヨークを始め、エンタテインメントの本場・ロサンゼルス、そしてなじみ深い台湾で初の海外公演が実施される。また、内容はダンスパフォーマンスやVTRネタなどを披露予定。さらに日本国内では、5大都市ツアーを来年3月~7月に予定されている。渡辺さんは「今年で芸歴10周年を迎え、初心に戻ってなにかに挑戦したいと思いました。海外公演に挑戦して、28歳の最高の思い出にしたい」と意気込み。また、周りからは無謀という声もあったそうだが、「挑戦することに意義があると思っています(笑)皆さん、温かく見守ってください」とメッセージを寄せた。「Naomi Watanabe WORLD TOUR」は10月2日(日)ニューヨーク、10月4日(火)ロサンゼルス、台北10月18日(火)にて上演。(cinemacafe.net)
2016年09月08日渡辺謙、ジュリアン・ムーア、デミアン・ビチルが、南米を舞台にした『El Canto』で共演することになった。その他の情報原作は、同名のベストセラー本。ムーアが演じるのは、金持ちの日本人(渡辺謙)の誕生日パーティで歌うために南米に呼ばれるアメリカ人オペラ歌手。ビチルが演じるのは、その日本人の家で反乱を起こすリーダーということだ。監督は『アバウト・ア・ボーイ』『ライラの冒険黄金の羅針盤』のポール・ワイツ。ムーアの最新作は、『ハンガー・ゲームFINAL /レボリューション。』現在は『キングスマン』の続編を撮影している。渡辺のハリウッド最新作は、現在撮影中の『トランスフォーマー』最新作。ビチルは最近、リドリー・スコット監督の『Alien: Covenant』を撮り終えた。ワイツは、アマゾンで配信中のテレビシリーズ『モーツアルト・イン・ザ・ジャングル』を監督している、文:猿渡由紀
2016年09月08日『舟を編む』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞した渡辺謙作が監督を務めた『エミアビのはじまりとはじまり』の初日舞台挨拶が9月3日(土)、都内で行われ、渡辺監督をはじめ、森岡龍、前野朋哉、新井浩文、山地まりが出席した。突然相方を亡くした漫才師と残された人々の再生を、ユーモアを交えて描く本作。漫才コンビ「エミアビ」の海野(前野さん)が同乗者の雛子(山地さん)とともに自動車事故で急死。相方の実道(森岡さん)はマネージャーの夏海と雛子の兄である黒沢(新井さん)に訪ねる。「エミアビ」にとって、元お笑い芸人の黒沢は先輩であり、恩人だった。高校時代に漫才をやっていたという森岡さんは「腕が鳴りました。しっかり漫才を仕上げようと思った」とプロ顔負けの意気込み。“パイセン”役の新井さんは「愛きょうがあって魅力的だけど、テキトーで調子がいい。酔っぱらって、わしの肩にもたれかかることもあって『ナメられてるんだな』と思った」と森岡さんのお茶目な素顔を明かした。一方、前野さんと山地さんは劇中で恋人役を演じており、「好きになる努力?しました。どうにか好きになろうと、前野さんのアップを携帯の待ち受けにしていた」と山地さん。この発言に対し、前野さんは「僕もそれを感じていたので、本当に好きになられたら、どうしようと思った」のだとか。「好きでした」(山地さん)、「僕も大好きです!」(前野さん)と相思相愛ぶりを披露していた。『エミアビのはじまりとはじまり』はヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月03日