歌舞伎界のプリンスと呼ばれ、古典歌舞伎はもちろん『ワンピース歌舞伎』、そして今年7月に控える「新作歌舞伎『刀剣乱舞』」などでも主要な役を任され、ドラマ、映画、ミュージカルと多彩に活躍している尾上右近。彼が2015年から続けている自主公演『研の會』が今年も上演される。右近が未経験の名作に積極的に挑戦する場だが、第七回である今回は、任侠に生きる浪花の男たちの濃厚な人間ドラマが見どころの『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』と、女形舞踊の最高峰『京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)』。「自主公演でなければこんな大変なことはできない充実した内容。自分で決めておいて途方に暮れている」というほどの大作2作に挑む右近に話を聞いた。歌舞伎を通じて愛を学ぼうとしている――自主公演『研の會』も七回目。もともとどんな思いで始めたものなのでしょう。10代、20代の頃はなかなか主役をやらせてもらうことなどなく、自分からその機会を作らねばという思いがありました。それを叶えるには自分で公演をプロデュースするしかない、と始めたのがこの『研の會』。「僕を見て!」という思いがスタートですね。今は『刀剣乱舞』といった新作や、歌舞伎座などでも中心的な存在で舞台に立たせてもらうことが増えてきたので、体感的には少しずつ、振り向いてもらってきている感覚がありまして……。――「僕を見て」というのはお客さまにではなく“歌舞伎という憧れの存在”に僕に気付いてほしいという意味なんですね!そうです、そうです。歌舞伎に振り向いてもらいたくて始めました。もちろん歌舞伎を愛する皆さまにも僕を見てもらいたい、こんなに歌舞伎を好きなんだと知ってほしいという思いもありますが、何よりも僕は10代の頃からずっと歌舞伎に片思いしているんです。――では歌舞伎から振り向いてもらっている今は、何か別の目標が?いや、例えば恋愛にたとえると、ずっと恋していた相手が僕に気付いてくれて「もしかしたら向こうも僕のことを思ってくれているのかも……?」と思ったところで、相手へのアピールを止める男なんて嫌でしょ(笑)? あなたの愛情はそれまでのものね、って相手を失望させちゃう。なので引き続きアピールは続けていきたい。言ってみれば、恋から愛に移行している段階。僕は歌舞伎を通じて愛を学ぼうとしている……(笑)。――(笑)。今のフレーズ、見出しにしていいですか。してください、してください(笑)。もうね、愛って本当に海と同じで、広くて深く澄んでいるものだから、溺れないようにしないと……。――止まりませんね(笑)。右近さん、言語センスとサービス精神が素晴らしいですよね。僕ね、退屈が一番嫌いだし「面白くない」が一番の罪だと思っているフシがあるんですよ。喋ることも表現のひとつだと思いますから。――インタビュアーとしては助かる限りです!歩けなくなるまで“出し切る”のが理想――右近さんの近年のご活躍ぶりから、長年の歌舞伎ファン以外にも、歌舞伎を観始めたばかりのお客さまもご覧になるかと思います。改めて今回の演目である二作について教えてください。まず『夏祭浪花鑑』は。『夏祭』は市井の話ですが、ある意味武家社会にも似た、義理や人情といった“自分の命よりも大切なもの”がある社会の中に生きる団七という懸命な男が主人公。そこに義理のお父さんが悪役として絡み、物語が生まれる。「舅殺し」と呼ばれますが、ふとした過ちから親を殺める、単純に言えば「事故が事件になっちゃう」話。でも実は上演しない場面も含めるととても長くスケールの大きなお芝居で、お家騒動なども絡み、忠義など昔の日本人の美学がふんだんにつめこまれています。様式美、決め台詞、立ち回りの絵面としての美しさが堪能できる。何よりも人殺しをし、夏祭りの喧騒の中に消えていく男に拍手喝采が起こるというのは「そんなことあるかい」と思いつつ、歌舞伎ならではの臨場感を楽しんでいただけると思います。現代美術家・横尾忠則氏に直談判したという特別版ポスター――『道成寺』はいわゆる道成寺伝説を基にした歌舞伎舞踊。こちらも話の筋は単純で、男に逃げられた女の執念の物語、とひと言で説明できます。男への恨みで、女が蛇になる。その蛇の怨霊が踊り子に化け、道成寺という寺に現れてお坊さんの前で踊りを披露するのを、お客さまが目撃しているという形で見せる舞踊演目。女形の美しさの要素がふんだんに織り込まれ、ひとりの女性がずっと踊っている中で初恋のような初々しさから強い恋心、それが恨みに変わるまでを表現していきます。様々な要素が入るし、衣裳も変わるし曲もテーマもどんどん変わるので、退屈しない作りですし、筋がなくても楽しめる、古典としての強みが伝わる作品です。――この大作2本を、1日2回ずつやるのは大変そうです。そうですね。でもやっぱりコロナ禍以降、ひと月のうちに何役も大役をできるというのは、特に若手にとっては難しくなっていますので、この大変さは自主公演でしかできない。またスケジュール的な大変さなどははある種の限界はあると思いますが、僕、歌舞伎において自分の中で限界を設定したくないんですよ。2日間で4回公演するのも1回でも多く僕がやりたいから。本当はもっとやりたいくらい。理想は2日目、最後の『道成寺』が終わったら、舞台から楽屋まで歩けなくって台車に乗せられて移動するくらい“出し切る”ことです! あとは女形という生き物は演劇の中でも稀有ですし、僕は男を演じる立役と女形、両方やらせていただく立場で、これだけ振れ幅のある役をひとりの役者が演じるというのはなかなかないことです。そこを観ていただきたいというのはアピールポイントです。受け継がれていく技術と思い――『夏祭浪花鑑』の団七九郎兵衛とお辰、『京鹿子娘道成寺』の白拍子花子、いずれも初役ですが、右近さんの中で印象深い先輩の姿は。団七とお辰と言えば17代目の勘三郎のおじさまがまず思い浮かびます。僕は直接舞台を拝見できた世代ではありませんが、とても憧れており、家で歌舞伎の映像を観る時は“17代目勘三郎率”が高い。もちろん18代目勘三郎のおじさま、勘九郎のお兄様、團十郎のお兄様もなさっており、各先輩それぞれの魅力を見させていただいてます。今回、団七は幸四郎のお兄様に教えていただき、最終的には白鸚のおじさまにも教えをいただく予定です。お辰は中村京蔵さんが先代の雀右衛門のおじさまのお辰の型を覚えていらっしゃるので直接伺って勉強させていただきます。『道成寺』は、曾祖父の6代目菊五郎がこの作品を今の形にブラッシュアップしたということもあり、やはり曾祖父の印象が強いです。そこから師匠である当代の菊五郎のおじさまといった自分のルーツの中にある音羽屋系の方々、あるいは18代目の勘三郎のおじさま、今の勘九郎さんといった中村屋の方々のお顔も浮かびます。そして女形の修行という面で言うと、やはり10代のうちからずいぶんと色々なことを教えていただいた玉三郎のお兄様の存在が大きいです。その玉三郎のお兄様が菊之助のお兄様とふたりで踊られた『京鹿子娘二人道成寺』という人気作があったのですが、「歌舞伎座でしっかりした道成寺の形で踊ることはこれが最後だろう」とおっしゃった時のその舞台はとても印象に残っています。色々なお話を伺い、千穐楽の日も、出番を待たれている場所までついて行かせていただきました。生で観た『道成寺』はあの舞台の記憶がとても強いです。――先輩方から技術とともに思いも受け継がれていくものなのですね。今回は舞踊家であり振付家である尾上菊之丞さんのご子息、羽鳥嘉人さんが初舞台を踏まれるとのこと。右近さんも子役の頃から舞台に立たれています。実は僕が初めて舞台に立ったのは、嘉人くんのお父様である菊之丞先生のお姉様、尾上紫さんが『京鹿子娘道成寺』を舞踊公演で演じられた時なんです。歌舞伎の初舞台は7歳なのですがそれ以前、4つか5つの時でした。その僕が『道成寺』の白拍子花子を初役で挑戦するこの公演で、嘉人くんが初舞台を踏む。嘉人くんは『夏祭浪花鑑』の方での出演ですが、循環しているな……と感慨深い思いがあります。自分の中で、歴史の1ページがめくられる思いです。歌舞伎の世界は大きな家族だなと思うし、自分だけでやっているのではなく、歴史の中に自分がいて、お互いに関わり合っているんだなと改めてかみしめています。ミュージカルの経験で得たもの――さて話は変わりますが、昨年右近さんは『ジャージー・ボーイズ』で、ブロードウェイミュージカルに初挑戦されました。その経験は、歌舞伎に戻った時、あるいは清元の太夫としてのお仕事に、何か影響を及ぼしていますか。これは時差があって、やっている時は無我夢中だったし、歌舞伎から離れていることの不安も伴うし、共演者の皆さんは百戦錬磨で、若手と呼ばれる方ですら全員がミュージカルの舞台を経験している中にひとりで入って、プレッシャーも戸惑いも大きかった。ひとつの技術を習得するにも時間がかかる自分に対してノッキングが起こり、苛立ちすら感じていました。でもやっぱり今思えば確実に良い経験になっています。ミュージカルは歌の中に心があり、そこに気持ちを吹き込むことが大事だし、音楽と音楽の間にお芝居が入り、芝居の流れで歌になり、またお芝居になり……と行ったり来たりする。その作業は新鮮で、勉強になることだらけでした。歌舞伎は、ミュージカルで言うところの歌とお芝居を複数人で分担してやっている形ですので、それをひとりでやるというのはやはり芝居面でも音楽面でもどちらの勉強にもなりますよね。――具体的には、たとえば。まず台詞に対する慎重さが増しました。そして声を使って音を捉えるという作業に対しての感度が上がった。「この音の間にこの台詞をしゃべったら綺麗に収まるんだな」ということを普段あまり考えていなかったのですが、演奏家の方に伺ったら「役者さんはご自分のお芝居のテンポでやられるので、この寸法で終わるかなと塩梅を見計らっています」と言われた。合っているもんだと勝手に思っていたのですが、合わせてくださっていたんです。でも本当はどう思っているのかとお聞きしたら、もちろん「役者さんとそういう話をわざわざする機会もないし、こちらが見計らえば成立しますのでご自分のテンポでどうぞ」とおっしゃってくれるのですが、やはり長唄だったら長唄のそのワンフレーズをその形のまま、お芝居にはまれば音楽家としては気持ちがいい、という話がお聞きできまして。微妙な違いではありますが、一度その音の中で芝居をしてみたらすっぽりハマったし、お客さまの反応も心地よさそうでした。やはり音をちゃんと聞いて合わせるのがいいんだ、という気付きは、ミュージカルを経験したから得たものです。また役者とは別の、家業である清元の太夫としては、音程に対して慎重になりました。清元はすごい高音で節を展開させることが多く、それは繊細な音程を突くのですが、そういう音を攻める時はつい音が下がりがちになるんです。下がるとやはり気持ち良くない。そこは自分としてもシビアになりましたし、三味線を弾いてもらって音をとっても下がらない感じになってきたなと感じています。――ちなみに西洋音楽であるミュージカルの発声と、邦楽である清元の発声はまったく違うものですか。全ッ然違います! 例えば、高音を出す原理をホースの水でたとえると、水勢を強くすると高音が出るのですが、西洋の音楽は水の量を単純に増やして水勢を増す。古典声楽である清元は、同じ水分量の中でホースの口をキュッと絞る感じ。感覚としては日本とブラジルくらい違います(笑)。――興味深いお話をありがとうございました。最後に、歌舞伎の新しいファンが増えていますが、例えば『FFX歌舞伎』で初めて歌舞伎に触れた方が次に何を見ればいいのか迷っていることもあるかもしれません。そういった方々にこの『研の會』のアピールをするとしたら。歌舞伎座の興行などは、色々な役者さんが主役を勤め、それぞれの思いが詰まっていますが、この『研の會』は“僕の思い”しか詰まっていません! もちろん出演してくださる皆さんの思いのおかげでやらせていただいている公演ではありますが、僕の「これをやりたい、これを観て欲しい」という強い思いは、観てくださったら必ず伝わるはず。惰性や義務といった言葉とはもっとも遠い場所にある公演です。また、新作歌舞伎の時……例えば『刀剣乱舞』でいえば、もともとあるコンテンツへの真剣な気持ち、歌舞伎に対する真剣な気持ち、キャラクターに対する真剣な気持ち等々、真剣さが四方に分散していますが、『研の會』は歌舞伎に対しての真剣な気持ちのみ、純度100%の僕の歌舞伎愛だけで出来ています。僕が歌舞伎を好きな気持ちをストレートに詰め込みましたし、誰かが何かを好きな気持ちって伝播していくと思うんですよね。これで伝わらなかったらちょっと役者稼業考えます……という思いで挑みますので、ぜひいらしてください!取材・文:平野祥恵撮影:興梠真穂ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★尾上右近さんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>尾上右近自主公演 第七回『研の會』一、 夏祭浪花鑑二、 京鹿子娘道成寺出演:尾上右近、坂東巳之助、中村米吉、羽鳥嘉人、尾上菊三呂、中村莟玉、中村種之助、中村鴈治郎ほか2023年8月2日(水)・3日(木)昼の部11:00開演/夜の部16:30開演場所:東京・浅草公会堂尾上右近自主公演 第七回『研の會』のチケット一般発売に先がけて、ぴあアプリ先行が決定!6月17日(土) 12:00(正午)より受付開始! この機会にぜひ、ぴあアプリをDLのうえ、お申込みください!詳細は こちら() から
2023年06月16日6月16日(金) 12時より歌舞伎の公式有料動画配信サービス「歌舞伎オンデマンド」にて、今年5月に上演された歌舞伎座『團菊祭五月大歌舞伎』の全演目の有料配信がスタートした。「歌舞伎オンデマンド」は最新の舞台作品から選りすぐりの名演、歌舞伎俳優によるトークショーなど、“いつでもどこでも楽しめる”歌舞伎コンテンツをお届けするサービス。劇場で感じる迫力はそのままに、配信ならではの目線や細かい仕草、俳優の息遣いなどを楽しむことが出来る。また、初代尾上眞秀の初舞台を記念した特別インタビューも配信することが決定。初舞台を振り返る貴重なインタビュー映像の配信は、歌舞伎オンデマンド初となる。『音菊眞秀若武者(おとにきくまことのわかむしゃ)』で初代尾上眞秀として初舞台を踏み、10歳とは思えない堂々とした立居振る舞いで、可憐な女童と凛々しい岩見重太郎の2つの姿を見事演じきった尾上眞秀。インタビュー映像には、初舞台が決まった時の心境や祖父・尾上菊五郎からの教え、約1カ月の舞台を乗り切った元気の源などを、自身の言葉で語った等身大の姿が収められている。<配信情報>「團菊祭五月大歌舞伎」配信期間:6月16日(金) 12:00~7月6日(木) 23:59まで※購入後7日間繰り返しご視聴可能配信場所:歌舞伎オンデマンド【配信演目】■舞台映像6演目:2,200円~3,300円(税込)『寿曽我対面』、十二世市川團十郎十年祭『若き日の信長』、初代尾上眞秀初舞台『音菊眞秀若武者(おとにきくまことのわかむしゃ)』、『宮島のだんまり』、春をよぶ二月堂お水取り『達陀(だったん)』、『梅雨小袖昔八丈』『髪結新三』配信はこちら:【初代尾上眞秀初舞台記念セット】『音菊眞秀若武者』:3,700円(税込)【収録内容】1. 本編2. 初代尾上眞秀初舞台記念「尾上眞秀特別インタビュー」3. イヤホンガイド「Web講座」※ご視聴には歌舞伎オンデマンド連携の配信プラットフォーム「MIRAIL(ミレール)」の会員登録(無料)/ログインが必要です。
2023年06月16日俳優のケイン・コスギが出演する、大正製薬「リポビタンゼリーZERO」の新CM「わがまま」編が15日より、YouTubeやTwitter上で配信されている。新CMでは、会議前に「NO〜! NO〜! NO〜! ファイトは欲しいけど、カロリー&糖類は要らないの~!」と、子どものように駄々をこねるケインが登場。ファイトは欲しいけど、カロリー&糖類は要らないと一見矛盾したわがままをどう叶えるのか。その要望に応えるのが「リポビタンゼリーZERO」だということを、ケインが面白おかしくシュールに表現している。ケイン自身も「初めて駄々をこねる演技をした」とコメントしていた今回の撮影。どんな演技が展開されるのか、期待と緊張感が入り混じるなか本番がスタート。本番一発目から、ケインが全力でわがままを叫ぶ圧巻の演技を披露し、さらにテイクを重ねるごとにわがまま表現もどんどん面白くなっていった。
2023年06月15日人気演目を充実の俳優陣でお届け歌舞伎俳優がみどころをわかりやすく解説する「歌舞伎のみかた」 観劇の手引きの無料配布も「初代 国立劇場 さよなら公演」 令和5年7月 歌舞伎鑑賞教室『双蝶々曲輪日記-引窓-』が2023年7月3日 (月) ~2023年7月20日(木) に国立劇場大劇場(東京都千代田区隼町4-1)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて6月7日(水)19:00より先着先行発売開始です。カンフェティにて6月7日(水)19:00よりチケット先着先行発売開始 社会人のための歌舞伎鑑賞教室(お勤め帰りなどにおすすめの18時30分開演回) 公式ホームページ 初代国立劇場最後の歌舞伎鑑賞教室『双蝶々曲輪日記-引窓-』先行販売開始歌舞伎の入門公演として、半世紀以上にわたり延べ650万人を超える方が来場した歌舞伎鑑賞教室。今年10月末からの建て替えによる閉場を控え、初代国立劇場では見納めとなる7月歌舞伎鑑賞教室は、美しい月明かりの夜に仲睦まじい家族に起きた“事件”を情緒豊かに描いた名作を上演します。主演はテレビや舞台などで幅広く活躍する中村芝翫が務め、そのほか令和の歌舞伎を担う充実の俳優陣で上演いたします。公演プログラムと鑑賞のしおりの無料配布もあり、英語音声ガイドの貸出(有料)で、外国人のお客様にもお楽しみいただけること間違いなし!国立劇場大劇場の舞台に実際に上がることができる「【外国人限定】7月歌舞伎鑑賞教室 ステージツアー付きチケット 『The Last National Theatre Open House』」も好評発売中!▼【外国人限定】7月歌舞伎鑑賞教室 ステージツアー付きチケット『The Last National Theatre Open House』 【番組】解説「歌舞伎のみかた」澤村宗之助『双蝶々曲輪日記-引窓-』一幕八幡の里引窓の場南与兵衛後ニ南方十次兵衛:中村芝翫女房お早:市川高麗蔵平岡丹平:中村松江三原伝造:坂東彦三郎母お幸:中村梅花濡髪長五郎:中村錦之助ほか歌舞伎鑑賞教室とは?四百年の歴史を持つ歌舞伎の魅力を、より多くの方々に気軽に楽しんでいただけるよう、人気のある演目を充実した俳優陣でご覧いただきます。また、歌舞伎俳優がみどころなどをわかりやすく解説する「歌舞伎のみかた」もご好評いただいております。ご観劇の手引きになる豆知識を小冊子にまとめた『歌舞伎―その美と歴史―』やプログラムの無料配布など歌舞伎を初めてご覧になる方にも最適な公演です。公演概要「初代 国立劇場 さよなら公演」 令和5年7月 歌舞伎鑑賞教室『双蝶々曲輪日記-引窓-』公演期間:2023年7月3日 (月) ~2023年7月20日(木)会場:国立劇場大劇場(東京都千代田区隼町4-1)■公演スケジュール7月03日(月) 11:00 / 14:307月04日(火) 11:00 / 14:307月05日(水) 11:00 / 14:307月06日(木) 18:30☆7月08日(土) 14:307月09日(日) 11:00 / 14:307月10日(月) 11:00 / 14:307月12日(水) 14:307月15日(土) 11:00 / 14:307月18日(火) 11:00 / 14:307月19日(水) 11:00 / 14:307月20日(木) 18:30☆※開場は開演の30分前の予定です。※この公演には休憩がございます。※11時開演:13時05分終演予定/14時30分開演:16時35分終演予定/18時30分開演:20時35分終演予定☆6日(木)、20日(木)は「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」です。演目・出演者・料金は通常の歌舞伎鑑賞教室と同様です。■チケット料金学生全席:1,800円一般1等席: 4,500円/2等席: 3,000円(全席指定・税込)<カンフェティ取扱>先着限定!1等席:4,500円(全席指定・税込)→4,300円! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年06月07日開放感がすごい洗面スペース&トイレ滝沢さんは昨年、築20年となる自宅の配管が壊れたために大規模修繕を決行。このたび新しくなったバスルームから寝室まで、動画で公開しました。まずは洗面スペースから。リフォームにあたり、自ら絵を描いて建築家さんに提案したという滝沢さん。絵では伝わりきらない部分も旦那さまが図面にし、多くのこだわりを伝えました。その結果、好みの石を組み合わせたという大理石の洗面台や壁、そして埋め込みライトの鏡に、洗面台の下をすべて使った収納など、オシャレでスタイリッシュな外観と使いやすさを完璧に両立。収納はサイズも細かく指定して注文したのだとか。大きな天窓は電動で開くようになっており、通気性もバツグン。長女と次女もお化粧するようになり、洗面台を2つにしたことで、ラグジュアリーホテルのような雰囲気がさらに増しています。隣接するトイレはドアがなく、ガラス張りの壁のみ(!)。大きな観葉植物で視線を遮っているだけですが、以前からこのような感じだったそうで、滝沢さんはシースルー状態に全然抵抗なく、服を脱いで全裸でトイレに行ってからお風呂に行く流れで使っているといいます。娘たちはすっぽんぽんで踊ってもいるそうで、まさに開放的なスペース。滝沢さんはバスルームのシャワーまわりやシャンプー置き場の設えも、何㎝単位で指定するなど細かく注文。バスルームにも床暖房が備わり、防水スピーカーも完備して、快適なお風呂時間を過ごせそうです。ちなみにバスルームのドアはガラスになっているため、水滴は汚れの原因に。滝沢家ではお風呂に最後に入った人は壁など細かいところまで水滴をしっかりとってから出るという大仕事が待っているのだとか。続いてカメラはご夫婦の寝室へ。大きなサイズのベッドもリフォームに合わせて、20年使ったものから新調したといい、いかにも寝心地良さそうです。「壁で仕切るのがあまり好きじゃない」ため、水回りと寝室は薄いガラス扉で区切られている程度で、全体的に開放的な雰囲気です。天窓から明るい太陽光が入ってくるので、余計に開放感があるのかもしれません。この豪邸を建てた20年前は夫婦2人だけの生活だったのが、今や子ども3人と愛犬の家族に。滝沢さんは「今回引っ越ししてまで改装する機会ができちゃったから大変だったけど、こういう機会もあまりないし良かったかなと思ってる」と明かし、リフォームにより大幅に増えた収納スペースも今後紹介していきたいと話していました。
2023年06月06日Tシャツやニットは「引き出しの高さと幅に併せて畳んで収納」3人の子どものママでもある滝沢眞規子さん。YouTubeではお弁当作りに役立つレシピ動画のほか、自宅のキッチン収納ルールや家事ルーティンなど、ライフスタイルに関する動画も度々アップしています。動画で、自宅のクローゼットルームも公開している滝沢さん。自身もモデルで、夫の滝沢伸介さんがファッションデザイナーということもあってか、とにかく洋服がたくさんあるようで、クローゼットそのものが広々。高級アパレルショップのようなスタイリッシュなデザインで、お部屋の真ん中にあるテーブルにも引き出しがついており、こちらにもたくさんの洋服が入っているようです。モデルという職業柄、ワンシーズンで「1回しか着ていないアウター」なども多いという滝沢さん。それをクリーニングに出すのはもったいないので、スチーマーでお手入れしてからしまっておくそう。除菌効果もあるのでカビ防止にも役立つそうです。スチーマーは滝沢さんにとって衣類ケアに欠かせないアイテム。センタープレスのパンツやシャツのシワが気になったときや、焼肉屋さんなどに行って洋服にニオイがついてしまったときにもよく使っているそう。サッとあてるだけで洋服のシワなどが気にならなくなるので、中高生の子どもの制服のシワが気になるという家庭にもおすすめだとか。Tシャツやニットなどは「引き出しの高さと幅に併せて畳んで収納」しているという滝沢さん。トップスも、着る前にシワなどが気になったらスチーマーをかけるといいます。また、引き出しの中に「洋服のお手入れグッズコーナー」があり、ゴミを取るためのコロコロクリーナーや、娘さんが出かける準備をしながら使っているという前髪カーラーなどが入っていました。お手入れグッズをすぐ使える場所にしまっておくと、洋服を選ぶついでに手軽にケアできるので便利ですね。
2023年05月28日東京丸の内、丸ビルで体験型イベント「丸ビルde歌舞伎」が開催される。本イベントは、初心者がわかりやすく歌舞伎の世界を知り、身近に感じることのできるもの。エントランスロビーには、いつもは歌舞伎の舞台で活躍している、様々な歌舞伎の動物たち(小道具)が来場者を出迎え、中村梅乃らによる歌舞伎の実演レクチャ―、中村莟玉による舞踊『玉兎』(素踊り)が披露される。歌舞伎に興味はあるけど、まだ観たことのない人にピッタリのイベントになりそうだ。また、丸ビル1Fのマルキューブでは5月27月(土)から6月2日(金)まで歌舞伎の巨大な“親子クジラ”が展示され、人気キャラクター「カナヘイの小動物」と歌舞伎がコラボしたグッズが販売される。丸ビルde歌舞伎5月28日(日) 13:30~/16:00~5月29日(月) 16:00~/19:00~(各回約90分予定)丸ビル7F 丸ビルホール出演:歌舞伎俳優 中村莟玉ほか一.レクチャー中村梅乃中村莟玉 ほか二.歌舞伎舞踊『玉兎』(素踊り)中村莟玉ロビー開場時間5月28日(日) 12:00~18:005月29日(月) 14:30~21:00■チケット情報
2023年05月15日頭皮から顔・首までの悩みに対応、全てがかなう美容液エブリカラーデイズ合同会社(以下、エブリカラーデイズ)が、「エブリカラーデイズ エッセンスローション(ZERO)」を、5月10日に発売した。エブリカラーデイズは、2019年に理美容サロン向けの新カテゴリーアイテム「ZEROカラーケアフォーム」を発表し、多くの人に愛用されてきた。今回発売した「エブリカラーデイズ エッセンスローション(ZERO)」は、頭皮から顔・首までの悩みに対応。ヘアだけでなく、顔からデコルテまでのシワやたるみが気になる人に向けた美容液となっている。肌のバリア機能を守り、うるおいを維持「エブリカラーデイズ エッセンスローション(ZERO)」には、3種のヒト型セラミドやユズセラミドなどを配合。肌のバリア機能を守り、うるおいを維持する。また、リンゴ果実培養細胞エキスやナイアシンアミドにより、ハリと弾力を与え、カキタンニンやシクロデキストリンなどで、年齢肌や頭皮の過剰な皮脂をケアしてニオイ対策も可能だ。石油系界面活性剤や紫外線吸収剤、安息酸ナトリウム、パラベンなどを含めた15成分は不使用となっている。(画像はプレスリリースより)【参考】※エブリカラーデイズ合同会社 プレスリリース
2023年05月13日レンチンでできるチャーシューが見た目超豪華!3人の子どものママでもある滝沢眞規子さん。Instagramでは家族のために作ったおいしそうなお弁当の写真を定期的にアップしています。そんな滝沢さんが「15分で時短 !子どもたちが喜ぶ、鶏・豚チャーシュー」のレシピを公開。滝沢さんはレンジで簡単にジューシーなお肉料理が楽しめる圧力スチーム調理パウチ「スチーミー®︎」を使って、超簡単においしいチャーシューができるといいます。作り方は確かに「超簡単」。鶏もも肉をそのまま「スチーミー®︎」に入れて揉み込み、600wの電子レンジで8分チンして、5分ほど蒸らすだけ!たったこれだけです。鶏の脂などが気になる場合は、調理前にカットしておきましょう。豚チャーシューも同様です。滝沢さんは250〜300gの肩ロースを半分にカットし、全体にフォークで穴を開けてから「スチーミー®︎」にイン。レンジの加熱時間は鶏チャーシューと同じです。電子レンジで加熱している間にしじみ汁を作ったり、もずく(すりおろし生姜入り)や納豆(釜揚げしらす&ネギ入り)を器に盛り付けたり、副菜の準備をする滝沢さん。チンするだけなので、その時間で他のおかずを用意できるのがうれしいですね。さらに滝沢さんは、鶏チャーシューの余ったタレも無駄にしません。このタレを使って、ササッとししとうを炒めちゃいます。鶏の旨みがたっぷりのタレで炒めたししとう、絶対おいしい~。できあがった鶏チャーシューと豚チャーシューは、クレソンや大葉、ミニトマトを敷いたお皿に盛り付けて、炒めたししとうを添えます。盛り付けセンスもあって、見た目は超豪華な逸品。ご飯と汁物、副菜と一緒に並べれば、すごく手の込んだ献立にしか見えません……!下ごしらえなどの手間もほとんどいらず、レンジでチンするだけで本格的なチャーシューができるので、お弁当やおもてなしにも、フル活用できちゃいますね。<作ってみたい! 滝沢眞規子さんの絶品レシピ>✅滝沢眞規子さんが人気のお弁当トップ10を発表! おいしく作るポイントも✅滝沢眞規子さん、留学中の息子がリクエスト「我が家の定番・キムチチゲスープ」のレシピ✅滝沢眞規子さん2時間で「作り置きおかず15品」主菜から副菜までたっぷり何を作ってる?
2023年05月07日「毎月のように歌舞伎の舞台に立っている市川中車さん(香川照之)ですが、6月公演でついに主役を務めます」(歌舞伎関係者)昨年8月に銀座のホステスに対する性加害を報じられた香川照之(57)。昨年末の「十二月大歌舞伎」で舞台復帰しているが、歌舞伎ファンからは辛口な声も聞こえてきた。「まったく声が出ていませんでしたね。襲名披露した10年前から変わっていないようで残念でした」「六月大歌舞伎」では、『傾城反魂香』で主役の浮世又平を演じるが、果たして観客を満足させることはできるのか。「通称“吃又(どもまた)”と呼ばれる人気の演目です。吃音を抱える主人公が自分のコンプレックスを克服し絵師として成長していく物語で、夫婦愛も描かれます。中車さんにとって初めて演じる役どころですが、主役としてどれくらいの存在感を出せるかに、今後がかかってくると思います」(歌舞伎ライター・仲野マリさん)いっぽう、テレビについては“追放”されたまま半年以上が過ぎた。「香川さんと結びつきの強かったTBSからも声はかかりません。7月期の日曜劇場は主演が堺雅人さん、演出は福澤克雄さんと『半沢直樹』チームの制作だったのですが……」(テレビ誌記者)そんな香川は、自分をとりまく状況について近しい仲間にこう語っているという。「“テレビ復帰はもう諦めた。俺にはもう歌舞伎だけだ”と言っていました。性加害報道でそっぽを向いた視聴者よりも、“自分を理解してくれるお客さんのために演技したい”とも……」(香川の知人)梨園だけで生きていく決断をしたという香川。「先輩後輩にかかわらず、自分から挨拶したり、差し入れがあればおすそ分けするなど殊勝な態度です。以前は時折見られた“上から目線”も消えましたね」(前出・歌舞伎関係者)出演の決定権を持つ座頭には特に気を使っているようだ。「中車さんをよく起用しているのが、市川猿之助さん(47)です。中車さんは、演技で評判を落とすと彼の顔をつぶすことになってしまうので、必死ですよ。また、復帰の手を差し伸べてくれた市川團十郎さん(45)にも、一生頭が上がらないでしょう」(前出・歌舞伎関係者)主役に向けて、歌舞伎にとりつかれたように稽古しているという。ドラマ『半沢直樹』では一度失脚した大和田常務が復活していたが、果たして香川もしぶとさを見せられるか。
2023年05月01日Snow Manが主演・演出を務める舞台『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』がついに開幕!18年もの歴史を持つ「滝沢歌舞伎」という一大シリーズの“大詰め”にふさわしい、華やかで愛にあふれた公演の様子をリポート♪まさに「集大成」という言葉がふさわしい公演だった。オープニングは、大量の桜吹雪が舞うなか歌い踊る『ひらりと桜』。幕が上がると、Snow Manメンバーたちが「ZERO」という文字が記された大階段に乗り、迫力ある登場を果たす。その勢いのまま『春の踊り』『いにしえ』と曲が続くが、この流れは滝沢秀明氏が主演していたころの定石だった。佐久間大介(30)が「このオープニングは絶対にやりたいって、9人全員の意見が一致した」と語るように、有終の美を飾るためには譲れない演出だったよう。その後も、緊迫感のある殺陣や、大迫力の「腹筋太鼓」など、『滝沢歌舞伎』を代表する演目が続いた。見せ場の歌舞伎パートでは、定番となった『五右衛門ZERO』や『男と女の舞』だけでなく、過去18年の公演のなかで印象的だった題材を、オムニバス形式で披露する場面も。9人が集結して大見えを切るシーンは、その迫力に圧倒されてしまった。そして、いよいよ迎えるクライマックス。9トンの水が降りしきるなか踊る『Memories』には、深澤辰哉(30)いわく「Snow Manを語るうえで『滝沢歌舞伎』は絶対に欠かせない」という思いを込めたそう。実際、彼らの歴史を感じさせるような演出もあり、思わず目頭が熱くなった。ラストは、出演者全員が笑顔で『LOVE』を歌い上げ、爽やかな雰囲気で終演。終わりを迎える寂しさも、優しく包み込んでくれるような、温かく愛にあふれたフィナーレだった。
2023年04月17日『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』の模様が、4月12日(水) に配信されることが決定した。『ファイナルファンタジーX』は、2001年に「ファイナルファンタジー」シリーズの第10弾として発売されたロールプレイングゲーム。大いなる脅威「シン」に立ち向かう少年と少女の切ない物語が、シリーズで初めて採用されたキャラクターボイスや状況に応じて表情が変化するフェイシャルアニメーションの採用により感情豊かに描かれ、その感動的な物語は今なお多くのユーザーに愛され続けている。新作歌舞伎として世界初上演される今回は、主人公のティーダ役を尾上菊之助、ヒロインのユウナ役を中村米吉が担当。そのほかアーロン役で中村獅童、シーモア役で尾上松也、ルールー役で中村梅枝、ルッツ役、23代目オオアカ屋役で中村萬太郎、ワッカ役で中村橋之助、リュック役で上村吉太朗、ユウナレスカ役で中村芝のぶ、キマリ役で坂東彦三郎、ブラスカ役で中村錦之助、ジェクト役で坂東彌十郎、シド役で中村歌六が出演する。映像配信は10月31日(火) までの期間限定となっており、4Kでの配信に加え、配信チケットとのセット販売でのみ購入できる電子プログラムも用意される。また今後世界配信にむけて英語字幕版も準備中で、配信時期など詳細は決まり次第発表される。<配信情報>木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』【配信・販売期間】fullHDステレオ:4月12日(水) 0:00~10月31日(火) 23:594K5.1chサラウンド:4月18日(火) 0:00~10月31日(火) 23:59※視聴期間は購入から10日間※チケット情報など詳細は公式サイトでご確認ください。<公演情報>木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』3月4日(土)~4月12日(水) IHIステージアラウンド東京※休演日:3月8日(水)、15日(水)、22日(水)、29日(水)、4月5日(水)【前編】開場11:30 / 開演12:00 【後編】開場17:00 / 開演17:30『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』CGビジュアル企画:尾上菊之助脚本:八津弘幸演出:金谷かほり尾上菊之助【配役】『ファイナルファンタジーX』相関図尾上菊之助/ティーダ中村獅童/アーロン尾上松也/シーモア中村梅枝/ルールー中村萬太郎/ルッツ、23代目オオアカ屋中村米吉/ユウナ中村橋之助/ワッカ尾上丑之助/ティーダ(幼少期)、祈り子上村吉太朗/リュック中村芝のぶ/ユウナレスカ坂東彦三郎/キマリ中村錦之助/ブラスカ坂東彌十郎/ジェクト中村歌六/シド【チケット情報】(税込 / 全席指定 / 前編・後編通し)・SS席:32,000円※非売品オリジナルCGビジュアルアクリルスタンド付・S席:28,000円※非売品オリジナルCGビジュアル公演ポスター付・A席:24,000円・B席:19,800円※前編または後編のみの各チケットは、SS席:18,000円、S席:16,000円、A席:14,000円、B席:11,000円(全て税込)を予定しております。なお、非売品特典グッズは付きません。【注意事項】※SS席、S席の非売品特典グッズはご観劇日当日、劇場内でのお渡しとなります。※未就学児童は入場できません。※チケットはお一人様一枚必要です。※やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。※車椅子でご来場予定のお客様はチケット(SS席)を購入後、ご観劇日の2営業日前までに下記ステージアラウンド専用ダイヤルまでご連絡ください。付き添いの方がご観劇される場合もSS席チケットが必要になります。車椅子スペースには限りがあり、ご購入のお座席でご観劇いただく場合もございます。チケット購入リンク:関連リンク公式HP:公式YouTube:公式Tiktok:公式Twitter:公式Instagram:
2023年04月11日人気グループのSnow Manが主演・演出を担当する『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の初日前会見が4月7日、東京・新橋演舞場で行われ、メンバーの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が勢ぞろい。初演出を担い、『滝沢歌舞伎 ZERO』の集大成にして、ファイナルを飾るにふさわしい本公演への意気込みを語った。2006年に『滝沢演舞城』として誕生し、2019年にSnow Manが受け継ぐ形で『滝沢歌舞伎 ZERO』としてさらなる進化を遂げ、歌、ダンス、アクロバット、腹筋太鼓、鼠小僧、タイトルにもなっている歌舞伎と、さまざまなエンターテイメントで魅了した本公演。そのファイナルとなる『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』が、4月8日から4月30日まで新橋演舞場で上演される。また、本公演のライブ映像を日本全国の映画館に配信するライブビューイングの開催も発表されている。無事にゲネプロ(公開舞台稽古)を終え、挨拶に立った岩本は「高揚感とワクワク感、それと少しの寂しさがある」と胸中を明かし、「同じ気持ちを共有した状態で、ここから1ヶ月間が始まるという楽しみな思いでいっぱいです」と抱負をコメント。過去に挑んだ演目に加えて、滝沢秀明氏の演目も盛り込まれており「難しく、かつ面白さがある」と話していた。自身は演目『変面』で滝沢氏と同じ歴代タイ記録の8枚に挑戦し、「難易度が全然違う。見どころは、8枚がメンバーカラーになっているところ」だとアピールした。エターナル・プロデューサーであるジャニー喜多川氏への思いを問われると「ジャニーさんも大好きだった舞台のひとつ。ジャニーさん、滝沢くんがいてくれたからこそ、今の自分たちがいて、今の作品があるので、一瞬一瞬、感謝の気持ちをもって、お客様に愛を届けたいですね。きっと(ジャニー氏も)見に来てくれると思う」と背筋を伸ばした。滝沢氏については、「演じて伝えたい」「いつも通りダメ出ししてほしい」とメンバーが口々に思いを語り、佐久間は「劇場に来てほしいですけど、足がこうなりそう」と足がガタガタ震えるしぐさを披露。ラウールは「ツイッターに感想を書いてほしいですね。ハッシュタグをつけて」と滝沢氏への要望を明かした。目黒はオープニングを飾る「春の踊り」「いにしえ」について、「特別な思いがあって、絶対に入れたいと思った」と強い思い入れ。「ジュニア時代に、Snow Manだけがやる振付を見て、ずっとかっこいいなと思っていた」と振り返り、「それを今回(Snow Manのメンバーとして)できたことは、自分にとっては感慨深い瞬間」だと声を弾ませた。渡辺と佐久間も同じ意見だといい、「オープニングの『春の踊り』『いにしえ』はタッキーがフライングをしていたんですが、今回は照明さんが、いかにもタッキーが飛んでいるように、サーチしてくれている」(渡辺)、「あの2曲は絶対にやりたいという話をみんなでしていて、最初に決めましたね」(佐久間)と、やはりオープニングを見どころに挙げていた。『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』初日前会見より『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』初日前会見より「僕たちができる限りの演目は詰め込んだ。Snow Manを語る上で必要な『Memories』は僕たちにしかできないパフォーマンス」(深澤)、「舘さん(宮舘)は歌舞伎を経験しているので、共演する『五右衛門』は緊張する部分がある」(向井)、「僕たちがバックについていた頃も含めて、歴代の演目がメドレー形式でぎゅっと詰め込まれている。それを自分たちでやるのは、感慨深い」(阿部)、「仇討ちで階段から落ちるシーンは、阿部を見て、深澤を見て、最後に刀を見て、クッと気合を入れて飛び込んでいる」(宮館)とメンバーそれぞれに、こだわりポイントがある様子。ラウールは「腹筋太鼓ですね。初めて挑戦した15歳の頃は、薄い細い体で叩いていたので、年々成長した姿を感じてもらいたい」とアピールしていた。取材・文・撮影(会見写真):内田涼<公演情報>『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』会場:新橋演舞場公演日程:2023年4月8日(土)~4月30日(日) 千秋楽『滝沢歌舞伎ZERO FINAL 映画館生中継!!』開催期間:2023年4月19日(水)~4月30日(日) 千秋楽(15公演)
2023年04月08日『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の公開ゲネプロが7日に東京・新橋演舞場で行われ、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)、が取材に応じた。同作は2006年よりジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明が主演した和によるスーパーエンタテインメントシリーズ。2018年に滝沢が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、2020年には『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が公開された。今回のこだわりについて聞かれると、佐久間は「『春の踊り』からの『いにしえ』は滝沢くんがやられていた時のオープニングなんですけど、みんなで『絶対にやりたい』と話して、最初に決めましたね。その時に照明とか雰囲気でいろんな思いを乗せて歌っている演出がよくてグッと来ます」と明かす。渡辺も「『春の踊り』と『いにしえ』はタッキーが客席上空をフライングをしていたんですよね。それを今回照明さんが、いかにもタッキーが飛んでるかのようにサーチをしてくれてるんですよ」と明かすと、周囲は「言っちゃった!」とツッコむ。佐久間は「しかも、その後に僕たちがこう手を伸ばして」、渡辺は「タッキーをキャッチするという」と振りの解説を行い、ラウールは「感じさせるくらいでいいのよ」と的確な言葉。渡辺は「お客さんには意図がわかるかわからないくらいの演出になっていて、舞台に立つ上での思いとして、メンバーとスタッフさんで考えて踏襲しているというのはあります。気づいた人は通なお客様だな」と語り、深澤は「でも言っちゃったから気付くよ」とツッコみ続けていた。“変面”のパフォーマンスを行った岩本は「今まで6枚が最高だったんですけど、今回滝沢さんとタイの8枚にさせていただいて、2018年に滝沢さんが最後にやった曲と同じ曲を使わせていただいている」と見どころをプッシュ。「その時代を知っている人、知らない人もみんながおおって思ってもらえるワンシーンなのかな」と自信を見せる。さらには「個人的に8枚をメンバーカラーにもさせてもらっていて、たぶんメンバーは知らないなと思いながらやっています」と明かすと、向井は「知ってましたよ! 独り言で聞こえました。『メンバーカラー入れたいんだよね』と聞いてました」と新たな事実も。変面が8枚になったことについては、岩本が「難易度が全然違う。滝沢くんですら大変だったところに立たせていただいている。滝沢くんもどういう気持ちだったのかな、あの時、僕はJr.で滝沢くんの横にいた側だったので、そういう思いもなんか不思議だなと思いながら、いろんな思いを抱えながらやらせてもらっています」と思いを馳せていた。実際に滝沢に見てもらいたいという9人だが、「どうやって来るのかな?」「変装とか?」と想像を膨らませ、佐久間は「飛んでくるんじゃない?」と予想し、深澤は「ライブビューイングもありますからね」と宣伝。目黒は「どうする? 普通に幕が開いてそこにいたら」と問いかけ、佐久間は「(自分たちは)普通に立ってるけど足だけこうなってると思う」と足が震える様子を再現する。滝沢へのメッセージを問われると、阿部は「演じて伝える、みたいなことにしたい」、向井は「ただ見てほしい」、渡辺は「いつも通りダメ出しをもらいたい」、目黒は「成長してきた僕たちを見てほしい」と思い思いに発言する。ラウールは「せっかくなので、Twitterに書いて感想を書いて広げてほしい。けっこうフォロワーが多いみたいなので」と希望し、ハッシュタグも「#滝沢歌舞伎ZEROFINAL最高」と指定、向井は「書きそうやな〜」と期待する。メンバーはフォトセッションでも「タッキー!」「元気してる?」と呼びかけ、向井が阿部に「ビデオレターちゃうねん」とツッコんでいた。公演は新橋演舞場にて4月8日〜30日。
2023年04月08日『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の公開ゲネプロが7日に東京・新橋演舞場で行われ、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)、が取材に応じた。同作は2006年よりジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明が主演した和によるスーパーエンタテインメントシリーズ。2018年に滝沢が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、2020年には『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が公開された。初日を控え、岩本は「リハーサルを経てこうやってゲネプロで皆様に見ていただいて、初日が始まるんだなという高揚感とワクワク感と寂しさがあります」と心境を吐露。「滝沢歌舞伎を『ZERO』の前から知ってくださっているスタッフさんだったり、見てくださるお客様も多分この同じ気持ちをみんなが共有した状態で、ここからの1カ月間が始まるという楽しみな思いでいっぱいです」という岩本は、18年間続けられた作品のファイナル公演とのことで「自分たちがやらせてもらってた演目プラス、滝沢くんがやっていた演目に挑戦させていただいてるので、難しかった点かつ面白かった点がメンバーそれぞれにあると思います」と語った。それぞれのこだわりについて聞かれると、ネタバレ演出事項が頻発し、渡辺が都度「カットで!」と叫ぶという一幕も。向井は「個人的には舘さん(宮舘)と『五右衛門』をシンメでやらせていただくんですけど、舘さんが歌舞伎を経験して帰ってきたじゃない。シンメを張るわけですから、緊張しちゃう部分がある。負けないように3倍の“腹布団”を入れてる。『大きすぎるので抜きますか』って言われたけど『入れといてください』って」と明かし、ラウールも「盛ってるんだ」と驚く。自分で話しておきながら、向井は「カットで!」と指示し、渡辺は「そろそろOAできるものを……」と要請していた。メンバーの期待を受けた阿部は「『五右衛門』や『男と女の舞』もありますけど、歴代演目をオムニバス形式、メドレーで詰め込んだものをお送りしております。僕たちがバックについてた頃の演目もあるし、それを自分たちでやるのが感慨深くて、メンバーが目立ってるところを見ると懐かしいと感じられるところもありますので、相当な見どころになっています」と語り、安定のコメントに佐久間が「これですよ、見ましたか」となぜかドヤ顔。しかし渡辺は「ぶっちゃけこれもカットでお願いします」とカット認定していた。深澤は「全ていいんですけど、今回最後の方にある『Memories』という演目。滝沢歌舞伎を語る上ではSnow Manが必要だし、Snow Manを語る上では滝沢歌舞伎が必要だし、僕たちにしかできないパフォーマンスなんだなと思ってるので観てもらいたい」と自信を見せるが、向井は「使えるけどパンチがないよね」とダメ出し。阿部は「あの演目にSnoe Manの歴史とかも積もってたりするわけじゃん」とフォローする。目黒は「OPブロックで『春の踊り』『いにしえ』の2曲は絶対に入れたいという気持ちがあって、それはみんな一緒だと思うんだけど、個人的に特別な思いになる瞬間があって、みんなにも言ったことがない」と語り始める。「『いにしえ』のイントロの振り付けは、Snow Manだけがやる振りがある。僕が昔『滝沢歌舞伎』に出た時はSnow Manに入る前だったから“Jr.振り”で、毎回かっこいいなって思って見ていて、それを今回できてる。自分にとってすごく特別な瞬間で、ありがとうね」と感謝する目黒。周囲のメンバーはいい話に感心していたが、渡辺は「これ、カットでお願いします」とボケをかまし、「サイコパスか」(ラウール)、「嫉妬の鬼」(佐久間)、「いいコメント警察」(ラウール)と立て続けにツッコまれていた。ラウールは腹筋太鼓について触れ、「後ろについてくださってるJr.の方とかに、Snow Manが毎回本番前に喝を入れる。『もっと声出せよ』とか、覇気を出してくれみたいな感じで喝を入れるシーンを今朝見まして、結構テンション上がりました」と明かす。一方で目黒は「僕が昔Jr.で出た時に、渡辺くんはすごい怖い先輩だった。先陣切って腹筋太鼓とかで『ちゃんとやれよ、こうだろ』とか言ってたけど、今日はもうすっごい丸くなってた」と暴露する。ラウールも「今日率先して怒ったメンバーで『しょっぴー(渡辺)怒ってなかったね』と言ったら、(渡辺が)『いやちょっと、かわいそうだなって……』と」と丸くなった様子を再現し、渡辺は「いやもう大人になって…」と苦笑した。現在は岩本がリーダーとして喝を入れているそうで、岩本本人は「『あの時にあの言葉を伝えておけばよかった』という後悔だけはしたくないんですよ。『滝沢歌舞伎ZERO』に出れてよかったって思ってもらえる瞬間、チャンスがいっぱいある作品だと思うので、こっちが気づいてってあげられなかったという後悔をしないためにもちゃんと全力でぶつかってあげたい。だからたぶん1番ビビられていると思います」と語った。最後にこだわりを聞かれた宮舘は「すべてにおいてこだわりはみんな持ってると思いますが、唯一持ってるこだわりとしましては、『仇討ち』というシーンの階段から落っこちるシーン。僕の体感では高さ6mくらいあるんですけど、阿部を見て、深澤を見て、最後刀を見てグッと気合を入れて飛び込むという、こだわりを入れてみました」と語る。ラウールが「すごいよね。飛び込んだ先にちゃんとクッションとかあるの?」と尋ねると、宮舘は「……あるよ」と明かし、「俺もね、人だよ」と訴え周囲は爆笑。また向井は宮舘の語る『仇討ち』シーンについて「気に入ってるのがわかるエピソードありまして、帰ってる時に『見せたいものがある』と言われて、ケータイ見せられて、そのシーンで。わざわざ編集して飛ぶ時にスローになってるやつ」と暴露。しかし宮舘は「はいこれ皆さん違います! こちらにいる向井さん、すべて話を盛ってます。僕はスッとケータイを向井くんに出しただけです。見るか見ないかは向井次第」と反論し、向井は「一緒やん! ずるいやん!」と訴える。宮舘は「なおかつこの映像は阿部が撮ってくれて、阿部が編集した」と明かすも、向井は「だいたいあってる! 阿部ちゃんの編集知らんもん。にやにやしながらみせてくれたから」と文句を言い続け、ラウールは「斬られるよ」とバッサリ。宮舘は「後で楽屋で三枚おろしです」とその場を収めていた。公演は新橋演舞場にて4月8日〜30日。
2023年04月08日2023年3月4日(土) より、東京・豊洲のIHI ステージアラウンド東京にて上演中の『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ』。企画・演出・出演の尾上菊之助をはじめ、中村獅童、尾上松也、中村米吉、中村梅枝、中村橋之助、坂東彌十郎、中村歌六ら豪華歌舞伎俳優が集結。旅の始まりから終わりまでを一日で追体験できる話題作のオフィシャルレポートが到着。歌舞伎というエンタメの存在は不思議だ。「歌舞伎」と聞いて、誰もが隈取の化粧や見得をするポーズを思い出すのに、それが何なのかというと「よく分からない」という人は多い。分からないのは、歌舞伎の舞台を観たことがないから。二の足を踏むのは、面白いか面白くないかさえフワッとしているからだろう。「セリフも難しそうだし、高いチケットを買って楽しめなかったら、損した気分になるし……」と思うのは当然かもしれない。そんな、「とても身近なのになんだか遠い歌舞伎」への偏見や思い込みを、3月4日に幕を開けた『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ』(FFⅩ)は、気持ちよく打ち砕いてくれる。原作は、2001年に『ファイナルファンタジー』シリーズの10作目として発売された大ヒットゲーム。世界累計出荷・ダウンロード販売本数は、続編を含めてなんと2110万本以上(2022年3月末時点)という、今も世界中のゲームファンに愛されている名作だ。「ゲーム」の歌舞伎化は、本作が史上初。誰も観たことがない舞台になるのだから、ゲームファンはもとより、歌舞伎ファンも想像がつかなかったのが正直なところ。もともと『FFⅩ』の大ファンで、コロナ禍の自粛中に再びゲームをやり込んだことから改めて感銘を受け、直接スクウェア・エニックスに企画書を送った尾上菊之助(企画と共同演出、主演)とて、大きな挑戦だったに違いない。これまで『風の谷のナウシカ』などの新作歌舞伎を成功に導いてきた菊之助だが、なにしろ「史上初」の舞台なのだ。だが初日を迎えてみると、ネット上には歌舞伎を知らないゲームファンの「歌舞伎って面白い!」という驚きと、「こんなふうに『FFⅩ』を舞台で観られるなんて」との喜びの声が続々と寄せられている。ゲームを知らない歌舞伎ファンも、「歌舞伎の手法をこんなふうに使ってくるとは……!」と新たな視点で楽しみつつ、『FFⅩ』の普遍的なストーリーを満喫している様子だ。左より)シーモア役 尾上松也、ティーダ役 尾上菊之助主人公は、魔物『シン』が人々を脅かす世界「スピラ」に迷い込んだティーダ(菊之助)。彼が召喚士のユウナ(中村米吉)に出会い、彼女を援護する仲間たちと共に『シン』を倒すまでの波乱の旅が、壮大なスケールで描かれる。ブリッツボールの選手ワッカ(中村橋之助)や黒魔導士のルールー(中村梅枝)、ロンゾ族のキマリ(坂東彦三郎)、そしてティーダの父ジェクト(坂東彌十郎)の盟友アーロン(中村獅童)が、ユウナの「ガード」となっていくつもの戦いを乗り越えてゆく。グアド族の族長シーモアが立ちはだかるなか、ティーダたちが知る『シン』の真実とは……。ティーダ役 尾上菊之助、ユウナ役 中村米吉、アーロン役 中村獅童、ワッカ役 中村橋之助、ルールー役 中村梅枝、リュック役 上村吉太朗冒頭、にぎやかな鳴物(歌舞伎で使われる楽器)と共に23代目オオアカ屋に扮した中村萬太郎が登場すると、「口上」(演目の説明)からスタート。「今日初めて歌舞伎を観に来たという方は? 逆に『FFⅩ』をやったことがありませんという人はどれくらい?」と観客に手を挙げさせる。「これだけの人が未知の世界に飛び込んでくれたんですねぇ」と両方のファンに目配りしつつ、「ご安心ください、私が歌舞伎の楽しみ方をお伝えします」と頼もしいひと言。「ツケ打ち」(木の板を打ち付けた音で、役者の足音を表したり、見得をする場面を盛り上げたりする)の解説の後は、『FFⅩ』の物語とその背景も教えてくれ、客席はいつのまにかリラックスした雰囲気に。23代目オオアカ屋役 中村萬太郎続いて『FFⅩ』の美しい旋律(邦楽でのアレンジ)が流れると、正面の巨大スクリーンいっぱいにザナルカンドの廃墟が映し出される。どこからか聞こえてきたのは、ティーダ(菊之助)の声だ。「最後かもしれないだろ? だから、全部話しておきたいんだ」。スクリーンに『新作歌舞伎 FINAL FANTASY Ⅹ』のタイトルが浮かび、ゆっくりと消えてゆく……。ふいに照明が明るく変わると、客席のあちこちに出演者による「町の人々」が登場。その頃には自分もすっかり物語の中に入り込んだような気持ちになっていた。オープニングそして町の人々がブリッツボールの人気選手、ティーダを待ちわびてコールすると、ついに幕が開いてティーダが登場! ワクワクしていた分、「待っていたとはありがてぇ」とのセリフがリアルに響く。実はこれ、歌舞伎の『お祭り』という演目で鳶頭が言う有名なセリフ。客席の「待ってました!」の声(気持ち)に応える、いわばテッパンのやりとりだ。ティーダは続けて七五調での「名乗り」をし、最後は「ティーダたぁ、俺がことッス!」で締めくくる。これも『弁天小僧』のクライマックスのセリフ「弁天小僧菊之助たぁ、俺がことだ」から。これだけで、ティーダが華やかな主役であることが分かるし、『弁天小僧』は音羽屋(菊之助の屋号)の代表的な芸なので、菊之助が率いる本作にもピッタリ。「ティーダ」(ゲーム)と「菊之助」(歌舞伎)、どちらの視点からでも楽しめる仕掛けなのだ。ティーダ役 尾上菊之助そんなふうにして、本作には原作ゲームの魅力のほかに、歌舞伎の表現方法の面白さがたっぷり盛り込まれている。登場人物それぞれの「名乗り」や、軍兵たちが前転宙返りをする「トンボ」を切る立廻りをはじめ、女方たちの美しく見事な「海老反り」、『土蜘』のイメージで糸状のものをシュッと投げる「千筋の糸」、仏像が倒れるように手を使わず直立したまま倒れる「仏倒れ」。さらに一瞬で衣裳の表面が変わり、役自体の隠された内面もあらわになる「ぶっ返り」など、長い年月を経て受け継がれてきたそれらの仕掛けが、物語のあちこちで効果的に使われるのだ。おそらく初めて観るらしい客席の辺りから、「おおー!」というようなどよめきが起こるのも楽しい。シーモアとの闘いその一方で、壮大なスケールで展開する世界観を具現化するため、会場であるIHIステージアラウンド東京の舞台機構も大いに活用。通常、演劇の世界では、大海原も広い空も、ゆったりとした浜辺もにぎやかな街の風景も、具象を抽象化することで表現してきた。だが円形の劇場の内側に360度のステージと、高さ8mの巨大なスクリーンが張り巡らされ、囲まれた客席自体が回る機構を持つ同会場。本作ではゲームのCGビジュアルが巨大スクリーンに映し出され、美しく迫力ある映像が堪能できる。序盤にティーダとユウナたちが海原に船を漕ぎ出すシーンや、クライマックスでの飛空艇が空を飛ぶ場面などは、客席の前方と左右が巨大な映像に囲まれるため、かれらと一緒に乗っているような臨場感が。この点も、これまでの新作歌舞伎にはない魅力だろう。船上の場面飛空艇の場面さらに、「マカラーニャ湖」のシーンも必見。ティーダとユウナのお互いへの恋情が、舞台上のミストスクリーンにまぼろしのように映し出され、演じる菊之助と米吉は言葉にできない気持ちを舞いに込めて踊る。客席からも、あちこちからすすり泣く声が。まるで『FFⅩ』の中に入り込んで、ふたりをじっと見つめているかのような、舞台とも映画とも、またゲームとも異なる新しい感覚だった。左より)ティーダ役 尾上菊之助、ユウナ役 中村米吉クライマックスを盛り上げる「召喚獣」のバトルも、手に汗握る迫力! 召喚獣を擬人化させて、さまざまな「毛振り」でリアリティとスピード感あるバトルが実現。夢中になって見入ってしまった。スピラを彩る魅力的な登場人物たちさて、ここまで演出や仕掛けについて書いてきたが、もちろんそれは演者の力があってこそ。最後にそれぞれの登場人物について触れておこう。まず、ブリッツボールの選手で、語尾が「~ッス」な若者、ティーダを演じる菊之助。歌舞伎作品での品格と、最近ではTVドラマでも落ち着いた男性を演じることが多かったために予想がつかなかったが、実際に観てみるとユウナに合わせた少年らしい拵えでまったく違和感なし。なにより溌剌とした若者らしい発声に驚いた。その瑞々しい声音で感情を爆発させたり、ユウナへの想いをにじませたりするのだから、その芸域の幅広さに改めて脱帽。新しい菊之助の魅力に気づかされたのも嬉しい発見だった。左より)ユウナ役 中村米吉、ティーダ役 尾上菊之助獅童はティーダの父の盟友で、旅に同行するアーロンを好演。頼もしい立ち姿にりゅうとした衣装がピタリとハマり、謎めいてはいるが信頼できる大人の男として魅せる。とある過去からダークサイドに落ちてゆくシーモアを大きさと繊細さとで演じる松也も、堂々たる佇まい。オフは盟友同士の獅童と松也だけに、戦いで斬り合うシーンも息がピッタリだ。なにより“芝居の輪郭”が太いふたりが並ぶと、舞台上の空気がピリッと引き締まる。アーロン役 中村獅童左より)シーモア役 尾上松也、アーロン役 中村獅童ユウナの叔父でティーダたちを導くシド役の中村歌六の誠実さ、ユウナが小さい頃に死んだ父で大召喚士のブラスカ役の中村錦之助の温かさも印象的。シド役 中村歌六ブラスカ役 中村錦之助物語のキーとなるジェクト役の彌十郎は、息子ティーダとの相克を招いてしまう人間くささを、持前の懐の深さで魅力的に表現。子ども時代のティーダ(尾上丑之助)とのやりとりが『FFⅩ』ファンの涙を誘っているのも、彌十郎ジェクトならではだ。ジェクト役 坂東彌十郎その丑之助は、幼少期のティーダと、祈り子の2役。前者では子どもらしい可愛らしさを見せつつも、後者ではこの世の者ならざる表情で、物語の核を示す長台詞を明瞭に聞かせる。客席をグッと引き込む求心力には心から驚かされる。ティーダ役 尾上菊之助、ジェクト役 坂東彌十郎、ティーダ役(幼少期)尾上丑之助ティーダたちと共にユウナのガードを務めるキマリ役の彦三郎は、ロンゾ族という設定柄、顔も全身も青い拵え。無口な青年という役ゆえ台詞は少なめで、その分ユウナを守る気持ちを視線や行動に滲ませる。声の良さに定評のある彦三郎だけに、言葉を発したときの言葉が強く印象に残った。キマリ役 坂東彦三郎ユウナの姉のような存在であるルールー役を務める梅枝は歌舞伎の演目では本格の佇まいを見せて若手女方の中でも図抜けた存在だが、その実力を本作でもいかんなく発揮している。悲しい過去がありながらも仲間たちを優しく見つめ、落ち着いた艶を滲ませる梅枝ルールーは、『FFⅩ』ファンの間でも人気急上昇中なのだとか。ルールー役 中村梅枝ユウナを演じる米吉は、「可愛いすぎる女方」として多方面から注目が集まっている中でのヒロイン役。2022年の『風の谷のナウシカ』タイトルロールや、歌舞伎以外の舞台での主演を経て、女方としての居方にもいっそう陰影が加わった。召喚士としての芯の強さや笑顔の可愛らしさの他に、運命をひとりで受け入れようとする生硬さ、想いを秘めた健気さなど、ふとした横顔に少女の憂いが宿る。ユウナの「異界送り」の動画がネットでバズったのも、米吉のユウナだからこそだろう。ユウナ役 中村米吉異界送りの場面ブリッツボールの選手からユウナのガードとなるワッカ役の橋之助は、自身の大らかな持ち味を活かした役づくり。普段は明るいムードメーカーだが、『シン』によって弟を亡くしたことから、ある民族に対するわだかまりがある。その後は戸惑いつつも先へ進もうとする心情を丁寧に演じた。ワッカ役 中村橋之助23代目オオアカ屋として前編・後編共に口上という大役を担った萬太郎は、シン討伐隊のルッツとの2役。ユウナのいとこで、途中から一行に加わる元気な女の子、リュック役の上村吉太朗と共に、若手実力派として頼もしく舞台を支えている。リュック役 上村吉太朗そして伝説の女性ユウナレスカには、中村芝のぶ。最後まで物語の緊張感が途切れないのは、圧倒的なオーラで終盤のクライマックスを盛り上げる、芝のぶユウナレスカの存在が欠かせないだろう。ユウナレスカ役 中村芝のぶ左より)ユウナレスカ役 中村芝のぶ、アーロン役 中村獅童振り返ってみれば、『シン』に立ち向かう旅やティーダとユウナの恋など主旋律のほかに、常に通奏低音のように聞こえているのが、親子の絆だ。ティーダと父のジェクト、シーモアと父で族長だったジスカル、そしてユウナと父ブラスカ。それぞれの親子の情愛が、哀しい、あるいは愛おしい運命と共に描かれる。それは歌舞伎でもしばしば描かれるテーマであって、本作での陰影も、歌舞伎俳優たる演者の力量あってこそだろう。中でもシーモアとジスカルの過去のエピソードは、今回新たに付け加えられたオリジナル。ゲームでは描かれなかったシーモアの葛藤と、彼が闇に落ちた理由が明らかになって胸に迫る。シーモア役の松也と、ジスカル役の澤村國矢の緊張感あるやりとりが見どころだ。左より)ジェクト役 坂東彌十郎、ティーダ役 尾上菊之助左より)シーモア役 尾上松也、ジスカル役 澤村國矢本作の稽古場では、企画から立ち上げて共同演出と主演を担った菊之助だけでなく、獅童や松也、その他の演者からも活発なディスカッションが交わされたという。そもそも出演者へのオファーは、菊之助自ら1人ひとりに電話をかけて進められたのだとか。そんな熱い現場で練り上げられたクリエイティブに、ジャンルは関係ないだろう。「ゲーム」と「歌舞伎」の幸せな邂逅を実現した本作は、たくさんの観客にとって、新たなマスターピースとなるに違いない。文=藤野さくら木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』チケット情報
2023年03月24日3月21日、滝沢秀明氏(40)が新会社の設立を発表した。会社名は「株式会社TOBE」。あわせて会社のTwitterやYouTube、Instagramを開設したことも明らかになった。22年10月いっぱいでジャニーズ事務所を退所した滝沢氏。今後の動向が注目されるなか、21日15時から「報告」と題したTwitterでの音声配信を予告していた。配信の中で滝沢氏は「今後に関して色々考えた結果、僕はやはりもう一度エンターテイメントの人生を歩もうと決意いたしました」とした上で、「自分の覚悟と皆様の期待を背負い、新人募集をし、アーティストをプロデュースする会社を立ち上げました」「改めて、エンターテイメントの世界で走り出すことを、本日ご報告させていただきます」と新会社の設立を宣言した。大きな次の一手を打ち出した滝沢氏。実際に、株式会社TOBEの会社登記を見てみると、事業目的の欄に「アーティスト、音楽家及びタレントの養成、マネージメント及びプロモート」「ファンクラブの運営」「コンサートやイベント等の企画運営」など、芸能事務所としての業務が記載されている。しかし、滝沢氏が新会社で手掛けるのはプロデュースだけに留まらないようで――。会社登記を続けて見ると、「広告代理店業務」や「経営コンサルタント業」「不動産の売買、賃貸及び管理」「労働者派遣事業」といった、事業目的も。事業目的は全部で26項目も記載されており、滝沢氏が語った「アーティストをプロデュースする会社」以上に手広いビジネスを想定しているようだ。ジャニーズ事務所退社後初めて今後の展望を明かした滝沢氏。どんな方法で新しい時代を切り拓いていくのか、これからも目が離せない。
2023年03月21日アイドルグループ『タッキー&翼』の元メンバーであり、2022年11月には株式会社ジャニーズアイランドの代表取締役を退任した、滝沢秀明さん。退任が発表された時は多くの人を驚かせましたが、退任と同時にTwitterを始めるなど、注目を集め続けています。滝沢秀明、新会社設立を電撃発表!2023年3月21日、Twitterで音声を配信できるスペース機能を使い、滝沢さんがおよそ9分間の配信を実施。滝沢さんはまず、Twitterアカウントをフォローしている人や、これまで応援してくれた人たちにお礼を告げると、「お伝えしたいことがあるので、お時間をいただきたい」と切り出しました。滝沢さんが自らの言葉で、多くの人に伝えたいと思ったという、重大発表。それは、新会社の設立でした。今後について、いろいろ考えた結果、僕はやはりもう一度、エンターテインメントの人生を歩もうと決意いたしました。自分の覚悟とみな様の期待を背負い、新人募集をし、アーティストをプロデュースする会社を立ち上げました。改めて、エンターテインメントの世界で走り出すことを本日ご報告させていただきます。@h_Takizawa329ーより引用この日、自身が代表取締役を務める、株式会社TOBE(トゥービー)の設立を発表した、滝沢さん。「ぜひ、たくさん拡散をしてくれたら嬉しいです」と告げると、『#TOBE新たな時代へ』というハッシュタグへの投稿を呼び掛けました。続いて滝沢さんは、新たに設立した会社について、所属タレントを募集していることを明かしています。「夢は見るものではない、夢は叶えていくものだ」。新たな人生で、僕と一緒に夢を現実にしてくださる方を募集しています。そして、始まったばかりの僕たちを、応援してくださる方もお待ちしております。この新しい時代を一緒に作りましょう。@h_Takizawa329ーより引用発表と同時に、新会社のウェブサイトやSNS、Youtubeアカウントが公開されるなど、続々と情報が解禁。滝沢さんの配信以外に詳細は発表されていませんが、今後、さまざまなアーティストが所属していくのでしょう。TOBE始動。 TOBE has started. #TOBE新たな時代へ pic.twitter.com/SC5ji8A0Vm — TOBE OFFICIAL (@tobeofficial_jp) March 21, 2023 滝沢さんが株式会社ジャニーズアイランドの退任を発表した当初から、ネットでは「新事務所を設立するのではないか」と予想する声も上がっていました。そのため、今回の発表に対し多くの人から「ずっと待っていました!」「これは期待するしかない」といった声が続々。中には、ジャニーズ事務所を脱退したタレントの所属を待望する声も上がっています。きっと今後、滝沢さんや会社のSNSなどを通して、さまざまな発表が行われるのでしょう。新情報から目が離せませんね![文・構成/grape編集部]
2023年03月21日『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の製作発表記者会見が2月8日(水)に東京・帝国ホテルで行われ、主演と演出を手がけるSnow Manの9人が勢揃いした。2006年に『滝沢演舞城』として誕生し、主演の滝沢秀明が演出に専念した19年に『滝沢歌舞伎ZERO』の名でSnow Manに受け継がれた本作。映画化された『滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movie』が大ヒットし、21年・22年の公演を経て、今回でシリーズのファイナルを迎える“和のスーパーエンターテインメント”だ。「滝沢歌舞伎は、僕がジャニーズ事務所に入所した年に始まった作品。自分たちの主演で幕を下ろし、卒業式を行えるのが本当にありがたい」と会見の口火を切ったのは、リーダーの岩本照。“初演出”の重責も後輩に対する振付の延長線上にあると考えており「出演していたからこそ魅了できる演目を」と意気込み、シリーズの名物と言える「腹筋太鼓」は「やります」と言及した。深澤辰哉は「滝沢歌舞伎があったからこそ、精神的に鍛えられた」とこれまでの道のりを懐かしみ、滝沢に泣くほど怒られた日々を振り返って耳を真っ赤にする。パリコレに出演し、モデルとしても活躍中のラウールは「新橋演舞場にはキレイな花道があるのでランウェイしちゃいます!」と笑顔。渡辺翔太は「ファイナルに引っ張られすぎず、誰も置いていかない作品づくりをしたい」と述べたあと、ムービーカメラに向かって「タッキー(滝沢)見てる? がんばります!」とアピールした。続く向井康二も「初心を思い出させてくれる舞台。お母さん見てる?」とタイの母親に呼びかける。阿部亮平は「Snow Manの歴史を語るうえで欠かせない作品。使命をしっかり果たせたら」、目黒蓮は「青春の時間が詰まった作品。ファイナルでも、ご覧になった皆さんの心の中に生き続けるのだと思います」、佐久間大介も「ステージに立つ心構えを学んだ」とそれぞれコメント。宮舘涼太は「桜って美しいですよね……」と切り出して会見場の空気を一変し、「桜は散るのではなく“舞う”というモットーでやってきました。今後はSnow Manとしてもっと枝を伸ばし大きな花を咲かせたい」と述べ、1月に出演し市川團十郎のもとで切磋琢磨した『初春歌舞伎公演 SANEMORI』仕込みの見得を切って報道陣を湧かせた。集大成となる本作には、ジャニーズJr.からSpeciaL(林蓮音、松尾龍、和田優希、中村浩大)と、少年忍者(ヴァサイェガ渉、内村颯太、豊田陸人、長瀬結星)が出演することも発表された。公演は東京・新橋演舞場にて。一部公演回は全国の映画館でライブビューイングが上映される。なお新橋演舞場では、ジャニーズJr.の井上瑞稀(HiHi Jets)が主演を務め、本高克樹(7 MEN 侍)が共演するミュージカル『ルーザーヴィル』が3月22日(水)まで上演中。活躍する先輩・Snow Manの背中を目指して奮闘する姿もチェックしてみては。取材・文:岡山朋代
2023年03月15日『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が、3月28日(火) 20時よりBS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)で再放送されることが決定した。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』は、人気舞台『滝沢歌舞伎 ZERO』の映画版で、舞台と映像を融合させつつ「舞台でも映画でもない」新たなエンタテインメントの形を目指した意欲作。本作で映画単独初主演を果たしたSnow Manが、パワフルな「腹筋太鼓」をはじめ、アクション、ダンス、歌、歌舞伎、時代劇とバラエティに富んだ演目を披露。これが初監督となる滝沢秀明が、舞台を単に映像化するだけでなく、映像を見る観客へ向けて全てを新しく撮影し直すなど、彼らの魅力を存分に映し出した。昨年10月にテレビ初放送されるとファンを中心に反響を呼び、放送から5カ月が経った現在も再放送を望む声が多く寄せられていた。今回、ファンのリクエストに応え、初回放送と同じくノーカットで放送される運びとなった。また、Snow Manが出演する映画『ラスト・ホールド!』も3月27日(月) 20時よりノーカットで再放送されることも発表された。<番組情報>『ラスト・ホールド!』3月27日(月) 20:00~BS松竹東急で再放送『ラスト・ホールド!』ロゴ『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』3月28日(火) 20:00~BS松竹東急で再放送『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』ロゴ関連リンクBS松竹東急 公式サイト:松竹東急 Twitter:
2023年03月09日歌舞伎ファンからも、それ以外からも大きな注目を浴びた『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』や、デジタル技術を駆使して新たな可能性を広げた『超歌舞伎』など、意欲的な挑戦を続ける歌舞伎界。3月に上演される『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ』も、“ナウシカ”を手掛けた尾上菊之助が企画・演出し、“超歌舞伎”を成功させた中村獅童らと共に送る話題作だ。今回、菊之助や獅童の他にも、尾上松也や坂東彦三郎、中村錦之助、坂東彌十郎、中村歌六、そして中村梅枝、中村米吉、中村橋之助といった歌舞伎界をけん引する重鎮から20~40代の人気歌舞伎俳優たちまで、豪華な顔ぶれが揃った。中でも米吉と橋之助は、近年、大役を任されることや外部出演も増え、ますます注目される存在だ。京都・南座では、女方(米吉)と立役(橋之助)として2年続けてコンビを組み、その“美男美女”ぶりが話題となった。ひとたび舞台から降りると絶妙なやりとりを繰り広げるふたりに、本作への意気込みを聞いた。『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーⅩ』扮装メインビジュアル物語の舞台は、巨大な脅威「シン」に人々が怯えて暮らす世界。少年ティーダ(菊之助)は召喚士の少女ユウナ(米吉)に出会い、彼女を援護する仲間たちと旅に出る。水球競技ブリッツボールでの熱戦や、父の盟友アーロン(獅童)との再会により、ティーダたちは「真実」に近づいてゆくが、グアド族の族長シーモア(松也)に追い詰められて……というストーリー。『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』のナウシカ役に続き、今回もヒロインを演じる米吉は、「ストーリーの軸となるのは、やっぱりヒロインのユウナ。女の子らしい可愛らしさはもちろんですが、世界を救いたいという意思の強さや、自分を犠牲にすることもいとわない高潔さなど、さまざまな内面も表現しないといけない。ユウナのキャラクターが魅力的であればあるほど物語の切なさや哀しさが増してくると思うので、そこはしっかり演じたいです」と話す。一方の橋之助は、ブリッツボールの選手兼コーチで、のちにユウナの旅に同行し、「ガード」を務めることになるワッカを演じる。「ワッカは本当にまっすぐな性格で、いつもキラキラ、元気! というキャラクター。でもユウナに対する想いというのが底にはあるので、その対比みたいなところが大切になってくるのかなと思います。あとはあまり『歌舞伎だから』とか考えずに、ワッカらしく舞台に存在できれば……」と言いかける橋之助に、横から「ほとんど(橋之助)本人のキャラじゃない?」と米吉からのツッコミが。橋之助も笑いながら「そうですね、僕、割とワッカぽいところがあるので。似ているところを照らし合わせながら、のびのびと楽しく演じたいですね」と話した。そこで、ふと橋之助が「ユウナのように自分を犠牲にして、仲間には内緒にしたまま敵方へ向かうっていう。確かに正しいのだけど、そこまでしなくてもいいんじゃない? という行動をするヒロインって、歌舞伎の演目ではいましたっけ」と米吉に質問を投げかける。「歌舞伎の女方(の役)っていうのは、愛する男性のためとか、我が子のため、ご主人様のため、という立ち位置で物語が進むことが多いので、ゲームのヒロインのような形はあまり多くないよね。ただ、好きな人のために、あえて何も言わずに行動する、っていうことはあるでしょう。『御所五郎蔵(ごしょのごろぞう)』の皐月(さつき)だって、『伊勢音頭』のお紺だって、その人のためになるならと見せかけの“縁切り”をするわけだし」と話す米吉。続けて、「ユウナの場合はその相手が“人”ではなく、“世界”なんじゃないかな。自分がシーモアと結婚さえすれば、“世界”を救えるのではと考えて」と言う米吉に、「なるほど……」と、すっかり聞き入っている様子の橋之助。「あの、しゃべって、もっと!」と再びツッコミを入れる米吉に、「いや本当にそうだなと思って」と、感心しつつ笑って答える橋之助。期待の若手同士、気安く何でも言い合える間柄というのが伝わってくる。原作ファンの想いを意識しつつ、どれだけ歌舞伎の技法でやっていくか米吉は『ナウシカ』、橋之助は『ポーの一族』など、映画やコミックを舞台化した作品に出演した経験がある。今回のように、いわゆる2次元のキャラクターを生身の人間として演じる際、意識していることはなんだろうか。「普段僕らが立っている歌舞伎の舞台とは、違う怖ろしさがあると感じていますね。歌舞伎の古典であれば、まず先輩に教わるわけじゃないですか。そこには教わった通りにやれるかなという怖さがあるし、お客様は、先輩方や僕と同世代の役者が同じ役を演じたのを観ている方もいるわけだから、比べられることもありますよね。それはやっぱり気にしてしまうし、ある意味怖いことですよ。でも今回のような新作の場合は、原作を好きな方も観に来られるわけで、今度はお客様との対峙なんですよね。皆さんの心の中で、『このキャラクターはこうだ』というのがあるし、ユウナ像にしても『こういう子のはず』っていうイメージがある。そういうファンの方の想いはちゃんと意識して挑まなければいけないな、って思っています」と米吉は語る。中村米吉「でもね」と、米吉は少し考え込むような表情になった。「そこにとらわれすぎてもいけないと思うんです。だって原作の本物のたたずまいにはどうやったって太刀打ちできないでしょう。それなら唯一、私たちが太刀打ちできるのはなんだろうというと、いかに歌舞伎にしていくかということ。いかに歌舞伎の女方として、また立役として、ユウナやワッカという人物を形づくるかということだと思うんです。原作を尊重して、どれだけ原作に近づけるかを意識すると同時に、どれだけ歌舞伎の技法でやっていくのかということも考えないと、“新作歌舞伎”として上演する意味がなくなってしまう。歌舞伎の見得をすればいいとかそんな表面的な部分ではなくて、もっと深いところ。歌舞伎のやり方でファイナルファンタジーをどう表現していくのか、ということが大切なんだと思います。」と米吉は言う。橋之助も「本当にそこですよね」とうなずきながら、「たとえばワッカだったら、ワッカらしい扮装やメイクをして、それらしいセリフ回しや言葉遣いをすれば、まぁワッカに見えるとは思うんですよ。確かに大枠はワッカだなって。でもそれだけだったら、きっと原作を愛するお客様に『見た目はそうなんだけど……なんだか違うんだよなぁ」と思われてしまうと思います。それだけは避けたいし、そうならないようにするにはどうすればいいかって考えると、やっぱり『原作にあるものはなんだろう?』と考えるっていうことですよね。特に今回のような、何十年も愛されているコミックやゲームっていうのは、今ほどいろいろなエンタメがなかった時代に発売されたもの。ファンの方はひとつの本やゲームを大切にして、深く愛して、楽しんでいたわけで。そういう原作ファンの方たちの想いっていうのを絶対に意識しながら役づくりをしないといけないなって思います」と真摯な表情で語った。中村橋之助歌舞伎の古典に新作に、さらにはTVドラマやバラエティ番組にと、さまざまな“舞台”に挑んで、まさに注目度急上昇中のふたり。最後はひとりずつに、「『ファイナルファンタジー』で初めて歌舞伎を観る方に、米吉さん/橋之助さんの舞台での魅力をプレゼンしてください」とお願いしてみた。米吉は、「彼は非常にね、今どき珍しい、男らしい役者さんだなと思うんですよ」と橋之助について語る。「そういう“骨太さ”というか、武張っている(強く勇ましいさま)ところとか、今どきなかなかない魅力なんじゃないかな。男らしいという言葉が使いにくい今の時代ではあるんでしょうが、その男らしさが非常に武器になると思います。え? 最近カッコよくなったって? この方が? いや、それはどうか分かんないけども!」と、褒めながらも最後は辛口で締めるのが米吉らしい。対して橋之助からのプレゼンは、「米吉さんはまず、めっちゃ可愛い」となんともストレート。続けて「普段の頭の良さだったり、歌舞伎への想いとか演者への想い、愛情、優しさ、そういうのが舞台ににじみ出ているんです。すごく魅力的な、大好きな女方さんです」と笑顔で話してくれた。インタビュー後の撮影中も、「ぜひ劇場で、生で観てください! 米吉さんのユウナ、絶対に可愛いと思うので!」と橋之助のプレゼンが続き、うるさそうな表情の米吉に、取材班から笑いが漏れるひと幕も。その言葉通り、魅力的なユウナとワッカの姿を舞台で観られる日が、今から楽しみだ。取材・文:藤野さくら撮影:源賀津己木下グループpresents 『新作歌舞伎ファイナルファンタジーⅩ』2023年3月4日(土)〜4月12日(水)休演日:3月8日(水)、15日(水)、22日(水)、29日(水)、4月5日(水)会場:IHIステージアラウンド東京【開場・開演時間】前編11:30開場/12:00開演後編17:00開場/17:30開演チケット情報はこちら:
2023年03月01日ジャニー喜多川氏がエターナル・プロデューサーを務め、人気グループのSnow Manが主演・演出を担当する『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の製作発表記者会見が2月8日、都内で行われ、メンバーの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が勢ぞろい。縁深い『滝沢歌舞伎 ZERO』の集大成にして、初演出を担う本公演への意気込みを語った。2006年に『滝沢演舞城』として誕生し、2019年にSnow Manが受け継ぐ形で『滝沢歌舞伎 ZERO』としてさらなる進化を遂げ、歌、ダンス、アクロバット、腹筋太鼓、鼠小僧、タイトルにもなっている歌舞伎と、さまざまなエンターテイメントで魅了した本公演。そのファイナルとなる『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』が、4月8日から4月30日まで新橋演舞場で上演されることが決定した。また、本公演のライブ映像を日本全国の映画館に配信するライブビューイングの開催も発表された。岩本によると『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』は「一幕物になる」といい、「腹筋太鼓はやると思います。鼠小僧?出てくるんですかね(笑)」と過去の演目の復活も示唆。「体力も精神力も削って、苦しさも含めて、本来の姿を隠さないのは『ZERO』ならでは。追い込まれれば強い9人なので」と闘志を燃やした。深澤は「9人いれば9通り、きっと得意な分野があるので、個々の見せ場に盛り込められれば。いいですね、9人いる強みです」とメンバーの個性が生かした演出に期待を寄せ、「久々の演目も含めて、新しい挑戦であり集大成になる」と決意表明。「新橋演舞場はきれいな花道があるんで、めちゃくちゃランウェイしたい」(ラウール)、「今のところ、その予定はありません!」(佐久間)と息の合ったやり取りも披露された。また、振付に手話を取り入れた楽曲「With Love」が話題にあがると、渡辺は「目黒蓮がドラマ『silent』で手話のグレードが上がっているはずなので、差が出ないように頑張りたい」と抱負を語ると、目黒は「歌詞の気持ちを(手話を通して)言葉として伝えられたら」。宮舘は今年1月に行われた市川團十郎襲名記念プログラムに出演しており、「教えていただいたことを、Snow Manに持ち帰ることができれば。何でも聞いてな!」とメンバーに呼びかけていた。Snow Manメンバーによる会見冒頭挨拶●岩本照個人の話になってしまうんですけど、『滝沢歌舞伎』は僕がジャニーズ事務所に入所させていただいた年に始まった作品。今年30歳を迎える節目の年に、『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』という形で、自分たち主演で幕を下ろせる。卒業式を行われるのが、本当にありがたいなと思っております。自分たちの歴史を語る上で欠かせない1ページを、自分たちの手で終止符を打てるのはありがたいと思っております。●深澤辰哉僕たち精一杯ステージに立たせていただくので、僕たちだけの力だけではなく、皆さんの力もお借りして盛り上げていきたいなと思っています。●ラウール僕はSnow Manに入ったタイミングが、『滝沢歌舞伎ZERO』がきっかけだったので、それがファイナルを迎えるということで、より一層気持ちを引き締めたいなという気持ちなんですけど。何て言ったらいいんだろう?本当に純粋に、ファイナルということもあるんですけど、9人で1ヶ月舞台ができる機会はもうこれから先、もしかすると無いかもしれないので、1回1回を大切に、見に来てくださる皆さんを純粋に楽しませるんだという気持ちを忘れずに頑張りたいと思います。●渡辺翔太今年で『滝沢歌舞伎』がファイナルということで、Snow Manとしても成長している部分もある。新橋演舞場で『滝沢歌舞伎』を初めてご覧になる方もたくさんいらっしゃると思うので、ファイナルということに引っ張られ過ぎず、初めてのお客様にも親切な、誰も置いていかない演目作りをしていけたらなと思っております。●向井康二僕にとって『滝沢歌舞伎』は上京するきっかけであり、Snow Manに加入するきっかけにもなった大切なものですし、出るたびに初心を思い出させてくれる、大好きな舞台。ファイナルということで、悲しんでしまう方もいらっしゃると思うんですけど、明るい気持ちで僕らも頑張りますし、皆様に素敵なエンターテインメントをお届けできるように頑張りたいと思います。●阿部亮平初めてSnow Manというグループ名が発表されたのが『滝沢歌舞伎』の舞台だったんですね。その後、3人が加入するきっかけになったり、Snow Manの歴史を語る上では欠かせない公演ですね。それだけ僕らも大事に思っておりますし、ファイナルと名がついたからには、その使命をしっかりと務めさせていただきます。ジャニーズが誇る最高の和のエンターテインメントを僕たちでできること、本当に誇りに思います。●目黒蓮Snow Manにとっては、『滝沢歌舞伎』は切っても切り離せない、僕たちの青春の時間が詰まった作品ですね。ファイナルということですけど、見てくださる皆さんの心の中には、ずっと『滝沢歌舞伎』は生き続けるのかなと思いますので、より多くの方に目に焼き付けていただけたら、うれしいです。●宮舘涼太(上演が)今年の4月ということで、皆さん、桜って美しいですよね!「桜は散るのではなく舞う」をモットーに『滝沢歌舞伎』をやってきましたし、ファイナルという言葉は少し強いものに感じてしまいますが、Snow Manとしては、枝をもっともっと生やし、満開に花を咲かせる、その途中なのかなと。ジャニーズの和のエンターテインメントを全面に伝えていきたいなと思います。新橋演舞場を任せていただくので、劇場を守るという意味で、僕等はステージに立ち、皆さんを笑顔に、そして幸せな気持ちにさせたいと思います。●佐久間大介『滝沢歌舞伎』は舞台に立つ心構えを学ばせていただいたので、今年こうして上演できることは本当にうれしいですね。今年もSnow Manが歌舞かせていただきます!取材・文・撮影:内田涼<公演情報>『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』会場:新橋演舞場公演日程:2023年4月8日(土)~4月30日(日) 千秋楽『滝沢歌舞伎ZERO FINAL 映画館生中継!!』開催期間:2023年4月19日(水)~4月30日(日) 千秋楽(15公演)上映映画館など、詳細は後日発表
2023年02月09日『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の製作発表記者会見が8日に都内で行われ、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)、松竹 専務取締役 演劇本部長 山根成之氏が登場した。同作は2006年よりジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明が主演した和によるスーパーエンタテインメントシリーズ。2018年に滝沢が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、2020年には『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が公開された。岩本は「自分たちのグループ名がついたのはこの『滝沢歌舞伎』でしたし、初めて主演でやらせてもらえたのも『滝沢歌舞伎』。自分たちを語る上で欠かせない1ページの作品に、自分たちの手で終止符を打てるというのを本当にありがたいと思っております」としみじみ。今回はメンバー9人で演出も手掛けることとなり、スタッフと相談しながら新しいこと、これまでやっていたことも融合させるというが、「腹筋太鼓はやると思います」と明かす。さらに「今回は1幕制でお届けさせていただく形になっています」という岩本に、これまで2幕でやっていた「鼠小僧」の演目はどうなるのか質問が飛ぶと、「そこはまだ……鋭意製作中」(佐久間)としつつも、深澤が「僕たちは自分たちの身体を使って熱量を届けて行こうと決めたので、果たしてそこに(これまで自身が演じていた)“お丸さん”が来るかはまだわからないですね。来たら嬉しいですね、僕も」と説明した。またメンバーの宮舘が1月に「初春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム『SANEMORI』」に出演していたことから、深澤は「ダテさんが歌舞伎をやっていましたから、殺陣のパートは任せたいなとか、成長はすごくあるのかなと思っています」と期待すると、宮舘は「なんでも聞いてな」と答え、向井は「なんで関西弁?」とツッコむ。宮舘は「教えていただいたことはたくさんあるので、持ち帰った時にパワーを発揮できたらと思い、学ばせていただきながらステージに立っていた」と振り返り、「見てる分には華やかで美しいと思うかもしれないですけど、インナーマッスル使ったりだとか、大変なこともあるので、稽古の段階から皆で整えていけたらなと思っております」と意気込んだ。同作では毎回最後に披露する楽曲「WITH LOVE」で手話を取り入れていることから、メンバーの目黒が出演したドラマ『silent』の話題も。目黒は「手話を学ばせてもらってきたからこそ、振り付けになっても、手話を通してちゃんと歌詞の気持ちをファンの皆さんに言葉として伝えられたら」と心境を吐露する。その場で「今の気持ちをぜひ手話で」と振られると、深澤は「手話を……と言った瞬間にカメラマンがみんな構えた」と驚き、向井は「今ちょっとレンズの位置確認させてください」と写り込みを狙おうとする。目黒は「めっちゃレンズこっち向いてる!」と苦笑しながら、「今の気持ちは、嬉しいです」と手話で表した。この流れから、それぞれの得意分野について話が及ぶと、阿部が宮舘を「見得の切り方が本当にカッコ良かった」と称え、宮舘もその場で披露。しかし「今日、宮舘さん寝違えてます」(向井)、「ロケで寝違えてる」(阿部)と暴露も。ラウールは「新橋演舞場はきれいな花道があるんで、もうめちゃくちゃランウェイしちゃいます!」と宣言するも、佐久間は「その予定はございません」と訂正していた。
2023年02月09日『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の製作発表記者会見が8日に都内で行われ、Snow Man(岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)、松竹 専務取締役 演劇本部長 山根成之氏が登場した。同作は2006年よりジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を務め、滝沢秀明が主演した和によるスーパーエンタテインメントシリーズ。2018年に滝沢が引退を表明した後、Snow Man主演で『滝沢歌舞伎 ZERO』として生まれ変わり、2020年には『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』が公開された。まず山根専務が同作の成り立ちについて話し、「ファイナル公演を今日発表させていただくんですけれども、この日を迎えるまでいろいろございました。滝沢さんがお辞めになって、『滝沢歌舞伎をどうしようか』という議論を何度も何度も重ねました。でもとにかくメンバーの『滝沢歌舞伎をやるべきだ』という熱い熱い気持ちが、大きな流れとなって今回実現いたしました」と明かす。その後もSnow Manへの感謝や、ライブビューイングの知らせなどを話していた山根専務に、向井が「専務、長すぎません!? 全部しゃべられたもん!」とツッコミ。「もうちょっと早くつっこんでくださいよ、足が震えてしょうがなかったんです」と緊張しきりの専務に、メンバーは「ツッコミ待ち!?」と驚いていた。同作への意気込みを聞かれる中、渡辺は「後ろのカメラ、たぶんワイドショーのカメラだと思うんですけど、タッキー、見てる〜?」と手を振り、向井は「やめなさい! 滝沢秀明って言いなさい! 」と嗜める。向井も自身のターンで「お母さん見てる〜?」とボケをかぶせたものの、「お母さん、今タイにいます。帰ってきたらお願いします」と謝っていた。滝沢から受け継いだものについて聞かれると、岩本は「滝沢くんのお話を膨らませていいのかわからないけど、利己よりも利他、という感じ。『滝沢くんがこんなことに時間を割いてくれていいんですか?』というくらい与えるのがすごい。"鼠小僧"みたいな方だったので、お客様が笑顔で桜や小判を拾って帰り、東銀座の駅まで余韻があるような、劇場の枠を飛び出るエネルギー量を放ってる方だった」と振り返る。「そういう部分は自分たちの引き継がせてもらってますし、見てる人を楽しませる、かつ自分たちも楽しむし、今しか残らない笑顔を共有するというのは、国関係なしに『滝沢歌舞伎』が大事にしているところなのかな」と説明した。深澤は「この『滝沢歌舞伎』には本当鍛えられましたし、僕は滝沢さん本当にお世話になっていまして、泣くほど怒られたので。でも『滝沢歌舞伎』という作品がなければ、もしかしたら僕はこんな喋る人ではなかったかもしれないですし、メンタルが強くなっていたとも思えない」と述懐するも、ラウールは「耳真っ赤!」と指摘。深澤は「今ちょっと滝沢さんに怒られた時を思い出してた」と苦笑し、「本当に、あの歌舞伎メイクで怒るんですよ?」と訴えかけた。また、大変だったことを聞かれると目黒は「本当に全部でしたね。汗をかいて涙を流して、高校生くらいからずっとやってきた作品だったので、いろんなことがありました」と思い返しつつ、「僕と佐久間くんと康二が同じ楽屋だったんです。僕たちちょっと楽屋が汚かったんですよ。滝沢くんが見に来て、『お前たち、片付けとけよ』と言われたんだけど、俺たち3人で『これがいやすいからこのままいよう』と約束して。でも数日後、もう1回滝沢くんが来たんです。佐久間くんと康二の上めっちゃ綺麗に片付いていた。俺だけ信じて片付けてなくて……」とエピソードを披露する。佐久間は「また来るって聞いたから、やばいと思って!」、向井は「めめ(目黒)がいなくて」と弁解するが、目黒は「数ある中で1番びっくりしたエピソード」と紹介していた。
2023年02月09日2月2日(木)から25日(土) にかけて歌舞伎座で上演される「二月大歌舞伎」より、『船弁慶』の特別ポスターが公開された。『船弁慶』は新歌舞伎十八番のひとつで、能の「船弁慶」を題材とした松羽目物の舞踊劇。ひとりの俳優が前半では静御前の愁嘆の舞、後半では平知盛の霊の迫力を見せる、という女方と立役の踊り分けがみどころとなっている。今回の公演では、父・五世中村富十郎の十三回忌追善狂言として中村鷹之資が『船弁慶』に挑む。公開された特別ポスターには、愛しい源義経との別れを決意する静御前と一族を滅ぼした義経への恨みを晴らそうとする知盛の霊の対照的な姿が写し出されている。また、右上には舞台を見守るかのように富十郎の写真が配され、静と知盛を通して富十郎の姿も舞台上に浮かび上がってくるかのような追善公演に相応しい1枚となった。本ポスターは初日より歌舞伎座ほかにて掲出される。<公演情報>歌舞伎座「二月大歌舞伎」第二部『船弁慶』2023年2月2日(木)~25日(土)公演公式サイト:
2023年01月31日歌舞伎夜話特別編『歌舞伎家話』の第22回が、2月1日(水) 20時より配信されることが決定した。2020年5月よりスタートした『歌舞伎家話』は、歌舞伎俳優が出演する、歌舞伎史上初のオンライントークショー。歌舞伎を中心に様々な芸能やエンターテイメントにまつわるトークが展開されている。今回は片岡仁左衛門が約1年ぶりに出演し、昨年を振り返ってのエピソードと、今年の公演に向けた意気込みなどを語る。なお聞き手は前回と同じくアナウンサーの中井美穂が務める。視聴チケットは現在発売中。なお配信終了後、2月7日(火) までアーカイブ配信される予定だ。<配信情報>歌舞伎夜話特別編『歌舞伎家話』第22回2月1日(水) 20:00~配信開始※2月7日(火) 23:59までアーカイブ配信あり。出演:片岡仁左衛門聞き手:中井美穂(アナウンサー)詳細はこちら:
2023年01月25日おいしいパフェを罪悪感なく楽しもう!株式会社ロッテは、ロングセラーブランド『ZERO』シリーズの新商品『ZERO パフェ』を、2022年12月27日(火)から全国のコンビニエンスストアで先行販売している。同商品は、砂糖ゼロ・糖類ゼロのパフェアイスで、おいしさとヘルシーさを両立。「全粒粉入りビスケットクランチ」「バニラアイス」「チョコアイス」「パリッと食感のチョコ」の4つの要素で構成され、味や食感の変化を楽しむことができる。1個当たりの内容量は152ml。希望小売価格は216円となっている。砂糖や糖類の摂取が気になる人にもオススメ!株式会社ロッテの『ZERO』ブランドは1996年に誕生。砂糖ゼロ・糖類ゼロでありながら、味に妥協のないおいしいお菓子やアイスを展開している。『ZERO クランチチョコバー』は、コクのあるバニラアイスをザクザク食感のビスケットクランチで包み込んだ1品。1本(75ml)当たりのエネルギーは159kcal、たんぱくは2.0g、食物繊維は3.2gとなっている。その他にも、甘くコク深い味わいのチョコ『ZERO』や、さっくり食感のビスケット『ZERO ビスケット』などのラインナップがある。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社ロッテ ニュースリリース※株式会社ロッテ ZEROブランドサイト
2023年01月11日1月2日12時半頃、滝沢秀明氏(40)がTwitter内の音声生配信サービス「スペース」を利用し、ファンと交流した。滝沢氏といえば、22年10月31日付でジャニーズ事務所の副社長と「ジャニーズアイランド」社長を退任。その後の動向に注目が集まっていたが、11月6日にTwitter、11日にはInstagramも開設した。Twitterのフォロワー数は開設から2カ月弱で258万人(2日時点)を超えるなど、その人気は健在。定期的に投稿するなどTwitterを楽しんでいる様子で、12月31日未明には突然、「スペース」で生配信も開始。以来、複数回にわたって「スペース」の配信を行っており、リスナーとの会話を楽しんでいる。ファンを歓喜させた滝沢の久しぶりの肉声。2日の「スペース」を“旧友”も聞いていたようだ。「赤西仁さん(38)と錦戸亮さん(38)が共同で行っているYouTubeチャンネルの公式Twitterアカウントが、滝沢さんのスペースのリスナーの欄に表示されていたのです」(スポーツ紙記者)赤西は14年2月に、錦戸は19年9月にジャニーズ事務所をそれぞれ退所。19年から2人はユニット活動を行うなど、公私ともに親しい。「赤西さん、錦戸さんはジャニーズ在籍時から滝沢さんを慕っています。12月には滝沢さんが赤西さんと偶然遭遇したことも明かし、その際、《昨日電話して、ご飯食べようねって話してたもんね~。びっくり!》ともコメントしていました。親しい関係は変わっていないようです」(前出・スポーツ紙記者)赤西と錦戸のYouTubeチャンネルには、佐藤健(33)、山田孝之(39)といった親交のあるゲストがたびたび登場している。滝沢がYouTubeに現れる日も近いかも?
2023年01月02日毎月シネマ歌舞伎を映画館で上映する《月イチ歌舞伎》の2023年ラインナップが決定。今回は新作として、宮藤官九郎作・演出の新作歌舞伎『唐茄子屋 不思議国之若旦那(とうなすや ふしぎのくにのわかだんな)』が加わった。今年10月、11月と約4年年ぶりに浅草の地に復活した平成中村座にて上演された、 宮藤官九郎作・演出の『唐茄子屋 不思議国之若旦那』は、古典落語に不思議の国のアリスを織り交ぜた奇想天外な新作歌舞伎だ。10月に公演された舞台を撮影し、シネマ歌舞伎にて上映する。宮藤官九郎はこれまでにも、シネマ歌舞伎にもなった『大江戸りびんぐでっど』(作・演出/平成21年歌舞伎座)をはじめ、渋谷・コクーン歌舞伎『天日坊』(脚本/平成24年、令和4年)、六本木歌舞伎『地球投五郎宇宙荒事(ちきゅうなげごろううちゅうのあらごと)』(脚本/平成27年)などの歌舞伎作品を手がけてきた。今回4作目として誕生したのが本作 『唐茄子屋 不思議国之若旦那』。NHK大河ドラマ『いだてん』でもタッグを組んだ中村勘九郎とともに、平成中村座では初めてとなる新作歌舞伎の上演に挑戦した話題の舞台が、シネマ歌舞伎として2024年1月5日に全国公開される。『唐茄子屋 不思議国之若旦那』(C)松竹2023年で現在の歌舞伎座が新開場10周年を迎えることにちなみ、前の歌舞伎座の閉場までを追ったドキュメンタリー『わが心の歌舞伎座』を上映 。さらに2023年11月に生誕150年を迎える文豪・泉鏡花の世界を玉三郎が描く4作品『天守物語』『海神別荘』『高野聖』『日本橋』を一挙上映。その他、勘三郎、玉三郎、仁左衛門ら豪華共演の『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』、世界で絶賛された玉三郎の代表作『鷺娘/日高川入相花王(さぎむすめ/ひだかがわいりあいざくら)』、三島由紀夫作の恋物語『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』他 、 バラエティに富んだラインナップで、2023年4月から2024年2月まで計13作が上映される。『籠釣瓶花街酔醒』(c)松竹月イチ歌舞伎2023のチラシ・ポスターの掲出と、特別鑑賞券「ムビチケカード」3枚券の販売は、上映映画館他にて1月6日(金)より開始。歌舞伎座、新橋演舞場、南座、大阪松竹座では、各1月公演初日より掲出・ 販売される。なお、着物の通販サイト「いち利モール」とコラボし、毎月の上映作品に合わせた着物コーディネートを募るコンテス トの開催や、歌舞伎座名物「めでたいやき」が当たるキャンペーンも実施。応募方法等の詳細は、後日シネマ歌舞伎公式HPにて発表される予定なので、ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。《月イチ歌舞伎》2023上映ラインナップ『わが心の歌舞伎座』(C)岡本隆史■4月7日(金)~13日(木)『 わが心の歌舞伎座 』出演:十二世市川團十郎、尾上菊五郎、片岡仁左衛門、坂田藤十郎、中村勘三郎、中村吉右衛門、七世中村芝翫、中村富十郎、中村梅玉、坂東玉三郎、松本白鸚 ほか歌舞伎俳優総出演■5月5日(金・祝)~11日(木)『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』出演:中村勘三郎、坂東玉三郎、片岡仁左衛門 ほか■6月9日(金)~15日(木)『鷺娘/日高川入相花王(さぎむすめ/ひだかがわいりあいざくら)』出演:「鷺娘」坂東玉三郎/「日高川入相花王」坂東玉三郎、尾上菊之助 ほか■7月28日(金)~8月3日(木)『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』作:三島由紀夫出演:中村勘三郎、坂東玉三郎 ほか■8月18日(金)~24日(木)『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル 』作:梅原猛脚本・ 演出:市川猿翁出演:市川猿之助、市川中車 ほか■9月29日(金)~10月5日(木)『野田版 桜の森の満開の下』作・演出:野田秀樹出演:中村勘九郎、松本幸四郎 、中村七之助 ほか■10月20日(金)~11月2日(木)泉鏡花生誕150年記念『海神別荘(かいじんべっそう)』作:泉鏡花出演:坂東玉三郎、市川團十郎 ほか『高野聖(こうやひじり)』作:泉鏡花出演:坂東玉三郎、中村獅童、中村歌六■11月3日(金・祝)~16日(木)泉鏡花生誕150年記念『天守物語(てんしゅものがたり)』作:泉鏡花出演:坂東玉三郎、市川團十郎、中村勘九郎、 中村獅童、 片岡我當 ほかグランドシネマ『日本橋』作:泉鏡花出演: 坂東玉三郎、高橋惠子、松田悟志、永島敏行 ほか■12月1日(金)~7日(木)『法界坊(ほうかいぼう)』演出:串田和美出演:中村勘三郎、中村芝翫、中村勘九郎、中村七之助、坂東彌十郎、中村扇雀 ほか■2024年1月5日(金)~25日(木)新作『唐茄子屋 不思議国之若旦那(とうなすやふしぎのくにのわかだんな)』作・演出:宮藤官九郎出演: 中村勘九郎、中村獅童、中村七之助、荒川良々、片岡亀蔵、坂東彌十郎、中村扇雀 ほか■2024年2月9日(金)~15日(木)『歌舞伎 NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』作:中島かずき演出:いのうえひでのり(劇団☆新感線)出演:松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助 ほか【鑑賞料金】・各作品 一般 2,200円、学生・小児1,500円・特別鑑賞券「ムビチケカード」3枚セット 5,700円(上映映画館、メイジャーで1月6日(金)より発売。歌舞伎座、新橋演舞場、南座、大阪松竹座では各1月公演初日より販売)シネマ歌舞伎公式サイト:
2022年12月21日歌舞伎界の次代を担う若手が大役に挑む“登竜門”として愛され続けてきた「新春浅草歌舞伎」が3年ぶりに開催されることになり、記者会見が行われた。尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村隼人、中村橋之助、中村莟玉の8名が出席し、それぞれに意気込みや思いを語った。コロナ禍でここ2年、開催が見送られていたが、来年は1月2日より浅草公会堂にて3年ぶりに再始動。「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 引窓」で幕を開け、巳之助、新悟の「男女道成寺(めおとどうじょうじ)」、第2部では「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」、松也(親獅子)と莟玉(仔獅子)による「連獅子(れんじし)」が上演される。松也は3年ぶりの開催について「(コロナ禍を受けて)『浅草での公演を見送りたい』というお話があった時はショックでした。僕が筆頭となって任せていただくようになって、最初にみんなで話し合ったのが『僕らにこうやってつないできていただいた先輩方のためにも、僕らの代で「新春浅草歌舞伎」がなくなってしまうことがないように、後輩にバトンを渡せるようにやっていこう』ということでした。尾上松也(中央)(2度の開催見送りで)このままなくなっちゃうんじゃないかという不安が頭をよぎったこともありました」と心情を吐露し「ようやく今回、できるのが嬉しいですし、出来なかった2年間も歌舞伎座の序幕で“浅草”の冠を背負ってできたことが大きな経験になっています。この2年間に『意味があった』と感じながら、思いを舞台に乗せて務めていきたい」と意気込みを口にする。中村歌昇歌昇は7回目の「浅草歌舞伎」となるが「ずっと播磨屋のおじに教えをいただいてきました」と昨年亡くなった中村吉右衛門の存在に言及。特に吉右衛門との思い出深いエピソードとして2020年の「絵本太功記~尼ケ崎閑居」での思い出として「舞台稽古に来ていただいた時、化粧が全然よくなかったようで『筆を持ってこい』と言われ、客席で顔を直していただいたのを覚えています」と明かし「(教えは)財産です。お芝居に対しての取り組み、お役だけにあらず、役者としてどう生きていくべきか、たくさん教わりました。『よく見て、よく遊び、学びなさい』という教えを守りながら、播磨屋を汚さないように覚悟を持ってやっていきたい」と吉右衛門の逝去後、初めての浅草歌舞伎への強い思いを語った。中村橋之助橋之助は「引窓」で濡髪長五郎を演じるが「父(芝翫)も務めてきたお役で、父に『教えてほしい』と言ったら『ちゃんと教えてあげるからな』と喜んでいたので楽しみです」と笑顔を見せていた。「新春浅草歌舞伎」は2023年1月2日より24日まで、東京・浅草公会堂にて上演。取材・撮影・文:黒豆直樹<公演情報>『新春浅草歌舞伎』2023年1月2日(月・祝)~2023年1月24日(火)『新春浅草歌舞伎』チラシビジュアル(表)第1部午前11時~第2部午後3時~【休演】9日(月・祝)、19日(木)劇場:浅草公会堂
2022年12月02日