とくに不便というわけではないけれど、できれば変えたい、という場所、家の中にありませんか。ライフオーガナイザーで家事研究家の香村薫さんは、床や壁紙の色など、DIYで変更した場所が家の中にいくつかあるそうです。DIYで変更したことを知ると、ほとんどのゲストから「これ、自分でやったの?」と驚かれるといいます。意外と簡単なのに見栄えがよく、効果的だと感じている5つのDIYについてご紹介いただきます。■ リビング壁をクロスの上から塗装。温かみのある雰囲気に筆者は築17年の分譲マンションを新築で購入し、家族5人で暮らしています。マンションの立地や部屋の広さなどには満足しているのですが、壁紙や床の色など気になる部分がいくつかありました。以前は「仕方がない」と諦めていたのですが、自分でなんとかならないか?と試行錯誤を始めました。まず着手したのがリビングの壁です。こちらは塗装する前です。こちらが塗装後です。わが家にとってリビングの顔ともいえる大切な場所になりました。クロスをはがさず、クロスの上から塗装しています。じつは、いきなりリビングの壁を塗るのが心配で、一度トイレの壁で練習してから取り組みました。クロスをはがしてから塗るか、クロスの上から塗るかで迷っていたので、トイレの壁のクロスを半分はがして塗装し、違いを確認。その結果、クロスの上から塗った方が温かみのある雰囲気が出せることがわかりました。また、クロスの細かい模様の中にペンキが入り込むため、ペンキの使用量が多くなること、すみっこが塗りにくいこともわかったので、ペンキを多めに用意。すみっこを塗るとき用に100均のメイク用のブラシも購入しました。材料は2000円ほど、作業は3時間ほどかかりました。■ 洗面所とトイレの床をモルタル調のクッションフロアに次に取り掛かったのが洗面所の床の張り替えです。新築時のまま使用してきましたが、テカテカして昭和っぽい色や質感が好みでなく、うっすらとした汚れが取れないのが気になっていました。そこで一旦床をはがして、モルタル調のクッションフロアに貼り替えました。その際気をつけたのは以下の点です。隣接するフローリングとの段差が気にならないよう現状の床とクッションフロアの厚みを合わせる気軽に貼り替えられるように、接着剤ではなく両面テープで貼りつける厚みに関しては実際に床の一部分をはがして、厚みを測ることで解決。両面テープはワイドタイプのものを準備しました。複雑に入り組んだ形なので、新聞紙を床に敷き詰めて型をとりました。クッションフロアはサンゲツのモルタル調のものをセレクト。しばらく使ってみてとても気に入ったので、トイレの床も同じものに変更することに。こちらは張り替える前の状態。現在張り替えてから2年以上経過していますが、はがれたりめくれたりすることもなく、非常に快適に過ごせています。トイレを使ったほとんどのゲストから「この床、自分で貼り替えたの?」と驚かれます。■ レースカーテンとカーテンレールを撤去してIKEAの紙製プリーツブラインドに個室のレースカーテンやカーテンレールがどうも好みではなかったので、IKEAの紙製プリーツブラインド「SCHOTTIS(ショッティス)」に変更しました。カーテンレールがあったころの写真はこちら。SCHOTTIS(ショッティス)を取りつけたあとはこうなりました。ちなみに1枚499円という驚異的な価格です両面テープで窓上部に直接貼りつけるだけなので、カーテンレールは不要。設置がとても簡単です。カーテンレールがないと、部屋がグッと広くなったように感じます。開閉が少し面倒なので、あまり頻繁に開け閉めしない窓につけるのがオススメです。■ 「漆喰うま~くヌレール」で洗面・浴室の壁を塗装洗面・浴室の壁を漆喰で塗装した、というのもゲストからよく驚かれるポイントです。漆喰は調湿機能や防臭機能が期待できる点に魅力を感じ、使ってみたいと思いました。こちらは漆喰を塗る前の洗面・浴室です。家庭でも使いやすい「漆喰うま~くヌレール」という商品をホームセンターで購入し、塗装したあとの壁がこちら。コテだとうまく塗れる自信がなかったので、ゴム手袋をつけた手で塗り広げてみました。意外にうまくいき、「味のあるムラ」を表現できたのではないかと思っています。■ 押し入れのふすまを取り払って多目的スペースに押し入れが使いにくいので、ふすまを取り払って、上段を多目的に使えるスペースに変更することに。しばらくはそのまま使っていましたが、どうしても押し入れ感が強いので、押し入れの中にクロスを貼ってみてはどうか?と思いつきました。森林の香りがして、抗菌・防虫・消臭・脱臭・リフレッシュ効果が期待できるという「フィトンチッド壁紙」を選びました。柄は控えめなチェックに。クロスを貼ったことで押し入れがちょっとした「部屋」のようになり、子どもたちがよくそこで遊ぶようになりました。ここもよくゲストに驚かれるスペースです。今回ご紹介したのは、どれも比較的簡単にできるDIYばかりです。気に入らないけど仕方ない、と諦めている場所がある方の参考になれば幸いです。●教えてくれた人/香村薫さん家事研究家/ライフオーガナイザー、株式会社ミニマライフ代表取締役。大学卒業後、トヨタグループのAT・ナビ専門メーカー・アイシンAWに入社、商品企画・統括業務を担当。結婚後には夫と一緒に、モノの適正数を決め、しくみで維持する片づけ方を考案。「トヨタ式おうち片づけ」と名づける。著書は「トヨタ式おうち片づけ」をはじめ多数
2021年06月29日今の家に引っ越してきて、ちょうど3年が経ちました。我が家の壁はほとんどが漆喰なので、引っ越し当初は、「漆喰だから壁掛けのインテリアは出来ないかな〜」と考えていました。でも実は、重さが軽いものであれば、虫ピンで簡単に飾ることもできますし、大きなフレームアートでも、「ボードアンカー」というものを使えば飾ることができます。また、大きめの穴をあけてしまっても、自分で漆喰を塗って穴を隠すことができるのも良いところ。引っ越し当初は諦めていた壁掛けインテリアですが、今ではリビングやダイニング、キッチンや階段など、様々なところを飾っています。リビングダイニングが2階の我が家は、玄関を入って正面の階段を上ると、ダイニングです。キッチンとリビングの真ん中で、2階の中心になるダイニングには一番のお気に入りのインテリアを。一番目を向けることが多いダイニングの時計の近くには、うだまさしさんの壁掛けサンカクと、 佐々木翔子さんのガラスのアート 。ここは光が入る場所なので、凸凹なガラスに光が反射して、とっても綺麗に見えるのです。うださんの壁掛けサンカクには、ドライになったグリーンを飾っています。最初は生の状態で飾ったグリーンやお花が、時間とともに自然と曲がった姿が、可愛らしくてお気に入りです。試験管の中に水を入れることができるので、生花を部屋に飾った日は、花器に生けるときにバランスを整えて残った一輪を飾ることも。ダイニングの向いの壁には、BIRDS’WORDS(バーズワーズ)のポスターと、切り絵作家さんの小さな作品を。長野のちいさなお店で見つけた切り絵の作品は、おそらく1点ものかと思うのですが、一目惚れで購入しました。小さなフレームの中に細かな手仕事が込められた作品です。そして、我が家には、壁掛けサンカクがもうひとつ。キッチンカウンターの側に、ひとまわり大きなサイズのものを飾っています。サンカクは上向きでも下向きでも使うことができるので、こちらは上向きでサンカクの枠の中にグリーンやお花がおさまるかたちに。そして、キッチンカウンターまわりには、空間を飾るインテリアがもう1つ。天井からモビールを吊るしています。こちらは「tempo」というブランドのもの。異なるカタチをした長方形の窓枠が、絶妙なバランスで吊るされています。揺らしたときの「カランカラン」という音がとても良い音色で、たまに意味もなく揺らししまうのです。少しずつ春が近づいてきて、あたたかな春の気分に合わせてお部屋の模様替えもしたくなる時期。壁掛けできるポスターやフレーム、天井から吊るすモビールなど、ふと出会ったものたちで、お部屋の印象を変えてみるのもいいかもしれません。 ■暮らしのはなし 平山アンジェバイヤー。アウトドアやお出かけが大好きなアクティブ系。毎日の暮らしが楽しくなるもの、便利になるものを探しながら暮らしています。
2020年02月10日古いものや質感のあるものが好きだったことから、リノベーションを計画した渡邉さん夫妻。友人の建築家、野﨑亮一さんに設計を依頼し、DIYでコストを抑えながら880万円でリノベーションしました(設計料、消費税、施主支給品別)。完成したのは雑貨やレコードなど、夫妻の好きなものがいつも近くにある住まいです。■ ライフスタイルに合わせて3フロアをゾーン分け物件探しは野崎さんサポートのもと、当初からリノベーション前提で検討。そして出会ったのが、名古屋市内に立つ築21年、鉄骨造3階建ての物件でした。立地や広さ、価格などが希望どおりで構造的にもしっかりとしていたこと、そして空間がシンプルでリノベーションがしやすそうだったことから購入を決意。購入時はリフォームが行われていなかった分、購入費を抑えられたのだそう。箱のようにシンプルな形が気に入ったこともあり、外観はほぼ既存のままいかしています。各フロアはそれぞれ約10坪。1階と2階は間取りを大きく変更し、1階にショップのディスプレイなどを手掛ける妻のアトリエ、2階に広いLDKをレイアウトしました。3階はコストバランスを考えて間取りをそのまま生かし、寝室や書斎を配置しましたが、「床をクルミの無垢材、壁を新たなクロスに貼り替えただけで雰囲気がずいぶん良くなりました」と夫。夫妻とは10年来の付き合いである建築家の野﨑さん。好きなものを熟知してくれているという信頼があったのに加え、野﨑さんの提案で好みの空間を雑誌からスクラップしたり、好きなカフェや雑貨ショップの雰囲気を写真で伝えたりしてイメージを共有しました。そして出てきたキーワードは、「素材感」や「経年変化による味わい」。床に杉足場板、1・2階の壁に漆喰を使うことを決め、さらにアトリエの漆喰塗りや床、建具などの塗装はコストダウンも兼ねて夫妻がDIYで行うことに。■ 間仕切り壁を取り払ってかなえた、広いアトリエとLDK細かく区切られていた1階は間仕切り壁を取り払って明るいアトリエに一新。妻のアイデアで鉄骨の間にガラス戸を設置し、緩やかに区切りました。将来、ドライフラワーなどのワークショップを開くことも考えているそう。アトリエ手前には、引越し後にDIYで製作した下駄箱を置いています。2階も廊下にあった壁を撤去し、広々としたLDKを実現しました。中央にアイランドキッチンを設けることで、ダイニング、キッチン、リビングを緩やかに区切っています。杉足場板で造作したアイランドキッチンは、簡単な食事やPC作業に便利なカウンターや収納も一体に。以前の2階の様子はこちら。以前のキッチンはシンプルなI型で、現在と反対側の壁に設置されていました。キッチンだけでなく、趣味のレコードや雑誌の収納棚や雑貨を飾る窓の木枠など、さまざまな造作家具を杉足場板で造作してイメージを統一。夫妻の希望だった「好きなモノに囲まれながらも、統一感のある空間」をかなえました。■ イメージを統一し、好きなもので埋めつくした住まいにくつろぎのリビングはキッチン奥の窓辺にレイアウト。「以前、旅先のホテルで座面が広く背もたれの低いソファを見かけてから、ずっと探していたんです。これは名古屋の家具ショップで見つけました」と夫妻。朝食はカウンターでとる一方、夕食はキッチン手前に置いたダイニングテーブルでゆっくりと過ごしています。2階の洗面台も造作し、実験用のボウルを採用しました。窓の前面は木枠で統一。小物などを飾るスペースとしても活躍します。ベイ杉の大きな玄関扉は、野﨑さんが設計したオーダーメイド。エントランスには夫妻共通の趣味である自転車をディスプレイ。壁を取り払って鉄骨の構造のみにすることで、奥のアトリエまで伸びやかに見渡せます。アトリエの手前までコンクリートの土間とし、内と外をつなぐ空間に。エントランス横には大容量のウォークインクロゼット。棚はDIYで設置し、下段にアウトドアの道具類を収納しています。1階にもトイレを配置。「DIYで塗った漆喰のコテ跡が味わい深く、気に入っています」と妻。好きなものを生かしながらDIYで手を加えることで、いっそう思い入れが深い住まいとなりました。もっと詳しく見たい方は、ぜひ『住まいの設計2018年5.6月号』も参考にしてみてくださいね。設計/のざき設計撮影/飯貝拓司【巻頭特集】自分らしいキッチン&くつろぎのバスルーム北欧スタイル、アジアンリゾート、モダンテイスト…理想のキッチンやバスルームスタイルは、十人十色。今号は、住まい手の希望に設計者を叶えた、4つのキッチンと4つのバスルームをご紹介します。「使い勝手にこだわったプロ仕様の土間キッチン」や「開放感と非日常感を味わう至高のリラックス空間のバスルーム」など、きっとあなたの好きなスタイルが見つかるはずです。
2018年08月16日Hさん夫妻と0歳の長男が暮らす都内の住まいの外観は、モノトーンの硬質な佇まい。室内に一歩入ると、素材感豊かで上質な空間が広がっていました。■ スキップフロアを生かした舞台のようなLDK玄関から半階上がると、目の前に広がる2層吹き抜けのダイナミックなリビング。北向きの大開口の向こうには明るい庭が広がり、外部からの視線も気にならないためブラインドを開け放して伸びやかに過ごしています。「リビングは外部とつながる豊かな空間にしたい」と希望した夫妻。設計を担当したアトリエA5の清水貞博さんは、前面道路との高低差がある敷地を生かし、住まいのメイン空間であるリビングダイニングを半階ずらしたスキップフロアで構成しました。リビングから1.2m高いダイニングへは、ウォルナット材を贅沢に使った幅広の階段で上るプランです。高低差による目線の変化、リビングとダイニングの間の漆喰塗りの壁も相まって、まるで舞台のようにドラマチックな印象。ダイニング中央には上階へと続く鉄骨の階段が伸び、存在感を放っています。リビングは床に大判タイルを使い、モダンで上質な印象に仕上げました。正面の壁一面は収納で、「子どもの遊び道具など、不意の来客のときにすぐにしまえる場所があるのは助かります」と妻。対してダイニングの床は温もりを感じるフローリングに。開口を高い位置にぐるりと配しているおかげで、周囲の視線が気にならない落ち着いた空間です。■ 温泉気分が味わえるこだわりのバスルーム地上3階建てのH邸は、1階がRC造、3階が木造、その間を鉄骨造の2階がつなぐ贅沢な構造。外から見ても特徴的な2階のガラスの帯は、耐力壁のない鉄骨造だからこそ実現したデザインです。玄関の階に夫希望のAVルーム、半階上がった2階にLDK、そして最上階の3階に水まわりや個室といったプライベートな空間を配置しています。3階は中央の階段を境に、親子の空間がゆるやかにゾーニングされるプラン。浴室は、「温泉気分が味わえるように」と坪庭が見える大きな開口をデザインしました。洗面ボウルは、二人並んで使える幅の広いタイプをセレクトしています。「浅いのに水跳ねが少なくて、使いやすいです」(妻)■ ディテールまでこだわったデザインと素材美室内の素材使いにも、夫妻のこだわりが光ります。夫が「特に気に入っている」と話すのが、コンクリート打ち放しの壁の杉板の型枠跡。「通常のつるんとした型枠跡と比べるとコストは上がりましたが、照明に照らされたときの豊かな質感を見て、やはり選んでよかったと思いました」リビングとダイニングの間の壁の漆喰も、ざらりとした質感がアクセントを添えます。3階への階段の踏み板は当初集成材の予定でしたが、工務店の棟梁が「心意気」でウォルナットの無垢材に変更してくれたのだそう。さらに、設計者の清水さんとHさん夫妻の細やかな気配りを感じるひとつが、リビングに続く階段脇の小さなスイッチボックス(写真下右)。「壁のスイッチが悪目立ちするのがイヤ」という夫妻のこだわりから、壁を部分的にくぼませてスイッチプレートを取り付け、外側に木製扉を設置。使用時以外はスイッチが目に入らず、インテリアに溶け込むデザインに仕上げました。雑然とした印象になりがちな分電盤と家庭内LAN用のルーターは、扉付きの下駄箱収納の上部に収納。すっきり納まっています(写真下左)。キッチンは手元が見えにくいよう立ち上がりを設け、イタリア製の磁器タイル貼りに(写真下右)。夫念願のAVルームは、配線をすべて壁内に収める工夫をしています(写真下左)。デザインも素材も、細部にまでこだわりが光る住まいで紡がれる、穏やかな暮らし。もっと詳しく見たい方は、ぜひ「住まいの設計2017年3.4月号」も参考にしてみてくださいね。設計atelierA5建築設計事務所撮影目黒伸宣【巻頭特集】「快楽的!住宅設備・建材生活」「小さなお店のある家」豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン
2018年06月28日どれだけインテリアコーディネートに凝ってみても、お部屋の壁が古くてくすんでいたり、クロスが破れていたりすると、おしゃれな雰囲気は出しづらいものです。そんなお部屋の印象を左右する「壁」を生まれ変わらせる方法として、今回は「漆喰」に注目!初心者でも扱いやすい漆喰商品〔うま〜くヌレール〕を使った「うま〜くヌレールDIY教室」に参加して、漆喰の特徴やうまく塗るコツを教わってきました!まずは漆喰の基礎知識から今回参加した「うま〜くヌレールDIY教室」には、われわれリミア編集部以外にも、「古くなった和室の壁をきれいにしたい」「クロスの貼られた壁をDIYでイメージチェンジしたい」という目的で3名が参加していました。まず最初は、漆喰の基礎知識を教えてもらいます。壁をセルフリフォームする方法としてペイントや壁紙などいくつか選択肢がある中で、漆喰のメリットは何と言ってもその機能性。漆喰には7つの機能があり、「調湿」「防カビ」「抗菌」「CO2吸収」「明光性」「消臭」「不燃」と、お部屋の内壁やお家の外壁、水回りへの使用も可能な優れものだということがわかりました!ワークショップスタート説明を聞いたら、いよいよワークショップ開始です!今回使う漆喰は〔うま〜くヌレール〕という商品。本来漆喰は粉と水を混ぜて練って作らなければならないそうで、この作業がとても大変なのだとか。〔うま〜くヌレール〕は絶妙のポテッっとした質感で、初心者でも扱いやすい漆喰なのだとか。しかも、余ったときは密閉すれば長期保存もOK♪ちょっとした補修にも使いやすいんです。色のバリエーションも豊富で、実際に部屋に使うならどの色にしようか悩みます。下準備も大切!まずは下準備から。クロス壁の場合は、剥がれてめくれあがっているところは事前に切り取っておきましょう。和室の砂壁や土壁に漆喰を塗る場合は、状態をチェック。触ったらポロポロと落ちる程度なら大丈夫ですが、それよりも傷みがひどい場合は、霧吹きで水を吹きかけて、ヘラを使って砂や土を落とします。ペイントと同様に、マスキングは仕上がりを左右する大事なポイントです!漆喰は厚みが出やすいため、マスキングテープは、壁よりも1~2mm離して貼りましょう。漆喰を塗るときは必ず手袋をしましょう。固まらないうちは、刺激が強く漆喰が直接手につかないようにした方が安心です。もちろん、乾いたら安全なので素手で触っても大丈夫ですよ♪用意するもの漆喰塗りに使う道具は、コテとコテ板。そして〔うま〜くヌレール〕を使います。今回は、もっともスタンダードな白色の漆喰を使って漆喰塗りに挑戦します!漆喰塗りスタート準備が終わったら、漆喰塗りスタート!コテ板に漆喰を乗せます。しゃもじやお玉など、家にあるものを使えばOKです♪漆喰塗りをする際に注意したいポイントが、コテの持ち方。持ち手に親指を添えて、黒い部分が人差し指と中指の間に来るように持ちます。こうすることによって、親指で力加減を調整することができます。コテ板にコテを押し当てるようにして、適量の漆喰をとります。ポテッとした触感なので取りやすく、床に垂れることもありません!このくらいが適量です。壁に対して斜め45度くらいの角度でコテをあて、そのまま斜め上へすっと伸ばしていきます。思ったよりも、楽に伸ばすことができました♪最初は力加減がつかみにくいかもしれませんが、何度か繰り返すうちに要領がつかめてきました。コツは、あまり力を入れすぎないこと。端の方を塗るときは、コテを逆さに持って、お尻の方を使うときれいに塗ることができます。簡単に塗れているのに、なんだか職人気分です!こうして、壁の全体を塗っていきます。1度目の塗りは下地がうっすらと透けるくらいでOK♪漆喰は2度塗りが基本です。だいたい1時間たってから2度塗りをしましょう。このときに注意したいのが「シミ」です。古い壁や合板の壁に塗ると、シミやアクが浮き出て来ることがあるのだそう。1度目に塗った際に、シミが浮き出てしまった場合は、当日中に塗ることをやめ、1日置いて完全に漆喰が乾いてから塗り重ねましょう。そうすることで、それ以上シミが出るのを防ぐことができます。コテを使う以外にも、手で塗ったり、スポンジやヘラを使って塗ることで絶妙な凹凸や風合いを出すことができます。今回は手を使った塗り方に挑戦!コテよりもラフな感じで塗ることが出来て、楽しみながら作業することが出来ました♪漆喰は固まるまで色々な塗り方を試せるので、思い思いの道具を使って、好きな質感に仕上げてみましょう!コンセントやエアコン周りの塗り方は?漆喰塗りで気になるのが、コンセント周りやエアコン周りの塗り方です。細かいところですが、ここをきれいに塗れば完成度も高くなります。コンセントはコンセント穴に養生をし、カバーを外して普段カバーで隠れている部分にも漆喰を塗っていきます。そうしてコンセントカバーをつければ、きれいに仕上がりますよ♪エアコンなど動かせない家電がある場合は、隙間に手を入れて漆喰を塗っていきましょう。道具を使うよりも確実に塗ることができます。実際に塗る場合は、マスカーなどを使ってしっかりマスキングをしてから塗りましょう。以上で漆喰塗りのDIY教室が終了!漆喰塗りはハードルが高いのかと思っていましたが、扱いやすい〔うま〜くヌレール〕を指導してもらいながら使ったおかげで、簡単に塗ることができました!うま〜くヌレールLABOで漆喰体験をしよう!今回取材にご協力いただいた〔うま〜くヌレールLABO〕では、週末に不定期で漆喰塗りを体験できる「うま〜くヌレールDIY教室」を開催中。また、全国のホームセンターでも、実演会を随時開催しているそう。上野と京都に2店舗あり、平日のみ予約制で解放しています。特に京都のLABOは人気DIY主婦の久米まりさんがプロデュースしているのだとか。気になる方はホームページをチェック!漆喰塗りに挑戦して、おしゃれで機能的なお部屋作りを叶えましょう♪「うま〜くヌレールDIY教室」についてはこちら!漆喰塗りに興味を持った方は、こちらの記事もチェックしてみてください!漆喰を塗って壁をDIYしてみよう!漆喰の塗り方から”漆喰風”なおすすめの塗料までご紹介●ライター宇治田エリ
2018年01月13日今回は漆喰を壁に塗ってDIYをする方法をご紹介します。基本的な漆喰の塗り方から賃貸でも原状回復可能なものまで様々な事例を集めてみました!漆喰風なおすすめの塗料も合わせてご紹介しているので漆喰DIYをお考えの方は必見です。私でも漆喰でDIYできるの…?「漆喰」と聞くと、『コテを持った専門の左官さんしか行えないもの』というイメージが強いかもしれません。しかしながら、もちろん左官さんほどはできないものの、今では簡単に漆喰で塗装できるような商品も出ているので、DIYできるんです!今回は漆喰を使ったDIYアイデアを集めました★特に漆喰が気になっている方は、最後まで必見ですよ◎漆喰の塗り方は?壁を塗る際の練習にもなる漆喰塗りの方法!まずはswaro109さんの漆喰を塗る練習にも使えるアイデアをご紹介します!最初から壁を塗るのは怖い…と感じる方におすすめです◎今回行うのは、バインダーのリメイク!100均バインダーをDIYリメイクしていきましょう!使った材料・道具はこちら☆===============*100均(セリア)のバインダー*レンガの壁紙*ボンド・接着剤*アクリル絵の具*漆喰*コテなどの漆喰を塗る際に必要なもの*カッター*筆*スポンジ等===============まずはバインダーの裏の部分に合わせて壁紙をカットして、ボンドや接着剤で貼り付けていきます。お好みでステンシルを入れることで、さらに「自分だけの」ものになりますね♪ここで漆喰を塗っていきます!今回swaro109さんが使っているのは、すでに水と混ざっている状態で売られているタイプのもの。今はローラーで塗ることのできるタイプのものもあるので、用途によってうまく使い分けてみてくださいね!フチの部分から塗っていきます!内側の方は、思いっきり雑にやってしまうのもおしゃれにみせるための一つのコツですね!このように塗っていきます!コテをうまく使ってアレンジしてみてください!しっかりと外の角の部分まで塗りましょう。これをしないと、角の部分から次々に剥がれ落ちてしまうので注意が必要です!しっかりと漆喰を乾かした後に、スポンジや筆を使ってペイントしたそうです!ちょうどいい大きさなので漆喰壁に取り掛かる前の練習にはぴったりだと思います!是非挑戦してみてください☆▼swaro109さんのアイデアをもっと見る▼100均一バインダーを壁紙と漆喰を使って、塗り壁風に♪壁にやるのは大変。。でもこれなら出来る♪練習にも最適なサイズ。【事例①】漆喰でイメージチェンジ!和室から洋室へとリメイクDIYここからは実際に壁に漆喰を塗っていくアイデアのご紹介になります!Jeanned’Arc*ふーこさんは、砂壁部分を漆喰で塗り、部屋全体を和室から洋室にリメイクするアイデアを紹介しています!もともとはこのように畳の部屋、壁は砂壁という部屋でした。砂壁は触ると砂が落ちてきて掃除も大変ということで、今回漆喰の壁に変更するそうです!ここからは実際にリメイクした様子をご紹介していきます!砂壁を剥がすのみでは、もともとの柱の部分が”和室感”を出してしまうという理由で、柱の上からベニヤを貼ることにしたそうです!部屋の壁一面にベニヤ板を貼っていきます。二度塗りすることを前提に、どんどん塗っていきます!Jeanned’Arc*ふーこさんによると「フラットに」を意識しながら塗ることがポイントだそうです♪ベニヤ板のつなぎ目の部分は、ファイバーテープを貼り、パテ埋めしています!一度塗りが終了したときの写真がこちらです!うっすらつなぎ目の部分が浮き出て見えますが…二度塗り終了後はこのように、殆ど目立たないようになりました!ただしDIY終了後しばらくすると、浮き出てきてしまうことも。余裕があれば三度塗りも検討してみてくださいね★またJeanned’Arc*ふーこさんは、天井にも漆喰を塗ったそう。塗る前はこのような天井だったそうです!天井にも漆喰を塗ると部屋の雰囲気も一気に変わりますよね★今回Jeanned’Arc*ふーこさんは漆喰以外にも、レンガ風の壁紙も貼ったそうです!レンガ風の壁紙のうまい貼り付け方などは、以下のアイデアが非常に参考になると思うので、ぜひこちらも参考にしてみてくださいね☆【壁紙DIY】レンガ柄でありがちな失敗とちょっとしたコツをご紹介!最終的にはもともとここが和室だったとは思えないほどになってますよね…!和室から洋室にDIYすることを考えている人は、ぜひぜひ参考にしてみてくださいね!▼Jeanned’Arc*ふーこさんのアイデアをもっと見る▼砂壁を漆喰&壁紙にチェンジ!!和室から洋室へ!【事例②】賃貸でも◎原状回復可能な漆喰壁DIYnoroさんは、賃貸にお住まいの方でも原状回復可能なアイデアの紹介をしています!賃貸でなくても、壁に直接塗ることに抵抗のある方も必見のアイデアです!こちらが完成写真です!木の暖かさと、漆喰の趣深さが相まって、非常に居心地の良さそうな空間に思います♪先程のアイデア同様、ベニヤ板を全面に取り付けるところからスタートです!今回noroさんが使用しているのは、ラワンベニヤの厚さ5.5mmのもの。あまり薄いものを利用すると漆喰を塗った後に板が反ってしまうことがあるそうで、noroさんは5mm程度の暑さがあるものをおすすめしています!ベニヤ板の接合には、こちらのタッカーで止めています。ベニヤ板の厚さが今回は5.5mmなので、針は13mmのものを使用したそうです。コンセントや既に埋め込まれているスイッチなどの場所は、一箇所に穴を開けた後にノコギリを使って切り抜いています!事例①ではファイバーテープを用いていましたが、noroさんは「マスキングテープ」を使用したそうです!ポイントは幅の広いタイプのマスキングテープを使うこと。あまり狭すぎる物を使ってしまうと隙間に漆喰が入ってしまうこともあるので注意が必要です…!早速塗っていく…その前に、塗らない部分には養生をしっかりと行いましょう。うっかり手が滑ってしまうこともありますので、この一手間も忘れずに!noroさんは漆喰を塗る前に、-----------------------------------------------------------------------------①木から出るアクを止めるための「シーラー」②漆喰と板をしっかりと接着するための「モルタル接着増強剤」-----------------------------------------------------------------------------を塗ったそうです!シーラーがしっかり乾いた後にモルタルを塗ってくださいね☆ここからついに漆喰を塗っていきます!noroさんは漆喰の粉を用いたそうで、バケツを使って漆喰を作っています。おおよそ漆喰の70~75%ほど水を入れたそうです!パン作りと同じですが、漆喰もこの「練り」が非常に重要なんです!かなり力の要る作業ですが、負けないように頑張りましょう…!先程のアイデアのように、既に練られた状態の漆喰も売っているので、時間や予算などと相談して決めてください!こちらは一度塗り後の写真です。一度塗りのときは特に模様なども気にすることなく塗っていってOKです♪noroさんのように、お子さんと一緒に作業しても楽しいかもしれませんね!翌日、再度「モルタル接着増強剤」を塗った後に、二度塗りをしていきます!今回noroさんは調合剤をいれて色に変化をつけています!一見オレンジが強く出そうですが、実際に乾くとそこまで色が強く出ることもありません。購入時にサンプルを見てみてくださいね☆------------------------------右側が、一度塗りの状態左側が、二度塗りの状態------------------------------です!十分に乾ききったら完成です☆乾いた後にもとの家具を戻せば完成です…!漆喰独特の雰囲気と、着色したおかげで、非常に温かいリビングスペースになっていますよね♪陶磁器も漆喰と非常に相性が良いですよね!漆喰の落ち着いたスペースを作りたい方、是非参考にしてみてくださいね★▼noroさんのアイデアをもっと見る▼賃貸でもできる!漆喰壁をつくる♪漆喰”風”なオススメ塗料はこちら!ここまで漆喰でのDIYをご紹介しましたが、sayo.さんは簡単に漆喰”風”にDIYできる塗料を紹介しています!こちらがその商品。VIVIDVANさんが扱う「Mediterranean(メディタレニアン)」という水性塗料なのですが、簡単に荒い漆喰風に仕上げることができるそうなんです◎こちらは、もともと茶色だった普通の鉢にMediterraneanで着色しただけのもの。まさか水性の塗料だとは思わないような仕上がりですよね◎もちろん木材にも塗装可能なため、DIYでは大活躍の「2×4材(ツーバイフォー材)」をはじめとする様々な木材をこのように簡単に塗装することができるんです…★また、金属からダンボールまで塗装可能なようですよ!▼sayo.さんのアイデアをもっと見る▼塗るだけでセメントに!?漆喰に!?いかがだったでしょうか?今回は漆喰を塗って壁をDIYするアイデアをご紹介しました。初めは難しそうと思っていても、実はシンプルだと感じた人も多いのではないでしょうか?ご紹介した通り、もしもいきなり壁が不安な方は小さな物でDIYしてみてくださいね♪漆喰のアイデアをもっと見るのアイデアをもっと見る
2017年02月27日