歌舞伎俳優の片岡愛之助が、2月26日に発売されるアクションRPG『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』(PS4/PS3)に登場するボスキャラ「ヘルムード」の声優を務めることが18日、明らかになった。昨年は『仮面ライダー鎧武』や『妖怪ウォッチ』などアニメ、特撮などにも出演している愛之助だが、「ドラゴンクエスト」は第1作からシリーズを通してプレイしているほどの大ファン。今回は「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親である堀井雄二氏から直接オファーを受けて実現し、闇の一族で最後の王「ヘルムード」を演じる。大の「ドラゴンクエスト」ファンであり、一緒に遊んでもらうためにゲーム機本体ごと後輩にプレゼントしたり、巡業先にも『ドラゴンクエストIX』を持参し、すれちがい通信をしていたという愛之助。今回のオファーについては「子供の頃からずっとプレイしている大好きな『ドラゴンクエスト』に出演させていただけるだけでもうれしいのに、まさかボス役だとは! 人生で一番うれしかったといっても過言ではありません」と喜びを爆発させながら、「ヘルムードは、冷酷・冷徹でありながら内に秘められたものを持っているボスです。彼の内側から湧き上がるようなものを、声の演技で表現できていたらうれしいです」と語っている。『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』は、『ドラゴンクエスト』シリーズのスクウェア・エニックスと、コーエーテクモゲームスで『無双』シリーズを手がけた開発チーム「ω-Force(オメガフォース)」がタッグを組んだ本格的アクションRPG。鳥山明氏がデザインしたキャラクターやモンスターが画面内で縦横無尽に暴れ回り、大迫力で爽快感あふれる呪文や必殺技がリアルなグラフィックで再現されている。公式サイトでは、愛之助のインタビュー動画も公開中。(C)2014 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/KOEI TECMO GAMES/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
2015年02月18日「2014年ベストドレッサー賞(日本メンズファッション協会主催)」の発表・授賞式が27日、都内で行われ、宮沢りえ、片岡愛之助ら7人が受賞した。同賞は、各界で活躍した著名人の中からその年を代表する「ベストドレッサー」を選び、表彰するもの。43回目となる今回はトヨタ自動車の豊田章男社長(政治・経済部門)、歌舞伎俳優の片岡愛之助(学術・文化部門)、放送作家の小山薫堂(同)、女優の宮沢りえ(芸能部門)、俳優の鈴木亮平(同)、プロ卓球選手の福原愛(スポーツ部門)、フォトジャーナリストの笹本恒子(特別賞)が選ばれた。また、ベストドレッサー賞受賞者の中からクールにウールが似合う人を選ぶ「クールウール賞」には鈴木亮平さんが選ばれた。宮沢さんは「素材の良いもの、着てハッピーになれるものにこだわっています」と笑顔。豊田社長は「ファッションに気を遣うようになって世の中や車のデザインの見方が変わった。自分の着るものは日本製にこだわっている」。片岡さんは「僕ではなく五大陸のスーツがいいのです」と話した。小山さんは「恥ずかしいの一言。今日の服は友人のチャーリーヴァイスにアレンジしてもらった。今日も会場のどこかにいると思う」とあいさつ。また、鈴木さんは「衣装は役になるためのトリガーのようなもの。僕の中でウールのイメージが新しくなった。来年は愛之助さんのようにスーツを着るような役もやってみたい」と各々コメントした。
2014年11月28日2月の東京・新橋演舞場で行われた中村勘太郎改め六代目中村勘九郎の襲名披露興行に続き、3月3日、東京・浅草の隅田公園内に特設された平成中村座で披露興行の第2弾、『平成中村座三月大歌舞伎』が開幕した。平成中村座は江戸の芝居小屋を再現した仮設劇場で、昨年11月より5月までロングラン公演中。なお、同劇場での襲名披露は初めて。『平成中村座三月大歌舞伎』チケット情報夜の部では中村勘三郎、市川海老蔵、片岡仁左衛門と俳優の笹野高史ら出演者が勘九郎と共に口上を述べた。勘三郎は「この度は私の前名・勘九郎を、長男が継ぎます。昭和34年に5代目勘九郎を襲名してから、“勘九郎ちゃん”と皆さんに呼ばれ、可愛がっていただきました。(新・勘九郎は)もはや子役ではないので、私とは違う新しい勘九郎を作って欲しいと思います」と父らしい挨拶の後、「縁も所縁もない笹野高史さんまで列座していただきありがとうございます」と持ち前の愛嬌を振りまいていた。幼少の頃より勘九郎と舞台を共にしてきた海老蔵は「新・勘九郎さんは大変真面目な方です。私も見習って真面目に精進して参る所存でございます」と自身のお騒がせ騒動を想起させる挨拶に、観客は大ウケ。今月は、自ら出演を希望したという仁左衛門は「新・勘九郎さんは本当に真面目な方。決して器用ではないが、努力努力の人です」と温かい言葉を贈っていた。また、平成中村座にたびたび出演している笹野は「このような歌舞伎のめでたい襲名に列座させていただきとても嬉しいです」と終始涙ぐみ、感動していた。勘九郎は「このような立派な襲名興行を先月に続いて行わせていただけること、誠にありがとうございます。平成中村座は父が19歳の時、江戸の芝居小屋に憧れ夢見た劇場です。勘九郎が創った平成中村座で、勘九郎を継ぐことができますこと大変嬉しく存じます」と感無量の面持ちで挨拶すると、「六代目!」「中村屋!」の声援とともに、場内は大きな拍手に包まれた。公演は同劇場にて27日(火)まで開催される。勘九郎の出演は、昼の部『一條大蔵譚』、夜の部は口上と『御所五郎蔵』。チケットは発売中。なお、各公演昼・夜ともに午前10時より劇場にて当日券を販売する。
2012年03月05日ほぼ毎年異なる土地に仮設劇場を設え、江戸時代の芝居小屋の熱気を感じてもらおうと、中村勘三郎を中心に公演を行ってきた平成中村座。今回は12年目にして旗揚げの地であると同時に、江戸時代の中村座が隆盛を誇っていた猿若町にほど近い浅草に帰ってきた。さらに話題のスカイツリーも目の前で、“伝統”と“いま”を併せ持つ平成中村座にはぴったりのロケーション。勘三郎や中村勘太郎、中村七之助ら中村屋ファミリーはもちろん、それぞれの月に看板役者を迎えて来年5月まで贈る本公演。11月1日の初日は勘三郎が病気療養を乗り越えての東京復帰でもあり、場内はこの日を待ちわびた観客で埋め尽くされた。『平成中村座』チケット情報今月の演目は、昼が『双蝶々曲輪日記 角力場』『お祭り』『義経千本桜 渡海屋/大物浦』、夜が『猿若江戸の初櫓』『伊賀越道中双六 沼津』『弁天娘女男白浪』。まずは昼の部、勘三郎演じる鳶頭がイナセに踊る『お祭り』に注目だ。いよいよ勘三郎が登場すると、客席から「待ってました!」の声がかかり「待っていたとはありがたい」とお決まりのやりとりが。鳴り止まない拍手のなか、江戸の男の粋や愛嬌、色気をたっぷりとふくんで踊る勘三郎。ラストにはなんと後ろの扉が開け放たれ、真後ろにそびえ立つスカイツリーが出現!客席から大きなどよめきが起こった。さらに『渡海屋/大物浦』では、碇を担いで入水する平知盛役の片岡仁左衛門がさすがの風格。大関の濡髪長五郎(中村橋之助)と幕下力士・放駒長吉(勘太郎)の睨み合いがコミカルな『角力場』など、それぞれに見どころ満載だ。夜の部で見逃せないのは、やはり『沼津』。生き別れの親子、雲助の平作(勘三郎)と呉服屋十兵衛(仁左衛門)が偶然出会い、客席を街道に見立てて歩きながらのアドリブも楽しい前半から、哀しい別れを選ぶラストまで細やかな芝居が続く。貧乏暮らしながら心を尽くして客人をもてなす平作の素朴な温かさ、洗練された商人だが言動の端々に優しさをにじませる十兵衛など、勘三郎と仁左衛門ならではの造形が胸に迫る。他にも初世勘三郎が芝居小屋の櫓を上げるまでを綴る『猿若江戸の初櫓』、女装の盗賊・弁天小僧を七之助が少年らしさを残しつつ艶やかに、南郷力丸を勘太郎が男くささを漂わせて演じる『弁天娘女男白浪』など、理屈抜きに楽しめる演目ばかり。藁の匂いや着物の衣擦れの音など、舞台と客席が近いからこそ得られる感覚も貴重。まさに歌舞伎の醍醐味をまるごと味わえる機会といえるだろう。取材・文佐藤さくら11月興行は11月26日(土)まで上演。その後2012年5月まで、ひと月ごとに演目を変えて公演が行われる。チケットは12月興行まで発売中。
2011年11月02日江戸時代の芝居小屋を現代に復活させた『平成中村座』。今年11月より来年5月まで旗揚げの地である東京・浅草隅田公園内での上演が決定した。8月29日、都内で行われた会見には中村勘三郎と11月興行に出演が決定している片岡仁左衛門が登壇した。『平成中村座』は2000年の第1回公演以来、東京、大阪、名古屋、さらにはアメリカ・ニューヨーク、ドイツ・ベルリン、ルーマニア・シビウなどの各地で上演を重ね、好評を得てきた江戸時代の芝居見物が体験できる芝居小屋。今回は、かつてないロングラン公演での上演となる。会見では、仁左衛門が「僕の今の気持ちは、中村屋(勘三郎)が東京で久しぶりの復帰。嬉しさで胸がいっぱいです。この芝居が成功することが彼へ元気を与える事だと思いますので、どうかよろしくお願い致します」と挨拶すると、勘三郎も「お久しぶりでございます。(仁左衛門は)病院にも何回もお見舞いに来てくれるし、本当に心強かった。ロングラン公演ですが身体がついていくようにちょこっとずつやっていきたい」と今の心境を語った。また、自身も闘病の経験のある仁左衛門は「元気な人は弱い人のことがわからないけど、(病気をすると)思いやりが出てくる」と話すと、勘三郎も「本当にそう。(以前は人の)好き嫌いが激しかったけど、嫌いというのがなくなった。あの人も大変なんだなと思うようになった」と茶目っ気も交えて笑わせた。また、この日11月興行の演目も発表された。昼の部は『双蝶々曲輪日記』『お祭り』『義経千本桜』、夜の部は『猿若江戸の初櫓』『伊賀越道中双六』『弁天娘女男白浪』を上演。公演は11月1日(火)から26日(土)まで。チケットは9月20日(火)より発売。12月以降の演目は後日発表する。
2011年08月30日