賃貸住宅のリノベーションサービスを提供するハプティックは、賃貸物件では原状回復時の制限などにより実現することが難しかった、入居者が部屋をカスタマイズできる新サービスの提供を、6月11日より開始した。同サービスは、入居前の施工時に入居者自身が仕様を選ぶことができるため、さまざまな入居者のニーズに応えた空間提供をすることが可能になるという。対象となる物件は、同社が施工したリノベーション賃貸物件「TOMOS」で、新規契約の入居者限定となる。カスタマイズできる内容は「アクセントの壁紙」「ライティングレール」のカラー、「収納小物の位置」の3つ。工事開始日から二週間以内でカスタマイズが可能。同サービスの利用により、入居日が大幅に遅れることはないという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月07日マンションやアパートを探すときに、「ブラック物件」という言葉を聞いたことはありませんか。いったい、どのような部屋をそう呼ぶのでしょうか。『不動産屋は見た!』(東京書籍)というコミックエッセイで、ブラック物件について説明する主人公のモデルとなった不動産アドバイザー・穂積啓子氏に詳しいお話を聞いてみました。■事件、事故が起こった部屋のこと穂積さんは、ブラック物件についてこう説明します。「ブラック物件とは、事件、事故(自殺、殺人事件、無理心中、放火、孤立死、暴力団事務所、カルト教団などがあって、入居しようとする人が、心理的に嫌悪する可能性がある物件のことを指します。法律用語では『心理的瑕疵(かし)物件』と言います。心理的瑕疵(かし)とは、建物の構造や見た目には問題はなく、環境も良好だとしても、住み心地の良さを欠くという点で不動産に心理的な欠陥があると考えるわけです。このようなブラック物件になった場合、貸主(家主側)は、新しくその部屋を借りようとする人(借り主)に、事前に『それを告知する義務がある』と宅地建物取引業法と民法で定められています。告知義務がある期間は、自殺や殺傷事件の場合は10年間と言われています」言われています、という表現について、穂積さんは、「法律では、告知の期間については決められておらず、これまでの裁判で『10年』という判例があるため、通例的にそうなっています。実際のところ、事件の内容や個人の感覚、事故に関する周辺住民の記憶、当時の報道内容、事故後の物件の使用状況、物件の種類・タイプなど、事例ごとにさまざまのようです」と話します。■誰かが一度住めば、告知義務はなくなるこの告知については、大家にとって「抜け道がある」と穂積さんは言います。「誰かが一度住んで出て行った場合、その後の入居者には、10年未満であっても告知しないでよい、という事例があります。この解釈を悪用する貸主は多く、実際には貸していないのに書面上で身内の名前を使って一度は貸したことにする、という手口です。露呈した場合は違法にあたります」現在、これらの物件が急増しているとして、社会問題にもなっています」では、どのようにしてブラック物件を見抜くことができるのでしょうか。「近隣の相場より格安な部屋を見つけた場合、その理由を必ず業者に聞いてください。また、ブラック物件と知らずに入居した場合、発覚するのは、『近所のうわさで事実を知った』というパターンが多いのです。ですから、近隣のレストランなどお店に入って話を聞いてみるなど、下調べをしておきましょう。また、それらしき情報を耳にしたら、すぐに仲介した不動産業者に真実を確かめて、対応が悪ければ地域の消費者センターに連絡してください」(穂積さん)穂積さんは、次のようなアドバイスも加えます。「一方で、ブラック物件になると、家主は事件や事故に巻き込まれることになり、家賃収入も途絶えて大変困るわけです。ブラック物件は日本中で増えており、いまや、社会問題にもなっています。そこで、あらかじめ告知した上で、おはらいなどを施してから家賃や保証金など条件を改定して借り主を募る家主もいます。また、UR賃貸住宅や公営住宅では、心理的瑕疵(かし)物件であることを公表して家賃を安くしている場合があります」入居してから気付いたのでは遅い、これらの事実。家賃が安めの部屋に遭遇したら、すぐにラッキーだと舞い上がったり即答をせずに、いったん情報を集めるように心がけたいものです。監修:穂積啓子氏。「女性の安全な暮らし」をテーマとして、大阪市中央区を拠点に活動する不動産アドバイザー。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。(岩田なつき/ユンブル)
2012年06月26日BIGLOBEは、「BIGLOBE住まい」をリニューアルし、6月4日より3社の不動産サイトが提供する賃貸物件を横断的に検索できるポータルサイト「BIGLOBE不動産」で新たなサービスを開始した。「BIGLOBE不動産」は、「HOME’S」「CHINTAI」「アパマンショップ」の大手不動産サイトと連携。3社が提供している賃貸物件約180万件(重複を除いた数)を横断的に一括で検索することが可能になるという。複数の不動産会社が取り扱う重複物件は、ひとつにまとめて表示するため、大量の物件の情報を効率的に検索できるのがメリットとのこと。今後は、連携パートナーの拡大やスマートフォン対応を予定している。また、「HOME’S暮らしといっしょ」と連携し、これまで記事配信をしていた「SUUMOジャーナル」「住宅新報」とあわせて、不動産ニュース・コラム3媒体の記事をまとめて閲覧することも可能となった。不動産の購入や賃貸での転居を検討している利用者にとって興味・関心の高い情報を提供していくという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月05日不動産総合情報サービスのアットホームは、全国不動産情報ネットワークにおける、2012年4月期の賃貸物件の物件登録数・登録賃料、および成約数・成約賃料について発表した。前年同月比は3.3%増加し、5カ月連続のプラスとなったものの、前年のマイナスをカバーするにはいたらなかったという。4月の首都圏の居住用賃貸物件成約数は20,734件。前年同月比は3.3%増加し、5カ月連続のプラスとなった。千葉県が18.2%の大幅増に、東京23区が12カ月連続、埼玉県が11カ月連続の増加となっている。カップル向けマンションが全エリアで好調だったとのこと。一方で、神奈川県ではシングル向けマンションがふるわず、5カ月ぶりに減少。東京都下ではシングル向けアパートが大幅減となり、3カ月ぶりに減少に転じた。首都圏全体では前年同月の減少幅(4.9%減)をカバーすることができなかったという。平均賃料は、マンション・アパート、新築・中古を問わず下落。特にマンションの下落が顕著となっており、23区の新築の下落率はファミリー向けの減少で10%を超えたという。また、23区では、新築アパートについてもほかのエリアが堅調ななかで10%近く下落しており、市場に偏りが見られるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月25日大陸に行けば土地が余っているだろうからさぞや家賃も安いだろうと思いますが……。たとえば中国に住むなんてことになったら、賃貸物件の家賃はどのくらいなんでしょうか。不動産屋さんに聞いてみました。「本当のことを言うから名前を出すのは勘弁してくれ」という不動産屋さんに聞いてきましたので、そのつもりでお読みください(笑)。――まず、中国の不動産事情、全体のことを聞きたいんですが。あちこちでもう言われてますが、バブルがはじけ始めています。少なくとも私はそう思います。「鬼城」って何のことかわかりますか?――いえ。ゴーストタウンのことなんですよ(笑)。ディベロップと販売の失敗で、売れないで、すぐに廃墟みたいになってる所もあるようです。鬼城って書かれます。ここに来て、不動産業者が夜逃げしたりとか、そういう現地での話が多いのです。――ということは不動産は下げ基調なんでしょうか?全体としては下げ基調だと思いますね。転売に失敗なんて話は日常茶飯事でしてね。――賃貸物件について知りたいんですが。中国の賃貸物件が一体いくらぐらいなのか日本人にはよくわからないので。みんな物価を計算するのによくやることなんですけど……5~6倍で計算してみるといいですよ。――どういうことですか?たとえばですね、10,000元の物件があるとしますよね。今、1元が13円ぐらいですか。なので、その物件の賃貸料は日本円で130,000円になりまよね。これを5倍すると650,000円。日本で650,000円で借りられる物件を想像すればいいですね。――六本木ヒルズでもそんな値段しないでしょ(笑)。しますよ! 六本木ヒルズって2LDKでも賃料900,000円超えます。それはともかく(笑)、日本の賃料650,000円の物件を想像すると、超高級物件ですよね。だから10,000元というと現地では超高級物件ですよ。――日本語で賃貸物件紹介しているサイトを見ると、10,000元でもワンルームとかありますけど……。同業他社さんの悪口はあまり言いたくありませんが、それは高過ぎるんじゃないですかねえ(笑)。――え、そうなんですか。日本語で紹介する代金と言いますか、宣伝費といいますか、どこかに余分なお金がかかっているんでしょうね。いや、わかりませんよ。すごい設備がしっかりしたマンションなのかもしれませんし。いい「花園」なのかもしれません。――「花園」って何ですか?何と言えばいいですかね……ひとつの町と言いますか。壁で囲って、その中に高級マンションを数棟、生活に必要なお店とかを建てるんですよ。で、周りの都市とは隔離された環境を作るんですよ。この町みたいなものを「花園」と言います。――中国のお城みたいですね。囲っちゃうんだ。ああ(笑)。そうかもしれませんね。アメリカにもお金持ちしか住めません、みたいな、ゲートでくくられた高級住宅街がありますが、あれの中国版みたいなものですね。――高級物件ってそんな風になっているんですか?多いです。特に、日本人の方は治安を気にする方多いですから。花園になっているとゲートで警備されていたりとか、安心なので。――高そうですね。でもないですよ。もちろん都市によりますが、普通なら2,000元~3,000元でありますよ。日本円で40,000円から50,000円出せば2LDK、3LDKの物件が借りられると思いますが。――安いじゃないですか!さっきの倍数を考えてください。3,000元の物件は日本円で39,000円、5倍で195,000円でしょ。日本でも195,000円出せば普通に2LDK、3LDk借りられますよね。そんな感じです。――その5~6倍というのは中国全土で同じ感じですか?いえ、都市によって物価が違います。中国は本当に広いので、もう都市によって価格レベルは全然違います。――一番高価なのはどこですか?上海でしょうね。香港も高いですが、あそこはまた特殊なので。――上海でも3,000元ぐらいで高級マンションを借りられますか?上海ではちょっと無理かもしれません。そうですね、30坪以上の物件が欲しければ6,000元は出さないと無理でしょうね。新しい物件で、となると10,000元は覚悟した方がいいです。――六本木ヒルズみたいな物件に上海で住みたかったらどれぐらい必要でしょうか?そうですねえ。知り合いの業者の話では、13,000元から15,000元ぐらいでしょうか。日本円で200,000円出せばありますね。――一気に高くなりますね。5倍で100万円なので……ちょうどヒルズぐらいではありますが。でもスゴイですよ。プールもジムはあるし、警備員は24時間いますしね。家電は全部付いてますし。50坪もあるんですよ。もちろん3LDK。――そこまで行くと高いんだか安いんだか。現地ではもちろん破格に高い物件です(笑)。駐在員で上海にいる方などは結構こういう物件に住んでいます。会社で借りていたりしますが。――安く借りるにはどうすればいいんでしょうか。一番確実なのは信頼できる現地の業者を紹介してもらうことですね。実際に借りている日本人の方に紹介してもらうのが一番いいと思います。――飛び込みで行くのは無理ですかね?絶対にやめた方がいいです。確実にボラれます(笑)。中国の不動産全体が下げ基調なのは間違いなようですが、上海など、高価な所は高値であまり変わりないようです。でも、どうせ中国に住むのであれば、日本では絶対無理な「広い所」に住みたいですよね!(高橋モータース@dcp)【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月18日アパート、マンションなどの集合住宅に、設備として無料インターネットを提供するレジデンシャルインターネットは、全国の一人暮らしの大学生、専門学校生などのための物件検索サイト「大学賃貸.jp」をオープンした。学生に必須の無料インターネット物件の特集や、各種こだわりの設備から物件が検索できる機能を搭載し、学生目線で物件を紹介していくという。同サイトでは、独自のデータベースシステムにより大学ごとに物件を抽出し紹介、利用者は大学名から物件を検索することが可能となっている。また大学を中心とした地図を表示し、周辺の物件を視覚的に検索できる。通学時間からの照会も可能。同サイトでは物件を管理している会社名は記載せず、利用者からの問い合わせはすべて同社に集約され、その後その物件を管理している会社より連絡がいくというシステムを採用。これにより、特定の地域や物件、人気のない物件などの偏った情報を排除し、フェアな立ち位置から本当に学生に必要な物件の紹介が可能となるという。大学の講義や、課題、就職活動にも必須のインターネットの設備を始め、一人暮らしの女性でも安心のセキュリティー管理、バス・トイレ別の部屋など、大学生へのアンケート結果から要望の多かったさまざま設備からの物件検索も可能となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月26日