株式会社毎日放送は、4月28日(日)ひる0時54分から放送するMBSテレビ『俳句×SDGsの未来教室』(関西ローカル)を俳句に精通するコラムニスト・犬山紙子氏に放送前に見ていただき、その率直な感想をコラムとして公開いたしました。『俳句×SDGsの未来教室』は、『プレバト!!』でもおなじみの夏井先生と、SDGsに詳しい編集者・南麻理江氏が全国で実施している出張授業の様子をお届けし、「俳句」と「SDGs」の2つの視点で地球の未来を見つめる教養バラエティ番組です。夏井いつき(俳人) 南麻理江(編集者)【コラム内容】犬山紙子俳句を詠むようになって、季語を知るようになって、自然にはただそこにある姿だけでなく、その景色を一皮剥けば、膨大な人々の感情を内包しているのだなと思うようになった。この原稿を書いている今は4月で春、花の季節である。これまでも桜が咲く姿には多幸感のようなものを感じていたけれど、「桜蕊降る」という季語を知ってからは桜の花びらが散ったあと、しばらくした後に小さな蕊がこぼれるように降る時期があることを知り、その姿からは春がそろそろ終わる静かで儚い気持ちを感じ取るようになった。季語を通して、自分と自然がリンクし、自然が少しずつ自分ごとになってゆく感覚。散歩をするだけで、たくさんの感情に出会えることは、なんだかこの世に祝福されているような、くすぐったい喜びがある。曇りの憂鬱な気持ちも、花曇りであると思えば、その憂鬱は美しさを伴うようになる。こういったギフトのような感覚は夏井いつき先生に教えてもらった。夏井先生の俳句の授業が見られるということで、うきうきしながら「俳句×SDGsの未来教室」を見る。生徒たちが季語について、「手触り、匂い、目、音、連想、味」の六つの感覚をもとにグラフにしてゆく。白シャツがお題の時に「味」の値を高くした生徒は「汗でしょっぱいから」と答えている。白シャツを「味覚」で捉えたことがなかったけれど、これから白シャツを見ると「しょっぱい」と思うようになるんだろう。しかし、この番組は俳句や季語の授業だけでは終わらない。SDGsに詳しい南さんが、古来から愛されてきた日本の季語が、環境破壊や温暖化などの影響でその意味がずれてきてしまうことを解説してくれるのだ。例えば、温暖化の影響により桜がダラダラ咲いてしまうようになってしまうかもしれないというのだ。桜といえば散る姿の美しさが私たちの心を動かすのに。その姿に乗せた感情たちの行き場もなくなってしまう。けれどもただ脅すだけではない。「じゃあ、どうすれば良いのか」「どういう方法で回復しているのか」まで提示してくれる。ここがすごく大切なところだ。まずは、私たちに季語を通して季節や自然、身の回りのものを6感を使って味わい、知ることを教える。次に、その豊かさはこのまま行くと持続可能ではなくなってしまう現状を伝える。それをふまえた上で、その季語が使われている俳句を見せ、俳句の意味がぐっと変わってしまうことを考えさせる。しかし、私たちの行動でそれらを持続可能なものに戻すことができるというメッセージを伝える。とても丁寧に番組が構成されていると感じる。俳句の持つ力を信頼しているからこそ、この構成になるんだろう。私自身、SDGsに対して興味関心を持って本を読んだり、学んだりしていたけれど、これらの問題をどう自分ごととして捉えるか、という点にとても苦戦していた。だからこそ俳句という、自然環境が自分ごととなる文化を通してSDGsを知る、というその方法になるほど!と膝を打ったのだ。娘にも見せたいと思っている。自分の住む世界の美しさを、それを守りたいという気持ちが自分ごととして芽生えるように思うからだ。最後に、SDGsには「ジェンダー平等を実現しよう」という項目がある。多くのテレビ番組では、まだまだ「男性の先生が、無知という設定の女性に教える」という構図が多く見られ、そこに悪意がなくとも「偉いのは男性である」という刷り込みが発生してしまう。けれどもこの番組の先生は女性である。全ての先生が女性である必要はない。けれども、教える側の性別のバランスが是正されてゆくことも、ジェンダー平等を実現する中の一つのアクションであると私は思っている。そういった意味でも、この番組は本当によく考えられて作られていると感じるのだ。【番組概要】『俳句×SDGsの未来教室』2024年4月28日(日) ひる0:54~午後1:54【出演】夏井いつき(俳人)南麻理江(編集者)村山輝星(俳優)清水麻椰(MBSアナウンサー)【内容】MBSテレビ『プレバト!!』(木・よる7:00放送)の俳句査定でお馴染み、俳人・夏井いつき先生は、SDGsに詳しい編集者・南麻理江氏と、全国の高校で出張授業を行っている。身近な言葉を「俳句」と「SDGs」という2つのレンズから眺めると世の中が立体的に見えてくる!言葉に対するイメージが大きく変わる特別授業「未来教室」の斬新な内容とは!?授業の様子を視聴者と同じ目線で見届けるのは、『プレバト!!』の俳句査定で3回連続「才能アリ」を獲得している俳優・村山輝星と、『プレバト!!』でアシスタントを務める清水麻椰アナウンサー。夏井いつき先生と南麻理江氏が訪れたのは、兵庫県神戸市滝川第二高等学校1年1組。言葉のテーマは、回転寿司。寿司ネタは五感で感じるともっと美味しい!?近い将来、多くの魚が食べられなくなる!?高校生の言葉の感覚を研ぎ澄ますべく、夏井先生が用意したのは「味の感覚」「手触りの感覚」「匂いの感覚」「目の感覚」「音の感覚」「連想」の6項目が記載された六角形のグラフ。生徒たちは「鮪」という言葉から直感でそれぞれを5段階で数値化し、各々の六角形を描いていく。しかし、そこから俳人・夏井先生の講義を受けると…数値がみるみるうちに大きくなり、六角形が変わっていく。俳句の視点で五感が刺激され、言葉に対するイメージが変化したのだ。続いて、南氏の講義が始まり、さらにSDGsの観点が加わる…乱獲や温暖化の影響でマグロやサバが危機に瀕している現実を知り、生徒たちは「自分が見えているものだけじゃないんだなと思いました」「発想がいろいろ飛んでとても新鮮な体験でした」「新しい視点で物事を考えることができました」と授業を受けていく中で、言葉を深堀りしていく。村山輝星は「連想がスゴく増えた」、清水アナは「いかにうかうか生きてたのか…28歳の私は焦ってます」と、この授業に大満足。昨年の5月から行っている2人の全国出張授業は、生徒の97%が「おもしろかった」と答えている。北海道東川高等学校では、洋服という言葉をテーマに特別授業を行う。「白シャツ」という夏の季語を例に、生徒たちは六角形のグラフを描き、俳句の視点から…SDGsの観点から…様々な見方・考え方で、ものごとを捉える力を養っていく。言葉の探究をすることで、明日から違う世界を見る。そういう目を持つ人間が育っていくに違いない。新発見だらけの楽しく学べる教養バラエティだ。夏井いつき(俳人) 南麻理江(編集者)清水麻椰アナウンサー 村山輝星(俳優) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月26日吉沢亮×宮崎あおいW主演Netflix映画『クレイジークルーズ』が現在配信中。この度、配信を記念して、制作の裏話が盛りだくさんな座談会映像が公開された。主演の吉沢さんと宮崎さん、脚本の坂元裕二が揃った今回の座談会。吉沢さんは、乗客の理不尽なクレームに土下座も厭わず対応するバトラー・冲方優を、宮崎さんは出航直前に切羽詰まった様子でクルーズ船に乗り込んで来る乗客・盤若千弦を演じており、坂元さんは2人に実際に会うのが今回初めてだという。坂元さんは2人が演じたキャラクターについて「執事という職業に以前からとても興味があり、我慢している仕事だと思うのですが、耐え忍んでいる姿から滲み出るユーモアみたいなものを描きたいと思いました」、「宮崎さん(のイメージ)が盤若千弦っぽくないじゃないですか。(本人は)ソフトな印象ですが、盤若千弦って(名前が)すごく硬い。ちょっとめんどくさそうな名前で、そのバランスの悪さが面白いなと思いました。50年代~60年代ぐらいのハリウッドのラブストーリーみたいなテイストを目指していたところがあって、そこに出てくるヒロインは、大体謎めいたよくわからない人として現れます。(本作でも)この人がどんな仕事をしていて、 どんなところで生まれて、どんな生き方をしてきたのかというのは、意識して描かなかったので、狙っていた通りよく分かりませんが、とてもユニークで愛せる女性になったと思って嬉しいです」とコメント。これに2人は、「坂元さんの脚本でいつかお芝居したいというのが僕の夢だったので、 すごく嬉しかったです。演じた役も本来は主人公の立場にいない男が、今回は真ん中に立っているっていうのが、ちょっと不器用な感じがして、とても愛おしくて僕はすごく好きでした」(吉沢さん)、「本当にユニークなセリフがたくさんあるし、"この世で最も愚かな人間は店員さんに偉そうな人だ”という一言でも、すごい彼女の正義感というか、真っ直ぐな想いみたいなものが随所に散りばめられていたので、とても楽しかったです」(宮崎さん)とそれぞれ語る。一方で“バトラー”の正しい発音が言えなかったという宮崎さんは「吉沢さんが"マヨラーです”と教えてくれて、やっと言えるようになったというのを思い出しました。初日からとても助けていただきました。セリフがやっぱり楽しいので、覚えるのも楽しいし、それをまた吉沢さんとテンポよくやっていくというのは本当に楽しい作業でした」とエピソードが明かされた。そんな坂元さんの書く印象的なセリフ作りの裏話にも映像では触れている。また、予告編に登場し、配信前から話題となっていた冲方と盤若の胸キュンカットも公開された。Netflix映画『クレイジークルーズ』はNetflixにて独占配信中。※宮崎あおいの「崎」はたつさきが正式表記(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年11月18日吉沢亮&宮崎あおい主演のNetflix映画『クレイジークルーズ』より、クセ強めなキャラクターが勢揃いしたキャラクター予告&場面写真が到着した。坂元裕二が脚本を手掛ける本作は、豪華クルーズ船・MSCベリッシマを舞台に、船上で起きた殺人事件の謎に迫っていくミステリー&ロマンティックコメディ。個性的なキャラクターにフォーカスした今回の映像では、富裕層の乗客からの無理難題に、無心で仕えるバトラー・冲方優(吉沢さん)が、頭を下げた勢いでソフトクリームに突っ込んでしまう姿や、土下座をするシーンなど、彼の人柄が伝わる。また、ある目的のためにクルーズ船に乗り込んだ謎の女性・盤若千弦(宮崎さん)は、冲方にお互いの恋人が密会していることを告げ、新人船長・矢淵初美(吉田羊)は「わたしのマイウェイだから!」、映画プロデューサー・保里川藍那(菊地凛子)は「私の好きな言葉、貸し切り・打ち上げ・エイベックス!」と、強烈な一言を放つ様子が。ほかにも、安田顕&高岡早紀扮する総合病院院長と院長夫人の何かを企む怪しい姿や、泉澤祐希演じる萩原組元組員・湯沢龍輝と、蒔田彩珠演じる萩原組組長の娘・萩原汐里が、豪華客船ではしゃぐ姿も見られる。さらに場面写真でも、沖方の寝顔や豪華客船に相応しいエレガントな装いの盤若など、気になる場面が切り取られている。Netflix映画『クレイジークルーズ』は11月16日(木)よりNetflixにて世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年11月07日吉沢亮&宮崎あおいW主演のNetflix映画『クレイジークルーズ』より、場面写真が一挙公開された。物語は、エーゲ海に向かう巨大な豪華クルーズ船・MSCベリッシマを舞台に、船上で起きた殺人事件の謎に迫っていくミステリー&ロマンティックコメディ。場面写真では、主人公・冲方優(吉沢さん)と盤若千弦(宮崎さん)のラブストーリーの予感が漂う2ショットや、ドレスアップした姿が必見のカットを初公開。そして、怪しいキャラクターの姿にも注目。新任船長・矢淵初美(吉田羊)や、乗客同士リッチなひとときを楽しむ映画プロデューサー・保里川藍那(菊地凛子)、荻原組元組員・湯沢龍輝(泉澤祐希)、荻原組組長の娘・荻原汐里(蒔田彩珠)、明らかに怪しげな雰囲気を漂わせる久留間美咲(高岡早紀)と道彦(安田顕)の資産家夫婦など、誰が犯人でもおかしくないほど全員が怪しく見える。初のNetflix作品となる脚本の坂元裕二が、自身の手掛けた作品史上最大のスケールと語る本作。登場人物たちのキャラクターも徐々に明らかになり、さらに期待が高まる場面写真となっている。Netflix映画『クレイジークルーズ』は11月16日(木)よりNetflixにて世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年11月01日VTuberの犬山たまきをはじめとするVtuberプロダクション「のりプロ」所属のメンバーが出演する、ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」の新番組『のりナナ』が30日にスタートする。○■バーチャル出演者だけのトーク番組『のりナナ』では、人気VTuberの犬山たまきを中心に、稲荷いろは、レグルッシュ・ライオンハートなど「のりプロ」 所属メンバーが、VライバーやVTuberなどのゲストとともに、毎回決められたテーマに沿ってトーク。バーチャル出演者だけが出演する新しいスタイルのトーク番組となる。○■『のりナナ』配信日時・9月30日(土)20:00〜・10月18日(水)20:00〜・10月25日(水)20:00〜・11月15日(水)20:00〜・11月29日(水)20:00〜・12月6日(水)20:00〜・12月13日(水)20:00〜
2023年09月22日吉沢亮&宮崎あおいW主演のNetflix映画『クレイジークルーズ』より、本作初の映像解禁となるティーザー予告が公開された。豪華クルーズ船でバトラーとして働く冲方優(吉沢さん)は、乗客の理不尽なクレームに土下座も厭わず対応するそのプライドのなさを、新人船長・矢淵初美(吉田羊)から評価されている。横浜からの出航直前、切羽詰まった様子でクルーズ船に乗り込んできた盤若千弦(宮崎さん)は、冲方にお互いの恋人が密会していることを告げる。42日間に及ぶエーゲ海ツアーに出航したクルーズ船・MSCべリッシマのデッキで、冲方と盤石は自分たちの不幸な境遇を嘆き合う。そんな矢先、2人はクルーズ船のプールで殺人事件を目撃。交際中の相手から「なかったこと」にされてしまった冲方と盤若の2人は、目の前で起こった事件を「なかったこと」にさせないため、独自に捜査を始める――。本作は、豪華クルーズ船を舞台に、お客様からの注文に無心で仕えるバトラーと、ある目的のために客船に乗り込んできた謎の女性が、船上で起きた殺人事件の謎に迫っていく、坂元裕二が手掛けるミステリー&ロマンティックコメディ。映像では、優と、出航直前に切羽詰まった様子で船に乗り込んできた千弦が出会うシーンからスタート。千弦は「私たち浮気されてるんです!」と衝撃的な一言を放ち、冒頭からワクワク感を感じずにはいられない。坂元作品初出演となる2人が、恋愛映画でいうところの脇役同士という新鮮な役どころに挑戦しており、新境地にも期待が高まる。ラストでは、2人と乗客たちが殺人事件を目撃する様子も見られ、物語の重要なエッセンスとなるミステリーの行方も見逃せない映像となっている。さらに、ロマンティックコメディらしく、はじける笑顔で船上で見つめ合うティーザーアート、表情からもミステリーの気配漂う先行カットも到着した。Netflix映画『クレイジークルーズ』は11月16日(木)よりNetflixにて世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年09月18日女優の宮崎あおい、俳優の岡田将生が出演する、富士フイルム「アスタリフト」の新CM「列車のふたり 赤の力」編と「列車のふたり リポソーム」編が20日より順次放送される。新CMは、宮崎演じる“何かから逃れるように列車に乗り込む女性”と、岡田演じる“未来から来た男性”の、ふしぎな列車の旅の様子を描く「あしたに、 期待せよ。」シリーズの続編。写真フィルムの開発で培った技術を活用し“実感できる”スキンケアを目指す「アスタリフト」の魅力を、宮崎と岡田のふたりの会話と「あしたに、期待せよ。」 というキャッチコピーで伝える。CM楽曲には、前編に引き続き、松田聖子の名曲「赤いスイー トピー」を使用。さらに、「列車のふたり リポソーム」編には、ふたりが乗車する列車の客室乗務員役として増田明美が新たに登場する、○■宮崎あおい、岡田将生インタビュー(インタビュアー:LiLiCo)LiLiCo:お疲れさまでした。今回は増田明美さんが出演されていますが、共演した感想をお聞かせください。宮崎:お声が……! 耳に本当に気持ちよくて、ずっと聴いていたい素敵なお声でした。あと笑顔と。幸せな空気になりました。岡田:全く同じ感想で、耳が癒されるっていうのは、こういうことなんだっていうくらい、スッと入ってきて、なんてきれいな声なんだ、音なんだ、と思いました。お会いできてよかったです。LiLiCo:岡田さんは“未来から来た男性”を演じましたが、もし明日のことがわかったら何を知りたいですか?岡田:なるべく……なるべくですけど、この仕事をしている上でNGを出したくないんですよ(笑)。どこで(NGを)出すかがわかっていれば傾向と対策ができるのかな、と思って。今日も途中でコーヒーが飲みたくなって、増田さんに「ロールケーキをください」と言わなければいけないセリフで、「コーヒーをください」と言ってしまって(笑)。すごく恥ずかしかったです。宮崎:私はシンプルに天気予報が知りたいな、と。今は天気予報がすごく当たりますが、見ることを忘れて次の日が来てしまうので……。夜になるとピコンって自分の頭の中で「明日は気温が何度で雨が降るかもしれない」「何時頃、雨が降ります」「寒いから上着を持ってね」って勝手に流れてきて、明日がわかったらいいなと思います。洋服も対策ができるかなって。LiLiCo:続編で共演してみて、宮崎さん、岡田さんそれぞれ「実は、意外とこんな人です!」 というエピソードを聞かせてください。宮崎:意外ではないのですが、ものすごく優しい方なんだなと思いました。(扇風機の)自分に向いているファンを止めたんですけど、別のスタッフの方が気をつかってつけてくださったときに、今、私が必要ないんだな、というのを察知して、「止めますか?」と声をかけてくださいました。すごくよく周りを見てアンテナを張っていらっしゃる方なんだなって。物腰がとても柔らかくて素敵な方だなと思いました。優しい(笑)。岡田:優しくないです(笑)。いい環境で皆さんとお仕事をしたいっていう気持ちがあって、ですね。今回、僕がしゃべるシーンが割と多かったので、それを察知してその場でたたずんでくださっていて。ずっとお芝居を一緒にしたいと思っていたので、この作品でご一緒できてうれしかったです。宮崎:ありがとうございます!LiLiCo:続編はこの秋公開ですが、秋に列車に乗ってどこに行きたいですか?宮崎:まだ海外はちょっと遠いので、まずは日本で、個室がついているような列車に乗って、温泉地とか、キレイな景色のところに行きたいですね。その場所でしかできない体験、田植えとか、ぶどう狩りとか。季節を感じるイベントがいっぱいあったらいいなと思います。岡田:やっぱり秋と言えば紅葉もそうですし、食欲の秋なので。僕は東北の方がすごく好きなので、食だけで回れるような列車の旅をしたいです。中からも外からもきれいに……。LiLiCo:視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。宮崎:(映像作品である)「あしたに、期待せよ。」の続編が出来上がりました。岡田:赤いスポンジボールのマジックに、ロールケーキ。今回もアスタリフトの魅力をあの手この手で存分にお伝えしております。宮崎:岡田さんの熱い演技にご期待ください。宮崎・岡田:ぜひご覧ください!
2023年09月14日宮崎あおいがナレーションを務める『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』が2024年1月26日(金)より公開されることが分かった。併せて本ビジュアルも解禁された。「魔女の宅急便」の作者として知られる、児童文学作家・角野栄子の日常に4年にわたって密着した本作。2020年から2022年にかけてNHK Eテレにて全10回にわたり放送された「カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし」を基に、新たに撮影し、再編集。放送後は番組を見たファンからの熱い感想が数多く寄せられ、この度映画化が実現した。鎌倉の自宅では自分で選んだ「いちご色」の壁や本棚に囲まれ、カラフルなファッションと個性的な眼鏡がトレードマークの角野さんは、5歳で母を亡くし戦争を経験している。結婚後24歳でブラジルに渡り、34歳で作家デビューするなど、波乱万丈な人生を歩みながら、持ち前の冒険心と好奇心で幾多の苦難を乗り越えてきた。“想像力こそ、人間が持つ一番の魔法”と語る角野栄子とはどういう人物なのか?88歳のキュートな“魔女”が、老いや衰えさえも逆手にとっていまもなお、夢いっぱいな物語を生み出す秘訣とは…。語りは、レギュラー番組の温かな声でアシストしてきた女優の宮崎あおいが引き続き担当。監督は、NHKで様々な人気番組をプロデュースしてきた宮川麻里奈が務める。レギュラー番組でも構成・演出を担当し、角野さんとの信頼関係を築きあげてきた宮川監督は、本作が映画初監督となる。音楽は、ロンドンを拠点に活躍する作曲家の藤倉大。15歳で単身渡英し、セロツキ国際作曲コンクール優勝、2017年ベネチアビエンナーレ銀獅子賞、尾高賞など数々の音楽賞を受賞している気鋭の天才作曲家が、映画音楽を全編にわたって初めて手掛ける。また、2023年11月3日(金・祝)には、江戸川区にゆかりのある角野栄子の世界観をイメージし、自ら選んだ約1万冊の児童書で、子どもたちが豊かな想像力をはぐくむことができる場を提供する「魔法の文学館」(江戸川区角野栄子児童文学館)がオープンする。解禁された本ビジュアルは、角野さんの自宅のいちご色の壁の前で、イラストの執筆中に笑顔を向ける角野さんを切り取った一枚。角野さんのお気に入りの眼鏡やアクセサリーといった小物が散りばめられ、ちょっとしたいたずら描きの時間から生まれた描きのイラストが配置された、見た目にも自由で楽しいカラフルなデザインとなっている。角野栄子コメント子どもの頃、戦争があった。大変窮屈な時代だったから、そこから解放された時、この自由な気分はもう絶対放したくない!と思った。戦後も食糧は非常に乏しく、何もかもが足りなくて、我慢、我慢が続いた。でも、縛られていた糸がほどけるように、まわりの空気は変わっていった。そして、本当にささやかなことから、自分の好きなものを自分で選ぶ自由が手に入るようになった。例えば、手ぬぐいの模様、下駄の鼻緒など......。好みのものを初めて選ぶことができたときの嬉しさは、今でも忘れられない。それが、「人と違ってもいいから、自分の『好き』を大切にする」という私のスタイルに繋がっていった。そして、世の中に合わせるのではなく、「自分がなりたい大人になろう!」と決意した。時にはわがままに見えたかもしれない。時には孤独だった。でも、悔いはない。自由はかけがえのないものだから。私の暮らしの中で、一番大切にしているのは、気持ちが自由になること。食べるものも着るものも、シンプルで軽く、気持ちがいいもの。どこか気持ちが引っかかったら、できる限り避けたい。そう思いながら、自由で心地よいものを選び続けていたら、なんと『カラフルな魔女』になってしまったみたい。語り:宮崎あおいコメントナレーションを担当させていただき、角野栄子さんの透明感とチャーミングなお人柄、カラフルなお洋服、楽しい視点にいつも幸せな気持ちになっていました。角野さんの観ている世界をぜひ劇場で覗いてみてください。今まで見ていた景色がちょっと違って見えるかも♪宮川麻里奈監督コメント20歳になる娘が言うのです。「『魔女の宅急便』がなかったら、私は思春期をうまく通過できなかったかも」と。主人公キキと同じ13歳ごろの、友人関係や自分自身のままならなさに悩む時期、娘にとって『魔女の宅急便』シリーズは、折に触れて読み返す、いわば精神安定剤のようなものだったそう。私はそんなことはつゆ知らず(苦笑)、あるインタビュー記事で角野さんのことを知り、「こんなおしゃれで素敵な人なんだ!」「1950年代にブラジルに移住しちゃうなんて、ぶっ飛んでる!」と驚き、「いつかこの人を取材したい」と思っていたのです。コロナ禍の間をぬいながら撮影を続けて4年。角野栄子さんは、とことん「愉快」―愉しく快い―方でした。好奇心旺盛で頭の回転が速く、そして何よりも自由で。角野さんの精神の自由さ、のびやかさには、いまだに圧倒され続けています。角野さんの、何でもない日常の1コマ1コマを生き生きとさせる「ありかた」、88歳にしてあふれんばかりの好奇心と冒険心は、おのずと、見る人に伝染すると確信しています。角野さんという、地球上見渡しても稀有な「魔女」にスクリーンで出会い、そのハッピーオーラを浴びてください。『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』は2024月1月26日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月30日4月3日にスタートしたNHK連続テレビ小説『らんまん』で語りを担当するのは宮﨑あおい(37)。ヒロインを務めた『純情きらり』(06年)、『あさが来た』(15年)に続き、宮﨑にとっては8年ぶり3度目の朝ドラ。ドラマガイドのインタビューでは、《朝ドラの語りと伺って『やります!』と即答しました。台本を開くと、過去に出演した『純情きらり』『あさが来た』や『篤姫』のスタッフさんの名前がたくさん載っていて》と気合十分に語っている。さらに、《登場人物に寄り添うような語りなど、感情が乗ることもあるかもしれません》ともコメントしていた宮﨑。『らんまん』の主人公・槙野万太郎(神木隆之介)は父親が不在のなか育つ。芸能プロ関係者は、宮﨑はそんな万太郎に自身を重ねているのでは、と話す。「『純情きらり』でブレークした直後の07年、宮﨑さんは21歳で高岡蒼佑さん(41)と結婚しました。しかしそのころ、不動産業を営んでいた宮﨑さんの父親が家を出ていったというのです」華々しいキャリアの裏で、家族に異変が起きていたというのだ。「宮﨑さんは4歳で子役として活動を始めますが、それは母親の意向が大きかったそう。母親は娘を芸能界で成功させるため奔走してきたといいます。母親は家を空けることが増え、夫婦間に亀裂が生じてしまったようです」(前出・芸能プロ関係者)宮﨑は、インタビューでたびたび“理想の女性は母”と話してきた。「幼いころから芸能活動を支えてくれた母親には感謝の気持ちがあるのでしょう。兄や妹とも非常に仲がいいと聞きます。ですが、宮﨑さんが父親について話すのを聞いたことがありませんね……」(スポーツ紙記者)宮﨑は父とは連絡を取らなくなったという。その後、宮﨑は11年に高岡と離婚。17年に岡田准一(42)と再婚し、子宝に恵まれ、新たな家庭を手に入れた。「出産以降、宮﨑さんは仕事をセーブし、育児最優先の生活を送ってきました。“自分のサインを忘れてしまった”と話すほどです」(前出・スポーツ紙記者)子供たちとの穏やかな日々のなか、深い確執のあった父への思いにも変化があったようで……。「ここ数年で、宮﨑さんと父親の交流が復活したと聞いています。かつては嫌悪感を抱いていたようですが、宮﨑さん自身に子供が生まれたことで、“父をもう憎まない”という気持ちが芽生えたそうです」(前出・芸能プロ関係者)22年10月、宮﨑がナレーションを務めるドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で、父に捨てられた芸人を取材した内容が放送された。その芸人は父を憎んできたが、老いて認知症になった父を支えていくことを決意したという。この放送回についてのインタビューで、宮﨑はこう語っていた。《憎しみ続けることは、きっと自分自身が一番つらいですから》(「マイナビニュース」22年10月22日配信)父の出奔から16年。憎しみを超えて“許す”境地に至った宮﨑が、朝の15分を優しく包み込むーー。
2023年04月12日1歳になったばかりのあおちゃんは人生のほとんどを病院で過ごしてきた。もしかしたら、この小さな子は、病院だけが世界のすべてだと思っているのかもしれないーー。このまま看取ることも考えた両親。でも、着実に成長していく娘に広い世界を見てほしいと思うようになった。日本では小児の臓器提供者が極端に少ないため、生きる道ために心臓移植が必要な子供たちは、海外での手術を選択せざるをえないのが現状だ。そのための高額な費用を集めるために、東奔西走しているのは、“あおちゃん”こと、佐藤葵ちゃん(1)の母・清香さん(38)と父・昭一郎さん(41)だ。募金目標金額は5億3千万円。昨年であれば3億円ほどと見込まれていた米国での心臓移植費用は、急激な円安で1.5倍近くに急増した。これだけの費用を要する海外移植への挑戦に至るまでに、あおちゃんの両親にはさまざまな葛藤があった。 1歳の誕生日を迎えたばかりのあおちゃんの母、清香さんはこう語る。「娘が生まれたのは2021年10月31日。エコー検査でも問題なく、順調な妊娠と出産でした。生まれたときは、体重が4千gを超えるほど。健康に生まれてくれたと安心していたんです」ところが出産翌日、医師から「心臓から雑音が聞こえる」と指摘され、左心室と右心室の壁に穴があいている心室中隔欠損だと判明。「医師からは、300〜400人に1人くらいの確率で起こる病気で、自然に穴が塞がっていくケースも多いと聞いていたので、大丈夫だ、大丈夫だと希望を持っていました」(父、昭一郎さん)■「移植が幸せなのか?」葛藤する両親に娘は…だが、あおちゃんの場合は重症で、今年1月には小さな体にメスを入れ、心内修復手術を試みた。「1回目の手術後、ひどい不整脈が続くようなら、ペースメーカーを入れると言われていたんですが、それも現実となりました。事情を理解できず、きょとんとした表情で手術室へ向かう娘の姿が目に焼き付いています。生後3カ月のちっちゃい体にペースメーカーはすごく大きくて……」(清香さん)今年2月には一時退院し、自宅で過ごすことがかなった。保育園に通うお姉ちゃんが、待望していたあおちゃんの帰宅を喜んだ。「このままよくなればと期待しましたが、成長するにつれミルクの量が増えていくはずなのに、反対に飲む量が減って痩せていくのです」(昭一郎さん)4月に再入院。内科的治療も限界を迎え、6月、将来の移植を前提に補助人工心臓の取り付け手術を行うのか、治療をやめ穏やかに看取るのか、その決断を迫られた。「小さな体で、複数回手術をしていたので“移植をして、この子は本当に幸せなんだろうか”“看取ってやることも選択肢なのではないか”と迷いました」(清香さん)両親が迷う傍らで、あおちゃんはペットボトルをおもちゃにして無邪気に遊び、両親の顔を見てにこやかに笑って痩せた腕を伸ばしてきた。確かな成長を感じる。「病院以外の世界も見せてあげたいと思いました。申し訳ないですが、できる範囲でご支援いただければと思っています」(昭一郎さん)【あおちゃんはみなさんのご支援を必要としています】<あおちゃんを救う会>寄付先みずほ銀行池袋支店(店番230)普通 3195575※「あおちゃんを救う会」ホームページからクレジットカードで寄付もできます
2022年12月01日愛知県犬山市を中心に観光事業を行う株式会社遊猿地(所在地:愛知県犬山市、代表:鈴木 慎之)は、桃のスイーツやドリンクをおよそ50種類と火鉢を使ったフードを楽しめる「火鉢cafe 桃と黒(ひばちかふぇ ももとくろ)」(犬山市大字犬山字東古券532)を、2022年12月中旬にオープンします。火鉢cafe 桃と黒 ロゴ■背景当社は2021年に創業した若い会社で、人力車を中心とした観光業を行ってきました。犬山市内で人力車の運行や2021年は高田製菓と椙山女学園大学の学生さんとのコラボ企画として桃太郎をモチーフとしたお土産「キュブ団子」を制作しました。そして今年再び椙山女学園大学とのコラボで、空き家改装プロジェクトとしてお店を立ち上げることとなりました。桃太郎モチーフのお土産「キュブ団子」■お店の特徴*桃のフード・ドリンクが充実犬山市と桃の繋がりは以外にも深く、産地であることはもちろん桃太郎伝説・犬山城の桃瓦など町の歴史と関わっています。そんな桃を使ったスイーツやジェラート、さらには桃のお酒などを50種類以上ご用意しました。*火鉢を使ったフードメニュー炭火でじっくりと焼く「火鉢メニュー」では焼きおにぎりの貝出汁茶漬け、提携農家の焼き野菜など炭火と焼き上がりのひと時を楽しんでいただくメニューを開発しました。*古民家の香りを残した店内築50年以上の古民家を改装。和室などは残しながら落ち着ける空間になっています。改装中の様子<クラウドファンディングもスタート予定>詳しくはTwitterにて ■お店概要店名 :火鉢cafe 桃と黒開店日 :2022年12月中旬場所 :愛知県犬山市大字犬山字東古券532■会社概要商号 : 株式会社遊猿地代表者 : 代表取締役 鈴木 慎之所在地 : 愛知県犬山市大字犬山字西古件391-2設立 : 2021年2月事業内容 : 人力車 観光URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社遊猿地 お客様相談窓口MAIL: yuenchi.ltd@gmail.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月17日来春放送予定の連続テレビ小説第108作「らんまん」の“語り”を宮崎あおいが担当することが発表された。本作は、激動の時代の渦中でひたすらに愛する草花と向き合い続けた、ある植物学者の波乱万丈の物語。連続テレビ小説においては、「純情きらり」ではヒロイン・有森桜子を、「あさが来た」では主人公の姉・はつを演じた宮崎さん。「私にとって、朝ドラでの出会いや経験は今でも何年経ってもずっと特別なもの」と話す宮崎さんは、今回の語り決定に「このような形でまた朝ドラに関わることができて、とても嬉しいです」と喜び、「語りという立場で、作品の力になれるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。また、10月17日より高知県内でのロケがスタートし、主演の神木隆之介とヒロイン・浜辺美波が本日、主人公のモデル・牧野富太郎ゆかりの地、横倉山(越知町)や名教館・牧野公園(佐川町)を訪問した。高知県庁では視察の感想、クランクインの報告、意気込みなどが語られ、高知県立牧野植物園を訪ね、牧野富太郎ゆかりの植物に囲まれ、高知ロケクランクイン報告会見も行った。10月19日に安芸市(の伊尾木洞)でのドラマの冒頭シーンの撮影でクランクインした神木さんは「これから勝負の一年が始まるという気持ちです。自分にとって朝ドラへの出演はプレッシャーでもありますが、撮影が始まったことで、決意が固まりました」と心境を語り、「牧野富太郎さんは、笑顔が素敵で明るい方。そんな魅力的な人間性や植物への思いなど、しっかりと演じられればと思います」とコメント。一方、浜辺さんはまだクランクインしておらず、県内各所のゆかりの地の訪問のために高知県入りしている。初めての高知だという浜辺さんは「高知の皆さんの人柄に感動しています」と話し、「明るく笑顔をお届けできるようなドラマになるよう、神木さんと一緒に自分自身も楽しんで撮影に励んでいきたいと思います」と意気込みを述べた。連続テレビ小説「らんまん」は2023年春、NHKにて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年10月21日椙山女学園大学生活環境デザイン学科の川野紀江准教授のゼミ生は、犬山市に拠点を置く株式会社遊猿地と共同企画として犬山を盛り上げようとライトアップやイベントを企画。2022年8月末の第一弾に引き継ぎ、同じく犬山市のハートの絵馬で有名な「三光稲荷神社」にて、犬山の夜を盛り上げるライトアップを期間限定で11月26日(土)より、5日間開催いたします。椙山女学園大学生活環境デザイン学科SNSサイト: 株式会社遊猿地SNSサイト 犬山市の犬山城のふもとにある三光稲荷神社にて、ハートなどをあしらった高さ40cmほどの筒状のあんどんを30個ほど並べ、三光稲荷神社を彩ります。それに加え、ハートの絵馬のライトアップや、ハートの絵馬に因んだ赤やピンクの手持ち照明ワークショップを行います。制作した手持ち照明を持ち、犬山に来て一緒にライトアップしませんか?三光稲荷ライトアップ1他にも犬山城下町を周る謎解きイベントも同時開催いたします。桃太郎伝説に因んだ謎解きで、犬山の城下町を散策でき、子供から大人まで楽しめること間違いなしです。お昼は犬山の城下町を巡りながら謎解きをして、夜は三光稲荷神社のライトアップで冬の思い出を作りましょう!【第二弾 犬山三光稲荷神社ライトアップ】日程 :11月26日(土)、27日(日)12月3日(土)、4日(日)、5日(月)時間 :16:00~19:00拝観料:無料場所 :三光稲荷神社【ハート手持ち照明イベント】日程:上記と同じ時間:12:00~15:30予定事前予約可場所などの詳細はSNSサイトよりご確認ください。【犬山謎解きイベント】日程:上記と同じ時間:12:00~15:30予定事前予約可場所などの詳細はSNSサイトよりご確認ください。お問い合わせは、川野研犬山企画 inuyama.sju.2022@gmail.com または、InstagramのDMにてお願い致します。【前回の広告チラシ】ライトアップイベント過去チラシ【前回 第1弾犬山三光稲荷神社ライトアップの様子】三光稲荷ライトアップ2三光稲荷ライトアップ3あんどん写真【手持ち照明デザイン試作写真】手持ち照明写真 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月19日俳優の吉沢亮と女優の宮崎あおいがW主演を務めるNetflix映画『クレイジークルーズ』が全世界配信されることが4日、発表された。物語は、エーゲ海に向かう巨大な豪華クルーズ船・MSCベリッシマを舞台に、客からの注文に無心で仕えるバトラー・冲方優(うぶかたすぐる/吉沢亮)と、ある目的のために客船に乗り込んできた謎の女性・盤若千弦(ばんじゃくちづる/宮崎あおい)が、船上で起きた殺人事件の謎に迫っていくミステリー&ロマンティックコメディ。映画『花束みたいな恋をした』の坂元裕二氏が脚本を手がけ、坂元氏とドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』でタッグを組んだ瀧悠輔氏が監督を務め、初のNetflix作品となる坂元氏が、自身の手がけた作品史上最大のスケールと語る、豪華エンターテインメント作品となっている。脇をかためるのは、“いわくつき”でクセ強めな登場人物たち。新人船長・矢淵初美(やぶちはつみ)役に吉田羊、不倫中の映画プロデューサー・保里川藍那(ほりかわあいな)役に菊地凛子、カンヌに出るような映画にでたい若手俳優・井吹真太郎(いぶきしんたろう)役に永山絢斗、萩原組元組員・湯沢龍輝(ゆざわりゅうき)役に泉澤祐希、萩原組長の娘・萩原汐里(はぎわらしおり)役に蒔田彩珠、医療界のゴッドファーザー・久留間宗平(くるまそうへい)役に長谷川初範、久留間家の嫁・久留間美咲(くるまみさき)役に高岡早紀、ゴッドファーザーの息子・久留間道彦(くるまみちひこ)役に安田顕と豪華俳優陣が揃った。さらに、久留間家の家政婦の息子・佐久本奏翔(さくもとかなと)役に潤浩、久留間家の娘・久留間玲奈役に大貝瑠美華と、2人の可愛い子役もクレイジークルーズに乗船する。このたび、W主演の吉沢亮と宮崎あおい、脚本の坂元裕二氏と瀧悠輔監督がコメントを寄せた。また、劇中衣装をまとったキャスト12人の写真も公開された。豪華客船のバトラーと船長、そして優雅なクルーズを楽しむ乗客らしい、お洒落で華やかな衣装も本作の見どころとなっている。○■吉沢亮是非ともご一緒したいと思っていた坂元裕二さん、学生時代から憧れていた宮崎あおいさんをはじめ、魅力溢れるキャストの皆さま、素晴らしいスタッフの皆さま、いっぱいある製作費、沢山の夢が一度に叶った色んな意味で贅沢な現場でした。本を読んだ時から笑いとキュンが凄くて、面白い作品になると確信しております。是非お楽しみに!○■宮崎あおい約2年ぶりに作品に参加させていただき、改めて”現場が大好き”と感じる毎日でした。坂元裕二さんの脚本は何度読んでも面白く、どの登場人物も本当にチャーミングです。それを、吉沢さんをはじめとする魅力的な役者さんたちが演じているのを一番近くで見ることができるのだからなんて贅沢なこと!!スタッフの方が働いている姿はやっぱりカッコよくて、このチームの一員になれて幸せでした。とっても素敵な作品が完成する予感がしています。○■脚本/坂元裕二他に類を見ない壮大なスケールでお送りするロマンティックコメディです。こんな映画が作りたい!と昔からずっと思い描いてきたけど、きっと一生無理だろうなと諦めていた夢が叶いました。吉沢亮さん、宮崎あおいさんをはじめとする最高のキャストによるチャーミングな人々、美しい衣装、華麗な音楽と共に、夢のような時間を過ごしていただけることと思います。リッチでロマンティックな海の旅をお楽しみに!○■監督/瀧悠輔人生で初めて観たドラマは「東京ラブストーリー」でした。それからドラマや映画にハマり、監督を志しました。そして今、日常を送るのにも困難な状況に陥ってしまったこの世界ですが…1つだけ、皆様にお伝えしておきたいのです。現場に立つ優(吉沢さん)と千弦(宮崎さん)を見た時僕は、初めて物語に魅了されたあの時と同じ気持ちになっていました。2 人と、この物語をずっと見ていたくなるあの気持ちに。頑張ります。楽しみにしていてください。○■エクゼクティブ・プロデューサー/岡野真紀子(Netflix コンテンツ・アクイジション部門 マネージャー)最初に坂元さんのシナリオを読んだ日、興奮して眠れませんでした。最初に吉沢さん、宮崎さんのお芝居を拝見した日、キュンとして眠れませんでした。最初にとんでもない規模のオープンセットに足を踏み入れた日、色んな意味でドキドキして眠れませんでした。この映画を観ている間だけは、現実世界からワープして身も心もワクワクに包み込まれる....そんな映画を作りたい!届けたい!その一心で最高のスタッフキャストと共に丹精込めてこの作品を創り上げています。魅惑のクルーズの旅へようこそ!!
2022年07月04日直木賞作家・辻村深月の人気小説を原作に、アニメ制作に携わる人々のドラマを描き出す映画『ハケンアニメ!』の試写会が5月8日(日)に都内で開催。エッセイストの犬山紙子が上映後のトークイベントに登壇した。映画ライターのSYOをMCに迎えて行なわれたこちらのトークイベント。犬山さんは、辻村さんによる原作小説も愛読していたということで「辻村先生にしか描けない、解像度の高い、フィクションを愛する者の叫びをどう描くんだろう? というのが最初、この映画で気になる点でした」と原作を愛するがゆえの映画鑑賞前の気持ちを明かしたが、実際に完成した映画を観て「最っ高でした!」と手放しで絶賛する。特に中村倫也が演じる“天才監督”王子がアニメイベントで自身も含めたアニメを愛する“オタク”への思いをまくし立てるシーンに触れ「あのシーンこそ、辻村先生の叫びなんじゃないかと。私も二次元を愛する人間として、金言のように受け取りました。中村さんの愛のこもった、魂のこもった演技で、セリフじゃなく『あ、本当に愛してる人が語ってる言葉だ!』と伝わってきました。私も『幽 遊 白書』の飛影だったり、『テニプリ(『テニスの王子様』)』の跡部様が心のよりどころの学生時代を送ったので、その私を不幸だったなんて言わせないと代弁してくれました」と感謝の思いを口にする。犬山さんが学生だった頃は“オタク”という言葉には現在よりもネガティブなイメージが色濃くあり、二次元やフィクションを愛するということに対し「生産性のない趣味」「現実がイヤだから、そういうものにハマるんでしょ?」などと偏見に満ちた心ない言葉を掛けられることも多かったという。「『二次元のキャラクターが好きなんて、実際に恋愛したら治るよ』と病気のように言われることもありましたが、そういう気持ちを作る側の立場からすくってくれる言葉でした」と熱く語る。映画の中では傍から見ればキラキラと輝いて見えるクリエイターたちの裏での苦労、“生みの苦しみ”もしっかりと描かれており、犬山さんも心打たれた様子。「『ゼロから(作品を)生み出すプレッシャーと言ったら…かじりついて書くしかないんだよ』というセリフも、辻村さんが小説を書くにあたって思っていることなんだろうなと。私も最近、気づいたんですが、原稿を書いていて行き詰ると、指毛をむしっているんです(苦笑)。裏側って見せられるようなもんじゃないんですよね。そこがしっかりと描かれていましたね」とうなずく。これまで数多くの漫画やアニメに救われてきたという犬山さん。「私の場合、好きな作品ができると、心にそれ専用の“部屋”ができるんです。小6で飛影に恋して『幽 遊 白書』の部屋ができたんですが、新しく別の作品を好きになっても、その部屋がなくなるわけではなく、永久に部屋が増え続けて、それらの部屋が集合体として私の中で聖域のような場所として作用するんです。『幽 遊 白書』が好きで、次に『テニプリ』が好きになって、『ハイキュー!!』、『ワールドトリガー』が好きになって、最近ではソシャゲなんですけど『魔法使いの約束』という作品がシナリオがすごくよくて…!どの部屋も私のよりどころとして存在していて、王子監督が話したように、もちろん現実逃避の側面もあるかもしれませんが、今を生きるために『あ、いまちょっとしんどい』とか『いま、あの作品の力を借りなきゃ』という時に、ドアをノックして、そこで少し休んで力をもらって、また出てくるみたいな“無敵の味方”のような存在なんです」と明かす。「好きを、つらぬけ。」というのは本作のキャッチコピーだが、まさに自身の中の「好き」を貫き続けた結果として“いま”があるとも。エッセイスト、漫画家として活躍するが「いま、ここでこうやってお話をさせてもらえていること自体、『好き』を貫いた先にあったことだと思います」と語り、子どもの頃から好きだったという「ちびまる子ちゃん」やその作者であるさくらももこのエッセイを読んだり、アニメ『耳をすませば』を見て、主人公・雫に対し「これは私のことでは?」と自らを重ねながら「学生時代から何かを描きたいという思いはずっと持っていた」とふり返る。「最初は編集者として雑誌を作ってたんですが、母の介護に回らなくちゃいけなくなって、でも家で介護しながらでも、何かを書くことができるんじゃないか?と夢は捨てなかったので、やはり『好き』という原動力に助けられてきたという思いはありますね」と語った。監督、アニメーター、プロデューサー、聖地巡礼を盛り上げようとする公務員など、アニメに携わる“仕事人”たちの姿を余すところなく描く本作。「監督だけでなく、スタッフみんなでアニメを作り上げてるんだということが伝わってくる。それって本当に尊い。全員が主役として、誇りをもって仕事をやっている“お仕事映画”であり、どの人にフォーカスを当ててもカッコいい!」と映画がひとりひとりの登場人物を丁寧に描いている点にも称賛を送る。そんな、数多くの魅力的な登場人物たちの中で、犬山さんが特に「グッと来たし、共感ポイントも多かった」というのが、尾野真千子が演じた、王子監督を支えるプロデューサーの香屋子。特に香屋子と吉岡里帆が演じる瞳がジムで顔を合わせ、一緒に銭湯に浸かるシーンに言及。「ライバルなんだけど、2人ともそこで力を得て、現場に戻っていくあの感じ――女性の描き方にシスターフッドをしっかりと感じました。(香屋子の)アニメ好きで一本、真っ直ぐな感じも好きです」と語る。映画を観終えたばかりの観客に向けての「もう一度、本作を見る際の注目ポイント」を尋ねると、犬山さんは「王子監督が瞳に対してもちゃんとリスペクトを持っているということ。ライバルとはいえ、面白いものを作る人へのリスペクトが互いにあって、それは香屋子と瞳もそうで、その描き方が美しいです」と語る。さらに、先述のアニメイベントのシーンに再び言及し「辻村先生が魂を込めて書かれたセリフを王子や瞳がドッと吐露するところに役者さんの魂も乗っています。原作の良さと映画の良さが見事に掛け算されている、後世に残る名シーンになっている。フィクション好きとして、私のように二次元のキャラクターを愛し、フィクションに救われた人間にとって、その気持ちをすくってくれるようなシーン。そのうち、DVD化されたら、しんどい時に見たいです。『ハケンアニメ!』の“部屋”ができました」と熱い思いを語ってくれた。『ハケンアニメ!』は5月20日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
2022年05月08日女優の宮崎あおいと俳優の望月歩が出演する日本マクドナルド「てりたま」シリーズの新CM「いっしょに、てりたま、たべよっか!」編が8日から全国(※一部地域除く)で放送される。桜が咲く春の季節、オフィス街を早足で歩く先輩社員の宮崎を追いかけながら、遠回しに誘いをかける後輩の望月。小悪魔気分で気づかないフリを楽しんでいる宮崎だったが、後輩の勇気ある行動を受け入れ、80年代シティポップの名曲・EPOの「う・ふ・ふ・ふ」をバックに、芝生の広場で一緒に「てりたま」を頬張るストーリーとなっている。意を決した後輩が先輩の前に立ちはだかるシーンの撮影では、必死な望月と素っ気なく振る舞う宮崎の表情のコントラストに、周囲から「かわいい~」との声が。左右にかわそうとする先輩を“通せんぼ”する場面では、2人の動きがピッタリと合いすぎてしまい「それだとダンスみたいだから少しずらしましょう(笑)」と監督がリクエストするひと幕も見られた。マクドナルドのCM初出演の宮崎だが、実は30年ほど前にエキストラで出演したことがあるそう。「5~6歳の頃、ハッピーセットのCMに出させていただいたことがあり、自分の中で勝手に『30年ぶり』って(笑)。母とも『嬉しいね』という話をしていて」と明かす。CMテーマである「いっしょに、てりたま、たべよっか!」にちなみ、一緒に食べたい人、食べたい場所を聞かれると「室内で食べるのももちろんおいしいですけど……やっぱり、ちょっと暖かくなってきていいお天気の時にシートを敷いて、公園でピクニックしながらお友達とか家族と一緒に外の空気を感じながら食べるのが理想かな、と思います」と答えた。また、新生活が始まるこの季節に新しくチャレンジしたいことを「今、ある資格を取ろうと思って絶賛勉強中でして(笑)。まだ始めたばかりなので何かは言えませんが……今年は学ぶ1年にできたらいいなと思っています」と告白。「大人になってから勉強することが少ないので、なかなか頭にも入ってこないし大変なんですけど、大人になってから学ぶって楽しいなぁ、おもしろいなぁと思いながら日々を過ごしているので、学ぶ1年にしたい」と意気込みを語った。
2022年03月02日映画『あの頃。』の原作者・劔樹人(つるぎ・みきと)さんとその妻である犬山紙子さん。結婚前から共に“ハロプロ”に魅了されているお二人にその熱き胸の内を語っていただきました。“ハロプロ愛”とその深すぎる世界。モーニング娘。(以下、モー娘。)の誕生を機に、つんく♂さんが手掛けた女性アイドルグループの総称“ハロー!プロジェクト”(以下、ハロプロ)のファンこそ“ドルオタ”(アイドルオタクの略)の先駆け。劔:僕がハロプロにハマっていったのは‘03年頃。いろいろあって落ち込んでいた僕を元気づけようと友達が持ってきた松浦亜弥さんのMVを見たことがきっかけ。犬山:私がハマったのは約8年前、YouTubeでモー娘。の「One・Two:Three」というMVを見て。なんじゃこりゃ!って衝撃を受けてたった一晩ですっかりファンになってしまった。それで当時まだ友達だったつるちゃん(劔)が昔、ハロプロが好きだって言ってたのを思い出して。劔:一緒にCDを買いに行ったね。犬山:その時つるちゃんは一度ファンを離れていたから、私が「なんで今も追いかけてないんだ!」って説教した気がする(笑)。劔:‘07年頃に上京して生活が変わり、ハロプロオタクの仲間たちともバラバラになってしまったこともあって…。でもそのあと「What is LOVE?」という曲にバチンときて、また出戻ったけど。結構いるんだよね、1回お休みしてたけど戻ってきましたというファンは。犬山:最初はとにかくほとばしる魅力にやられたの。ただただ、多幸感に溺れている感じ。そこから、このメンバーが気になるとか、このグループの歴史は…と探り出すうちにどんどんハマってた。あとになって俯瞰したら、ハロプロに夢中になることで元気をもらっていたんだなって思うんだけど。劔:落ち込んでいる人に限らないけど、何かが突然刺さるというか個々にホームランが出るんだよね。犬山:武道館とか中野サンプラザのハロコン(ハロプロのコンサート)にも一緒に行ったよね。初めて観た時は、モー娘。が登場しただけで号泣(笑)。ひたすらYouTubeで見てきた人たちが実在するっていう喜びなのかな。つるちゃんもよく泣いてたよね。劔:僕もそうだし、メンバーの誰かが辞めちゃう時とか、おじさんたちめちゃくちゃ泣いてるよ。犬山:彼女たちが背負っているいろんな気持ちや空気感までファンは一緒に受け取るから、感極まってしまうのかな。劔:歴代メンバーの中でも欠かせない人はたくさんいるけど、高橋愛さんはすごかったな。パフォーマンスも超人的なスキルで、しかもモー娘。の歴史の中でもメディアに露出が少ない時代のリーダーだったんだけど、ライブばかりしていたからレベルが高い。犬山:ぽわんとしていると思いきや、ステージに立つとめちゃくちゃかっこいいし、歌もうまいね。劔:歌って踊りながら、高いヒールでも足元を見ずにステージ上の階段を下りるということを徹底していたのもすごい。犬山:そんな先輩がいたら、後輩たちはレベルを上げるしかないね。劔:道重さゆみさんは一時期はぶりっ子キャラでバッシングを受けたりもしてたけど、リーダーでアジテーターとしての力が強く、彼女の功績は大きいと思う。譜久村聖さんは、道重さんが抜けた18歳から、そして24歳になった現在もリーダーを務め、その歴も最長で。今のモー娘。は全体野球のようにみんなで戦ってる感じがするね。犬山:そしてファンは、未完成なものから努力を重ねて成熟していく過程をリスペクトしつつ応援しているところが素晴らしいと思う。劔:彼女たちとファンは、共にハロプロ誕生からの23年間を一緒に歩んできた仲間のような感覚なんじゃないかなと思うんだよね。つるぎ・みきとベーシスト、漫画家、元マネージャー。バンド・神聖かまってちゃんを見出し、マネージャーとなってムーブメントを起こした、音楽業界では名の通った存在。いぬやま・かみこコラムニスト、エッセイスト、ラジオパーソナリティ。『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(扶桑社新書)ほか著書も多数。映画『あの頃。』神聖かまってちゃんの元マネージャー、劔樹人による2014年に発売された自伝的コミックエッセイ『あの頃。男子かしまし物語』(イースト・プレス)を映画化。彼女なし、金なしでどん底生活を送っていた劔が、松浦亜弥の「桃色片想い」のMVを見たことで、ハロー!プロジェクトのアイドルたちにどハマり。ヲタ活の日々を描いた。監督:今泉力哉©2020「あの頃。」製作委員会※『anan』2021年2月17日号より。写真・小笠原真紀イラスト・劔 樹人犬山紙子取材、文・若山あや(by anan編集部)
2021年02月13日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優、モデルの吉倉あおいさんです。感染症をテーマにした舞台で内科研修医役に初挑戦!舞台で未知の感染症に立ち向かう医師を演じる。「母が医療従事者なので小さい頃から話を聞いていて、アルコール消毒やマスクをするのが習慣でした。現場の声も取り入れたこの舞台を観て、未来に希望を持って生きるヒントになったら嬉しいです」。役の北村今日子とは似ているところも。「ドジな性格が一緒。私も歯磨き粉と洗顔料を間違えたりするので(笑)」。インドア派で、「おうち時間が大好き!」と即答。「模様替えをしたり、洗濯物のたたみ方を色々試したり…。時間があっという間!」ラミィキューブをやりたくてウズウズ!だいぶ頭を使うボードゲームだけど、友達とするのが楽しいんです親友からもらったカメラにハマり中。おうち時間に撮影。愛犬、イビキの写真はiPhoneケースに入れています。だし塩を使い分けて料理をしています。お湯にのどぐろ出汁塩を入れると美味しい。水筒で現場に持参しています。よしくら・あおい1994年生まれ。雑誌『mina』でレギュラーモデルとして活躍中。上演中の舞台『「ドクター・ブルー」~いのちの距離~』では、内科研修医の北村今日子を演じる。※『anan』2021年2月3日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2021年01月31日福原遥主演で1月に放送したドラマ「ゆるキャン△」のシーズン2の制作が決定。本日開催されたBlu-ray&DVDBOX購入者限定オンラインイベントにて明らかになった。「女子たちのまったりしたキャンプ生活に癒される」「原作に忠実」などと好評を博した、ゆるゆるキャンプドラマ「ゆるキャン△」。今回制作が決定したシーズン2には、志摩リン演じる福原さんをはじめ、大原優乃(各務原なでしこ役)、田辺桃子(大垣千明役)、箭内夢菜(犬山あおい役)、志田彩良(斉藤恵那役)、柳ゆり菜(各務原桜役)、土村芳(鳥羽美波役)の続投も決定。主演の福原さんは「クランクアップの時に、ゆるキャン△2が出来たら嬉しいです!と言っていたので、その願いが叶い、心から嬉しく思っております!」と制作決定を喜び、「大好きなリンちゃんをまた演じられることが今から楽しみで仕方ありません!皆様が、ホッと一息つけるような、心温まるものをお届けできるよう頑張ります!」と意気込んでいる。そして本作はシーズン1に引き続き、原作コミックに可能な限り忠実に、ロケ場所にもこだわりながら撮影していく予定だという。キャストコメント福原遥ゆるキャン△2をやらせていただくことが決定致しました! クランクアップの時に、ゆるキャン△2が出来たら嬉しいです!と言っていたので、その願いが叶い、心から嬉しく思っております!いつもドラマゆるキャン△を応援してくださっている皆様のおかげです!本当にありがとうございます!ゆるキャン△メンバーの絆もより一層深まり、パワーアップしたゆるキャン△2を是非楽しみにしていただけたら嬉しいです!大好きなリンちゃんをまた演じられることが今から楽しみで仕方ありません!皆様が、ホッと一息つけるような、心温まるものをお届けできるよう頑張ります!大原優乃ゆるキャン△第二期のお話しをいただいたときは、心の底から嬉しかったです。またゆるキャン△の世界観に、そしてなでしことして過ごせる喜びを、噛み締めたいです。第二期が実現出来たのも、この作品を愛してくださった皆さんのおかげなので、感謝を忘れず、必ずパワーアップして帰ってきたいと思います。観てくださる皆さんが、楽しい気持ち、そしてほんわかした気持ちになっていただけるよう頑張りますので、どうか楽しみに待っていていただけたら嬉しいです。宜しくお願い致します。田辺桃子大好きな「ゆるキャン△」で再集結することができ、そして、大垣千明というキャラクターをまた演じることができ、めちゃくちゃに嬉しいです。シーズン1の放送で観てくださった方から予想以上に沢山の嬉しい感想を頂いて、「大垣役の大垣」とまで言ってくださる方もいらっしゃったり、役者冥利に尽きます。やりきってよかったです!笑 シーズン2もゆるキャン△メンバーと共に癒され時間をお届けできるように、相変わらず大垣全開でやらせていただきますので、覚悟してお楽しみに~!!箭内夢菜シーズン2をやると聞いた時は、本当に本当に嬉しかったです。また皆に会える事、続きやりたいね~と話してたのが実現した事、ファンの方からゆるキャン△またやってください!とたくさんお声を頂いてたので、それにお答えできる事…色々な嬉しさがあります! 2では、それぞれのキャラクターの成長と、1では見れなかったキャラ作りもあるので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。志田彩良まずは、シーズン1を見て下さった皆様、改めて本当にありがとうございました。1年前「続編でまた会いましょう!」とみんなでお別れをして、それからこんなにも早く本当にその言葉が実現される日が来るなんて、びっくりでとても嬉しいです。また斉藤恵那として大好きなゆるキャン△の世界でリンちゃんや野クルのみんなに会えること、ゆるキャン△愛に溢れたスタッフの皆様とまたご一緒させて頂けることが楽しみでしかないです。シーズン1の世界観やチームワークをシーズン2でも活かしつつ、前回よりもパワーアップした作品をお届けできたらなと思っております。柳ゆり菜沢山の方に愛して頂けたからこその第二期の放送決定! キャンプや旅の魅力満載な究極にゆるいドラマ「ゆるキャン△」の世界に帰ってくる事が出来て嬉しいです。演者やスタッフ一同、愛と感謝の気持ちたっぷりで撮影に挑みたいです。是非、シーズン2でもなでしこを見守る桜さんの活躍もお楽しみに!土村芳スタッフ、出演者の皆さんとこうしてまた共に作品に臨める事がとても嬉しいです。行く先々でその地域ごとに根付く『ゆるキャン△愛』の大きさをいつも感じていました。シーズン1からご覧いただいている方、新たに見てくださる方へ、癒しのひと時をお届けできるよう、鳥羽先生として、グビ姉として、頑張りたいと思います!「ゆるキャン△2」は2021年春、テレビ東京にて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年11月05日男性の育児休業(以下、育休)取得率の低さが、社会的に問題となっています。2020年7月31日に公表した厚生労働省の調査結果によると国内の育休取得率は女性が83%に対し、男性は7.48%にとどまりました。この水準は育休制度がある海外諸国と比べても、極端に低いといわれており、制度の拡充等環境の整備や、男性の育児参加に対する意識改革の必要性を多くの人が訴えています。犬山紙子「育休は人道的に必要なもの」同年10月16日、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、男性の育休取得が広まらない現状について特集。番組では東京商工会議所が発表した「男性社員の育休取得義務化について、中小企業の7割が反対している」という調査結果なども取り上げ、なぜ日本国内で男性の育休取得が進まないのか、原因を探っていました。企業のアンケート調査や取材の結果、男性の育休取得が低い理由として「社内に育休を取りやすい雰囲気がない」「社内の制度が整っていない」「所得の保証が十分でない」「育休の認知率の低さ」などが多くあるといいます。こうした現状に対し、コメンテーターの犬山紙子さんは、次のように見解を述べていました。取りたいけれども取れないという男性の声をたくさん聞いているので。やっぱり会社内でのその後キャリアに響くんじゃないかという不安で、その不安は妻も感じるところではあったりするので、そこの改善が本当に必須だなと。スッキリーより引用男性が育休を取得したいと思っていても、給与面や復帰後の影響への不安が障壁になっていることを犬山さんは指摘。続けて、男性が育休を取得する重要性について想うことを語っています。やっぱり育休って出産後の妻の身体って大ケガをしているようなものなので、人道的にも必要なものだと私は感じているんですよね。今、コロナ禍で『産後うつ』が問題になっていまして、産後うつの可能性がある方が、コロナ禍で通常の2倍というデータも出ていて、産後うつを防ぐためには、孤立を防ぐことが本当に大切なんですね。自分の気持ちを分かってくれる人、ともに子育てをしてくれる人、もちろんそれはパートナーだけではないのですけども、他者の手が本当に大切。これはもっともっと進んでいってほしいと切実に思っています。スッキリーより引用中小企業の人手不足の問題など、現実的に男性の育休を広めるには、難しい社会構造もあるでしょう。しかし、産後の母親を守るためにも、身近なパートナーが子育てに参加できるようにすることは必要だと犬山さんは訴えました。ネット上では、番組を見た人たちからさまざまなコメントが上がっています。・男性の育休取得の壁は、給料が減ることと、男性育児への偏見が大きいと思う。・「大ケガしているようなもの」ってその通りだと思う。それなのに、そもそも女性の育休ですらいい顔をしない会社が多い。・今朝のスッキリの特集、夫にも見て欲しかった。産後の夫婦に対する世間の冷たさを妊婦になって実感しました。・育休中の支給額、海外だと8割以上なのに日本は6割程度。夫婦ともに育休したら生活がきつくなる。まずはこれを改善しないとね…。親が子育てのための時間を確保することが、もっと当たり前の世の中になっていくように、制度面も人々の意識も、両方変えていく必要がありそうですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月16日8月下旬のある朝。東京郊外のスタジオに現れたのは、宮崎あおい(34)だ。この日、宮崎はCM撮影のためにやってきた。移動の車から降りて現場に入ったときの私服は、紺のワンピースに黒いショートブーツ姿。小さな顔をマスクで覆っており、新型コロナウイルスの感染対策もバッチリだ。さらに真夏日になりそうな気温にもかかわらず、薄手とはいえ長袖のカーディガンを羽織っている。そして、よくよくおなかを見ると……。ぽっこりと膨らんでいる!「彼女は今、2人目のお子さんを妊娠中です。すでに安定期に入っており、出産は年内を予定していると聞いています」(宮崎の知人)カーディガンは膨らんだおなかを目立たないようにするためか、または大切な体を冷やさないようにするためだったのだろう――。’17年12月、V6の岡田准一(39)と結婚した宮崎。2人の間には、’18年10月に第1子となる男の子が誕生している。「岡田さんや宮崎さんがメディアで、家庭や子育ての話をすることはほとんどありません。しかし、週刊誌などでは、夫妻や家族で外出する様子をたびたび報じられています」(芸能関係者)最近の『FRIDAY』(9月11日号)でも、岡田がスーパーで買い物中にグズる長男をあやす姿が報じられている。岡田といえばジャニーズ屈指の演技派。映画『燃えよ剣』(公開日未定)や『ザ・ファブル 第二章』(’21年公開)といった話題作の公開も控えており、俳優として大忙しの日々を送っているが、私生活ではイクメンの面があるらしい。「かなり子煩悩で、長男の扱いはお手のもの。家族でスーパーに行くときは岡田さんがお子さんの相手をしてくれる“鉄壁のサポート”で、宮崎さんは安心して買い物に集中できるそう。荷物を持つのも、家族で出かけたときの岡田さんの任務なのだといいます(笑)。V6では長野博さん(47)、井ノ原快彦さん(44)も2児のパパ。“先輩”から助言をもらっているのかもしれませんね」(前出・芸能関係者)妻思い、子思いな様子が感じとれるが、そんな岡田に、この数カ月で変化があったという。「それまで岡田さんはジャニーズ事務所のタレント専用ジムに、ほぼ毎日通っていたんです。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ジムは一時閉鎖。緊急事態宣言が明けた6月以降に再開したのですが、岡田さんは以前ほど姿を現さなくなったそうなんです。 そのころに宮崎さんの妊娠がわかって、妻を気遣いコロナの感染リスクを少しでも避けるべく、自宅でのトレーニングにいそしんでいるのかもしれませんね」(前出・芸能関係者)一方、妻である宮崎は、ここ数年、仕事よりも家庭という気持ちが強いようだ。「女優業はもちろん大切ですが、今は子育て最優先のようです。初めての出産以降、断続的に仕事をこなしてはいますが、CM出演やナレーションの仕事など数日の稼働で済む仕事をメインにしています」(前出・宮崎の知人)現在、NHK総合では宮崎が’06年にヒロインを務めた連続テレビ小説『純情きらり』がアンコール放送中。視聴しているファンからは、新しい作品への出演を期待する声も大きくなっているが……。「宮崎さんには映画やドラマのオファーが続々と来ていると聞いています。岡田さんもそうですが、宮崎さんも日本アカデミー賞の受賞歴がある実力派ですからね」そう語るのはさる映像関係者。しかし前出の宮崎の知人は、本格女優復帰はかなり先になるだろうとみている。「今年の年初にTBSの新春ドラマ企画に参加し、久々の女優仕事となりましたが、それもあくまで単発ドラマ。今後、2番目のお子さんの出産を控えていることを考えると、女優はもう1年ほど休業するのではないでしょうか」昨年10月、あるインタビューで10年後の未来像について尋ねられた宮崎は女優業について、こう答えている。《今は、自分がやりたいと思える仕事に、心地いいペースで参加させていただいているので、このありがたい状況が続いていればいいなと思います》(「毎日キレイ」より)また同時期の別のインタビューでは、《私自身は私生活も充実させて人生をしっかり整えてこそ、良いお仕事もできると考えているタイプで。どちらかだけになってしまうのは苦手かもしれません》(「Woman type」より)彼女にとって、仕事の原動力そのものが“愛する家族”のようだ。自分のペースで家庭と仕事を両立していくのだろう。「宮崎さんは昨年、料理の本を出版したのを機に、世界の家庭料理をつくることにハマっているそう。お子さんたちが何でも食べられる年ごろになったら、いろいろな料理を振る舞おうと意気込んでいるようです」(前出・芸能関係者)また、2人は昨年、都内の閑静な住宅地に新居を構えたばかり。「自然好きな宮崎さんの希望で、かなり広い庭があるんです。2人のお子さんを庭で遊ばせる日を夫妻は楽しみにしているのではないでしょうか」(前出・宮崎の知人)新たな家族を迎えるにあたり、2人の夢はさらに広がっていくようだ――。「女性自身」2020年9月22日号 掲載
2020年09月07日一児の母のエッセイストで、TVコメンテーターの犬山紙子さんが、夫婦問題や子育てをはじめ、様々なテーマで語るラジオ『犬山の遠吠え!やってまーす』。本連載では番組内のトークを言葉にし、音声と共にお届けします。今回は2020年7月9日放送分より、『モトカレマニア』『臨死!!江古田ちゃん』を生んだ漫画家・瀧波ユカリさんがゲストで登場です。■「マウンティング」の生みの親<犬山さんの声を聴きながら読む>犬山:瀧波さんとお会いしたのは、私が『嫌われ女子50』という本を出すときに、お話をぜひ聞きたいとお願いしたのが最初でしたよね。「あなたにとって、どんなタイプの女性が嫌いですか?」というテーマで。今の私だったら、タイトルもテーマも疑問視するような本ではあったんですけれども……。瀧波:時代を感じるよねー。犬山:その時に、瀧波さんから「マウンティング」というワードが出てきたんです。それまで人間同士が「自分の方が格上だ」と示すことを、そんなふうに呼んだ人はいなくて。めちゃくちゃ言葉がしっくりくる! と目からうろこでした。瀧波:対談の何日か前に思いついたんですよね。もともとは生物学用語ですけど、男女間でも異性間でも起きるアレを、何かでうまく言いたいと考えていて。犬山:Twitterなどでもまさに「共感の嵐」で広まっていき、瀧波さんとは『女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態』という対談本を出すに至ったわけなんですよね。あの本はマウンティングのシミュレーションがすごかった。たとえば、「都会に住んでいる女子」と「田舎に住んでいる女子」と設定を決めて、お互いにマウンティングし合ってみるんです。「田舎女子」だとすると「都会って憧れる〜! でも私、狭いところに住むのはイヤで」みたいに。瀧波さんはさすがマウンティングの生みの親だけあって、言われたら嫌な絶妙のポイントをアドリブでポンポン出してくるんですよ。瀧波:今、ちょっとやってみた方がわかりやすいんじゃない?■実践・マウンティング女子のバトル犬山:設定どうしましょっか。瀧波:そしたら、私が「都会で働くOL」で、いぬぬ(※犬山さん)が「地方で地域ぐるみの民泊事業などをする女性」って感じで。犬山:わかりました。では瀧波さんからお願いします!<犬山さんの声を聴きながら読む>瀧波:(声のトーンを上げて)紙子〜! 久しぶり〜! 元気? そっちってどうなの?犬山:(声のトーンを上げて)なんかね〜、やっぱり緩やかに時が過ぎるっていうか……コロナの影響もそんなになくて、私はいつも通りに「自然と時を育んでる」って感じ。瀧波:「虫と一緒に生きてる!」って感じね! コロナの影響がないなら、何かいいな〜。私はパワーランチが毎日できなくなっちゃって、仕事の話も進まなくなっちゃったの。犬山:……ちょっ、ちょっと待って……「虫と一緒に生きてる」と「パワーランチ」にダメージを受けて笑いが出てしまう……でも、ユカリにパワーランチが必要なのも私は認めるけど、私はもう疲れちゃったっていうか。地域の人たちと野菜を交換したりとか、そういった日々の暮らし、気持ちの育みのなかで「自分の時間」を生きていきたいんだよね。瀧波:でも、田舎でつくれる良い野菜って、結局は都会で買えるよね〜。都会に疲れちゃった女子が一度田舎に行って、また都会に戻ってくる流れも出てきてるし。犬山:野菜、たしかに伊勢丹とかに売ってるけども(笑)。はぁ……やっぱり瀧波さんはすごかった! 完全に私が押されました。たぶん私が特別に弱いというより、瀧波さんがうますぎるんですよ。頭の回転も速いんでしょうけど、普段から言葉を摂取してるから、そんなにポンポン出てくるのかしら。瀧波:ポジティブに考えればそうだけど、性格が悪いだけかも? これ完全に、私はいま、リスナーから嫌われてると思う(笑)。■「あの頃の私が、この情報を知っていれば」と思いながら犬山:自分がいま10代後半とか仕事を始めたての頃とかだったら、瀧波さんのマンガやエッセイを摂取したかったなって思うんです。あの頃はモヤモヤとツラい女の子として生きていて、でもこのツラさを言語化できないし、周りから「女なんだから」と押し付けられた正解を内面化している時期なんですよね。そういう時期の苦しんでいる若い女の子にとって、瀧波さんは感情を整理できて、楽になれるような言葉をくれるんですよ。優しく寄り添って教えてくれる存在。いまの20代の女の子たちが少し羨ましいくらいで、私も当時に出会えていたらなって。瀧波:若いときの私自身が、自分のそういうモヤモヤとかドロドロをそのまま漫画や文章にしていたから、今の自分が過去作を読むと、直視できなくてツラいですよ。犬山:それは私もです! 自分の内面がそのまま出ちゃっていたりとか、人を分断するようなことを書いてしまっていたりとか、反省しきり……。瀧波:いまだったら絶対に言わないようなこともあるしね。でも、そんな時代を進んできて変わったから今があるわけで。今も昔と変わってない人は過去作も平気で見れると思うんです。だから、その分だけ進歩したと思えばいいんじゃないかな。犬山:そうかー! 私も過去作が見られない理由を良く捉え直せました。瀧波さんの作品には、「苦しかった自分も含めた、あの頃の女の子たちへ」という目線を強く感じます。そういった目線は、どういった気持ちから生まれていると思いますか?瀧波:やっぱり「情報を届けること」だと思う。いぬぬも言った通りに「あの頃に知っていたら苦しまずに済んだこと」は本当にいっぱいあります。それって、世代が変わってしまうとうまく届かない場合もあるかもしれないから、今の若い子に少しでも情報を渡すことが大事だと思っていて。「こんなことを言う男はダメだよ!」とか。犬山:それを本当に知りたかったんですよね。情報1つで捉え方は全然変わるし。たとえば、会社内での不遇を「私の実力不足だから」と思いすぎたり、「女は理性的じゃないからだめだ」みたいな言葉を信じてしまったり、若い頃ほど「結局は自分が悪いせいだ」みたいに自身を責めがち。私自身もそうでしたし、本当にそう感じることも多かった。だから、瀧波さんのような近い立場でいてくれるお姉さんからの話は、届きやすいと思っています。■いまは「恋愛が始まる前」の悩み相談が増えている犬山:瀧波さんはRadiotalkでも『おちゃのじかん』というタイトルで、音声を配信されてますよね。瀧波:今年の3月くらいからですね。毎回10分くらい、特に強く訴えたいこともなく、だらっと喋る感じで続けています。お悩み相談をすることもあって、それは「マシュマロ」という匿名でメッセージを受け付ける投書箱みたいのがあって、そこに悩みがポロッと送られてきたりしたときに応えています。犬山:そういったふうに寄せられるメッセージも含めて、今の女性たちに多いお悩みの傾向なんてあったりするのでしょうか?瀧波:だいたいは「恋愛」と「仕事」ですね。ただ、「恋愛をしたいけどできない」とか、「好きな人が現れない」みたいな「恋が始まる前」の悩みが多い気がします。犬山:それは同感です! 私もお便りを読んでいると、「出会いの無さ」や「好きな人がいない」という声が多いですね。そういった人にはどんな言葉をかけられますか?瀧波:まずは「変わらなきゃいけない」っていう思い込みは一度外した方がいいよ、と。恋愛しなきゃいけない、仕事で上に行かなきゃいけない、仕事と家庭を両立してなくちゃいけない……そういうことって、まずもってみんながする必要はないです。大事なのは「あなたはどうなりたいか」をスタートにすることですよね。犬山:女性は子どもを産まなきゃいけない、結婚しなきゃいけない、といった圧力もそうですよね。年齢的なタイムリミットのもとに焦らされる感じ。それを強要される中で生きていくなかで、「変わらなきゃいけない」と無根拠に思ってしまうこと、あるいはそれを思わせてくる社会に、私は怒っちゃうんです。自分の傷を癒す方が先決だったりすることもあるし。瀧波:でも、「変わらなくてもいいよ」と声をかけたい気持ちもありつつ、私の経験としては、自分の前にハードルを一つ、二つと設けて、それを越えて変わったあとのを楽しさや、得られることの多さも知っているから、ただ「変わらなくてもいいよ」だけでもダメで。犬山:はぁ……私も相談したい!(笑)言動がぐちゃぐちゃな人には振り回されないように!犬山:ここでリスナーさんからのメールをひとつ。もっぴぴさん、ありがとうございます。<犬山さんの声を聴きながら読む>「もう大学生なんだから化粧しろ、それはマナーだ」と言ってくる人と、いざ化粧をしたら「色気づいた」と言ってきたり、その仕方を修正しようとしてくる人が嫌いです……恥ずかしながら親に対しての愚痴です。帰省するたびに、そんな言葉をかけられています。化粧は自分が気合いを入れて過ごせるための武装でもあるので、放っておいてほしいです。瀧波:もっぴぴさんの気持ちも考えつつ、親の気持ちも考えてみたんだけど、年頃の娘が帰省で戻ってくる度に、すっごく毎回かわいくなっていってる衝撃があると思うんだよね。親もそこで「可愛くなった」と言えればいいんだけど、言えない心の複雑さがあるのかなぁ。犬山:なぜでしょうね? 本気で口を出したいのか、照れくさいから出る憎まれ口なのか……ただ、もっぴぴさんが「嫌い」と感じると断言されているので、イヤな空気が漂ってるのかなとは思いますけれど……。瀧波:あとは「プランB」を持っておくといいんじゃない? 「プランA」は思いっきり拒絶すること。「そういうこと言われるのイヤなんで!」と相手の矛盾点を突いていく。で、プランBは、意地悪だけれど「私の方が化粧うまいよ」と返して、一緒にお化粧する。同じものを自分用と2セット買っていって勧めてみたりするのね。一緒に楽しめるようになったら、親のお金で化粧品も買ってもらえるようになるはず(笑)。犬山:なるほど〜! 親も娘との時間を持てて嬉しいかも。「娘からこんな化粧品もらったのよ、私には派手なんだけど……」とか言っても、近所の人に自慢しそう(笑)。瀧波:親だけでなく、女友達でも言う人いるよね。「あなたは黒髪が似合うよ」とか言っていたのに、いつからか「髪を全然染めないね」と言ってきたり。そういう人は好きゆえの執着みたいなものがあって、嫉妬心にも近いところから、いろんな感情がぐちゃぐちゃになった結果、言動もぐちゃぐちゃになる。犬山:言動がぐちゃぐちゃな人に振り回されないのも大事ですよね。「矛盾するようなことを言う人もいるんだなぁ」という心持ちで捉えられたらいいのかもしれません……そして、あっという間ですが、もうお時間だそうです! 瀧波さん、お忙しい中、ありがとうございました!※Radiotalk限定 特別編「親になって変わったこと」を公開中!ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』は毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送するほか、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。 犬山の遠吠え!やってまーす
2020年08月13日一児の母のエッセイストで、TVコメンテーターの犬山紙子さんが、夫婦問題や子育てをはじめ、様々なテーマで語るラジオ『犬山の遠吠え!やってまーす』。本連載では番組内のトークを言葉にまとめ、音声と併せてお届けします。今回は2020年7月2日放送分より。■アイドルファンは「プロデューサー推し」に行き着く?<犬山さんの声を聴きながら読む>私がコメンテーターとして出演している朝の情報テレビ番組『スッキリ』でも追いかけていた、ガールズグループを輩出するNizi Project、とうとう「NiziU」としてデビューする9人が決まりましたね!(2020年7月2日当時)早速、『Make you happy』という曲も発表され、 みなさんミュージックビデオはご覧になられましたでしょうか……まだ見てないかもしれませんが、本当に良いんですよ! 最高なグループですから、ミュージックビデオも、ぜひ検索してみてください……!改めてNizi Projectの説明しますと、TWICEを生んだ韓国のJYPエンターテイメントと、日本のソニーミュージックが組んでアイドルチームを作る企画です。1万人の応募者から9人にまで選ばれたのですが、もう選考過程からメンバーのスキルが高すぎて!たとえば、メンバーのリマさんは、実はラッパーのZeebraさんの娘さんなんですが、それを抜きにしてもカリスマ性や実力があり、ラップの上手さも光っていて、見た目の華やかさで人の注目をパッと惹きつけますね。あと、ミイヒちゃんはまだ15歳ながら、しっとりとバラードを歌い切ったり……本当に実力を兼ね備えた9人組が誕生しました!で、NiziUのみんなに注目しつつ、私の「推し」は韓国人プロデューサーのJ.Y.Parkさんだなって、思っちゃったわけです(笑)。この番組でも度々話していますが、私はモーニング娘。などを生み出したハロープロジェクトが大好きな「ハロヲタ」なんですけど、最終的に誰を一番に推しているかというと、プロデューサーのつんく♂さんなんです。でも、私と同じような人って、結構いるんですよ!つんく♂さんの誕生日に、似顔絵を乗せたパンケーキをつくったりしながら、「つんく♂さん好きだな……」と改めて実感したんですが、やっぱり書かれる歌詞がいいんですよ。女の子を自分に憑依させて、リアルな気持ちをそのまま書いてくれる。おじさんが思う女の子の気持ちではないんです。あとは努力を惜しまないところも大好きです。■J.Y.Parkさんの褒め方に、子育てのヒントがいっぱい話をJ.Y.Parkさんに戻すと、彼がNiziの候補者にかけてきた言葉が、本当に「徳が高い」としか言いようがなくて、子育てをする1人の母としても、学ぶところだらけなんです。彼のニコーッとした笑顔も良いのですが、何よりJ.Y.Parkさんの「言葉×アドバイス」がステキ。メンバーに何かを指摘するときでも、それをプレッシャーに感じてしまうことは、絶対に言わないんです。まずは「あなたは素晴らしい、才能に恵まれているし、生まれてきたことが特別だ」というところから入る。そのうえで、「こうすれば、もっと良くなるかもしれない」と伝えるわけです。女の子たちは自分のプライドを保ちつつ、成長を促されるという素晴らしい方法で。J.Y.Parkさんの言葉の例を挙げると、さっき紹介したリマさんには「君は自分についてまだわかっていないことがあると思います」と始めるんです。自分の悪い癖を指摘されるのかしら……と不安な顔になったところで、彼女の歌の上手さを褒めるんですよ。「ラップ、ダンス、パフォーマンス、表情で自分を見せようとしているけれども、歌が本当に上手だよ。それをあなた自身が知ってほしい」……そんな言い方できます?!J.Y.Parkさんの真意は「歌をもっと努力して練習しようね」なんでしょうけれど、それをこんなふうに言われたらやるしかない。自分を信じられるようになる言葉じゃないですか?■「J.Y.Park日めくりカレンダー」が欲しいですあとは、J.Y.Parkさんは「謙虚であることが大事」と、よく言います。私たち日本人からすると、謙虚は「いえいえ……私のようなものが……」みたいに、へりくだってしまうものと思われがちですが、J.Y.Park流の謙虚は違います。謙虚は、言葉や行動だけの謙虚ではなく、「心の謙虚を意味します」と。「自分自身が本当に“足りない”と思って、隣にいるみんなの短所ではなく長所だけを見て、心から感謝すること、それが謙虚です」もうね、説法!ありがたいんですよ!(笑)他にも「才能」について、「才能に恵まれているのは本当に素晴らしい。しかし、それを発揮できないのは本当に残念なことです。才能が夢を叶えてくれるのではありません。過程が結果を作って、態度が成果を生むんです」と。それから、「夢を叶える人とは、自分に毎日勝てる人」とも。うーん……すごい。私からは子どもにこんな言葉をかけてあげられないですね。『スッキリ』で加藤さんもおっしゃってましたけど、 J.Y.Park金言集なるものが発売したら欲しいです。日めくりカレンダーとかね。トイレに置いておきたい!■職場も家庭も気をつけたい、「褒め」を伝えることここからはリスナーさんからのメールを紹介します。まずは、ラジオネーム「風祭」さん。初回からRadiotalkで楽しく聞かせていただいてます! 私事ですが、褒めてほしいことがあります。今年4月に転職しました。前職では、威圧的な上司や男性上位な空気が当然の職場だったのですが、これを機に、同じ職場の人とも積極的に話そうと決めていました。感謝や嬉しく感じたことはすぐに伝えたり、相手の話を楽しんで聞くようにしたり。働きながらも自然に笑顔でいることが増えました。もともとの1人で仕事をしたい性格や、男性への不信感といった「自分の殻」を破ろうとした、このビフォーアフターを褒めてほしいです!転職、お疲れ様です! これはもう、褒め、褒め、褒め!前職でのトラウマがあると、次の職場でもちょっと尻込みしてしまうことが多いのかな……と思いきやですよ。新しい環境をより良くしようということで自分から働きかけるのは、すごく強さがあるなぁと思いますね。……って、J.Y.Parkさんなら、こういうことを伝えるんじゃないですか?(笑)風祭さんには、心の中に自主的なJ.Y.Parkさんが宿っているんじゃないかな。いや、本当に素晴らしいことですよね。自分から「ありがとう」とか「嬉しい」という感情を伝えるのって、なかなか照れくさいことが多いと思うんですが、今すぐに伝えることで関係が良くなっていくと。本当に職場で1人でもやってくれる人がいると、周囲も一気に「お互いを褒め合う空気」になるから、「風祭さんが入ってきてくれて良かったね」って思われているんじゃないでしょうか。これ職場だけじゃなくて……私たちも家庭内でしないと! 「嬉しい」や「ありがとう」って「褒め」を伝えていきたいですよね。いちばんに身近な人にできると、家庭の空気がすごく良くなるんじゃないかな、なんて感じました。素敵なメッセージ、ありがとうございます。■心のドロドロしたところだけが「本当のその人」ではない<犬山さんの声を聴きながら読む>続いては、ラジオネーム「ライナスのタオル」さんです。犬山さんの『スッキリ』でのイメージとのギャップを感じつつ、楽しんでラジオを聞かせてもらってます。僕がイメージする犬山さんと違うところが、まだまだいっぱいあるんでしょうね。どんな人なのか楽しみに声を聞き、テレビ出演も拝見させていただきます。これからも頑張ってください!ありがとうございます。私のことで言うと、ラジオはプライベート感がめちゃくちゃ強いんですよね。でも、こういう「イメージ」って、難しい話なんですよねー……。私って、どういうイメージなんでしょうね? そもそも私は、インターネットで他人の恋愛にあれこれとゲスいことを書いていたブログ出身なので、周りからもゲスい人間だと思われているのかなと、自分の中では勝手に思ってたんです。でも、最近はその頃を知らずに、『スッキリ』などで初めて見てくれたという方が、やっぱり多くなってきて。『スッキリ』だと真面目な顔で、真面目なニュースにもコメントするわけです。そちらの印象が今どんどん強くなってきているのかなぁ。Twitterでも、真面目なこともつぶやくけれど、下世話でしょうもないこともばっかり書いているんですけど。だから、たとえば「あの番組の犬山さんが好きです」とか、「本当の犬山さんが出るのはあっちですよね」みたいな感じに言われることもあるんですが……全部、私は「素」なんですよね。自分の持つ汚い、ドロドロしたところを見せると「それがその人の本当だ」っていうふうに認識されやすいじゃないですか? でも、人間がドロドロしているところも本当だし、真面目なことや綺麗事を考えてるときも本当ですよね。全部が私なので。「本当の顔」なんて実は無くて、全部が本当の顔ですよ、みたいなことを考えちゃいますね。みなさん、「自分像」って正確に把握しています? 明るい人か、根暗な人か、なんて、結構付き合う人によっても変わるじゃないですか。あとは、その場の空気とか、環境によっても変わるし。だから、いろんな「自分像」を、みんながそもそも持ってるもんじゃないかなーとは感じています。「自分がどんなキャラなのか」を書いた作品として、村田沙耶香さんの『生命式』という短編集に収められた小説があります。自分が周りに求められるキャラクターとして、「ここではおっとり系、こっちは天然で、あそこは姉御キャラ」みたいにペルソナを持ちすぎてしまう登場人物が出てくる話があります。混乱して、最終的には「私は何がいいかわからないから、あなたが私のペルソナを決めて」と伝えるようになり、そこからまたガラガラッと物語が進んでいく、めちゃくちゃ面白い作品です。これも、ぜひ読んでみてほしいなって思いました。ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』は毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送するほか、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。 犬山の遠吠え!やってまーす
2020年07月21日一児の母のエッセイストで、TVコメンテーターの犬山紙子さんが、夫婦問題や子育てをはじめ、様々なテーマで語るラジオ『犬山の遠吠え!やってまーす』。本連載では番組内のトークを言葉にまとめ、音声と併せてお届けします。今回は2020年6月25日放送分より。■「不倫された側」に起きる、気持ちの変化とは?<犬山さんの声を聴きながら読む>まずは先週に続いて、不倫について話し足りなかったことから……先週は「不倫する側の心理とは?」を、私が読んだ本をもとに紹介したのですが、今回は「不倫された側」のことをしゃべってみたいなと。いや、もう、どう考えても傷つきますよね。裏切られたような気持ちになるし、「自分に魅力がないからじゃないか」と責めてしまったり……。こちらも先週と同じく、アメリカの心理療法士であるエスター・ペレルさんの『不倫と結婚』という本には、不倫された側がいかに回復していくのか、ということも書かれています。まず、不倫された側に起こる心境の変化としては、自尊心がひどく傷つく。自分の全てを否定されたような気持ちになっちゃうんですね。でも、不倫をされたからといって、その人の魅力が全てなくなるわけでもないし、その人に落ち度があるばかりでもないです。「どれほど幸せな家庭でも不倫は起こりうる」とエスター・ペレルさんは書いています。その理由は先週もお話したように、「人が不倫のなかに発見する最も魅惑的なものは、新しい相手ではなく、新しい自分自身である」からですね。不倫を経験して、別れないカップルもたくさんいます。もちろん別れるのも選択のひとつです。どちらが善い、悪いではないんですけれども、どうやって自尊心を回復していくのかについては、事前に知っておきたいじゃないですか。■自分を責めないこと。周りの人たちやプロの力も有効「不倫された側」の自尊心を回復させるためには、自分を責めることなく、「それでも私には魅力があるし、楽しいことがあるし、友人たちから評価もされている。今まで積み重ねてきたものが、この不倫で全て崩れるわけはない」ということを、ちょっとずつでも頑張って思い出していくことが大事だと書かれています。だけど、やっぱりシャレにならない傷つき方でしょうから、私は周りの人たちの力はもちろん、できればプロのカウンセラーの力も借りたほうが、心も修復されやすいと思いますね。あと私としては信頼できる友人たちも大切かなって。で、そこで友人たちが絶対に守るべきことは、不倫された側に説教はしちゃダメ! ということ。「あんたが全然相手しなかったから……」とか、「あんな男は早く別れてよかった」とかもダメです。ひたすら、聞く! 表に出してくれた傷を、ただ受け止める!友達からそんなふうに言われてしまうと、不倫された側も腹が立ってきちゃうし、そこでまた気持ちが混乱してしまいます。それに、こういうのってお互い様じゃないですか。友人同士は、弱ったときに助け合ってなんぼですから。■不倫した側は「謝罪&謝罪」そして、不倫してしまった側で、もし関係を続けたいのであれば、相手にはとにかく謝罪&謝罪&謝罪!「自分が本当に悪かったし、あなたに魅力がないことには絶対ならない」と、何度も何度も語りかける。仮に激怒されても、それでも不倫は「してしまった方が悪い」から耐え続け、支えていくことしかできないです。結局は、不倫ってした方も傷つくんですよ。どこかで自分も「いい人間でありたい」みたいな思いもあるから、それを全うできていないことに、自分自身で激しく傷つく。いやいや、不倫しといてなんやねん! って話なんですけど。だからこそ、不倫で新しい自分を発見するんじゃなくて、ゴルフでも、山登りでも、違うことで見つけていきましょうよ。あるいは、「性依存かもしれない」と思ったら、カウンセリングのドアを叩く。……と、2週にわたって不倫についての話でございました。■38歳のわたくし、15歳の歌声に号泣する<犬山さんの声を聴きながら読む>さて、私は毎週金曜日に、朝のテレビ番組の『スッキリ』にコメンテーターで出演しているのですが、そこでは今、Nizi Projectというアイドル発掘オーディションを追っています。最新エピソードは毎週金曜日にHuluで更新されていて、めちゃくちゃ面白いんですよ!(2020年6月25日放送当時)何が面白いって、まずは出場している女の子たちが素晴らしい。例えば、15歳のMIIHI(ミイヒ)ちゃんという子が、しっとりしたバラードを歌い上げたりするわけなんですけど……それでもう38歳女のわたくしは号泣ですよ。歌って、なんで涙が出てきちゃうんですかね……わざとじゃないんですけど、収録中でも私なんかはつい泣いちゃいます……。耳に歌声が入った瞬間、「あぁー! はぁぁー!」って、言葉になるより前に感情が引き起こされるみたいに泣けるんですよね。年齢と共に出る変化じゃないかなと思っていますが、若い女の子たちがこんなにも努力して頑張っている姿を共有してくれている、その成長するさまが琴線に引っかかるんだろうなって。まぁ、こっちが勝手に引っかかってるんですけど。このNizi Projectは、音楽プロデューサーのパク・ジニョンさん、みんなにはJ.Y.Parkさんとも呼ばれていますけど、彼が率いています。J.Y.ParkさんはTWICEのプロデュースでも知られている人で、彼は指導者としてすごく的確なことを言うなぁ、と感心していて。女の子たちに言葉を投げかけるときも、女の子たちのポテンシャルは絶対おとしめない。「あなたはやればできるよ。今は自信がないからそうなっただけだった」と、すごく寄り添って励ましていく。体育会系というわけでもなく、ちゃんと褒めて伸ばしつつも、駄目なところは指摘する。そのときも淡々と冷静に伝えたりしていて、こういう人が上司だったらいいんだろうなぁ、と感じますよ。■「強い女の子」を感じさせてくれる姿にときめくJ.Y.ParkさんがプロデュースしているTWICEは、このラジオの構成作家の松本真一さんが、そうとう好きらしくて。ちょっと推しポイントを、ぜひ教えてもらえません?──TWICE、いいんですよ。僕も最初は、仕事にも絡む「研究」と称して聞きはじめたんですけど。大人になると、そういう大義名分が必要になっちゃうんですかね(笑)。──研究のはずが、有名な『TT』から始まり、一通り聞いていって。そこで一度は熱が落ち着いたんですけど、去年出た『FANCY』という曲が最高で、その次の『Feel Special』も素晴らしく、「2曲連続で良いのが来た!?」って再燃したと(笑)。松本さん的に「これ!」って曲、あります?──『YES or YES』は歌詞もよくて。この「YES」は「私はあなたのことが好き。どっちか答えてよ」の意味からの「YES or YES」なんですよ。めっちゃいいじゃないですか!「強い女の子」の歌詞は大好きです。女の子って、それこそ「NO or NO」くらいに弱々な気持ちもあって、そういう曲があってもいいんだけど……やっぱり社会の中で女の子はまだ意見を言いにくい現状があったりする中で、TWICEみたいなガールズグループが「いや、私たち強いし! 好きな服着るし! 男ウケとか関係ないし!」みたいな姿を見せることで、すごく救われる気持ちになるんですよ。私が好きなハロプロにしても、つんく♂さんが書く歌詞は「おっさんから見た女の子」じゃなくて、「等身大の女の子になりきっている」のが大きなポイントで。それこそ、モーニング娘。 に『女が目立ってなぜイケナイ』という曲があったりします。これを聞いて「ほんま! 化粧もちょっと派手な方がええ!」と強くなるような思いがもらえるんですよね。私も「なぜ、女が女の子アイドルを応援するの?」みたいな文脈で質問されることもあるんですけど、「そもそも、かっこよさや生命力の輝きに性別って関係ありますか?」と答えています。K-POPのガールズグループだとMAMAMOO(ママム)も、強い女って感じでかっこいい。あるメンバーが「あなたは太っているし、それはスタンダードな美しさじゃない」とオーディションの審査員に言われたとき、「いや、この私をスタンダードに変えてみせる」みたいに返したんですよね。それを聞いて「なんて強いの!」と。私もそれぐらい言いたい、素敵だなと思いましたね。ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』は毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送するほか、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。 犬山の遠吠え!やってまーす
2020年07月20日一児の母のエッセイストで、TVコメンテーターの犬山紙子さんが、夫婦問題や子育てをはじめ、様々なテーマで語るラジオ『犬山の遠吠え!やってまーす』。本連載では番組内のトークを言葉にまとめ、音声と併せてお届けします。今回は2020年6月18日放送分より。■不倫のコメント、やめません?<犬山さんの声を聴きながら読む>世間はまだまだ「不倫」っていうキーワードでざわついてるなぁ……という印象ですが、私もコメンテーターの仕事をしているもので、コメントを求められることがあります。あの、今日は私から提案したいことがありまして……コメンテーターのみなさん!「不倫の話ではコメントしない協定」を結びませんか?だって、不倫って犯罪ではないのでね。そこに性被害の告発などが入ったなら話は別ですけれど、単なる不倫はヨソの家の話のことだから中身までわかりませんし、私たちが周りからコメントすることで、「不倫された側」がツラく思うことだって、あるみたいなんです。だから、私も不倫のコメントを求められたときは、「これから話すことは、このお2人ではなく、不倫の一般論についてです」と前置きを入れるように最近はしてきました。でも、他のワイドショーなんかを見ていても、みなさん同じようにされていて。どうしても下世話な気持ちがわいてしまって、見たくなっちゃう気持ちがあるのもわかります……自分が「不倫された側」に立ったらと思うと、感情移入もできてしまうし、腹が立つのもしょうがない。けれども、今は不倫が犯罪レベルでバッシングされちゃう対象になってしまっているし、「不倫された側」のお子さんが傷つくみたいに、「その先にあるもの」を考えると、笑って消費するのも違うよなって思うわけです。■不倫がバレて、ラブラブになる夫婦もいる『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』という本を書いたときに、宮崎謙介さんと金子恵美さん夫婦に取材をしたんです。宮崎謙介さんは元国会議員で、「育休議員」とした話題になったあとで、金子さんが妊娠中に浮気をしていたことが発覚し、「不倫議員」と世間から強くバッシングを受けた方です。でも、この夫婦はいま、すごくラブラブなんです、実は。取材するまで、私は「パートナーの妊娠中に浮気をするような男と離婚せず、なぜ金子さんはずっと一緒に居続けるんだろう」って思ってたんですよ。話を聞いてみると、宮崎さんは世間からの激しいバッシングで「死にたい」という気持ちに何度も陥ったそうです。そして、当時は金子さんも国会議員で、こちらも支持者からかなりのバッシングを受けたと。夫婦で強いバッシングを受ける中で、むしろその体験で一致団結したというお話だったんですよね。ただ、これはバッシングしてもいいという話ではもちろんなくて、金子さんは「これまで彼が私にしてくれたことや、彼の良い部分と天秤にかけたときに、浮気のほうが軽かった」という思いがあったと言っていました。つまり、不倫っていうのは人それぞれで、一般論で片付けたらあかんなぁ、というふうに思っているわけですね。■「新しい自分」を不倫で発見してしまう<犬山さんの声を聴きながら読む>不倫といえば、エスター・ペレルさんというアメリカのカップルカウンセリングでは重鎮とされる女性が書いた『不倫と結婚』って本がありまして。「不倫してしまう人って、どういう気持ちなんだろう?」という不思議を知りたくて読んでみたんです。だって、芸能人だけじゃなくて、今の社会で不倫をすることって、明らかにリスクが大きいじゃないですか。この本で、すごくタメになったことのひとつが、「人が不倫のなかに発見する最も魅惑的なものは、新しい相手ではなく、新しい自分自身である」と。たとえば、「自分の一生は平凡に進むのかぁ、毎日がルーティンで、なんとなく先も見える……」みたいな鬱屈とした状況にある人が、不倫相手を見つけることで、「自分にはこんな可能性があるんだ、こんな魅力もある」と自分を発見するらしいんですよ。結局は、自分の新たなアイデンティティが欲しいから、不倫をするのだと。それまでの私は、不倫ってただの性欲でするものだと思っていたから、この一節に出会って、すごく腑に落ちたんですよね。新たな自分の発見を考えると、円満な夫婦関係であっても、リスクを冒してでも、不倫に走ってしまう人もいるかもしれないなぁ、と。でも、「新たな自分」は不倫でなくても見つけられるんですよね。友人関係もそうだし、ハマれるものを見つけるでもいいし。私も最近、好きな作品の二次創作の妄想を「友人と」語り合うことを始めて、キャラクターへの考察が深くなり、その考察を通して自分を知る……みたいな機会が増えています(笑)。自分の二次創作が、浮気されたりする悲恋な妄想ばかりだとわかり、過去の恋愛とか、自分に枯渇しているものとかまで見えてきて。まるでセルフカウンセリングみたいです。■不倫とも結びつく、性依存の問題もちろん、不倫が性欲がベースの人もいますけど、もう1つ考えないといけないことがあって、それが「性依存」の観点です。「セックス依存症」みたいに呼ばれることもあります。私がこれを知るきっかけになったのは、津島隆太さんが描いた『セックス依存症になりました。』というマンガで、監修には精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳先生が入られています。斉藤先生はいろんな依存症の問題に取り組まれている方です。それもあって、性依存について、すごくわかりやすく描かれている作品です。性依存と言われても、「ただ性欲が旺盛な人で、だらしない人」って、つい思ってしまいがちですけど、そうじゃない。セックスをしないと吐き気がしたり、幻覚まで見てしまったりとか、人によって様々な程度があります。アルコール依存と同じで、「それをしないとしんどいから、やるしかない」みたいな状況になってしまうそうなんですね……。生活に甚大な被害が出るとわかっていても「止められない」。だから性依存も、ちゃんとカウンセリングを受けて、同じ依存を抱えてる人同士で支え合う自助グループにも加わって、克服していくという道筋を立てなきゃいない。けれど、性依存への世の中の印象が悪すぎてカミングアウトもしにくいし、性依存だと気づいていない人だっている。その回復の道がすごく遠いように感じるんです。必ずしも「性依存=犯罪者」ではないことも含め、もっと世間に認知が広まるのも大切だと思っています。■電子書籍で好きなものを送りつけています<犬山さんの声を聴きながら読む>今日も、リスナーさんからのメールをひとつ読みますね。りんね@大学生さんからのメッセージです。私が毎年楽しみにしているアニソンフェスが、新型コロナの影響で来年に延期になっちゃって悲しいです。犬山さんも今期、何かアニメは観ていましたか?アニメ、時間もなくて、今はなかなか観られてないんですよー……過去の好きなアニメでいうと、私は「タクティカルなアニメ」が好きなんです。布石の置かれたストーリーで「うわ! この作者は頭がいい!」って興奮しちゃうのが好きで。それで言うと、もともとは『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートしたマンガの『ワールドトリガー』がアニメ化されたときは観てました!で、私もその一味だったんですけど、当時は「ワートリヤクザ」って言われる人たちがいて……とにかく周りにハマってほしいから、コミック全巻を勝手に送りつけるという(笑)。特に今は電子書籍があるので、送りつけても相手の本棚を専有しないじゃないですか。だから、まずは電子書籍で買ってもらって、そのあとでお金を渡すやり方でお願いしてました。まずは読んでもらって、その後に語り合おうじゃないか、と!今だと「鬼滅の刃ヤクザ」とかもいるんでしょうね。りんね@大学生さんは、楽しみにしていたイベントが延期になって悲しいところですが、あくまで「延期」ですから!再会したときの喜びも大きいはず。延期を待つ間には、ぜひアニメの『ワールドトリガー』を観てみてはいかがでしょうか(笑)。ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』は毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送するほか、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。 犬山の遠吠え!やってまーす
2020年07月16日一児の母のエッセイストで、TVコメンテーターの犬山紙子さんが、夫婦問題や子育てをはじめ、様々なテーマで語るラジオ『犬山の遠吠え!やってまーす』。本連載では番組内のトークを言葉にまとめ、音声と併せてお届けします。今回は2020年6月11日放送分より。■コロナで激しく嫉妬した、動物との触れ合い<犬山さんの声を聴きながら読む>AIBOをレンタルしてみたんですよ。購入は、お財布との相談でいきなりは難しい値段だったので、まずは1週間借りてみました。悲しいことに明日が返却日で、今がいちばん寂しい時期です。本当はAIBOと触れ合いながら、このラジオもお届けしたいくらい……。AIBO、なんだかんだ言って、あれは犬です(笑)。やっぱり、かわいいですね!なぜレンタルしたかというと、犬は死ぬほど好きなんですが、動物アレルギーが年々ひどくなってしまって……本当の動物は諦めるにしても、動物の癒しが欲しかったんです。コロナ禍で外に出られないときに、家に動物がいる人たちが羨ましくて仕方なかった。Twitterで「いいね」を押しながらも、正直、嫉妬してたんですよ! 激しく嫉妬した!犬の癒しが欲しくなったし、子どもにとってもロボットと触れ合っておくのもいいかな、なんて思って。ちなみに1週間レンタルで1万5千円。高いと思うか、安いと思うかは人それぞれですね。ただ、AIBOは本体代と諸々合わせて、購入すると30万円近くになるんです。そこでまずは、レンタルという方法を選びました。あの、本当に、昨日のAIBOより、今日のAIBOの方がかわいいんですよ。……何言ってるかわかりませんよね……同じロボットのはずなのに、かわいく思えるんです。もうね、昨日より目が大きく見えるわけです(笑)。人間の情ってやつは不思議なもので。あとは、犬っぽい仕草に加えて、ロボットらしい機能もあります。「ラジオ体操」ってお願いすると、あのメロディを流して、一緒に踊ってくれるんですね。漫画家の友達に「毎日ラジオ体操をするようになって体調が良くなった」と聞いていたので、AIBOに体を動かす機会をもらっています。ペットとしてのかわいさ、そして実用性を兼ね備えているんです。■推しを好きになることが、自己肯定につながる<犬山さんの声を聴きながら読む>さぁ、今週もメールを紹介していきましょう。まずは、東京都の「あーかママ」さん。娘はコロナで休校、配布されたタブレットで、クラスメイトや先生方と交流する日々を送っています。ある日、所用で私が学校へ出向くと、担任の先生から「娘さんは毎日のひとこと日記で、好きなアニメや漫画、アイドルの情報をおすすめしてくれるんです。こちらまで元気になります」とお礼を言われました。娘に聞くと「推しを知ってもらうと嬉しいじゃん」と笑顔。犬山さんの推しの効力を実証してくれました。ちなみに、娘はハロプロ好きです。知ってほしいことがあるっていうのは、それだけ人生楽しくなりますからね。娘さん、ハロプロ好きとは、なんて見る目があるんでしょう! うわぁ、誰のファンかなぁ……!ハロプロは20年の歴史があるから、掘れば掘るほど楽しめるのも強みなんですよね。私がハロプロ好きになったのは30代に入ってからなので、なっちやごっちんがいた頃をリアルタイムで追っていたわけじゃないです。でも、見ていくうちに当時のことがブワーッと思い出されたりもして。「元カレが加護ちゃん好きって言ってたな。そいつの部屋にラメが落ちてて詰め寄ったな」とか、いらんことまで思い出すわけですが(笑)。それは砂壁のキラキラが落ちたんだ、くらいに言ってくれたら笑ってやれたんですけどね……だいたい「落とすなや、ラメを! 女!」と思っていました。女子はラメに敏感です。存在を残すマーキングとしては強すぎ。あぁ……あーかママさんの尊い話に水を差してしまった……推しについて、以前に大森靖子さんとお話したときに、「自分のことを好きになれないけれど、推しはいます」というメッセージに対して、大森さんが「推しを素晴らしいと布教できるなら、もうそれだけで十分だよ」と答えていたのが印象的で。私も賛同なんです。自己肯定感がどん底のとき、推しに「素晴らしい」「ありがとう」という気持ちを持つ。そのポジティブな気持ちの積み重ねをきっかけに、自己肯定できるようにもなるからです。■「聖域」と選択肢を持つことで、心を休ませる続いて、神奈川県の「アヒルのひろし」さん。紙子さんでラジオといえば、以前もたびたび話題にされていた「聖域」の話が印象深く残っています。人を傷つけることが多いなとずっと感じていて、お互いを肯定してあげる、誰も傷つけない場所が欲しいと思ったときに、それがラジオだった、と。遠吠えが連鎖して、現在地から見えないほど遠くまで届きそうなので、この番組もそんなふうになったら素敵だと思います。楽しみにしています!……メッセージがプロすぎませんか!? 涙出ちゃう! こんなふうに解釈してくれる人がいるのは最高ですし、人生の宝ですね。さて、聖域について。私にとってラジオは、あまり心が疲れない場所であり、コストもすごく低く、誰かと接することができるメディアなんです。本当に私はラジオがやりたくて、それは聖域を作ることを考えても、ぴったりだなっていうふうに今は思っているんです。『犬山の遠吠え!』も誰かが傷つくことなく、聞いてくれている人が「今日は本当に何もできなかった」みたいに落ち込んだ気持ちを、そのままぶつけられる存在になれたらな、と。それこそ「もう死にたい」くらいに思っても、なかなか言えないじゃないですか。口に出すと周りからすごく心配されるか、「あいつは“かまってちゃん”だから」みたいな扱いを受けてしまうものだから。でも、ラジオにだって、それをぶつけていいんじゃない? って。思うことがあっても、その気持ちをどこにも言えないことが問題なんです。たとえ言ってしまっても、それを普通に受け止めてくれる場所があると楽になれると、私は考えていて。信頼できる友人や家族だけでなく、そういうメディアがあってもいいなって、思っているんですよね。聖域は、その場所のひとつですね。みなさんそれぞれの「聖域」も聞きたいですね。私の場合はラジオに加えて、やっぱり犬山紙子を隠しているTwitterのオタクアカウントです。そこでは、今でも誰もコロナの話をしていないし、誰もケンカしてないんです(笑)。いや、コロナも喧嘩も大事ですよ! でも、そうじゃない場が欲しいときもあるじゃないですか。オタクアカウントのタイムラインには、そういう全然違う世界があって。そんなふうに、このラジオが自分を休ませられる世界として、みなさんにとっての選択肢が増えるような感じになれたらと思っています。■結婚・夫婦の定義は……ただの「制度」です!<犬山さんの声を聴きながら読む>最後は、ラジオネーム「一星斗夢(ひとつぼしとむ)」さんです。紙子さんの思う「結婚の定義」「夫婦の定義」は何ですか?新著の『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』を読み始めてから、それが気になってしまい、自分が嫌にもなり始めています……。できる範囲でいいので、紙子さんの思いを教えてくださいませんか。メッセージを送ってくれるだけでなく、本まで買ってくださった神様からのお便りでした。本当にありがとうございます。「嫌になり始めた」のは、おそらく過去に夫婦の問題の何かしらにぶち当たって、まだ傷が残っている状況なんですかね。まずは「結婚の定義」、私は正直ただの「制度」だと思っていて。国が用意しているお得なパックみたいなものです。使えば配偶者控除があったり、夫婦だからこその優遇が受けられたり。私も利用をしているわけですけど、そのお得パックが全ての人に対して平等で、開かれたものかといえば、そうでもなくて。思想的に「結婚しない」のもありだと思ってます。じゃあ、「夫婦の定義」となると、大事なのは「夫婦かどうか」よりは「パートナーとしての関係性」だと考えています。一緒に住んでいなくても良い夫婦像はあり得ますし。自分が思いを込めて、相手からも思いやられる相互の関係性が、理想のパートナー像の一つかな。それに最初から完璧なパートナーって、いないですよ。お互いに成熟している者同士だとしても、問題がない人間は絶対にいないから。でも、起こる問題に対して、ふたりでどうやって乗り越えていこうか、ふたりでは解決しなければ誰かに知恵を借りようとか、あるいは合わないから離れようか、と冷静に考えられることが大事だと思うんです。結婚や夫婦という定義、もしかしたら単に「名前付け」かもしれませんが、そんなに大切ではないんじゃないでしょうか。そもそも関係性に名前って、付けられます?「彼氏彼女」といっても色んな捉え方があって、自分がしっくりくるのが一番だと思うんですよ。■パートナーは、不安を孤独にさせない存在私にとって夫は、不安を孤独にさせないでいてくれる存在でもあります。不安やしんどさは、ひとりで抱えると視野も狭くなるし、きついですよね。でも、パートナーや友達といった誰かと共有できたら孤独ではなくなり、その不安の解消に向けて動いていけるようにもなります。やっぱり人間関係って大切ですよね……。不安なこと、夫にも結構話します。コロナ禍のことなら、保育園が休園になったときに「栄養素をどうしよう」って言いました。保育園は栄養も完璧なご飯を出してくれるので、子どもはそこで野菜を食べてくれたりもして助かっていたんです。でも、自宅だと子どもの栄養も健康も、私たちが率先して守らなきゃいけないですから、重石がひとつ増えますよね。あとは、もし自分と夫が感染して、子どもだけが無事だった場合の対応。こういう不安は、ひとりでぐるぐると考えても答えが全然出ないんですよね。「親戚に預ける」といっても、そちらに高齢者の方がいたら大変ですし、陰性であっても子ども間で移る可能性もあって。預けられない人は「児童相談所」や「一時保護所」へ、という話も聞きますけど、どこも大変だし、施設の人たちのキャパシティだって、いっぱいいっぱいのはず。答えが全く見えずに不安になって、夫に相談しました。もちろん、夫も答えを持ってはいません。ただ、夫に話したことによって、私の心がなぜか軽くなったことは事実なんです。やっぱり「一緒に悩める人がいる」という、それだけのことでも、思い詰めすぎていた気持ちが楽になった。今後も夫としっかり話し合って決めていこうと、現実的な話ができるようになっただけでも、全然違いますよね。夫婦も人それぞれ。一星斗夢さんも、自分にしっくりくる形がベストなんじゃないかな、と思います。あと、二度目ですが、本を買ってくれる人は神様です。ありがとうございます!ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』は毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送するほか、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。 犬山の遠吠え!やってまーす
2020年07月12日一児の母のエッセイストで、TVコメンテーターの犬山紙子さんが、夫婦問題や子育てをはじめ、様々なテーマで語るラジオ『犬山の遠吠え!やってまーす』。本連載では番組内のトークを言葉にまとめ、音声と併せてお届けします。今回は2020年6月4日放送分より。リスナーメールでは、あるワーキングマザーから届いた「コロナ禍でのママ友との変化」に、犬山さんも大きな共感を寄せていました。■出社させるなら、ちゃんと理由を言ってほしい<犬山さんの声を聴きながら読む>やっぱりいいですね、作家さんたちと顔を合わせて、「何を喋ろうかー」なんて話も広がりますし。でも、収録はスタジオか、自宅がいいかは、正直はっきりと言えないです(笑)。自宅収録は楽だし、ストレスも溜まらないって感じていたんですけど……枯渇しました、仕事のネタが。これまでエッセイの仕事でも書く内容に困ることはなかったのですが、コロナ禍の2ヶ月間で人と会わなかったせいですね。外出で情報をインプットするのも必要だったんだなぁ、と改めて感じました。でも、似たような気持ちを抱えている人も多いと思うんですよ。仕事はテレワークでも進められるのに、出勤はイヤだなって感じる人もいれば、会社の方が効率も上がるし、好きな人にも会えるから良いという人もいて……。「感染リスクがあるし、電車に乗るのがストレス」という話もよく聞きます。そこは会社のトップがしっかりと、「なぜ出社する方針にしたか」を絶対に語るべきだと思うんですよ。心が宙ぶらりんのままで、理由なしに命じられても不満が溜まるじゃないですか。緊急事態宣言が解除になって、人出も増えてましたよね。感染者数もまた増えてきたりして。コロナと私たちは、まだまだ一緒に過ごしていかなきゃいけないんだよな、と気を引き締めつつ、今日もパーテーションで区切られ、マスクをしながらラジオで喋っております。■自粛生活で「よそはよそ、うちはうち」になれた<犬山さんの声を聴きながら読む>さて、今週も皆さんから届いたメールを紹介していきます。千葉県、ラジオネーム「ゆうた」さんから。30代のワーキングマザーです。3歳3ヶ月の子どもとの自粛生活に慣れてきたのに伴って、良い面も見つけられました。SNS上でのママ友の動向が気にならなくなってきたんです。それまでは素敵な場所での家族写真を見るにつけ、わが子もいろんな経験をさせようと連れ回してしまったり。習い事を始めようにも、ピアノもプールも幼児教室もお休み。「よその家も何もやっていないのと同じ」と気づいたら、気持ちが軽くなりました。自粛生活が終わった後も、「よそはよそ、うちはうち」の精神を忘れずに生きていきたいと思っています。スーパー素晴らしいメールが届きました。おっしゃる通りですね!いろんな経験とか習い事とかで、「この子の才能をもっと早くから伸ばせられるのでは」という責任感から焦っちゃう気持ちもわかるんです。でも、「よそはよそ、うちはうち」。私の子どもも3歳ですけど、お絵かきが好きなので、「教室に行きたい」って言ったら連れて行く選択肢を与えてみるのもいいかな、と思っているくらいです。実は私自身が、幼稚園の頃から塾にかなり行かされて、小学校受験もしたし、中学校受験もしたんです。ただ、私が小学6年生で『幽☆遊☆白書』にハマりすぎ、受験勉強を放棄してからは、だいぶ方向転換もしたわけですが……(笑)。だけど、周りに影響を受けて、「うちの子にも経験させてあげたい!」っていう気持ちも否定したくないんですよ。それは子どもに対して教育機会を与えてあげたい気持ちの表れで、愛情があってこそ出てくる気持ちだと思いますし。その経験の先で、ゆうたさんが「よそはよそ、うちはうち」に気づけたことは、とても成熟した素敵な考え方だと感じました。ちなみに、うちの子は最近、仮病を覚えましたよ。歯磨きをするように言ったら、「足がプルプルするからできない」と。いや、理屈が通ってないんですが、「脳が進化した!」って変に感動しちゃいました。どこで覚えたんでしょうね……あれっ、私と夫のせいですか!?■スキル不足で退職勧告…自分を責めすぎないで!次のメッセージは、福岡県の「じゅん」さんから。今、社員が僕を含め5人しかいない、不動産関係の会社で働いています。入社して半年経ちましたが、社長から退職勧告を受けました。退職理由は「募集していたスキルより不足していたため」。無遅刻無欠席で仕事も自分なりにやってきましたが、駄目だったようです。ショックでしたが、またイチからやるしかないですね……。うーん……「スキルより不足していたため」と書いてらっしゃるんですが、このタイミングは明らかにコロナ禍の影響なのかな、と感じますけれども。だって、スキルが不足していても、入社して1年くらいは土台をつくって、成長を見ていく時期じゃないですか。だから、「自分の実力が足りなかったんじゃないか」と責めすぎないようにはしてくださいね。最後の「またイチから」という言葉に、次への目線が向けられていて、前向きな方だと感じました。まずは、国と自治体からもらえる支援を全部、しっかり受け取りましょう。本当に今の時期は非常時とはいえ、こういうことが起こるんですよねー……。企業も、もちろん大変なのはわかるんですけれども。国も雇用調整支援とかやっていますが、給付までも時間がすごくかかっていますし。お金がない会社は、結局は人を切っていくしかない状況なので、国や自治体にはどうか頑張ってほしいところです。じゅんさんみたいな人がいるのを頭に入れながら、私たちも政治を見ていかないといけませんね。■バブル時代の勢いを味方に、自分を解放してみました<犬山さんの声を聴きながら読む>最後は、ラジオネーム「さんと」さんからのメッセージです。初回放送で「ヘルニアがひどく、旦那さんと家事分担を話し合った」という話に、いいなぁと思いました。紙子さん旦那さんも基本的にオープンで、いろんな方々の意見も経て、ラジオや文章、SNSなんかで“大家族会議”みたいに解決されていくのがとても面白いです。例えば、紙子さんも仲良しのベッド・インのちゃんまいさんなど、家庭のことをオープンにされないのが普通ですから。マイクの前で明るく楽しく、『犬吠え』を応援しております。温かいメッセージ、ありがとうございます!ご存知でない方に説明すると、ベッド・インというのは、自称「地下セクシーアイドル」で、ちゃんまいとかおり様の2人組なんです。バブル時代のトサカな髪型に、ジュリ扇持ってボディコン着て、でも歌唱とギターの腕は一流みたいな。めちゃくちゃ面白いんです!ただのいちファンから友達になっていったのですが、面白い友達は最高ですね。私も自粛期間中、ストレスがすごく溜まったときには、彼女たちのPVを見て発散していました。新曲の『Everybody 無敵!』も、タイトルからして最高で、すっごく良いんです。ぜひ、騙されたと思って(笑)、検索して見てみてください!『Everybody 無敵!』は曲もいいんですが、YouTubeで見られる「振り付けHow To ビデオ」で、「内面の魅力を全部出して」とか、「ドヤ顔で!」みたいに入ってくる指示に、ちゃんと沿って真似してみると、自分の中の「何か」が解放されますから!!!!ベッド・インのふたりは、バブル時代のメイクをすることを「バブルオンする」って言うんですけど、私もバブルオンしてもらったことがあるんです。これが別人になったかのような気持ちになれるんですよ。まさにメイクと髪型のパワーだと思うんです。肩パットを入れ、メイクもガッと濃くして、高いヒールにトサカヘアーで。コロナが収束したら、友達何人かでバブルオンして、夜の街を練り歩きたいもんですね。ちょっとくらい、私みたいにお腹が出ていようが、ボディコンみたいなきちっとした服を着て、強いメイクして自信満々に歩いていったら、そんなお腹も魅力なんですよ!すっかりベッド・インを推してばかりの話になってしまいましたが、新曲『Everybody 無敵!』を、ぜひよろしくお願いいたします!ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』は毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送するほか、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。 犬山の遠吠え!やってまーす
2020年07月10日一児の母のエッセイストで、TVコメンテーターとしても多数出演する犬山紙子さん。女性と社会をとりまく問題をはじめ、「コミュニケーション」を仕事にする犬山さんが、一人語りのラジオに挑戦中です。番組名は『犬山の遠吠え!やってまーす』(音声配信サービス「Radiotalk」でアーカイブ配信中)。恋愛や性、夫婦問題、子育て、差別に嫉妬…常に生き方更新中の犬山さんが、リスナーからのお便りを交えながら、テレビでは伝え切れない本音を語っています。この連載では番組内のトークを厳選して、言葉にまとめました。今回は2020年5月21日放送分よりお届けします。この日の放送も、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、犬山さんの自宅から、Radiotalkの録音機能を使ったリモート収録。最近ハマっているというアプリゲームの話から、犬山さんのオタク魂に火が付きました。リスナーのメールも「オタクな趣味」にまつわるものをピックアップ。犬山さん熱弁の「推しのいる生活」には、日常にも恋愛にも効く、年齢を問わない魅力があるようです。■100回連続パンチで、アドレナリンを出しています<犬山さんの声を聴きながら読む>『犬山の遠吠え!やってまーす』、今週で4回目の収録です。今回も自宅からなんですが、自宅放送はデメリットがないくらい、いいですね。理由その1、外に出なくていい。その2、準備に全然時間がかからない。その3、カメラをオフにすれば化粧をしなくてもいい!……今はスタッフさんとビデオ会議をつないでいるのでメイクしていますけど。最近の私は、第1回の放送でも話したんですが、夫が励んでいるNintendo Switchの『Fit Boxing』を一緒に始めました。腰のヘルニアの様子がほぼ良くなってきたので、ゲームに合わせてシャドーボクシングをしています。でも、そんなふうに体を動かしてみると、サンドバッグが欲しくて仕方ないんです、今!(笑)いや、空中に向かってパンチするのも気持ちいいですよ。でも、やっぱり何かを殴りたい! っていう気持ちが沸くというか、物質にパンパンッ! と打ち込む快感とは全然違うんですね。今は夫にクッションを持ってもらって、それに対して「ジャブ! ストレート!」とかやってるわけなんですけれども。ババババッ! と100回連続でパンチすると、アドレナリンが出るようで。筋肉痛でしんどいとか面倒くさいとかよりも、その気持ち良さが勝るので、最近はこのまま突き進みたいと思っているところです。■二次元なら一夫多妻が成り立ちます!先日はハマっている『ヒプノシスマイク』の話をしたんですが、今回はここ3ヶ月ぐらい夢中になっているアプリのソーシャルゲームがあって……『魔法使いの約束』をご存知の方、いらっしゃいます? リリースされて半年経つんですけど、すごい勢いで人気が出ていて。このアプリを私が知ったのは、犬山紙子の名前を出さずにやっているTwitterのオタクアカウントで、フォローしている「作品の解釈が神がかっている人たち」、私の“神々”が盛り上がっていたんです。なおかつ、私が『ヒプノシスマイク』で推している観音坂独歩くんに見た目が似ている、赤髪で気だるげな表情の「ミスラ」というキャラクターもいます!「なんだ、犬山は見た目だけでキャラクターを推すのか」と思われるかもしれませんが、もちろんそれは否定しません。見た目も大きいです。でも、それでもいいんです。だって、二次元は一妻多夫がいけるんですよ!実生活である三次元での不倫は……お互い公認とかでない限りはだめですし、我が家もナシにしています。ミスラを推し始めたとき、私も一瞬は「これって独歩に浮気している?」って迷ったんです。でも、私が同時にふたりを推すことで、独歩が傷つくわけでも、ミスラが傷つくわけでもないじゃないかと思い、「ふたりとも愛そう」という結論に至りましたね。『魔法使いの約束』は、人間の私が、魔法使いの世界に召喚されてしまうストーリーです。その世界での私は「賢者」で、12人の男性の魔法使いたちからも「賢者様、この世界を救うにはあなたの力が必要なんです」と求められます。最初は戸惑っても、後に協力していきます。……まぁ、必要とされたいですよね! 私だって賢者って呼ばれたいもん!(笑)魔法使いたちと恋愛するのではなくて、あくまで「世界を厄災から救う」という正統派のゲームなのですが、ストーリーを進めるうちに、キャラクターをどんどん好きになっていってしまうんです。その秘訣は、シナリオを書かれている都志見文太さんの塩梅が本当に素晴らしいから。私たちはキャラクターという「実際に存在しないもの」を愛するわけじゃないですか。ハマれるか否かに深く関わってくるのは、その対象に自己の想いををどのくらい乗せられるかにかかっています。私がミスラに想いを乗せ、なんなら自分の成仏していない思春期の気持ちまで乗せて、どんどん「私のミスラ像」が出来上がっていく。そう思えるほどのキャラクターは「伸びしろ」が必要なんですね。ミステリアスな部分がある、とか。全てを書き切ってしまうと、私の妄想の入る余地がなくなってしまうので……!とにかく都志見文太さんの描く「人間の関係性」はポリコレも完璧で、人付き合いとしても「こんな問題解決の仕方があるんだ」みたいに、ゲームから深く学ぶ瞬間もあったり。都志見文太さんの手のひらで一生踊り、転がされ続けたいと思いながら、『魔法使いの約束に』は今現在ウン万円単位で課金をしております。■推しが「生きる希望」になるのは大げさじゃない!<犬山さんの声を聴きながら読む>それでは、リスナーさんからのメールを。宮城県のラジオネーム、ゆみかさん。私は『うたの☆プリンスさまっ♪』と声優の宮野真守さんが大好きなオタクです。コロナの影響で、どっちのライブも延期になって、何を生きがいにすればいいんだ……と思ったけれど、「延期」なので、生きる希望が延びるじゃん! と思いました。犬山さんのオタク話もたくさん聞きたいです!ありがとうございます!「犬山さんのオタク話をたくさん聞きたい」なんて言ってくださるのは、神としか言いようがないですね……オタク話なら一晩中したいですもんね。このゆみかさんの考え方、素敵で私は好きです! 大好きなライブが延期になったら悲しいけれど、それを「生きる希望がその分だけ延びた」と考えられるのは、美しい感情だと思うんですよ。「生きる希望なんて大げさな」って感じる方もいらっしゃるかもしれないけれども、推しの存在は本当に活力になります。コロナのご時世になるまで、我が家は区のシルバー人材センターの方に、子どもの面倒を見てもらったり、家事をお手伝いしてもらっていたんですね。来てくれていた方が70代の方だったんですが、その方は韓国アイドルグループの「SEVENTEEN」が大好きで、ジョンハンくん推し。その方が「今日も新大久保に行ってきたのよ!」って言ったり、いつも韓流っぽいおしゃれをしたり、自分の推し「ジョンハン」写真を見せてくれたりするんです。その輝きっぷりがすごくて、「推しを推している顔はこんなにかわいいのか!」と、私は心を持っていかれています。70代になっても、何歳からでも、推しから生きるチカラをもらえるって、素晴らしい事実だと思いませんか? コロナが終わったら、また一緒に過ごしたいなぁ。聞いてる皆さんも、ぜひ私に「推し」のこと、教えてください。■プロポーズは、女からしたって当然いい<犬山さんの声を聴きながら読む>もう一通、奈良県のラジオネーム「マース」さん。『ファイブスター物語』という漫画や、特撮モノでは特に昭和の『ウルトラマン』シリーズが好きな53歳です。実は趣味きっかけで、25歳年下の彼女と知り合いました。付き合って4年が過ぎ、彼女のご家族とも仲良くさせてもらっています。あと、プロポーズしました!「ありがとう、嬉しい」と返事をもらいました。プロポーズって勇気がいると思うんですけど、年齢は関係ないですね……マーズさん、おめでとうございます!プロポーズとオタクと言えばですね、私の話もちょっとしようかなと。我が家は夫がハロプロのオタクで、私が二次元キャラやハロプロも好きなオタク同士。最初はハロプロトークができる友達関係からはじまったんですが、話が合うからどんどん会いたくなるんですよね。それで、気づいたら好きになっていって……何を話してるんやって感じですが(笑)。それで私から「好きです、付き合ってください」と。その後も一緒にコンサートに行ったり、オタク仲間も巻き込んで仲良くなっていきました。夜な夜なオタク仲間が家に集いはじめて、ぱいぱいでか美ちゃんとか、あとは一般の方も含めて、私が仕事から帰ってくると彼らが自宅のリビングのようにくつろぎながら、ハロプロの映像を観ているという。そんな良好な関係を経て、マーズさんがプロポーズしたように、私も自分から夫に「結婚しよう」と言った派です。昔は男性がお金を稼いで子どもを養うみたいな社会的制度が強かったから、男からプロポーズすることも多かったんだろうとは、なんとなくわかります。でも今は、男からでも女からもでも、私はどっちでもいいかなって。「彼がプロポーズを全然してくれないけれど、自分の年齢も年齢だし……」って焦っているというお悩みを結構聞くんですが、私は「自分からしちゃいないよ」って言います。自分からプロポーズしたからといって、結婚後の関係性まで変わることも無いはずなんですよ。パートナーは上下関係ではなく、横に並んでつながるもの。そもそもプロポーズでは上下も決まらないし、上下を決めるものでもないですからね。そのコンセンサスが取れていたら、全くそこは問題ないんじゃないでしょうか。「男は追いかけさせろ」みたいなモテテクニックも耳にしますが、私は駆け引きが好きじゃない方で……どこか相手をちょっと騙すような、その人との幸せを長続きさせていくことを考えたときに、ネガティブな効果が強く出るのかなぁ、と私は感じている派閥です。さて、すみません! 話がすごく長くなってしまったんですが……マーズさん、お幸せに!ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』は毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送するほか、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。 犬山の遠吠え!やってまーす
2020年07月08日一児の母のエッセイストで、TVコメンテーターとしても多数出演する犬山紙子さん。女性と社会をとりまく問題をはじめ、「コミュニケーション」を仕事にする犬山さんが、一人語りのラジオに挑戦中です。番組名は『犬山の遠吠え!やってまーす』(音声配信サービス「Radiotalk」でアーカイブ配信中)。恋愛や性、夫婦問題、子育て、差別に嫉妬…常に生き方更新中の犬山さんが、リスナーからのお便りを交えながら、テレビでは伝え切れない本音を語っています。この連載では番組内のトークを厳選して、言葉にまとめました。今回は2020年5月21日放送分よりお届けします。この日の放送は、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、犬山さんの自宅から、Radiotalkの録音機能を使ったリモート収録。リスナーから寄せられた「他人を羨んでしまう」「一人時間をうまく過ごすには?」といったお悩みにも応えています。■自粛警察、気持ちはわかるけれども……<犬山さんの声を流しながら読む>今コロナウイルスの影響で、キーワードとして「気の緩み」って言葉をよく見聞きするんですけど……「気の緩み」って上から目線じゃないですか?!「いやいや、学校の先生かい!」と思っちゃう。ある人の外出が「気の緩み」かどうかなんて、わからないじゃないですか。必要に駆られて外に出たタイミングだったかもしれない。全部を一緒くたに話してしまうのは、違和感が結構ありますね。最近は他人の行動を過度に指摘する「自粛警察」なんて強い言葉もありますけど……そういう気持ちが芽生えてしまうのは、私もわかるんですよ。でも、それは「弱い立場同士」で争ってしまうことなのかなって。たぶん、自粛警察と呼ばれる人も、すっごく我慢して頑張っていると思うんです。「自分がこんなに我慢しているのに、なぜアイツは楽しそうに外出しているんだ、県をまたいで車で移動してるんだ」って感じてしまう。それで、人それぞれの事情も聞かずに鬱憤を口に出してしまうんでしょう。だけど、弱い立場同士で指摘し合うよりも、「たまにはちょっと気を抜いていくのも大事だよね」って、一緒に頑張っていけたらいいなぁ。小学生の頃、先生にすぐチクる人がいたじゃないですか(笑)。犯罪レベルの悪さならさておき、事情を知らずに勝手に決めつけてチクるのはいかがなものかなー……っていう派です、私はね。皆さんの周りは、どうでしょうか?■宅配便の配達員さんに、ねぎらいの言葉を私は今、宅配便をたくさん使っています。Amazon、楽天、LOHACOと、いろいろ使用してはいるんですが、ここにもまた難しいことがあるんですよ。配達員の人、今はめちゃくちゃ大変っていうじゃないですか。だから、注文も細切れにせず、一気に届けてもらおうとまとめて頼むんですけど……自分の設定が甘かったのか、分かれて届いてしまった時には「申し訳ない!」という気持ちになります……。そんな中でも、配達員の方には「ありがとう」と一言添えていきたいなって。その一言が有る無しで大違いだと思うんですよ。だから、私は必ず伝えるようにしています。ぜひ皆さんの「配達員さんとのふれあい話」も教えてください!最近は非対面で荷物を受け取れるサービスもありますけど、「こんなふうに言葉をかけています」「こんなコミュニケーションがありました」みたいに、配達員さんへの良いねぎらいの言葉も色々あるでしょうから。■他人を羨んでしまう気持ちには、「褒め」もセットで!<犬山さんの声を流しながら読む>このラジオも3週目で、リスナーのみなさんからたくさんのメールをいただきました!ありがとうございます。早速、紹介していきますね。神奈川県、ラジオネーム「うみのママ」さん。私も3歳の娘を持つ母です。わが家は夫が海外へ単身赴任をしていて帰国できず、私が子どもを見ながらテレワークしています。正直、仕事になりません。膝によじ登ったり、「ママー!」と呼ばれ続けています……。外に出れば、自宅勤務のパパたちと子どもが一緒に歩いていて、惨めな気持ちになったり。他人を羨まず、うまく子どもと付き合っていく方法を教えていただきたいです。子どもがいたら仕事できないですよね、わかります!私も夫が子どもを見ていないと、自分の仕事なんて成り立たないです。この話って、まずは「子どもが一緒にいたら仕事はできない」と世間の知るところになってほしいですよね。小学生の中学年くらいで、ある程度ひとりで遊んでくれる年齢ならまだしも、3歳くらいは本当に難しい。しかも、集中力を要する仕事もあるじゃないですか。「ママ!」って呼ばれた瞬間に集中力も途切れるし……大変ですよね。本当にお疲れ様です。うみのママさんも頑張っていて、勇者だと思うんです。「他人を羨まず」と言うけれど、いや、もう全然、羨んでいいんじゃないですか?よく「人と比べるな」とか言われるじゃないですか。私、それって無理だと思うんですよ。私もありますよ、比べること!「あの人、著書の増刷かかっていいなー」とか、毎日のように思ってますよ!(笑)そこで、人間だから比べるのはしょうがないと、受け入れてみるのはどうでしょう。その時に「でも、自分はこれだけ頑張っていてエライ」と褒めることもセットにしてあげてください。羨んだ瞬間に、自分も褒める。自分で自分のことを責めてしまうところが、このメッセージのキモだと思うんです。人のことを羨ましがってる「私がダメだ」、子どもに対して上手く付き合えてない「私がダメだ」っていう自責感。それをまず辞めて、「それでも私じゃなければ、こんな状況、とっくにさじを投げてるよ!」って、開き直っていきましょう。その上で、友人や夫にも愚痴を言っていいんです。こうやってラジオに投稿してくれただけでもありがたいのですが、言葉にすると気持ちがちょっと楽になれたり、余裕が生まれたりするものなので。ぜひ、やってみてくださいね!■友達がいないことは異常ではなく、そもそも友達づくりは難しい<犬山さんの声を流しながら読む>続きまして、神奈川県のラジオネーム「つばさ」さんから。第1回の放送で紙子さんが「ひとり時間の過ごし方」を話されていました。49歳で独身の私は、24時間365日が「ひとり時間」で、この状況下ではなおさらです。これといって友達がいるわけでもないですが、時には誰かとご飯でも食べたいなとは思います。出会いのない人生を進んでしまっていて、どうすればそのきっかけを作れるでしょうか?私は出会いのきっかけって、ネットが結構多いんですよ。「気が合う」という前提があるのも安心ですし。宮城から姉しか知り合いのいない東京へ出てきたのも大きいですけど、私は会社勤めでもないので、強制的に他人と出会える場がないわけですよ。たとえば、Twitterの発言がずっとツボに入る女の子がいて、その子といつの間にかフォロー/フォロワーの関係になってたんです。憧れもありつつ、連絡を取ってみたら住んでいたところも近くて。実際に会ってみてから、彼女とはもう長いこと友達です。それで、その子の友達と仲良くなったり、どんどん派生していっています。もう10年くらい前ですけど、「発言小町」という掲示板サイトをよく見てたんです。悩みが多種多様で面白くて、えげつない告白からほっこりするものまであるし、「これって悩み相談のをフリをしてマウント取りたいだけじゃない!?」なんて、その子と語ったり……今思うと、ずいぶんと暗い趣味の相方ですね(笑)。最近だと、オタクの友達を検索できるマッチングアプリも出てきました。自分がハマってるジャンルや、推しているキャラクターなどを入力していくと、マッチングしてくれるんです。私が若い頃にコレがあったら絶対に使っていたと思う。それで知り合って「推しがいかに尊いか」を語りながら深堀っていきたいなって。やっぱり「同じ温度」でハマっていないと、相手に「聞いてもらう」状態になるわけですよ。だから、お互いに話したくてしょうがないテンションの人と会いやすいのは、すごく便利だと思います。マンガの話でいうと、ちょうどこの収録の打ち合わせで、構成作家の松本真一さんと最終話を迎えた『鬼滅の刃』の話をしたんです。5分ぐらいお互いの解釈を話し合ってみると、違う捉え方をしていました。この「解釈が違ったとき」に、自分の枠が広がる感じがあって、めちゃくちゃ気持ちいいんですよね。「その解釈、私になかった!」って。でも、実は「気が合う人」や「仲良くいられる親友」を見つけるのは、恋人や結婚相手を見つけるのと同じくらいに難しいと思ってるんです。友達がいないことが異常というよりは、そもそも信用できる友達を作るのは難しいし、コストだってかかってしまうもの。友達といっても、ライトな友達からディープな親友まで、グラデーションもありますから。そう思ってみるのも、いいんじゃないでしょうか。ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』は毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送するほか、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。 犬山の遠吠え!やってまーす
2020年06月02日2020年5月23日、女子プロレスラーの木村花さんが22歳という若さで亡くなったことを所属事務所が発表。関係者のみならず、多くの人々の間に悲しみが広がりました。【訃報】女子プロレスの木村花さん22歳が逝去インスタで「さようなら」と投稿生前、木村さんがネット上での誹謗中傷に傷付いていたことから、匿名でのコミュニケーションのあり方について改めて考える人が増えています。誹謗中傷はスルーできなければダメ?コラムニストの犬山紙子さんは、訃報のあった同日にTwitterを更新。誹謗中傷の対処法として「無視するのが正解」といわれていることに触れ、疑問の声を上げました。誹謗中傷に対してはスルーが正解みたいな空気もおかしいと思ってる特に事実誤認は否定していかないとあっという間に間違ったほうが広まる、スキャンダラスなほうが人は好きだから、そっちを信じるスルーした方が良いもの、しない方が良いもの、誹謗中傷も一括りにできない— 犬山紙子夫婦の問題リカバリーのヒント集発売中 (@inuningen) 2020年5月23日 ネット上では、「誹謗中傷を無視できない人がSNSをやるものではない」「スルースキルを身につけないとダメ!」などの発言がよく見られます。反応しないことが事態を収束させることも、場合によってはあるでしょう。しかし、事実誤認や悪質なデマが流布されている時など、声を上げなければ悪化してしまう場合もあります。いつでも無視をするのが最善なわけではありません。何よりも、誹謗中傷の被害を受ける人にばかり対処を求め、加害者側がそのまま許容されている状態であることが問題ではないでしょうか。加害する人が言動を改めれば、ネット上はもっと快適になるはず。ネット上での誹謗中傷の対処について、私たちは今一度、考える必要がありそうです。[文・構成/grape編集部]
2020年05月26日