「スイーツ真壁」の呼び名で知られる、新日本プロレス所属のプロレスラー、真壁刀義さん。スイーツ大好きプロレスラーとして、メディアでもひっぱりだこ。バラエティ番組やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』への出演など幅広く活躍する中で、スイーツを差し入れしたり、されたりする機会も多々あります。自身のブログやTwitterでは、新作からお気に入りのスイーツまで幅広く取り上げ、自らスイーツをプロデュースすることも。そんな真壁刀義さんに、必ず喜ばれるスイーツの手土産をご紹介いただく連載です。■70代のおばあちゃんたちからチョコをいただいた思い出おぅッ!!お前ぇらぁーッ!!何してヤがんだぁーッ!!もうすぐバレンタインデーじゃねぇか!俺様はこのビジュアルだからよ、45年間生きてきて、今まで死ぬほどチョコをもらってきたぜ。……いや、もらいたかった、の間違いだわ(笑)。正直、もらいたいよな〜。ただ、何年か前、大阪でサイン会をしたときに、ちょうどバレンタインシーズンだったこともあって、すごいことになったんだ。サイン会に来てくれたファンたちが、ほんとにいろんな種類のチョコを持ってきてくれてさ。大きなダンボール2箱以上の量になって、マジでびっくりしたね、あのときは。とくに印象に残ってるのは70代後半のおばあちゃん3人組。「はい、真壁さん」ってチョコを手渡されたときは、俺も背筋がぴんと伸びて、「どうもありがとうございます!」って、敬語を使わずにはいられなかった(笑)。若いファンや俺と同じくらいの世代のファンがついてくれて、会いに来てくれるのも、もちろんすげぇ嬉しいけど、おばあちゃんたちとの対面が、その日一番嬉しかったかもな。ついにおばあちゃん世代の中にも、真壁刀義っていうプロレスラーを知ってくれる人たちが現れたんだ……と思うと、プロレスラーをやってて良かったなって思ったし、メディア出演もがんばってきた甲斐があるなと改めて感じたね。■真壁刀義さんがおすすめする、2月の手土産ちょっといい話をした後は、DRESSから「2月の手土産にぴったりなスイーツを紹介してくれ」って頼まれたからよ、お前ぇらに俺様渾身のウインター・スイーツをお見舞いしてやるッ!!BAKED「ディープダーク・ブラウニー」今回紹介するのは、ニューヨーク発のブランド、BAKEDの「ディープダーク・ブラウニー」。これの何がすごいかって、まず手に持った感じがずっしりしてて、すげぇ重いんだよ。重くて開封する前からニヤついちゃうくらい(笑)。生地の表面はアスファルトかよ、ってくらいかてぇんだよ。……そこまでじゃないけど、見た目は乾いてて硬そうな感じなんだよな。写真で見ると、その硬さが伝わるだろ。このブラウニーで一番すごいのは食感。生地のサクサク感と内側のしっとりしたやわらかさの対比……これは滅多に出会わない、珍しい食感だな。口に入れるとブラウニーが分裂していって、口の中で溶け始めるんだけど、飲み込む直前にはねっとりしたチョコのクリームに変わってるんだよ。なんじゃこりゃあ!って思ったな。マジで、なんじゃこりゃあ!って思うはずだぜ。この不思議な食感は、今までに食べたブラウニーとは全然違う。チョコの味わいが最後まで残るウマさも、実際に食べて自分の舌で確かめてほしいね。俺のおすすめはコーヒーじゃなく、紅茶と一緒に食べること。ブラウニー自体が濃厚だから、紅茶との相性もいいと思うぜ。これ食べたら午後もかろやかに、仕事や家事も楽しめるよ!■商品情報BAKED「ディープダーク・ブラウニー」ニューヨーク発の「クラシックなアメリカンスタイルのデザートを提供すること」をコンセプトにしたブランド。ずっしり、しっとりが特徴的な、リッチなブラウニー。540円(税込)真壁 刀義(まかべ とうぎ)1972年9月29日生まれ。神奈川県相模原市出身。新日本プロレス所属。181cm、110kg。96年2月に新日本プロレスの入門テストで合格。97年2月15日にデビュー。IWGPヘビー級王座、IWGP ヘビー級タッグ王座など多数のタイトルを獲得。「スイーツ真壁」としてお茶の間にも幅広く知られている。■真壁刀義さんが所属する新日本プロレスの大会情報「THE NEW BEGINNING in OSAKA」2018年2月10日(土)@大阪府立体育会館「HONOR RISING:JAPAN 2018」2018年2月23日(金)〜 2018年2月24日(土)@後楽園ホール「旗揚げ記念日」日時:2018年3月6日(火)@大田区総合体育館最新情報はこちらより構成/池田園子写真/タカハシアキラ
2018年02月06日「スイーツ真壁」の呼び名で知られる、新日本プロレス所属のプロレスラー、真壁刀義さん。スイーツ大好きプロレスラーとして、メディアでもひっぱりだこ。バラエティ番組やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』への出演など幅広く活躍する中で、スイーツを差し入れしたり、されたりする機会も多々あります。自身のブログやTwitterでは、新作からお気に入りのスイーツまで幅広く取り上げ、自らスイーツをプロデュースすることも。そんな真壁刀義さんに、必ず喜ばれるスイーツの手土産をご紹介いただく連載です。■今年もプロレスを通じて、がんばる人の背中を押していくぞおぅッ!!お前ぇらぁーッ!!何してヤがんだぁーッ!!俺様は先日、1月4日に開催された「WRESTLE KINGODOM 12 in TOKYO DOME」での戦いを終え、2018年もいよいよ始まったな、と感じてやる気に満ちあふれてるところだ。新年といえば、目標を立てる人も多いんじゃねぇか?去年、デビュー20周年を迎えた俺は、大河ドラマ「おんな城主直虎」をはじめ、ドラマや映画、バラエティetc.と、これまで以上にいろいろな作品や番組に出演させてもらった。「プロレスラー真壁刀義は、プロレスにこんな夢を持ってんだ。」と多方面へ訴えるありがたい機会になったと思う。そのなかで、役者の皆さんや、パティシエ、飲食店経営者、鍼灸師etc.、異業種の人たちとたくさん知り合うことができた。皆、得意なことや職業は違うけど、スタート地点では何もできなくて、それぞれ大変な思いや苦しいことも経験して、高い地点を目指すためにがんばってきたし、今もがんばり続けてる。何が言いたいかっていうと、大変さや苦しさ、つらさは、肉体的なものなのか、精神的なものなのか、人によって違う。でも、どんな職業であれ、皆、自分の前に立ちはだかる壁を乗り越えてがんばっている。そう感じたんだ。がんばっている人たちといい出会いをして、今年も俺は今までと変わらず、がむしゃらに生きていきたいと思ったよ。ただ、全然変わらない、ってことじゃない。新しいことを取り入れて、常に挑戦し続けながら、新日本プロレスのスタイルを貫きたいし、改革もしたい。新しいものもいずれは古くなる。だから進化していかないとな。プロレスを通じて、自分より若い人たちはもちろん、いろいろ悩むこともある年上の人たちにも、足踏みしてる場合じゃねぇぞ、って伝えたい。激動の新日本プロレスで、45歳の俺ががんばってんだ。お前らもがんばれないわけがねぇだろ、って。今年もそうやって、俺を観てくれる人の背中を押したいね。■真壁刀義さんがおすすめする、1月の手土産さて、DRESSから「1月の手土産にぴったりなスイーツを紹介してくれ」って頼まれたからよ、お前ぇらに俺様渾身のウインター・スイーツをお見舞いしてやるッ!!BEL AMER パレショコラ「マンディアン抹茶」今回紹介するのは、BEL AMERのスイーツ2種類。仕事の合間にしているスイーツ探訪で出会った、とっておきのスイーツだ。ひとつめはパレショコラ「マンディアン抹茶」。これは食った瞬間に「おッ!」と思ったね。見てわかる通り、ナッツやドライフルーツがいろいろ散りばめられていて、ナッツのカーニバル状態だな(笑)。なぜここまでいろいろ入れるのか、考えながら食べたんだ。そしたらすごかった。食感も香りもすべて違うナッツたちに、甘みと酸味を両方感じさせるドライフルーツ……それが甘い口溶けのチョコにいい具合に効いてくるんだ。チョコにベリー系のドライフルーツを合わせるのはさすがだなと思ったよ。噛めば噛むほど歯ごたえが楽しいし、口の中でチョコが溶けたときの香りも良くて、ドライフルーツの苦味が甘さを追い抜いて、最後は苦味がちょっと勝つかな、って印象。ナッツとドライフルーツとチョコ……全部の要素を合計すると8個なんだ。一粒で8度美味しい、って自信を持って言えるくらい、贅沢なうまさ。ちなみに8って数字を横にすると無限大(∞)だろ?つまり、無限大の美味さってことよ。って今、俺良いこと言ったなッ(笑)!BEL AMER フィナンシェ「オランジェ」最近フルーツを上に乗せたスイーツが多いなと、スイーツ探訪をしながら感じてる。見た目が華やかになるから、一種のトレンドになってるのかもしれねぇ。このオランジェも最初に出会ったとき、ヤバいなと思ったのを覚えてる。ビター寄りな味わいのチョコを混ぜ込んだ生地を噛みしめると、フルーツの酸味が口の中いっぱいに広がるんだ。それがチョコと混ざると「まぁ、なんて美味しいんでしょう」ってなる(笑)。口調がちょっとおかしくなっちまったけど、それくらいびっくりするわけよ。甘みだけじゃなく、香りや酸味がいい具合に広がっていくんだ。チョコとフルーツが合うから組み合わせてみよう、と考えた人はマジで天才だよな。甘さと香り、酸味の三位一体感がすごい。ただ甘いだけ、ただ酸っぱいだけだとあまり面白味はない。「甘いけど渋いな」っていうスイーツが一番しっくりくるようになった。そうなると、ベースになるチョコ選びも重要だ。ダークな感じというか、重たい甘さのチョコを使うことで、フルーツの香りがうまく効いてくるんだろうな。ブラックコーヒーと一緒に食べてほしいね。■商品情報BEL AMER パレショコラ「マンディアン抹茶」素材や厚さ、歯ごたえにこだわった、直径6cm厚さ6mmの円形の板チョコレート。豊富なラインナップは選ぶ楽しみがあります。抹茶入りホワイトチョコにナッツ類とドライフルーツをトッピング。281円(税込) AMER フィナンシェ「オランジェ」ビターチョコを使用したしっとり生地に、オレンジをトッピングした程よい甘みと酸味が特徴的なフィナンシェ。195円(税込)真壁 刀義(まかべ とうぎ)1972年9月29日生まれ。神奈川県相模原市出身。新日本プロレス所属。181cm、110kg。96年2月に新日本プロレスの入門テストで合格。97年2月15日にデビュー。IWGPヘビー級王座、IWGP ヘビー級タッグ王座など多数のタイトルを獲得。「スイーツ真壁」としてお茶の間にも幅広く知られている。■真壁刀義さんが所属する新日本プロレスの大会情報「NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2018」日時:2018年1月12日(金)~22日(月)「THE NEW BEGINNING in SAPPORO ~雪の札幌2連戦~」日時:2018年1月27日、28日構成/池田園子写真/タカハシアキラ
2018年01月05日「スイーツ真壁」の呼び名で知られる、新日本プロレス所属のプロレスラー、真壁刀義さん。スイーツ大好きプロレスラーとして、メディアでもひっぱりだこ。バラエティ番組やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』への出演など幅広く活躍する中で、スイーツを差し入れしたり、されたりする機会も多々あります。自身のブログやTwitterでは、新作からお気に入りのスイーツまで幅広く取り上げ、自らスイーツをプロデュースすることも。そんな真壁刀義さんに、必ず喜ばれるスイーツの手土産をご紹介いただく連載です。■プロレスファンにとっての「初詣」1.4東京ドームの楽しみ方をレクチャーおぅッ!!お前ぇらぁーッ!!何してヤがんだぁーッ!!いよいよ「WRESTLE KINGODOM 12 in TOKYO DOME」(以下、通称の「1.4東京ドーム」)まで1カ月を切った。今回は1.4東京ドームを初めて観にいく人向けに、俺様なりの楽しみ方をレクチャーするぜ。最初に押さえておいてほしいのが、プロレスと他の競技との違いだ。プロレスは「相手の技を受ける」んだな。ぶつかり合うのを前提としたスポーツなんだ。でも、あえてよけることもある。基本的にはぶち当たっていく。でも、すかすこともある。選手同士の「読み合い」があるんだ。その予想や予想の違いを目の当たりにしてみると面白いと思うぜ。ただ、やっぱり、初めて観るならシンプルに、体のデカい人間がぶつかり合うのを生で観てほしい。光る汗が飛び散る様子とか、打ち合う音とか、テレビの画面だけじゃ伝わらないものを、現場で自分の目で観て、心がどう動くのか、楽しんでほしいね。1.4東京ドームはその名の通り、東京ドームで行われる。新日本プロレスにとって、年間で一番規模が大きな試合だよ。会場の大きさもハンパない。俺たちプロレスラーは、ドームの中央に設置したリングに立つ。客席との距離は他の会場と比べると、かなり遠い。ただ、一番上の席に座っている人にも伝わるプロレスを、俺は心がけている。大きなモニターでも観えるけどね。当日は音楽ライブやフェスに行っているような感覚で、大声出してストレスを発散してほしい。広い会場で、応援している選手に大きな声援を送って。かなりスッキリするし、戦う選手たちから元気をもらえること間違いなしだ。新年からの仕事も気分よくスタートを切れるはず!絶対に観にこいよなッ!■真壁刀義さんがおすすめする、12月の手土産さて、DRESSから「12月の手土産にぴったりなスイーツを紹介してくれ」って頼まれたからよ、お前ぇらに俺様渾身のウィンター・スイーツをお見舞いしてやるッ!!ノワ・ドゥ・ブール「焼きたてフィナンシェ ヘーゼルナッツキャラメル」今回紹介するのは、ノワ・ドゥ・ブールの「焼きたてフィナンシェ ヘーゼルナッツキャラメル」だ。ある日の仕事帰り、スイーツ探訪をしていて、出会っちまった。この店の焼きたてフィナンシェは何種類かあるんだ。でも、俺はそのなかで、ヘーゼルナッツキャラメルが1位だな。なんでかって?このナッツ感がすごくいいんだ。ごろごろしたナッツが丸ごと入っているから、噛めば噛むほど味わいが出るわけよ。リズムを刻む感じもある。ナッツの食感と中のほどよいやわらかさの対比が絶妙にしても、こんなにナッツが散りばめられてると、こっちまで楽しくなるよな(笑)。この噛みごたえがたまんない。おっ、やるじゃねぇか、って思うよ。プレーンなものより、カリッとした食感があるほうが、確かな存在感があって俺好みだ。表は硬くて、中はやわらかい、っていう風に、ひとつで2種類の食感を楽しめるのもいいよな。もっと詳しく言うと、外見はサクサクした感じなんだけど、中がエアー系というか、ほどよくやわらかいんだ。単純に硬い、やわらかい、っていうんじゃなく、きめ細やかに考えられて、作られてるんだと思うよ。ぬれ煎餅みたい、というのが近いかもな。仕事をする上で忘れてはならない「きめ細やかさ」「きめ細やか」って話で思い出すのは、昔、蝶野正洋さんから受けた指導。若いときはよく、「練習でもきめ細かくやれ」と先輩たちから言われてきた。例えば、首を鍛えるトレーニングに「首押し」がある。ひとりは仰向けに寝転がって、ひとりは相手の頭の側に座って、相手の頭を押さえ込む。寝ている側は首の力を使って、首から頭を上に上げる。頭を押し込む側は、もちろん相手の首の力や鍛え具合に合った押し方をしないといけない。じゃないと、相手の首にダメージがかかるからだ。ただ闇雲に強く押せばいい、ってわけじゃないんだな。この首押しのトレーニングをしているときに、若手時代の俺は、蝶野さんから注意を受けたことがある。「ガムシャラに行くだけでは試合には勝てない。相手に合わせてやらないとダメだ」と。何でもきめ細やかにやる、というのは蝶野さんから学んだね。当時からずっと俺の頭にある。どんな仕事においても大事なことだと思うよ。■商品情報ノワ・ドゥ・ブール「焼きたてフィナンシェ ヘーゼルナッツキャラメル」アーモンドプードルとバターで作る、中はしっとり、外はカリッとした食感が美味しいフィナンシェ。一つひとつ丁寧に焼き上げている。303円(税込)。「ヘーゼルナッツキャラメル」は12月26日までの期間限定。真壁 刀義(まかべ とうぎ)1972年9月29日生まれ。神奈川県相模原市出身。新日本プロレス所属。181cm、110kg。96年2月に新日本プロレスの入門テストで合格。97年2月15日にデビュー。IWGPヘビー級王座、IWGP ヘビー級タッグ王座など多数のタイトルを獲得。「スイーツ真壁」としてお茶の間にも幅広く知られている。■真壁刀義さんが所属する新日本プロレスの大会情報「WRESTLE KINGDOM 12 in TOKYO DOME」日時:2018年1月4日(木)15:30開場 17:00開始会場:東京・東京ドーム構成/池田園子写真/タカハシアキラ
2017年12月07日妻夫木聡や深津絵里出演で映画化され、国内外問わず高い評価を得た『悪人』。この度、原作者・吉田修一のデビュー20周年の年に舞台化されることが決定。中村蒼と美波のふたり芝居で、2018年3月29日(木)より上演されることが分かった。佐賀の紳士服量販店に勤める女・光代は、携帯サイトで知り合った、長崎の港町に住む解体業の男・祐一と恋におちる。ふたりは、つかの間、孤独な魂を寄せ合う。ところが、祐一から殺人を打ち明けられ、ふたりの逃避行が始まる。逃亡の果て、逮捕された祐一は、「逃亡の為に光代を利用しただけ」と語るのだが…。 果たして、ふたりの愛は偽りだったのか?祐一は悪人だったのか?原作は、芥川賞作家・吉田氏の代表作にして、250万部を記録した同名ベストセラー小説。2010年には李相日監督がメガホンをとり、祐一役を妻夫木さん、光代役を深津さんが演じ映画化された。今回台本・演出を担当するのは、昨年「乳房」(出演:内野聖陽、波瑠)、「檀」(出演:中井貴一、宮本信子)と2作のふたり芝居を手掛け、高い評価を得た合津直枝。「光代をもう少しだけ救ってやりたい」という思いで書き上げた上演台本に吉田氏が共感し、舞台化が実現したのだという。舞台化では、“哀しき殺人者”祐一役に「せいせいするほど、愛してる」『HiGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY』の中村さんが決定。舞台「OTHER DESERT CITIES」での好演も記憶に新しい中村さんは、「初めてのふたり芝居は未知の世界ですが、いまはその不安と期待が入り混じっている感覚です」と心境を語り、「小説、映画共に多くの人に愛された作品で今回の舞台もそれに並ぶ、もしくはそれ以上のものになったらいいなと思っています。美波さんと演出の合津さんとコツコツ作り上げていきます」と意気込みを見せている。なお、本公演のチケットは2018年1月14日(日)より一般発売がスタートする。ふたり芝居「悪人」は2018年3月29日(木)~4月8日(日)シアタートラムにて上演。(cinemacafe.net)
2017年11月09日「スイーツ真壁」の呼び名で知られる、新日本プロレス所属のプロレスラー、真壁刀義さん。スイーツ大好きプロレスラーとして、メディアでもひっぱりだこ。バラエティ番組やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』への出演など幅広く活躍する中で、スイーツを差し入れしたり、されたりする機会も多々あります。自身のブログやTwitterでは、新作からお気に入りのスイーツまで幅広く取り上げ、自らスイーツをプロデュースすることも。そんな真壁刀義さんに、必ず喜ばれるスイーツの手土産をご紹介いただく連載です。■真壁刀義さんがおすすめする、11月の手土産おぅッ!!お前ぇらぁーッ!!何してヤがんだぁーッ!!DRESSから「11月の手土産にぴったりなスイーツを紹介してくれ」って頼まれたからよ、お前ぇらに俺様渾身のオータム・スイーツをお見舞いしてやるッ!!絶品スイートポテトとの出会いで、さつまいもとの関係(?)が雪解けした今回紹介するのは、さつまいもスイーツ専門店「らぽっぽ」のスイーツだ。俺が、らぽっぽを知ったのは2〜3年前。巡業中に立ち寄ったPA内に店があったんだよな。そこで、「おっ、スイートポテトか」と二度見(笑)。それが、「焼き芋スイートポテト」だった。実際食べてみると、さつまいもをそのまま潰したようなスイーツじゃねぇか、って感想を持ったよ。まぁ、スイートポテトって、見た目も食感も、手加えてないように見えるくらい、さつまいもだよな(笑)。でも、バターや生クリーム、ミルクが入ってスイーツになってるわけだ。ただ、さつまいもっていう素材のうまさがなきゃ絶対に美味しくはならないスイーツだな、と感じたよ。子どもの頃、おやつの時間にさつまいもが出ることがあった。母ちゃんがアツアツのさつまいもにバターをつけて、うまそうに食べてたとき、俺はそれがうまいのか当時は理解できてなかった。その後もわざわざ焼き芋を食う機会もなかったし、さつまいもの魅力に気づいてなかったんだよな。でも、らぽっぽと出会って、俺とさつまいもの関係が雪解けした、というか変わった(笑)。楽しめるようになったんだ。うまいさつまいもから、うまいさつまいもスイーツができる、ってわかったんだよ。らぽっぽ「焼きたてポテトアップルパイ」らぽっぽの焼き芋スイートポテトを食べてしばらくしてから、りんごとさつまいもを使った「焼きたてポテトアップルパイ」の存在を知ったんだ。これも、もろ、さつまいもだぜ。女性に渡すとかなり喜んでもらえると思うよ。一番の売りはやっぱり素材のうまさ。「アップルの意味ねぇだろ(笑)?」ってくらい、さつまいもの存在感が前面に出てんだよな。1年前の秋、俺がカルビーの「ポテトチップス モンブラン味」をプロデュースしたの、覚えている人もいると思う。食べた人もいるはず。ワケわからん感じもありつつ、モンブランの甘さが特徴的だっただろ?でも、最後にはポテトチップスに戻る。ポテトチップスとして売っているし、メーカーとしてもじゃがいもに自信があるわけだから、ポテトに戻らないと変だよな。焼きたてポテトアップルパイも考え方は似たようなもんだ。アップルパイとして売っているけど、会社の売りはさつまいも。さつまいもスイーツ専門店だしな。だから、さつまいもに戻ってくるんだ。アップルパイがメインを張る専門店にも注目焼きたてポテトアップルパイ以外にも、最近うまいアップルパイが増えてるよ。今になってようやく、俺はアップルパイのうまさに気づいた。昔、アップルパイって言うと、カリッともサクッともしてなかったし、ただのパイ風のパン、みたいな印象じゃなかったか?食べる機会もあまりなくて、「よし、アップルパイ食いにいこうぜ!」みたいなノリ、なかったよな(笑)?でも、近年アップルパイを“メイン”にした店が増えていて、例えば「グラニースミス アップルパイ アンド コーヒー(GRANNY SMITH APPLE PIE & COFFEE)」。グラニースミス青山店に、天山(天山広吉選手。新日本プロレス所属のプロレスラー)っていうゴツい男とふたりで行って、デカい男同士で「こりゃうまいっすねー!」と高いテンションで食べた思い出がある(笑)。もうひとつ、「焼きたてカスタードアップルパイ専門店 RINGO」のアップルパイも、差し入れでもらったことがあって、うまかった。生地のサクサク感、りんごのほのかな温かさが絶妙なんだよな。焼きたてポテトアップルパイを筆頭に、今回紹介したアップルパイは、万人が「これは間違いない」と興奮する、紛れもない“本物”だ。納得せざるを得ないうまさを持った、すごい素材を使ったスイーツ。この秋、手土産に買ってみるといいと思うぜ。■商品情報らぽっぽ「焼きたてポテトアップルパイ」発売開始から約20年。らぽっぽを代表する人気商品のひとつ。できる限り砂糖を使わず、さつまいもの甘みを生かした、女性人気の高いヘルシーなパイ。843円(税込)。真壁 刀義(まかべ とうぎ)さんプロフィール1972年9月29日生まれ。神奈川県相模原市出身。新日本プロレス所属。181cm、110kg。96年2月に新日本プロレスの入門テストで合格。97年2月15日にデビュー。IWGPヘビー級王座、IWGP ヘビー級タッグ王座など多数のタイトルを獲得。「スイーツ真壁」としてお茶の間にも幅広く知られている。■真壁刀義さんが所属する新日本プロレスの大会情報「KING OF PRO-WRESTLING」日時:2018年1月4日(木)15:30開場 17:00開始会場:東京・両国国技館構成/池田園子写真/小林航平
2017年11月06日「スイーツ真壁」の呼び名で知られる、新日本プロレス所属のプロレスラー、真壁刀義さん。スイーツ大好きプロレスラーとして、メディアでもひっぱりだこ。バラエティ番組やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』への出演など幅広く活躍する中で、スイーツを差し入れしたり、されたりする機会も多々あります。自身のブログやTwitterでは、新作からお気に入りのスイーツまで幅広く取り上げ、自らスイーツをプロデュースすることも。そんな真壁刀義さんに、必ず喜ばれるスイーツの手土産をご紹介いただく連載です。■真壁刀義さんがおすすめする、10月の手土産おぅッ!!お前ぇらぁーッ!!何してヤがんだぁーッ!!俺様・真壁刀義の昨日は……不二家にて、黄栗のクリームとマロンブラウンクリームがハーフ&ハーフになった「Wクリームモンブラン」を買って帰ってやったんだッ!!(C)新日本プロレス「ケーキはいつものモンブラン以外、食さん!」みたいな母ちゃんに、冒険させてやろうじゃねぇかと思ってな。って、どんだけ頑固なんだッ!!クリームが2種類あるから、ウマさも2倍だろ?って俺は思ってて。初めてWクリームモンブランを食べた母ちゃんの反応も良かったな。……わかりゃいいんじゃい(笑)!!DRESSから「10月の手土産にぴったりなスイーツを紹介してくれ」って頼まれたからよ、お前ぇらに俺様渾身のオータム・スイーツをお見舞いしてやるッ!!真壁刀義少年、モンブランに目覚める俺とモンブランの思い出は12〜13歳頃まで遡るッ!そもそもその頃は、ケーキなんてめったに食えなかったんだ。近所の喫茶店は大人の世界で立ち入りできないし、お金もなかったから、ケーキ屋もただ目の前を通りすぎるだけだった。そんなワケで、ケーキを食べられるのは、家族の誕生日とか「記念日」くらいだった。親父と母ちゃん、兄貴と俺だから、チャンスは1年でだいたい4回ある。誕生日というと、デカいデコレーションケーキを買うイメージもあるけど、そんなにたくさんは食わないから、小さいケーキをひとり2個くらい買う、って選択肢もある。選べるのって嬉しいよな。選べるっていっても、親父はショートケーキ、母ちゃんはモンブランって決めていた。いつも同じなんだ。俺はチョコケーキやフルーツが乗ったケーキとか、毎回楽しみながらいろいろ選んでたよ。でも、あるとき急に、モンブランに注目したんだ。「母ちゃんがこよなく愛するモンブランって、いったいなんなんだ?」って。それまで全然関心がなかったんだ。モンブラン=栗=栗きんとんみたいなもんだろ?みたいな意識だった(笑)。でも、毎回モンブランを選ぶ母ちゃんを見てると、なんか特別なウマさがあるんだろうと思って、一口もらったらなんだこれ、ウマすぎるぞ……!って気づいたんだよ。なめらかなモンブランクリームが口のなかに広がって、今度、誰かの誕生日が来たら、丸ごとひとつ食うぜ!と決意するくらい、ハマったんだ(笑)。不二家「モンブラン」そんな俺が生まれて初めて食べたモンブランは、不二家のモンブランだった。とくに思い出深いのが「マロンモンブラン」だ。今もどこかへケーキを持参するときは、不二家へ寄っていろいろな種類のケーキをランダムに詰めつつ、マロンモンブランは多めに入れることにしてんだよ。俺も絶対に食いたいから、モンブランだけは必ず、余裕を持った個数で買う(笑)。不二家のマロンモンブランがなぜ、俺をここまで惹きつけるのか……。ちょっと真面目に考えてみたら、モンブランクリームだけじゃなく、中に入っているカスタードクリームもめちゃくちゃウマいからなんだ。俺流の食べ方は、(1)表側のモンブランクリームだけ先に味わう、(2)中のカスタードクリームを食べる、というもの。こうすれば、ウマさを追い込めるぜッ!モンブランクリームで1回満足して、さらにカスタードクリームで大満足するんだわ。ヴィタメール「モンブラン」ここまで長く不二家のモンブランについて語ってきたけど、今回、DRESS編集部が持ってきてくれたのは、「あえて」という理由らしいが(笑)、俺が食べ慣れている不二家のじゃなくて、ヴィタメールのモンブラン。フォルムからしてこだわりを尽くして作られているのがわかるぜ。食ってみたら……ものすごく優しいんだよな、これが。ふわっと広がる栗の香りは、これまで食ってきたどのモンブランよりも強めな気がしたよ。後味の広がりもGoodだッ!とろけるような口溶けも良くて、まろやかなモンブランクリーム全体を味わっている感覚がある。モンブランクリーム特有のねっとりした食感を楽しむというより、香りや味わいを堪能する、大人にぴったりなモンブランだと思う。食感を楽しみたいなら、てっぺんに乗っている栗だな。俺は今回、栗を最後に食べた。栗にこのモンブランの「終着点」があると感じたからだ。ショートケーキの上のいちごなど、乗っているものを先に食べることもあるけど、今回の栗はセンターにどんと陣取っていて、スペシャルな「宝物」感があった。だから、無意識のうちに最後まで残していたんだと思う。この食べ方で、大正解だったぜ。モンブランクリームやケーキの生地を味わい尽くした後、栗の歯ごたえを楽しんで、完璧に満足。上品な大人に愛されるタイプのモンブランだよ。■商品情報不二家「モンブラン」マロンクリーム、シャンテリークリーム、スポンジの一体感が楽しめる、定番商品の「マロンモンブラン」は300円(税込)。2種類のクリームが贅沢な味わいの「Wクリームモンブラン」は388円(税込)。ヴィタメール「モンブラン」取材時(8月末)のモンブランとは商品が一新し、栗とショコラの贅沢な味わいの秋限定のモンブラン「ショコラ・モンブラン」として展開中(9月1日〜11月30日)。フランス産のマロンペーストを使用したショコラマロンクリームを絞っています。681円(税込)真壁 刀義(まかべ とうぎ)さんプロフィール1972年9月29日生まれ。神奈川県相模原市出身。新日本プロレス所属。181cm、110kg。96年2月に新日本プロレスの入門テストで合格。97年2月15日にデビュー。IWGPヘビー級王座、IWGP ヘビー級タッグ王座など多数のタイトルを獲得。「スイーツ真壁」としてお茶の間にも幅広く知られている。■真壁刀義さんが所属する新日本プロレスの大会情報「KING OF PRO-WRESTLING」日時:2017年10月9日(月・祝)15:30開場 17:00開始会場:東京・両国国技館構成/池田園子写真/小林航平
2017年10月04日「スイーツ真壁」の呼び名で知られる、新日本プロレス所属のプロレスラー、真壁刀義さん。スイーツ大好きプロレスラーとして、メディアでもひっぱりだこ。バラエティ番組やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』への出演など幅広く活躍する中で、スイーツを差し入れしたり、されたりする機会も多々あります。自身のブログやTwitterでは、新作からお気に入りのスイーツまで幅広く取り上げ、自らスイーツをプロデュースすることも。そんな真壁刀義さんに、必ず喜ばれるスイーツの手土産をご紹介いただく連載がスタート!■真壁刀義さんがおすすめする、9月の手土産おぅッ!!お前ぇらぁーッ!!何してヤがんだぁーッ!!俺様・真壁刀義の昨日は……毎度そうしているように、実家の親と兄貴の子供に、スイーツを買って帰ってやったんだッ!!俺様は今や「スイーツのおじさん」かッ!!DRESSから「秋の手土産にぴったりなスイーツを紹介してくれ」って頼まれたからよ、お前ぇらに俺様渾身のオータム・スイーツをお見舞いしてやるッ!!ありあけ「横濱ハーバー ダブルマロン」横濱ハーバーはガキの頃から、俺にとって身近なスイーツだったんだ。昔住んでいたところの近くにありあけの工場があったんだよな。そんなこともあって、うちにやって来るおばちゃんたちは、かなりの高確率で横濱ハーバーを手土産に持ってきてくれてたんだッ!今年で45歳の俺は、それこそ40年近く前から、横濱ハーバーに馴染みがあるんだよ。当時の横濱ハーバーは銀紙にくるまれてて、表面のカステラ生地が付くから、指ですくって食ってたわ。あの頃からマジで美味かった。でもよ、あるとき突然、横濱ハーバーがなくなったんだ。店で取り扱われなくなったのかな、って思って、気づいたら俺も大人になってたよ。そこから急に話が飛ぶけど勘弁なッ(笑)!!いつだったか、ありあけの公式Twitterアカウントが、俺のTwitterフォロワーになったんだ。いきなりだぜ。「横濱ハーバー、食ってます」ってつぶやいたら、「真壁さん、ありがとうございます!」ってリプライが来た(笑)。面白いよな。思い出深いスイーツの公式Twitterから、今になってフォローされるんだからよ。16年前のキツかった話横濱ハーバーと俺が“再会”を果たしたのは、ここ数年のことなんだよな。いつ復刻したのか調べてみたら、2001年、今から16年前だってよ。その頃、俺は何してたんだッ!?って思い出してたら、海外遠征から帰国したばかりで、毎日が苦しくてストレスしかなくて、もがいていた時期だったんだわ。心も荒んでて、家族にも友達にも胸を張って会えないくらい、プロレスラーとしてうまくいかない、上に上がっていけない時期だった。今みたいに実家に立ち寄って、みんなで飯を食うこともなかった。そんな心の余裕なんかなかったんだよ。愛犬にだけちょっと顔を見せて、「じゃあ帰るわ」って言ってたのを思い出したわ。家族に顔も見せず、愛犬にだけ会うって、どんだけ病んでたんだ、俺(笑)。まぁ、そんなこんなで、スイーツどころじゃなかったんだよな。心に余裕がないときだったから、まさか横濱ハーバーが復活を遂げてたなんて、知る由もなかったわけだ。和洋折衷スイーツの魅力は、大人だからこそわかる横濱ハーバーは昔と比べて、いろいろな種類が出てきたけど、俺がとくに好きなのはダブルマロンだ。当時からある定番商品で、薄くてやわらかいカステラ生地に、刻んだ栗と栗餡がたっぷり包まれてるんだよ。外は洋菓子なのに、中には餡が入ってんのが特徴だ。俺、ガキの頃、解せなかったんだよな。なんで中にクリームが入ってねぇんだ!?こういう場合はクリームだろッ!?って(笑)。なんで餡なんだよ、っていつも考えてたな。でも、大人になった今は、この和洋折衷が面白いし、美味いって感じるんだよ。和洋折衷の良さは大人にしかわかんねぇんだよな。■商品情報ありあけ「横濱ハーバー ダブルマロン」横浜で生まれて60年余のお菓子。船と港町横浜を愛してやまない柳原良平画伯でお馴染のオリジナルパッケージで、船の形をかたどった人気のマロンケーキ。単品では¥178(税込)。真壁 刀義(まかべ とうぎ)さんプロフィール1972年9月29日生まれ。神奈川県相模原市出身。新日本プロレス所属。181cm、110kg。96年2月に新日本プロレスの入門テストで合格。97年2月15日にデビュー。IWGPヘビー級王座、IWGP ヘビー級タッグ王座など多数のタイトルを獲得。「スイーツ真壁」としてお茶の間にも幅広く知られている。■真壁刀義さんが所属する新日本プロレスの大会情報「KING OF PRO-WRESTLING」日時:2017年10月9日(月・祝)15:30開場 17:00開始会場:東京・両国国技館構成/池田園子写真/小林航平
2017年09月11日渡辺謙が半ばあきれ顔で漏らす。「最初に犯人を決めずにこの小説の連載を始めたって?なんて恐ろしいことをやる人なんだろうって(笑)」。吉田修一は「いま、こうしてお話ししていて、なぜ李相日監督が、渡辺さんもあの役を…と考えたのか、わかってきた気がします」と顔を輝かせる。ペンと肉体。小説と映画。表現の方法や道具は異なれども、2人の男たちは確実に、ひとつの物語を共有し、共鳴した。作家・吉田修一が生み出し、俳優・渡辺謙が己の肉体を駆使して登場人物のひとりを表現した物語『怒り』。小説として誕生し、映画として産み落とされるまで――その“はじまり”と“終わり”に携わった2人が語り合う!――吉田さんが『怒り』の連載を開始されたのは2012年ですね。夫婦惨殺事件の現場に「怒り」という血文字が残されているという、センセーショナルな幕開け。犯人が顔を変えて逃亡を続ける中、東京、千葉、沖縄に、犯人と同じ特徴を有した3人の男が現れ、彼らの周囲の人間、彼らを愛する者たちが「実は自分の一番近くにいるこの男は殺人犯なのか?」という不信と愛情のはざまで葛藤します。そもそも、こうした作品を描こうと思ったのは…。吉田:テーマに関して、なかなかひと言では言い表せませんが…小説って「次はこれを書こう」って思って書けるもんじゃないんですよね。その時の自分が感じてること――その時、“書くべきもの”があるんですよね。それに従って書くしかなくて、その時は“怒り”という言葉を元にした物語を書くということだったんですね。なぜと言われると分からないんですが…。渡辺:啓示というと大げさかもしれないけど、何か降りてくるんですかね?吉田:何とも言い難いんですけど、そんな感じですね。本当に自分ではどうにもできない。その時に“喜び”で何か書こうとしても、全く筆は進まないんです。――いま、連載、刊行から少し時間を置いてみて、ふり返ってみて理由や背景について思い当たることや分かってきたことなどはありますか?吉田:いや、それもないんです。いろんな感想が届いて、こっちがなるほどと思ったりもするけど、本人は「だからこういうことだった」という結論には至らないんです。渡辺:思考というよりも、皮膚から入ってくるようなものだね(笑)?吉田:まさに!抗えないんですよ。ただ、イメージとしての“怒り”でいうと、小説を書いているときは、血文字の真っ赤な“怒り”だったんですよ。でも、完成した映画を見て、渡辺さんが演じた洋平やラストシーンを見ながら、自分の中の“怒り”の文字が少しずつ薄れてきたんですよね。ネガティブな感情としてあった怒りを、この映画はラストへ進む中で、消してくださるような作用があったんじゃないかと感じてます。――渡辺さんはどのようにこの映画『怒り』に携わることに?李相日監督とは『許されざる者』に続いてのタッグですね。渡辺:『許されざる者』が終わったときに、「また何か、形にしたい企画があれば、どんなものでも参加するから」とは伝えてたんですよ。それで「こういう企画を考えてます」って吉田さんの原作を渡されたんです。――では原作から入られたんですね?渡辺:そうです。ただ、どの役かといった説明は全くなくて。読んでいく中で「優馬(※映画では妻夫木聡が演じているゲイの青年)ではないよな…」とは思ったけど(笑)。ただね、読み進めていく中で、僕、ページがめくれなくなっちゃったの。何というか、悪い習性なんだけど、物語に鋭い角度で入り込み過ぎちゃって。そこで悩んじゃうとページが進まないの(苦笑)。その時点で「参加したい」って気持ちは固まってたけど、読みえた時は、正直「李のやつ、また厄介な本を…」って思ったよ(笑)。吉田:すみません(苦笑)。渡辺:東京、千葉、沖縄と3本の話があって、非常に根源的というか、人間としての根っこの部分をえぐられる物語だよね。きちんとこの3本のドラマをうねらせながら、2時間の中で深く掘り下げていくって至難の業だよなぁって。――吉田さんは、執筆されているときは映画になるとは…吉田:書いている最中は、そんなこと考える余裕はなかったですね。でも、書きあがったときに「李さんはこれをどう読むかな?」ってすごく興味がわいてきて、送ったんです。渡辺:馬の前にニンジンをぶら下げたようなもんですよ(笑)。吉田:いま考えると、渡辺さんが、物語の構成を変えて、犯人を追う刑事の役(※映画ではピエール瀧が演じている)を演じるってのも、ありだったかなってふと思ったんですよね。いまとは全く違う映画になるでしょうけど、あの刑事に焦点を当てた物語も面白いだろうなって。でも、李さんは、渡辺さんに洋平をやってもらうと。――洋平は、千葉の漁港組合で働く男で、妻を亡くして娘の愛子(宮崎あおい)と暮らしている男ですね。愛子に幸せになってほしいと願う父親ですが、決してキリッと強いタイプではなく…。吉田:どちらかというと、優柔不断で決められない、弱い男ですよね。渡辺さんが洋平…。『許されざる者』での李さんと渡辺さんの関係性があるからこそなんでしょうが、かなりチャレンジャーだなと(笑)。やっぱり、いまでも不思議なんですよ。いや、逆にお聞きしたい! なんで洋平役を受けてくださったんですか?渡辺:役の大小とかかっこよさではないんですよね。その役を生きて、心を震わせるかってところで、僕はこの物語を読んで、それを深く感じたんです。とはいえ、どこか洋平という男を掴みきれないまま、「これは監督と一緒に悩みながら作っていけばいいのかな?」と走り出したところもあります。――千葉編は洋平と愛子の親子、数か月前に街に現れて洋平の下で働くようになり、愛子と恋仲になる田代(松山ケンイチ)の3人を軸に展開しますね。田代は事件の真犯人なのか?というミステリ部分はもちろん重要ですが、それと同じくらい、洋平の愛子に対する自信の持てなさ――自分の娘は決して幸せになれないんじゃないか?と考えてしまう弱さの部分がドラマとして際立っています。渡辺:それが顕著なのは、事件の真相そのものよりも、愛子が洋平のところに来て泣くところですよね。あそこはつらかったなぁ(苦笑)。田代を疑っている自分がいて、愛子も同じ思いを持っていて、それに苦しんでる彼女を目の前にして…本当に悲しかったです。人間て不思議なもので、結果や真相以上に、その過程で疑いを抱いてしまっている自分に苦しむし、それが弱さなんですよね。――池脇千鶴さん演じる、近所に住む姪(愛子の従姉)が、洋平に「おじさん、本当は『愛子が幸せになれるはずがない』って思ってるんじゃないの?」とグサリと言い放つシーンも強烈です。吉田:素晴らしかったですね、あのシーン。渡辺:刺さりますよ、本当に(苦笑)。自分でも知らず知らずに確信を積み重ねていて、ボタンを掛け違えている。そのずれ、核心をズバッと突かれてしまう――もうね、愕然とするくらい、堪えました(笑)。――先ほど、演じる前は洋平を「掴みきれていなかった」とおっしゃってましたが…渡辺:わかんなかったですよ。僕とは正反対ともいえるタイプ。なぜ決められない?なぜその道を選んでしまう? その中にある苦しみ、弱さに何とか寄り添おうとしてました。そんな時に、吉田さんが千葉に撮影の見学にいらっしゃったんですよ。吉田:見学させていただきました。渡辺:その時に、「洋平には、千葉編の愛子と田代の物語だけでなく、東京編の優馬と直人(綾野剛)の物語、沖縄編の泉(広瀬すず)と辰哉(佐久本宝)、田中(森山未來)の物語、その全てを最後の最後で受け止めてほしいんです」とおっしゃっていただいて。その時ね、いろんなことがはっきりしたし、的が見えてきたんです。これは僕だけの物語じゃないんだ。3つの純愛、血だらけの3つの物語を受け止めなくちゃいけないんだと。吉田:先ほども言いましたが、最初、この洋平という男を優柔不断な弱い男として僕自身もまた捉えて「なぜこの役を渡辺謙が?」と考えていたんですよ。でも違う。「最後に全てを受け止める男」として考えたら、それはやっぱり渡辺さんなんですよね。いまこうして話していて、李さんは最初からそこを見ていたんだ!と感動を覚えています。――吉田さんは、前回、『悪人』でも李監督と組んでますが、小説『悪人』に関して現時点でのご自身の「最高傑作」とおっしゃってました。いま、『怒り』は吉田さんの中でどのような作品に?吉田:最高傑作になったかどうかはともかく、書くときは「『悪人』を超えなきゃ」という意識でしたし、この映画に関しても李さんをはじめ、みなさんが強い思いで参加してくださっているのを感じていました。自分の中では『悪人』を超える作品になったんじゃないかと思っています。渡辺:結局、クリエイトし続けるってことは、上書きしていくということだからね。もちろん評価は読者や観客がすればいいけど、作る側は、作家であれ俳優であれ、常に「これが自分のベスト」という思いで作り続けていかないといけない。――渡辺さんにとっては、吉田さんの作品に出演されるのは初めてでしたが、いま、改めて作家・吉田修一の凄みをどんなところに感じてますか?渡辺:いや、無からこれだけの作品を産み落とす、その苦しみは計り知れないですよ。まして、犯人を決めずに連載を始めたって(笑)。それは、冒険であり、物語と一緒に旅をするわけですよね。普通は、プロットを書いて、箱を決めて、そこにあった物語を書き始めるでしょ? それがいきなり終わりの見えない旅を始めちゃったわけで、「おいおい!」って思いつつ、その勇気には敬服しますよ。(photo / text:Naoki Kurozu)
2016年09月17日新日本プロレスの人気レスラーで、“No.1イケメンレスラー”棚橋弘至選手とタレントとしてもブレイク中の“スイーツ真壁”こと真壁刀義選手が、国民的人気長寿アニメの劇場版第36弾『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』でガッチリとタッグを組んだ。ギガゾンビに操られる原始人・クラヤミ族の声を担当するほか、本作応援のために結成された「ウンタカ!ドラドラ団」のメンバーに名を連ねている。アニメ声優初挑戦の2人が、アフレコ現場に突如降臨した“怪優”の存在を明かすと共に、“勇気”と“友情”で歩んできたプロレス道を熱く語ってくれた。声優挑戦はハリウッド映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』以来2度目となる真壁選手は「嬉しかったけれど、俺は独身だからその喜びを伝える相手がいねえんだ。だから実家のワンちゃんに報告したよ」と見た目とは裏腹なメルヘンぶりを伺わせつつ「実際のアフレコでは、ディレクターから“もっと語尾を強めに”とか微調整が入ったりして、そのイメージに近づけるのがとても難しかった。でも凄く勉強になったよ」と苦労を明かす。細かい演出をつける監督を黙らせるために、必殺技のキングコングニードロップも飛び出したかと思いきや「それをやってしまうとクビになるどころか、オナワになって大事件に発展するだろ?クラヤミ族一人の行動で映画全体が“クラヤミ”に葬られるのは流石にマズイ」とプロレス技封印で挑んだ。一方、アフレコ初挑戦の棚橋選手は、自称“100年に一人の逸材”というだけに「緊張は全然しませんでした。名だたる声優さんと一緒に参加できるわけですから、もう楽しくなってハイになりました」と強心臓で振り返る。すると真壁選手は「クラヤミ族は見た目もゴツくて、声も低いイメージがあるでしょ?でも、ある後輩が“せ、精霊大王?”というセリフをまさかのとてもキーの高い軽やかな10代少年のような声で放り込んできた。それを聞かされたら、俺のセリフなんか全部吹っ飛ぶ」と“怪優”降臨目撃談だ。その怪優の正体である「ある後輩」こそ、棚橋選手だった。しかしそんな先輩からのツッコミも何のその「ですから、劇中で僕の声は探さずともすぐにわかるはずです。自己評価?もちろん100点満点ですよ。常に全力、が僕のモットーですからね」とポジティブシンキングで跳ね返す。2人はゲスト声優のほか「ウンタカ!ドラドラ団」としても活動中。真壁選手が「同じマンションに住んでいる子供に“ドラえもんに出ている人だ!”と声をかけられたし、ママ世代にも話しかけられる。ドラえもんって、こうやって世界を平和にするんだな」とシミジミすれば、父親でもある棚橋選手は「子供たちの見る目が変りました。子供の学校に本の読み聞かせに行ったら、“踊って!踊って!”と凄いリアクションだった。プロレスに触れる機会のない人たちに、ドラえもんを通して僕らの存在を知ってもらえるのはありがたい」とその広がりを実感する。『映画ドラえもん』シリーズがスタートして、今年で36年目。棚橋選手と真壁選手も、レスラーとして長いキャリアを歩み、ジャンルを飛び越える程の人気を獲得した。しかしその道中には様々な試練や挫折があった。真壁選手のターニングポイントは、アキレス腱を断裂した時のことだ。「その時は怪我も多くてね、“もうプロレスは無理だ”とサジを投げられた。自分も正直諦めかけた時に、手術後の経過を見てもらうためにドクターに呼ばれた後、自分の病室に戻った。そうしたら、俺がその場にいなかったにも関わらずレスラー仲間とプライベートの友人が楽しそうに談笑していた。差し込む西日が綺麗で、俺にはそれが輝いているように見えた。その時に“俺を応援してくれるこいつらに、もっといい思いをさせて『真壁の知り合いだ!』と胸を張って言わせたい”と思った」と打ち明ける。プロレス魂に再び着火。通常、アキレス腱断裂は完治まで1年必要といわれるが、5か月で病院を退院。諦めない心が、現在のブレイクへの足掛かりとなった。「超えられない壁というのは人間には与えられない。努力した結果ダメでも、そこで得たものや閃きは必ずあるし、大切なのは諦めない心だよ。のび太を見てみろよ、とんでもねえダメ野郎だろ?だけど諦めない心があるからこそ、仲間も背中を押してくれる」と“勇気”の重要性を説く。棚橋選手も、チャンピオンになったにもかかわらずレスラーとして伸び悩み、客席からブーイングを浴び続けた時代があった。「でも僕の前には真壁選手という熱意とハートを持った志の高い先輩がいてくれて、プロレスの未来についても熱く語り合うことが出来た。自分以上に志が高い人が近くにいてくれるからこそ、ここまで来られた」と、上下関係を超えた同志としての“友情”に感謝しきりだ。「お礼を言いたいので、スイマセンがこの場所にドラえもんを呼んできてもらえますか?」と照れ隠しにジョークを口にする真壁選手だが「この映画はまるでチョコレートケーキだね。チョコは甘いし、ケーキという見た目も美味そうだ。でも食べていくと甘みの中にビター感がある。甘いだけじゃない、味わい深さと同時に深い苦みもある。それは人生と同じで、この映画で描かれている事そのものだよ」。スイーツ真壁として締めたその言葉には、説得力を超えた重みがあった。(photo/text:Hayato Ishii)
2016年03月03日大人気アニメ『ドラえもん』の劇場版シリーズの36作目となる『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(2016年3月5日公開)で、新日本プロレスの棚橋弘至選手と真壁刀義選手、お笑い芸人の小島よしおがゲスト声優を務めることが21日、発表された。本作は、映画シリーズ歴代1位となる動員数420万人を記録した『ドラえもん のび太の日本誕生』(1989年公開)のリメイク版。『新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~』(2014年)を手がけた、八鍬新之介監督がメガホンを取り、新たな作品として描く。3人のゲスト声優は、劇中に登場する原始人"クラヤミ族"役を担当。7万年前の中国に住む、猿人に近い種族でゴリラのような顔が特徴のクラヤミ族は、嵐と雷を操る不死身の精霊王"ギガゾンビ"の部下・ツチダマのしもべというキャラクターだ。アフレコは12月に実施予定。また3人に、人気子役のエヴァちゃんが加わり、本作をヒットに導くべくスペシャル応援団"ウンタカ! ドラドラ団"を結成。これも、クラヤミ族をイメージしたビジュアルで、オリジナル楽曲に合わせ、"ウンタカダンス"を歌い踊って映画を盛り上げる。「ウンタカ」という謎の言葉を繰り返しながら展開されるこのダンスは、ゲスト声優の男性陣3人は原始人風の衣装、エヴァちゃんは原始人風ワンピースに身を包んで行われる。初声優挑戦となる棚橋選手は、「子どもたちと一緒に『ドラえもん』を見ているのですが、見るたびに人と人のつながりや温かい人間味がじーんときます」と前置きした上で、「そんな『ドラえもん』に出演できるなんて、棚橋家の歴史にも残ります」と感慨深げ。ただし、ダンスについては、「間違いなく足を引っ張るのは自分と真壁さんだと思いましたので、プレッシャーの中、頑張りました」と吐露している。真壁選手も「自分が小さい頃からある人気アニメに出演だなんて、真壁家の歴史に残る光栄なこと」「覚えるのにとても苦労したこのダンスにあるクイックな動きはプロレスにも生かせる」と口をそろえる。一方の小島は「ダンスの曲中に自分のネタ『そんなの関係ねぇ!』が入ってるんです」と打ち明け、「このネタはエヴァちゃんが生まれる前、8年前から存在しているので、それが今7歳のエヴァちゃんと一緒にミックスされるなんてとってもうれしい」と歓喜。「ゲスト声優の件も含め、小島家一族に伝えたい」と満足気に話した。エヴァちゃんは「ドラえもんはいつも優しいから大好き」で、「『どこでもドア』でハワイに行きたい」そう。ダンスは、両選手同様に「覚えるのが大変だったので、頑張ってお家で練習してきました」と話した。なお、リハーサルを何度も重ねたというウンタカダンスは、30日放送のTVアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系/毎週金曜19時~)のエンディングでの披露を予定している。(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2016
2015年10月21日新日本プロレス所属の真壁刀義が5月18日(月)、都内で米映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の日本語吹き替え版アフレコを行った。スイーツ好きで知られるが、「スイーツを食べるシーンは?」と質問されると、「あるわけない!」と豪快に笑っていた。すでに主人公マックス役の声優を務める「EXILE」のパフォーマーAKIRA、マックスの最凶の敵ジョー役を俳優の竹内力が担当することが決まっている本作の日本語吹き替え版。今回、声優デビューを飾る真壁さんは、ジョーの息子で強靭な肉体を誇る最強ファイター・エレクタスという、正にぴったりの役どころを演じる。今回のオファーについて「とうとう来たな」と意気揚揚の真壁さん。「要はハリウッドデビューでしょ?遅かれ早かれこうなると思っていた」と豪語したが、アフレコが始まると、ディレクターの厳しい指摘を受けて「すみません!」と即ペコリ。「ディレクターのほうが、おっかないですから」と冷や汗を流していた。それでも無事にアフレコが終わると「楽しいっすね。新しい刺激になった」「持ち前の凶暴性を出せた」と自画自賛。続編の本人出演オファーがあればどうするか問われ「ぜひ、皆さんの推薦お願いします」と真のハリウッド進出に意欲を燃やした。資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した近未来を舞台に、愛する者を奪われ、生きる望みさえ失った主人公マックスが、砂漠を支配する凶悪な敵イモータン・ジョーの一団とルール無用の肉弾バトルを繰り広げるアクション超大作。先日、カンヌ国際映画祭で上映され、現地を熱狂の渦に巻き込んだばかりだ。シリーズの大ファンだと言う真壁さんは、「これ、ヤバイね!期待をはるかに超える迫力で、映画を観ているって気分が味わえる。ぜひ劇場で体験してほしいね」と力強く太鼓判を押していた。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は6月20日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月18日『キツツキと雨』『横道世之介』で高評価を集めた沖田修一監督が新作『滝を見にいく』を完成させた。本作はオーディションで選ばれたプロ・アマ混合の出演者たちが主演で、山の中で迷子になった7人のおばちゃんのサバイバル劇だ。その他の写真本作はそもそも、プロデューサーから「出演者でワークショップをして映画を撮りませんか?」という提案が沖田監督に持ちかけられたところから始まった。しかし、「ワークショップというと若い人のものというイメージなんですけど、40歳の人でも50歳の人でも“新人俳優”というジャンルに入るんだろうな、と思った」という監督は、演技経験を問わずに年配の女性ばかりをキャストに選ぶことにした。「最初はもう少し楽をする予定だったんですけど、キャストの方とワークショップというか稽古をしていくうちに今までの映画と変わらないことに気づきまして、最初は『よーい、スタート』の声をかけないで撮影してみるとか、色々としてたんですけど、結局はこれまでの映画とほとんど変わらない感じで撮影してましたね。みなさん、妙に上手かったんですよね(笑)」。物語は、幻の大滝を見にいくツアーに参加した7人のおばちゃんがガイドとはぐれ、山で迷子になるところから始まる。沖田監督はキャストの個性や特徴を活かしながら脚本づくりをしたそうで「そういう風に俳優にとって有利になるような脚本づくりをしたことも、芝居をしていく上では良かったんじゃないかと思います」と振り返る。「最初からラストは決めていたので、タイトルも『滝を見にいく』にしました。実際に出てくる滝は……自分では面白いと思ってます(笑)。最初はロケハンでもうちょっと荘厳な滝もたくさん見たりしたんですけど、どうしても観光地っぽい感じがしてしまうので、おばちゃんたちが見る滝はこれだろうな、と」。おばちゃんたちが山でのサバイバルを経て、ラストで一体、どんな滝を見ることになるのかも注目だ。商業映画デビュー作『南極料理人』から演技派俳優たちとタッグを組んで、大規模な映画作りを続けてきた沖田監督は「この映画はこれまでとは違った楽しさがあった映画」だという。「オーディションの段階からみんなと色々と話し合いしながらできましたし、自分では映画の規模の大小はわからなくなってきてるんですけど、僕の映画が好きな人って映画の中の“ささいなところ”が好きだという人が多かったりするんですけど、そういうものがつまった映画なので、これまでの映画が好きだった人には楽しんでもらえると思います」。『滝を見にいく』公開中
2014年11月28日『悪人』『パレード』など数々のベストセラーで知られる吉田修一の同名小説を映画化した『横道世之介』(よこみちよのすけ)が27日、第25回東京国際映画祭の特別招待作品としてワールドプレミア上映され、主演を務める高良健吾とメガホンを執る沖田修一監督がTOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台あいさつに登壇した。その他の写真1980年代を舞台に、高良演じる上京したての大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く個性的な面々の人生を描く本作。高良と沖田監督のタッグは、テレビドラマに始まり、映画『南極料理人』、『キツツキと雨』に続いて4度目となり「僕にとってはイキイキしていられるのが、沖田監督の現場」(高良)、「いつか主演を…、と思っていた。今回は思う存分にやってもらった」(沖田監督)と今やそのコンビネーションは鉄板だ。主人公“世之介”は、人懐っこい笑顔を振りまくどこにでもいそうなお人好しという設定。これまでは対照的にクールな印象も強かった高良だが「役者として“狙ったり”、欲を出してしまうのは良くないなと思った。あくまで普通にこだわった」と役作りをについて語った。一方の沖田監督も「とても軽やかな原作で、登場人物たちが動いているのを見てみたいなと思った」とこちらも自然体で撮影に臨んだ。世之介のガールフレンドで社長令嬢の祥子を演じるのは、人気女優の吉高由里子。高良にとっては『蛇とピアス』以来約5年ぶりの再共演で「以前に比べると、二人ともよくしゃべりましたね。当時はお互い、とても暗かったので…(笑)。吉高さんとの共演は、予期せぬことが起こるから楽しいです」と手応え十分。沖田監督は「現場での爆発力がすごい」と吉高との初仕事に圧倒されていた。映画には高良、吉高に加えて、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛ら若手実力派から、きたろう、余貴美子らベテラン勢まで幅広くキャスティングされている。沖田監督は「前作、前々作がおじさん、おばさん(笑)だらけだったので、若い面々と一緒に撮影できたことは僕にとっても面白かった」と振り返った。『横道世之介』2013年2月23日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2012年10月29日人気小説家・吉田修一著による青春感動巨編を、主演に高良健吾、ヒロインに吉高由里子を迎えて『南極料理人』、『キツツキと雨』の沖田修一監督がメガホンを取り実写映画化する『横道世之介』。このほど新たに、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛ら若手実力派俳優3人の本作への出演が明らかとなった。『悪人』や『パレード』の原作者としても知られる吉田修一の同名人気小説を原作にもつ本作。1980年代を舞台に、上京したての大学生・横道世之介の日常と、彼を取り巻く人々の生活を優しいタッチで描く。今回出演が決定したのは、いまがまさに“旬”の3人。世之介の大学の友達・倉持一平を、『ラスト サムライ』でハリウッド・デビューも果たした池松壮亮、世之介が憧れる年上女性・片春千春を、『ソラニン』や『GANTZ』など話題作への出演が相次ぐ伊藤歩が演じる。そして女性に興味がない世之介の同級生・加藤雄介を、現在放送中のNHK連続ドラマ小説「カーネーション」での活躍で脚光を浴びている綾野剛が演じる。徐々に明らかにされていく映画『横道世之介』の世界。心温まる人間模様を独特のユーモアと世界観で描くことに定評のある沖田監督の指揮のもと、若手実力派俳優たちがどのような化学反応を起こしてくれるのか、公開を楽しみに待ちたい。『横道世之介』は2013年、全国にて公開。■関連作品:横道世之介 2013年、全国にて公開■関連記事:『蛇にピアス』コンビ復活!高良健吾&吉高由里子で吉田修一の青春小説を映画化
2012年03月15日人気小説家・吉田修一著による青春感動巨編「横道世之介」(毎日新聞社刊)を『南極料理人』、『キツツキと雨』など心温まる人間模様を独特のユーモアと世界観で描いてきた沖田修一監督によって実写映画化されることが決定!主演に高良健吾、ヒロインに吉高由里子が抜擢されたことが明らかとなった。一昨年、国内の映画賞を総なめにした『悪人』や『パレード』などの原作者としても知られるベストセラー作家・吉田修一著で、2010年本屋大賞3位入賞、第23回柴田錬三郎賞を受賞した人気小説を原作にした本作。長崎の港町生まれで大学進学のために上京したばかりの主人公・横道世之介とガールフレンドの与謝野祥子を始め、まわりの人々の青春時代と彼らのその後が描かれる。嫌味のない図々しさが人を呼び、それでいてお人好しの主人公・世之介を演じるのは、『軽蔑』、NHK連続テレビ小説「おひさま」など活躍が目覚しい高良健吾。沖田監督とは『南極料理人』、『キツツキと雨』に続き、3度目のタッグを果たす。そのお相手、ヒロイン・祥子を演じるのは、今年の公開作だけでも『ロボジー』、『ヒミズ』、『僕等がいた』と飛ぶ鳥を落とす勢いの人気女優、吉高由里子。日本映画・ドラマ界で活躍する若手俳優の中でも頭一つ抜け出た2人だが、『蛇にピアス』で共演済みとあって、まさに磐石の布陣?手渡された今回の脚本を読んで「とにかく面白い!」と絶賛する高良さんは、「沖田監督はいつも一緒に悩んでくれる監督なので、今回も一つ一つ悩みながら、楽しみたいです。緊張もしていますが、沖田監督となら『なんとかなる』と思えます」と沖田監督へ全幅の信頼を寄せる。再共演の吉高さんについても「久しぶりに会う友達みたいに再会できたら嬉しいです。吉高さん自身がコメディ映画のように面白い方ですし、しっかりしているので、現場を引っ張ってくれると思います。監督が受け止めてくれて、吉高さんが引っ張ってくれる。だから安心して、僕は前向きな他力本願で頑張ります」と力強い(?)コメント。その吉高さんも「高良さんと共演させていただくのは約5年ぶりで、19歳の頃、ご一緒しました。今回、すごく楽しみでもあり、あの頃から自分が成長してなかったらどうしようと思う不安もあります。高良さんと共演という形で再会するのをとても嬉しく思います。信頼し合えるような関係性を作っていい作品を残したいです」と再会に胸弾ませる。本作のテーマについて、沖田監督は「原作の特徴として、80年代と現代の話が出てきますが、世之介というキャラクターを通していろんな人が過去を思い出したりしています。僕はいま34歳ですが、自分が送ってきた大学生活と彼らの生活はそんなに変わらないと感じています。友達ができて、恋をして、また疎遠になったりして…ということが、どの時代も変わらないんじゃないかな、と思います。そういう“変わらない青春”みたいなものをこの作品で出せたらいいなと思っています」とコメント。これまで映画化されてきた吉田修一作品の持つサスペンスものとはまた一味違う、温かみのある優しい作品が生まれそうだ。撮影は3月下旬にスタートし、長崎でのロケを経て、5月上旬にクランクアップ予定。『横道世之介』は2013年、全国にて公開。■関連作品:キツツキと雨 2012年2月11日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011「キツツキと雨」製作委員会僕等がいた・前篇 2012年3月17日より全国東宝系にて公開© 2012「僕等がいた」製作委員会 &© 2002小畑友紀/小学館横道世之介 2013年、全国にて公開■関連記事:役所広司×小栗旬インタビューふたりだから語れる、「映画を撮り続ける」ワケ高良健吾×沖田修一監督インタビューコメディから解き明かす24歳の魅力と素顔生田斗真、初共演した吉高由里子の第一印象は「賢い人」役所広司×小栗旬『キツツキと雨』独占試写会に35組70名様をご招待ミスチル桜井「真っ直ぐな気持ちで取り組んだ」『僕等がいた』主題歌リリース決定
2012年02月09日芥川賞作家・吉田修一の作品の中でも、ファンの間で特に高い人気を誇る「パレード」(幻冬舎文庫刊)が豪華キャストを揃えて映画化される。このたび、本作の画像が初めて公開され、物語の鍵を握る男娼・サトルを演じる林遣都の金髪姿も初めて明らかになった。原作小説は2002年に発表され、第15回山本周五郎賞を受賞。同じ年に発表された「パーク・ライフ」が第127回芥川賞を受賞し、物語性を重視した作品に贈られる山本周五郎賞と純文学に対して贈られる芥川賞のW受賞ということで大いに話題となった。物語は、上辺だけの付き合いを「ちょうどよい」と感じる現代の若者たちが、都内のマンションでルームシェアをする姿を描いた群像劇。決して重くない空気感の裏に隠された人間心理の恐ろしさが映し出される。映画会社に勤務する直輝に藤原竜也、イラストレーターの未来役を香里奈、フリーターの美女・琴美を貫地谷しほり、そして大学生の良介に小出恵介と人気の若手俳優陣が顔を揃えている。“本当の自分”を装った、この4人の優しくも怠惰な共同生活に新たに加わるのが、林遣都が演じる金髪の男娼・サトル。時を同じくして彼らの住む街では連続暴行事件が発生し、彼らの日常に少しずつ波紋が広がり始める…。いずれのキャストも話題を集めそうだが、特にデビュー作『バッテリー』以来、『DIVE!!ダイブ!!』、『風が強く吹いている』など爽やかなスポーツ映画への出演が続いていた林さんが、男娼という難役に挑戦しているのは注目!監督を務めるのは、『GO』や『クローズド・ノート』、『世界の中心で、愛をさけぶ』など原作ものの映画化に定評のある行定勲。以前より吉田さんとは親交が深く、吉田さん自身「多くの映像化の企画があった中で、最終的に最高のスタッフとキャストで動き出した映画『パレード』に力強さを感じています」と期待のコメントを寄せている。果たして彼らにとって、この2LDKはどのような場所なのか――?『パレード』は2010年春、渋やシネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:パレード 2010年春、渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会
2009年08月08日