「5月24日、市場問題プロジェクトチーム(以下「PT」)で提案された『第1次報告書案(案)』中の『築地改修案』に、築地市場敷地内にレストランや見学コースなどのレジャー施設を設け、さらに“ツインタワー”を建設するというプランがありました。これは“築地市場のテーマパーク化”。築地を売却せず、市場を自立させる大胆な“ウルトラC”案といえます」 こう話すのは、市場問題を取材しつづけ10年になるジャーナリストの池上正樹さん。6月23日の告示まで3週間を切った東京都議会議員選挙の公約として、都議会自民党は「早期の豊洲移転」を明言。これに対し、小池都知事の会派・都民ファーストの会は「総合的な判断」と明言を避けている。 そんななか、築地、豊洲、両市場の事業の見直しや、今後の市場のあり方などについて検討し、その結果を都知事に報告するPT(座長は小島敏郎氏)の会議が開かれた。そこで提案された“築地テーマパーク化”とは一体どのようなものなのだろうか。 「開場したら毎年100億円もの赤字が出ると試算された豊洲市場に移転せず、老朽化している築地市場を敷地内の空いている土地を利用し運営、もしくは一時的にどこかに移転して改修する、という案です。案に盛り込まれている“ツインタワー”とは、テナント用の高層ビルで賃料を確保する選択肢です」 さらに隅田川沿いに眺望のいいレストランなどをオープンして築地のブランド力をアップさせ、日本中、ひいては全世界からの集客も狙っているという。“汚染”が危惧される豊洲市場。“移転中止”への秘策ともいえるこの案は、さながら都知事側から都議会自民党に対しての“先制パンチ”のようにも映る−−。 このプランをどう捉えているのか、26日の会見で、本誌記者が都知事を直撃質問すると、小池都知事はこう答えた。 「築地のブランド力というのは、国内外で誰もが認めるところで、先日も『シャネル』社長のリシャール・コラスさんが《築地のブランド力のすごさ》に言及されたことを知りました。一方で、老朽化していることも事実で、環境の『安心・安全』について科学的、法的に調査を進めていこうと思います」 さらに、築地を「東京湾に面した非常に夢のある地域」としたうえで、こう続けた。 「船旅などでも水辺をもっと活用すべきではないかと。PT案は、『今後の築地の展開にはいろいろな考え方がありますよ』とご提示いただいたものだと思います。築地ブランドをどう生かしていくのかは、市場のあり方の戦略そのもののひとつ。『市場の持続可能性』について、さまざまな観点から進めているところですので、いろいろな案を私は歓迎したいと思っております」 これまで豊洲移転か築地改修かを、PTや専門家会議からの報告を受けたうえで「総合的に判断する」と言ってきた都知事。今回も言葉を選んで明言は避けたものの、「築地テーマパーク化」案に関しては“好感触”の姿勢を見せた。 築地存続に加え、ブランド力を生かした一大レジャー施設化。実現可能性はどれほどなのだろうか−−。都の財政事情に詳しい経済評論家の加谷珪一さんが、次のように分析する。 「豊洲市場に移転した場合、毎年の赤字が100億〜140億円と試算されています。仮に140億円の場合、都民1世帯あたりに換算すると毎年2,100円ずつの負担となります。一方、築地市場は毎年1億〜20億円の赤字と試算されますから、年間20億円として、1世帯300円ずつ。豊洲の『7分の1』の負担ですみます」 さらに、ツインタワーやレストラン、レジャー施設などのオープンによる収入も含めて試算してもらった。 「ツインタワーでのテナント運営による収入や、規模の大きな飲食街がオープンしたときの収入を合わせて、試算されている赤字の『20億』は楽々クリアできるでしょう。すると都民の実質負担は『0円』になるんです。ミシュラン店や一流ブランドが出店して結集したら、大きな利益が見込めるブランド力が築地にはあります。築地改修と豊洲開場の費用を比較してみると、築地に分があるように見えます」 築地仲卸業の女性グループ「築地女将さん会」(山口タイ代表)は「都知事にはご理解いただき、豊洲移転を中止し、築地改修の判断を」と強く要望している。果たして都知事の「総合的な判断」は都議選前か、後か、いつになるのだろうか−−。
2017年06月02日銀座千疋屋のスイーツショップ築地店にて、2017年2月1日(水)よりバレンタイン限定スイーツが発売される。「彩り」と題されたショコラは、日本の四季をモチーフに4種類のショコラそれぞれに旬の果物を使用した。四季のモチーフを描いた毬のような見た目も美しい。春は苺、夏は桃、秋は栗、冬は金柑の味わい。フランスで毎年行われる「サロン・デュ・ショコラ・パリ 2016」の品評会において最高位の金賞を受賞し、国内の先行販売では1時間で完売するなど、注目のショコラとなっている。また、果物専門店ならではの、フルーツを使用したボンボンショコラ「銀座千疋屋ショコラ2017」が新登場する。メロンとキウイ、タイベリーとライチなど、異なる2種類のフルーツによるマリアージュを楽しめる。ほかに、チョコレートの土台に苺を丸ごと乗せた「銀座まるごとチョコいちご」や、フリーズドライした苺にホワイトチョコレートをじっくり染み込ませた「いちごのチョコレート」など、旬の苺を贅沢に使用したスイーツもラインナップする。「彩り」、「銀座千疋屋ショコラ2017」、「いちごのチョコレート」は、有楽町で開催の「サロン・デュ・ショコラ 2017」でも販売される。【詳細】銀座千疋屋 築地店のバレンタイン発売日:2017年2月1日(水)アイテム一例:・彩り 4個入り 1,944円(税込)・銀座千疋屋ショコラ2017 4個入り 1,728円(税込)・いちごのチョコレート 70g 1,620円(税込)・銀座まるごとチョコいちご 3個入り 1,620円(税込)販売店舗:銀座千疋屋 築地店住所:東京都中央区築地3-7-2 築地スカイビル1F営業時間:10:30~18:30定休日:日・祝日・年末年始※2月6日(月)~2017年2月14日(火)の期間は休まず営業【問い合わせ先】株式会社銀座千疋屋 築地店TEL:03-6264-7440
2017年01月27日「築地という場所は、ある意味日本人が忘れかけている“昭和”が残っている。人間と人間の触れ合いの場所で、ひとがひとを見て魚を売る。昔、町の魚屋に魚を買いに行ったり、肉屋に買いに行ったりした時のような、触れ合いがいちばん残ってる場所かな」。力強い語りで、近いうちに失われてしまうかもしれない築地市場への愛を、鮨職人である中澤圭二さんは語る。2016年11月に80年の歴史に幕を下ろし、豊洲へと移転されることが予定していた築地市場だが、先日の小池百合子都知事による延期発表を受け、今後の動向にも大きな注目が集まっている。1年4か月にもわたる築地市場初の長期撮影を経て制作された『TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)』は、築地市場で働く約150人の人々のインタビューを収録したドキュメンタリー作品だ。劇中では、築地市場で働く人々をはじめ、ドキュメンタリー『二郎は鮨の夢を見る』にも出演する銀座「すきやばし次郎」の小野二郎・小野禎一などの鮨職人や、料理人、料理評論家、フードスタイリスト、“世界一のレストラン”と称されるコペンハーゲンの「noma」のシェフ、レネ・レゼピなど、食に関わる様々なプロフェッショナルが出演し、築地市場がいかに特別で、ほかにはない唯一の場所であるのかを語っている。その中のひとりとして、四谷「すし匠」の創業者である中澤さんも出演している。シネマカフェでは、現在ハワイにて鮨職人としての挑戦を続ける中澤さんに、帰国のタイミングでインタビューを実施。『TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)』が描き出す築地の魅力について語ってもらった。「豊洲移転を前に、どれだけ築地がすごい場所だったかということを、最後に映像として残せたということが素晴らしい。これだけ築地を写したのはこの映画がいままでで初めてだし、これからやろうと思ってもできないんですよ。なくなってしまうから」。築地市場という場所、そしてそこで働くひとびとの姿を、ここまで克明に捉えた映画が出来たことの喜びを語る中澤氏。それと同時に、なくなってしまうことがわかっているからこそ、これが最後になってしまうということへの寂しさが表情にあらわれる。観光名所としても知られる築地市場だが、私たち日本人にとっては、身近なようで漠然としたイメージしか持っていない人がほとんどなのかもしれない。映画の冒頭、やわらい光の中進んでいくカメラに導かれるように築地の中へと入り込むと、そこで働く人々のリアルな存在感とライブな雰囲気に、圧倒されてしまう思いがする。そこで交わされる言葉や、卸売が始まるときの緊張感は、新鮮な驚きとともに観るものの目に映る。映画の中でとても印象的なのは、仲卸をはじめとする築地市場の人々が度々口にする「信頼」という言葉だ。魚を釣る漁師、そして魚を売る仲卸の人々、さらにそこに魚を買い求める鮨職人をはじめとする料理人達、それぞれが職人としてのプライドを持ちながら、互いに信頼関係を築いていくことで、まるでバトンのように新鮮で良質な魚を繋いでいく。劇中で「一蓮托生」という表現もされるその信頼関係は、人と人とのつながりを大事にする築地市場が持つ大きな魅力だ。「お客さんが幸せになったときに全部のやってきたことが報われるんです。これは一人じゃできないんですよね。漁師さん、築地があって、我々があるんですよ。そういうみんなのキャッチボールの中で、お客さんが幸せにならなかったら、みんなの共同作業が報われないんですよね」。劇中に登場する、文化人類学者であり、「築地」の著者であるテオドル・ベスターは、築地で働く人々の姿を、“old-fashion”な労働倫理に溢れていると表現する。築地市場で働いたことがない観客にとっては、そこで働く人々の仕事は、まるで別世界のことのように思えるかもしれないが、築地市場の人たちの仕事に対するまっすぐな姿勢と、そこから発せられる真摯な言葉は、観るものはっとさせるほど普遍的な“働くことの美しさ”に溢れている。「極端に言ったら、私は寿司しか知らないんですよ。勉強嫌いだから寿司屋になったんです。築地にはそういう人いっぱいいますよ。だから、穴子だけは誰にも負けないように頑張ろう、エビだけは誰にも負けないよう頑張ろうって、そういう危機感が人をプロフェッショナルにするんです」。職人によって握られる一つの寿司に至るまでのドラマが描かれる本作だが、同時にファーストフード化する食に対する危機感も語られる。食に向き合い続けてきた中澤氏は、食の本当の意味が失われつつある東京への危惧を語る。「多分東京っていうところは戦場なんですよ。みんな戦っていて、余裕がない。だから、お腹はとりあえず満たすだけで、仕事をこなさないといけない。食というものを楽しんだり、そういう余裕が一番ないのが東京かもしれない。でも、お医者さんに行くより、食っていうのは体を治してくれるんです。おいしいものを食べて幸せを感じたときに、明日も頑張ろうという気持ちにさせてくれるっていうのが食の良さで、満腹感にするだけじゃなくて、その幸福感が明日の原動力になる」。自身の著書「鮨屋の人間力」の中で、人前に晒され、生身のコミュニケーションを通した鮨職人の仕事を「さらし」と表現する中澤氏だが、映画を通して感じるのは、鮨職人に限らず、築地市場で働くすべての人が「さらし」の仕事をしているということだ。コンビニやスーパー、ファミレスに行けば、それなりの味の料理を簡単に口にすることができるようになってしまった私たちは、本作を通して、人間的な営みとしての食について改めて考えざるをえないだろう。「料理ができるまでの行程で、魚の価値や、丁寧に扱うこと、感謝すること、そういうことを築地は教えてくれる場所かな。やっぱり寒いときに手を真っ赤にしている魚屋さんの姿を見たら、背筋が伸びるじゃないですか。やっぱりそれが触れ合い、ライブ感ですよ。それがなかったらつまらない」。移転先の豊洲についてのニュースが現在も頻繁に取りざたされているが、中澤氏はそこでの“システム化”への懸念を口にする。「ちょっと豊洲は心配だね。一見清潔で、温度管理とか、冷蔵庫みたいに便利なんだろうけど、完全にシステム化がされてしまうのが怖い。多分、あと5年もしたら、築地で行われていたことが信じられないと言われてしまうような時代が来る。でも、この現代にそれを当たり前にやっていた築地がどれだけすごかったか。それが5年後10年後にもっともっとわかってくる、非常に価値のある貴重な映像だと思います」。『TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)』というタイトル通り、築地市場という“不思議の国”を体験することができる本作。「ここにいる人は妄想癖があるんです」と劇中で語られるように、築地市場で働く人々は、自らの仕事の先にいる、その魚を口にする誰かのことを思いながら働いている。そんな“Wonder”に溢れたこの場所は、日々の仕事に追われる私たちにとって、まさに“Wonderland”なのかもしれない。「日本人の粋っていうのかな。やせ我慢もあるし、築地市場らしく、築地の魚屋らしく、っていう顔をみんなしてるんですよ。貧弱ではないんです。それがあの空気に入ったらそういう風になるんですよ。それが築地の凄さです」。築地市場で働く人々の眩しい姿を、本作を通して感じてみてほしい。(text:cinemacafe.net)
2016年10月16日「ぴあ」調査による2016年9月30日、10月1日のぴあ映画初日満足度ランキングは、豊洲新市場への移転も話題となっている築地市場で働く人々を追ったドキュメンタリー『TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)』がトップに輝いた。その他の画像本作は、80年の歴史を持つ築地市場の舞台裏に迫った作品。1年4カ月の長期に渡る取材により、仲卸業者の日々の営みや、彼らを取り巻く人間模様が築地の四季と共に紡がれる。映画には“知られざる築地”の姿がたくさん描かれており、出口調査では「築地全体での仕事の役割分担がわかりやすかった」「魚を獲る人、卸す人、料理する人。すべてのつながりが伝統を受け継いでいく。その流れが見えてきた」といった声が寄せられた。また、寿司屋経営者や料理人など“食”に関わる仕事をしている観客からも好評で、「築地の深い部分を見ることができた」「専門の人間でも気付かなかったような部分も描かれていた」などの声が聞かれた。さらに本作には、そこで働く人々の“想い”も丁寧に映し出されていたようで、観客からは「働く人の本音がきちんと描かれていた」「築地をいかに愛しているかが伝わり感動した」「ひとつひとつの言葉が深く響いてきた」「“築地”の情熱が伝わってきた」「職人としての意識とプライドが印象的。業界を盛り上げたいという職人の心意気に共感」といったコメントが集まった。なお、満足度ランキングは、イーサン・ホークが老ピアニスト、シーモア・バーンスタインにカメラを向けたドキュメンタリー『シーモアさんと、大人のための人生入門』が2位に、比嘉愛未、ミムラ、佐々木希が3姉妹に扮したヒューマン・ドラマ『カノン』が3位に入っている。(本ランキングは、9/30(金)、10/1(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)』公開中
2016年10月03日女優の剛力彩芽が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『グ・ラ・メ! ~総理の料理番~』(毎週金曜23:15~24:15 ※一部地域は異なる)では毎回、東京・築地周辺の人気グルメが登場する。このドラマは、吉田茂政権以来、70年ぶりとなる「官邸料理人」に抜てきされた、主演の剛力彩芽演じる天才シェフ・一木くるみが、その腕一本で数々の要人・政治家たちを虜にしていく姿を描くもの。そんなくるみと、彼女の面倒を見る官邸食堂の料理人・田村友和(三宅弘城)は、ある定食屋に黙って座れば、店主の「かなさん」が特別ルートで調達してきた、築地で話題の絶品グルメがなぜか食べられる、という設定になっている。22日放送の第1話では、築地市場の名店「とんかつ八千代」で限定提供される「チャーシューエッグ定食」が登場して話題に。この定食屋は、2人がアイデアを練る重要な場になっており、今後も、ビーフシチューやカレーなど、築地周辺で食べられる有名グルメが毎週登場する予定だという。
2016年07月29日●テレビ東京の決断に驚いた、ドラマ『ヤッさん』テレビ東京系の金曜20時ドラマ『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿』(7月22日スタート)。伊原剛志がテレ東初主演と話題となっているが、実はドラマ通が注目した話題がもうひとつあった。古くは『木曜の怪談/怪奇倶楽部』『いいひと。』、近年は『アンフェア』『リーガル・ハイ』シリーズなどで名を知られる稲田秀樹プロデューサーが、テレビ東京社員としてプロデュースに関わっているという点だ。制作プロダクションである共同テレビジョンで、多くのドラマを生み出してきたプロデューサーが、テレビ局に移籍。しかも、テレビ東京! ということで注目を集めた今回の件、気になる真相や、新たな作品『ヤッさん』にかける思い、そしてテレビ東京の印象について話を伺った。○生活が一変するような移籍――かなり業界的というか、個人的な話から伺ってしまうのですが、共同テレビジョンからテレビ東京に移籍(転職)されたのはどのような経緯があったんですか?私は52歳になるんですが、まさかこんなに生活が一変するような転職をするとは、これまで想像すらしたこともありませんでした(笑)。以前の会社では管理職に就いていたのですが、どうしても現場でのモノづくりの最前線に復帰したくて、光栄にも熱心にお誘い頂いたご縁もあって、熟考を重ねた上で、新しい場所でトライすることになりました。――これまで、テレビ東京さんとは作品をつくられてなかったと思うのですが、いきなり入社されるというのもすごいですね。これまでも何度か一緒にやりましょうとご提案をいただいていたんですが、スケジュールの関係もあって、なかなか実現には至りませんでした。実は、今回も当初は別の企画でお話を受けていたんです。たまたま管理職という立場上、スケジュールが空いていたので、会社とも相談の結果、お引き受けすることになりました。その後、長く準備をしてきた当初の企画が頓挫するアクシデントがあって、私の転職だけが残るという事態に陥ってしまったんですが……。――それは大変ですね……。すぐさま別の企画を立ち上げなきゃ、ということで、初仕事から大ピンチです(笑)。そこで最終的に形になったのが『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿』でした。結果としては、自分の企画で初仕事を迎えることができたので、とてもラッキーでした。――管理職になった方が、現場が恋しくなるという話は色々な会社で話を聞きます。テレビ局にしても制作会社にしても、ヒット作を生み出して結果を残した人材が管理職になる傾向がありますが、そういう人ってそもそも現場でのクリエイティブが好きな場合が多いですよね。マネージメントというと違うステージになりますし、成功体験があればあるほど、他の人の作品にも口出ししたくなっちゃうところもあると思うんですが、現場の若い世代にとって決して良いことではないですからね。フラストレーションがたまることも多いと思います。○制作者に寄り添う大英断――そういった経緯があって、テレビ東京に入られたわけですが、『ヤッさん』はどのようにお話が進んだんですか?企画を考える時は、僕の恒例行事なんですけど、だいたい大きな書店に行って、あえて膨大な情報の中で溺れるような感覚に自分を置くようにしています。そうすると最終的に何か自分に引っ掛かるモノが見えてくることがあるんです。今回もなぜか『ヤッさん』の原作がバーンと目に飛び込んできました。「80%の人が電車を乗り過ごすほどの面白さ」という大胆な帯も気になったのかもしれませんが(笑)。即座に買って読んだら本当に面白かったし、テーマも興味深くて、ぜひドラマにしたいと思いました。――今までの作品とはまた雰囲気が違うのかな、とも思いましたが。そもそも飽きっぽい性格なので、同じような作品が続くのはあまり好まないんですよね。以前はヒューマンなものも手掛けてますが、ここのところは毒っ気の多いダーク系の作品が続いていたので、思い切って真逆なものをやりたいという気持ちはありました。笑って泣けて、ドラマの王道に戻ったものを、テレビ東京の金曜20時枠でトライできるのは、幸せなことだと思います。――そこで『ヤッさん』がぴったりだったんですね。でも最初は、企画会議でも反応が悪くて。主人公がホームレスという設定は、さすがに視聴者にネガティブに捉えられるんじゃないかと、出した直後に却下されました(笑)。他局でも、それが理由で実現に至らなかったと出版社から聞いていたので、さもありなんと。その後、他の企画もいろいろと出したんですがなかなか決め手がなくて。タイムリミットが迫った最後の会議で提出した数本の企画の中に、リベンジと思って練り直した『ヤッさん』を加えてプレゼンに臨んだんです。そうしたら、すべてを説明し終えた後、最終的な決断をする立場の方に「制作する人間としては、正直どれが一番やりたいの?」と質問されたんです。「『ヤッさん』です」と答えたら「わかった、じゃあそれで行こう!」と言ってくれました。最終的には制作側の想いに寄り添って決めるんだ、というのは新鮮な驚きでした。――それは、テレ東の良さと言えるでしょうか。クリエイターを大事にする社風は感じています。みなさん、純粋に作品に向かい合っている。特に深夜帯で、独特な番組を生み出しているのは、クリエイターの自由度が高いからだと、入社して改めてつよく実感しています。●難航する築地市場の撮影許可に、思いもよらぬ奇跡が!○築地の苦労話――そこまでして『ヤッさん』をやりたかった理由は。メインの舞台が築地ということも大きいですね。市場の移転が迫るタイムリーな時期でもありますし、世間も注目している。どうにかドラマという形で、映像に残せないかなという思いはありました。――築地市場で撮影をするのは、難しいものですか?生鮮の仕事に真剣に向き合われている方々が集まる場ですから、衛生面なども考えて、撮影そのものの受け入れが厳しいんです。特にドラマは撮影隊が大所帯になりますし、交渉は想像以上に困難でした。それこそ途中で諦めかけたこともありました。どこかに築地に見立てたセットを作ってやるしかないかなどと考えることもありましたが、どうしてもここはホンモノの築地市場で撮りたいと、粘り強く交渉した結果、撮影ギリギリの段階でご理解を得ることができました。最後は築地人の粋を感じました。本当に有難かったです。――最後は熱意が伝わったんですね。幸運もありました。主演の伊原剛志さんのマネージャーさんのご実家が、築地の大手の仲卸だったんです(笑)。今はお兄様がお店を継いでいらしていて、ご協力をいただけたのは大きかったですね。もちろん、伊原さんにオファーしたときは全く知りませんし、奇跡としか言いようがありません。成功する作品には、図らずもこのような運命的なことが起こることが多いので、視聴率的にもきっときっと成功できる予感がします(笑)。○築地にぴったりな旬で新鮮なキャストたち――出演される方々について、印象はいかがですか?伊原さんを筆頭に、全員が適材適所、ぴったりなキャスティングだと自信をもっています。ヤッさん役は、江戸風のべらんめえ調で威勢がよく、うまいもん食ってニカっと笑う顔が似合うのを一番大切に考えていたんですが、普段のイメージとは違う伊原さんの姿が思い浮かんで…。でも、今撮影しながらも、まさにイメージ通りで本当によかったなあと思っています。柄本佑くんは若手男優の中でも注目していた方で、ぜひ一度ご一緒してみたいと前々から思っていました。タカオに求められる高い演技力もみごとクリアして頂いてます。そして、里見浩太朗さんの存在感も大きい! 『リーガルハイ』からのお付き合いになりますが、ご快諾頂いたときはとても嬉しかったです。――テレビ東京のドラマ『侠飯~おとこめし~』には、柄本さんの弟さん・柄本時生さんが出演されますが、それは事前にご存知だったんですか?実は一緒にプロデュースしている濱谷君がかけもちで担当しているんですが、まったく意図はしていませんでした。双方、決まってみたら、同じ曜日に、どちらも食というテーマで、年配の男性と若い男性のバディという設定で、それぞれ柄本ブラザーズが出ているという(笑)。これはネタとして使っていくしかないかなとは思いました。美味しいフライデーとして、ぜひ両方見ていただければ。『侠飯~おとこめし~』の生瀬さんとは長いお付き合いで、先日撮影の陣中見舞いに行ったら「なんで移籍したの?」ってすごくしつこく聞かれました(笑)。――築地の光景や、人情話の他に、実はこんなところも見どころ……という部分を教えてください。個人的にはテレ東移籍記念ドラマと思っているので、できるかぎりテレビ東京の名物番組を感じさせる小ネタを入れていきたいと思っています。ちょっとマニアックですけど、ぜひ注目してください。
2016年07月21日2016年11月、80年の歴史に幕を下ろし移転する築地市場を、1年以上も密着し初映画化する『TSUKIJI WONDERLAND (築地ワンダーランド)』。この度、5月19日(現地時間)より開催されている「第42回シアトル国際映画祭」にて、本作の監督である遠藤尚太郎が登壇した。世界一の魚市場<TSUKIJI>。初めて1年4か月にわたる長期撮影が許され、カメラが捉えた知られざる市場の姿、そして人々の息づかいと心揺さぶる生き様を捉えた築地市場初の映画が本作。使命感を持って働く魚のプロフェッショナル<仲卸>の日々の営みや彼らを取り巻く人間模様を、築地の四季と共に美しい映像で紡ぐ。世界中の料理人から旅行者まで魅了してやまない“TSUKIJI”の真の姿が初めて浮き彫りになる――。今回本作が出品されている「シアトル国際映画祭」は、世界85か国から長編&短編映画、合計421本が集まり上映。北米最大かつ最高の動員数を誇る映画祭だ。現地時間の5月19日~6月12日の25日間行われ、今年で42回を迎える。5月31日、SIFF Cinema Uptownにて本作のワールドプレミア上映が行われた。そこは、シアトル市中心街にほど近いオシャレな街、クイーンアンの目抜き通りに立地する昔ながらの映画館。いまや世界遺産となった和食の全米でのブームをけん引するシアトルとあって、この日のチケットはすでに完売。それにもかかわらず、観客は開場前から席の確保に角をひとつ曲がるほど長い列を作っていた。観客は老若男女幅広い層で、地元メディア、レストラン関係者、日本への旅行あるいは滞在経験者、高齢の日系人などの姿も見られ、220席ある会場は満員となり、大きな熱気に包まれた。上映前には遠藤監督が登壇し、同じシーフードの街であるシアトルで世界初公開となった縁を喜び、感謝の言葉と共に同作の記録的価値、そして単なるドキュメンタリーに終わらない映画としての厚みなど作品への思いを熱く語った。そして上映が始まると、満員の会場からは、日本らしい四季折々の風景や美しい魚料理に感嘆の溜息が漏れ、市場で働くプロフェッショナル達の粋な会話やユーモアに、関心や笑い声が上がり、市場ならではのマグロを扱うシーンや、せりのシーンでは大きな反応が。また、エンドクレジットが流れ始める前から沸き起こった大きな拍手と共にスタンディングオベーションが沸き起こっていた。さらに観客の間では、「素晴らしかった」の声が重なり、異国の地・アメリカで多くの人に本作が認められたことを示していたようだ。上映後の質疑応答には、監督やプロデューサー陣のほか、この日のためにボストンから駆け付けた映画にも出演する文化人類学者でハーバード大学のテオドール・ベスター博士も参加。一番難しかったことは? という質問に遠藤監督は「すべてのことが大変でした。まず、パソコンにある約600時間を私が編集したのでまとめる作業が大変でした」と語った。また、テオドール博士の本に感動し、連絡をとることを決めたと話す遠藤監督の言葉を受け、テオドール博士は「私の本を楽しんで読んでくださって満足しています。奥田プロデューサーからの1通のメールがきっかけで繋がりました」と出会うきっかけを明かしていた。なぜ築地市場は閉鎖されるのか?という問いには「移転する理由は色々あります。まず老朽化、時代遅れになってしまった設備、新しい時代に求められている物流により適しているなどの理由が挙げられます。個人的には悲しいですし、移転して欲しくないんですけど、時代のニーズの面に際して仕方がないことかなと思っています。新しい市場が楽しみです」と語り、テオドール博士は「映画では触れていないのですが移転に関してはいくつかの抗議もありました。しかし築地市場が移転を決定した大きな理由のひとつに2020年の東京オリンピック開催に向けて東京の街を再構築するプロジェクトの一部に築地も入っている事も挙げられると思います」と海外の人たちに向けて分かりやすく説明していた。今回の上映を観た観客は「アメリカにいる日本人として誇りに思う。自分がまさに和食を通してアメリカ人に知ってもらいたいと思っていることがたくさん詰まっている映画。築地市場に深く入り込んで撮影していることに感動した」(俵裕和「懐石料理人/WA’S Kitchen」)。「すべての五感を刺激する映像で楽しませてくれた。匂いだけがなくて残念(笑)」「築地市場における魚のクオリティーの追求には頭が下がる。感動した」などと絶賛の声が挙げられていた。『TSUKIJI WONDERLAND (築地ワンダーランド)』は10月1日(土)より築地東劇先行公開、10月15日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月02日市場移転後も場外が残ることが決定し、平日休日問わずにぎわっている築地。築地というと、どうしても魚をイメージしがちです。しかし、築地には行列のできる食べあるきスイーツがあるのをご存じですか? ■サクサクのつくりたてシュークリームをパクリ築地本願寺から徒歩約3分、路地を一本入ったところにある「CELI SWEETS FACTORY」です。お店の近くにいくと行列ができているので、すぐにわかります。そしてここで味わえるのが、絶品のシュークリーム。うれしいのは、「すぐ食べます」と言うと焼きたてが食べられるところ。あたたかくてサクサクのシューに、甘さ控えめのとろーりクリームが! しかも、クリームがたっぷり入っているのに重たくないんです。シューには、幻のバターといわれるカルピスバターを使用。クリームにも使われる卵は契約農家から直送の「赤玉」と厳選された食材でつくられています。持ちかえりの場合は瞬間冷凍してくれるので、家に帰ってオーブンで温めると…まるでお店でできたてを食べているようなサクサクが味わえます。■おさえておきたい コーヒーとフィナンシェほかにもチェックしたいアイテムがいっぱい。オススメはこちらです。・限定味も楽しめる抹茶やチョコレートなど、期間限定商品も登場します。何度も足を運びたくなりますよね。・コーヒーがお得!お店で販売しているコーヒーは、京都の名店・小川珈琲のもの。小川珈琲の直営店は東京にはないので、これはコーヒー好きにもうれしいですよね。しかもお値段は1杯150円。・フィナンシェの焼きたても味わえるシュークリームのほかに、手みやげにもぴったりなスイーツがたくさんそろっています。なかでもフィナンシェは1日3回、焼きたてが味わえるのです。焼きあがり時間は10時、12時、15時。その時間を狙っていけば、焼きたてを味わえます。はかり売りのため、好きな量を買えるのもポイントです。行列ができない時間はほぼないほどの人気なのですが、定員さんが手際よく注文を取ってくれるので、思ったほど待ち時間は長くありません。銀座からも徒歩圏内の築地。ショッピングも兼ねて足を運んでみることをオススメします。
2016年04月15日銀座千疋屋と、同社のグループ会社であるパティスリー銀座千疋屋は15日、「銀座千疋屋 築地店」(東京都中央区築地)をグランドオープンする。○新たな果物の可能性を楽しめるスイーツ専門店同店は、約10年ぶりとなる新店舗。銀座本店の果物専門店としての伝統を踏襲しながらも、より手軽に、そして新たな果物の可能性を楽しめるようなスイーツ専門店として展開していくという。果物の特長を最大限に生かした"スイーツ"と、2015年に世界最大のチョコレートの展示会「サロン・デュ・ショコラ2015 パリ」での品評会で高評価を得たフルーツを取り入れた"ショコラ"などを提供する予定。店舗デザインは、「ナチュラル」をテーマとし、ゆっくりと買い物を楽しめるよう、ナチュラルな木目調をベースに構成した。店内は、スイーツコーナー、ショコラルーム、キッチンルームと大きく分けて3つのエリアを設置。「スイーツエリア=華やかに」「ショコラエリア=シックに」「キッチンエリア=フレッシュに」と、それぞれの商品特徴に合わせたデザインを表現した。ショコラルームとキッチンルームは、パティシェがケーキを、ショコラティエがショコラを製造している様子を間近で観覧できる、ライブ感あふれるつくりが特徴だという。商品ラインアップは、季節ごとに、旬の果物をリッチに使った限定スイーツを販売。オープン時には、旬のいちご(女峰)を使った「いちごタルト」(972円)、「いちごダックワーズショコラ」(324円)を数量限定で販売する。そのほか、「季節のショートケーキ」(1,080円)、「季節のフルーツババロア」(648円)、「ボンボンショコラ各種」(324円)、「ロールケーキ」(378円)、「ミルフィーユ」(756円)、「プリンアラモード」(702円)、「ブランマンジェ」(432円)、「マドレーヌ」(270円)などを用意している。※価格はすべて税込
2016年01月14日紀文食品はこのほど、同社が実施した「築地」に関するインターネット調査の結果を発表した。同調査は、全国の男女1万人に対してWEBアンケート方式で実施された。調査実施日は10月23日~28日。「あなたは、東京の『築地中央卸売市場』が移転することを知っていましたか? 」とたずねたところ、全体では67.9%の人が「知っていた」と回答。「知らなかった」と回答した人は32.1%と3割以上になることがわかった。エリア別で見ると、北関東・南関東では約8割の人が「知っていた」と回答しているのに対し、近畿では54.1%となるなど、その他の地方では7割に満たない結果となった。また、「あなたが、東京の『築地中央卸売市場』の移転内容について知っていたことをお答えください」(複数回答)と聞いたところ、最も回答が多かったのは「公共市場としての機能は豊洲へ移る」(54.7%)で、後には「豊洲への移転は2016年11月である」(19.2%)、「東京都公認の中央卸売市場として業者間の売買をする公共市場としての機能が無くなる」(16.9%)、「公共市場として利用されていた場所はより一般の方向けの築地新市場が建設される」(16.7%)と続いた。ほかにも、「あなたは、『築地中央卸売市場』が豊洲へ移転する前に築地へ行ってみたいと思いますか」という質問には、「必ず行きたい」(7.3%)もしくは「都合が合えば行ってみたい」(47.1%)と答えた人の合計が54.4%となり、半数以上の人が行ってみたいと思っていることがわかった。最後に、築地の中卸売市場の通称である「魚河岸」について、「あなたは、『魚河岸』という漢字を正しく読むことができますか? 」と聞いたところ、20代では41.6%、30代では53.5%、40代では68.8%、50代では79.2%、60代では91.2%の人が「読める」と回答。逆に「読めない」と回答した人は、20代で58.4%、30代で46.5%、40代で31.3%、50代で20.9%、60代で8.9%となった。なお、全体では、「読める」と答えた人は66.8%だった。
2015年12月11日築地すし好は12月28日~2016年1月10日、「天然鮪セット」(税別2,980円)を「築地すし好」全店で提供する。この商品は、天然鮪を用いた年末年始期間限定メニュー。大トロ、中トロ、炙り中トロ、赤身がそれぞれ2貫に加え、鉄火巻1本のセットとなっている。同社は、2016年も新春恒例の築地市場「初セリ」に参加。鮪卸業者「やま幸」の協力のもと、一流の目利きによる高品質な"本物の一番鮪"の仕入れを目指すという。12月12日の9時30分より、開店1周年記念として、大間マグロの解体ショーを「築地すし好築地場外市場店」(東京都中央区)で行う予定。
2015年11月28日東京都・築地の「HAMON GALLERY」にて、日本刀を中心に、工芸の技術に焦点を当てた企画展「技と技術の発現」を開催する。会期は9月5日~10月11日(月曜閉館)、開場時間は11:00~18:30。入場は予約制。同展は、「技術」というキーワードのもとに、日本刀を取り巻く工芸作品から派生した作品や、技法として可能性を期待される3Dプリンタで制作した作品を紹介していく。今回の展示のテーマとなっている伝統工芸の職人は、各々の時代において、使うためだけでなく、装飾や機能を極限まで高めた工芸品を追求してきたという。例えば、日本刀は本来の使用目的だけを考えると、鍛錬の繰り返しや文様を浮き立たせるほど研ぎきる制作過程は不必要にみえる。しかし、その技術に基づく造形美や素材への探究心によって、現在の日本刀が形づくられ、また時にはその探求によって新たな工芸品が生み出されることもある。特に、同展で紹介する「自在置物」は、江戸時代の甲冑師が甲冑制作技術を発展させた、動く工芸品として生まれたもの。なかには文鎮や香合としての用途を確認できるものもあり、装飾的な置物を生活に落とし込もうとする作者の意図が想像できるものだという。このような背景をふまえ、さまざまな方面から注目されている日本の工芸というものを、現在進行形で積み重ねられる技術と素材の探求そのものと解釈し、その探求によって生み出される工芸の今後の可能性について考えていく内容となっている。なお、同展は予約した上で鑑賞するものとなっている。手続きは同ギャラリーのWebページにて行える。
2015年08月28日大阪王将、よってこや、太陽のトマト麺などを運営するイートアンドは1日、東京都港区赤坂に新業態「築地てんぷら 天金(てんかね)」をオープンした。○揚げたての"御馳走天ぷら"をリーズナブルに提供同店は、築地や厳選産地より仕入れるこだわり食材を使った、揚げたての"御馳走天ぷら"をリーズナブルに楽しめるという天ぷら専門店。おなかいっぱいの感動を与える「御馳走天ぷら」とこだわりの「黄金」の食材から「天金(てんかね)」と名付けた。30代後半~50代のビジネスマンをターゲットに、気軽に利用できる"御馳走天ぷら食堂"を目指すとのこと。代表的なメニューとして、「名物穴子天ぷら定食」を用意。創業大正5年秋山商店の鰹節と創業明治25年吹田商店の昆布を使った上質のだしを使用した天つゆで食す、注文ごとに揚げた"御馳走天ぷら"となる。黒穴子煎餅、海老、舞茸、名物穴子、ピーマン、かき揚げの6種類。名物穴子は、通常の約2倍のサイズで、豪快に1本を天ぷらにした。価格は1,200円(税別)。営業時間は、11時~23時30分(LO.22時30分)。定休日は毎週日曜日。席数は20席。
2015年07月03日築地市場(東京・中央区)は2016年、豊洲(東京・江東区)に移転する。しかし、その場内市場とともに食の問屋街として機能してきた場外市場は築地に残り、今後も築地にて食のプロの仕事を支え、国内外の観光客の胃袋を満たしてくれる。そんな築地と言えば、新鮮な海鮮を用いた寿司や海鮮丼などが有名だが、場外市場だけでも約400店が軒を連ねる場所だ。1店舗だけで「ごちそうさま」をするのはもったいない! そこで今回、全てワンコイン以下で食べ歩きをしたい人におススメのとっておき場外市場グルメを紹介しよう。○食べ歩きの前にお参りを築地市場へは東京メトロ日比谷線 築地駅から徒歩1分、または、都営大江戸線 築地市場駅から徒歩1分。築地は市場であるため早朝から営業しているが、6時~9時は業務用の仕入れがメインで、通常販売は9時からとなっている。特に14時以降は自由営業となるため、できればそれまでに訪れることをおススメしたい。なお、日曜日は終日自由営業ではあるが、飲食店を中心に3分の1程度のお店は営業している。そのほか、その月によって自由営業日や臨時営業日が異なるので、場外市場に行く前に一度、場外市場オフィシャルページでカレンダーをチェックしておくといいだろう。場外市場に来たらまず訪れたいのが「築地にっぽん漁港市場」だ。漁港市場は場内市場の移転を見据えて築地に新設された市場で、食の街・築地のさらなるにぎわい創出を目的に、水産物の各産地の漁協、生産者、販売事業者が出店している。現在、「新潟中央水産市場」や「北海道物産 蟹倶楽部」など、日本各地の事業者・漁協による水産物の産直市場が広がっている。また、この漁港市場の中には総合案内所「ぷらっと築地」がある。場外市場には鮮魚貝類や塩干魚(えんかんぎょ)、加工食品、海苔・茶、肉類、果物、干物、寿司・海鮮丼、喫茶店、料理器具、などとさまざまお店がエリア内に凝縮して展開されている。案内所ではそんな場外市場のお店を網羅したマップを無料で配布しており、一般客の相談にものってくれる。食べたいものがあるが店名が分からない時などは気軽に相談してみよう。おそらく、一発で答えてくれるだろう。また、築地市場に来たならば、築地と深い関係にある「波除(なみよけ)稲庭神社」にも足を運んでみよう。神社は場外市場の端にある。この神社ができる前、築地一帯は激波が立つ海だったそうだが、波除稲荷のおかげで波風がピタリとおさまり、工事が進んで埋め立ても終了したという。そのため、今日でも"災難を除き、波を乗り切る"波除稲荷として知られ、災難除・厄除・商売繁盛・工事安全等のご利益があるとされている。○マグロは寿司もカツもバーガーもよし!さて、いよいよ食べ歩きだ。まずは場外市場の名物とも言える玉子焼き。場外市場には10店舗の玉子焼き専門店があり、通りからも調理をしている様子をうかがうことができる。また、お店によっては試食も用意しているので、味の違いを楽しんでみるのもいいだろう。特に「丸武」や「築地 山長」では食べ歩きにぴったりの100円玉子焼きも提供している。そして、築地に来たならやっぱり海鮮は外せない。通りを歩いていると、いろんなところで牡蠣やハマグリ、ホタテ、そしてウニまでもが炭火焼きされているのを目にするだろう。お店によって価格はそれぞれだが、焼き牡蠣なら1個200円程度から提供されている。また、立ち飲み屋になっているところもあるので、お昼から1杯というのもすてきな選択だ。また、手軽に楽しめる海鮮グルメは揚げ物もそろっている。鯨なら「鯨立田揚」(350円)や「鯨カツ」(200円)、マグロなら「特大マグロメンチカツ」(310円)、そして「まぐろカツバーガー」(300円)もある。「築地紀文店」のまぐろカツバーガーは、マグロとタマネギ、魚のすり身でつくったカツをバンズに挟んでおり、ソースをワサビマヨネーズ、アボカドソース、タルタルソースから選べるのもいい。なお、「やっぱり生のマグロが食べたい! 」という人のために、赤身や大トロなどを2貫から購入できるお寿司も販売されている。赤身なら2貫で400円だ。ほかにも、「にっしん太助 築地うなぎ食堂」では、鰻串も1本200円となる「海鮮串焼きバイキング」を実施している。鰻や鰻の肝のほか、ホタテやイカ、ジャンボエビの串も200円で提供しているので、いろんな味を少しずつ試してみるのもいいだろう。○松阪牛もワンコイン以下で築地と聞くと海鮮をイメージするかもしれないが、実は肉を取り扱うお店もある。仲卸でもある「吉澤商店」では、和牛のほか豚肉や鶏肉・ハム加工品、そして、自家製焼豚などさまざまな肉をそろえている。ここではぜいたくな味をお得に楽しめる「松阪牛メンチカツ」(350円)を。また、「鳥藤(とりとう)」ではすなぎも、ねぎ間、はつ、ひななどの「焼鳥」が各100円でそろうほか、「もも肉 ロールチキン」(432円)や「ジャンボチキンカツ」(238円)などもある。そして中華の「幸軒(さいわいけん)」では、甘めのあんを用いて一つひとつ手作りされた「特製 しゅうまい」を販売している。こちらは1個から購入できるので、その場で食べるのもよし。または、冷凍されたものをお土産に購入するのもよし。こうもあれこれ食べ歩きをしていると、「なんだかお米が食べたいな」と思ってくることはないだろうか。そんなニーズに大いに応えてくれるのが「おにぎり屋築地丸豊(まるとよ)」である。「でかくてびっくり・うまくてにっこり・厳選素材手にぎり」をキャッチフレーズに掲げている通り、一回り大きなおにぎりたちがずらりと並んでいる。中でも目を引くのが「鯱天(えび天)」(281円)だ。ダイナミックに飛び出たえび天が丸々1本入っており、甘いタレで一層食欲が増す。○築地の最後はスイーツをいろいろ食べておなかがいっぱいになっても、最後は甘いもので〆たいという人もいるだろう。場外市場には喫茶店のほか、スイーツを取りそろえたお店も軒を連ねている。築地らしいスイーツと言えば、「築地 さのきや」の「本マグロ」(200円)である。こちらは一般的にたい焼きと呼ばれるものだが、ここでは"マグロ焼き"となっている。羽根つきのマグロ焼きは外皮はパリパリ、中の生地はもっちりとした食感で、あんこには十勝産最高品種の小豆「豊祝」を使用するこだわりようだ。なお、「中トロ」(220円)にはあんこに加えてあんずが挟まれている。こちらもあんこではあるが、築地に来たならぜひ味わいたいのが「パン工房 ル・パン」の名物「あんこクロワッサン」(200円)だ。お店の奥で随時焼かれているので、いつでもパリッとしたできたてが楽しめる。一口食べればバターの豊かな香りが口いっぱいに広がり、甘すぎないあんことの相性も抜群だ。そして最後は、明治31年(1898)創業の「茂助だんご 場外市場店」へ。看板メニューの「茂助だんご」は、こしあん・つぶあんは各1本155円、醤油焼きは1本145円で、1本から購入できる。団子にはコシヒカリをひいて作られた完全自家製の上新粉を用い、あんこは契約農家から仕入れた十勝産の小豆で香り高く仕上げている。団子ももちろんだが、これからの季節には手作り寒天でさっぱり味わえる「茂助のあんみつ」(411円)もよさそうだ。様々なグルメを紹介してきたが、場外市場には包丁や鍋、箸などの料理器具も販売されている。手作りされた「つきじ常陸屋」のたわしは手触りもよく、掃除が楽しくなってきそうな逸品だ。また、玉子焼きの食べ歩きをしていると、プロ仕様の料理器具をそろえて自分で作ってみたくなるかも。箸置きひとつが75円などと手軽なものもあるので、自分へのお土産にしてみてもいいだろう。今回紹介したものは、400店舗が連なる築地場外市場のごく一部だ。海鮮丼ひとつをとっても何百種類にもなると言えるこの築地、できるだけおなかをすかせて訪れることをおススメしたい。なお、築地場内市場にも、築地の仕事人たちに愛されている朝食がいっぱいある。築地に行くと決まったら前日はいつもより早く就寝し、朝一番で築地入りを果たしていただければと思う。※記事中の価格・情報は2015年6月取材時のもの。価格は税込
2015年06月17日東京都中央区築地の築地市場内で、旬の魚料理などを味わえる「Fish-1グランプリ2014 in 築地市場まつり」行われる。開催日時は11月2日9時~13時まで。○全国のお魚ゆるキャラたちも大集合!同イベントは、日本の水産物に光を当てる1年に1度の「魚の祭典」として行われているもの。第2回目となる今年は、毎回大勢の来場者が訪れるという「築地市場まつり」内で行われる。イベントは主に、全国各地の旬の水産物を使った「漁師自慢の魚プライドフィッシュ料理コンテスト」と、国産の水産物を使った"ファストフィッシュ"(手軽・気軽においしく、水産物を食べること、およびそれを可能にする商品や食べ方のこと)を扱う企業・団体を対象とした「地域を元気にする国産魚ファストフィッシュ商品コンテスト」で構成。両コンテストとも、審査員による審査と、Fish-1グランプリイベントの来場者の試食・投票によって受賞作品・商品が決定する。「漁師自慢の魚プライドフィッシュ料理コンテスト」に出品される料理は、JF山口から、ケンサキイカを納豆味噌のひとつ、豆鼓(トウチ)で炒めた「まめたっぷり!ケンサキイカの豆鼓炒め」、JF岡山漁連より舌平目をフィッシュアンドチップスにした「ソールアンドチップス」、JF兵庫魚連の脂がのった紅葉鯛を活け締め処理した「匠の味!明石鯛の極み汁」など。また、「地域を元気にする国産魚ファストフィッシュ商品コンテスト」には、鹿児島県より「そのまま食べるかつおスライス」、長崎県から五島列島で水揚げされた飛魚(あご)を用いた「うまか亭あご」、大阪府の「活黒のまるごと煮魚金目鯛煮付け」などが出品される。そのほか、「いかの揚げ物の試食販売」や「水産高校生による取り組み発表」、「農林水産省食のモデル地域育成事業実施団体PR」、全国からお魚ゆるキャラたちが集まる「CheekyParade・ゆるキャラステージ」なども実施。魚と触れ合える「タッチプール」や、車の中が水槽になった「おさかなシャトル」など、子ども向けの企画も用意している。
2014年11月01日吉野家ホールディングスは10月、「築地吉野家 極(きわみ)」という店名の実験店を東京都板橋区と江戸川区に2店舗出店した。同店では、提供するメニューは牛丼並盛(250円)と大盛(400円)のみ。吉野家の通常店舗では、並盛(380円)、大盛(480円)なので、並盛で130円、大盛で80円安いことになる。ライバルである「すき家」や「松屋」(並盛280円)と比較してもお得感のある価格だ。同社に築地吉野家「極」店の位置づけに関して聞いてみると、「ローコストオペレーションの為の実験店舗」とのこと。現在の価格も開店お試し価格であり、"定価"という意味合いではなく、今後の出店計画に関しても未定という。いち消費者としては、吉野家の牛丼が低価格で楽しめるのはうれしい限り。店舗数も増えていくことを願う。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月07日秋田県と鳥取県は12月1日・2日、両県自慢の料理を楽しめるイベント「秋田 鳥取 うまいぞ!ハタハタフェスティバル」を築地本願寺前広場にて開催する。「ハタハタ」は秋田の冬の味覚として有名だが、鳥取でも代表的な水産物として取り扱われている。両県は首都圏へのハタハタの浸透を図るため、2011年に麻布十番商店街で「ハタハタフェスティバル」を開催した。今年は会場を築地本願寺前広場に移し、さらにスケールアップして実施。都内初上陸となる「ハタハタこぶじめ丼」など、現地でしか味わえなかった料理も登場予定になっている。さらに、築地場外市場の協力により、「生ハタハタ」も販売予定(生魚の販売を中止する場合もあり)。2日の12時からは両県の知事が互いにハタハタのうまさを競い合う、「秋田vs鳥取ハタし合い!ハタハタうまさ頂上決戦」を実施。秋田県応援団には「あきた美の国大使」として活躍するタレントの加藤 夏希さん、鳥取県応援団には「山陰海岸学習館 ギョギョバイザー」であるさかなクンを迎えて開催する。料理以外にも、郷土芸能のステージや両県のご当地キャラクターの登場など、幅広い年代が楽しめる内容となっている。同イベントは2日間とも10時~16時まで実施。入場料は無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月22日築地いけす割烹「さかな竹若築地本店」は、華道家假屋崎(かりやざき)省吾氏とのコラボレーションおせち「假屋崎省吾の開運華おせち」を、限定500個で販売する。このほど販売が決定した同商品は、重箱(ふた)と風呂敷のデザインを假屋崎氏が手がけた。幸福が飛んでくるという花言葉を持つコチョウランに、ミニバラやダリアをあしらったデザインで、開運を願って作成したという。風呂敷は手触りのよいちりめん仕立てで、愛情を示すと言われるピンク色。おせちを食べ終わった後も、長く使えるようなデザインとなっている。料理は、一の重、二の重とも正月用の生け花をイメージして、華やかに盛り付けた。からすみ、あわび、ロブスターなどの高級食材を使い、サイズは通常よりも大きい8寸サイズ。冷凍ではなく、届き次第すぐに食べることができるチルドで発送する。12月31日に配送(指定不可)。消費期限は1月2日。また、購入した人の中から抽選で100名に、假屋崎省吾氏の開運メッセージとサインが入った色紙が当たるキャンペーンも実施する。価格は31,500円。注文は竹若公式サイトの他、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ぐるなび食市場でも販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月14日小僧寿しは9月8日に、従来のテイクアウト専門の店舗とは異なるアンテナショップ「鉢巻太助築地本店」を東京・築地にオープンする。同店舗はリーズナブルな価格で立ち食いのスタイルながらも、「江戸前の立ちのすし屋」を追及。より多くの人においしいお寿司を提供することをコンセプトに、東京・築地場外市場の新名所として登場する。メニューは、1貫70円からの単品にぎりが34種。630円からのセットメニューの他、持ち帰り用の「太助巻(太巻)」、「太助のバッテラ(鯖押し寿司)」、食べ歩き用として持ちやすい「末広手巻き」10種などを販売する。幅広い年齢層に向けた定番ネタに加えて、外国人観光客でも気軽に楽しめる「マグロ」を使った創作商品(手巻き寿司)も展開する。同店舗の外観は、外壁に同社キャラクター「鉢巻太助」をあしらったユニークな看板を設置。場外市場の新名所として、従来とは一味違う小僧寿しを演出していくという。オープン記念として、9月8日、9日の2日間限定で「鉢巻太助地記事本店」に来店した先着250名に鉢巻太助オリジナルTシャツを1枚プレゼントする。また、9月中に来店した人を対象に、毎日、大トロ1貫を無料で提供する(飲食・持ち帰り品を購入した人に限る)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月07日「もし東京で社会人になったら、早朝の築地で朝ごはんを食べて、会社へ出勤してみたい」。これは、私が学生のころに抱いていた夢の一つです。にぎわう市場の朝や、働くおじさんの活気を感じながら、「今日も頑張ろう」と丼をかきこむ。そんな夢の"築地出社"を実現させるべく、早朝の築地へ行ってきました。その前に、話を少し戻して前夜のこと。お酒の飲めない筆者はおとなしく家で寝ることに。ところがわくわくしすぎて眠ることができず……(遠足前の小学生状態)。結局、徹夜明け状態で、朝6時に築地へ到着。心なしか、地下鉄の築地駅を出た瞬間、生ぐさいにおいが鼻をかすめます。う、うえっ(これ、二日酔いの人にはかえってつらいかも?)。築地市場は「場内市場」と「場外市場」に分かれます。場外市場では魚だけでなく、野菜や食器などあらゆるものが売られていました。仕入れた魚の取引=セリが行われるのは「場内市場」。大量のまつたけをチラ見しつつ、すでにセリを終えた場内市場に向かうことにします。途中、八方から続々と押し寄せる車や自転車に翻弄(ほんろう)され、なかなか前に進めません。以前TV番組で見た東南アジアの道路風景をほうふつとさせる、カオスな交通状態。なんだか目がまわりそう。ぐるぐる。場内市場では、すでに魚屋さんが仕入れた魚をさばいていました。工事現場のチェーンソーのような音に振り向くと、巨大なマグロが真っ二つに!かっこいい!イケメン好きな筆者はマグロより魚を解体しているお兄さんに目がいってしまいます。ちなみに、築地市場のマッチョ率高いですね。そんな姿にちょっと目が覚めます。がやがやと騒がしい市場を想像していましたが、セリが終わったからか、やや穏やかな雰囲気が漂う場内市場。そこかしこで魚がさばかれ、歩いていると足元に魚の頭が落ちていることも(ギョッ)。大量の魚をまじまじと見ていると、目の前にいたおじさんとぱっと目が合いました。「ニコ!」と会釈をすると「ニカッ」と笑顔をくれるおじさん。予想通り、市場で働いているのは男性ばかり。本来なら、忙しく働いている場所にずかずか踏み込む筆者は邪魔者以外の何者でもないので、なるべくお邪魔にならないよう、ひょこひょこ移動。すれ違う観光客は外国人が多く、つぎに多いのは大きなバックパックを背負った日本人男性。カメラをぶらさげて一人でずんずん歩きまわる女性の姿もチラホラ。場外市場へ抜け、いよいよ朝食をいただくことに。寝不足の体にはたして海鮮を受け入れることができるのか、やや不安を抱きつつのれんをくぐると、まぶしい笑顔で板前さんが「いらっしゃい!」。さっそく熱いお茶をいただきつつ、海鮮丼を注文。鮮やかなツヤが光るマグロやホタテ。さらに彩りを添えるたまご。まぶしすぎて目が……目があああ!覚める!これはすごい!眠気も吹っ飛ぶ海鮮丼。シャキーン!……なるほどっ!(ひざをペシッと打つ)二日酔いのサラリーマンが築地に訪れるのは、海鮮の目覚まし効果にあやかろうって魂胆なんですね?もぐもぐ。わかめのみそ汁もいけますね。ずずっ。その後、満腹になりふたたび眠気と戦いながら出社。一番印象的だったのは、早朝から一生懸命働く人たちの姿。彼らの力強い後ろ姿を見ると、「こんなに朝早くから……私も、今日もがんばろう」なんて気持ちになってしまいます。築地に行ってから出社する"築地出社"の魅力は、おいしい海鮮と、そこで働く人たちのエネルギーから、働くパワーを注入できるところにあるようです。(栗林弥恵/プレスラボ)【関連リンク】【ランキング男性編】お気に入りの牛丼屋ランキング【ランキング男性編】一番好きな「丼」ランキング【ランキング男性編】好きなカップヌードルの味ランキング
2010年08月22日