保育士の中田馨さんが、「絶対に読んでおいた方が良い」おすすめの絵本について教えてくれました。子どもにはなるべくたくさん絵本を読んであげたい!という親御さんも多いことでしょう。保育士さんのおすすめの絵本はどんなものか興味がありますよね。ぜひチェックしてみてくださいね。こんにちは!保育士の中田馨です。今回のテーマは「絶対に読んでおいたほうが良いベストセラー絵本」。保育士と言う職業柄、絵本とふれあうことの多い私が選んだ絵本を紹介します。 『私のワンピース』(こぐま社)にしまきかやこ作『私のワンピース』(こぐま社)は、空から落ちてきた真っ白い布で、うさぎさんがワンピースを作るところからストーリーが始まります。素敵なワンピースができて「ララランロロロン」とお出かけしたうさぎさんのワンピースは、お花畑を通ったらお花模様に。雨が降ったら水玉模様に…と模様が変化していきます。実は先日、2歳児さんとこの本を読んだところ。2歳の女の子は次々に模様が変わる素敵なワンピースにくぎ付け!「わああ!かわいいワンピースになったね」と話しかけると「うん」とうっとりとしていました。ワンピースに描かれる模様の彩りも良いので、見ているだけでウキウキします。子どもたちに「もういっかい!」とリクエストされることも多い絵本です。 参考文献:『私のワンピース』(こぐま社) にしまきかやこ作 『ぐりとぐら』(福音館書店)なかがわえりこ作・おおむらゆりこ絵「ぐりとぐら」の絵本は、多くのお父さんお母さんが、小さい頃に1度は読んだことがあるのではないでしょうか? お料理が好きな野ネズミのぐりとぐらは、森で大きな卵を見つけます。どんな料理にしようか悩んで「カステラ」を作ることに。大きな卵を料理して、だんだんカステラが出来上がっていく様子はウキウキして、出来上がったカステラはふっくらとやわらかそう!!絵本からいい香りが漂ってきそうです。「わあ!美味しそうなカステラ。あやちゃんも食べてみる?」と絵本の絵をつまんでお口にパクリ。子どもたちはにっこり笑顔になって「もういっかい!」と何度も食べたがります。子どもたちの想像力を掻き立てる素敵な絵本です。 福音館書店のHPには、『ぐりとぐら』のカステラをつくろう!と、カステラの作り方も紹介されています。実は、私も作ったことがあるんです。我が子はもう大きくなっていましたが『ぐりとぐら』のカステラ!と知って感動して食べてくれました。 参考文献:『ぐりとぐら』(福音館書店)なかがわえりこ作・おおむらゆりこ絵 『はじめてのおつかい』(福音館書店)筒井頼子作・林明子絵この絵本は、私が幼少期に出会った何度も読み返した絵本です。小さなみいちゃんはママに頼まれて、手に百円玉を二つ握りしめておつかいに行きます。いつもママと通る道なのに、自転車にビックリしたり、転んでお金を落したり…とさまざまなハプニングが起きます。絵本の主人公のみいちゃんとそう変わらない年齢だった私は「頑張れ!頑張れ!」と応援しながら読み進めていたことを今でも覚えていますし、その時にみいちゃんと同じように不安な気持ちになったり、みいちゃんがこけて怪我したら何だか痛みを感じたり、最後は嬉しく温かい気持ちになったことも覚えています。そんな気持ちにさせてくれた絵本ですので、自分の子どもが大きくなったら一緒に読みたい絵本のひとつでした。 参考文献:『はじめてのおつかい』(福音館書店)筒井頼子作・林明子絵 『おまえうまそうだな』(ポプラ社)宮西達也作この絵本の舞台は、むかしむかしの恐竜の時代。山が噴火して生まれたのが、アンキロサウルスの赤ちゃん。赤ちゃんは独りぼっちだったのですが、1匹のティラノサウルスに出会います。アンキロサウルスを見つけたティラノサウルスは「ガォー!ひひひひ、おまえうまそうだな」ととびかかろうとするのですが、アンキロサウルスは「おとうさーん」と足元にしがみつきます。さて、その後、草食恐竜のアンキロサウルスと、肉食恐竜のティラノサウルスがどうかかわっていくのか…?は、是非とも、実際に絵本を読んでください。私がこの絵本に出会ったのは、恐竜好きの息子が年中さんの時でした。絵本の表紙に描かれている恐竜の何とも言えない表情と、『おまえうまそうだな』というタイトルに「なんだこれは!」と衝撃を受けたのを覚えています。絵本の内容は、最初のイメージを覆すほどの感動的なもの。読んだ後、胸の奥にズッシリと課題を突き付けられた思いになりました。子どもだけでなく、大人にとってもメッセージ性の強い絵本なので、ぜひお父さん、お母さんに読んでもらいたい1冊です。 参考文献:『おまえうまそうだな』(ポプラ社)宮西達也作 今回、私の好きなベストセラー絵本を選び、中身を思い返していて改めて、絵本は感情を揺さぶり子どもの心も大人の心もわしづかみにしてくれるものであることに気づきました。皆さんのご家庭のベストセラー絵本を、ぜひ見つけてくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年06月14日保育士の中田馨さんが、「絶対に読んでおいたほうがいい」おすすめの絵本について教えてくれました。子どもが大好きな絵本。なるべくたくさん絵本を読んであげたい!という親御さんも多いことでしょう。子どもの年齢別におすすめの絵本を紹介してくれているので、ぜひ、参考にしてくださいね。こんにちは!保育士の中田馨です。今回のテーマは「絵本」。子どもとのスキンシップを図る際に、よくおすすめされるのが絵本だと思います。 私のおすすめ絵本はたくさんあるのですが、今回はその中のごく一部、かなり私の好みに偏った「おすすめの絵本」を紹介します! 絵本のススメ私、絵本が大好きなんです。何で好きなのか?と改めて考えてみました。保育士だから?というわけではないのかもしれません。絵本を目の前にすると「何だか幸せな気持ちになるな」と考えていて、ふと思い出しました。 わが家は、私が子どものときから家に絵本がたくさんありました。わが家の場合、絵本を読んでくれるのは主に父。あぐらの中に私たち子どもを座らせ、時には文章に自作のメロディーをつけながら、おもしろおかしく読んでくれていました。そう、私が絵本が好きな理由は、父との幸せな時間があったからなのです。 絵本を読むと「言葉を育ててくれる」「心を豊かにしてくれる」「想像力を沸き立たせてくれる」など、いろいろと良いことがあると言われているのですが、そんな難しいことを考えながら読んでいても、大人が楽しくありません。 「どんな絵本がいいですか?」と聞かれたときに私が答えるのは「本屋さんでチラッと見て“これおもしろそう!”ってママが思う絵本でいいのよ」です。パパやママが「おもしろい!」と思える絵本だからこそ、お子さんも楽しんで読めると思います。 ぜひとも絵本を、親子のスキンシップの時間に活用してほしいなと思います。 0歳児におすすめの絵本『しましまぐるぐる(いっしょにあそぼ)』(Gakken)「いつから絵本を読み聞かせるといいの?」と聞かれると「“いつ”と言う決まりはないので“いつからでもOK”」と返事をします。0歳児さんの絵本を選ぶときのコツでいうと、月齢の低い赤ちゃんは、赤・黄・青・黒などのはっきりした色に注目しやすいので、その目線で選んでも良いでしょう。 私がおすすめするのは『しましまぐるぐる(いっしょにあそぼ)』(Gakken)。この絵本は、赤ちゃんがじ~っと注目するんです。私の保育所では絵本の入るサイズのウォールポケットに絵本を数冊入れているのですが、自分で取りだせる月齢になると、多くの子がこの絵本を取り出して自分で開いたり、保育士に「読んで」と渡します。 読み聞かせのポイントは?月齢が低いお子さんの場合、20~30㎝くらいの位置で絵本を読むと見えやすいですよ。0歳児さんの絵本として紹介しましたが、1歳児2歳児ももちろん楽しめる絵本です。「赤と白のぐるぐるだね」「目が回りそう!」なんて、色の違いや感じたことを言葉にしながら、年齢によって読みわけをしてもおもしろいですよ。 参考文献:『しましまぐるぐる(いっしょにあそぼ)』柏原晃夫(絵)|Gakken 1歳児におすすめの絵本『ねないこだれだ』(福音館書店)私が一番好きな作家さんのせなけいこさんの数ある絵本の中でも、代表的な絵本ではないでしょうか。この絵本の主役は「おばけ」。この絵本は、夜になっても寝ない子をおばけの世界に連れて行くというちょっと怖いお話ですが、子どもたちが「読んでほしい」とよく言ってくる絵本でもあります。 おばけは、怖いけど「ちょっと見てみたいかも」という存在ではないでしょうか? それは、子どもも一緒なんですね。そのちょっとしたドキドキ感を親子で体験してみてください。 お昼寝前にこの絵本を読んでほしいと子どもに言われて「寝る前におばけが出てきたら、怖がるんじゃないかな……」と心配したのですが、逆におばけが出てくる場面で「きゃあああ!!」と大喜び。テンションが上がってお昼寝前にわちゃわちゃしたことも! お子さんによっては、読むタイミングを考えなければいけないほど盛り上がる絵本でもあります。 ちなみに、この絵本は『いやだいやだの絵本』として4冊セットにもなっています。せなけいこさんの世界がお好きなら、こちらもおすすめです。 参考文献:『ねないこだれだ』せなけいこ|福音館書店 2歳児におすすめの絵本『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)2歳になると、少し文章が長いものも楽しめるようになります。保育所の子どもたちがちょうどおむつ外しのころ。楽しいパンツのお話があるといいなと絵本を探しに行ったときに表紙を見てひとめぼれ! この絵本、表紙にしろくまさんが赤いパンツをはいていて、それを脱がすところからスタートします。絵本の中に出てくる動物さんたちのパンツはどれもこれも個性ぞろい!「わあ、おもしろいパンツだねえ」なんて子どもとお話しながら、クスクス笑って読み進められますよ。 しかけ絵本になっていて、先にパンツが見えて「だれのパンツかな?」と質問があるのですが、何度か読んでいるうちに子どもたちは覚えて「しまうま!」なんて答えるでしょう。何度読んでもその質問にワクワクして、正解を確認するページがめくられることに目を輝かせている子どもたちはかわいいものです。 ちなみに作者のtupera tuperaさんの絵本は、どれを読んでもおもしろいです。こちらも、私が一押しの作家さんです!! 参考文献:『しろくまのパンツ』tupera tupera|ブロンズ新社 実は私、絵本でちょっとした失敗をしています。わが家は子どもたちが小さいときに、寝る前に「絵本を3冊読む」をルーティンにしていました。息子が0歳のときからスタート。最初はそれでよかったのですが、娘が生まれて成長すると「私も3冊選ぶ!!」と選び始め、合計6冊に。 さらに、子どもの成長とともに1冊の絵本の内容もしっかりしてきて、寝る前のルーティンがだんだんつらくなってきたのです! 好きな絵本タイムのはずが、親がつらくなっては元も子もありません。経験者からの助言としては、毎日のルーティンとして絵本を読む場合は、無理のない冊数からスタートするといいかもしれませんね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年05月29日渋谷区立松濤美術館で、『エドワード・ゴーリーを巡る旅』が開かれています。『うろんな客』や『不幸な子供』などの絵本で大人気の作家、エドワード・ゴーリー(1925‒2000)。クールでミステリアス、そして残酷な彼の作品をご紹介します!ゴーリーって?『エドワード・ゴーリーを巡る旅』会場風景【女子的アートナビ】vol. 298本展では、アメリカのボストン近郊にあるゴーリーの終の棲家につくられた記念館、ゴーリーハウスで開催された企画展から、「子ども」や「不思議な生き物」などをテーマに約250点の作品が展示されています。エドワード・ゴーリーは、アメリカ・シカゴ生まれの絵本作家です。1歳半から絵を描きはじめ、早熟な少年時代を過ごしたあと、ハーバード大学でフランス文学を専攻。その後、出版社に就職してブックデザインを担当しながら、自作の絵本を刊行します。1962年に自分で出版社を立ち上げたあと専業作家となり、独特の世界観をもつ絵本を次々と出版していきます。絵本のほか、本の挿絵や演劇のポスター、舞台美術も手がけ、トニー賞などを受賞。個展も年に何度も開かれていました。日本では、ゴーリーが亡くなった2000年から絵本が刊行され、今でも若い世代を中心に人気を集めています。子ども時代の絵がうますぎ!『エドワード・ゴーリーを巡る旅』会場風景では、会場写真とともに、いくつか見どころをピックアップしてご紹介します。最初の展示室、第Ⅰ章「ゴーリーと子ども」では、まだ日本で翻訳書が出ていない初期作品や、作家が幼少期に描いた貴重な作品などを見ることができます。ゴーリーは、幼いころから知能が高く、飛び級も2回しているような子どもでした。緻密な絵を描き、すでに10代で絵にテキストを添えた「本」のような形の作品も生み出しています。展示されている絵は、子どもが描いたものとは思えない、完成度が高い作品です。ゴーリーの神童ぶりが伝わります。ブレイクした残酷絵本の原画『エドワード・ゴーリーを巡る旅』会場風景より、『不幸な子供』の原画同じ展示室で、大人気絵本『不幸な子供』の原画も見ることができます。救いようのない結末が待っている残酷なストーリーが展開する絵本ですが、日本をはじめ多くの人々の心をとらえています。本展を担当した渋谷区立松濤美術館学芸員の平泉千枝さんは、ゴーリー作品について次のように教えてくれました。平泉さんゴーリーにとって、子どもは大切なテーマです。作品では、子どもたちがさまざまな不条理に出会う様子が、非常に優雅に洒脱に描かれています。『不幸な子供』では、何不自由なく暮らしていたかわいらしい女の子が、孤児になり、どんどん悲惨な目に遭っていきます。昔の児童書『小公女』であればハッピーエンドになりますが、ゴーリーはそんな期待を裏切り、悲惨なまま終わります。でも、多くの人の心をとらえているのです。また、『不幸な子供』は、背景がかなり緻密に描かれています。あまりに細かく描きすぎて疲れたため、彼は数年間制作を中断していました。ゴーリーの絵本は、文字も彼が自分で書いています。うろん君が登場!『エドワード・ゴーリーを巡る旅』会場風景続く第Ⅱ章「ゴーリーが描く不思議な生き物」では、『うろんな客』の原画をはじめ、不思議でユーモラスな生き物が登場する作品原画が展示されています。ゴーリー作品でも人気の高い『うろんな客』は、長い鼻をもつ黒い生き物が、ある日突然家の中に入り込み、困ったことをしながら居座り続けるストーリーです。この生き物は、日本でも「うろん君」などと呼ばれ、キャラクターとしても大人気。公式図録によると、アメリカでは『うろんな客』をテーマにしたアニメーション製作も企画されているそうです。ユーモラスな生き物は、『音叉』にも出てきます。少女が海の底で出会った怪物は、彼女を守ってくれるような存在ですが、そのために彼女の家族を不可思議な手段で消してしまうという恐ろしいこともします。『ドラキュラ』でトニー賞!『エドワード・ゴーリーを巡る旅』会場風景2階の展示室では、ゴーリーが手がけた舞台美術や書籍、また晩年に住んだゴーリーハウスでの暮らしなどが紹介されています。ゴーリーは、バレエや映画の大ファンで、特にニューヨーク・シティバレエの公演に通いつめ、ほぼすべての公演を観たといわれています。バレエの絵本や舞台美術も手がけ、ミュージカル劇『ドラキュラ』では総合的デザインを担当。そこでトニー賞の衣装デザイン賞を受賞します。また、ゴーリーの作品は多くの人にインスピレーションを与え、日本のファッションブランドやアーティストにも影響を与えています。会場では、アパレルブランドUNDERCOVERによるドラキュラ・モチーフのセットアップも展示されています。本展は、4月8日からスタートしていますが、会場では連日若い人たちがつめかけ、熱心に展示を見ています。ゴーリーの人気について、平泉さんは次のように語っています。平泉さんゴーリーは、さまざまな古典文学を吸収して作品に反映させていますが、日本の『源氏物語』も大好きで、暗記できるほど読み込んでいます。そもそも、グリム童話などのおとぎ話は、人間の歴史や不条理を描き、残酷な部分もあります。それを盛り込んでいるゴーリーの作品は、今若い人の心をとらえています。なぜ惹かれるのか、ぜひ本展でご覧になって、考える機会していただけたらうれしいです。グッズも大人気!1階のミュージアムショップでは、ゴーリーのキャラクターがデザインされたグッズがたくさん並んでいます。こちらも、土日に行くと混雑しているので、できれば平日に行くのがおすすめです。本展は6月11日まで。Information会期:~6月11日(日)休館日:月曜日会場: 渋谷区立松濤美術館開場時間:10:00〜18:00※金曜日は~20:00(最終入館は閉館30分前まで)観覧料:一般¥1,000、大学生¥800、高校生・65歳以上¥500、小中学生¥100、※土・日曜日、祝休日は小中学生無料※毎週金曜日は渋谷区民無料
2023年05月28日いま小さな子どもから大人にまで大人気の絵本作家、石黒亜矢子さん。これまで手掛けた絵本を中心とした展覧会「石黒亜矢子展 ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ」が、満を持して開催される。大人も夢中!異世界の住人たちの自由奔放な絵物語。石黒さんといえば、独自のキャラクターを描き込む熱量が圧倒的。それゆえ引き込まれる人も多いだろう。「石黒さんの作品には妖怪、化け猫、不思議な生き物たちなど、私たちのDNAに刻み込まれているモチーフが現代的なセンスでダイナミックに描かれています。パッと目を引くフォルム、異世界の恐ろしさや不気味さをちょっぴり感じさせるキャラクターたちが面白く、かわいらしい。巧まざるユーモアも魅力です」と世田谷文学館学芸員の瀬川ゆきさん。また一枚の絵として眺めたときの楽しさについてこう語る。「脇役やモブ(その他大勢)も含めて、絵の隅々まで細かい設定のもと描き込まれているので、つい背景にある物語を読み解きたくなってしまうのです」和紙に筆で描くのが石黒さん流だが、印刷では伝わりにくい「毛筆の線のふくよかさやキレ」はぜひ会場で自分の目で確かめてほしいと瀬川さん。そのほか本番の別バージョンというべき迫力を持つ下絵の展示や、ぬいぐるみ作家・今井昌代さんとのちょっと変わった仕掛けのコラボレーションコーナーもお楽しみだ。絵本のストーリーテリングでは自由奔放、下ネタまでOKなおおらかさを見せると同時に「絵師」として異彩を放つ石黒さん。この存在感、現在の日本でどう位置付けられる?「日本美術には曾我蕭白(しょうはく)や歌川国芳、河鍋暁斎(かわなべきょうさい)といった奇想天外な発想で作品を生み出した鬼才がいますが、石黒さんはその流れを継承する作家ではないかと思います。対象へのゆるぎない愛情とこだわりが作品から立ち上り、清々しいまでに自由。オタク文化や推し活が人びとの心の支えにすらなっている現代日本で、石黒さんの作品に人気が集まるのは、当然すぎるくらい当然のことなのかもしれません」《どっせい!ねこまたずもう》2018年新作《化け猫天邪鬼成敗絵図》とんいち2023年新作《地獄十王図》2022年(部分)絵本の中の石黒ワールド。『いもうとかいぎ』では姉の横暴に耐えかねた不思議生物の妹たちが奮起。『えとえとがっせん』は絵本が突然縦開きになり、クライマックスがバーンと出現する楽しさも。『いもうとかいぎ』(ビリケン出版 2016年)『えとえとがっせん』(WAVE出版 2016年)石黒亜矢子展 ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ世田谷文学館 2階展示室東京都世田谷区南烏山1‐10‐10開催中~9月3日(日)10時~18時(入場は17時30分まで)月曜(7/17は開館)、7/18休一般1000円ほかTEL:03・5374・9111※『anan』2023年5月24日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2023年05月22日展覧会「ピーター・シスの闇と夢」が、東京・八王子市夢美術館にて、2023年6月30日(金)から8月31日(木)まで開催される。絵本作家、ピーター・シスの世界を堪能現代アメリカを代表する絵本作家、ピーター・シス。これまでに数多くの絵本イラストやポスターなどを手掛けており、その作品は国際アンデルセン賞など数々の絵本賞で称えられ、多くの人々を魅了している。1949年にチェコスロヴァキア(現チェコ共和国)に生まれ、首都プラハや留学したロンドンでアニメーションを学んだシスは、ベルリン国際映画祭アニメーション部門で金熊賞を受賞するなど、高い評価を獲得。しかし、当時のチェコスロヴァキアは冷戦の暗い影にのみこまれ、独創的な表現が許されがたい状況にあった。国際的に活動していた映像作家の父や、一時期をアメリカで暮らした祖父の影響で、幼いころから多様な文化に親しんでいたシスは、より自由な表現を求めアメリカでの活動を選ぶことになる。シスの絵本は、祖国チェコへの想いを描いた作品、小さな子どもたちのための作品、広い世界を旅した英雄の物語、ダーウィンやガリレオなど強い意思を貫いた偉人の伝記など、そのテーマは様々。また、アニメーションや新聞・雑誌の挿絵、公共空間のためのアートプロジェクトなど、その創作の軌跡には表現することの渇望と喜びが溢れている。展覧会「ピーター・シスの闇と夢」では、影から光へとたどってきたシスが人生をかけてつむいだ、闇と夢が織りなす作品の数々を公開。ピーター・シスの絵本やアニメーションの原画、ポスターなど、その幅広い創作活動を紹介する。【詳細】「ピーター・シスの闇と夢」会期:2023年6月30日(金)~8月31日(木) 10:00~19:00※月曜休館※各日入館は18:30まで場所:八王子市夢美術館住所:東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子 2F入場料:一般 900円、学生(高校生以上)・65歳以上 450円、中学生以下 無料【問い合わせ先】八王子市夢美術館TEL:042-621-6777
2023年04月30日この記事では赤ちゃんの絵本の読み聞かせについて、医師監修のもとマンガで解説します。スキンシップとしても、教育としても絵本の読み聞かせには効果があります。最初は身近なモチーフの絵本から入り、徐々に物語のある絵本に変えていくといいでしょう。絵本の読み聞かせは、赤ちゃんとのコミュニケーションやスキンシップなど大切な役割を果たします。でも、赤ちゃんが低月齢のころは絵本を読んであげても意味がわからないので、効果がないと思っている人もいるかもしれません。そこで今回は読み聞かせを開始する時期やコツについて解説します。 赤ちゃんに絵本を読み聞かせするのはいつから?個人差はあるものの、赤ちゃんが言葉を覚え出すのは1歳前後とされています。このころから、赤ちゃんは短い単語を使って感情表現をするようになり、1歳半ごろから赤ちゃんは語彙を増やしていき、短い文章を作って話し始めるのが一般的です。そうなると簡単な絵本の内容も理解できるようになります。「言葉を覚えさせる」「お話を楽しんでもらう」という意味では、1歳半を目安にして読み聞かせをするのが効果的です。 しかし、基本的には生まれてすぐからでも読み聞かせには意味があります。赤ちゃんは文字を理解しませんが、耳で音を聞くこと、絵を見ることなどを楽しみます。また、読み聞かせには学習以外の効果も多くあります。たとえば、読み聞かせは赤ちゃんと親のコミュニケーションの場です。親からやさしく語りかけることで赤ちゃんは安らぎを覚えますし、親も赤ちゃんへの愛情を確認できる時間となります。さらに、毎日寝る前に読み聞かせを習慣にすると睡眠の儀式となり、生活リズムも整いやすくなるでしょう。本が身近な存在となって、将来的に読書が好きになるかもしれません。絵本に興味があれば、言葉がわかるようになったころの読み聞かせもより楽しめるでしょう。このようなことから、赤ちゃんが絵本の内容をわからない時期でも、読み聞かせを始めることは有意義といえます。 先ほどお伝えしたとおり0歳児で言葉や物語は追えなくても、音や絵の印象だけなら楽しむことができるので、抑揚をつけたり、「にこにこ」などの擬態語などが含まれた絵本を読み聞かせたりして、一緒に楽しみましょう。親と一緒にいろいろな絵が移り変わる時間を過ごすのは、大切なスキンシップになります。まずは図書館や本屋さんで赤ちゃんに見せてみて反応が良いものを選んでもよいでしょう。 赤ちゃんに絵本を読み聞かせする効果は?絵本の読み聞かせのメリットとしてはまず、「情緒の安定」が挙げられます。赤ちゃんは絵本の内容がわかっていなくても親が読む声をずっと聞いていて、感覚的に気持ちのいい時間を過ごせます。優れた絵本は優れた文章で書かれているため、親の読む声も耳触りがよくなります。安心感のある時間をたくさん持つことで赤ちゃんの情緒は安定していきます。また、成長したときに感情表現が豊かで、他者への共感能力が高くなりやすいでしょう。 次に、「好奇心の芽生え」も重要なポイントです。家族に囲まれた日常ではなく、まったく知らない世界を赤ちゃんは絵本でのぞきます。その結果、赤ちゃんは好奇心が刺激され、キャラクターや世界観などを「もっと知りたい」と思うようになります。こうした感情は、成長したときの学習意欲や向上心へとつながり、芸術的な視点を養ううえでも大切な機会となります。 そして、「親子のきずなの再確認」も読み聞かせでできます。絵本は親から子に物語を読み聞かせることで、テレビではできないコミュニケーションが生まれます。同じ物語でも、親が工夫して読み上げれば、そのたびに赤ちゃんは違う感想をもつはずです。赤ちゃんは絵本の内容こそ覚えていなくても親から愛情を注がれた記憶は残っていくので、良好な親子関係を築く礎ができていきます。 赤ちゃんの絵本の読み聞かせ方のポイント読み聞かせするうえでのポイントは、赤ちゃんに「感想を求めない」ことです。赤ちゃんは絵本を読んでいる間、素直に楽しんでくれているはずです。しかし、感想を聞くのは意見の強要になってしまう恐れがあり、赤ちゃんはストレスを覚えてしまいがちです。場合によっては、絵本そのものへの嫌悪感につながりかねません。 読み聞かせが終わったら、「おもしろかったね」と声をかける程度で十分です。もしも赤ちゃんが気に入ってくれたなら、感想を求めなくても笑顔になったり、繰り返し読んでほしがったりといった反応があるでしょう。 「赤ちゃんと触れ合いながら読む」ことも大切です。読み聞かせはスキンシップの時間でもあるので、ひざに乗せたり、隣に寝たりしておこなうのが理想的です。こうした習慣を続けると、赤ちゃんは絵本の内容がわかっていなくても「お母さんやお父さんと触れ合える時間」だと思ってくれるようになります。そして、読み聞かせの時間が好きになり、将来的には本そのものに興味を持ってくれます。また、親子が仲良くなるためにも欠かせない時間になるでしょう。 月齢別のおすすめ絵本低月齢の赤ちゃんなら、「にこにこ」「わんわん」「ぶーぶー」など、言葉が繰り返されて心地よいリズムの感じられる絵本がよいでしょう。まだ視力が十分に発達していないことから、はっきりした色づかいや形が描かれている絵本の方がより楽しめると言われています。 生後10カ月ごろになると、赤ちゃんは絵本を玩具のように捉えて楽しむことができるようになります。しかし、この時点ではまだ物語までは追えません。赤ちゃんにとって身近なものをモチーフにしたシンプルな絵本を読み聞かせるのがぴったりです。 たとえば、野菜や果物などの「食べ物」の絵本は、赤ちゃんが見たことがある絵が多く、親しみをもって見ることができます。また、乗り物の絵本も愛されやすいジャンルです。電車や車を絵本で知った赤ちゃんは、実際に自分が乗る立場になったときに感動を覚えてくれます。知的好奇心を育むうえでも、適した絵本といえるでしょう。 1歳を超えたあたりから、赤ちゃんは簡単な物語にも反応できるようになっていきます。身近なテーマを好むのは変わらないものの、リズム感やユーモアをともなったフレーズが載っている絵本をおもしろがってくれるでしょう。さらに、音が流れる仕様になっていたり、歌が出てきたりする絵本も人気です。これらの絵本はリラックス効果があるだけではなく、音感を養うこともできます。そして、1歳半ごろからは知育絵本を取り入れるのも効果的です。ごはんや着替えといった生活習慣を楽しみながら学べる絵本によってマナーを教えてあげるのもいいですね。 注意点としては、絵本選びが親の自己満足にならないことです。優先するべきは赤ちゃんの好みであり、苦手な本を無理に読まされても赤ちゃんは心から楽しめず、読み聞かせという行為そのものが苦痛に変わっていくかもしれません。赤ちゃんの好きなジャンルを意識して本を選びましょう。 まとめスキンシップとしても、教育としても絵本の読み聞かせには効果があります。赤ちゃんが生まれたら、積極的に読み聞かせをおこないましょう。赤ちゃんが読んで共感できる内容は時期によって変わっていきます。最初は絵の印象や音を楽しめるものから始めて、10カ月ごろになったら身近なモチーフの絵本も取り入れつつ、徐々に物語のある絵本に変えていくといいでしょう。 作画/はたこ監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生
2023年04月27日彫刻家・舟越保武の長女で、珠玉の絵本を数多く生み出した編集者の末盛千枝子。末盛が手掛けた絵本の貴重な原画や資料、彼女を育んだ父・保武や弟の舟越桂、舟越直木をはじめとする芸術一家・舟越家の人々の作品を通して、その仕事と人生を紹介する展覧会『末盛千枝子と舟越家の人々 —絵本が生まれるとき—』が4月15日(土) に開幕。6月25日(日) まで千葉県の市原湖畔美術館にて開催されている。展示風景撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)1941年に舟越保武と俳人として既に知られながら文学の道を断念し夫を支えることを選んだ母・道子の長女として生まれ、高村光太郎によって「千枝子」と名付けられた末盛。大学卒業後に絵本の編集者として仕事をはじめ、イラストレーターの井沢洋二が絵を、妹の舟越カンナが文章を担当した『あさ・One morning』がボローニャ国際児童図書展でグランプリを受賞するなど話題の本を次々と出版。さらに国際児童図書評議会(IBBY)の活動や、上皇后陛下・美智子様との共同作業、東日本大震災で被災した子どもたちに絵本を届けるプロジェクト「3.11絵本プロジェクトいわて」など、美しい絵本を世に送り出すためのさまざまな活動を続けてきた。末盛千枝子撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)開幕に際して行われたオープニングセッションで、「悲しいことがあっても、最後まで希望を持っているということが大切だと思って本を作ってきた、ということだけ言えると思います」と語った末盛。私生活ではNHKの人気番組『夢であいましょう』の名ディレクターとして知られた夫・憲彦の突然死や、長男の難病、障害といった数々の困難にも見舞われたが、そうした困難を末盛は絵本作りに昇華させていった。1階の展示室では、井沢洋二×舟越カンナで制作された『あさ・One morning』(85年)『冬の日One Evening』(88年)『冬の日・One Christmas』(89年)『そらに・In The Sky』(95年)や、絵本作家であり岩波ホールで外国映画の配給に携わっていたはらだたけひでが哲学者や宗教家を描いた『パシュラル先生』(89年)『フランチェスコ』(92年)『たびのなかま』(93年)など、末盛が手掛けた美しく、深遠な絵本の原画の数々が並ぶ。それらはいずれも、当時は子どものためのものと思われていた絵本の世界に一石を投じるような、作品性の高いものだった。「はらださんの『たびのなかま』は今こそ世界中に見てもらいたい、戦争なんてしてる場合じゃないわよっていうような絵本ですし、『そらに・In The Sky』も本当にそういう本だと思います」(末盛)井沢洋二『あさ・One morning』原画1985年はらだたけひで『フランチェスコ』原画1992年末盛がこのような独自の価値観のもとに絵本づくりに取り組むようになったのは、夫の死後、残された息子たちに父の姿を本にして伝えたいと思ったことがきっかけだった。1階展示室の一角には、そうした思いから制作された絵本『パパにはともだちがたくさんいた』の原画や憲彦が手掛けていた伝説的番組『夢であいましょう』に関する資料や映像などを集めたコーナーも。ジャンルは違えども、お茶の間に夢を届けようと奮闘した夫の遺志を継ぐ気持ちが、末盛の絵本作りの根底を支えていたという。展示風景撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)「テレビディレクター末盛憲彦の世界」のコーナー。『夢であいましょう』に出演していた黒柳徹子や渥美清をはじめ往年のスターたちとのスナップ写真もならぶさまざまな人との出会いと協働によって多くの絵本を生み出してきた末盛だが、特筆すべきものとして現在の上皇后・美智子様に関する仕事がある。絵本研究家の島多代の紹介で、92年に美智子様が自らまどみちをの詩20篇を選んで翻訳し、安野光雅が切り絵をデザインした『どうぶつたち』の編集を末盛が担当。そこから親交を深めるようになり、国際児童図書評議会(IBBY)の名誉顧問を務めていた美智子様によるIBBY国際大会でのビデオ講演の実現や、講演録『橋をかけるー子供時代の読書の思い出』(98年)の出版など、その後30年以上にわたって美智子様をお支えするようになる。会場では安野光雅が手掛けた『橋をかける』の装画や扉絵などの原画のほか美智子様のご講演の貴重映像も展示。末盛が日本に紹介した人気絵本作家M.B.ゴフスタインの絵本の原画、エリック・カールやピーター・シスらの手紙などからは、末盛が広く世界の絵本作家たちとの交流を深めてきたことを伺い知ることができる。『どうぶつたち』(92年)ほか、末盛が編集を手掛けた美智子様の著書や講演録の数々左から、安野光雅『橋をかける』挿画(麦畑)、『橋をかける』扉絵(麦穂)1998年、『橋をかける』英文扉絵(麦穂)1998年、宮内庁蔵展示風景M.B.ゴフスタイン『ゴールディーのお人形』原画ニューヨーク公共図書館蔵撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)M.B.ゴフスタインやエリック・カールなど世界の絵本作家や編集者との交友を示す手紙や写真の展示も地下の展示室では、そんな末盛を育んだ「舟越家の人々」の作品が一堂に会している。7人弟妹の長女だった末盛は「両親が子供たちを育てるために彫刻だけでやっていくということが、どれだけ大変かということが身に染みていたので、芸術家とだけは結婚したくないと思っていた」と語るが、そんな厳しい生活のなかでも父・保武は常に「何を美しいと思うか」ということを問いかけ、子どもたちの価値観や美意識を育んだという。また、弟・一馬の死をきっかけに家族全員で洗礼を受けたカトリック信仰も、末盛の支えとなった。保武の代表作である「長崎26殉教者記念像」のうちの1体《聖フェリッペ・デ・ヘスス》をはじめ、桂や直木の彫像や絵画、母・道子や妹の苗子、茉莉、カンナの絵画など家族の作品が静かに響きあう展示空間からは、末盛の絵本作りの根幹にあるものを感じとることができるだろう。展示風景舟越保武《ダミアン神父》1975年世田谷美術館蔵撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)左:舟越保武《聖フェリッペ・デ・ヘスス(長崎26殉教者記念像のうち)》1962年岩手県立美術館蔵展示風景舟越桂《海にとどく手》2016年、舟越道子、末盛千枝子、舟越苗子、茉莉・アントワンヌ・舟越、舟越カンナ撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)展示風景舟越直木撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)2010年に岩手に移住した末盛は、翌年に起こった東日本大震災で被災。だがその後、すぐに行動を起こし、避難所の子供たちに絵本を送り、読み聞かせを行う「3.11絵本プロジェクトいわて」を瞬く間に立ち上げ、その後10年にわたって代表を務めた。絵本を通じて子どもたちの悲しみに寄り添い続けてきた末盛だからこそ実現し得たことだろう。会場ではプロジェクトの全容を、写真パネルや国内外から寄せられたメッセージなどで紹介している。展示風景3.11絵本プロジェクトいわて撮影:田村融市郎(市原湖畔美術館提供)全国から届けられた絵本が入っていた段ボールに書かれていたメッセージの展示絵本を通して人生の悲しみと希望、そして美しさを伝えたいという強い思いのもと、行動し続けてきた末盛千枝子。そのたおやかで力強い作品と人生に触れてみてほしい。<開催情報>『末盛千枝子と舟越家の人々 —絵本が生まれるとき—』2023年4月15日(土)~6月25日(日) 市原湖畔美術館にて開催月曜休館(祝日の場合は翌平日)〈ギャラリーツアー〉日時:5月13日(土) 13:00~14:006月17日(土) 13:00~14:00解説:前田礼(市原湖畔美術館館長代理・同展企画者)参加費:無料 ※入館料は別途必要
2023年04月26日ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」と、人気絵本『くまのがっこう』との初コラボレーションイベント「大人気絵本キャラクターコラボ くまのがっこう ジャッキーとなかまたち」が25日より開催されている。『くまのがっこう』は、作者・あいはらひろゆき(文)氏、あだちなみ(絵)氏による人気絵本シリーズ。2019年9月には、シリーズ累計発行部数222万部を突破するなど、幅広い世代に愛されている。そして今回、同作とイチナナとのコラボイベントの開催が決定。イベントは、イチナナユーザーであれば誰でも参加可能で、イベント期間中には、『くまのがっこう』の主人公である「ジャッキー」 や、おともだちの「デイビッド」など、かわいいなかまたちのキャラクターをデザインしたオリジナルコラボアニメーションギフト(有料)が用意されている。また、イベントの参加条件を満たして配信を行い、見事一定の基準をクリアした参加ライバーには、『くまのがっこう』オフィシャルグッズの贈呈も。なおイベントの開催期間は、5月10日23時59分までとなる。
2023年04月26日株式会社佼成出版社(所在地:東京都杉並区、代表取締役:中沢純一)は、人気絵本作家・工藤ノリコが描く「ピヨピヨ」シリーズの新しいキャラクターグッズ3商品を、2023年5月1日から発売します。新キャラクターグッズイメージ 刺繍タオル/マスキングテープ/アクリルスタンド「ピヨピヨ」シリーズは、2003年に発刊し、今年12月に20周年を迎える『ピヨピヨ スーパーマーケット』や、『ピヨピヨ メリークリスマス』、『ピヨピヨ ハッピーバースデー』など、全6冊からなる、ピヨピヨ一家のほのぼのとした日常を描いた人気の絵本シリーズです。スーパーでの買い物につきもののトラブルや、家族で過ごすクリスマスなど、子育てのあるあるエピソードがふんだんに盛り込まれています。また、5羽のヒヨコたちの表情や仕草が可愛いと、大人のファンも多い作品です。絵本から飛び出したような愛らしいピヨピヨたちが、新たなグッズとなって登場します。これまで展開していた、ぬいぐるみやトートバッグ、ポーチなどのアイテムに、今回新商品として、「刺繍タオル」「マスキングテープ」「アクリルスタンド」の3商品(各2種)を追加して発売します。【新キャラクターグッズ概要(3商品×各2種)】★ピヨピヨ刺繍タオル ピンク/イエローサイズ:タテ25×ヨコ25cm素材 :綿100%価格 :660円(税込)ピヨピヨ刺繍タオル ピンク(左)/イエロー(右)★ピヨピヨマスキングテープ スーパー/ゆうえんちサイズ:幅1.5cm×長さ5m素材 :紙価格 :440円(税込)ピヨピヨマスキングテープ スーパー(左)/ゆうえんち(右)★ピヨピヨアクリルスタンド ペロリ/バイバイサイズ:高さ5cm素材 :アクリル価格 :660円(税込)ピヨピヨアクリルスタンド ペロリ(左)/バイバイ(右)【グッズのお取り扱いについて】(1) 現在お取り扱いいただいている店舗書泉グランデ・ブックハウスカフェ・絵本ナビ・EHONS TOKYOなど※詳細は下記をご参照ください。URL: (2) 店舗募集グッズをお取り扱いいただける販売店を募集しています。ご興味のある店舗の方は、下記までお問い合わせください。Email: eigyo@kosei-shuppan.co.jp (グッズ担当)【「ピヨピヨ」シリーズ 著者紹介】工藤ノリコ:1970年、横浜市生まれ。女子美術短期大学卒業。絵本作家、漫画家。絵本に「ノラネコぐんだん」シリーズ(白泉社)、「ペンギンきょうだい」シリーズ(ブロンズ新社)、『セミくんいよいよこんやです』(教育画劇)、「ピヨピヨ」シリーズ(佼成出版社)など多数。マンガに『ノラネコぐんだんコミック』(白泉社)などがある。【会社概要】社名 : 株式会社佼成出版社代表者: 代表取締役 中沢純一所在地: 〒166-8535 東京都杉並区和田2-7-1URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月26日化け猫や妖怪、想像上の生き物を、日本画を想起させる流麗な筆致で描き、絵本作家としても人気の高い絵描きの石黒亜矢子。これまでも国内外で個展を開催してきたが、出品総数500点あまりという初の大規模な個展が、東京の世田谷文学館で4月29日(土・祝)から9月3日(日)まで開催される。同展では、画業の最初期の妖怪絵をはじめ、『いもうとかいぎ』『えとえとがっせん』『おろろん おろろん』『つちんこつっちゃん』『こねこの きょうだい かぞえうたおやつ』『ねこまたごよみ』などの絵本の原画が数多く並ぶ。愛らしく、ユーモアたっぷりで、ときにちょっぴり不気味な表情をたたえた生き物たちが繰り広げる独特の世界観が、観る者を異世界へと誘ってくれる。同展のもうひとつの見どころは、描き下ろしの新作約20点も出品されること。大の愛猫家で知られる石黒は、猫を主人公とした絵本も多いが、新作の《地獄十王図》にもいささか怖い猫たちがたくさん登場する。緻密な描写に繊細な色彩をほどこした作品群は見応えたっぷりだ。絵本や書籍の挿絵や装画のほか、近年は企業とのコラボレーション作品を発表するなど多岐にわたる活動を展開する石黒だが、同展では、ぬいぐるみ作家の今井昌代との特別展示や、雅太郎玩具店による『いもうとかいぎ』モチーフの新作にも注目したい。また、同展の会場構成は西村美江子(Ⓒ+αdesign)が担当する。一般的な文学館の静かなイメージを覆す世田谷文学館の企画展の展示は、原画のもつ風合いとともに、実際に会場に足を運ばなければ得られない体験となるだろう。ぜひ、石黒の描く魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)するあやかしの世界を、会場で楽しみたい。なお、夏休み期間中(7月22日〜8月31日)は、文学館の1階サロンに、石黒の絵本『どっせい!ねこまたずもう』をモチーフにしたメディアアート作品が展示される予定だ。こちらのシーズン展示『どっせい!ねこまたずもう~夏場所~』は、入場無料となっている。<開催情報>『石黒亜矢子展 ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ』会期:2023年4月29日(土・祝)〜9月3日(日)会場:世田谷文学館2階展示室時間:10:00~18:00(入場、ミュージアムショップは17:30まで)休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休)料金:一般 1,000円、大高・65歳以上600円、中小300円(5月10日は無料、5月12日は65歳以上無料)公式サイト:
2023年04月25日障害児向けの絵本作家として活動しているしょうじあいかは、2023年3月に「全国の障害児施設へ自作絵本を配るクラウドファンディング」を実施し、初期の目標金額389%を達成。この度、クラウドファンディング成功を足がかりに、4月1日に障害児支援を目的とした絵本屋サイト『絵本屋だっこ』をオープンしました。URL: 絵本屋だっこに掲載中の絵本■絵本作家しょうじあいかとは・北海道在住の3児の母で、長男が重症心身障害児・保育士、幼稚園教諭、教員免許、カウンセラー資格等を保有・言語理解が難しい息子でも楽しめる絵本をつくりたいと、2022年から障害児向けの絵本づくりをスタート「自作絵本を障害児施設に配りたい」という夢のため2023年2月~3月に挑戦したクラウドファンディングは、400%に迫る達成率で成功をおさめました。4月より全国の施設へ絵本約2,000冊を配布していきます。実施した絵本クラファンまた「絵本づくりを少しでも障害児支援につなげたい」という思いから、クラウドファンディングと同時進行でサイト『絵本屋だっこ』の立ち上げ準備をしてきました。しょうじあいかの絵本の売り上げは、全額、障害児支援のための寄付にします。■絵本屋だっこの取り組み・絵本の売り上げを障害児のための寄付に・障害者アーティストのイラストを絵本にし、売り上げはアーティストに全額還元・一部絵本の売り上げをもとに障害児施設等へ絵本を配布絵本づくりをとおして、インクルーシブな社会の実現へ寄与できればと考えています。■絵本屋だっこの絵本ジャンル・重い障害があっても楽しめる絵本・障害があってもなくても楽しめるインクルーシブ絵本・障害者アーティストの作品を使用した絵本・障害への理解を広める絵本・英語版絵本■絵本の購入はAmazonから絵本屋だっこ制作の絵本はすべてAmazonからご購入いただけます。(AmazonのKDPにより出版)※HPの購入ボタンを押していただくと、それぞれの絵本のAmazon販売ページに遷移します。■読み聞かせ動画も無料公開絵本の内容を知っていただくため、絵本屋だっこでは全作品の読み聞かせ動画を公開中です。▼しょうじあいか【障害児向け絵本作家】絵本屋だっこ ■今後は法人化も検討現在は個人事業として運営していますが、書店への絵本流通や図書館や海外への絵本寄付など、より幅広い活動のため、今後は法人化(出版社化)も検討しています。・公式サイト ・絵本屋だっこInstagram ・公式LINE ・しょうじあいかInstagram 絵本屋だっこチラシ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月07日詩人・谷川俊太郎の仕事から絵本に焦点を当てた展覧会『谷川俊太郎絵本★百貨展』が4月12日(水)〜7月9日(日)、PLAY! MUSEUMで開かれる。1952年に詩集『二十億光年の孤独』でデビューして以来、詩だけではなく、ラジオドラマの台本や記録映画の脚本、歌の作詞、翻訳など言葉によるさまざまな作品を生み出してきた谷川俊太郎。そのなかで「最も自分に向いてると思ったのが絵本」だという。「言葉だけの詩と違って写真や絵が伴うと世界が一挙に広がるし、具体的になる、そこに魅力を感じて絵は描けないけれど、まず何をどう扱うかという絵本のコンセプトを考えて、限られたページ数の中で各場面をどういうイメージで組み合わせるか、また言葉と絵や写真が一緒になることでどんな新しい世界が生まれるかなど、詩を発想するのとは次元の違う興奮がありました」(谷川)。絵本作りは1960年代から本格化し、和田誠、堀内誠一、長新太、タイガー立石、皆川明、tupera tuperaなど多彩なクリエイターと共作している。『まるのおうさま』(絵・粟津潔)などの認識絵本、『もこ もこもこ』(絵・元永定正)などのナンセンス絵本、『へいわとせんそう』(絵・Noritake)のような考える絵本、『かないくん』(絵・松本大洋)などに見られる「死」の表現。それら多種多様な絵本を同展では「百貨店」と名付けた。選び抜かれた約20冊の絵本の世界を、アートディレクター、映像作家などさまざまなクリエイターたちが、朗読、アニメーション、インスタレーションなどの形で表現する。そのほか、谷川さんが“すきなもの”に唐突に遭遇する新作『すきのあいうえお』を発表。また、PLAY! SHOPでは、「言葉をもちかえる」とテーマに、「言葉を着る」アパレル、「言葉を食べる」食品などグッズも販売される。いろいろな形になって現れる “谷川さん”の言葉の世界へ出かけよう。<開催情報>『谷川俊太郎絵本★百貨展』会期:2023年4月12日(水)〜7月9日(日)※会期中無休会場:PLAY! MUSEUM時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)料金;一般1,800円、大学1,200円、高校1,000円、中小600円※立川割あり、お土産付き公式サイト:
2023年04月04日年少のとき、絵本にあまり興味がなかった次男。子ども園での読み聞かせに集中できず、連絡帳にその旨を書かれてしまいました。私は、興味のない本を読むことを強制したくはないけれど、一方で、ストーリー性のある絵本に触れ、想像力を豊かにしてほしいとも考えていました。そんな私に担任の先生がアドバイスをくれました。そしてそれを実行してみると……!? 図鑑にしか興味のない次男次男が子ども園の年少のときの話です。園生活にも慣れてきた、5月下旬のある日のこと、連絡帳に「◯◯くんは、絵本タイムにはあまり関心がないようで、友だちに話しかけたり、おもちゃで遊んだりしています」と書かれていました。 わが家では、毎晩寝る前に読み聞かせをしているのですが、当時次男が好んでいた本の大半は、たしかに図鑑や何か指定された物を見つけるといった、読み聞かせるのにはふさわしくない物でした。ただ、当時の私は「そのうちストーリー性のある絵本にも興味が出てくるだろう」と、楽観視していたのです。 強制はしたくないけれど…しかし、それから約半年後、また連絡帳に「楽しさを感じてもらえるよう、工夫しているつもりなのですが、絵本タイムはどうしてもそわそわしてしまいます。」と書かれてしまったのです。私は工夫してくださっている先生方に申し訳ないと思いつつも「本人の興味がある本を読んであげるのが一番良いと思うので、わが家では図鑑の読み聞かせをしています」と返信しました。 本人が興味のない絵本を読み聞かせるのは、本人にとっても、それを聞いてもらえない親にとっても、ストレスになると感じていたからです。ただ「本当は、想像力が豊かになるような、ストーリー性のある絵本を選んでほしいと思っています」とも付け加えました。 先生がくれたアドバイスとはすると先生は「たしかに図鑑などでは、お話のイメージが広がらないかもしれませんね。時間が許せば、そうした図鑑などに加え、ご両親おすすめのストーリー性のある絵本も読んであげるといいかもしれません」とアドバイスしてくれました。 また、次男のクラスにほかの保護者の方が読み聞かせに来たときに、珍しく集中して見ていたという絵本も教えてくれました。私はこれを聞き、「それなら次男も興味を示してくれるかも」と思ったため、さっそくそのシリーズの本や、次男が好きな恐竜や昆虫が出てくる図鑑以外の本を、図書館で借りて読み聞かせることに。 長めの絵本も読めるようにするとその約1週間後、連絡帳に「お母さんの願いが通じました! 読み聞かせのときに、一番前で見て『おもしろかった!』と言ってくれましたよ」と書かれていたのです。私はそれを聞き、その後も同様の方法で、読み聞かせを続けるようにしました。 すると次男は次第に、昔話のような長めの物語でも、最後まで集中して聞いてくれるようになったのです。ストーリー性のある長めの絵本だとしても、本人が少しでも興味のある物が出てくれば、徐々に楽しめるようになる、ということがわかった出来事でした。 ほかの保護者の方が読み聞かせをしたとき、絵本に興味を示した次男のわずかなサインを見逃さず、また、絵本が好きになるかもしれないという可能性を捨てず、根気強くアドバイスをしてくださった先生に、心から感謝しています。これからも息子たちのそのときどきの興味を見逃さず、心や想像力を豊かにする絵本を選んであげたいと思います。 イラストレーター/ねね著者:今岡めい7歳と4歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
2023年02月07日せなけいこの絵本『ねないこだれだ』や、馬場のぼるの絵本『11ぴきのねこ』シリーズなど、ロングセラー絵本をモチーフにした、缶入りメモが新登場。“ロングセラー絵本”モチーフの全12種類展開されるのは、ロングセラー絵本を題材にした全12種類の“缶入りメモ”。せなけいこ作品の『ねないこだれだ』『ふうせんねこ』『いやだいやだ』と、馬場のぼる作品『11ぴきのねこ』シリーズがモチーフとして選ばれており、いずれもカラフルな丸缶に、絵本でお馴染みのキャラクターたちをデザインしているのが特徴だ。また缶の中には、各作品と連動したキュートなサークルメモをセットに。ひとつの缶につき、2種類のメモ(各25枚)をつめこんでいるので、気分にあわせて使い分けを楽しむこともできる。小物入れとしてもOK!メモを使い切った後も、クリップやヘアピンなどを収納する小物入れとして活用できるのもGOOD。価格は、ひとつ715円で販売される。【詳細】・S/N缶入メモ全6種類 各715円・11N缶入メモ全6種類 各715円発売日:2023年1月24日(火)販売先:全国の文具・雑貨店、学研ステイフル公式オンラインショップほか
2023年02月02日絵本・日本プロジェクト(会長:高橋 小織・株式会社隆文堂 代表取締役会長)は、2021年の春より「絵本専門士が選ぶ『逢えない誰かに贈る絵本』フェア」を企画。毎春、全国の書店にフェア開催の提案をしてまいりました。コロナ禍で自粛生活が続いた2021年~2022年の春に展開した「逢えない誰かに贈る絵本」に代わり、第3回目となる本年度は「逢いたい誰かに贈る絵本」と改称し、パワーアップした企画を2023年春までお届けしています。当企画では、107名の絵本専門士とあわせて、人気絵本作家の荒井良二さんとえがしらみちこさんにも絵本を選定していただいています。■「絵本専門士が選ぶ『逢いたい誰かに贈る絵本』フェア」企画の背景絵本・日本プロジェクトは、2010年国民読書年に「絵本を贈り、贈られる生活文化を創造するため」に結成されました。以降、出版業界の各社で働く女性社員をプロジェクトメンバーとして、地域の書店とタイアップし、地域の子どもたちが本とふれあえるイベントを毎年開催してきました。イベントは、2020年からはコロナ禍のため中止を余儀なくされていますが、このような時だからこそ、常に“つながり”を大切にして活動してきたプロジェクトの原点に立ち返り、絵本の知識を豊富に有する全国の「絵本専門士」(*)の協力を得て、書店店頭で展開する絵本フェアを企画・提案しています。(*)「絵本専門士」は国立青少年教育振興機構が実施する養成講座を修了し、絵本専門士委員会にて認定された絵本のエキスパートです。2014年のスタートから現在まで、全国で約490名が活躍しています。■「絵本専門士が選ぶ『逢いたい誰かに贈る絵本』フェア」について第3弾となる今回のフェアには、人気絵本作家の荒井良二さん、えがしらみちこさんが選書メンバーに加わり、作家のおふたりと107名の絵本専門士の皆さんがそれぞれに贈りたい大切な人をイメージして、24冊を選びました。フェア期間中は、選書者の心のこもったコメント入りPOPが店頭に掲示されます。当フェアは2022年11月からすでにスタートしており、春の参考書等の商戦が始まるまで各書店の都合にあわせて自由にお取り組みいただけます。実施時期が比較的自由で、店舗にある作品とあわせて展開でき、対象が子どもたちだけではなく幅広いため、絵本を多くの方に紹介できると好評です。■概要企画名 : 「第3回 絵本専門士が選ぶ『逢いたい誰かに贈る絵本』」展開期間: 2022年11月~2023年春(バレンタイン、卒業・入学ほか、別れと出会いの季節)規模 : 選定絵本総数 24冊全国で活躍する絵本専門士107名が選んだ20冊絵本作家2名(荒井良二さん、えがしらみちこさん各2冊)企画対象: 子どもから大人まで詳細 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月31日長男が生後7カ月のころから始めた絵本の読み聞かせ。しかし成長に伴い、長男は絵本への興味が薄れていき……。そんなある日、子育て支援センターの先生から意外なアドバイスをもらいました。それを実践し、長男が絵本好きになっていった体験をご紹介します。 絵本への興味が薄れていく長男わが家では長男が生後7カ月のころから、絵本の読み聞かせを始めました。きっかけは私の友だちが長男に絵本をプレゼントしてくれたこと。最初はカラフルな絵本に興味津々で、何回も読み聞かせてあげました。 しかし長男は成長するにつれ活発になっていき、1歳半のころには絵本を読むよりとにかく体を動かして遊ぶことのほうが好きになったようでした。読み聞かせをしてもすぐにペラペラとページをめくってしまうのです。絵本を好きになってもらうにはどうしたらいいのか、私は頭を悩ませていました。 先生からもらった意外なアドバイスそんなある日、私と長男は子育て支援センターの読み聞かせのイベントに参加しました。このときもやはり、先生が読み聞かせてくれる絵本には見向きもせず、別のおもちゃで遊んだり走り回ったりしている長男。 私はイベントのあと、子育て支援センターの先生に「どうしたら絵本を読んでくれるようになりますか」と聞いてみました。すると先生は、「子どもにはそれぞれのタイミングがありますから、無理に読ませなくても大丈夫です。まずは寝る前だけ読み聞かせをしてみるのはどうでしょう」とアドバイスをしてくれました。私は「寝る前だけでいいの?」と少し疑問に思ったものの、さっそくその日の夜から実践してみることにしたのです。 アドバイスを実践した結果…そしてその日の夜、寝室に行くときに「◯◯ちゃん、好きな絵本持っておいで〜」と声をかけてみました。すると寝るときは寝室に行くということが理解できているからなのか、長男はすんなりと絵本を持ってきたではありませんか! その後数日間は読み聞かせをしてもあまり聞いていない様子でしたが、これを毎日繰り返しているうちにだんだん聞いてくれるようになったのです。 寝室にはおもちゃを置いていないので、絵本だけに集中できたのかもしれません。そして同時に「絵本を読む=そのあとは寝る」というパターンが身につき、寝つきも良くなりました。 この「寝る前だけの読み聞かせ」を続けた結果、長男は寝る前以外の時間でも「これ読んで〜」と何回も絵本を持ってくるぐらい絵本好きになりました。次男も1歳ぐらいからこの習慣を身につけ、今も毎日私と夫で分担して2人に読み聞かせています。絵本の読み聞かせは、子どもにとって無理のない形でするのが良いと感じた出来事でした。 作画/きょこ監修/助産師 REIKO著者:今岡めい6歳と3歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。
2023年01月28日ロングセラー絵本『めがねうさぎ』シリーズの新作文具・雑貨が、2023年1月24日(火)に全国書店や文具店ほかで発売される。人気「めがねうさぎ」シリーズの新作文具&雑貨絵本作家・せなけいこの作品を題材にした、新作ステーショナリーや雑貨アイテムが登場。今回のモチーフに選ばれたのは、『めがねうさぎ』『おばけのてんぷら』などで知られる、人気「めがねうさぎ」シリーズ。作品お馴染みの“うさこ”を主役に、毎日の生活を彩るカラフルなメモやキーホルダーなどが展開される。“まるで絵本”のようなメモ注目は、ページの端をぱらぱらすると、うさことおばけが動き出す「ぱらぱらメモ」。まるで絵本の1シーンを見ているようなキュートなメモは、ちょっとしたギフトにもぴったりだ。ラインナップは、「おばけのてんぷら」「めがねうさぎ」の2種のデザインを揃えている。コミック風のマスキングテープ透明タイプのマスキングテープは、まるでコミックのように絵柄が変化していくのがチャーミング。手で簡単にちぎれる仕様なので、封止や手帳のデコレーションとして楽しむのもおすすめだ。うさこやおばけをモチーフにした全4種を展開するので、気分にあわせて使い分けするのもGOOD!コインケースや手ぬぐいなどそのほか、うさこの顔をモチーフにしたコインケースや、綿100%のてぬぐい、アクリルキーホルダーといった雑貨アイテムも充実。思わず揃えたくなるラインナップが集うので、原作ファンの人は是非お見逃しなく。【詳細】「めがねうさぎ」シリーズ発売日:2023年1月24日(火)展開:全国の書店、文具店、百貨店、学研ステイフル公式オンラインショップ※一部取り扱いのない店舗あり。※公式オンラインストア(学研ステイフル 楽天市場店)では、1月13日(金)より予約スタート。アイテム例:・S/Nぱらぱらメモ 全2種類 各550円・S/Nコインケース 全2種類 各1,650円・S/N透明マスキングテープ30W 全4種類 各550円・S/Nてぬぐい 全2種類 各1,078円・S/Nブック型付箋 全2種類 各528円・S/N和紙一筆箋 全2種類 各462円・S/Nアクリルキーホルダー 全2種類 各880円・S/N絆創膏 全1種類 各550円
2023年01月20日シルバニアファミリー初の写真絵本『シルバニアファミリーいつもそばにいるよ』が、全国書店で発売。「シルバニアファミリー」が写真絵本に1985年にエポック社から生まれた「シルバニアファミリー」は、さまざまな動物のファミリーが夢あふれる村で暮らす様子を再現したドールハウス玩具だ。今回はそんな「シルバニアファミリー」の世界観を詰め込んだ写真絵本が、講談社から初登場。美しいシルバニア村の風景写真と共に、家族や友達に対する温かなメッセージを綴った“癒し満点”の一冊に仕上げている。書籍の中では、近年人気を集める「赤ちゃんシリーズ」をはじめ、キャラクターたちが助け合うキュートな写真作品も。また巻末では、シルバニアファミリーの「誕生日」やそれぞれの「お気にいりの遊び」を紹介するプロフィールコーナーも掲載するなど、ファン必見のコンテンツも含まれている。ページをめくるたびに優しい気持ちになれる写真絵本は、大人へのギフトにもぴったり。価格は1冊1,320円となっている。【詳細】『シルバニアファミリーいつもそばにいるよ』1,320円発売日:2022年11月30日※書店によって発売日が異なる場合あり。仕様:オールカラー/72ぺージ発行:講談社展開:全国の書店、ネット書店
2022年12月05日2022年2月2日生まれの双子の画家「カイム&ハアス」をプロデュースする合同会社デイライトサンライズ(所在地:東京都中央区、代表:清水 ゆか)は、カイム&ハアスが作画を担当した「赤ちゃんが描いた絵本」を2022年11月11日に出版したことをご報告いたします。赤ちゃんが描いた絵本■0歳双子の画家「カイム&ハアス」について2022年2月2日生まれの0歳。生後3ヶ月で描いた絵がアートコンテストで入賞。大人には思いつかないようなユニークな技法で絵を描いています。これまでに制作した絵画は40点以上。お絵描きが大好きな赤ちゃんです。カイム&ハアスのメインビジュアル■「赤ちゃんが描いた絵本」について「赤ちゃんが喜ぶ!赤ちゃんが作った赤ちゃんのための絵本」をコンセプトにしています。赤ちゃんが大好きな色、形、音が詰まった1冊です。テレビにも出演する弱冠0歳の双子の画家カイム&ハアスが作画を担当。彼らの絵本作家デビュー作です。作品例■画集としても楽しめます「芸術に年齢は関係ない」ことを彼らの作品は発信しています。双子の画家として生後2ヶ月から作品作りを始めた2人。受賞歴もあり海外でも活動中の2人の作品を新作含め9点掲載。画集としても楽しめます。絵画制作中の2人■出産祝い・プレゼントにも最適絵本は0~2歳の赤ちゃん向けです。出産祝いやお誕生日のプレゼントにも最適な1冊です。【書籍概要】タイトル : 赤ちゃんが描いた絵本発売日 : 2022年11月11日ペーパーバック: 37頁ISBN-13 : 979-8363165399寸法 : 18.21×0.23×20.6cm価格 : ¥1,320(税込)※Kindle(電子書籍)も同時発売(¥税込300)■絵本が購入できる場所 ※トップページで、ペーパーバック:「赤ちゃんが描いた絵本」/電子書籍:「赤ちゃんが描いた絵本 Kindle」で検索可能■原画(NFT)が購入できる場所日本で購入:ユニマ 世界で購入:Open Sea 2人の絵画を使ったグッズオフィシャルショップ「カイム&ハアス」 ■カイム&ハアス 公式サイト・インスタグラム 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月30日娘が生後6カ月ごろのこと。お昼寝も夜も、娘の寝かしつけには絵本を読んであげることが多々ありました。あお向けになった娘の脇に私は添い寝の形になり、絵本を読んで聞かせます。その読み聞かせで経験した、あわや大怪我に繋がるヒヤリなエピソードを紹介します。 読み聞かせで心地よく入眠娘は生後3カ月ごろまでは抱っこで眠ることが好きでしたが、徐々に抱っこだと不快になってきたようで、横になって添い寝をすることで安心して眠りにつくようになりました。 生後6カ月ごろになると、絵本を読み聞かせると興味を持って喜んで見てくれて、読んでいるうちに次第にウトウトするように。最終的には指しゃぶりをして気持ちよく眠るのでした。 私がウトウトしてしまい…ある日のお昼寝のとき読み聞かせをしてあげていたところ、私のほうが先に眠気がきてしまいました。ウトウトしては眠気を振り払って読んでいましたが、ついに気が遠のいてしまいました。その拍子に、持っていた絵本を落としてしまったのです。 あお向けで添い寝の状態だったので、絵本が落ちたのは私と娘の顔の上! 顔に絵本が当たった衝撃でハッと目覚めた私は、娘の目のあたりに絵本の角が当たってしまったことに気づき、大慌て! 急いで目の中が傷ついていないか確認しました。 急いで眼科へ目の中を見てみましたが、傷ついているかどうかよくわかりませんでした。娘は絵本が当たったときは少し泣いたもののすぐに泣き止み、痛がる様子もありませんでしたが、後々になって炎症を起こさないか、私は最悪のことも考えて心配になってきたのです。そこで近くの眼科に行ってみることにしました。 眼科は娘にとって初めての経験。痛い思いをさせてしまわないかと親の私のほうが不安でドキドキでしたが、診察室に入って事情を説明すると医師が「そういうこともあるよね」と笑い飛ばしてくれたので、安心して診察を受けられました。結果は特に目の中が傷ついているということもなく、薬ももらわず帰ってくることができました。 読み聞かせのとき、私は少々疲れていたのかもしれません。しかし、ついウトウト……では済まされない大事故に繋がるような出来事。私は、気を付けなければと肝に銘じたのです。眼科は私自身もあまりかかったことがなかったのでドキドキしましたが、心配なときにすぐに診てもらうことで安心できてよかったなと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2022年11月16日千葉市美術館は、企画展「ブラチスラバ世界絵本原画展 絵本でひらくアジアの扉-日本と韓国のいま」を2022年11月12日(土)から12月25日(日)まで開催する。世界最大規模の絵本原画コンクール、日本&韓国に焦点「ブラチスラバ世界絵本原画展」(略称BIB=Biennial of Illustrations Bratislava)とは、スロバキア共和国の首都ブラチスラバで2年ごとに開催される世界最大規模の絵本原画コンクール。企画展「ブラチスラバ世界絵本原画展 絵本でひらくアジアの扉-日本と韓国のいま」では、2021年10月から2022年2月にかけてブラチスラバで開催されたBIB2021(第28回展)参加国の中から、近年数多くの受賞作家を輩出している日本と韓国にフォーカス。日本と韓国の作家による全出品原画作品や絵本、絵本が生み出され読者に届くまでの過程を取材した特集展示、グランプリ他、各受賞作家の作品をパネルと絵本により鑑賞することができる。日本と韓国の出品作家による原画&絵本見どころは、近年の活躍がめざましい日本と韓国の絵本の総特集。BIB2021では、日本のしおたにまみこが第3席に当たる金牌を受賞した他、韓国のイ・ミョンエと中国のチョウ・チョウが第2席に当たる金のりんご賞を獲得するなど、大躍進を見せている。BIB2021出品作品だけでなく、「うみだす」「そだてる」「とどける」「ひろがる」というキーワードのもと、作家・編集者・出版社を取材し各国の絵本文化も紹介していく。韓国のフレッシュな絵本文化韓国独自の新鮮な絵本文化にも注目だ。韓国での創作絵本の成り立ちは1980年代後半と比較的遅いものの、他国とは異なるフレッシュでパワフルな魅力に、2000年代から海外で高く評価され注目を集めている。会場では、特集「BIBからみる韓国の絵本」として14人の出品作家の絵本と約100点の原画を展示、日本では目にする機会の少ない韓国の絵本を実際に手に取ることができる。日本ならではのアナログ絵本原画BIB第1回展で瀬川康男の『ふしぎなたけのこ』がグランプリを受賞して以来、これまで多くの日本人受賞者を生み、長く続く絵本文化に根差した力のある作品を生み出し続けている日本。今日、世界的にもデジタルでの原画作品が多い中、日本のほとんどの絵本原画がアナログ技法で制作されていることから、特集「BIBからみる日本の絵本」では15人の出品作家の絵本と約70点の原画を展示する。また、BIB2021で金牌を受賞したしおたにまみこ『たまごのはなし』は、原画の他習作やラフ原稿、制作過程の展示を実施する。アナログ原画ならではの繊細なタッチや色を堪能できる。【詳細】企画展「ブラチスラバ世界絵本原画展 絵本でひらくアジアの扉-日本と韓国のいま」会期:2022年11月12日(土)~12月25日(日)休館日:12月5日(月)※休室日は11月21日(火)開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※入場受付は閉館の30分前まで会場:千葉市美術館住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8観覧料:一般 1,000円(700円)、大学生 700円(560円)、小・中学生、高校生無料※障害者手帳所持者とその介護者1名は無料※( )内は前売り、市内在住65歳以上の料金※前売券は千葉市美術館ミュージアムショップ、ローソンチケット(Lコード:32248)、セブンイレブン(セブンチケット)、千葉都市モノレール「千葉みなと駅」「千葉駅」「都賀駅」「千城台駅」の窓口にて11月11日(金)まで販売(11月12日(土)以降は当日券販売)。※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額※本展チケットで7階「新収蔵作品展」、5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」も鑑賞できる。■韓国の出品作家イ・ソヨン、イ・ミョンエ、オ・セナ、キム・ジヨン、キム・セジン、クォン・ジョンミン、コ・ジョンスン、サイダ、ジウン、ジャン・ヒョンジョン、ジョン・ミファ、チョ・ミザ、パク・ヒョンミン、ハン・ビョンホ■日本の出品作家あべ弘士、荒井真紀、荒井良二、飯野和好、うえだまこと、きくちちき、しおたにまみこ、スズキコージ、田島征三、たじまゆきひこ、舘野鴻、中島真典、降矢なな、松本大洋、ミロコマチコ【問い合わせ先】千葉市美術館TEL:043-221-2311 (代表)
2022年11月04日株式会社 福音館書店(代表取締役社長:佐藤潤一)は、世界的ピアニストのフジコ・ヘミングさんと詩人・絵本作家の石津ちひろさんの初のコラボレーション絵本『ねことワルツを』を11月9日に発売します。『ねことワルツを』表紙見開き1見開き2『ねことワルツを』は、世界的なピアニストとして活躍するフジコ・ヘミングさんと、詩人・絵本作家・翻訳家として多くの人気著作がある石津ちひろさんが初めてコラボレーションした絵本で、猫への愛情を、早口ことばや韻を踏んだ詩で表現した石津ちひろさんの文と、フジコさんの温かみのある絵が合わさった、情感豊かな作品です。本作は、当社の編集者がフジコさんのドキュメンタリー番組を見て、その中で紹介されていたフジコさんの描いた絵に魅了されたことがきっかけとなり、企画がスタートしました。フジコさんと同じく、猫好きであった石津ちひろさんが練り上げた文に対して、世界中を忙しく飛び回るフジコさんは、少しずつ絵を描いて下さり、12年の歳月を経てついに完成にこぎつけました。装丁を手がけたのは、様々なフィールドにおける数々のデザインで高い評価を受け続ける、デザイン事務所「コズフィッシュ」の祖父江慎さんと藤井瑶さんで、詩情豊かな本作にふさわしい美しい装丁の作品に仕上げました。当代一流の作家、ピアニスト、デザイナーたちの手が結集し、12年越しに生まれた美しく情感豊かな絵本を、ぜひお楽しみ下さい。■作品概要書名 : 『ねことワルツを』著者 : フジコ・ヘミング 絵/石津ちひろ 文装丁 : 祖父江慎+藤井瑶(コズフィッシュ)発売日 : 2022年11月9日定価 : 2,420円 (税込)サイズ : 22×17cmページ数: 48ページ<内容紹介>猫への愛情を表現した石津ちひろさんのことばに、フジコ・ヘミングさんが心温まる絵で応えました。早口ことばあり、韻を踏んだ詩があり……。二人の初コラボ作品です。『ねことワルツを』表紙■フジコ・ヘミングさんプロフィールフジコ・ヘミングさんピアニスト。本名、ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ。スウェーデン人の父と日本人の母のもと、ベルリンに生まれる。5歳でピアノを始め、10歳でレオニード・クロイツァーに師事。東京芸大卒業後、28歳でベルリン音楽学校に留学。ウィーンではパウル・バドゥラ=スコダに師事。レナード・バーンスタインやブルーノ・マデルナに才能を認められるが、聴力を失うアクシデントに遭遇。日本に帰国後の1999年、NHK「フジコ あるピアニストの軌跡」が大反響を呼び、デビューCD「奇蹟のカンパネラ」が200万枚を超える大ヒット。以降、世界各国で演奏活動をおこなっている。絵を描くのも好きで、小さい頃から描き続けている。著書に『フジコ・ヘミング 14歳の夏休み絵日記』(暮しの手帖社)、『永遠の今』(CCCメディアハウス)など多数。被災者や動物などの支援活動も続けている。■石津ちひろさんプロフィール石津ちひろさん愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家、詩人として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。絵本に『くだもの だもの』『おやおや、おやさい』『おかしな おかし』『どきどきキッチンサーカス』(以上、福音館書店)、『バレエのおけいこ』(ブロンズ新社)。訳書に『あおのじかん』(岩波書店)、『マイロのスケッチブック』(鈴木出版)など多数。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月01日食育がテーマの絵本 01お口に入った食べ物がたどる道を楽しく解説『たべもののたび』『たべもののたび』 作:かこさとし(童心社)対象年齢:4歳くらいから「食べものがお口の中に入ったあと、いったいお腹のなかでどんな旅をするのでしょう? 黄色い栄養かばんを持った食べ物たちは、口のトンネル、広い胃袋公園、小腸ジェットコースター、など、子どもの遊び場に見立てた消化器官を経て、どこでどう栄養になり、どう排泄されるのか。その様子を身近な言葉で遊びのように説明しています。見えない体の中に興味を持った小さいお子さんはもちろん、高学年での学習にも役立つはず。ずっと読み継がれている『かこさとしからだの本』シリーズの第2巻。です・ます調の日本語も美しいです」食育がテーマの絵本 02食べ物の音に着目してみよう『おいしい おと』『おいしいおと』 文:三宮 麻由子 絵:ふくしま あきえ(福音館書店)対象年齢:3歳くらいから「幼児期、そろそろおはしを使う子もいるでしょう。ますます食べ物に興味を持つ時期に、ちょっと目を閉じて聞いてみましょう。白ごはん、ワカメ、プチトマトにカボチャ。今お口に入れたものは、どんな音がするかしら? カコッ ホッ カル カル……。ポホッ モワーン ムッチ ムッチ……。ああ、ほんと! 食べ物が口の中で響かせるリアルな音に納得。読み手は少しばかり練習が必要かもしれませんが、愉快な音も子どもたちは大好き! 楽しくなって食欲も湧きやすい。三宮麻由子さんにしか描けない聴覚の世界が素晴らしい作品です」食育がテーマの絵本 03苦手なものを工夫して食べるお話『ぜったいたべないからね』『ぜったいたべないからね』作:ローレン・チャイルド 訳:木坂 涼(フレーベル館)対象年齢:3歳くらいから「野菜どころか、お肉もパンも、何にも食べてくれない、という子もいるでしょう。偏食を無理に直そうとするのはよくないと言われていますが、ちょっとしたきっかけで食べてくれるのなら、それに越したことはありません。まずは、この作品でお試しあれ。こちらの女の子、偏食ぶりは半端ありません! お兄さんも呆れるほどに、ニンジンや豆はもとより、子どもが好きそうなソーセージもバナナも、絶対食べないからね、と言い張るんです。そこで、賢いお兄さんは、とある戦略を思いつきます。さあ、頑固な妹は? そしてこれを読んだお子さんは? 写真と絵のコラージュがユニークで、ウィットに富んだ素敵な作品です」食育がテーマの絵本 04食器と仲良くなれば食欲アップ!?『おさじさん』『おさじさん』 文:松谷 みよ子 絵:東光寺 啓(童心社)対象年齢:0歳くらいから「赤ちゃんに食べさせるのはひと苦労。お口をきっちりすぼめたままだったり、そっぽむかれたり、最後にはスプーンを弾かれたり。そんなときにぜひ! おやまをこえて、のはらをこえて……、姿を現したのは『おさじさん』。可愛いうさぎさんの『ぼく』のところにやってきます。小さい子が、無理なく食に関心を向けられるよう、やさしく、楽しくお話が進んでいきます。作者の言葉は声がけのヒントになるので、ぜひ試してみてはいかがでしょう。もしかしたら、自分も同じものを持っている、と誇らしげに『myおさじ』を見せてくれるかも? 松谷みよ子さんの赤ちゃん向け絵本シリーズ一冊です」食育がテーマの絵本 05食と体の関係について学べる!『はらぺこさん』『はらぺこさん』 作:やぎゅう げんいちろう(福音館書店)対象年齢:5.6歳くらいから「お腹がすいて、ぺっこぺこ! そんな『はらぺこさん』になるときって、どんなとき? たくさん遊んだあとや、おいしい匂いをかいだとき。そうなるとパワーが出なくなったり、気持ちが悪くなることもありますよね。みんなの気持ちに寄り添ったあと、頭の中にある『のう』の仕組みや、体が燃料を必要として動いていることなど、科学的な説明を小さい子向けに砕いて書いてくれています。食欲そそるコロッケや餃子、お友達の笑顔などの写真も織り込んで飽きさせません。いわゆる『おねえさん』ぽくない『おねえさん』や、お料理するお父さんなども、手垢がつかない所以でしょう」食育がテーマの絵本 06食べ物の役割を簡単な言葉で解説『もったいないばあさんの いただきます』『もったいないばあさんのいただきます』 作:真珠 まりこ(講談社)対象年齢:3歳くらいから「絵本界の名物ばあさんといえばこの人です! 『もったいないばあさん』シリーズの『もったいないばあさんのいただきます』は、食べ物を粗末にするといつもの頑固ばあさん口調で、『もったいない』と、子どもたちに戒めてくれる一冊。『じょうぶになるよ』『おおきくそだつよ』『きもちよくすごせるよ』と、ギロリ。ビタミン、タンパク質、ミネラルなど、栄養学の基本となる食べ物の役割を小さい子に簡単な言葉で伝えてくれます。ばあさんに睨まれながらも、その姿にほっこりするのも魅力です」食育がテーマの絵本 07さまざまな種類の野菜を知ることができる『おやおや、おやさい』『おやおや、おやさい』文:石津 ちひろ 絵:山村 浩二(福音館書店)対象年齢:2歳くらいから「『きょうは いよいよ マラソンたいかい』! だれが競争するのかと思いきや、野菜たち。ピーマン、トマト、ニンジン、といったお馴染み野菜だけでなく、ニンニク、パセリ、ラディッシュなどなど、いろいろな種類が登場します。『りっぱな パセリは つっぱしる』。『ラディッシュ だんだん ダッシュする』。それぞれの名称にゴロを合わせて、競技に参加する姿をリズミカルに書き出しているのがとても愉快です。野菜自体の絵もリアルなのにお茶目。さまざまな野菜に親しめ、語彙もどんどん増えるでしょう。さあ、意外や意外? 一等はだれでしょう! 」食育がテーマの絵本 08ダイズを使った食べ物が繰り広げる愉快なお話『ヘルシーせんたい ダイズレンジャー』『ヘルシーせんたい ダイズレンジャー』 作:やぎ たみこ(講談社)対象年齢:3歳くらいから「ここはダイズの畑が広がる『いそふらのくに』。みんな健康に暮らしていた矢先、とつぜん殿様からの変なおふれが!『だいずきんしれい』です。人々は困り果てました。そこでわれらの力をみせてやる! とダイズたちは戦士の姿に変身し、ダイズ由来の食べ物がどんなにおいしいか知らしめようとします。栄養素を時代劇風の戦隊モノ化した、おもしろ絵本。おいしそうな、納豆、きなこ、ユバ、がんもを見るうちに食欲もそそられ、食べ物の名称も豊富に。イソフラボンやプロテインといったちょっと難しい用語も覚えられ、その役目もちゃんと理解できるでしょう。そして、殿様は……? お楽しみです」食育がテーマの絵本 09調理される生き物への感謝が生まれる!『おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで』『おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで』 文:おかだ だいすけ 写真:遠藤 宏(岩崎書店)対象年齢:5歳くらいから「お魚好き、お寿司好きにはこれ! 寿司職人による、こだわりの食育写真絵本。自分で魚を釣り、自分でさばき、最後はお寿司にして、さあ召し上がれ! 生き物が食べ物になるまでのプロセスを子どもたちと一緒に楽しく体験します。キンメダイ、アナゴ、イカと、それぞれ生き物としての特徴も説明してくれ、驚きや発見もある展開で、食物連鎖も理解できる内容です。おもしろさがあり、食欲もそそられ、自分が生きていくために、たくさん命をもらっているという大切な学びがあり、さらには感謝の気持ちへと導いてくれます」食育がテーマの絵本 10心躍るカラフルな色使いが魅力的『ボードブック はらぺこあおむし』『はらぺこあおむし』 作:エリック・カール 訳:もりひさし(偕成社)対象年齢:2歳くらいから「赤ちゃんも惹きつけられる、何度読んでも飽きない名作中の名作。心躍るカラフルな色使い。簡単な数の感覚への導入。野菜や果物への興味。掻き立てられる食べることへの意欲。どきどきする仕掛け。はっとするサプライズ。どこをとっても素晴らしい。小さい子が何度も楽しめるよう、ページが痛みにくく、持ち歩ける小型のボードブック版がおすすめですが、少し大きくなったらより色彩が美しい大型版で、子どもにじっくりエリック・カールワールドに浸らせてみてはどうでしょうか」アンヌさんモデル・絵本ソムリエ。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2022年10月19日CONTENTS01【東京都】国立国会図書館 国際子ども図書館02【東京都】いたばしボローニャ絵本館03【東京都】三鷹市 星と森と絵本の家04【東京都】武蔵野市立ひと・まち・情報創造館武蔵野プレイス05【東京都】豊洲図書館06【東京都】北区立中央図書館07【神奈川県】大和市文化創造拠点シリウス08【神奈川県】海老名市立中央図書館01【東京都】国立国会図書館 国際子ども図書館明治から続く洋館で、国際的な文化と絵本に触れる写真:国立国会図書館日本初の国立児童書専門図書館である「国際子ども図書館」。美しいレンガ棟は、明治時代に帝国図書館として建てられた建物を保存・再利用している。絵本や読み物、知識の本を約1万冊集めた「子どものへや」は未就学児も楽しめると評判。世界の国や地域を理解するための本や、外国語に訳された日本の絵本などを集めた「世界を知るへや」は、学びを深めるきっかけになりそう。写真:国立国会図書館レンガ棟は建物自体が見どころでいっぱい。クイズを解きながら館内をめぐる低学年向けのクイズラリーも実施されている。写真:国立国会図書館ランチメニューや軽食が食べられるカフェテリア。天気がよい日は、屋外にあるテラス席もおすすめ!CHECK国立国会図書館 国際子ども図書館所在地東京都台東区上野公園12-49電話番号03-3827-2053開館時間9:30~17:00休館日月曜日、第3水曜日、国民の祝日・休日(5月5日のこどもの日は開館)、年末年始※最新情報はHPでご確認ください。★オムツ替え台や授乳スペース完備★毎週土曜14:10~、15:10~、子どものためのおはなし会を開催(4歳以上の子どもとその保護者が対象)★館内にカフェあり【東京都】いたばしボローニャ絵本館日本×イタリアの懸け橋! 国内外の珍しい絵本が集まる毎年イタリアで開催される、世界最大規模の児童書の見本市「ボローニャ児童図書展」のなかから、選りすぐりの絵本が年間200冊ほど寄贈される「いたばしボローニャ絵本館」。約100か国、70もの言語の海外絵本が3万冊近く所蔵されていて、気軽に世界中の文化に触れることができる。この絵本館が併設されている「板橋区立中央図書館」の児童向け書籍とあわせると、蔵書は約8万冊にのぼる。親しみ深い日本発の絵本も、英語だけでなくスペイン語やイタリア語など数カ国の翻訳版を手に取って読める。子どもたちも興味津々!絵本館のある「板橋区立中央図書館」は、2021年に移転リニューアルしたばかり。2、3階のテラスからは、隣接している「板橋区平和公園」の豊かな自然を楽しめる。CHECKいたばしボローニャ絵本館所在地東京都板橋区常盤台4-3-1電話番号03-6281-0560開館時間9:00~20:00休館日第2月曜、月末(祝休日の場合は翌平日)、12/29~1/4、特別整理期間★オムツ替え台や授乳スペース完備★毎月第1日曜、第3日曜14:00~外国語おはなし会を開催。ほか、おはなし会、かるがもおはなし会、映画会なども定期開催。★館内にカフェあり【東京都】三鷹市星と森と絵本の家古きよき日本家屋で、天体や宇宙、絵本と出合う国立天文台の豊かな森の中にある、大正時代の建物を保存活用した展示施設「星と森と絵本の家」。絵本や図鑑から赤ちゃん絵本まで常時 2,500 冊以上を展示しており、読書室や和室など好きな場所で絵本を楽しめる。本は「ほし」「ちきゅう」「もり」「しょくぶつ」「どうぶつ」「ひと・くらし」に分類。たくさんの絵本と自然に囲まれながら、ゆったりとした時間を過ごせる。壁掛け電話機やミシンなど、館内にある昔の道具に触れたり、中庭では竹馬や輪回しなど昔ながらの遊びを体験できる。1年ごとに天体、宇宙に関連した企画展を開催。絵本やしかけがたくさんあり、子どもの知的好奇心を育む。CHECK三鷹市 星と森と絵本の家所在地東京都三鷹市大沢2-21-3電話番号0422-39-3401開館時間10:00~17:00※2022年9月現在、時間を変更して開館。HPでご確認ください。休館日火曜、12/28〜1/4、メンテナンス日※蔵書の貸出しは行っていません(館内での閲覧のみ)★オムツ替え台や授乳スペース完備【東京都】武蔵野市立ひと・まち・情報創造館武蔵野プレイス緑に囲まれた、美しいデザインの駅近図書館武蔵境駅前、境南ふれあい広場公園内に隣接する「武蔵野市立ひと・まち・情報創造館武蔵野プレイス」は、おしゃれで開放的な空間が特徴的。地下2階から地上2階までの4フロアは、図書館以外にもさまざまな機能を持ち、連日多くの利用者で賑わう。2階は料理や子育て、健康、旅行などの日常生活に役立つ図書3万冊と、約4万冊の絵本・児童図書、20誌の児童向け雑誌が同じフロアにあるので、ママと子どもが一緒に読書を楽しみやすい。ゆったりとした空間の「こどもライブラリー」。真っ白な空間、広い天井、大きな窓があり、開放的な雰囲気。「おはなしのへや」では、小さな子どもや親子が靴を脱いで自由に本を読むことができる。CHECK武蔵野市立ひと・まち・情報創造館武蔵野プレイス所在地東京都武蔵野市境南町2-3-18電話番号0422-30-1905開館時間9:30~22:00休館日水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、図書館特別整理日★オムツ替え台や授乳スペース完備★館内にカフェあり【東京都】豊洲図書館豊洲のランドマーク施設で景色と読書を楽しむ豊洲シビックセンター内にある「豊洲図書館」は、江東区内外から人が集まる憩いの場。なかでも、地上9~10階に設置されているテラス席は、美しい眺望を楽しみながら読書ができると人気を博している。靴を脱いで上がり、自由な姿勢で絵本が楽しめる「キッズコーナー」や、遊びも楽しめる「おはなしのへや」もあるから、まるで自宅にいるようにリラックスしながら読書を楽しむことができる。「現代の里山」をコンセプトとした緑豊かなテラス席。11階にある「おはなしのへや」は、読書と遊びが楽しめる。CHECK豊洲図書館所在地東京都江東区豊洲2-2-18 豊洲シビックセンター9~11階電話番号03-3536-5931開館時間9:00~21:00、(日曜祝日、12/28は19:00まで)休館日毎月第3金曜(祝休日の場合は第3木曜)、12/29~1/4★授乳スペース完備(オムツ替え台あり)★施設内に飲食スペースあり【東京都】北区立中央図書館新旧調和のデザイン! 木のオモチャや布絵本も揃う北区内一の広さを誇る「北区中央公園」内にある「北区立中央図書館」は、1919年に建設された赤レンガ倉庫と新築部分が一体化した独特なデザイン。2階にある「こども図書館」には、6万冊を超える児童書や木のオモチャ、布絵本が揃う。おすすめの絵本リストも用意されているので、本選びに迷ったら図書館員の方に相談してみて。読み終わった後は、公園の遊具で遊んだり、芝生広場でのんびり過ごしても◎!ベビーベッドや授乳室のある「子育て情報支援室」には、赤ちゃんや小さい子ども向けの絵本が揃う。重厚感ある内観は、眺めて歩くだけでも楽しい!CHECK北区立中央図書館所在地東京都北区十条台1-2-5電話番号03-5993-1125開館時間月~土曜は9:00~20:00、日曜祝日は9:00~17:00休館日第1・3・5月曜、12/29~1/4、館内整理日、ほか※2022/12/14~2023/1/4は臨時休館★オムツ替え台や授乳スペース、給湯設備完備★おはなし会は、赤ちゃん・幼児・小学生・紙芝居にわけて毎月第3・第4土曜などに開催。(小学生は第3土曜のみ、紙芝居は第4土曜のみ)【神奈川県】大和市文化創造拠点シリウス全天候型の屋内広場あり!館内全域で本が読めるリラックス空間写真:株式会社エスエス加藤俊彦芸術文化ホールなどが一体となった文化複合施設「大和市文化創造拠点シリウス」内にある「大和市立図館」。「全館図書館」をコンセプトに、1~5階まで図書館の本を配置している。広い館内では飲み物を飲みながら本を読んだり、おしゃべりを楽しめるので、親子連れにぴったり! 3階の「こども図書館」は、子ども向けの本を取り揃えたフロア。親子の遊び場である屋内こども広場も併設されている。写真:株式会社エスエス加藤俊彦1~3階までが吹き抜けとなっている開放感のある空間にはカフェも併設。写真:株式会社エスエス加藤俊彦魅力的な遊具が揃う「屋内こども広場」なら、季節や天候に左右されずに思いっきり体を動かして遊べる。※新型コロナウイルスの感染対策のため、遊具の利用につき一部制限CHECK大和市文化創造拠点シリウス所在地神奈川県大和市大和南1-8-1電話番号046-263-0214開館時間3階:9:00~19:00、4・5階:9:00~21:00(日曜祝日は20:00まで)休館日図書館・屋内こども広場は12/31、1/1★オムツ替え台や授乳スペース完備★館内にカフェあり【神奈川県】海老名市立中央図書館モダンな建築美にうっとり!365日利用できる図書館写真:海老名市立図書館2015年にリニューアルした「海老名市立中央図書館」は、1階に併設されているカフェでコーヒーを片手に読書を楽しめる空間。4階中央スペースのドーム型の天井は、プラネタリウムのように天井に映る星空を眺めることができ、定期的に上映会が催される。また、4階には親子でゆっくり過ごせるキッズライブラリーと、テラスには汽車などの遊具もある。読み聞かせのほか、キッズ向けワークショップやベビーヨガなどのイベントも随時開催。写真:海老名市立図書館近代的でおしゃれな外観が特徴的。写真:海老名市立図書館キッズライブラリーのテラスにある遊具に、動き回りたい子どもも大満足!CHECK海老名市立中央図書館所在地神奈川県海老名市めぐみ町7-1電話番号046-231-5152開館時間9:00~21:00休館日無休※業務の都合、自然災害等により、一部営業時間、開館日の変更の可能性があります。★オムツ替え台や授乳スペース完備、ベビーカー貸出あり★館内にカフェあり初めて出合う絵本に心が躍ったり、読書の後はレジャースペースで遊んだり、素敵な空間に癒されたり、カフェで一休みしたり……素敵な図書館で思い思いの時間を過ごせそう。気になるスポットが見つかったら、ぜひ足を運んでみて!
2022年10月03日笑顔で世界をつなげる新しい絵本出版社、株式会社ラフコネクト(所在地:宮城県大崎市、代表取締役:後藤 大志)は、2022年9月3日(土)に親子対象イベント「みんなで絵本作家と笑う日 in南相馬」を開催いたします。当日は3名の絵本作家が登場し、絵本作家本人による絵本の読み聞かせをはじめ、参加型の紙芝居ステージ、絵描きゲームなどを行います。参加費は無料です。南相馬イベントプログラムラフコネクトHP ■絵本作家と楽しむ、絵本の世界ラフコネクトは、絵本が生みだす笑い(Laugh)を信じ、すべての人達を繋げる(Connect)新しい時代の、新しいカタチの出版社です。いま日本が抱える様々な社会的問題に対峙し、絵本を通じて社会的孤立のない社会の実現を目指しています。本イベントの特色は、普段なかなか接することができない絵本作家たちと直接交流できることです。ラフコネクトと作家がチームになり作り上げた他にはない絵本の数々、絵本作家たちの魅力や思いに触れながら、自ら読者に絵本の面白さを伝えていきます。絵本の読み聞かせから参加型のステージまで、小さなお子さんから大人の方まで楽しんでいただける内容になっています。絵本作家3人プロフィール写真■読者と絵本作家をつなぐ架け橋に絵本は、つくって終わりではありません。絵本をつくり、しっかりと読者に届けるまでを考え実行するのが、絵本作家の役割。ラフコネクトはそう考えています。2022年6月には、ラフコネクトから第1弾絵本として7タイトルの絵本を発売しました。出版するすべての絵本がおもしろいのは大前提ですが、絵本をつくっている絵本作家もおもしろい人達が集まっています。そのようなユニークな絵本作家と絵本の魅力を読者に伝える架け橋として、子どもたちが笑顔で楽しめるイベントを企画していきます。直近では、姫路文化学園姫路福祉保育専門学校と共同開催で、親子で絵本をつくるイベントを企画進行中です。今後も絵本を通じた様々なイベントを、全国で開催することを目標に活動してまいります。<イベント概要>「みんなで絵本作家と笑う日 in南相馬」◇日時 :2022年9月3日(土)第1部/10:30~11:30 第2部/12:30~13:30◇開催場所:ブライダル&ホテルラフィーヌ(福島県南相馬市原町区旭町2-29)◇定員 :午前午後20組ずつ(先着順)◇対象年齢:5歳~大人も可◇参加費 :無料◇内容 :絵本作家本人による絵本の披露/参加型の楽しい紙芝居ステージ/絵描きゲーム<出演絵本作家>◇保科 琢音(ほしな たくお)~絵本を書いて紙芝居を創って落語も喋る!ラフコネクト社長!~絵本「よぞらのおくち」・「たまちゃん」保科 琢音 プロフィール写真◇ごみた こずえ~物理を学んだ理系絵本作家!目指すは絵本界のニュートン!~絵本「おそらのいろってどんないろ?」・「すてきなせかいのはじまり」ごみた こずえ プロフィール写真◇稲葉 野々(いなば のの)~人生縦横無人の新人絵本作家!ラフコネクト絵本作家道場一期生!~絵本「くだものベッド」稲葉 野々 プロフィール写真※本イベントは、東北で活動する地域支援団体チームエンジェルスマイルより受託して実施いたします。■ラフコネクト 会社概要私たち、ラフコネクトは地方から絵本業界を変えていく出版社です。地方から全国に絵本を販売し、そして海外にチャレンジしていける企業を目指しています。当社は絵本作家がきちんと収入を得て、生計を立てていけるビジネスモデルを目指しており、絵本作家と共に成長していくベンチャー企業です。絵本作家に営業力を集中し売り込んでいく施策や、絵本作家がイベントを通じて読者と触れあうイベントを企画運営して、熱意ある絵本作家の開拓から絵本の販売を一環して行っていきます。会社名 :株式会社ラフコネクト(Laugh Connect Inc.)所在地 :〒989-6301 宮城県大崎市三本木桑折都松17-57(三本木シェアオフィスSunBrew内)設立年月:2021年5月13日役員 :代表取締役 後藤 大志取締役 社長 保科 琢音取締役 副社長 藤澤 りか事業内容:絵本の出版、オリジナル絵本の受託作成、絵本作家の育成YouTubeラフコネクトちゃんねる 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月30日サンライズパブリッシング株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:西潟 洸徳、以下 サンライズパブリッシング)のプロデューサー・水野 俊哉の最新刊『富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み』を、2022年7月30日に秀和システムより発売いたしました。富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み「ビジネス書の著者になれば、本業のブランディングや集客に役立つ!」「出版は最高の自己投資になる!」確かに、それは事実です。でも、その一方でヒット率0.001%という厳しい世界なのも、出版業界の現実。本を出しさえすれば、誰でも成功できるわけではありません。実際には、出版をきっかけに富豪になった人がいる一方で、本を出しても上手にビジネスに結びつけられず貧乏なままの人もいます。【富豪作家とは】・締め切りなのに南の島でバカンス中。・自分専用の編集者、ライターがいる。・投資やビジネスで数千万円から数億円の売上がある。・本業で儲かっているから印税は別にいらない。・普段の足はテスラ、カイエン、マカン、ゲレンデなどの高級車。・本を書いたらさらに本業の収入が上がった。【貧乏作家とは】・締め切りに遅れがち。・担当編集者に頭が上がらない。・収入は良い時で平均的なサラリーマンくらい。・本を書くためにアルバイトなど他の仕事を掛け持ち中。・常に自転車か徒歩で移動。・夢はいつかはベストセラー作家に。あなたはどちらを目指しますか?13年間、作家・プロデューサーとしてビジネス書業界で活躍してきた著者が、富豪作家になる方法を教えます。▼目次富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み 概要第1章 富豪作家、貧乏作家とは?第2章 富豪作家は○○である第3章 出版で人生が変わっちゃった人・水野俊哉の「富豪作家への道」第4章 富豪作家の秘密、教えます第5章 現代の富豪作家列伝▼水野俊哉 出版記念ウェビナー概要本書の出版を記念して以下日時にウェビナーイベントを開催します。水野 俊哉本人が富豪作家の秘密について、書籍には書けなかったこともお話しします。・開催日時(1)8月28日(日) 15:00~17:00(2)9月7日(水) 17:00~19:00・お申し込みフォーム ・お問い合わせMAIL: sunrise.pub.office@gmail.com 水野 俊哉出版記念ウェビナー▼水野俊哉(みずの・としや)プロフィール水野 俊哉1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富裕層専門コンサルタント。複数の会社に出資するエンジェル投資家でもある。ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。現在は自ら立ち上げた出版社でクリニック経営者、オーナー経営者、不動産投資家などの出版及びプロモーションのアドバイスなどを行っており、その活動は「出版ブランディング×Web」のクロスメディア「パブリア」に詳しい。著書は、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社)の他、『今すぐ本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門』『ベストセラーの値段 お金を払って出版する経営者たち』(秀和システム)など多数。●「出版ブランディング×Web」のクロスメディア パブリア ▼『富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み』概要発行 :秀和システム著者 :水野 俊哉発売日:2022年7月30日仕様 :四六版 280ページISBN :9784798067209価格 :本体1,650円(税込)Amazon : 楽天ブックス: ▼サンライズパブリッシング 会社概要会社名 : サンライズパブリッシング株式会社代表者 : 代表取締役 西潟 洸徳所在地 : 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティW22階URL : 事業内容: 富裕層向けコンサルティング、出版事業、文化人タレントプロデュース、各種WEBサイト運営 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月16日2022年7月15日、絵本作家の、あいはらひろゆきさんが亡くなったことが分かりました。61歳でした。かつて、あいはらさんが代表取締役を務めていた株式会社キャラ研によると、あいはらさんは同年6月27日に亡くなったといいます。あいはらさんが文章を担当した絵本シリーズ『くまのがっこう』は子供を中心に愛され、図書館や学校の図書室でも人気を博しました。くまのがっこう 公式ホームページ スクリーンショット子供が生まれたことをきっかけに、『くまのがっこう』シリーズを作ったという、あいはらさん。絵本に登場するくまのこたちに、笑顔をもらった人は多いようで、「思い出の絵本をありがとうございます」という感謝の声が続々と上がりました。今後も、幅広い世代の子供たちに、『くまのがっこう』シリーズは本を読む楽しさを教えてくれることでしょう。あいはらさんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2022年07月15日『しろくまちゃんのほっとけーき』(1972年、こぐま社)などで知られる絵本作家・わかやまけん(若山 憲、1930-2015)の創作世界の全貌をたどる展覧会『こぐまちゃんとしろくまちゃん絵本作家・わかやまけんの世界』が、7月2日(土)より世田谷美術館にて開催される。こぐま社の創業者であり編集者の佐藤英和の発案で、劇作家の和田義臣、児童文学者の森比左志、そしてグラフィックデザイナー出身の若山憲が集まり、テーマの設定からストーリー展開、文とことば、そして絵にいたるまで、4人の合議制で制作していた「こぐまちゃんえほん」シリーズ。“日本の子どもたちがはじめて出会う絵本を作りたい”というコンセプトのもとに制作され、1970年に第1作『こぐまちゃんおはよう』が誕生して以来、世代を超えて親しまれてきた人気作だ。全15作からなる同シリーズは、美しい発色のため6色の特別な「こぐまちゃんインク」を1色ずつ刷り重ねる方式で制作されているため、若山は1ページの絵のために、6枚の原画を描いていた。そのため、完成した絵本でみられるような、すべての色が彩色された「原画」は存在しない。同展では、絵本印刷の際に参考にするためなどに制作されたリトグラフ、『しろくまちゃんのほっとけーき』表紙絵の「描き分け原画」や制作行程、シリーズが発表となる前に描かれた貴重な下絵のほか、『きつねやまのよめいり』(1968年初版/1978年改訂新版、こぐま社)、「おばけのどろんどろん」シリーズ(1980年-1989年、ポプラ社)など若山が自ら絵と文を手掛けた創作絵本、さらには新美南吉・作『てぶくろをかいに』『ごんぎつね』などの名作によせた絵や、日本の民話をテーマとした絵本、詩集のための挿絵など、関連資料なども含め約230点を展示。その多彩な作品群についても紹介し、幅広い創作活動の全貌に迫っていく。美しい色づかいと繊細な表現が際立つ画家・若山憲の豊かな作品世界を間近で楽しみたい。『こぐまちゃんのみずあそび』(1971年、こぐま社)よりリトグラフ/こぐま社蔵「こぐまちゃんえほん」下絵、1970年原画/こぐま社蔵『おばけのどろんどろん』(1980年、ポプラ社)より原画/個人蔵『保育の友』1982年8月号(1982年、全国社会福祉協議会出版部)表紙原画/個人蔵【開催概要】『こぐまちゃんとしろくまちゃん絵本作家・わかやまけんの世界』会期:2022年7月2日(土)〜9月4日(日)会場:世田谷美術館1階展示室時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(7月18日は開館)、7月19日(火)料金:一般1,200円、65歳以上1,000円、大高800円、中小500円※6月1日正午より日時指定券(オンライン)発売展覧会公式サイト:
2022年05月27日2021年5月に「The One and Only Sparkella」(原題)で絵本作家デビューを果たしたチャニング・テイタムが、同書を実写映画化(タイトル未定)することがわかった。物語をチャニング、イラストをキム・バーンズが担当した同書。「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストで1位を獲得した人気作で、三部作となることが決定している。2冊目は今月31日に発売予定だ。1冊目の発売時と同様、チャニングは自らSNSで2冊目の発売日を告知。実写映画化についても報告した。1冊目のときは「マジカルな世界」を体現し、ユニコーンやハローキティのぬいぐるみに囲まれて羽やキュートなアイマスクを身につけて宣伝したが、今回はさらに上を行く「チュチュ」姿を披露している。「Variety」誌によると、映画の脚本は『モアナ』『シュガー・ラッシュ:オンライン』の脚本家の一人パメラ・リボンが担当するという。絵本は、実生活でシングルファーザーであるチャニングが、娘のエヴァリーちゃんとの関係にインスピレーションを受けて、また、娘にどのように接していけばいいかと模索しながら書き上げた父と娘の物語。父役をチャニングが演じるが、娘役はまだ発表されていない。絵本にはダンスシーンがあるそうなので、映画でもチャニングが得意のダンスを見せてくれるかもしれない。(Hiromi Kaku)
2022年05月19日しかけ絵本が大好きな娘さんですが、それ以上に好きな行動が……。そのため世にもおそろしい絵本ができてしまったとか。その絵本とは一体……?うちの娘はキャラクターが動かせたり、音が出たりするしかけ絵本が大好きでした。しかけ絵本があるとしばらくおとなしくなるので、どこへ行くにも1冊はバッグに入れていた時期があります。 世にもおそろしい絵本完成…!? 育児あるあるなのかわかりませんが、しかけ部分の破壊がすごかった時期があって、直しても直しても破かれるので、絵本がたびたび謎の小冊子になっていました。(真っ白の部分が多い) 娘の手先が器用になり、物を壊したらまずいということが理解できるようになると、絵本を破かれることはほぼなくなりました。今振り返ると懐かしいです。 著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2022年05月17日