神奈川の県立高校を舞台に弱小吹奏楽部がひとりの教師の指導により全国大会の頂点を極めるという“奇跡の実話”をベースにしたオリジナルドラマ「仰げば尊し」の第5話が8月21日(日)今夜放送となる。1980年代に神奈川県の野庭高等学校を全国有数の吹奏楽の強豪校に育てた中澤忠雄先生の実体験を書籍化した「ブラバンキッズ・ラプソディー」「ブラバンキッズ・オデッセイ」をベースに、「ROOKIES」を手掛けた演出・平川雄一朗と脚本・いずみ吉紘が再びタッグを組んで脚色を加えドラマ化した本作。『半落ち』や『博士を愛した数式』の寺尾聰が事故の後遺症で音楽から背を向けていた元サックス奏者で・樋熊迎一を演じるほか、教育実習生として部活をサポートする樋熊の娘・奈津紀を多部未華子、樋熊の生徒役には真剣佑、村上虹郎、「DISH//」の北村匠海、太賀、佐野岳、「E-girls」石井杏奈、矢本悠馬、健太郎、水上京香、岡崎紗絵らが顔を揃え、樋熊の学校の教師たちを石坂浩二、升毅、尾美としのりらベテラン勢が演じる。前回の第4話では、合宿を行った美崎高校の吹奏楽部だが2年の吹奏楽部員・井川宏達(健太郎さん)が合宿中に偶然居合わせた吹奏楽の名門・明宝高校の生徒に騙され喫煙騒動に巻き込まれてしまい、井川を信じかばう樋熊の努力もむなしく美崎高校にも報告が上がる。報告を受けた教頭の鮫島照之(升毅さん)はコンクールへの参加辞退を表明。樋熊は辞退撤廃へ奔走するも、様々な問題が生じていく。さらに樋熊自身にも大きな試練が訪れるというストーリーが描かれた。今夜放送の5話でも鮫島はコンクール出場辞退を強く要求。青島裕人(村上さん)や木藤良蓮(真剣さん)の猛反発が余計に鮫島らをいきり立たせてしまう。また健康診断で再検査の通知を受けた樋熊だが、奈津紀の心配をよそにコンクールへの出場辞退を取り消してもらうために奔走、その努力が実を結びなんとかコンクール参加辞退は取り消されるものの、他校とのトラブルを起こしたペナルティとして10日間の部活動謹慎が言い渡されてしまう。コンクールまであと1か月、樋熊はそれぞれの楽器を持ち帰らせ埠頭の倉庫で練習を進めながら、部員がひとつの家族になれるようにと自宅を開放、寝食を共にすると言い出す。だが奈津紀は「仕事とプライベートは線を引いて欲しい」と猛反対。生徒たちを自宅に招き寝食を共にしながら、トラブルを起こした反省の意味を込めて学校のゴミ拾いをしようと吹奏楽部員たちに提案する樋熊だが青島たちの反感をかってしまい、さらに部員のモチベーションを高めるために部員たちの家族を招待しようとするも、複雑な家庭事情をかかえる部長・有馬渚(石井さん)の心を傷つけてしまう。そして再検査の結果が樋熊に伝えられる。一番大事な時期を迎えている吹奏楽部のために娘にも診断結果を隠す樋熊だが…。自らの体に忍び寄る暗い影と戦うことになった樋熊と美崎高校吹奏楽部の運命は!?「仰げば尊し」第5話は8月21日(日)21時~TBS系で放送。(笠緒)
2016年08月21日(Photo by Eric Tran)本日、2016年8月8日、今年の地球資源の“使用状況”への警告が発された。 「資源の無駄遣いをしてはいけない」のはわかっているし、「持続可能な社会にしていかなければいけない」のも知っている。 けれど、今地球がどれほど深刻な情勢にあるのか、私たちは理解していないのではないだろうか? (Photo by David Barnas)2016年8月8日の今日、今年の「アース・オーバーシュート・デイ」がやってきた。 アース・オーバーシュート・デイとは、今年の1年間で再生できる、水や食料、清浄な空気などの“自然資本”を超過した日のことだ。 つまり、地球は今日で今年分の再生可能な“自然資本”を使い果たしたという。 この“自然資本の超過日”は今までで最も早く、昨年と比べても5日早くなった。(Photo by Sean Stephens)国際環境NGOのグローバル・フットプリント・ネットワークによると、現在のペースで地球資源の需要を維持していくには地球が1.6個必要だという。 さらに、地球全体の人々が日本と同じ生活をするとしたら、地球が2.9個必要となる。 つまり、1月から1年が始まって4月には地球1つ分と同じ程度の「資源」を使ってしまっており、これは世界平均の2倍にも近い数字だ。 ちなみに、資源の大量消費国として悪名高いアメリカの生活を全世界がすれば、年間で4.8個の地球がなければ資源の再生ができない。 地球が1つでは、とても生活を維持できないほど、先進国に住む私たちは日常生活で大量の「資源」を使っている。(Photo by Earth Overshoot Day)<各国の生活を地球全体がした場合、地球何個分で資源を再生できるか> 同じグラフの1番下に書かれているインドの生活を全世界がすれば、地球は1つ分以下で足りる。 しかしながら新興国であるインドでは環境汚染が問題となっており、消費している資源の量が日本などと比べて少ないとはいえ、環境資源に対する対応をしなければ今後の資源の消費量が上がっていくことが予測される。(Photo by Yu Diving)こんな状況のなか、環境問題への対応は各国政府が推進していくべきものとして考えられており、昨年パリで成立したパリ協定が微かにでも指針として役割を果たせばいいと、グローバル・フットプリント・ネットワークは述べている。 ここで決まった全体目標は世界の平均気温上昇を2度以下に抑えることで、各国は自国の温室効果ガスの削減目標の提出を義務づけられた。 全体での決まりを作ることも必要だが、重要なのはすべてのコミュニティそして個人が環境の配慮の大切さを認識することではないか。 via. Earth Overshoot Day, Platnews, YAHOO! NEWS, THE HUFFINGTON POST この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「使い古されたスマホ」が、地球の未来を変える?「レインフォレスト・コネクション」の挑戦” あなたの引き出しの奥に、少なくとも一つは眠っているのではないだろうか?次々と新しい機能が搭載され、世に送り出される「スマートフォン」。引き出しやクローゼット... ーBe inspired!
2016年08月08日シンガーソングライターのLOVEが、真夏の恒例となったセッションライブを7月22日に代官山LOOPにて行った。【チケット情報はこちら】毎年、LOVEとともに音楽を奏でる豪華な共演者も注目の公演。今年は、RADWIMPSのベース武田祐介と、LOVEが主催するライブイベント「今日ここにいるという事」に今年出演したパーカッション&ドラムスの三星章紘が参加。シンプルな編成ながら、高い演奏力とテクニックで、3人は音楽でぶつかりあいながら様々な演奏で魅了した。「LOVE Live 2016~360°ワンマン・十七夜月の願いは叶うと聞きまして~」と題した今回は、満月から翌々日の“十七夜”であることから命名。「“十七夜月”は願いが叶うと言われています。皆さんも願い事をしながら楽しんでください」というLOVE。歌詞に月が登場する『テレパス』からスタートし、1曲1曲に願いを込めるようにメッセージを届けていった。このセッションライブの特徴は、出演者が中心に向かい合い、その周りをぐるりと観客が囲んでいる360°ステージになっていること。しかも、手を伸ばせば届くほどの距離で、初体験の武田は「近っ!」と戸惑っていたが、3人はアイコンタクトをとりながら、瞬く間に一体感を作り出した。『君は僕のセンユウ』や『オドレイ』、『愛に生きれば』、『沈黙のスコーピオ』など、LOVEの人気曲やライブの定番曲が、この3人だからこそ生まれたアレンジになって演奏され、終始、観客は大興奮。LOVEの歌声にあわせて、観客もともに歌い、演奏が激しさを増せば体を揺らした。また、ジャズのスタンダードナンバー『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』も披露し、ムードたっぷりの歌と演奏で魅了した。アンコールには、平和への願いを込めて、主催イベントのテーマ曲『今日ここにいるという事』を3人で和やかに聴かせ、最後はひとりになったLOVEが、地元・大阪を大阪弁で歌う『Osaka On My Mind』を熱唱。大盛り上がりで幕を閉じた。この後は、LOVEがボーカルを務めるロックバンド、THE LIPSMAXが8月5日(金)に1stフルアルバム『Lip Chups』をリリース。発売当日には初ワンマンライブを下北沢 GARDENで開催する。チケット発売中。取材・文:門 宏
2016年07月28日レオナルド・ディカプリオが南フランスのリゾート、サントロペで自身の名を冠したオークション・ガラを開催、地球の環境保護を目的に4,000万ドルの資金を集めた。20日(現地時間)、地球の気候変動と自然保護を目的とする団体「レオナルド・ディカプリオ財団」がサントロペのワイナリー「ドメーヌ・ベルトー・ブリユー」でオークションを開催。主催者のレオはもちろん、ボノやブラッドリー・クーパー、ジャレッド・レト、トビー・マグワイアやジョナ・ヒルなど仲良しの俳優仲間ら、多くのセレブが集まった。オークションに出品されたのは、レオが中米のベリーズの島に所有する土地(入札価格1,100万ドル~)、エルトン・ジョンのプライベート・コンサート2回(300万ドル)、ロダンの彫刻「考える人」の数量限定復刻版(約200万ドル)など。レオは所有していたアンディ・ウォーホルやバンクシーの作品も出品した。ナオミ・キャンベルやエルトン・ジョン、オーランド・ブルームにイリーナ・シェイクなども出席し、ケイト・ハドソンは美しいモデルたちやミシェル・ロドリゲスとの集合写真をインスタグラムにアップしている。レオはスピーチで絶滅危惧種について言及し、「絶滅の危機に瀕している種の保護にフォーカスすることは、世界規模の“ノアの方舟”のネットワークを作るようなことです」と熱く語った。(text:Yuki Tominaga)
2016年07月22日「anan」2013号7/20発売はパンチョとガバチョの義兄弟猫が表紙の「夏のにゃんこLOVE」特集。今週の表紙作成ストーリーを紹介します。表紙を飾るクールなパンガバ、実はコテコテホット?!いつの季節でも猫さまを愛するキモチに変わりはないのですが、冬には冬の、夏には夏の、愛し方があるようです。猫さま特集・夏!1冊たっぷりぐっだぐだの毛だらけ猫さまが登場します。うだるような暑さであろうと、猫さまを探せばそこには涼がある、はず。レッツトライ。今回、anan猫さま特集の顔ともいえるパンチョさんが、弟分ガバチョさんを従えて、新たなユニット「パンチョとガバチョ」として表紙を飾りました。通称「パンガバ」のビジュアルは、凛としておしゃれで美しいのだけど、どこかおかしみがにじんでいます。体重約9キロのパンチョさんにまだ1歳のガバチョさんが従っている……ように見えるのですが、実際のキミタチはどうなのかね。と、深堀りしたのが「知られざる秘密が明らかに!」の4ページ。猫らしい美しい姿だけでなく、どす黒い一面や、厳しい上下関係を垣間見せるナイスショット連発です。ガバチョさんはパンチョ兄さんが好きでしょっちゅうちょっかいを出すんだけど、兄さん、なかなか素直に受け入れてくれないんですねえ。わかりますけど、もどかしい。パンガバのヒト両親である、カメラマンの山口明さんとスタイリストの岡あゆみさんがセキララにふたりの日常を教えてくれました。もっとパンガバを見たい!という方は、ananWEBで連載が始まった、猫写真マンガ「パンチョとガバチョ」をチェックしてください。みなさんの応援と、あたたかいご意見をお待ちしております~。(M)
2016年07月19日シンガーソングライターLOVEが7月22日(金)に東京・live house LOOP 代官山でライブ「LOVE Live 2016~360°ワンマン・ 十七夜月の願いは叶うと聞きまして~」を開催する。同公演は毎年夏に同会場で行われており、今年が4回目。客席がステージを360度ぐるりと囲むのが特徴のライブだ。今年は、RADWIMPSの武田祐介がベース、SLY MONGOOSE三星章紘がパーカッション&ドラムとして出演し、LOVEと3人でセッションを行う。同公演に際し、LOVEは「この春、私主催の”今日ここライブ”に飛び込んでくれたパーカッション&ドラムス三星章紘氏。そして、旧友ながら初めて一緒に音を出すRADWIMPSベースの武田祐介氏。大暑の夜、初めてのスリーピースで十七夜月を彩ります。この夜の月は、願い事が叶う月なんだって。素敵だね!そんな日に歌えることが楽しみです。会場でお待ちしています。 LOVE xx」とコメントを寄せている。また、LOVEがギターボーカルを務める女性スリーピースバンドTHE LIPSMAXの初のワンマンが8月5日(金)に東京・shimokitazawa GARDENで行われることが決定した。同公演はTHE LIPSMAX の1st Full Album『Lip Chups』のリリースを記念して行われる。ゲストとして佐藤タイジ、中村中、Leyonaなどの出演が決定。チケットは両公演ともに発売中。■「LOVE Live 2016~360°ワンマン・ 十七夜月の願いは叶うと聞きまして~」日時:7月22日(金)開場19:00 / 開演19:30会場:live house LOOP 代官山(東京都)ゲストミュージシャン:パーカッション&ドラムス三星章紘(SLY MONGOOSE)ベース武田祐介(RADWIMPS)料金:前売4,320円 (税込)※入場時ドリンク代別途600円が必要となります。■「THE LIPSMAX 1st Full Album 「Lip Chups」Release Party~初ワンマン!Rock’n Roll Mix Candy Festa!!!~」日時:8月5日(金)開場19:00 / 開演19:30会場:shimokitazawa GARDEN(東京都)出演:THE LIPSMAX【ゲストアーティスト】佐藤タイジ(シアターブルック) / 中村中 / Leyona / 渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz、cafelon) / 渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET、THE ZOOT16、猪苗代湖ズ)料金:前売4500円 (税込)※入場時別途ドリンク代600円が必要となります。※入場整理番号有あり。※オールスタンディング
2016年07月01日俳優の吉沢亮が5月10日(火)、都内で行われた出演作『オオカミ少女と黒王子』の公開PRイベントに出席。高校時代は「帰宅部でリア充ではなかった」そうで、「部活ワ~イ、彼女イエ~イって言ってる人たちを見ながら、裏で陰口言うタイプ(笑)」とふり返った。二階堂ふみと山崎賢人がW主演を務める青春恋愛映画。吉沢さんはクラスでは目立たない存在ながら、ヒロイン・エリカ(二階堂さん)に想いを寄せる“メガネ男子”日下部憂を演じており、「根暗な感じとか(笑)、日下部君の根本的な部分が自分にとても似ている」と自己分析。「細かい目線の動きやバッグの持ち方など、表面的な演技を固める役作りは初めての経験だった」と話していた。本作が描く“ウソから始まる恋愛”については、「うーん、どうなんですかね」と言葉をにごしたが、「一目惚れとかよりは、ずっと友人関係だったのに、ある日コロっと好きになることが多い」と自身の恋愛観を語る一幕も…。また、「しょっちゅう、ふみちゃんや賢人とご飯に行っていた。初日にはカラオケにも行きました」と福岡ロケでのエピソードも明かした。この日は、当選倍率231倍(!)を勝ち抜いたラッキーな女性ファン30組60人が来場し、「お亮~」など熱狂的な声援が飛び交い、吉沢さんとの写真撮影では、客席のあちこちから「ヤバイ!」の声が。ジャンケンに勝ち残ったファンに、劇中のセリフ「僕じゃダメかな?」を面と向かって披露する場面もあった。『オオカミ少女と黒王子』は5月28日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月10日シンガーソングライターのLOVEが主催する恒例の音楽イベント“今日ここ東京にいるという事”が3月17日に新宿BLAZEで開催。先だって行われた’’今日ここ大阪にいるという事’’の公演とあわせて、チケットの売り上げの一部と会場の募金から、毎年福島県相馬市の全小学校に文房具を贈り続けている。5年目の今回は、矢井田瞳、中田裕二、ヒグチアイ、アコーディオニストのcoba、打楽器奏者の三星章紘を迎え、さまざまなセッションライブとトークで盛り上げた。【チケット情報はこちら】進行役も務めるLOVEは、今年初参加となるcoba、ヒグチ、三星、そして3年ぶりに参加した矢井田を迎え入れ、童謡『一年生になったら』をセッション。和気あいあいとした演奏でスタートした。ほかにも、ヒグチアイの『まっすぐ』や、中田が震災の時に作った『ひかりのまち』でコラボし、美しいハーモニーを披露。矢井田のヒットナンバー『My Sweet Darlin’』は、ヒグチ、三星とともに演奏し、会場を盛り上げた。また、この日が初対面という矢井田と中田は、トワ・エ・モワの『或る日突然』でデュエットを披露。中田の凛々しい歌声に矢井田が思わず吹き出したシーンもあり、会場に笑顔が広がった。もちろんソロのステージもあり、矢井田は3月2日にリリースしたばかりのアルバム『TIME CLIP』から新曲を披露し、堂々とした歌と演奏で観客を魅了。中田は「ハートウォーミングな新曲」と紹介した4月13日リリースの『ただひとつの太陽』をいち早くお披露目。ヒグチは繊細かつ力強い鍵盤の弾き語りで自身の世界へ観客を引き込んだ。MCでも盛り上げたcobaは、タンゴの革命家アストル・ピアソラの『リベルタンゴ』を熱演。音楽家としての自身の気概を重ねあわせた演奏で拍手喝采となった。LOVEは、この日のために作ったイベントタイトルを付けた新曲『今日ここにいるという事』を披露。“初めてで2度とない今日という日を祝おう”と、イベントを続けてこられた喜びを歌で伝えた。そして、たくさんのメッセージを詰め込んだ『74億分の1の願い事』を熱唱し、明るい未来を願った。イベント最後は、「東北のキッズたちにみなさんのやさしさも詰め込んで届けたい」と荒井由実『やさしさに包まれたなら』を全出演者で心温まるセッション。観客も一緒に合唱し、イベントは幕を閉じた。今年は、会場のやさしさとともに、相馬市全小学校の新一年生から五年生の約1,600名の小学生たちに文房具が届けられる。またLOVEは、夏に3度目の開催となるライブイベント“360度ライブ”を7月22日(金)にlive house LOOP 代官山で行う。チケットの一般発売に先駆けて、オフィシャルHP先行を実施。受付は4月15日(金)午後11時59分まで。取材・文:門 宏
2016年03月23日シンガーソングライターのLOVEが主催する恒例の音楽イベント“今日ここ東京にいるという事”が3月17日に新宿BLAZEで開催。先だって行われた’’今日ここ大阪にいるという事’’の公演とあわせて、チケットの売り上げの一部と会場の募金から、毎年福島県相馬市の全小学校に文房具を贈り続けている。5年目の今回は、矢井田瞳、中田裕二、ヒグチアイ、アコーディオニストのcoba、打楽器奏者の三星章紘を迎え、さまざまなセッションライブとトークで盛り上げた。【チケット情報はこちら】進行役も務めるLOVEは、今年初参加となるcoba、ヒグチ、三星、そして3年ぶりに参加した矢井田を迎え入れ、童謡『一年生になったら』をセッション。和気あいあいとした演奏でスタートした。ほかにも、ヒグチアイの『まっすぐ』や、中田が震災の時に作った『ひかりのまち』でコラボし、美しいハーモニーを披露。矢井田のヒットナンバー『My Sweet Darlin’』は、ヒグチ、三星とともに演奏し、会場を盛り上げた。また、この日が初対面という矢井田と中田は、トワ・エ・モワの『或る日突然』でデュエットを披露。中田の凛々しい歌声に矢井田が思わず吹き出したシーンもあり、会場に笑顔が広がった。もちろんソロのステージもあり、矢井田は3月2日にリリースしたばかりのアルバム『TIME CLIP』から新曲を披露し、堂々とした歌と演奏で観客を魅了。中田は「ハートウォーミングな新曲」と紹介した4月13日リリースの『ただひとつの太陽』をいち早くお披露目。ヒグチは繊細かつ力強い鍵盤の弾き語りで自身の世界へ観客を引き込んだ。MCでも盛り上げたcobaは、タンゴの革命家アストル・ピアソラの『リベルタンゴ』を熱演。音楽家としての自身の気概を重ねあわせた演奏で拍手喝采となった。LOVEは、この日のために作ったイベントタイトルを付けた新曲『今日ここにいるという事』を披露。“初めてで2度とない今日という日を祝おう”と、イベントを続けてこられた喜びを歌で伝えた。そして、たくさんのメッセージを詰め込んだ『74億分の1の願い事』を熱唱し、明るい未来を願った。イベント最後は、「東北のキッズたちにみなさんのやさしさも詰め込んで届けたい」と荒井由実『やさしさに包まれたなら』を全出演者で心温まるセッション。観客も一緒に合唱し、イベントは幕を閉じた。今年は、会場のやさしさとともに、相馬市全小学校の新一年生から五年生の約1,600名の小学生たちに文房具が届けられる。またLOVEは、夏に3度目の開催となるライブイベント“360度ライブ”を7月22日(金)にlive house LOOP 代官山で行う。チケットの一般発売に先駆けて、オフィシャルHP先行を実施。受付は4月15日(金)午後11時59分まで。取材・文:門 宏
2016年03月23日男子高校生たちが地球を守るために魔法少女を彷彿とさせる戦士姿に変身するという斬新な設定で人気を博したアニメの舞台化「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」。この度、前山剛久、伊万里有、柏木湊太が演じる「征服部」のキャラクタービジュアルが公開!これで主要な登場人物が出揃った。眉難(びなん)高校に通う箱根有基ら5人は、なんとなく「地球防衛部」に集まりダラダラと過ごしていた。そんな5人の前に、突如として現れた喋る桃色のウォンバット。 「この星を守りたい…どうか力を貸していただけませんか」ひょんなことから愛の王位継承者“バトルラヴァーズ”に任命された5人は、変身アイテム“ラブレスレット”の力で“ラブメイキング”(変身)し、愛で地球を満たす為に戦うことになる。こうしてホントに地球を守ることになった5人は、草津錦史郎率いる征服部が送り込む怪人たちと戦うのであった。2015年1月から3月までテレビ東京ほかで放送され、既に第2期制作も決定している女性向けオリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」。山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら若手声優たちの出世作としても知られ、彼らがパーソナリティーを務めるニコニコ生放送番組や、キャラクターソングを披露するライブなどが大人気に。原作アニメの枠を超えて多くのファンから親しまれている。本作の舞台化には、2.5次元舞台(2次元のマンガやアニメを上演する舞台)で活躍する、赤澤燈、五十嵐麻朝、越智友己、高崎翔太、荒牧慶彦らが集結。脚本・演出は「ママと僕たち」、舞台「私のホストちゃん」などを手がける村上大樹が担当し、奇想天外な展開をコミカルに描き出す。そして今回、第3弾キャラクタービジュアルが公開。生徒会会長であり「征服部」のメンバー、鬼怒川とは幼なじみだったが、いつしか疎遠になってしまった草津錦史郎を、前山が華麗に実写化。アニメ版では超人気声優・神谷浩史が担当した役であり、ファンからの人気も高い役だけに、注目が集まること必至だ。そして、伊万里さんが、生徒会副会長として草津には執事のように寄り添う有馬燻を演じる。最後に、天使のような外見で天使のように高潔・下呂阿古哉を、柏木さんが美麗に再現!これで、「防衛部」と「征服部」の8人が出揃った。本公演ではオリジナルキャラクターが登場し、原作にはないスペシャルストーリーが展開されるという。「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」は3月10日(木)~13日(日)、Zeppブルーシアター六本木にて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年02月25日男子高校生たちが地球を守るために魔法少女を彷彿とさせる戦士姿に変身するという斬新な設定で人気を博したアニメの舞台化「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」。この度、高崎翔太、荒牧慶彦らが演じる第2弾キャラクタービジュアルと、メインキャスト5人が並んだキービジュアルが公開された。眉難(びなん)高校に通う箱根有基ら5人は、なんとなく「地球防衛部」に集まりダラダラと過ごしていた。そんな5人の前に、突如として現れた喋る桃色のウォンバット。 「この星を守りたい…どうか力を貸していただけませんか」ひょんなことから愛の王位継承者“バトルラヴァーズ”に任命された5人は、変身アイテム“ラブレスレット”の力で“ラブメイキング”(変身)し、愛で地球を満たす為に戦うことになる。こうしてホントに地球を守ることになった5人は、草津錦史郎率いる征服部が送り込む怪人たちと戦うのであった。山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら若手声優たちの出世作として知られ、2015年1月から3月までテレビ東京ほかで放送された女性向けオリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」。既に第2期制作も発表され、原作ファンの期待が高まる中、ネクストブレイクの呼び声高く、2.5次元舞台(2次元のマンガやアニメを上演する舞台)で活躍する、赤澤燈、五十嵐麻朝、越智友己、高崎翔太、荒牧慶彦ら若手俳優たちを迎え本作を舞台化。脚本・演出は「ママと僕たち」、舞台「私のホストちゃん」などを手がける村上大樹が担当し、奇想天外な展開をコミカルに描き出す。今回公開された第2弾キャラクタービジュアルでは、高崎さん演じる、「世の中金が全て!」が座右の銘の鳴子硫黄と、荒牧さん演じるモテキャラ・蔵王立がお披露目。それぞれ再現度の高いビジュアルに仕上がっている。さらに、“地球防衛部”のメンバー5人が揃ったキービジュアルも解禁。背景には、喋る桃色のウォンバットの姿もみられ、全体的にポップなカラーリングが物語のコミカルさを期待させる。本舞台では、原作にはないオリジナルキャラクターも登場予定。草津錦史郎率いる“征服部”3人のビジュアルも合わせて、残りのキャラクターのビジュアル公開を楽しみに待ちたい。「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」は3月10日(木)~13日(日)、Zeppブルーシアター六本木にて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年02月08日NTTドコモは1日、同社提供の「dヒッツ」において、アイドルグループ「嵐」のニューシングル「復活LOVE」(30秒バージョン)の独占配信を開始した。嵐の楽曲が定額制音楽配信サービスで公開されるのは初めてのことだという。1日より「dヒッツ」で配信される「復活LOVE」は30秒バージョンだが、同楽曲のCD発売後(2月中を予定)はフルバージョンも公開される。また、“別れ・旅立ち”をテーマにした9曲を合わせ全10曲構成の「嵐“復活LOVE”スペシャルプログラム-別れ・旅立ち編-」も配信する。いずれも4月30日までの期間限定となる。「dヒッツ」は、ドコモユーザー以外も利用可能な定額制音楽配信サービス。料金プランは、フルサービスが利用できる月額500円のコースと、プレイリスト機能「myヒッツ」が使えないなど一部機能が制限される月額300円のコースが用意されている。初回申し込みからの31日間は無料で利用可能。嵐“復活LOVE”スペシャルプログラム-別れ・旅立ち編- : 収録曲1.復活LOVE2.マイガール3.Beautiful days4.アオゾラペダル5.台風ジェネレーション-Typhoon Generation-6.冬のニオイ7.忘れられない8.リフレイン9.ひとりじゃないさ10.君が笑えるように
2016年02月01日男子高校生たちが地球を守るために魔法少女を彷彿とさせる戦士姿に変身するという斬新な設定で人気を博したアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」が、「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」と題して舞台化。この度、赤澤燈、五十嵐麻朝、越智友己らが演じる第1弾キャラクタービジュアルと追加キャストが発表された。眉難(びなん)高校に通う箱根有基ら5人は、なんとなく「地球防衛部」に集まりダラダラと過ごしていた。そんな5人の前に、突如として現れた喋る桃色のウォンバット。 「この星を守りたい…どうか力を貸していただけませんか」ひょんなことから愛の王位継承者“バトルラヴァーズ”に任命された5人は、変身アイテム“ラブレスレット”の力で“ラブメイキング”(変身)し、愛で地球を満たす為に戦うことになる。こうしてホントに地球を守ることになった5人は、草津錦史郎率いる征服部が送り込む怪人たちと戦うのであった。2015年1月から3月までテレビ東京ほかで放送され、既に第2期制作も発表されている女性向けオリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」。アニメでは、山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら若手声優たちが出演。本作出演以降、さらに活躍の場を広げるなど、彼らの出世作としても話題となった。そんな注目作の舞台化には、赤澤さん、五十嵐さん、越智さんほか、高崎翔太、荒牧慶彦、前山剛久、伊万里有、柏木湊太ら、2.5次元舞台(2次元のマンガやアニメを上演する舞台)などで活躍するネクストブレイク必至の俳優たちが集結。そして今回、第1弾キャラクタービジュアルが解禁!「地球防衛部」のメンバーで、天真爛漫な性格、防衛部のムードメーカー的存在の箱根有基を、赤澤さんが見事に表現。また、五十嵐さんがシャツのボタンを開けて、何事もマイペースでダラダラの達人・由布院煙を演じている。そして、真面目で由布院の幼なじみ鬼怒川熱史を、越智さんが担当。トレードマークの眼鏡をかけ、髪型も原作を再現している。さらに、本公演ではオリジナルキャラクターが登場し、原作にはないスペシャルストーリーが展開。追加キャストとして、劇団員として舞台、テレビなどで活躍する山岸拓生。おん・すてーじ「真夜中の弥次さん喜多さん」をはじめ、多くの舞台に立つ西山丈也らが発表された。舞台「私のホストちゃん」」などを手がける村上大樹が脚本・演出を担当し、人気若手俳優たちが奇想天外なストーリーをコミカルに繰り広げる本舞台に、原作アニメの人気と共に大きな注目が集まりそうだ。「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」は2016年3月10日(木)~13日(日)、Zeppブルーシアター六本木にて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年01月29日シンガーソングライターのLOVEが、ワンマンライブ『LOVE Live 2015 ~お歌と太鼓で紡年会~』を12月29日に東京・恵比寿天窓.switchにて開催。夏にリリースしたデジタルシングル『Osaka On My Mind』(「水都大阪2015 大阪大発見!水都村ビッグ盆」テーマソング)のレコーディングや、この夏大阪で開催した「水都村ライブ」にも参加したドラマーの刄田綴色(ex.東京事変)らを迎え、2015年をセッションライブで締めくくった。【チケット情報はこちら】2015年の歌い納めとなる本ライブは、アコースティックギターによる弾き語りでスタート。「年が暮れて行きますね~。ぼちぼち行きますので、歌える方はご自由にどうぞ」と話すと『君は僕のセンユウ』や『Don’t Be Sorry』などをゆったりとしたアレンジで演奏。会場は和やかな雰囲気に包まれた。つづいて刄田を招き入れると、カホンとのセッションで『Proving Your Love』を静かに聴かせたと思いきや、『あなたを忘れるその前に』や『My Name Is LOVE』ではその雰囲気を一変させ、ぶつかりあうような競演で観客を沸かせた。さらにベーシストの山崎英明が加わった『沈黙のスコーピオ』や『Fool’s Paradise』では、刄田はドラムを担当し、3人による圧巻のセッションで拍手喝采となった。ライブ中盤には、オープニングアクトを担当し、独自の世界観で観客を魅了したシンガーのヒグチアイが登場。ヒグチのオリジナルナンバー『黒い影』と、LOVEの『Burn Like A Star, Sing Like The Sun』を4人でセッションし、観客を盛り上げた。「2016年は、デビュー曲『過ちのサニー』から続いている私の中の物語を膨らませて、たくさんの曲を書こうと思います」と抱負を述べたLOVE。最後は、「言葉の力をもう一度信じる」として、おとといできという新曲『最後の泉』をひとりで初披露し、幕を閉じた。2016年は、新たな“愛の曲”を届けてくれそうだ。3月17日(木)には東京・新宿BLAZEで、今年で5年目となるLOVE主催の音楽イベント「LOVEの今日ここ東京にいるという事」の開催が決定。LOVE自身震災後何度も訪れている福島県相馬市全小学校の子供たちに文房具を贈ることを主旨とした音楽イベント。今年は矢井田瞳、中田裕二、ヒグチアイが出演する。一般発売は1月30日(土)から。大阪公演も開催が決定しており詳細は後日発表される。取材・文:門 宏
2016年01月18日岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット「地球ゴージャス」。その最新公演『The Love Bugs』の公開ゲネプロが2016年1月8日に行われた。本番の衣装を身につけ登場したキャスト陣。まず演出も務める岸谷が「本当にあっという間です。2か月ちょっと稽古しましたが、稽古はいくらやっても足りないもの。でも総勢34名、素晴らしい俳優が全力で作り上げてくれました。お客様がいらっしゃってくれるのが楽しみ」と挨拶。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14『The Love Bugs』チケット情報続いて、キャスト陣が意気込みを語る。「お客様に絶対に損はさせない!と自信を持ってお伝えします」(マルシア)、「今までにないほど不安を感じている。見応えのある物語なんですけど、ソロや殺陣など緊張する場面がたくさんあるので。頑張ります」(城田優)「大切にみんなで作り上げてきた物語。観終わった後に心に残るものは本当に暖かくて大きいものだと思います」(蘭寿とむ)。舞台中で華麗なダンスを披露する平間壮一は「キャスト全員で作り出す世界観の中で、必死に生きられるように頑張ります」と語った。今回初舞台、初ミュージカルとなる大原櫻子は「初舞台ですが、ここまでの稽古が楽しくて楽しくて。今は逆にお客さんが入ってからの変化を楽しみたい」とコメント。そんな大原に岸谷「毎日毎日すごい吸収力で、音をたてて成長していく。千秋楽後にどれだけすごい女優になってるか楽しみ」と太鼓判を押す。地球ゴージャスのもう1本の「柱」である寺脇も「最新作が代表作であるという風にいつも思って作ってますが、これは本当に誇れる代表作。稽古場での完成度はどんなに頑張っても60%、お客様が劇場いっぱいになって、エネルギーの交換をした時に初めて100%になっていく。ぜひ劇場に来て下さい」と最新作の仕上がりに感無量のようだ。開幕まで多くが謎に包まれていた今回の作品だが、タイトルの通り「昆虫」たちが繰り広げる一夜の宴、そして「愛」の物語だ。歌やダンス、アクロバットなど、エンターテイメントをこれでもかと盛り込むのは地球ゴージャス公演ならでは。また、今回は山本寛斎事務所が総力を挙げて手掛けた個性的な衣装も見どころのひとつだ。その華やかさに酔いしれ、ストーリーに秘められたメッセージを噛み締めよう。2月24日(水)まで東京・赤坂ACTシアターにて上演。その後名古屋、福岡、大阪公演を予定している。取材・文:川口有紀
2016年01月12日地球で懸命に生きる野生動物たちの姿を、初めて彼らの目線でとらえた新しいネイチャードキュメンタリー『シーズンズ 2万年の地球旅行』。このほど、日本語版ナレーションを笑福亭鶴瓶と木村文乃という“ほっこり”する2人が手がけていることでも話題の本作から、森の中でドングリ争奪戦を繰り広げるキタリスとカササギの愛らしくも白熱した映像が、シネマカフェに到着した。地球の主人公、野生生物の目線でとらえた2万年の物語を、最新の撮影機材と数多くの専門家とともに描いたネイチャードキュメンタリーとなる本作。鶴瓶さんは落語家ならではの語り口で、いままでにないネイチャードキュメンタリーの世界観を表現、また、木村さんは壮大な時間軸の中で移ろいゆく自然の様子と懸命に生きる動物たちを、俯瞰の立場でナビゲートしていく。今回到着したのは、木の実がたわわに実る秋、森の中でキタリスとカササギがキュートな白熱のドングリ争奪戦を繰り広げる映像。キタリスには、食べきれない数のドングリを地面に埋める習性がある。貯蔵したドングリは、リスにとっては冬の保存食として欠かせないのだが、せっかく埋めたドングリのことをときどき忘れてしまうことも!?とはいえ、これは森にとっては重要な行動で、土の下に埋められたドングリがやがて芽を出し、成長して木になり、森となっていくのだという。また、せっかく埋めたドングリを、まんまと盗まれてしまうこともあるようで、それを狙うのは、カラスの仲間であるカササギ。映像でも、1匹のカササギがキタリスたちのドングリを狙っている様子が映し出されている。狙われているとはつゆ知らず、美味しそうにドングリを頬張るキタリス。果たして、ドングリ争奪戦の結末はいかに!?さらに本作には、クマやウマといった動物のオスがメスの争奪戦を繰り広げる場面も登場!動物たちの白熱した生きるためのバトルの行方は、スクリーンで確かめてみて。『シーズンズ2万年の地球旅行』は1月15日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月12日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月24日、小惑星探査機「はやぶさ2」が同月3日に実施した地球スイングバイについて、結果の詳細を報告した。すでに、地球スイングバイが成功だったことは14日のプレスリリースで公表されていたが、今回、誤差300mという高い精度で軌道誘導できていたことなどが明らかになった。地球スイングバイは、地球の重力と公転を利用して、探査機を加速/減速させる技術である。燃料を使わずに加速/減速できるというメリットがあるが、目的の軌道に乗せるためには、極めて正確に探査機を誘導して、正しいルートを飛ばす必要がある。進入時の誤差が大きいと、軌道の誤差が大きくなり、修正のための燃料消費量が増えてしまう。はやぶさ2は、化学エンジン(RCS)を使った軌道修正を2回実施した。1回目(TCM1)は11月3日で、噴射時間は合計3.95秒。これで軌道の誤差を400kmから11kmへと縮小させた。さらに、11月26日の2回目(TCM2)で0.80秒の噴射を行い、この結果、誤差は11kmから3kmまで小さくなった。TCM1に先立ち、9月1日~2日には、イオンエンジンを使った軌道修正(IES-TCM)も実施していた。ここでイオンエンジンを使ったのは、RCSの燃料消費を少しでも抑えるためだ。RCSは小惑星に到着後、タッチダウンなどで使用する。未踏の小惑星では、何が起こるか分からない。燃料さえあれば自由度は増すので、少しでも節約しておきたいのだ。JAXAは当初、12月1日に3回目(TCM3)を実施する予定であったが、11月30日に軌道を推定したところ、TCM2までで十分な精度を達成できたことが分かり、TCM3はキャンセル。津田雄一・はやぶさ2プロジェクトマネージャによれば、「30km以内なら成功と見ていた」とのことで、3kmの誤差であれば、イオンエンジンの燃料消費もほとんど増えない。TCM3をキャンセルしたことで、JAXAは誘導目標点を変更、当初の的の中心から、3km離れたTCM2後の予測点を新ターゲットに設定した。スイングバイ後に軌道を正確に解析したところ、実際にはやぶさ2が通過したのは、そこから300mほど離れた地点だった。これにより、JAXAは「最終的な軌道誘導精度は300mだった」と結論付けた。「当初の目標地点から3km離れているんだから、軌道誘導の精度は3kmでは?」と思うかもしれないが、もし12月1日にTCM3を実施していたら、ほぼ同程度の精度で、的の中心近くを通過することが可能だったと見られている。上記の「精度は300m」には、そういう意味があるのだ。本来は30kmの精度でも良かったので、地球スイングバイだけを考えれば、そこまで高い精度を狙う必要は無かった。しかし地球帰還時、大切な小惑星のサンプルが入ったカプセルを分離するときには、やはり高い精度の軌道誘導が必要になる。今回は、そのリハーサルとしても考えられており、十分な能力があることを実証できた形だ。また、地球スイングバイの前後には、はやぶさ2に搭載された観測機器による試験撮影なども行われた。宇宙空間を航行中は、何を撮影しても点にしかならないのだが、地球や月を近くから撮影すれば、機器の健全性を確認できる。地球スイングバイは、小惑星到着前にそれができる、唯一の貴重な機会でもある。はやぶさ2は基本的に、太陽電池パドルを太陽に向けた「巡航姿勢」で飛行している。一方、観測機器の多くは底面側に配置されているため、地球を観測するためには底面側を地球に向けた「観測姿勢」にする必要がある。スイングバイ前は、両者の差が大きく、かなり姿勢を振らないといけなかったが、日々姿勢を切り替えることで対応した。この姿勢制御には、リアクションホイールとRCSを併用した。RCSでは偶力噴射を行うことで、軌道は変えずに姿勢だけを変えるようにするが、スラスタにバラツキがあるため、どうしても横方向の微小な推力が発生してしまう。これが軌道の誤差の原因になるため、軌道への影響を評価しながら慎重に運用を行ったという。スイングバイ後は、巡航姿勢との差が小さくなるため、観測姿勢を維持しながら、観測に注力。そして12月22日に巡航姿勢に戻し、一連のスイングバイ運用を完了した。この結果、4つ全ての観測機器に対し、問題無いことが確認できた。今後は、いよいよ小惑星リュウグウへ向け、イオンエンジンの本格的な運転が開始されることになる。今までの稼働時間は累計600時間程度だが、これからは約7,000時間(約292日分)も動かさないと、リュウグウに到着することができない。津田プロマネは「緊張を強いられる運用になる」と、今から気を引き締めた。初号機では、イオンエンジンやリアクションホイールに不具合が出てしまったが、今のところ、はやぶさ2の機器は全て順調だ。イオンエンジンの運転は2016年3月~4月から開始する予定で、津田プロマネは「我々には初号機の経験があるものの、はやぶさ2もまだ挑戦。日々起きることをハラハラドキドキしながら見守って欲しい」と呼びかけた。
2015年12月25日岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット・地球ゴージャス。そのVol.14『The Love Bugs』が、2016年1月9日(土)より東京・赤坂ACTシアターを皮切りにスタートする。初日に向けますます佳境へと突入する、その稽古場に伺った。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14 『The Love Bugs』 チケット情報正式な顔合わせからは10日ほどだというが、稽古場によそよそしそうな空気感は皆無。まるで、ずっと前から稽古を共にしている劇団のようだ。13時、アップがスタートすると空気がピリッと一変する。さまざまなパターンのストレッチを次々と行い、入念に身体を準備してゆくが……真剣なものの、なぜか笑いが絶えない。おそらくそれは、地球ゴージャスのふたりが誰よりも周りを見て、和ませようとしているからだろう。例えば寺脇は稽古場の片隅にあった送風機で岸谷に風を当ててみたり、身体が固く前屈で倒れ込めない人同士手をふってみたり。また、岸谷は発声練習をしながら時折寺脇に「あれ練習しとこうか」と相談している様子も。長年にわたる鉄壁のコンビネーションは、少し稽古を見るだけの人間にもわかる。しかしながらこの現場、アップだけでも相当ハードだ。走ったり、飛んだり、そして入念な発声練習……その様子はさながら「部活」。地球ゴージャスの醍醐味は、歌、ダンス、アクロバット……公演ごとに様々な要素が加わった「エンターテインメント」であるということ。キャストに求められるものは、その分高くなるというわけだ。入念に時間をかけてアップを行った後、岸谷が厳しい演出家の顔を見せる……と思いきや、キャストのひとりがまだ靴を履いている途中。「菜央が靴はいてまーす」の言葉にまた笑いが起こる。この日はまず、1幕を冒頭から通してゆく。今回の公演は「虫」の世界を描いたもので、場面は虫達の「特別な夜」から始まる。平間壮一と大原櫻子の初々しい出会いのシーン、そこに現れる、城田優演じる“伝説の男”。個性的なキャラクターと早いストーリー展開に引きこまれ、群舞の迫力に圧倒される。ある程度進んだ所で切り、細かく演出をつけていく岸谷。特に今回初舞台となる大原には、何度も丁寧に説明していた様子が印象的だった。さまざまな「謎」を秘めた今回の公演、はたして「虫」たちの運命は……?その答えはぜひ本番で確かめて欲しい。初日まで1か月、ますます熱気を帯びていくであろうこのカンパニーの姿を、ぜひ楽しみにしていよう。公演は1月9日(土)から2月24日(水)まで東京・赤坂ACTシアター、3月1日(火)から3日(木)まで名古屋・愛知県芸術劇場、3月11日(金)から13日(日)まで福岡・福岡サンパレス、3月19日(土)から29日(火)まで大阪・フェスティバルホールにて。取材・文:川口有紀
2015年12月14日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラ前回は全面ガラス球で、超深海に1~2日滞在可能、最大6人が乗船できる有人深海調査船「しんかい12000」構想についてお聞きした。詳細を聞けば聞くほど実現が楽しみになる。いつごろの実現を目指しているのか、課題は何か、磯崎芳男 JAMSTEC海洋工学センター長に迫る。○国のプロジェクトとして議論がスタート―現在はどういう段階でしょうか?磯崎:我々JAMSTECだけでなく、国のプロジェクトとして扱ってほしいといろいろなところでお話ししてきました。「しんかい12000」という名前を広め、世論を喚起したかったのです。そのような活動の中で日本学術会議の速やかに実現するべき「重点大型研究計画」(2014年3月公表)に応募して、27件の中に選んでいただきました。そしてこの7月に開催された文部科学省・海洋開発分科会で「次世代深海探査システム委員会」が設置されることになりました。―それは素晴らしい! 会合はいつ開かれるのですか?磯崎:第一回が近いうちに開かれるようです。会議では無人探査も含めた深海探査システムとして何が必要か、ということを学識経験者も含めて議論されるようです。―今までは議論の俎上にあがっていなかった「しんかい12000」について、国の問題としての議論がようやく始まるわけですね。大きなステップアップですね磯崎: はい。有人無人も当然議論されると思いますが、次世代に何が必要かという議論が始まる第一歩だと思っています。―ちなみにもし「しんかい12000」を建造した場合、予算規模はどのくらいですか?磯崎:学術会議の検討では、トータルでざっと約500億円と想定しています。300億円が「しんかい12000」で、200億円が母船です。ちなみに「しんかい6500」は125億円、支援母船よこすかが75億円。トータルで200億円です。―日本の国際宇宙ステーションに対する年間予算が300数十億円ですから、それと比較すると2年分弱ですね磯崎:そうですね。私たちも費用対効果の意識をもって、6Kと比べて長い時間、多くの目で見れば新しいものを発見するチャンスが増えると伝えていきたいと思っています。○技術的課題はガラス球―技術的な課題として、気になるのはフルビジョンのガラス球ですが磯崎:ガラスは非常に強い材料です。東京タワーの展望台の床にガラスがありますよね。あそこは誰も立ち入りを制限していません。飛び跳ねても大丈夫なのです。上海のテレビ塔の床にはガラスがいっぱい広がっています。本当はガラスは強いのです。何が問題かといえば、強いけれどパリンと一瞬で割れること。鉄は粘りがあるのですけどね。―東京の町工場が作った「江戸っ子一号」はガラスを使って水深7800mまで潜りましたね磯崎:そうですね。ただ「江戸っ子1号」は無人の探査機です。「しんかい12000」は人が乗りますから、万が一にも割れてはいけない。ガラスには高級時計のサファイアガラスなどいろいろな種類があります。きれいに磨けば強いのですが、傷があると弱くてパリッといってしまう。製造するときの傷がなく、磨いて表面の凹凸がないガラスがあれば、強いと思っています。世界では1000mぐらい潜れるアクリル製の潜水船があります。ダイオウイカのテレビ番組の撮影用に使われていた潜水船です。周囲が見えるのでレジャー用で使われていますね。JAMSTECの研究者も乗ったことがあって、「買ってくれ」と言われていますよ(笑)。―アクリルではダメなのですか?磯崎:無理ですね。水深1万mで強度を確保しようとすると、とてつもなく厚いものになってしまうのです。―水深12000メートルの水圧はどのくらいになりますか?磯崎:指の先に1.2トン、小型乗用車一台が乗るぐらいの圧力がかかります。でも見込みとしてはガラス球で行けると思っています。アメリカのガラス会社がガラスを作る装置、磨く装置を一生懸命作っています。―アメリカで作るのですか?磯崎:できれば日本でやりたい。ガラスだっていろいろなものがあるはずです。これから出てくるかもしれないし、現状はこうだからではなく、貪欲に探していきたい。次に起こる技術開発は何か、研究者だけでなく、技術者もこれから起こることにアンテナを高くして、嗅覚を研ぎ澄まし、「五感+アルファ」で探しにいきます。―今一番の課題はなんですか?磯崎:やはりガラス球です。トップに来るのは安全性。人が乗りますから。研究者がその場にいる感覚を得ることと安全性とのバランスをどうとるか。最初からあきらめるわけにはいかない。狙うのはあくまでフルビジョン、フルデプス。そこに挑戦する。でも安全性は譲れない。「ちょっと危ないけど、まぁいいや」は絶対にない。最後は石橋を叩いて渡ります。○超深海は謎だらけ - もっと深い場所があるかも!?―耐圧殻の大きさは変わりませんか?磯崎:だいたい同じです。期待しているのは中に載せるものをいかに減らせるか。たとえば酸素ボンベを外置きにしたり、コントロールボックスを電子パネルにして薄くすれば、中は相対的に広くなります。内径2mが1.9mになれば、強度(の設計)が楽になります。―浮力材を積んで浮かせるという6Kのシステムの考え方は変わりませんか?磯崎:基本的に同じです。ただガラスは軽いので、浮力材が少なくてすみます。浮力材が少なくてすめば全体がコンパクトになりますね。―地上との通信は変わりますか?磯崎:今は6Kから画像を10秒に一枚の割合で、音波を使って送っています。「しんかい12000」では1秒に1枚の画像送信を目指しています。音響通信の中の圧縮度を高める。光やレーザーは使えないし、音波のスピード自体はどうにもならないので詰め込むデータを多くする考え方です。―本当に興味深いプロジェクトです。目標としてはいつごろの実現を目指していますか?磯崎:もちろん国での議論を踏まえての話ですし、その上で予算が認められるということも必要になります。もし、「しんかい12000」を建造することになれば、10年規模のプロジェクトとなると考えています。5年ぐらいは技術開発、さらに製造して動かすのに5年くらいはかかるでしょう。―早く建造が決まるといいですね磯崎:もし建造するとなれば、早ければ早いほどいいですが、最初から300億円が必要ということではありません。最初に少しずつでもやれるところから技術開発を進めていって5年経って「これでいきます」と言えるようにしたい。まずは技術開発のために、ステップバイステップで始めさせてほしいとお願いしていきます。今も自分たちの予算で準備を少しずつ始めています。小さい窓を試作しようとか、どんなガラスがいいかとか。―しんかい12000で見えてくる超深海の世界を見るのが今から楽しみです磯崎:地球は生き物だと思うのです。我々が知っている世界はほんの一部です。まだ知らないポイントが存在するかもしれない。マリアナ海溝よりさらに深い場所だってあるかもしれないし、これから出来る可能性だってあります。―だから「しんかいは12000」と(マリアナ海溝の1万911mより)余裕を持たせているのですね。将来への贈り物だと磯崎:そうです。深く潜ることも大事ですが、海底に長くいる「時間軸」の考え方も必要です。研究者は潮汐の変化に合わせた生物の営みを見るために海底に6時間いたいと言います。現在の3時間では中途半端なのです。12時間あれば、満潮や干潮の時間サイクルに応じた変化が見られます。今は人間側の事情で潜航時間が決まっていますが、生物側の生活時間スケールに合わせて観察できることになります。私が子供の頃はSF「海底二万哩」のノーチラス号を「なんてすごい!」と憧れていましたが、今は現実が先を行っているのですよ。
2015年12月11日シンガーソングライターLOVEが12月29日(火)に東京・恵比寿天窓.switchでワンマンライブを開催する。【チケット情報はこちら】これまでにアコーディオニストcoba、パーカッショニスト スティーヴ エトウ、バイオリニストNAOTOなど様々なミュージシャンとのセッションライブを行っているLOVE。今回は先日開催されたRADWIMPSの全国対バンツアー「10th ANNIVERSARY LIVE TOUR RADWIMPSの胎盤」ツアーにも参加したドラマー刄田綴色(ex.東京事変)のほか、ベース山崎英明(ex.School Food Punishment)をゲストミュージシャンに迎え、ライブを行う。またオープニングアクトとしてシンガーソングライターのヒグチアイも出演することが決まった。チケットは発売中。■「LOVE Live 2015 ~お歌と太鼓で紡年会~」日時:12月29日(火)開場18:00 / 開演18:30会場:恵比寿天窓.switch(東京都)出演:LOVE【Guest musician】Dr.刄田綴色/Ba.山崎英明【Opening act】ヒグチアイ料金:前売4,320円 / 当日4,860円(税込)※入場時ドリンク代別途必要。■LOVE レギュラー番組TOKYO FM「LOVE CONNECTION」パーソナリティ毎週(月)~(金)11:30~13:00生放送。
2015年12月08日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラJAMSTECが約10年後の実現を目指す有人深海調査船「しんかい12000」構想。気になるのが「しんかい12000」とはいったいどのような船なのか、という点。現在の「しんかい6500」から何がどう進化し、何ができるのか。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に詳しく聞いた。○全面ガラス窓で「フルビジョン」を―しんかい12000の特徴を聞かせてください磯崎:コンセプトは「フルデプス」、そして「フルビジョン」です。研究者が超深海に触れるような感覚をできるだけもたせることをキーにしています。現在の「しんかい6500(6K)」にある直径約12cmの小さい窓ではなくて、全面をガラス窓にしたい。―全面ガラスですか?磯崎:そうです。究極の「フルビジョン」です。―それは楽しみですね!磯崎:実は一度、6Kに乗せてもらったことがあるのです。「センター長を一度乗せろ」と(笑)。震災の後に乗りたかったのですが「センター長を乗せる暇はありません」と言われてね(笑)。実現したのは翌年の2012年4月です。そのときに何を感じたか。自分が想像していたより深海が豊かな世界であることです。相模湾初島南東沖1227mまで潜ったのですが、赤や紫のイソギンチャクなどがいてカラフルなのです。そのときに「外に出たい」と思いました。出たらそこはもっと素晴らしい世界だろうなと。だからできるだけ研究者にもそういう感覚を持ってもらえるようにしたいですね。―だから全面をガラスに?磯崎:はい。もうひとつは効率的に潜りたい。6Kは3人乗りで研究者は一人だけです。研究者が二人乗れるようにしようと現在計画していますが、潜航の約8時間の中で往復に5時間かかるので、研究に使えるのが約3時間。研究者一人の目は二つあるから「6時間アイ(Eye)」だと言っています。準備に膨大な時間と予算を投じて、6時間アイではもったいないねと。複数の研究者ができるだけ長い時間潜れるようにしたい。もし、24時間潜れれば、たとえ片道5時間(現在は2.5時間)かかるとしても往復10時間で残りは14時間あります。さらに研究者を複数潜れるようにするつもりです。たとえば二人とすると、14時間×4つの目で「56時間アイ」。二日間に1回の潜航とすると一日あたりは「28時間アイ」で、6Kの約5倍になります。だから6Kの5倍の予算を投じてもいいだろうと。そこまで費用はかかりませんけどね(笑)。―今の6Kは日帰りですが、超深海底に滞在するのですか?磯崎:海底に1~2日程度は滞在できるようにしたいです。そのために耐圧殻を二つ作り、進行方向の耐圧殻はガラス球で、後方はチタン合金の耐圧殻にしてパイロットが横になれるレストルーム兼用にするつもりです。簡易トイレも作ります。でも上のイラストをよく見てください。後方の耐圧殻に出窓がありますね。研究者は眠らずに深海の様子を観察し続けるでしょう。そこで耐圧殻から頭を半分出して、ぐるっとまわりが全部見られるように、半球型の窓を出しているのです。―国際宇宙ステーションの出窓「キューポラ」みたいですね。最大何人まで乗れますか?磯崎:最大6人乗りで、そのうち4人が研究者です。―イラストでは2人が椅子に座っていますね。6Kでは寝転んだ姿勢ですが磯崎:研究者も椅子に座らせる予定です。だから居住性はよいと思いますよ。内部も6Kは昔風に箱ものが多いです。6Kが開発されたのは1980年代、ブラウン管テレビの時代ですからね。でも今は有機ELの時代でタッチパネルが主流です。耐圧殻のガラス球に文字を映せばいいのです。―6Kはあえてアナログにしているのかと思いました磯崎:アナログにもよい面はあります。たとえば航空機のコックピットはどんなに発達してもアナログのメーターがあります。デジタル画面の数字を読むのではなく、針が上をさしているから正常だとか、ぱっと判断できるように。でもアナログ画面をガラス球に映せばいい。○母船からのクレーン方式も変わる!―フルデプス、フルビジョン、効率性アップ……楽しみです磯崎:母船も新しくするつもりです。今は支援母船「よこすか」の後ろからクレーンで下ろして着水させ、スイマーがケーブルを手ではずしています。そのスイマーたちの安全を確保するために天候の条件があるのです。「ちきゅう」(地球深部探査船)という船の内部を見たことはありますか?―はい、つい先日……磯崎:船の真中にムーンプールという開口部があって、そこから掘削しますよね。「しんかい12000」の母船も真中に開口部が欲しい。そこから「しんかい12000」を出し入れしたいのです。―そうすると、スイマーは必要なくなるんですか?磯崎:はい。揺れずに静かに海におろすことができます。現状はたとえばインド洋まで出かけて行ったのに、天候条件が悪くて「今日は潜れません」と潜航しないことがあります。安全第一とわかっていても研究者にしてみれば、せっかく得た機会だし、はるばるインド洋まで行って潜れなかったりすると、愚痴のひとつも言いたくなります。潜れる機会をいかに増やすかも効率化にとって大事です。―ムーンプールを作れば天候にはほとんど左右されなくなりますか?磯崎:船が留まれる限り大丈夫です。―それはよいですね。着水するまでの揺れも解消されそうです。ところでロボットアームは研究者が操作できるようにするのですか?磯崎:それは遠からずできると思います。日本はロボットアームの技術が発達しています。現在ロボットアームはコパイロットが操作していますが、研究者が自分で操作できるようにしたい。研究者が船内からグローブを装着して動かすと、関節の動きが船外のアームに伝わって動かすことができる。さらに圧力センサーや温度センサーなどをつけることで、アームがふれた対象物の温度や触覚などを研究者が指先に感じられるようにする。そんなに難しくないと思っています。海底から噴き出す熱水は200度や300度もあって火傷してしまうので、それは防いであげないといけないですけどね(笑)。―かなり最先端の技術ですね。今最先端の技術を盛り込もうとしているのですか?磯崎:もし「しんかい12000」ができるとすれば10年ぐらい先です。そのとき世の中はもっと先を行っているでしょう。今は夢かもしれませんが、絶対に世の中の技術は追いついてくる。逆に今ある技術でやったら10年先にはもう古びてしまいます。―さまざまな挑戦があり、開発段階自体もとても興味深いですね。磯崎さん自身の6K乗船経験が元になっているだけに、目指す船のカタチが明確ですね磯崎:深海に潜ったときの発光体が非常に印象深かったのです。深海に潜ったあとに水深500mぐらいまで戻ってくると発光生物が漂っています。上昇してくる6Kに発光生物が当たって光ります。上昇する6Kの中から見ると、相対的に海底に沈んでいくように見えます。まるで海の中に無数の星が降るような、光の世界に包まれるのです。―きれいでしょうね……磯崎:微弱な光なので、人間の目でないと見られない。乗った人しか見られない世界があってもいいのかなと思います。聞けば聞くほど魅力的な「しんかい12000」構想。次回は、実現に向けた現状と課題について伺う。
2015年12月04日宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が12月3日、地球スイングバイを実施した。地球への最接近は同日19時8分ころ。この地球スイングバイにより、計画通りの軌道に入れたかどうかは、今後の詳細な解析を待つ必要があるものの、今のところ機体の状態は健全で、特に問題は確認されていないようだ。はやぶさ2は地球スイングバイの前後20分程度、打ち上げてから初めての日陰に入る。19時18分ころ日陰を出て、それからNASAのキャンベラ局と通信を開始するため、無事に日陰を通過できたかどうかは、それ以降に分かることになる。ただ、この時点で分かるのは機体の状態だけで、軌道の確認には1週間程度かかる見込みだ。はやぶさ2はちょうど1年前の2014年12月3日に打ち上げられた。天体の引力と公転を利用して軌道を変えるスイングバイ航法により、速度を30.3km/sから31.9km/sへと1.6km/s増やし、目的地である小惑星リュウグウに向かう計画。そのため、これまでの1年間は、地球に近い軌道を飛行していた。はやぶさ2関連記事・【レポート】「はやぶさ2」は12月3日19時7分に地球に最接近 - 日本からは観測のチャンスも・【レポート】小惑星探査機「はやぶさ2」の各部をチェック! - 初号機からはこう変わった・小惑星探査機「はやぶさ2」の機体が完成 - JAXAが機体を公開(写真104枚)・【レポート】「はやぶさ2」は浦島太郎? - 目指す小惑星の名前は「リュウグウ」・【レポート】はやぶさ2打ち上げ - 青空の中を飛び立った「はやぶさ2」、打ち上げを写真と動画で振り返る
2015年12月03日2015年アニメ第1期が放送され、男子高校生たちが地球を守るために魔法少女を彷彿とさせる戦士姿に変身するという斬新な設定で大人気を博したアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」。既に第2期放送が決定している本作の舞台化が決定!赤澤燈、五十嵐麻朝、越智友己、高崎翔太、荒牧慶彦ら舞台で活躍する若手俳優陣が勢揃いした。眉難(びなん)高校に通う箱根有基ら5人は、なんとなく「地球防衛部」に集まりダラダラと過ごしていた。そんな5人の前に、突如として現れた喋る桃色のウォンバット。 「この星を守りたい…どうか力を貸していただけませんか」ひょんなことから愛の王位継承者“バトルラヴァーズ”に任命された5人は、変身アイテム“ラブレスレット”の力で“ラブメイキング”(変身)し、愛で地球を満たす為に戦うことになる。こうしてホントに地球を守ることになった5人は、草津錦史郎率いる征服部が送り込む怪人たちと戦うのであった。2015年1月から3月までテレビ東京ほかで放送され、既に第2期の制作も発表されている女性向けオリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」がこの度、「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」と題して舞台化されることが決定。アニメでは、山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら若手声優たちの出世作ともなった本作の舞台化とあって、キャスト陣には、いま、2.5次元舞台(2次元のマンガやアニメを上演する舞台)などで活躍するネクストブレイク必至の俳優たちがずらり!「地球防衛部」のメンバーで、天真爛漫な性格で、防衛部のムードメーカー的存在、箱根有基を演じるのは、残酷歌劇「ライチ☆光クラブ」(カネダ役)ミュージカル「テニスの王子様」シリーズ(芥川慈郎役)ほか数多くの舞台に立つ赤澤燈。何事もマイペースでダラダラの達人、由布院煙を、ミュージカル「薄桜鬼」風間千景篇&藤堂平助篇で原田佐之助役を演じ、ドラマ「私のホストちゃん」にも出演する五十嵐麻朝。真面目で由布院の幼なじみ鬼怒川熱史を、舞台「遙かなる時空の中で5」や『クローズEXPLODE』に出演した越智友己。「世の中金が全て!」が座右の銘の鳴子硫黄を、ミュージカル「テニスの王子様」青学5代目・菊丸英二役を務めた高崎翔太。自称・モテキャラの蔵王を、舞台「K」(夜刀神狗朗役)「曇天に笑う」(青木弥次郎役)で知られる荒牧慶彦がそれぞれ演じる。「地球防衛部」に対する「地球征服部」の3人には、生徒会長・草津錦史郎を、TVドラマ「仮面ライダーウィザード」に出演し、舞台「金色のコルダBlue♪Sky First Stage」を始め多くの舞台作品に出演する前山剛久。生徒会副会長にして草津に執事ように寄り添う有馬燻を「ワンピースライヴアトラクション」ロロノア・ゾロ役の伊万里有。天使のような外見の下呂阿古哉を、サンリオピューロランドのミュージカル「ちっちゃな英雄~ヒーロー」に出演中の柏木湊太が、それぞれ担当。脚本&演出を、「ママと僕たち」、舞台「私のホストちゃん」などを手がける村上大樹が担当し、奇想天外な展開をコミカルに描き出すという。「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」は2016年3月10日(木)~13日(日)、Zeppブルーシアター六本木にて上演。(text:cinemacafe.net)
2015年12月01日転職会議は11月30日、美男・美女が多い企業のランキングを発表した。同ランキングは、同社が運営しているサイトに寄せられたクチコミに基づいたもの。美女が多い企業ランキングの第1位は同率で資生堂、ケイ・ウノとなった。美男子が多い企業ランキングの第1位はリーフラス、第2位はオーチアスとなった。美女ランキングの第1位にランクインした資生堂については、「ランチや仕事終わりに飲みに連れて行ってくれた、美人でお洒落で気さくな先輩に出会えたことが大切な思い出です」「女性が多い会社で綺麗な人も多く、社内で結婚する方も多い。当然かっこいい男性も多いので美男美女が集まっている会社です」といったクチコミが寄せられている。同様に第1位にランクインしたケイ・ウノについては、「社員の印象としては、気品のある美女が多く、そしてとても親切だった。周囲の雰囲気から、正しい振る舞いや美意識も高めようと自ら感じられ、学ぶことができた」「綺麗で華やかな女性が多いため、内心ビビりながら入社したが、みんな温かく良い人ばかりで驚きました」といったクチコミが寄せられている。
2015年12月01日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラ宇宙へ頻繁にアクセスできる時代になったが、足元には未開拓の未知の世界が広がっている。水深6000m以下の「超深海」は、光が届かず水圧1000気圧を超える過酷な世界。だが2015年、水深1万mを超える世界最深部のマリアナ海溝に、独自の生命圏が広がっていることをJAMSTECの研究者らが世界で初めて明らかにした。いったいどんな生命が? なぜ? 興味は尽きない。この超深海ゾーンを徹底的に探査しようという日本の有人潜水調査船構想がある。その名は「しんかい12000」。約10年後の実現を目指すこの計画は、生命や惑星地球に関する知見を大きく塗り替えるはずだ。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に、背景から未来までじっくり伺った。○「しんかい12000」の使命とは―改めて今なぜ「しんかい12000」なのか、その背景を教えていただけますか?磯崎:二つの意味があります。ひとつは技術者として。「しんかい6500(以下6K)」建造から25年以上経ち、これまで(2015年11月現在)1440回潜航し、非常に多くの方に乗って頂きました。日本は約90年前の1929年に西村一松さんがサンゴ礁の採取を目的に有人潜水調査船を開発し、技術が継承されてきた歴史があります。それなのに6Kは四半世紀たち、マイナーチェンジはしているものの基本的なところは変わっていない。6Kを作った人たちもリタイヤしています。長年培われてきた日本の技術を次の世代にどう渡せるか。技術屋としての使命があります。技術的挑戦という意味では6Kと同じことをしても意味はない。ひとつ上の技術を狙うという点で、究極はフルデプス、地球でもっとも深いところを狙いたい。―世界で一番深い場所まで「全部潜る船」という意味でフルデプス(FULL DEPTH)ですね?磯崎:はい。世界で一番深いのはマリアナ海溝チャレンジャー海淵の1万911m。我々としてはそこに潜れるものに挑戦するしかないと思っています。もうひとつは研究者のニーズです。超深海は真っ暗で何もないところと思われていましたが、研究者がマリアナ海溝の泥を採取して調べたところ、水深6000mの泥よりも1万mの泥のほうが酸素の消費量が多い。水深1万mに我々の知らない生命圏が広がっているということです。圧力が高く、餌のない場所であるにもかかわらず。また2011年3月には東北地方太平洋沖地震が起きました。巨大地震の震源域を調査して海溝型の巨大地震のメカニズムを解明することも、非常に重要です。―2011年夏に6Kが東北地方太平洋沖地震の震源域である日本海溝の水深約3000m~5000mに潜航して、巨大地震の影響と思われる大きな亀裂を確認しましたね磯崎:はい。震源域である日本海溝の水深は8000mを超えます。伊豆小笠原海溝は9780m、つまり1万m近い。日本周辺のこれら海溝域を探査したい。無人探査機もありますが、研究者がそこに行って五感+アルファを駆使して何が起きたのか、何が起きようとしているのか、調査するツールを持ちたいのです。―五感+アルファのアルファとは?磯崎:第六感です。ダーウィンはビーグル号という船に乗ってガラパゴス島に着き、足を踏み入れたところ、それまで考えていたこととは違うのではないかと進化論のヒントを得て著書「種の起源」をまとめたと言われます。諸説ありますが私はそれを信じています。写真ではなく、現場に人間が行くことで、それまでの知見に加えて五感とインスピレーションによって発見をすることはままある。その場に研究者を運ぶことが大事なのです。―無人機だけでは難しいということですか?磯崎:無人機から母船に送られてくる写真だけを見ていると、重要な発見を見逃すことがあります。たとえば2013年の世界一周研究航海(QUELLE2013)で、6Kに乗っていた生物研究者が深海底を見ていたら「石がちょっと違うんじゃないか」と気づいた。鯨の骨だったのです。世界で二番目に深いところで発見された鯨骨で、大発見になりました。無人機でさーっと通り過ぎただけでは気づかなかったのではないか。―人間の目って、一瞬でとらえるところがすごいですね磯崎:長い間、そのテーマに心血を注いできた研究者が集大成として行っているわけですからね。私は(現状の深海探査は)「お釈迦様の手のひらの上にいるようなもの」と言っています。広く深い深海の中で今は水深6500mまでしかいけない。でも12000mまで深く潜れるようにすれば孫悟空の活躍できるエリアを広げることができるのです。深く潜りたい研究者はたくさんいるんです。○「無人か有人か」ではなく、「無人も有人も」―資源探査についてはどうですか?磯崎:もちろん資源探査のニーズもあります。ただ我々は研究機関ですから、資源を回収して利益をあげようという企業を手伝うというより、なぜそこに資源があるのか、たとえば鉄マンガンクラストや熱水鉱床がなぜここにあるのか、どうやって出来るのかを調べるのが仕事。なぜできたかがわかれば、どこにあるかがわかってくるのです。―資源探査についても研究者が行ったほうがいいですか?磯崎:行く意味は大きいですね。ただし有人調査船ひとつではダメで、トータルで動かすことが大事です。有人潜水調査船は言ってみれば「ガンダム」型。人間が乗って動かす。そのほかに「鉄人28号」型と呼んでいる無人探査機(ROV)があります。ケーブルでつないで遠隔で動かします。動ける範囲に限界はありますが。電力を直接送れるし映像はリアルタイムでとれるメリットがあります。そして今、非常に進歩しているのは自律型無人探査機(AUV)。「鉄腕アトム」型です。ケーブルはなく、自分で考えて海底の様々な調査をして帰ってくる。ただし映像を見るのは母船に戻ってからになります。さらに大型の海洋調査船がある。順番としては、まず調査船で広い範囲にわたって海底の地形を見ます。ただしきれいな画像は得られないので、「ここは面白そうだ」というところにAUVをおろして構造を詳しく調べる。さらにピンポイントに絞り込んだ場所にROVを降ろしでサンプルをとる。最終的に6Kで人が潜る。―なるほど、そういう役割分担があるんですね磯崎:それぞれの長所を生かしながら総合的に使いたい。海は広くて深い。我々が知っている場所は、ほんのピンポイントにすぎません。有人も無人もあらゆるツールを統合的に駆使して、探査する必要があるのです。○実は中国の船より潜れる日本!?―世界の有人深海潜水船で気になるのが、中国の動きです磯崎:中国も水深11000mを目指すという構想(有人潜水船「彩虹鱼」)を2015年春に発表していますね。―中国は2012年6月に有人深海潜水船「蛟竜号(ジャオロン号)」で水深7000mを超える潜航に成功し、6Kの記録を塗り替えたと報じられていますね磯崎:深さ競争をするつもりはないのですが、ひとつだけ理解していただきたいのは、中国の耐圧殻(人が乗り込むコックピット)の安全基準の考え方です。日本と違っているのです。―どう違うのですか?磯崎:中国のほうが低い。アメリカもそうですが耐圧殻の安全率は水深に対して1.25倍の圧力をかけなさいと決めています。たとえば水深4000mなら水深5000mの圧力に耐える強度を持ちなさいと。中国も最大1.25倍と言われています。―日本は?磯崎:水深の1.5倍に300mを足しています。つまり6500mなら6500×1.5+300で水深1万500mの圧力に耐える強度で設計しています。―では水深1万mの世界にすでに行ける!磯崎:もしアメリカや中国の基準(1.25倍)を当てはめれば、今の6Kでそのまま8040mまで潜ることができるのです。―え、では中国の7000mを超えてしまう?磯崎:数字のマジックみたいなものですよ(笑)。―それは悔しい気がします。中国はいったいどこまで潜り、何が目的なのでしょうか?磯崎:試験で7000mを超えて潜り中国の旗を立てたと報じられていますが、日々の活動はわかりません。蛟竜号を動かしているのはCOMRA(China Ocean Mineral Resources R&D Association)と呼ばれる中国の資源の研究開発機関です。資源関連で動いているとすれば、どこで何を見つけようとしているかはオープンにはしないでしょう。―なるほど……謎が多いわけですね磯崎:実は中国の蛟竜号を2013年に見せてもらったことがあるのです。日本のある機関が中国の有人潜水船を調査するというので、COMRAの方に頼んだら快諾してくださり、中国で大歓迎してくれました。「待っていた」と。―何を待っていたのですか?磯崎:質問集をいっぱい持っていました。中国は水深7000mに潜れる船を作ったが、当時我々6Kは23年間安全に事故なく動かしていた。どうやって検査しメンテナンスして、どのように動かしているのか知りたいと。技術者として当然の話ですよね。「作ること」と「間違いなく安全に動かしていくこと」は別の技術であって、それをぜひ教えてくれと。私たちのノウハウなので全部はオープンにしませんけどね(笑)。―中国以外の国々で有人深海調査船を持っているのは?磯崎:現在、世界で7隻が動いています。日本の「しんかい6500」、フランスの「ノチール」、アメリカの「アルビン」、ロシアの「ミール」1号、2号と「コンスル」、中国の「蛟竜号」です。みな6000m級です。耐圧殻など現在の技術では6000mがひとつのターゲットなのです。―12000mを狙っている国はありますか?磯崎:中国以外はないです。アメリカやフランスは周りに深いところがありませんからね。日本はちょっと南に行けばマリアナ海溝もあるという特殊な環境にあります。これから有人深海潜水船を作りたい国では韓国、ブラジル、インドがあります。たとえばブラジルに6Kが2013年に行ったときに教えてほしいと。韓国も予算がついて勉強していますと聞きに来たことがありますね。ただしフルデプスを目指すのは我々だけです。―フルデプスという言葉自体が魅力的です。では実際に「しんかい12000」でどのような船を作ろうとしているのか、具体的に聞かせてください(続く)
2015年11月27日11月23日(月・祝)に放送となる、最新の科学技術や最前線の研究も取り入れ、地球の謎を解き明かしていく大型サイエンスアドベンチャー番組「テレビ未来遺産地球絶景ミステリー!」のMCに俳優、歌手として幅広い分野で活躍する及川光博が抜擢。あわせて、同番組で女優の二階堂ふみがリポーターに挑戦していることが判明した。アイスランドの“大地の裂け目”に湧き出す神秘の泉、スリランカの“クジラの村”と世界最大の生物シロナガスクジラの作り出す絶景、インドの満月が照らし出す天空の絶景、そして日本各地の息を呑むような絶景…。地球が誕生してから46億年の間に誕生した世界の絶景を紹介するとともに、あらゆる角度からその絶景を分析し、大自然の神秘に迫っていく。MCとして番組全体の進行を担当する及川さん。スタジオ収録はフルバーチャルで行われ、及川さんが片手を上げてパチンと指を鳴らすと、廻りに次々と世界の絶景やその絶景を分かりやすく分析・解析するCGが登場する仕掛けとなっているそう。フルバーチャルをバックにしたMCについて及川さんは「難しかった。緊張した」と感想を述べているが、収録中は何度もアドリブが飛び出すなど、スタジオでの及川さんのコメントにも注目したい。さらに、『蜜のあわれ』、山崎賢人と共演の『オカミ少女と黒王子』など注目作の公開が控える女優・二階堂さんは本番組でリポーターに挑戦。二階堂さんが訪れたのは「行くのが夢だった」という、火山と氷河の国・アイスランド。同国では北アフリカプレートとユーラシアプレートとの裂け目「ギャオ」を取材。二階堂さんはこの“地球の裂け目”が作り出す絶景を訪ねるため、スキューバーダイビングの免許を取得。「唇の感覚がなくなる」というほど冷たい水に潜ったり、ヘリコプターに乗り込み上空からの取材にも果敢に挑戦した。さらには温泉にも訪れて泥パックを経験するなど、水中、上空、地上からまさに体当たりのリポートを行った二階堂さんは、「アイスランドで見た神秘的な景色は、帰国してからも余韻を残し続けています。大きく存する自然を、お楽しみに!」とふりかえる。プロデューサー・樋江井彰敏氏が「インタビュアー・及川、そして、ドラマでは見ることのできない及川さんが見られると思います」と太鼓判を押す及川さんからは、「金星は近すぎて、火星では遠すぎる。約1億5,000万km。太陽からの距離が絶妙な星、それが地球です。水と緑にあふれ様々な生物が進化を遂げた“奇跡の星”には、やはり奇跡のような絶景が存在します。今回番組では、アイスランドの火山や氷河、スリランカの海で泳ぐクジラの群れ、さらに日本中の絶景などを美しい映像で紹介していきます。みなさんにもぜひ、驚いていただきたいですね。すべては宇宙が作り出したもの。ああ、宇宙ってすごい!!」と熱の入ったコメントが寄せられている。「テレビ未来遺産地球絶景ミステリー」は11月23日(月・祝)20時より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月16日こんにちは。ライターの和です。今回は14歳女性の方からの質問に答えさせていただきます。「likeなのかloveなのかよく分からない人が二人います。一人目は2年前からかっこいいと思っていて、今年4月のクラス替えのときに同じクラスだと分かった時は飛び跳ねて喜びました。二人目は名前は聞いたことあったけれどよく知らなくて、同じクラスになり話すようになってから『良い人だな』と思うようになりました。二人とも『格好良い・頭良い・運動神経良い』であるためファンがたくさんいます。私もそんなファンの一人なのか、それともどちらかがloveなのか・・・。それが気づけるようなアドバイスなどしていただけると有り難いです。」『格好良くて人気のある彼』って学年に一人は必ずいるものですよね。みんながキャーキャーしているから自分も気になっているのか、それとも本気で彼のことが好きなのか一人悶々と悩んでしまった経験のある女子もいるはず。相談者様の気持ちについて一緒に考えてみましょう!■彼の顔が好きなのか、性格が好きなのか考えてみよう『みんなが好きって言っているから私も好き』『イケメンだし、運動神経抜群だから気になっている』というのであれば、それは彼をアイドル、つまりlikeとして見ているのかもしれません。もし彼が何か失敗をしてしまったり、思いがけない一面を持っていたら一気に気持ちが冷めて幻滅してしまうかも。逆に『彼のこういう性格が好き』と内面から惹かれるものがあるとするならば、それは相談者様が思うloveなのかもしれません。もう一度『彼の一番好きなところを挙げるとしたらそれは何なのか』、相談者様の中で答えをだしてみてはいかがでしょうか。■彼と色々話してみよう!二人とも同じクラスだということなので、積極的に話しかけてみてはいかがでしょうか。格好良い外見とは裏腹に、相談者様と似たような一面も持っているかもしれません。もしそうだとしたら、一気に親近感が湧いてしまいますよね。自分の気持ちをはっきりさせるためにも、彼らと直接会話をするのが一番だと思います。また、個人的な意見としては『今年4月のクラス替えのときに同じクラスだと分かった時は飛び跳ねて喜んだ』という彼は、外見から好きになったように感じました。逆に『同じクラスになり、話すようになってから良い人だなと思うようになった』という彼は、外見というより中身に惹かれていったのかな、という印象を受けました。『もし二人同時に告白されたとしたらどちらを選ぶか』などと妄想をしてみると、案外自分の気持ちが見えてくるかもしれませんよ。■このままずっと『二人のファン』でも良い最後に、あまり急いで自分の気持ちをはっきりさせる必要もないと思います。今のままで十分楽しいのであれば、彼らをlikeでいるのも幸せだと思いますよ。『好きな人が一人もいない』というよりは、学校生活に潤いがあって良いと思います。ただ周りの噂話を鵜呑みにしたり、踊らされたりするのはやめましょう。あくまでも『彼らのファン』ということで、毎日を楽しんでみると良いと思いますよ。(和/ライター)(ハウコレ編集部)(柳内良仁/カメラマン)
2015年11月16日東京都・六本木のFUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)は、地球上のさまざまな事柄をダイナミックな写真で読者に届ける雑誌の写真展"ナショナル ジオグラフィック「地球の真実」"を開催している。会期は11月18日まで。開館時間は10:00~19:00。入場無料。同展は、1995年に英語以外の初の外国語版として発行されたナショナル ジオグラフィックの日本版創刊20周年を記念し、同誌の所有する約1100万点に及ぶフォトコレクションから、探検家の活動記録、圧倒的スケールの大自然や野生動物の生態、そして科学、歴史文化などから選んだ写真約100点を展示するもの。創刊から127年を迎えるナショナル ジオグラフィックは、地球上のさまざまな事柄を、綿密に取材した記事と各分野の第一線の写真家たちによるダイナミックな写真で読者に届けており、マチュピチュ遺跡の発掘調査や北大西洋に沈んだタイタニック号の発見など、調査研究・発掘プロジェクトなどを支援し、その成果を記録として雑誌を通じて世界に伝え続けてきたという。また、同展関連イベントとしてギャラリートークが開催される。開催日時は11月6日18:00~、11月8日13:00~および15:00~、11月11日18:00~(各回約30分予定)。入場無料、予約不要。なお、ナショナル ジオグラフィック協会は米国ワシントンD.C.に本部を置く、非営利の科学・教育団体。1888年に地理知識の普及と振興をめざして設立されて以来、1万件以上の研究調査・探検プロジェクトを支援し、自然・動物・文化・歴史・科学など、「まだ見ぬ地球の姿」を月刊誌「ナショナル ジオグラフィック」を通じて世界に伝える。同誌は、現在では40カ国語に翻訳され、世界で約850万人に読まれている。
2015年11月04日防衛省は9月25日、装備品への適用面から着目される大学、国立研究開発法人などの研究機関や企業などにおける独創的な研究を発掘し、将来有望な研究の育成を目指して2015年度より開始した安全保障技術研究推進制度において9件の研究課題を採択したと発表した。募集期間は2015年7月8日から8月12日で、応募総数は109件。大学などから58件、独立行政法人などの公的研究機関から22件、そして民間企業などから29件の応募があったという。なお、今回採択された9件の研究テーマと研究代表機関は以下の通り。
2015年09月26日地球上には現在、3兆本以上の樹木があります。最新の調査によって、2年前に推定されていた40億本よりも、はるかに多い数の樹木が地球上に存在していることがわかりました。しかし、そんなにたくさんあるなら大丈夫だと安心はできません。なぜなら、人類が生まれる前は、樹木は現在より46%も多かったからです。樹木は毎年150億本失われており、植樹は50億本しか行われていません。このままでは地球上の樹木は減る一方です。『Mint Press News』では、止まらない森林破壊に警鐘を鳴らしています。私たちと樹木との関係は、これからどうなってしまうのでしょうか?■テクノロジーの発達で地球上の樹木の数が判明!森林は地球のメカニズムのなかでも、もっとも重要な役割を果たしている機関です。ところが人類がその重要性に気づき、保持しようと動き始めたのはごく最近。そもそも人類は、自分たちが生活しているこの地球上に、どれだけの樹木が存在しているのか把握していなかったのです。これまで、今回のような大規模な森林調査が行われたことはありませんでした。しかしこの調査結果は、炭素除去などの地球規模の自然のメカニズムを知るのに役に立つのだといいます。樹木の数は、大気中の炭素除去や土壌改良、水や大気の浄化など、人間が暮らすために必要なさまざまなことに関係しています。にも関わらず、いままで地球上の樹木の数は正しく把握されてこなかったのです。それは地球があまりに広大で、木の数を1本1本数えることなど到底不可能だったから。しかし、技術の発達により、今回のような地球規模の調査を行うことが可能になりました。人口衛星による映像や、コンピューターによる解析など、あらゆるテクノロジーを駆使することにより、地球上の樹木の数が明らかになったのです。■森林の状態から生活に与えられる影響が明らかにいちばん樹木が多い地域は熱帯でした。熱帯には全体の43%もの樹木が集まっているのです。しかし、樹木の密度の高さで勝っているのは、北方の針葉樹林帯。どの地域でも森林破壊は起きていますが、熱帯はその割合が一番高い地域でした。森林破壊の様子を見ていると、人類の出現により、環境のシステムが変化してしまったことが伺えると研究者は語っています。私たちはすでに、環境破壊が私たちの生活に与える影響を知っています。しかし、この調査によって、人類はさらに森林を守り、増やす努力をしなければならないことが明らかになったのです。*日本は、国土面積の66%が森林という森林大国。世界的に見ても、フィンランド、スウェーデンに次いで3位の森の国です。森林の数自体はあまり心配しなくてもいいようですが、木材のために植えられた人工林が手入れされずに、山が荒れているなど、違った問題が発生しています。人間が生きていく環境を整えるために、なくてはならない森林。私たちは森林破壊が生活に与える影響をもっと真剣に考え、行動を起こさなければならないのかもしれません。(文/スケルトンワークス)【参考】※Humankind Has Halved The Number Of Trees On The Planet-Mint Press News※日本の森林面積と森林率-森林・林業学習館
2015年09月23日