凸版印刷はフィートと共同で、情報通信研究機構(以下NICT)の委託研究「自治体向け音声翻訳システムに関する研究開発」(2015年度から2019年度の5年間)を受託し、自治体窓口業務に対応した国内で初めての音声翻訳システムの研究開発に着手したと発表した。東京都板橋区との連携により、窓口での実証実験をすでに開始しており、今後は窓口業務での外国人来庁者の行動分析などをもとに、利用者満足度の高い音声翻訳システムの開発を実現した上で、全国の自治体で利用が可能な音声翻訳を研究開発する計画だという。また、凸版印刷では、この研究開発の成果を活用し、大学やハローワーク、金融機関などさまざまな窓口業務で利用可能な音声翻訳システムの開発を推進します。システムは、両社の強みを活かして、観光分野や医療分野を中心に高精度化を図ってきたNICTの音声翻訳の技術をベースに、新たに自治体窓口で利用可能な音声翻訳システムを開発する。研究開発は、板橋区などの協力自治体と連携し、窓口業務での実証実験や利用者満足度を調査・分析。窓口における外国人対応のシチュエーションや会話例を明確化し、窓口応対時に想定される対話のシナリオやコーパスの作成や英語、中国語、ブラジルポルトガル語の三言語の音声コーパス収集(クラウドソーシング含む)を行う。そして、NICTの音声翻訳システムを拡張し、自治体窓口向けの音声翻訳システムを開発し、協力自治体での実証実験を通じて実用化に向けた課題検証を実施する。さらに、 在留外国人の多い自治体を対象としたヒアリングの実施や収益化手法(広告モデル・自治体からの課金、外国人ユーザー課金など)も具体化する。最終目標としては、全国1,741自治体を対象としたクラウドサービスのビジネスモデルを構築や商業施設や金融機関などの多様な窓口業務、医療や災害対策などをはじめとした他分野への展開の検討も行っていくという。
2016年03月23日京浜急行電鉄(京急)、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、ブリックスの3者は2月17日、多言語音声翻訳サービス及び電話通訳サービスの共同研究を開始し、京急の12駅の構内での実証実験を開始した。同研究は、駅の改札窓口などで駅員が外国人に鉄道の利用案内などを行う場面を想定し、機械翻訳と電話通訳のハイブリッド・サービスの有効性などを検証することを目的としているという。NICTの多言語音声翻訳アプリケーションである「VoiceTra」(ボイストラ)をベースに、ブリックスが提供する電話通訳サービスを利用する共同研究用アプリケーションである「鉄道通訳」を作成した。これをタブレット端末にインストールし、駅員が外国人とのコミュニケーションに用いる。実証実験は、羽田空港国際線ターミナル駅や同国内線ターミナル駅、品川駅、横浜駅など12駅で実施する。また、鉄道通訳の対応言語はVoiceTraと同じく、日本語・英語・中国語・韓国語を始めとする29言語。同サービスの導入により、訪日及び在日外国人からの問い合わせ内容に応じてNICTの多言語音声翻訳技術とブリックスの電話通訳サービスを組み合わせて利用可能になり、駅における乗換案内や料金の確認などを、多言語で迅速に可能になると期待できるという。例えば、外国人とのやり取りが比較的簡単な場合にはVoiceTraの音声翻訳を利用し、難しい場合には人の通訳に代わるというように、通訳者による丁寧な対応が必要な場面を絞り込むことにより、助けが必要な全ての外国人に対する案内と、外国人1人1人とのコミュニケーションの質の向上との両立を目指すとしている。
2016年02月18日三菱地所と三菱地所プロパティマネジメントは2月10日、商用接客に特化した翻訳アプリの開発に着手したことを発表した。訪日観光客や外国人就労者に向けたサービスを強化するのが狙い。アプリ開発のための試験期間として、まずは、丸の内と横浜の商業テナント1000店舗を対象に、2016年2月下旬より既存の多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra」を店舗で使用し、接客現場でのニーズを収集する。その後、各テナントでの商業状況を検証し、「和食ならではの調理方法」や「商品の特徴」の説明など、接客シーンで活用しやすい表現をアプリに反映し、三菱地所グループ商業施設のオリジナル版翻訳アプリを新規に開発、商業テナントへ本格的に提供していくとしている。なお、同社では、三菱地所グループの他エリア商業施設や、ホテル、美術館への活用に加え、他社の商業施設でも利用できるよう検討していくとしている。
2016年02月12日子どもの機嫌が急に悪くなって、困ってしまったことはありませんか? 忙しい時や静かにしていてほしい時に機嫌を悪くされると、ママも疲れてしまいますよね。「いい加減にしなさい!」と叱ることもできるけれど、できれば声を荒げておさめたくない…。そこで、私が心がけている「子どもの機嫌をなおす魔法のことば」をシーン別に紹介しましょう。(1)朝起きたら「むすっ…」朝、なかなか起きないわが子に手を焼いていませんか? まだ眠そうで、何やら機嫌が悪そう。そんな時はゲームをしているように演出してみてはいかがでしょうか。たとえば、布団の中にいる子どもに対して「どこに隠れているのかな~? ここかな~?」とかくれんぼの鬼を演じ始めます。子どもが布団やベッドからすでに見えていても同様です。わが家の場合、声に気付いた息子は急に布団の中にもぐり始めます。こうなるとほぼ成功です。少し待っていると息子の方から「ここだーっ!」とがばっと起きてきます。眠気を忘れ、ゲーム感覚で楽しく起きてくれるのでおすすめの方法です。(2)友だちとケンカして「むすっ…」少し前までは「○○に嫌なことされた」「ケンカした」と子どもが言っても、「そんなこと気にしないの!」と話を流していました。しかし、それでは子どもの気持ちは落ち込んだまま。そこで、「○○くん(相手)、○○(わが子)のことが好きすぎて意地悪しちゃうのかもね」という風に相手の気持ちを考えた言葉がけをするようにしました。「好きなのに、なぜ意地を悪するのか」という疑問を抱かせるかもしれませんが「好き」というポジティブなことばを用いることで、また同じようなことがあった時に「こいつ、俺のこと好きなのかな…」とちょっとでも前向きにとらえ、嫌な気持ちが和らげばいいなと思い、こうした言葉がけをするようにしています。 (3)落ち込んだり、怒られたあとに「むすっ…」みんなができていることが自分にはできない、あるいは悪いことをして怒られてしまった…。そんな時、私は「過去に自分も経験した」話をするようにしています。たとえば子どもがかけっこでビリだったら「ママも小さいころは足が遅くてね~」、パパとの約束を守らなくて怒られたら「ママも昔、おじいちゃんにこんなことして怒られたよ~」と、過去の自分の経験をあげて子どもと同じ経験をしたことがある事実を伝えます。すると「え~、ママだめじゃ~ん!」と笑顔になってくれます。普段は何かと叱る立場のママも、こうして子どもと同じ立場で仲間意識を持たせると、いつもとは違った表情を見ることができます。笑顔になってくれれば、その後に励ましの言葉を掛けてもきっと前向きに受け取ってくれるはずです。今回はわが家に多いシュチュエーション別に、子どもの機嫌をなおす「魔法のことば」を紹介しました。子どもの性格や状況によって響く言葉も違うかもしれませんが、困ったときにぜひ参考にしてみてくださいね。(すだあゆみ)
2016年01月09日ログバーは1月6日、米ラスベガスにて開催中の「2016 International CES」(CES 2016)において、ウェアラブル翻訳デバイス「ili(イリー)」を発表した。2016年夏から全世界で使用できるとアナウンスしている。iliは、Wi-Fiや3G回線などインターネットに接続することなく音声を翻訳できるスティック型のデバイス。第1段階として英語と日本語、中国語に、第2段階としてフランス語とタイ語、韓国語に、第3段階としてスペイン語とイタリア語、アラビア語に対応する。旅行に特化した翻訳辞書を搭載。たとえば英語で「What’s up?」と話しかけると、iliがマイクで音声を拾って翻訳し、日本語で「ねぇ、元気?」という音声を発する。今後はiliを用いた新規ビジネスモデルの構築など旅行関連事業者と連携していく。
2016年01月06日NTTドコモは30日、スマートフォンやタブレット上に書いた文字を翻訳できるアプリ「てがき翻訳」を公開した。Google Playよりダウンロードでき、価格は無料。対応OSはAndroid 4.3から5.1。「てがき翻訳」は、タブレットやスマートフォンに書いた文章を翻訳するアプリ。タブレット版では、イラスト描画や写真の挿入が可能となっている。対応言語は英語/中国語(北京)/中国語(台湾)/韓国語/フランス語/スペイン語。それぞれ日本語との間で相互に翻訳が行える。利用にあたり申し込みは不要で、ドコモユーザー以外も利用できる。
2015年11月30日ちょっとした英文を翻訳したいとき、インターネット上の翻訳ツールを利用する方も多いのではないでしょうか。ところが問題は、「翻訳がひどすぎて使いものにならない」ということ。でも『英文“秒速”ライティング Yahoo!翻訳でミスのない文章を書くルール』(平田周著、日本実業出版社)の著者は、「あるひとつの工夫」をすれば問題は解決できると主張しています。■英語と文章構造がよく似ている「中間日本語」とは?大切なのは、英語にしたい日本語を「中間日本語」になおしておくこと。聞きなれない言葉ですが、中間日本語とは「英語的な構造をした日本語」。日本語と英語の文章構造が違いすぎるからコンピュータが誤訳してしまうわけで、だったら直訳してもきちんとした英語になるように、日本語の方を変えてしまおうという発想です。たとえば「彼は北京駐在になった」という日本語をコンピュータに訳させた場合、表示されるのはAs for him, Beijing become to it.という意味不明の英語。しかし日本語を「彼は北京勤務の任命を受けた」にするだけで、He received appointment of the Beijing duty.と正しく訳してくれるのです。自動翻訳が使いものにならないのなら、使えるようにこちらが細工をすればいいという考え方です。しかし、そうだとしたら、コンピュータがよく間違えやすい点をおぼえておいた方がより効率的です。いくつかのポイントをチェックしてみましょう。■修飾句が2つ以上の名詞にかかっている文は要注意!コンピュータがうまく訳せない文章の一例が、修飾句が2つ以上の名詞にかかっているもの。【原文】新幹線や自動車、自転車のヘルメットのような物体の流線型は、すべて水中の魚の研究に由来している。×The Shinkansen and a car, the streamline of the object such as the helmet of the bicycle come all from the study of the underwater fish.流線型(たとえば新幹線、自動車、そして自転車のヘルメット)。×Streamline(For example, it is the helmet of the Shinkansen, a car and the bicycle)↓【中間日本語】私たちは、流線型について魚から学んだ。それは、新幹線、自動車、自転車用ヘルメット、そしてその他に応用された。We learned from a fish about a streamline. It was applied to the Shinkansen, cars, a helmet for the bicycle and others.コンピュータは、すぐ隣にあるものだけを修飾していると勘違いすることがあるのだそうです。たしかに、ひとつ目の翻訳では、自転車のヘルメットだけが流線型となり、2つ目の翻訳では、新幹線、自動車、自転車のすべてがヘルメットになってしまっています。つまりこの場合は、「流線型を魚から学んだ」ことと、「流線型が新幹線、自動車、自転車用ヘルメットなどに応用されている」ことを分ければいいわけです。コンピュータは、ひとつの文のなかに項目が3つ以上並んでいる場合、なぜか翻訳に苦労するのだといいます。【原文】その家族は、父と母と、彼らの子どもで構成されていることを私たちは発見しました。×We found that the family consisted of the child of father and mother and them.(Yahoo!)×Their families, and the father and mother, we have discovered that it is composed of their children.(Google)■Google翻訳はうまく訳すのにYahoo!翻訳ではイマイチな日本語ところが「その家族は、父と母と、彼らの子どもで構成されている」にすると、GoogleはThe family is consisted of father and mother and their children.とうまく訳せたそうです。しかしYahoo!はそれでも、The family consists of the child of father and mother and them.となってしまうのだとか。そこで、「彼らの子ども」の「彼らの」を取ると、Yahoo!も次のように正しく訳せるのだそうです。We found that the family consisted of father and mother and the child.(Yahoo!)このように、3つ以上の項目が並んでいる文を英訳するときは、それらにかかる修飾が邪魔になるというわけです。*翻訳ツールを利用して文章を翻訳しないなら、「2」「3」を意識しておぼえておくとよさそうです。(文/書評家・印南敦史)【参考】※平田周(2015)『英文“秒速”ライティング Yahoo!翻訳でミスのない文章を書くルール』日本実業出版社
2015年11月25日Googleは20日、動画共有サービス「YouTube」の動画投稿者向けに、新しい翻訳機能を発表した。追加された翻訳機能は、コミュニティによる字幕作成や、動画のタイトル・説明の翻訳機能、有料の「翻訳マーケットプレイス」の3種類。多彩な分野の専門家がプレゼンテーションを行なう「TED」のYouTube動画などで先行実装されていた機能となる。コミュニティによる字幕作成は、ユーザー(コミュニティ)の協力で字幕を翻訳し、動画に追加できる機能。ユーザーの視聴設定に沿った字幕が表示されることで、世界中の視聴者が動画を楽しめるようになる。この機能を利用するには、設定から「字幕への協力」を「有効」にする必要がある。コミュニティメンバーにより字幕が投稿されると、YouTubeやユーザー、動画投稿者により、適切かどうかの審査が行われたのち公開される。動画投稿者は字幕に対し、編集、公開、報告、不承認の操作で管理できる。なお、承認された字幕は動画所有者のものとなるが、投稿した字幕は投稿者が管理ページで管理できる。動画のタイトルや説明を翻訳する機能では、動画タイトルやチャンネル説明、再生リストのメタデータを、メニューの設定で翻訳できるようになる。こちらは人的な作業ではなく、機械翻訳となる様子だ。また、翻訳マーケットプレイスでは、動画の管理画面で翻訳したい言語を選び、翻訳ベンダーを選択し規定の料金を支払うと、プロの翻訳者に発注できる。翻訳後はYouTubeが自動的にコンテンツをアップし、投稿者に確認メールを送信する。
2015年11月20日大阪府・万博公園の千里バンパクロフト(ららぽーと EXPOCITY内)は、「ほぼ日手帳」の「ことば」を、さまざまなテーマで集めた展示イベント「手帳のことば展 This is my LIFE.」を開催している。会期は11月25日まで。開場時間は10:00~21:00。入場無料。同イベントは、東京糸井重里事務所が販売する「ほぼ日手帳」を、2002年版の誕生から15年間支えてきた「ことば」を、さまざまなテーマで集めたもの。渋谷・福岡・金沢を回った展示は、同会場が最後の開催地となる。会場では、ほぼ日手帳の1ページごとに毎日書かれている「日々のことば」の展示のほか、手帳のことばを大きく手帳に写せる「日々のことばスタンプ」や、「日々のことば」おみくじなど、心に響く「ことば」を読んで、触れることができる。また、会場限定のオリジナルグッズとして、「セフティ・マッチ金の言葉」や過去の「日々のことば」をさらに選りすぐり、そばに置いておきたい「ことば」をスーパーボール(350円)と特製缶マグネット(250円)にしたものが販売されるということだ。そのほか、会場であるEXPOCITYのオープンを記念して、千里バンパクロフトでは岡本太郎関連のアイテムを取り扱う。そのなかで、「ほぼ日手帳2014」で販売された手帳カバー、岡本太郎「TARO/建設」が特別に再販売される。1956年に旧東京都庁舎の壁画として描かれた「建設」を、手帳カバー全面にプリントしたもので、同店でのみの販売となるということだ。
2015年11月20日KDDI、KDDI研究所は2015年11月18日、鳥取県鳥取市の訪日外国人向け観光タクシー「1000円タクシー」において、多言語音声翻訳システムを活用した社会実証を開始した。「1000円タクシー」は「鳥取観光マイスター」として認定されたタクシー運転手が鳥取市の各観光地を案内する、鳥取市を訪れる外国人観光客向けサービスで、2011年1月より提供されている。乗客1人あたり3時間で1000円(税込)と安価で利用できることが特徴だが、タクシー運転手と外国人観光客のタクシー内でのコミュニケーションが課題となっていた。多言語音声翻訳システムは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した技術を活用し、KDDIが構築。英語と中国語、韓国語の翻訳に対応している。KDDIは同システムを「1000円タクシー」に搭載し、従来課題となっていた言葉の壁に起因する社会サービスの差を克服することを目指す。また、KDDI研究所は、音声翻訳精度の更なる改善のため、位置情報や利用者のスマホなどの情報を活用した「翻訳精度向上技術」の研究開発を進めていく。
2015年11月19日KDDIとKDDI研究所は11月18日から、鳥取県鳥取市の訪日外国人向け観光タクシーである「1000円タクシー」において、多言語音声翻訳システムを使用する社会実証実験を2016年3月末までの予定で開始した。1000円タクシーは2011年1月より提供している、鳥取市を訪れる外国人観光客向けの観光タクシー。「おもてなし」の心や観光地の歴史・文化などを学び「鳥取観光マイスター」として認定を受けたタクシー運転手が、鳥取市の各観光地を案内するという。外国人は3時間で乗客1人あたり1,000円(税込)で利用できるため、外国人観光客が鳥取の観光を気軽かつ安価に楽しめるとしている。今回の実験では、KDDIは多言語音声翻訳システムを1000円タクシーに搭載し、従来課題となっていたタクシー運転手と訪日外国人のタクシー内でのコミュニケーションを実現させることで、言葉の壁が原因となる社会サービスの差の克服を目指していくとのこと。KDDI研究所は音声翻訳精度のさらなる改善のため、位置情報や利用者のスマートフォンなどの情報を利用する翻訳精度向上技術の研究開発を進めていくという。なお、多言語音声翻訳システムは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した技術を使用してKDDIが構築しており、11月18日現在で英語・中国語(簡体字)・韓国語の翻訳に対応しているとのこと。また、1000円タクシーへの多言語音声翻訳システムの搭載には、トヨタIT開発センター及び富士通テンの技術協力を受けているとのことだ。KDDIとKDDI研究所は今後も、訪日外国人旅行者の満足度や安心感の向上、旅行者数増加やリピート率の上昇、観光などによる地域経済への波及に寄与するためとして、ICTを利用した「おもてなし」の実現に向けた取り組みを進めていくとしている。
2015年11月19日方言の代表格「京ことば」は、京都の雅やかな風情や情緒がにじみ出るもの。もちろん、その裏に隠された意味も奥深いものでした。その中から「京都検定」(anan編集部調べ)の問題を出題します。クイズ形式で学んでみましょう。(※編集部調べ)問:「おこしやす」「おいでやす」「おこしやしとくれやす」は、どれも「いらっしゃいませ」を意味する丁寧語。では、より丁寧度が高いものから順番に並べるとどうなる?答え:おこしやしとくれやす→おこしやす→おいでやす実は「おいでやす」と「おこしやす」には丁寧さレベルに少しだけ差があり、人やお店によっては使い分けている場合もあるそう。「おいでやす」よりも丁寧な表現にあたるのが「おこしやす」。さらに最上級敬語として存在するのが「おこしやしとくれやす」。奥深い…!問:関西で「ありがとう」を意味する「おおきに」。イントネーションは大阪と京都では同じ?それとも違う?答え:違う※大阪は抑揚がなく、京都は「おおきに」の「き」だけトーンが上がるところがポイント。また、京都のほうが柔らかく、大阪はハキハキとした印象を受ける人が多いよう。ただし、京都の「おおきに」を素直に「ありがとう」として受けとるのは注意。“NO”を意味する場合もあるとか…!?問:舞妓さんが晴れて芸妓さんになることを何と言う?A.髪替えB.下駄替えC.襟替え答え:C舞妓さんが芸妓になりお披露目をするときに、着物の襟をそれまでの赤襟から白襟に変えることから「襟替え」と呼ばれるようになった。また、髪型も自分の髪からカツラに。ちなみに芸妓を大きく分けると、主に踊る立方と、唄や三味線などの演奏を担当する地方の2つがある。※『anan』2015年11月4日号より。文・重信 綾 (C)Terraxplorer
2015年11月01日パナソニック、日本電信電話(NTT)、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、パナソニック ソリューションテクノロジー、KDDI研究所、みらい翻訳の6社・法人は10月26日、これら各社・法人に8社を加えた14団体で「総務省委託研究開発・多言語音声翻訳技術推進コンソーシアム」を設立した。同コンソーシアムは、訪日外国人などが言葉の壁を感じることなくコミュニケーションが可能な多言語音声翻訳技術について、5年を目途に技術研究・開発を実施し、2020年までに社会実装の実現を目指す。同コンソーシアムは、総務省が平成27年度情報通信技術の研究開発である「グローバルコミュニケーション計画の推進 -多言語音声翻訳技術の研究開発及び社会実証- I.多言語音声翻訳技術の研究開発」の委託先として、上記6社・法人を選定したことを受けて設立したもの。この他に、東日本電信電話(NTT東日本)、日立製作所、パナソニック システムネットワークス、KDDI、富士通、富士通研究所、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ(NTT-AT)、エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所(NTTデータ経営研究所)の8社が加わる。主な活動内容は、「多言語音声翻訳技術を実用レベルで利用するための各種技術の研究開発」「多言語音声翻訳技術を2020年までに社会で実用化するための社会実証」「多言語音声翻訳技術が2020年以降も社会に根付き、利活用されるモデルの検討と試行」の3分野。各種技術の研究開発のうち雑音抑圧技術の研究開発では、音声入力デバイスにおける雑音抑圧のための集音技術をパナソニックが、多様な環境における雑音抑圧最適化技術をNTTが担当する。この他、翻訳自動学習技術の研究開発をNICTが、特殊文字認識技術の研究開発をパナソニック ソリューションテクノロジーが、位置情報を利用する翻訳精度向上技術の研究開発をKDDI研究所が、各研究開発技術を利用可能とする多言語音声翻訳プラットフォームの開発をみらい翻訳が、それぞれ担当する。社会実証では、防災分野をNTT東日本とNTTデータ経営研究所、鉄道分野を日立、ショッピング分野をパナソニック システムネットワークス、タクシー分野をKDDI、医療分野を富士通と富士通研が、それぞれ担当する。モデルの検討と試行では、NICTが開発し技術的に世界トップクラスの評価を得ているという「多言語音声翻訳システム」を、実用レベルで利用するための各種技術の研究開発を実施すると共に、実社会の各場面において社会実装に向けた実証を実施するとのこと。同コンソーシアムによる研究開発を通じて、2020年までに多言語音声翻訳技術を用いたサービスを病院・ショッピングセンター・観光地・公共交通機関などの生活拠点に導入し、日本語を理解できない外国人が日本国内で言葉の壁を感じることなく、生活で必要なサービスを利用できる社会の実現を目指すという。こうした社会の実現は、訪日外国人旅行者の満足度や安心感の向上、旅行者数増加やリピート率の上昇、さらには観光などによる地域経済への波及につながることが期待できるとしている。
2015年10月27日名優モーガン・フリーマンとクライヴ・オーウェンが共演する映画『ラスト・ナイツ』の特別映像が公開になった。翻訳家で、これまでに数々の名監督、名優と行動を共にしてきた戸田奈津子が本作の魅力について語っている。『ラスト・ナイツ』特別映像本作は、権力に取りつかれた非道な大臣からの不正の誘いを断り、反逆罪で処刑されたバルトーク卿(フリーマン)の愛弟子で後継者のライデン(オーウェン)が、忠誠を誓ったバルトーク卿の仇を討つべく決戦に挑む姿を描いた作品。『CASSHERN』『GOEMON』の紀里谷和明監督が5年の歳月を投じて作り上げた作品だ。翻訳家として様々な大作、名作の字幕翻訳を行い、スターの来日時には通訳として二人三脚で行動を共にしている戸田は、紀里谷監督の過去作品についても多くを知らず、“白紙状態”で作品を観賞したという。観終わった彼女は「普通の日本の監督がつくる映画とはまったく違うスケールだし、題材も非常にユニーク。一流の俳優を使いこなして、あれだけ大きなスケールのものを撮った。日本の観客として、こういう監督が出て良かったなという印象」とコメント。映像には本作の字幕制作作業の模様や、戸田と紀里谷監督が談笑する場面も収録されており、作品への期待が高まる内容になっている。『ラスト・ナイツ』11月14日(土) TOHOシネマズスカラ座ほかにて全国ロードショー
2015年10月08日みずほ銀行は10月1日、NTTドコモと連携して、タブレット端末を使った自動音声翻訳サービスの実証実験を開始した。○外国人の顧客とのコミュニケーション支援のツールみずほ銀行では、〈みずほ〉ハートフルアクション(※)の取り組みの一つとして、タブレット画面を通じてオペレーターが外国人への通訳サービスを行う「スマイルコール」を都内5拠点で導入しているという。IT技術を活用して、より迅速、便利に利用してもらえるサービスとして、自動音声翻訳の活用の検討を進めており、このたび実証実験を開始することになったとしている。(※)〈みずほ〉は経済・社会を支えるOnly Oneの存在を目指し、世の中の役に立つさまざまな活動「〈みずほ〉ハートフルアクション」を推進している。具体的には以下のとおり。(1)みずほ銀行の有人拠点を「子ども110番の家」に登録、(2)外国人への通訳サービス(スマイルコールの活用)、(3)タブレット端末を活用した伝票への記入サービス、(4)地域でのボランティア活動。このたびの実証実験では、NTTドコモの協力を得て、店頭に備え置くタブレット端末に搭載した自動音声翻訳アプリを用いて試行するという。ボタンを押してタブレット端末に話しかけるだけで、外国語と日本語を自動的に翻訳するもので、両替などで銀行を訪れた外国人の顧客とのコミュニケーション支援のツールとして利用する。翻訳結果をタブレット上にテキスト表示するほか、音声での読み上げもでき、簡単、便利にコミュニケーションを取ることが可能だとしている。外国人の顧客の来店が多い都内5拠点で2ヶ月間試行し、利用した顧客の声も参考にした上で、今後の本格活用を検討するとしている。○試行内容試行期間:10月1日~11月30日試行店:銀座支店、銀座中央支店、浜松町支店、青山支店、八重洲口支店対応言語:英語、中国語、韓国語みずほ銀行は今後も優れたIT技術を積極的に活用し、様々な顧客に支持されるサービスの実現に取り組んでいくとしている。
2015年10月05日大日本印刷(以下、DNP)は9月30日、タブレット端末のカメラに商品をかざすと、商品名や説明文などを外国語に翻訳した商品パッケージを画面上に表示する「DNPパッケージ翻訳ARシステム(店頭用)」を開発したことを発表した。同システムでは、まず、店頭に設置するタブレット端末に翻訳された商品パッケージのデータを登録。AR技術の活用により、閲覧者は、タブレット端末上であたかも中・英・仏・国語などの外国語で印刷されたパッケージを手にしているかのような臨場感を体験できる。また、同システムが利用された時間や場所、閲覧された商品・言語などのデータは各端末に記録されるため、店側は、同データをマーケティング活動などに活用することも可能だ。同社は今後、食品や日用品、化粧品メーカーを中心に同システムを販売し、2018年度までに10億円の売上を目指す。
2015年10月01日金沢21世紀美術館で、「同時代」を問いなおす展覧会シリーズ「ザ・コンテンポラリー」が始まった。前回の「われらの時代:ポスト工業化時代の美術」に続き、9月19日から始まる「誰が世界を翻訳するのか」では、異なる文化背景をもつ11組の現代美術作家をフィーチャーし、彼らが属する共同体を取り巻く世界の有り様をどのように捉え、伝えようとしているのかを探っていく。テキスタイル、版画、彫刻、インスタレーション、映像など手法も素材も異なる表現は、現代の現代美術の多彩な魅力を楽しむことができる。ガーナ出身でナイジェリア在住の2015年ヴェネチア・ビエンナーレ栄誉金獅子賞受賞作家エル・アナツイの新作も発表される予定で、ポーランド出身のアルトゥル・ジミェフスキや中国のチウ・ジージーエ、アルゼンチン生まれのリレーショナル・アートを代表する作家であるリクリット・ティラヴァニなど、世界的に活躍する現代作家の作品が揃う。異文化間を移動、横断することが常態化する現代社会において、あらゆる関係が流動的であり、これまでに描かれた歴史や価値観も、誰がそれを伝えるかによって、さまざまな意味を浮き彫りにする。作品は作り手から発せられる言葉や振る舞いであり、作り手が自信を取り巻く世界をどのように認識しているかの表れだとすると、ポスト・コロニアル批評を経た現在、文化的背景が異なる土壌から生まれる表現について、私たちはどのようにアプローチすべきなのか。12月には、「人々の国連総会」と題した、出品作家ペドロ・レジェスによる2日間にわたるワークショップも開催される。本展覧会やワークショップに足を運び、感じ、作家の試みに参加することで、様々な国から参加する表現者の表現との関係性を創造し、世界を翻訳しようとする試みを自らも体験してほしい。【イベント情報】ザ・コンテンポラリー 2 誰が世界を翻訳するのか会期:2015年9月19日~ 12月13日営業時間:10:00~18:00(金・土曜は20:00まで)休場日:月曜(ただし9/21、10/12、11/23は開場)、9/24、10/13、11/24会場:金沢21世紀美術館 展示室料金:一般 1,000円、大学生 800円、小中高生 400円、65歳以上 800円
2015年09月23日三省堂は17日、IT(ICT)用語を解説した書籍『ICTことば辞典』(大谷和利、三橋ゆか里、江口晋太朗 著)の電子書籍版の配信をKindleストアおよび楽天Kobo電子書籍ストアで開始した。希望小売価格は税別1,600円。iBookstore、BookLive!、Reader Store、ブックパスなどからも購入可能。同書は、画像、図版、やさしい言葉を用いて、身近な事例を交えながら、IT(ICT)用語を解説した辞典。収録用語は250ワード。時代のニーズや話題性の高い項目を選び、"読む"ことにも重点を置き、一般書の面白さも兼ね備えたものになっているという。また、脳科学者の茂木健一郎氏や言語学者の投野由紀夫氏、グラフィックデザイナーの佐藤卓氏、劇作家の柴幸男氏など、各界の第一線で活躍する10名のコラムも収録、幅広い視点からIT(ICT)の知識が身につくという。電子書籍版は前ページがフルカラーとなっており、文字の大きさや行間を任意のサイズに設定できる。
2015年08月17日米Microsoftは8月5日(現地時間)、日本語を含む50言語に対応する言語翻訳アプリ「Microsoft Translator」をiOSおよびAndroid向けにリリースした。Apple WatchアプリとAndroid Wearアプリも用意している。また「Outlook」アプリのApple Watchアプリの提供を開始した。Microsoft Translatorは、シンプルなユーザーインターフェイスが特徴だ。Microsoftアカウントでログインすることなく、すぐに使用できる。翻訳する言語を設定し、マイクボタンをタップして話しかけると翻訳が表示される。キーボードによる入力も可能。翻訳した文章の読み上げ機能も備える。よく使う翻訳はピンしておくとピン・タブから素早く引き出せる。また履歴タブから過去の翻訳にアクセスすることも可能。スマートウォッチ用アプリは、スマートフォンに接続している状態で音声入力を使った翻訳を実行できる。翻訳の履歴やピンは、スマートフォンとスマートウオッチの間で同期される。Outlook for Apple Watchは、受信メールの通知、本文表示、アーカイブ、削除、フラグ、後で表示、クイックリプライといったメールの基本的な機能をサポートする。クイックリプライでは、用意された返信用の短文または絵文字をタップして選択するか、音声入力を用いる。グランスにも対応しており、スワイプアップして未読メールや次の予定を素早く確認できる。Microsoftはプロダクティビティツールを中心にウエアラブル向けアプリを拡充しており、Outlookのほか、すでにOneDrive、PowerPoint、Skype、OneNoteのApple Watchアプリを提供している。同社はまた、「Yammer for Apple Watch」(iOSアプリ: Yammer)を間もなくリリースすることも明らかにした。グランスを使って未読メッセージや通知を確認し、重要な会話やアクティビティに対してクイックアクションで対応できる。iPhoneが必要な時には、View on Phone機能を使ってスムースにデバイスを切り替えられる。Apple Watchアプリを併用することで、Yammerアプリを用いた共同作業の効率化、情報の把握が向上するという。
2015年08月07日Googleは、同社が提供する翻訳アプリ「Google Translate」をアップデートし、端末のカメラを看板やポスターにかざすことで翻訳される「Instant Visual Translation」機能の対応言語を27言語に拡大させる。Android/iOS向けに数日をかけて提供する。「Instant Visual Translation」は、今年の1月に「Google Translate」に追加された機能。端末のカメラを対象の看板や標識にかざすと、撮影をすることなく、画面上にリアルタイムで翻訳される。これまでは、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語の7言語のみの対応だったが、新たに20言語が対応言語として追加される。ただし、日本語はここに含まれていない。追加言語は以下のとおり。ブルガリア語、カタロニア語、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、フィリピン語、フィンランド語、ハンガリー語、インドネシア語、リトアニア語、ノルウェー語、ポーランド語、ルーマニア語、スロバキア語、スウェーデン語、トルコ語、ウクライナ語など。また、異なる言語の会話をリアルタイムで翻訳する音声会話モードも高速化され、通信速度が遅い環境でもよりスムースに動作するようになる。音声会話モードの対応言語は32言語。
2015年07月30日米Googleが「Google Translate (Google翻訳)」アプリのインスタントビジュアル翻訳機能の対応言語を27言語に拡大し、また音声会話モードの音声翻訳の性能を向上させる。インスタントビジュアル翻訳は昨年5月にGoogleが買収したビジュアル翻訳アプリ「Word Lens」を用いた機能で、モバイル端末のカメラを使って標識や看板などをキャプチャすると、書かれているテキストが画面上でリアルタイムで翻訳される。オフラインでも利用可能。これまで対応言語が英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語の7カ国語だったが、ブルガリア語、オランダ語、スウェーデン語、ウクライナ語など20言語が追加された。残念ながら日本語は含まれない。音声会話モードでは設定した2つの言語で話し言葉がリアルタイムで翻訳され、異なる言葉を話す人がモバイル端末を介して会話できる。対応言語は32言語。アップデート後は、通信速度が遅い環境でもよりスムースにレスポンスよく動作するようになる。2つのアップデートはAndroid版およびiOS版のGoogle Translateアプリで利用可能、数日をかけてロールアウトされる。
2015年07月30日NTTドコモは17日、スマートフォンやタブレット端末などに書いた言葉や文章を翻訳するサービス「ひつだん翻訳」を発表した。9月上旬よりトライアル提供を開始する。「ひつだん翻訳」は、タブレットなどに書いた言葉や文章を、ドコモが開発した翻訳サーバーを利用して翻訳するサービス。英語、中国語(簡体字)、韓国語、フランス語の4カ国語と日本語の翻訳を利用できる。手書き文字に加えて、イラスト機能や写真の読み込み機能を備えており、手書きで描いた地図にコメントを加えて道案内をするといった利用を想定している。ドコモではこれまで、端末に話しかけた言葉が翻訳される「はなして翻訳」など会話を中心としたコミュニケーション方法を提供してきたが、雑音の多い屋外での利用時に正確に翻訳できないケースや、会話だけでなく、手書き文字やイラストなどの筆談での翻訳サービスを利用したいというユーザーの声が多く、「ひつだん翻訳」の開発に至ったという。対応機種はAndroid 4.3以降。トライアル料金は無料。
2015年07月18日情報処理推進機構(IPA)は2月20日、ネット上の翻訳サービスで入力した文章が他ユーザーも閲覧できる状態になっていたことを受けて注意喚起を行った。これは同日、翻訳サイトの検索結果が閲覧できる状態になっているという報道を受けて発表された。クラウドサービスでは、サービス提供者側に多くの情報を送ることになるため、「信頼できるサービスであるか慎重に検討し、機能や仕様を十分に確認」するように呼びかけている。○なぜ情報漏えいに繋がった?ただ、Webサイトがどれほど信頼できるかについては、ネームバリュー以外で判断しづらいのが現状だ。今回漏えい問題を起こしたWebサイトは、中国人が運営しているとされており、実際にWebサイトを閲覧すると不自然な日本語タイトルが目につく。セキュリティ会社「ラック」の広報部によると「なぜ検索結果を保持していたのかわからないし、(検索エンジンから)クロールできるようにしたのかもわからない」としており、技術力自体に疑問符がつくサービスでもある。その上、実際に翻訳サービスを利用した人物は日本企業の海外現地スタッフとされており、大手メディアが加熱報道するほどの問題ではない向きもあるようだ。しかし、最低限の知識として、サービスを利用する場合には利用規約を確認し自分が送信した情報が勝手にほかのサービスで利用されないかデータを保持しなくても良いようなサービスにも関わらず、データを保持する記述があるかといった点を確認する必要があるということを覚えておく必要がある。○過去の情報漏えいとは異なる問題?また、今回の報道やIPAの資料には「Googleのサービスで過去に保存した情報が公開された」という2013年に起きた問題が記載されている。しかしながら、これらの問題は今回のケースとはやや性質が異なる。Googleのケースでは、利用者がグループの公開設定を「Webに公開する」という設定ミスから、同サービスの検索機能を利用して、官公庁をはじめ、様々な企業・組織のグループ情報が公開されていたことが発覚した。一方で、今回のケースでも「Involved in the translation results improvement plan(Save the results to a server)」、つまり、「翻訳サービスを改善するために、サーバーに検索結果を保存します」というデータ保持のチェックボックスは用意されていた。しかし、一般的に検索アルゴリズムの改善に繋がるデータは外部公開しないものであり、利用者も意図していなかった可能性が高い。「サービスを利用する際に、情報を保持するのか」という点では、Googleのケースと今回の翻訳サイトは似通っているものの、後者は情報の公開範囲について特に規定されていなかったため、Googleのケースとは異なり、サイト運営者が悪質、もしくはずさんなサイト設計であったということになる。その点で言えば、利用者が完全に悪かったとは言いがたいのだが、今回のケースでは企業の資料を翻訳するために外部サービスを利用したという報道がある。会社として資料を作成する場合には、出自のわかるサービス・ソフトウェアを利用することが適当ではないだろうか。また、「情報の公開範囲」で言えば、先のGoogleの件にかぎらず、TwitterやFacebookなどのSNS利用でも問題となったケースが多く見られる。利用するサービスが安全かどうかというだけではなく、自身のネットリテラシーを過信せず、情報の公開範囲を今一度確認してみてはいかがだろうか。
2015年02月20日NTTデータは1月27日、NTTが開発した機械翻訳エンジン「多言語統計翻訳プラットフォーム」を採用した技術文書の翻訳サービスの提供を2015年4月より開始すると発表した。NTTデータは、これまで中国語・韓国語の特許文献を対象とした翻訳サービスを提供してきたが、今回提供を開始するサービスでは、新たに対象言語に英語を追加するとともに、対象文書も特許文献に加えて、製品マニュアル、設計書、学術論文等の技術文書に拡大する。同サービスを利用することで、技術文書における翻訳コストの削減ならびに人手翻訳作業の期間短縮の実現が可能となる。また、同サービスではNTT研究所の機械翻訳技術を活用しており、NTT独自の世界最高水準の構文解析技術や文法に基づく語順変換技術により、技術文書に現れる長い文に対しても高い品質で翻訳することが可能となっている。製品マニュアル等の翻訳にあたっては、これまで利用者にて保有・蓄積された対訳データ(言語間で対応付けられた文のデータ)があれば、カスタマイズされた翻訳サービスの利用もできる。
2015年01月27日Twitterは22日、外国語のツイートを自動で翻訳する機能を追加した。同機能は、twitter.com、Twitter for iOS/Android、TweetDeckにて利用できる。追加されたのは、外国語のツイートを自動的に翻訳する新機能。Bing翻訳と連携した機能で、40を超える言語に対応している。翻訳が可能なツイートには、地球アイコンが表示され、タップすることで元のツイートの下に翻訳されたツイートが表示される。ツイートの翻訳を表示するオプションの有無や、翻訳言語は「アカウント設定」の「ツイートの翻訳」から変更可能だ。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月23日NTTドコモは、日本語と外国語の間での会話を可能とする訪日外国人向け翻訳アプリ「はなして翻訳 - Jspeak」のiPhone版を19日より提供開始した。訪日外国人や海外在住の日本語話者向けのため、日本のApp Storeからはダウンロードできない。5月までは無料で利用できるが、以降は有料(価格未定)となる。「はなして翻訳 - Jspeak」は、訪日外国人や海外在住の日本語話者向けの対面型翻訳アプリ。アプリをインストールしたスマートフォンを介して、対応しているそれぞれの言語と日本語が音声翻訳されることで、スムーズな会話をすることができる。対応言語は訪日旅行者が多い、英語、中国語、タイ語、インドネシア語と日本語間。対応端末は、iOS 7.0から8.1を搭載したiPhoneとなる。
2015年01月21日●「Word Lens」は日本語利用できないが……1月15日、Googleが翻訳アプリ「Google翻訳」をアップデートした。この最新バージョンの特徴は、看板や書き文字などにカメラを向けると文字を認識して自動的に翻訳できる「Word Lens」と、写真からテキストを抽出して翻訳できる「カメラ翻訳モード」、そして音声会話モードで言語が自動検出できるようになったことだ。旅先やコミュニケーションに使えそうなこれらの新機能、どれだけ使えるのだろうか?○英語と6か国語間の翻訳に対応した「Word Lens」カメラを向けるだけで被写体の文字をアプリの画面上で自動的に翻訳する「Word Lens」だが、この機能は残念ながら現時点では日本語では使えない。今のバージョンで翻訳できるのは以下の通り、英語と6カ国語間のみだ。英語-フランス語英語-ドイツ語英語-イタリア語英語-ポルトガル語英語-ロシア語英語-スペイン語翻訳言語を設定してから、実際にアプリ内のカメラアイコンをタップして映してみると、すぐに翻訳結果が原文にオーバーレイされる形で画面に表示される。手ブレや画面のチラつきで画面の見え方が変わるたびに翻訳できる場所・できない場所とムラが出てしまい、文章翻訳には向かないがちょっとした看板や見出しだったら難なく翻訳できる。●日本語も使える「カメラ翻訳モード」○日本語も使える「カメラ翻訳モード」とは同じ映像をつかった翻訳でもリアルタイムで翻訳できる「Word Lens」に対し、「カメラ翻訳モード」は映した画像から訳したい箇所を指定することで翻訳できる。こちらは日本語を含む36カ国語で利用可能だ。使い方は「Word Lens」同様、「Google翻訳」のカメラアイコンをタップして対象にカメラをかざしたのち、画面右下のスキャンアイコンをタップ。すると画面が読み込まれ、テキスト部分がハイライト表示されるので、翻訳したい部分をなぞると即、テキストボックスに翻訳文が表示される。画面の読み込みや訳したい部分の指定など、「Word Lens」のようにかざすだけの翻訳はできないものの、対応している言語なら自動検出して訳せる。●新しい会話モード○言語の切り替えをせずに使える新しい音声会話モード「Google翻訳」はこれまでも会話のやりとりの音声を聞き取ってテキスト表示と音声の再生で翻訳できたが、やりとりのたびにボタンをタップしていた。しかし、新しい音声会話モードではあらかじめ2つの言語を指定しておけば、アプリ側で会話の言語を自動的に認識して翻訳するため、アプリの操作に気を取られることなく会話ができるようになっている。利用するには、言語を指定してからアプリ内のマイクのアイコンをタップし、音声会話モードへ移動。画面内の会話ボタンをタップすると会話の聞き取りと翻訳がスタートする。ノイズが入る場所や多人数のおしゃべりでは言葉の認識は難しいが、音声が入りやすい位置にデバイスを持っている状態で1対1で話すならスムーズな会話が可能だ。海外旅行にとっての言葉の悩みどころは、会話はもちろん看板や標識といった目に入る文字の意味がわからない点もある。Google翻訳の新機能では、テキストやWEB翻訳では解決できない悩みもカバーされているだろう。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月16日米Googleは1月14日(現地時間)、Android/iOS向けアプリ「Google翻訳」の最新アップデート版を無料で提供開始した。スマートフォンなどのカメラで読み取ったテキストをリアルタイムで翻訳できる「Word Lens」機能などを追加した。このたび追加された新機能は、「Word Lens」機能と会話の同時翻訳機能だ。Word Lens機能とは、看板や文字にスマートフォンやタブレットのカメラをかざすことによって、アプリがリアルタイムで翻訳してくれるというもの。使用の際にインターネットに接続する必要はない。提供開始時の対応言語は、英語-フランス語、英語-ドイツ語、英語-ポルトガル語、英語-ロシア語、英語-スペイン語。会話の同時翻訳機能は、音声入力での翻訳時にアプリが自動で2つの言語を識別してくれるというもの。これまでは言語を選択してから音声入力する必要があったが、新しく追加されたマイクアイコンをタップすることによって、話し手が変わるたびにいちいち言語を選択しなくてもよくなった。また、これまでAndroid版でのみ利用できた「カメラ翻訳モード」をiOS版にも実装した。写真のテキストを読み込んで翻訳する機能だ。カメラ翻訳モードは36言語に対応する。
2015年01月15日米Googleは14日(米国時間)、翻訳アプリ「Google Translate」の最新版を発表した。写真撮影なしに翻訳を画面に重ねて表示する「Word Lens」、会話モードの強化などが特徴となっている。AndroidとiOS向けに今後数日内にリリースする。「Google Translate」はこれまで、端末のカメラ機能を利用して標識や案内、レストランのメニューなどの写真を撮影し、テキスト抽出とそれを翻訳する「カメラモード」を提供してきた(36言語に対応)。今回この機能を強化して、「Word Lens」としてカメラに捉えた道路案内などの対象物の翻訳が瞬時に画面上にオーバーレイされるようになった。デモでは、ロシア語で書かれた道路案内にカメラを向けると、同じ案内の上に英訳が表示されている。この機能は、インターネット回線なしでも利用できるという。Word Lensは、英語/フランス語/ドイツ語/イタリア語/ポルトガル語/ロシア語/スペイン語との間の翻訳に対応する。もう1つの強化点が会話モードで、2013年より提供しているリアルタイム音声翻訳が改良されている。翻訳元と翻訳先の言語を設定後、マイクアイコンをタップして話す。終了後にマイクアイコンを再度タップすると、Google Translateがどの言語が話されたのかを自動判別し、翻訳を開始して読み上げる。同時に、画面にはテキストが表示される。その後の会話ではマイクのタップは不要で、会話がよりスムーズになるという最新の機能は数日中に公開されるAndroidとiOS向けのGoogle Translateアプリで利用できる。なお、iOS向けではカメラ翻訳や会話モードが初めて利用できるようになる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月15日クラウドソーシングを活用した人力翻訳サービスConyac(コニャック)を運営するエニドアは、バリュープレスと提携し、プレスリリース配信サービスValuePress!に「海外配信コース(β版)」を追加し、英文プレスリリースの作成と海外300メディアへ配信可能なサービスの受付を開始した。「海外配信コース(β版)」では、Conyacに在籍する翻訳者約80名が、英文プレスリリースのライティングを担当。翻訳分量の多い依頼や業界用語を多用する特殊な翻訳の依頼についても柔軟に対応する。サービスは、ValuePress!にログイン後「海外配信コース」を選択し、商品・サービス内容についての質問に回答する形式でプレスリリースの情報を日本語で入力。情報を基に英文プレスリリースの原稿が作成され、3営業日以内に提出される。原稿を確認後、ValuePress!より配信を行うことが可能だ。β版は、1配信あたり3万円(税別)で、従来の海外配信サービス料金のおよそ半額で提供する。
2014年12月26日