●ワンコインで頼める手軽さで注目昔ながらのビジネスモデルや、廃れつつあるモノやコト――。少しだけ手を加えて“リブート”させると、それが途端、斬新なビジネスに生まれ変わることがあります。そこには多くのビジネスマンにとってのヒントがある、かも。そうしたビジネスモデルにスポットを当て「リブート! “再起業”の瞬間」としてシリーズでお届けします。○「気兼ねなく」頼める、新しいインフラ「今日、遅くなるから、保育園の迎え、お願いできない?」「買い物している間だけ、ちょっとこの子、預かってくれる?」かつては当たり前だったそんな光景も、コミュニティが希薄になった今、珍しいものになった。「ケガをさせたら怖い……」とやたらリスクを気にする風潮も関係していそうだ。一方で、核家族や共働き世帯が今や大多数を占め、「子どもをちょっとだけ頼みたい」というニーズは、むしろ増えているといえるだろう。そんなジレンマを解消するため、株式会社AsMama(アズママ)の甲田恵子さんが立ち上げたのが「子育てシェア」だ。ネットを通じて「1時間500円で子育てを助け合える」、いわばクラウドソーシングのビジネスモデルである。仕組みはこうだ。まずサービスを利用したい親が、事前に子育てシェアのウェブサイトに登録。すでに子育てシェアに登録している友達や同じ幼稚園・保育園に通う“顔見知り“を検索でき、相手の携帯電話の番号を知っていたら、サイト上で連絡できる。もともと仲の良い友人知人に登録を促して、自分に友達申請を依頼するという手もある。まわりに頼れる人がいないという場合は、AsMamaで2カ月間の研修を受けた認定支援者「ママサポーター」と“つながる”必要がある。ママサポーターは全国に点在しており、サイトにログイン後、どこにどんな人が住んでいるのかを確認可能。そうしたママサポーターが開催する交流会を知ることができ、面談を申し込むこも可能だ。その後、利用者が突然の残業で「保育園の迎えに間に合わない」などという時、サイトにアクセス。「午後5時からの迎えをお願いしたい」などと依頼内容を書き込むと、グループの友達にメールが届く。依頼に応えられる人が返信して受注し、送迎などを代わりに行う、というわけだ。利用額は1時間・500円(ママサポーターは600円、元保育士などの有資格者は700円)。現金あるいはクレジットカードによる決済で、預かってくれた人への謝礼となる。またAsMamaは定期的にショッピングモールなどでイベントを開催。子育てシェアの仕組みを知ってもらうのと同時に、「顔見知り」をその場でつくり、気兼ねなく子供の送迎などを頼める“つながり”を増やせるのが目的だ。そのほかにも、協賛する食品メーカーが「食育セミナー」を開いたり、幼児教室が「用事教育に関する講義」を開いたりする。こうした企業の協賛金が、AsMamaの収益源となっているわけだ。現在、子育てシェアは毎月約1000人ずつ登録者を増やし、今や累計3万人超。売上は1億円に迫る。成功のポイントは、ネットによってかつての「気兼ねなく頼める」ムードを創りあげたことだろう。また「1時間・500円」と定額制なことも利用者へのハードルを下げたといえる。個人的に頼みごとをすると、タダで済ますのは心苦しい。だからといって「謝礼はいくら、お礼の品をどうするか」と頭を悩ますのは意外と煩わしい。子育てシェアではそうした煩わしさを解消したことがポイントといえるだろう。「もっとも……」とこのサービスを創ったAsMamaの甲田さんは苦笑いしていう。「立ち上げた当初は今のようなウェブの仕組みもなかったし、ワンコインの発想も無かった。もっといえば、子育て世代の本当の悩みを、私自身がわかっていなかったんですけどね」。●失敗を繰り返し現在のビジネスに○職業訓練校で痛感した「ママたちの悩み」そもそも甲田さんは、超がつくほどのキャリアウーマンで、ワーキングママ。結婚、出産をはさみつつ、IT企業のニフティやベンチャー投資会社で広報・IR等を担当してきた。しかし2009年、キャリアウーマンの肩書は「失業者」に変わった。前年のリーマン・ショックの余波で会社の業績が低迷。3歳の娘を抱えて、リストラ宣告された。これが子育てシェアの萌芽につながる。きっかけは手に職をと通い始めた職業訓練校で、子育てと仕事の両立ができず泣く泣く会社を離れた多くの女性と出会ったことだ。「国をあげて『女性の社会進出』が後押しされているはずが、実情は、育児と仕事を両立できず職場からスピンアウトせざるを得ない女性ばかりだった」。一方で、日中のファミレスや公園を出入りするようになると、育児経験を持ち保育士や幼稚園教諭の資格を持ちながらも「フルタイムでは働けないけれど、何か社会の役に立ちたい」と考えている専業主婦が多くいることもわかった。その瞬間“ピン”ときた。「いつもの日記ブログにその日だけは『両者が繋がるしくみがあれば、子育ても仕事も社会も変わるんじゃないか』と書いたんです。すると普段は4~5件しかレスが無いのに、一晩で200件も書き込まれました。『ビジネスとしてはじめて!』なんて声もあって」。「誰もやってないなら自分がやるしかない」。数々のベンチャー事業をみてきた経験も起業へと向かわせた。そして甲田さんは2009年11月にAsMamaを創業。資金は退職金の700万円をあてた。当時4歳だった娘が大人になった時、仕事か育児かで悩むような世界にはしたくない、と考えたこともモチベーションのひとつだった。「社名の『As』は『~のように』という意味がある。『ママのようになりたい』と子どもたちが親を見て思える社会を創りたい、と考えたんです」。大きな志をもってスタートしたAsMamaは、失敗を繰り返す。最初の失敗は「人を集めること」に力を入れすぎたことだ。知り合いになれる場さえあれば、自然と「手伝ってほしい人」と「手伝いたい人」がつながり、頼り合える関係性が生まれる。そう信じてチラシを配り、公民館などで親子交流会をしはじめた。ところが、回数を重ねれば重ねるほど、ビジネスとしての成長性や参加者から参加費をとることに疑義を持ち始めた。「そこで無料親子コンサートのようなものを開き、とにかく親子の数を集めた。実際に数百人もの集客ができたのですが……」。ところが、無料コンサートだけを目当てに来た人ばかりで、「子育てを助け合える相手を見つけよう」なんて人はほとんどいなかったという。子育て支援とはまったく関係ない、単なる「親子を集めるだけのイベント屋」になっていたわけだ。悩む甲田さんに転機が訪れたのは、あるNPO法人が主宰する社会起業塾に入ってからだった。そこで「実際に利用してくれそうな人の声を1000人集めろ」と課題が出た。「『子育てシェア?利用者の顔が見えない。見えていないんじゃないか?』と問いつめられたんです。言葉につまったし、そのとおりでした。統計データと妄想だけで、本当に子育てシェアを利用したい人の顔や声が見えてなかった」。1000枚のアンケート用紙をつくり、最寄りの駅前で母親たちに声をかけた。朝7時から、雨の日も風の日もとにかく声をかけた。「子育てで困っていることはないですか?」。最初はほとんど無視された。何度もやめようかと思ったという。ただし、400枚ほど配ったあたりで、リアルな声が聞こえ出した。「頼れる仕組みがあればいいけれど、やっぱり前から知っている人に頼めるほうが安心」「何度か友達に子どもを預けたことがあるけど、こちらのお礼がミカン1個だったのに、逆に向こうの子を預かった時に有名店のケーキをもらってバツが悪かった」子育てシェアのウリでもある“顔が見える同士で預かり合う”仕組み、気兼ねなく頼める“ワンコインのやりとり”という着想が、この1000人アンケートから生まれた。「加えて大きかったのは『安心して預けるためには保険がほしい』という声でした。これは、前職で知り合った保険会社の方が役員になったウワサを聞きつけ、直接交渉して保険商品をつくってもらった。粘りに粘っての粘り勝ちでしたけどね」。それが世界ではじめて子育ての互助システムによる損害賠償保険となった。こうして1000人のアンケートによって磨かれた子育てシェアのシステムは、あらためて2013年4月に立ち上がり、倍々ゲームで利用者を増やし始めるようになった。「ちょっと送りだけ頼みたい!」「2時間だけみてもらえる?」。かつて見た頼り合い、助け合う風景は、いま子育てシェアのウェブ上で展開されるようになったわけだ。「子育てシェアの仕組みをもっともっと浸透させて『子育てを1人でやっているの?もっと頼りなさいよ』というのが当たり前の世の中にしたい。さらに将来は子育てのみならず、ほかの生活支援や介護まで利用できるインフラになる可能性もあると考えています」。助け合いや譲り合いといった互助は、カタチを変えて社会に残っている。少子高齢化の一つの解決策を、甲田さんは作りつつあるのかもしれない。○【連載】リブート! “再起業”の瞬間【第1回】「頼り合える関係」をネットで復活 -1000人の声で磨いた500円“子育てシェア”【第2回】日本酒の定期購入サイトSAKELIFEはなぜ伸びる? -「居酒屋チェーンの日本酒を飲んだとき『これチャンスだ』と思った」【第3回】赤ちゃん・子ども用品に特化 - 学生起業家が日本の伝統産業を救う
2015年11月24日UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)はこのほど、11月15日の「家族の日」に合わせてとりまとめた「子育て世代に聞く 親世帯との同居・近居に関する調査」の結果を発表した。はじめに、同居や近居を始めたきっかけを聞いたところ、「結婚」7割を超えて最多となった。その他には「住宅購入」「出産」「保育園や小学校への進学」が主なきっかけとなっている。また、自由記入欄には「育児を助けてもらうため」(32歳・女性)、「出産後の職場復帰」(42歳・女性)、「東日本大震災」(41歳・女性)といった回答も見られた。さらに、「結婚」を選んだ人を年代別に調べたところ、特に20代の近居者は72.7%と最も高い割合となり、同機構は「若い世代において、結婚を機に近居をすることがトレンドであると言えそうだ」と考察している。次に、同居者と近居者にそれぞれのメリットについて質問したところ、同居者のメリット1位は、「子供の緊急時に(親世帯に)対応してもらえる」(55.6%)で、近居者は「孫の成長を見せられる」(59.0%)という結果になった。この結果から、「同居者・近居者ともに親世帯による子育ての支援に助かっていることや、近居者は親世帯(祖父母)に孫の顔を頻繁に見せられることをうれしく感じていることがわかる」「同居者・近居者ともに、何か起きた時にはすぐにかけつけられる安心感や家族の絆の大切さを実感していることがうかがえる」とコメントしている。同居者が挙げるメリットを細かく見ると、「家事の負担が減る」「不在時のサポートをお願いできる」「経済的に支援してもらえる」などがあった。一方で、近居者が自由回答として挙げたメリットでは、「物理的な距離が近いというだけで、安心感を得ていられる」(43歳・女性)、「干渉が少ない、たまに会う程度なので良好な関係でいられる」(33歳・女性)、「犬の世話をしてもらえる」(40歳・女性)などが挙げられている。最後に、結婚や住宅購入のタイミングで住まいの形を見直すときに、子供世帯は親世帯にどのようなことを期待しているのかを聞いた。その結果、同居・近居者ともに1位は「子供の緊急時に、対応してもらえる」で、2位は「不在時のサポート」であった。3位は、同居者が「家事の支援」、近居者が「子供の教育の支援」という異なる結果となっている。また、同居者の5位には「防犯上の安心感」という同居ならではの回答がランクイン。近居者の4人に1人は「世帯間の交流ができる」ことを期待しており、「孫と祖父母のコミュニケーションが頻繁にできることも同居や近居の良さと言える」とコメントしている。同調査は8月12日~13日、マクロミルによるインターネット調査よって実施された。対象は、五大都市圏における15歳以下の子を持つ20~49歳の男女(親世帯と同居している男女412名、親世帯と近居している男女412名)。
2015年11月16日野村不動産アーバンネットはこのほど、運営する「ワーママ総研」にて「夫の子育て・家事協力」に関する意識調査を実施し結果を発表した。調査は3月2日~5日、25歳~44歳の子育てをする既婚女性600名を対象にインターネットで行われた。○働くママの育児分担 - 平日は夫と半々が理想調査ではまず、家庭内での平日の育児分担の理想と現実について調べたところ、子どもの世話(排泄、寝かしつけ、子供と遊ぶ、保育園・幼稚園の送り迎え)は、夫と自分の半分ずつが理想と答えた人が43.5%と最も多かったのに対し、現実はほぼ自分(妻)がすると答えた人が58.1%。また、子どもの食事の準備についての理想でも、25.7%の人が夫と半分ずつ分担と答えているのに対し、75.5%が現実はほぼ自分(妻)と回答した。同調査では、今回の調査結果からみえてきた夫の家族とのかかわり方を、6つの動物の生態系にあてはめた「動物別タイプ診断」を実施。それによると、妻の理想の夫は夫婦連携で協力し合い子供の世話をする「コウテイペンギン」タイプや、子どもの食事の世話が得意な「ハト」タイプであるが、実際に多かったのは、子育ては妻任せの「ゴリラ」タイプという結果となった。○家族団らんの「オオカミ」、家庭に無関心な「ゴリラ」続いて、1日の家族団らんの時間について尋ねたところ、「2時間以上」団らんの時間をとる家庭は、平日29.7%、休日81.2%だった。一方、7.2%が休日でも「1時間未満」しか団らんの時間をとっていないことが明らかに。家族団らんの時間が多いのは、父親がしっかり働き一家のボスでありながら、家族で群れを作る「オオカミ」タイプ。団らんの時間が少ないのは父親が家庭に無関心な「ゴリラ」タイプといえる結果となった。○57.5%が、世帯年収は「ほぼ夫」次に、家庭内での世帯年収の割合について聞いたところ、57.5%の人が「ほぼ夫の年収」と回答し、次点は「夫の収入のほうが多い(30.8%)」だった。一方「ほぼ自分(妻)の収入」と答えた人は1.2%と極わずか。年収の割合がほぼ妻の家族は、オスが家事や子育てをする専業主夫型の「オオサンショウウオ」タイプに分類された。
2015年11月12日京都大学(京大)は11月10日、重度の先天的障害のある野生チンパンジーを観察し、母親が過去の子育てとは異なる方法で障害児のケアを行っていた点、他個体が障害児に対して恐れや攻撃といった特異な反応を示さなかった点などを明らかにしたと発表した。同成果は、同大学理学研究科博士後期課程 日本学術振興会特別研究員の松本卓也氏、野生動物研究センター 中村美知夫 准教授、伊藤詞子 研究員、鎌倉女子大学学術研究所 井上紗奈 研究員らの研究グループによるもので、近日中に国際学術誌「Primates」にてオンライン公開される予定。今回の研究では、タンザニアのマハレ山塊国立公園に生息するチンパンジー集団において、2011年に重度の障害のある赤ん坊が生まれたことを発見し、その後赤ん坊が消失するまでの約2年間の行動を記録した。この結果、今回観察された障害児の特徴が、過去に報告されたダウン症様の個体の症例に酷似していることがわかった。野生下でダウン症様の赤ん坊が発見され、2年近く生き残った事例が報告されるのは今回が初めてだという。また、他個体からのケアとして、他個体がその赤ん坊に対して恐れや攻撃といった特異な反応を示さなかったこと、母親が腹に掴まった赤ん坊に片手を添えつつ移動するなど、過去の子育てとは異なる方法で障害児を育てていたこと、障害児の姉が母親の代わりによく世話をしており、その姉が自身の子を出産した約1カ月後に障害児が消失したことがわかった。重度の障害のある赤ん坊が野生下で2年近く生き残ることができた要因として、母親による柔軟な子育てや姉の世話といった他個体からのケアが影響を与えていた可能性がある。中村准教授は同成果について「マハレでのチンパンジー研究は今年で50年になりますが、障害のある赤ん坊が観察されたのは今回が初めてです。障害者などの弱者をケアできる人類社会の進化基盤を考察する上でも重要な観察事例だと考えています」とコメントしている。
2015年11月11日ママがあやすと嫌がられる!?家事・育児を夫がこなす二ノ宮家『ヒモザイル』(東村アキコ)が炎上して休載になってしまいましたね。今は外資やIT系などでかなり稼ぐ女性も多いですから、男性が家事を担当して主夫になる選択は大いにアリだと思います。でも、そうした男性たちを「ヒモ」扱いして呼ぶことに批判が相次いだようです。(c)『おにぎり通信~ダメママ日記~』(二ノ宮和子/集英社 愛蔵版コミックス)既刊2巻一方で、その主夫を面白おかしく描いた作品があります。『のだめカンタービレ』の作者・二ノ宮知子さんによる『おにぎり通信~ダメママ日記~』です。子育て漫画は世にいろいろありますが、この作品は「自分がいかに子育てに参加していないか」を描いていて新鮮です。家事・育児は夫であるPOMちゃんがすべてこなしているようです。POMちゃんは早朝に起きて朝食を作り、経理などの事務仕事をこなし、保育園への送り迎え、掃除洗濯、子どもの入浴をやっています。二ノ宮さんは漫画をひたすら描いて、あとはご飯を食べて寝るだけ。二ノ宮さんが子どもをあやそうとすると、エビ反りになって「パパがいい~!」と叫ぶそうな。子どものママ好きって、DNAじゃなくて、かまってる時間なのですね……。というようなダメ母ぶりを、めいっぱい自虐的に描いています。もしかしたら、夫の子育ての非協力的なことに悩んでいる人は、読むと腹立たしい気持ちになるかもしれません(羨ましくて)。まあ、SOLOはおひとりさま向け媒体なので、そういう心配はないものとしてご紹介しております。でもぶっちゃけ私、この作品を読むまで「二ノ宮さんはダメ男と結婚したのか」と思いこんでました。本当にすみません。結婚当時、POMちゃんは定職に就いていなかったみたいだし、仕事に追われている二ノ宮さんを置いて飲みに行ったりしてたみたいだし……。人生とは“選んだものでどう幸せになるか”(c)Heidiところが、いざ子育てが始まったら、たいへん頼りになる人だったわけです。もし二ノ宮さんが「とにかく年収の高い男性と結婚したい」と思っていたら、POMさんは選ばなかったでしょうし、そのかわり家事育児を任せっきりにもできなかったでしょう。人生って、何を取るか、選んだものでどう幸せになるかってことなんだなと思います。と同時に、夫に経済力を求めなくても済んだのは、二ノ宮さんに経済力があったから。やっぱり稼ぐ力をつけるってことは、人生の選択肢の幅を広げるってことなんですよね。実録エッセイ漫画とは言っても、あったこと全部は描いていないだろうし、脚色もあると思います。でも、朝が弱ければ夫にやってもらい、夫が手に余れば手伝うしという、なんかとてもいいコンビで、ほのぼのしてしまいます。いや、漫画の中は大騒ぎしてて大変そうだし、実際は絶対こんなにおもしろくないんだと思うけど。冒頭で東村アキコさんを例に出したのは、2人ともエッセイ漫画がおもしろい作家さんだからです。東村さんも『ママはテンパリスト』という爆笑子育てエッセイを描いていて、つい思い出しました。東村さんは「面倒くさいから母乳派」で、二ノ宮さんは結果的にですがミルク派と、子育ての環境や方針がまるで違うのが興味深いです。共通しているのは、「なんだか大変そうだけど楽しそう」というところ。どんな環境にあっても、楽しく愉快に生きたいものです。Text/和久井香菜子
2015年11月10日シチズンホールディングスはこのほど、「ワーキングマザーの生活時間」をテーマに実施した調査の結果を発表した。同調査では、仕事と育児・家事の両立のため、どのように時間を使っているのか、ほっと一息つける時間など、「時間」を切り口に、ワーキングマザーたちの生活実態や意識を探っている。まず、働いている日に子どもとコミュニケーションをとっている1日平均の時間(会話をする・ご飯を食べる・絵本を読む・着替えをする・お風呂に入るなど)を質問。回答は、「2時間」(25.0%)、「3時間」(27.0%)、「4時間」(19.8%)にほぼ集中しており、平均はおよそ3時間10分であった。次に、さまざまな生活時間において子育てと仕事を両立するために「削らざるをえない時間」を尋ねたところ、「睡眠時間」(40.5%)と「子どもとのふれ合い時間」(23.8%)がトップ2となった。同社は、子育て・仕事の両立の難しさを象徴する生活時間だとして「"大切なことなのに、なかなかできない"というもどかしさが伝わってくる」とコメントしている。子育てと仕事を両立するために「増やしたい」あるいは「減らしたい」と思っている時間を質問すると、「増やしたい時間」のトップは「子どもとのふれ合い時間」(55.5%)となり、最初の質問で明らかになった子どもとのコミュニケーションの時間(平均3時間10分)では、まだ足りないと思っている人が半数以上存在している。2位は「睡眠時間」(40.8%)で、「削らざるをえない時間」の1位と2位が入れ替わる結果となった。3位以下は「趣味の時間」(20.8%)、「友人とのつき合い時間」(17.0%)と、自分のプライベート時間がランクインしている。「減らしたい時間」のトップは「通勤時間」(36.8%)となり、3位の「勤務時間」(30.8%)とともになかなか自分では変えられない時間だが、子どもの送り迎えなどもあって特に減らしたい時間であろうと分析。2位は「家事時間」(31.0%)となっている。最後に、働いている日のうち、1日の中で「ほっと一息つける時間」は何時頃ですかと質問したところ、トップ3は「22時」(31.3%)、「21時」(21.5%)、「23時」(14.0%)となった。「子供が寝た後にゆっくりできる」(22時・40代)、「子供を寝かしけ、一通りの家事が終わるから」(23時・30代)などの声が寄せられており、子どもが寝静まって家事も一段落する時間がほっとできる時間のようだと考察。その他にも、「会社でのお昼休みだけが唯一1人だけの時間」(30代)、「子供が起きる前の30分が自分の時間」(6時・30代)、など、昼の「12時」(5.8%)や早朝の「5時・6時」という人もおり、いずれにしても自分一人になれる時間が「ほっと一息つける時間」だと結論付けている。同調査は、未就学児(0歳~5歳児)をもち、夫婦共働きをしている全国のワーキングマザー400人(会社員・会社役員) を対象に、インターネットによる調査で9月24日~28日の期間に実施された。
2015年11月02日妊娠・出産という女性特有のライフイベント時に「休めること」はもちろん大事ですが、その後、長く続く「子育てしながら働く数年、数十年」がどうなるか、あまり議論になっていないためです。これまで2回のコラムで、仕事と育児の両立を望む20代女性は「長い育休」ではなく、復帰後の「柔軟な働き方」を重視した方がいい、とお伝えしました。妊娠・出産という女性特有のライフイベント時に「休めること」はもちろん大事ですが、その後、長く続く「子育てしながら働く数年、数十年」がどうなるか、あまり議論になっていないためです。○子育てを終えた女性でも、キャリアアップが望める環境を前回のコラムで紹介したアメリカのワーキング・マザー・メディア社の調査は、子育て期に柔軟に働くことだけでなく、そういう経験をした人が、役員まで昇進している企業を評価しています。出産・子育て期にキャリアをスローダウンしても、その後、再び出世街道に戻って来られることが、男女平等の観点からは非常に重要だからです。日本では、今、出産後に仕事を辞めず会社に戻る女性を増やすため、努力している段階です。今後、10年、20年経ったとき、そういう女性達が会社の経営に関わる仕事ができるのか。問われてくるはずです。では、今の日本企業で出産後も平等な扱いを受けたい、と考える女性は、どうしたらいいのでしょうか。女性役員や女性部長はまだ少ない。子どもを持って上級管理職の仕事をしている女性はうんと少ない中では……。○「男性の働きやすさ」は「女性の働きやすさ」私はやっぱり「男性の働き方」に注目したいと思います。男性が休みを取れているかどうか、特に有給休暇をどのくらい取っているか気になります。たとえ普段は忙しくても、旅行や家族の行事、個人的な趣味や看病、介護などのために男性が休みを取っている。そういう職場なら、女性が妊娠・出産で休むことへの違和感は少ないでしょう。仕事以外の個人的な事情は、育児中の女性だけに生じるものではありません。ただ、女性の妊娠・出産は見た目に分かりやすいだけです。私がこれまで取材してきた例を振り返ると、男性のワーク・ライフ・バランスが取りやすい職場は、子育て中の女性も働きやすいことが多いのです。趣味のスポーツをするため早く帰りたい男性管理職が、部下の女性管理職の働き方を大らかに見守っていた例。若い男性が鬱病になった際、会社の制度を駆使して数カ月休職後に復帰をサポートした管理職のもと、出産した女性部下も次々復職していた例。男性が介護や子育てや趣味に関わりやすい職場ほど、子どもを持つ女性も違和感を持たずに仕事を続けていました。これから就職や転職で「女性が働きやすい職場」を探そうとしている方は、ぜひ「男性の働き方はどうですか?」と質問してみて下さい。そこに、ワーク・ライフ・バランスの本質が見えるはずです。○著者プロフィール●治部れんげ豊島逸夫事務所副代表。1974年生まれ。1997年、一橋大学法学部卒業。同年日経BP社入社。記者として、「日経ビジネス」「日経マネー」などの経済誌の企画、取材、執筆、編集に携わる。2006年~2007年、フルブライト・ジャーナリスト・プログラムでアメリカ留学。ミシガン大学Center for the Education of Woman客員研究員として、アメリカ男性の家事育児分担と、それが妻のキャリアに与える影響について研究を行う。またツイッターでも情報発信している。○【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫とウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。
2015年11月02日厚生労働省は27日、「人口減少社会に関する意識調査」の結果を発表した。それによると、子育てにおいて負担・不安に思うこととして最も多かったのは「出費がかさむ」で46.2%を占めた。○「子どもの声が騒音」、35.1%が「同感できる」0歳~15歳の子どもが1人以上いる人に対して、子育てをしていて負担・不安に思うことがあるかと聞くと、「ある(どちらかといえば+とても)」と答えた人は72.4%に上った。具体的な負担・不安の内容は、「子育ての出費がかさむ」が46.2%で最も多く、以下、「将来予想される子どもにかかる経済的負担」が40.8%、「子どもが病気のとき」が33.3%と続いた。同省は「子育てにおける経済的負担は長年の課題であり、政府としては若者の雇用の安定化に向けて取り組んでいく」と話している。全員を対象に、若者世代が出産・子育てにより前向きになるために必要と思うことを尋ねたところ、「とても必要、大事」の割合が最も高かったのは「安定した雇用と収入」で72.4%。次いで「安心して保育サービスが利用できること」が47.4%となった。住宅地に立地する保育所を巡って「子どもの声が騒音」であるという声があり、近隣住民からの苦情や訴訟に発展するケースが出ていることについて質問すると、35.1%が「同感できる(ある程度+とても)」と回答した。同省は「家庭や地域社会に子育てへの理解を求めていくことが重要」と話している。調査時期は2015年3月、有効回答数は15歳~79歳の個人3,000人。
2015年10月27日スウェーデン大使館は10月16日、「子どもの権利と父親の積極的な育児参加を支えるスウェーデン社会の現状」をテーマに講演会を開催した。登壇したのはスウェーデンで子ども、高齢者、男女平等担当大臣を務めるオーサ・レグネール氏。父親の育児参加が盛んな"子育て先進国"はどのように作られ、どんな課題を抱えているのか。最新の状況が伝えられた講演の様子をご紹介する。○父親が育児休業を取らないと損をする国レグネール氏が第1に語ったのは、スウェーデンの家族政策が「仕事と家庭の両立を実現するための支援」を中心にすえているということだ。このうちの1つ、育児休業は両親があわせて480日間を取得できると法律で定められていて、子どもが満4歳になるまで利用することができるという。さらに注目すべきは、父親の取得を促進させるための法整備も進んでいるということ。スウェーデンでは、480日間の休業のうち、60日間を「父親のみが取得できる休業」と定めた。要するに、60日分は父親が取得しなければ権利が消滅してしまうのだ。結果として、父親(※1)の約半数が60日以上の育児休業を取得するという驚くべき実績を残している。※1 2009年に生まれた子どもを育てている父親○子どもの権利は男女平等を実現することで守られるしかしそれでもレグネール氏は、父親の育休取得が不十分だと指摘する。問題視しているのは実際に父親が取得している休業期間の短さだ。男女別の平均休業期間を調査すると、女性が約15カ月なのに対して、父親は約4カ月にとどまっている。レグネール氏は、「子どもたちには、父親と母親、両方と平等に接触する権利がある」と主張。この課題を解決するために、父親のみが取得できる育児休業を60日間から90日間に引き上げる法律がこの秋にも成立する予定だという(2016年1月1日施行予定)。○必要なのは「政治決定」と「社会全体の議論」父親の育休取得率に関して言えば、わずか2.03%(※2)にとどまっている日本。両親が平等に子育てに取り組む社会をどのように実現していけばいいのか。これについてレグネール氏は、「政治決定」と「社会全体の議論」の両方が必要だと訴えた。例として労働時間の短縮をあげ、「父親の育児参加を進めるために労働時間を減らすことが必要であれば、企業に任せるのではなく、政府が法律を設けなければ変わらない」と指摘。さらに、それだけで自動的に父親が家事や育児に携わるかといえば必ずしもそうではなく、「男女平等というのは別の次元でのディスカッションが必要だ」と主張した。「子どもを育てるのに父親がまったく介在しない社会でいいのか、それが自分たちの欲しい社会なのか。少なくとも北欧においては議論が巻き起こって変わってきた」と語ったレグネール氏。母親だけでなく、もっと家族との時間が欲しいと考えている父親は多いはず。子どもや家族にとって、理想的な社会とはどんなものか。課題に対して諦めず、現状を変えてきたスウェーデンの前向きな姿勢を日本も見習うべきなのかもしれない。※2 厚生労働省「平成25年度 雇用均等基本調査」による
2015年10月19日今日、10月19日は「イクメンの日」です。10=「トウさん(父さん)」と19=「イクジ(育児)」の語呂合わせで2011年に制定されたとか。ちょっと無理矢理っぽい感じもしますが…男性の育児休暇取得の後押しを目的としているそうです。ちなみに、この日に先立って15日には「イクメン オブ ザ イヤー」の発表も。今年はフィギュアスケートの織田信成さんがスポーツ部門に選ばれたほか、「ウルトラの父」がキャラクター部門に選ばれました。ウルトラの父って…。確かにヒーローをたくさん育てた立派なお父さんですけど。◆イクメンってどんな人?ところで「イクメン」ってどんな人でしょうか。「イクメン オブ ザ イヤー」は、2011年にスタートしていますが、これまでに選ばれた著名人を見ると、中山秀征さん、つるの剛士さん、杉浦太陽さん、佐々木健介さん、藤本敏史さん(FUJIWARA)などの名前が並びます。少しイジワルな言い方をすれば「パパタレント」として活躍している…子育てキャラを売りにしている人たちと言えますね。でもみなさん、奥さんとの仲が良く子煩悩で、いかにも「良きパパ」ってイメージ。あなたの周りには、彼らに代表されるような「イクメン」はいますか?◆イクメンという言葉は不要?私自身を振り返ると、子どもが生まれた頃にはまだ「イクメン」という言葉はなく、「育児休暇を取る」という発想もありませんでした。ただ、できるだけ育児をしたいと思っていたので、仕事を早めに終えて子どもをお風呂に入れたり、ご飯を食べさせたり、寝かしつけたりしていました。振り返ってみると、我ながらなかなかの「イクメン」だったのではないかと思います。今ならSNSに子どもとの写真を投稿して、好感度アップを狙えそうです。でも、こういう男目線の、育児に「参加する」「手伝う」的な考え方や行動がそもそもダメ!という意見もあります。「参加する」「手伝う」って、第3者的なスタンスで主体的ではないからです。子育ては両親が2人で協力して「する」もの。決してどちらかが「手伝う」ものではありません。その意味では「イクメン」という言葉がもう注目されなくなって、男性も育児をするのが当たり前の世の中になることが大事。そうなれば、赤ちゃん連れで電車やバスに乗るお母さんが、車内で肩身の狭い思いをすることもなくなるでしょう。◆男はみんなイクメンになれる?さて、話がアチラコチラに飛んでしまいましたが、あなたの彼氏や、「いいな」と想いを寄せている男性は、子どもが生まれたら「イクメン」になるのでしょうか。知人に話を聞いたり、ネット上の声を拾ったりしたところ、・「付き合ってる頃は子どもが苦手と言ってたのに、自分の子が生まれたらデレデレで子育てをしっかりやってくれる」・「妊娠中はあまり関心がなさそうだったけど、生まれたらこっちが戸惑うくらい子煩悩になった」という「イクメンになった派」の意見がある一方、・「男は子どもが生まれても変わらない」・「子ども好きと言ってたのに、子育てにはノータッチ」などの意見もありました。◆男は誰でもイクメンになる!さて、「イクメン」は生まれつきの、持って生まれた資質・才能なのでしょうか。それとも、どんな男性でも「イクメン」になる可能性があるのでしょうか。私の身近に、オシャレで自分大好きな男がいました。モテるけれど女性と付き合うのも煩わしい、少しでも時間があったら好きなことに時間を費やしたい、というタイプでした。そんな彼が、あるとき突然結婚し、子どもができるとまさに「メロメロ」状態に。その様子はこちらがちょっと引いてしまうくらい。SNSにあまりにもたくさん子どもの写真をアップするので、「大丈夫なの?」と心配になることもあります。いったい何が彼を変えたのか。直接聞いても、本人から明確な答えは出てきませんでしたが、ひとつ言えるのは、彼が奥さん、そして子どもとの日々の生活を心から楽しんでいること。そのためには、まずベースに奥さんとの楽しくポジティブな生活があり、そこに子どもが加わって、さらに楽しさが増しているという事実があるようです。ちょっと強引かもしれませんが、彼や他の男友達の例を見ていて、私はこう確信しました。男は誰でも「イクメン」になれると。そしてその秘訣は「イクメン」になる前の、恋人ないし妻との2人の楽しい時間・楽しい毎日を作ることだと。それって実は意外と簡単なことですよね。2人の時間を愛おしみ、1日1日を「昨日は楽しかった。でも、今日はもっと楽しい。明日はもっともっと楽しい」と思いながら過ごしていればいいのですから。そのためにはあなたの魅力と、カレを喜ばせるちょっとした工夫があれば…。ぜひ子育ての前にカレをイクメン予備軍に育て上げちゃってください。自称・元イクメンの立場から応援しています!(文=マサル)あの人と結婚したら幸せになれますか?【無料占い】
2015年10月19日育児に悩んだり、子育てに疲れたりした時は、子育て講座に参加してみるのがおすすめです。主催は自治体だったり民間団体だったり、さまざまですが、講座に参加して話を聞くことで新しい気づきが得られ、子どもと向き合える力も戻ってきます。今回はそんな子育て講座で聞いた話から、子どもの心の育て方をまとめてみました。子育てで最も大切なことは「自信を育てる」こと!子育て講座では、「子どもの自信」や「自己肯定感」「自尊感情」を育てることが、子育てで最も大切だ、と教えられます。「自分には価値がある」「自分ならできる」「自分が好き」という心を育てる、ということです。中には「自信は生きる力の土台」だと言う先生も。自信がないと、「何をしてもうまくいかない ⇒ チャレンジできない」というサイクルになってしまうのに対し、自信が育つと、「きっとうまくいく ⇒ チャレンジできる」と、人生がどんどん良い方向に動き出します。では、子どもの自信を育てるにはどうすればいいのでしょう? ポイントは以下の3つだそうです。<子どもの自信を育てる3つのポイント>ほめるスキンシップ関心をもって話を聞く 加えて、栄養学の先生によると、食事の記憶も「自尊感情」を育てるのに一役を担うのだとか。毎回栄養バランスの整った、手間ひまかけた食事でなくても、「仕事が忙しいのに、おにぎりは必ず作ってくれた」といった、心のこもった食事の記憶は「愛された記憶」として定着し、子どもは生きている価値を感じるというのです。なお、自尊感情が順調に育っているかどうかの指針として参考になるのが、「イヤイヤ期」。「イヤ、イヤ!」と自我を通そうとするのは、自分に自信がついてきた証です。「こんなにすごい自分が、なんで欲しいものを買ってもらえないの?」という気持ちの表れだそうです。つまり、「イヤイヤ期」は、親が子どもを上手に育ててこられた証拠と言えそうです。 穏やかな心を育み、社会に適応できる子どもを育てるために自分に自信があっても、「攻撃性」の高い子どもに育ってしまうと、社会で上手に生きていくことができません。そんな時に参考にしたいのが、子育て講座でよく話題にあがる「セロトニン」の話。「セロトニン神経」は穏やかな心を育むのに大切な神経で、これが不足していると、姿勢や寝起きが悪かったり、ストレスが我慢できなかったり、コミュニケーションを苦手に感じるようになるそうです。セロトニン神経の発達には、見つめるほほ笑む話しかけるほめる触れる、なでてあげる「歩行・呼吸・咀嚼」などのリズム運動太陽の光を浴びる が、効果的。こう見ると、「子どもの自信を育てる」のも、「セロトニン神経の発達を促す」のも、「ほめる」「なでる」など、当たり前のことのように思える愛情表現の積み重ねなのだとわかります。教育よりも「ヒマが大切!?」心と同様に、子どもの脳もどんどん鍛えてあげたいもの。「子どもの教育のため」と、おもちゃを次々に買い与えているご家庭も多いのではないでしょうか。しかし、先生たちの講義を聴いていると、与えることが決して良い結果を導くとは限らないようです。ある先生は、「英才教育より、ヒマが大切」「意欲はヒマと退屈から生まれる」と言います。与えられ過ぎると、子どもは使いこなすことに忙しくなり、自ら学ぶ力や工夫が減るからだそうです。また、「求めているのに与えない」ことも、「求めてもいないのに与えすぎる」ことも良くないそう。与えすぎると、「何事にも受け身」の子どもに育つ危険性が。かわいいわが子に、いろいろと買ってあげたい気持ちを、時にはぐっとこらえて、子どもの様子を観察しながら、本当に必要なものを適切なタイミングで与えるよう、工夫してみては?無関心より、怒ったほうが何倍もいい!子どもは大人の真似をして育ちます。親が幸せでポジティブでないと、子どもだけが前向きに育つことは難しいでしょう。子育て講座の先生たちも、最後にはたいてい「親がまず幸せに!」と発破をかけてくれます。自尊感情の豊かな子どもを育てるために、「私の子どもだから大丈夫」というぐらい自分に自信を持って、と諭してくれた先生もいます。また、子どもが思いやりのある子どもになるには、親が、「怒り」も含めて、さまざまな感情を子どもに見せてあげることも必要だと説く先生も。子どもに「怒ってしまった」と、落ち込むこともあるかと思いますが、「無関心」より何倍もいい!というぐらい、おおらかに考えたほうがよさそうです。まずは自分が、失敗も落ち込みも笑い飛ばして、子どもとたくさん触れ合ってはいかがでしょうか。(滝 亜紀)
2015年10月11日ことわざや四字熟語には、先人の知恵が詰まっているとよくいわれます。数字がつくことわざにもいろいろありますが、「1」を含んだことわざや四字熟語には、小さい子をもつママに役立つものがたくさんあるんです。今回は「1」がつくことわざ・四字熟語を、子育てに応用して考えてみましょう。■1:一病息災(いちびょう・そくさい)「まったく病気をせず元気という意味の「無病息災」ということばもありますが、こちらは「病気がひとつくらいあった方が体を大切にするので、かえって元気に過ごせる」という意味。小さい子どもはよく熱を出すもの。たまに風邪をひくくらいの方が、親も病気のときの心構えや家での手当ての方法を身につけられますし、普段の生活でも体調を崩さないよう気を配ることができます。子どもが熱を出してもあわてず、このことばを思い出し落ち着いて対処しましょう。■2:一寸延びれば尋延びる(いっすんのびればひろのびる)「寸」も「尋」も長さの単位。「寸」は約3センチメートル、「尋」はもともとは両手を左右に広げたときの長さで、6尺(約1.81メートル)程度です。一寸一寸を積み重ねていけばいつかは一尋まで延びることができるということから、「いま、目の前にある苦労を切り抜ければ、その先は楽になる」という意味です。イヤイヤ期を皮切りに、子どもの成長に従って子育てのむずかしさを感じる時期がたびたび訪れます。でもそれは、子どもが成長しているあかし。むずかしい時期はいつか終わると信じて乗り切りましょう。■3:一笑一若一怒一老(いっしょういちじゃく・いちどいちろう)中国に伝わることばで、字のとおり「笑えばそのたびに若返り、怒ればそのたびに老け込む」という意味です。子育てのなかではどうしても、「こら!」と声を荒げたくなる場面が出てきてしまいますよね。でも、感情に任せて怒っても、子どもにはなかなか伝わらないもの。怒ってばかりで老け込むのもイヤですよね。そんなときはひとつ深呼吸を。子どもと目線を合わせ、落ち着いた声で、「なぜいけないのか」をていねいに説明してあげてみてください。このことばが、そんな余裕をもたらしてくれます。■4:一張一弛(いっちょう・いっし)弓の弦の張り方からきたことばで、転じて「引き締めたりゆるめたりを効果的に用いること」、あるいは「心をリラックスさせたり緊張させたりすること」を意味します。日本の伝統技術である木桶は、木の板を「タガ」と呼ばれる綱で束ねてつくります。ですが、木は環境によって乾燥したり湿気を含んで膨張したりと変化するため、タガをきつく締めすぎてもゆるくしすぎてもよくないのだそうです。これは子育てにも通じます。あるときはゆったりとした気持ちで、でも注意するときなど締めるときはビシッと締めて、子どもと向き合いたいものです。■5:心は二つ身は一つ(こころはひとつ・みはふたつ)「あれこれとやりたいことは思い浮かんでも、体はひとつなのですべてができるわけではない」という無念さを表すことばです。子どもが小さいうちは特に、なにをするというわけでなくとも、ただ一緒にいるだけで時間がどんどん過ぎていくもの。一日が終わってみると、やろうと思っていた家事や用事ができていなくてがっかりすることもあるでしょう。そんなときは、考え方を変えてみるのもひとつ。その時々でいちばん大切に思っていることに時間を使ったのだ、と思えばいいのです。■6:一炊の夢(いっすいのゆめ)中国の故事から生まれたことばで、もともとは「黄粱(こうりょう)一炊の夢」といいます。唐の青年が旅先の宿屋で仙人に枕を借りてひと眠り。栄華を極める人生を送る夢を見ますが、目がさめると、まだ宿では黄粱(粟の一種)が炊きあがってもいなかった、それほど短い時間の眠りだった。そんな故事から、「人生は短く、はかないものである」ということをたとえていうことばです。子どもの一生のうち、一緒に過ごせるのはほんの一時期。そんな時間を過ごせる幸せを大切に、慌ただしくなりがちな毎日を過ごしたいものです。*ことわざや四字熟語は形のないお守りのようなもの。生き方に迷ったときや息苦しさを感じるときにふと取り出してみると、気持ちが軽くなったり新しい一歩を踏み出す力をくれたりすることもあります。先人はたくさんのことばのお守りを遺してくれています。調べてみれば、気持ちにピッタリなものや、思ってもいなかった新しい視点をくれることばも見つかるかもしれません。(文/よりみちこ)
2015年10月08日育フェスCHUO実行委員会は11月3日、子どもと一緒に料理やダンスなどのワークショップが体験できる「知ろう・つながろう! 中央区の子育て『育フェスCHUO』」を東京都中央区の晴海トリトンスクエアで開催する。同イベントは、東京都中央区に住む子育て中の母親や父親、それに子育て支援団体を運営する有志が開催するもの。会場では、支援団体によるフラダンスやおにぎり作りのワークショップなどが楽しめる。さらに企業の出展コーナーもあり、保育園や学童保育、家事代行などのサービスを紹介してもらえる。同実行委員会によると、中央区は25~34歳の子育て人口の転入超過率ランキングが首都圏で1位(※)になるなど、子育て世代にとって住みやすい街として高い評価を得ているとのこと。開催趣旨について「中央区の子育ての輪が広がり、区民が一丸となって子育てをする社会に近づくことを目指しています」としている。子育てをしている人、これから子育てをする人、中央区の子育てを応援したい人が参加対象。開催時間は10~16時で参加費は無料となっている。※総務省「住民基本台帳人口移動報告」(2014)を基に、武蔵野大学講師の舞田敏彦氏が算出
2015年10月06日前回に続いて、働きながら子育てしたい20代女性向けに、会社選び、職場選びのポイントをお伝えします。転職や異動先を考える際の参考にして下さい。○産後も仕事を続けたい女性におすすめの働き方育児しながら、やりがいのある仕事を続けたい……という方には、フレックス勤務ができる会社や職種を選ぶことをお勧めします。フレキシブル=柔軟に働けるというのは、場所や時間を自分で選べる、ということです。具体的に言うと「場所の自由」とは、在宅勤務やサテライトオフィス、外出先のカフェなどを使って仕事ができるということです。通勤時間を短縮したり、顧客訪問した際に近くで事務作業をすませることができたりと、効率的です。「時間の自由」とは、仕事を始める時刻や終える時刻を自分で選べることを指します。通勤ラッシュを避けて早めに出勤する代わりに夕方早めに帰るとか、勤務日数を週4日にする代わり毎日10時間働く、といったことが考えられます。○海外の「ママが働きやすい会社」が持つ特徴とは9月初旬、アメリカのワーキング・マザー・メディア社が「ワーキング・マザー・ベスト100社」を発表しました。同社は毎年「ママが働きやすい会社」を調査、結果を公表しており、今回が30回目。子育てを経験した女性が企業内で昇進できていることも重視しています。今年ベスト入りした会社では、「従業員の4人に3人がフレックス勤務を利用している」そうです。(参考:)私は8年前、アメリカの共働き夫婦の先進事例を取材しました。子育てをしながら管理職や専門職に就いている人の多くが、男性も女性も在宅勤務などの「フレックス勤務」を使っていました。テクノロジーを活用し、時間と場所にとらわれない働き方をすることで、最大限の成果を上げる、という発想が根付いていたのです。○楽しみながら育児も仕事もこなせる環境を探そう日本でも、IT機器を活用すれば、多くのオフィスワークは自宅で行うことができます。日本の場合、課題は技術ではなく文化でしょう。技術的には柔軟な働き方が可能なのに、長く会社にいるほど「頑張っている」と評価する古い文化が邪魔をしているのです。日本企業の管理職や役員から、フレックス勤務導入を嫌がる理由を聞く機会もありました。しかしながら、情報漏洩リスクを除いてほぼ全てが、これまでのやり方を変えたくないための言い訳と映りました。皆さんの今の職場や上司は、出産・育児をしながら働き続ける人を、正当に評価できているでしょうか。「オフィスの机の前に座っていること」ではなく「その人が上げた成果」をちゃんと見ているでしょうか。ここが、将来、皆さんがやりがいをもって働きながら育児も楽しめるかどうかの見極めポイントです。もしそうではないなら、フレックス勤務ができるような仕事を、社内外で探すことをお勧めします。20代なら、まだ遅くはないはずですから。○著者プロフィール●治部れんげ豊島逸夫事務所副代表。1974年生まれ。1997年、一橋大学法学部卒業。同年日経BP社入社。記者として、「日経ビジネス」「日経マネー」などの経済誌の企画、取材、執筆、編集に携わる。2006年~2007年、フルブライト・ジャーナリスト・プログラムでアメリカ留学。ミシガン大学Center for the Education of Woman客員研究員として、アメリカ男性の家事育児分担と、それが妻のキャリアに与える影響について研究を行う。またツイッターでも情報発信している。○【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫とウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。
2015年10月05日イギリスで、子育て世代の親たちに向けた興味深いアンケート調査が行われました。「もっとも子育てを楽しめたのは、子どもが何歳のときか」というもの。子どもを持つママにとっては気になる調査です。はたして結果は?今回はイギリスのニュースサイト『Mirror』を参考に、子どもと過ごす時間について考えてみます。■子育てがもっとも「楽しい」のは5歳?アンケートは、異なる年齢の子どもがいる合計2,000家族を対象に行われました。それぞれの年齢ごとに、子どもと過ごす時間が楽しいか(楽しかったか)どうかを数値化してもらい、比較したのです。その結果、もっとも数値が高かった、つまり楽しい時間が過ごせたと親たちが回答したのは子どもが5歳のとき。反対にもっとも数値が低く、楽しい時間が過ごせたとはいえないのは、子どもが10~12歳のころでした。10歳ごろから、子どもの自立心が強くなりはじめ、親よりも友だちと過ごしたがったり、親をわざと「嫌い」といったり、親と一緒に歩くのを嫌がったりするようになります。思春期特有のそうした行動が、調査結果にも影響しているのかもしれません。■コミュニケーションが取れる年齢に5歳までに、子どものコミュニケーションスキルはかなり発達します。自分のしてほしいことや気持ちをきちんと伝えることができ、両親のことばもしっかりと理解します。子どもがことばをおぼえはじめる2~3歳ごろには、なんでも自分でやってみたいとがんばる「イヤイヤ期」と呼ばれる発達段階があります。その「イヤイヤ期」も卒業し、会話も楽しめるようになる5歳が、多くの親にとって子育てのゴールデンタイムとなっているようです。実際、38%が、「5歳ごろから、子どもときちんとしたコミュニケーションが取れるようになった」、3分の1は「5歳までに子どもがユーモアのセンスを見せはじめた」と回答しています。子どものコミュニケーション能力の発達は、会話に限ったものではないようです。全体のほぼ4分の1にあたる23%が「5歳までに子どもとスポーツや戸外での活動を楽しめるようになってきた」と回答し、5歳ごろからスポーツも含めた家族団らんが楽しめるようになってくると示しているのです。■家族でスポーツは「平均週3.5時間」この調査を行ったのは、スポーツを通して若者の育成や生活の質向上をめざすイギリスの独立慈善団体「ユース・スポーツ・トラスト」。同団体が展開する、家族のきずなを考えるキャンペーンの一環で行われました。アンケートでは、スポーツと家族団らんの関わりについて興味深いことも判明しました。全体の86%が「スポーツなどの活動を通して家族はより仲よくなれる」と答えていますが、実際に家族でスポーツなどアクティブな活動をして過ごす時間は、週当たりたったの平均3.5時間だったのです。週3.5時間ということは、平日も含めた7日間で考えると一日30分。乳幼児も含めた子どもを持つ親へのアンケート結果としては、やや物足りない数字です。毎日子どもと屋外でスポーツをするのは、たしかにハードルが高いこと。ですが、たとえば一日30分一緒に家の近所で散歩やサイクリングを楽しむのはどうでしょう。休日には家族でお弁当を持って広めの公園やアスレチックに出かけるのも楽しそうです。「ユース・スポーツ・トラスト」を主宰するフィル・チェンバレン氏は、家族で戸外活動を楽しむことが、子どもの成長によい影響を与えると話します。「活動的な子どもたちには、物事をよりよく、早く学ぶ力と、環境にすばやく溶け込む力があります。スポーツを通して子どもたちの活動的な面を育てることは、心身を健康に保ち、勉強もよくでき、自信にあふれ、社会でりっぱに生きていくことのできる子どもの育成につながるのです」■子育てのゴールデンタイムは伸ばせる子育ては楽しいことばかりではありません。ときにはうまくいかなくて悩んだり、思い通りにならなくてイライラしたり。でも、わが子とのちょっとした関わりで悩みやイライラが一気に吹き飛び、幸せを実感する――そんな瞬間もたびたび訪れます。そんな、ポジティブな面とネガティブな面のダイナミズムこそが子育てのだいご味ともいえます。子どもが成長し、独り立ちするまでと考えると、子育ての時間は決して短くはありません。子どもが5歳を過ぎたら子育ての楽しみが減ってしまう、なんて残念すぎます。おしゃべりはもちろんスポーツ、戸外活動もどんどん取り入れて、子どもとのコミュニケーションをしっかり取って、子育てゴールデンタイムをどんどん伸ばしていきたいものです。(文/よりみちこ)【参考】※What age are kids the best – Parents say 5-year-olds are most fun but 10 to 12 worst ages-Mirror
2015年09月26日『6歳までの子育てに悩んだら読む本』(北條博厚著、あさ出版)は、子育てに四苦八苦するお母さんにとって有意義な一冊です。著者は静岡県立特別支援学校の校医、そして静岡市葵区の幼稚園の園医を勤めているという、いわば子育てについてのプロフェッショナル。長い経験を軸に、さまざまな角度から子育てについての考え方を記しているのです。ところで子どもの成長を見守るなか、体重の増減を気にしている方も多いはず。そこできょうは、小さな子どもの肥満について解説した「3歳までの肥満はあとをひかない」を取り上げてみたいと思います。■子どもの食事は「からだをつくる材料」赤ちゃんが5、6ヶ月になると離乳食がはじまりますが、なかには単期間で驚くほど食べるようになる子がいます。そんなとき、「食べてくれるのはうれしいけれど、太りすぎなのでは?」と不安になっても不思議はありません。ただし、ここで意識しておきたいのは食事についての意義。食事は、からだが活動するためのエネルギーを得るために必要なものですが、お子さんの場合は、もうひとつの目的があるのだというのです。それは「成長発達」という、からだをつくるための材料を取り込むこと。■3~4歳の体重は1年で1キロ増ぐらい成長発達の度合いは、体重の増え方を見るとわかるそうです。約3キロで生まれた赤ちゃんは、満1歳で約9キロになります。1年間で6キロ増え、生まれたときの3倍になるわけです。しかし、その後は体重の増え方がゆるくなっていきます。たとえば3~4歳だと、1年で1キロくらいしか増えないことはよくあるのだそうです。ただし身長は伸び、からだのバランスも変化して、活発に動くようになります。■3歳までの肥満はあとをひかない!そしてこの時期になると、意外なことに子どもはあまり食べなくなるのだといいます。特に女の子は小食で、1日3食のうち、1食はそれなりに食べるものの、残りの2食はお茶碗半分も食べられないことも珍しくないそうです。するとお母さんは心配になるでしょう。食べすぎも、小食も気になるものです。しかし、どれくらい食べるかは、子どもに任せてみるのが大切だと著者はいいます。そしてぜひとも記憶にとどめておきたいのは、「3歳までの肥満はあとをひかない」ということ。大人になってからの肥満には、直接の因果関係がないのです。■3歳までは小食でも気にしなくていい逆に、もし小食だったとしても心配は不要。なぜなら子どもは、自分に必要な分を食べているものだから。必要なだけ食べたら、おなかいっぱいになるわけです。なのに、心配になったお母さんが「もっと食べなさい」と横槍を入れると、子どもはがんばって食べてしまい、満腹感や空腹感をコントロールできなくなるのだといいます。無理して食べるので、「おなかいっぱい」の感覚がわからなくなるということ。少なくとも3歳までは、たとえ小食だったとしても、いつも元気に遊び、よく眠り、楽しそうに過ごしているなら、まったく悩む必要はないそうです。ただし4歳をすぎてから体重が増える傾向にある場合は、多少気にかける必要があるとか。4歳以降になると、自分で冷蔵庫を開けたり、引き出しからお菓子を見つけてきたりして、自分でたべてしまうからだそうです。*他にも「しつけ」「ほめ方・怒り方」など、6歳までの子育てについて知りたいことがぎっしり。誰にも相談できないときなど、日常の子育てについてのヒントを得ることができるでしょう。(文/印南敦史)【参考】※北條博厚(2015)『6歳までの子育てに悩んだら読む本』あさ出版
2015年09月22日英会話のGabaはこのほど、「働く女性の子育てに関する調査」の結果を発表した。調査は、長子が小学生以下で仕事を持つ女性(パート・アルバイト除く)を対象にインターネット上で行い、7月10日~21日の期間に1,000人からの回答を得た。はじめに、全回答者(1,000人)に仕事と子育ての両立ができているか聞いたところ、68.6%の人が「非常にそう思う」もしくは「どちらかといえばそう思う」と答えた。一方、長子の成長段階別に見ると、結果に差が出た。乳児を持つ母親のうち47.1%が「非常にそう思う」もしくは「どちらかといえばそう思う」と回答。小学1年生の子どもを持つ母親も58.9%と、幼児や小学校の他学年の母親と比べると低い結果になった。仕事と子育ての両立のためには何が必要とされているのか。全回答者(1,000人)に今よりもっと仕事と子育ての両立がしやすくなるには、何が必要だと思うか聞いてみた。その結果、「勤務時間が調整しやすい職場」(70.8%)、「休暇が取りやすい職場」(70.0%)、「勤務先の子育てに対する理解」(64.5%)が上位に入った。同社は「子育てしやすい職場づくりをワーキングマザーが必要としている様子がうかがえた」としている。最後に全回答者(1,000人)を対象に、仕事と子育ての両立がうまそうだと思う女性芸能人のアンケートをとった。結果はトップが「北斗晶さん」(34.6%)。2位は「木村佳乃さん」(16.2%)、3位は「くわばたりえさん(クワバタオハラ)」(12.9%)となった。世代別にみると、20代の母親では「木下優樹菜さん」(26.5%)と回答した割合が他の世代の母親よりも高く、20代の2位にランクイン。また「松嶋尚美さん」(12.2%)と回答した割合も他の世代の母親より高い傾向がみられた。
2015年09月15日皆さん、「クラウドソーシング」という言葉を聞いたことはあるでしょうか? 「在宅ワーク」の方が身近かもしれませんね。前回も引用させていただいた昨年弊社が子育て主婦600名を対象に行なったアンケート調査によると、言葉と意味を知っている方はわずか12.0%で、63.5%の方が言葉も意味も知らないと回答しています。今はじめて「クラウドソーシング」という言葉を聞いた方もなんとなく難しそうだなと感じているのではないでしょうか? でも実は全然難しいことではないんです。子育て主婦のお仕事に関する意識調査○始まりは1999年、アメリカから世界へクラウドソーシング(Crowdsourcing)は英語で群衆という意味のCrowd(クラウド)と、業務を依頼するという意味のSourcing(ソーシング)を合わせてできた造語で、2005年にアメリカのジャーナリストであるジェフ・ハウ氏とマーク・ロビンソン氏が作った言葉です。ただ、クラウドソーシングを仲介するサービス自体は1999年にアメリカでできた「Elance(イーランス)」というサービスが初めてだと言われています。実は日本で初めてのクラウドソーシングサービスである「shufti(シュフティ)」を作ったのは筆者がいる株式会社うるるなのですが、こちらもシュフティが2006年にできてから2011年まで、なかなか日本国内でクラウドソーシングが広まらなかったという歴史があり、日米で奇しくも似たような経緯を辿っています。Elance(イーランス)shufti(シュフティ)さてCrowd(クラウド)とかSourcing(ソーシング)という横文字で聞くと非常に難しそうに感じますよね。そこで日本語で簡単に説明しますと、クラウドソーシングとは要は"インターネット越しに仕事を依頼したり受託したりすること"を指します。さらに分かりやすく例えると、あなたの友人の会社が手書き資料のデータ化に困っていて、友人から頼まれ少し報酬をもらってデータ化を手伝ったとします。これも立派なクラウドソーシングの一つです。横文字だったり、インターネットやPCを使うということで複雑に感じますが、実態は非常にシンプルです。○クラウドソーシングと他の働き方の違いってなに?ではクラウドソーシングでのお仕事はどのように探せばよいのでしょうか? このクラウドソーシングの仕事を探すことができる場がクラウドソーシングサービスです。クラウドソーシングサービスはインターネット越しに仕事を依頼したい企業や個人と、インターネット越しに仕事をしたい個人(一部法人)をうまくマッチングし、また安心安全に業務や報酬のやり取りができるように仲介するサービスでPCやスマートフォンで利用できます。働く側にとってクラウドソーシングの一番のメリットは"時間や場所に囚われないで働ける"ことです。インターネット越しですので、北海道にいながら沖縄の企業から依頼された仕事をすることができてしまいます。また1日5時間拘束の事務作業を依頼されるのではなく、資料のデータ化を50枚分1週間以内にというように、業務量ごとに依頼されます。そのため期日に間に合えばいつ作業してもよく、真夜中でも早朝でも自分が仕事しやすい時間を選ぶことができます。当然インターネット越しに仕事をしますので通勤の時間もありません。通勤に往復で2時間掛けたりすることを考えると、時間の節約にもつながります。○自分に合ったクラウドソーシングサービスの探し方とは先ほど紹介させていただいた通り、日本でも2006年に初めてのクラウドソーシングサービスであるshufti(シュフティ)が出来て以来、数多くのサービスが立ち上がっており、現時点で100を優に超えるサービスが存在しています。今回のコラムでは最後に自分に合ったクラウドソーシングサービスの探し方をご説明したいと思います。クラウドソーシングサービスはそれぞれ扱っている(得意としている)仕事の種類と、仕事の難しさが異なっています。下記に代表的にクラウドソーシングサービスとそれぞれ得意とする仕事の種類・難易度をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。今回あげた以外にもたくさんのクラウドソーシングサービスがありますので、ぜひ自分がやりたいと思える仕事があるサービスを見つけてください。(※下記はデザインコンペなど特定の業務ジャンルに特化していない、総合型のクラウドソーシングサービスに限って記載しております。)(※下記はあくまで各サービスの得意とする業務ジャンルと業務難易度の平均になります。実際には幅広いジャンル、難易度のお仕事が掲載されております。)得意な業務ジャンル:システム開発やデザイン制作、業務難易度:高~中Lancers(ランサーズ)Crowd Works(クラウドワークス)Job-Hub(ジョブハブ)得意な業務ジャンル:データ入力やライティング、業務難易度:中~低shufti(シュフティ)Craudia(クラウディア)得意な業務ジャンル:簡単なライティングやアンケート、業務難易度:低CROWD(クラウド)Yahoo!クラウドソーシング<著者プロフィール>田中偉嗣(たなか たけつぐ)株式会社うるる シュフティ事業部 部長。2006年早稲田大学卒業。新卒でベンチャー支援事業を行う企業でファイナンシャルアドバイザー、営業部長などを行う。その後、2009年に新卒で入社した企業より事業譲渡を受け独立。パートナーズ株式会社 代表取締役に就任。2010年株式会社うるる入社。2011年にシュフティ事業部長に就任し、その後主婦向けクラウドソーシング「シュフティ」事業部を牽引。毎月一回在宅ワーカーにインタビューを行うなど、在宅ワーカーの動向に詳しい。
2015年09月10日タイムカレントはこのほど、「子育て夫婦のデート事情に関するアンケート調査」を実施し結果を発表した。調査は8月7日~10日、全国の20代~40代の子育て夫婦2,398名(男性49.9%、女性50.1%)を対象に、インターネットにて行われた。○子育て夫婦9割超が"夫婦二人きりのデート"願望アリはじめに、"夫婦二人きりのデート"をしてみたいと思うかどうか尋ねたところ、「してみたいと思う」「少ししてみたいと思う」と回答した妻は87.4%だったのに対して、夫は94.0%という結果に。夫の方が「夫婦二人きりのデート」に対して積極的であることがわかった。では、実際に"夫婦二人きりのデート"をしている夫婦はどれくらいいるのだろうか。デートの頻度について調べたところ、断トツで「ほとんどしていない(56.0%)」が最多回答となり、9割超が"夫婦二人きりのデート"を望んでいる反面、半数以上がほとんどデートできていないことがわかった。○夫から妻への「サプライズ演出やプレゼント」経験者は2割弱次に、夫から妻に対するサプライズな演出やプレゼントに関して、どれくらいの夫婦が経験しているのか調べた結果、「ある」と回答した夫は16.6%、妻は17.6%にとどまった。少数ではあるが、サプライズな演出やプレゼントを経験したことがある夫婦に、その内容について聞いたところ、誕生日や結婚記念日、クリスマスなどの機会に、夫が妻に黙って用意していた花束やケーキによるお祝い演出や、妻が欲しがっていたプレゼントを贈るなどの経験談が多数寄せられたほか、夫と子どもで協力して用意したプレゼント、家族でのサプライズ旅行を用意していたなどの意見も見受けられた。○およそ8割が「夫婦仲は良い」と回答最後に、夫婦仲が良いと思うかどうか尋ねたところ、およそ8割が「とても仲が良いと思う(20.9%)」「どちらかと言えば仲が良いと思う(60.3%)」と回答。この回答結果と、その他の設問結果でクロス集計を行ったところ、夫婦仲が良いほど"夫婦二人きりのデート"への欲求と実施頻度、"夫から妻へのサプライズな演出やプレゼント"の経験率が高く、夫婦仲が良くないと回答した夫婦との比較では圧倒的な差がつく結果となった。
2015年09月01日PARCO出版は9月2日、書籍『森きみの毎日の家事が楽しくなるシンプル暮らし』(森貴美子 著/税別1,400円)を発売する。○「掃除」「片付け」「子育て」など50の心がけ同書は、モデルの森貴美子さんが「掃除」「片付け」「子育て」のことなど、日々の暮らしのあれこれを綴った書き下ろしフォトエッセイ。毎日をHAPPYに過ごすための心がけを50収録している。写真は夫でもあるカメラマンの掛川陽介氏によるもの。「居心地の良い空間づくりは、掃除をすること、片付けをすること、好きなモノを選ぶこと、それを大切に扱うこと、時には捨てたり譲ったりすること……。毎日続いていく"家事"が楽しくやりがいのあることであり、その延長線上に居心地の良い暮らしがあればいいな、と思います」(はじめにより)内容は、「シンプルに暮らすということ」「掃除を楽しむということ」「片付けを楽しむということ」「子どもと暮らすということ」「日々の暮らしを楽しむということ」の5章で構成されている。○「夫のいいところを見つける」その中で暮らしの心がけの一つとして紹介されているのが、「夫のいいところを見つける」。「恋人時代と違って性格や価値観が合わないからと言って『ハイ。別れましょう』などと、簡単には終われないのが結婚です。子どもがいればなおのことで、雨が降ろうが槍が降ろうが、どんな荒波に揉まれても、乗っている船が沈没するまではどこまでも、この結婚という航路は続くのだ、と私は思うのです」(同書より抜粋)5年の結婚生活を振り返り、夫婦げんかをすることあるとしながらも、「ムカつくところよりも、好きなところに目を向けてみると、あぁ、この人と結婚して良かったなと思います」と綴っている。森さんは、雑誌『non-no』モデルとして17歳でモデルデビュー。以後12年間レギュラー出演し、2010年3月に卒業。現在は、雑誌『nina’s』『Hug Mug.』など数々のファッション誌やCMで活躍中。「森きみ」の愛称で親しまれ、ブログ「モリキミニッキ」は、1日70万アクセスを超える人気ブログとなっている。アパレルブランド「mielle」、ジュエリーブランド「Yolk’s Candy」「Yolk’s Candy Bridal」のデザイン&プロデュースも手掛けている。2012年に女児を出産し、1児の母でもある。撮影: 掛川陽介
2015年09月01日“森きみ”の愛称で親しまれ、17歳で雑誌「non-no」のモデルとしてデビューして以来、同雑誌のレギュラーを12年間務め、現在でも数々のファッション誌やCMで活躍中の森貴美子が、日々の暮らしのあれこれを綴った書き下ろしフォトエッセイを発表することが分かった。森さんは2010年3月に雑誌「non-no」モデルを卒業してからも、雑誌「nina’s」「HugMug」などのファッション誌でモデルとして活躍。さらに、アパレルブランド「mielle」、ジュエリーブランド「Yolk’sCandy」「Yolk’s Candy Bridal」のデザイン&プロデュースも手がけている。森さんのブログ「モリキミニッキ」は、1日70万アクセスを超える人気ブログとなっており、モデル&デザイナーとして飾らない“森きみ”流の生き方が多くの女性から支持を得ている。今回発売される書き下ろしフォトエッセイでは、2012年に女児を出産し、1児の母でもある森さんが「子育て」や「掃除」、「片付け」についてなど毎日の家事が楽しくなるシンプルな暮らし方を提案。“毎日をHAPPYに過ごすための心がけ50”と題し、居心地の良い空間づくりと暮らし方のコツが伝授されている。森さんは本書について「永遠に続く家事という仕事は、大変だったり億劫なこともあるけれど、少しでも楽しく感じるようになればいいなと思いを込めました」と自身の想いを明かし、「家事も育児も十人十色。『へえ~』とか『そんなところ気になるの?』とか、楽しみながら読んで頂けたら」と本書をアピールした。また、本書の写真は夫でもあるカメラマン・掛川陽介の手によるものだが、日々の暮らしの中での夫とのエピソードについて「例えば物の選び方やその置き場所、使ったあとの片付け方など、影響を受けて私が変わることもあれば、夫が私の影響を受けて、それが合わさりウチのオリジナルルールになってきたなと感じます。夫はシンプルかつ効率的に動くことを好むので、すっきり暮らすために彼からヒントを得たことは沢山!」と告白。さらに、「子どもがいる生活は、予想の付かない動きをすることが多いので(笑)どこでも触っていいように、床周りやおもちゃなど、常に清潔を心がけるようになりました。人と暮らすことは驚きの連続で、それはそれは色んな価値観が変わりました」と言い、実際に森さんが生活の中で体感したことが本書に反映されていることを伺わせた。母として妻として、そして働く女性として輝く森さんのライフスタルを、ぜひ本書片手に実践してみて。「森きみの毎日の家事が楽しくなるシンプル暮らし」は9月2日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)
2015年08月31日子育てをする男性(メンズ)=「イクメン」。すっかりおなじみとなったこの言葉だが、実際何をすれば「イクメン」として認められるのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち子育て中の男女100人に「イクメンの条件」について聞いてみた。Q.どんな人が「イクメン」だと思いますか? 何をしていれば「イクメン」といえますか? 「イクメン」の条件を教えてください。○●●できる・「子どものおむつを一人で替えられる」(33歳男性/東京都/電機/技術職)・「赤ちゃんのおしめ・ミルクまで手伝う」(50歳以上男性/山梨県/建設・土木/技術職)・「うんちをしたおむつを替える、食べ物を食べさせる」(45歳男性/埼玉県/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「家事や、子どもの遊び相手」(31歳男性/東京都/運輸・倉庫/技術職)・「お風呂、ご飯を作ってくれる」(28歳男性/千葉県/情報・IT/技術職)・「料理もできる」(29歳男性/東京都/建設・土木/営業職)・「子どもが困っていたら助けてあげて、送り迎え、食事などサポートしてくれる人」(39歳女性/愛知県/自動車関連/その他)・「家事全般をやってくれる」(27歳女性/広島県/情報・IT/事務系専門職)・「オムツ替えや離乳食作り、お風呂など、授乳以外の母親でなくてもできる事をやっていたらイクメン」(31歳女性/東京都/金融・証券/秘書・アシスタント職)・「嫁がお風呂にゆっくり一人で入って出てきたらこどもがすでに寝る体制に入っているところまでできる人」(31歳女性/香川県/機械・精密機器/事務系専門職)○ひとりで子どもの面倒を見られる・「子どもの世話をひとりでもできる」(29歳女性/京都府/自動車関連/技術職)・「ひとりで1日面倒を見られる」(30歳女性/群馬県/機械・精密機器/事務系専門職)・「お風呂に入れる、ご飯を食べさせる、など一通りこなしてくれる人」(32歳女性/東京都/食品・飲料/事務系専門職)・「子どもの面倒(準備から片付けまで)が一通り無理なくできて、それを親として当たり前だと思える人。母親から子どもを『預かってあげてる』意識の人は偽イクメン」(33歳女性/大阪府/小売店/販売職・サービス系)・「食事、入浴、おむつの世話など、基本的にひとりで赤ちゃんの面倒が見られる人」(30歳男性/山口県/学校・教育関連/専門職)・「オムツ替えや寝かしつけ、子どもと二人で半日~一日問題なく一緒に過ごせる人」(37歳男性/埼玉県/金属・鉄鋼・化学/技術職)○妻と同じくらい育児をする・「育児に関して夫婦が同等の立場で行っている」(48歳男性/兵庫県/情報・IT/技術職)・「家事育児を奥さんと同等以上にこなす。また、やっていることを奥さんに自慢しない」(50歳以上男性/神奈川県/電機/技術職)・「育児の半分程度をしていないとイクメンとはいえない」(50歳以上女性/群馬県/電力・ガス・石油/事務系専門職)・「家事を半分以上行えばイクメンだと感じる」(28歳男性/東京都/金融・証券/専門職)○積極的に育児に参加・「家事も子育ても自主的にやる」(32歳女性/静岡県/食品・飲料/販売職・サービス系)・「自主的に子育てに参加」(24歳女性/愛知県/その他/営業職)・「育児を積極的に手伝ってくれる」(31歳女性/神奈川県/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「子どもの面倒を進んでみる夫。何も言われなくても、自ら進んで育児をしてくれる」(28歳女性/大阪府/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)・「家事や育児をポジティブにとらえ、実践できる人」(46歳男性/東京都/その他/クリエイティブ職)・「笑顔で子育てする」(29歳女性/神奈川県/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「育児を手伝うのではなく、自分からする人」(32歳男性/静岡県/小売店/事務系専門職)○育児を優先する・「育児休暇を取り、家庭第一主義である」(31歳男性/神奈川県/その他/その他)・「仕事よりも家庭優先」(26歳男性/新潟県/農林・水産/技術職)・「自分の時間を犠牲にして子育てをすること」(32歳男性/埼玉県/商社・卸/事務系専門職)・「育児休暇を取る人」(33歳男性/兵庫県/小売店/販売職・サービス系)・「有休にためらいがない」(28歳男性/千葉県/医療・福祉/事務系専門職)○妻を立てる・「子育てに積極的なだけでなく、どんな面でも奥さんをサポートしている人」(26歳女性/神奈川県/食品・飲料/販売職・サービス系)・「週末に子どもと遊ぶ時間を作ってくれ、妻をねぎらうことができる人」(32歳女性/東京都/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「妻の要望(物理的なものから精神的なものまで)に可能な限り応えられる」(35歳女性/埼玉県/ソフトウェア/技術職)・「子どもになつかれ、奥さんをいたわる人」(30歳女性/東京都/生保・損保/営業職)○その他・「育児と仕事を両立させる」(25歳男性/埼玉県/運輸・倉庫/事務系専門職)・「文字通りでそのまんま。育児にきっちりと取り組めていれば良いんじゃないか?」(45歳男性/兵庫県/商社・卸/販売職・サービス系)・「やさしい人」(50歳以上男性/京都府/その他/その他)・「子どもの面倒をしっかり見てくれる人。子ども好きな人」(24歳女性/山口県/食品・飲料/専門職)・「子育てに一生懸命な人」(47歳男性/宮城県/ソフトウェア/技術職)・「子育てしてるのがイクメンでは?」(33歳男性/東京都/情報・IT/技術職)・「二人目でも1人目並みに動いている人。二人目になると手伝わない人が多いから」(37歳女性/埼玉県/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「いつも妻と子どもの事を考えている人」(34歳女性/岡山県/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)・「ママの負担にならない」(35歳女性/東京都/その他/クリエイティブ職)・「育児に関する知恵を数多く持ち合わせ、かつ実践している人」(22歳男性/埼玉県/食品・飲料/技術職)・「子どもをあやすのがうまい」(30歳女性/埼玉県/印刷・紙パルプ/事務系専門職)子育て中の人は「イクメンの条件」をどうとらえているのだろうか。回答を見ていくと、「子育てに一生懸命」「いつも妻と子どものことを考えている」といった精神的なものから「おむつを替えられる」「ごはんをつくる」「子どもの遊び相手になる」など具体的な行動についてのものまで幅広い。人によってイクメンに求めるポイントや範囲は異なるようだ。具体的な行動の中で目立ったのは、「ひとりで子どもの面倒を見られる」というもの。そのほか、「積極的に育児に参加」「妻と同じくらい(それ以上)育児をする」「育児休暇をとるなど育児を優先する」「妻を立てる」といった回答があった。中には「ママの負担にならない」なんてものも。あなたが思う「イクメンの条件」はどんなものだろうか?調査時期: 2015年8月19日~20日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 子育て中の100人(男性45人、女性55人)調査方法: インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2015年08月24日「家で好きなときに仕事してお金が稼げないかなぁ」おそらく日々家事や育児に忙しい主婦の方なら、皆さん考えたことがあるのではないでしょうか。また多くの人はその後に「そんな都合がいい仕事ないよね」と考えて諦めていませんでしょうか。近年"クラウドソーシング"という新たなワークスタイルの広まりによって、家で仕事をすること、つまり在宅ワークは決して難しいことがではなくなってきました。本コラムでは会員数23万人が利用するクラウドソーシングサービス「シュフティ」を運営していく中で得た知見を活かして、これから在宅ワークをやりたいと考えている皆さんに“クラウドソーシング”についてわかりやすく説明していきたいと思っています。○本当は◯万円は欲しい!主婦のお小遣い事情私は主婦を中心に月に1~2人の在宅ワーカーの方にインタビューをしていますが、「月にいくらぐらい自由に使えるお金が欲しいですか?(在宅ワークで稼ぎたいですか?)」と聞くと大体の方が「月に2~3万円」と答える方が多くなっています。それでは実際に主婦の方はいくらぐらいをお小遣いとして使えるのでしょうか。昨年9月に弊社が主婦600名を対象にアンケート「子育て主婦のお仕事に関する意識調査」によると、約75%の方が月のお小遣いが1万円以下になっています。(詳細は下記より)子育て主婦のお仕事に関する意識調査インタビューした在宅ワーカーの方々に在宅ワークで稼いだ報酬の使い道を聞くとママ友とのランチ代や将来のための貯金、子供の習い事を増やしたいなど様々です。ただ実施のお小遣いは1万円以下の方がほとんどですから、本来欲しい金額との差は1~2万円。その分を皆さん、ママ友とのランチ代や将来のための貯金を我慢されているということになります。○知っている人は得している。実はこんなにある「在宅ワーク」皆さん、在宅ワークというとまだまだシール貼りやティッシュ広告の封入作業などのイメージで、1個作業して◯銭という非常に安い単価のイメージがあるのではないでしょうか。そしてどこに行けば内職を探せるのかご存知ではない方が多いのではないでしょうか。事実数年前までは在宅できる仕事というといわゆる"内職"がメインでした。しかもインターネットで検索しても内職を探せるサイトなどはほとんどなく、自治体の窓口や一部法人のHP、もしくは近所ですでに内職を行っている知り合いに紹介するなどしなければ内職を行うことはできませんでした。しかし、現在状況はすっかり変わっています。○在宅ワークをみつける検索キーワードインターネットを探すと多種多様な在宅ワークがあり、しかも手軽に見つけることができるようになっています。下記に一例をあげさせていただきます。覆面調査、ミステリーショッパー飲食店などにお客に扮して訪れ調査し、その結果をレポートする仕事です。飲食や買い物を楽しみながら、飲食・買い物代相当の報酬を得ることができます。ライティングWEBサイトに使われる文章などを作成するお仕事です。近年需要が高まっており、200文字程度の短くて簡単なものから1,000文字を超える難易度が高いものまで数多くのお仕事があります。データ入力音声や手書きの資料をデータにしていくお仕事です。古くからPCを使った在宅ワークとして行われており、非常に人気の高いお仕事です。デザインHPやパンフレットなどのデザインを行うお仕事です。専門的なスキルとデザイン用ソフトが必要になりますが、近年需要が高くなっており、また報酬もその他の在宅ワークに比べて高くなっています。アンケートモニター企業がマーケティング調査目的で行うアンケートに答えることで報酬が得るお仕事です。ぜひ上記のキーワードでインターネット検索を行ってみてください。数多くのWEBサイトが見つかります。そして上記のような業務の中でもライティング・データ入力・WEBデザインなどを1つのサービスの中で探し参加することができるサービスが「クラウドソーシング」です。次回はクラウドソーシングとはどんなサービスなのかについて詳しくご説明したいと思います。<著者プロフィール>田中偉嗣(たなか たけつぐ)株式会社うるる シュフティ事業部 部長。2006年早稲田大学卒業。新卒でベンチャー支援事業を行う企業でファイナンシャルアドバイザー、営業部長などを行う。その後、2009年に新卒で入社した企業より事業譲渡を受け独立。パートナーズ株式会社 代表取締役に就任。2010年株式会社うるる入社。2011年にシュフティ事業部長に就任し、その後主婦向けクラウドソーシング「シュフティ」事業部を牽引。毎月一回在宅ワーカーにインタビューを行うなど、在宅ワーカーの動向に詳しい。
2015年08月12日四国銀行は8月3日、<四銀>結婚・子育て資金贈与専用口座「家族の未来」の取扱いを開始した。○結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置に対応する商品<四銀>結婚・子育て資金贈与専用口座「家族の未来」は、2015年度税制改正「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」に対応する商品であり、世代間の資産移転の促進を目的としているという。四国銀行は、同商品の取扱いにより大切な"家族"の"未来づくり"を通じて「地方創生」を応援するとともに、今後も贈与・相続関連サービスの充実を図っていくとしている。○「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」のポイント受贈者が贈与者より結婚・子育て資金として贈与された資金を金融機関の専用口座に預け入れた場合、実際に結婚・子育て資金として支払われた資金(最大1,000万円まで)が非課税となる結婚資金のうち一定のものについては、上記1,000万円の範囲内で最大300万円まで非課税となる非課税措置の対象は、贈与により取得した金銭を平成31年3月29日(金)までに預け入れた場合となる(贈与契約後2ヵ月以内に預け入れる必要がある)引き出し時は、結婚・子育て資金に充てたことがわかる領収書等の提出が必要受贈者が20歳から50歳になるまでの結婚・子育て資金が対象特約期間中に贈与者(父母・祖父母など)が死亡した際、死亡時に結婚・子育て資金の支払いに充てられていなかった残額がある場合、当該残高は贈与者から相続または遺贈により取得したものとみなされ、相続税の課税対象となる
2015年08月03日はたらこねっとは21日、「出産後の就業と子ども・子育て支援新制度に関する調査」を実施した。対象は小学校3年生以下の子どもがいる専業主婦100名、調査期間は6月5日~8日。○8割が仕事復帰に関心「子ども・子育て支援新制度」とは、子育てをめぐる課題解決を目的とし、内閣府が2015年4月よりスタートした制度。「子育て中の家庭の支援」「認定こども園の普及」「待機児童の解消」「地域の子育て支援の充実」などを実施している。「今後、就業・復職したいという意思や予定はありますか」という問いに対し、「ある」と回答した専業主婦は82%。「復職することを考えた時に、不安なことや心配なこと」については、「職場の理解を得られるか」(80%)、「子供の急病や行事による休みは取得できるか」(71%)、「仕事と家庭を両立できるか」(15%)が上位となった。具体的には「1歳を迎える頃には預けられる施設の空きがなくなってくるので、預けたい時期や自分が働く余裕ができた時に預けられない」「小さい子供がいると、子供の体調不良などで欠勤や早退があるため企業からは敬遠される」「自分の子供にさみしい思いをさせないよう働くにはどのようにすればいいのかわからない」という声が上がった。○新制度の認知度は低い「2015年4月からスタートした子ども・子育て支援新制度について、どのような制度か理解されていましたか」という問いに対し、「理解していた」という回答は38%。「理解していなかった」は55%で、「その制度自体を知らなかった」は7%であった。「子ども・子育て支援新制度による自治体の取り組みを受け、就業への意欲や働くことへの興味・関心は増しましたか」という問いに対しては、83%が「増した」と回答。「やや減った」は17%であった。「増した」という人からは、「働くために自治体が前向きになってくれているのは心強い」「両立できるように、希望する働き方ができるのであれば、仕事復帰を早くしたい」という声が寄せられた。一方「やや減った」という人からは、「実際は周りに待機児童がたくさんいる」「幼稚園の保育料の兄弟割引は殆どないに等しい」「母親はできる限り子どものそばにいるべき」という意見が集まった。
2015年07月23日オウチーノ総研はこのほど、20~69歳の既婚男女863名を対象に、「夫婦の価値観に関するアンケート調査を実施し結果を発表した。調査期間は7月3日~6日。○7割が「夫婦の価値観は一致している」と回答調査ではまず、「あなたとあなたの奥様・旦那様は、価値観が一致していると思いますか?」と質問したところ、「非常に一致している(18.3%)」や「まぁまぁ一致している(51.7%)」と回答した人は7割だった。この結果を、夫婦仲が円満な家庭と非円満の家庭に分けて比べてみたところ、「円満家庭」である人(725名)は、8割近く(79.9%)が「夫婦の価値観が一致している」と回答。対して、「非円満家庭(138名)」ではわずか18%。8割強が「夫婦の価値観が一致していない」ことが明らかに。非常に対照的な数値を示したことから、「価値観の一致」が夫婦仲に与える影響は大きいといえる結果となった。○夫婦円満に最も大切なのは「価値観の一致」か次に、「夫婦の『価値観の一致』は、夫婦円満のために最も大切な要素だと思いますか?」と尋ねたところ、「最も大切だと思う(39.2%)」、「『最も』ではないが、大切だと思う(51.6%)」、「大切ではないと思う(9.2%)」となった。「最も大切だと思う」と回答した人にその理由を聞いてみると、「お互いを尊重するために『価値観を一致させる』ことが大切」(30歳/女性)、「お互いを思いやる心が同じであれば自然と価値観も似てくると思う」(48歳/女性)など、互いを尊重することが大切だという意見が最多だったほか、「価値観が合わないとストレスがたまるから」や「長く一緒に生活するうえで重要だから」という回答も目立った。「『最も』ではないが、大切だと思う」と回答した人の最多意見は、「価値観も大切な要素だと思うが、許し合えるかが一番だと思う」(44歳/女性)や、「価値観だけでは長年やっていけない。相手を思いやる気持ちが大事」(55歳/男性)と、価値観の他に大切なものがあるとのことだった。また、「しょせん結婚とは他人同士の共同生活。完全に一致するのは不可能。お互いに協力していくのが結婚だと思う」(26歳/女性)や「価値観が完全に同じ人はいないと思うし、お互い認め合えるのが夫婦だと思っている」(27歳/女性)といった声も聞かれた。○価値観の一致が重要なことTOP3「お金・子育て・食」最後に、夫婦の「価値観の一致」は、夫婦円満のために「最も大切だと思う」もしくは「『最も』ではないが、大切だと思う」と回答した人を対象に、「特にどんなことに対して『価値観の一致』の重要性を感じますか?」と尋ねた結果、1位は断トツで「お金(43.3%)」だった。「生活には欠かせないことなので」(46歳/女性)、「お金をかけるところと節約するところが一緒でないと大変」(36歳/女性)、「金銭感覚が一致していれば、他のことはお互いが寄り添えそうな気がする」(41歳/女性)といった理由が目立った。続く2位は「子育て(27.5%)」で、「教育方針、しかり方などが違うと子どもに影響が出てしまう」(38歳/男性)や、「どのような子どもに育てるのか、価値観の一致が必要」(66歳/男性)、また、「子育てには夫婦の協力が不可欠」(33歳/女性)、「一緒に育てるものだから」(42歳/女性)といった意見だった。3位となったのは「食(22.3%)」。「味覚が違いすぎると合わせるのが大変だと思う」(49歳/男性)や「毎日の食事で好みが一緒でないと、料理をするのもつらくなる」(26歳/女性)、「食べたいものが合わないのは、料理をするにしても外食をするにしてもつらい」(34歳/女性)などの理由が並んだ。そのほか、「趣味・嗜好(16.1%)」や「コミュニケーション(16.1%)」、「家事(16.0%)」を挙げる人も多かった。
2015年07月16日ブライト・ウェイは7日、育児情報誌『miku』の読者を対象に実施した子育てに関する調査結果を発表した。それによると、経済的・環境的に不安がなければ「3人以上子どもが欲しい」と考えている人は7割以上に達した。○子どもを産まない理由「経済的に余裕がない」少子化がなかなか改善されないが、子どもを産もうとしない理由は何だと思うか尋ねたところ、「経済的に余裕がない」が過半数の56.5%を占めた。経済的・環境的に不安がなくなれば、子どもは何人欲しいかとの問いに対しては、「3人」が56.9%、「2人」が22.9%、「4人」が11.4%、「5人以上」が5.4%となり、計73.7%が3人以上と答えた。「第3子以降の出生に対して育児資金前渡し金1,000万円を公費で拠出する」との提言については、「子育てにはお金がかかるので助かるから賛成」が37.8%、「国の先行投資として賛成」が18.4%、「不公平感があるので反対」が17.5%。また、この提言が実現したら何人子どもが欲しいかと聞くと、前述の問いで2人を希望していた回答者の4割以上が3人以上と答えた。安心して子どもを産み育てるのに最も必要・有効だと思えるものは、「出産費用・子どもの医療費・幼児教育の無償化」が29.4%、「出産時の一時金や子ども手当などの金銭的支援」が22.0%となった。調査期間は2015年3月25日~6月15日、有効回答は2,052人(中心年齢30代前半)。
2015年07月07日伊予銀行はこのたび、結婚・子育て資金一括贈与預金「いよのめぐみ」の取扱いを開始した。2015年度税制改正により「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」が創設されており、一定の条件のもと子どもや孫などの結婚・子育て資金を一括で贈与する場合には、受贈者一人につき1,000万円を限度(結婚資金は上限300万円)として非課税となる。このたび取扱いを開始する「いよのめぐみ」は、同非課税措置に対応した専用の普通預金で、結婚・子育て資金が必要となった際にスムーズに引き出し可能で相続税対策としても活用できる商品だという。 なお、学費や習い事など教育資金の贈与については、2013年6月から取扱いを開始した教育資金一括贈与預金「いよのかけ橋」が利用できるとしている。
2015年06月30日連載コラム『サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック』では、会社員が身につけておきたいマネーに関する知識やスキル・テクニック・ノウハウを、ファイナンシャルプランナーの中村宏氏が、独断も交えながらお伝えします。勤務先で財形貯蓄をしている子育て世帯で、そろそろマイホームを取得しようと思っている方には朗報かもしれません。厚生労働省は先日、2015年7月1日以降の新規申し込み分から、「財形住宅融資」の金利引き下げ措置を実施すると発表しました。当初5年の金利が▲0.2%優遇されます。なお、恒久制度としてではなく、2016年3月31日申し込み分までの時限措置として実施することとしています。○財形貯蓄をしていれば、種類を問わず「財形住宅融資」が借りられる財形融資は、5年ごとに金利が見直される"5年固定金利制"の公的な住宅ローン。勤務先を通じて財形貯蓄をしていれば借りることができます。財形貯蓄には、「一般財形」、「住宅財形」、「年金財形」の3種類がありますが、「住宅財形」に限らず、「一般財形」や「年金財形」を活用している方も対象となります。【財形住宅融資の概要】事例を使って、借入可能金額を考えてみましょう。財形貯蓄の残高合計400万円の10倍の4,000万円まで借りることができますが、物件価格の90%までという条件があるため、実際の借入可能額は、物件価格4,000万円の90%の3,600万円です。差額の400万円は頭金として、住宅財形・一般財形の残高などをあてることになります。○子育て世代の優遇は▲0.2%! 当初5年間は「変動金利」の水準!2015年7月1日から始まる子育て世代の優遇策は、「子育て勤労者支援貸付金利引下げ特例措置」と言われます。財形住宅融資の条件を満たす方の中で、18歳以下の子などを扶養する勤労者が対象となります。【子育て勤労者支援貸付金利引下げ特例措置の概要】この制度を活用すると、当初5年の金利が年0.6%台~0.7%台になり、民間銀行の住宅ローンの変動金利タイプとほぼ同水準になります。変動金利タイプは、6か月に一度、市場金利の動きに応じて見直されますが、住宅財形融資は、5年間固定金利なので、当初5年は優遇された金利のまま変わりません。また、住宅財形融資以外の住宅ローンは融資実行時の金利が適用されますが、住宅財形融資の金利は、申し込み時の金利が適用されます。そのため、申し込みから融資実行までの間に金利が変動し、返済中の家計のヤリクリで調整しなければならないようなことが起こらず安心できます。「財形住宅融資」の注意点財形住宅融資の注意点は、5年後の金利がわからない点です。市場金利が上昇していると、6年目以降の金利が上昇し、返済額がアップします。「子育て勤労者支援貸付金利引下げ特例措置」を活用して優遇されていた場合には、+0.2%上がることは確実です。借り入れしたあと、6年目、11年目、16年目などが金利変更のタイミングになるため、今後は金利の上昇も想定して、繰上返済の原資をある程度蓄えておいたほうがいいでしょう。また、子供の入学や進学の時期と重なるかどうかの確認もして、早め早めに準備をスタートしたほうがいいでしょう。(※写真画像は本文とは関係ありません)○執筆者プロフィール : 中村宏(なかむら ひろし)ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、一級ファイナンシャルプランニング技能士。(株)ベネッセコーポレーションを経て、2003年にFPとして独立し、FPオフィス ワーク・ワークスを設立。「お客様の『お金の心配』を自信と希望にかえる!」をモットーに、顧客の立場に立った個人相談やコンサルティングを多数行っているほか、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿などで生活のお金に関する情報や知識、ノウハウを発信。新著:『老後に破産する人、しない人』(KADOKAWA中経出版)メルマガ「生活マネー ミニ講座」(平日・毎日)→
2015年06月18日三井住友銀行は16日、祖父母や父母などから孫や子供などへの結婚・子育て資金の贈与を支援する個人向け預金商品「普通預金(結婚子育て資金贈与非課税口))の取扱いを開始した。同商品は、2015年度税制改正で創設された「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」に対応するもの。なお、同制度に対応した預金商品の取扱いは、都市銀行では初の試みとなるという。同商品は、贈与する祖父母や父母などの"想い"である資金を、受贈者である孫や子供など名義の専用の普通預金口座で預かるもの。また、結婚・子育て資金が必要となった際に、全国の三井住友銀行本支店窓口にてスムーズに出金することが可能だという。ただし、同制度の適用を受けるためには、所定の期間内に結婚・子育て資金として使用したことがわかる領収書など、同制度で定められた書類の提出などの手続が必要。なお、同行では、口座開設手数料および管理手数料を無料としている。ただし、結婚・子育て資金を振込みで支払った場合の振込手数料、通帳を再発行する場合や各種証明書の発行にかかる手数料などは同制度の適用対象外となるため、手数料がかかる場合がある。同行では、今後も顧客の多様なニーズに応えることができるよう、より一層商品・サービスの充実に取り組んでいくとしている。
2015年06月16日