ZMPは8月25日、名古屋大学の自動運転システム用オープンソース・ソフトウェア「Autoware」を搭載したロボットカーの受注を同日より開始したと発表した。Autowareは、LinuxとROS(Robot Operating System)をベースとした自動運転システム用オープンソース・ソフトウェアで、自動運転の研究開発用途に公開されている。今回受注を開始したロボットカーでは、ZMPの市販ハイブリッド車ベース自動運転技術開発プラットフォームRoboCar PHV/HVに、レーザレーダ、カメラなどの環境センサを搭載、自動運転ソフトウェアとしてAutoware を実装することで、自車位置や周囲物体を認識しながら、カーナビから与えられたルート上を自律走行することが可能となる。ZMPは、センサの選定および車両への搭載、Autowareのインストールと設定調整を行い、走行テストを行った上で納品する。また、技術サポートサービスも提供する。価格はRoboCar HV をベースとしたRoboCar HV Autoware 基本パッケージが1780 万円(税別)~となっている。
2015年08月25日マネーフォワードは18日、自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」の自動取得機能について、普通預金口座を扱う個人向け国内銀行すべてに対応したと発表した。○国内のすべての利用者に対応同サービスは、ビジネスパーソンから主婦まで、全国220万人以上に利用されている。今回の対応により、国内におけるすべての利用者に対して、生活口座からの自動での家計簿作成や、生活改善に向けた情報を提供することが可能となったという。対応銀行は、銀行134行、労働金庫13社、信用金庫265社、信用組合60社、JAバンク721社、JFマリンバンク34社の計1,227行。なお、対応銀行は、個人向けインターネット・バンキングがあり、マネーフォワードのセキュリティ方針に則した銀行(共同組織金融機関を含む)に限るとしている。「マネーフォワード」は、銀行や証券口座、クレジットカードなどから自動で毎日入出金情報を取得し、現金で支払ったものはレシートを撮影するだけで記録できる自動家計簿・資産管理サービス。一度口座情報を登録すると、以降は自動で複数口座の情報を取得・分類するため、お金の管理の煩わしさが低減する。Web版に加え、2年連続Google Playベストアプリに選出されるなど好評を得ているという。初期費用/基本機能は無料、プレミアム会員は月額500円。
2015年08月19日ニフティは8月5日、定期処理の自動実行を指示するサービス「ニフティクラウド タイマー」を提供開始したと発表した。同サービスは、あらかじめ指定した時間に、処理の自動実行を指示するサービス。料金は月2,000円(税抜)から。HTTPリクエストを用いて、任意の処理の自動実行を指示し、数分おきに監視処理を実行したり、毎日決まった時間にログをバックアップするなどのバッチ処理に活用できる。また、ニフティクラウドのサーバーと連携していて、サーバーの起動、停止、再起動、削除、スペック変更、および「カスタマイズイメージ」と「ワンデイスナップショット」の自動実行が可能。指定した時間帯だけサーバーを稼働させたり、定期的にイメージを取得してサーバーをバックアップするといった用途に利用することができる。さらに、IoT/M2Mに最適化された軽量な通信プロトコル「MQTT」に対応し、2015年5月からβ版を提供している「ニフティクラウドMQTT」と組み合わせて利用すれば、IoT化されたデバイスへの定期的なメッセージ発行も可能となる。これまで、サーバー構築などの一連の手順を自動化できる機能「ニフティクラウド Automation」や各種APIの提供を通して、システム担当者の負担軽減と利便性向上に取り組んでおり、今後は、ニフティクラウド タイマーの提供により、システム運用のさらなる自動化を実現するとともに、企業のIoT活用を促進していく。
2015年08月06日アウディは7月31日、米国カリフォルニア州のソノマレースウェイで自動運転のテストを行ったと発表した。同社は2014年10月にドイツのホッケンハイムサーキットで自動運転のテストを行っており、RS7ベースの実験車を最高240km/hで走らせることに成功している。今回のテストでは、412kW(560hp)のパワーを発生し、前のモデルより約400kg軽量化した実験車を使い、1周4050mのサーキットを2分01秒01のタイムで周回することに成功した。アウディによればこれはプロドライバーに匹敵するパフォーマンスだという。同社は、ラグジュアリークラスのセダン、Audi A8の次世代モデルにおいて自動運転技術の実用化を予定しており、Audi A8に採用される自動運転システムは、駐車時の操作や、高速道路などにおける60km/h以下での加減速、停止、再発進などの操作を担うことになるとしている。
2015年07月31日ユービーセキュアは、Webアプリケーション脆弱性検査ツール「VEX」に、検査対象ページを自動登録する自動巡回機能を7月29日にリリースするバージョン 5.8より提供開始すると発表した。自動巡回機能は、検査員に代わって検査対象ページを自動登録するもので、既存検査ツールが抱える「正しく巡回できない」課題を解決し、これまで検査員に依存する検査ノウハウ(最短遷移で検査)の自動化を実現する。「VEX」の自動巡回機能では、同じ画面を繰り返し自動巡回することを防ぐ「重複判定」、自動巡回できなかったページを検出。必要な情報を追加設定し、巡回に失敗したページから再度巡回を開始する「巡回エラー検出」、自動巡回が困難な場合、手動で巡回したデータ(ログ)をインポートし、自動巡回のデータとして検査に使用できる「インポート」を搭載する。また、ユービーセキュアのツール検査ノウハウを自動化した「最適化機能」を提供することで、ツール検査のさらなる効率化を実現した。最適化機能では、巡回で取得したページの最短遷移を検索し、検査時間短縮を実現する。
2015年07月30日ソフトバンクは7月28日、O2O領域を含めた顧客の購買行動を可視化・一元管理して企業のデジタルマーケティングを自動化するツール「GENERATE Marketing Automation」のサービス提供を、9月から開始すると発表した。このツールは、ソフトバンクグループで企業のデジタルマーケティングを支援するジェネレイトが独自開発したもの。提供するサービスは、顧客一人一人に最適なコミュニケーションを素早いサイクルで実行するために煩雑なオペレーション業務を自動化するツールを提供するもの。キャンペーンなどの施策を実行する際に顧客が購買に至る過程などをモニタリングすることで顧客行動をリアルタイムに把握し、より詳細に分析することが可能になるという。また、さまざまなチャネルから得たモニタリング情報をあらかじめ設定したシナリオに沿って分析・処理し、その効果を確認しながらセグメントされた顧客に合わせてメール配信やプッシュ通知などのコミュニケーション施策を自動的に実行することができる。さらに、このサービスと「ウルトラ集客」あるいは「GENERATE O2O」を組み合わせることでオンライン上でのキャンペーン閲覧・応募にとどまらず、実際の来店情報というオフラインでの顧客購買データを可視化し一元管理することが可能になるという。例えば「GENERATE O2O」で取得した実店舗に来店するまでのデータをキーとして、自社サイトの閲覧履歴や企業が保有する購買履歴などの顧客情報とを名寄せすることで、顧客のウェブ上の行動とオフラインでの購買の情報統合が実現できるという。価格は初期費用が無料で、月額利用料は4万9,800円~(税別、標準機能を備えたエントリーモデルの場合)。
2015年07月29日NTTコミュニケーションズは、訪日外国人向けのSIMカード自動販売機を、24日より成田国際空港に設置し、販売を開始する。同SIMカード自動販売機は、成田国際空港の第1ターミナルおよび第2ターミナルの国際線到着ロビーに1台ずつ設置される。期間型プリペイドSIM「Prepaid SIM for JAPAN」のほか、スマートフォンやモバイルルーター、アクセサリーなども販売されるという。販売機には、タッチパネルが搭載されており、英語および中国語による商品説明を確認しながら購入できる。開通手続きでは、パスポートスキャンによる本人情報の登録も可能となっている。クレジットカード決済もでき、両替の手間なく購入・利用開始できるとしている。「Prepaid SIM for JAPAN」は、1日あたり100MBの通信容量で、短期滞在者向けの7日間、中期滞在者向けの14日間の2モデルを用意している。価格は、7日間モデルが税別3,450円、14日間モデルが税別4,950円。通信速度は、受信時最大150Mbps/送信時最大50Mbps。容量を超過した場合は、最大200kbpsに制限される。SIMカードのサイズは標準/micro/nanoの3タイプが用意されている。
2015年07月17日ソフトバンクは7月1日、Appleが提供するiOS端末の初期設定自動化サービス「Device Enrollment Program(DEP)」への対応を発表した。他キャリアではKDDIが4月より提供を開始している。DEPは、デバイス情報の事前登録と、法人ユーザーのセキュリティポリシーに基づくMDM(Mobile Device Management)や業務アプリケーションなどの紐付けが行える。これにより、iOS端末の初期設定時に、MDMやセキュリティの設定が自動的に実行されるため、デバイスのキッティング(導入の初期設定)が簡単になる。サービス対象は、ソフトバンクと法人契約を行ったiOS 7.0以降のiPhone、iPadで、サービス利用料や初期費用は無料。申し込みはソフトバンクビジネスコールセンターで受け付ける。なお、ソフトバンクへ申し込む前にDEPへの登録が必要で、MDMサービスはユーザー企業側での準備が必要となる。
2015年07月01日KDDIは20日、au版iPhoneユーザーのうち、iOS 8.3の利用者を対象にして、高音質通話のVoLTEが自動で利用可能になるキャリアアップデートを実施した。au VoLTEを利用することで、音声通話もLTE回線を利用したものとなり、高音質通話、発信の迅速化、音声通話とデータ通信の同時利用するコンカレント通信が可能になる。iPhoneの画面に表示されるキャリアアップデートを実行することでau VoLTEの自動利用が可能になる。KDDI版iPhoneのVoLTE対応は4月9日に行われたが、これまでは、ユーザーによる設定が必要だった。キャリアップデート完了後のキャリアバージョンはKDDI 20.1となる。なお、6月19日以前にau VoLTEの設定を行い、設定を解除した場合、キャリアアップデートを行っても、au VoLTEの自動利用は適用されない。また、au VoLTEの利用中は3G通信が使えなくなる。
2015年06月21日Twitterは、iOS版アプリおよびWeb版において、タイムライン上の動画が自動再生される機能を追加した。Android版も近日中に対応するという。TwitterのiOS版アプリとWeb版では、ツイートに添付された動画やVine、GIF画像が自動的に再生されるようになった。自動再生されている動画の音声はミュートだが、動画をタップすることで音声が流れるようになる。また、スマートフォンを横向きにすることでも音声が流れる。同社は、動画の自動再生機能を一部のユーザーに対しテストとして提供していたが、ユーザーからの評判がよく、正式導入することを決めたとしている。なお、自動再生を無効にすることや、Wi-Fi接続時のみ自動再生することも可能となっている。
2015年06月17日アドビ システムズは、本日公開した2015年リリースの「Adobe Illustrator」に、ユーザー待望の「自動保存」機能を実装した。また、GPU対応で再描画のパフォーマンスが最大10倍になるほか、拡大倍率が従来の10倍となる最大6万4,000パーセントへと拡張された。このたびアップデートされた「Adobe Illustrator 2015年リリース」の最大の目玉と言えるのが、多くのユーザーが待ち望んでいた「自動保存」機能が搭載されたこと。最短30秒~最長1時間おきに作業状態が自動的にバックアップされるため、突然の停電に見舞われたり電源ケーブルに足を引っかけるなどしてコンピューターの電源が落ちた場合でも、最新の作業状態を復元することが可能となった。同機能のオン/オフは、「環境設定」の「ファイル管理・クリップボード」パネルにある「復帰データを次の間隔で自動保存」のチェックボックスで切り替えられる。また、GPU対応で再描画が最大10倍に高速化され、パフォーマンスの大幅な向上を実現している。さらに、従来バージョンでは表示の拡大倍率が最大6,400パーセントであったが、今回の2015年リリースではその10倍となる最大6万4,000パーセントまで拡張された。ほかにも、Photoshopには従来より搭載されている「アニメーションズーム」にも対応する。
2015年06月16日bitFlyerは4日、ビットコイン取引所「bitFlyer」の新機能として、自動売買機能「クイック・コイン&クイック・キャッシュ」などを追加したと発表した。自動売買機能「クイック・コイン」は、利用者のデポジット振込先(クイック・コイン)へ入金したデポジット全額でビットコインを自動購入するサービス。一方の「クイック・キャッシュ」は、利用者のビットコインアドレス(クイック・キャッシュ)へ預け入れしたビットコイン全数量を自動売却し、デポジットとするサービス。ともにbitFlyerにログイン後、入出金メニューより利用できる。ブロックチェーン視覚化ツールchainFlyerには、新機能「ビットコイン監査ツール」を追加。対象となるビットコインアドレスおよび日時を設定すると、その時点の残高が結果として表示されるようになった。過去のビットコイン残高を調べたい場合に活用できるという。併せて、YahooID連携によるアカウント作成を開始したほか、ビットコイン預入、ビットコイン送付、デポジット解約におけるbitFlyer承認所要時間を最短1時間、最長1営業日に短縮。同社は、今後も高いセキュリティ確保とユーザビリティの向上を目指すとしている。
2015年06月05日●たくさんの業界が注目する完全自動運転車ソーシャルゲームやeコマースなどインターネット事業を展開するディー・エヌ・エー(DeNA)と、ロボット技術の開発・販売を行う株式会社ZMPは28日、合弁で、無人の完全自動運転タクシー事業を行う「ロボットタクシー」を設立することを発表した。自動運転とインターネットの間にはどのような関連性があり、どのような未来が描かれているのだろうか?○さまざまな業界の注目を集める完全自動運転車ここ数年、自動車業界で最も大きな話題が「自動運転」だ。現在は国際条約(ジュネーブ条約)の制約もあって、自動運転といってもドライバーが運転席に座っている必要があるのだが、完全自動運転を構成する要素、すなわち周辺環境を的確に把握するセンサー類や、車両間で情報をやり取りする無線ネットワーク技術、そしてそれらの情報を統合して処理する高性能な演算装置、人や障害物を瞬時に判断する高性能なソフトウェアといった技術は、すでに実用段階に達している。国内では2013年にトヨタや日産、ホンダが国会周辺での実験走行を行っているし、今回DeNAと共同で発表を行ったZMPも愛知県で公道での実証実験を繰り返している。海外でもアウディが約900kmと長距離の自動走行を達成し、2017年にも市販化したいと発表しているのだ。既存の自動車産業がご執心な自動運転技術だが、実は、IT業界もこの分野に熱い視線を向けている。Googleが完全自動運転車両を開発し、走行実験を繰り返しているのは、ご存知の方も多いだろう。GoogleはGoogle Mapを作成する技術を応用し、都市の3Dデータから走行ルートを作成するというユニークな方法をとっているようだが、いずれにしても人間が操作するペダル類すらない完全自動運転車を開発しており、都市におけるモビリティの変革に本気で取り組んでいる。また、Appleが自動車開発に興味を示しているという噂は何度となく現れては消えているし、中国ではアリババが自動車部門を立ち上げている。タクシー配車サービスのUberも自動運転車両の導入に積極的だ。●IT産業が注目する理由○完全自動運転車の登場で何が変わるのかなぜIT産業はこれほどまでに自動運転に注目しているのだろうか?完全自動運転車の登場は、現在の自動車業界のみならず、社会全体に多大な影響を与える。まず、自動運転車両は基本的に交通法規違反や事故を起こさない。自動車事故の9割はドライバーに原因があると言われており、これがミスをしない自動運転に変われば、事故件数はたちまち減るだろう。また、ZMPは今回の発表で、自動運転タクシーの登場により、運転できない老人や子供、身体にハンディキャップを抱えた人など、いわゆる交通弱者が移動の自由を得られることを挙げている。これも大きな側面だ。また、タクシーの料金そのものも、大幅に安くなるはずだ。タクシーの運賃は約7割が人件費と言われており、これが自動化されて不要になれば、タクシー料金は格安になる。都市部はもとより、地方でも十分な台数のタクシーが用意できることになる。特に都市部では、自家用車を持つより、カーシェアリング感覚で格安タクシーを使ったほうがいい、ということになるだろう。こうなると都市部のモビリティは大幅に変革し、自動車整備や駐車場といった周辺ビジネスまでもが変わることを強いられるだろう。しかし、それだけではない。もっと本質的な部分で自動車のあり方が変わるのだ。完全自動運転車によって人間は運転から解放され、移動時間は「運転する時間」から「自由に使える時間」へと変貌する。つまり、移動中に仕事をしたり、さまざまなコンテンツを楽しんだりする時間が増えることになる。この余剰時間こそが、IT・インターネット産業が注目している部分だ。自動車産業はガソリンエンジン車の発明以来約100年、乗り心地やエンジンの出力、燃費といったハードウェアの魅力で進化を続けてきた。しかし、完全自動化が達成されれば、ハードウェアの評価のうち、大半を占めていたドライバビリティや官能性といった部分の価値は大きく減退し、むしろ運転から解放された人間が、車内の時間をいかに快適に過ごせるかという、体験やソフトウェア的な問題に移っていく。こうしたユーザー体験の開発を最も得意としているのがIT・インターネット産業だ。●車内でこれまでにない体験が可能に○スマホ+ナビが車内のユーザー体験のすべてになる完全自動運転車では、今のような小さなナビの画面ではなく、もっと大きなディスプレイが複数搭載されるようになるだろう。そこに、CarPlayやAndroid Autoといった技術でスマートフォンを接続すれば、スマートフォン内のコンテンツやゲームなどを楽しむことができる。Windows Phoneなら、ContinuumでPCモードにして、仕事の書類を編集するかもしれない。さらに、位置情報から近在の広告を表示したり、目的地の割引クーポンが発行されるといったサービスもありうるだろう。タクシーなら、広告収入に転嫁することで、運賃の割引(あるいは無料化)が受けられるかもしれない(前述したように、タクシーは自動化で運賃を大幅に安くできる)。ちょうどインターネットの無料サービスと同じビジネスモデルが、リアルのタクシーにも展開されるわけだ。こうなれば、ますます人々は自家用車を持たず、無人タクシーを使うようになる。AppleやGoogleが相次いでスマートフォンをカーナビに接続する技術を投入してきたのは、まさにこうしたビジネスモデルを自動車産業の中で展開していきたいという思惑が感じられる。今やスマートフォンは、ユーザーのあらゆる個人情報を収めた宝の山だ。そこにモビリティのデータまで含められれば、その価値はさらに向上する。CarPlayにせよAndroid Autoにせよ、現段階ではユーザーが所有するクルマが対象だが、やがて自動運転車が普及する世の中まで視野に入れている、というのが筆者の見解だ。おそらく、DeNAが今回のオートモーティブ事業で狙っているのが、こうした自動運転車でのコンテンツや体験といったものではないだろうか。自動運転の先にあるものがモバイルとモビリティの融合という点では理解が一致しているが、DeNAは独自のスマートフォンOSを持っていないため、このままではスマホにナビを乗っ取られてしまう。その前に、自分たちのコンテンツや広告を配信するモデルを構築してしまわねばならない。GoogleやAppleといった黒船に市場を荒らされる前に、確固たる地位を築いてしまおうというわけだ。自動運転の実現には、法律の改正を含め、さまざまな関係機関の調整が必要だが、国際的にも自動運転こそがモビリティの未来であるという共通認識が広がっており、世界的にも法律改正の方向に動いている。まして、国内だけでも周辺産業を含めると数十兆円規模といわれる日本の基幹産業である自動車産業が迎えた、100年に一度の大変革だけに、行政からのサポートも大いに期待できる。ZMPとDeNAは今回の発表で、2020年の東京五輪に合わせ、自動運転タクシーを東京都内で走らせたいという夢を語ったが、案外もっと早い段階で我々の眼前に現れることになるかもしれない。
2015年05月30日ヤマハは、iPhone/iPad /iPod touch内にあるオーディオファイルを自動解析し、コード譜を表示できるアプリ「Chord Tracker」を発表した。価格は無料。同アプリは、iPhone/iPad /iPod touchに保存されたiPodライブラリ内の楽曲を指定し、自動解析させることでコード譜を生成可能。曲を再生し、コード進行を見ながら右手でメロディー、左手でコードを演奏したり、右手でコード、左手でベースを演奏するなどして楽しめる。また、コード情報の編集、テンポやピッチの変更、ボーカルなどのメロディーパートを小さくするメロディーキャンセル機能も装備。加えて、iOSデバイスと対応楽器を接続することで、抽出したコード情報を楽器に送信したり、演奏を録音したりすることもできる。なお、デジタル著作権管理(DRM)で保護されている曲は利用できないということだ。
2015年05月27日米Googleは5月15日、自社で設計した自動運転車のプロトタイプ車両の公道テストを今年の夏より開始すると発表した。公道テストは最高速度を時速25マイル(約40km)に制限して行い、必要に応じてセイフティードライバーが運転できるよう、車両にはハンドルやアクセル・ブレーキペダルなどが取り付けられる。同社はかねてより自動運転技術の開発を進めており、すでに約100万マイル(約160万km)ものテストを重ねてきた。最近では週に1万マイル(約1.6万km)の自動走行実験を実施しているという。プロトタイプ車両は従来の実験車両と同様のソフトウェアを搭載しており、豊富な道路情報を活用することが可能だ。Googleは「コミュニティが自動運転車にどのように反応するのかに注目している。また、工事などにより予定の場所で停車できない場合にどうするかなど、自動運転車ならではの課題が明らかとなる」とコメントしている。
2015年05月18日米Googleが2010年に明らかにした自動運転車が大きな一歩を踏み出す。Googleは米国時間15日、自社が設計した自動運転車のプロトタイプについて、今年夏に公道でのテストを開始することを明らかにした。Googleは2010年に自動運転車の取り組みを発表、それまではLexusなどの一般自動車にソフトウェアやセンサーを搭載した自動運転車の実験を行ってきた。2014年12月、Googleは自動運転向けに自分たちで完全設計したプロトタイプ自動車を披露した。このプロトタイプ自動車はこれまで、テスト施設でソフトウェアとセンサーの動作などのテストを重ねてきたが、今夏よりGoogleの本社があるカリフォルニア州マウンテンビューで、公道でのテスト運行を行う。このプロトタイプ自動車は、これまで自動運転車の実験で利用してきた「Lexus RX450h SUV」と同じソフトウェアを利用しており、すでに合計で100万マイル(約160万キロ)近くを自動走行しているという。最近では、走行距離が週1万マイル(約1.6万キロ)にアップしており、典型的なアメリカの成人運転手の75年分の経験を積んだとしている。Googleによると、テスト運転では速度を最高で時速25マイル(約40キロ)に抑え、運転手を乗せて行う。運転手が必要に応じて人間による運転を行えるように、取り外し可能なハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルを装着する。この実験を通じて、市民の反応や他の車との関係などを見ていきたいとしている。また、工事や渋滞などが原因で目的地で停車できない場合にどうすべきかなど、自動運転車特有の課題を見ていきたいとも記している。
2015年05月18日米Googleは現地時間15日、Googleが設計した自動運転車プロトタイプの公道走行試験を、今夏から米国カリフォルニア州マウンテンビューの公道で開始することを発表した。Googleは、数年前から自動運転車の開発に取り組んでおり、トヨタ「Lexus RX450h」をベースにした車両は、すでに公道走行試験を開始している。今回の試験は、Googleが2014年5月に発表した、一から設計した自動運転車を作るプロジェクトの一環。公道走行試験に使われる車は、Google初の「完全自動運転のための完全なプロトタイプ」としている。このプロトタイプの自動運転車は、これまでにGoogleの私有地を中心とした試験路での走行を行い、累計テスト走行距離が1,000,000マイル(約1,609,344Km)近くに達している。最近は、毎週10,000マイル(約16,093Km)を走行している。今夏から始める公道での走行試験では、最高時速は時速25マイル(約40Km)に制限され、車両には万が一のために運転者が乗車する。取り外しが可能なステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキペダルを備えており、必要に応じて人が運転するマニュアル走行に切り替えることができる。このプロジェクトの目標は、運転者の負担を肩代わりする車両を作ること。誰もがボタンを押すだけで、A地点からB地点へ移動できる自動車を目指しているという。
2015年05月18日関西電力はこのほど、スマートフォンアプリ「LINE」を活用し、節電や省エネなどに関する情報発信や問い合わせに自動返答するサービスを開始した。国内の電力会社でLINEアプリを活用するのは、同社が初という。同サービスは、LINEアプリの「関西電力 はぴeみる電」アカウントを登録することで、無料で利用できる。具体的には、節電・省エネに役立つサービス「はぴeみる電」に関する情報を発信するほか、自動言語解析技術を利用し、引越し時の電気の契約手続きや家電機器の省エネにつながる使用方法といった利用者からの問い合わせに自動で返答する。2015年7月からは、「はぴeみる電」に登録している利用者が電気料金や電気使用量を確認できる機能や、スマートメーターを設置している利用者が電気使用量のアラートメッセージ機能を設定できる機能を追加する予定。「はぴeみる電」の加入件数は累計約113万件(2014年度末時点)。主な機能・サービスとして、最大過去25カ月分の電気使用量や電気料金を確認(月別・日別・1時間別)できる機能、よく似た家庭と光熱費・CO2排出量をランキング形式で比較する機能、電気料金が確定するとメールで通知する機能などを提供している。
2015年05月07日キーウォーカーは4月24日、コンテンツ・キュレーションメディアを全自動で運営するためのツール「キーウォーカー・キュレーション・ツール」の提供を開始したと発表した。同ツールは、キュレーションに必要な一連のプロセスを全自動で行うことのできるASPサービス。ニュース/Blog/SNS/Twitter/コマースサイト/企業サイト/公的機関のサイト/趣味のサイト/動画サイトなど、あらゆるタイプのコンテンツを、同社のクローリング技術を使って収集することが可能で、キュレーションに必要な収集、分析、スコアリング、ディスプレイ、メールマガジン発行などの一連のプロセスを、完全自動で運営することができる。コンテンツの収集スケジュールは分刻みで設定することが可能で、一つのサイトを数分おきに巡回することもできる。また、収集先は大手メディアからブログまで、運営側の判断でカスタマイズできる。なお、同社はサンプルとして、海外の日本ニュースへの反応をキュレーションするメディア「ReadMore.jp」を公開している。初期費用は50万円から、月額運営費は10万円からとなっている。
2015年04月24日オリエント時計は4月4日、オートマチック(自動巻き)の腕時計「オリエント ワールドステージコレクション オートマチック」シリーズとして、3種類(計9モデル)を発売した。税別価格は27,000円から。オリエント ワールドステージコレクションは、長く愛されるデザインをテーマとして、流行にとらわれないデザインと伝統の技術を融合させている。今回の新製品では、曜日表示付きモデルを3モデル、三針デイトモデル(2種類、各3モデル)の計9モデルをそろえた。曜日表示付きモデルはシンプルなデザインながら、11時・12時・1時位置にかけて配された曜日表示がアクセント。三針デイトモデルはベーシックなデザインをベースに、ローマ数字のインデックスと細めのベゼルを組み合わせている。
2015年04月10日カシオ計算機が提供するiOS向け自動作曲アプリ「Chordana Composer」(コーダナ コンポーザー)が人気だ。App Storeの「ミュージックカテゴリ」における有料アプリランキング(日本)で1位を獲得するなど、今年1月の発売以来、幅広いユーザー層から高い評価を得ている。そこで今回、マイナビニュースではChordana Composerの開発者に話を聞く機会を得た。本稿で紹介しよう。Chordana Composerは、思いついた2小節~8小節のメロディーをもとに、一曲まるごと自動作曲してくれるiOS向けアプリ。同アプリを使えば、作曲の知識や楽器経験がなくても自分だけのオリジナル曲を簡単に創作できる。オリジナリティに優れた本アプリは、どのような経緯で開発されたものなのだろうか。Chordana Composerを開発したコンシューマ事業部の南高純一氏に話を聞いた。―― どういった経緯で開発されたのでしょうか?話は25年ほど前までさかのぼります。当時はカシオ計算機が楽器事業を始めて間もない頃で、電子楽器の音を良くしよう、新しいことを始めようというチャレンジ精神にあふれていました。音を良くすると同時に、電子楽器の新しい使い方を提案していこう、という気運があったのです。ちょうどその頃、世の中では”人工知能”が話題を集めていました。そこで、人工知能という方向性で、何か新しいことができないか。簡単なきっかけを与えたら曲ができあがるような、そんなものが作れないかと何人かで話していました。それが大元になっています。ただ社外発表などもしましたが、商品として提案するまでには至りませんでした。話題性はあったけれど、完成度に問題が残っていたんです。―― 研究論文も発表されたとお聞きました。はい、情報処理学会の全国大会に提出しました。論文は商品化を前提としたものではなく、純粋にポピュラーミュージックを自動作曲することを目指したものです。その頃、欧米でも新しいアプローチで作曲を行う試みがありました。それは乱数を使って前衛的な曲を作れないか、といったものだったと記憶しています。―― 当時のアイデアは、時代を先取りしすぎていたと言えそうですね。そうですね。当時のハードウェアとインフラでは、どの程度の計算量で、どの程度のクオリティのものができるかも不明でした。なので、自動作曲の試みは25年間、自分の中で”封印”したんです。ですが、この25年間でハードウェアもインフラも様変わりしました。シンセサイザーが登場し、電子楽器の音色がPCM音源になり、鍵盤演奏強度に自然な音色変化をするタッチレスポンスに対応しました。インターネット全盛の時代が訪れ、ポータビリティ、取り扱いに優れたスマートフォン、タブレット端末が登場しました。―― 自動作曲アプリに再挑戦できる土壌が整ったわけですね。はい。2013年にChordana Tap(コーダナ タップ)、Chordana Viewer(コーダナ ビュワー)をリリースして開発が一段落した際に、今後の話として、ほかの開発メンバーから作曲アプリの話が出ました。そこで昔やっていたものをもう一度やってみよう、と思い立ったわけです。―― 開発に苦労した点などを聞かせてください。どこまで機能を盛り込めば良いのか苦慮しました。曲ができ上がるにつれて、ユーザーさんもできた曲に感情移入してくるはず。だとすると、音色やテンポなどを修正したいという欲も出てくる。そこで、作曲した後でもジャンル変更できるなどの柔軟性を持たせるように工夫しました。――利用者の反応はどうですか?App Storeにおけるレビューや、Twitterにおける意見などは海外のものも含め全て確認して真剣に受け止めています。いまMIDIファイルのエクスポートへの要望を多くいただいています。マイク入力がうまく入らないというご意見もありました。今後できる限り対応していきたいと思っています。ご意見やご感想から、どういう方がどんな風にアプリを使おうとしているかを想像しています。最近では、比較的ご年配と思われる方からのお問い合わせもいただきました。非常に嬉しく思います。――どのような人に使ってほしいですか?楽器はやらないけど音楽は好き、という方の中で、潜在的に作曲願望をお持ちの方もいらっしゃると思います。そういった方に試していただきたいです。一方すでに楽器をやられている方、作曲に取り組んでおられる方にも使っていただいて、厳しい意見を頂戴したい。どちらの方にも使っていただければ幸いです。―― 南高さんのお気に入りの使い方はありますか?単純なモチーフでも、偶然良い曲ができることがあります。モチーフを2小節入れるのさえ難しいときは、ドシラソファミレドでも良いんです。深く考え過ぎず、まずは試してみるというのもひとつのやり方だと思います。ドー、ドドー、ドラー、ドーという2音しか使っていないようなメロディーでも、良い曲ができ上がることがあります。慣れてきたら、モチーフに小節をまたぐ長音符(2分音符など)を使ってみてください。すると動きのあるメロディーになります。シンコペーションなどを取り入れてリズムを工夫することで、メロディーが雄弁になります。あとは、曲が気に入ったらタイトルをつけてください。それによって曲のイメージがさらに膨らみます。愛着も沸くでしょう。音色も選べるので、そのあたりにもこだわっていただければと思います。―― 個人的な趣味でお聞きします。南高さんの音楽的な嗜好を教えて下さい以前、「あなたの人生を変えた1曲は」と聞かれたとき、ビートルズのLet it beと答えました。ラジオで聞いた瞬間にハッと思い、それから世界が変わりました。アーティストとしては、ジョン・レノンが好きです。音楽には、何回か聞いて初めて良いなと思うものと、聞いた瞬間に魂に響くものと2種類あります。ジョン・レノンの場合は後者で、瞬間的に心が虜になってしまうんですよね。ビートルズの解散時、私は中学生で、それまでは歌謡曲なども好んで聞いていました。小5の時に買ってもらったギターを練習しつつ、タイガースなど流行りのグループサウンズを聞く少年でした。いまではギターでビートルズのカバーをしたり、ジャズピアノに挑戦したりしています。でも根っこの部分ではクラシック音楽が好きで、最近は演歌も良いな、と思っています。仕事で疲れているときなんか、演歌が良いんですよ。―― 今後の展開などをお聞かせてくださいできた曲を個人が拡散できる要素を加えていけたらと思っています。現バージョンでも、できたオーディオファイルをメールで送信することは可能ですが、曲のシェアという側面をさらに活発化させていきたいです。例えば、作曲したものを楽器ができる人に弾いてもらいたい、という需要があるかも知れない。その逆もあり得ます。作曲したい人、演奏したい人が別々に存在するのではなく、相互が影響しあえるようなものにしていけたら理想的ですね。アプリの拡散方法はまだ模索中です。SNSが良いのか、動画サイトが良いのか。現在、Chordana Composerで作曲した楽曲をYouTubeにアップロードしていただいている方もいらっしゃいます。単発で終わらない、楽しみが持続するような環境を整えていけたら良いなと思っているところです。***ユニークでオリジナリティにあふれる自動作曲アプリChordana Composerを世に送り出した南高純一氏。インタビューを通じて、同氏の音楽にかける情熱がこちらにも伝わってきた次第だ。印象的だったのは、音楽のジャンルに垣根をもうけず、クラシックもロックも歌謡曲もジャズも演歌でさえも好んで聞くという話。その柔軟性と視野の広さが、アプリ開発にも存分に活かされているのではないだろうか。最近ではジャズピアノの即興演奏に熱心だという南高氏。演奏中に"アボイドノート"と呼ばれる、ほかの音と一緒に弾いてはいけない音を弾いてしまうことがあるという。「仲間からはアボイドを恐れちゃいけない、とアドバイスされます。プログラムの世界では、バグを恐れてはいけないというのが私の持論。バグは期限内に直せば良い。バグを恐れてチャレンジを避けると、こじんまりとしたものしか作れないからです。ジャズピアノではアボイドを恐れてはいけない。同じですね」と笑いながら話していた。
2015年04月08日三井住友銀行は4月1日、「外貨自動積立サービス」の取扱いを開始した。○外貨自動積立サービスの特徴積立金額は500円から指定できる通貨は"18通貨"から選択可能特定の通貨における為替手数料は、通常の店頭での取引より割引している積立日は、毎日・毎週・毎月(日付指定もしくは月末指定)から選択できるドル・コスト平均法の効果で、リスクを抑えた運用が期待できる
2015年04月02日サンワサプライは27日、カウント自動調整機能を搭載したワイヤレストラックボール「MA-WTB43」シリーズを発表した。ブラック / レッド / シルバーの3色を用意。価格は税込7,344円。高精細なレーザーセンサでボールの動きを読み取るトラックボール。カウント切り替えボタンを装備し、手動で速度を400 / 800 / 1,200 / 1,600カウントに切り替え可能。800 / 1,200 / 1,600カウントに設定した場合は、ボールの動く速度を検知してカウント数を自動で調整するため、PC側で設定せずともボールの動きのみでカーソル速度を使い分けられる。ボールサイズは34mmと手頃な大きさで操作しやすく、本体デザインはエルゴノミクス形状なので長時間の作業でも疲れにくい。ボタン数は「6」で、サイドに「戻る」と「進む」ボタンを装備する。2.4GHz帯を使用するワイヤレス運用に対応し、通信範囲は非磁性体で半径約10m(磁性体で半径約2m)。電源は単3形乾電池×1本、使用可能日数は約8カ月。本体サイズはW95×D126.5×H44mm、重量は140g(電池含まず)。レシーバーのインタフェースはUSBで、本体サイズはW15×D18×H5mm、重量は2g。対応OSはWindows 2000 / XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / RT、Mac OS X 10.2以降。
2015年03月27日●自動運転カーには大きな可能性が3月5日までスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2015」で、日産自動車の社長兼CEOおよびRenaultのCEOを務めるCarlos Ghosn氏が登場し、自動運転カーをはじめとした自動車産業の展望を語った。日産は2016年にも初代の自動走行カーを発売する予定で、その後も段階的に進化させていくという。MWCはモバイル業界のイベントだが、自動車も"コネクテッドカー"としてネット対応が進んでいる。また電気自動車(EV)など技術革新が進んでいる。Ghosn氏がMWCでスピーチするのは初めて。同氏の登場は、自動車業界にもインターネットと無線通信技術がもたらす変化の波が押し寄せていることを印象付けた。Ghosn氏はまず、立ち上がりはじめた市場であるEVについて語った。日産のEV販売台数は約250万台に達している。これは他社のEV販売台数の合計を上回る台数となる。「利用者の満足度は非常に高い」とGhosn氏は述べつつも、今後マス普及を加速するにあたって障害となっていることを、1)チャージ、2)航続距離、3)価格とした。これらについては積極的に取り組んでおり、将来的に解決に向かうとの見通しを示した。EVの次となるのが、自動走行カーだ。といっても、Googleが開発しているような無人運転カーではない。運転手は引き続きシートに座っているが、時にハンドルから手を離すことができるという意味での自動運転となる。「われわれ自動車業界が取り組んでいるのは自動で走行できる車であり、運転手がいない無人カーではない。運転手はおり、これまで以上に車をコントロールができる」とGhosn氏。路上のアクシデントの90%が人間の運転ミスによるものであり、「人間のアクションに制限を設ければ、事故の比率は下がり、運転がもっと快適になる」と続けた。さらには、若者などコンシューマーのトレンドにも共鳴するものだという。「自動運転カーは大きいものだ。これは現実のものであり、われわれ自身を変革するものになるだろう」(Ghosn氏)。○まずは渋滞時の自動運転からGhosn氏によると、日産とRenaultは自動運転カーに段階的に取り組むという。まずは2016年、交通渋滞時に自動走行する車を投入するという。運転手は渋滞時にハンドルから手を離すことができ、前方を見続ける必要がないというものだ。「技術的には準備ができている」とGhosn氏。あとは規制の承認などの問題を解決するのみだという。第2弾は2018年だ。ここでは高速道路で自動走行を可能にする。車線変更も可能とのことだ。その次は2020年で、市街地での自動走行が実現する。この段階になると、「かなり複雑になる」とGhosn氏。車が周囲を認識して意思決定をするが、「2つの対立する方法があるとき、どうやって判断するのか―赤信号で車は停止しているが、後ろから猛スピードで車がやってくる―そのまま信号を待つのか、赤信号を無視するのか」と例を挙げた。最終的には無人カーが実現するだろうとGhosn氏は述べるが、それは「10年以上先だろう」と予想する。もちろん、技術的なハードルが高いためだ。合わせて挙げたのが、「サイバーセキュリティ問題」だ。このようなことから、規制当局は無人カーをなかなか認めないだろうとの見通しを示した。規制は自動車業界にとって重要だ。「規制が市場を決める―技術の方向性を決定づけることがままある」とGhosn氏は述べる。例としてディーゼルカーをあげる。ディーゼルを長期的にサポートしてきた欧州では販売される車の50%以上がディーゼルだが米国では1%以下、日本でも同様に低いという。またEVについても、米国で最もよく売れているアトランタでは、税率が低く、どこでも駐車できるなどメリットが多いという。シェアという点でみると日産とRenaultは世界第4位。だがGhosn氏は、自動車業界全体の成長は当面緩やかであり、売上面での成長よりも技術革新が重要になるとの見解を示す。●今後は「協業」がカギに○Appleの参入は業界を活性化させるそして、自動走行を含めた自動運転カーの競合について聞かれるとGhosn氏は、余裕を見せた。EVでは「Tesla、BMWなどがEVに進出したことで、EVがより説得力を持つようになり、コンシューマーが真剣に検討するのを後押ししてくれた」と述べ、新しい市場を一緒に作っていくことがまずは必要との考えを示す。「EVの潜在性は、競争により失うものと比較するとはるかに大きい」とGhosn氏。自動運転カーも同じだ。Appleが2020年にEV進出という噂については、「業界にとって、とてもよいことだ。注意を喚起してくれる」と述べた。なお、PCメーカーだったAppleが2007年に携帯電話業界に参入したことで携帯電話市場は様変わりしたが、Ghosn氏はそのような「外部」が自動車業界に入ってくることを「活気をあたえてくれるもの」とした。業界が変革期にある中、日産のキーワードは「協業」といえそうだ。Ghosn氏は先に発表したアメリカ航空宇宙局(NASA)との提携について、「なぜ自動車メーカーとNASAがと(意外に)思うだろう」と述べながら、NASAではロボティクス、遠隔からの制御、人間とマシンとのインターフェースなどの分野で最先端の技術開発が進んでいるとして、自動運転カー実現にあたってこれらの技術が重要になるとした。NASAとしては、火星での探査車で自動運転技術が必要であり、双方のニーズがマッチしたようだ。Ghosn氏がもう一つ明らかにしたのが、シリコンバレーのベンチャーとの協業だ。「スタートアップと積極的に協業を行っている。自動運転では未知な部分が多く、さまざまな技術が必要。自社ですべてはできない」とGhosn氏。シリコンバレーにオフィスを構えて動向をウォッチしていると述べた。
2015年03月09日フリースケール・セミコンダクタ(フリースケール)は3月5日、ビジョン・マイクロプロセッサ「S32V」を発表した。同製品は半自動運転および自動運転に必要な信頼性、安全性、セキュリティ対策を備えた車載ビジョンSoCとして開発された。同社のSafeAssure機能安全プログラムの対象となっており、機能安全規格であるISO 26262に準拠するとともに、10億分の1(ppb)単位で測定される車載グレードの品質指標を満たすように設計されている。CogniVueの第2世代のAPEX画像認識処理(ICP)技術が統合されているため、S32Vデバイスが取得するビジョン・データと、レーダーやLiDAR、超音波情報など他の取り込まれたデータのフュージョンにも対応し、最適な分解能と高精度の画像認識を可能とする。また、信号パスの冗長化やソフトウェア・エラーチェック機能、ハードウェア障害検出、オンチップ処理領域のハードパーティショニングにより、ブレーキやステアリングの性能を損なうことなく、安全にシステムをシャットダウンし、制御下で再起動を実行することができる。セキュリティ面では、セキュア・ブートやネットワーク・グレードの暗号化エンジン、セキュア・キーのほか、主要自動車メーカーの安全なハードウェア拡張の仕様に関するサポートにも対応した。これによりIPの盗難を防止できるだけでなく、外部からの攻撃や車車間通信への不正アクセスも防ぐことができる。暗号化ドメインは分離されており、ハッカーがいずれかのノードに不正アクセスしたとしても他のノードには移動できないため、攻撃を的確に切り分けて隔離することができる。同社は「S32Vは利便性を重視する現在の『支援』パラダイムから脱却し、自動車が緊急時にデータを取得、処理し、ドライバーにクァって制御できるようになる時代へと業界を導きます」とコメントしている。なお、一般向けの出荷は2015年7月の予定。
2015年03月05日カルバン・クライン ウオッチから、機械式の自動巻ムーブメントを搭載した3針の腕時計「Calvin Klein infinite」が登場している。ブレスレットやダイヤル色の違いで4モデルを用意し、価格は64,800円、または69,120円。モデル名は「ジェント・オートマティック」で、ムーブメントにはスイスのETA製2824-2+デイト(3時位置)を採用。ケースはポリッシュ&ブラッシュ仕上げのステンレススティール、ケースサイズは42mmだ。ケースの裏ぶたは、内部のムーブメントが見えるシースルーバックとなっている。風防はサファイアクリスタルガラス。ブレスレットとダイヤル色、および税込価格は、「K5S341C6」がクロコ型押しブラックレザーとシルバーダイヤルで64,800円、「K5S341C1」がクロコ型押しブラックレザーとブラックダイヤルで64,800円、「K5S34146」がポリッシュ&ブラッシュ仕上げのステンレススティールとシルバーダイヤルで69,120円、「K5S34141」がポリッシュ&ブラッシュ仕上げのステンレススティールとブラックダイヤルで69,120円だ。
2015年02月28日スウォッチ グループ ジャパンは、昨年に発売開始された自動(自動巻)機械式腕時計"SISTEM51"(システム51)コレクションのニューモデルを発売した。価格は1万7,500円(3月2日から価格改定により1万8,360円)。販売はスウォッチストア各店、スウォッチ公式オンラインストアなどで行われる。同製品は、51個という従来品の半分以下のパーツ数で作られた自動(自動巻)機械式ムーブメントを持った機械式腕時計。同社は32年前、51個のパーツで構成されたクォーツ腕時計を発表し、そのパーツの少なさと自動化された組み立てにより、スイス製腕時計を一般に普及させてきたという実績を持っている。今回のSISTEM51(システム51)シリーズは、同じ数のパーツでの自動(自動巻)機械式ムーブメントを実現させているのが特徴で、これは従来の機械式腕時計の半分以下のパーツ数となっている。このSISTEM51シリーズの51個のパーツは、5つの独立したモジュールを形成し、1本のスクリューを中心にひとつのユニットとして結合されている。製造が完全に自動化された機械式ムーブメントは最大90時間のパワーリザーブを備え、すべての部品がケースに密封されているため、湿気・ほこり・異物の侵入を防ぐことができ、超長寿命と長期間パワーを持続する精度(日差約10秒)の保証が可能だという。今回、同シリーズは既存4モデルに加え、システム・ピンク、システム・グリーン、システム・クリーム、システム・シック、システム・クラスの計5モデルが追加される。システム・ピンクは、ブルー文字盤にピンクとイエローカラーを使用し、スウォッチらしくカラフルな無限の宇宙を表現。システム・グリーンは、グリーンとオレンジのコントラストが特徴で、緑の大地と太陽を表している。システム・クリームは、モダンでスポーティなデザイン。システム・シックは、クラシカルなイメージに、システム・クラスは、エレガントなモデルのため、どちらも日常生活のどのシーンにもマッチするデザインとなっている。
2015年02月26日ソニー損害保険(以下ソニー損保)は23日、急発進・急ブレーキの少ない"やさしい運転"をすると保険料が戻る、新しいタイプの自動車保険「やさしい運転キャッシュバック型」の販売を開始した。3月1日以降が保険始期日となる契約が対象。「やさしい運転キャッシュバック型」は、無料で貸与するソニー損保オリジナルの小型計測器「ドライブカウンタ」で計測した、加速・減速の発生状況(運転特性)を保険料に反映させる、日本で初めてのタイプの自動車保険だという。「20歳代の方が運転する」「等級が進行していない」といった保険料が高くなりがちな顧客でも、"やさしい運転"によりキャッシュバックを受けることで、保険料の節約が可能になるとしている。販売開始に先立って2014年11月17日から12月18日の期間に実施した、ドライブカウンタによる計測を無料で試すことができる「30日間無料トライアル」には、5000人を超える顧客の申込みがあったという。また、トライアルに参加した顧客に協力してもらったアンケートでは、多くの人が、ドライブカウンタを付けることが「スムーズな運転を心掛けることにつながった」と回答するなど、安全運転の意識を高めるきっかけのひとつとなったことが、うかがえたとしている。○「30日間無料トライアル」に参加した顧客の感想【抜粋】燃費が良くなったし、安全運転になった常日頃、安全運転に心がけており、その結果が保険料に反映されることに喜びと、これからも安全運転を続けることへのモチベーションの一つになります自分の運転を客観的に見ることができて、とても良い経験になりました。日頃から安全運転は心掛けているつもりですが、より穏やかで落ち着いたアクセルワークができるようになりたいです自分の運転を知る機会になって良かったと感じた。また、安全運転に心がける意識づけになったソニー損保は引続き、顧客ひとりひとりのリスクを反映していくことで、より納得感のある保険料の実現を目指すとともに、保険商品を通じた顧客の安全運転のサポートにも取組んでいくとしている。
2015年02月24日日ごろの睡眠不足から注意力が散漫になり、普段ならあり得ないミスをしたことはありませんか?もしこれが運転中なら、事は重大です。もしかしたら、自分や人を殺してしまうことさえあるかもしれません。そうなる前に、どんな対策がとれるでしょうか?あなどれない!大事故の多くは労働者の睡眠不足が原因「昨日は飲み会が盛り上がって、ついつい遅くまで飲んでしまった」とか「年度末のためここのところ残業続きで……」など、睡眠不足に陥る理由はいろいろあるかもしれません。でも、「これまで事故なんか起こしたことないから……」などという理由で安心できるでしょうか?まして、普段から睡眠不足を感じている人ならなおさら事は深刻です。なぜなら、睡眠不足はかつてスペースシャトル・チャレンジャー号のような歴史的な大事故を引き起こしてきており、あなたや家族の将来を脅かすことにもなりかねないからです。睡眠不足が引き起こす悪影響は飲酒と同じ!?あなたは、居眠り運転が飲酒運転と同じくらい危険なことをご存じでしたか?睡眠不足の程度にもよりますが、居眠り運転では運転がふらつき、走行車線を維持するのが難しいこと、反応速度やブレーキの遅れ、スピードのコントロールができないなどの特徴があります。ここまでは飲酒運転の特徴とよく似ているそう。これだけでもいつ事故が起きてもおかしくない状況ですよね。居眠り運転を避けるための心得は?とはいえ、日ごろからいろいろな努力を払っているにもかかわらず不眠を解消できないという方もいらっしゃるでしょう。そんな人は、こんなことを心がけてみるのはどうでしょうか?次の提案は、東京海上日動火災保険によります。・午後2時前後、深夜2時前後は特に眠気が生じる時間帯。できれば、この時間帯の車の運転は避けましょう!・眠気を感じたら休憩や仮眠をとりましょう。仮眠は15~30分以内が目安。寝過ぎはかえって眠気がとれないこともあるので注意しましょう!・仮眠後はいったん外に出て身体を動かし、外の空気を吸いましょう!起きてすぐだと目が覚めていない状態で運転することになり危険です。・カフェインを上手に利用しましょう!カフェインの効果は、通常摂取してから30分くらいで表れます。眠くなってから飲むのではなく、そうなる前に飲みましょう。・ガムを噛んだり、声を出したりするのも効果的。あごの運動は脳の覚醒を促します。みなさん、日ごろの健康管理をしつつ居眠り運転防止に努めましょう!Photo by Bryan Guilas
2015年02月23日石川県珠洲市と金沢大学はこのほど、3月1日から自律型自動運転車の走行実験を共同で行うと発表した。同実験は珠洲市内の公道を自動走行することで、市外地環境を走行可能な自律型自動運転知能を開発することを目的とする。実験では人が車内に乗り込み、全長約7kmのコースを走る。今後、走行ルートを拡張していき2020年まで試験を続けていくという。両者は今回の実証実験について、将来の交通事故低減・高齢者などの移動支援に資する高度な運転支援システムの技術開発を促進させ、珠洲市をはじめとする地域課題の将来的な解決に貢献することが期待されるとしている。
2015年02月23日