エアロセンスは3月8日、同社製の自律型無人航空機(UAV)の量産体制および全国8エリアでのオペレーション体制を確立し、法人向けソリョーション提供を開始したと発表した。オペレーション拠点となるのは、札幌、仙台、東京(初台・笹塚・上野・浅草)、名古屋、大阪、京都、福岡、沖縄の全国8エリア。地形や構造物の2Dおよび3Dモデルを作成する「モデリングソリューション」、3Dモデル精度10cm程度で土量などを計測する「土量測量ソリューション」、定期的に空撮し目的物の経過をモニタリングする「定期点検ソリューション」やその他自立型UAVによるカスタマイズソリューションが、ZEGの協力のもと提供される。
2016年03月08日東京大学と九州工業大学は2月9日、南鳥島沖合において自律型海中ロボット(AUV)「BOSS-A」によるコバルトリッチクラスト(CRC)の全自動計測に成功したと発表した。同成果は東京大学生産技術研究所海洋探査システム連携研究センターと九州工業大学社会ロボット具現化センターを中心とする研究グループによるもの。CRCはコバルトや白金などを含んでおり、日本近海の海山の頂上付近に賦存していることが知られている。広範囲に分布するCRCの賦存領域と開発の適性度を効率的に調査するには、段階的に海底の情報を取得する必要がある。そのため、同研究グループは海底から数10m離れた位置からの広範囲の超音波地形調査、約10mの高度からCRCの面的な分布を見る高高度3次元画像マッピング、2m高度からの詳細なCRC音響厚み計測と高分解能な3次元画像マッピングを行うための計測機器を搭載して自動航行するAUVを用いた調査システムの開発を進めてきた。同研究グループは、2015年2月に遠隔操作無人探査機による高高度3次元画像マッピングと「BOSS-A」による詳細音響厚み計測および低高度画像マッピングを実施したが、悪天候により十分なAUV潜航が実施できなかった。今回の計測では、2日間で4潜航を実地、合計で約2.0kmの距離を計測。取得した音響厚みと3次元画像マッピングの統合解析により、合計で4000m2の範囲のCRCの賦存量推定を可能とした。日本は2013年に3000km2の鉱区の探査権を獲得しており、2013年から2028年までの15年間で調査を行い、有望な鉱区を絞り込む必要がある。今後、今回の成果で確立した技術の民間移転、複数のAUVによるシステマチックな調査により、資源開発の適性度を効率的に評価して、獲得する鉱区を絞り込む日本の調査に貢献することが期待される。
2016年02月09日岡山大学はこのほど、ロボット制御知能3D-MoS(3 Dimension Move on Sensing)を搭載した「自律制御型水中ロボット3D-MoS/AUV(ももたろう岡大1号)」を開発し、実海域での嵌合実験に成功したと発表した。同成果は同大大学院自然科学研究科(工)の見浪護 教授の研究グループと広和によるもの。ももたろう岡大1号は従来型の遠隔操作型水中ロボット(ROV)に、複眼カメラと3D-MoS制御知能を搭載した長時間潜行/作業対応自立制御型水中ロボット。複眼動画像に対する実時間認識、水中対象物の3次元位置・姿勢自動認識、海底での自動充電、移動対象物の追尾制御を可能とする3D-MoS制御技術により、自動制御化を実現している。同研究グループは、2015年12月に和歌山県の実海域(水深4~5mの港内)での嵌合実験を実施。海流と波による振動を3D-MoS技術で抑制することで自動嵌合に成功した。今後、3D-MoS技術を搭載したロボットの開発が進めば、自動給電による長時間の自律化連続運転作業が行えることから、水中放射線汚染物の回収や深海底資源探査、機雷撤去などへの利用が期待される。
2016年02月09日日本ユニシスは2月2日、米Fellow Robotsが開発・提供する自律移動型サービス・ロボットである「NAVII(ナビー)」を利用する店頭での実証実験を、ヤマダ電機の店舗で開始した。同社によると、家電量販店での自律移動型サービス・ロボットの利用は国内初の取り組みだという。同社は2015年12月から、Fellow Robotsの自律移動型サービス・ロボットの日本国内での取扱を開始し、今後ますます競争力の強化が必要になるという小売業に向けて、店舗を訪れる利用客に対する付加価値の提供や、いっそうの業務効率化を実現するための取り組みを進めているという。今回の実証実験では、ロボット設置店舗を訪れる利用客に対して、ロボットが商品の売場や施設を多言語で提示・案内したり、簡単なコミュニケーションを行ったりすることで、利用客や店舗従業員に新しい価値や体験を提供することができるかどうかについて検証していく。同実験は横浜市青葉区のヤマダ電機テックランド青葉店で実施。期間は2月1日から3月中旬までの予定で、ロボットが稼働するスケジュールは店頭にて告知するという。検証目的は、店舗従業員への業務支援貢献度と、自律移動型サービス・ロボットに対する利用客からの評価それぞれの確認とのこと。検証内容は、利用客の質問や要望に応じて商品の売場や店内施設を自律移動しながら目的の場所までの案内と、店舗の推奨商品をツアー形式で自律移動しながらの店内の案内の2点。同社は今後も、Fellow Robotsの自律移動型サービス・ロボットを利用する各種サービスを創出し、小売業を中心とする流通・サービス分野のユーザー企業の競争力強化を支援していくとしている。
2016年02月03日セコムは12月10日、独自開発した自律飛行型監視ロボット「セコムドローン」のサービス提供を12月11日より開始すると発表した。「セコムドローン」は同社の画像認識技術やセンシング技術、防犯・飛行ロボットを駆使して開発されており、監視カメラとLEDを搭載したドローンが侵入異常発生時に対象の車や人に上空から接近し、車のナンバーや車種、ボディカラー、人の顔や身なりなどを撮影する。撮影した画像をセコムのコントロールセンターに送信することで、不審車(者)の追跡・確保に役立てることができるとする。価格は月額5000円(税別)~で、工事料が80万円(税別)~(オンライン・セキュリティシステムと「レーザーセンサー」による外周監視を導入済みの場合)。同社は航空法改正によりサービス開始を延期していたが、12月10日に改正航空法が施行され、第1号の契約先の承認が得られたため11日よりサービスを開始することとなった。
2015年12月10日日本ユニシスは12月10日、米Fellow Robotsが開発・提供する自律移動型サービスロボットの取り扱いを開始すると発表した。小売業界では業務の効率化・省力化、訪日外国人に対するサービスなど多様なニーズへの対応や利便性向上が求められており、日本ユニシスではこうした課題を解決する提案として、小売業の顧客を中心に自律移動型サービスロボットの導入を検討している。Fellow Robotsのロボットは、店舗を訪れる消費者に対して、商品やサービスを提供する場所を提示・案内することができるほか、在庫や消費者行動の情報を収集するなど、店舗従業員の作業支援を行うことが可能だという。同社は「今後も日本ユニシスは、長年にわたり手掛けてきた流通・サービス分野のお客さま向け基幹系システムの提供に加えて、お客さまの業界変化やニーズに先んじて想像・把握し、新しい提案を続けていきます」とコメントしている。
2015年12月10日カラダのだるさや、イライラ、冷え性、便秘などの不快な症状に悩んでいる女性が急増していると聞きます。コレ、自律神経の乱れによるものかも……。自律神経とはホルモン、免疫機能などをコントロールしている大事なシステム。呼吸や体温調節など毎日私たちが意識しなくてもできるのは、自律神経のおかげです。しかし、現代人はストレスを抱えやすく、とくに女性は、ホルモンが複雑なことも関係して自律神経が乱れがちなんです。そこで今回は、自律神経のリズムを整える簡単な方法をご紹介します。■自律神経の仕組み自律神経には交感神経と副交感神経があります。カラダを活動させる昼間に活発になるのが交感神経、リラックス時や夜に活発になるのが副交感神経です。この2つの神経バランスがうまく保たれることで私たちは、快適な生活を送ることができます。しかし、先ほども申し上げた通り、自律神経が乱れる原因を現代女性は多くもっています。なので、自分で意識的に整えることが大切!それでは自律神経を整える簡単テクニックを厳選して3つご紹介します。■自律神経が整う!簡単テクニック3選☆足首ゆらゆら体操足首をゆらゆらさせると、背中や股関節、仙骨や腰椎に振動が伝わり、自律神経が刺激され、副交感神経の働きが優位になります。実際に冷え性や肥満、便秘、肌荒れ、不眠、膝痛、腰痛が一挙に解消したという報告もたくさん!【やり方】1全身の力をぬいて、あおむけに寝る。足は肩幅にひらく。2足先を外側、内側とゆらゆらさせる。1日3分を目安に行いましょう。☆ モーツァルトを聞くモーツァルトの音楽は副交感神経を活性化することがわかっています。がんやアレルギー症状の改善も報告されているんです!効果を高めるために、余計な騒音や刺激をさけることのできるヘッドホンを使うのがおすすめ。1回30分、1回~2回程度を目安に聞いてくださいね。☆ ビタミンB12を摂取ビタミンB群には神経系を正常化させる働きがあります。中でもビタミンB12は、赤血球をつくったり、糖質や脂肪の代謝にも関係している栄養素。他にも、精神バランスの安定、集中力や記憶力を高める効能もあります。ビタミンB12が不足すると神経過敏、イライラ、突然のふさぎ込み、運動機能失調、手足のしびれなども引き起こされる恐れも!【ビタミンB12を多く含む食べ物】カキ、アサリ、しじみ、レバー、いわし、たまご、チーズ、のりなど。筆者もこれらを意識するようになってから不眠や偏頭痛が解消されてきました。是非みなさんも参考にして、自律神経バランスを改善!ハッピーな毎日を送ってくださいね。
2015年10月07日マキノ出版は9月30日、「自律神経を整えて超健康になるCDブック~CD2枚付録 イギリスの特殊音響&名医が奏でる癒し音~」を発刊した。同書は、聴くだけで自律神経のバランスが整うCDが2枚ついたCDブック。CDを再生すると流れる特殊音響の振動が、全身の60兆個の細胞を活性化させ、自律神経の異常によいという。自律神経は全身の機能を維持し、体と心の健康を守る大切な神経で、バランスが崩れると体や心にさまざまな病気や不調が現れるとのこと。同社は「体がいつもだるく、疲れている人」「感情が不安定な人(イライラする・うつっぽい)」などに購入を勧めている。価格は税別920円。
2015年10月02日シャープは9月18日、業務用清掃機器などを手がけるアマノに向け商業施設や工場などの床面を自動清掃する自律走行式業務用ロボット掃除機「RcDC」を製品化したと発表した。同ロボットはアマノより9月28日に発売されることとなる。同ロボットでは、手動運転によって清掃エリアの広さや形状をセンサーで計測することで、設定した清掃エリアを最適な経路で塗りつぶすように自動で走行し、清掃作業を行う。自動運転時は搭載の各種センサーによって障害物などを回避する。また、音声案内装置やドライブレコーダーなど、安心して利用するための装備を搭載している。価格は180万円(税別)で、アマノは年間300台の販売を目指すとしている。
2015年09月18日「自律神経」という言葉を聞いたことがありますか?自律神経は体内を正常に働かせるために24時間働き続けている神経です。通常、自然に沿った生活をしていれば特に乱れることはありませんが、夜更かしや運動不足など、不規則な生活を送っていると乱れてしまい、結果的に不眠症、肥満、病気、老化につながります。これらの症状はすぐに現れるわけではありませんが、身近な例としては老けてシワが増える、眠れず肌がボロボロになる、過食になるなど女性として気になる症状の原因にもなります。そこで今日は、ヨガインストラクターの資格を持つ著者が自律神経を整える方法についてご紹介します。■1.朝、太陽の光をあびる自律神経には日中に優位になる交感神経と夕方から夜に優位になる副交感神経の2種類があります。この2つのバランスが乱れると不調につながります。まず大切なのが朝の時間の過ごし方。眠っている間は副交感神経が優位になっているので、日中活動するのに必要な交感神経を優位にする必要があります。交感神経を優位にしてくれるホルモン、セロトニンは寝起きに一番多く分泌されると言われているため、起床直後30分以内に窓をあけて、しっかりと太陽光を浴びることで脳や身体に「朝ですよ」を教えてあげることができます。曇っている日でも、部屋の光よりも十分な光の強さがあるので、起きて30分以内に太陽光を浴びることを意識しましょう。■2.夜にするならランニングよりウォーキング朝、交感神経が優位になったら、日中テキパキと活動できますが、夕方から夜にかけては副交感神経を優位にしてあげる必要があります。現代では、一日中PCに向かっているためPCやスマホの電磁波の影響により交感神経の高ぶりがおさまらず、いつまで経っても副交感神経が優位にならず寝つきが悪い方も多いようです。夜には激しい運動やスマホから離れて生活するのが大切。仕事後にダイエットのためランニングをしている人もいますが、自律神経を整えるためにはランニングよりのウォーキングがオススメ。ランニングは運動能力や筋力をアップさせることができますが、どうしても激しい運動なため、ウォーキングに比べると呼吸が浅く早くなり交感神経が高まってしまいます。ダイエットのために夜に身体を動かすなら、深い呼吸を意識しながらできるウォーキングにしておきましょう。■3.就寝前にはリラックスしてしっかり休む自律神経を整えるためには睡眠の質も大切です。「寝よう」と思ってもなかなか寝付けず、睡眠の質が浅くいくら寝ても寝足りないという状況が続くようなら、睡眠の質が悪くなっている可能性があります。良質な睡眠を得るために、就寝前にはしっかり副交感神経を優位にしておきましょう。そのためには、PCやスマホから離れる、ぬる目のお湯にゆっくりつかる、あたたかい飲み物を1杯飲むことがオススメ。■4.深い呼吸をおこなう呼吸は身体や気持ちの表れと言われています。緊張している時やあせっているとき時、怒っている時には浅い呼吸になり、落ち着いている時やリラックスしている時には深い呼吸になっています。逆に、呼吸をコントロールすることで感情をコントロールすることもできます。あえて緊張している時に深呼吸をすることで、緊張の高ぶりを抑え、リラックスする方法は日常的に使われていますよね。今日は疲れたという時、イライラしていると感じる時には、深い呼吸を意識して、意識的に呼吸を使って副交感神経を優位にするようにしましょう。■おわりに自律神経の乱れはすぐには気づきにくいものなので、自分では意識していなくても身体がストレスを感じて乱れていることもあります。「なんだか不調を感じる」という時には、「自律神経のバランスが乱れているのかも?」と疑ってみてください。(栢原 陽子/ライター)
2015年09月11日○ドローンの自律飛行・データ収集。明日の作業に使えるデータ化を行う事業を展開ソニーモバイルコミュニケーションズとZMPは8月3日、合弁会社としてエアロセンス株式会社を設立。両社の技術を生かし、"空"の自動運転による撮影と、そのデータを活用する事業計画、および無人小型航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)、いわゆるドローンを発表した。8月24日の発表会ではまず、ソニーモバイルコミュニケーションズの十時裕樹社長が登壇。エアロセンス社設立の経緯と新会社への期待を述べた。十時氏によると、2014年4月にZMP社の谷口社長と会見し、その時に「ZMPとソニーは接点がない」ということを知り、そこからイメージセンサー部隊を紹介したというエピソードを紹介。ソニーモバイルはスマートフォンを事業の核としているが、中長期的に次のビジネスの開拓を考える中でドローンに注視。2014年11月にソニーのメンバーをZMP社内に常駐させて共同研究がスタートし、今回の合弁会社設立へとつながったと紹介した。当面は、B2B市場を開拓する。ZMPが持つ自動運転・ロボット技術と産業分野でのビジネス経験、そしてソニーが持つカメラ、センシング、通信ネットワーク、ロボット技術を融合して、新たな価値を創造したいと述べた。また、ソニーとしても今後成長するカギとなるのはベンチャースピリットであり、ZMPとのかかわりの中で非常によい刺激を受けているという。○エアロセンスで開発中のUAVは二種類。ティルトローター型は2時間の飛行を目指す現在、エアロセンスで試作されているUAVは、4つのプロペラを持つクワッドコプターだ。稼働時間は20分となっている。前方のカメラ以外に撮影用としてDSC-QX30を搭載し、これで地形撮影を行う。撮影した画像は、高速な 近接無線転送技術「TransferJet」を利用してPCなどへ転送する。さらに、より広範囲、高速、長時間稼働が可能なティルトローター型のものを神戸大学と共同で開発中だ。ティルトローター型は、より上空から幅広い範囲の撮影を行ったり、発着地点から垂直離陸して撮影現場まで飛行したのち、撮影地点ではホバリングモードに移行して精密測定を行うことを想定。大幅な性能向上を目論んでいる。それぞれの動きに関しては、記事末の公式ビデオを参照いただきたい。記者会見は二部構成となっており、第二部では協力した方々による説明があった。工業デザインやメーカーロゴは東京藝術大学の長濱雅彦教授によるもので、無人航空機の設計に関しては帝京大学理工学部の米田洋教授が協力しているという。ティルトローター型UAVの骨格部分には、CFRPとアルミを一体化した三井化学の「ポリメタック」を採用している。これによってジョイント部分の部品数と重量を減らすことができ、想定飛行距離を40%も伸ばせるという。
2015年08月24日ソニーモバイルコミュニケーションズとZMPは8月24日、両社が8月3日付で設立した自律型無人航空機(UAV)とクラウドサービスを組み合わせた産業用ソリューションを提供する合弁会社「エアロセンス」の設立および事業開始に関する会見を都内で開催した。エアロセンスのビジョンは、「私たちは、ソニーモバイルとZMP、それぞれの強みを生かし、自律型無人航空機(UAV)とクラウドサービスを組み合わせた産業用ソリューションの提供を通じて、より効率的なモニタリング・測量・管理・物流等を実現し、環境に配慮して安心して暮らせる社会の構築に貢献していきます」というもの。ZMPの代表取締役社長 兼 CEOで、エアロセンスの代表取締役社長 兼 CEOも兼任する谷口恒氏は、「これまでZMPでは、家庭用ロボットなどで培ってきたノウハウを鉱山・建設機械や物流支援、ロボットタクシーなどへと展開してきたが、これらはすべて陸上のロボット。エアロセンスを通じて、空にフィールドを広げ、陸上ではできなかった新たな価値の提供を目指す」と、新会社の位置づけを説明する。また、「ソニーでもZMPでもできない新たな挑戦ができる会社にしていきたい」ともしており、その事業領域は「鉱業・土木」「物流・運搬」「農業」「警備・監視」「建築・点検」といったものを想定しているとするが、すでにマンションデベロッパーなどと協議を進めており、そうした建築分野での活用は視野に入っているようだ。具体的なビジネスとしては、「重視するのは自律であるという点」(エアロセンスの取締役CTOを務める佐部浩太郎氏)というように、フライトパス、離着陸、飛行、そして撮影に至るすべてをUAVが自動で判断し、実行する点を活用し、熟練のオペレータを要せずに、現場はボタン1つ押すだけで、作業が完了することができる、という現場の簡略化によるコスト削減と、操縦ミスによる墜落といったヒューマンエラーをなくすことができるというメリットを最大の武器としていくほか、撮影した映像の活用なども含めたサービス、ネットワーク技術などを生かしたクラウドサービスなども含めたパッケージソリューションとして提供していくことを検討しているとする。こうしたビジネスに活用される独自のマルチコプター型UAV「AS-MC01-P(試作機)」の仕様はというと、コントロール用プロセッサのほかに、フロントおよび下方のカメラ(ソニー製レンズスタイルカメラ「DSC-QX30」)をリアルタイム処理して、マッピングや自己の位置特定を実現するビジュアルSLAM用プロセッサも別途搭載しながら、機体重量は約3.0kgに抑えている。対角モータ間距離は515mmで、飛行時間は約20分、耐風速は10m/s以上としており、悪天候下での飛行も可能としているほか、「ソニーの高感度イメージセンサを使って環境センシングし、データをリアルタイム処理し、環境を認識することで、GPSを用いないでも、自己の位置の同定を行い、自律飛行が可能なため、従来UAVが飛べなかったところでも活用可能」(佐部氏)とする。また、同社は、現在、垂直離着陸(VTOL)型UAV「AS-DT01-E(実験機)」の開発も進めていることを明らかにした。同UAVは、三井化学の金属樹脂一体化技術「ポリメタック」を活用することで炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とアルミジョイントの一体成形部品を骨格として採用。これにより、バッテリー込みで重量7kg、飛行時間2時間以上で最高飛行速度170km/h、耐風速15m/s以上を実現したとする。なお、同社としては、当面はマルチコプターを用いたビジネスを推し進めることで、「ざっというと2020年には売上高100億円を超す企業にしていきたい」(谷口氏)としているが、VTOL型は、法規制などの問題はあるとしつつも、実用化されれば、ビジネスとしての期待はマルチコプター型よりも大きいとの見方を示しており、より大きなビジネスチャンスを掴んでいきたいと意欲を示している。
2015年08月24日東陽テクニカは8月17日、日本テレビ放送網(日本テレビ)による長崎県五島列島沖の沈没潜水艦調査に協力し、東陽テクニカが取り扱っている自律型無人潜水機および遠隔操作水中ロボットなどを用いて、水深約200mに沈んでいる旧日本海軍の大型潜水艦「伊402」と推定される沈没潜水艦の発見・撮影に成功したと発表した。「伊402」は太平洋戦争中に旧日本海軍によって建造されもので、全長約122m、水中排水量約6600t、水上攻撃機を3機搭載する、当時世界最大の潜水艦だった。終戦後米軍が接収し、1946年4月に長崎県五島列島沖で海没処分された。今回、東陽テクニカは、日本テレビの「真相報道バンキシャ!」の取材チームによる調査に協力し、TELEDYNE GAVIA社製「自律型無人潜水機 GAVIA」におる艦影のスキャニングや、SEAMOR Marine社製「遠隔操作水中ロボット」による、ビデオ撮影を実施するとともに、データ解析を行った。その結果、水深200mの同海域に沈む24隻の潜水艦の中から、得られたスキャニング映像と水中撮影映像により「伊402」をほぼ特定することに成功した。同調査では「伊402」が船首と船尾の一部が破壊されているものの、ほぼ原形を保った状態で沈没していることや、格納筒の開閉扉が半開状態であること、上部木甲板の木部が朽ち鉄骨がむき出しであること、40口径14cm単装砲が原形のまま残されていることなどが判明した。
2015年08月18日ソニーモバイルコミュニケーションズ(ソニーモバイル)とZMPは22日、自律型無人航空機を用いた産業用ソリューションを開発・提供する合弁会社を設立すると発表した。設立は8月初旬の予定。ソニーモバイルとZMPは、自律型無人航空機(ドローン)による画像撮影と、クラウドによる画像データの処理を組み合わせた、産業用ソリューションを開発・提供する協業について合意。合弁会社「エアロセンス株式会社」を設立する。資本金は1億円。出資比率はソニーモバイルが50.005%、ZMPが49.995%。エアロセンスは、ソニーのカメラ、センシング、通信ネットワーク、ロボットの分野における技術と、ZMPの自動運転、ロボット技術、産業分野へのビジネス経験を活かして、測量や調査、管理、点検などのトータルソリューションを開発していく。これらサービスの提供は2016年より開始する計画。
2015年07月22日ZMPとソニーモバイルコミュニケーションズ(ソニーモバイル)は7月22日、自律型無人航空機(自律型UAV)を用いた産業用ソリューションを提供する合弁会社「エアロセンス」を8月初旬に設立すると発表した。資本金は1億円で、出資比率はソニーモバイルが50.005%、ZMPが49.995%。代表取締役社長には、ZMP代表取締役社長の谷口恒氏が就任する。「エアロセンス」ではZMPの自動運転、ロボット技術、産業分野へのビジネス経験とソニーのカメラ、センシング、通信ネットワーク、ロボット分野における技術を活かし、測量、調査、管理、点検などのトータルソリューションを開発し、2016年より法人向けサービスの提供を開始する計画だ。
2015年07月22日なんだか落ち着かない、手に汗をかく、寝付けない、途中で起きてしまう、このような症状に悩まされている方はいませんか? もしかしたら、それは自律神経失調症かもしれません。原因と予防法を探っていきます。自律神経のバランス、乱れていませんか?自律神経のバランスが乱れているかどうか、なんて自分ではサッパリわかりませんよね。まずは自律神経失調症になると、どのような症状が出るのかみていきましょう。不眠や倦怠感、無気力、頭痛、耳鳴り、多汗、口の渇き、目の疲労、立ちくらみ、食欲不振、吐き気、頻尿などさまざまな症状があるようです。ただ、これだけ幅広く症状があると自分が自律神経失調症かどうかの判断は素人にはとても難しいものだと思います。そこで今回は、自律神経の働きと自律神経失調症を予防する方法を紹介していきます!自律神経失調症は未知の病気自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、これらは自分の意志で調整することはできない神経と言われています。交感神経は興奮系の働き、副交感神経はリラックス系の働きを担います。これらがバランスよく働くことで、私たちの体は正常に保たれているのです。このバランスが崩れてしまう一番の理由は、ストレスと考えられています。ただ、自律神経失調症についてはまだ完全に判明していないことも多く、治療法が確立していないとも言われています。そのため私たちは、まずは予防を心がけるべきかもしれません。睡眠時は副交感神経を優位に睡眠時にはリラックス系の副交感神経が優位に働いている必要があります。逆に交感神経が優位な状態だと、興奮したままでなかなか眠りにつくことはできません。副交感神経を優位にする方法はいくつかあります。深呼吸したり、寝る前に照明を暗めにしたり、ストレッチをしたり……。好きな小説を読んだり、静かな音楽を聴きながら入眠するのも良いでしょう。睡眠時間が短かったり、起床・食事の時間がいつもバラバラだと自律神経のバランスが乱れやすいと言われています。副交感神経をコントロールして睡眠時間を確保し、生活リズムを整えていきましょう。Photo by Josh Angehr
2015年03月03日ZMPは1月29日、スイス・ロボットベンチャーK-Teamの小型自律移動ロボット「Khepera IV」の販売を開始したと発表した。「Khepera IV」は前モデルではオプションとなっていたカメラや無線通信機能を標準搭載し、プロセッサの性能も大幅に向上した。直径140mmのボディに、カメラ、12個の赤外線センサ、5個の超音波センサを搭載。独立二輪駆動方式を採用しており、4~7時間の長時間実験が可能となっている。さらに、レーザレンジファインダーや屋内位置計測システム、グリッパなどのオプションも搭載することができる。同社は、自律走行、軌道計画、ナビゲーション、交通シミュレーション、群走行、協調動作、人工知能など幅広い実験に使用できるとしている。価格は40万円~(税別)。
2015年01月29日シー・エス・イーは、社内で長期の保管が必要な大容量の情報資産を、簡単な操作で安全に管理することができる「自律分散型ストレージソリューション」を10月1日より提供開始した。今回提供を開始する「自律分散型ストレージソリューション」では、データは保存した時点で自動的に複製し、複数のサーバに保存。サーバの故障や、ファイル破損・改ざんが発生した際は、自動修復機能により、データの保全性を保つ。容量は必要になった時に必要な容量分だけ無停止で増やすことができ、容量は1,000TB以上増設することが可能。Windowsエクスプローラに組み込まれた仮想ドライブを操作するため、普段と同様にフォルダを作成し、データを整理・保存することが可能。また、ネットワークやサーバの監視画面は画像やアニメーションで表示するため、状況が把握しやすく、ネットワークの切断、サーバの残容量が少ない等の問題が発生した際には、監視画面に表示することはもちろん、管理者のパソコンやモバイルに通知・アラートで知らせる。
2014年10月01日頭痛、動悸(どうき)、胸が苦しい、めまい、立ちくらみ、のぼせ、冷え、胃もたれ、便秘、不眠……。これらの言うに言えないつらい症状は、自律神経のバランスが崩れることによって起こると言われています。そこで、「プチうつ改善や自律神経に働きかけるエクササイズ」を追求する元オリンピック・ショートトラックスピードスケートの選手の勅使川原郁恵さんにお話をうかがいます。■心の安定は体の安定から。運動で心を鍛える勅使川原さんは、こう説明します。「心が不安定なときは体も不安定になっています。猫背になり、そのうえ左右のどちらかに体が傾いています。当然、けんこう骨も骨盤もずれていて、肩こりや腰痛が起こるのは無理もありません。鏡の前で自然に立って自分の姿を眺めてください。顔の左右のバランスは整っていますか?唇の両端、両方の目じりの高さ、肩の高さは同じですか?少しでもずれていたら、骨盤のゆがみが原因で体全体がゆがんでいることが考えられます。精神的・肉体的に負担がかかるような刺激や状況、つまりストレスに出会うと、自律神経が調整機能を失って体が不調を訴えるようになります。このとき、必ずと言っていいほど、骨盤のゆがみが密接に関係しています。われわれアスリートは、試合などの極度の緊張感を緩和するために、軽く運動して汗をかくようにしています。運動をすると自律神経の一つである交感神経が活発になり、運動後はもう一つの自律神経の副交感神経が働くようになります。すると眠くなって、体の修復、回復を促すわけですね。つまり、適切な運動は交感神経と副交感神経の切り替えを促して自律神経を訓練することになるわけです。自律神経が安定すると、心のケアにつながります」■簡単にできる基本の呼吸法と5つのエクササイズではこれから、「オフィスでも外出先でもできる呼吸法プラスエクササイズ」を紹介します。勅使川原さんが現役の選手時代から今まで、「自律神経に働きかけて心を安定させるために、常に行っている」というトレーニングの一つでもあります。1丹田(たんでん)呼吸「呼吸は、吸うときには交感神経が働き、吐くときは副交感神経が働きます。ですから、意識的に呼吸を行うことで自律神経のバランスを整えることができるのです」と勅使川原さん。まず、呼吸法の基本、「丹田呼吸」を行います。これは、体の重心を表す一点=丹田という場所を意識して行う腹式呼吸です。丹田は、おへその下7cmぐらいのところから、さらに体の内部に7cmほど向かった地点です。足を肩幅に開いて立ち、両手の指先を丹田に重ねるように置いて、その位置を意識します。次に、10秒~20秒ほどかけて息を口から細く長く吐き、吐ききったら鼻から息を吸いながらおなかをふくらませましょう。これを5回行います。丹田呼吸は、デスクワーク中も行うことができます。イスに浅く腰をかけ、両足を床にしっかりつけます。丹田に手を置いて意識し、背筋を伸ばして腹式呼吸をゆったりと繰り返しましょう。2 壁立ちエクササイズ壁や柱に、後頭部、背中、お尻、ふくらはぎ、かかとがぴったりとつくように立ちます。肩の力を抜いて両手を壁と腰の間に入れます。丹田を意識し、腹筋に力を入れて口から息を細く長く吐きながら、それに合わせて手を押しつぶすように背中を壁に押しつけて行きましょう。その姿勢で5秒~10秒キープ。骨盤を立てることを意識して、3回×3セット~5セット。腹筋の力を鍛える運動でもありますが、立って行うことで、骨盤のバランスを調整しています。3 けんこう骨ほぐし「緊張していると、けんこう骨の動きが鈍くなっています。肩こり、頭痛のもとですね。けんこう骨は常に動かすことを意識してください。そのことで、背中の中枢(ちゅうすう)神経を刺激し、自律神経に働きかけます」と勅使川原さん。鼻から息を吸いながら、両手を上にまっすぐに伸ばします。手のひらは前に、二の腕が耳のそばに来るように。次に、口から息を細く長く吐きながら、両ひじを胸の高さまで下ろします。猫背を矯正し、さらに骨盤調整への準備運動として大事な動きになります。胸を広げて、左右のけんこう骨をぐっと引き寄せましょう。腕を上下に動かすことを1セットとして5セット~10セット。4 骨盤回し両足を肩幅に開き、背筋を伸ばして立ちます。丹田に軽く力を入れます。胸を張って腰に両手をあて、体の軸を中心にして、ゆっくりと腰を回します。時計周り、反時計回りに各30回ずつ×3セット~5セット。テレビを見ながら行ってもいいですね。5 太もも伸ばしイスに浅く腰かけます。丹田を意識し、まずはまっすぐに座ります。次に、右足首を右手で持って、お尻に近づけます。このとき、呼吸を止めずに背中を伸ばしながら太ももが伸びていることを感じましょう。この状態を10秒~20秒キープ。左足も同様に行い、左右で3回ずつ。6 足首回しイスに浅く腰をかけたまま、足首をそらしてから、時計回り、反時計回りに5回ずつ回します。足首を柔軟に保つことは骨盤矯正に対する重要なアプローチです。また、足首のねんざなどの予防にもなります。いつでもどこでも、意識して行ってください。丹田に意識を置き、ゆっくりと呼吸をするだけで体が温まってきました。血流を促すことに即効性があるのですね。全6つのエクササイズで背中がしゃきっと伸びたように感じるのは、「骨盤がまっすぐに立ったからですよ」と勅使川原さん。心と体の健康キープにおススメしたい運動です。ぜひ、実践してください。監修:勅使川原郁恵氏。ショートトラック・スピードスケートの種目で‘98年長野五輪、2002年ソルトレークシティー五輪で入賞、さらに’06年トリノ五輪と、3度のオリンピック出場を果たす。現役を引退後、朝日新聞ウォーキンググランプリのプリンセスウォーカー、(社)日本ウオーキング協会のウォーキング親善大使などを経て、多くの企業のウォーキング・アドバイザーを務めながら、メディアや講演など多方面で活躍中。トップアスリートとしての実績、トレーニングのノウハウを生かし、「年代を問わない美と健康」を提唱する。著書の『ウォーキングでナチュラル美人ダイエット』(扶桑社 1365円)は、ウォーキングでけんこう骨や骨盤、精神面などへ働きかける方法とその効果をわかりやすく解説した好評の一冊。(品川緑/ユンブル)【関連リンク】【コラム】オフィスでもできるピラティスで緊張を解く方法【コラム】骨盤を正しい位置に戻すためには【コラム】気になるお腹周りの脂肪を落とす方法
2011年04月22日