お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太とオードリーの若林正恭によるライブ『さよなら たりないふたり ~みなとみらいであいましょう~』(11月3日、横浜ランドマークタワーホール)のライブビューイング上映館が追加されることが決まった。5年ぶりとなる同ライブだが、ライブチケットは即完売で、ライブビューイングも申し込み多数で、お笑いライブ史上最多(スタッフ調べ)となる53館での上映が決まった。ライブ会場、ライブビューイング会場にて販売するグッズは、Tシャツ、ハンドタオル、クリアファイル、ステッカー(1枚に3種)。Tシャツはメインビジュアルを前面に堂々とプリント。ハンドタオルとステッカーにはタイトルの「さよなら」にかけて2人の泣き顔が。そして、クリアファイルとステッカーには、グリーンカレーに浸かる山里と、バスケットボールに顔が描かれた若林がデザインされている。グッズが購入できるのは、チケットを購入した人のみ。いずれも数量限定となっている。そして、これまでライブについて勝手にツイートしてきた山里と若林が、正式にコメントを寄せた。山里は「お笑いライブ史上最多、凄いことなんですが、この単語を手放しで喜べない、それは今回のライブの形がそうさせる。打ち合わせなし、当日にセンターマイクの前でスタート、これは、ただアドリブで漫才という事ではなく、このルールを受け入れたという契約、つまり、何を言われても文句を言えない、それが史上最多のところに届けられる…正直恐怖でしかない。若林は確実に僕の結婚を武器にして切りかかってくる、分かっていてもかなりのダメージを食らう、それを史上最多の人が観る…怖い、全員が敵に思える、その1つに発表されたグッズがある、グリーンカレーにぬくぬくと浸かる山里、結婚の記者会見で言った奥様の得意料理をあんな形で出してくるやつらだ、僕を公開処刑するつもりなんだろう、ふざけるな、みすみすやられてたまるか、見せてやるよ、俺は負けない、見てくれますか?史上最多の皆様、なんだかんだ言いましたが楽しみです」と、自分をイジり倒してくる若林と、結婚記者会見を使ってグッズを作った運営サイドに向けて、怒りのコメント。一方の若林は「山ちゃんと漫才ができるならいつでも、どこでも、誰が見てても楽しみです」と余裕を見せている。
2019年10月28日●リスペクトし合っていた2人今月3日、あるタイトルの復活の報に、SNSがザワついた。それは、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太とオードリーの若林正恭が出演する『たりないふたり』。「人見知りで社交性・恋愛・社会性の“たりないふたり”が、毎回さまざまなテーマを元に各々のたりない部分を暴露し合いながら、最後はそれらの恥部を漫才に落とし込んで披露する」という内容で、2012年4月から日本テレビで放送された番組だ。シーズン2やライブを経て、今回5年ぶりに『さよなら たりないふたり ~みなとみらいであいましょう~』と題したライブが、11月3日に横浜ランドマークタワーホールで開催されることが発表されたのだ。いまやゴールデンタイムでMCを務めるまでになった人気者の2人だが、この番組が立ち上がったのは、2人ならではの性格に起因していたのだという。今回のライブでも企画演出を務める日テレの安島隆氏に、『たりないふたり』の歴史から、今回の復活の経緯も含めて話を聞いた――。○■階段の端っこでうずくまっていた山里まずは、安島氏と2人の出会いからひも解いていく。2004年の年末、『M-1グランプリ』に彗星のごとく現れた南海キャンディーズに衝撃を受けた安島氏は、バナナマン、おぎやはぎ、ドランクドラゴンや、新垣結衣も出演していたコント番組『落下女』に「どうしても入れたい」と強く思い、南キャンが最年少芸人メンバーとして加入することになった。そこで、山里をフィーチャーすべく、他のメンバーたちがシュートという名の“ムチャぶり”を打ってくるのを、彼がゴールキーパーとなって言葉で返していくという設定のコントを収録。「山ちゃんは切り返しの切れ味がすごいから、そこを生かしたかった」という狙いだったが、いまいち跳ねなかったという。その撮影が終わり、次のコントのリハーサルをしようとするも、山里の姿が見つからない。各所探し回って発見した場所は、現在取り壊されている、日テレ麹町スタジオの階段の端っこ。そこでうずくまっていた山里は「僕、もう折れちゃいました」と落ち込んでおり、「ちゃんと計算もできないままこういう場を作っちゃった僕が悪いんだよ」と励ました安島氏は、この番組で引き出しきれなかった山里の良さをいつかきちんと演出したいという思いを持って、付き合いが続いていった。そんな中でスタートしたライブが『潜在異色』。心の中にある違った色を出していくというコンセプトで、当時はキモいとイジられるイメージが強かった山里が、1人でガッツリ本格派の漫談を披露し、集団コントも作るなど、深く仕事をしていく中で、人間関係などの悩みも聞くような関係になった。○■さまざまな共通点が判明この『潜在異色』に、後に参加したのがオードリー。彼らがブレイクを果たす前に漫才を見た安島氏は「圧倒的に新しいし実力がある」とオファーし、2008年の『M-1グランプリ』で敗者復活から準優勝を成し遂げた状態でメンバーとなった。こうして、若林と仕事をするようになると、「ブレイクしている中でも、人間関係だったり社会の慣習などに悩みを持ってることが分かって、『あれ? これ、山ちゃんに前から聞いてるのと一緒だ』と思って、僕の中でつながったんです」。ほかにも、「相方の個性的なキャラクターをプロデュースしている」「当時いわゆる “じゃないほう”」など、さまざまな共通点があることに気づいた。さらに、若林がふと安島氏に「山里さんってすごいですよね」「YouTubeのツッコミまとめ集を見てるくらい好きです」と声をかけ、一方で山里も「若林くんってすごいよね」と互いにリスペクトし合っていたことが判明。そこで、2人のユニットを作り、スピンオフのライブをやることになった。「若林くんによれば、僕は、山ちゃんと若林くんを結びつけた坂本龍馬だそうです(笑)」と、“キューピッド”になったのだ。○■予想外の地鳴りのようなウケ方当初は、「2人とも言葉のセンスがすごくて知的なツッコミだと思ったので、そこに焦点を当てたおしゃれな(笑)ライブを作ろうと思ってたんです」というが、いざ打ち合わせを始めると「『飲み会がとにかく嫌だ』とか『テレビが面倒くさい』といった話がすごい盛り上がって(笑)、じゃあ、これをそのまま前面に出したほうが面白いなと思ったんです。お互い芸人という世界に入って、テレビに出て人気者になっても素直に順応できず、いろいろ思っちゃう人たち。そんなことをコンセプトにしようと、ユニット名も『たりないふたり』にしました」と方針が決まった。こうして行われたライブでは、「『飲み会で相手の話を咳(せき)してとめる“ストップ咳”という技がある』『コンタクトを忘れたと言って片目を覆いながら飲み会からいなくなる“伊達政宗”という技がある』とか、そんな話をしたら地鳴りがするようなウケ方をしたんです」と大反響。しかし、「実は、ここまで笑ってもらえるとは思ってなかったんです」と本音を打ち明ける。「『飲み会が嫌だ』とか『バラエティのひな壇が嫌だ』とかいう話を延々と言ってるんですよ。お客さんはみんな楽しく飲み会に行ってるはずだし、ひな壇のバラエティも面白く見ているはずなのに。でも、ウケたってことは、みんな本音では飲み会、嫌なのかなと(笑)。今までスポットライトが当たっていない面白そうな部分を引きずり出したんだと思いました」と分析し、その後、『たりないふたり』が番組化されることになった。これは、まだ若林が『アメトーーク!』で“人見知り芸人”を打ち明ける以前のこと。「今だと僕も経験を重ねて、そんな構成でウケるのだろうかって躊躇(ちゅうちょ)しちゃうと思うんですけど、2人に熱がすごくあったから、面白いからいいかと思ってやっちゃった部分もありましたね」と振り返る。●きっかけは山里亮太&蒼井優結婚そして、14年に行われたライブ『たりふたSUMMER JAM ’14 ~山里関節祭り~』から5年が経過。この間、次の展開をどうするのかと聞かれると、安島氏は「どっちかが結婚するか、40歳を超えたときじゃないですかね」と話していたという。その理由は「『たりないふたり』は、2人の天才が生き様をぶつけ合うドキュメンタリーなので、描くべき考え方や境遇の変化がないと、次はないなと思っていました」。そこに2019年初夏、突如舞い込んできた、山里亮太&蒼井優結婚という大ニュース。「山ちゃんに『結婚おめでとう』って話したら、『これは“たりないふたり”、行けますかね?』って来たんです。若林くんからは、定期的に『山ちゃんとこんな漫才の設定ありますかね?』と言ってくるくらい、2人で漫才をやりたい気持ちがずっとあったので」と、今回の復活が決まった。すでに本番まで1カ月を切り、打ち合わせを重ねているかと思いきや、「たまたまなんですけど、山ちゃんの結婚の前から、2人は一切顔を合わせてないんです。2人ともMCになってるから、番組で会うことがないんですよね。そのことは感慨深いんですけど、プライベートでは僕が入って初めて会うという謎の関係性のままで、全然会ってないということなので、このまま会わずに本番の日を迎えることにしました。実際、スケジュールも全然合わないですし」と、大胆な設定を打ち出した。ポスタービジュアルも、センターマイクに向かって2人が出会うかのような構図になっているが、「若林くんは、山ちゃんが笑顔で自分が無表情。差をつけられたのが気に入らないみたいですけどね(笑)」とのことだ。シーズン1では、山里が夜中まで打ち合わせしてADが使う仮眠室で寝て、翌朝『スッキリ』に出るというスケジュールで、全12回分の漫才をみっちり作り込んでいたが、シーズン2では、客前で40分間打ち合わせして漫才を1本作るという構成でも成功していたため、ぶっつけ本番でも2人に全幅の信頼を寄せる安島氏。一方で、公式ツイッター上で、山里と若林が互いに投稿してやり取りを行っているため、この内容が本番に反映されることにもなるだろう。○■タイトルに“さよなら”の理由それぞれとは打ち合わせをしている安島氏が、今回の最大の見どころとして挙げるのは「やっぱり山ちゃんの結婚になると思いますね。素敵な女優さんと結婚した山ちゃんを若林くんがどう切り刻んでいくのか(笑)。『たりないふたり』での若林くんは、山ちゃんが“若林クレイジー正恭”と命名したくらいヤバい奴ですから(笑)」と予想。「若林くんは長年の戦友ですから、山ちゃんは信頼もしているし、覚悟もしてると思います。そして反撃の牙も研いでいると思います(笑)。きっと“漫才の形”でしか聞けない話や本音のぶつかり合いがあると思うので、それがすごく楽しみですね」と期待を込める。『潜在異色』で2人と最初に打ち合わせをした際、山里と若林は隣同士に座っても直接しゃべらず、向かい側に座る安島氏を通して意見を言い合う、見事な“たりないふたり”っぷりを見せていたそう。「山ちゃんいわく、“スカッシュトーク”です(笑)」と回想するが、今回のライブ復活決定から打ち合わせの現状も、そこから実質変わっていない2人。だが、今回のタイトルは『さよなら たりないふたり ~みなとみらいであいましょう~』と“さよなら”が頭に付いているのが気になるところだ。これについて聞いてみると、「いろんな意味が考えられますよね。2人の状況が大きく変わって、もう“たりない”ところから“さよなら”したのかな?ということ。ということは、『たりないふたり』も最後という意味での“さよなら”というのも考えられますし…。ライブを見終わった後、お客さんにこういうことか、と感じていただければ。現状、明確な答えはないです(笑)」と答えてくれた。○■お笑いコンテンツの可能性は広がったテレビでのレギュラー復活は、多忙な2人のスケジュールもあり「簡単ではないと思います」というが、一方で「今は漫才やコントなど、作り込んだお笑いのコンテンツにとって、少し前よりも環境としては良いんじゃないかと思います。動画配信のプラットフォームなどもできて、可能性が広がったと思うんです」と力説する。そして、「あとはやはりライブですね。見てくださるファンの方にチケットやグッズを購入いただいて、活動資金にしてやっていくというのは、お笑いを作る上で原点なので、今回は本当にその大切さを実感しますし、復活を待ってくださっていたファンの方の存在が何よりありがたいです」と感謝。それに加え、今回は全国の映画館でライブビューイングも行われ、規模が大きく拡大することになる。そんな『たりないふたり』を、「今手がけることは僕にとって、とても大きなテーマです」と語る安島氏。「やっぱり自分が寝食を削りたいと思うほど熱のある仕事しか、自分の中に残らないし、世の中の人にも届かないと思うんです。YouTuberにしても、それが伝わるから人気が生まれるという部分もあるんじゃないですかね。今回のライブを通して、あらためて自分に熱があるものを本気で作って、それと同じくらい皆さんに届ける努力もしなきゃいけないなと思うようになりました」と、気を引き締めていた。●安島 隆1973年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、96年に日本テレビ放送網入社。『落下女』『潜在異色』『たりないふたり』『ぜんぶウソ』『コレってありですか?』『ヨロシクご検討ください』『解決ナイナイアンサー』『ウーマンオンザプラネット』『得する人損する人』『犬も食わない~ディスり合いバトルコント~』などを担当し、現在は『行列のできる法律相談所』のディレクターを務める。『さよなら たりないふたり ~みなとみらいであいましょう~』開演:2019年11月3日17:30【ライブ】会場:横浜ランドマークタワーホール料金:5,940円(全席指定、税込)チケット先行抽選:10月10日12:00~23:59、当落発表:10月11日18:00予定チケット一般先着:10月12日10:00~【ライブビューイング】会場:全国各地の映画館料金:3,000円(全席指定、税込)チケット先行抽選:10月12日11:00~17日10:00、当落発表:10月31日13:00チケット映画館販売:11月1日~3日
2019年10月09日お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太とオードリーの若林正恭によるライブ『さよなら たりないふたり ~みなとみらいであいましょう~』(11月3日、横浜ランドマークタワーホール)の詳細が7日、発表された。9月に突然の若林のツイートにより動き出した『たりないふたり』。山里が止めるのも聞かず、若林による匂わせツイートにより、ライブの開催が明らかになってしまい、先日急きょ、ライブタイトル、メインビジュアル、開催日、会場のみが発表された。そして今回、チケットぴあで、10日12時から先行抽選、12日から一般先着販売を開始することが決定。SNSでは一般先着と告知されていたが、急きょ抽選が追加となった。また、ライブビューイングはイープラスで12日から抽選販売を開始する。料金は、ライブが5,940円、ライブビューイングが3,000円(いずれも税込)となる。さらに、今回のライブが“打ち合わせ時間”が足りないことが判明。Twitterで「そんなことより山ちゃんレギュラー16本でライブもあるから忙しくて会える日が無いらしいよ。11月3日まで一緒に住んでもいい? 文責 若林」「他の解決策を探してくれないか?(中略)そして、時間がないのはそっちもでしょ? 何か方法はないかね? 文責 山里」と内情を勝手にツイートしていたが、調整を続けた結果、多忙を極める2人のスケジュールが合わないことが決定的に。本番まで一切の打ち合わせをすることなく漫才ライブに臨むことが決定した。これまでの『たりないふたり』では、1つのテーマを元に2人の足りない部分を掘り下げたのちに、即興漫才を展開。あれから5年が経ち、“打ち合わせゼロ”という状況に置かれた2人は、無事に漫才を披露することができるのか…。
2019年10月07日お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太とオードリーの若林正恭によるライブ『さよなら たりないふたり ~みなとみらいであいましょう~』が、11月3日に横浜ランドマークタワーホールで開催されることが決まった。『たりないふたり』は、2012年4月から6月まで日本テレビで放送された、山里&若林出演の番組。人見知りで社交性・恋愛・社会性の“たりないふたり”が、毎回さまざまなテーマを元に各々のたりない部分を暴露しあいながら、最後はそれらの恥部を漫才やコントに落とし込んで披露するという内容だ。14年4~6月には続編となる『もっとたりないふたり』も放送された。番組放送に合わせて開設したオフィシャルTwitterでは、番組同様丁々発止のやりとりを2人が展開。14年12月のDVD発売告知まで続き、その後は休止状態になっていたが、今年9月、突然若林が「毎年誕生日にメールくれるんだよな。怖いなぁ。でも、そういうところかぁ… 文責若林」とツイート。山里が「おめでとうで恐怖を感じられたのは初めてです。なにより若林くん、もう、おめでとうも素直に受け取れなくなってるんだね…そういうとこなんだよね。 文責 山里」と返すやりとりが始まり、3万を超えるフォロワーを騒然とさせていた。そして今月2日、新たに若林が「近いなぁ。11月3日(日)かー。」「さよなら たりないふたり」というタイトルは秀逸ですよね!」など山里の制止を振り切って“匂わせ”ツイートを投稿し、再びSNSをザワつかせている。チケット発売は10月12日からで、価格は5,400円(税別)。ライブビューイングの開催も予定しており、詳細は近日発表される。
2019年10月03日お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が、14日深夜に放送されたニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 25:00~)で、ブレイク当時の忙しさについて語った。12日に放送されたバラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)で、俳優・田中圭と共演した若林。若林と田中は2011年に行われた舞台「芸人交換日記」でも共演していた過去がある。当時はかなりの仕事量だったらしく、若林は「今より夜遅くまで収録していたし。その後に稽古をしていたのよ。もう本当にヘトヘトで、ネットで落語家になる方法をずっと調べてたんだから。もう、きついなって思って」と語った。さらに「アイスを5本ぐらい買って泣きながら食べてたもん、1人で」と振り返ると、相方の春日俊彰は「ギリギリだな、それ」とツッコミ。若林は「うん。ホントそうだよ」と応じていた。また、若林から「今の方が気分的には楽でしょ。2009年~2011年の方がちょっと変な行動してたでしょ?」と聞かれた春日も「まあ、そうだね。だから、ノーパンで収録に臨んだりとか、女性もののパンツはいたりとか」と振り返った。そしてスタッフから、現在ブレイク中の霜降り明星も自身のラジオ番組で「大変だ」との旨を話していると聞かされると、若林は「でも放送で言うのはすごいね。肝が据わっているよね。俺らは言えなかったもんな」と言い、春日も「そうだね。なに言ってるんだ、みたいな感じにはなったかもな」と話していた。
2019年09月17日新木優子&高良健吾主演の「モトカレマニア」が、先日無事クランクインを迎え、2人のデートシーンの撮影が行われた。台風15号が過ぎ去った9月9日、まずはうまく恋愛ができない難波ユリカ役の新木さんがクランクインし、スタッフから大きな拍手が送られる中、撮影スタート。最初の撮影は、ユリカがボートに乗り、マコチとの思い出をひとりふり返るシーン。開始直後は、太陽が雲で覆われ強風が吹く場面もあったが、徐々に日差しが強くなり、ニットを着ていた新木さんも思わず「こんなに汗をかいたことない…」ともらすほど。そんな中、監督らの要望にもとっさに応える対応力を見せた。そして後半からは、元カレ・マコチ役の高良さんも無事クランクイン。カメラが趣味という設定のマコチ。使い方のレクチャーを受けた高良さんは「(ファインダーの)のぞき方はどんな感じにするのがいいんですか?」と、カメラ指導のスタッフに積極的に質問。よりリアリティーを追求していたようだ。また、試し撮りで新木さんにカメラを向け、「マコチカメラマンだ!」と新木さんが楽しそうに笑う場面も。最後には、ユリカとマコチがかつてボートに乗ってデートしていたときのドキドキ回想シーンの撮影が行われ、ユリカがボートで後ろに倒れこむ場面では、高良さんがスタッフに「何か後ろに敷くものはありませんか?」と気遣う優しい一面も。合間にはボートで楽しげに会話する様子も見られ、まるで本当の恋人同士のよう。なお、本シーンは第1話の大切なシーンということで、繰り返し2人と監督で細かい確認を行いながら進め、撮影は夕暮れまで及んだという。「モトカレマニア」は10月17日より毎週木曜日22時~フジテレビ系にて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2019年09月12日俳優・高良健吾が、池田エライザ初監督映画『夏、至るころ』に出演することが分かった。「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズ第2弾作品として公開される本作は、福岡県田川市が舞台。そこで育った主人公の翔(倉悠貴)は、高校生活最後の夏を迎え、幼なじみの泰我(石内呂依)と将来についての考え方が少しずつすれ違い始める。そして、2人の前に突如現れた不思議な少女・都(さいとうなり)との出会いで翔の頭の中は混乱し――というあらすじ。そんな翔に、前に進むためのヒントを投げかけてくれる倫理の先生役として、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」『シン・ゴジラ』などに出演し、主演作『アンダー・ユア・ベッド』も話題となった高良さんが出演。以前、高良さんと共演したときをふり返り「お芝居や映画への深いリスペクトと愛情を感じて、是非、この作品にも出演していただけないだろうかと思っておりました」と語った池田監督。「高良さんの誠実さや心のあたたかさは、主人公の翔を導く小林先生にぴったり」とはまり役ではないかと言い、「そしてこの作品を快く受けてくださったことに感謝しています」とコメントしている。『夏、至るころ』は2020年夏公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:夏、至るころ 2020年夏、公開予定
2019年08月23日新木優子と高良健吾が主演する10月スタートのドラマ「モトカレマニア」に、“ハマケン”こと浜野謙太が出演。新木さんをめぐって高良さんと恋のライバルとなる、“こじらせ男子”の“いい人”を演じることになった。現在「Kiss」(講談社)にて連載中の同名コミックを原作にした本作。元カレの存在を引きずり、“モトカレマニア(MKM)”になった主人公の混乱と暴走と試行錯誤の物語。新木さん演じる“モトカレマニア”の主人公・難波ユリカが働くことになった不動産会社で、ユリカの最初の客としてやってくるのが、大手食品メーカーに勤める将来有望なサラリーマン・山下章生(やました・あきお)。“脱MKM”(脱モトカレマニア)すべく、ユリカは不器用ながらも真正面からその山下と新たな恋愛をしようと一大決心をする。山下は、食べ歩きが趣味でグルメアプリ“食べモグ”を使っておいしいお店を探し、レビューを投稿するのが楽しみ。優しくて誠実な性格だが、恋愛には奥手。自分が傷つくことも他人を傷つけることも怖いと思っている“ザ・いい人”。そんな山下は不動産会社の営業をするユリカにとっての初めてのお客。ユリカに好意を持ち、付き合おうと提案するが、あることをこじらせていて…。だが、そのこじらせによりユリカと意気投合することになる。そんなワケあり“こじらせ男子”山下を演じるのが、ハマケンの愛称で親しまれる浜野謙太。フジテレビ系ドラマに出演するのは、月9ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」以来、また木曜劇場(木10)の出演は「グッド・ドクター」以来。ハマケンが出演した月9、木曜劇場の上記2作は、直近1年半の両枠のダントツ最高視聴率を獲得した連続ドラマ。そんな“持っている男”といっても過言ではない(?)ハマケンと、女心を惑わす罪な元カレを演じる高良さん、まったく持ち味の違う2人が、新木さん演じる主人公ユリカをめぐる恋敵として対峙する。浜野さんは「ラブコメを演じるのも見るのもとにかく好きなので、医療ものや刑事もので確実に視聴率を取りにいくこのご時世にとても熱い気持ちになりました。このプロジェクトを全力で支持しています」と、思い入れたっぷり。「ラブコメ…大好きだけど、もうやらせてもらえないのかなと思ってたところに迷い込んできた運命のような話なので全身全霊で山下になろうと思います」とメッセージも熱い。演じる山下章生については、「グルメマニアの山下さんはこの“国民総マニア化時代”における視聴者代表のようなものだと思います。不器用なようでいて、実は幸せに向かって爆走しているさまを見せられたらと思います」とコメント。共演は2度目という高良さん演じるマコチと恋のライバルになることについては、「新木さん演じる奔放なユリカや、高良さん演じる憧れのマコチと同じフィールドに上がることはマジか!? という戸惑いばかり」というが、「山下が強力なライバルになれるように頑張りたい」と意気込んでいる。木曜劇場「モトカレマニア」は10月、毎週木曜日22時~フジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2019年08月13日周防正行監督が贈る活動弁士を夢見る青年を主人公にした極上エンターテインメント『カツベン!』から、成田凌、竹中直人、高良健吾ら豪華俳優陣が登場する予告編が到着した。いまからおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われ、日本独自の文化が華開いていた。当時、最先端だった映画はサイレントでモノクロ。日本人が映画の虜になったのは、楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」(通称:活弁)がいたからだった――。本作では、この活動弁士を夢見る青年を主人公に、完全オリジナル脚本で映画化。物語の主人公は、小さな町の映画館「青木館」に流れついた一流の活動弁士を夢見る青年・俊太郎。閑古鳥の鳴く青木館にいたのは、人使いの荒い館主夫婦や、傲慢で自信過剰な弁士など曲者揃い。そして、雑用ばかり任される俊太郎の前に、大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手が現れ…というストーリー。周防正行監督の4年ぶりとなるオリジナル最新作、そして成田凌が映画初主演を務めることでもすでに話題になっている本作だが、この度、第76回ヴェネチア国際映画祭公式イベント「ジャパン・フォーカス」に正式出品することも決定した。世界も注目する中、到着した予告編では、高良健吾扮するイケメン看板弁士が女性たちをメロメロにするシーンから始まり、成田さん演じる俊太郎が働くことになる映画館の館主(竹中直人)やその妻(渡辺えり)をはじめ、弁士で酒飲みオヤジ(永瀬正敏)、ヒロインの新人女優(黒島結菜)、ライバル映画館の親子(小日向文世、井上真央)と、一癖も二癖もありそうな面々が次々登場。さらに、俊太郎が持つ謎の大金を狙う泥棒(音尾琢真)や泥棒を追う熱血刑事(竹野内豊)の姿も!ドタバタ大騒ぎな映像となっている。なお、本予告編は本日より全国の劇場でも放映スタートする。『カツベン!』は12月13日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:カツベン! 2019年12月13日より全国にて公開©2019「カツベン!」製作委員会
2019年07月26日今回、ご紹介する作品は、映画『アンダー・ユア・ベッド』。実力派俳優として知られる高良健吾さんが30代を迎えて初めて挑んだ作品です。恋した女性を監視するためにベッドの下へと潜り込む孤独な青年・三井を演じた高良さんにお話をうかがいました。写真・黒川ひろみ 文・田嶋真理 スタイリスト・渡辺 慎也 (Koa Hole inc) ヘアメイク・高桑里圭【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 42「誰かに存在を認められることの大切さを痛感しました」原作は、『殺人鬼を飼う女』『甘い鞭』などで知られる大石圭氏の同名ホラー小説。主人公は、親からも学校のクラスメイトからも必要とされず、存在自体を無視されていた青年・三井直人。彼はある日、11年前に自分を「三井くん」と呼んでくれた美しい女性・佐々木千尋を思い起こし、微かな甘い記憶を頼りに彼女を探し出すことを決意します。ところが、目の前に現れた千尋に当時の面影はなく、虚ろな表情の変わり果てた姿になっていました。三井は千尋を監視する過程で、彼女が夫・浜崎健太郎から激しいドメスティック・ヴァイオレンス(DV)を受ける姿を目撃してしまいます。その純粋さゆえにゆがんだ愛に走る主人公・三井を高良健吾さん、夫からDVを受けるヒロイン・千尋を西川可奈子さんが熱演。難役に挑んでいます。ーー本作の脚本も手掛けている安里麻里監督は、三井は高良さんしかいないと考えて、出演をオファーされたとか。初めて脚本を読んだとき、どう感じましたか?高良さん 痛々しい作品だなと思いました。しかも、30代を迎えた自分が、10代後半~20代前半のときに出演した作品のようなヒリヒリ感のある役を演じる。これが映像化されたらどのようなものになるのかと興味が湧きました。ーー役作りとして意識したところは?高良さん 役作りは、作品によって変えているんです。入念に準備する場合もあれば、あえて準備しないで挑む場合もあります。今回は、撮影に入る前にナレーションを収録したことが、役をつかむきっかけとなりました。撮影中は、三井がどのように日々を過ごしているかということをずっと考えていました。ーー三井をどのような人物だととらえましたか?高良さん 純粋すぎます。彼は純粋すぎるからこうしてしまう。自分の存在を認めてもらえなかったことが、三井の純粋な心をゆがませてしまったんだと思います。ーー三井に共感するところがあったんですね。高良さん 自分を認めてもらうことがどれだけ生きていく助けになることか。三井の人生にはそれがなかったわけですから。ーー千尋を演じた西川可奈子さんとは、撮影現場でどのように接していたのでしょう。高良さん 撮影現場で、一番あっけらかんとして明るかったのが彼女でした。ーー意外です。あれほどまでに凄惨なシーンに挑んでいるのに!高良さん 演じる役の苦労を全く感じさせないんです。役になりきる手前に西川さんの賢さ、冷静さがある。だからこそ、千尋という役にすっと入っていける。そういう印象を受けました。ーー西川可奈子さんの演技のアプローチに刺激を受けた?高良さん ひとことで言えば、「この子、強いな」と。興味深い演技のアプローチの仕方でした。ーーこの作品に関わって、もっとも心を動かされたところは?高良さん 誰かに存在を認められることの大切さを痛感しました。存在を認められることは、人にとってすごく救いになるんだなと。ーー本作には、ユーモアあふれるシーンもあります。個人的には、三井が千尋の家へ通いつめるうちに、彼女の赤ちゃんが三井になついていくところがクスリと笑えました。高良さん 三井は純粋で何の迷いもなく突っ走っていきます。そこに笑いが生まれるんだと思います。ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。高良さん この映画には、過激で痛々しい描写があります。観る前に覚悟を必要としますが、それ以上に得るものが多い作品です。僕がおむつを履くシーンや裸のシーンもあります(笑)。自分の存在を認められなかった三井がどのように成長していくのか、見届けていただきたいです。インタビューのこぼれ話撮影中は映画のロケ地となった福島県いわき市に2週間滞在していた高良さん。撮影がないときは、宿泊先のホテルの部屋にスピーカーを持ち込んで好きな音楽を聴いていたそう。目下のお気に入りは、メロウな曲調が印象的なフランク・オーシャンの「Nikes」。ドライブのときは、好きな音楽を欠かさないそう。ミステリアスなムード漂う高良健吾さんの素顔を少しだけ垣間見た取材でした!Information『アンダー・ユア・ベッド』7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次公開出演:高良健吾、西川可奈子ほか配給:KADOKAWA©2019映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会衣裳協力:シャツ ¥42,000 パンツ ¥38,000 (ETHOSENS / ETHOSENS of whitesauce TEL:03・6809・0470)
2019年07月18日新木優子と高良健吾が主演するドラマ「モトカレマニア」が、秋のフジテレビ系木曜劇場枠にて放送されることが決定。初共演の2人が、恋愛で誰しもが感じる“あるある”をコミカルに演じる。うまく恋愛ができない難波ユリカ。その理由は、初めて付き合った彼氏・マコチこと斉藤真との恋愛にあった。10代、20代の恋は、失敗したり、あがいたり恋愛スキルを磨くはずだった時期。だが、その大切な時期にユリカの最初の恋愛は、あまりにもうまくすんなりと行きすぎた。そして、自分の就職をきっかけに生まれたすれ違いから、ユリカはマコチを振ってしまう。すぐに次の彼氏と素敵な恋愛できるでしょ!と思っていたが、クズ男ばかり引くハメに。そして彼氏も好きな人も作らず、現在に至る。「好きってなんだっけ?」――ユリカが出した答えは、“幸せだった過去の恋の時間に浸っていよう”。こうして、モトカレ・マコチの幸せな思い出を、日々の楽しみとして妄想する日々を送るモトカレマニアが爆誕!だが、ユリカの美しい思い出に浸る時間を破壊する出来事が――。立て続けに話題ドラマのヒロインに抜擢され、今回地上波ドラマ初主演となる新木さんが演じるのは、うまく恋愛ができない“イタカワ女子”難波ユリカ。マコチを好きすぎるあまり、毎朝SNSで名前を検索したり、心の中でマコチと妄想の会話をしたり、初対面の男性に対し、“モトカレスカウター”なるものを起動させ、マコチとのかすかな共通点を見つけると恍惚の表情を浮かべる27歳独身のぶっ飛びOLだ。原作を読み、「過去の彼に抱く印象をユリカは全部さらけ出してしまうとても素直な女の子」と演じるキャラクターの印象を語った新木さんは、「今まで以上にすべてのことに素直に反応してお芝居を楽しみたいです」とコメントしている。また、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」以来のフジテレビドラマ主演となる高良さんは、「自分でも驚くほどスッと受け入れることができました。それはラブコメという、自分が今まで経験したことがないジャンルだったからだと思います。新しいことをする時にプレッシャーは付き物ですが、それよりも新しい何かに出会える気がしてワクワクしています」と心境を明かす。高良さんが演じるユリカのモトカレ・マコチ(斉藤真)は、不動産会社に勤務する30歳独身イケメン。2人が別れることになってから姿を消していたが、ユリカが働くことになった不動産会社で“同僚”として再会することに…。そんなマコチについては「イメージもまだまだなので、これから徐々にマコチのことを身近にしていけたらと思います。ただの天然にはさせないように、マコチを確かに存在させることが自分に与えられた役割だと思います」と語っている。そして今作が初共演となる主演の2人。お互いの印象については「映画“蛇にピアス”(2008年9月公開)を見させて頂いたときにすごく印象的ですてきな方だなと思っていました。今回ご一緒できることがすごく光栄です」(新木さん)、「まなざしがまっすぐで、凛(りん)とされているなというのが印象です。まだお会いしていないですが、これから作品、現場を一緒に支えていけたらと思っています」(高良さん)と話している。原作は、現在「Kiss」(講談社)で連載中の瀧波ユカリの同名コミック。元カレの存在を引きずり、“モトカレマニア(MKM)”になった女の子の混乱と暴走と試行錯誤の物語を描く。現在は3巻まで発売中だ。瀧波氏は「新木優子さんの愛らしさを想像してキュンキュンしています。そして、マコチ役に高良健吾さん…!“忘れられないモトカレ”としての魅力がありすぎます!“高良健吾さんがモトカレだったら”という妄想をしてみましたが、ステキすぎてつらすぎて泣きたくなりました…!」とドラマ化・配役への喜びを語っている。また、主演・新木さんが本作のAmebaブログを開設。ドラマ最終回放送終了までの期間限定ブログとなっており、オフショットやドラマ撮影の裏話などを綴っていくようだ。木曜劇場「モトカレマニア」は10月、毎週木曜日22時~フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年07月18日大石圭の人気ベストセラーの同名小説を映画化した、高良健吾主演『アンダー・ユア・ベッド』から、本編スペシャル映像と阪本順治監督、水川あさみからの絶賛コメントが解禁となった。先日7月4日(木)に行われた完成披露で、原作者の大石圭は「この映画には僕の表現したかったことすべてが、ほんの少しも端折られることもなく、完全に凝縮されていた。高良さん、西川さん、安部さんが実際に演じたことで映画は小説よりさらに凄みのあるものになったと感じる。多くの方にこの作品を見てもらいたい」と大絶賛。一足先に本作を鑑賞した観客の中には上映中、嗚咽する程涙し、口コミでは「余韻がすごい」「引くどころか前のめりで夢中になった」「怖いけど純粋でどこか共感できた」と、上映から1週間経ったいまでも余韻から抜け出せない人が続出し、絶賛と称賛の嵐が吹き荒れている。今回解禁された本編映像には、高良さん演じる主人公・三井が愛する女性の家に侵入するきっかけとなる場面が映し出されている。三井は西川可奈子演じる千尋を探し出し、近所に自ら観賞魚店を開店。彼女を覗き続ける日々が始まった。そんなある日、偶然にも千尋が来店。11年ぶりに彼女と突然の対面を果たし大きく動揺するも、彼女は三井のことを覚えている様子は全くない。千尋は観賞魚たちに興味を示すも、飼育にお金がかかると知り、諦めて店を出ようとする。その時、三井は「待って!…ちょっと傷があって、商品にならない飼育セットがあるんです…」と、うそか本当か分からない言葉を口にする。「いや…それは悪いです!」と拒む千尋にすかさず「その代わり、時々餌を買いに来てくれたら…」と三井は率直な申し出をし、ずっと覗き続けていた家に玄関から堂々と足を踏み入れるチャンスを自ら作り出した。部屋の中でグッピーが泳ぐ水槽をセットする三井。その隣で「はぁ~綺麗!」と微笑む千尋。外見が変わり果てていても、千尋は唯一人生の幸せを感じさせてくれた唯一無二の存在だと三井は再確認する。そして千尋がその場を一瞬離れたその時、三井は彼女の自宅の鍵を見つけ、何の迷いもなくポケットに押し込む。いよいよここから三井の盲目的な行動は歯止めが利かなくなり、どんどん危ない方向へエスカレートしていく…。そして今回、本編映像とともに本作を鑑賞した阪本順治監督と、女優の水川あさみからのコメントが到着。阪本監督は、「度肝を抜かれるというのはこういうことを言うのか。ものがたりを語る力、ひとを語る力、そのどちらにも感銘を受けた。高良健吾と西川可奈子は、こころとからだ、そのすべてを作品に託し、あらためて、映画のあるべきすがたを考えさせられた。ぼくたちの知らない何処かへといざなわれ、どれだけ気持ちがよかったことか。そんなカタルシスに満ちた傑作だ」と本作を絶賛。一方の水川さんも、「歪んだ愛情も暴力も剥き出しの映画。ベッドの下でしか見えない景色と感情があった。人間が起こす行動の異常さの根源に愛情があり、それがとてつもない恐怖となって押し寄せてくる。たった一つの家の中で蠢く愛情が、滑稽であり美しい」と本作を褒め称える声をあげている。『アンダー・ユア・ベッド』は7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年7月19日より、テアトル新宿ほか全国にて公開予定Ⓒ2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
2019年07月11日高良健吾主演の問題作『アンダー・ユア・ベッド』から、スペシャルメイキング映像と場面写真が解禁。さらに、ひと足早く本作を鑑賞した、高良さんや安里麻里監督とゆかりの深い廣木隆一監督、黒沢清監督から応援コメントも到着した。黒沢監督、塩田明彦監督の助監督を経て、『バイロケーション』『劇場版零~ゼロ~』 『氷菓』 などを手がけてきた期待の安里監督が放つ本作。今回解禁となったメイキング映像は、高良さんがどのようにして三井直人という孤独な男と向き合いながら演じたか、現場での徹底した役作りと集中力が明かされる。メイキングのカメラが、それ以上は近寄れなかったことが読み取れる、本作の独特な空気感と距離感に注目だ。マネキンに向かって香水…執着が垣間見られるシーンも「よーい!」とカメラが回り始めた瞬間、無表情だった高良さんの顔は一変。満足感と幸福感に溢れた表情で、坂道をスイスイと登る笑顔が印象的なこちらのシーンは、大学生時代、三井が人生で初めて名前を呼 んでくれた千尋(西川可奈子)とのある約束を果たすため、グッピーと水槽を持って彼女の自宅に向かうワンシーン。本作に度々登場するグッピーは11年前に2人を結び付けたきっかけであり、再び2人を再会させ、物語を展開させる重要な役割を担っている。三井が小学2年生のとき、初めて母親に買ってもらい繁殖を繰り返したグッピーは、いまでは34 代目。ひとり物静かにグッピーを見つめる飼育シーンは、ここまでに至る孤独な年月の長さと重さと深みを幾重にも感じさせるものだ。続いて自室にて、11年前に千尋をコーヒーに誘ったときと同じ柄の可憐なワンピースを着せ、サラサラな長い髪のウィッグを被せた無機質なマネキンに向かう三井。当時の千尋と同じ香水を“シュッ!シュッ!”と吹きかける音だけが響く。その背中は人生でたった一度だけ味わった幸せな瞬間にすがり、いまでも鮮明に脳裏に焼き付いている千尋の姿を具現化し、近くで感じていたいという異常行動に図り知れない執着が垣間見られるシーン。そして、メイキング映像の最後には、孤独と絶望をいっぱいにため込んだ三井が、一筋の光にすがろうとするも、理想と現実の間に生まれた“大きなズレ” を受け入れられず、自分自身との葛藤に押しつぶされそうな心情に、高良さんが眉をひそめ、唾を飲む一幕が…。生まれてからずっと家族や学校 、誰からも存在を忘れ去られ孤独に生きてきた男の行末の姿を象徴する、辛く重たいシーンとなっている。本作は、三井を演じる高良さんのナレーションと共に進んでいくモノローグ映画。高良さんは撮影前にナレーションを撮った段階から、すでに「三井だ!」と思わせる声の雰囲気があり、周囲を圧倒させたという。さらに、撮影日でない日も撮影現場に現れた。三井が自分の部屋から千尋の部屋を覗いているシーンで、三井の撮った写真や三井の視線の撮影のため、本人の出番はなかったが、自らの意思で現場に参加するという作品作りへのこだわりを見せた。撮影全体が終了した後の、アフレコの際に高良さんは「三井をあの後もひきずっていて、友達から声小さっ!って言われました」と笑顔で明かしている。心身共に辛く、負担が重くのしかかる題材なだけに、緊迫した撮影現場で役者たちがいかに集中し、撮影に没頭していたかが随所に伝わるメイキングとなっている。高良健吾&安里麻里監督の“師”がコメント!廣木隆一監督他人の人生を覗く時、それは相手の人生に深く関わること。ベッドの下の健吾の眼差しは一つの答えを見つけ出す。時には戸惑い、悲しさに満ちている。黒沢清監督とにかく、高良健吾の変質者ぶりと西川可奈子の薄幸ぶりが凄まじい。こんな二人が出会って、いいことなどあるはずがないと暗澹たる思いでいたら、いつの間にか何としても幸せになってくれと祈っていた。実に巧妙にできた極限のラブストーリーであった。『アンダー・ユア・ベッド』は7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年7月19日より、テアトル新宿ほか全国にて公開予定Ⓒ2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
2019年06月18日映画『葬式の名人』が、2019年9月20日(金)より全国ロードショー。前田敦子×高良健吾で、文豪・川端康成の世界を描き出す。文豪・川端康成作品が原案映画『葬式の名人』は、『雪国』『舞姫』『伊豆の踊子』など数々の名作を世に送り出した、ノーベル文学賞受賞作家・川端康成の作品が原案。本作では『葬式の名人』『師の棺を肩に』『片腕』『バッタと鈴虫』『十六歳の日記』『古都』『少年』『化粧の天使達』からモチーフを得て、“葬式”をテーマにしたこれまで“見たことも聞いたこともない”奇想天外なお通夜の物語を描き出す。奇想天外なお通夜の物語主人公はシングルマザーの雪子。簡素な木造アパートで息子と二人で暮らしている、28歳の女性だ。ある日雪子のもとに届く一通の手紙、それは高校時代の同級生の訃報だった…。卒業から10年。時を経て通夜に集まった同級生たちを待っていたのは、これまで“見たことも聞いたこともない”奇想天外なお通夜。主人公の雪子と、彼女の同級生たち、そして不思議な一夜に巻き込む豊川を中心に物語は進んでいく。出演・前田敦子×高良健吾主人公・雪子を演じるのは『旅のおわり世界のはじまり』の前田敦子。実生活でもママとなった前田が、子育てに奮闘するシングルマザー役を演じる。雪子たちを奇想天外なお通夜に導く豊川役は、『多十郎殉愛記』『アンダー・ユア・ベッド』等主演作が相次ぐ高良健吾だ。雪子の同級生・吉田役に、映画・ドラマ『BACK STREET GIRLS –ゴクドルズ-』で主演を演じた俳優・白洲迅。そのほか、尾上寛之、中西美帆、岡野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香など若手俳優が同級生役を演じ、笑いあり涙ありの同葬会を繰り広げる。また、川端康成原案となる映画『葬式の名人』では、川端の世界を象徴する謎の女役として、有馬稲子を起用。撮影も川端康成が18歳まで過ごした大阪府茨木市で行われている。メガホンをとるのは樋口尚文。映画評論家として知られる樋口の劇場用映画2作目となる。ストーリー大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と二人で暮らしている 28 歳・雪子。ある日、彼女のもとに高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から 10 年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった――。【作品情報】映画『葬式の名人』公開日:2019年9月20日(金)全国ロードショー※8月16日(金)大阪・茨木市先行ロードショー出演:前田敦子、高良健吾、白洲迅、尾上寛之、中西美帆、奥野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香、中江有里、大島葉子、佐伯日菜子、阿比留照太、桂雀々、堀内正美、和泉ちぬ、福本清三、中島貞夫、栗塚旭、有馬稲子監督:樋口尚文
2019年04月30日前田敦子×高良健吾の共演で、川端康成・原案の物語を映画化する『葬式の名人』。この度、ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。シングルマザーの主人公・雪子を演じるのは、実生活でもママとなり、黒沢清監督『旅のおわり世界のはじまり』の公開も控えている前田敦子。女手一つで息子を育てる母親・渡辺雪子を逞しく演じた。また、雪子たち同級生を不思議な一夜に巻き込む豊川役は、『多十郎殉愛記』『アンダー・ユア・ベッド』など主演作が続く高良健吾が務めている。そして、主人公たちの同級生で中心的人物である吉田役には、映画・ドラマ「BACK STREET GIRLS ーゴクドルズー」で主演を務めるほか、連続ドラマなどにも引っ張りだこの白洲迅。本作脚本のモチーフである川端康成の世界を象徴する謎の女役に、日本映画界の至宝・有馬稲子。そのほか、尾上寛之、中西美帆、岡野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香など、実力派の若手俳優たちが同級生を演じ、笑いあり、涙あり、お祭りのみこしさながらに棺桶を担いで練り歩く“同葬会”が盛り上げる。映画評論家として知られる樋口尚文監督の劇場用映画第2作目となる本作は、川端康成が18歳まで過ごした大阪府茨木市で撮影。川端の学び舎である茨木高校の後輩で、『太秦ライムライト』脚本・プロデューサーを務めた大野裕之が脚本を執筆した。日本を代表する実力派の俳優とスタッフが結集し、川端文学の豊潤な世界を笑いと涙を織り交ぜた人間ドラマに仕上がっている。『葬式の名人』は9月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:葬式の名人 2019年全国にて公開予定
2019年04月27日お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が、20日深夜に放送されたニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 25:00~)で、相方・春日俊彰のプロポーズ企画における、号泣の裏側を明かした。春日は18日放送のTBS系バラエティ番組『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』で、長年交際していたクミさんにプロポーズし、見事に成功。一部始終を隠れて見ていた神父姿の若林は、登場の際に、鼻水を垂らして大号泣していた。若林は「俺も結構、内緒で打ち合わせしてたんだよ」とのことで、「俺が神父だから、聖書持ってたでしょ。『キャバクラにはもう行かないことを誓いますか』みたいなのを、4パターンくらい言う感じだったの。その後、ゆずさんを呼んでピアノの感想を聞いて、写真を撮って終わり、っていう台本だったの」と本来予定していた流れを説明した。「まさか泣くとは思っていなかった」という若林は、所定の場所でスタンバイ。しかし「(『栄光の架橋』の)前奏でもう号泣」と明かし、「めちゃくちゃ良かったよ。ゆずさんがそれに合わせてくれる優しさと愛と。春日のたどたどしさと不器用さも良い方に出ていた」と絶賛した。必死に声を押し殺して泣いていた若林は「ヤバいと思って。でも手紙読むらしいから、それまでに涙が引っ込めばいいのかって思って、泣きやもう、泣きやもうとしてたわけよ」というが、春日の手紙での涙は止まらず。若林が「もう嗚咽が出ちゃうっていうくらい。鼻水と床がずっとつながっていたんだから。俺、納豆の糸をとるみたいに、ずっと指でまわしていたの。すすると音がするから」と振り返ると、春日は「そっちはそっちで戦いがあったわけですな」と漏らしていた。その後、春日のプロポーズは見事に成功。若林は「どうなるか分からないけど、出るしかないと思って、意を決して立ったら、鼻水が出たんだろうね。それで段取りが全部吹っ飛んで」と振り返った。そして、若林が「ゆずさんが入ってきて、ゆずさんに回してもらっちゃって」と苦笑いをすると、春日も「申し訳ないことしちゃったよ。歌も歌ってもらって、回しというか、締めまでやってもらっちゃって」と話していた。
2019年04月21日映画『アンダー・ユア・ベッド』が、2019年7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー。主演は高良健吾。高良健吾、愛する女性の“監視に憑りつかれた”孤独な男に映画『アンダー・ユア・ベッド』は“タブー”とされる題材にフォーカスを当て、クリエイターたちが思うがままに感性と才能を爆発させて作品を作るプロジェクト『ハイテンション・ムービー・プロジェクト』の一環として生まれた作品。『蛇にピアス』で脚光を浴び、『万引き家族』『止められるか、俺たちを』とヒット作の出演が続き、『多十郎殉愛記』『葬式の名人』『カツベン!』など話題作の公開を控える俳優・高良健吾が新たな境地に挑む、衝撃作だ。高良健吾演じる、主人公・三井直人は、学生時代から誰の記憶にも残らず存在を無視されてきた孤独な男。そんな三井が唯一特別な感情を抱いていたのが、学生時代“三井くん”と初めて「名前を呼んでくれた」女性・佐々木千尋だった。「もう一度名前を呼ばれたい。」物語は、三井が佐々木千尋と11年ぶりの再会を夢見て、追い始める処から始まる。11年前に一度だけコーヒーを飲んだ遠い記憶を胸に、最愛の女性を思い浮かべる三井。しかし、目の前に現れた彼女は、輝きを失い、学生時代の頃とは別人にように変わっていた。何故?彼女に一体何が起こっているのか…。主演・高良健吾にインタビュー公開に先駆け、主人公・三井を演じる高良健吾にインタビュー。作品や三井という人物に対して抱いた思いを聞いた。『アンダー・ユア・ベッド』王道のサスペンスとは一線を画す独特な雰囲気の作品でした。最初この物語自体にどのような印象を抱きましたか。上手く伝えるのが難しいのですが、一言でいうと“痛いな”っていう感じでしょうか。作品に対してよりも、自分が演じた役に対しての印象が強く、(主人公の)三井という孤独で周りから存在を忘れられてきた人間をどういう風に演じようか考えていました。三井は狂気的な一方で、1人の人を想い続けるという純粋さも感じられました。三井を演じるにあたり向き合ったポイントを教えてください。純粋と狂気は結構似ているというか、すごく近いものだと僕は思います。その2つを分けるということは自分の中では無かった。三井は、世の中から存在を忘れ去られてきた人間なのですが、その立ち位置として、誰かに知って欲しいという訳でもなく、狭い範囲で、行動が全部自己完結するようなイメージはしていました。何もかも自分だけ納得させていくような…。取った行動を自分自身で消化して納得させていくようなイメージですか?はい。それもあんまり周りに漏れないように…。そして、“三井に成り切る”ということに距離をあけることをイメージしました。僕は役に“成り切る”のと、役としてその場に“居る”というのは別だと思っていて、その“居る”という方を徹底的にやりたいなと考えました。三井の行動に共感や理解できる部分はありましたか?僕は“共感”と“理解”は別のことだと思っています。で、役に対して共感が出来る、出来ないっていうのは役を演じるにあたって大きな問題ではないと思うんですよね。ただ、理解出来るか出来ないかっていうのは結構大事なのかなと思います。理解はできます。色んな人が理解できると思う。一歩間違えれば三井と同じような行動をしてしまうかも知れないことって沢山あると思います。三井を演じていく中で印象は変わっていきましたか?ありましたね。演じているうちにそういう役に対する心境の変化が出てくるから“演技”は面白いなとも思いました。僕自身も演じるごとに、三井が報われたらいいなと思うようになったり。どんな悪い奴であれ、自分は理解したいという気持ちはいつもあります。三井に対してはその気持ちがより強かったですね。ヒーローっぽさが見えたり。ものすごくいびつで、めちゃくちゃですけどね。(笑)『アンダー・ユア・ベッド』にはバイオレンスシーンがありますが、見て驚いてしまう人がいるかもしれません。そのようなバイオレンスシーンをどのように捉えたらいいかアドバイスをお願いします。楽しめる映画や感動的な映画って必要だと思っていて、だけども、自分が本当に知識なく芝居の世界に入った若い頃は過激な役が多くて。人が傷つく映画もあるんだな…ということをすごく考えました。人を傷つける題材の映画は、普通だったら見たくないし、感じたくもない。もしかしたら映画を見てトラウマになってしまうかもしれません。ただ、これはあくまで映画。作り物なんです。それを前提にして、三井君の行動を真剣に見てたらちょっと笑える部分もある。真っすぐすぎると、ちょっと笑えちゃうところもあって。とは言え、無責任なことは言えませんね。”傷つくかもしれない”という覚悟はいります。だからR18になったのですが、描写はきついと思う。それは覚悟してください。ただ、僕は、少しトラウマになるような映画があっても良いと思う。そこから伝わる何かもきっとある。『アンダー・ユア・ベッド』は、そういうタイプの映画だと思っています。ベッドの下で監視する“異常な生活”そこから三井の“異常な生活”がはじまる。憑りつかれたかのように、佐々木千尋を監視するようになり、ついには自宅に潜入してベッドの下に潜り込み、ベッドの上の彼女を想い過ごし始めるほどに。「もう一度名前を呼ばれたい。」その一心で、歯止めが利かなくなる三井。加速度的に暴走していく彼の先に待っているものとは。一途で純粋な思いから生まれた愛ゆえの盲目なのか、それとも狂気なのか…。異常で孤独な男の切なさ、繊細な部分を高良健吾がどのように演じるのか注目が集まる。佐々木千尋役 - 西川可奈子主人公・三井の意中の相手で、学生時代“三井くん”と初めて「名前を呼んでくれた」女性。執拗に覗かれ、夫からは激しいドメスティック・ヴァイオレンスを受ける。佐々木千尋役は、西川可奈子が担当。NHK 大河ドラマ「西郷どん」など、映画、舞台、ドラマと体当たりの演技で頭角を現す実力派女優だ。浜崎健太郎役 - 安部賢一ごく普通のサラリーマン。妻にはドメスティックバイオレンス。妻に対して、ベッドから高圧的な視線を送る。狂気的だが孤独に蝕まれた男の切なく繊細な表情を併せ持つ。演じるのは安部賢一。『ガチ★星』にて初主演を務めた。監督は安里麻里メガホンをとるのは安里麻里監督。黒沢清監督、塩田明彦監督の助監督として経験を積み、『バイロケーション』『氷菓』などで着実にファンを獲得してきた、女流監督だ。あらすじ雨の日の無人のエレベーター。誰かの香水の香りが残っている。俺は思い出す。この香り…11 年前、たった一度、名前を呼んでくれた佐々木千尋のことを。誰からも名前すら憶えられたことのないこの俺を「三井くん」と呼んでくれた時のこと。俺は人生で唯一幸せだったあの感覚にもう一度触れたいと思い、彼女を探し出すことにした。家庭を持った彼女の家の近所に引っ越し鑑賞魚店を開店し、自宅に侵入、監視、盗撮、盗聴、彼女の近くで全てを覗き見ていたいと思った。だが、俺の目に映ったのは、全くの別人に変わり果てた姿だったのだが・・・。【作品情報】映画『アンダー・ユア・ベッド』公開日:2019年7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー出演:高良健吾、西川可奈子、安部賢一、三河悠冴、三宅亮輔原作:大石 圭「アンダー・ユア・ベッド」(角川ホラー文庫刊)監督:安里麻里脚本:安里麻里製作:ハピネット KADOKAWA制作プロダクション:ザフール配給:KADOKAWA R18+
2019年04月12日30代に入り、男としての色気に磨きがかかる高良健吾さん。最新主演作『多十郎殉愛記』は、高良さんが初の本格的な“ちゃんばら”に挑んだ娯楽時代劇です。「もっとも苦労したのは、殺陣(たて)です。長い稽古を経て、体に染み込ませることができるのは、殺陣のいくつかの基本的な型のみ。本番でどのような殺陣をやるのかは、撮影前の20~30分間で覚えなければなりません。しかも殺陣を完璧に覚えることよりも、真剣勝負の、命のやり取りに見えることのほうが重要。殺陣は、練習を重ねるだけでは対応できないところに難しさを感じました」本作のメガホンをとったのは、映画『木枯し紋次郎』『新・極道の妻たち』などで知られる、映画界のレジェンド・中島貞夫監督。「僕は以前から中島監督の作品と時代劇が好きで。本作は監督が20年ぶりに撮る最後の長編映画と聞き、ぜひ出演したいと思いました。作品に対する想いは人それぞれだと思いますが、演じるなら想いが強い人がやったほうがいいだろうと。僕はこの役に必要な勉強をして演じられる、だから僕に(オファーが)来てほしい、と願いました。撮影に入ると、監督は役者たちに厳しい言葉をぶつけることはなくて。言葉も多くありませんでしたが、監督が現場へ入ってきた瞬間に身が引き締まりました。監督に『いいね』と褒められると、僕たちは“よし、またやるぞ!”という気持ちになります。監督の立ち居振る舞いには、映画作りに何十年もの月日を費やしてきたすごみやかっこよさが表れていました。監督がもっとも輝く瞬間に立ち会えたことを光栄に思っています」剣豪・多十郎が、愛する者たちを守るため、大人数の役人たちに立ち向かっていく姿は圧巻です。特に、クライマックスの大立ち回りの中、寺島進さん演じる最強の敵・抜刀隊隊長の溝口と対峙するシーンは、手に汗握るほどスリリング。「寺島さんと殺陣に関する打ち合わせは行いませんでした。その緊張感が、本当の命のやり取りに見える秘訣かもしれません。本作で展開されるのは、体勢が崩れた泥くさい殺陣。いうなれば溝口はラスボスですから、もっと長くて派手な殺陣をやってもおかしくはない。しかし、監督から『剣の達人は数手で終わる』と言われて納得しました。監督が思い描く時代劇は、シンプルでいさぎよくてかっこいいなと思います。僕が溝口との一騎打ちで心掛けたのは、楽しそうに演じること。多十郎が生き生きと戦う姿に、命の輝きを感じていただけたら嬉しいです」愛する者たちのために命懸けの戦いに挑む、多十郎。高良さんもその生きざまに魅了されたひとり。「多十郎が刀を抜いた理由は、愛する人たちを安全な場所へ逃がすため。大人数を斬ることが目的ではありません。自分の命を捧げる、究極の愛。それを実行できるところが多十郎の強さだと思いました」高良さんの色気溢れる演技も本作の魅力。アンアン読者に注目してほしい見どころを聞くと、こんなお茶目な答えが返ってきました。「アンアン読者の方は、セクシーなものに惹かれると聞きました。僕が演じる多十郎がセクシーに見えるとしたら、それはふんどしのおかげです。監督は、ふんどしの長さ、見え方、色に対し、こだわりを持っていました。多十郎のふんどしにも注目して観ていただきたいですね(笑)」『多十郎殉愛記』舞台は幕末の京都。剣の強さを持て余す脱藩浪人・清川多十郎が、愛する者たちを守るため、命を懸けて戦う姿を描く。監督/中島貞夫出演/高良健吾、多部未華子、木村了ほか4月12日(金)より全国公開。©「多十郎殉愛記」製作委員会こうら・けんご1987年11月12日生まれ、熊本県出身。日本アカデミー賞、ブルーリボン賞を受賞した演技派。今夏には主演作『アンダー・ユア・ベッド』も公開。ストライプシャツ¥30,000プルオーバーシャツ¥18,000パンツ¥32,000(以上KAZUYUKI KUMAGAI/アタッチメント 代官山本店 TEL:03・3770・5090)※『anan』2019年4月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・渡辺慎也(Koa Hole inc)ヘア&メイク・森田康平インタビュー、文・田嶋真理(by anan編集部)
2019年04月10日高良健吾が愛する女性を覗き続ける異常で孤独な男を演じる『アンダー・ユア・ベッド』の予告映像とヒロインの写真が初解禁となった。ヒロイン・佐々木千尋を演じる西川可奈子からのコメントも到着した。高良さん演じる三井が狂気の愛を向けるヒロイン・佐々木千尋を演じたのは、『私は絶対許さない』でマドリード国際映画祭主演女優賞ノミネート、NHK大河ドラマ『西郷どん』に出演するなど、映画、舞台、ドラマと体当たりの演技で頭角を現し、いま注目を集める実力派女優・西川可奈子。本作では、三井から執拗に覗かれ、夫からは激しいドメスティック・バイオレンスを受ける難役を見事に演じている。今回解禁された予告は、きしむベッドの下でひっそりと息を潜め、ベッドの上の千尋を感じるだけの三井の衝撃的な映像から始まる。11年前大学の講義中、「三井くん」と同級生で初めて名前を呼んでくれた千尋に一瞬にして心を奪われた三井。サラサラな髪、白地に黄色い花柄のワンピースに甘い香水の香り、はつらつとした彼女に恋をした…。しかし、11年後に盗撮し覗き見た彼女は夫に支配され変わり果てた姿に。「もう一度名前を呼ばれたい」ただそれだけの願いのための異常な執着は歯止めが利かず、彼女の自宅に潜入、ベッドの下に忍び込みながら、三井の自宅には11年前の彼女を忠実に再現したマネキンを置き、当時彼女が使っていた香水をふりかけ、その体にそっと触れる異様な姿が映し出されている。スタンガンの響く音や千尋の叫び声、警察に取り押さえられる三井の姿など、事件への発展を思わせる要素も混ざり、どんな結末を迎えるのか、続きが気になる映像となっている。撮影を終え、西川さんは「千尋でいた期間は本当に苦しかったですね…。現状から抜け出す為の選択がどれ程大変で勇気のいる事か…。迫る恐怖や不安な日々を一緒に戦って過ごしている内に気づけば自然と体重も落ちていました。高良さんはその場で生まれる感情を繊細に受けて下さるので、三井くんの前では自然体の優しい千尋でいれた気がします。苦しいはずの現場の空気感が程よく心地良いと思えたのは、きっとその場にいる全員が、俳優高良健吾さん、そしてこの作品に惚れ込んでいたからだろうと感じました」とコメント。また、「仕上がりを観た時、初めて抱いた感情がこの映画にはあって…。改めてこの作品をこの組でやれた事、そして安里監督との出会いに心から感謝します!安里組全員の覚悟が乗っかったこの作品の熱量が画面を通して1人でも多くの方に響くと嬉しいです」と思いを語った。あえてタブーとされるテーマを描いた本作。予告映像から漂ってくる不気味さは、かえって好奇心を駆られる人も多いのではないだろうか。先の読めないストーリー展開はもちろん、変質的な役柄を高良さんがどのように演じているのかも見どころだ。『アンダー・ユア・ベッド』は7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年7月19日より、テアトル新宿ほか全国にて公開予定Ⓒ2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
2019年04月09日高良健吾が愛する女性のベッドの下に潜り込み、彼女を想いながら過ごす男を演じる『アンダー・ユア・ベッド』。この度、高良さんの“覗き続ける”姿をとらえた場面写真とキービジュアルが解禁となった。それは愛ゆえの盲目さか、それとも狂気か――。愛する彼女への一途で純粋な思いと、異常で孤独な男の切なさ、繊細な役柄を高良さんが演じる問題作。ドラマ「ごくせん」でデビュー後、『蛇にピアス』で脚光を浴び、近年『シン・ゴジラ』『万引き家族』『止められるか、俺たちを』ほか、今年は『多十郎殉愛記』『葬式の名人』『カツベン!(仮)』など話題作への出演が続々控える“日本映画界に必要不可欠な俳優”の新たな境地は早くも話題となっている。「覗いていたい。このままずっと――」今回解禁したビジュアルでは、高良さん演じる主人公・三井直人が、11年前に一度だけコーヒーを飲んだ最愛の女性をベッドの下から覗く様子が具体的に明らかになってきた。そこには、眼前を青白く細い足が横切り、その様子を至近距離から虚ろな目でじっと見つめる三井(高良さん)の姿が…。とても異常な状態に身を置く男の様子を描き出す、大胆で不気味なビジュアル。彼はどのようにしてベッドの下に潜り込んだのか?「ずっと覗いていたい」男の異常執着体質はどこから生まれたのか?男がベッドの下から覗き見たものは一体何なのか?変質的ではあるが、どこか繊細で孤独な雰囲気を漂わせる三井の姿に妄想がかき立てられる。さらに、今回初解禁となった場面写真は、木陰から女性を監視する高良さん、望遠レンズ越しに女性を盗撮する高良さん、観賞用のグッピーを食い入るように見つめる高良さん、とリミッターの外れた覗きの様子が垣間見られる3点となっている。『アンダー・ユア・ベッド』は今夏、テアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年夏、テアトル新宿ほか全国にて公開予定Ⓒ2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
2019年04月02日高良健吾が『リアル鬼ごっこ』シリーズや『劇場版 零~ゼロ~』の安里麻里監督のもと、最愛の女性をベッドの下から見つめ続ける“異常者”を熱演した『アンダー・ユア・ベッド』が、今夏、公開されることが決定した。■新たなジャンル映画を目指す「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」第2弾本作は、「リミッターを外せ!」を合言葉に、あえてタブーとされる題材をテーマに、クリエイターたちの感性と才能を思うままに表現する“ジャンル映画”の中でも特にエッジの立った作品を共同で開発、発信していくKADOKAWAとハピネットの共同製作プロジェクト「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第2弾。第1弾は『スマホを落としただけなのに』が記憶に新しい中田秀夫監督による4月12日公開『殺人鬼を飼う女』で、先日、戦慄の予告映像が解禁され、注目を集めている。今回はプロジェクト第2弾『アンダー・ユア・ベッド』の主演を高良健吾が演じることが明らかに。メガホンを取ったのは、安里麻里監督。黒沢清、塩田明彦といった鬼才の助監督を経て、2004年『独立少女紅蓮隊』で劇場長編映画デビュー。2014年『バイロケーション』ではホラー要素と謎解きミステリー、人間ドラマを融合させ、各方面で絶賛を浴びた。そのほかの作品に大ヒットシリーズの三連作『リアル鬼ごっこ3・4・5』『劇場版 零~ゼロ~』『氷菓』など確かなファンを獲得している。原作は『殺人鬼を飼う女』と同じく大石圭。■11年前に恋した女性を監視、潜入、盗撮…の異常愛を体現本作は、家でも学校でも誰からも必要とされず存在を無視され忘れられてきた男が、学生時代に初めて「名前を呼んでくれた」女性との11年ぶりの再会を夢見て、追い始めるところから始まる。しかし、目の前に現れた彼女は別人のように変わっていた。彼女に何が起こっているのか。男は、彼女を監視するようになり、自宅に潜入し、ベッドの下で真上の彼女を想い過ごし始める。加速度的に暴走していく男。これは愛ゆえの盲目なのか、それとも狂気なのか――。この愛する彼女への一途な思いと、異常で孤独な男の切なさ、繊細な役柄を高良さんが演じる。ドラマ「ごくせん」でデビュー後、『蛇にピアス』(08)で脚光を浴び、近年も『シン・ゴジラ』から『万引き家族』『止められるか、俺たちを』『多十郎 殉愛記』『葬式の名人』など話題作への出演が続く“日本映画界に必要不可欠な俳優”でありながら、また新たな境地へと挑む。■高良健吾「不気味な愛と緊張がある」高良さんはこの壮絶な内容に反して、「若い現場だったのでエネルギーもあって気持ちがいい組でした。この作品は心から痛々しくて不気味ですから、ご褒美、気持ちがいいという想いは現場中にはゼロ、むしろマイナスになるのですが、それでも、確かにあったと今でも思える日々、現場でした」と充実した現場をふり返って語る。そして「観る人をなんともいえない気持ちにさせる作品なのかもしれませんし、R指定がついているので観る人を選んでいますが、笑えるか笑えないかは気分次第の不気味な愛と緊張がある作品だと思います」と作品を紹介した。また、安里監督は「ただ『名前を呼んでくれた』という些細な事が、主人公・三井にとっては、かけがえのない幸せの記憶。その女を妄想的に想う。変質的であり、純粋でもある。この危ういキャラクターを描いてみたかった。狂気か愛か分からない瞬間をいくつも。緊張感と過敏すぎる空気感。そんなヒリヒリする映画を作ろうと思った」と明かす。高良さんについては「こちらが一言投げかけるだけで、まるで別人のような顔つきに変わっていて、よく驚かされた。『目を離してる間に何か塗りました?』とメイク部に聞いたほど。とんでもない役者と出会ってしまったと思う」と大絶賛。さらに「暴力描写はかなり激し目だ。でも、だからこそ裏腹に、大きな癒しがこの映画にはある。このカタルシスを、多くの人に味わって欲しい」と期待を込めて語っている。『アンダー・ユア・ベッド』は今夏、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年夏、テアトル新宿ほか全国にて公開予定
2019年03月08日テレビ東京開局55周年特別企画として2夜連続で放送される小栗旬主演の「二つの祖国」。この度、松重豊、高良健吾、新田真剣佑ら新たなキャストが発表された。本作は、発行部数250万部突破の大ベストセラー、山崎豊子の同名著書を、民放で初めて映像化。1900年代、第二次世界大戦前・中・後のアメリカと日本を舞台に、歴史に翻弄されながらも、激動の時代を生き抜いた日系アメリカ人二世たちの、愛と奇跡の青春群像劇を壮大なスケールで描く。すでにキャストには、主演の小栗さんが日系二世で、ロサンゼルス・リトルトーキョーの日本語新聞社「加州新報」の記者・天羽賢治役を、アメリカで成功するため日本人であることを捨て去ろうとするチャーリー田宮をムロツヨシが演じることが決定しているが、このほど新たに、日系一世・二世として生きる天羽家の人々を演じるキャストが決定。まず、小栗さん演じる天羽家長男・賢治の父親、乙七役には、『探偵はBARにいる』『アウトレイジ』「孤独のグルメ」シリーズの松重豊。19歳のときに一念発起し、郷里の鹿児島から移民として渡米。日系人に対する過酷な境遇に耐え、ロサンゼルス・リトルトーキョーでアモウランドリーを経営するも、開戦によって全てを没収され、収容所に送られることになる…。今回の役作りに関して「当時の日本人の置かれた状況、日系1世としての苦悩を、追体験しながら、取り組んでおります」と明かした松重さん。これまで何度か共演経験のある小栗さんについては「親子役は初めてですが、こんな息子がいると老後は楽でしょうね」とコメントした。また天羽家3兄弟として、賢治の弟で日本の大学に在籍中に日本軍に徴兵されることになる次男・忠役を、春に主演映画『多十郎殉愛記』が公開を控える高良健吾。日系人が収容されたマンザナール強制収容所でアメリカ軍への志願を決意し、戦地に赴く三男・勇役は、『ちはやふる』シリーズや『パシフィック・リム:アップライジング』、「トドメの接吻」など、話題作に続々出演する新田真剣佑と、豪華イケメン俳優が決定した。「先人の方々に失礼のないように、分かった気にならないように与えられた役を、想いを丁寧に演じたい」と意気込んだ高良さんは、「二度と繰り返してはならない人間の行いを、戦争によって人生を翻弄されながらも必死に生きた人々を、視聴者の方々ともう一度考える事ができたらと思います」と視聴者へ呼びかける。また「3兄弟で一番アメリカ人らしいというところでは、僕自身と似ている部分がある役」と演じる役柄について印象を明かした新田さん。「僕自身の生まれ育った環境と近い事もあり、余計な事を考えずにホームにいる感覚で演じることができました。役にもとても入り込みやすかったです」とふり返る。さらに、今回初共演となる小栗さんについては「小栗さんとは以前から仲良くさせて頂いていて、いつかご一緒できたらと思っていたので、今回共演できて光栄に思います」と共演を喜んだ。ほかにも、賢治の母親であり、日系一世独特のアメリカ社会への寄与と日本人としての想いという葛藤を抱えながらも、様々な困難に際して影日向となって夫を支えるテル役を麻生祐未。賢治の妹で天羽家の長女・春子役を、「朝が来る」に出演した原菜乃華が演じる。<あらすじ>アメリカで生まれた日系二世の天羽賢治(小栗旬)は、日本で教育を受けた後、UCLAで学び、卒業後はロサンゼルスの邦字新聞「加州新報」の記者として働いていた。職場の同僚・梛子は、賢治のUCLA時代の同級生・チャーリー田宮(ムロツヨシ)と交際しており、賢治は2人の交際に複雑な思いを抱きながらも、梛子の友人で二世のエミーと結婚した。だが、太平洋戦争が始まり、賢治を取り巻く状況は一変。賢治や父・乙七(松重豊)、母・テル(麻生祐未)ら日系人たちはマンザナールの強制収容所に送られ、不自由な生活を強いられる。やがて、日系人の中からアメリカ陸軍への徴兵を募ることになり、日系二世はアメリカか日本か、どちらの国に忠誠を誓うか、選択を迫られる――。テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル「二つの祖国」は3月30日(土)、31日(日)テレビ東京系にて2夜連続放送予定。(cinemacafe.net)
2019年02月01日11月19日、「FRIDAY」で南沢奈央(28)との破局が報じられたオードリー・若林正恭(40)が「激レアさんを連れてきた。」(テレビ朝日系)に出演。弘中綾香アナウンサー(27)から“破局報道イジり”があったものの、ネットでは思わぬ反応が上がっている。弘中アナが「最近、私の友だちで若林さんが『かわいい』という子が結構いるんです」と切り出すと、「マジで!?何とかしてもらえる?」と若林が反応。「ちょうどなんとかしてもらいたくなったのよ……」と“破局報道”をほのめかすコメントをした。さらに「そうですよね。だから元気出してもらいたいなと思って」と弘中アナが返答すると、若林は「なんとかしてよ、それ。弘中ちゃんしかお願いできないからさ。困ってるのよ……」と笑いながら“お願い”していた。同番組の放送開始当初から「息がピッタリ!」と好評の若林・弘中コンビ。今回もナイーブな話題を阿吽の呼吸で笑いに変えていたが、Twitterではこんな声が上がっている。《オードリー若林と弘中アナのやり取り(ボケとツッコミ)を見てると、この二人相性ピッタシなんじゃないかと思えるので、早いとこ付き合っちゃえよと思うのは私だけじゃないはず》《頼むから弘中ちゃんと若林くっついてくれよ……この二人が一番お似合いだろ》《この二人が付き合っちゃえばイイのに……と思ってる激レアさんファンは多いだろうなー》そう、2人に「付き合っちゃえ!」という声が上がっているのだ!「実は若林さんは『犬も食わない』(日本テレビ系)で共演する水卜麻美アナウンサー(31)とも『お似合い!』という声が上がっています。弘中さんと水卜さんはどちらも、天真爛漫で癒し系。若林さんは過去に『恋愛は上位5%の人間しか出来ない』と発言するほどの“こじらせ男子”ですから、『“こじらせ”を受け止めてくれる人が合う!』とファンは考えているようです」(芸能関係者)かつて彼女いない歴12年を誇っていた若林。だからこそ、ファンは幸せを願っているようだがーー。果たして?
2018年11月20日お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が、3日深夜に放送されたニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 25:00~)に生出演。オードリーがMCを務めるテレビ東京バラエティ番組『ひらがな推し』(毎週日曜 25:05~)の収録にて、けやき坂46からクレームを受けたことを明かした。『オードリーのオールナイトニッポン』では、たびたび漫画『キン肉マン』のたとえ話をするオードリー。この日も若林が相方・春日俊彰の私服を「ウォーズマンの子供時代みたいな」と表現すると、その流れから「この間、けやき坂のメンバーに、『漫画のたとえが分からない。キン肉マンのたとえが分からないから、やめてください』っていうクレームがあっただろ」と切り出した。しかし若林は、「俺はあれ以降も、キン肉マンのたとえを逆に増やしていってるんだよ。『ひらがな推し』の収録で」と言い、「(直近の収録でも)ラッキーアイテムが星っていう女の子がいて、『じゃあ、両肩に星貼っていればいいんじゃない?』って。そしたら春日が別にツッコまずに、『困ったとき、投げれるしな』みたいな(笑)。技術さんしか笑ってないもん」と明かした。メンバーが黒いマントをしていたことに対しても、若林は「俺は言ったよ。『ヘル・ミッショネルズじゃないですか』って(笑)。『俺はやめないぞ!』って叫んで」と振り返ると、春日は「ちょっとケンカみたいな空気になるもんね、向こうも『分からないし』みたいな顔してるし(笑)」と明かしていた。
2018年11月12日お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が、3日深夜に放送されたニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 25:00~)に生出演し、女優・南沢奈央との破局を報告するとともに、感謝の気持ちを明かした。番組冒頭、若林が「いやー参ったなー。困ったなー。よりによってなんで土曜かね」とボヤいたのは担当マネージャーについて。その後も「絶対話さなきゃいけないニュースがあって…」と切り出しつつも、別の話題について言及した。通常は40分ほどオープニングトークを繰り広げる同番組だが、この日は20分過ぎで「提クレいきましょうか」と締めようとする若林。「珍しくオープニングで話すことないね」と打ち明けると、相方の春日俊彰は「ああそうなの? ないですか、なにか? ありそうだなと今日の朝、思ったけどね。若林さん、今日話すことあるだろうなって思ったけどね」と同日朝に一部スポーツ紙に報じられた破局報道に暗に触れた。その後、若林は「しゃべらないといけない」ニュースとして、アリアナ・グランデが破局ネタで笑いをとる元婚約者に不快感を示したニュースなどを紹介。春日は「どうでもいいよ! 違うのよ。破局違いなんだよ、聞きたいのは」とツッコんだ。これに対して、若林は「でも分かんないよね、そういうニュースが真実なのかどうかって。真実を自分で見極めないと。皆さん、気をつけましょう。出てるネットニュースが全部正しいとは思ってないよ、ハッキリ言って」と話したが、「ただ、今日の俺のニュース、事実だね。あれ事実です」と南沢との破局を認めた。南海キャンディーズ・山里亮太から同日の早朝、「おかえりなさい」とのLINEが送られてきたことも明かし、「アイツ、一緒の"こっち側"みたいな言い方するからさ。なんか嫌なんだよ(笑)」と話した。そして「こんなこと言うと、『うるせえよ、気持ち悪いな』って言われるかもしれないけど、いい恋させてもらったね」と若林が振り返ると、春日は「うるせえよ、気持ち悪いな。40歳のおじさんがよ。気持ち悪いだけよ」とツッコミ。破局の理由については、「私の度量の狭さですよ」と述べ、「先方には言われましたよ。『今回の件、笑いにガンガンしていいからね』と。でも今日のこの感じだと、あんまりできてないっていうのが、ただただ悔しいね。クソーッと思うよ」と明かした。さらに若林は「いろんな話聞いてもらって。俺を人間にしてくれたよね」と"先方"への感謝を語った。
2018年11月04日主演に前田敦子、共演に高良健吾を迎え、ノーベル文学賞作家・川端康成の作品を原案にした“お葬式コメディ”が爆誕!映画『葬式の名人』が2019年に全国公開されることが決定した。■ストーリー大阪府茨木市にある簡素な木造アパートで、息子と2人で暮らしている28歳・渡辺雪子。ある日、彼女のもとに高校時代の同級生の訃報が届く。卒業から10年の時を経て、通夜に集まった同級生たちが体験したのは、これまでに見たことも聞いたこともない奇想天外なお通夜だった――。本作は、大阪を舞台に奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々を描く、笑って泣ける“お葬式コメディ”。主演を務めるのは、2018年も『のみとり侍』『食べる女』など出演作が相次ぐ女優・前田敦子。エッセイ本「前田敦子の映画手帖」を出版するなど、映画通として知られる前田さんが演じるのは、貧しいながらも、女手1つで小学生の息子を育てるシングルマザー。前田さんは初のママ役、さらに関西弁での演技に初挑戦する!そんな前田さん演じる雪子の同級生であり、共に奇想天外な通夜に翻弄される茨木高校の野球部顧問・豊川大輔を、今年は『万引き家族』に出演し、2015年『悼む人』『きみはいい子』で日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞、主演男優賞を受賞した実力派俳優・高良健吾が演じる。■映画評論家・樋口尚文2作目のメガホン!川端康成ゆかりの地でオールロケ映画評論家として知られる、樋口尚文監督の劇場用映画第2作目となる本作は、ノーベル文学賞作家・川端康成の「十六歳の日記」「師の棺を肩に」「少年」「バッタと鈴虫」「葬式の名人」「片腕」など多数の作品を原案に、川端の母校・大阪府立茨木高校の後輩で、日本チャップリン協会会長を務める脚本家・プロデューサーの大野裕之が脚本を執筆。川端が18歳まで過ごした大阪府茨木市の市制70周年記念事業の一環として、茨木市全面協力のもと、2018年8月、酷暑の中、茨木高校を中心に茨木市オールロケにて撮影された。監督:樋口尚文「女優としての前田敦子さんに心酔していました」私はかねて女優としての前田敦子さんに心酔していましたが、いつか前田さんでマーティン・スコセッシ『アリスの恋』のようなカッコいいシングルマザーが描けたら、というかなわぬ夢を持っていました。その「まさか」が今回の『葬式の名人』で実現、前田さんは初の関西弁も味方につけて、初のママ役をもの凄い集中力で演じきってくれました。これ以上はない相手役の高良健吾さんの繊細で緻密な演技も必見です。しかもなんと世界的文豪の川端康成の小説を原案とした、コメディありラブストーリーありファンタジーありの“世にもフシギなお通夜”に、観客の皆さんにも笑って泣いて「参列」していただきたいです。プロデューサー&脚本:大野裕之「情愛あふれる熱演に何度も泣かされ…」コメディを書いたはずが、前田敦子さんの情愛あふれる熱演に何度も泣かされ、高良健吾さんの色っぽくて真っ直ぐな演技に震えました。樋口尚文監督はじめ名匠スタッフ陣のおかげで、大切な同級生のお通夜を通して、生きることの大切さをユーモラスに描く作品ができました。それにしても、川端康成の母校である大阪府立茨木高校でのロケは、映画の達人たちによる楽しいお祭りのようでした。(実は、茨木高校は私の母校でもあるので、本当に感無量なんです!)皆様もこの熱いお祭りに、奇妙で感動的な“同窓会”に、ぜひおいでください!『葬式の名人』は2019年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年10月22日お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が、22日深夜に放送されたニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 25:00~)にて、人生で初めて“ぎっくり腰”になったことを明かした。若林は「この間、初めてぎっくり腰になってさ」と切り出し、「火曜日の朝だよ、くしゃみした瞬間に。よく聞くでしょ」と語った。「どういう体勢でくしゃみしたの?」と相方・春日俊彰に聞かれると、「中腰くらいでくしゃみしたら、ピリッと…バシーンみたいな感じかな」と当時の状況を説明。「でも多分ぎっくり腰だけど、ごくごく弱めかなと思ったの。なったことなかったから」というが、それから車に乗って収録スタジオに着くと、「車庫に入れて降りたら、腰が動かないの。固まっちゃってて、もうドアにしがみつくような感じで立ち上がって」という状態まで悪化していたという。若林は「正直、こんなこと言うのダメだけど、一宮市のライブ(「オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー」愛知公演)終わって燃え尽き症候群だったから、『もういいかな』と思った。地下駐車場で。『もうここでいいのかな、終わっても』っていうか」と言うと、春日から「引退ってこと? 理由はぎっくり腰やったからって? 100歩ゆずってアスリートなら分かるけどさ」とツッコまれていた。また、駐車場からは壁伝いに移動し、痛さでかがめないため、マネージャーらに手伝われながら衣装に着替えたという若林。その後の番組収録でも、ぎっくり腰になったことをごまかすため、「春日の真似をしてゆっくり移動する」というていで、カモフラージュしたことを明かしていた。
2018年09月24日お笑いコンビ・オードリーの若林正恭のエッセイ集『ナナメの夕暮れ』(文藝春秋)が、8月30日の発売からわずか2週間で10万部を突破した。この本では、若林自身が年齢を重ねたことにより、ゴルフが楽しくなったり、あまり悩まなくなったりと、心境の変化が書かれている。20代、30代を中心に売行き好調であり、売り切れの書店が続出。これまでの著作を上回る初速を記録しているとのことだ。若林は「この本を書かせてくれた10万人の皆様ひとりひとりと、ぼくの心に巣食うナナメのモンスターに心から感謝します」とコメントしている。
2018年09月13日お笑いコンビ・オードリーの若林正恭が、8日深夜に放送されたニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』(毎週土曜 25:00~)にて、職務質問を受けたことを告白した。15日に愛知県・一宮市民会館で「オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー」公演を控えることもあり、最近新ネタを考えていたという若林。しかし設定がなかなか思い浮かばずモヤモヤした若林は、街中にあるレンタル自転車によく乗っているという。ある日の夜、ネタが思いつかないこともあり、レンタル自転車に乗りながら代々木公園を何周もしていた際、「ずっと後ろからもう1台来るなと思ってたら、警官でさ、『ちょっと止まってもらっていいですか』って(笑)。『あの、どちらへ』って聞かれたけど、とっさだから『ちょっとモヤモヤして』って言っちゃて」と職務質問を受けたことを明かした。その後、免許証を提示した若林。「免許証見せたら、『あ、若林さん! 失礼しました』って言ったんだよ。でも、その後に『ちょっとバックの中見せてもらっていいですかね』って(笑)」とその時の様子を振り返り、「俺の感じでOKになると思ったら、より怪しいんだろうね」と分析していた。さらに「だからはっきり言ったよね。『ちょっとネタが思い浮かばなくて』みたいな。そしたら、『大変なんすね』っていう話になって、『やっぱりあるんですね。見る方は見るだけですけどね。頑張ってください』って」と警察官とのやり取りを明かしていた。
2018年09月09日●"ナナメ"ではなくなった8月30日にエッセイ集『ナナメの夕暮れ』(文藝春秋)を発売したお笑いコンビ・オードリーの若林正恭。この本では、若林自身が年齢を重ねたことにより、ゴルフが楽しくなったり、あまり悩まなくなったりと、心境の変化が書かれている。心境面での変化に加え、近年ハマっているプロレスやゴルフの魅力、そして相方の春日俊彰についてなども聞いた。○タイトルは眠る直前に"降りて"きました若林正恭(わかばやし・まさやす)1978年生まれ。東京都出身。O型。漫才コンビ「オードリー」のツッコミ担当。2000年に春日俊彰とナイスミドルを結成し、後にオードリーに改名。2008年「M-1グランプリ」2位。現在、『潜在能力テスト』、『セブンルール』、『激レアさんを連れてきた。』などに出演中。17年に発売した著書『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』では、第3回「斎藤茂太賞」を受賞。――タイトルの『ナナメの夕暮れ』はどのように決まったんですか?僕も40歳になりますし、テレビにはとんでもない天才がいるので、色々と諦めることが多いんですよ。なので、「諦念」とか、"諦"という文字をタイトルに使いたいなと思っていたんですけど、山里亮太が「天才はあきらめた」という本を先に出しやがりまして(笑)、結構悩んだんですよ。自分で言うのも鼻につく言い方ですけど、「ナナメの夕暮れ」というタイトルは眠る直前に"降りて"きましたね(笑)。10代からずっとバーベキューとかハロウィンとかに対して、ナナメ目線だったんですね。でもおじさんになると、ナナメが通用しなくなるんですよ。――ナナメではなくなっているんですね。ナナメのパワーで35歳ぐらいまでものを作ってきた部分があるんですけど、おじさんになってくると似合わなくなってくるんですよね。30前半くらいでラジオで「ハロウィンやってるヤツらな…」って言うのは似合うと思うんですが、39歳の俺と春日が「ナイトプールで写真撮ってるヤツらさ」というのは「見るなよ、なんでナイトプールのインスタ見てんだよ」っていう話で(笑)。そういう違和感が6年前くらいからありました。でもナナメがなくなることで、なんか逆に若返っていく感覚があって戸惑ってるんですよ。○くだらなくなっていく漫才の設定――若返っていく感覚というのはどういうことでしょうか。おじさんって、プロレス会場で若い人よりも騒いでたり、号泣してたりするんですよ。自意識過剰とか他者の目から見てイケてるのかイケてないのか怖いという感覚が、おじさんになるとなくなるから、中学生みたいに本当に楽しいことにドンっといくんです。自分も最近、DJ機器を買ったんですよ(笑)。32、33だったら「アイツ芸人のくせにDJ始めやがった」と言われるのが嫌という自意識過剰があったんですけど、言われても平気になっちゃってるんです。漫才にも如実で、今までお笑いファンに「なかなか面白い設定」とか「今までなかったね」と言われたくて、キョロキョロしながら作っていたんですけど、設定がとにかくくだらなくなっていくという(笑)。――年齢以外で、そういったナナメや自意識が減った理由はあるんですか。そうですね。……もったいないなと思い始めたのは、自分の中では整理がついてるんですけど、親父が死んだのが結構デカかったかもしれないですね。入院生活も長かったんですが、1回、何年ぶりかに外出許可が出たことがあって、むちゃくちゃうれしそうに本持ってファミレスに行ったんですよ。ファミレスで本読むことってこんなにうれしいことなのかと思ったときに、趣味とか生活にハリがでるものがないとやっぱりキツイなと思って。だから他人が少しでも楽しめることであれば、それは俺にとってのプロレスやアメフトだから、やっぱりナイトプールをバカにしちゃいけないと思っちゃったんすよね(笑)。芸人としては、引き出しの1個がなくなった感があるから、トーク作るのにしんどくはなったんですけれど。『ヒルナンデス』でロケしてて、パンケーキにカピバラの絵描いたりするのも、めちゃくちゃバカにしてた方だけど、バカにしちゃダメなんだなと思ったんですよ。●「虎のかぶりもの」をかぶるか否か○プロレスとゴルフの魅力――若林さんは近年、アメフトに加えて、プロレスを見たりゴルフをやられたりが趣味ですよね。プロレスとゴルフの魅力をお聞かせください。プロレスラーは、自分の言語を超える本質的な部分をさらけ出すじゃないですか。360度囲まれたリングという場所でさらけ出すという行為が、自分は中々さらけ出せない性格というのもあって、感動しますよね。感動すると「もうちょっとやってみようかな」と思えるし、疲れが取れるって感動する以外ないんですよね。温泉に1人で行ったりもしたけど、余計なこと考えちゃって、めちゃくちゃ体に悪くて(笑)。ゴルフは打ちっ放し行くときに座禅とか瞑想に近いんだと思うんですけど、ゴルフの球をいかに上手く飛ばすかしか考えないから、「あの番組、3月で終わるのかな」とか考えなくて良いっていうのが1番ですね。――先ほどお話に挙がった自意識過剰に関連した話題ですと、過去に若林さんは撮影で「虎のかぶりもの」をすることを求められたものの、かぶらなかったことがありました。現在ですと、いかがでしょうか。今だったら、「虎のかぶりものをしたくない」という気持ちがあったときに、そこも大喜利になってくるから、「かぶった方が合理的なんだな」ということだけでかぶるという感じですかね。かぶらないことでウケるんだったらかぶらないし、という感じかもしれないですね。――芸能界の中で、そんな昔の自分を見ているようだなと思える方はいらっしゃいますか。事務所の後輩とかにはいますね。この間、テレビの現場見に来た後輩がいたんですけど、あいさつを俺がしてるのを見て、「若林さんのあいさつって、表面上に見えて心の底から『お願いします』って言ってるように見えないんですけど、それでもあいさつって大事なんですか」って聞かれたんです(笑)。表面上しっかりすることが逆に大事なんだよという話になったときに、でも自分も昔は「あいさつってなんの意味があってするんだろう」って思ってたなと。あいさつは村の掟に従う意思がありますよという表明であって、それ以上でもそれ以下でもないと思うから、表面上でもするっていう感じですけどね(笑)。――ところで、『ナナメの夕暮れ』では「生きるセンスがある人に大きめのコンプレックスがある」と書かれていましたが、ラジオで以前、春日さんのことを「生きるセンスがある」と話されていました。春日さんに対して、そういったコンプレックスに近いものがあるのでしょうか。いや、コンプレックスだらけですね、春日に対しては。アイツは本当に疲れないし、目標を決めさえすればそれにすごく最短ルートで努力するし、人の悪口言わないし。あとは時間を楽しむのは上手いですよね。俺みたいに公園で「あーでもないこーでもない」と考えないで、ゲームやり始めるだろうし(笑)。それに頭良いしね、アイツ。あとは絵になるし、絵が強いというか。だからコンプレックスしかないです。――それでは最後に、9月20日には40歳になる若林さんですが、今後やっていきたいことがあればお聞かせください。今まで本当に自意識過剰で下駄履いてやってきたんだなと驚いてます。でもそうやるしかなかったなというのもありますが。なので、他人の目を感じないで、素直に自分の好きなことをやっていこうと思います。ゴルフとかを始めたりすると、山里亮太から「お前そっち側行くのか」と怒られるのですが(笑)。バカにされながら楽しむという道があると思っていなかったんで戸惑って驚きましたが、楽しみでしょうがないんですよね。『ナナメの夕暮れ』雑誌「ダ・ヴィンチ」での連載に、大幅に書き下ろしエッセイを加えた、「自分探し」完結編。ゴルフに興じるおっさんなどクソだと決めつけていた。 恥ずかしくてスタバで「グランデ」が頼めない。 そんな自意識に振り回されて「生きてて全然楽しめない地獄」にいた若林だが、四十を手前にして変化が訪れる――。 ゴルフが楽しくなり、気の合う異性と出会い、あまり悩まなくなる。 だがそれは、モチベーションの低下にもつながっていて…… 「おじさん」になった若林が、自分と、社会と向き合い、辿り着いた先は。
2018年09月03日