「第35回東京国際映画祭」(TIFF)のクロージングセレモニーが2日、都内で開催され、最高賞である東京グランプリ/東京都知事賞はロドリゴ・ソロゴイェン監督の『ザ・ビースト』が受賞。『ザ・ビースト』は最優秀監督賞、そして主演のドゥニ・メノーシェが最優秀男優賞を受賞し、3冠に輝いた。ソロゴイェン監督はビデオメッセージを寄せ、「最優秀監督署と東京グランプリ/東京都知事賞の2つをいただけるなんて本当にうれしいです。この2つの賞を受賞できることを心より光栄に思います。東京国際映画祭と審査委員のみなさんありがとうございます。本当にうれしいです」と喜びを語った。スペシャルプレゼンターとして小池百合子東京都知事も登壇。「毎年数多くの新しい才能がここ東京から世界へ羽ばたいていることを大変うれしく思います。映画には、人々の心をつなげる大きな力があります。この映画祭を通じて相手の個性や考えを尊重し一人ひとりの夢、希望が育まれることを期待しています」と述べた。「東京国際映画祭」は、日本で唯一の国際映画製作者連盟から公認を受けた国際映画祭。日比谷・有楽町・銀座エリアに会場を移して2年目となる今年は、10月24日から11月2日まで開催する。今回、丸の内ピカデリーや丸の内ピカデリーなども会場として加わり、主要9部門の上映本数も昨年の86本から110本へと増加。海外ゲストの招へいも本格的に再開した。コンペティション部門は、107の国・地域から寄せられた1,695本もの応募の中から15作品が選ばれ、日本からは『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)、『山女』(福永壮志監督/山田杏奈)、『エゴイスト』(松永大司監督/鈴木亮平主演)の3作品が選出されていた。
2022年11月03日「第35回東京国際映画祭」(TIFF)のクロージングセレモニーが2日、都内で開催され、『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)が観客賞を受賞した。ステージに登壇した今泉監督は「このたびはこのような光栄な賞をいただきありがとうございます」と感謝。「私の作品は個人的な小さな悩み、特に恋愛の映画をずっと作り続けています。世界にはさまざまな問題がある中で、本当に小さな小さな悩みとか個人的な問題を恋愛を通じて、コメディ的なことも含めて描こうと思って作り続けています」と語り、「ここに立てていることをうれしく思います」と喜んだ。主演の稲垣は、新型コロナウイルスに感染したことが10月31日に発表されたばかり。今泉監督は稲垣について「公開初日も登壇できないという状況があります」と話した上で、「まだコロナや、世界にはいろんな問題がありますが、そこにある小さな喜びとか、自分なりにできることをこれからも考えていきたいと思います」と語った。なお、今年のコンペティション部門は、107の国・地域から寄せられた1,695本もの応募の中から15作品が選ばれ、日本からは『窓辺にて』(今泉力也監督/稲垣吾郎主演)、『山女』(福永壮志監督/山田杏奈)、『エゴイスト』(松永大司監督/鈴木亮平主演)がノミネートされた。
2022年11月02日2022年10月18日、俳優のダニエル・クレイグがイギリス王室より勲章を授与されました。クレイグといえば、『007』シリーズの6代目ジェームズ・ボンド。2006年に公開された映画『007カジノ・ロワイヤル』から2021年に公開された『007ノー・タイム・トゥ・ダイ』まで、同シリーズで約15年間、ジェームズ・ボンド役を務めました。イギリス王室は、彼の映画や演劇への貢献を認め、勲章を授与したとのことです。We’ve been expecting you…️The Princess Royal presents Daniel Craig with The Order of St Michael and St George - the same honour held by his character James Bond - in recognition of his outstanding contribution to film and theatre. pic.twitter.com/X20TP6BogL — The Royal Family (@RoyalFamily) October 18, 2022 イギリス王室がSNSに投稿した写真は、アン王女がクレイグに勲章を授与する姿。クレイグに授与された勲章は、ジェームズ・ボンドが劇中で授与されたものと同じ『Companion of the Order of St Michael and St George』でした。2012年のロンドンオリンピックの開会式では、ジェームズ・ボンドとしてエリザベス女王と共演し、話題となったクレイグ。このニュースには、祝福の声だけでなく、「エリザベス女王とのツーショットをまた見たかった」という声も寄せられました。・『007』のワンシーンみたい。映画の中の勲章と同じなんて、粋だなあ!・クレイグのジェームズ・ボンドは、配役が発表された時に疑問の声があったけど、ファンをうならせる演技で本当に素晴らしかった。とりこになりました。長い間お疲れ様でした。・おめでとうございます。ロンドンオリンピック開会式の、エリザベス女王との共演も最高でした。2人のツーショットを、もう一度見たかったな。・本当にかっこいい!おめでとうございます。次のジェームズ・ボンドが誰になるのかは楽しみだけど、クレイグのボンドがもう見られないのはさびしいな。イギリス国民や『007』のファンのみならず、多くの人がクレイグの功績をたたえています。クレイグ演じるジェームズ・ボンドの姿を、今一度、目に焼き付けたくなる素敵なニュースですね。[文・構成/grape編集部]
2022年10月20日10月6日から16日にかけて開催された第55回シッチェス映画祭にて、湯浅政明監督が名誉賞となるタイムマシン賞を受賞、クロージングイベントにて、授賞式が開催された。タイムマシン賞はファンタスティックジャンルへの貢献をたたえる賞で、過去にクエンティン・タランティーノ、テリー・ギリアム、ギレルモ・デル・トロ、ロン・パールマン、ジョー・ダンテ、イライジャ・ウッド、エドガー・ライトなど錚々たる映画人が受賞している。湯浅監督の受賞は、黒沢清、塚本晋也らに続き日本人監督5人目の快挙となった。授賞式では、湯浅監督のこれまでの作品をまとめた映像が流れ、司会者から名前が読み上げられると、会場は大きな拍手と歓声につつまれ、多くの人が立ち上がって受賞を祝した。登壇した湯浅監督は「昔から好きな芸術家が多くいるカタロニアで開催されるシッチェス映画祭でこのような賞をいただけて大変光栄です。シッチェスの海の景色は素晴らしく、『きみと、波にのれたら』のワンシーンのようにも感じました」と2019年に同映画祭で最優秀長編アニメーション賞を受賞した自身の映画を交えて感謝を述べ「またこの映画祭に呼んでもらえるよう作品づくりに励みたい」と語った。同映画祭では、『犬王』の公式上映も開催、当初2回で予定されていた上映のチケットが早々に売り切れとなり、急遽追加の上映も行われた。上映前の舞台挨拶に登壇した湯浅監督は「600年前の日本を舞台にした映画ではありますが、現代の私たちにとっても、また、どの国でも同じように感じるようなことがあると思います。日本の歴史で理解するのが難しそうな内容もあるかもしれませんが、それらは多くの日本人にとっても難しいので、あまり気にせずに楽しんでもらえると嬉しいです」と語り、会場を和ませた。1400人の会場を埋め尽くす観客は劇中のステージシーンが始まる前にも本編内の室町時代の観客と一緒になって拍手をするなど、まるでライブを観るように一体となった盛り上がりを見せた。『犬王』は、室町の知られざるポップスター・犬王から生まれた物語を、監督・湯浅政明×キャラクター原案・松本大洋×脚本・野木亜紀子のタッグで描いたミュージカル・アニメーション。古川日出男による『平家物語 犬王の巻』を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚の友情を描く。犬王役を女王蜂のアヴちゃん、バディの友魚役を森山未來が担当した。
2022年10月18日帝国ホテル 大阪の「英国アフタヌーンティー」が、2022年11月1日(火)から2023年1月6日(金)まで、1階ブフェ&ラウンジ「ザ パーク」にて開催される。英国発祥アフタヌーンティーを帝国ホテル流で帝国ホテル 大阪では、「英国フェア」と題して、英国で親しまれているフードやカルチャーに着目。1階ブフェ&ラウンジ「ザ パーク」では、英国の伝統や文化を踏襲しつつ、英国発祥のアフタヌーンティーを帝国ホテル流にアレンジしたスイーツやセイボリーを展開する。スイーツスタンドを飾るのは、英国のシンボルでもある薔薇をモチーフにしたケーキをはじめ、クランブルパイやアールグレイのショートブレットなど、英国らしさ溢れる伝統的なスイーツの数々。セイボリーには、ローストビーフと英国発祥ヨークシャー・プディングのピンチョスや、コロネーションチキンのオープンサンドなどが揃う。英国デザート“トライフル”&アップルクランブルもカジュアルレストラン「カフェ クーベル」のアラカルトメニューには、「ベリーとルバーブのトライフル」や「アップルクランブルのパンケーキ トフィーソース」が登場。“トライフル”とは、フルーツやクリームを層にした英国のデザートのこと。ピスタチオのアイスクリームやバニラとフランボワーズのアイスクリーム、カスタードクリーム、ローズレッドのゼリーなど盛り沢山の素材を重ね、豪華なパフェに仕立てた。「アップルクランブルのパンケーキ トフィーソース」は、英国発祥のアップルクランブルをパンケーキに合わせたスイーツ。じっくり焼き上げた林檎とキャラメル味のトフィーソースと絡めて味わえる。薔薇モチーフ&帽子のケーキをテイクアウトでまた、薔薇をモチーフにしたケーキをテイクアウトで用意。ルビーチョコレートで表現した帽子の中には、オレンジ風味のシフォンケーキとベリーのコンフィチュールをイン。薔薇の花は、カシスとラズベリーのバタークリームで表現した。【詳細】帝国ホテル 大阪「英国フェア」開催期間:2022年11月1日(火)~2023年1月6日(金)住所:大阪府大阪市北区天満橋1-8-50■「英国アフタヌーンティー」6,000円※サービス料込開催期間:2022年11月1日(火)~2023年1月6日(金)時間:11:00~18:00(L.O.16:00)場所:1階 ブフェ&ラウンジ「ザ パーク」<メニュー例>エルダーフラワーのスカッシュ、ルバーブクランブルパイ、 バナナケーキ、アールグレイのショートブレット、 プラリネのボンボンショコラ、小海老と舌平目のグラタン、コロネーションチキンのオープンサンド、スコティッシュスモークサーモンと林檎のコンポート 紅茶のジュレ、ローストビーフと英国発祥ヨークシャー・プディングのピンチョス、パン・オ・オランジュ、バニラのスコーン、ハチミツ・クロテッドクリーム、コーヒーまたは紅茶・ハーブティー■ベリーとルバーブのトライフル 2,300円■アップルクランブルのパンケーキ トフィーソース 2,400円提供期間:2022年11月1日(火)~2023年1月6日(金)提供場所:2階 カジュアルレストラン「カフェ クベール」■テイクアウトメニュー販売期間:2022年11月1日(火)~2023年1月6日(金)11:00~19:00※12月17日(土)~25日(日)は販売なし場所:1階 ホテルショップ・Rose 1,100円【予約・問い合わせ先】■アフタヌーンティーブフェ&ラウンジ「ザ パーク」TEL:06-6881-4888■テイクアウト商品ホテルショップTEL:06-6881-4878
2022年10月18日帝国ホテル 大阪の「英国アフタヌーンティー」が、2022年11月1日(火)から2023年1月6日(金)まで、1階ブフェ&ラウンジ「ザ パーク」にて開催される。英国発祥アフタヌーンティーを帝国ホテル流で帝国ホテル 大阪では、「英国フェア」と題して、英国で親しまれているフードやカルチャーに着目。1階ブフェ&ラウンジ「ザ パーク」では、英国の伝統や文化を踏襲しつつ、英国発祥のアフタヌーンティーを帝国ホテル流にアレンジしたスイーツやセイボリーを展開する。スイーツスタンドを飾るのは、英国のシンボルでもある薔薇をモチーフにしたケーキをはじめ、クランブルパイやアールグレイのショートブレットなど、英国らしさ溢れる伝統的なスイーツの数々。セイボリーには、ローストビーフと英国発祥ヨークシャー・プディングのピンチョスや、コロネーションチキンのオープンサンドなどが揃う。英国デザート“トライフル”&アップルクランブルもカジュアルレストラン「カフェ クーベル」のアラカルトメニューには、「ベリーとルバーブのトライフル」や「アップルクランブルのパンケーキ トフィーソース」が登場。“トライフル”とは、フルーツやクリームを層にした英国のデザートのこと。ピスタチオのアイスクリームやバニラとフランボワーズのアイスクリーム、カスタードクリーム、ローズレッドのゼリーなど盛り沢山の素材を重ね、豪華なパフェに仕立てた。「アップルクランブルのパンケーキ トフィーソース」は、英国発祥のアップルクランブルをパンケーキに合わせたスイーツ。じっくり焼き上げた林檎とキャラメル味のトフィーソースと絡めて味わえる。薔薇モチーフ&帽子のケーキをテイクアウトでまた、薔薇をモチーフにしたケーキをテイクアウトで用意。ルビーチョコレートで表現した帽子の中には、オレンジ風味のシフォンケーキとベリーのコンフィチュールをイン。薔薇の花は、カシスとラズベリーのバタークリームで表現した。【詳細】帝国ホテル 大阪「英国フェア」開催期間:2022年11月1日(火)~2023年1月6日(金)住所:大阪府大阪市北区天満橋1-8-50■「英国アフタヌーンティー」6,000円※サービス料込開催期間:2022年11月1日(火)~2023年1月6日(金)時間:11:00~18:00(L.O.16:00)場所:1階 ブフェ&ラウンジ「ザ パーク」<メニュー例>エルダーフラワーのスカッシュ、ルバーブクランブルパイ、 バナナケーキ、アールグレイのショートブレット、 プラリネのボンボンショコラ、小海老と舌平目のグラタン、コロネーションチキンのオープンサンド、スコティッシュスモークサーモンと林檎のコンポート 紅茶のジュレ、ローストビーフと英国発祥ヨークシャー・プディングのピンチョス、パン・オ・オランジュ、バニラのスコーン、ハチミツ・クロテッドクリーム、コーヒーまたは紅茶・ハーブティー■ベリーとルバーブのトライフル 2,300円■アップルクランブルのパンケーキ トフィーソース 2,400円提供期間:2022年11月1日(火)~2023年1月6日(金)提供場所:2階 カジュアルレストラン「カフェ クベール」■テイクアウトメニュー販売期間:2022年11月1日(火)~2023年1月6日(金)11:00~19:00※12月17日(土)~25日(日)は販売なし場所:1階 ホテルショップ・Rose 1,100円【予約・問い合わせ先】■アフタヌーンティーブフェ&ラウンジ「ザ パーク」TEL:06-6881-4888■テイクアウト商品ホテルショップTEL:06-6881-4878
2022年10月15日田中裕子が主演する映画『千夜、一夜』が、「第27回釜山国際映画祭」にて国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞したことが分かった。日本映画としては22年ぶりの快挙となる。世界の映画関係者が注目するアジア最大級の映画祭「釜山国際映画祭」。正式出品となったニューカレンツ・コンペティション部門は、釜山国際映画祭唯一の国際コンペティション部門で、アジアの新進気鋭の映画監督による第1~2作目が対象。本作の監督・久保田直は『家路』(’14)に次ぎ、長編映画2本目となる。国際映画批評家連盟は、世界の職業的映画批評家および映画ジャーナリストの各国組織で構成され、「映画文化の推進と発展、および職業的利益の保護のために」存在する組織でカンヌ、ヴェネチア、ベルリンなどをはじめ世界各国の国際映画祭にて賞を発表。釜山国際映画祭においては、前進的な精神を反映した、上質な作品と評価された作品が選ばれる。海外の批評家からの高い評価を意味する同賞。日本映画が同賞を受賞するのは、行定勲監督の『ひまわり』(’00)以来、実に22年ぶりの快挙だ。日本では年間約8万人が人知れず消え、そしていまもどこかで誰かを待つ人がいる。本作は、「失踪者リスト」から着想を得て、その事象に興味を持ったドキュメンタリー出身の久保田監督が、青木研次のオリジナル脚本により映画化。受賞を受けて久保田監督は「この作品は、コロナ禍による中断もあり、企画を立ち上げてから完成まで8年という時間がかかってしまいました。途中何度か心が折れそうになりましたが、最後までやり遂げたことによってこのような栄えある賞をいただくことができました。心から感謝をするとともに、この賞に恥じない映画人としてこれからも頑張っていきたいと思います」と喜びのコメントを寄せている。『千夜、一夜』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:千夜、一夜 2022年10月7日よりテアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開(C)2022 映画『千夜、一夜』製作委員会
2022年10月14日NPO法人日中映画祭実行委員会は、日中国交正常化50周年を迎える今秋、「2022東京・中国映画週間」のクロージングを飾る「第7回ゴールドクレイン賞授賞式」を2022年10月25日(火)朝日ホールにて開催いたします。1972年の日中国交正常化以来、日中映画交流は両国関係の潮流において常に光と感動をもたらし、両国の人々の心を繋げてくれた最も忘れ難い時代の証です。2022東京・中国映画週間2022年、新型コロナウイルスの世界的流行は落ち着きを取り戻しつつありますが、両国が以前のような円滑なコミュニケーションを取り戻すには、もう少し時間が必要です。今年のゴールドクレイン賞授賞式も残念ながら中国のゲストの参加は見送りとなりましたが、多くのゲストがお祝いのコメントを寄せてくださり、会場にて上映される予定です。また、各賞のプレゼンターとして、日本の映画界を代表し、栗原小巻さん、滝田洋二郎監督、金子修介監督、本木克英監督、そして俳優の真木よう子さん、廣瀬友祐さん、更には声優界から野沢雅子さん、歌舞伎界から市村家橘さんら豪華ゲストが日中両国映画界における変わらぬ友情と交流のために登壇予定です。(式典の様子はニコニコ日中ホットラインチャンネルにて生中継予定)式典後にはクロージング作品として、妹を救うために奮闘する感動作『奇跡の眺め』を上映いたします。主人公が苦難や困難を乗り越える精神は、まさに日中映画交流50年の「奇跡」と相通ずるところがあるのではないでしょうか。◆◆イベント概要◆◆1. 閉幕式(クロージング上映)&第7回ゴールドクレイン賞授賞式 概要■日時 :2022年10月25日(火) 15:00~■時間 :15:00~16:30 (開場14:00~、映画上映17:00~)※式典により映画の上映開始時間が前後する可能性がございます。■会場 :有楽町朝日ホール■アクセス :〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F■チケット販売:金額 2,000円(税込) 10月5日より販売開始(販売サイト: )■生中継 :ニコニコ日中ホットラインチャンネル( )■司会 :アンジー・リー、井手麻渡■ゲスト :栗原小巻、滝田洋二郎、本木克英、真木よう子、金子修介、廣瀬友祐、野沢雅子、市村家橘、渡辺満子ほか2. 一般上映概要■上映期間 :2022年10月18日(火)~10月24日(月)■上映会場 :TOHOシネマズ日本橋 スクリーン1■アクセス :東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 3F■チケット販売:金額 1,500円(税込) 10月5日より発売開始(販売サイト: )3. 上映作品(1) アンティークゲーム(原題:古董局中局)(2) 月で始まるソロライフ(原題:独行月球)(3) トゥ・クール・トゥ・キル(原題:這個殺手不太冷静)(4) 奇跡の眺め(原題:奇跡・笨小孩)(5) 宇宙から来たモーツァルト(原題:外太空的莫扎特)(6) 片恋~マイブルーサマー~(原題:暗恋・橘生淮南)(7) 父に捧ぐ物語(原題:我和我的父輩)(8) クラウディ・マウンテン(原題:峰爆)(9) 母への挨拶(原題:帯[イ尓]去見我媽)(10) 済公 SAI・KOU ~天地降臨~(原題:済公之降龍降世)(11) 天書奇譚 4K記念版※『昆劇映画 邯鄲記』の上映に関しましては公式HPにて最新情報をご確認ください。主催 :NPO法人日中映画祭実行委員会パートナー:中国電影股[イ分]有限公司/上海電影集団有限公司/北京電影学院後援 :中華人民共和国駐日本国大使館/外務省/経済産業省/文化庁/観光庁/東京都/独立行政法人国際交流基金/日本政府観光局(JNTO)/独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)/中国駐東京観光代表処/公益財団法人ユニジャパン/中国映画監督協会/協同組合日本映画監督協会/公益社団法人日本中国友好協会/日本中国文化交流協会/一般財団法人日中経済協会/一般社団法人日中協会/公益財団法人日中友好会館/日本国際貿易促進協会/日本孫中山文化基金会メディアパートナー:日中ホットラインチャンネル/人民網日本株式会社/株式会社中国電視企画運営 :株式会社ムーランプロモーション 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月14日10月24日(月)より開催される「第35回東京国際映画祭」において、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と深田晃司監督が、黒澤明賞を受賞したことが分かった。日本が世界に誇る故・黒澤明監督の業績を長く後世に伝え、新たな才能を世に送り出していきたいとの願いから、世界の映画界に貢献した映画人、そして映画界の未来を託していきたい映画人に贈られる賞として本年、14年ぶりに黒澤明賞が復活。これまで、スティーヴン・スピルバーグ監督、山田洋次監督、侯孝賢監督らが受賞した同賞。今年は、山田監督、仲代達矢、原田美枝子、川本三郎、市山尚三東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの5名の選考委員により選考。その結果、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『レヴェナント:蘇えりし者』などを手掛け、アカデミー賞監督賞をはじめとした数々の映画賞を獲得。最新作『バルド、偽りの記録と一握りの真実』はヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出され、東京国際映画祭のガラ・セレクション部門で上映されることも決定しているイニャリトゥ監督。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した『淵に立つ』、最新作の『LOVE LIFE』は先日のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映され、満場の喝采で迎えられた深田監督の2名に決定。イニャリトゥ監督において選考委員からは、デビュー作『アモーレス・ペロス』で世界の目をメキシコ映画に向けさせ、その後アカデミー賞を始めとする多くの賞を受賞しながらも、作品ごとに常に新しい試みに精力的に挑戦している姿勢が評価に値するということで受賞が決定。深田監督においては、作品性が若手映画監督として優れている点や、世界に向けて将来の活躍が期待される日本人監督である点などに加え、映画製作活動以外での精力的な活動についても評価の声が高いことから今回の受賞が決定した。なお、黒澤明賞の授賞式は10月29日(土)に帝国ホテルにおいて開催予定だ。「第35回東京国際映画祭」は10月24日(月)~11月2日(水)日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。「TIFFCOM2022」は10月25日(火)~27日(木)オンライン開催。(cinemacafe.net)
2022年10月08日「第35回東京国際映画祭」黒澤明賞の受賞者が、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督と深田晃司監督に決定した。東京国際映画祭は、日本が世界に誇る故・黒澤明監督の業績を長く後世に伝え、新たな才能を世に送り出していきたいとの願いから、世界の映画界に貢献した映画人、そして映画界の未来を託していきたい映画人に贈られる賞として、本年14年ぶりに黒澤明賞を復活させた。過去にはスティーヴン・スピルバーグ、山田洋次、侯孝賢などが受賞。今年は、山田洋次監督、仲代達矢、原田美枝子、川本三郎、市山尚三東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの5名の選考委員により、受賞者はイニャリトゥ監督と深田監督に決定した。イニャリトゥ監督は、2000年に『アモーレス・ペロス』で長編映画監督デビューし、同作で第53回カンヌ国際映画祭の批評家週間部門、第13回東京国際映画祭でグランプリを受賞、アカデミー外国語映画賞にノミネートされた。以降『バベル』(2006年)、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014年)、『レヴェナント: 蘇えりし者』(2016年)と精力的に作品を発表しアカデミー賞監督賞をはじめとした数々の映画賞を獲得。最新作『バルド、偽りの記録と一握りの真実』は、本年度ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に選出され、東京国際映画祭のガラ・セレクション部門で上映されることも決定しており、11月より一部劇場でも公開される。選考委員からは、デビュー作『アモーレス・ペロス』で世界の目をメキシコ映画に向けさせ、その後アカデミー賞を始めとする多くの賞を受賞しながらも、作品ごとに常に新しい試みに精力的に挑戦している姿勢が評価に値するということで、本年度の受賞が決まった。なお、イニャリトゥ監督は東京国際映画祭では2009年に審査委員長を務めており、それ以来の参加となる。深田監督は、2016年『淵に立つ』が第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞し、同作で2017年には第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞したほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営危機に陥るミニシアターが続出したことに対し、同じく映画監督の濱口竜介らとともに全国の小規模映画館支援のためのクラウドファンディング『ミニシアター・エイド基金』を立ち上げるなど、若手映画監督としての枠を超えた活動も行っている。最新作の『LOVE LIFE』は、先日のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映され、満場の喝采で迎えられたのは記憶に新しい。今回、選考委員からも作品性が若手映画監督として優れている点や、世界に向けて将来の活躍が期待される日本人監督である点などに加え、映画制作活動以外での精力的な活動についても評価の声が高く、今年度の受賞者として決定した。黒澤明賞の授賞式は10月29日(土)に帝国ホテルにおいて開催される予定だ。<第35回東京国際映画祭 開催概要>開催期間:2022年10月24日(月)~11月2日(水)会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区公式サイト: <TIFFCOM2022 開催概要>開催期間:2022年10月25日(火)~27日(木)(※オンライン開催)公式サイト:
2022年10月07日「英国フェア 2022」が、大阪・阪急うめだ本店にて、2022年10月5日(水)から17日(月)まで開催される。英国“マナー”を起点に英国フード&カルチャーを紹介「英国フェア」は、イギリスの文化や伝統とともに、ライフスタイルを紹介する人気催事。55回目となる今回は、英国の伝統的な“マナー”において、パブ、コミュニケーション、エンターテインメントにフォーカス。英国フードや、オペラ・バレエ・競馬などのカルチャーを体感できるメニューやアイテムが揃う。スコーンやフィッシュ&チップスなど英国フード注目は、10月12日(水)より9階 催場に集結するスコーンやフィッシュ&チップスをはじめとする英国グルメ。英国屈指のラグジュアリーホテル「ザ・ドーチェスター」からは、アールグレイ柚子やチョコレートヘーゼルナッツなど、4種類のスコーンが登場。アフタヌーンティーが“ロンドンの六大アフタヌーンティー”に選ばれる程の味わいと魅力を誇る「ザ・ドーチェスター」ならではの、優雅な味わいを楽しめる。また、シェイクスピアの戯曲をヒントにしたユニークなスイーツの実演販売や、200年以上の歴史を誇る、北ロンドンの「ダンズベーカリー」が手がけるしっとり食感のスコーン、スコティッシュ・ベーカー・オブザイヤー2019にてベストスコーンに選ばれた「バーネットベーカリースコットランド」の優しい味わいのスコーンなど、豊富なラインナップが店頭に並ぶ。さらに、本場のパブの雰囲気を味わえる「サットン・アンド・サンズ」のフィッシュ&チップスや、じっくり煮込んだビーフシチューの旨味を凝縮した「ポールズ・プロパー・ブリティッシュ・パイズ」のビーフパイなども登場。ロンドンのビールコンテストでアワードを獲得した「ウィンブルドン・ブルワリー」からは、現地醸造所に隣接している“ウィンブルドンタップ”の再現コーナーが会場に。タップスタンドにて、ドラフトビールを提供する。ロイヤル・オペラ・ハウスのオフィシャルグッズなど英国の名門歌劇場「ロイヤル・オペラ・ハウス」を彷彿させる会場では、「ロイヤル・オペラ」、「ロイヤル・バレエ」のウェアやトートバッグ、キーホルダーなどのオフィシャルグッズが集結。「白鳥の湖」の衣装展示も行われる。さらに、10月12日(水)からは、「スワンレイク」を再現したティールーム「ロイヤル・オペラ・ハウス・クラッシュルーム」も展開。ケーキ&クリームティーのセットをイートインで楽しむことができる。加えて、英国王室主催の競馬レース「ロイヤル・アスコット」にも着目。別名“帽子の祭典”とも呼ばれる英国の一大イベントからインスパイアされた、帽子やコラボレーションバッグ、公式オリジナルグッズが販売される。【詳細】英国フェア 2022場所:阪急うめだ本店(大阪府大阪市北区角田町8-7)会場/開催期間:・2022年10月5日(水)~17日(月) 9階 祝祭広場・10月12日(水)~17日(月) 9階 催場■商品例・「ザ・ドーチェスター」スコーン(プレーン、アールグレイ柚子、サルタナレーズン、チョコレートヘーゼルナッツ) 各331円・「ダンズベーカリー」アフタヌーンティーセレクション(ヴィエネーズサンドクッキー2種、ビクトリアタルト、フラップジャック、各1個) 1,836円・「スイートシアター」チョコレートリース(フルーツグラノーラ) 540円・「ウィンブルドン・ブルワリー」ドラフトビール ハーフパイント 880円 ワンパイント 1,540円・「サットン・アンド・サンズ」フィッシュアンドチップス(レギュラーサイズ、1人前) 1,728円、(ラージサイズ、1人前) 2,106円・「ロイヤル・オペラ・ハウス」バレエシューズキーホルダー 各1,980円■ロイヤル・オペラ・ハウス・クラッシュルーム期間:10月12日(水)~17日(月)価格:スワンレイククリームティーセット(ケーキ1個、スコーン1個、紅茶) 2,970円 ※各日限定200
2022年10月06日知られざるメキシコの誘拐ビジネスの闇に迫り、昨年の第34回東京国際映画祭では『市民』(La Civil)というタイトルで上映され審査委員特別賞を受賞した『母の聖戦』が、2023年1月20日(金)より全国公開決定。ポスタービジュアルが解禁となった。現代のヨーロッパを代表する名匠のダルデンヌ兄弟、『4ヶ月、3週と2日』でカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いたクリスティアン・ムンジウ、『或る終焉』で知られるメキシコの俊英ミシェル・フランコがプロデューサーとして参加し、ルーマニアの女性監督テオドラ・アナ・ミハイの劇映画デビューとなった本作。犯罪組織に誘拐された娘を奪還するため、命がけの闘争に身を投じた女性の実話をベースに、主人公のシングルマザーがたどる想像を絶する運命を映し出す。ある日突然、娘を誘拐された主人公シエロは、容赦なく身代金をむしり取られ、孤立無援の極限状況に。誰にも頼れないことを悟ったシエロは、危険を顧みず犯罪組織への監視、追跡を行い、軍をも巻き込んで娘の捜索を繰り広げていく――。推定でも年間約6万件の誘拐事件が発生するメキシコを舞台に描かれた、このセンセーショナルにして骨太な社会派ドラマは、裕福ではない庶民が犯罪組織に搾取され、警察にも取り合ってもらえない非情な現実を描き出す。全編にわたって主人公シエロの視点でストーリーが展開し、観る者を誘拐ビジネスの闇の奥深くへと誘い、信じがたい理不尽な暴力が渦巻く光景を目撃させていく。入念なリサーチが重ねられた、リアリスティックな眼差しに貫かれた映像世界の強度には息をのまずにいられない。この度解禁されたポスタービジュアルにも「娘は私が取り戻すー」というキャッチコピーとともに、凄まじい執念と強い意志を象徴する母親の姿が切り取られる。本作は、第74回カンヌ国際映画祭でワールドプレミアされ大反響を呼び、第34回東京国際映画祭コンペティション部門で上映され、審査委員特別賞を受賞した。『母の聖戦』は2023年1月20日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母の聖戦 2023年1月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開
2022年10月06日「第14回TAMA映画賞」の受賞作品及び受賞者が決定した。2009年にスタートしたTAMA映画賞は、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考、「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する。最優秀作品賞を受賞したのは、矢野顕子の楽曲から着想を得た深田晃司監督の『LOVE LIFE』と、辻村深月によるアニメーション業界で奮闘する者たちを描いたお仕事ドラマの映画化『ハケンアニメ!』(吉野耕平監督)。実行委員会は2作品について「平和な日常が一転し、深い哀しみやばかばかしいほどの虚しさに覆われたヒロインが、深層にあった愛を選び、踏み出していくさまは人生の本質を映し出していた」(『LOVE LIFE』)、「好きを原動力に邁進する登場人物たちと映画製作に関わった人々の情熱がリンクし、大きな共感と明日への希望を見せてくれた」(『ハケンアニメ!』)と受賞理由を述べている。『ハケンアニメ!』また、最優秀男優賞・女優賞には、『さがす』『バイオレンスアクション』に出演した佐藤二朗、『流浪の月』の松坂桃李と広瀬すず、『PLAN 75』の倍賞千恵子が決定。『流浪の月』さらに、本年度最も飛躍した男優・女優、もしくは顕著な活躍をした新人男優・女優を表彰する最優秀新進男優賞・女優賞は、『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』『前科者』など多くの作品に出演した磯村勇斗、『アキラとあきら』『嘘喰い』でまた新たな魅力を発揮した横浜流星、『ちょっと思い出しただけ』『女子高生に殺されたい』の河合優実や、『MIRRORLIAR FILMS Season4』の伊東蒼が受賞した。『流浪の月』第14回TAMA映画賞受賞作品及び受賞者▼最優秀作品賞『LOVE LIFE』『ハケンアニメ!』▼特別賞芦田愛菜・宮本信子、及びスタッフ・キャスト一同(『メタモルフォーゼの縁側』)小林啓一監督、及びスタッフ・キャスト一同(『恋は光』)▼最優秀男優賞佐藤二朗(『さがす』『truth 姦しき弔いの果て』『バイオレンスアクション』)松坂桃李(『流浪の月』)▼最優秀女優賞倍賞千恵子(『PLAN 75』)広瀬すず(『流浪の月』)▼最優秀新進監督賞片山慎三監督(『さがす』)森井勇佑監督(『こちらあみ子』)▼最優秀新進男優賞磯村勇斗(『ビリーバーズ』『PLAN 75』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』『前科者』『彼女が好きなものは』ほか)横浜流星(『流浪の月』『アキラとあきら』『嘘喰い』『あなたの番です 劇場版』『DIVOC-12』)▼最優秀新進女優賞河合優実(『PLAN 75』『愛なのに』『ちょっと思い出しただけ』『女子高生に殺されたい』『百花』『冬薔薇』ほか)伊東蒼(『さがす』『恋は光』『MIRRORLIAR FILMS Season4』)「第32回映画祭TAMA CINEMA FORUM」は11月26日 (土) TAMA映画賞授賞式パルテノン多摩大ホール、11月12日 (土) ~ 27日 (日) 各種上映プログラム東京都多摩市内3会場(※休映日あり)開催。(cinemacafe.net)■関連作品:ハケンアニメ! 2022年5月20日より全国にて公開©️2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会LOVE LIFE 2022年秋、全国にて公開予定©2022映画「LOVE LIFE」製作委員会&COMME DES CINEMAS
2022年10月06日映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」では、第70回ヴェネチア国際映画祭にて銀獅子賞(最優秀監督賞)と最優秀男優賞(テミス・パヌ)を受賞した『ミス・バイオレンス』、S.S.ラージャマウリ監督作、ジョニー・トー監督作などを10月に配信開始、併せて第18回東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞した、バリ島の伝説をモチーフに10歳の少女が直面する喪失と希望を描いた話題作『見えるもの、見えざるもの』の予告編も解禁となった。10月の「JAIHO」は、第34回東京国際映画祭にてコンペティション部門最高賞の東京グランプリに輝いた、男性優位の環境に抵抗する女性を力強く描いたコソボの女性監督のデビュー作『ヴェラは海の夢を見る』、ヴェネチア国際映画祭2冠の“ギリシャの奇妙な波(Greek Weird Wave)”と呼ばれるムーブメントを代表する1作『ミス・バイオレンス』などを含む4作品をプレミア配信。また、毎月注目を集める特集企画は「ラージャマウリの世界」と「ジョニー・トー特集」に決定。「ラージャマウリの世界」では、9月よりすでに配信されている『マガディーラ 勇者転生』(11月15日まで配信)に加えて、複数の言語でリメイク化もされた人気作『あなたがいてこそ』、『バーフバリ』2部作に先駆けてプラバースを主演に迎えた『チャトラパティ』の2本が今月より配信スタート。「ジョニー・トー特集」では、香港映画界の名匠ジョニー・トー監督を公私ともに撮影した貴重なドキュメンタリー映画『あくなき挑戦ジョニー・トーが見た映画の世界』をはじめ、珠玉のラインアップ。そして、「ストーリー・オブ・フィルム」には「エピソード9.新しいアメリカ映画」が登場。1960年代後半から1970年代、ベトナム戦争を経て、映画製作のスタジオシステムが終わりを迎える中、台頭したアメリカ映画の歴史を黒人映画の原点であるチャールズ・バーネットなどと一緒に紐解いていく。そして、併せて解禁となった日本未公開作『見えるもの、見えざるもの』の予告で描かれるのは、脳障害で寝たきりの双子の弟を持つ10才の少女タントリが、真夜中にだけ不思議と元気な姿で起き上がる弟と、2人だけの遊びを楽しむ姿が描かれる。インドネシアの美しい自然をバックに現実と幻想が入り混じる寓話的な演出が印象的な映像となっている。『見えるもの、見えざるもの』(2017年/インドネシア、オランダ、オーストラリア、カタール)10月2日(日)~※プレミア作品(日本未公開作)※60日間配信バリ島の伝説をモチーフに、10歳の少女が直面する喪失と希望をインドネシアの美しい自然を背景に現実と幻想が入り混った描写で寓話的に綴る。『枕の上の葉』(98)などで知られるインドネシアを代表する映画監督ガリン・ヌグロホの娘であり、長編初監督『鏡は嘘をつかない』(11)が第24回東京国際映画祭でTOYOTAEarth GrandPrixを受賞したカミラ・アンディニ。日本でも第18回東京フィルメックスで上映され最優秀作品賞に輝いた。10歳の少女タントリは、脳障害で倒れ病院のベッドで寝たきりになっている双子の弟タントラに寄り添っている。タントリの精神は真夜中になると解放され、かつての元気だったタントラと遊びまわり、2人で色とりどりの衣装に身を包み月光の下でダンスを繰り返す。しかし、弟の死は徐々に近づいていた…。『ヴェラは海の夢を見る』(2021年/コソボ、北マケドニア、アルバニア)10月15日(土)~※プレミア作品(日本未公開作)※60日間配信第34回東京国際映画祭コンペティション部門の最高賞の東京グランプリに輝いた、男性優位の環境に抵抗する女性を力強く描いたコソボの女性監督カルトリナ・クラスニチ監督のデビュー作。手話通訳者のヴェラは、高名な判事だった夫の突然の自殺の後、家が夫のギャンブルの借金の抵当になっていたことを知り、平穏な日常が一変していく。『ミス・バイオレンス』(2013年/ギリシャ)10月29日(土)~※プレミア作品(日本未公開作)※60日間配信第70回ヴェネチア国際映画祭にて最優秀監督賞を受賞し、主演のテミス・パヌが最優秀男優賞を受賞した1作。一見幸せそうに見える、ある家族の11才の娘がバルコニーから飛び降りて自殺。警察が捜査をするが、家族は「事故だった」と主張する。事故なのか、自殺なのか、家族の秘密が少しずつ露わになる。<ラージャマウリの世界>最新作『RRR』が10月21日(金)より全国公開を控える『バーフバリ』の“創造神”S.S.ラージャマウリ。9月よりすでに配信が開始している『マガディーラ 勇者転生』(11月15日まで配信)、『マッキー』(10月23日まで配信)ほか、今月はさらに『あなたがいてこそ』(10月10日~配信)とプレミア作品『チャトラパティ』(10月23日~)の2作のS.S.ラージャマウリ監督作品の配信がスタート。現代インド映画界をリードする巨匠の世界を堪能できる。<ジョニー・トー特集>最新作『七人樂隊』(10月7日より公開)が劇場公開を控える香港映画界の名匠ジョニー・トー監督の特集を開催。ジョニー・トー監督の公私を追ったドキュメンタリーをはじめ、末期がんの敏腕刑事と完全犯罪を計画した男の奇妙な友情を描く『暗戦デッド・エンド』(10月12日~)、アンディ・ラウ&サミー・チェンの名コンビによる『名探偵ゴッド・アイ』(10月17日~)など珠玉の作品をセレクト。本特集の作品は全て配信期間が60日間となっている。(text:cinemacafe.net)
2022年09月28日ゴールデン・グローブ賞、エミー賞にも輝いたイギリス傑作ドラマの長編映画第二弾『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』より本編映像が解禁された。英国貴族の壮麗な屋敷が舞台の大人気テレビドラマシリーズ「ダウントン・アビー」。映画第二弾となる本作では、イギリスのダウントンを離れて“南フランス”へと赴く当主のロバート(ヒュー・ボネヴィル)らと、屋敷内でハリウッドの撮影が行われることになったダウントンの様子が描かれる。この度、バイオレット(マギー・スミス)が相続することとなった南フランスの別荘に訪れたロバートたちが地中海を見下ろすテラスで食事を楽しむ本編映像が解禁。先代伯爵夫人バイオレットが訳ありで南フランスの別荘を相続したと聞き、その経緯を明らかにするために現地へ訪れた当主ロバートたち。映像では、南フランスに到着したロバートたちが別荘の持ち主だった先代モンミライユ侯爵夫人(ナタリー・バイ)や現モンミライユ侯爵(ジョナサン・ザッカイ)と、南フランスの温かな太陽の光と地中海の自然に囲まれた別荘のテラスで食事をとる様子が映し出される。現モンミライユ侯爵に招かれ、ロバートや妻のコーラ(エリザベス・マクガヴァン)、次女のイーディス(ローラ・カーマイケル)と夫のヘクサム卿(ハリー・ハッデン=パトン)、新婚夫婦となったトム(アレン・リーチ)とルーシー(タペンス・ミドルトン)たちが食事をしている中、訪問先にいるにも関わらず、ダウントンと変わらない徹底した奉仕を行う、クローリー家の元執事カーソン(ジム・カーター)。ロバートたちとともに訪れていたバイオレットの従姉妹であるバグショー夫人(イメルダ・スタウントン)も遅れて合流し、全員揃ったところでコーラが「よくこちらに?」と先代モンミライユ侯爵夫人との交流を図るが、夫人は「ええ、あなた方に乗っ取られる前は」とトゲのある嫌味を返し、別荘が自分たち以外へ相続されることに納得がいっていない様子。そんな先代モンミライユ侯爵夫人に代わって「昔は冬を過ごしたが最近は夏にも」とコーラの問いに答えた現モンミライユ侯爵は、ジャーナリストとして活動するイーディスの取材申し込みにも快く受け入れ、ロバートたちとも打ち解けていく。「ダウントン・アビー」シリーズ初となる、クローリー家一同が異国の地で過ごす新鮮な様子が垣間見えるうえに、重厚感があるイギリスのダウントンとはまた違った南フランスの開放感ある雰囲気を味わえる映像となっている。これまでもシリーズのプロデューサーを務めてきたギャレス・ニームは、本作でクローリー家が南フランスに訪れるというストーリーにした理由について「クローリー家をヨーロッパに、とりわけ南仏リヴィエラに連れて行きたいとずっと思っていた。リヴィエラはヨーロッパの一部で、イギリスの上流階級が訪れたであろう場所だからね。これまで一家がイギリスを離れるのを目にしたことはなかった」とコメント。ロバート役のヒューも「ロバートはコーラと一緒にモーターランチ(発動機艇)に乗りに行き、裕福な有名人の行楽地であるリヴィエラを心の底から楽しんでいる。一家の若いメンバーたちはテニスをしたり、海で泳いだり、プールでゆったりと過ごすんだ。どれもダウントンでは決して見られないことだね」と明かしており、イギリス上流階級の流行りに乗って南フランスでバカンスを過ごす、シリーズ初といっても過言ではないほどリラックスモードなクローリー家は必見だ。『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』は9月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダウントン・アビー 新たなる時代へ 2022年9月30日より全国にて公開© 2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2022年09月25日積水ハウス株式会社は、本日発表の「第16回キッズデザイン賞」においてキッズデザイン協議会会長賞を受賞しました。キッズデザイン賞は、キッズデザイン協議会(本部:東京都港区虎ノ門)主催の子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度です。キッズデザイン賞受賞作品214点の中から、優秀作品へノミネートされた36作品が最優秀賞、優秀賞、奨励賞(キッズデザイン協議会会長賞)、特別賞として選出されます。キッズ・ファースト企業である積水ハウスは、第1回キッズデザイン賞から16年連続、累計107作品を受賞しています。キッズデザインマーク▼奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞「エルミタージュクール」受賞部門:子どもたちを産み育てやすいデザイン部門 個人・家庭部門エルミタージュクール説明:子育て世代の「もしこんな住まいがあったら・・・」を叶える賃貸住宅です。乳児期~児童期の子を持つ世帯に特化した間取りのほか、安心して子どもを遊ばせることができる中庭、親同士で子どもの預かり合い等を想定したキッズラウンジ、子どもの学びを手助けするterakoya(寺子屋)など、子育てを支援する要素を多数備えています。(受賞理由)「子育て世帯ならではのニーズ、例えば見守りをしながら家事のしやすい動線、外遊びを自由にさせられるような中庭、一時預かりに使えるような空間や遊び場などを備えた賃貸住宅であり、子育てに特化した思い切った空間提案として高く評価した。賃貸住宅の共用部でここまでの設備と取組は貴重であり、ニーズも高いだろう。」エルミタージュクール 外観エルミタージュクール 中庭積水ハウスは“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というグローバルビジョンのもと、今後も人生100年時代における「幸せ住まい」を追求し続けてまいります。エルミタージュクール 公式サイト: キッズデザイン賞 公式サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月22日ろうの親から生まれた、耳の聴こえるコーダの子どもたちが揺らぎながらも自らを語り、成長していく物語を描いたドキュメンタリー映画『私だけ聴こえる』が、文化庁映画賞(文化記録映画部門)大賞を受賞した。映画芸術の向上とその発展に資するため、2003年度より始まった文化庁映画賞。文化記録映画部門は、選考委員会における審査に基づき、優れた文化記録映画作品に対する顕彰を実施しており、今年度で19回目を迎える。選考委員を務めた藤岡朝子は、「ろう者の子として生まれ育った少女たちが家族との関係にゆれ動く思春期を丁寧で的確な観察でとらえた。障がいの有無でなく、アイデンティティと自分探しの問題として描くことで、福祉や差別を越える普遍的な視点を提案し、コーダについての問題意識を開放し喚起する」と語り、「観客のスクリーンへの集中度と読み解く力を育てる『映画』という形にこだわり、国際共同製作にも挑戦した制作者の姿勢は、時代に合致したひとつの指針を示している」と制作陣を称えた。一方、受賞を受けた本作の松井至監督は、「栄誉ある賞に選んでいただき、ありがとうございます。制作をはじめた7年前、コーダという言葉は知られていませんでした。この賞は、ドキュメンタリーという場に向かって勇気を持って自己を開いていった出演者たち、全感覚でコーダの世界を感じようとした制作者たち、映画館の暗闇で切実に他者に触れようとした観客の方々、そしてろう文化に生きるみなさんのものです」とコメント。「他者と生きる未来の社会への入口として、時代がコーダの存在を求めたのだと思います」と語っている。『私だけ聴こえる』は全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:私だけ聴こえる 2022年5月28日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて公開©TEMJIN / RITORNELLO FILMS
2022年09月20日トロント映画祭の受賞結果が発表された。観客賞に輝いたのは、スティーブン・スピルバーグの『The Fablemans』。彼自身の伝記的映画で、ポール・ダノ、ミシェル・ウィリアムズ、セス・ローゲンが出演する。昨年の観客賞も、ケネス・ブラナーの伝記的映画『ベルファスト』だった。次点はサラ・ポーリーの『Women Talking』。ドキュメンタリーの観客賞は、黒人のホッケー選手についての『Black Ice』だった。トロント映画祭の観客賞を受賞した作品は、これまでオスカーでも大健闘してきている。アワード狙いの作品はこれからまだまだ出てくるが、『The Fablemans』は重要なプレイヤーになりそうだ。文=猿渡由紀
2022年09月20日世界中の映画祭で観客賞を受賞したインド映画『エンドロールのつづき』(原題:『Last Film Show』)が来年1月に全国公開されることが決定し、特報とポスタービジュアルが解禁となった。インドの田舎町で暮らす9歳のサマイは、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っている。厳格な父は映画を低劣なものだと思っているが、信仰するカーリー女神の映画は特別と、家族で街に映画を観に行くことに。人で溢れ返った映画館、席に着くと、目に飛び込んだのは後方からスクリーンへと伸びる一筋の光…そこにはサマイが初めて見る世界が広がっていた。映画にすっかり魅了されたサマイは、再び映画館に忍び込むが、チケット代が払えずつまみ出されてしまう。それを見た映写技師のファザルがある提案をする。料理上手なサマイの母が作る弁当と引き換えに、映写室から映画をみせてくれるというのだ。サマイは映写窓から観る色とりどりの映画の数々に圧倒され、いつしか「映画を作りたい」という夢を抱きはじめるが…。監督自身の驚くべき物語を映画化した本作は、トライベッカ映画祭ほか世界中の映画祭で5つの観客賞を受賞。さらにバリャドリード国際映画祭では最高賞にあたるゴールデンスパイク賞をインド映画として初めて受賞するなど、世界中の映画祭で喝采を浴びた。この度解禁された30秒の特報では、インドの田舎町でチャイ売りをしながら生活しているキュートなサマイが登場。「父さんのような負け犬になるなよ」と言われながらも、9歳らしいあどけなさと賢さを持つサマイが映画に魅了される瞬間を瑞々しく切り取る。周りの大人や仲間たち、そして家族に見守られながら、「映画を作りたい」という大きな夢を抱いた少年サマイの姿に胸打たれる特報となっている。併せて解禁となったポスタービジュアルでは、薄暗い映画館で体育座りをして、明るく照らしだされたスクリーンを笑顔で見つめる、映画にすっかり心を奪われた主人公のサマイと、夕暮れのインドの街に浮かび上がるサマイにとって希望の光となった映画館「GALAXY」のネオンが印象的な風景の2枚の写真が使用されている。“映画”への溢れんばかりの愛情を込めて本作を監督したのは、インド出身でいまや国を超えて活躍するパン・ナリン。リュミエール兄弟、スタンリー・キューブリックなど、監督が敬愛する巨匠たちへのオマージュがちりばめられ、自らの才能で未来を照らす、光を追い続ける少年の希望あふれる物語を作り上げた。大きな夢を抱く主人公、チャイ売りの少年サマイ役には3,000人の中から選ばれた新たな才能、バヴィン・ラバリ。観客が一体となった映画館、スパイスたっぷりの手料理、陽気な音楽とダンス…どこか懐かしいインドの魅力満載で贈る、実話から生まれた感動作だ。新春の公開に期待が高まる。『エンドロールのつづき』は2023年1月20日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エンドロールのつづき 2023年1月20日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋ほか全国にて公開ALL RIGHTS RESERVED ©2022. CHHELLO SHOW LLP
2022年09月15日第79回ヴェネチア国際映画祭が閉幕、現地時間9月10日夜(日本時間9月11日未明)にコンペティション部門の授賞式が行われ、最高賞の金獅子賞は米ローラ・ポイトラス監督の薬害抗議活動を行うカメラマンを追ったドキュメンタリー『All the Beauty and the Bloodshed』(原題)が受賞。金獅子賞は、2020年・第77回の『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督、2021年・第78回の『あのこと』(12月2日公開)オードレイ・ディヴァン監督に続いて、3年連続で女性監督作品となった。トッド・フィールド監督『TÁR/タール』(原題)のケイト・ブランシェットが女優賞に輝き、マーティン・マクドナー監督『イニシェリン島の精霊』ではコリン・ファレルが同男優賞と脚本賞に。ティモシー・シャラメとテイラー・ラッセルが共演したルカ・グァダニーノ監督『Bones and All』(原題)が銀獅子賞(監督賞)に選ばれた。女性指揮者を演じたケイト・ブランシェットが2度目の快挙2度のアカデミー賞受賞経験を持つケイト・ブランシェット主演、『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』でアカデミー賞脚色賞に連続ノミネートされたトッド・フィールドの16年ぶり待望の新作となった新作『TÁR』。コンペティション部門で上映された本作は、上映後6分間のスタンディングオベーションを受け、現地で早くも「アカデミー賞有力!」と絶賛されていた。ケイトの同受賞はボブ・ディランに扮した『アイム・ノット・ゼア』(第64回)以来2度目の快挙となった。なお、本作の日本公開は2023年を予定しているという。音楽を『ジョーカー』(アカデミー賞作曲賞受賞)ヒドゥル・グドナドッティルが担当しており、今後の映画賞レースでも大きな注目を集めることになりそうだ。■STORYドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命された指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、天才的能力と、たぐいまれなるプロデュース力で、自身を1つのブランドとして作り上げてきた。しかし、のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀により、彼女の心の闇は少しづつ広がっていくーー。コリン・ファレル、初の男優賞『イニシェリン島の精霊』2017年度の映画賞を席巻した『スリー・ビルボード』の最新作『イニシェリン島の精霊』は、父母の故郷を舞台に書かれたマクドナー監督の脚本による物語。主人公パードリックを演じるのは、ヨルゴス・ランティモス、スティーブン・スピルバーグ、テレンス・マリック、オリバー・ストーン、ティム・バートン、マット・リーヴスなど、数多くの天才監督たちにその個性を愛され続け、ハリウッドで独自の地位を築き上げるとともに、『ファンタスティック・ビースト』シリーズでもファン層を広げたコリン・ファレル。マクドナー監督とは『ヒットマンズ・レクイエム』『セブン・サイコパス』に続く3度目のタッグで、親友からの突然の絶縁に悩む主人公の悲喜劇を大胆かつ繊細に演じ、同男優賞を初受賞。マクドナー監督も脚本賞に選ばれた。なお、日本公開は2023年1月27日(金)に決定。10月24日(月)より開幕の第35回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門にてジャパンプレミアとなる。第79回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門受賞結果金獅子賞(最高賞)ローラ・ポイトラス監督『All the Beauty and the Bloodshed』銀獅子賞(監督賞)ルカ・グァダニーノ監督『Bones and All』銀獅子賞(審査員大賞)アリス・ディオップ監督『Saint Omer』(原題)審査員特別賞ジャファル・パナヒ監督『No Bears』(英題)女優賞ケイト・ブランシェット『TÁR』男優賞コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』脚本賞マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)テイラー・ラッセル『Bones and All』テイラー・ラッセル、ティモシー・シャラメと日本からコンペティション部門に出品されていた深田晃司監督『LOVE LIFE』、オリゾンティ・コンペティション部門に出品されていた石川慶監督『ある男』は惜しくも受賞を逃したが、名作の修復版を上映するクラシック部門にて鈴木清順監督『殺しの烙印』が最優秀修復作品賞を受賞している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イニシェリン島の精霊 2023年1月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2022年09月11日ポン・ジュノ監督が審査員長を務めた2021年・第78回ヴェネチア国際映画祭にて、審査員の満場一致で最高賞である金獅子賞を受賞したフランス映画『Happening』(英題)が邦題『あのこと』として12月2日(金)より公開決定。ポスターと予告編が解禁された。ヴェネチア金獅子賞を皮切りに、世界の映画賞を席巻した本年度最大の話題作の1つ。舞台は1960年代、法律で中絶が禁止され、処罰されていたフランス。望まぬ妊娠をした大学生のアンヌ(アナマリア・ヴァルトロメイ)が、自らが願う未来をつかむために、たった1人で戦う12週間が描かれる。全編アンヌの目線で描かれる本作は、アンヌと身も心も一体化、観る者が「恐怖と怒りと情熱」を体感するという没入感、臨場感が見どころ。監督を務めるのは、本作をきっかけに世界中から注目を集める女性監督オードレイ・ディヴァン。主演は子役時代に『ヴィオレッタ』で美しすぎる娘役を怪演し、本作でセザール賞を受賞したアナマリア・ヴァルトロメイ。原作は、ノーベル賞に最も近い作家とリスペクトされるアニー・エルノーが自身の実話を基に書き上げた「事件」。オドレイ・ディワン/第78回ヴェネチア国際映画祭 Photo by Marc Piasecki/Getty Images今回解禁された予告編は、前途有望なアンヌの妊娠が発覚し、うろたえるシーンから始まる。「違法行為になる」と医者から突き放される様子や、「妊娠したら、大学を辞め働くしかない」「刑務所に入りたいの?」と話す友人の会話が、1960年代当時のアンヌを取り巻く社会を物語る。しかし、アンヌの選択は1つ。未来のために命がけであらゆる方法を模索しながらも、タイムリミットは迫り、彼女が焦燥し、どんどん孤立し追い詰められていく様が映し出される。全編、彼女にぴったりと寄り添う映像からも、映画と観客の垣根がなくなるようなヒリヒリとした臨場感と、尋常ならざる没入感で「体験型」と言われる所以が垣間見える。ポスターは、主人公アンヌがこちらを見据える強いまなざしが印象的なビジュアル。その視線には、戸惑いと焦燥におびえながらも覚悟をつけた女性の鋭い光が宿り、訴えるようにも、拒絶するようにも見える瞳と、結ばれた口元がこの映画の力強さを伺わせている。『あのこと』は12月2日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あのこと 2022年12月2日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINÉMA - WILD BUNCH - SRAB FILM
2022年09月09日近年、映画賞の演技部門において、「男優賞」「女優賞」と性別で分けることをやめ、「ジェンダー・ニュートラル」(性的に中立)な形を取る動きが加速している。すでにジェンダー・ニュートラル化を行ったベルリン国際映画祭、今年開催の授賞式から実施するゴッサム賞などに続き、インディペンデント・スピリット賞も演技部門の性別区分けの廃止を表明。主催者のフィルム・インディペンデントが公式ホームページにて発表した。同団体のトップのジョシュ・ウェルシュは、「私たちは、性別に関わらず素晴らしい演技を称えるため、すでに動き出している映画祭や映画賞に加わることに喜びを感じています。また、男性か女性かの選択を強制することなく、ノンバイナリーの俳優たちをスピリット賞に迎えられることもうれしく思います」とコメント。また、インディペンデント・スピリット賞はこれまで製作費が2250万ドルまでの作品を対象としていたが、昨今の物価・製作費高騰により、製作費3000万ドルまでに引き上げられた。「新しい上限を設けたことで、これまでと同じように幅広い作品を称えることができます」としている。インディペンデント・スピリット賞授賞式は2023年3月4日に開催される。(賀来比呂美)
2022年08月24日オスカー、英国アカデミー賞、日本アカデミー賞など、国内外で数えきれないほどの賞を受賞し高い評価を受けている濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が、2022年の国際映画批評家連盟賞グランプリを受賞した。『ドライブ・マイ・カー』は、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)の会員による2022年の最優秀作品としてグランプリに輝いた。最終候補には同作のほか、『リコリス・ピザ』(ポール・トーマス・アンダーソン監督)、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(ジェーン・カンピオン監督)、『Triangle of Sadness』(リューベン・オストルンド監督)、『わたしは最悪。』(ヨアキム・トリアー監督)が挙がっていた。同賞は1999年に設立。これまでペドロ・アルモドバル監督(『オール・アバウト・マイ・マザー』)、ジャン=リュック・ゴダール監督(『アワーミュージック』)、ロマン・ポランスキー監督(『ゴーストライター』)、アルフォンソ・キュアロン監督(『ROMA/ローマ』)といった偉大な監督たちが受賞。今年の最終候補に挙がっていたポール・トーマス・アンダーソン監督は、『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ファントム・スレッド』で3回受賞を果たしている常連である。昨年は、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が選ばれた。(賀来比呂美)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年08月23日小田急百貨店新宿店は、「英国展」を2022年8月24日(水)から29日(月)まで、本館11階催物場にて開催する。人気英国グルメ&雑貨など集結「英国展」は、英国を代表するグルメや雑貨を紹介するイベント。40社以上が出店し、人気ブランドの紅茶やミンスパイ、スコーンなどを揃える他、エリザベス女王在位70周年「プラチナジュビリー」を記念した白銅貨や食器、ヴィンテージアクセサリー、数量限定テディベアなどのアイテムも店頭に並ぶ。尚、2022年10月に閉館を迎える小田急百貨店新宿店本館での開催は、今回が最後となる。ばらの花びらブレンドの紅茶&ミンスパイなど紅茶ブランドのウィタードからは、ばらの花びらをブレンドした紅茶「イングリッシュローズ」がラインナップ。ゆったりとした優雅なティータイムにぴったりの茶葉を楽しめる。また、英国で特別な祝い事の際に食べる、甘い味わいが魅力のミンスパイや、スコーンと相性抜群のロダスのクロテッドクリーム、英国王室の一員のグランヴィエル伯爵が所有する北ウイスト島のブランド・ヘブリディアンスモークハウスの手切りスモークサーモンなど、「英国展」ならではの英国グルメが勢揃いする。「くまのプーさん」のモデルとなったテディベア&食器などもさらに、「くまのプーさん」のモデルとなったメリーソートの限定テディベアや、ロンドンベアのプリントをあしらったジグナーレのショップバッグなど、愛らしいデザインの雑貨も登場。エインズレイからは、19世紀初頭に貴族の間で流行した紅茶占いで用いられた陶器を復刻した紅茶占いティーカップ& ソーサーがラインナップ。Morris&Co. for ピンパーネルは、いちごを摘みに来る小鳥を描いた「いちごどろぼう ブルー ペアマグ&トレイセット」を販売する。【詳細】「英国展」期間:2022年8月24日(水)~29日(月) 10:00~20:00 ※最終日は17:00閉場場所:小田急百貨店新宿店本館11階催物場所在地:東京都新宿区西新宿1-1-3TEL:0570-025-888(ナビダイヤル)商品例:・『シェリーズパイ』ミンスパイ(冷凍/1個) 432円・『ウィタード』イングリッシュローズ(リーフティー/ 100g /キャディ缶入り) 3,132円・『イングリッシュティーショップ』ティーバッグ&ハウスデザイン缶セット(20包×2.5g) 2,376円・『ロダス』クロテッドクリーム(冷蔵/ 28g) 331円・『ヘブリディアンスモークハウス』手切りスモークサーモン(解凍/100g) 1,501円・『メリーソート』エドワード; クリストファーロビンズ テディベア(モヘヤ、ウールフェルト/ H45cm) 45,100円 ※限定5点・『エインズレイ』紅茶占いティーカップ& ソーサー(1客/ファインボーンチャイナ/ 200ml) 6,600円 ※限定6色各6点・『Morris&Co. for ピンパーネル』いちごどろぼう ブルー ペアマグ&トレイセット(マグ:磁器、トレイ:メラミン樹脂/マグ:180ml、トレイW21×D14.5cm) 3,850円 ※限定20点
2022年08月22日日本橋三越本店ではスコーンやティーなど英国のグルメ・文化をはじめエリザベス女王即位70周年プラチナジュビリーの記念アイテムを展開し、今の英国を感じられる「三越英国展」を開催します。 「日常に英国のくらしを」をテーマにティータイムの楽しみ方や英国屈指のベイカーたちのレシピを再現したスイーツも登場します。まるで英国のティーパーティーを体感できるような12日間です。最新スコーンをはじめ30ブランド以上のスコーンが集合! シェフの来場やライブで楽しめる英国菓子も限定【PART1】〈レイジーデイジーベーカリー〉左:トフィーアップルのニッカーポッカ グローリー+ティー2,750円[各日30セット限り]右:ベリーベリートライフル+ティー 2,970円[各日30セット限り]ライブカウンターイートインの三越英国展限定メニュー。PART1はパフェが主役。臨場感あるライブで作り手の技を見ながらイートインを楽しめます。NEW【PART1】〈メアリー・ベリー〉左上:レモン・グリストルテ 990円[各日60点限り]左下:キャロットケーキ 990円[各日60点限り]右:ミニケーキ&焼き菓子セット 2,200円[各日200セット限り]1セット(レモンドリズルトレイベイク、ウォルナッツ&クランベリーティーブレッド、ベリーベスト・ショートブレッド各1、紅茶(ポット))“ケーキの女王”として称され、『ブリティッシュ・ベイク・オフ』初代審査員として英国でブレイクしたメアリー・ベリー氏のレシピ本よりピックアップ。NEW【PART1】〈ザ・グローヴ〉スコーン 各324円ノースロンドンのラグジュアリーな五ツ星ホテル。素材にこだわるホテルならではのスコーンは、もっちりとした食感にリッチなバターの香りで伝統的な中にも革新的な味わいがある。ジンジャーキャンディー、アールグレイ、ミックスフルーツ、プレーン 4種が登場。【PART2】〈メルローズアンドモーガン〉チーズベイクドスコーン サンド 420円パルメザンチーズ・チェダー・ナチュラルチーズの3種を練り込み上からもミックスチーズをかけて焼き上げました。中にはルッコラ、スイートキューカンバーピクルス、クリームチーズをサンドしたセイボリースコーンです。伝統的な英国を楽しもう〈バーレイ〉ブルーキャリコミニティットビット 9,350円、ブルーキャリコプレート小 3,850円、ブルーキャリコカップ&ソーサー 7,700円、プラムアジアティックフェザンツプレート小 3,850円、プラムアジアティックフェザンツカップ&ソーサー 7,700円、プラムアジアティックフェザンツティーポットS 15,400円、キャリコタイル 4,950円さまざまなデザインを展開するバーレイの食器で英国風ティータイムを楽しむのはいかがでしょう。【PART1】〈ミラーズ〉フィッシュ&チップス 1,728円2018年度英国フィッシュ&チップス協会主催のコンペティションのチャンピオンに輝く。オリジナル揚げ粉とハドック(コダラ)を使用し、表面はカリカリ、魚はホクホク、ジューシーなフィッシュ&チップス。ティーのバリエーションも進化! 見た目も味も楽しめる、進化した英国ティー【PART1】〈ダーヴィルス・オブ・ウィンザー〉ハニーコム・ミルクティー&レモンゼスト・ビスケット~ロイヤル・ティータイムセット~880円[各日60セット限り]英国の伝統的なハニーコムを溶かしながら飲むアイスティー。ソヴリンの「レモンゼスト・ビスケット」と一緒に。【PART2】〈ウェルシュ・ブリュー〉アイス苺ミルクティーとミニ・ウェルシュケーキ~ウェルシュ・ティータイムセット~825円[各日60セット限り]※ミニ・ウェルシュケーキ1個付きアイスティー用にしっかりと抽出し、苺ピューレとたっぷりの牛乳を加えました。「苺ミルク好き」に贈るフルーティーでスッキリとしたアレンジティーです。英国菓子研究家、砂古玉緒氏が〈ウェルシュ・ブリュー〉に合わせて作ったミックススパイス香るミニ・ウェルシュケーキのセット。プラチナジュビリーを記念したアイテムが登場!【PART1】〈メリーソート〉クイーンズプラチナジュビリーベア 6万9,300円[10点限り]1953年の戴冠式で着用した王冠とローブを忠実に再現したプラチナジュビリーを記念したベア。【PART2】〈トレゴスナン〉ザ・クィーンズプラチナジュビリーティ 7,560円[200点限り]エリザベス女王のプラチナ・ジュビリーを記念した紅茶。手摘みの茶葉に、ジャスミンと薔薇の花びら・青いコーンフラワーのブレンド。三越英国展【会期】Part1.2022 年8 月31 日(水)~9 月5 日(月) [最終日午後6時終了]※9月6日(火)は、三越英国展はお休みとさせていただきます。Part2.2022 年9月7日(水)~9 月12日(月) [最終日午後6時終了]【会場】日本橋三越本店 本館7階 催物会場※価格はすべて税込です。※諸般の事情により、入場制限をさせていただく場合がございます※掲載内容は、都合により変更または中止となる場合がございます。予めご了承ください。※会期の記載がないものに関しては通期での出店となります。
2022年08月19日英国アンティーク博物館BAM鎌倉が、2022年9月23日(金・祝)、神奈川・鎌倉にオープン。建築は隈研吾の設計による。全4フロアで英国アンティークを紹介英国アンティーク博物館BAM鎌倉は、100年以上の歴史をもつ本物のアンティークを紹介する博物館だ。1階から4階までの全4フロアから構成され、それぞれ時代やテーマの異なるアンティークを展示する予定だ。各フロアは、ヴィクトリア時代やシャーロック・ホームズなど、それぞれに異なるテーマに沿った空間でコーディネート。さらに、グランドフロアではヴィンテージのロンドンタクシーも目にすることができる。英国アンティーク博物館BAM鎌倉の建築の設計を手がけたのは、隈研吾。アンティークの展示空間とマッチするよう、すべての窓をなくしシンプルに整えるとともに、鎌倉の伝統文化を象徴する鎌倉彫を着想源に、ヒノキを用いたファサードを採用した。詳細英国アンティーク博物館BAM鎌倉オープン日:2022年9月23日(金・祝)住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-11-4-1開館時間:10:00~17:00(最終入館は16:30まで)休館日:月曜日(祝日の場合は開館)アクセス:JR横須賀線「鎌倉駅」東口より徒歩7分観覧料:大人 1,300円、中学・高校生 1,000円、小学生 500円、幼児 無料※オンラインチケットの購入が可能■オープン記念限定チケット(日時指定)発売日:2022年8月23日(火)価格:大人 1,100円、中学・高校生 800円、小学生 300円※公式サイトにて数量限定で販売【問い合わせ先】TEL:0467-84-8689
2022年08月11日英国映画協会(以下、BFI)が、ファッションブランドの「シャネル(CHANEL)」と共同で新たなフィルムメーカー賞「BFI&Chanel Filmmaker Awards」を創設したことを明らかにした。対象は「独創的なアイディアを持ち、リスクを取って新しい切り口を見出そうとしているイギリスの新進映画クリエイター」。候補者は最大7人が選ばれ、その後選出された3人にそれぞれ2万ポンドずつが贈られる。3人のうち、少なくとも1人は女性、あるいは自身をノンバイナリーと認識している人物が選ばれる。2020年にBFIから栄誉ある「BFIフェローシップ」を授与され、シャネルのアンバサダーでもあるティルダ・スウィントンが、BFIのCEOベン・ロバーツやイギリス版「VOGUE」誌の編集長らと審査員長を務めるという。ロバーツは「シャネルをBFIの新しいパートナーに迎えることができてとてもうれしいです」「この賞のために時間を作ってくれたティルダたちに感謝します」「この賞は、英国の映画クリエイターにとって重要なプラットフォームです」とコメント。ティルダは9月29日に開催されるBFIのガラ「ルミナス」のステージで受賞者を発表する。「ルミナス」は、BFIの活動資金を集めるために行われる華々しい映画の祭典で、イギリスのスターや業界の著名人が多数参加する。(賀来比呂美)
2022年08月05日次世代の若手映画監督の登竜門映画祭として開催が決定した「東京インディペンデント映画祭2022」に「ABEMA」が協力、本映画祭にてグランプリ、準グランプリを受賞した3作品について、「ABEMA」にて制作支援をするとともに2023年に独占配信することが決定。『余命10年』『新聞記者』などの藤井道人監督が審査員長、俳優の奈緒らが審査員を務める。「東京インディペンデント映画祭2022」は、「次世代の映画監督を育成する」をモットーに、初めて開催される映画祭で、コロナ禍のもと、映画のオンライン視聴が日常化したいま、全国に向け新たなムーブメントを呼び起こす「夢のある映画祭」として実施。また、海外映画祭との推薦提携を結び、良質なインディペンデント映画作品を世界へ向けて発信、年間を通じてオンラインで楽しめるハイブリットな映画祭を目指していく。審査委員長は、『新聞記者』でアカデミー最優秀作品賞を受賞し、『余命10年』の大ヒットが記憶に新しい藤井道人監督に決定。さらに、連続テレビ小説「半分、青い。」で脚光を浴び、ドラマ「あなたの番です」をはじめ話題作に出演し、映画やドラマに引っ張りだこの俳優・奈緒、映画ファンの若者を中心に圧倒的な人気を誇る映画ライターのSYOなど、最旬の審査員たちが集結した。また、「ABEMA」では次世代監督の育成スカラシップとして、グランプリ、準グランプリ受賞3作品監督に対し、1作品につき300万円の次回作の制作支援金を提供。審査委員長・藤井道人を擁する「BABEL LABEL」のサポートを受け、短編映画として2023年に「ABEMA」で独占配信される。また、最終候補10作品についても「ABEMA」で独占配信される予定となっている。藤井道人監督「夢のある業界だと思ってほしい」この度、TIMF(東京インディペンデント映画祭)の審査員長を畏多くも引き受けることにした大きな理由は才能ある若手映画作家と出会いたい。そして、微力であっても出会えた監督たちがより良い環境で映画制作を出来る様にサポートしていきたいという思いからです。映画業界の労働環境やシステムを改善する責務が我々にはあると思っています。映画を愛する、この業界に入りたいと感じている皆さんに夢のある業界だと思ってほしい。そのためにはまず出会いの場を作りたい。この度、ABEMAとのタッグでスカラシップをはじめ、様々なサポートが出来るようになったと感じています。出会い、育成し、羽ばたく。そのお力添えが出来る様に精一杯努力したいと思います。沢山の才能に出会えることを楽しみにしています。作品の募集は8月3日(水)より開始されており、受賞の発表は2023年2月、授賞式は2023年3月を予定している。(text:cinemacafe.net)
2022年08月03日今年の「ゴールデン・トレーラー賞」のノミネーションが発表された。この賞は、「ハリウッドの映画やテレビのマーケティングにおける縁の下の力持ち」を称えるために、1999年の創設以来、ほぼ毎年開催されているセレモニー。映画、ドラマ、ゲームの予告編、ティザー動画、ポスターなどが、計108部門にカテゴリー分けされて表彰される。今年の対象は、2021年4月から2022年5月31日までに上映された作品。授賞式は10月6日に行われる。主なノミネーションは以下の通り。■アクション賞『ブレット・トレイン』『レッド・ノーティス』“Teamwork”『THE BATMAN -ザ・バットマン-』『マトリックス レザレクションズ』“Free”『トップガン マーヴェリック』“Back”■アニメーション/ファミリー賞『コーダあいのうた』“Sometimes”『DC がんばれ!スーパーペット』“Krypto Hero”『Marcel the Shell with Shoes On』“Remember”『ミニオンズ フィーバー』“Ready”『SING/シング:ネクストステージ』“Still Haven’t Found”『ジェイコブと海の怪物』“Maps”■コメディ賞『Dog』“On The Road”『ドント・ルック・アップ』“Trajectory”『Father of the Bride』“Biggest Event”『ザ・ロストシティ』“Real Adventure”『The Unbearable Weight of Massive Talent』“Cage Cutdown”■ドラマ賞『きみに伝えたいこと』『ベルファスト』“Everlasting『ハウス・オブ・グッチ』“Legacy”『ドリームプラン』“Greatness”『The Many Saints of Newark』■ファンタジー・アドベンチャー賞『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』“The Beginning”『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』“Nightmare”『シャン・チー/テン・リングスの伝説』“Birthright”『アダム&アダム』“Future”『アンチャーテッド』“Fifty Fifty”■外国語作品賞『Tausend Zeilen』(ドイツ)『Eiffel』(フランス、ベルギー、ドイツ)『ドライブ・マイ・カー』(日本)『秘密の森の、その向こう』“Magical”(フランス)『Letchik』(ロシア)(賀来比呂美)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年08月03日池松壮亮と伊藤沙莉が共演したラブストーリー映画『ちょっと思い出しただけ』が、「第25回ファンタジア国際映画祭」カメラ・ルシダ部門の最高賞であるCamera Lucida AQCC Prizeを受賞したことが分かった。本作は、「クリープハイプ」のヴォーカル/ギター・尾崎世界観の楽曲に、監督・松居大悟がインスパイアを受け、製作されたオリジナルラブストーリー。「ファンタジア国際映画祭」は、カナダ・モントリオールで1996年から開催されている北米最大のジャンル映画祭で、約400作品が上映され、今年は8月3日まで開催中だ。今回本作が受賞したカメラ・ルシダ部門(Camera Lucida)とは、最も個性的で革新的な作品を紹介する部門となっており、AQCC Prizeはケベック批評家協会が評価した作品に贈られる賞。審査員たちからは「“完璧に計算された構成”と“日常的なものに意味を与えたその素晴らしさ”を評価し満場一致で受賞が決定した」と述べられた。同部門での最高賞は、日本映画として初となり、松居監督作としては初の海外映画祭での受賞となった。松居監督は「このような形をいただけて嬉しいです」と今回の受賞を喜び、「コロナ禍で奪われたものばかりを見るのではなく、暗くなるからこそ光を見つけやすくなる、と、当たり前の感情を抱きしめられるように作った映画です。今作はこれからも、早稲田、阿佐ヶ谷、京都、などでも出会えます。なにより映画館がんばってほしいです。今作じゃなくとも、ぜひ劇場へお越しください!」とコメントを寄せた。また、先日都内で行われた本作のBlu-ray&DVDリリースの上映イベントでは、吉報をいち早く聞いた主演の池松さんから「ファンタジアおめでとうございます」と祝福のメッセージが届けられていた。なお本作は、8月13日(土)より開催される「北京国際映画祭」内でも上映されることが決定している。『ちょっと思い出しただけ』Blu-ray&DVDは9月2日(金)リリース。(cinemacafe.net)■関連作品:ちょっと思い出しただけ 2022年2月11日より全国にて公開(C)2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会
2022年07月29日