第79回ヴェネチア国際映画祭が閉幕、現地時間9月10日夜(日本時間9月11日未明)にコンペティション部門の授賞式が行われ、最高賞の金獅子賞は米ローラ・ポイトラス監督の薬害抗議活動を行うカメラマンを追ったドキュメンタリー『All the Beauty and the Bloodshed』(原題)が受賞。金獅子賞は、2020年・第77回の『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督、2021年・第78回の『あのこと』(12月2日公開)オードレイ・ディヴァン監督に続いて、3年連続で女性監督作品となった。トッド・フィールド監督『TÁR/タール』(原題)のケイト・ブランシェットが女優賞に輝き、マーティン・マクドナー監督『イニシェリン島の精霊』ではコリン・ファレルが同男優賞と脚本賞に。ティモシー・シャラメとテイラー・ラッセルが共演したルカ・グァダニーノ監督『Bones and All』(原題)が銀獅子賞(監督賞)に選ばれた。女性指揮者を演じたケイト・ブランシェットが2度目の快挙2度のアカデミー賞受賞経験を持つケイト・ブランシェット主演、『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』でアカデミー賞脚色賞に連続ノミネートされたトッド・フィールドの16年ぶり待望の新作となった新作『TÁR』。コンペティション部門で上映された本作は、上映後6分間のスタンディングオベーションを受け、現地で早くも「アカデミー賞有力!」と絶賛されていた。ケイトの同受賞はボブ・ディランに扮した『アイム・ノット・ゼア』(第64回)以来2度目の快挙となった。なお、本作の日本公開は2023年を予定しているという。音楽を『ジョーカー』(アカデミー賞作曲賞受賞)ヒドゥル・グドナドッティルが担当しており、今後の映画賞レースでも大きな注目を集めることになりそうだ。■STORYドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて首席指揮者に任命された指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、天才的能力と、たぐいまれなるプロデュース力で、自身を1つのブランドとして作り上げてきた。しかし、のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀により、彼女の心の闇は少しづつ広がっていくーー。コリン・ファレル、初の男優賞『イニシェリン島の精霊』2017年度の映画賞を席巻した『スリー・ビルボード』の最新作『イニシェリン島の精霊』は、父母の故郷を舞台に書かれたマクドナー監督の脚本による物語。主人公パードリックを演じるのは、ヨルゴス・ランティモス、スティーブン・スピルバーグ、テレンス・マリック、オリバー・ストーン、ティム・バートン、マット・リーヴスなど、数多くの天才監督たちにその個性を愛され続け、ハリウッドで独自の地位を築き上げるとともに、『ファンタスティック・ビースト』シリーズでもファン層を広げたコリン・ファレル。マクドナー監督とは『ヒットマンズ・レクイエム』『セブン・サイコパス』に続く3度目のタッグで、親友からの突然の絶縁に悩む主人公の悲喜劇を大胆かつ繊細に演じ、同男優賞を初受賞。マクドナー監督も脚本賞に選ばれた。なお、日本公開は2023年1月27日(金)に決定。10月24日(月)より開幕の第35回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門にてジャパンプレミアとなる。第79回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門受賞結果金獅子賞(最高賞)ローラ・ポイトラス監督『All the Beauty and the Bloodshed』銀獅子賞(監督賞)ルカ・グァダニーノ監督『Bones and All』銀獅子賞(審査員大賞)アリス・ディオップ監督『Saint Omer』(原題)審査員特別賞ジャファル・パナヒ監督『No Bears』(英題)女優賞ケイト・ブランシェット『TÁR』男優賞コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』脚本賞マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)テイラー・ラッセル『Bones and All』テイラー・ラッセル、ティモシー・シャラメと日本からコンペティション部門に出品されていた深田晃司監督『LOVE LIFE』、オリゾンティ・コンペティション部門に出品されていた石川慶監督『ある男』は惜しくも受賞を逃したが、名作の修復版を上映するクラシック部門にて鈴木清順監督『殺しの烙印』が最優秀修復作品賞を受賞している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イニシェリン島の精霊 2023年1月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2022年09月11日ポン・ジュノ監督が審査員長を務めた2021年・第78回ヴェネチア国際映画祭にて、審査員の満場一致で最高賞である金獅子賞を受賞したフランス映画『Happening』(英題)が邦題『あのこと』として12月2日(金)より公開決定。ポスターと予告編が解禁された。ヴェネチア金獅子賞を皮切りに、世界の映画賞を席巻した本年度最大の話題作の1つ。舞台は1960年代、法律で中絶が禁止され、処罰されていたフランス。望まぬ妊娠をした大学生のアンヌ(アナマリア・ヴァルトロメイ)が、自らが願う未来をつかむために、たった1人で戦う12週間が描かれる。全編アンヌの目線で描かれる本作は、アンヌと身も心も一体化、観る者が「恐怖と怒りと情熱」を体感するという没入感、臨場感が見どころ。監督を務めるのは、本作をきっかけに世界中から注目を集める女性監督オードレイ・ディヴァン。主演は子役時代に『ヴィオレッタ』で美しすぎる娘役を怪演し、本作でセザール賞を受賞したアナマリア・ヴァルトロメイ。原作は、ノーベル賞に最も近い作家とリスペクトされるアニー・エルノーが自身の実話を基に書き上げた「事件」。オドレイ・ディワン/第78回ヴェネチア国際映画祭 Photo by Marc Piasecki/Getty Images今回解禁された予告編は、前途有望なアンヌの妊娠が発覚し、うろたえるシーンから始まる。「違法行為になる」と医者から突き放される様子や、「妊娠したら、大学を辞め働くしかない」「刑務所に入りたいの?」と話す友人の会話が、1960年代当時のアンヌを取り巻く社会を物語る。しかし、アンヌの選択は1つ。未来のために命がけであらゆる方法を模索しながらも、タイムリミットは迫り、彼女が焦燥し、どんどん孤立し追い詰められていく様が映し出される。全編、彼女にぴったりと寄り添う映像からも、映画と観客の垣根がなくなるようなヒリヒリとした臨場感と、尋常ならざる没入感で「体験型」と言われる所以が垣間見える。ポスターは、主人公アンヌがこちらを見据える強いまなざしが印象的なビジュアル。その視線には、戸惑いと焦燥におびえながらも覚悟をつけた女性の鋭い光が宿り、訴えるようにも、拒絶するようにも見える瞳と、結ばれた口元がこの映画の力強さを伺わせている。『あのこと』は12月2日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あのこと 2022年12月2日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2021 RECTANGLE PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINÉMA - WILD BUNCH - SRAB FILM
2022年09月09日近年、映画賞の演技部門において、「男優賞」「女優賞」と性別で分けることをやめ、「ジェンダー・ニュートラル」(性的に中立)な形を取る動きが加速している。すでにジェンダー・ニュートラル化を行ったベルリン国際映画祭、今年開催の授賞式から実施するゴッサム賞などに続き、インディペンデント・スピリット賞も演技部門の性別区分けの廃止を表明。主催者のフィルム・インディペンデントが公式ホームページにて発表した。同団体のトップのジョシュ・ウェルシュは、「私たちは、性別に関わらず素晴らしい演技を称えるため、すでに動き出している映画祭や映画賞に加わることに喜びを感じています。また、男性か女性かの選択を強制することなく、ノンバイナリーの俳優たちをスピリット賞に迎えられることもうれしく思います」とコメント。また、インディペンデント・スピリット賞はこれまで製作費が2250万ドルまでの作品を対象としていたが、昨今の物価・製作費高騰により、製作費3000万ドルまでに引き上げられた。「新しい上限を設けたことで、これまでと同じように幅広い作品を称えることができます」としている。インディペンデント・スピリット賞授賞式は2023年3月4日に開催される。(賀来比呂美)
2022年08月24日オスカー、英国アカデミー賞、日本アカデミー賞など、国内外で数えきれないほどの賞を受賞し高い評価を受けている濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が、2022年の国際映画批評家連盟賞グランプリを受賞した。『ドライブ・マイ・カー』は、国際映画批評家連盟(FIPRESCI)の会員による2022年の最優秀作品としてグランプリに輝いた。最終候補には同作のほか、『リコリス・ピザ』(ポール・トーマス・アンダーソン監督)、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(ジェーン・カンピオン監督)、『Triangle of Sadness』(リューベン・オストルンド監督)、『わたしは最悪。』(ヨアキム・トリアー監督)が挙がっていた。同賞は1999年に設立。これまでペドロ・アルモドバル監督(『オール・アバウト・マイ・マザー』)、ジャン=リュック・ゴダール監督(『アワーミュージック』)、ロマン・ポランスキー監督(『ゴーストライター』)、アルフォンソ・キュアロン監督(『ROMA/ローマ』)といった偉大な監督たちが受賞。今年の最終候補に挙がっていたポール・トーマス・アンダーソン監督は、『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ファントム・スレッド』で3回受賞を果たしている常連である。昨年は、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が選ばれた。(賀来比呂美)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年08月23日小田急百貨店新宿店は、「英国展」を2022年8月24日(水)から29日(月)まで、本館11階催物場にて開催する。人気英国グルメ&雑貨など集結「英国展」は、英国を代表するグルメや雑貨を紹介するイベント。40社以上が出店し、人気ブランドの紅茶やミンスパイ、スコーンなどを揃える他、エリザベス女王在位70周年「プラチナジュビリー」を記念した白銅貨や食器、ヴィンテージアクセサリー、数量限定テディベアなどのアイテムも店頭に並ぶ。尚、2022年10月に閉館を迎える小田急百貨店新宿店本館での開催は、今回が最後となる。ばらの花びらブレンドの紅茶&ミンスパイなど紅茶ブランドのウィタードからは、ばらの花びらをブレンドした紅茶「イングリッシュローズ」がラインナップ。ゆったりとした優雅なティータイムにぴったりの茶葉を楽しめる。また、英国で特別な祝い事の際に食べる、甘い味わいが魅力のミンスパイや、スコーンと相性抜群のロダスのクロテッドクリーム、英国王室の一員のグランヴィエル伯爵が所有する北ウイスト島のブランド・ヘブリディアンスモークハウスの手切りスモークサーモンなど、「英国展」ならではの英国グルメが勢揃いする。「くまのプーさん」のモデルとなったテディベア&食器などもさらに、「くまのプーさん」のモデルとなったメリーソートの限定テディベアや、ロンドンベアのプリントをあしらったジグナーレのショップバッグなど、愛らしいデザインの雑貨も登場。エインズレイからは、19世紀初頭に貴族の間で流行した紅茶占いで用いられた陶器を復刻した紅茶占いティーカップ& ソーサーがラインナップ。Morris&Co. for ピンパーネルは、いちごを摘みに来る小鳥を描いた「いちごどろぼう ブルー ペアマグ&トレイセット」を販売する。【詳細】「英国展」期間:2022年8月24日(水)~29日(月) 10:00~20:00 ※最終日は17:00閉場場所:小田急百貨店新宿店本館11階催物場所在地:東京都新宿区西新宿1-1-3TEL:0570-025-888(ナビダイヤル)商品例:・『シェリーズパイ』ミンスパイ(冷凍/1個) 432円・『ウィタード』イングリッシュローズ(リーフティー/ 100g /キャディ缶入り) 3,132円・『イングリッシュティーショップ』ティーバッグ&ハウスデザイン缶セット(20包×2.5g) 2,376円・『ロダス』クロテッドクリーム(冷蔵/ 28g) 331円・『ヘブリディアンスモークハウス』手切りスモークサーモン(解凍/100g) 1,501円・『メリーソート』エドワード; クリストファーロビンズ テディベア(モヘヤ、ウールフェルト/ H45cm) 45,100円 ※限定5点・『エインズレイ』紅茶占いティーカップ& ソーサー(1客/ファインボーンチャイナ/ 200ml) 6,600円 ※限定6色各6点・『Morris&Co. for ピンパーネル』いちごどろぼう ブルー ペアマグ&トレイセット(マグ:磁器、トレイ:メラミン樹脂/マグ:180ml、トレイW21×D14.5cm) 3,850円 ※限定20点
2022年08月22日日本橋三越本店ではスコーンやティーなど英国のグルメ・文化をはじめエリザベス女王即位70周年プラチナジュビリーの記念アイテムを展開し、今の英国を感じられる「三越英国展」を開催します。 「日常に英国のくらしを」をテーマにティータイムの楽しみ方や英国屈指のベイカーたちのレシピを再現したスイーツも登場します。まるで英国のティーパーティーを体感できるような12日間です。最新スコーンをはじめ30ブランド以上のスコーンが集合! シェフの来場やライブで楽しめる英国菓子も限定【PART1】〈レイジーデイジーベーカリー〉左:トフィーアップルのニッカーポッカ グローリー+ティー2,750円[各日30セット限り]右:ベリーベリートライフル+ティー 2,970円[各日30セット限り]ライブカウンターイートインの三越英国展限定メニュー。PART1はパフェが主役。臨場感あるライブで作り手の技を見ながらイートインを楽しめます。NEW【PART1】〈メアリー・ベリー〉左上:レモン・グリストルテ 990円[各日60点限り]左下:キャロットケーキ 990円[各日60点限り]右:ミニケーキ&焼き菓子セット 2,200円[各日200セット限り]1セット(レモンドリズルトレイベイク、ウォルナッツ&クランベリーティーブレッド、ベリーベスト・ショートブレッド各1、紅茶(ポット))“ケーキの女王”として称され、『ブリティッシュ・ベイク・オフ』初代審査員として英国でブレイクしたメアリー・ベリー氏のレシピ本よりピックアップ。NEW【PART1】〈ザ・グローヴ〉スコーン 各324円ノースロンドンのラグジュアリーな五ツ星ホテル。素材にこだわるホテルならではのスコーンは、もっちりとした食感にリッチなバターの香りで伝統的な中にも革新的な味わいがある。ジンジャーキャンディー、アールグレイ、ミックスフルーツ、プレーン 4種が登場。【PART2】〈メルローズアンドモーガン〉チーズベイクドスコーン サンド 420円パルメザンチーズ・チェダー・ナチュラルチーズの3種を練り込み上からもミックスチーズをかけて焼き上げました。中にはルッコラ、スイートキューカンバーピクルス、クリームチーズをサンドしたセイボリースコーンです。伝統的な英国を楽しもう〈バーレイ〉ブルーキャリコミニティットビット 9,350円、ブルーキャリコプレート小 3,850円、ブルーキャリコカップ&ソーサー 7,700円、プラムアジアティックフェザンツプレート小 3,850円、プラムアジアティックフェザンツカップ&ソーサー 7,700円、プラムアジアティックフェザンツティーポットS 15,400円、キャリコタイル 4,950円さまざまなデザインを展開するバーレイの食器で英国風ティータイムを楽しむのはいかがでしょう。【PART1】〈ミラーズ〉フィッシュ&チップス 1,728円2018年度英国フィッシュ&チップス協会主催のコンペティションのチャンピオンに輝く。オリジナル揚げ粉とハドック(コダラ)を使用し、表面はカリカリ、魚はホクホク、ジューシーなフィッシュ&チップス。ティーのバリエーションも進化! 見た目も味も楽しめる、進化した英国ティー【PART1】〈ダーヴィルス・オブ・ウィンザー〉ハニーコム・ミルクティー&レモンゼスト・ビスケット~ロイヤル・ティータイムセット~880円[各日60セット限り]英国の伝統的なハニーコムを溶かしながら飲むアイスティー。ソヴリンの「レモンゼスト・ビスケット」と一緒に。【PART2】〈ウェルシュ・ブリュー〉アイス苺ミルクティーとミニ・ウェルシュケーキ~ウェルシュ・ティータイムセット~825円[各日60セット限り]※ミニ・ウェルシュケーキ1個付きアイスティー用にしっかりと抽出し、苺ピューレとたっぷりの牛乳を加えました。「苺ミルク好き」に贈るフルーティーでスッキリとしたアレンジティーです。英国菓子研究家、砂古玉緒氏が〈ウェルシュ・ブリュー〉に合わせて作ったミックススパイス香るミニ・ウェルシュケーキのセット。プラチナジュビリーを記念したアイテムが登場!【PART1】〈メリーソート〉クイーンズプラチナジュビリーベア 6万9,300円[10点限り]1953年の戴冠式で着用した王冠とローブを忠実に再現したプラチナジュビリーを記念したベア。【PART2】〈トレゴスナン〉ザ・クィーンズプラチナジュビリーティ 7,560円[200点限り]エリザベス女王のプラチナ・ジュビリーを記念した紅茶。手摘みの茶葉に、ジャスミンと薔薇の花びら・青いコーンフラワーのブレンド。三越英国展【会期】Part1.2022 年8 月31 日(水)~9 月5 日(月) [最終日午後6時終了]※9月6日(火)は、三越英国展はお休みとさせていただきます。Part2.2022 年9月7日(水)~9 月12日(月) [最終日午後6時終了]【会場】日本橋三越本店 本館7階 催物会場※価格はすべて税込です。※諸般の事情により、入場制限をさせていただく場合がございます※掲載内容は、都合により変更または中止となる場合がございます。予めご了承ください。※会期の記載がないものに関しては通期での出店となります。
2022年08月19日英国アンティーク博物館BAM鎌倉が、2022年9月23日(金・祝)、神奈川・鎌倉にオープン。建築は隈研吾の設計による。全4フロアで英国アンティークを紹介英国アンティーク博物館BAM鎌倉は、100年以上の歴史をもつ本物のアンティークを紹介する博物館だ。1階から4階までの全4フロアから構成され、それぞれ時代やテーマの異なるアンティークを展示する予定だ。各フロアは、ヴィクトリア時代やシャーロック・ホームズなど、それぞれに異なるテーマに沿った空間でコーディネート。さらに、グランドフロアではヴィンテージのロンドンタクシーも目にすることができる。英国アンティーク博物館BAM鎌倉の建築の設計を手がけたのは、隈研吾。アンティークの展示空間とマッチするよう、すべての窓をなくしシンプルに整えるとともに、鎌倉の伝統文化を象徴する鎌倉彫を着想源に、ヒノキを用いたファサードを採用した。詳細英国アンティーク博物館BAM鎌倉オープン日:2022年9月23日(金・祝)住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-11-4-1開館時間:10:00~17:00(最終入館は16:30まで)休館日:月曜日(祝日の場合は開館)アクセス:JR横須賀線「鎌倉駅」東口より徒歩7分観覧料:大人 1,300円、中学・高校生 1,000円、小学生 500円、幼児 無料※オンラインチケットの購入が可能■オープン記念限定チケット(日時指定)発売日:2022年8月23日(火)価格:大人 1,100円、中学・高校生 800円、小学生 300円※公式サイトにて数量限定で販売【問い合わせ先】TEL:0467-84-8689
2022年08月11日英国映画協会(以下、BFI)が、ファッションブランドの「シャネル(CHANEL)」と共同で新たなフィルムメーカー賞「BFI&Chanel Filmmaker Awards」を創設したことを明らかにした。対象は「独創的なアイディアを持ち、リスクを取って新しい切り口を見出そうとしているイギリスの新進映画クリエイター」。候補者は最大7人が選ばれ、その後選出された3人にそれぞれ2万ポンドずつが贈られる。3人のうち、少なくとも1人は女性、あるいは自身をノンバイナリーと認識している人物が選ばれる。2020年にBFIから栄誉ある「BFIフェローシップ」を授与され、シャネルのアンバサダーでもあるティルダ・スウィントンが、BFIのCEOベン・ロバーツやイギリス版「VOGUE」誌の編集長らと審査員長を務めるという。ロバーツは「シャネルをBFIの新しいパートナーに迎えることができてとてもうれしいです」「この賞のために時間を作ってくれたティルダたちに感謝します」「この賞は、英国の映画クリエイターにとって重要なプラットフォームです」とコメント。ティルダは9月29日に開催されるBFIのガラ「ルミナス」のステージで受賞者を発表する。「ルミナス」は、BFIの活動資金を集めるために行われる華々しい映画の祭典で、イギリスのスターや業界の著名人が多数参加する。(賀来比呂美)
2022年08月05日次世代の若手映画監督の登竜門映画祭として開催が決定した「東京インディペンデント映画祭2022」に「ABEMA」が協力、本映画祭にてグランプリ、準グランプリを受賞した3作品について、「ABEMA」にて制作支援をするとともに2023年に独占配信することが決定。『余命10年』『新聞記者』などの藤井道人監督が審査員長、俳優の奈緒らが審査員を務める。「東京インディペンデント映画祭2022」は、「次世代の映画監督を育成する」をモットーに、初めて開催される映画祭で、コロナ禍のもと、映画のオンライン視聴が日常化したいま、全国に向け新たなムーブメントを呼び起こす「夢のある映画祭」として実施。また、海外映画祭との推薦提携を結び、良質なインディペンデント映画作品を世界へ向けて発信、年間を通じてオンラインで楽しめるハイブリットな映画祭を目指していく。審査委員長は、『新聞記者』でアカデミー最優秀作品賞を受賞し、『余命10年』の大ヒットが記憶に新しい藤井道人監督に決定。さらに、連続テレビ小説「半分、青い。」で脚光を浴び、ドラマ「あなたの番です」をはじめ話題作に出演し、映画やドラマに引っ張りだこの俳優・奈緒、映画ファンの若者を中心に圧倒的な人気を誇る映画ライターのSYOなど、最旬の審査員たちが集結した。また、「ABEMA」では次世代監督の育成スカラシップとして、グランプリ、準グランプリ受賞3作品監督に対し、1作品につき300万円の次回作の制作支援金を提供。審査委員長・藤井道人を擁する「BABEL LABEL」のサポートを受け、短編映画として2023年に「ABEMA」で独占配信される。また、最終候補10作品についても「ABEMA」で独占配信される予定となっている。藤井道人監督「夢のある業界だと思ってほしい」この度、TIMF(東京インディペンデント映画祭)の審査員長を畏多くも引き受けることにした大きな理由は才能ある若手映画作家と出会いたい。そして、微力であっても出会えた監督たちがより良い環境で映画制作を出来る様にサポートしていきたいという思いからです。映画業界の労働環境やシステムを改善する責務が我々にはあると思っています。映画を愛する、この業界に入りたいと感じている皆さんに夢のある業界だと思ってほしい。そのためにはまず出会いの場を作りたい。この度、ABEMAとのタッグでスカラシップをはじめ、様々なサポートが出来るようになったと感じています。出会い、育成し、羽ばたく。そのお力添えが出来る様に精一杯努力したいと思います。沢山の才能に出会えることを楽しみにしています。作品の募集は8月3日(水)より開始されており、受賞の発表は2023年2月、授賞式は2023年3月を予定している。(text:cinemacafe.net)
2022年08月03日今年の「ゴールデン・トレーラー賞」のノミネーションが発表された。この賞は、「ハリウッドの映画やテレビのマーケティングにおける縁の下の力持ち」を称えるために、1999年の創設以来、ほぼ毎年開催されているセレモニー。映画、ドラマ、ゲームの予告編、ティザー動画、ポスターなどが、計108部門にカテゴリー分けされて表彰される。今年の対象は、2021年4月から2022年5月31日までに上映された作品。授賞式は10月6日に行われる。主なノミネーションは以下の通り。■アクション賞『ブレット・トレイン』『レッド・ノーティス』“Teamwork”『THE BATMAN -ザ・バットマン-』『マトリックス レザレクションズ』“Free”『トップガン マーヴェリック』“Back”■アニメーション/ファミリー賞『コーダあいのうた』“Sometimes”『DC がんばれ!スーパーペット』“Krypto Hero”『Marcel the Shell with Shoes On』“Remember”『ミニオンズ フィーバー』“Ready”『SING/シング:ネクストステージ』“Still Haven’t Found”『ジェイコブと海の怪物』“Maps”■コメディ賞『Dog』“On The Road”『ドント・ルック・アップ』“Trajectory”『Father of the Bride』“Biggest Event”『ザ・ロストシティ』“Real Adventure”『The Unbearable Weight of Massive Talent』“Cage Cutdown”■ドラマ賞『きみに伝えたいこと』『ベルファスト』“Everlasting『ハウス・オブ・グッチ』“Legacy”『ドリームプラン』“Greatness”『The Many Saints of Newark』■ファンタジー・アドベンチャー賞『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』“The Beginning”『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』“Nightmare”『シャン・チー/テン・リングスの伝説』“Birthright”『アダム&アダム』“Future”『アンチャーテッド』“Fifty Fifty”■外国語作品賞『Tausend Zeilen』(ドイツ)『Eiffel』(フランス、ベルギー、ドイツ)『ドライブ・マイ・カー』(日本)『秘密の森の、その向こう』“Magical”(フランス)『Letchik』(ロシア)(賀来比呂美)■関連作品:ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
2022年08月03日池松壮亮と伊藤沙莉が共演したラブストーリー映画『ちょっと思い出しただけ』が、「第25回ファンタジア国際映画祭」カメラ・ルシダ部門の最高賞であるCamera Lucida AQCC Prizeを受賞したことが分かった。本作は、「クリープハイプ」のヴォーカル/ギター・尾崎世界観の楽曲に、監督・松居大悟がインスパイアを受け、製作されたオリジナルラブストーリー。「ファンタジア国際映画祭」は、カナダ・モントリオールで1996年から開催されている北米最大のジャンル映画祭で、約400作品が上映され、今年は8月3日まで開催中だ。今回本作が受賞したカメラ・ルシダ部門(Camera Lucida)とは、最も個性的で革新的な作品を紹介する部門となっており、AQCC Prizeはケベック批評家協会が評価した作品に贈られる賞。審査員たちからは「“完璧に計算された構成”と“日常的なものに意味を与えたその素晴らしさ”を評価し満場一致で受賞が決定した」と述べられた。同部門での最高賞は、日本映画として初となり、松居監督作としては初の海外映画祭での受賞となった。松居監督は「このような形をいただけて嬉しいです」と今回の受賞を喜び、「コロナ禍で奪われたものばかりを見るのではなく、暗くなるからこそ光を見つけやすくなる、と、当たり前の感情を抱きしめられるように作った映画です。今作はこれからも、早稲田、阿佐ヶ谷、京都、などでも出会えます。なにより映画館がんばってほしいです。今作じゃなくとも、ぜひ劇場へお越しください!」とコメントを寄せた。また、先日都内で行われた本作のBlu-ray&DVDリリースの上映イベントでは、吉報をいち早く聞いた主演の池松さんから「ファンタジアおめでとうございます」と祝福のメッセージが届けられていた。なお本作は、8月13日(土)より開催される「北京国際映画祭」内でも上映されることが決定している。『ちょっと思い出しただけ』Blu-ray&DVDは9月2日(金)リリース。(cinemacafe.net)■関連作品:ちょっと思い出しただけ 2022年2月11日より全国にて公開(C)2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会
2022年07月29日永野芽郁主演『マイ・ブロークン・マリコ』がカナダ・モントリオールで行われたファンタジア国際映画祭にて最優秀脚本賞を受賞し、脚本の向井康介、タナダユキ監督よりコメントが到着した。平庫ワカの同名コミックを映画化した本作。映画では、タナダ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野芽郁のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。この度、本作が最優秀脚本賞を受賞したファンタジア国際映画祭は、1996年に始まったカナダ・モントリオールで行われる北米最大のジャンル系映画祭。アジアやヨーロッパ、北米の作品を中心に約400作品を上映、会期中の来場者数は10万人にのぼる。今年は7月14日~から8月3日まで開催予定。過去には中田秀夫監督の『リング』や三池崇史監督の『極道戦国志 不動』、今敏監督の『パーフェクトブルー』などをプレミア上映しており、日本映画に所縁の深い映画祭でもある。今回本作が受賞した最優秀脚本賞は2015年の山下敦弘監督作『味園ユニバース』以来の快挙となった。◆向井康介 コメント正式な公開前から嬉しい驚きをありがとうございます。脚本というものは映画が完成されて初めて“作品”として存在を許されます。企画成立に尽力くださった監督以下スタッフ・キャストの皆様と喜びを分かち合いたいです。そして何よりも原作者の平庫ワカさんに深く感謝いたします。作家の命である原作を預けてくださったこと、心より御礼を申し上げます。◆タナダユキ監督 コメント個人的には初めて脚本での賞をいただけたことは素直に嬉しいですが、これは素晴らしい原作と、共同脚本の向井さんはじめ最高のスタッフとキャストのおかげであり、間違いなく関わった全員でいただいた賞です。海外でもこの作品の持つさまざまなエネルギーがスクリーンを通して伝わったのだと感じ、映画はやはり世界共通なのだなと噛み締めています。たとえ文化や言語が違っても、想いが伝わることは希望でしかありません。その希望に気づかせてもらえたこの賞に感謝しつつ、シイノやマリコの見た絶望やその中から見出した希望が、多くの人に届くことを願ってやみません。『マイ・ブロークン・マリコ』は9月30日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイ・ブロークン・マリコ 2022年9月30日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会
2022年07月27日英国貴族の壮麗な屋敷が舞台の大人気テレビドラマシリーズの長編映画2作目となる『DOWNTON ABBEY: A NEW ERA』(原題)が邦題『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』として9月に全国公開されることが決定した。1928年、英国北東部ダウントン。広大な領地を収めるグランサム伯爵ロバートらは喜びの日を迎えていた。亡き三女シビルの夫トムが、モード・バッグショーの娘と結婚したのだ。華やかな宴とは裏腹に、屋敷は傷みが目立ち、長女メアリーが莫大な修繕費の工面に悩んでいたところへ、映画会社から新作を屋敷で撮影したいというオファーが。謝礼は高額だ。父の反対を押し切ってメアリーは撮影を許可し、使用人たちは胸をときめかせる。一方、ロバートは母バイオレットが、モンミライユ男爵から南仏にある別荘を贈られたという知らせに驚く。その寛大すぎる申し出に疑問を持ち、妻コーラ、次女イーディス夫妻、トム夫妻、引退したはずの老執事カーターとリヴィエラへと向かう。果たして、海辺の別荘に隠された秘密は、一族の存続を揺るがすことになるのか…?2010年9月の放送開始以来、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞など数々の賞に輝き、世界200以上の国と地域で大ヒットした傑作テレビシリーズ「ダウントン・アビー」。物語の舞台は、1912年から25年のイングランド北東部・ヨークシャーのカントリー・ハウスと呼ばれる大邸宅。グランサム伯爵クローリー家とその使用人たちの生活に歴史上の出来事が織り込まれたヒューマンドラマだ。2015年のシーズン6までの全52エピソードをもって幕を閉じた本シリーズは、2019年に劇場版として復活し、社会現象を巻き起こした。劇場版2作目となる本作の舞台は、前作から1年後の1928年。出演は英国の至宝マギー・スミスをはじめお馴染みの面々に、「ハンニバル」テレビシリーズのヒュー・ダンシー、『たかが世界の終わり』のナタリー・バイや、ローラ・ハドック、ドミニク・ウェストらが新たに加わった。脚本はシリーズ生みの親、アカデミー賞脚本賞のジュリアン・フェローズ。監督に『黄金のアデーレ 名画の帰還』のサイモン・カーティス。全英で4月29日に公開されると初登場1位となり、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」では批評家スコア86%、観客スコア97%(7月13日時点)という高評価を獲得した。この度解禁となった予告編では、映画撮影のためにハリウッドスターがやって来て大騒ぎのダウントンを、長女メアリー(ミシェル・ドッカリー)が冷静に仕切る場面が描かれる。一方、先代伯爵夫人バイオレット(マギー・スミス)が訳ありで別荘を相続したと聞き、当主ロバート(ヒュー・ボネヴィル)たちは南仏へと向かう。そこで秘密めいた若き日のバイオレットの肖像画が見つかったことが、一族最大のミステリーへと発展していく様子が映し出されている。併せて解禁されたポスタービジュアルは、「お帰りなさいませ。皆様にお会いできることを心待ちにしております。」というコピーとともに、クローリー邸を背景に、一族と使用人たちそしてハリウッドスターもが一堂に会する華やかなビジュアルとなった。世界が新たな時代に移り変わっていく中、ダウントン・アビーの住人たちの未来はどこへ向かうのか?再び幕を開ける華麗なる大河ドラマに期待が高まる。『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』は、9月30日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダウントン・アビー 新たなる時代へ 2022年9月30日より全国にて公開© 2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2022年07月27日放送映画批評家協会(以下、CCA)が、第28回放送映画批評家協会賞授賞式を2023年1月15日に開催することを公式サイトにて発表した。場所はロサンゼルスのフェアモント・センチュリー・プラザ・ホテル、米CW局で生放送される。同授賞式は例年1月に開催されてきたが、2021年、2022年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月に開催されたため、CCAのCEOジョーイ・バーリンは「放送映画批評家協会賞授賞式をCW局で従来通り1月に開催できること、そしてこれまで以上に注目を集めていることに大変うれしく思っています」とコメントしている。放送映画批評家協会賞は、「歴史的にアカデミー賞のノミネーションを最も正確に予測する賞」と公式サイトで明言するほど、アカデミー賞の行方を占う重要な賞の一つ。CCAは放送映画批評家協会賞のほか、4つの賞の開催日についても発表。第7回ドキュメンタリー賞は2022年11月13日、第5回ブラックシネマ&テレビジョン賞は2022年12月5日、第2回ラテンシネマ&テレビジョン賞は2022年10月7日、そして初開催となるアジアンパシフィックシネマ&テレビジョン賞を2022年11月4日に行う。アジアンパシフィックシネマ&テレビジョン賞の立ち上げは、ミシェル・ヨーの主演作『Everything Everywhere All at Once』や「イカゲーム」「パチンコ―Pachinko」といったアジアの作品が大ヒットし、「これ以上ないタイミングとなった」という。(賀来比呂美)
2022年07月20日第78回ゴールデン・グローブ賞コメディ/ミュージカル部門で作品賞、主演男優賞にノミネートされた映画『パーム・スプリングス』(20)が、映像配信サービス・dTVで配信開始した。昨年1月のサンダンス映画祭で上映され、注目を集めた同作。米カリフォルニア州のリゾート地パーム・スプリングスを舞台に、タイムループに巻き込まれた男女が恋に落ち、真実の愛に目覚めていくという一風変わったラブコメディだ。コメディ・グループ“ザ・ロンリー・アイランド”の中心人物で、テレビシリーズ『ブルックリン・ナイン–ナイン』で主役と製作を兼任しているアンディ・サムバーグが、主人公のナイルズを演じ、ヒロイン・サラをクリスティン・ミリオティ、謎の老人をJ・K・シモンズが演じている。
2022年07月11日「英国フェア」が、2022年7月13日(水)から7月19日(火)まで、神奈川・そごう横浜店にて開催される。おいしいグルメ&かわいい雑貨が揃う「英国フェア」英国のおいしいグルメやかわいい雑貨を集めた「英国フェア」が、そごう横浜店にて実施。2022年2月“史上初”在位70周年を迎えたエリザベス女王の功績を称えて、英国の雰囲気を味わえる限定品を多数販売する。中でもイチオシは、旅行気分が楽しめる英国グルメ。こんがり焼き上げたハーブストーリーカフェの「ブリティッシュスコーン」や、紅茶と相性のよいウォーカーの「ショートブレッド」などが登場。紅茶は、柑橘系の香りが広がるイングリッシュティーショップの「アールグレイオレンジ保存缶付き」や、様々なフレーバーを揃えたニュービーの「ブラックティー11種コレクション」など、バリエーション豊富なラインナップだ。エリザベス女王在位70周年記念テディベアもまた会場では、エリザベス女王在位70周年記念グッズも展開。エリザベス女王のタグをあしらったエルゲートの「セーターベア」や「メダルベア」、在位70周年「プラチナ・ジュビリー」のロゴをあしらったエルゲートの記念プレートなどが勢ぞろいする。さらに、エリザベス女王95歳の誕生日を記念して作られた、メリーソートのテディベア「クイーンエリザベスⅡ」hは数量限定展開なので必見だ。【詳細】エリザベス女王陛下在位70周年記念 英国フェア開催期間:2022年7月13日(水)~7月19日(火)※最終日は17:00閉場。場所:そごう横浜店8階=催会場住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1■アイテム例※画像はイメージ。・<エルゲート>プラチナジュビリー記念 セーターベア(ポリエステル100%/H20㎝) 5,500円・<エルゲート>メダルベア(ポリエステル100%/H20㎝) 4,950円・<エルゲート>プラチナジュビリー記念プレート(磁器/直径20㎝) 5,500円・<メリーソート>クイーンエリザベスⅡ(本体:モヘヤ/帽子・服:絹100%/H30㎝) 55,000円※限定5点・<ハーブストーリーカフェ>ブリティッシュスコーン 1個 302円~、カントリースコーン 1個 388円~・<ウォーカー>ショートブレッド(250g、スーツケース缶入) 2,376円※限定60点・<ニュービー>ブラックティー11種コレクション(ティーバッグ/2g×11包入) 999円
2022年07月08日7月8日(金)公開の若き登山家に密着したドキュメンタリー映画『アルピニスト』が、第43回スポーツ・エミー賞最優秀長編スポーツドキュメンタリー賞を受賞した。世界的アルピニストのレジェンドたちからも一目置かれている命知らずの若きアルピニストがいた。彼の名はマーク・アンドレ・ルクレール。命綱無し、たった独り前人未到の挑戦ーー。世界でも有数の岩壁や氷壁、数々の断崖絶壁を、命綱もつけず、たった独りで登る無謀なフリーソロという登山スタイルを貫いた彼は、SNS社会に背を向けながらも、不可能とされていた数々の世界の山脈の難所に挑み、次々と新たな記録を打ち立てていく。だが、そんな偉業を成し遂げながらも、名声を求めない彼の性格から世間的な知名度はほぼ皆無だった。これまで数多くの登山にまつわるドキュメンタリー映画を製作してきたアウトドア・ドキュメンタリーの第一人者、ピーター・モーティマー監督が、自らの登山経験を駆使して映し出した驚異的な映像は、多くの人の感動と興奮を呼び起こし、放送映画批評家協会ドキュメンタリー賞で最優秀スポーツドキュメンタリー映画賞を獲得。さらに今回、第43回スポーツ・エミー賞の長編ドキュメンタリー部門、撮影賞にノミネートされ、見事、長編ドキュメンタリー部門に輝くことになった。授賞式に参加した本作プロデューサーのベン・ブライアンは「2年間にわたり、この作品に向き合ってくれた制作チームに感謝したい」と語ると、「そして何より、マーク・アンドレ・ルクレール、彼の家族、そして彼の友人たちに感謝したい。皆さんの協力がなければこの映画は実現しなかった。マーク・アンドレ、この賞は君が勝ち取った賞だ!」と喜びのコメントを寄せた。『アルピニスト』7月8日(金)公開
2022年06月01日アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた映画『リコリス・ピザ』で、ショーン・ペンとトム・ウェイツが演じた実在の人物が明らかになった。舞台は、1970年代のハリウッド近郊、サンフェルナンド・バレー。実在の俳優やプロデューサー、実際の出来事を背景にアラナ(アラナ・ハイム)とゲイリー(クーパー・ホフマン)が偶然に出会い、すれ違い、歩み寄っていく恋模様を描き出す。三姉妹バンド「ハイム」の三女であるアラナ・ハイムと、ポール・トーマス・アンダーソン監督の盟友フィリップ・シーモア・ホフマンの息子であるクーパー・ホフマンがともに本作で鮮烈な映画デビューを飾り、主演女優賞やブレイクスルー賞を総なめにして話題を呼んでいる。そのフレッシュな主演の2人とは対称的に、本作では誰もが知るエンタメ界のレジェンドたちが、実在の人物をモデルにした役どころで出演し、物語にアクセントと深みを与えているのも見どころだ。アラナが受けたオーディションで出会い、意気投合する俳優ジャック・ホールデンを演じたショーン・ペン。彼のモデルは、ロマンティックな『麗しのサブリナ』(54/ビリー・ワイルダー監督)から西部劇『ワイルドバンチ』(69/サム・ペキンパー監督)まで幅広く活躍した、ハリウッドを代表する超有名俳優のウィリアム・ホールデン。髪をオールバックにぴっちりと撫でつけ、低い声で囁く伝説の二枚目スターを嬉々として演じているショーン・ペンは必見だ。また、レックス・ブラウという映画監督を演じ、観客を驚かせるのは、ミュージシャンとしてロックの殿堂入りを果たし俳優としても活躍するトム・ウェイツ。モデルはウィリアム・ホールデン主演の『トコリの橋』を監督したマーク・ロブソン監督が有力だが、その破天荒ぶりはサム・ペキンパー、ジョン・ヒューストンもモデルにしているよう。なかなか出演依頼を受けないといわれるトムをどのような経緯でキャスティングしたかについて、アンダーソン監督は「ショーン・ペンをジャック・ホールデン役にキャスティングしてから、レックス・ブラウを誰が演じるべきか、2人で考えたんです。その時、ショーンがトムを提案したんだです。彼らはとても親しいからね。それなら受けてくれるかもしれないという気持ちもあって良いアイデアだと思ったんです」と明かす。トムが快く役を引き受け、撮影が始まると「僕は監督として、必要がないカットにも関わらず、ただ彼がすることを見ていたいがためにカメラを回していました」と、トムの人間としての引力の大きさを語った。夜のレストランで、名監督とウィリアム・ホールデンというレジェンドが顔を合わせて盛り上がるシーンでは、多くの映画ファンがかつて憧れた70年代のハリウッドに入り込んだような錯覚に陥り、心を揺さぶること間違いなしの屈指のシーンとなっている。『リコリス・ピザ』は7月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リコリス・ピザ 2022年7月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.
2022年05月28日『キャロル』のプロデューサーが豪華英国俳優陣を迎えて贈る『帰らない日曜日』。その衣装を手掛けたのはアカデミー賞常連スタッフのサンディ・パウエル。その時代を反映した豪華絢爛な衣装を、以前組んだことのあるコリン・ファースとオリヴィア・コールマンが絶賛するインタビュー映像とメイキングカットが解禁となった。衣装を担当したサンディ・パウエルといえば、アカデミー賞を3度受賞し、『キャロル』や『シンデレラ』など数々の話題作の衣装デザインを手掛け、アカデミー賞史上最多の15回ノミネートという記録をもつ。本作のプロデューサーであるエリザベス・カールセンとスティーヴン・ウーリーとは長年の友人関係にあり、キャストからの信頼も厚い超一流スタッフである。その仕事ぶりは『女王陛下のお気に入り』でパウエルとコラボしたオリヴィアも「本当に天才」と絶賛するほど。「衣装のうち少なくとも2着は彼女の家にあった生地を使っています。私にはカーテンみたいに見えたのですが、彼女がアレンジしてピンで止めると、驚き!1920年代の衣装が出来上がったのです!」と、機転を利かせた職人技に驚きを隠せなかったという。また、コリンは昼食会のシーンで着用した緑色のウェストコートがお気に入りだそうで、「衣装は役を理解するのに非常に役に立ちます。プロジェクトの始めからサンディとよく話し合い、ニヴン氏というキャラクターの理解を深めました。彼女との会話のなかで、ニヴン氏は出版業者だというアイデアがでて、想像を膨らませました。彼女のように洞察力のある人と一緒に組むと、物事がよりクリアに見えてきます」と明かし、役作りの上で衣装が大きな役割をもたらしたと語っている。本作では、1920年代~1980年代に渡り、オデッサ・ヤング演じるメイドだったジェーンが小説家となって成功するまでの生涯を描いているが、どの年代のジェーンも赤を基調とした衣装を着用しているため、大ベテランであるグレンダ・ジャクソンが演じる後年の姿でも、ひと目で昔の彼女と同一人物だと観客に認識させることができる。豪華キャストと一流スタッフの才能が集結した愛の傑作には、観る者を魅了する煌びやかな衣装も必見だ。『帰らない日曜日』は新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:帰らない日曜日 2022年5月27日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE AND NUMBER 9 FILMS SUNDAY LIMITED 2021 All rights reserved.
2022年05月27日今年、『The Long Goodbye』でアカデミー短編映画賞を受賞したリズ・アーメッドとアニール・カリアが、現代版「ハムレット」で再びタッグを組むという。「Deadline」が報じた。『The Long Goodbye』では、2人は脚本を執筆し、リズは主演、カリアは監督も務めた。今回2人が挑むのは、シェークスピアの悲劇「ハムレット」。舞台は現代のロンドンで、リズはハムレットを演じる。監督はカリア、脚本はマイケル・レスリー(『マクベス』)。ほかのキャストには、オフィーリア役にモーフィッド・クラーク(『セイント・モード/狂信』)、レアティーズ役にジョー・アルウィン(『女王陛下のお気に入り』)が決定しているとのこと。リズとカリアは「私たちのハムレットは、裕福なイギリス系インド人の家庭のアウトサイダー」と語っており、「人種、メンタルヘルス、不平等を描く『ハムレット』で、物事を正すことは古い秩序に火を放つことなのかと問いかける」という。「多様なキャスト、現代のロンドンという舞台、それに私たちが長年取り組んできたジャンルのラップのエネルギーを古典に注ぎ込むことによって、より多くの人のためにこの不朽の物語を切り開いていきたい」と意気込んでいる。(Hiromi Kaku)
2022年05月12日今年生誕95年、在位70周年を迎えた英国君主エリザベス2世を追った初の長編ドキュメンタリー映画『エリザベス女王陛下の微笑み』の公開を記念して、エリザベス1世やエリザベス2世などを中心に英国王室を題材に描いた映画3作品と、BBCによるドキュメンタリーシリーズ『エリザベス1世と2世/偉大なる女王の共通点前編・後編』が「BS10スターチャンネル」にて独占日本初放送。あわせて「スターチャンネルEX」でも独占見放題配信する。★『クィーン』(2006)配信:6月17日(金)より/放送:【STAR1字幕版】6月2日(木)18時45分~ほかヘレン・ミレンがアカデミー賞主演女優賞に輝いた人間ドラマ。ダイアナ元皇太子妃の事故死という突然の事態に直面した女王エリザベス2世の苦悩を描く。エリザベス2世を演じたヘレン・ミレンは、ほかにヴェネチア国際映画祭女優賞ほか多数受賞し世界中から絶賛された。当時の首相トニー・ブレアやチャールズ皇太子など、実在の人物が多数登場。英国王室の裏側とそこで繰り広げられる人間模様を垣間見ながら、エリザベス女王の知られざる姿が描かれた。★『エリザベス』(1998)配信:6月17日(金)より/放送【STAR1字幕版】6月3日(金)18時45分~ほかケイト・ブランシェット主演の歴史ドラマ。16世紀イングランドの女王に即位し、宗教抗争を治めて黄金時代を築いたエリザベス1世。その若き日々と臣下との秘めた愛に焦点を当て、細部まで贅を凝らした美術でエリザベス朝を絢爛に描いた歴史大作。エリザベスが暗殺の危険に怯える少女から、政略結婚を拒み断固たる態度で敵対勢力を討つまでの過程をケイトが熱演。続編『エリザベス:ゴールデン・エイジ』も作られた。★『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(2007)配信:6月17日(金)より/放送【STAR1字幕版】6月3日(金)21時~ほか女王の座を手にしたエリザベス1世が様々な試練や恋を経て、黄金時代を築いていく。英国女王エリザベス1世の苦悩や葛藤を描いた歴史劇『エリザベス』の続編。第1作に続いてケイトが主演し、威厳に満ちた君主と恋焦がれるひとりの女性という主人公の二面性を、卓抜した演技力で鮮烈に表現。また、豪華な衣装やスペイン無敵艦隊との対決をはじめとするスペクタクル描写も見どころとなった。★日本独占初配信&放送『エリザベス1世と2世/偉大なる女王の共通点前編・後編』(2020)配信:6月17日(金)より『前編』放送:【STAR1字幕版】6月3日(金)23時15分~ほか『後編』放送:【STAR1字幕版】6月3日(金)24時15分~ほか英国史上最も偉大な2人の君主、エリザベス1世とエリザベス2世。何世紀もの時を経たにも関わらず、その驚くべき共通点に迫ったドキュメンタリーシリーズ。前編では、無名から王位に就いた2人の共通の旅路に注目。王位を守るため、彼女たちが直面した戦いの数々を紹介。後編では、スコットランド女王メアリーとダイアナ妃という、2人のエリザベスを未知の領域に追いやった2人の女性の物語を紹介する。STAR CHANNEL MOVIES『エリザベス女王陛下の微笑み』は6月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クィーン 2007年4月14日よりシャンテシネにて、4月21日より新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開©2006 GRANADA SCREEN (2005) LTD/PATHE RENN PRODUCTION SAS/BIM DISTRIBUZIONEエリザベス:ゴールデン・エイジ 2008年2月16日より日比谷スカラ座ほか全国にて公開© 2007 Universal Studios. All Rights Reserved.エリザベス 女王陛下の微笑み 2022年6月17日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© Elizabeth Productions Limited 2021
2022年05月10日英国アカデミー賞(BAFTA)テレビ部門の授賞式が現地時間5月8日(日)に行われ、スターチャンネルEXにて国内独占配信中の英国ドラマ「絶叫パンクス レディパーツ!」と「ランドスケーパーズ 秘密の庭」がテレビ部門最多となる3部門受賞を果たし、そのほかの配信作品と合わせて監督賞、脚本賞を含む計8部門を受賞した。「絶叫パンクス レディパーツ!」脚本賞、衣装デザイン賞、キャスティング賞昨年2021年に英国内で放送されたテレビ番組が対象となるBAFTA賞。「絶叫パンクス レディパーツ!」は、現代ムスリムの多様性とリアリティを軽快なコメディ作品として描き、初放送後わずか半年でシーズン2の製作が決定するほど話題を呼んでいる青春音楽コメディ。今年自身初のノミネートを果たしたクリエーターのニダ・マンズールが脚本賞(コメディ部門)を受賞したほか、衣装デザイン賞、キャスティング賞の計3部門を受賞した。「ランドスケーパーズ 秘密の庭」撮影&照明賞など3部門また、1998年の英国で実際に起きた殺人事件を、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞を受賞したオリヴィア・コールマンと『ハリー・ポッター』シリーズのルーピン先生役でお馴染みのデヴィッド・シューリス主演で描いたクライムドラマ「ランドスケーパーズ 秘密の庭」が、オリジナル楽曲賞、撮影&照明賞、美術賞の計3部門を受賞。「IT’S A SIN 哀しみの天使たち」監督賞&編集賞(フィクション部門)HIVの感染が拡大し始めた80年代ロンドンのゲイ・コミュニティに生きる若者の友情と苦悩を爽快に描いたドラマ「IT’S A SIN 哀しみの天使たち」は、監督賞(フィクション部門)、編集賞(フィクション部門)の計2部門の受賞。「ドクター・フー」を手掛けたラッセル・T・デイヴィスがHIV/エイズに関する正しい知識が少ない時代に支え合い明るく生き抜いた若者たちを描き出した。「原潜ヴィジル 水面下の陰謀」作品賞などノミネートなお、惜しくも受賞を逃したが、昨年の放送作品で原子力潜水艦内で発生した乗組員の死を巡り、疑惑や陰謀が渦巻く中、真相解明に翻弄する警察の捜査を描いたミステリードラマ「原潜ヴィジル 水面下の陰謀」は、作品賞(ドラマシリーズ部門)、美術賞の計2部門のノミネートを果たしている。(text:cinemacafe.net)
2022年05月09日「初夏の英国展」が、2022年5月9日(月)まで、東京・小田急百貨店新宿店本館にて開催される。おいしい英国グルメ&かわいい雑貨が揃う「英国展」おいしい英国グルメやかわいい英国雑貨が揃う「初夏の英国展」が、ゴールデンウィークに向けて小田急百貨店新宿店本館にて実施。期間中は、紅茶やスコーンなど、英国を代表するグルメをはじめ、食器、ヴィンテージアクセサリーなどさまざまなアイテムが集結する。ハーブ香る焼き菓子のアフタヌーンティーセットも中でも目玉となるのは、イートインコーナーに登場する「ハーブストーリーカフェ」。これは、ハーブ料理研究家・つちやよしこが手掛けるティールームのことで、ハーブガーデン直送のハーブを使ったケーキやドリンクを週替わりで提供する。2022年5月2日(月)までは、オリジナルハーブソーセージに、スクランブルエッグ、ベイクドトマトなどを合わせた、ボリューム満点の「イングリッシュブレックファーストセット」を用意。続く、5月3日(火・祝)から5月9日(月)までは、5種類のフレーバーから選べるスコーン、ローズウォーターのショートブレッド、エリザベス女王のチョコレートケーキなど、おいしそうな焼き菓子などの盛り合わせ「トラディショナルアフタヌーンティーセット」を数量限定で展開する。また、ショッピングゾーンには、苺たっぷりのジェリーズパイの「ストロベリーカスタードパイ」や、香り豊かなエースティーロンドンの紅茶「イングリッシュ ブレックファースト」などがラインナップ。フードメニューだけでなく、メリーソートのテディベア「クイーンエリザベスⅡ」や、ポートメリオンのカラフルなプレートなど、おうち時間を格上げしてくれるインテリアグッズも取り揃えている。【詳細】「初夏の英国展」開催期間:<Part1>2022年4月27日(水)~5月2日(月)<Part2>5月3日(火・祝)~5月9日(月)時間:10:00~20:00※5月2日(月)と最終日は17:00閉場。場所:小田急百貨店新宿店本館11階催物場(東京都新宿区西新宿1-1-3)TEL:0570-025-888※ナビダイヤル<メニュー例>■イートイン「ハーブストーリーカフェ」※ラストオーダーは各日閉場の1時間前まで・<Part1>イングリッシュブレックファーストセット 2,475円<各日限定30点>・<Part2>トラディショナルアフタヌーンティーセット 4,950円<各日限定30点・事前予約制>※事前予約制の詳細は小田急百貨店新宿店 催事担当直通(TEL 03-5325-2621)まで問い合わせ。
2022年05月01日映画『PLAN 75』が、2022年6月17日(金)よりロードショー。主演は倍賞千恵子、脚本・監督は早川千絵が務める。75歳から“生死を選択できる制度”と翻弄される人々を描く映画『PLAN 75』は、是枝裕和が初めて総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten YearsJapan』の一篇『PLAN75』を新たに構築、キャストを一新した作品。早川千絵監督のオリジナル脚本による、自身初の長編映画だ。物語の舞台となるのは、超高齢化社会に対応すべく、75歳以上が自ら生死を選択できる制度<プラン 75>が施行された日本。年齢による命の線引きというセンセーショナルなモチーフを打ち出しつつも、懸命に生きる人々の姿を、繊細かつ丁寧に描いた。『PLAN 75』の主人公は、夫と死別し、長年一人で暮らしてきたが、高齢を理由に、余儀なく失職に追い込まれてしまう女性・角谷ミチ。あっという間に社会での居場所を失いかけるミチを中心に、架空の社会制度<プラン75>、そして様々な立場にいる人々を通して、「生きる」という究極のテーマを全世代に問いかける作品となっている。早川千絵監督によると、『PLAN 75』の発想のきっかけは、「ここ数年の間に”自己責任”という言葉を多く耳にするようになり、社会的に立場の弱い人への風当たりが強くなっていることへの憤り」だったという。また、「ここ最近は年をとることに対する不安ばかりがメディアで煽られるようになっている。高齢化社会の問題が解決に向かわないことの憤りが、高齢者自身に向けられているように感じる。誰もがこの先体験するという意味で想像しやすいであろう高齢者を主人公にした物語を描こうと思った」と語っている。主演は倍賞千恵子主人公・角谷ミチ...倍賞千恵子夫と死別してひとりで暮らす78歳の女性。高齢を理由に清掃の仕事を解雇され、住む場所をも失いそうになり、<プラン 75>の申請を検討し始める。主演を務める倍賞千恵子は、脚本を読み「最初は“酷い話”だと思ったのですが、物語の終盤でミチがある選択をする姿が描かれており、そこにものすごく心打たれ、惹かれて…それだけで出演を即決しました」と振り返る。岡部ヒロム...磯村勇斗市役所の<プラン 75>の申請窓口で働く職員。映画『ヤクザと家族 The Family』、『東京リベンジャーズ』、『劇場版 きのう何食べた?』やドラマ「サ道」などに出演し、2022年の日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した磯村勇斗が演じる。成宮瑶子...河合優実死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフ。<プラン 75>に強い疑問を抱いていく。映画『サマーフィルムにのって』、『由宇子の天秤』で多くの新人賞を獲得している新鋭・河合優実が担当。岡部幸夫…たかお鷹制度の申請に赴いた役所で偶然、疎遠だった甥であるヒロムと再会する孤独な男性。『燃えよ剣』やNHK 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などに出演するたかお鷹が演じる。マリア...ステファニー・アリアンフィリピンから単身来日した介護職員。幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給な<プラン 75>関連施設に転職するも、利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて毎日の作業に臨む。『メランコリック』のステファニー・アリアンが務める。出演者にはその他にも、ドラマ「あなたの番です」の大方斐紗子、俳優・演出家として活躍する串田和美らが名を連ねる。牧稲子…大方斐紗子ミチの同僚。勤務中に倒れてしまう。藤丸釜足…串田和美カンヌ国際映画祭でカメラドール スペシャル・メンション(特別賞)に映画『PLAN 75』は、第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門へ正式出品。カメラドール スペシャル・メンション(特別賞)に輝いた。日本人監督作品が「ある視点」部門に出品されるのは、2017年の黒沢清監督『散歩する侵略者』以来5年ぶり、カメラドール スペシャル・メンション(特別賞)の授与は日本人監督初の快挙となる。また、第75回カンヌ国際映画祭では、是枝裕和監督初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』が「コンペティション部門」に正式出品され「最優秀男優賞」など2冠を果たしているが、日本製作の映画は『PLAN 75』のみだ。アカデミー賞 国際長編映画賞部門の日本代表に『PLAN 75』は、第95回米国アカデミー賞 国際長編映画賞部門の日本代表にも選出。2023年3月の発表に向けて、今後のショーレースでの動向にも注目が集まる。<映画『PLAN 75』あらすじ>少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン 75>が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチは78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン 75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン 75>の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子は、相手の顔を見て交流することで、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリアは幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン 75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に臨む日々を送る。果たして、<プラン 75>に翻弄される人々が行く着く先で見出した答えとは―――。【詳細】映画『PLAN 75』公開日:2022年6月17日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開監督・脚本:早川千絵出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2022年04月18日女優の清原果耶が15日、Asian Film Festival コンペティション部門にて最優秀女優賞を受賞した。イタリア・ローマにて開催中のAsian Film Festivalにて、映画『護られなかった者たちへ』でコンペティション部門 最優秀女優賞を受賞した清原。同作では福祉保健事務所の職員・円山幹子役を演じ、山路ふみ子新人女優賞を皮切りに、第34回日刊スポーツ映画賞で初の10代かつ史上最年少で助演女優賞、第76回毎日映画コンクールで女優助演賞、3月11日に行われた第45回日本アカデミー賞授賞式で最優秀助演女優賞を受賞してきた。今回はそれに次ぐ快挙として、自身初の海外映画祭での最優秀女優賞受賞となった。○清原果耶 受賞コメントAsian Film Festivalの皆様、有難うございました。この度は名誉ある賞をいただき、驚きながらも光栄に思います。『護られなかった者たちへ』がイタリアの皆さんにご覧頂けたことをほんとうに嬉しく思います。これからも映画を愛する人間として、俳優として成長できるように努力して参ります。
2022年04月15日東京・松坂屋上野店で英国のグルメや雑貨ブランドが集結するイベント「英国展」が初開催。本館6階催事場にて、2022年4月13日(水)から18日(月)まで実施される。英国グルメ&雑貨など全45店が集結「英国展」では、英国グルメや雑貨を取り扱うショップが全45店が集結。グルメは、英国の伝統菓子“スコーン”や“パイ”をはじめ、料理研究家・つちやよしこが手掛ける「ハーブストーリーカフェ」のケーキやイースタービスケットなども用意。また、2020年に英国女王賞を受賞した「イングリッシュティーショップ」のアールグレイティーも取り揃える。“パンダ”のぬいぐるみなど英国雑貨は、エリザベス女王のドレスをモチーフにしたマグカップやカップ&ソーサー、エコバッグ、クッションカバーが揃うほか、英国を代表する老舗テディベアメーカー「メリーソート」からは、上野を象徴する“パンダ”のぬいぐるみが登場する。【詳細】「英国展」開催期間:2022年4月13日(水)~18日(月)※最終日は18:00閉場会場:松坂屋上野店 本館6階催事場住所:東京都台東区上野3-29-5アイテム例:・<ハーブストーリーカフェ>シムネルケーキ(12cm) 2,484円※各日20点限定・<カンタベリー>スコーン各種(1個) 324円~・<ヴィクトリア・エッグス>マグカップ(陶器/380ml) 4,950円※15点限定・<メリーソート>パンキーパンダカブ(本体:モヘヤ、衣装:ポリエステル/H20cm)33,000円※3点限り
2022年04月14日先日発表された「第94回アカデミー賞」で作品賞、助演男優賞、脚色賞の3冠に輝いた映画『コーダ あいのうた』。これを記念し、4月11日に映画コメンテーターのLiLiCoと、映画プレゼンターの赤ペン瀧川が登壇する「『コーダ あいのうた』コーダは最高だ!トークショー」が都内劇場にて開催された。劇中のクライマックスを飾る涙腺崩壊曲「青春の光と影」をBGMに、巨大赤ペンを担ぐように息ピッタリで登場したLiLiCoと赤ペン瀧川。アカデミー賞受賞式を思わせる真っ赤なドレス姿のLiLiCoは、すでに本作を3回鑑賞し、各所で本作をPRしていることから「あれ!?自分出ていたっけ!?」と自らを出演者の一人だと妄想し、早くも場内を爆笑させた。本作を鑑賞した際には「自分の涙の量にビックリ!でも悲しい涙ではなくて優しい涙だからいいの!」と大号泣報告のLiLiCo。アカデミー賞作品賞を受賞したことについては「いらないシーンもなければ、足りないシーンもない。上映時間もちょうどいい。これで2時間半くらいあったら涙腺がもたない!」と太鼓判。赤ペン瀧川も「ノミネート作品の中で『コーダ あいのうた』が万人に勧められる映画でした。アカデミー賞はいい作品に賞を与えることもそうだけれど、アカデミー会員が世界に何を求めているのかということもわかる。その意味では明るくて希望を持てる作品を世界に広げたいと思っていた人が多かったということかも」と分析した。実は、2014年に公開されたフランス映画『エール!』のリメイク版でもある本作。LiLiCoは「リメイク版は上手く行かない場合が多いけれど、観終わった瞬間に『超えちゃったよ…』と言葉を失いモゴモゴした。フランス版もいいけれど、ヨーロッパとアメリカの違いを上手に打ち出していた」と脚色賞受賞も納得。赤ペン瀧川も「フランス版と見比べると、今回の監督・脚本のシアン・ヘダーの凄さがわかる!しかも長編はこれで2本目。もう天才か!」と類まれなるセンスに脱帽していた。本作はサンダンス映画祭で4冠を受賞し、史上最高額の26億円でアップル・スタジオが落札された。LiLiCoは「映画館でみんなで笑ってみんなで泣くのがいい。閉めては漏れ、閉めては漏れる、涙腺崩壊。涙活にもいいし、気持ちも優しくなるので、すべてにいい!」と猛プッシし、合わせて「サントラもいい!」と音楽面もおススメするLiLiCoは劇中歌をワンフレーズを生熱唱。「やっぱり私、この映画の端っこの方に出てたかも!」と再び出演を妄想し、「笑えるし、感動できるし、すべてが素晴らしい!まだ観ていない人がいたら『え?どうしました?』と言いたい。是非とも映画館で楽しんでほしいです!『コーダ』はサイコーダー!」と、改めて必見作であること強調して締め括った。■映画『コーダ あいのうた』予告『コーダ あいのうた』公開中
2022年04月12日アニメ界のアカデミー賞とも言うべきアニー賞で、ディズニーやピクサーなど競合ひしめく中、今年最多8部門に輝いたNetflixオリジナル映画『ミッチェル家とマシンの反乱』。他のアニメにはない本作のユニークさとはーー。コロナ禍の影響も受け、劇場公開ではなくNetflixオリジナルとして配信となった『ミッチェル家とマシンの反乱』は、あの大ヒット作『スパイダーマン:スパイダーバース』のフィル・ロード&クリス・ミラー製作。監督マイケル・リアンダ自身の体験をエッセンスに、親子関係の再生をロボットたちの反乱に立ち向かう姿を通して描くコメディアニメーションだ。主人公ケイティの視点で描かれるポップな世界『スパイダーマン:スパイダーバース』もコミックとアニメの融合が印象的だったが、本作でも冒頭SONYのロゴからすでにコミックから飛び出して来たような、随所に散りばめられた手書きアニメのような効果が何といっても印象的。虹やハート、恐竜など、3Dアニメでありながら敢えて「手書き感」を追求しているのが本作の特徴だ。VFX部門のマイケル・ラスターによれば、キャラクターや背景も、細部に筆で描いたような影等の効果を付けることで温かみのある質感を演出し、できるだけ手書きの原案に近づけたそうだ。また、映画製作者を目指す主人公ケイティの感情が動くシーンでは、ケイティから見える世界を視聴者も感じられるような創りになっているのも面白い。楽しいことや悲しいことがあれば、ケイティ視点のポップな世界にぐんぐん色付けされていくのも観ていて楽しいポイントだ。変わった家族が世界を救う!?ストーリーとしては変な家族が、ひょんなことからマシンの反乱に立ち向かうというというのは一見「クレヨンしんちゃん」シリーズのような展開だが、「クレヨンしんちゃん」の野原家とは違うのは家族間の関係、特に父親と主人公ケイティの仲があまり良くないこと。父親はいつまでもケイティの事を子ども扱いしがちで、ケイティは自分のやっている映画製作を父親にも認めてほしいがそれが叶わずできるだけ早く家から出たいと思っている。母親と弟もそれぞれコンプレックスを抱えており、機能不全家族とまでは言わないものの、どうにも歯車がかみ合わないバラバラな家族…。何か華々しい取り柄があるわけでもない、そんな家族が、人類最後の砦としてマシンの反乱に挑むのだが、闘い方も破天荒!後半のブサカワな愛犬マンチの思いがけない活躍にも注目だ。オリヴィア・コールマン演じるヴィランに共感この作品が単なる「家族だからこそやっぱりいいよね」と言うだけに留まらないのは、オリヴィア・コールマン演じるヴィランことAIの「パル」の存在が大きいとも言える。新型マシンに挿げ替えられ、これまで長らく愛されてきたと思っていたパルはお役御免に…。そんなことをするなら、AIとマシンたちで人間をお役御免にしてやる!と反乱を起こすのだが、この行動論理そのものが何とも人間的。家族であろうとなかろうと、親しき仲にも礼儀あり。相手の尊厳を守ることの意義も間接的に伝えてくれる。そして、テクノロジー=悪という二項対立ではなく、その価値も充分描く奥深さも面白さの一つだ。スマホに夢中で家族のだんらんが台無しだと嘆く父親、Wi-Fiが無ければ暴動レベルで混乱する人類など、テクノロジーに依存する姿を皮肉たっぷりに描きつつも、ストーリーが進むに連れテクノロジーのポジティブな可能性にちゃんと触れる点も見どころだ。単なるドタバタアニメではなく、幾重にも工夫されたディテールに唸る。片時も視聴者を飽きさせない工夫が随所に散りばめられており、気づけば約2時間夢中で観てしまうこと間違いなしだ。(キャサリン/Catherine)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2022年04月08日2020年サンダンス国際映画祭にて観客賞&審査員特別賞(ワールドシネマ部門)、2021年ゴッサム・インディペンデント映画祭にて外国語映画賞を受賞するなど高い評価を集めた『息子の面影』が5月27日(金)より公開決定。ポスター、予告編が解禁となった。メキシコの貧しい村に暮らすマグダレーナ。貧困から抜け出すため仕事と夢を求めた息子は、友人とアメリカへ向けて旅立ち、そのまま消息を絶つ。多くの若者が国境を越えようとして命を失うことが多い中、マグダレーナは、息子を探すために1人、村を出発する。やっとの思いで得た情報を頼りに、ある村へと向かうマグダレーナは道中で息子と同じような年齢の青年ミゲルに出会い、彼が母親を探していることを知る。息子と母、それぞれが大切な存在を探している2人は共に旅を始める――。メキシコ人監督フェルナンダ・バラデスが無名のキャストを起用して撮影した本作は、サンダンス国際映画祭ゴッサム・インディペンデント映画祭ほか、ロカルノ国際映画祭観客賞、サン・セバスチャン国際映画祭ホリゾンテス・ラティーノ部門最優秀作品など世界中の映画祭で人々を魅了した。メキシコ国境近くを舞台に出稼ぎのため家を出た息子が行方不明になり、その息子を探すため旅立った母・マグダレーナの旅路を描いた本作。“悪魔が潜む”といわれる荒涼としたメキシコの大地を美しく切り取りつつ、いまなおメキシコに残る社会問題を鋭く描き出している。フェルナンダ・バラデス監督をはじめ、ほぼ無名のキャストのみだが、大手レビューサイト「ロッテントマト」では99%フレッシュを記録、アメリカの大手映画メディアの「スクリーンデイリー」から「あらゆるレベルにおいて感動的に完成された映画と評されるなど世界中の映画ファンから支持を集めている。『息子の面影』は5月27日(金)よりヒューマントラスシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:息子の面影 2022年5月27日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開
2022年04月07日今年で3年目を迎えるPFF(ぴあフィルムフェスティバル)による映画賞「大島渚賞」の授賞式が4月4日、東京・丸ビルホールで行われ、受賞を果たした藤元明緒(ふじもと・あきお / 33歳)監督が出席。自身にとって所縁が深いミャンマーの情勢や、ウクライナ侵攻に触れながら「映画は無力じゃない。そう信じて作っていかないと強く思いながら、優しい世界につながるような映画を仲間たちと届けていきたい」と決意を語った。2019年に創設され、映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若き才能に授与される同賞。「日本で活躍する映画監督(劇場公開作3本程度)」、「原則として前年に発表された作品がある」監督を対象に、高い志を持って世界に挑戦した大島渚監督に続く次世代の才能を期待と称賛を込めて顕彰してきた。坂本龍一氏が審査員長を務める。第1回は『鉱 ARAGANE』や『セノーテ』が世界各国で高い評価を受ける小田香監督が受賞。昨年の第2回は「該当者なし」という結果を経て、今回、ベトナム人女性労働者たちを描く長編第2作『海辺の彼女たち』が昨年公開され、話題を集めた藤元監督の受賞となった。4月16日からは、インドとミャンマーの国境地帯で日本兵の遺骨発掘作業に携わる少数民族ゾミ族を描いた短編連作『白骨街道 ACT1』(監督/脚本/編集)が公開される。壇上で挨拶に立った藤元監督は「映画を志して上京した10年前には想像もつかないこと。まだ実感が湧いていないが、大先輩の名前を冠した賞をいただき、うれしいですし、お客様の映画に対する思いやりに背中を押される」と喜びの言葉。ミャンマーに暮らす映画製作の仲間が逮捕されたり、行方不明になったりしていると明かし「映画って本当に何ができるんだろうと考えた1年でした。立ち向かうものが強大すぎて、精神的にもきついものがあった。映画を作る、映画を観るという行為は、平和な環境と人びとの健康があって成立するもの」と涙ながらに訴える場面もあった。表彰式には審査員の黒沢清(映画監督)、荒木啓子(PFFディレクター)が出席。黒沢監督は『海辺の彼女たち』について「観た瞬間、胸がざわざわとかきむしられる感覚で、随所にハッと凝視してしまう、映画に吸い込まれるような瞬間があった。堂々と世界に『こういう日本映画がある』と胸を張って推薦できる、大島渚賞にふさわしい作品」と絶賛。一方、選考過程で坂本が「これはドキュメンタリーでも良かった。フィクションである理由が今ひとつ理解できない」と語ったことも明かした。その坂本からはメッセージが届き、荒木氏が代読。坂本は「やっと大島渚賞の意味が明確になりつつあります」と意義を再確認する一方で、「毎回、候補に挙がる作品の質が低いことに、忸怩たる思いを抱えている。最近の日本映画の大きな傾向として、他者を傷つけることを極度に恐れている」と厳しい言葉も。「これこそ、大島渚賞にふさわしいと言える作品に出合えることに大いに期待しています」と今後の展望を見据えていた。取材・文・写真=内田涼
2022年04月04日