【家族の人数を尋ねるときのアブナイ英語】I have a family of three.【こんな風に聞こえるかも】私は3人の子どもがいます。【ネイティブが使う英語】We are a family of three.文を読むとなるほどと思うのですが、日本語で考えてしまうとすぐに「I have~」という文章が浮かんでしまいます。「family」はうちの子どもを意味する言葉に捉えられますので注意しましょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月30日【相手の所在場所を確認したかったときのアブナイ英語】Are you there?【こんな風に聞こえるかも】もしもし?【ネイティブが使う英語】Where are you now?「Are you there?」は、親しい相手と電話をしている途中に、こちらの都合で相手を待たせてしまったときに使用されるイデオムです。日本語訳すると「もしもし?お待たせ」といった意味になります。親しい仲間と電話をするときなどに使ってみましょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月29日お酒を飲む機会が多くなる忘年会・新年会シーズン。酔いも覚めぬうちにまた「迎え酒」をしてしまう人もいるのでしょうか?「迎え酒」は英語で、「hair of the dog(that bit you)」つまり「(あなたをかんだ)犬の毛」と言います。犬にかまれた時に、その犬の毛を傷につけると治るという迷信から来た言葉だそうです。「迎え酒をする」は「have a hair of the dog」です。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日ニッコリ笑ってThank you.で切り抜ける!海外旅行での共通語は英語。どの国に行っても、少なからず英語を話す機会が出てくるはずです。そこで514名のマイナビ会員の女性に、海外旅行で使うことが多い英語をアンケートしました。海外でがんばってコミュニケーションをしようとする女性の姿が浮かび上がってきました。>>男性編も見るQ.海外旅行で使うことが多い英語を教えてください(複数回答)1位Thank you.58.2%2位Excuse me.45.5%3位How much?27.0%4位Pardon?15.0%5位Yes,please.7.0%■Thank you.・「お礼を言う機会が多いし、簡単な言葉なので」(27歳/自動車関連/事務系専門職)・「とりあえず言っておけば、何とかなるから」(23歳/金融・証券/営業職)・「何でも笑ってThank you!でコミュニケーションが取れるから」(29歳/医薬品・化粧品/営業職)■Excuse me.・「一番よく使っていると思うので」(28歳/建設・土木/事務系専門職)・「会話の入り口だから、とりあえず言っておく」(33歳/金融・証券/事務系専門職)・「日本人はSorryと言いがちだけど、Excuse me.が言えるとその後がスムーズになるから」(32歳/その他/事務系専門職)■How much?・「買い物のときが一番話すから」(26歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・「ショッピングに必須の言葉」(26歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)・「買い物をして値段交渉するのが海外ならではだから」(34歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)■Pardon?・「言っている意味が分からないとき、とにかく繰り返してもらう」(24歳/金融・証券/営業職)・「聞き取れない事が多いので、とりあえずこればっかり言ってます」(25歳/その他)・「聞き取れなさ過ぎて連発しそう」(24歳/商社・卸/事務系専門職)■Yes,please.・「使う場面がたくさん想像できるから」(30歳/団体・公益法人・官公庁/専門職)・「お礼とお願いのときのフレーズは使うことが多いです」(33歳/商社・卸/営業職)・「あまり恥ずかしくならずに使えるのが良い」(22歳/医療・福祉/専門職)■番外編:買い物好きな女性らしいフレーズ・Discount please.「何でも安くしてほしいから」(69歳/その他)・Just looking.「お店に入ると必ずCan I Help you?と言われるので」(34歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)・Check,please.「レストランで必ず使うから」(25歳/情報・IT/事務系専門職)総評1位は、英会話の基本中の基本「Thank you.」でした。空港やホテル、ショッピングなどさまざまな場面で必ず使いますね。女性の場合は、笑顔で「Thank you.」と言うことによって、コミュニケーションをスムーズにしようと努力している人が多いようでした。2位には「Excuse me.」がランクイン。現地の人に話しかける第一声が「Excuse me.」のようです。3位は「How much?」。ショッピングや食べ歩きが好きな女性は、特によく使っているようです。海外では、日本と違って値段が書いてないものが多かったり、値段交渉をすることがあるため、金額を聞く機会は必然的に多くなるようです。4位は「Pardon?」。英語が聞き取りづらい人にとってはマストワードのようです。5位は「Yes,please.」。お願いするときに役立つスマートなフレーズです。そのほか、女性は買い物やレストランでよく使う言葉を挙げる人がたくさんいたのが特徴的でした。番外編で挙げたように「Discount please.」「Just looking.」「Check,please.」はどれもよく使いますから、海外旅行に行くときはぜひ覚えておきましょう。(文・OFFICE-SANGA二宮由紀子)調査時期:2012年11月12日~2012年11月19日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性514名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【女性編】1週間語学留学をするなら行きたい国ランキング【女性編】取得を考えている資格ランキング【女性編】行ってみたい、もしくは行ってみてよかった海外の世界遺産完全版(画像などあり)を見る
2012年12月24日クリスマスソングの定番、「赤鼻のトナカイ」の英語の原題は、「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」です。「reindeer」はトナカイ、「Rudolph」は「ルドルフ」というトナカイさんの名前なんですね。さらに驚くのは、ルドルフはサンタさんのそりを引く9番目のトナカイで、あとの先輩トナカイ8頭にもちゃんと名前がついていること!興味のある人は調べてみてくださいね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日「隣りの空き地に囲いができたってねえ」「へえ」(塀)。いわゆるダジャレというヤツです。日本語でいうと「地口」や「ダジャレ」と言われるものが英語にもあるのでしょうか? あります。英語では「pun」と言います。英語の「pun」(だじゃれ/地口)を紹介しましょう。■捕まえちゃう調味料は何!?幼稚園児など、お子さんに使うなぞなぞのダジャレです。What is the seasoning that you catch?(あなたが捕まえる調味料はなあに?)そうすると子供たちがこう答えます。「Ketchup!」(ケチャップ)捕まえるの意味のcatch up(キャッチアップ)とKetchup(ケチャップ)がダジャレになっているわけです。子供用なので英語初心者でもわかりやすいですね。■卵のお味はどうですか?これもお子さまでもわかるたぐいのダジャレです。アメリカでは卵2つを使ったホットディッシュが朝の定番料理ですが、そこでの会話です。How about my omelette?オムレツの味はいかがですか?「Eggcellent!」(エッグセレント)excellent(素晴らしい)のexとegg(卵)をかけたわけです。これぐらいだったら英語初心者な日本人でも何とかついていけますね。■マルクス兄弟の『吾輩はカモである』のダジャレマルクス兄弟と言えばスラップスティック映画の名優です。『吾輩はカモである』(原題:Duck Soup)はマルクス兄弟の傑作として知られる映画で、あまりに傑作なのでMOMA(ニューヨーク近代美術館)に収録されているほどです。その中に次のようなダジャレがあります。大臣「尾行しなかったのか?」チコ「1日中張り付いたよ」大臣「いつ?」チコ「Shadow day」(シャドウデイ)尾行のことをshadowと言いますので、shadow dayとsaturday(土曜日)をかけているわけです。これを受けてさらに次のようなダジャレも登場します。チコ「ピッチャーが完封しちゃうのは何曜日?」グルーチョ「うーん……」2人同時に「Shut Out Day!」(シャットアウト・デイ!)完封を意味するShut Outとdayをくっ付けてsaturday(土曜日)とかけたわけです。■『オースティン・パワーズ』の品のないダジャレ世紀のバカ・スパイアクション映画『オースティン・パワーズ』には品のない表現が渦を巻いていますが、中でも特筆すべきなのはこれです。ヒロインの名前がアロッタ・ファギナ。あんまりヒドイので、主人公のオースティンが名前を聞き返すところがあります。オースティン「えっ? 名前は何て言うんだって?」アロッタ「アロッタ・ファギナよ」アロッタ・ファギアを早く、かつ流暢に発音すると「a lots of ○○○」で「たくさんの女性器」の意味になります。ヒドイですね。これも英語のダジャレです(笑)。紙面の品位を保つためあえて英語で書かないようにします。■自転車は疲れている!?全部英語でいきます。わかりますでしょうか?A bicycle can’t stand on its own,because it is two-tired.自転車は自力で立つことはできない。なぜならタイヤが2つしかないから。この直訳だけでは笑えませんが、two-tired(2つのタイヤ)がtoo tired(とても疲れた)のダジャレになっているのです。よっぽど英語耳が発達していないとわからないダジャレから、日本人でもよくわかるダジャレまで、英語のダジャレは幅広いです。ネイティブなみに英語でダジャレを繰り出せるようになりたいものですが……。(高橋モータース@dcp)英語の地口を紹介するサイト(英語)『Pun of the day』
2012年12月17日アルクは12日、新刊「ロックスターの英語」を発売した。同書は、同社の月刊誌「イングリッシュ・ジャーナル」の「The Voice of EJ」に2001~2009年にかけて掲載されたロックスターのインタビューの中から4本をセレクト。さらに5本のインタビューを追加し、すべてを1本6~7分の長さに編集したもの。ロックスターの「生」の声を収録し、「英文トランスクリプト+日本語訳+語注」を付けた。また、「初級者(TOEIC(R)テスト500点未満)」「中級者(TOEIC(R)テスト500~750点)」「上級者(TOEIC(R)テスト750点以上)」の3つのレベルに合わせた学習モデルプランを掲載。リスニング力をはじめとした総合的な英語力をアップさせることができるという。各インタビューの最後には、「理解度チェック」問題が10題用意され、学習到達度の確認が可能。巻頭には、元祖バイリンガルDJであるキャロル久末氏によるコラムも掲載されている。収録インタビューは、1. 「ポール・マッカートニー(ザ・ビートルズ)」、2. 「ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)」、3. 「ザ・ローリング・ストーンズ&マーティン・スコセッシ」、4. 「ノエル・ギャラガー(オアシス)」、5. 「スティング」、6. 「カルロス・サンタナ(サンタナ)」、7. 「ブライアン・メイ(クイーン)」、8. 「ブライアン・ジョンソン(AC/DC)」、9. 「レニー・クラヴィッツ」。サイズはA5判で、204ページ。CDは71分収録。価格は1,890円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月13日中学校から勉強しているのに、なかなか話せる段階までいかない日本の英語教育。外国ではどうなのでしょうか。それぞれの母国でどれくらいの割合の人が英語を話せるか、また、どんな教育をしているのかを、日本に住む外国人20人に聞いてみました。■50%が話せる。教科書がほとんど全部英語で書いてある(インド/女性/30代後半)インドでは小学校から英語教育が始まります。テレビも英語のチャンネルがあるなど、身近なもののようです。エリアによって17もの言語がある国なので、外国に行く時だけでなく、別の地域の人と話すためにも勉強しておく価値があるとか。■約30%が話せます。私立では幼稚園から英語で教育されます(エジプト/男性/40代後半)エジプトでは通常、日本と同じく中学校あたりから英語教育が始まりますが、私立では幼稚園から高校までの授業は原則として英語とフランス語のみだそうです。公用語のアラビア語も含めたら、3カ国語も理解できるようになるなんてすごいですね。■都会では25%くらいだと思う。小学校から英語教育、授業中は英語オンリー(中国/男性/20代後半)日本の大学でも英語で授業をするところが増えてきました。中国では小学校からなのですね。ところが面白いことに、30年ほど前の中国では外国語といえばロシア語だったそうです。今の時代は、どこの国も英語に向いています。■現時点で86%。母国語(オランダ語)は英語とドイツ語の中間のような言語なので有利。英語は必須言語のため、優秀な先生や学校が多い(オランダ/男性/30代前半)オランダでは2012年から、英語学習の開始年齢が7歳から5歳に引き下げられました。脳細胞が一番多くて活発なうちに始めよう!という政策だそうです。■100%に近い。学校に通えば話せるようになります(スウェーデン/女性/40代前半)オランダと並んで英語力が高いといわれているスウェーデン。本格的な英語教育は早くても小学校3年生からですが、テレビや音楽などで日常的に英語に触れているといいます。スウェーデン人同士でも、英語で話すこともあるそうですよ。■日常会話なら若い人はほぼ全員話せると思いますが、中年以上の人はあまり話せません。普通は中学校に入ってから週2回勉強します(ロシア/女性/20代後半)■割合では分からないが、40代以下はほとんど話せる。小学校の1年生か3年生から学ぶ(フィンランド/女性/50代前半)■若い人は英語が話せますが、40歳以上の人は話せない事が多いです。学校での英語レッスンもあるし、学校の後に英語の教室に行く事もあります(アルゼンチン/男性/20代後半)ロシア、フィンランド、アルゼンチンの方はそれぞれ全く違う国にも関わらず、似た回答ですね。ここ数十年の間に世界中が英語教育に熱心になってきているということでしょうか。■「話せる」と「理解できる」を混合するフランス人が多いですが、7~8割は英語が少し理解できると思います。一応学校では学びますが、基本的にあまり英語を話そうとしないのがフランス人です(フランス/女性/20代後半)これはよく耳にする話ですね。「国際社会なんだから、英語が話せるようにならなきゃ!」なんて焦りなど、みじんも感じられません。「私はこれでいい」という自信が逆に新鮮な気がします。とはいえ、やはり英語が話せると世界が広がりますよね。外国人から、日本人は恥ずかしがりすぎ!という声をよく聞きます。他国のように学校で勉強している間に話せるようにならなくても、習った文法や単語は頭の中にためておいて損はないはず。基礎はあるのですから、自信を持っていきたいものです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月13日日本で初めてSkype(スカイプ)を使ったオンライン英会話サービス「E-com英語ネット」を開始したイーコミュニケーションは20日、英語および英語学習に関する意識調査の結果を発表した。同調査は、ポータルサイトgoo会員の中から語学学習に関心のある男女を選び、20代から60代の624名から有効回答を得た。期間は、11月5日から7日までの3日間。「世の中で、英語の重要性は今後どうなると思いますか?」との問いには、「今より高まる」が66.3%でもっとも多かった。「現在と変わらず」は26.0%、「今より低くなる」は1.9%でごく少数だった。英語の重要性や、企業での英語公用語化の報道が日々なされる中、3分の2の人が今後ますます英語が世の中で重要になってくると考えていることがわかった。「あなたは今、英語を必要とする環境にありますか?」に対しては、「はい」が11.2%、「いいえ」は88.8%で、おおよそ9割近くが、英語を必要とする環境にはいないという結果となった。「あなたは今、英語の上達に関心がある、または英語の勉強をしたいと思っていますか?」は、「はい」と回答した人が56.1%、「いいえ」が43.9%で、現在、英語上達に関心を持っている人は全体の半分強という結果となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月22日コンセントやサンドバッグ、ガソリンスタンドといった言葉は、実は日本で作られた日本独自の「英語風」の単語たち。いわゆる和製英語というものです。なので、海外で使うと通用しない上に恥ずかしいことになってしまう可能性があります。そこで今回は、海外で思わず使ってしまいがちな和製英語の数々を紹介します。これらを覚えておけば、海外で現地の人に「???」と思われないはず!●アパート英語のアパートメント(apartment)を略した和製英語。apartというのは離れて、別々に、という意味の言葉なので、このまま使うとトンチンカンなことになります。●アルバイト元はドイツ語の「Arbeit」から作られた和製英語。英語圏で「アルバイトしたいんですけど!」みたいなことを言うと「あ?」ってなりますので注意。●イメージダウン英語のイメージとダウンをつなげて作られた和製英語です。イメージがダウンするから、という実にお手軽な作ですが、当然海外では使えません。身ぶり手ぶりがあると伝わるかも(笑)。●オーダーメイドこれも「注文する」と「仕立てる」という英語をつないだ和製英語です。英語では「custom-made」(注文品の~)と言うので覚えておきましょう。●オーブントースターこちらもオーダーメイドと同じように、「オーブン」と「トースター」をつなげた和製英語。英語では「toaster oven」というので若干惜しいです。●カセットテープ英語では「audiotape」と言います。カセットテープというのは日本独自の呼び方なので海外では相手に伝わらないかもしれないですね。●クラクション英語では「horn」。なぜ日本だけクラクションと言うようになったかは、日本ではクラクソンというフランスの自動車メーカーの製品が有名だったため、いつのまにかクラクソン⇒クラクションと呼ばれるようになったそうです。●ゴールデンウィークゴールデンウィークとは、日本の映画会社によって作られた宣伝用語ですので、海外ではまったく通じません。もちろんシルバーウィークもしかり(笑)。●サインペンサインをするペンだから、という和製英語。ぺんてる株式会社の商標でもあります。海外では「marker」というので購入する際は言い間違えないようにしましょう。●ジェットコースタージェット機のように加速していくコースターということで日本ではジェットコースターと呼ばれていますが、英語では「Roller coaster」と言います。海外でも通用しそうな雰囲気のある言葉ですがNGですよ。●セレブ"celebrity"という英単語を短くした和製英語です。日本ではお金持ちという意味合いでよく使用されていますが、本来「celebrity」は「有名人」という意味なので少し使い方がおかしくなっていますね。●タレント日本では芸能人を指す意味で使われていますが、本来タレントとは「才能」という意味なのです。海外では芸能人のことを「celebrity」や「TV personality」、または「TV star」などと言います。和製英語というより、使い方が違っているケースですね。●テンション日本では気分が良い時にハイテンション、落ち込んでいるときはローテンションといった感じに使われていますが、テンションとは本来「緊張」などという意味なのでテンションがハイだと逆に心配になります。これも本来の意味とは逆になってしまう和製英語といえますね。●トランプ英語圏ではトランプ(trump)は切り札という意味で、カード自体を指すものではありません。海外でトランプで遊びたい場合は「playing cards」や「cards」と呼びましょう。●フェミニストこれは海外で使うと恥ずかしい思いをしてしまう和製英語。フェミニスト(feminist)は海外では女性解放論者や女性運動家という意味なので、男性がフェミニストということはまずあり得ません。●ポテトフライポテトをフライ(揚げる)からという意味で作られた和製英語。英語ではフレンチフライ(French fries)と言います。ポテトフライやフライドポテトと言うと、じゃがいもが丸ごと1個揚げたものが出てくるので注文する際は注意を(笑)。以上、海外では通用しない和製英語たちでした!どれも一見すると、英語を単純にカタカナ表記にしているだけに思えますよね。特にオーダーメイドやセレブ、ポテトフライなんかは英語そのままのような感じがしますよね。実際は海外ではちーっとも通用しませんが(笑)。旅行や仕事で海外を訪れる際は、うっかりこれらの和製英語たちを使ってしまわないよう気をつけましょうね!(貫井康徳@dcp)
2012年11月17日■ネアンデルタール人の表現欲求フランス南西部のラスコー洞窟の壁画は、1万5,000年前(後期旧石器時代)にネアンデルタール人によって描かれた。いや単に描いたというよりも壁の凹凸を利用しながら、3Dに見えるように巧みに塗料が塗られているのだ。赤鉄鉱(ベンガラ)の良好な耐候性や耐久性を利用し、牛などの狩りの様子を克明に描いている。さらに、雨水に耐えるよう洞窟(どうくつ)内の壁画で、焚き木をしながらも鑑賞できるように製作されている。言葉も文字も持たないネアンデルタール人は、何のためにこんなに見事な壁画を残したのだろうか?画商もいなければ、オークション制度もない。当然、お金という貨幣価値もなかった時代だ。絵を描いて一体何の得になったのだろうか?それは、ただ、「描きたかったから」という単純な理由だったのかもしれない。ビジネスモデルを常に考えて仕事をしている現代人とは志そのものが違っていたのだろう。さらにネアンデルタール人は、発声器官が発達しておらず、音声や言葉ではコミュケーションができなかった。しかし、洞窟で共同生活を営むためには、狩猟を主とした営みや、男女間での役割分担もあったはずだ。そこで、当然、発達したのが身ぶり手ぶりのボディ・ランゲージだ。むしろ、最低限のコミュニケーションとしての身ぶりだけでなく、壁画を使って、狩りの戦略をチームでとしてミーティングしていたのではないだろうか?とさえ思える。悠久の歴史から、言葉だけでなく、身ぶり手ぶり、図解、いろんなものを活用してわれわれはコミュニケーションをとってきた。ネアンデルタール人でさえも、頭のイメージを壁画に表現し、それを仲間と共有していた。人類は、生まれながらの「表現欲求」を持った生き物であると考えることもできよう。現代でも、外国語のような、オーラルなコミュニケーションが取りにくい場面では、身ぶり手ぶりでネアンデルタール人になったつもりで表現しなければならないのだ。欧米人はオーラルでコミュニケーションできていても、さらにオーバーなアクションで表現する。ボクたち日本人はもっと大げさなくらい身ぶり手ぶりをして、初めて相手に思いが伝わるのである。■象形文字から生まれたアルファベット文化と漢字文化ネアンデルタール人が登場したついでに、文字の歴史もひもといてみたい…。紀元前4,000年のエジプト文明では、「ヒエログリフ」が発明され、鳥の頭の向きによって、右にも左にも下にも読み進めることができるという自由な文字体系が誕生する。象形文字の「表語文字(単独の文字で意味をなす文字体系)」ではあるが、「表音文字(意味に対応しない文字体系)」という「英語」と同様に読み方を表す文字の特性の2面性を持っていた。紀元前3,000年の古代メソポタミア文明となると、シュメール人たちは、楔形(くさびがた)文字という粘土板に表語文字を記しはじめた。彼らは7日間を一週間とし、60進法で現在の時間の概念を発明する。楔形文字は、「目には目を、歯には歯を」のハンムラビ法典を記し、争いごとを定める法令順守の法治国家を形成する。楔形文字の特徴は、「漢字」と同様の形あるデザインから省略されて作られた「表語文字」であった。聖書研究者によると同紀元前3,000年ごろに、旧約聖書では、堕落した人類を神が滅ぼそうとし洪水をおこした。有名な「ノアの箱舟」の話だ。助けられたノアの箱舟には、ノアの一族とつがいの動物たちで新たな門出を迎えた。洪水後のノアの子孫たちは、繁栄し、ネズミ算式に人口が増え、すべての人が同じ言語を話していた。さらに人類の文明は進化し、二度と洪水にあうことがないよう、巨大なバベルの塔を建築しはじめる。天にも届く高さを目指す矢先、神は人類のおこがましさに怒り、単一の言葉がすべての要因だとし、言葉を混乱させ、互いの意思疎通を不可能にし、バベルの塔の建設を挫折させた。そして人類はバラバラの言語を使うようになったと聖書の世界では記録されている。紀元前1700年、エジプト文明のヒエログリフ(神聖文字)と、メソポタミア文明のくさび形文字を組み合わせた「セム文字」が生まれる。セム文字はさらに、アラビア文字、ヘブライ文字、フェニキア文字へと進化していく。中でも「フェニキア文字」は欧州と中東で広がりを見せる。直系のフェニキア文字はギリシャ文字、ラテン文字を生み、ラテン文字からは「アルファベット」が生まれる。ロシア文字、スラブ文字もフェニキア文字からのキリル文字から派生であったことも注目したい。さらに、インド文字の元となるブラーフミー文字もフェニキア文字からの派生であることを考えると、フェニキア文字が、ヨーロッパ、中東、インド、ロシアに多大な影響を与えている。一方、漢字は、紀元前1000年となると中国の殷(いん)王朝時代が始まり、甲骨(きっこう)文字が登場し漢字の基礎となった。甲骨文字はヒエログリフとも近似している象形文字からの派生だ。カメの甲羅などに刻まれていた。表語文字として進化した「漢字」は人類史上最も文字数が多い文字体系でなんと10万字を超えてしまった。中国、日本、そして、かつては、朝鮮、ベトナム、シンガポール、マレーシア、韓国(漢字からハングル文字へ)などが漢字文化圏であった。ユーラシア大陸のヨーロッパから南アジア(インド)、北アジア(ロシア)にまで影響を与えたフェニキア文字、東アジア(中国)に影響を与えた亀甲文字と地球の言語の大きな潮流はこの2つから起きていると考えて良いだろう。それぞれ地域によって意味のある進化と派生を繰り返して現在の言語に辿りついている。5,000~6,000年前から継承された文字文化によって世界の言語は現在に至るようになった。■インターネットにおける言語現在、インターネットで最も多く利用されている言語は英語である。インターネットで英語を使う人は約5億6500万人。そして全世界のウェブでの英語率は26.8%となる。全世界で英語が使える人は13億人にもなる。世界70億人中の18.6%が英語ということだ。二番目はネットで中国語を使う人が5億人。ネットでの中国語率は24.2%、世界での中国語は13億7000万人と英語を抜いている。世界70億人の19.6%が中国語。三番手はスペイン語だ。ネットで使う人は1億6500万人。ネットスペイン語率は7.8% 世界でのスペイン語は4億2300万人となる。世界70億人の6%がスペイン語。四番手が我が日本だ。インターネットで日本語を使う人は9918万人。日本語率は4.7%、世界での日本語は1億2600万人。日本人しか使っていないローカルな言語である。世界70億人の1.8%が日本語。※Internet World Statsによる2010年の調査人口比で考えれば中国の成長は、顕著だが、ビジネスマンにおいては中国も英語化へシフトしてくると思われる。中国が世界に出るのは簡単だが、欧米人が中国語の漢字を覚え、中国語で中に入れるとは、とても思えない。日本人が、漢字がわかっていても中国語が難しいのだから欧米人にはなおさらだ。ただ、このグローバルの世界での動きは、もはや対岸の火事どころではなく、ネット時代は共通の課題でもある。インターネットのなかった鎖国時代、貿易で栄えた明治維新、戦争で植民地化されなかった昭和の時代、しかし、この平成の時代、21世紀からは、漢字文化とどこまで付き合うのかが問われる時代へと向かいはじめている。■日本語の「漢字文化」の複雑さは世界一アルファベット圏であれば、1.アルファベット大文字 2.アルファベット小文字 3.数字 4.記号 ですんでしまうものが、日本語となると、5.ひらかな 6.カタカナ 7.漢字 が追加され、さらに登記簿や領収書には、8.漢数字 が登場し、パソコンでは、9.全角アルファベット 10.全角数字 11.ふりがな 12.フリガナ が存在する。さらに、書籍では、13.ルビ という独自のフリガナが登場し、14.縦書き という書体までも登場する。携帯では独自の15.絵文字 さらに、いうと、日本独自の「時代年号」である16.元号 という天皇の在位期間で年代を表している文化を持っている。さらに口語では、17.方言 までもっている。アルファベットならば、26文字と4つのスタイルなのに、日本語となると17以上のオリジナルなスタイルを持っている。これだけ多種多様な文化を使いこなせる日本人は、まさに偉大な能力を持っている。悪くいえば、能力の無駄遣いではないのだろうか?言語に関しては、ちっとも「エコ」ではない。■パソコン、ガラケー、スマホの日本語変換方法もエコではない。パソコンの変換方法を考えてみても大きな無駄がある。欧米人は本を見ると、そのまま、「Book」と打鍵する。日本人はまず、1.本を「honn」とローマ字による因数分解を瞬時に行い、 2.スペースキーを押して変換する。3.変換候補の中から「本」の漢字を目視で確認してから確定し入力を終える。4.これらの作業を繰り返してキーボードから入力し文章を綴る。スマホのフリック入力でさえ、ひらかな→漢字変換という作業は目視で確認しながらなので同じ入力構造である。「Book」と「本」の入力のだけでもこれだけメソッドが違う。これらを日常で行っている日本人を外国人はすごいと思っている……なのになぜ?英文ビジネスレターが打てないのか不思議に思っていることだろう。さらに、同じ漢字を使いながらも、中国語は書けないというのも不思議に感じているようだ。日本人からするとほぼ同じ、ラテン系から派生した言葉なのに、ヨーロッパの人たちが自由に喋(しゃべ)れないのがおかしいといわせてもらいたいが(笑)。アルファベット圏で発明されたタイプライターから進化したキーボード入力を、パソコン時代も、そのまま無理やり、日本語に対応させたので仕方のないことだが、「表音文字」に適した入力方法で「表語文字」を打つには限界があると言わざるをえない。■Twitterでは、日本語は最高の圧縮言語日本語で得をすることといえば、Twitterのような140文字のような文字制限がある場合に、コンパクトにニュアンスを伝えやすい。例えば、「影響」という言葉をアルファベットで表現すると、「influence」と9文字も使用してしまう。しかし、日本語だと9文字もあれば、「映画に影響された。」とツイートできる。英語で言うところの「I was influenced by movie」の25文字分のことが9文字で表現できる。これは表意文字ならではの特徴だ。確かにこのようにコンパクトな漢字でまとめる能力に日本人は優れている。本来、箱庭も、お弁当も、お習字も、与えられた間取りの中でどのようにレイアウトするのかの美意識に非常に長(た)けた民族だからだ。ヒエログリフの時代、亀甲文字の時代のように、また、ロゼッタストーンの石碑に刻み込むような時代には文字数が少なく、表現が豊かな日本語のような表語文字は適していたのかもしれない。しかし、文章量も紙もEvernoteにもクラウドにも自由に残せる時代だからこそ、文字数を気にせず、世界に通じるアルファベットの表音文字の方が、伝播力は確実にあがってきているのではないだろうか?■夢の音声入力、音声翻訳の時代はくるのか?英語であれば、音声入力や音声からアルファベット化は当たり前になりつつある。Googleなどは、世界最大の言語コーパス(Corpus=コンピューターを利用してデータベース化された大規模な言語資料)を持っており、検索エンジンで入力される言語との関連性も含めて、英語の自然言語での解析が日々更新されている。YouTubeなどの動画はかなり精巧な翻訳キャプションが自動生成されるようになった。近い将来、英語であればすべての口語を完全に理解するというのも夢の話ではなく現実味を帯びてきている。しかし、YouTubeの日本語の自動翻訳は見事にパロディーのような英語に変換されている。iPhoneのSiriも同様に英語であればiPhoneの機能内でできることをかなりの確率で判断してくれる(かなり発音はネイティブ並に要求されるが…)。しかし、いざ、日本語の音声入力となると、非常に精度がさがってしまう。これはやはり表意文字を口頭で理解するには、小学生にしゃべっているつもりで、ゆっくりと、しかもはっきりと滑舌よく話さなければならない。英語から日本語に翻訳するのは、主語+動詞があるので、結論がわかるので翻訳しやすいが、日本語から英語、日本語でも、話し言葉を文字化するのはとてもむずかしい。主語がなかったり、動詞が一番最後まで聞かないとわからなかったりすることが多いからだ。それだけ、多種多様で自由な表現ができる日本語だからこそ、あいまいな表現はとても得意だ。空気を呼んだり、阿吽(あうん)の呼吸をあわせたりするスキルも要求される。しかし、それは国際的なコミュニケーションにおいては、ちょっと高尚すぎる非常に過多で高度なコミュニケーションといえるだろう。むしろ、シンプルで合理的で誰もが最低限は理解できる英語を習得するほうが、機会やデバイスの進化に頼るよりは確実に自分の方が進化できるだろう。プリミティブな英語でコミュニケーションをする機会を自分で作れば、英語はそれほど難しい言語ではない。むしろ、世界でも一番習得しやすく、学べる機会も多いはずだ。ただ、その環境を日本では、本当に作りにくい。英語の習得はそんな環境を整備することが一番のコツなのかもしれない。そして、一番重要なことは、英語を習得して何を表現したいのか?その目標を夢ではなく、実行可能なスタイルとして、具現化するヴィジョンが必要だろう。あなたは英語を使って何がしたい?まずはその目標を立ててみよう。…ということで、また来週!!!文/Paul toshiaki kanda 神田敏晶■著書プロフィール神田敏晶 KandaNewsNettwork,Inc.代表取締役 ビデオジャーナリスト / ソーシャルメディアコンサルタント神戸市生まれ。ワインの企画・調査・販売などのマーケティング業を経て、コンピューター雑誌の編集とDTP普及に携わる。その後、 マルチメディアコンテンツの企画制作・販売を経て、1995年よりビデオストリーミングによる個人放送局「KandaNewsNetwork」を運営開始。ビデオカメラ一台で、世界のIT企業や展示会取材に東奔西走中。1999年に米国シリコンバレーに進出、SNSをテーマにしたBAR YouTubeをテーマにした飲食事業を手がけ、2007年参議院議員選挙東京選挙区無所属で出馬を経験。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部で非常勤講師を兼任後、ソーシャルメディア全般の事業計画立案、コンサルティング、教育、講演、執筆、政治、ライブストリーム、活動などをおこなう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月17日総合教育・生涯学習機関のECCは、西宮北口駅前(兵庫県西宮市)に大学受験英語専門塾「ECC英語館」を12月18日にグランドオープンする。同塾では、一般的に志望大学のレベル別で展開される授業を、「大学で履修するトピック=受験英語」という観点でカリキュラム(学部系統別カリキュラム)を作成し実施。高校生にとってなじみの少ないテーマ(言語論、比較文化論、国際社会問題など)について通年で取り組んでいく。また、単語と背景知識を一度に理解させるため、各テーマのキーとなる英単語はワードツリー(図式化)で学習。最新のテーマを予測してピックアップし、根本的な理解により安定した得点力を養うという。なお、同塾のオープンに先駆け、10月より高1・2年生を対象とした入試分析ガイダンス「ECC受験英語の秘密」を実施。受講料は無料とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日日本人は中学校、高校、大学校と英語を学びますが(2011年度から小学校でも必修)、いざとなるとなかなか喋れません。覚えておくと大変便利な「とっさの英語表現」をご紹介しましょう。■「ちょっと見てるだけだから」I’m just looking.お店に入ると、ここぞとばかりにやって来た店員さんに「May I help you?」と声をかけられる。こういう経験は誰でもします。「うわー。ちょっと見たいだけなんだけどなあ……」という時、なんて言えばいいでしょうか?その場合は「I’m just looking.」と言えばいいのです。「ちょっと見てるだけだから」という意味ですね。店員さんはにこやかに離れていくでしょう。ちょっとシャイな日本人にはピッタリで、覚えておくと大変便利です。■「何かあったの?」What’s the matter with you?友達が何か暗い顔をしている、何か様子が変。こんな時にどうやって声をかければいいでしょうか? 日本語では「どうしたんだ?」、「何かあったの?」ですが、知らないととっさには出ないかもしれません。こんな時は「What’s the matter with you?」です。■「久しぶりですねー!」I haven’t seen you in a long while.長い間合わなかった人にばったり! さあなんて言えばいいでしょうか。日本語では「久しぶりですねー!」ですが。そんな時は「I haven’t seen you in a long while.」です。意味は「あなたに長い間合わなかった」ですが、口語的な表現で「久しぶり!」になります。「in a long while」は「長い間」という意味ですが、もちろん「in a long time」でも構いません。また、ぐっとくだけた表現で「Long time no see!」もいいでしょう。これも「久しぶり!」になります。■「お腹いっぱいです」I’m enough.レストレランに入って、出された料理が多すぎてとても食べ切れない。また、接待の席で出された料理が多すぎる。でも次々に皿が出てくるなんて時。「お腹いっぱいです」。英語でなんて言えばいいでしょうか? 意外とさっと出てこないものです。そんな時は「I’m enough.」です。enoughは「十分」という意味ですが、このようにも使えます。■「スグ行くよ!」I’ll be right there.「遅刻だ!」という時にあなたの携帯が鳴ります。友達は「What’s the problem?」(どうしたの?)と言っています。「スグ行くよ!」は何と言えばいいでしょうか? この場合は「I’ll be right there.」です。これは決まり文句です。遅刻してる最中に連絡があったら必ずこう言いましょう(笑)。■「○○したいんだけど……」I’d like to ~「○○したいんだけど……」という時に、学校で習うのは「I want to ~」が多いですが、「I’d like to ~」(I would like to ~)を使う方がより丁寧な言い方です。例えば、レンタカー屋に行ってクルマを借りたい場合には、「I’d like to rent a car.」です。「I want to rent a car.」でももちろん通じますが、よりフランクに響きます。言い方によっては「クルマ貸してくんね?」ぐらいの感じになることも(笑)。丁寧な言い方をしておくと、礼儀正しい日本人のイメージも保てますよ。■「○○あるかい?」Do you have any available?上のレンタカー屋の会話を続けてみましょう。「I’d like to rent a car next Monday.」(来週の月曜日にクルマを借りたいんですが)その後に「借りられますか?」と続けたい場合には何と言えばいいでしょうか? こういう時には「Do you have any available?」です。これもよく使われる表現で、覚えておくと非常に便利です。直訳すると「あなたは何か使える物を持っていますか?」ですが、「大丈夫かな?」、「あるかい?」ぐらいの感じです。例えばレストランで席がほしい場合には、上と同じように、「I’d like to have a dinner tonight.」(今晩食事をしたいんだけど)の後に、「Do you have any available?」を続ければ「席あるかい?」の意味で通じます。同じように使える場面はあちこちにあるでしょう。■「激しく同意」You’re telling me!相手の言うことに「激しく同意」(笑)するには何と言えばいいでしょうか?その場合には「You’re telling me!」です。「お前はオレに喋ってるぜ!」という意味ですが、「その通りだ!」、「お前の言う通り!」、「禿同」になります。■「キミは(それについて)どう思うんだ?」What do you think about it?「アメリカに行って取材(仕事)しなくちゃ! でもオレ英語苦手だし!」といった場合に絶対に覚えておきたいのは「キミは(それについて)どう思うんだ?」という言い方です。これは「What do you think about it?」です。「about it」で「それについて」ですが、例えばこれを「about this movie’s concept」に変えれば「この映画のコンセプトについて」になります。aboutの後に聞きたいことを意味する単語入れれば、相手への質問の一丁上がりです。それにウレシイのは、「What do you think about about this movie’s concept?」(こjの映画のコンセプトをきみはどう考えてるの?)といった質問を投げておくと、相手がだーっと自分の考えを喋ってくれるので、その間にこちらの体勢を立て直す時間が稼げることです(笑)。筆者など何回この手で修羅場をくぐったかわかりません(みっともない話ですがね)。Finally, What do you think about this article?(最後に、この記事をあなたはどう思いますか?)(高橋モータース@dcp)
2012年10月14日■成果が見えにくい学習に指標を作ろう!英語学習の一番の問題点は、成果が見えにくいところだ。どれだけ勉強をし、努力をしてもすぐには結果が出にくい。試験などに置き換えると、年にたった数回の機会しかそのチャンスは訪れない。昇進や受験などの試験に至っては、年に一度で、そのすべてが決まってしまう。就職試験では、その人の人生そのものを左右してしまうほど。通常、ビジネスの世界では、ROI率(return on investment:投資利益率)として、投資に対してどれだけの利益があったのかが重用視されている。これを、語学に例えると「ROT率」に適用できると思う(returnon time:時間利益率)。つまり、投資した時間に対しての利益だ。英語学校や英会話に投資する金額と共に、そのために費やした時間。移動やそのための準備の時間。膨大な時間をかけて学習しているが、利益のあまり見えない時間となっていることが、学習のモチベーションをもさげている。しかも、モチベーションは一番最初が高く120%以上はある(笑)。そこからモチベーションは上がることなく右肩下がりの一方だ。そこで、そのモチベーションをどうやって持続させるかが今回の課題だ。年に一度しかない試験からは、自分の「利益」はなかなか見えてこない。これでいくら「頑張ろう!」と思ってもがんばりようがない。しかも、この「利益」は金銭的な利益でなく、英語によって人生の機会が得られるという「過程=process」にすぎない。本当の目標はもっと、遠くにある。しかも「過程=process」は目標にしにくく、目標にしにくいものは、モチベーションを持続しにくい。そこで、「KPI=key performance indicator」という「重要業績評価指標」というプロセスをモニタリングするための指標を用いてみたい。簡単に言うと、「努力の見える化」だ。いま、自分がどこの位置にいるのかが、日々わかれば、進化が喜びとなるからだ。昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日と…人間は上達しなければモチベーションを維持できない。だから、自分の学習パフォーマンスをKPI化(見える化)しなければならない。■英語の学習はギターの練習と似ている。最初にギターを始めようと思った動機はなんだろうか?純粋にギターがうまくなりたいだけの人は実は少ない。ギターを弾けるあの人のようになれれば。きっと、おいしい事があるというヨコシマな発想がほとんどでは?特に男性の場合は…(笑)。それでギターを買うには色々調べる。よくわかっている人に付き合ってもらってお店にいく。ケースも買って購入した日は、愛おしくてベッドにまで抱えこんで寝てしまうほどだ。英語教材や学校探しも、それによく似ている。練習しはじめると、すぐに指が痛くなるけれども、ゼロから一になる瞬間、人間の習熟度の進化の加速度ほど激しいものはない。チューニングを覚え、コードを3つばかり覚えるとすでに曲を弾いている。弾けない人が弾ける人に変わった瞬間だ。これは快感だ!英会話でもゼロから一になる瞬間は、とても楽しい。話せた!わかった!通じる!この感覚はいくつになっても嬉しいものだ。文化のまったく違う外国人とのコミュニケーションは学習ではなく、エンタテインメントでもある。他の言語も、まったくダメな人から見れば、ロシア語や中国語やインドネシア語で挨拶できるだけでもゼロから一の進化は雲泥の差である。日本では義務教育から大学を合わせて10年は英語を学んでいるが、会話に関してはゼロという人が残念ながら非常に多い。しゃべる機会がないからゼロのままである。まずは、ゼロを一にすることが大事だ。ギターも「F」というコードが押えられると次のフェーズへ向かう。英語も「単語」で喋るのではなく「アクセント」で喋ることによってようやく次のフェーズだ。問題はそこからだ。今まで、毎日、進化していた自分の習熟度がある日、突然スピードダウンするのだ。むしろ、練習してもうまくならず、もしかするとヘタになっているような気さえする。英語も同じような状態になる…。ギターの場合のスランプ脱出方法は、1人で練習するのではなく「バンド」を組むことだ。ギターの場合は、バンドという運命共同体が登場することによって、否が応でも練習日までに仕上げなければならないという「目標」が生まれる。また、自分の役割とバンドのアンサンブルを考えてプレイするようになる。CDとあわせてうまく弾ける人でもバンドとなると、人に合わせることができないという人が多い。バンドはそこを教えてくれる。さらに練習から本場のライブ舞台があるとその目標に合わせて努力できる。自分だけがうまくなることよりも、バンドとして良くなることの方が重要となる。英語の場合、バンドを組むという訳にはいかないが、一緒に学習している仲間か、むしろライバルがいたほうが望ましい。もちろん、英会話学校でマンツーマンという体制が理想である。しかし、時間や金銭的な負担も伴う。無理やり外国人のいる場所、英語が聞こえる場所を選んで、自分の環境を変えることであれば、今ではそんなに難しくない。インターネットがあるからだ。■英会話でバンドを組む感覚なのが、「スカイプ英会話」と「TED.com」ネットで「スカイプ英会話」で検索してみて欲しい。ありとあらゆるスカイプによる英会話教室がヒットする。英語が公用語であるフィリピン人の大学生たちが先生役を務めているケースが多いスカイプによる英会話教室だ。それはフィリピンの物価が安いから成立しているビジネスモデルでもある。月額5,000円で毎日や、1レッスン500円(20分程度)からというのがある。無料の体験レッスンも多いので、Skypeが使える環境にある人はぜひ一度はチャレンジしてみてほしい。最低、USBのヘッドセット(2,000円程度)くらいは必要だ。それがないとノイズとハウリングに苦しむこととなってしまう。目と手だけで無理やり覚えた学校英語よりも、耳と口で自然に覚えた英語のほうが忘れないし、身につくことだろう。ただ、ビジネス英語まで期待すると先生に学生が多いので、先生を選ぶ必要もあるだろう。むしろ、実際に習ってみて感じたのが、自分の中で1日に20分程度でも英語を話す時間を課すことのメリットだ。自分にアポイントを取ることがとても重要なモチベーションだと感じた。週に2~3回レッスンを受けようとすると、自分の中でも、夜の時間を英語のためにスケジュールするようになる。飲み会参加を極力減らしたり、もう一軒飲みにいくのを自分で律するようになった。スカイプ英会話によって、夜の遊びの早退で月謝も捻出でき、体も快調になる(笑)。フィリピン側は、ほとんどADSLなので、日本ほどの帯域がでていないので、いつもいい回線状況とも限らない。むしろ、そんなハプニングも合わせて、余裕を持って、自分の人生の中に「英語」の学習時間をスケジュールするクセのほうが大切だ。そして、スカイプ英会話でフィリピン先生のアジアン・イングリッシュの発音で理解できれば、同時にヒアリングのトレーニングとして、欧米ネイティブな「TED」の視聴をオススメしたい。1日1本、YouTubeの「TED」を視聴する時間をぜひ割いてほしい。どんなに長くてもTEDのコンテンツは20分以下だ。世界のありとあらゆる専門家が多岐に渡るテーマでプレゼンテーションを行なっている。しかも、最後には必ず、何かを起こそうというモチベーションや感動を与えてくれる。【1】最初に日本語翻訳バージョンの字幕を見る。【2】2度目は英語の字幕で…【3】3度目は字幕なしで…それでも60分以内だ。陳腐化しないユーモアとウィットに富んだプレゼンテーションが展開されているし、国際色も豊かだ。みんなが英語で意見を共有している。ビジネスの会議でもプレゼンテーションはとても重要だ。ストーリー化のスキルや話題の展開のユニークさの習得は、英語以上に為になる。特に話をする「間」にも注目してもらいたい英語はあくまでもツールであり、伝えるコンテクストを同時に鍛えるには「TED」は最高の教科書だと思う。さらに、TEDのコンテンツには、コメントを寄せるだけでなく、自分のページを持てることはあまり知られていない。自分が聞くだけでなく、自分の意見を述べ、今度は自分がTEDに与えることができる情報をアップロードできるようになっている。そこで興味あるビデオについての意見を世界を超えディスカッションできるのだ。そう、TEDのコンセプトは、「ideas worth spreading=広める価値のあるアイデア」だからだ。英語で世界中の人が、地球上で広める価値のあるアイデアを共有している。誰もがそこに参加できる。これはもう「バンド」と同じ概念ではないだろうか?※「TED」はNHKのEテレの「スーパープレゼンテーション」でも放送されている。■英語による人生力のアップTOEICテスト(国際コミュニケーション英語能力テスト)でさえ、年に9回(1・3・5・6・7・9・10・11・12月※地域にもよるが)も受験のチャンスがある。自分の英語能力を客観的に認めてもらういい機会だろう。入試や就職にも資格としても人気がある。ただ、受験テクニックやTOEIC対策だけで高得点を狙うという人も増えてきた。もちろんTOEICポイントが高いことはいいことだが、そこがゴールになってはいけない。あくまでもTOEICはプロセスであり、現在最良のKPI化のための測定ツールである。そのスキルを活かしてこそ価値が生まれる。まずは、現在の自分の英語力をKPI化するためにも受験をしてみるべきだと思う。恥ずかしながらボクのTOEICは400点くらいだったと思う。1985年あたりに受験した記憶が微かにある。そういえば、英検も4級までしか持っていない。名誉挽回の為にも、今回は受験してみたいと思う。現在であれば2012年11月・12月にむけての申し込みに間にあうだろう。このコラムで何度も繰り返しているが、日本人が英語が話せないのは、機会がなかっただけである。話す必要性のないのに学習しろということのほうがおかしいとボクは思う。しかし、これからは確実に違う。話せるか話せないかは死活問題にまで発展すると思う。そこで、悲観的ではなく、楽観的に考えてみよう。英語が話せ、理解でき、世界の人と自由にコミュニケーションできている自分の姿を…。映画が字幕に頼らず、原語で理解できる。外資系会社でも問題なく、海外に渡航することも問題なく、国をまたいで仕事ができる。彼女、彼氏が外国人で、いずれ結婚し、子供はハーフ。子供は国籍を2つくらい持てる。その子どもはさらに外国人との子供を生む。もはやあまり国籍は意味をなさなくなる。人種や、差別や区別とかを最初から超越した社会がやってくる。インターネットでは、もはや国境はないにも等しい。存在しているのは、時差と言語の壁だけだ。時差があると「愛」は語れない。言語に壁があると「理解」できない。「宗教」や「人種」「国籍」の壁はリアルな世界では色濃く残るが、インターネットで会話している人が増えれば増えるほど、カルチャーがダイバーシティ(多様性)化すればするほど、あまりそれぞれの宗教や人種、国籍は重要でなくなってくる。その殆どが、本人の意思とは関係なく、生まれ授かった地を背負っているからだ。人類は、生まれ授かった地よりも、本来の自分が宿る場を求めて自由に動ける時代になってきているような気がしてボクはならない。そのためのパスポートが「英語」であると信じている。ではまた来週!文/Paul toshiaki kanda 神田敏晶■著書プロフィール神田敏晶 KandaNewsNettwork,Inc.代表取締役 ビデオジャーナリスト / ソーシャルメディアコンサルタント神戸市生まれ。ワインの企画・調査・販売などのマーケティング業を経て、コンピューター雑誌の編集とDTP普及に携わる。その後、 マルチメディアコンテンツの企画制作・販売を経て、1995年よりビデオストリーミングによる個人放送局「KandaNewsNetwork」を運営開始。ビデオカメラ一台で、世界のIT企業や展示会取材に東奔西走中。1999年に米国シリコンバレーに進出、SNSをテーマにしたBAR YouTubeをテーマにした飲食事業を手がけ、2007年参議院議員選挙東京選挙区無所属で出馬を経験。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部で非常勤講師を兼任後、ソーシャルメディア全般の事業計画立案、コンサルティング、教育、講演、執筆、政治、ライブストリーム、活動などをおこなう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月04日英語でこれに匹敵する表現は”It’ll work out.”。意味は「それは(うまく)動き出すさ」といったところ。で、こんなときはよく、Don’t worry, it’ll work out.(心配しないで、きっとうまくいくよ)Don’t worry, it’ll all work out at the end.(心配しないで、最終的にはうまくいくものさ)なんて言われます。また”it”を”things(物事)”に変えて、Don’t worry, things will work out.Don’t worry, things will all work out at the end.と言っても同じになります。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月29日このことわざに一番ピッタリ来る英語表現は、”When the cat’s away, the mice will play.”「猫が留守をすると、ネズミが遊ぶ」。ちなみに我が家では、”When the wife’s away, the husband will play.”といったほうが近いのかも。男性の読者諸君、皆さんの家ではどうですか :-))) ??【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月24日素直に「気づいたら夜が更けていた」、または「おいとまする言いわけ」としても使われるこの表現。英語でこんなときは”Look at the time.”ってのがよく使われます。意味は文字通り「時間を見て!」ってこと。そしてこんなとき、これに付随する感じで言われるのが”Is it that late?”「もうこんなに遅いの?」。この2つをセットで言えば、これぞ最強の「もう帰らないと、もう失礼します」なんです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月15日「あまのじゃく」と言えば、英語でも”one that takes a contrary view or action”「逆らったことばかり言ったりやったりする人のこと」と意味は同じ。そこで付けられた呼び名は”(a) contrarian”。当然「”contrary”なことをする人」っていうのがその意味です。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月02日フィギュアスケートの安藤美姫さんが海外に拠点を移したのは2005年のこと。最初は英語に苦手意識があり、海外生活にも抵抗があったそうですが、今では、記者会見も通訳なしで受け答えするまでに英語が上達し、むしろ、海外の方が過ごしやすいと言います。そんな安藤さんに生きた英語を身につけるコツや、英語の魅力について伺いました。■世界のトップスケーターとして英会話能力は必須――英語を勉強しようと思ったきっかけを教えてください。2006年、ニコライ・モロゾフコーチに師事したときにすすめられたのがきっかけですね。「会見で通訳をつけているのは日本人くらい。世界で活躍するトップスケーターとして、英語くらいは話せないと恥ずかしい。それに、視野を広げるという意味でも話せたほうがいい」と言われたんです。その前の年に拠点をアメリカに移していたんですが、友達もいないし、英語も話せないし……、正直とても苦痛で、ホームシックにもなりました。あのころは、レストランに行っても、いつも同じものばかり頼んでいましたね。発音もうまくできないし、言っていることが通じなくて、恥ずかしかったり、悲しい思いをしたりしました。でも、コーチに言われたことがきっかけで、生きた英語を友達から学ぶようになったんです。2007年ごろからは、通訳なしで、海外メディアからの取材を一人で受けられるまでになりました。当時は、「英語喋れてる」と思っていましたが、今振り返ると、一度頭の中で考えながら英単語を選んでいたので、つたなかったと思います。2010年ごろからは、海外メディアからの取材でもスムーズに話せるようになっていました。自分で当時のインタビューを見比べてみても、かなり上達したことが分かります。英語が話せるようになったことで、海外での生活がとても楽しくなりました。言葉の壁がなくなって、アメリカや海外の文化に触れられる機会が増えましたし、交流がなかった選手と仲良くなることもでき、視野が広がりましたね。■英語では気持ちをストレートに表現することが大事――海外生活をして、日本との違いを感じたことを教えてください。アメリカに行く前、日本では「安藤美姫がいる!」と注目されるけど、相手も遠慮がちに接してくるので、精神的に疲れてしまっていたと思います。でも、アメリカだと、世界チャンピオンが来てくれてうれしい」とリスペクトしながらも、本当にフランクに話しかけてくれるので、気持ちが楽でした。こんな感じで、欧米人は感情をストレートに表現します。元々私も、日本人にしては感情を表に出す方だったのですが、アメリカのホームステイ先の方に「美姫、感情出して!」と言われたことがありました。それまで、「どちらでもいいです」、「大丈夫です」といった曖昧な返事など、日本人特有のオブラートに包んだ表現で喋っていたのが、原因でした。日本人のいいところではあると思うのですが、アメリカでは逆に相手を戸惑わせるようです。また、日本人は悪い時は「もっとこうしてほしい」と注文を出すけど、いい時は何も言わないですよね。私も、衣装を作ってもらって、気に入った時にあまり意見を言わないと、担当の方が「衣装が気に入らなかったのかな」と不安に思われたという経験があります。そんな経験から、欧米では、「Yes」「No」をはっきり伝えないと信頼関係が築きにくいということを実感しました。■感情やシチュエーションと言葉をリンクさせることが実用的な英語を身につけるコツ――相手に伝わる英語を話すコツを教えてください。大事なことは、感情をそのまま表現することだと思います。日本語は、悲しくても、うれしくても感情を抑えるので、抑揚が少ないですよね。一方、英語は、怒りも喜びも悲しみも、感情表現がとにかく豊かで、ジェスチャーもつけて体全体で感情を表現します。それから、教科書では、「How are you?」と聞かれたら「I’m fine!」とか「I’m good!」と決まったアンサーを教えられていますけど、そもそもネイティブは「I’m fine!」なんて言いません。実際には、「I’m OK.」とか「I’m sad.」とか、「I’m tired.」とか、そのときの気持ちに応じたいろんな言葉が返ってきます。そういうのが段々分かるようになって、今では、感情をそのまま表現にすればいいんだなと気づきました。以前、英語を勉強していた日本の友人が、外国人と実際に話した時に、全く通じなかったと言っていました。その話を聞いて、定型文を覚えるのではなく、シチュエーションと言葉をリンクさせて覚えることが大事だと思いました。だから、外国人と話す機会があれば積極的に話した方がいいですし、ない場合は、洋画を見たり、海外ドラマを見たり、生きた英語に触れることが大切なのではないかと思います。■「L」と「R」の発音の区別が日本人には難しい。――英語が話せるようになるために苦労したことはありますか?「L」と「R」の発音の区別が難しかったですね。以前、行きつけのカフェに「Marble loaf」っていうパウンドケーキがあったんですが、注文時に「L」も「R」で発音してしまっていて、一緒にいた友達に「犬の鳴き声みたい」って笑われたんです。犬の鳴き声の「bowwow」の音に似ていたらしいんです(笑)。でも、同時に「直したほうが美姫のためだから」って言ってくれて、それからは、「じゃあ、“Clean my room”って言ってみて」、など「L」と「R」の発音を区別するためにいろんな課題を出してくれて、生きた英語が学べましたね。■将来の夢は、コーチになって日本の選手を海外に連れて行くこと――英語を学ぶことで、競技に影響はありましたか?英語が話せるようになったこともそうですが、モロゾフコーチに出会ったこと、海外で競技生活を送ったことで表現の幅が広がったと思います。フィギュアスケートが表現を重んじるスポーツであり、アートとして成り立つスポーツであるということを強く感じることができました。プラグラムもガラッと変えてシニアとしてのイメージづくりをしたのもアメリカでのことです。また、表現を磨くうえで、英語が理解できたことはプラスになったと思います。コミュニケーションがスムーズになりましたし、プログラムで使う曲のストーリー性を理解するのにも役立ちましたから。――将来の目標を教えてください。コーチになるのがスケートを始めたときから、私の夢なんです。門奈裕子先生という、とても尊敬するコーチがいて、憧れてスケートを本格的に始めたので、門奈先生みたいになりたいという思いはあります。それから、自分自身が海外での経験を通して、すごく刺激を受け、成長できたので、将来有望な日本選手を積極的に海外に連れて行けたらなと思っています。■お話を伺った方安藤美姫(あんどうみき)さん愛知県名古屋市出身。トヨタ自動車所属。9歳で本格的にスケートを始め、翌年の全日本ノービスBクラスで3位入賞を果たす。世界の公認大会で4回転ジャンプ(サルコウ)を成功させた唯一の女子選手。2011年世界選手権優勝、四大陸選手権優勝。2010年全日本選手権優勝、2010年バンクーバーオリンピック 5位入賞。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日この慣用句に一番ピッタリな英語表現は、”A word is enough to a wise man.”。直訳は「賢人には言葉一つで十分」。つまり「賢人は一を聞いてほかの万事を理解する」=「一を聞いて十を知る」となるわけです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月28日スカイプを使ったオンライン語学レッスンを提供しているイーコミュニケーションは、オンライン英会話サービス「E-com英語ネット」の申込者向けに行っている英語学習相談件数が、7月末で1万件に達したことを発表。学習相談の結果から、オンライン英会話の受講目的の半分以上がビジネス英語に対しニーズを感じており、改善したい点として、スピーキング力や語彙(ごい)力を多く挙げていることがわかった。調査対象は10代から70代までの男女1万名。「オンライン英語サービスを受講した目的はなんですか?」という質問では、「仕事のため、またはその準備」が52.9%にのぼり、仕事で使う英語をきちんと学びたいというビジネス英語のニーズが多いことがわかった。そのほかの回答では、「試験対策」が22.6%、「日常的に語学を勉強する機会を持ちたい」が19.6%、「旅行に向けて」が1.2%となっている。また、「英語で強化したいポイント、学習上の悩みはなんですか?」という質問では、「スピーキング」が39.1%を占め、「語彙、表現・言い回し(17.4%)」、「発音(14.2%)」、「リスニング(12.5%)」「文法(6.7%)」「ライティング(3.8%)」と続いた。具体的な声としては、「読んだり、書いたりはある程度できるが、話せない(スピーキング問題)」、「いつも同じ表現ばかりで子どもっぽい英語になってしまう(語彙の問題)」、「相手によく聞き返されることがある(発音を主とした問題)」などがあがっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月23日英語でこれに匹敵する言葉は”quack”。アヒルの「ガーガー」も英語では”quack, quack”って言うんですけど、やぶ医者の”quack”の由来は、昔、薬の行商をしていた人のことを”quacksolver”と呼び、その人たちが「これ一つでなんでも治りますよ!」など、大風呂敷を広げていたことから、今ではそれが転じ「腕の悪い医者、質の悪い医者」ときには「偽医者」を、こう呼ぶようになったと言われてます。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月18日この表現の意味は「機会があるときに…」で、何かを頼むのに「ついでのときでいいから…」とか「時間が空いたときにでも…」と、相手の都合を配慮した感じで使われるものなんですが……。ただし!!その本意は「時間が空いたときでもいいんだけど、本当は今すぐやってもらいたいんだ」ってことを言うものなんです。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月15日英語・語学書の出版などを行っているアルクは、「グローバル英語」シリーズ新刊「キクタンビジネス Super」を8月11日に発売する。定価2,310円(CD2枚付)。同書では、通じればいいというレベルを超えた、ビジネス英語を操るために欠かせない784の単熟語を収録。ビジネスシーンで頻出の語句の中でも、より専門的で洗練された会話をするために必須の英単語・熟語を、楽しく聞いて身につけることができるという。1つの見出しを「単語」「頻出フレーズ」「分かりやすい例文」の3つの形で提示。単熟語は経済・景気/仕事・人材/製造・製品/販売・流通/金融・不動産/IT・通信/法律・税制の分野に整理されているため、自分の仕事とも関連づけしやすくなっている。また、国内海外のビジネス表現集のコーパスデータ(言語資料)を徹底分析。1日16見出し×49日間、分野別7チャプター構成の「スケジュール学習」や、1日最短2分(最長6分)3種の「モード学習」が行えるように構成されているのが特長とのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月11日たとえば、食事会や合コン、ミーティングや打ち合わせなどに遅れそうだな~と思うときこそが、この表現の使いどき。「すみませんが、先に始めててください」とか「わたし抜きでやってて」と言うのがこの意味。だから、ちょっと遅れそうなときなんかは、”I think I’m gonna be a little late, start without me, okay?”なんて言ってみるのもいいかも。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月10日こんなとき英語では2つの表現を使い分けます。一つは“How much further?”、そしてもう一つは“How much longer?。前者は距離が後どのくらいあるのか、そして後者は時間が後どのくらいかかるのかを尋ねるもの。違いを知って使い分けましょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月27日この言葉にピッタリ来る表現は、ひょっとしたら英語にはないのかも。ただこのような状態を言い表すとき、比較的使われているのは“at a difficult age(難しい【大変な】時【時代】)”。で、「わたしの息子、今、反抗期なんだ」は“My son is at a difficult age.”か“My son is going through a difficult age.”。ただし、この表現には同時に「悩み多き年頃」といった意味も含まれるんですけど…。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月19日英語学習のパイオニアでもあるアルクにて、長年にわたり教材編集に携わる大塚編集長。TOEICテスト対策のみならず、ビジネス英語において幅広い知識を持つ大塚編集長に、ズバリTOEICスコア伸ばすポイントを伺った。――TOEICテスト対策について悩む人が多いのですが……。TOEIC対策について悩む人には、2種類のタイプがあると思います。一つ目は、英語検定準1級を取得しているのに、TOEICで点数が取れないパターン。この場合、英語力はあるわけですから、TOEICの問題形式に慣れていないのが原因でしょう。二つ目は、そもそも英語力が全くないパターン。その場合、まず力をつけましょうとアドバイスします。まず、自分がどちらのタイプか判断をしないと、そもそもの攻略法の入り口から間違ってしまうのです。目標に対して今の自分は何点ぐらいなのかを冷静に判断してみてください。もちろんそのためには、まずTOEICを受験してみるのが最適でしょう。そのうえで自分に足りないのはリスニング力なのか、リーディング力なのか、それとも語彙(ごい)力なのかを把握し、弱点を埋めていくことです。――「アルクのTOEICテスト対策コース」を、どのように使えば点数は伸びますか?アルクのTOEIC対策コースには全部で7講座あり、内容によって「スタンダードコース」「テクニックコース」、さらに「スペシャルコース」とカテゴリーに分かれています。「スタンダード」は、総合的な英語力をつける内容になっています。「英語力をつけたら、自然とTOEICスコアも伸びた」という感じです。きちんと学習していただければ、それに伴ってスコアもアップするでしょう。また、最初にお話ししたように、英語検定準1級を持っているのにスコアが思わしくないような方であれば、「テクニック」が良いでしょう。『奪取550点 TOEIC(R)テスト解答テクニック講座』『奪取730点 TOEIC(R)テスト攻略プログラム』などは、ある程度英語が話せて、直近で海外赴任が決まっていて、決まった期間内にスコアを取らねばいけない方などに向いています。まさしく攻略法を磨くためのテキストです。「スペシャル」は、主に900点超レベルを念頭においている方向けです。このコースでは、実際に英語圏で生活しているかのようなタスクが用意されています。例えば、会議があるので場所を設定しろと上司から命令される、条件が提示される、それをスムーズに実行するにはどうしたらよいか、のような具体的なタスクを全て英語で行います。ですから、受講生の方のから「勉強している感じがしないまま、楽しみながら終わりました」というご感想をいただきます。もちろん、ある程度の英語力をお持ちだからだとは思いますが、文字通り「使える英語」を身につけていただいています。――社会人のための英語教材作りにおいて工夫した点を教えてください。内容はもちろん、こだわりは細部にあるのですが、実は、テキストの表紙デザインも、かなり追究して制作しています。通信講座のテキストって、タイトルが分かればいいじゃないかぐらいの表紙が多いと思います。でも、アルクの場合はビジネスマンの方も意識し、電車の中で開いても、何の本なのかすぐに分からないようなおしゃれなデザインにしています。例えば470点レベルだと、電車の中で「あの人470点レベルの教材をやっているのか」と分かるのはイヤですよね。「使いやすいテキスト」とは、そういう面も意識して作成しています。それから、楽しみながら勉強が進められることにもこだわりをおいています。誰でもモチベーションが下がってしまうときがあると思いますが、アルクの講座では、楽しんで勉強する仕掛けがたくさんあります。その一つに「アルコムワールド」という英語学習者のためのコミュニティーサイトがあるのですが、書き込みを読んでいるだけでもためになりますよ。行き詰まったときの悩みや、学習者の日記など読んでいるだけでも励みになります。登録は誰でも可能なので、英語を学習されている方は、ぜひのぞいてみてください。――上手に講座を活用する方法はありますか?まず、TOEICテストというのは英検と違って、初心者用に問題がやさしくなっているわけでもなければ、上級者用に難しくなっているわけでもありません。つまり試験本番では、スコアの高低関係なく同じテストを受験しているわけです。ですから、まずは自分の実力と「自分に何が必要なのか」を把握し、それを補強できるコースを選ぶのが良いと思います。各コースは、そのスコアを目指すにあたって一番補強すべき点に重点を置いてカリキュラムが組まれています。ですので、そこをクリア・増強するのが目標スコア到達への近道と言えます。コース名に「470点」とついていても、あくまでも目安であり「470点しか取れません」というものはなく、さらに高いスコアが取れる方が何人もいらっしゃいます。ぜひ、ご自分の補強点と目指すスコアに合ったコースをご選択ください。お電話やメールで講座選択のアドバイスもしておりますので、もし迷われたらお気軽にご連絡いただければと思います。また、WEB採点サービス「テストコ」がおすすめです。テストコでは、テストを提出するだけでなく学習管理もできるようになっています。学習プランやテスト提出日のリマインドメールも受け取れ、スケジュールを立てて学習しやすくなっています。また、従来の郵送方法ではどうしてもテスト結果がお手元に届くまでに時間がかかってしまい、「ここはどうしてAを選んだんだろう」と忘れてしまうこともあると思いますが、「テストコ」ならウェブでテストを提出すればすぐに正誤が分かるので、ご自分の記憶が新しいうちに復習ができます。一部機能は制限されますが、iPhoneやiPadからもアクセスできるようになっているので、場所を選ばずに確認ができるのも便利ですよ。さらに先ほどご紹介した、コーチやほかの学習者と話せたりするコミュニティー(=アルコムワールド)にもつながっていますので、通信講座の「孤独な戦い」というイメージはなく、もっと便利に楽しく学んでいただけると思います。――最後に、読者へメッセージをお願いします。まず、「夢を持ってほしい」と思っています。アルクが提供しているのは教材ではなく「英語力」です。だからこそ「勉強をしてください」ではなく「夢を持ってください」。英語力の先に自分は何を求めているのかというところを、常に見ていただきたいです。ぜひ、アルクで身につけた英語力という「成果」をフル活用して、夢を実現してください。個人的には、学習された方が英語力をつけて世界観を広げ、ご自身のライフスタイルをより充実させていただけたら、本当にうれしいですね。■お話を聞いた人アルク 英語教材編集部編集長 大塚智美 同社タイムマラソン編集部、留学編集部、イングリッシュジャーナル編集部などを経て現職。「英語が分かった、通じたという喜びを一人でも多くの方に」が編集信条。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月17日海外旅行の醍醐味といえば、日本とは異なる文化を体験すること。言語の違いが最も分かりやすい異文化体験で、特に英語を使う機会が多いのではないだろうか。ということで、マイナビニュース会員の男女848名に、海外で使うことが多い英語は何かアンケートを実施した。Q. 海外旅行で使うことが多い英語を教えて下さい。(複数回答)1位 Excuse me.(すみません) 55.1%2位 Thank you.(ありがとう) 47.5%3位 How much?(いくらですか?) 25.0%4位 その他 12.7%5位 Could you take a picture?(写真を撮ってくれませんか?) 7.3%それぞれ、いろんな場面で役立ちそうなフレーズだが、「使ってみたものの困ってしまった」ということもよくあるようで……。■Excuse me.(すみません)・「話しかけたはいいがその後の言葉が出てこず、ジェスチャーでごまかした」(30歳男性/情報・IT/技術職)・「発音が悪くて通じずに、何度も聞き返された」(36歳男性/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「親切な人過ぎて、長くしゃべられてなんていっているのかわからなくなった」(28歳女性/金属・鉄鋼・化学/営業職)■Thank you.(ありがとう)・「なんでもかんでも、これですませてしまう」(30歳女性/金融・証券/技術職)・「不適切な場面で使い、一瞬会話が止まった」(34歳男性/学校・教育関連/専門職)・「とりあえず言っとけばOK的な感じ」(31歳男性/情報・IT/技術職)■How much?(いくらですか?)・「その言葉は使えても、その後値下げしてと言えないので、ベトナムで値切り交渉に失敗した」(23歳女性/生保・損保/営業職)・「聞いたはいいけど、早すぎて返しがわからない」(27歳男性/建設・土木/技術職)・「けちって言われた」(49歳男性/情報・IT/技術職)■その他・「thの発音がなかなかできない」(18歳女性/学生/その他)・「海外に行っても日本語で対応してくれるから英語を使わない」(30歳女性/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)■Could you take a picture?(写真を撮ってくれませんか?)・「カメラの使い方が分からなくてブレてしまい、もう一回とお願いしづらかった」(29歳女性/印刷・紙パルプ/技術職)・「写真を撮ってほしかったが、その人が中に入って自分がとる羽目になった」(29歳女性/自動車関連/営業職)■番外編: 「マンガ」は世界に通用する!・「日本人であることを伝えたら、マンガの話ばかりされたこと」(27歳男性/その他/技術職)■総評最もよく使う英語は「Excuse me.(すみません)」だった。会話の入り口として使うことが多いため、当然といえば当然の結果だろう。ただ、話しかけたのはいいが、その後の会話が続かないという声が多かった。2位は「Thank you.(ありがとう)」。ほとんどの国で意味を理解してもらえることから、困ったときにとりあえず言っておく、という意見がいくつか寄せられた。3位の「How much?(いくらですか?)」は「Excuse me.(すみません)」と同様に、話しかけたのはいいけれど返された言葉を理解できないという意見が多かった。4位の「その他」は海外に行ったことがない、という意見が圧倒的に多い結果に。5位は「Could you take a picture?(写真を撮ってくれませんか?)」で、「無視された」という意見もあった。撮影を頼む際には、優しそうな人に声をかけるといいのかもしれない。後は、カメラを渡した途端に猛ダッシュで走り去っていったなんて話も耳にするので、注意したいところだ。全体の傾向として、英語に自信がないから声が小さくなり、余計に伝わらないことが多いようだ。英語が苦手でも、ジェスチャーなどを加えながら元気に話せば、相手に伝わることも多いだろう。せっかくの海外旅行なのだから、現地の人々とのコミュニケーションも楽しまなければもったいない。(文・アリウープ 高橋賢司)調査時期: 2012年6月19日~2012年6月21日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性381名 女性467名合計848名調査方法: インターネットログイン式アンケート【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月11日あなたの英語は、きちんと伝わりますか?著書『その英語、ネイティブにはこう聞こえます』でおなじみデイビッド・セイン氏は、おかしな英語を話す日本人をたくさんみかけると言います。25年以上日本に住み、東京の下町で英会話教室を経営するデイビッド・セイン氏に、実用的な“生きた英語”を習得する上で日本人がつまずきやすいポイントと、効果的な勉強方法について伺いました。――英語を習得するにあたり、日本人が苦手とするのはどんなことなのでしょうか?実際に、英語で話すことはできるけど、リスニングは苦手だという日本人は多いと思いますね。でも、英語を話す能力だけを伸ばして、聞いて理解できる範囲を広げないと、不自然な英会話しかできなくなってしまいます。本来であれば、聞いて理解できるのが10だとすると、アウトプットできる、つまり話せるのはせいぜいその2~3割です。だから、理解している部分を伸ばさないと、話せる範囲も伸びないのです。――では、リスニングが苦手な原因はどこにあるのでしょうか?そうですね、まずは、その言葉の意味を理解していないということが一つ。そして、もう一つは、発音が崩れると聞き取りできなくなることがあげられます。教材で聞く英語は、ゆっくり丁寧に話された英語が多いのです。でも、実際の会話では、スピードはずいぶんと速くなります。また、速く話そうとすると、音が消えたり、混じったり、発音が崩れてきますから、余計に聞き取りが難しくなり、苦手に感じてしまうのです。――リスニング能力を上げるためにはどうすればいいのでしょうか?読んで学ぶことが一番効果的だと思っています。今までの生徒さんを見ていると、英語を読んで理解できるのに、話せなかったり、聞き取れなかったりする人を見たことがありません。だから、英語学習全般において一番重要なのは、「読んで理解できる範囲を広げること」だと思っています。ここで私のとっておきの勉強法をお教えしましょう。英字新聞でも、洋書でも、ネットの情報でも、何でもいいのでとにかく読むんです。ただし、ネットの情報ならプリントアウトして読んでください。それから、ここがポイントなのですが、速さを意識すること。辞書で分からない単語をいちいち調べながら、じっくり読むのはとてもつらい作業です。例えば、どんなにおもしろい映画でも、2時間のものをスローで、8時間かけて見るとつらい映画になりますよね。実際、辞書で意味を確認しながら、ゆっくり読むと1分間に50ワードくらいしか読めません。確かに、受験勉強ではこれがベストです。でも、生きた英語を身につけたいと思うなら、1分間で160ワードくらいを読めるように意識するといいと思います。ネイティブが英語をすごく早口で話すと、だいたい1分間で200ワードくらい話しています。通常の会話でも、1分間で160ワード話そうとするとまだ早口な印象ですね。ゆっくり話す人なら120~100ワードくらいで話します。そうやって速く読むことで頭に入ってくる発音もネイティブに近づきます。例えば、「that」と書いてあったとします。ゆっくり読むと、「that」と最後の「t」までしっかり読むでしょう。でも、速く読もうとすると「tha」と読んでしまいます。速く読むことで、英単語がどのように崩れるか分かるので、リスニングの上達につながっていくのです。意味が分かっても分からなくても、とにかくそのスピードで読むんです。そして、ここがまた重要なのですが、そのときに、分からない言葉は例えば赤ペンなどでマルで囲みながらチェックして読むんです。初めて見た単語を調べて覚えようと思ってもなかなか覚えられません。それに、中にはネイティブも覚えていないような、一生使わないと思われる単語が出てくることもあります。いちいち調べるのではなく、分からない単語にはとにかく○印をつけて、先に読み進めていくようにします。同じ単語がほかのところにも頻出するようであれば、大事な単語ということが分かります。あるいは、文脈から、「こういう意味かな」と推測することもできます。そこまで分かってから単語の意味を調べればいいのです。「推測した通りだな」と思えばそれでいいし、「いや違ったようだな」でもいいんです。大事なのは、正しいか正しくないかではなく、推測すること。こうすることで、単語をただの単語としてではなく、気持ちと結びついた言葉として覚えることができるんです。また、目にする単語は理解度によって「I know I know」=よく理解している単語 「I know I don’t know」=見たことはあるが、意味は理解していない単語 「I don’t know I don’t know」=見たこともないし、意味も分からない単語 の3つに分類されます。「I don’t know I don’t know」からいきなり、「I know I know」になることはありません。「I know I know」になるためには「I know I don’t know」を通らなければなりません。だから「I know I don’t know」、つまり、先ほどの勉強法でいう、○で囲んだ言葉を増やすことがまずは大事なんです。――いろいろな文章を読んで、単語を増やした方がいいのでしょうか。おすすめなのは、1つの分野について深く覚えることです。簡単な単語を広く覚えることよりも、どこかに深いトピックがあるほうが英語は上達します。何でもかんでも話せるようになる必要はありません。実は、金融関係の言葉でも100単語くらい知っていれば、深いところまで話せるんです。それに、ある分野で覚えたことは、ほかの分野でも必ず役立ちますよ。また、単語リストを使うのはあまりおすすめできません。文脈の中での単語の使われ方を知らなければ、実際の会話では使えないからです。英文を読みながら単語を調べていけば、どんなシーンでどんな単語を使うべきか自然と身に付いていくんです。また、TOEICなどのために語彙(ごい)を増やそうと勉強される方もいますが、私はTOEICのスコアを上げるためだけの勉強はあまりおすすめしません。点数を上げる勉強方法はもちろんありますが、高得点を取ったからといって実際に使えるようになるわけではないのです。TOEICはあくまで能力を測るためのツールだと考えてください。それに、自分が興味のある分野の英語を勉強しているだけでも、TOEICの点数は自然と上がるんですよ。――よく、日本人独特のあいまいな表現は外国人に嫌われると言いますが、それについてはどう思いますか?私は、日本人はそこまであいまいじゃないと思っています。考え方が全然違うということをあまり意識しないほうがいい。アメリカ人でもストレートに「Yes」「No」を言うと嫌がられることもあります。また、英語にも回りくどい表現はありますし、ストレートに言ってはいけないこともあります。国民性があると思うのですが、ほかのアジアの国の人は、英語を使う時にすごくキツい表現をします。それもあって、アメリカでは、アジアの女性のことを「dragon lady」と呼んでいるんです。これは「恐ろしいアジアの女性」という意味。あまり、ストレートに話をしようということばかり考えていると、日本の女性も「dragon lady」と呼ばれてしまうかもしれないですね。――ビジネスシーンでの、日本人の英語の失敗エピソードを教えてください。Aさんがクライアントの外国人を爆発的に怒らせてしまったことがありました。クライアントの支払いが遅れていて、Aさんはメールで「早く支払ってください」と英語で送ったんです。それを見たクライアントは大激怒。でも、Aさんにはなぜそんなに怒っているのか分からないんです。わたしは、文面を見せてもらって「なるほど」と思いました。「I demand you pay by Friday.」と書いてあったんです。「demand」とは強い要求の言葉なんです。「支払え!」と聞こえたんですね。本当なら、「request」や「ask」を使うべきでした。しかも、メールだったというのが悪かったですね。対面で顔を合わせていたら、相手もAさんの表情や英会話の習熟度から推し量って、「間違えたな」と思ってもらえたと思います。この失敗は、「demand」を使うときの感情を知らずに使ったから、つまり、気持ちから切り離された単語として覚えていたからこういう間違いになってしまったのです。でも、私は失敗してもいいと思っています。だって、この失敗された方は絶対に「demand」の使い方を忘れないでしょう。最近は、英文で書かれたメールをたくさん読まなければいけないという方も増えていると思います。その場合は、どんな使い方を送ってきた方がしているのかを学ぶんです。例えば、届いたメールの一文を、エクセルでデータベース化しておくのもいいですよね。ある程度データがたまってきたら、送る前にデータベースをチェックして、そこにない文章や単語を発見したら、送信する前にもう一度見直した方がよいですね。――英語を勉強している人へ、メッセージをお願いします。英語を使って会話するなかで、ミスして、それを指摘されたり、笑われたりして自然と覚えていくというのが、英語を覚える一番の近道だと思います。だから、失敗することを恐れないで欲しいんです。「自信がないから話せない」なんて言っていたら、一生英語を話すことはできません。なぜなら、10年やっても20年やっても自信がつくということはないんですから。自信をつけるのはあきらめましょう!私も、日本語を勉強して30年たちますが、一度も自信をもったことなんてありません。「自信がついたら話す」ではなくて、自信がなくても話せばいいんです。「英語を話せるようになったら海外に行きたい」ではなく、行けばいいんです。これを読んでくれた皆さんには、自信のなさが、英語を覚えるのを妨げる壁にならないようにしてほしいです。●お話を伺った人デイビッド・セイン先生米国生まれ。カリフォルニア州アズサパシフィック大学で社会学修士号取得。証券会社勤務を経て来日し、翻訳・通訳など多岐にわたって活躍。豊富な教授経験を生かし、数多くの英語関係書籍を執筆。日英翻訳した作品には、世界的ベストセラーの翻訳などもある。英会話本の執筆をしながら、東京・文京区にあるエートゥーゼット英語学校の校長も務める。●著書『爆笑! 英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語』アスコム『mini版感動する英語!元気がでる英語!』アスコム『ネイティブに伝わるビジネス英語の書き方』アスコムなど多数 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月10日