テノールの西村悟が新境地、ドイツ歌曲の世界に臨む。自身初のリート・リサイタル[3月31日(水)Hakuju Hall]でベートーヴェンの歌曲集とシューマン《詩人の恋》を歌う。コロナ禍による活動停止中、自宅でひたすら自分の声と向き合ううち、テクニックの進化に気づいたと語る。「声のコントロールです。若い頃はオケに負けない声の“圧”を出すことが前提でしたが、声を繊細に操るテクニックが身につき始めていることに気づいた。そんな自分の声だけで表現することに魅力を感じて、だったら歌曲を歌ってみようと」学生時代からイタリア・オペラひとすじだった西村。数年前から、宿命が彼をリートの世界に導いていたようだ。まずは2017年にびわ湖ホールの《ラインの黄金》でローゲを歌ったこと。「沼尻竜典さんのご指名。初のドイツ語オペラでした。ローゲはすべて語り口調のような、流暢なドイツ語が必要です。しかもドイツの大御所ミヒャエル・ハンペの演出。1年かけて徹底的に仕込まれ、最終的にはとても好評をいただきました」その翌年には、クラウス・フロリアン・フォークトのリート・リサイタルで衝撃を受けた。「彼はヒロイックな声でわーっと持っていくようなワーグナー歌いではなく、一本のラインの上で声を操るような感覚の現代的な歌い手。オペラ歌手のリートはいいなと、その時に思いました」そして、ドイツ語体験と自らの声の変化が徐々にリンクしてリート挑戦を思い描き始めた頃、ピアニストの仲道郁代から、彼女のリサイタルで《詩人の恋》を歌ってみないかと誘われた。「二つ返事でやらせていただきました。仲道さんの音から、僕が感じていたのと同じ景色が見えて、漠然としていた感覚が確信に変わりました」「僕の表現力はオペラで培ってきたものです。大劇場で歌うオペラは、表現を拡大する世界。一方、歌曲の繊細な世界でも、その表現を凝縮して届けることで、より幅が広がるんじゃないかと思っています」もうひとつ、物語性へのこだわりもオペラと繋がる。「特に《詩人の恋》。物語性がオペラと似ているように感じています。詩の言葉だけでなく、歌の旋律やピアノ伴奏からも物語の背景が見えてくる。僕の感じた背景を知っていただき、同じ目線で物語を見ることで、より面白く感じていただけると思います」いわばオリジナルの「標題」だ。そんな丁寧な姿勢からも、彼の「リート愛」がひしひしと伝わってくるではないか。西村悟の新たな顔、新鮮な《詩人の恋》を目の当たりにできそうだ。(宮本明)
2021年03月26日西村康稔経済再生担当相(58)が3月5日深夜に行われた会見で、新型コロナウイルス感染症対策推進室での超過勤務問題について釈明した。月391時間も残業した職員がいたことも判明し、記者からの質問にも応じなかったとして物議を醸している。産経新聞によると、100人以上いる職員たちの今年1月の平均超過勤務時間は124時間にのぼったという。これらの実態は、無所属・安達澄参院議員(51)の質問主意書に対する答弁書で明らかになったものだ。会見で西村大臣は職員たちを労いつつ、「残業も多いだろうということは承知していた」と陳謝。年末年始にかけての感染再拡大や緊急事態宣言の再発出などに伴い、職員たちは正月休みを返上して出勤していたという。いっぽう「すべての職員の残業時間を承知できるわけではない」とし、391時間も残業した職員がいることは「把握していなかった」というのだ。西村大臣といえば2月17日の会見で、民間企業に「出勤者7割削減」が浸透していないことから「言い訳は通じない」と厳しい口調で対応を迫っていた。ところが対策推進室では、昨年11月から今年1月の平日にテレワークをした職員はゼロだったという。一般的に「過労死ライン」は月80時間が目安とされるが、月391時間もの残業とはどのような状態だったのだろうか。仮に出勤日数を月20日間とし、1日8時間勤務とすると所定勤務時間は月160時間。そこへ391時間を加算すると、合計勤務時間は551時間となる。1カ月を時間換算すると約730時間なので、勤務以外で使える時間は約180時間しか残らない計算に。休日返上だとしても、職員たちの睡眠時間はかなり削られていたのではないだろうか。あまりの劣悪ぶりに、河野太郎行政改革担当相(58)も5日の会見で「相当ひどい。ブラックを通り越している」と苦言を呈したという。「一部報道では西村大臣の厳しい指示に耐えきれず、過労で体調を崩す秘書官もいたと報じられています。実際に3人の秘書官が交代し、昨年配属された職員もすでに交代したといいます」(社会部記者)自らも10年以上にわたって官僚経験のある西村大臣。部下たちの過労ぶりを放置していたことに、批判が殺到している。《異常だな。殺人レベル。日本最大のブラック企業。記者の質問に答えないのは詳細を知らない証拠》《国が率先してブラックな事をやってるから、民間がついていく訳がない》《官僚出身なのに、官僚の働く実態や状況が分からない・把握できない、と言われてしまうと。。。発せられる言葉の中に、思いやメッセージ性が乏しいというか、、本当に申し訳無いと職員に対して思っているのか疑ってしまいます。。》
2021年03月06日「一律に“5人以上は駄目”だと申し上げているわけではない」12月16日の衆院内閣委員会で、こう話したのは西村康稔経済再生大臣(58)。2日前には菅義偉首相(72)が二階俊博自民党幹事長(81)ら8人で、ステーキ店にて会食を開催。そのことについて問われた西村大臣の答弁だった。西村大臣はこれまで、5人以上の会食や忘年会の自粛を再三国民に要請してきた。それを首相が反故にしたことになる。それでも「一律に言ってない」と苦し紛れに語る西村大臣に、ネットでは《何を言ってるのか理解できないし信用もできない》《ご本人も、言ってることが分からなく成っている?》と呆れ交じりの声も上がっている。さらに西村大臣は18日の会見で、「緊急事態宣言を出すような状況を避けるためにも、事業者や国民のご協力を改めてお願いしたい」と協力を要請した。しかし、ネットでは《緊急事態宣言は、国民に向けて発信するのではなく、まず、政府に向けて発信してください》《何が協力呼びかけだよ。自分たちは会食とかで大人数での食事を楽しんでるのに、国民には協力しろだってさ》と怒りの声が殺到している。首相の尻ぬぐいをするいっぽうで、国民からの厳しい指摘を受ける西村大臣。そんな彼の“板挟み”状態に、ネットでは「まるでダメ上司の尻拭いをさせられる中間管理職だ」と同情する声が上がっている。《西村コロナ担当大臣が少し可哀想になってきた。めっきり影が薄くなり、メディアに現れたかと思えば、ヘマをした上司を無理矢理擁護したり、言うこと聞かない国民に呼びかけたり。この辺り、中間管理職の悲哀が滲み出ている》《西村さんの上司もついこの前まで、中間管理職だったのに、上に立っちゃうと前のことは忘れちゃうんですね、多分》《西村さんは中間管理職的な立場でしょうから、ちょっと可哀想な気もします》《中間管理職の方々は、上司を庇う西村氏の詭弁を聞いて身につまされることでありましょう》
2020年12月18日事務所や世代の差を超えてキャンパー芸人が集まった「焚火会」の活動が、ユーチューブなどで話題に。今回、メンバーのじゅんいちダビッドソンさん、バイきんぐの西村瑞樹さん、うしろシティの阿諏訪泰義さんにキャンプの魅力を伺いました!「焚火会」の極意は何も決めないこと。じゅんいちダビッドソン(以下、じゅん):そもそもキャンプって、仲間みんなで相談して、レンタカーとか借りて、駅前で集合して…っていう工程が面倒くさいと思われがちやと思わへん?西村:確かにね。そこは僕たちがやっているソロキャンプとは大きく違うところ。阿諏訪:焚火会はすべて自由ですからね。何も決まってない(笑)。いつもLINEに、「明日、ここにいるよ」ってメッセージがくるだけですから。西村:ざっくり何時くらいにこのキャンプ場にいるって言われても、平気で2時間くらい遅れていくときもある。それくらい自由。じゅん:全然、それで構わない。芸人の上下関係も焚火会ではナシ。先輩が起きてるから起きてなきゃ、とかもない。寝たきゃ寝る(笑)。阿諏訪:それこそ何を食べるとか、どうやって過ごすとかも全部自分で考えて、自分のペースで過ごすんです。例えば、友達と旅行するとなると、どうしてもみんなでどこ行こうってプランを考えて、ごはんはここで食べて…って、スケジュールに追われて時間ばっかり気にしていることになりがちでしょ。でも、ソロキャンプでは予定は未定。何をやってもいいし、極論、何もしなくてもいい。じゅん:みんなで焚き火を囲んで話をしたいならしてもいいしね。ひとりで何かに没頭したいならそれをやっててもいい。阿諏訪:そうそう。ゲームしたり、本を読んだっていいし、焚き火にあたりながら手芸とかしてもいい。西村:うん、ちぎり絵したりね。じゅん:アンアン読者、ちぎり絵する?まあでも、本当に何やってもいいんですよ。西村:でも、女の子が急にひとりで行くというのはさすがにハードルが高いと思うから、まずは気の合う友達同士とかで、それぞれ小さいテントを買って行ってみるといいんじゃないかな。じゅん:最近、ワンポールのかわいいテントとかあるしね。1つ気に入るギアを買うと、それに合わせて買い足してみたくなるはず。阿諏訪:まず気になる道具を買うっていうのは大事ですね。買うとどうしたって使ってみたくなりますから。ランタン灯したいとかダッチオーブンで煮てみたいとか。西村:じゅんいちさんなんて、初キャンプが楽しすぎてその場でネットでテント買ってましたからね。じゅん:あれは勢いで買いすぎた。でも、それくらい楽しかった。西村:そういう衝動が大事。僕もヒロシさんに連れていってもらったあと、アウトドアショップで20万円くらい爆買いしましたから。阿諏訪:最初は新品でピカピカの道具が、錆びたり汚れたりしていくのもまたオツなんですよね~。西村:ランタン錆びるとうれしいもんね~。じゅん:女の子たちに伝わるかな。「この錆がいい!」って感覚…。阿諏訪:あとは、やっぱ夕焼けとか星空とか自然を感じてほしい。じゅん:キャンプ中じゃなくても自然が気になるようになるよな。ロケバスとか乗っていても、あそこ、テント張れるな…とかそういう視点でつい見てまう。阿諏訪:川の水位とか自分に関係なくても気になる(笑)。西村:なんかいつでもキャンプの視点で物事考えるようになっちゃう。でも、それが楽しいんですよ。じゅんいちダビッドソン(写真・右)『じゅんいちダビッドソンの下手なキャンプでごめんなさい』がGAORA SPORTSで放映中。今の夢はプライベートキャンプ場を作ること。にしむら・みずき(写真・左)バイきんぐのボケ担当。初の冠番組『西村キャンプ場』がテレビ新広島で放映中。また、自分の山を購入したことも話題に。あすわ・たいぎ(写真・中央)うしろシティのツッコミ担当。アウトドアブランド『フェールラーベン』公式アンバサダー。YouTubeチャンネル「野あすわ」も人気。※『anan』2020年9月30日号より。写真・小笠原真紀イラスト・関根千種(CAMMOC)取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年09月24日西村康稔経済再生大臣(57)が7月7日、朝日新聞の取材に応じた。そのなかで「休業要請を拒否した事業者に罰則を検討している」と発言。ネットで波紋を呼んでいる。朝日新聞デジタルによると、西村大臣は“休業要請に応じない事業者に対して罰則規定を設ける法改正を検討していく”という考えを示した。すでに内閣法制局とも議論しているといい、「命令、罰則というのも法体系としては十分ありうる」と発言。憲法が保障する国民の自由と権利の制限につながる懸念もあるため、休業要請に従わなかった店舗などで感染が拡大したことを示す「立法事実」がないと法改正は難しいが、感染状況などのデータを整理して「慎重に見極めたい」と話したという。要請とは「必要なものごとが実現するよう願い出て求めること」だ。願い出ておきながらも、それに応じないから罰を与えるとは?そもそも自粛とは「自分から進んで行いや態度を改め、慎むこと」であり、要請という言葉もふさわしいのか……。西村大臣の発言に、ネットでは「日本語がおかしい」という指摘が相次いでいる。《え、お願いされた事を拒否したら罰を受けるって日本語おかしくない?》《「お願い」を断ったら「罰」って、それは一般社会では「脅し」と言うのでは?》《日本語分かってないんじゃないか?》《日本語では拒否できない要請というものを命令あるいは強制はたまた強要といいます》要請拒否に関する罰則のため、法改正を検討していく方針だという西村大臣。いっぽう、休業補償については「法律上非常に難しい」と記事の中で発言している。そのため、こんな声も上がっている。《「休業補償」は法律的に難しいが、「国民の自由と権利の制限」は法律的に可能って言ってるの?》《私権の制限については法改正まで検討するくせに、休業要請に対する補償規定の新設については「法律上は非常に難しい」と否定するって》《賞罰の罰だけってなんだそりゃ》《政府は公共の福祉の限界に挑戦?》
2020年07月08日「“円満離婚”とも報じられていますが、実情はまったく異なります。夫妻を知る関係者たちは、記事に驚いていますよ」そう語るのは、俳優・西村まさ彦(59)と、“元妻”であるA子さんの古くからの知人だ。2人の離婚がスポーツ紙に報じられたのは6月23日。「記事によれば、夫妻は10年ほど別居しており、今年6月に入って離婚調停が成立したそうです」(芸能関係者)西村は24歳のときに劇団文化座に入り、すでに俳優生活も35年。最近ではNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で、主人公・明智光秀(長谷川博己・43)の叔父・明智光安を演じて、好評を博した。「『古畑任三郎』シリーズでブレークしましたが、20代のときは“食えない時期”もあったのです。そんな彼を経済的に支えていたのが2歳年下のA子さんでした。当時の彼女は劇団員で、’90年ごろにはラジオのパーソナリティも務めていました。A子さんの妊娠がわかり、2人が入籍したのは’94年だったと思います。男の子にも恵まれましたが、残念ながら結婚生活は平穏とは言いがたかったのです」(前出・古くからの知人)結婚したころから、西村は俳優として注目を浴び始めたのだ。またそのいっぽう、スキャンダルも報じられるようになる。「’99年に車を運転中に接触事故を起こし、その場を立ち去ってしまったのですが、実は助手席にある女優が同乗していたと報じられています。また同じく’99年には、別の愛人女性を事務所の社長に就任させたという報道もありました」(前出・芸能関係者)当時、妻・A子さんとの別居も取り沙汰されていたが、西村本人は週刊誌の取材に対し、こう答えている。「(郊外にある自宅とは別に都内に)マンションを借りているんです。女房子供のことは大切に思っているし、9時~5時の仕事だったら毎日帰りますよ。でもそんな仕事じゃないですからね」西村の不倫報道を目の当たりにし続けたA子さんの心境について、前出の知人はこう語る。「もちろんA子さんも夫のスキャンダル発覚には悩んでいました。しかし彼女は俳優としての西村氏のことは尊敬していたでしょうし、敬虔なクリスチャンでもあったため、“離婚”という選択肢はなかったのです」’01年、A子さんは女性週刊誌の取材にこう答えていた。「(夫があまり帰宅しないのは)仕事がありますから、それも仕方がないことだと思っています。いろいろな女性と噂も立てられたこともありましたが、私は夫を信じていますから……」また前出の知人によれば、西村とA子さんは、スポーツ紙に報じられたようにずっと別居したきり、というわけではなかったという。「別居10年と書かれていた記事も読みました。しかし事実は異なります。たとえば’14年に西村氏は、“家族で暮らすために”と、事務所名義で世田谷区内に新築マンションを購入しています。A子さんも、『これで夫婦もやり直せるかも』と、思っていたようです。しかし、その生活も長くは続きませんでした。西村氏が別の部屋を借りて、また出ていってしまったからです。さらに’17年ごろからは、『(世田谷区の)マンションから出ていけ』と言うようになったり、弁護士を立てて強硬に離婚を迫るようになったのです……」それでもクリスチャンであるA子さんは、当初は離婚に応じる気はなかったという。だが1年ほど前に転機が訪れた。A子さんが乳がんに侵されていることが判明したのだ。「手術を受けなければいけない状態にあることがわかり、A子さんは夫からの離婚宣告に抵抗する気力を喪失してしまいました。ついには彼女も調停に応じることになりましたが、西村氏が非情にもA子さんが闘病中で気弱になっていることを利用した形です。A子さんが手術を経て、ようやく退院することができたのは6月24日、離婚報道翌日です。西村氏の事務所関係者は“円満に話し合い、離婚が成立した”と、取材に語っていますが、A子さんは病室で離婚報道を知ったとき、どんな思いを抱いたことでしょうか……」そこで離婚の経緯について西村に取材を申し込むと、女性マネージャーが代わりに彼のスタンスについて説明することになった。「西村は不器用で、コミュニケーションが苦手な面があります。特に芝居の仕事を抱えているときは、周囲とほとんど口をきかなくなることもあるのです。そんな彼が60歳を迎える前に、俳優という仕事をより充実させるために、自分らしく生きるために離婚という人生の決断を下したのです。離婚については、ずいぶん前から話し合いをしてきたと聞いています。その結果、A子さんの乳がん闘病の時期と、離婚成立の時期が重なっただけです」――西村さんはA子さんの乳がん闘病を知っていたそうですが、治療が落ち着いてから離婚届を提出するという選択肢は検討しなかったのでしょうか?「(西村は)病気のことは聞いていました。だから医師の診断書を提出するように、こちらの弁護士が先方に要請したこともありましたが、診断書を見せてもらうことはできませんでした。A子さんも調停の場には出席していましたし、もし闘病中だから離婚の時期を延ばしたいというのであれば、A子さん本人がそう主張すべきだったと思います」─―もともとの夫婦別居の原因は、西村さんの女性関係だったという報道もありますが?「近年で私が知る限りでは、西村にそういった女性関係はなかったと思います。別居や離婚は夫婦の問題ですから、はたから見ているだけではわからない事情などもあったのではないでしょうか」確かに夫婦の事情は、他人には理解しがたいこともあるだろう。だが西村のマネージャーの説明を聞いても、“円満離婚”という印象を持つことはできなかった。「女性自身」2020年7月14日号 掲載
2020年06月30日グラビアアイドルの西村禮が、最新イメージDVD『零時』(4,180円税込 発売元:スパイスビジュアル)をリリースした。これまで雑誌グラビアやミスコンの出場はあったものの、グラビアDVDは初めてとなる西村禮。上からB90・W64・H88の豊満ボディーにGカップバストという最強ボディーが魅力で、さらには美大卒で教員免許を持つインテリの一面もある。そんな彼女の初めてとなる同DVDでは、これまでの演技の仕事で培った演技力に加え、艶めかしい29歳の大人のエロスを披露。BGMも一切使われない西村の息遣いと発するセリフが、さらにセクシーさを増大させている。今回は、初のDVDとは思えない過激なシーンの連続で、シールブラをはじめ泡ブラなどGカップのバストをあらゆる角度から楽しめる構成となっている。
2020年03月10日日本オペラ界を代表するソプラノ佐藤美枝子と、人気と実力を兼ね備えたテノール西村悟の初めてのデュオ・リサイタルが、この春、横浜みなとみらいホールで実現する。「実は、ずっと前から美枝子さんと共演したいと熱望していたんです」と胸の内を明かした西村は、今回のリサイタルにかける意気込みをこう語る。【チケット情報はこちら】「美枝子さんは教科書のような声の持ち主で、共演するということはいちばん近くでそのすべてを体験できるわけですからとても勉強になります。と同時に、僕にとっては大きなチャレンジであることも間違いない。このリサイタルが僕自身のステップアップにも繋がると思っています」一方の佐藤も、今回の西村との共演については並々ならぬ意欲を持っているようだ。「初めて彼の歌を聴いた時から、聴衆を惹きつけるカリスマ性に驚きました。華があると同時に、ほとばしる音楽性を持ったテノール。そんな西村さんと私の音楽のいちばん良いところが合わさることで、さらに完成度の高いものをお届けできるのではと考えています」プログラムは、誰もがどこかで1度は耳にしたことのあるようなおなじみの曲が並ぶ。佐藤いわく、「お客様がどれだけ楽しんでくださっているのか、という空気がとても大切なので、皆さんにお耳馴染みのある曲を選びました」と話す。前半は日本歌曲やカンツォーネ、後半はオペラ・アリアが中心で、その中でも白眉はラストに置かれたヴェルディの歌劇『リゴレット』からの二重唱「あなたは私の心の太陽」だろう。「美枝子さんとだったらこの曲をやりたいと思っていた」という西村の熱望が実現した形だ。他にも、最近ミュージカルに興味を持っているという西村による『ウエストサイド・ストーリー』からの「マリア」、そして実は佐藤のレパートリーだという『キャンディード』からの「着飾ってきらびやかに」という2曲のミュージカル・ナンバーも楽しみだ。「曲の間にはざっくばらんにMCを入れたい」と佐藤がいえば、「突然無茶ぶりをして美枝子さんがタジタジになるところが見てみたいかも」と西村が笑うなど、早くも2人の息はぴったりのようだ。日本を代表するトップ歌手ふたりが、名アリアやデュエットなどを次から次へと歌ってくれるこのコンサート。「オペラ・ファンだけでなく、色々な人に気軽に来ていただきたい」というふたりの熱のこもった言葉を聞きながら、たくさんの人の心を幸せな気分で満たしてくれるリサイタルになるに違いない、と確信した。公演は3月20日(金・祝)に神奈川・横浜みなとみらいホール 大ホールにて開催。チケットは発売中。取材・文室田尚子
2020年01月17日植物発酵食品「万田酵素」を製造・販売する万田発酵株式会社は、「万田酵素」愛用者であり、世界で活躍するバレリーナの吉田都さんとピアニストの西村由紀江さんを起用した新TVCM「ドキュメント篇」、「語り篇」を2019年10月1日(火)より放映開始した。芸術的・文化的なトップランナー2人が登場新TVCMでは、日本女性で初めて英国のロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして22年間活躍し、現在は新国立劇場次期芸術監督として活躍する吉田都さんと、ドラマ・映画・CMの音楽を多数担当されているピアニストの西村由紀江さんを起用。「ドキュメント篇」では、第一線で活躍する姿をお写真で振り返り、当時から今も尚変わらない「心がけていること」をお話しいただき、「語り篇」では万田酵素を通じて、お二人が活躍する上で大切にしている“食事”について紹介する内容となっている。TVCMは、「吉田都ドキュメント篇」、「西村由紀江ドキュメント篇」、「吉田都語り篇」、「西村由紀江語り篇」の4種類。吉田さんの場合は8月7日〜8日に新国立劇場オペラパレスで行われた引退公演後に撮影が行われ、世界的に評価されたバレエを披露する貴重な映像を見ることができる。西村由紀江さんの場合は、ライブツアー翌日に撮影を実施。疲れを見せず、生き生きと語りかける姿に注目だ。万田酵素マルベリー選び抜いた53種類の素材に、スーパーフード「マルベリー(桑の実)」を加え、独自の技術で3年3ヵ月以上発酵・熟成した植物発酵食品だ。スーパーフードとして注目を集めるマルベリーのほんのりした甘さが感じられる味わいとなっている。今回のCMでは、多くの女性たちが憧れるお二人の心がけや食事について知ることができる。彼女たちのように美しく年を重ねたいという方はぜひ、参考にしてみてほしい。
2019年10月04日お笑いコンビ・爆笑問題の太田光、櫻井和寿らが声・劇中歌を担当するオペラ「四次元の賢治 –完結編-」が、9月30日に東京・YAMANO HALLで開催されることが決定した。同オペラは、宮沢賢治を原案に中沢新一氏が脚本、小林武史氏が音楽を担当。満島真之介、Salyu、水曜日のカンパネラのコムアイ、ヤマグチヒロコらが出演する。さらには太田や櫻井のほか、青葉市子、安藤裕子、細野晴臣も声・劇中歌を担当する。劇中歌は声のみの出演となり、舞台上での出演はないとのこと。7月13日に岩手県・釜石市民ホールで初演を迎え、9月22日・23日には宮城県・塩竈市杉村惇美術館での開催予定。東京公演のチケットは、9月1日まで各プレイガイドで先行発売中だ。
2019年08月25日杏、宮沢氷魚、仲間由紀恵、谷原章介、瀬戸利樹らが出演する「偽装不倫」の第5話が8月7日オンエア。今回は谷原さん演じる賢治が“闇堕ち”していく姿に恐怖を感じる視聴者の声が殺到、眞島秀和演じる一之瀬の行動にも注目が集まっている。32歳、独身、恋愛に不器用な濱鐘子に杏さん、脳に病を抱え日本に帰国したフリーカメラマン・伴野丈に宮沢さん、鐘子とは対照的にイケメン商社マンと結婚した姉・吉沢葉子に仲間さん、家族からも愛される葉子の夫・賢治に谷原さん、ピンクのヘアで無邪気な笑顔をみせる葉子の年下不倫相手・八神風太に瀬戸さんといったキャストが出演。鐘子はおひとり様旅行で出会った丈に既婚者だとうそをついてしまったことから“偽装不倫”が始まる。ずっと海外で活躍してきた丈だが、脳に腫瘍が見つかり帰国、最後の恋の相手として鐘子を選んだのだった。一方、鐘子の姉・葉子は非の打ちどころのない幸せな夫婦生活を送っているように見えたが、ピンクヘアが印象的な年下ボクサーの風太に独身だとうそをついて不倫していた。多忙なフリをして夫の目をごまかしてきた葉子だったが、夫・賢治に不倫を勘付かれてしまう…というのがこれまでのストーリー。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。丈は鐘子と行く予定だった花巻に1人でやってくる。東京駅で賢治と鐘子の姿を見て、鐘子を旅行に誘ったことを後悔していた丈だが、彼女の故郷の風景を撮影しながらも鐘子への想いが募るばかり。鐘子は居酒屋でヤケ酒を煽り丈のことを忘れようとするも忘れられず、会社を休んで丈のもとへ駆けつけようとするが、東京駅で丈と再会。今度こそ自分が独身だと告白しようとした瞬間、丈が倒れてしまう。一方、賢治の大阪出張中に風太と手つなぎデートを楽しむ葉子だが、帰宅するといないはずの夫が家にいることに驚く。賢治は葉子との電話中に風太の声が聞こえたことから、葉子を怪しみ始め、葉子を強引に熱海旅行に誘う。そして日本で丈の治療を担当する・一之瀬(眞島さん)は、丈が診察を受けないことが気にかかり自宅を訪ねる…というのが今回のおはなし。今回は谷原さん演じる賢治の行動や表情に視聴者からの反応が殺到。葉子にウソをついて早めに帰宅したり、強引に熱海旅行をセッティングするなど、これまでと一変した賢治に「賢治さんの反撃が始まるのか」「賢治の笑顔がこわい」「賢治さんがだんだん壊れてく感じ」など、恐怖を感じた視聴者からの声が集まる。また眞島さん演じる一之瀬も、MEGUMIさん演じる丈の姉・灯里に“ロックオン”された模様。「一目惚れさせちゃう罪な一之瀬先生」「私服の一之瀬先生が可愛くておもしろくて癒し」「マジで一之瀬先生どタイプ」など視聴者からも数多くの反応が寄せられており、今後どう物語に絡んでいくのか期待が高まっている模様だ。(笠緒)
2019年08月08日お笑いコンビ・爆笑問題の太田光、櫻井和寿、青葉市子らが、13日に岩手県・釜石市民ホールで初演を迎えるオペラ「四次元の賢治 –完結編-」に劇中歌で参加することが9日、明らかになった。劇中歌は声のみの出演となり、舞台上での出演はないとのこと。同オペラは、8月3日から宮城県の牡鹿半島・石巻市街地を中心にアート・音楽・食の「総合祭」として開催される『Reborn-Art Festival 2019』に先がけて開催されるもの。宮沢賢治を原案に中沢新一氏が脚本、小林武史氏が音楽を担当。満島真之介、Salyu、水曜日のカンパネラのコムアイ、ヤマグチヒロコらが出演する。また、9月22日・23日には、宮城県・塩竈市杉村惇美術館にて上演される。
2019年07月09日’80年代のアイドル全盛期にデビュー。結婚、出産後にママタレントとして活躍する渡辺美奈代さん(49)と西村知美さん(48)。2人は30年以上にわたる大の親友で、「昨日も一緒に話してた」と語るほど。今年、息子と娘が同じ高校に進学した2人が子育ての喜びや苦労を語り合ってくれました。西村「私は、毎日のお弁当づくりはこの春からだけど、美奈ちゃんは長いのよね」渡辺「上の子が幼稚園に入園する前の幼児教室のときから作っていたから、もう20年。上と下の子どもが6歳離れているでしょう。上の子が終わったかなあと思ったら、下の子が野球チームに入ってお弁当を作ることになって、って途切れることなく。でも、それもあと2年ちょっとで終わり。寂しくなるかもね」西村「美奈ちゃんには、昔からよくお料理を教えてもらっていたよね。子どもかちが小さいときは、キャラ弁の画像を送ってもらったり」渡辺「お料理教室に一緒に行ったね」西村「いまも、お弁当のことでいろいろアドバイスしてもらって助かってるの~。おかずはレパートリーが豊富で、おしゃれで。どうすれば朝からこんなにおいしそうに作れるんだろうって感動しちゃう!」渡辺「私たちの子どもが同級生になるなんてね。不思議な感覚と、うれしさが入り交じった感じ」西村「美奈ちゃんの長男の愛弥くんが卒業した学校だから先輩ママに教えてもらえるね。咲々(西村さんの長女)も、名月くん(渡辺さんの次男)が一緒で心強く感じていると思う。幼なじみのような存在というか」渡辺「それこそ、おなかにいるときからの仲だものね」■「こんな友達を作って」と子どもに推奨するほどの仲西村「美奈ちゃん、お兄ちゃんのとき、PTAの副会長をやっていたよね。学校の行事で親御さんたちを先導している美奈ちゃんをテレビで見て、ビックリした。仕事で忙しいのにすごいなあって」渡辺「そんなこと言って、知美ちゃんも副会長やったじゃない!」西村「美奈ちゃんが頑張っているんだから私も!と。いましかできないことだから勉強させていただこうと思って飛びこみました!」渡辺「知美ちゃんって、天然なところはあるけれど、本当はすごいしっかりしていると思う。いろんなことに興味を持って勉強するし、たしか、ショベルカーの資格も取ったよね?」西村「芸能界はいつ干されるかわからないから手に職をつけたいと思ってね。一度も生かされたことはないけど(笑)。私はね、いつも美奈ちゃんに感謝しているよ。美奈ちゃんは、私のことをちゃんと叱ってくれる人だから」渡辺「エ~!私、何言った?」西村「私の間違った言動を、『それはおかしい』って。だから、私は美奈ちゃんの言葉は長年、信じることができるの。娘には「美奈ちゃんみたいな友達を作りなさい」っていつも言い聞かせています。『相手のことを思って、気づかないことを教えてくれる人は、なかなかいないのよ』って」■子育てって大変なもの?2人の意見は正反対!渡辺「私、女の子を育てたことないでしょう。どんな感じなのか聞いてみたかった。子育ての悩み、ある?」西村「咲々は、とにかく闘争心がなくって。私が『勉強しなさい!』って言っても全くスイッチが入らない。そもそもやる気スイッチがないんじゃないか?って探しちゃう(笑)。美奈ちゃんは、子育てしていて、どの時期がいちばん大変だった?」渡辺「私、子育てで大変って思ったことなかったの。それはきっと、子どもが興味を持ったことは一緒に興味を持とうと思ってきたからじゃないかなあ」西村「その言葉、10年前に聞きたかった……!私は真逆で、いつも大変だと思ってた。娘にも『ママはあなたのためにこんなに頑張っているのよ!』って言っちゃったり……。それも考え方一つで、振り回されていると思わず、自分もそこに飛びこんで一緒に楽しめばよかったんだよね」渡辺「きっと子育てに正解はないよね。私は、子どものおかげで、知らなかった世界を見せてもらっているなあって感謝している」西村「私はね、どんなに失敗したと思っても、死ぬときに『ママ、ありがとう』って娘が言ってくれたら成功だったと思う。『だから咲々、絶対言ってね』って言ってるの(笑)」渡辺「そういうオチね(笑)」■互いの子育てを楽にする、お弁当当番制を計画中!西村「思えば美奈ちゃんは、高校のときからいい奥さんになりそうって言われてたね。そのとおりになってすごいなあ。私も、美奈ちゃんに毎日お弁当を作ってほしい!」渡辺「入学式のときに話したじゃない。知美ちゃんと、知美ちゃんのご主人と私と3人で、子どもたちのお弁当づくりを順番で回そうって。そうすれば1人が週に2回作ればいいって。今度、やってみない?」西村「それ、すごく楽しそう!」
2019年06月08日山田涼介主演スペシャルドラマ「もみ消して冬 2019夏~夏でも寒くて死にそうです~」のゲストキャスト、西村まさ彦、北村有起哉、渡辺江里子(阿佐ヶ谷姉妹)が発表された。エリート(?)3きょうだいが、自分たちの家族がしでかした不祥事のみを全力でもみ消して、なかったことにする“どコメディ”ホームドラマ「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」がスペシャルドラマとして帰ってくる!今回は山田さん、波瑠、小澤征悦が演じるエリート3きょうだいに、“AI(人工知能)”が加わり、再びもだえ苦しみ奮闘する次男の姿が描かれる。新たに発表された『家族はつらいよ』「サラリーマン刑事」シリーズなどの西村さんが演じるのは、主人公・北沢秀作の恋人、池江里子(恒松祐里)の父親・池江英智。秀作は里子の父親に会うことになるが、犯罪歴のある秀作と娘の交際に反対し、別れるよう迫る。また、大河ドラマ「西郷どん」や『オーバー・フェンス』の北村さんが演じるのは、秀作の父・北沢泰蔵(中村梅雀)のゴーストライター・尾道正平。経営していた都内有数の進学校を手放すことを余儀なくされた泰蔵が綴った大ベストセラー本を実は裏で書いていた…。そして「阿佐ヶ谷姉妹」の姉・渡辺さんは、結婚相談所のコーディネーター・別府役を演じることに。北沢家の長女・知晶(波瑠さん)を慕う秀作の後輩・尾関光希(小瀧望)が、知晶を追って通うことになる結婚相談所の担当者という役どころだ。新たなキャストが加わったことでさらに面白くなりそうな予感の「もみ冬」SPに期待していて。「もみ消して冬 2019夏~夏でも寒くて死にそうです~」は6月29日(土)21時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2019年06月01日作曲家・西村朗のオペラ《紫苑物語》が、2月17日に世界初演の幕を開けた。初日直前の2月15日、ゲネプロが報道陣らに公開された。【チケット情報はこちら】《紫苑物語》は、今シーズンから新国立劇場オペラ芸術監督に就任した大野和士の肝入り企画「日本人作曲家委嘱シリーズ」の第1弾。石川淳の同名小説を原作に、佐々木幹郎が台本を、笈田ヨシが演出を手がけた。芸術監督として初めて指揮するこの作品を、大野は「日本オペラの革命」と公言している。最初から緞帳が上がっている舞台は、照明装置を吊るしたバトンも降りたまま、聴衆に晒されている。そしてそのまま、客席の日常と物語空間をシームレスにつなぐように前奏曲が始まる。平安時代、先祖代々の和歌の家に生まれた国の守・宗頼は、歌よりも弓の道に関心を示すが、それを許さない父は、権勢の家の娘・うつろ姫との婚礼を用意して弓から遠ざける。こうした前段が前奏曲の間に無言劇で示されたあと、照明バトンが上がり、舞台はいきなり華やかな婚礼の宴のシーンに変わって、いよいよ本編が始まる。合唱が舞台いっぱいに広がった動的な空間の中で、うつろ姫が肉欲と権力欲の歌を歌い、音楽は高揚してゆく。やがて姫の「き・ら・い!」のひと言をきっかけに、なんとインドネシアのケチャが始まり舞台は興奮に包まれる。原作小説で石川淳が「鬼のうた」と書いた終幕の静かな旋律に至るまで、濃厚なエネルギーが渦を巻いて立ち昇ってくるような音楽の連続に息を飲む。西村の色彩豊かで官能的なオーケストレーションはもちろん健在。しかしそれが歌をマスクするようなことはなく、歌手の声ははっきりと聴こえる。かねて大野がこだわってきた重唱も効果的に多用されている。二重唱から四重唱まで、各人物が別々の思いをパラレルに歌うという、音楽劇だからこそ可能な手法が、ドラマツルギーをスピーティにし、音楽を豊かに広げる。歌手陣では、まず何と言っても主役の高田智宏(バリトン)。ほぼ出ずっぱりの宗頼役を渾身の熱演。うつろ姫役・清水華澄(メゾ・ソプラノ)の、欲望あらわなギラギラとしたインパクトもすごい。そのギラつきと対照をなす清廉な声(しかし存在は艶っぽい)が、小狐の化身で宗頼の愛人・千草役の臼木あい(ソプラノ)。超絶技巧満載の〈狐のカデンツァ〉は圧巻だ。奸臣・藤内の、原作よりも強調された「へたれ」具合を演じる村上敏明(テノール)も巧みだ。シリアスなばかりではない。たとえば「鼻から煙が出るほどに」という歌詞(うつろ姫)や、合唱のコミカルな動きには笑った。西村、佐々木、笈田と、関西出身の制作陣ならではのサービス精神と言えそうだ。ぐいぐい引き込まれる日本のオペラの新たな金字塔。必見だ。オペラ『紫苑物語』は、2月20日(水)、23日(土)、24日(日)。東京・新国立劇場オペラパレスで。取材・文:宮本明※高田智宏の「高」ははしごだか
2019年02月18日本格文學朗読演劇 極上文學 第12弾『風の又三郎・よだかの星』(原作:宮沢賢治)が、3月8日に東京・紀伊國屋ホールにて開幕した。神楽澤小虎が脚本、ナイスコンプレックスのキムラ真が演出を手がける本作品は、文学作品を朗読しながら、役者たちが動き、その世界観を表現する人気シリーズの第12弾。同シリーズ第2弾「銀河鉄道の夜」以来の宮沢賢治作品となり、誰もが知る名作「風の又三郎」と「よだかの星」の2作品から構成される。初日となる8日の『読み師』は、又三郎を深澤大河。よだかを三浦海里、一郎と鷹を白柏寿大、嘉助と弟を松本祐一、そして『語り師』を田丸篤志が務めた。田舎の小学校に転校してきた不思議な少年・高田三郎(又三郎)に翻弄される子どもたちを、原作の美しい日本語をそのままに作った「風の又三郎」。そして容姿が不格好だからと嫌われるよだかに、自己犠牲の精神を重ね綴った「よだかの星」。この2作品を巧妙にリンクさせ、ひとつの文学作品のように作り上げられた今作。深澤の不思議な雰囲気がぴったりの又三郎や、三浦の持つひたむきさが存分に発揮されたよだかはもちろん、2作品の間で毛色の違う敵役を演じ分けた白柏、静と動の相反するキャラクターを担う松本、また様々に声を使い分けシーンを彩る『語り師』の田丸と、宮沢賢治の世界を読み、表現する役者たちもそれぞれ個性たっぷりに熱演した。『読み師』はWキャストとなり上記キャスト他、納谷 健、藤原祐規、鈴木裕斗、市瀬秀和が出演。また『語り師』は田丸の他、赤羽根健治、折笠富美子、竹内順子、三浦祥朗、山口智広が日替わりにて出演する。全公演の組み合わせは異なり、組み合わせごとに新しい「風の又三郎」、「よだかの星」の世界が観ることができる。一度観たらまた違う組み合わせも試したくなること間違いなしの作品だ。公演は3月13日(火)まで。当日券は全公演、開演の1時間前より販売。(C)2018 CLIE/MAG.net
2018年03月09日日本人の若手テノール歌手の中でも際立ったスター性に恵まれ、実力・人気ともに鰻登りの西村悟。得意とする『椿姫』や『ラ・ボエーム』などのイタリアオペラのみならず、日本語オペラ『夜叉ケ池』や、先日大成功を収めた日本フィルの演奏会形式『ラインの黄金』のローゲ役など、レパートリーの拡大もめざましい。その西村が、自らのプロデュース公演としてオーケストラとのリサイタルを行う。歌手自身が指揮者とオーケストラに出資して行う大規模な公演で、日本ではこうしたソリスト発信の試みはまだ珍しい。【チケット情報はこちら】「今までイタリアのボローニャとヴェローナで勉強をしてきたのですが、その成果を聴いて頂くという目的もあるリサイタルです。忙しい山田和樹さんが共演してくださることになって、オーケストラも山田さんが正指揮者を務める日本フィルハーモニー交響楽団に決まり、この素晴らしいチャンスに感謝しています。山田さんや日フィルと築いてきた信頼関係がようやく実になった。一世一代の試みではありますが、満員のお客さんの前で歌えることを願っています」身長183センチの長身とステージ映えするルックスは、デビュー当時から注目の的だったが、元々はバスケットボールに打ち込んでいて、声楽を始めたのは高3のときだった。「音楽教師になるつもりで音大に進んだのですが、先生のアドバイスもあって芸大の大学院の試験に挑戦し、芸大在学時代にイタリア留学のチャンスもいただきました。歌はスポーツにとても似ているんです。バスケットでダンクしたり、柔道で一本背負いをする感覚と、テノールで高音を出す感覚というのは共通したものがある。歌手も筋肉を使い、使った後はケアしますしね」声量の豊かさとピッチの良さ、そして真に迫った演技力は、アスリート的な鍛錬とも関係があるようだ。リサイタルではこれまで歌いこんできたヴェルディやプッチーニ、ドニゼッティのイタリア・オペラのハイライトをメインに歌う。「悲劇的なオペラからのアリアが多いですが、僕自身悲劇が大好きだし、最も自分の音楽性が表現できると思っています。字幕なしでも歌詞の内容が分かる歌を歌うのが目標ですね。表情や音色、音量、手の仕草や目線などで文字なしでも伝えられるものがあると思います」何よりお客さんの前で歌うことが喜びだと語る。謙虚で誠実でユーモアセンスもある、未来の国際派テノールだ。公演は10月11日(水)午後7時より、東京オペラシティコンサートホールで開催。チケットは発売中。取材・文:小田島久恵
2017年07月19日俳優の鈴木亮平が6月15日(木)、都内で行われたWOWOW「連続ドラマW宮沢賢治の食卓」の完成披露試写会に出席。若き日の賢治を演じる鈴木さんは「共通点ですか?マニアックなところが似ていると思います」と話していた。「賢治は夢見がちで空想好きというイメージもあると思いますが、実際には世界に対する知識があふれ出ていた人。例えば、石に詳しかったり」と賢治像について語る鈴木さん。自身も世界遺産検定1級に合格するなど、幅広い知識の持ち主として知られており「僕も遺跡が大好きですし、地質や地層を見るのも大好き」と賢治に負けない“マニアック”ぶりを披露していた。魚乃目三太による同名コミックをもとに、「銀河鉄道の夜」「雨ニモマケズ」などの代表作で知られる国民的な詩人、童話作家の宮沢賢治が食やクラシック音楽を愛した青春時代を描く。鈴木さんは「誰もが知る人物で、皆さんの中にもそれぞれのイメージがあると思いますが、おそらく誰も描いたことがない宮沢賢治が映し出されているはず」と強い手応え。“食”を題材にした内容にも言及し「いま流行のグルメもので、たぶん一番質素な内容だと思います。第1話の主役はコロッケですし(笑)、最終話に至っては雪ですから…。ドラマを通して、身の周りにある食事のおいしさを改めて実感していただけるはず」とアピールしていた。完成披露試写会には、賢治の一番の理解者である妹・トシを演じる石橋杏奈、演出を手がけた御法川修監督が出席した。ドラマには鈴木さん、石橋さんをはじめ、山崎育三郎(女学校音楽教師の藤原嘉藤治役)、市川実日子(賢治の運命の人である櫻小路ヤス役)、神野三鈴(賢治の母・宮沢イチ)、平田満(賢治の父・宮沢政次郎)らが出演している。「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」は6月17日(土)、毎週土曜日22時~WOWOWにて放送予定(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2017年06月16日6月17日(土)より放送スタートするドラマ「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」。この度、本作の主演・鈴木亮平が誰も見たことのない国民的作家・宮沢賢治の新しい姿に挑んだメイキング映像が到着。同時に、いつも懸命に生きる“新しい宮沢賢治“の様々な表情などを切り取った新たな場面写真も初解禁された。大正10年、青年・宮沢賢治(鈴木亮平)は花巻の実家から東京へ家出していた。その間も、心を捉えて離さないのは最愛の妹・ トシ(石橋杏奈)のこと。ある日、実家からトシの大病をほのめかす電報が届く。急ぎ帰郷するが、大事はなさそうなトシ。電報は、家業を継がせたい父・政次郎(平田満)のはかりごとで、母・イチ(神野三鈴)もケロリとしたもの。久々に帰郷したものの打ち込むべきことが見つからない賢治だったが、土産代わりにコロッケを家族に振る舞い喜ばれたことをきっかけに、“幸せを分かち合うこと”こそが自らの理想とする生き方だと気付く。農学校教師の職を得て、その理想を生徒たちに伝えていくことになる賢治。音楽教師の嘉藤治(山崎育三郎)、いとしの君・ヤス(市川実日子)とのかけがえのない出会いにも恵まれる。しかしその一方、回復するかに思われたトシの体調が徐々に深刻な状態になりつつあることを、賢治はまだ知らなかった…。本作は、若かりし頃の天真爛漫な宮沢賢治の青春時代を、彼の愛した食やクラシック音楽を通して、家族や親しい人たちとの関わりを描く感涙物語。主人公・宮沢賢治役を鈴木さんが演じるほか、彼の最愛の妹・宮沢トシ役を石橋杏奈、後に賢治の良き親友となる高校の音楽教師・藤原嘉藤治役を山崎育三郎、次第に賢治に惹かれていく小学校教員・櫻小路ヤス役を市川実日子。そのほか神野三鈴、平田満、柳沢慎吾、おかやまはじめ、竹財輝之助、井之脇海、犬飼直紀らが出演する。今回到着したメイキング映像では、ドラマの魅力と登場人物たちを紹介。また、最愛の妹・トシと真剣な表情で向き合う姿から、揚げたてのコロッケや賢治の運命の女性となるヤスと一緒に食べる焼きリンゴを心から美味しそうに頬張る姿、さらには人目をはばからずに踊ったり、親友・嘉藤治のピアノ伴奏に合わせて農学校の生徒たちと楽しそうに歌を口ずさむ姿など、鈴木さんが表情豊かに演じる青年・賢治の自由奔放な一面が映し出されている。「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」は6月17日(土)より毎週土曜日22時~WOWOWにて放送(第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2017年05月15日宮沢賢治役を鈴木亮平が演じる、連続ドラマW「宮沢賢治の食卓」。この度、本作の新たなキャストとして山崎育三郎、市川実日子らの出演が決定し、オールキャストが発表。また、本作のポスタービジュアルも初解禁された。「銀河鉄道の夜」「雨ニモマケズ」などで知られる、国民的作家・宮沢賢治。孤高の存在として語られる印象とは裏腹に、実はユーモアに溢れた好奇心の人だった。賢治とは一体どんな人物で、如何なるものを食したのか?賢治の愛した食べ物には、やがて早逝する最愛の妹への深い愛情が秘められてた――。本作では、若かりし頃の天真爛漫な宮沢賢治の青春時代を、彼の愛した食やクラシック音楽を通して、家族や親しい人たちとの関わりを描く感涙物語。主人公・宮沢賢治役を鈴木亮平が演じ、彼の最愛の妹・宮沢トシ役には、モデルで女優の石橋杏奈が決定しているが、今回新たに本作に加わる実力派キャスト陣が発表!自由奔放な賢治にふり回されるが、後に賢治の良き親友となる高校の音楽教師・藤原嘉藤治役に、“ミュージカル界のイケメンプリンス”と称され、現在放送中の「あなたのことはそれほど」や『美女と野獣』では日本語吹き替え版で野獣役を熱演する山崎さん。好きな音楽や文学を通じて次第に賢治に惹かれていく小学校教員・櫻小路ヤス役に、『シン・ゴジラ』や現在放送中の「小さな巨人」などに出演する市川さん。また、おっとりした性格で賢治を含む5人の子どもたちを優しく見守る母・宮沢イチ役に神野三鈴、代々続く質屋を継いでほしいと思いながら作家を夢見る賢治を厳しく育てる父・宮沢政次郎役に平田満が扮する。山崎さんは、「嘉藤治は音楽教師であり、賢治の良き親友です。自由奔放な賢治にふり回されることもありましたが、嘉藤治にとって賢治の天性の才能は憧れでした。音楽家としては嫉妬するときもありましたが、賢治との出会いが嘉藤治の人生を変えていきます」と役どころを話し、「今回、音楽教師・嘉藤治は、ピアノを弾くシーンがとても多く、芝居以外の時間はピアノの猛特訓でした。ピアノシーンも見所です!!」とアピール。また、市川さんは「初めての花巻の言葉は、なんともかわいらしく、難しい」と苦労を明かし、「この作品の賢治さんは、生きていくのに大事なことってなんだろう?という素朴な疑問へ、明るく 軽やかに答えてくれるような予感がしています」とコメント。神野さんは、「足元にころがる石から宇宙まで想像の翼を広げ、すべての命に光と尊さを見つけた宮沢賢治。その賢治を大らかに優しく演じる鈴木亮平さん。私が演じる母イチは、そんな賢治を産み静かに見守る花巻の大地や自然のようなそんな存在でありたいと願っています」と語り、平田さんは、「この温かな心やさしい物語にふさわしく、人間味にあふれた、実在感のある父親像を造形できたらうれしいです。厳しい現実と賢治の求める理想の橋渡しの役目もあるのかな、とも思います。決して大上段に構えることなく心洗われる美しい物語を、共感をもってご覧いただけたら幸せです」とメッセージを寄せている。そのほか、柳沢慎吾、おかやまはじめ、竹財輝之助、井之脇海、犬飼直紀ら個性豊かなキャストも出演する。「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」は6月17日より毎週土曜日22時~WOWOWにて放送(第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2017年04月26日俳優・鈴木亮平が“宮沢賢治”を演じる、6月スタートのドラマ「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」。この度、新たなキャストとして鈴木さん演じる賢治の最愛の妹・トシ役を石橋杏奈が演じることが決定した。大正10年。青年・宮沢賢治(鈴木亮平)は、岩手・花巻の裕福な実家から東京へ家出していた。8か月に及んだ東京暮らしの間も、心を捉えて離さないのは最愛の妹で女学校の教師を務めるトシのことだった。夏の終わりのある日、実家からトシの大病をほのめかした電報が届く。急ぎ帰郷するが、大したことがなさそうなトシ。賢治は家業の質店を継がせたい父・政次郎の策略に引っ掛かったのだった。久々に帰郷したものの、打ち込むべきものが見つからない賢治。そんな中、手作りしたコロッケを家族にふる舞い喜ばれたことをきっかけに、“幸せを分かち合うこと”こそが自らの理想とする生き方だと気付く。そして、その具体的な形として、教師になり子どもたちに幸せを分かち合うことを教えたいと思うように。トシの陰日向からの尽力もあり教師になれた賢治。だがその一方で、トシの体が病魔に侵されていることを賢治はまだ知らなかった――。ドラマは、賢治が愛した食や音楽を切り口とする、“ヤング宮沢賢治、愛と青春の旅立ちの物語”。特に、鈴木さんと石橋さんが演じる、傑作詩篇「永訣の朝」に綴られた最愛の妹・トシとの死別に描かれる兄妹愛は、涙なくして見られない。これまで、「天皇の料理番」やコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」などで共演経験もある2人。ドラマで石橋さんは、後に日本を代表する詩人・童話作家となる賢治の一番の理解者で、その才能を評価していた妹という役どころに挑戦する。また、女学校の教師という役柄で、バイオリンの演奏に初挑戦も。石橋さんは、「バイオリンは触るのも初めてで全く分からないところからのスタートでしたが、特にすごく上手という設定ではないのが幸いでした(笑)」と話し、「トシはヴァイオリンが好きでたまらないという役なので、楽に、楽しく、演奏出来たらなと思います」とコメント。鈴木さんとの本格的な共演は今回が初めてだと言う石橋さんは、「すごく楽しみです。どんな兄妹愛が出来上がるのか、わくわくします」と心境を語り、「このドラマで描かれている亮平さん演じる宮沢賢治が、とにかく素敵なんです。個人的にはヤスさんと賢治さんのシーンが楽しみです。みなさま、ぜひご覧下さい!!」とメッセージを寄せている。「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」は6月、毎週土曜日22時~WOWOWにて放送予定(第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2017年04月17日俳優・鈴木亮平を主演に迎え、6月よりWOWOWの連続ドラマW枠で放送される「宮沢賢治の食卓」。この度、“ヤング宮沢賢治”に扮する鈴木さんの場面写真が初解禁となった。大正10年。青年・宮沢賢治(鈴木亮平)は、岩手・花巻の裕福な実家から東京へ家出していた。8か月に及んだ東京暮らしの間も、 心を捉えて離さないのは最愛の妹で女学校の教師を務めるトシのことだった。夏の終わりのある日、実家からトシの大病をほのめかした電報が届く。急ぎ帰郷するが、大したことがなさそうなトシ。賢治は家業の質店を継がせたい父・政次郎の策略に引っ掛かったのだった。久々に帰郷したものの、打ち込むべきものが見つからない賢治。そんな中、手作りしたコロッケを家族に振る舞い喜ばれたことをきっかけに、“幸せを分かち合うこと”こそが自らの理想とする生き方だと気付く。そして、その具体的な形として、教師になり 子どもたちに幸せを分かち合うことを教えたいと思うように。トシの陰日向からの尽力もあり教師になれた賢治。だがその一方で、トシの体が病魔に侵されていることを賢治はまだ知らなかった――。「銀河鉄道の夜」「雨ニモマケズ」などで知られる、国民的作家・宮沢賢治。彼は、孤高の存在として語られる印象とは裏腹に、実はユーモアに溢れた好奇心の人だった。一体彼はどんな人物で、如何なるものを食したのか。本作は、若かりし頃の天真爛漫な宮沢賢治の青春時代を、彼の愛した食やクラシック音楽を通して、家族や親しい人たちとの関わりを描いた感涙物語。監督には『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』『泣き虫ピエロの結婚式』の御法川修、「アルジャーノンに花束を」「砂の塔~知りすぎた隣人」の池田奈津子が脚本を担当する。この度、主演の鈴木さんが演じる宮沢賢治の場面写真が初公開。これまでの映像作品ではなかなか描かれなかった、泣いて笑って躍動する、瑞々しい“宮沢賢治の新たな一面”を感じさせるビジュアルに仕上がっている。また本作を制作するにあたり、「宮沢賢治=岩手県を愛する人たちにぜひ応援していただきたい!」という番組スタッフの想いから、本編エンドロールで紹介する岩手県の風景写真の公募企画も決定。岩手県の“いま”を、番組で紹介していく。「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」は6月、毎週土曜日22時~WOWOWにて放送予定(第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2017年04月08日「天皇の料理番」や『俺物語!!』など、演じる役柄でストイックな肉体改造を行い、様々な役どころを演じ分けてきた俳優・鈴木亮平が、今度は宮沢賢治を演じることが決定。本作は、「思い出食堂」より魚乃目三太の「宮沢賢治の食卓」を原作に、6月よりWOWOWの連続ドラマW枠にて放送される。大正10年、若き青年・宮沢賢治は裕福な実家を飛び出して、東京へ家出してきていた。自活の道を歩みながら8か月に及んだ東京暮らしの間も、心をとらえて離さないのは最愛の妹・トシのことだった。夏の終わりのある日、ふいに届いた電報には「トシ ビヨ ウキ スグ カエレ」とある。大慌てで帰郷する賢治を待っていたのは、元気な様子のトシ。賢治の身を案じた父・政次郎の目論見にまんまと騙されたのだった。久々に帰郷した賢治は、自分の胸を熱くする“何か”を見つけられずにいた。そんな中、東京で味わったコロッケを手作りし、家族と“分かち合う”ことから気づきを受け、“幸せを分かち合うこと”を自らの理想であると自覚し始める。それは、賢治の代表作「銀河鉄道の夜」の一節にある、「ほんとうのさいわい」であり、賢治の思想の根幹にあった「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」に通じるものだった。そして賢治はトシの志を受け継ぎ、新設され たばかりの稗貫農学校で教職に就くことを決心する――。本ドラマは、賢治が愛した食や音楽を切り口とする“ヤング宮沢賢治、愛と青春の旅立ちの物語”。特に傑作詩篇「永訣の朝」にうたわれた最愛の妹・トシとの死別に描かれる兄妹愛の行く末は、涙なくして観られない。いままでの映像作品ではなかなか描かれなかった、泣いて笑って躍動する、瑞々しい宮沢賢治が描かれる。そして今回、主人公・宮沢賢治を演じるのは、これまで執事役、刑事役、高校生役、うさぎの着ぐるみを着た死神役、西郷隆盛役と幅広い役柄を演じてきた鈴木さん。宮沢賢治には朴訥(ぼくとつ)としたイメージを勝手に持っていたと話す鈴木さんは、「当時の資料を調べていくと、とても熱くて人間臭い人だったようで驚きました。時には周りをも巻き込んでしまう、子どものように豊かな感受性と情熱を持った”宮沢賢治”という一人の人間を、まるでいまそこに生きているかのようにのびのびと演じられたらと思います」と持っていたイメージとは違ったと語る。また、「いわゆるグルメドラマの枠をはるかに超える濃厚な感動作」と脚本を読んだ印象を明かし、「“宮沢賢治”の詩の世界と、当時の東北の人々の暮らしと、素朴で美味しい料理が混じり合って、絶妙なマリアージュが生まれています。この企画、この脚本に巡り会えたことに感謝しています」とコメント。さらに「宮沢賢治のファンはもちろん、宮沢賢治の作品を全く知らない方でも存分に楽しん でいただけるドラマです。“生きる”とは。“人を想う”とは。ただ泣けるだけでなく、心の深い場所まで揺さぶられる感動作になりそうです」とアピールした。「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」は6月より毎週土曜日22時~WOWOWにて放送予定(第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2017年03月15日お笑いコンビ・バイきんぐの西村瑞樹が、12日に生放送されたインターネットテレビ局・AbemaTVのバラエティ番組『おねだりプリンセス』(毎週水曜20:00~22:00)にゲスト出演し、相方・小峠英二の元恋人でセクシー女優に転身した坂口杏里のAVデビュー作品について「艶っぽかった」と感想を語った。同番組は、毎週違った美女が"姫"となり、アシスタントの"じいや"と一緒に、登場するゲストからおいしい食事を"おねだり"してごちそうしてもらい、その金額を競い合うという内容。今回は、"姫"にグラビアアイドルの岸明日香、"じいや"に小峠英二、ゲストに相方の西村瑞樹が登場した。姫が引いたカードに書かれたお題でトークする「姫の秘め事カード」というコーナーでは、「最近一番気になっていることは?」というお題が引かれ、小峠は「最近、こいつ(西村)が元カノのDVDを買ったんですよ」と告白。それに対して西村は、「違います。ブルーレイですよ。坂口杏里ちゃんのAVのデビュー作ですよ」と重ね、「最後まで見ました。艶っぽかった」と作品の感想を語った。小峠は「自分で選んだ道は全力で応援しますし、やるからにはトップ目指した方がいい」とエール。また、坂口と共演したこともあるという岸が「(小峠の)元カノとの関係はどうなっているか気になるの」と尋ねると、小峠は「(別れてからの状態と)変わっていないですよ。最近いじられているのでごめんなさいというLINEは来ましたけど」と近況を話した。
2016年10月13日俳優・西村雅彦が、佐々木蔵之介の主演映画『超高速! 参勤交代 リターンズ』(公開中)で披露している落ち武者姿になるまでのメイキング映像が、このほど公開された。本作は土橋章宏氏の同名脚本を映画化した、歴史エンターテインメント『超高速! 参勤交代』(14年)の続編。西村は前作同様、湯長谷藩において家中を総括する家老・相馬兼嗣役で登場している。やや口うるさいところがありながらも、殿様・内藤政醇(佐々木)から厚い信頼を寄せられている相馬は、湯長谷藩が危機に見舞われた際、その知恵なしで切り抜けられないほどの大きな存在。前作では、江戸までの道中で井戸に落ちる不運に見舞われたことで、落ち武者姿を見せ、観客の笑いを誘ったが、本作でも哀愁漂う同様の姿を披露している。公開された映像は、合図とともに、西村が川に流されていくシーンから始まる。「助けて! 助け…」と悲痛な声を発しながら流されていく西村だが、次のシーンでは岸にたどり着いた様子。悲惨な状態になったことが分かるよう、うつぶせに横たわる西村にスタッフが水をかけ、びしょびしょの泥まみれにしている模様も収められている。この場面では、こらえきれずに笑いだしてしまう裏方もいたようで、西村の渾身の演技も相まって、スタッフらの笑みがこぼれる現場であったことがわかる映像になっている。(C)2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会
2016年09月24日東京・六本木にあるIMA CONCEPT STORE内のIMA galleryにて開催されている写真家・西村裕介の写真展「The Folk」のクロージングイベントとして、最終日である4月2日に西村とNORITAKA TATEHANAのクリエイティブディレクター・舘鼻則孝によるトークショーが開催される。写真展「The Folk」は、西村裕介が日本各地の郷土芸能を撮影した写真集『The Folk』をもとに開催されるもの。明治神宮の祭事で郷土芸能に出会い、その強烈な魅力に魅せられた西村裕介は、以後3年半に渡り日本各地で受け継がれてきた伝統芸能を追い続けてきた。島根県にある津和野弥栄神社の「鷺舞」や、佐賀県市川の「天衝舞浮立」、沖縄県宮古島の「パーントゥ」などの演者の姿を黒幕の前で撮影することで、神聖さとともに猛々しい躍動感を捉えた写真作品の数々を展示する。今回のトークショーでは、今年3月にパリのカルティエ現代美術財団にて開催された、日本の民族芸能のひとつである「人形浄瑠璃文楽」の舞台「TATEHANA BUNRAKU : The Love Suicides on the Bridge / Nomadic Nights」の監督を手掛けた舘鼻則孝が登壇。世界を舞台に活躍する舘鼻とともに、日本文化を世界に伝える意味についてトークを行う。参加の申し込みはオフィシャルサイト()にて。【イベント情報】写真展「The Folk」のクロージングイベント会場:IMA gallery住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3階会期:4月2日時間:17:00~18:00入場無料
2016年03月29日ブラザー販売は13日、ヘッドマウントディスプレイ「エアスカウター」の新製品を発表した。単眼式のディスプレイを備えた製品で、ヘッドバンドで固定できるため、画面を見ながら両手で作業が行える。同日、都内では製品説明会が開催された。○使いやすい、見やすい、つながりやすい今回のエアスカウターは、業務モデル「WD-200A」(7月下旬発売)と、医療モデル「WD-250A」(10月下旬発売)の2機種を用意。価格はオープンで、市場想定価格はWD-200Aが約25万円になる見込みだという。目標販売台数は3年間で12,000台としている。製品説明会では、ブラザー工業 常務執行役員の松本勇美夫氏が登壇し、製品の特徴を説明した。松本氏によれば、ブラザーがヘッドマウントディスプレイの開発を開始したのは今から10年ほど前。現在では、医療系や製造系の会社を中心に、様々な業界から反響があるという。ブラザーでは、2012年に業務用のヘッドマウントディスプレイ「WD-100」を発売した。今回の新製品はその後継機にあたり、「使いやすい」「見やすい」「つながりやい」をアピールしている。松本氏は、使いやすさについて「メガネ型のウェアラブル製品には限界がある。ヘッドマウント型にしたことで、首を振ってもズレることがない、安定した使い心地が実現できた」と説明している。高品質な液晶パネルを搭載したのも特長のひとつ。独自の光学設計で、明るくシャープな720p(1,280×720ピクセル)の高解像度を実現している。また、焦点距離調整機能によって、液晶に表示した情報と実視野の情報をわずかな視線移動で見比べることも可能となった。松本氏は「世界最高水準の解像度と画質を実現した。焦点距離調整機能により、目に大きな負荷をかけることなく、ストレスなく使うことができる」とアピールした。つながりやすさについては、映像インタフェースにHDMIを採用し、様々な機器に接続できる。○医療シーンでも活用できるブラザー販売 ソリューション事業部長の西村賢治氏は「ブラザーの強みは、現場を知っていること」と話す。同氏はパナソニック群馬大泉工場や、シチズンマシナリーにおけるエアスカウターの導入実績を紹介。「エアスカウターなら手を止めることなく、作業を続けることができる。業務効率が20%上がった例もある。経験の浅い作業者も、エキスパートと同じ作業が行える」と製品の魅力をアピールした。医療モデルWD-250Aの開発には、東京大学医学部附属病院の花房規男氏が協力している。そこで、花房氏が医療に携わる医師の目線から、製品の特長を説明した。同氏は、まず「血液透析では専用の血管に針を刺すことが必須となる。1スタッフあたりの担当患者数は近年増加している」と現状を説明。そして「従来の方法では、画面を見ながら患者さんの患部も見なければならず、処置が困難だった」と問題点を指摘した上で、「WD-250Aなら視線の移動を最小限にしつつ処置を行える」と、そのメリットを説明した。医療現場において、超音波画面を見ながら処置を行うケースは多い。したがって、WD-250Aは様々な医療現場で有用とのことだった。○ドローンにも応用できる!?質疑応答では、ブラザーが説明している「WD-200Aをドローンを使った業務にも応用できる」という点について質問があった。ブラザー工業 E&I事業推進部長の杉本吉市氏は「(ドローンの業務利用を考えている)橋や高速道路などの経年劣化を検査する、ゼネコン業界の方々からご相談をいただいている」と紹介。本来、ドローンの操縦には本体をコントロールする人間と、カメラの向きやズームなどを合わせる人間の2人が必要だが、WD-200Aを使えば、それを1人でこなすことができるとした。
2015年07月13日昨年公開された『かぐや姫の物語』をプロデュースしたスタジオジブリの西村義明氏が3月21日(金・祝)、東京・新宿バルト9でトークショーを行った。ジブリ新時代を担う存在として注目され、夏公開のジブリ新作『思い出のマーニー』も手がける西村氏ってどんな人?この日は「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」が特別企画した3夜限定の上映会「これが出発点だ。」の“第1夜”で、高畑勲監督の記念すべき長編アニメ初作品『太陽の王子 ホルスの大冒険』(’68)がニュープリント版で上映された。同作に加えて、宮崎駿監督の初期代表作である『ルパン三世 カリオストロの城』(’79)、『風の谷のナウシカ』(’84)もスクリーンに復活。どれも現在のジブリを語る上で欠かせない、文字通りの“出発点”だ。西村氏は1977年、東京生まれ。アメリカ留学後の2002年、スタジオジブリに入社した。「若気の至りで映画を作ってやりたいと思っていたが、何をしたらいいのか分からなかった」そうで、入社当初は「著作権や法務を扱う部署で、ひたすら契約書のファイリングをしていた」のだとか。その後、『ハウルの動く城』『ゲド戦記』『崖の上のポニョ』の宣伝に参加し、高畑監督に多大な影響を与えた50年代の仏アニメ『王と鳥』(’06年に日本公開)で宣伝プロデューサーを務めた縁で、高畑監督と出会った。ちょうどこの時期、『かぐや姫の物語』は準備段階にありながら、ほとんど前進が見えない状況だったという。そこでスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが白羽の矢を立てたのが、西村氏。そこから『かぐや姫の物語』が完成するまでの苦闘の8年が始まった。「初めて高畑さんにお会いしてから、監督をお願いするのに1年半。脚本はさらに1年半かかった。ところが出来あがった脚本は、上映時間が3時間半もあって…」と西村氏。さまざまな試行錯誤を経て、当初183ページあったシナリオは、138ページにまで絞られたそうだ。絵コンテの段階になっても、高畑監督のこだわりはノンストップで「ある日突然、高畑さんが『なんで竹が光るんですか?光源はどこですか』って(苦笑)。その答えが出るまで、絵コンテが6週間止まってしまった」(西村氏)。映画は2013年7月、宮崎駿監督の『風立ちぬ』と同日公開される予定だったが、最終的には同年11月23日に全国封切りされた。「最初から無理だったんでしょうね。製作が遅れるなか、夏に公開するか、企画そのものを中止するか決断することになった。鈴木さんに『企画を中止にし、製作にかかった数十億円をドブに捨てる権利を僕にください』と伝えた。すると鈴木さんは『お前が始めたことだからな。いいよ、ドブに捨てても』って…。最終的には4か月遅れで、高畑さんとも意見が合致しましたが。高畑さんは初めて納得してくれましたね。そもそも(『風立ちぬ』との)同時公開には納得していなかったですし」(西村氏)。目下、夏の全国公開に向けて、最新作『思い出のマーニー』の完成を目指している。メガホンをとるのは、『借りぐらしのアリエッティ』で長編デビューを飾った米林宏昌監督。こちらは、演出面でジブリ新時代を担う存在だ。西村氏は「全然、順調じゃないです!夏には公開しますけど。米林監督は現実的で、現状の中で最大限の力を発揮する人。朝10時から翌朝4時まで頑張っています」と現状報告した。そんな西村氏が考えるスタジオジブリ作品の魅力とは?「ピクサーやドリームワークスと違うのは、夢だけじゃなく、悪夢も描いているところ。例えば『となりのトトロ』が夢なら、『火垂るの墓』が悪夢。過去のあやまちや現実に、目を背けてはいけないとアニメーションで訴えるのはジブリしかないと思う」(西村氏)。(photo / text:Ryo Uchida)
2014年03月22日12月13日公開の映画『ゼロ・グラビティ』の公開直前イベントが10日、都内で行われ、第4回国民的美魔女コンテストでグランプリを獲得したタレントの西村真弓が出席した。世界43カ国で興行ランキングNo.1を獲得し、全米週末興行ランキング3週連続第1位を記録するなど、すでに全世界で600億円を突破する興行成績を収めたサンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー主演の本作。この冬最大の話題作がいよいよ日本で公開されるとあって、この日は"ハリウッド最強の美魔女"のサンドラ・ブロックにちなみ、第4回国民的美魔女コンテストでグランプリに輝いた西村真弓を招いたトークショーが行われた。西村は「終わった直後に無気力になるというか、『はぁ~終わっちゃった~』という感じで、非常に孤独と向き合う作品だと思います。サンドラ・ブロックの演技は、演技というより1人の人間性というか、女性が持っている強さを感じさせてくれました」と本作の感想を述べ、同じ美魔女と呼ばれているサンドラ・ブロックを「一言で言うと49歳には見えないですよ。お茶目な女性ですが、作品に向かう姿勢はお茶目から想像できないぐらいに真摯に受け止めている女性だと思います」と絶賛した。観客が女子高生ということで、美魔女の秘訣も伝授。「美の秘けつは、実は目に見えないことだと思います。目に見えないことをいかに大切にするか」と外見の美しさよりも内面の美しさを強調。コンテストでは"ランジェリー美魔女"と謳われたが「17歳から下着にはこだわっていました。人に裸とか身体を見てほしくないと思う人もいると思いますが、体型変化は誰にでも起きます。身体の身体に合ったものをつければ、20年後に必ず差が出ますよ。自分に合ったランジェリーを身につけることが大事です」と女子高生たちにリアルなアドバイスを送った。映画『ゼロ・グラビティ』は、12月13日より3D/2D同時公開。
2013年12月11日俳優の西村雅彦率いる「ドリス&オレガコレクション」の第6弾公演『地球の王様』が、10月26日、東京・シアター1010にて開幕した。初日前日の25日にはマスコミ向けに公開リハーサルが行われた。『地球の王様』チケット情報脚本を手がけるのは、「ドリス&オレガコレクション」への参加はこれが4度目となる金子茂樹。また映画『沈まぬ太陽』やドラマ『やまとなでしこ』などで知られる若松節朗が、初の舞台演出に挑戦している。物語はウィルスの感染により、世界中の人々が死に至る事件が勃発したことからはじまる。生き残った6人の日本人たちは、時に衝突しながらも、富士山の山小屋で穏やかな日常を過ごしていた。そんなある日、宇宙飛行士を名乗るひとりの男が山小屋に現れる。彼はウィルスが蔓延する前に宇宙へと旅立ち、地球に戻ると、生命反応が確認出来るのは今この場にいる7人だけになっていたと言う。人類存亡の危機に直面した7人。彼らは残された人類のリーダーとなるべき、“地球の王様”を決めようとするのだが……。“人類再生”という壮大なテーマを掲げながらも、そこに登場するのは食品会社の社員と清掃員という、いわゆるフツーの人々。だからこそ彼らは、嫌味な上司に対して愚痴をこぼすこともあれば、恋愛を巡ってすったもんだも巻き起こす。とても“地球の王様”に選ばれる者とは思えない、身勝手で情けない、でも妙に愛おしい、小市民たちの実像が浮き彫りになっていく。しかしそこに一石を投じるのが、“宇宙飛行士”というトップレベルの肩書きを持つ男の存在。ウィルスさえ無ければ、彼とほかの6人の人生が交わることは恐らく一生なかったであろう。しかし地球上に残された人類は、この7人の男女のみ。そんな状況のなかで彼ら彼女らがどんな決断を下すのか、非常に興味深いラストが待っている。カンパニーを引っ張るのは、やはりベテランの西村。クセのある中年男のなかに見え隠れする、悲哀とかわいらしさを体現させたら、この人の右に出る者はいないだろう。宇宙飛行士役の永井大は、自尊心の強い男ならではの表と裏の顔を使い分け、真骨頂を見せる。ほかに岡田義徳、大塚千弘、浅利陽介、高橋ひとみといった実力派が脇を固め、清掃員役の片桐仁が、独特の空気感と間で客席の笑いを誘っていた。近年の世界の状況を考えれば、この物語が現実になる日もいつか来るのかもしれない。だがそんななかでも生きていく、人間の図々しいほどのたくましさを、この舞台に見た気がした。公演は兵庫、宮城、大阪、福岡と各地を巡演する。なお、東京公演は11月14日(水)から25日(日)まで紀伊國屋サザンシアターにて上演。チケットは一部を除き発売中。取材・文:野上瑠美子
2012年10月26日