宮崎あおいが4月3日(土)、東京・新宿ピカデリーで主演映画『ソラニン』(三木孝浩監督)の初日舞台挨拶を、共演の桐谷健太、高良健吾らと行った。同名漫画を原作に、自由を求めて会社を辞めた芽衣子(宮崎さん)とフリーターのバンドマン・種田(高良さん)、種田のバンド仲間らが夢と現実の間で葛藤しながらも新たな一歩を歩み出そうとする姿を描く青春恋愛ストーリー。キャスト陣はそれぞれ撮影中にグッときた瞬間を告白。今回、歌とギターに初挑戦した宮崎さんは、ラストのライヴシーンを撮影してクランクアップした日をふり返り「朝から夜中の2時ごろまで撮影して終わって、みんなテンションが高くなったままだったので、そのまま(撮影を行ったライヴハウスの)隣の居酒屋に行ったら、健ちゃん(桐谷さん)が『膝笑っているわ』って言って…」と思い出し笑い。すかさず桐谷さんが「膝笑おとる、と言って膝を見せたら笑い顔が描いてあって。反対の膝も笑ってるやろな、と言って見せたら、こっち(反対の膝)は怒っている顔。みんな疲れているやろうなー、笑ってもらおうと思って撮影の後、トイレで着替えながら描いたんです」と解説し種明かし。「そんな細かいネタを仕込んで、あおいちゃんの心をグッと掴んだんです」と拳を握り、共演陣と観客の笑いを誘った。この日は原作者の漫画家・浅野いにおも来場。グッときたのは「高良くんの不器用さ」で「種田のバイクシーンで心情が分からないと悩んでいた高良くんのもやもやしている様子が種田と重なった。ぴったりだと思った」と絶賛。高良さんは「嬉しいです」とひと言述べるだけの不器用な感情表現。会場の温かい笑いを誘っていた。『ソラニン』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』三木孝浩監督動画インタビュー!宮崎あおいが監督に漏らした思いとは?芽衣子は理想の恋人?あなたの青春恋愛ソングは?『ソラニン』アンケート結果発表映画公開直前!『ソラニン』原作者・浅野いにおから動画メッセージが到着超豪華!宮崎あおい、高良健吾らキャストサイン入り『ソラニン』プレスを1名様にプレゼント桐谷健太×近藤洋一インタビュー「そっくりなベーシストが出てくるマンガがあるよ」
2010年04月03日若い世代を中心に絶大なる人気を誇る漫画家・浅野いにおの作品「ソラニン」の実写映画化を手がけた三木孝浩監督の動画インタビューが到着!宮崎あおいを始めとする若手人気キャストを迎え、主題歌はASIAN KUNG-FU GENERATION(以下、アジカン)が担当するなど、公開前から大きな話題を呼んでいる本作。これまで、多くのミュージックビデオの演出を行ってきた監督とあって、映画化に際してもライヴシーンを重視。原作について「音のない表現で音を感じさせて素晴らしい」と絶賛しつつ「映画ではそれとは違う形で音楽が持っている力を表現したかった」と思い入れを明かす。さらに、宮崎さんとのクランクイン前の会話、バンドのシーンにまつわるエピソード、主題歌をアジカンに決定した経緯、自らの青春時代についてまで、落ち着いた口調ながらも熱い思いが感じられるコメントが並ぶ。監督の視点、思いを知ることで、作品の見え方、受け止め方がまた違ってくること請け合い。映画を観る前に、ぜひご覧あれ!『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。※こちらのインタビュー映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERYシネマカフェSweet「『ソラニン』 素晴らしきマンガワールド特集」■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会写真:太田好治■関連記事:芽衣子は理想の恋人?あなたの青春恋愛ソングは?『ソラニン』アンケート結果発表映画公開直前!『ソラニン』原作者・浅野いにおから動画メッセージが到着超豪華!宮崎あおい、高良健吾らキャストサイン入り『ソラニン』プレスを1名様にプレゼント桐谷健太×近藤洋一インタビュー「そっくりなベーシストが出てくるマンガがあるよ」宮崎あおいの言葉にアジカンのゴッチ感激!「録音して着ボイスにしたかった…」
2010年04月02日浅野いにおの傑作漫画を人気の若手俳優をキャストに迎えて映画化した話題作『ソラニン』が間もなく公開となる。原作は2005年より連載が開始されたが、どこかで不安や閉塞感を感じている現代の若者たちの心情に寄り添い、その内面を丁寧に描き切り、登場人物たちと同世代の読者を中心に多大な支持を集めている。音楽、青春、恋愛、友情など、胸に迫る見どころを多く持つ本作だが、シネマカフェでは劇場公開を前にカップルを招待して試写会を開催し、先に挙げたポイントを踏まえて男女それぞれにアンケートを実施!その結果見えてくるのは…?宮崎あおい演じる芽衣子と高良健吾扮する種田。互いに寄り添いつつ、東京の片隅に暮らす2人の“繋がり”が物語の核となっているが、アンケートではまず、男性客には芽衣子について、女性客には種田について、それぞれどう思うかを質問。やはりというべきか、それとも予想外になのか?男性のほとんどが芽衣子の生き方、あり方を肯定!「理想。無責任で大人になれない奴にとっては特に」、「素直で自然で魅力のある人だと思います」、「ストライクゾーン!」などといった感想が寄せられ、否定的な意見はほぼゼロ。自然体で、ありのままの自分を受け入れてくれる存在として、芽衣子は現代の男性の“理想の女性”と言えるのかも。逆に女性から見た種田はと言うと「ちょっと頼りない」、「もう少ししっかりしてほしい」といった厳しい意見も多く見られたが、とはいえ「なぜか憎めない」、「頼りないと思いつつ、頼ってしまう…離れられない」という意見も同じくらい多く寄せられた。男性と比べ、女性の意見の方が実感がこもっているように感じられるのは気のせい…?ちなみに、芽衣子と種田のように同棲経験があるというカップルは全体の4割弱。同棲にまつわるエピソードや思い出を記してもらったところ「彼女が実は、片付けられない女だった」、「彼女が白目で寝てた」、「冷蔵庫に(自分は)嫌いな納豆が常備されるようになった」など、同棲してみて相手の意外な一面を知ったというエピソードに加え、「ケンカして出て行った彼が私の好きなコーラを買って帰ってきてくれた」、「よくあんなに狭い部屋に暮らしていたと思う…」といった思い出話が寄せられた。そして、「あなたにとっての青春の思い出の恋愛ソングは?」という質問には、出るわ出るわ!タイトルを聞いただけで、甘酸っぱい想いが蘇ってきそうなナンバーが――。「youthful days」(Mr.Children)、「バンザイ 〜好きでよかった〜」(ウルフルズ)、「夏色」(ゆず)に「チェリー」(スピッツ)、「花火」(aiko)などなど「これぞ青春!」といった趣きの楽曲の名前が次々と挙がった。アーティスト別で特に多かったのは、Mr.Children、ゆず、aikoという、青春、恋愛に関しては“鉄板”とも言うべき3組。さてさてあなたの青春恋愛ソングは――?いま青春真っ盛りという人も、「もう青春は終わった」と思っている人も映画を見てかけがえのない時間に思いをめぐらせてみては?『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。シネマカフェSweet「『ソラニン』 素晴らしきマンガワールド特集」■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会写真:太田好治■関連記事:映画公開直前!『ソラニン』原作者・浅野いにおから動画メッセージが到着超豪華!宮崎あおい、高良健吾らキャストサイン入り『ソラニン』プレスを1名様にプレゼント桐谷健太×近藤洋一インタビュー「そっくりなベーシストが出てくるマンガがあるよ」宮崎あおいの言葉にアジカンのゴッチ感激!「録音して着ボイスにしたかった…」浅野いにおインタビュー原作者が明かす大人気マンガ「ソラニン」映画化の“奇跡”
2010年04月01日宮崎あおい、高良健吾ら旬の若手俳優陣を配し、間もなく公開を迎える『ソラニン』。その“生みの親”である原作者の漫画家・浅野いにおから公開を前に動画メッセージが到着した。現在、ビッグコミックスピリッツ(小学館刊)で、「ソラニン」とはまた違ったテイストながら、若い読者を中心に多大な支持を集める「おやすみプンプン」を連載中の浅野さん。一方で、映画の公開を記念して、「ソラニン」のサイドストーリーに当たる「はるよこい」が同誌の3月29日(月)発売号に掲載され、反響を呼んでいる。映画化が発表された当初から、原作ファンの間でどのように映画化されるのかと話題を呼んできたが、5年前に発表された「ソラニン」がいまなお、ファンの間でも“特別な作品”であることがうかがえる。原作モノの映画化に際しては、常に原作との比較で賛否が巻き起こるものだが、浅野さん自身、映画の出来映えには満足しているようで「ライヴや演奏のシーンも見どころですが、その前後で描かれる“日常”を見てほしい」と語り、「これからどうしたらいいかと迷っている人が観て、答えを考えるきっかけになってくれたら嬉しいです」と原作者としての思いを明かしてくれた。どことなく、原作の種田(※映画では高良さんが演じている)に似ている(?)浅野さんのメッセージを映画を観る前にチェック!『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。※こちらの動画メッセージはMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERYシネマカフェSweet「『ソラニン』 素晴らしきマンガワールド特集」■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会写真:太田好治■関連記事:超豪華!宮崎あおい、高良健吾らキャストサイン入り『ソラニン』プレスを1名様にプレゼント桐谷健太×近藤洋一インタビュー「そっくりなベーシストが出てくるマンガがあるよ」宮崎あおいの言葉にアジカンのゴッチ感激!「録音して着ボイスにしたかった…」浅野いにおインタビュー原作者が明かす大人気マンガ「ソラニン」映画化の“奇跡”マンガから生まれた素晴らしき世界『ソラニン』マスコミ用パンフレットを5名様にプレゼント
2010年03月30日過去の自分を思い出し、青春時代を懐かしむ。そして、明日を生きる力を与えてくれる──『ソラニン』はそういう映画だ。未来に確信が持てず、寄り添いながら都会の片隅で暮らすフリーターの種田、彼の恋人の芽衣子、友人のビリー、加藤、アイ。バンド(音楽)でつながっているこの5人の青春が綴られる『ソラニン』 は、ある意味特別ではない物語。けれど特別ではない普遍的なものが描かれているからこそ、心に語りかけるものは大きかったりする。ビリーと加藤を演じた桐谷健太と近藤洋一(サンボマスター)も『ソラニン』 が奏でる“つながり”に共鳴した。「もともと原作マンガを友達の家で読んでいたんですけど、そのときからビリーというキャラクターがとても好きだったんです。友達も原作ファンなので、『なんとしてもビリー役のオーディションに受かりたい!』と、テンション上がりましたね。もちろん優しい話であることも惹かれた理由のひとつです」。望んで手にした役柄であると桐谷さん。高校のときにバンドでドラムを担当していたもののドラムと向き合ったのは実に10年ぶり。オーディションでのドラム演奏は「顔が叩いているふうに見えたら、イケるかなと思ったんですよね(笑)」と茶目っ気を見せるが、その笑顔の向こうにあるのは「幼稚園の頃から、いつか自分も四角いスクリーンの中に入るんだって思っていて。そこからブレたことは一度もないんです」という揺るぎない役者魂。彼のその熱い想いがキャスティングにつながった。そんな桐谷さんのコメントに終始うなずく近藤さん。サンボマスターのベースとして音楽畑の第一線で活躍する彼にとって、加藤役のオファーは「高校3年間野球部で頑張ってきたのに、大学からサッカーで誘いがきたようなものですよね(笑)」。驚きの出来事ではあったが、音楽という夢を抱き日々葛藤する主人公たちの生き方は、まさに近藤さん自身が歩んできた道。「種田ほどナイーブではなかったけれど、彼のバンドに懸ける想いは共感できる。音楽に夢を持っているのは大いに共感できますね」と自らの過去をふり返る。「僕も(種田と同じで)大学を卒業して、バイトをしながらバンドを続けていました。ライヴハウスでライヴをやっても1曲目はお客さんはゼロ、2曲目から1人2人…みたいな状況で(苦笑)。それって普通ならへこみますよね。でも、僕はそれを挫折だと思ったことは一度もない。人気がないとか、デビューのきっかけがつかめない、というのは挫折ではなかったんです」。ちなみに、近藤さんもオファーが舞い込む前から原作を読んでいたそうで「近藤さんにそっくりなベーシストが出てくるマンガがあるよ」と、ファンから教えてもらったのが原作との出会い。ビリーに自分と同じ匂いを感じた桐谷さん同様に、近藤さんと加藤という役も同じ匂いをまとっていたというわけだ――。※インタビュー全文はシネマカフェSweet『ソラニン』特集にてご覧いただけます。シネマカフェSweet「『ソラニン』 素晴らしきマンガワールド特集」(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)stylist:Yusuke Okai/hair & make:SHUTARO(vitamins)[桐谷健太]stylist:Naohiro Matsunoshita/hair & make:Naomi Kawai[近藤洋一]■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会写真:太田好治■関連記事:宮崎あおいの言葉にアジカンのゴッチ感激!「録音して着ボイスにしたかった…」浅野いにおインタビュー原作者が明かす大人気マンガ「ソラニン」映画化の“奇跡”マンガから生まれた素晴らしき世界『ソラニン』マスコミ用パンフレットを5名様にプレゼント『ソラニン』演奏場面のメイキング映像解禁男たちを見守る宮崎あおいの表情にキュンサンボマスター近藤、宮崎あおいの隣での演奏とバンドでの現実のギャップに苦悩?
2010年03月29日人気コミック映画化で話題の『ソラニン』。3月25日(木)、本作のプレミア試写会にこの春、卒業を迎える卒業生500人が招待され、本作に出演する宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、監督の三木孝浩、そしてサプライズゲストとしてメインテーマを歌うASIAN KUNG-FU GENERATIONが登壇し、会場大興奮の舞台挨拶を行った。ハイカットスニーカーにショートパンツ、ポニーテールというカジュアルスタイルの宮崎さんを先頭に、登壇メンバーが客席の間を通り抜けて登場すると、会場はたちまち大歓声。この日の観客は卒業生が中心ということで、キャストそれぞれが「卒業おめでとうございます」と呼びかける中、現場でもムードメイカーだっという近藤さんは、グレー、紺のジャケットを着た高良さん、桐谷さんを横目に「本日は晴れの舞台ということで衣裳を選んできましたが、みなさん意外と地味で…僕だけ頑張っちゃった感じですね(笑)」と、早速場を盛り上げた。この日、劇中に登場する歌「ソラニン」を作曲したASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)と、劇中で同曲を歌う宮崎さんは初対面。「本当に素晴らしい曲だったので、私が歌うことで壊しちゃったらどうしよう…と思い、恥ずかしくないように歌わないと!と思いました。ラストのシーンは種田のことを想いながら、いない種田に想いが届くように歌ってました」という宮崎さんの褒め言葉を聞いて、アジカンのボーカルを務める後藤正文は「嬉しいの一言です。録音すれば良かったです。着ボイスにしたかった…」とやや緊張気味(?)ながらも喜びをコメント。「自分が作った歌を誰かが歌うというのは恥ずかしい気もしますが、素晴らしいシーンで歌ってもらえるというのはスゴイことだなと思いました」と感動を語った。そして、“卒業”に因んで、各々に「卒業」や「新しい一歩」についてエピソードを披露。宮崎さんは「昨年24歳になり、いままで悩むことがなかった私がお芝居について悩むようになりました。でも、それだけ好きということだと思います。つい最近のことだと、ウクレレを始めました!ちょっと上達して、歌って弾けるようになりたいと思います」と新しい趣味を明かしてくれた。対して男性陣は、まず高良さんは高校の卒業式について、「熊本の高校に通っていて、CMの仕事が決まったのですが、卒業式に出たくて仕事を断りました。役者としてはダメな選択かもしれませんが、高校の卒業式は人生に一回なので…つまり、後悔はしていない。みなさんもそういう卒業式を迎えてください」と静かながらも熱いメッセージを。桐谷さんは「20代を卒業しました。三十路です。世界に出ます!デカいことをやります。英語は全然しゃべれないですが…勉強してます!」と宣言した。そして、劇中で演じる役柄と同じく大学に6年間通っていたという近藤さんは「同級生も後輩も先に卒業して…サンボマスターのドラムの木内は同級生なんですが、送る立場はつらかったな」と思い出を語ると、アジカン後藤さんも、「僕ら(アジカン)も大学の同級生ですが、喜多くんは1年目に単位0。一人だけ卒業出来なくて…テスト受けないと0になるので、テストは受けましょう」と卒業生にアドバイス(?)。因みにこの発言に対して、横で「俺、4単位だった…」とツッコム近藤さんに会場は爆笑。三木監督が、「(レコード会社に)会社員として残るか、映画監督を目指すのかとても悩んだ時期がありまして…でも最終的には自分の思いを信じたことによって、いまここに立てていると思うので、良かったと思います」と上手くまとめ、最後に「これから様々な壁にぶつかるときもあると思いますが、へこんだ自分やイヤな自分と向き合って、目の前の壁を登って、前に進んでほしい。大人になっても悩むことはたくさんあると思いますが、そのときはこの映画のことを思い出してほしい」という宮崎さんのエールで盛り上がる舞台挨拶は締めくくられた。『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。シネマカフェSweet「『ソラニン』 素晴らしきマンガワールド特集」■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会写真:太田好治■関連記事:浅野いにおインタビュー原作者が明かす大人気マンガ「ソラニン」映画化の“奇跡”マンガから生まれた素晴らしき世界『ソラニン』マスコミ用パンフレットを5名様にプレゼント『ソラニン』演奏場面のメイキング映像解禁男たちを見守る宮崎あおいの表情にキュンサンボマスター近藤、宮崎あおいの隣での演奏とバンドでの現実のギャップに苦悩?浅野いにお描き下ろし『ソラニン』のもう一つの物語がビッグコミックスピリッツに掲載
2010年03月25日映画『ソラニン』において特別な意味を持つ楽曲「ソラニン」。高良健吾扮する種田が率いるバンド「ROTTI(ロッチ)」が同曲をスタジオで演奏するシーンの貴重なメイキング映像がいち早く、シネマカフェに到着した。浅野いにおの人気漫画の映画化作品として製作当初より注目を集めてきた本作。物語の中でとりわけ大きな意味を持つ音楽だが、ストレイテナーのホリエアツシが「ent」という名義で劇中音楽を担当するのに加え、メインテーマ「ソラニン」の作曲をASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が手がけ、さらにサンボマスターの近藤洋一が映画のキャストに加わるなど、音楽ファンの間でも話題を呼んできた。今回解禁となった映像は、まさにその「ソラニン」演奏のシーン!プロのミュージシャンを目指す覚悟を決めた種田が「ROTTI」の仲間たち(桐谷健太&近藤洋一)とスタジオで「ソラニン」をレコーディングする風景、それを優しく見守る宮崎あおい演じる芽衣子とその友人のアイ(伊藤歩)の姿が映し出される。加えて今回の特別映像には、撮影の合間の現場の様子も収められており、伊藤さんが桐谷健太に「アーン」とたこ焼きを食べさせてあげるなど、キャスト陣の仲の良さがひと目で伝わってくる。男たちが汗だくで楽器を奏でる姿もセクシーだが、何とも嬉しそうに男たちを見守る芽衣子&アイの表情…その後の物語の展開とあわせて思わず胸がキュンとさせられること請け合い!『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERYシネマカフェSweet「『ソラニン』 素晴らしきマンガワールド特集」■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:サンボマスター近藤、宮崎あおいの隣での演奏とバンドでの現実のギャップに苦悩?浅野いにお描き下ろし『ソラニン』のもう一つの物語がビッグコミックスピリッツに掲載三木孝浩監督が『ソラニン』世代論展開!浅野いにお作品の再映像化にも意欲『ソラニン』Twitterが熱い!フォロワーが3,000人突破宮崎あおい、夢はガソリンスタンドのバイト?『ソラニン』イベントで幻の楽曲も公開
2010年03月23日映画『ソラニン』のトークショー付き試写会が3月22日(月・祝)、神奈川県三崎市の廃校を舞台にしたロックイベント「ロックの学園」とのコラボレーションで開催され、本作に出演する近藤洋一(サンボマスター)と三木孝浩監督、同学園の教頭であり、NHKの「トップランナー」のMCとしてもおなじみのクリエイター、箭内道彦(やないみちひこ)を迎えて開催された。昨年亡くなった忌野清志郎が“校長”の任に就き(※現在は“出張中”)、旧神奈川県立三崎高校の校舎で開催されたロックフェスティバル「ロックの学園2007」を起源に、これまで数々のロックイベントを行ってきた「ロックの学園」。今回も“入園”無料で20日(土)、21日(日)、22日(月・祝)の3日間にわたって様々なイベントが開催されてきたが、3日目の22日(月・祝)にこのトークショー付き試写会が行われ、多くの観客が足を運んだ。箭内さんから「近ちゃん、ビジュアルが(映画の)ポスターと違って別人みたい」と指摘された近藤さんは「撮影時から15キロ痩せました」と告白し、箭内さんの「(ポスターと別人のようで)プロモーション効果が薄れちゃうかもよ?」という言葉に、マグロどころの三崎ということで「マグロ1匹食べて帰ります(笑)」と答えて会場の笑いを誘った。本作で演じた加藤という役柄について「僕も大学に6年通って、軽音部の1年先輩の彼女がいて、しかも名前が(劇中で)伊藤(歩)さんが演じたアイと同じだったんですよ」と明かし、監督も「近藤くんは『加藤が自分だったんで出演させてもらいます』って、言ってくれたんですよ」と嬉しそう。さらに、主演の宮崎さんとCMで仕事をした経験のある箭内さんが「(宮崎さんが)近ちゃんのこと凄く好きだって言ってたよ」、「あれだけすごい俳優さんがたくさんいる中で、プロフェッショナルの役者ではない近ちゃんが空気を支配してたところがあった」と手放しで褒め称えた。さらに、物語に因んで、近藤さんと監督に“自身の運命を変えた1曲”を尋ねると、近藤さんは「自分たちの曲なんですが、『そのぬくもりに用がある』ですね。まだ売れていない頃から、数人のお客さんの前で歌っていた曲なんですが、ある日を境に、J-WAVEなどから自分たちの曲がかかるようになって、劇的に人生が変わったので、よく覚えています」と回答。一方の三木監督は「大林宣彦監督の『時をかける少女』で原田知世さんが歌った曲ですね。小学校2年生のときにあの映画を観たんですが、観た瞬間に電気が走って、『これだ!』と思って、映画監督を目指すようになりました」とまさに運命の瞬間について明かしてくれた。ちなみにメインテーマの「ソラニン」を作曲したのはASIAN KUNG-FU GENERATIONの“ゴッチ”こと後藤正文。箭内さんの「ゴッチの曲をサンボマスターの近藤くんが演奏してるのが面白いよね」という言葉に近藤さんも「しかも、僕が演技している後ろでかかっているのが、ストレイテナーのホリエくん(=ent)が作った曲ですからね」と頷いた。さらに「サンボの山口くんが映画を観たら、近藤くんを取られたみたいで寂しがるんじゃないかな?」という箭内さんの言葉に、近藤さんが「映画では、ベースの位置から右を見ると宮崎あおいちゃんですからね!右側に宮崎さんがいるのは、普段とは180度違いますからね。世界の全てを見た気分です」と返すと会場は再び笑いに包まれた。『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』演奏場面のメイキング映像解禁男たちを見守る宮崎あおいの表情にキュン浅野いにお描き下ろし『ソラニン』のもう一つの物語がビッグコミックスピリッツに掲載三木孝浩監督が『ソラニン』世代論展開!浅野いにお作品の再映像化にも意欲『ソラニン』Twitterが熱い!フォロワーが3,000人突破宮崎あおい、夢はガソリンスタンドのバイト?『ソラニン』イベントで幻の楽曲も公開
2010年03月23日1月下旬より展開中の映画『ソラニン』の公式Twitterのフォロワーが、このたび3,000人を突破した。Twitterを用いての映画のプロモーションという点でも注目を集めている。浅野いにおの人気漫画を映画化した本作は、製作発表時から多くのファンの間で話題を呼んできたが、1月下旬に公式Twitterが開始されると、10日間でフォロワーは1,000人を突破。その後も順調にフォロワーを増やし、3月8日(月)についに3,000人を超えた。140字以内で“つぶやき”を投稿し、みんなで共有するTwitterは、映画のプロモーションにおいても注目を集めているが、過去にプロモーションとしてTwitterを用いた作品とフォロワー数を例に挙げてみると、昨年6月公開の『トランスフォーマー/リベンジ』で1,486、同じく6月公開の『ターミネーター4』で約695、そしてこの2作の公開時と比べ、Twitterへの注目度が飛躍的に高まっている今年1月に公開された『パラノーマル・アクティビティ』で1,159(※数字はいずれも3月9日時点)となっている。Twitter自体への人々の関心の増加という要素を差し引いても、2か月と少しで3,000を超えたという事実は、いかに『ソラニン』への注目度が高いかを如実に物語っていると言えそう。このたび、この3,000人突破を記念し、映画の公開を待ちわびるフォロワーへの御礼を込めて宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩の主要キャスト5人のサインが入ったマスコミ用プレスというレアグッズが当たるフォロワー限定プレゼントキャンペーンが実施されることが決定。応募締切は4月18日(日)で、応募はもちろんTwitterを介して。自分のアカウントから@solanin_movie宛てに「映画「ソラニン」サイン入りマスコミ用プレス希望! #solanin」というコメントを入力したメッセージを送るだけ。ちなみに、まだ公式アカウントからフォローされていない人は、上記のメッセージに「フォロー希望」という文言を追加することをお忘れなく!『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。『ソラニン』公式Twitterアカウント『ソラニン』Twilog※過去のつぶやきを、ブログ形式で閲覧可能■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:宮崎あおい、夢はガソリンスタンドのバイト?『ソラニン』イベントで幻の楽曲も公開アジカン後藤バンドブレイク前をふり返り「僕らはちょっとおかしい」ふたりの想いをつなぐ歌!『ソラニン』劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント高良健吾率いる劇中バンド熱唱のデモCD付き!『ソラニン』特別前売鑑賞券予約開始宮崎あおいが歌う!心揺さぶる青春映画『ソラニン』カップル限定試写会に25組50名様をご招待
2010年03月11日公開前から高い注目を集めている映画『ソラニン』のメイキングDVD付き前売鑑賞券がTSUTAYA(店頭およびTSUTAYAオンライン)限定で発売されることになり、先日より予約が開始され、TSUTAYAオンラインのDVD売り上げランキングでは他作品を抑え、1位を獲得するなど大きな話題を呼んでいる。宮崎あおい、高良健吾といった人気若手俳優陣が顔を揃え、夢と現実のはざまで葛藤しつつも、音楽をきっかけに前へ進もうとする若者たちの青春を瑞々しく切り取った本作。今回、前売鑑賞券とセットとなって1枚1,890円(税込)、ペアセットで3,780円(税込)という破格の値段で発売されることになった本作のメイキングDVDは「〜映画「ソラニン」ができるまで〜」という副題がつけられ、宮崎さん、高良さんに加え、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩らが登場。彼らの音楽練習のシーンやインタビュー、本編では観ることが出来ない貴重な映像がふんだんに盛り込まれており、映画が完成するまでの軌跡が綴られる。TSUTAYAオンラインでは2月17日(水)より予約受付が開始されたが、メイキング映像のDVDでありながら『カールじいさんの空飛ぶ家』や『僕の初恋をキミに捧ぐ』といった、既に劇場公開された作品を抑え、見事DVD売り上げランキングの1位を獲得するなど、その注目度の高さがうかがえる。店頭でも、東京・渋谷店、大阪・戎橋店、福岡・天神店の旗艦店ほか主要店にて2月22日(月)より予約受付を開始。3月19日(金)より店頭受け渡しとなる。劇場に行く前に『ソラニン』の世界を体感!こちらの予約は店頭では3月7日(日)まで、TSUTAYAオンラインでは4月2日(金)まで受付。『ソラニン』は4月3日(土)より新宿ピカデリー、渋谷シネクイントほか全国にて公開。こちらの前売鑑賞券販売の詳細は以下のサイトにて。■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』×アジカンのメインテーマのCDジャケット初披露!宮崎あおい、『ソラニン』で高良健吾らとバンド初体験「こんなに楽しいとは」『ソラニン』宮崎あおい、クライマックス汗だく熱唱のライヴシーンの画像がついに解禁宮崎あおい&高良健吾そっくり!浅野いにお描き下ろし『ソラニン』鑑賞券発売中初公開の『ソラニン』メイキング映像上映&三木監督のトークに早稲田盛況!
2010年02月22日宮崎あおい、桐谷健太らが1月28日(木)、東京・有楽町朝日ホールで行われた映画『ソラニン』完成披露試写会で舞台挨拶を行い、劇中で組んだバンドへの熱い思いを語り合った。バンドマンの恋人・種田が遺した歌を歌い継ぐことで新たな一歩を踏み出そうとする芽衣子(宮崎さん)と残ったバンドメンバーらの姿を綴る青春恋愛ストーリーで、原作は漫画家・浅野いにおの同名作品。歌とギターに初挑戦した宮崎さんは「歌はいままで苦手で人前で歌うなんてありえなかったんですが、逃げていられないと思い、飛び込んで参加しました。最初にみんなで合わせた日に『ああ、大丈夫』って思ったんです」とニッコリ。すかさず、今回ベーシスト・加藤役で俳優デビューを果たしたサンボマスターの近藤洋一が「『初めまして〜』って言ってから20分しないうちに音を合わせていましたね」。ドラムのビリー役、桐谷さんも「感じましたね、こりゃいったなって。バンドや音楽をやっている人は分かると思うんですけど気持ちいいんですよ。信じられました、この人たちとバンドをやっていくんだなって。そこから個人個人でも練習していって、映画の中には爆発したものが入っています」とそれぞれ興奮気味。PV、ライヴ映像などを数多く手がけ、今作で長編映画を初監督した三木孝浩監督は「最初にリハをやったときのグルーヴ感がすごかった。うまいバンドっていっぱいいるけど、グルーヴ感があるのはなかなか。近藤さんの『バンドだったね』という言葉が印象的でした」と太鼓判を押した。種田役の高良健吾もギターに初挑戦。「歌いながらギターを弾くのはすごく難しかった。宮崎さんと同じでクランクイン前と後の計2か月くらい練習しましたが、弾けなくて…。練習して練習して弾いて、よし!と思ってやると『ああ、できねぇ…』って」と悔しそうな表情で回顧。近藤さんは「そういうもんなんです、楽器って」と微笑みつつ共感を寄せた。盛り上がる4人に司会者からこのバンドを続けたい?との質問が。桐谷さんは「僕はそう思っていますよ、でもこの3人がどう思うかです」と宮崎さんらに問いかけ。高良さんは「絶対したい。いまでもギター触っているし音楽、好きなので」と即答。宮崎さんは「こんなに面白いものだと思わなかった。ライヴハウスに立ってお客さんの前で歌うシーンの撮影では『出しきった』という感じだったのでもう一度やりたいとは思わなかったけど、こうして久しぶりにみんなと会うとギターを触りたいなと思います」と心がうずく様子。近藤さんは「あの高まり、切なさは限りがあるから燃える、みたいな。高校3年生2学期の恋みたいな」と例え、共演陣をうなずかせた。一方で、高良さんは発言時、終始声が小さくマイクを通しても客席に届かない場面も。その都度、桐谷さんが「健吾、若干聞きづらい」と機転を利かせて注意したが、変わらない声の小ささに最後には「その声の小ささ、好きになってきたわ。いつもはちゃんと喋るんですけどねぇ」とフォローに転じ、会場の笑いを誘っていた。『ソラニン』は4月3日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ソラニン 2010年4月3日より全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』宮崎あおい、クライマックス汗だく熱唱のライヴシーンの画像がついに解禁宮崎あおい&高良健吾そっくり!浅野いにお描き下ろし『ソラニン』鑑賞券発売中初公開の『ソラニン』メイキング映像上映&三木監督のトークに早稲田盛況!『ソラニン』予告編解禁!宮崎あおい&高良健吾歌う「ソラニン」も初公開『ソラニン』メインテーマにアジカン決定!宮崎あおいの歌声とのハーモニーに期待大
2010年01月28日浅野いにおの人気漫画を映画化した『ソラニン』の監督と脚本家によるトークイベントが12月17日(木)、早稲田大学で開催中の「第22回早稲田映画まつり」のプログラムの中で行われた。自身も早大出身の三木孝浩監督が脚本の高橋泉と共に出席。この日が初披露となる本作のメイキング映像なども上映され、会場は大きな盛り上がりを見せた。音楽を軸に、夢と現実に葛藤しつつも前進しようとする若者たちの青春を綴った本作。冒頭に上映されたメイキング映像では、主演の宮崎あおい、高良健吾を始め、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩ら主要メンバーが撮影やバンドの練習に臨む姿、現場でじゃれあう姿などが映し出された。映像の中で、宮崎さんは現場を「幸せな空間でした」と表現、劇中での高良さん演じる恋人・種田の事故死を「(撮影中に)私自身、種田が死んだという実感がなくて…」と役に深く入り込んでいたことをうかがわせた。また、演奏のシーンでは、監督が宮崎さんらの演奏を直接聴いて、当初の予定を変更してカットを区切らずに撮影する様子などがカメラに捉えられていた。クランクアップの際には、伊藤さんが思わず目頭を押さえる一幕も――。貴重なメイキング映像に、客席は夢中で見入っていた。上映後、壇上に三木監督と高橋さんが登場。監督は長い間、音楽のプロモーション・ビデオ(PV)のディレクターとして活躍しており、映画作品の監督は本作が初めてだったが「学生時代から映像を仕事にしたいとは思ってました。大学を休学して映画学校に通ったときに、PVを作る実習があったんです」と映像制作を仕事にすることになった経緯を明かした。会場には映画監督志望の学生が多く詰め掛けていたが、三木監督は「自分はずっと映画監督になりたいと思ってて、時間がかかったけど、こうして夢をかなえた。思い込めばそうなるんです。まさに『ソラニン』のストーリーも同じで、自分を肯定することで見える未来があると思います」と学生たちにエールを贈った。続いて、話題は本作の撮影に。人気漫画を原作にすることについて「映画で、生身の人間が演じて漫画と違うリアリティをどう出せるか?と考えました」と監督が言えば、高橋さんも「原作の漫画の中で流れている言葉はどこかはっきりせず、ボンヤリしてるんです。それをどうするか?思い切って直接的な言葉にして、やっぱり壊して…と堂々めぐりで苦しかったですよ」と苦労を明かした。高橋さんが自身の脚本の中で、オリジナリティを出した部分として気に入っているシーンというのが「原作にはない、ビリー(桐谷さん)の部屋のシーン。ビリーにすごく思い入れがあったので『見せたい』って思ったんです」と語った。ちなみに、原作者の浅野さんも現場を訪れたそうで、1シーンだけ出演しているので、こちらも注目したい。会場からも、2人への質問が次々と飛び出し、イベントは大盛況。客席からの質問に答える形で監督が挙げた2009年のベストムービーは「洋画は『母なる証明』、邦画は『サマーウォーズ』」とのこと。高橋さんは『ミスター・ロンリー』(※公開は昨年)を挙げた。監督は最後に、会場の若者たちに向けてこんなアドバイスを。「それぞれみんな、悩みを持っていて、それは他人には絶対に理解されないものです。特に、就職とか将来のこととかを考えると不安になるものだけど、実は、悩んだり迷ったりしている間は心地良かったりする。何かを決めて進む方が痛みを伴うんです。その痛みを伴う作業…『ソラニン』はそれを描いています!」。第一線で活躍する“先輩”言葉に、会場からは大きな拍手がわき起こった。『ソラニン』は2010年4月、全国にて公開。■関連作品:ソラニン 2010年4月、全国にて公開© 2010浅野いにお・小学館/「ソラニン」製作委員会/写真:太田好治■関連記事:『ソラニン』予告編解禁!宮崎あおい&高良健吾歌う「ソラニン」も初公開『ソラニン』メインテーマにアジカン決定!宮崎あおいの歌声とのハーモニーに期待大『ソラニン』劇中音楽を手がける「ent」の正体はストレイテナーのホリエアツシ!『ソラニン』ライヴシーン潜入…宮崎あおい、最終日に鳥肌モノの熱唱!画像も初公開宮崎あおいがギター弾き語りに挑戦!『ソラニン』主演キャスト・監督が明らかに
2009年12月18日忍者の掟を破り、抜忍という過酷な運命を自ら選んだ男、カムイ。白土三平による傑作漫画「カムイ外伝」で描かれたこの伝説のヒーローが、名匠・崔洋一といまをときめくヒットメイカー・宮藤官九郎のタッグにより、遂に実写映画化された。9月の公開に先駆けて、7月22日(水)、本作の完成披露試写会が開催され、上映前に主演の松山ケンイチ、宮藤さん、そして崔監督の3人が登壇、トークを繰り広げた。一昨年の11月にクランクインしてから約1年、紆余曲折の撮影を経て、先月ようやく完成を遂げた本作。崔監督は、長い制作期間を「『カムイ外伝』という映画の宿命から、天は我々に時間というものを与えてくれた」とふり返る。今回、宮藤さんを脚本に起用した理由を尋ねると「宮藤官九郎の持つ異端のエッジが好きで、それを掛け合わせることによる化学反応が力になると確信。それで強烈にお願いしました」と語った。さらに、カムイ役をやれるのは「松山ケンイチしかいない」と断言する監督。「松山ケンイチがこの作品に参加してくれなかったら『カムイ外伝』はやめるつもりだった」と、惚れこみようを明かした。これに対し、松山さんは「崔監督は、僕の周りではすごく怖がられてた存在でビビッてたんですが、最初の衣裳合わせのときに『じゃ、ケンちゃんこれ着てみて』と言われて(笑)。そのときから安心して、一番心を預けられる存在になりました」と巨匠との仕事をふり返った。宮藤さんは脚本化にあたり、「カムイ外伝」だけでなく前作の「カムイ伝」まで、膨大の量の原作を読むところからスタートしたとのこと。これまでの作風とは一線を画す超大作に挑んだことについて、「いままでやってきた作品の流れとは明らかに違うので、最初はなかなか掴めなくて苦労しましたが、それは自分でも望んでた部分でもあって、とにかくいろいろ(脚本を)書き直しました」と苦労も滲ませた。本作りをふり返り、「生きるために殺るという、カムイの生きることに対する執着が新鮮で、その答えを探すための本作りでした」と語った。松山さんも初の本格アクションに向けて、約1年かけてトレーニングを行ったが、その完成度は崔監督曰く「助走つければ、壁を横走りできますよ。全然忍者じゃん、役者辞めてもいけるくらいにかっこいいです」とのこと。宮藤さんからも「“あ、カムイだ”と。子供から大人に変わったときのカムイのゴツゴツした感じに近くて、(出演に)大賛成でした」と絶賛を受け、照れくさそうな表情を浮かべた。さらに、原作者の白土さん本人にも「本物だ」と言わしめたという松山さん。「出来上がったキャラクターと向き合っていくのに、気持ち的に不安定になることもありましたが、最後に白土先生にそう言ってもらえて、やらせてもらって良かったと心から思った」と当時の感動を明かした。そして、崔監督から「ケンイチの完全無欠なスーパーマンでない、これからのヒーローとしてのカムイ像をしっかりと見届けていただきたい。本当に、松山ケンイチはカムイです、カムイが松山ケンイチです」とダメ押しのメッセージが贈られ、最後には、達成感に満ちた笑顔で3人そろって万歳ポーズでイベントを締めくくった。『カムイ外伝』は9月19日(土)より全国にて公開。■関連作品:カムイ外伝 2009年9月19日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開© 2009「カムイ外伝」製作委員会■関連記事:松ケン×クドカン登場!『カムイ外伝』完成披露試写会に50組100名様ご招待倖田來未「新しい自分に挑戦したい」『カムイ外伝』で日本語オペラを歌う!松ケン、小雪の支えも得て過酷な忍者アクションを克服「自身で最高の演技が出来た」
2009年07月23日累計50万部突破の熱烈ファンを持つ人気コミックを、いま日本で最も活躍する若手女優・宮崎あおい主演で映画化。製作発表当初から注目を集めていた、青春恋愛映画『ソラニン』が去る5月31日(日)に約1か月の撮影を経て、ついにクランクアップを迎えた。撮影のクライマックスは、5月末の某日。宮崎あおい演じる芽衣子がバンド「ロッチ」のメンバーと共に最初で最後のステージに立つ、ストーリーの最重要シーンで、宮崎さんの撮影最終日だった。一部報道陣にも公開されたこの日の撮影が行われていたのは、都内の某ライブハウス。タイトルにもなっている歌、「ソラニン」を中心に演奏シーンのリハーサルが行われた。狭い空間にはキャストと大勢のスタッフの熱気が立ち込め、サウンドチェックから細かい演出まで、繰り返しリハーサル。クライマックスシーンだけあって、緊張感とエネルギーは見ている側も圧倒されるほどで、宮崎さんが手の汗でギターのピックを滑らせ落としてしまうハプニングもあった。彼女と一緒にバンドメンバーを構成しているのが、人気バンド「サンボマスター」のベース・近藤洋一と、『ROOKIES』など話題作に出演し、本作と同じく人気コミックの映画化作品『BECK』への参加も発表されたばかりの桐谷健太。リハーサル中、近藤さんと三木孝浩監督がステージ上の細かい動きについて話し合う場面もあれば、桐谷さんから音のバランスに関して撮影監督にリクエストが飛ぶシーンもあり、全員真剣そのもの。そして観客としてのエキストラを入れて、声援が飛ぶ中、3人は祈るように手を重ね合わせ、いよいよカメラが回った。何よりも驚かされたのは、宮崎さんの歌の力強さと、バンドとしての迫力。撮影の合間に話を伺った三木監督も、初めて「歌声が聞こえた瞬間、鳥肌が立った」と宮崎さんのヴォーカルを絶賛する。実は最初、ギターだけのつもりが、リハーサル中オフマイクで歌った彼女の歌声を聞いて、歌もレコーディングすることになったとか。「最初、芽衣子さんの歌は、例えばチャットモンチーの橋本(絵莉子)さんみたいな声なのかな、と想像してたんです。でも実際に宮崎さんが歌い、彼女だけの強さとか儚さとか、芽衣子のひたむきな感じがすごく声から伝わる感じになっていると思います」。この日の撮影を見ている限りでも、バンドメンバーの相性はバツグン。「僕らスタッフが入れないくらい、バンドでがっちりチームワークが出来ていました。多分、映画にもその関係性の良さは出ていると思います」と語る監督。ちなみにメンバーを引っ張っているのは誰?「やっぱりバンドとしては、近藤さんが実際に音楽活動されているというのもあって、バンマス(バンドマスター)しての立ち位置で音楽面ですごく引っ張ってもらいました。特にリハーサルやライヴシーンに関しては近藤さんの力無くしてはここまでは来れなかったな、というほど助けられています」。宮崎さんは昨年末に渡されたギターをゼロから練習。劇中フルで使われない曲も完璧にマスターした。桐谷さんに関しては、ドラムを特技としてあげるほどの腕前。とはいえ、レコーディングはプロのドラマーで行う予定だったが、自らの強い希望と、本人の音でやることが一番だ、という判断で結果的に桐谷さん自らの演奏により実現した。さらにこの日の撮影シーンには登場していないが、種田役の高良健吾も力が入り過ぎて腱鞘炎になってしまったというから、その気合いの入りようには疑いはない。撮影を終えて宮崎さんは「ライヴシーンで全撮影を終了できたということが、私にとってとても大きかった」とコメントを寄せた。「まだ撮影が終わったばかりでうまく言えないですが、私自身もいい作品になっていることを願っているし、原作を好きな方もたくさんいると思うので、みなさんががっかりしないような映画になっていたらいいなと思っています。ライヴシーンは本当にみんな一生懸命やったし、きっとカッコいいシーンになっているんじゃないかなと思うので、そこは楽しみにしていてほしいです」といまの気持ちを語った。なお、演奏曲を作詞・作曲しているのはまだ明かされていないが、「ある大物ミュージシャン」とのことで、その発表にも注目が集まる。楽しみな映画の完成は7月末予定。来年2010年春、全国にて公開。■関連作品:ソラニン 2010年、全国にて公開■関連記事:宮崎あおいがギター弾き語りに挑戦!『ソラニン』主演キャスト・監督が明らかに
2009年06月09日