主演に二宮和也を迎え、三木孝浩監督が贈る映画『TANG タング』が8月11日(木・祝)公開となる。この度、本作より新たなプロモーション映像が解禁となった。国民的アーティストグループ「嵐」の活動休止以降、初の主演映画に挑む二宮が演じるのは、妻に家を追い出された春日井 健(かすがい けん)。彼は訳あって、無職で人生に迷い中のダメ男だ。ある日、そんな健の家の前に突然現れたのは、記憶をなくした迷子のロボット。どこからきて、何のためにやってきたか分からないそのロボットは自分の事を”タング“と名乗った。この迷子同士の運命の出会いが、まさかの驚きにみちた壮大な冒険の幕開けとなる。VFXプロダクション「白組」(『STAND BY ME ドラえもん』,『シン・ゴジラ』)による邦画実写史上、最高のクオリティのVFX技術と、三木監督(『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』)によるハートウォーミングな演出で、誰もが魅了される最高にかわいいロボット、タングが誕生。ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれ、日本でも人気のベストセラーシリーズで話題のイギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を日本版のアレンジを加えて実写化する。公開された映像は、松竹マルチプレックスシアターズ、109シネマズ、T・ジョイ系列、イオンシネマ、ユナイテッド・シネマと提携したもの。まず各劇場チェーンのロゴをバックに「冒険だ、冒険だ」と言いながら意気揚々と歩くタングが登場。だが、ふと目の前に現れたてんとう虫を追いかけに1度フレームから姿を消してしまう。再び画面に戻ると、虫を追いかけるのに夢中になるあまり、目の前を歩く二宮に気づけずぶつかってしまい、派手に転倒など、ふたりの関係性が垣間見える。微笑ましい本映像は、松竹マルチプレックスシアターズ、109シネマズ、T・ジョイ系列、イオンシネマ、ユナイテッド・シネマの各劇場で4月29日より順次上映予定だ。『TANG タング』8月11日(木・祝)公開<解禁動画>MOVIX版: ピカデリー版: シネマズ版: ・ジョイ系列版: イオンシネマ版: ユナイテッド・シネマ版:
2022年04月28日親がしてあげたいことと、子どもが求める距離感は違うかも?自閉スペクトラム症と知的障害のある息子ほぺろうは この4月から特別支援学校の1年生!ですが感情のコントロールはまだまだ難しく発語もないので、気持ちを表現できずにイライラしている様子です。ほぺろうが怒っているときは『抱っこ拒否・共感拒否』なので私は触らず喋らず、ただ癇癪につき合わされるだけという日々。せめて気持ちを切り替える為に こちらから働きかけることができたら…と悩んでいます。Upload By ぼさ子三木先生:大人も機嫌が悪いとき、かまって欲しい人、放っておいて欲しい人とかいろいろいますよね。ほぺろう君は放っておいてほしい感じですか?ぼさ子(以降ーー): いや、触らせてくれないくせにつき合ってほしいタイプみたいです。三木先生:なるほど。おそらく、積極的には介入して欲しくないけど側で「うん、うん、」って言ってほしい感じですかね。ホント距離感って人それぞれなので、ほぺろう君の場合は近所の子くらいの距離感を求めているのかも。側に居てほしいけど抱きしめるのはチョット…みたいな。ーーまさにそんな感じです!三木先生:でも親としては近所の子の距離感を求められると切ないっていうのがあるじゃないですか。親なんだからなにかしてあげたいって。自分が思う親の役割を 自分は果たせてないと凹んでしまう親御さんは結構います。だから親側がその気持ちをどう飲み込むかっていうところも考えてた方がいいかもしれないですね。ぼさ子さんはどうですか?そういうのつらいかな?ーーいや、今はあんまり気にしてないです。ただ、癇癪が長引くとほぺろう本人がつらいかなって思っちゃいますね。三木先生:そうですね。でも本人にもどうしようもないって部分はあると思うので、こちら側が子どもの距離感を尊重してあげるのがいいですね。そういう意味では、ぼさ子さんは割り切って接してあげることができていると思います。ーーメンタルによってはできていないですけどね(照)Upload By ぼさ子気持ちの切り替えルートは大きく二つ三木先生:気持ちが切り替わる方法って大きく2つありまして、1.本人の気が済む2.周りの刺激に引っ張られるですね。Upload By ぼさ子1は内側のことなので外部が介入するのは難しいですが、2は本人が刺激を受け入れられる準備ができているかによります。本当にどうしようもないときは待つしかないけど、ピリピリの水準がどれくらい下がったときにどんな刺激を受け入れてくれるか、経験を積み重ねて模索することですね。例えば、子どもがすごく怒っていたとしても「遊園地行こう!」みたいな強烈な報酬があると その刺激に引っ張られて機嫌が直るけど、いつもそういうワケにいかないじゃないですか。親側のコストが少なくて済むように、先入観なしで試行錯誤でいろいろ試してみるといいですね。そうやって経験を積み重ねていくと「今ならこうかな?」っていうのが見つかっていくと思います。あとは、切り替えの刺激になりそうなもののバリエーションを増やすことです。これも先入観なしにいろいろ試してほしいんですけど、大人が興味ないようなことで子どもがすごく喜ぶなんてことあるじゃないですか。例えば小さい子だと、プレゼント放り出して包装紙で遊んじゃうみたいな。ーー確かに子どもってそういうところありますね!三木先生:子どもって大人の価値観で判断しきれないところがあるので、本当にヤケクソでもいいのでやってもみてほしい。マンネリすると刺激が弱くなってしまうので、新しい方法を編み出していくと効果が高いと思います。Upload By ぼさ子おやつ・絵本・ふとんから読み取る、切り替えの『性質』ーーちなみに、今ほぺろうの三大切り替え方法は『おやつ・絵本・ふとんにくるまる』なんです。おやつを食べてお腹いっぱいになったら落ち着く、好きな絵本をじっくり読んでもらうと落ち着く、自分がふとんにくるまっているのを母に横から眺めてもらうと落ち着く…という感じで。三木先生:なるほどね!実はそれ面白いバリエーションがあることが分かるんです。おやつは、食べる行為そのものよりも、食べることで体の状態が変わるってところがポイントなんです。そこを拡張していくと『体の状態変わる』という性質のものを見つけていくといいですね。絵本は、『周りの刺激に引っ張られる』の要素だと思うんですけど、安心できる空気を浴びることによってピリピリ水準を下げる事を間接的に実現してるんだと思います。ふとんもそうで、くるまってる安心感とか圧迫感が好きで、体の状態も変わってくるしピリピリも下がってくるっていうのをゆっくり実現しているんですね。つまりは、そういう系統の刺激で落ち着きやすいという性質のものを探していって、いつもの方法が通じなかったとき、同じ意味を持つ別の方法を見つけておくといいでしょう。Upload By ぼさ子三木先生:あと、ただ見守ることが大切だったりします。親として何かしなければ!と不安にかられる人は多くて、何かしようとして余計悪化しちゃうことはよくあります。ーー案外、何もしないことが正解ってときもあるかもしれませんね。私は、癇癪を抑えるには「絵カード」というイメージがあったんですけど、ほぺろうは絵カードをあまり受けつけてくれなくて…。でも これまでのお話を聞くと、絵カードにこだわらなくてもいいと思えて安心しました。三木先生:方法は目的じゃないんで、目的が達成できるんだったら何でもいいんです。一般的な自閉スペクトラム症のあるお子さんの多数派に当てはまるものはあるけど、その子の特徴だったり、シチュエーションやタイミングによっては使えないものだってあります。Upload By ぼさ子当てはまらないときは「やり方が間違ってる」可能性も振り返ってみる三木先生:ただ、試してもあまりにはまらないときは「やり方が間違ってる」という可能性も頭に置いた方がいいですね。僕もよく反省するんですけど、例えば薬を出しても効かなかったとき「薬が効かなかったのか?僕が効くと思ってた見立てがズレてたのか?」っていうのはいつも振り返るようにしてて、どうしても合わないときは「意味を取り違えてないか?」と考え直したりしています。考え直しても合わないときは「この子には合わない」という結論になったりしますね。ーーやっぱり経験を重ねる事が大事ということですか?三木先生:一般論という近道もありますが、必ずそれが当てはまるというものではないので、やはりウチの子の場合という方法を探すといいですね。感想(みんなと同じじゃなくて大丈夫!!)ーー自閉スペクトラム症のある子どもだからって『全員同じ』というワケじゃないって思っていいんですね。実は、「発達障害のある子どもだったら 普通こうすればできるようにならない?」という意見をもらうことがたまにあって、ほぺろうはほかの発達障害のある子どもができることをできないのかと落ち込むことがあります…。Upload By ぼさ子Upload By ぼさ子三木先生:自閉スペクトラム症のあるお子さんも人それぞれ。あくまでウチの子の場合で考えましょう。気にしなくて大丈夫!!ーーそうですよね!ありがとうございました!執筆/ぼさ子
2022年04月20日「時効警察」シリーズ、『大怪獣のあとしまつ』などを手掛ける三木聡監督が、成田凌と前田敦子をキャストに迎えた、異世界アドベンチャー映画『コンビニエンス・ストーリー』の公開が決定した。絶賛スランプ中の若手脚本家・加藤。映画の企画を持ち込んでも全く手ごたえがなく、悶々と悩む日々を過ごしている。恋人の愛犬・ケルベロスのペットフード「犬人間」を買いに出かけたはずが、ひょんなことから欲しいものが何でも見つかるコンビニエンス・ストア「リソーマート」に迷い込む。妖しげな人妻・惠子と出会い、創作意欲が湧き始めるのだが――。主演の成田さんが演じるのは、スランプ中の若手脚本家・加藤。とあることから、異世界を彷徨うことになる。また前田さんが、不思議なコンビニ・リソーマートで働く妖艶な人妻・惠子を演じる。『くれなずめ』で初共演し、息ぴったりの2人が、本作では異世界で出会い、恋をする不思議な距離感のキャラクターで再共演する。企画は、ジャパンタイムズで日本映画の批評を行う映画評論家でプロデューサーのマーク・シリング。マークが三木監督の才能に惚れ込み、本作をオファー。5年間ふたりで企画を温め、ようやく本作が誕生する。<キャスト・監督コメント>・成田凌念願の三木組。デビュー前からご一緒したかった三木聡監督、ご一緒できて嬉しいです。脚本を初めて読ませて頂いたときに、これだー。とガッツポーズしました。不思議な世界へ皆様をお連れしますぜひ映画館でニヤニヤ見ていただけたらと思います。・前田敦子コンビニの店員ですが異世界の方の店員。なんだか普通では当たり前にいられない三木さんの世界観を思う存分味わえた撮影期間は終始夢見心地でした。本作の三角関係はほんとに奇妙です笑どんな映画になっているのか、私も楽しみです。・三木聡監督「謎は謎だから謎であり、全ての謎は解けてしまえば謎ではない」エレクトリックソウルマンの有名なセリフですが、その通りだと思います。突然、現れる不可解な薬による不可解な眩暈と不可解な不倫の男女関係。それは、成田凌、前田敦子はじめ濃密な俳優達との濃密な時間の中で醸成されて行きました。果たして、この映画はどこに行こうとしているのか?今となっては監督の私にすら判らないのです。お願いです、探さないで下さい。『コンビニエンス・ストーリー』は8月5日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:コンビニエンス・ストーリー 2022年8月5日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022「コンビニエンス・ストーリー」製作委員会
2022年04月13日三木孝浩監督が手掛ける道枝駿佑(なにわ男子)×福本莉子W主演映画『今夜、世界からこの恋が消えても』が3月上旬にクランクアップを迎え、そこで道枝さんから福本さんへ、あるサプライズ企画が実行された。ドラマ「消えた初恋」では、クラスメイトとして共演した道枝さんと福本さんが、今作では恋人役で共演し、消えゆく日々の中で明日のちいさな幸せを懸命に掴み取ろうと、もがく姿を自らの輝きそのままにフレッシュに演じている。数日前、一足先にクランクアップしていた道枝さんは、福本さんのクランクアップを祝すべく、撮影最終日に福本さんには内緒で現場入り。ソワソワし、かなり緊張した様子の道枝さんだったが、福本さんが撮影終了後インタビューを受けている背後からサプライズ登場し、しっかり驚かせた。突然の出来事に福本さんは困惑の様子だったが、道枝さんは「莉子ちゃんが、真織でいてくれたからこそ、僕も透でいつづけることができましたし、今日も今まで1ヶ月積み上げてきたものを放出する大変なシーンでしたが、走り続けた莉子ちゃん、すごいと思います。本当にお疲れ様でした!」と感謝と労いの言葉と共に花束を贈呈。今回贈られた花束は、今作のタイトルに絡め、この現場の思い出が消えないように、残るようにと、“消えないで残る=ドライフラワー”が選ばれた。お花は道枝さん自らが数種類の中から、花言葉で「元気な女性」という意味のあるピンクのアジサイに、「感謝」という意味のカスミソウ、福本さんの好きな色であるブルーのカラーのスイートピー(花言葉:門出)に、今作のイメージだという紫のスターチス(花言葉:永遠に変わらない)をチョイス。また、好きな色がブルーであることも、撮影の合間に本人に気づかれないよう聞き込みをしたという道枝さんだったが、福本さんは「それで、いきなりあんな質問を!」と少し不思議には思っていたそう。お花選びに真剣な道枝駿佑、そしてドキドキのサプライズへ…!無事、撮影が終了し「寂しい気持ちでいっぱい」と語る道枝さんは、「初主演映画で分からないことも多く、人見知りなのでガツガツはいけなかったのですが、キャストの方やスタッフの皆さんとのコミュニケーションは意識して取るようにしていました。福本さんとは二度目の共演だったこともあり、気持ちも楽に、楽しく撮影に臨むことが出来ました。三木監督ともたくさんお話をさせて頂き、最初、透は声のトーンや姿勢も少し暗い印象なのですが、真織と出会ってから徐々に明るくなっていく過程を意識したり、これは僕個人がやっていたことなのですが、透は家事や料理をするので、爪は常に短い方が良いかなと、まめに切っていました」とコメント。福本さんは「道枝さんは、原作を初めて読んだ時にも感じましたが、現場でも透くんそのもので、ご本人が持っている優しさや誠実さがこの役にピッタリでした。一度共演したことがあったので、リラックスしてお芝居することが出来ましたし、道枝さんが透くんで本当に良かったなと心から思ってます」と共演をふり返り、「台本を読んで何度も泣いてしまったのですが、その感動を早く皆さんにお届けしたいです。楽しみに待っていてください!」とメッセージを寄せている。『今夜、世界からこの恋が消えても』は7月29日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:今夜、世界からこの恋が消えても 2022年7月29日より全国東宝系にて公開©2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
2022年03月15日三木孝浩監督、脚本は月川翔と松本花奈がタッグを組み、さらに音楽は亀田誠治が担当と、最高峰のクリエイターたちが揃った映画『今夜、世界からこの恋が消えても』。この度、絶賛撮影中の現場から最速メイキング映像と、場面カットが到着した。道枝駿佑(なにわ男子)&福本莉子のW主演で贈る本作は、眠りにつくと記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患ったヒロインと、そんな彼女を献身的に支えるも、自らも大きな秘密を隠し持っている主人公の儚くも切ない愛の物語。2月よりクランクインした本作は、夏の公開に向けて絶賛撮影中。劇中の季節が春から夏にかけてということで、雪のちらつく寒い屋外にて半袖やノースリーブでの撮影が続く中でも、寒さを感じさせないまぶしい笑顔で役と向き合う2人。試行錯誤しながらの初々しいデートシーンに取り組む様子は必見。さらに、撮影クランクイン前に行われた、台本読み合わせの様子も収録。読み合わせ後、自身の中で疑問の残る部分について監督に質問する姿、不安やプレッシャーから、監督のあるひと言で福本さんが涙してしまう場面も。模索しながらも、自分の中に役を落とし込んで行く道程が垣間見えるようだ。『今夜、世界からこの恋が消えても』は7月29日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:今夜、世界からこの恋が消えても 2022年7月29日より全国東宝系にて公開©2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会
2022年02月23日大好評企画「児童精神科医 三木先生に聞いてみた!」まとめ第二弾漫画『リエゾン ーこどものこころ診療所ー』の監修や、発達ナビでもコラムの執筆などでおなじみのフリーランス児童精神科医の三木崇弘先生。今回はそんな三木先生とママコラムライターさんが対談した大好評企画「児童精神科医 三木先生に聞いてみた!」コラムをまとめてみました。第二弾でご紹介するコラムのテーマは「言い争いにならない伝え方」「不登校と将来」「進路問題」「障害告知」「子どもと親の距離感」「衝動性」などなど…気になるコラムはぜひリンクをクリックして読んでみてくださいね。当たり前が分からない!息子が理解しやすい伝え方は?おもちゃを拾ってくれた大人を見て「おもちゃとった!」と大騒ぎになってしまったむっくん。もしかして"当たり前"のことが分かってない?発達障害のある息子の癇癪。納得するのに必要なのは…!?小さなころから癇癪が起きがちなむっくん。ウチノコさんが家庭で行ってる対策や三木先生のアドバイスは役に立つものばかりです。中2発達障害長男。進学しても進路や勉強の悩みは尽きず…中学2年生のASDとADHDのある長男くん。理系の私立の中学に進学し、本人の環境にも合っているのに「進路を変えて定食屋になりたい」と言い出して…!?小5ADHD次男への障害告知のタイミング次男くんも小5になり、そろそろ障害告知をする時期が近づいているのかも…と思うスガカズさん。障害告知、障害受容などどのように考えていったらいいのか三木先生にお聞きしました。親は発達障害のある子どもをどこまでサポートしたらいいの?まだまだコウくんにはサポートが必要だと考えているさとこさん。でも一体どこまで関わっていいのかサポートの加減に悩んでいて…。衝動性からの「ついやっちゃった」への対応への理解と付き合い方ASD・ADHDのあるコウくん。理屈では理解していても「ついやっちゃった」「なんとなく」と衝動性で動いてしまうこともしばしば。そんなときに親としてできることとは…?三木先生のコメントには今後の子育てのヒントがたくさん三木先生の優しさと、ときに鋭さのあるコメントに「なるほど…!」と感じる方も多いのではないでしょうか。三木先生とママライターさんたちの掛け合いの様子も楽しい対談コラムです。各ママライターさんたちの描く三木先生の似顔絵も必見!
2022年01月02日大好評企画「児童精神科医 三木先生に聞いてみた!」まとめ第一弾漫画『リエゾン ーこどものこころ診療所ー』の監修や、発達ナビでもコラムの執筆などでおなじみのフリーランス児童精神科医の三木崇弘先生。今回はそんな三木先生とママコラムライターさんが対談した大好評企画「児童精神科医 三木先生に聞いてみた!」コラムをまとめてみました。第一弾でご紹介するコラムのテーマは「癇癪」「親の心の傷」「きょうだい児問題」「学校トラブル」「将来の方針」「コミュニケーション問題」などなど…気になるコラムはぜひリンクをクリックして読んでみてくださいね。「怒る」の定義が違う?条件反射のように癇癪を起こす息子への対応方法感覚過敏もあり、刺激に対する不安や癇癪の多いむっくん。本人の恐怖心や不安を取り除くために、親ができることとは。ポイントは『屁理屈』!? 本人が怒られたと感じないための言い回しとは母のウチノコさんの言葉の意図が伝わらず、結果怒られたと思い癇癪につながることのある息子・むっくん。そんなむっくんが納得するのに必要なのは「屁理屈」だった!?発達障害児育児をしている方に読んでほしい。自分自身を大切にするために。育児を通して自分の心の傷に気づく瞬間ってありませんか?自分で自分を癒していくためのヒントがもらえる、そんな素敵なコラムです。きょうだい児の気になる「誤学習問題」について4人きょうだいのスガカズさん一家。障害児ときょうだい児両方の子育てをする中で気になる「誤学習」についての解決方法や確認方法など、参考になるアドバイスがたくさんです。きょうだい児の精神的フォロー、どうしたらいい?長男・次男に発達障害があり、その下の長女・三男が定型発達。障害のある子に手がかかってきょうだい児がガマンしすぎていないか心配…。そんなきょうだい児へのフォロー方法などを三木先生にお聞きしました。発達障害のある子の学校トラブル、先生への相談の仕方は?ADHDのある次男くんが小1のときの出来事です。親と学校側の連携がうまくいかなかった経験のある母のスガカズさん。あのとき、一体どんな対応すればよかったの?「長い目で見て方針になるもの」が知りたい!ASD親子に必要なのは「失敗への準備」?どうしても「現時点での課題」に目が行きがちだと話すコウくんの母、丸山さとこさん。長期的な方針が知りたいと三木先生に聞くと、鋭くも現実的なアドバイスが返ってきて…。成長はしているけれど…ASD息子のコミュニケーション問題以前より落ち着いて会話ができるようになってきたASDとADHDのあるコウくん。ですがまだまだコミュニケーションの課題は多く…。各ご家庭、さまざまな悩みを抱えているけれど三者三様、さまざまなお悩みがありますが、三木先生の回答やお話の中で解決の糸口が見つかっていく様子が素敵ですね。参考になる対応方法や考え方などもたくさんです。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年12月27日池井戸潤原作小説『アキラとあきら』が、竹内涼真と横浜流星をW主演に迎え映画化されることが決定した。『半沢直樹』『陸王』など数々の大ベストセラーを生み出してきた日本を代表する作家・池井戸潤。骨太なストーリーと多彩な感情表現で世代問わず多くのファンを魅了する池井戸作品の中で、対照的な宿命を背負ったふたりの若者が、情熱と信念だけを武器に社会に立ち向かう【異色】の感動巨編として注目を集めたのが『アキラとあきら』。2017年、WOWOWにて映像化された連続ドラマ版は、第34回ATP賞テレビグランプリを受賞し高い評価を得た。さらに、2020年8月には集英社から文庫(上下2巻)が再販され、現在の累計発行部数約70万部を突破している。日本を代表するメガバンク<産業中央銀行>に、新入社員・山崎瑛と階堂彬が入社。同期の中でもズバ抜けて優秀なふたりだが、その性格は正反対。自らの過去から「人のために金を貸す」という熱き<信念>を持つ【瑛:アキラ】と、大企業の御曹司に生まれ冷めた目で仕事に取り組む【あきら】。ライバルとして、日々しのぎを削っていたが、とある案件で自らの<理想>と<信念>を押し通した結果、【瑛:アキラ】は左遷されることに。一方、順調に出世していた【彬:あきら】の前にも、<血縁>というしがらみが立ちはだかる。やがて、何千人もの人生が懸かった巨大な危機が巻き起こる。果たしてこの過酷な試練を乗り越えることができるのか…絶望的な状況を前にした時、ふたりの<宿命>が重なり合い、【アキラとあきら】の奇跡の逆転劇が始まる。銀行員・山崎瑛を演じるのは、舞台・ドラマなど幅広く活躍し、多彩な演技で人々を魅了し続ける竹内涼真。池井戸作品は『下町ロケット』、『陸王』に続き3作目の出演にして初主演となり、これまで企業側の役柄を演じてきた竹内が初のバンカーに挑戦した。冷静沈着で頭脳明晰な銀行員であるが、老舗海運会社・東海郵船の御曹司で親戚との軋轢や足の引っ張り合いに嫌気がさし、自ら後継ぎの座を退いた過去を持つ階堂彬を演じるのは、若手俳優・横浜流星。初出演となる池井戸作品で、御曹司ゆえの葛藤を抱える複雑な役柄を堂々たる存在感で演じる。監督は、『ソラニン』、『僕等がいた』など爽やかな青春映画や恋愛映画の名手として数々の作品を手がけてきた三木孝浩監督。WOWOW連続ドラマW『闇の伴走者』(原作:長崎尚志)ではミステリー・サスペンスの緊迫感を見事に表現し、その幅広い演出力で高い評価を受けた。竹内涼真とは『青空エール』、横浜流星とは『きみの瞳が問いかけている』以来、それぞれ2度目のタッグとなる。さらに、W主演を務める竹内涼真と横浜流星が劇中衣装を身に纏ったティザービジュアルも公開。華麗にスーツを着こなし、鋭く、力強い目線で銀行員としての威厳を感じさせるふたりの姿。宿命に抗い、過酷な運命に立ち向かう男たちの熱い人生を、高い演技力と圧倒的な人気を誇る竹内と横浜が力強く演じる。■コメント●竹内涼真(山崎瑛役)池井戸さんの作品に出演させて頂くのは3度目で、ご縁があるなと感じています。過去2作では企業側の立場でしたが、今作で初めて銀行マンを演じさせて頂きます!大きな壁にぶち当たり、苦しんで、時にぶつかり合って奮闘するリアルな姿を表現することにこだわり、現場で三木監督や流星君と話し合いながら、気持ちを込めて撮影しました。全国の働くみなさんにエールを送れるような映画になっていると思います。是非スクリーンでご覧いただけたら嬉しいです!●横浜流星(階堂彬役)大企業の御曹司でありながら銀行員ということで、姿勢や立ち振る舞い、堂々とした存在感を意識していました。銀行員としても一から学びました。竹内くんとは見つめ合うシーンが多く、『照れるね』と笑いながらも熱く意見を交わし合い、2人の関係性を作っていきました。生まれも育ちも違い宿命を背負い、運命に抗って生きてきた2人が出会い、お互いを認め合い、刺激しあいながら苦悩と向き合い、手を取り合う。そんな2人のライバルでもあり硬い絆で結ばれている関係性は台本を読んで、素敵だなと思ったし、心が熱くなりました。スピード感がありラストにかけて高揚感を感じてもらえると思いますのでお楽しみに。●三木孝浩(監督)この作品は、出自の異なる二人の青年がそれぞれの宿命を背負いながらもお互いライバルとして認め合い、意識し合い、トップバンカーを目指して成長していく物語です。矜持の違いを火花を散らしながらぶつけ合う姿は、竹内涼真と横浜流星という今まさに勢いある二人の俳優の熱量とシンクロして現場で何度も心滾る瞬間がありました。この熱きカタルシスをぜひ映画をご覧になる皆さんにも味わっていただけたら嬉しいです!●池井戸潤(原作)これは、良きライバルであり、友人でもあるふたりの青年が、それぞれの運命にあらがい、様々な試練に立ち向かう青春の物語です。貧しい家庭で育ちながら愛情深く真っ直ぐで力強い「アキラ」を竹内涼真さんが、裕福な一族の御曹司ゆえに過酷な運命を背負う「あきら」を横浜流星さんが、どのように演じ魅せてくれるのか楽しみでなりません。人生の荒波に漕ぎ出す「アキラとあきら」に、スクリーンで出逢える日を心待ちにしています。●青木泰憲(企画・プロデュース)対照的な宿命を背負った二人の青年の試練と成長を描いた本作は、銀行を舞台にしながらも“青春小説”としても楽しめる作品だけに映像化にあたってはキャスティングがとても重要でした。父の会社の倒産、夜逃げなど“運命”に翻弄され続けながらも理想を捨てなかった男、山崎瑛役については、ひたむきな情熱、真っ直ぐな誠実さ、正義感。名家の御曹司ゆえ約束された次期社長という“宿命”に抗い続ける男、階堂彬役については、クールな中に秘めた優しさ、聡明さ、清潔感。それらを意識しながらキャスティングしました。また二人に共通しているのは、最後まで諦めない芯の強さだと思います。熱い感情を持った役柄を数多く演じ、内から溢れ出る情熱を感じさせる竹内涼真さん、武道で身に着けた美しい所作に加え、醸し出す雰囲気に芯の強さを感じる横浜流星さんなら間違いなく山崎瑛と階堂彬を体現し、池井戸さんがこの作品に込めた思いを観客に届けてくれると確信しました。人はなぜ生きるのか。何に情熱を傾け、何を成し遂げるのか――。二人の主人公が苦悩しながらも成長していく過程を見守ってほしいと思います。『アキラとあきら』2022年夏全国東宝系にて公開
2021年11月24日主演に二宮和也を迎え、三木孝浩監督が贈る映画『TANG タング』の公開が2022年8月に決定。合わせて第1弾のチラシビジュアルが公開された。国民的アーティストグループ「嵐」の活動休止以降、初の主演映画に挑む二宮が演じるのは、妻に家を追い出された春日井 健(かすがい けん)。彼は訳あって、無職で人生に迷い中のダメ男だ。ある日、そんな健の家の前に突然現れたのは、記憶をなくした迷子のロボット。どこからきて、何のためにやってきたか分からないそのロボットは自分の事を”タング“と名乗った。この迷子同士の運命の出会いが、まさかの驚きにみちた壮大な冒険の幕開けとなる。VFXプロダクション「白組」(『STAND BY ME ドラえもん』,『シン・ゴジラ』)による邦画実写史上、最高のクオリティのVFX技術と、三木監督(『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』)によるハートウォーミングな演出で、誰もが魅了される最高にかわいいロボット、タングが誕生。ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれ、日本でも人気のベストセラーシリーズで話題のイギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を日本版のアレンジを加えて実写化する。第1弾チラシビジュアルでは、大きなナップサックを背負う健と、ちょっと古めかしい時計を斜め掛けしたタングの2ショットが初お目見え。健の手を引っ張り、先に行こうとワクワクしているタング。そんなタングに引っ張られるかのように後ろをついていく健。そして、まるで行先が分からない迷子のふたりを表しているかのような「Dreams」「LOVE」「MEMORIES」「JOB!」「HOME」と書かれた標識と、「キミと出会って、止まっていた人生が輝きだした。」のキャッチコピーからも、記憶をなくしたロボットとポンコツな大人の運命の出会いの先に待ち受ける大冒険に大きな期待が膨らむビジュアルになっている。こちらのチラシは11月26日(金)より順次、上映を予定している劇場で設置される予定だ(一部、劇場を除く)。また、三木監督からは、健とタングのポンコツコンビを「ある意味、映し鏡のような存在」と表現した上で「自分が見ないふりしてきたとこ、嫌なとこ、でも愛すべきとこ。ほんのちょっと自分の心と向き合いつつ、ふたりの大冒険を楽しんでいただけたら嬉しいです」と、ふたりが繰り広げる2022年最大の冒険へのメッセージが寄せられた。■三木孝浩監督コメント妻に家を追い出されたダメ男〃健の元にやってきたのは自分以上に世話の焼けるポンコツロボットのタング。でも何にも出来ないタングはある意味、見る人の心を反射する映し鏡のような存在でもあります。自分が見ないふりしてきたとこ、嫌なとこ、でも愛すべきとこ。映画を見てくださる皆さんも、健&タングと共に、ほんのちょっと自分の心と向き合いつつ、二人の大冒険を楽しんでいただけたら嬉しいです。『TANG タング』2022年8月公開
2021年11月23日言葉にできない悩みが盛りだくさん!児童精神科医 三木崇弘先生にお聞きしましたUpload By 丸山さとこ今回は、医療や学校の現場で多くの子どもや保護者の方々と関わっていらっしゃる、児童精神科医・スクールカウンセラーの三木崇弘先生にいろいろとお聞きしました。息子のコウと同じく私自身もASD・ADHDであり、悩みはあるものの「言葉にできない!」と困ることも多く…。アワアワしながらあいまいなことを言う私の話を聞いてくださった三木先生に、「スミマセン上手く言えなくて…私の話、伝わっていますか?」と聞いてみると、「7割くらいは伝わっていると思います」とのお答え。頼もしい…!コウとの生活の中で『問題があること』は突きつけられつつ『解決の見通し』が立たない状況に焦ることも多いです。問題は今現在起きていることに限りません。スクールカウンセリングや個人懇談などの話し合いの場で”今後悪い事態が起こる可能性は高い”ことは提示されつつも、『いざ悪いことが起きたときに』どうすればよいのかは分からないこともしばしばあります。Upload By 丸山さとこ現在の困りごとに対する具体的な対策も知りたいし、それが目標時点までに解決しなかったときにどのような選択肢がありうるのかも知りたい。そんな私の質問に、先生は「能力獲得ができるタイミングにはばらつきがあって、特に僕が関わっているような子たちは生活年齢で求められてもできない・難しいことが結構あります。そうすると、そこは学校ともどう対応するか相談しなくてはいけません」と、具体的に何をどう話していけばよいのか詳しく話してくださいました。学校にサポートをお願いするとき心がけたい大事なこと三木先生:例えば「5年生だからこれくらいできて欲しい」という話になったときに、「でも、それ相応のことが達成できる・理解できる準備ができてない(中身が育っていない)」ということもあります。その場合はトライさせてみたところでおそらくできないし、ただ失敗体験を積むだけで学びにならないことも多いです。なので、そこはまだ大人がサポートしよう…という考え方があってもいいと思います。ただ、そうなったときにサポートのための生活上の手間を大人が引き取るというのを、親だけではなく周りの大人も納得してやっていくことが必要になります。その現在位置ですよね、『今まだできない』『そろそろできそう』などの現在時点の状況についての把握と、『何年後にはどうなっていそうか』という予想について話していく必要があります。Upload By 丸山さとこ三木先生:(例えば、現在の息子の状況のように)「中学校に入るからできるようにならなければ困る」というのは確かに正しくて、それはなぜかと言うと「中学に入るとよりサポートがなくなるだろう」と予想されるからです。「でも今のやり方のままだと中学に入ってからも引き続きサポートがいるよね」となったときに、『じゃあそのサポートを獲得できる見通しがあるのかないのか、なければ親がどこまでやれる余裕がありそうか…』みたいなところを考えていく必要があるかもしれません。でも学校の先生側としたら『それ実際困りますよ』みたいな話になると思うので…。丸山さとこ(以下、――)私の今の現状としては、・中学以降は学校側の負担をお願いするのはやはり難しいだろうと思うので、基本的には先生に声掛けをお願いするというよりは『全教科置き勉させていただく』ような方向でいきたいと考えている。・現在は「忘れ物をしているのかしていないのか曖昧な状態をハッキリさせることでフィードバックがもっと明確になるとありがたい」ことを学校と相談しつつ、連絡帳のチェックや忘れ物の連絡をお願いしている。という状況です。三木先生:今の話はすごく大事です。学校側も納得できないことに取り組むのは大変なので、プロセスを通じて…やってみて「あぁやっぱりそうなんだな」と感じてもらうという段取りを踏んでから、やってほしいことを再度お願いするということが重要です。Upload By 丸山さとこ改めて考えてみれば、「説明し、納得してもらい、できる範囲から実行をお願いする」という手順は息子のコウ相手であれば普段していることです。もし「大人なのだから、一緒に子どもを育て教育する立場なのだから、必要性を理解して協力するのは当然でしょ!?」という考えが根底にあるとすれば、それは私自身が一番困る「もうコウ君は〇年生ですから」「もうじき中学生ですよね?これはできるようにならないと…」などの言葉と同じことを先生方に強要しているわけで…!『コミュニケーションの基本は、相手が誰であっても同じなのかもしれない』と、改めて初心にかえるような気持ちになりました。失敗は”撒いておいた種”を育てる栄養…なのかも?また、今後もし『担任の先生にどうお伝えしても全く話が嚙み合わない』ということがあればという仮定の上で「学年主任だったり、養護教諭、スクールカウンセラー、管理職などを巻き込みながら相談していくといいかもしれないですね」とのアドバイスもしてくださったので、上手くいかないケースとしてありがちなことについてもお聞きしました。連絡帳を書き忘れては「覚えてるから大丈夫!」と切り抜けている間に書く習慣が消えてしまったり、”宿題を必ず出すものと学ぶ”ために朝の読書タイムをあてられていたのに「朝やれば家でノンビリできるな!」と宿題をやらなくなったりと、視野が狭いがゆえの浅知恵で面倒なことを避けようとするコウ。Upload By 丸山さとこ――特に2~5年生にかけては思い込みからの誤学習も起きやすかったため、私も夫も(そして先生方も)しょっちゅうコウに手を焼いていました。学校も”連絡帳をチェックする”などいろいろな対応をしてくださっているのですが、どうしても最初は『もう高学年だから』などの理由で、自主性を育てるべく様子見となりがちで…。一回ダメなパターンに陥ったりグズグズになったりすると、そこから立て直すのはすごい大変で…場合によっては1年2年かかることもあるし、カバーしきれないこともあります。学校というシステム上、困ってからの対応になりがちなのは仕方のないことだと思っているので、『家庭からできること』を知りたいです。という私の相談に、三木先生は鋭くも現実的なアドバイスをくださいました。三木先生:それ結構難しいなと思っていて…どちらかと言うと、そういうトラブルが発生することをプランの中にある程度「確率的なリスク」として織り込んでおくみたいな方が、現実的かなという気がするんですよね。――そうですね。三木先生:で、どちらかというとその予備力をおいておくとか、そこの手間を『諦める』という方がいいかな~と…やっぱ転んだときってエネルギーとリソースがとられるので、そこに対しての準備か覚悟をしておく。準備っていうのは『親が余力をもって暮らしておく』ということだし、覚悟っていうのは『余力がないけど、起きたらもうしょうがないと腹を括る』みたいな。――なるほど…。『準備か覚悟をしておく』という三木先生の言葉が胸に沁みました。Upload By 丸山さとこ本当にそれだな…『親が余力をもって暮らしておく』っていう準備が理想だけれど、実際余力がないときはあるし、そのときに親が用意できるものって言ったら『起きたらもうしょうがないと腹を括る覚悟』だろうな…。と、しみじみ頷く丸山でした。追い詰められてからの覚悟ではなく『事前の心構えとしての覚悟』をすることで、少しでも『余力』を生み出せるようになったらいいなと思いました。――中学年で子どもが調子を崩して荒れたときから私もそう考えているところがありました。『絶対にそういうことは起こる』覚悟を決めた上で『あとで修正が効くように種を撒いておく』ことも含めた対処をするように方向性を切り替えました。三木先生:そうですね、これから年齢が上がっていくと、物事の因果関係とかもっと分かるようになると思うんで…。Upload By 丸山さとこ三木先生:その「撒いておいた種」がより生きてくるというか、狭い範囲しか見えてない…あるいは深みがなく物事を捉えていた小さいころって、昔やったことと今の関係とか、最近の出来事の因果ってあまり分からないままだと思うんですけど、長期スパンで物を見れるようになってくると「そもそもこういうことでやってきてて、こんな出来事があって、今こうなった」という全体の流れと、そこからどうやってリカバーしたかみたいなことが、ある程度ひとかたまりで見れるようになってくると思うんですよね。で、そうすると、失敗する価値が昔よりは高くなってるはずです。これから人生が先に何十年とある中で、失敗がゼロということはないわけで…失敗したときにどうリカバーしたかとか、「この大きい失敗はそもそも何があって起きてしまったか」みたいな検証をできるチャンスとも言えるんじゃないでしょうか。Upload By 丸山さとこ『失敗&リカバーというものを織り込んでいくことが大切なのだ』という三木先生の言葉は、先行きが見えずにジワジワと焦っていた私の心を大分落ち着けてくれました。『どっちに向かって私は進みたいの!?』と混乱する日々の中で…目の前のことに追われて対応しているだけになりがちな現状に対して、私は心の片隅で『ロングスパンでの視座や方針というものをどのようにもっていったら良いのか』という悩みを長い間抱えていました。私は、方針というものが実際の行動に与える影響は大きい部分があると考えています。例えば、二次障害を防ぐというロングスパンの視座で見ると、今ある問題に対して『これがなくなればいい・解決すればいい』ではなく『時間はかかるけれどこういう風にアプローチしていこうか』となります。そんな私にとって方針が見えないということは『将来のことが不安だな~』という気持ちだけの問題ではなく、『現在の対応をどうしていいか分からない』ということに直結する死活問題だったのです。Upload By 丸山さとこ「先の心配より今ある問題に集中しましょう」という意見はもっともです。それに対しては頷ける一方で、「その”今ある問題”に集中して対応するために指針が欲しいんだよ~!」という私の心の中の叫びは上手く言語化することができずにいました。そんな私にとって、三木先生の『失敗&リカバー』に対する捉え方は長く続く今後の指針たりうるものでした。長年の悩みが言語化できたことも含めてすごく救いになりつつ癒されましたし、親子共々『失敗がめっちゃ多い毎日』になりがちなので、失敗そのものを『失敗とリカバーのための学習の機会』と捉えることでストレスを減らせそうなのも大変ありがたいなと感じました。Upload By 丸山さとこまた、三木先生へのインタビューにて「自分で学習していき、発展していく力」と、その鍵となる「問いを立てる」ということについてもお聞きしたので、そちらも別の記事にて描いていきたいと思います。執筆/丸山さとこ
2021年08月05日「怒る」の定義が親と子で違う?ウチノコ(以下、――)むっくんは現在小学2年生。ADHDと自閉スペクトラム症の診断を3歳の時に受けました。感覚過敏もあり周囲からの刺激に対する不安感の強い子なのですが、昔から悩んでいるのが癇癪。怒られるのがいやだ!という恐怖心や怒られたらどうしようという不安から癇癪を起すことが多く、本人の恐怖心や不安をどう取り除いたらいいのか、どう関わってあげたらいいのか悩んでいます。Upload By ウチノコ三木先生:う~ん、なんでだろう。普段怒ることは多いですか?――小さなころは危険な行動の多い子だったので、それなりに叱責はあったけど…診断も早く、早期から対応を学べたので「過度に」というほどでもないかと思います。…でも、例えば「お菓子食べたい」という息子の欲求に対して「ご飯前だからダメ」と私が返すと「怒られた!」と捉えるんですよね。なので、私が思うよりも本人が怒られたと感じる回数はずっと多いかもしれません。三木先生:なるほど「要求が通らない=怒られた」になってしまうんですね。怒った(怒られた)か怒っていない(怒られていない)の定義が親子で統一できていないってことですね。そこは統一した方がいいかもしれないです。――ああ!なるほど!三木先生:本人が「怒られるんじゃないか」と怯えている時に、親側がいくら「怒っていないよ」と伝えたところで、【怒る】の意味がかみ合っていないから伝わらないのでしょうね。だからそれを本人に伝わるようにわかりやすく伝えるというのをやって、怒られたと感じる回数を減らしてみるか…。でも要求が通らないことが嫌なんだよね~。――そうなんですよね…先生のおっしゃる通り「怒った」か「怒ってない」かで親子で言い争いになることが多いので、実は一か月くらい前に「お母さんが怒るときの条件」を紙に書いて壁に貼ってみたんです。ここに書いている内容以外ではお母さんは絶対怒りません!だから安心してって。それで要求が通らない時の反応が穏やかになりました。まぁ効果は2週間くらいで既にマンネリ化してるのですが、そういうことを繰り返していくっていうイメージで合ってますか?Upload By ウチノコ三木先生:そうです!掲示は目新しい方が入りやすいと思うので、その表を数種類作って、2~3週間おきに張り替えて目新しさを維持してみるとマンネリ化を防げるかもしれません。まぁ張り替えでどの程度効果が得られるかは試してみないとわからないのだけど、2度目が初回の7割くらい目新しく感じてくれるといいですね。――ウチノコ:そっか~!それだけでも新鮮になるのですね!三木先生:とは言っても、目新しさが弱かったらまた同じことを伝える新しい方法を探さないといけないので果てしないんですけどね(笑)――ウチノコ:ひぇ~(苦笑)三木先生:まぁ、目先を変えるというのは合うと思います。他にも掲示を左右替えてみたり、色合いを変えたり、紙の縦横を変える、それでも変化になります。どういう変化が合うかはその子によって異なりますが、そういった工夫で伝えたいことを意識しやすくなればいいですよね。Upload By ウチノコ癇癪後に我に返る力を育む――瞬間的に爆発して、暴言などが起きる瞬間はどうしたらいいのでしょう…。結局きっかけの出来事ではなく、爆発中の暴言やらで怒られてしまうので、損しているなって思うんですよね。嘘でいいから黙って悲しそうな顔で下を向いていたら嵐は過ぎ去るのに…三木先生:爆発するその瞬間はどうしようもないです。でも、その後に必ずハッと我に返るタイミングがあるはずです。それが何秒後か、何分後か、どれくらい時間が必要かわからないけど、その時に「今気が付いたね!」と言ってあげる。Upload By ウチノコ――ああ!確かに爆発して私に掴みかかろうとした手を引っ込めることが最近見られます!三木先生:おお!それはすごくいいですね。それを認めて、リピートしてハッと我に返れるようにしていきましょう。そしてあわよくば、ですが我に返った後に元の場所に戻って悲しそうにシュンとする動作をやってみる。――シュンとするは本心でなくてもいいんですよね!三木先生:そうそう!それが、怒られるかもという不安に対するデフォルトの動作になるといいですよね。嫌なことがあったらシュンとする練習を普段からしていくのもいいかもしれません。見た目はちょっとシュールですが。それを「いいねいいね!悲しそうだね。お母さん守ってあげたくなっちゃう!」と褒めておく。――あはは(笑)シュンとできるようになると、すっごく助かりますね。Upload By ウチノコ三木先生:もう我に返るまでは親もどうしようもないし、本人にもどうしようもないんです。とにかく子どもがハッと我に返ったという見極めを親ができるかどうかが大事です。爆発中に声かけをしてもいいけど、無駄だと思うので…。我に返るまではしょうがないなと、本人が怪我などしないように安全にして見守る。そして我に返った後に対応していくしかないのかなと思います。三木先生との対談では、私の持つ情報ををうまく引き出してもらい、先生の言葉で改めて耳から聞くことでむっくんへの理解が深まるという不思議で楽しい時間でした!悩ましい癇癪ですが、先生のアドバイスを参考にできることから一つずつ意識していこうと思います。
2021年07月23日『夏への扉 ーキミのいる未来へー』公開記念舞台挨拶が7月5日、TOHO シネマズ日比谷にて開催され、主演の山崎賢人、三木孝浩監督が登壇した。本作は、1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与え、60年以上経つ今でも色褪せぬ伝説の小説「夏への扉」(著:ロバート・A・ハインライン)を実写化したSFヒューマン・ドラマ。罠にはめられ、すべてを失いながらも、未来を変えるため30年の時を超える科学者・高倉宗一郎を山崎が務めるほか、孤独に生きてきた宗一郎が家族のように大切に想う恩人の娘・璃子役を清原果耶、30年後に目覚めた宗一郎の手助けをする人間にそっくりなロボット役を藤木直人が演じる。その他、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造といった、多彩な顔ぶれが集結した。撮影を振り返り印象に残っていることを聞かれた山崎は「僕はSF作品が好きで、SFの原点と呼ばれるこの『夏への扉』を映画化できると聞いて本当にワクワクしていました。三木監督とは10年ぶりにご一緒できて、本当に色々な縁や色々な方に支えられながら撮ることができました。近未来的な衣装もそうですし、昔のレトロな雰囲気を楽しみながら、本作で描かれる人間の愛や強さであったり、そんな中で清原さん演じる璃子との冒頭の研究所でのシーンは特に印象的でしたね」と回答。三木監督は「今まで観たことがないものを作るために、本当に大変でしたが、スタッフと知恵を絞って作品の世界観を作っていけたのが良かったですね。あと印象に残っているのが、夏菜さん演じる白石鈴が劇中である変化を遂げるシーンがあるんですが、感想を見ていると〈特殊メイク〉という声が多く上がっていたのですが、実は特殊メイクではないんですよね。最新の合成技術を使って、体は違う人で、顔は夏菜さんといことをしていて、試行錯誤しながら撮影できたのは楽しかったですね」と答え、撮影時を述懐した。そ公開から10日ほどが経ち、周りから反響があったか問われると、山崎は「この作品で伝えたかった、〈あきらめなければ失敗じゃない〉というポジティブに前を向いていれば、良いことがあるかもしれないというメッセージをしっかり受け止めて、前向きになってくれている方が多くて本当に嬉しいですね」と嬉しそうに語り、三木監督も「原作ファンから褒めてもらえて嬉しかったですね。特に、原作には無い映画オリジナルの部分が良かったと言ってくださって、脚本で苦労した部分を褒めていただけるのは嬉しいですね」と喜びを語った。映画公式SNSで募集したファンからの感想も披露。「感動した」というコメントが多く出る中、山崎は自身で感動したシーンについて「冒頭で璃子が宗一郎のことをこんなに想ってくれていたんだとわかるシーンや、藤木さん演じたロボットのピートの感情が芽生えていくシーン、宗一郎がまっすぐ生きていくなかで、色んな人が助けてくれるシーンなど感動しますね」と語り、三木監督も「主人公の宗一郎の素直さや、優しさが、賢人君の性格がしっかり反映されているなと思いましたね。自分がどんなに苦境に立っていても、優しく声をかけて突き進む姿が、賢人くんに重なる部分があって素敵でしたね」と山崎の人柄を絶賛した。続いて、謎解きやミステリーの要素についての〈伏線回収〉について鑑賞したファンからコメントが寄せられ、山崎は「撮影していて面白かったのは、過去と未来を行き来するので、未来では説得できていることがわかった状態で、過去に戻って説得するシーンなんかは、この時の感情ってどういう感じにすればいいか、三木監督に相談しながらやっていましたね」。さらに山崎は「藤木さんが過去の宗一郎と現在の宗一郎を勘違いしていたのは面白かったですね(笑)。これはコメディシーンですか?という話になり盛り上がりました」と撮影時のエピソードを披露した。最後に、リピーターの方からの感想も届いており、何度も観ることで作品の楽しみかたが変わっていくことについて言及された。このことについて、三木監督は「2回作品を観たら、実はここであの音がなっているとか、後半にこうなるのはここでこうなっているから、とか前半で色々仕掛けているのがわかると思いますね」と語ると、山崎は「僕は3回観ていますが、宗一郎が冷凍睡眠して過去のシーンがフラッシュバックするんですが、まだ経験していないはずの未来の話が出てきて、びっくりしましたね!今日監督に聞こうと思っていました!」と興奮した様子で語った。三木監督は笑顔で「1秒ないぐらい、本当に短くサブリミナル的に入れました。わざと気づかない程度に入れてますね」とディテールにも細かいこだわりがあったことを明かした。イベントも終盤に差し掛かり、三木監督は「今は梅雨時期で鬱々としますが、映画を観たら爽快な気分になると思いますので、宗一郎のように『夏への扉』を開いてもらえたらと思います!」と力強くコメント。山崎は「この映画は近未来的なSFの面白さ、懐かしくレトロでチャーミングな要素もあり、色々な世代にも楽しんでもらえる作品だと思います。人間の真っ直ぐ生きていく力、助け合う力であったり、共感できる部分がたくさんあるので、とにかくひとりでも多くの方に楽しんでいただきたい作品です!」と語り、イベントは幕を閉じた。※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記『夏への扉 ーキミのいる未来へー』公開中
2021年07月05日映画『夏への扉 ーキミのいる未来へー』の公開記念舞台挨拶が5日に都内で行われ、山崎賢人(※崎はたつさき)、三木孝浩監督が登場した。同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。延期を経て無事に公開され、様々な感想も届いているという。三木監督は「主人公の苦境に立たされても諦めずに信じる道に向かって突き進むというキャラクター造形に、元々の賢人くんの優しさが生かされてると褒めてもらうことが多くて」と明かし、「なるほどなと思ったのが、宗一郎がある少年に言うセリフがあって。自分が大変な状況にあっても、他者を思うメッセージを発せられる優しさって、賢人くんの素の感じに近い雰囲気がして、すごい素敵」と称賛した。山崎は自身は「僕しか宗一郎をやっていないので、僕のいいところも悪いところも全部出てるのが宗一郎。そういう風に言っていただけて嬉しいです」と語る。「頑張って助けてもらってる姿って、仕事しても人生を生きててもたくさんあったので、頑張ろうって思いました」と振り返る山崎に、三木監督は「現場での(ヒロイン役の清原)果耶ちゃんと賢人くんも、年下なんだけどしっかりものの果耶ちゃんにふわ〜っと仕切られてる感じの関係性で、作品に出てる」と指摘。山崎も「まんまですね」と認めていた。
2021年07月05日山崎賢人(正しくは、「崎」は「たつさき」)主演で、ロバート・A・ハインラインの傑作SF小説を映画化した『夏への扉 ーキミのいる未来へー』。本作の公開を記念して、ひと足先に映画を観たファンたちとのオンラインでのトークセッションを実施。山崎さんと三木孝浩監督が登壇し、さらに主題歌を担当しているLiSAも登場し、本作のために書きおろした楽曲「サプライズ」を歌唱した。主演の山崎さんは「今日は公開前にまたイベントをすることができて、嬉しく思います!」と挨拶し、三木監督は「2月の公開から延期になってしまいましたが、タイトルの『夏への扉ーキミのいる未来へー』というように、ギリギリ夏前に公開することができて嬉しく思います」と、いよいよ公開となる本作にコメントした。三木監督、山崎賢人に「いい意味での“青臭さ”を失わないで」山崎さんの映画初主演作『管制塔』以来、約10年ぶりに今回タッグを組んだ両者。山崎さんは「僕のデビュー映画が『管制塔』だったので、その時は右も左もわからない状態でした。思い出に残っていることといえば、三木さんの優しい人柄と北海道の寒さと美味しいご飯ですかね」と述懐。「10年経って久々にご一緒させていただくと、その時には気付かなかった三木さんの監督としてのこだわりや良いものを撮り続ける姿勢を見つけることができ、自分も少し大人になったなと思いました」と山崎さんが答えると、三木監督は「おーー賢人くんも大人になったんだね」と驚きと嬉しそうな表情。続けて「今回10年ぶりにお仕事をして、最初の『管制塔』で賢人くんが持ついい意味での“青臭さ”をまた感じましたね。主演作も経験してきてお芝居の経験値が上がっているなと感じましたが、この作品の撮影時も演出に対して固くならず柔軟に対応してくれたので、そのいい意味での“青臭さ”を失わないでくれているとわかり、すごく嬉しかったです」としみじみと語った。LiSAの生歌披露に、山崎賢人「最高でしたね!」そして、ここで本作のために書き下ろした楽曲をLiSAが披露。会場で生歌を聴いた山崎さんは「最高でしたね!」と興奮気味に、「未来に向かって頑張ろうというポジティブなメッセージを受け取ることができました。LiSAさんの力強い声が聴けてよかったです!」とコメント。圧巻の歌声で主題歌「サプライズ」を歌い上げたLiSAへどのような想いを込めて曲を作ったか質問すると、「私は出来上がった状態の作品を観てから楽曲を作ったので、映画を観た方へ届くよう意識しました。特に“未来”や“扉”という言葉を大切にしました」とLiSAさん。三木監督も「この曲が入ることでさらに作品のスケールが大きくなったと思いますし、LiSAさんの生歌の伸びやかさに圧巻されました」と語った。さらに、3人は映画をひと足早く観たファンの方とオンラインでのトークセッションのコーナーへ。あるファンからの「璃子(清原果耶)のセリフにある“諦めなければ失敗じゃない”という言葉が自分の夢のために頑張る糧になりました」という感想に対し、山崎さんは「素直に嬉しいですね。それこそ“諦めなければ失敗じゃない”という言葉は、この作品で伝えたいなと思っていたメッセージなので、それを感じ取っていただけてよかったです」とコメント。LiSA「ファンと歌ったり踊ったりできる日々に戻りたい」また、他のファンから、味わいたい過去の感動した思い出について聞かれた監督とLiSAさん。LiSAさんは「三木監督と少し似ているのですが、今のご時世ライブ活動が難しいので、ファンのみんなと歌ったり踊ったりできる日々に戻りたいなと思います」とコメント。三木監督のようにファンの感想を聞いたりするかという質問に対し、「今はSNSがあるおかげでファンのみんなから直接感想が送られてくるので、その感想は全部見ています」と明かした。2人が話している間も真剣に答えを考えていた山崎さんは「過去に感動した思い出はたくさんあります。関わった現場で過ごした時間はもちろん感動しますし、今までの作品に対して全力で向き合っているからこそ、また次も頑張ってその感動を味わいたいと思います。なので僕は過去を振り返りません!」と力強く回答すると、三木監督からも「ぶれないね!」と笑顔がこぼれる。山崎さんも「そうですね。今の連続で未来が作られていくので、今を大切にしたいと思います!」とコメントした。イベント最後には、山崎さんから「公開直前に一足早く作品を観ていただいた方からのポジティブなメッセージを受け取れて嬉しかったですし、今日はLiSAさんの生歌を聴くことができてすごく幸せでした。これから公開にむけて自分自身も気合が入りました。この作品が伝えたかった“どんな状況でも諦めないで前に進んでいく”という想いを感じてほしいですし、その中にある色んな愛を感じてもらいたい」とアピールしていた。なお、本作のオリジナルサウンドトラック「夏への扉ORINGINAL SOUNDTRACK」の発売も決定。音楽はアニメ「僕のヒーローアカデミア」、映画『フォルトゥナの瞳』などの林ゆうきが担当し、全30曲が収録予定となっている。『夏への扉 ーキミのいる未来へー』は6月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夏への扉 ーキミのいる未来へー 2021年6月25日より全国にて公開©2021「夏への扉」製作委員会
2021年06月19日映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(6月25日公開)の公開直前イベントが18日に都内で行われ、山崎賢人(崎はたつさき)、LiSA(主題歌)、三木孝浩監督が登場した。同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。主題歌「サプライズ」を聞いた時のことについて、山崎は「ぐっとこみ上げるものがありました。やっぱり本当に素敵な歌声だなと言うのと、『夏への扉』のために書き下ろしてくださったということで、すごく映画の内容を思い出すし、元気ももらえる」と振り返る。実際にその場でLiSAの生歌唱も行われ、山崎は「最高でした。未来に向かって頑張ろうと思える、ポジティブな力強い歌声が生で聴けて本当に幸せでした」と絶賛。「曲が入った状態で映画を見たときに、本当に音楽があって映画が素晴らしいものになるんだなって実感しましたし、歌詞の中にも未来に向かってポジティブなメッセージがあるのが本当に好きです」と語った。LiSAは「映画が出来上がっていた状態で楽曲を制作させていただきましたので、みなさんが作ってくださった世界を受けてどんな言葉を乗せていくのか、どうやったら映画を見てくださる皆さんが宗一郎の気持ちをそのまま聞いていただけるような楽曲になるかなをすごく考えながら扉や未来という、作品にリンクする歌詞をところどころに入れるように心がけました」と楽曲の裏側を開かした。この日はオンラインで約20名のファンともつながっており、その場で質問も。「自分を冷凍保存できるようになったらどうするか」と言う質問に、山崎は「しなくていいです。経験はしてみたいですけど、今すぐにと言われると置いてかれそうなので、医療技術の進歩を待って。今すぐにはしたくないかなあ」と答える。逆に「もう一度味わいたい過去の感動した思い出は」という質問には、散々悩んだ末に「いっぱいあるんですけど、その間に過ごした時間があるからたぶん感動できると思うんですよ。映画を撮っててクランクアップする時とか、想いが溢れたりするので」と振り返り、「でも全部の作品に対して全力でやろうとしてるので、そういった意味では、これから撮る作品でもう1回感動できるかなと思う。一生懸命頑張った時に感動したいです」「基本、過去を振り返りません」ときっぱり。「今の連続で未来が作られていくので、今を最高だと思って生きていきたい」と、今だけについて考えているようだった。
2021年06月18日山﨑賢人さんが主演を務める映画『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』が6月25日に公開されます。本作は1956年にアメリカで発表された、ロバート・A・ハインラインによる小説『夏への扉』を映画化。監督の三木孝浩さんに話を伺いました。この作品を今やることが面白いと感じた——『夏への扉』はこれまで映画化されておらず、今作が全世界で初めての映画化です。企画を聞いたとき、まずどんなことを思いましたか?三木孝浩監督(以下、三木):今まで映画化されていないのが不思議でしたね。タイムリープをモチーフとしたSF小説では古典として知られるほど有名な作品ですから。原作を改めて読み返したとき、僕が子どものころに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などのハリウッド映画を観てワクワクしたあの感じを思い出しました。SFというと今は暗い未来を想像してしまう“ディストピア”系の作品を目にすることが多いのですが、僕が子供のころに見ていたSF作品は明るい未来があることを信じられた作品が多かったように思います。ノスタルジーな部分もありつつ、未来に対してのポジティブな気持ちをもう一度取り戻すという意味で、今この作品を撮るのは面白いのではないかと思いましたね。——映画では、1995年から2025年が描かれています。なぜこの時代設定に?三木:日本で公開するので、舞台は日本にしようと決めていましたが、時代設定は最初に苦労した部分でした。なるべく多くの人が共通で持っている時代感と想像し得る未来ならば物語に入り込みやすいのではないかと考えました。また、脚本を担当してくれた菅野友恵さんと僕はほぼ同世代で、90年代に青春時代を過ごしました。クリエイティブなものはやはり、見たもの聞いたもの、感じたものが投影されたほうが、リアリティが出ますし、「自分ごと化」することでより人に伝わります。自分の経験を物語や作品作りにいかして、原作が持っているテーマを伝えるほうが、作り方として正しいのではないかと思い、この時代設定にしました。——私も90年代に高校生だったので、ルーズソックスが懐かしかったです。現代版として配慮されている部分もあるなと感じました。例えば、「ハイヤーガール(文化女中器)」と呼ばれるロボットは、映画では「エーワン」と性別を問わない名前になっていますよね。三木:はい。その辺りのアップデートは意図的にしています。ディテールが変わったところで、作者がその物語に込めた思いや物語が持つ魅力は変わらないはずです。そこがブレなければ、舞台や時代を変えても面白い物語になるという確信はありました。劇中より悪役が輝く作品は面白い——主演の山﨑賢人さんをはじめ、キャストのみなさんも魅力的ですよね。三木:山﨑賢人くん、清原果耶ちゃんとは、お二人が役者としてのキャリアをスタートさせたころにもご一緒させていただきました。それぞれがいろいろな作品を経て、経験値を積んで魅力ある役者として成長したタイミングでまた一緒に作品を作れたのは本当に嬉しいことでした。劇中より——清原さんとは「いつかヒロインの作品を撮ろう」と約束をしていたそうですね。三木:はい。本人は忘れていましたけど(笑)。——あら(笑)。三木:当時の彼女には社交辞令に聞こえていたかもしれませんが、僕は本当にそう思っていました。果耶ちゃんには『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年)という作品でヒロインの小松菜奈さんの幼少期役を演じてもらいました。短いシーンだったのですが、うちに秘めた芯の強さが見えるようで、当時からとても印象的でした。——藤木直人さんや夏菜さん、脇を固めるみなさんもとてもいいなと感じました。三木:後半部分は(山﨑さん演じる)宗一郎と、藤木さんが演じるPETEの“バディームービー”の要素が強いので、藤木さんと賢人くんに共演経験があり、すでに信頼関係があったことが良い効果を生んだと思います。藤木さんは初の人間そっくりのロボット役ということで、クランクイン前に不安そうにしていたのですが、現場に入ったら全然。藤木さんの役作りがピタッとハマっていました。僕が狙っていたことを理解して、うまく演じてくださいました。——監督が狙っていたこととは?三木:そもそも藤木さんってちょっと「アンドロイド感」があると思っていて。スタイル、ルックス、演技、全てよし!というか。欠点がなさそうに見えるところがありますよね。今回演じているのもロボットなのである意味、完璧です。でも、むしろそこに面白みもあるというか。本人はいたって“普通”にやっているだけなのに、見ている側にはズレているように感じる。そんなことを狙っていました。劇中より——夏菜さん、悪い役なのですが、ものすごく輝いて見えました。三木:あはは。現場、楽しかったですよ。夏菜さんが本当に楽しみながら演じてくれたので、みんなノリノリでどうしたら悪い人に見えるか、現場の良い雰囲気の中で話し合いながら撮影できました。悪役が活き活きする映画は面白い作品が多いので、ぜひ夏菜さんの演技にも注目してもらいたいですね。劇中よりコールドスリープしたくなる日々の中で…——嫌なことやツラいことがあると「コールドスリープ(冷凍睡眠)で、寝ている間に全部過ぎ去っていけばいいのに……」と思ったりします。三木:コロナ禍のいま、まさにそうですよね。コロナが収束した時代に目覚めたい。——ですよね。そういう人生のままならなさのようなものを、監督はどう捉えているのか聞いてみたいなと思いまして。三木:おそらく、みんなそれぞれ、大なり小なりトラブルが起こったときの対処の仕方を持っていると思います。どうやって自分の気持ちを奮い立たせるか、とか。僕の場合は、映画や作品のキャラクターにその力をもらいます。こういうとき、あのキャラクターならまだ諦めないだろうなとか。この作品を見た人も、宗一郎から何か感じとってもらえたら嬉しいですね。——窮地に追い込まれても、持ち前の機転と大胆な行動で未来を諦めない。宗一郎は強い人ですよね。その力はどこからくるものだと思いますか?三木:彼は、人や環境を信じるポジティブな力が強いキャラクターだと思います。信じることで状況を打破してきた。けれど、それを本人はあまり意識していない。もしかしたら、研究を続ける過程で自然に身についた部分もあるのかなと思います。例えば、自分の研究が上手くいったとき、「何度失敗しても、諦めなければ失敗じゃない」と信じられるようになるじゃないですか。それが彼の矜持(きょうじ)だったような気がします。リアルとフィクションが交差する瞬間の不思議な感覚——宗一郎のそういう在り方がまさに、今の気分に合う映画だなと感じました。監督は、時代が求めるものをどのように探しているのでしょうか?三木:正直なところ、それは意識していないですね。というのも、映画は公開までに時間がかかるメディアなので。今これがいいと思ったものでも、実際に企画が通って、撮影・編集をしてという過程を経ると、公開する頃には違う空気になっていることが多いです。『夏への扉』に関して言えば、企画の段階から5、6年かかっていますからね。プロデューサーがこの作品を選んだ時点に遡れば、きっと10年以上は経っています。だから、時代とマッチするかどうかを考え過ぎるのは意味がないかなと僕は思っているんです。——数年後のことはわからないですもんね。それこそ1年後のことだって……。三木:けれど、期せずしてリンクする瞬間があるんですよね。企画の段階では意図していなかったけれど、あるときにフィクションとリアルがリンクする瞬間が奇跡的に起こる。特に映画だとそれがよくあるように感じます。この状況を予想して作っていたのかなって、ドキッとする映画ってたまにあるじゃないですか。中には予測していたものもあるかもしれないけれど、僕としては大半が予想外のことだったのではないかと思うんです。『夏への扉』も、パンデミックが起こるなんて思ってもいなかったけれど、苦しい状況の中でも諦めずに「扉」を探すというテーマと現状がなんとなく繋がった。それは本当にたまたま。物語の受け取り方は人それぞれですが、暗い話題の多い今だから、今作が明るい未来をイメージするきっかけになったら嬉しいですね。■作品情報『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』6月25日(金)全国公開配給:東宝、アニプレックス©2021 映画「夏への扉」製作委員会(取材・文:安次富陽子、撮影:青木勇太)
2021年06月11日dTVが11日、先月結婚を発表した女優の新垣結衣と歌手で俳優の星野源の共演ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(※レンタル作品)の5月の視聴数が、結婚発表の前月と比較して約15倍に増加したと発表した。きょう6月11日は新垣の記念すべき33回目のバースデー。dTVでは『ワルボロ』(07)、『恋空』(07)、『フレフレ少女』(08)、『くちびるに歌を』(15)、『ミックス。』(17)のほか、新垣の出演作を多数配信している。■映画『ワルボロ』(2007年公開)ゲッツ板谷氏の自伝小説を、松田翔太と新垣の共演で映画化。80年代の東京・立川市を舞台に、不良に目覚めた中学生の青春と恋を描く。■映画『恋空』(2007年公開)原作は、1,200万アクセスを超え、書籍も140万部のベストセラーとなった美嘉氏のケータイ小説『恋空 〜切ナイ恋物語〜』。女子高生の初恋、妊娠、家族愛、友情など様々な要素を盛り込んだ青春ラブストーリーで、主演を務めた新垣のほか、三浦春馬さん、小出恵介らが出演している。■映画『フレフレ少女』(2008年公開)恋した野球部エースのために、廃部寸前の応援団に入部して奮闘する女子高生の姿を描いた青春コメディ。新垣が主演を務め、『ラブドガン』『となり町戦争』の渡辺謙作監督がメガホンをとった。■映画『くちびるに歌を』(2015年公開)アンジェラ・アキの名曲「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」をモチーフに生まれた中田永一氏の小説を、新垣主演で映画化。『僕等がいた』『ホットロード』など、話題の青春映画を立て続けに手がけている三木孝浩監督がメガホンをとった。■映画『ミックス。』(2017年公開)※レンタル作品新垣と永山瑛太がW主演を務めるロマンティックコメディー。脚本を『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『探偵はBARにいる』シリーズの古沢良太氏、監督を『エイプリルフールズ』の石川淳一氏が務めた。
2021年06月11日公式サイト() Twitter() Instagram()60年に渡り愛される伝説の小説を映画化男性たちが観た本作のレビューもお届け!タイムトラベル小説の名作として世界中に多くのファンを持つ古典的SF小説を、主演に山﨑賢人、ヒロインに清原果耶を迎え、『フォルトゥナの瞳』や『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の三木孝浩監督が映像化したラブストーリー『夏への扉 ーキミのいる未来へー』。人気原作を映画化、しかもSFで恋愛映画となるとなかなかハードルが高いようにも思うが、実際出来上がった作品はどうなのか? ぴあでは、男性限定試写会を実施し、作品の魅力と共に、ひと足早く映画を観た映画ファンたちの生の声をお届けします!COMING SOON男性たちの反応は?ぴあ独占試写会レポート(リンク)
2021年06月11日二宮和也が主演を務める映画『TANG タング』の公開が決定。「嵐」活動休止以降、これが初の主演映画となる。本作は、ベルリン国際映画祭で“映画化したい一冊”に選ばれた、人間とロボットによるハートウォーミングな物語が絶賛されているイギリスの小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(デボラ・インストール作松原葉子訳小学館文庫)が原作。日本国内では、シリーズ累計発行部数21万部を超え、海外の作家のデビュー作としては異例のベストセラー。今回公開が決定した映画は、これを日本版にアレンジが加えられている。二宮さんが演じるのは、ゲーム三昧で妻に捨てられ、人生に迷うダメ男・春日井健。ある日、健の家の庭に記憶を無くした不良品ロボット“タング”が迷い込んでくる。この迷子同士の運命の出会いが、驚きにみちた壮大な冒険の幕開けとなり、ポンコツコンビが観る者を笑顔と感動に包み込む。「タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。一見、特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています」と語る二宮さんは、「無事に撮影が終わり、ホッとしています」とコメント。「公開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです」とメッセージも寄せた。原作者のデボラは、大の親日家。日本での実写化に「私はこの映画が素晴らしい作品になることを確信しています」と言い、「特に楽しみなのは、『硫黄島からの手紙』で西郷を演じた二宮和也さんが健を演じるということです。繊細さとユーモアを持った彼は、まさに健を演じるのにぴったりな方だと思います。長年日本映画を見てきたファンの1人として、タングの物語がスクリーンで見られる喜びを、日本の映画ファンと共有できることを非常に楽しみにしています」と大いなる期待を語った。監督は、『ソラニン』『僕等がいた』などを手掛け、『夏への扉 -キミのいる未来へ-』がもうすぐ公開を控える三木孝浩。脚本は、大きな話題となった「恋はつづくよどこまでも」や、現在放送中の「着飾る恋には理由があって」の金子ありさ。また、愛され不良品ロボット“タング”に命を吹き込むのは、『STAND BY ME ドラえもん』や『DESTINY 鎌倉ものがたり』などを手掛ける、日本を代表するVFXプロダクション「白組」が担当。三木監督は「昨今の邦画では類を見ない実写とCGキャラクターの融合した世界は、とてもチャレンジングな企画であり、新たな可能性を感じる作品でもあります」と話し、「他者への不寛容が肥大しつつある今だからこそこの荒唐無稽で大胆な物語が、どこかおおらかで他者そして自分自身を受け入れる勇気をちょっとだけ与えてくれるような映画になってくれればと願っています。健とタングの珍道中、ぜひお楽しみに!」と呼びかけている。『TANG タング』は2022年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年06月11日アイドルグループ・嵐の二宮和也が映画『TANG タング』(2022年公開)の主演を務めることが11日、明らかになった。同作はイギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の映画化作。ゲーム三昧で妻に捨てられた、ダメ男・春日井健(二宮)はわけあって無職で人生に迷子中だが、ある日、家の庭に突然現れた記憶を無くした不良品ロボット・タングに出会う。迷子同士の運命の出会いは驚きにみちた壮大な冒険の幕開けで、ポンコツコンビが日本中を笑顔と感動に包み込む。二宮にとっては嵐の活動休止以降初の主演映画となり、製作と配給は二宮がハリウッドデビューを果たしたクリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』のワーナー・ブラザース。原作はベルリン国際映画祭で「映画化したい1冊」に選ばれ、日本国内でもベストセラーシリーズとなっているほか、2020年に劇団四季の16年ぶりの一般オリジナルミュージカルとして舞台化され、雑誌「ミュージカル」が発表した「2020年ミュージカル・ベストテン」では作品部門第1位に選出され、高い評価を得ている。本作で二宮が演じるのは、ゲーム三昧で妻に捨てられ、人生に迷うダメ男・春日井健。初めての共演となる"ロボット"と異色のタッグを組むことになり、演技プランや撮影スタイルを含めて挑戦尽くしの映画となった。二宮は「タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。一見、特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています。引き続き、世の中が大変な状況下ではありますが、無事に撮影が終わり、ホッとしています。個人的には監督の演出に応えられる様に必死についていった印象的な作品となりました。公開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです」とコメントしている。また、本作のプロデューサーである田口生己は、二宮の起用理由について「数々の作品で観客を魅了してきた、まさに日本を代表する俳優二宮さんが、ロボットを相手に冒険に出るという、主人公の健を演じていただけたら、とんでもない化学反応が起きるのではないか、そんな期待を持ってオファーさせていただきました」と明かしている。『TANG タング』は日本版にアレンジを加えられた実写化となり、大の親日家でもある原作者のデボラ・インストールからは「特に楽しみなのは、『硫黄島からの手紙』で西郷を演じた二宮和也さんが健を演じるということです。繊細さとユーモアを持った彼は、まさに健を演じるのにぴったりな方だと思います。長年日本映画を見てきたファンの1人として、タングの物語がスクリーンで見られる喜びを、日本の映画ファンと共有できることを非常に楽しみにしています」と喜びのコメントも。不良品ロボット“タング”に命を吹き込むのは、『STAND BY ME ドラえもん』や『DESTINY 鎌倉ものがたり』などを手掛ける日本を代表するVFXプロダクション「白組」で、最高峰のVFX技術によって、邦画実写映画史上、誰も観たことがないクオリティの映像が期待される。監督は、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『フォルトゥナの瞳』の三木孝浩が務め「昨今の邦画では類を見ない実写とCGキャラクターの融合した世界は、とてもチャレンジングな企画であり、新たな可能性を感じる作品でもあります。 他者への不寛容が肥大しつつある今だからこそこの荒唐無稽で大胆な物語が、どこかおおらかで 他者そして自分自身を受け入れる勇気をちょっとだけ与えてくれるような映画になってくれればと願っています」と語る。脚本はドラマ『着飾る恋には理由があって』『恋はつづくよどこまでも』の金子ありさが務める。
2021年06月11日二宮和也を主演に迎えた映画『TANG タング』の製作が決定し、2022年に公開されることが発表された。原作はベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、イギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。日本国内でもベストセラーシリーズとなっている。ストーリーはゲーム三昧で妻に捨てられた、ダメ男・春日井健が主人公。訳あって無職で人生に迷子中だ。ある日、健の家の庭に突然、記憶を無くした不良品ロボットが現れる。どこからきて、何のためにやってきたか分からないそのロボットは自分の事を“タング”と名乗った。この迷子同士の運命の出会いから、まさかの驚きにみちた壮大な冒険の幕開を開ける。主役・春日井を演じるのが二宮だ。本作は彼にとって、国民的グループ・嵐の活動休止以降、初の主演映画となる。どの様な作品に仕上がるのかに期待したい。<主演:二宮和也・コメント>タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。一見、特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています。引き続き、世の中が大変な状況下ではありますが、無事に撮影が終わり、ホッとしています。個人的には監督の演出に応えられる様に必死についていった印象的な作品となりました。公開を楽しみに待っていただけたら嬉しいです。<原作:デボラ・インストールコメント>ワーナー ブラザース ジャパンによる『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の実写映画化は私にとって大きな喜びです。彼らがこの企画に向ける誠実さと熱意を感じ、私はこの映画が素晴らしい作品になることを確信しています。特に楽しみなのは、『硫黄島からの手紙』で西郷を演じた二宮和也さんが健を演じるということです。繊細さとユーモアを持った彼は、まさに健を演じるのにぴったりな方だと思います。長年日本映画を見てきたファンのひとりとして、タングの物語がスクリーンで見られる喜びを、日本の映画ファンと共有できることを非常に楽しみにしています。<監督:三木孝浩・コメント>10万馬力があるわけでもなく4次元ポケットを持っているわけでもない何にもできないポンコツロボットのタング。でもそんなタングだからこそ、その眼差しから見える人間の世界の滑稽さ愛おしさを、二宮和也くん演じる同じく何にもできないダメ男・健との旅の中で感じられる様な作品にしたい。昨今の邦画では類を見ない実写とCGキャラクターの融合した世界は、チャレンジングな企画であり、新たな可能性を感じる作品でもあります。他者への不寛容が肥大しつつある今だからこそこの荒唐無稽で大胆な物語が、どこかおおらかで他者そして自分自身を受け入れる勇気をちょっとだけ与えてくれるような映画になってくれればと願っています。健とタングの珍道中、ぜひお楽しみに!<プロデューサー・田口生己・コメント>――実写化の理由2016年に原作小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』に出会い、この愛おしい物語に強く強く惹かれました。そして、ポンコツだけど、無限の可能性を秘めたタングがスクリーンで活躍する姿を誰よりも観てみたいと思いました。笑いあり、冒険あり、涙あり、宝箱のような映画にしたいと考えています。この映画で健とタングの間に起こったような友情や、つながりの価値について考えてもらえれば嬉しいです。――二宮の起用についてどんな難役とも向き合い、数々の作品で観客を魅了してきた、まさに日本を代表する俳優二宮さん。そんな二宮さんが未来の世界でロボットを相手に冒険に出るという、主人公の健を演じていただけたら、とんでもない化学反応が起きるのではないか、そんな期待を持ってオファーさせていただきました。今作品を一緒に作れるこの機会にとても興奮しています。『TANG タング』2022年公開
2021年06月11日主演の山崎賢人をはじめ、清原果耶、藤木直人、夏菜、高梨臨、そしてメガホンをとった三木孝浩監督が『夏への扉 ーキミのいる未来へー』の公開を記念した、東京タワーのライトアップイベントに参加した。山崎さんは「公開は延期となってしまった作品ですが、タイトルが『夏への扉』なので6月に公開できるのは逆に良かったんじゃないかと思っています。本当に、やっと公開するんだなと思うとワクワクしますね」と、まずコメント。公開延期を乗り越え、ようやくファンの方々に届けられることに対し、楽しみで仕方がない様子だ。そして本作の胸アツシーンについての質問に対し、「清原さんと一緒のシーンでしたが、時を超えるからこそ、普段の何気ないセリフがカッコよくなるなと思いました。すごく好きなシーンですね」とコメント。さらに「あと藤木さんとのシーンもですが、時を超えるからこそ…良いんですよね」と劇中のセリフを言わない山崎さんに対して、三木監督が「ネタバレをしないように配慮してるんですよ」とフォロー。山崎さんも「言っていいですかね?」と気にしながらも「『さっきはごめんね』というセリフなんですが、”さっきは”なんですよ。その間に、時を超えて色々なことがあっての”さっきは”というセリフになるのが、何て素敵なんだろうと思いました」とふり返った。清原果耶「この二人だからこその距離感」音楽を聴くシーンが胸アツまた、清原さんにとっての胸アツシーンは、「冒頭で山崎さん演じる宗一郎と音楽を一緒に聴くシーンですね」と回答。「この二人だからこその距離感で、『またあの曲?』というやり取りが、じんわり胸が温まるシーンだなと思いました」と宗一郎と璃子の微笑ましいシーンを挙げた。そして、「恐らく人生で一度きりだろう」と本作でロボットの役を演じた藤木さんは「今回は賢人くんとバディを組めるということがオファーを受ける大きな決め手でもあったので、やはり宗一郎との別れを惜しむシーンですね。完成されてそのシーンを見て、胸がジーンとしましたね」と撮影時を述懐した。山崎賢人の“嬉しいサプライズ”とは?本作はラストに最高のサプライズが控えており、LiSAが書き下ろした本作の主題歌が「サプライズ」という曲名にちなみ、最近身の回りで起きたサプライズについての質問へ。山崎さんは「兄の子供が今2歳なんですけど、今までは会う度に泣かれていたんです。でも、この間会ったら僕のことを『ケンちゃん』と呼でくれて、嬉しいサプライズでしたね」と嬉しそうに語り、清原さんは「少し前の話なんですが、撮影現場で誕生日を迎えたときに、サプライズで役のイラストが入ったTシャツをいただきまして本当に嬉しかったです」と回答。藤木さんは「娘の誕生日に、サプライズで誕生日の飾り付けをしようと思ってバルーンを注文したのですが、空気が入っていないバルーンが届き、全てのバルーンに空気を入れるのに半日かかりました(笑)」と、まさかの思ってもみないサプライズが待っていたことを明かした。そして、夏菜は「今年結婚したのですが、プロポーズをサプライズで海でしてもらって、すごくロマンチックだったんですが、その後”5時のチャイム”が鳴って、それが一番のサプライズでしたね(笑)」と会場を笑わせた。また、高梨さんはサプライズをする方が好きとのことで、「誕生日の方にお花とかワインを送るのにハマっていますね。コロナ禍ということもあり普段会えない分、何をプレゼントしたら喜んでくれるか考えるのが楽しいです」と笑顔。最後に三木監督は「今日は夕方まで雨が降っていましたが、イベント前に雨が上がってくれたのは良いサプライズでしたね」と雨が上がり、晴れた空を見上げながら感謝した。ここで、時を超える純愛ラブストーリーである本作にちなみ、東京タワーが“恋の色”に染められることに。カウントダウンが始まり、山崎さんが点灯スイッチを押すと東京タワーがあざやかなピンクに包まれ、登壇者たちも美しく輝く東京タワーを見上げながら拍手。最後に山崎さんが、「この作品は本当に、レトロでチャーミングで、色んな愛の形が詰まった作品、そしてラストにはものすごく幸せなサプライズが用意されています。本当に様々な世代の方々に楽しんでいただける作品です」とアピールし、イベントは終了した。『夏への扉 ーキミのいる未来へー』は6月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夏への扉 ーキミのいる未来へー 2021年6月25日より全国にて公開©2021「夏への扉」製作委員会
2021年06月07日映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(6月25日公開)の公開記念イベントが6日に都内で行われ、山崎賢人(崎はたつさき)、清原果耶、藤木直人、夏菜、高梨臨、三木孝浩監督が登場した。同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。山崎を陥れる悪女役の夏菜は「本当にやっとやっと悪女ができたとすごく嬉しい気持ちです」と喜ぶ。野外でのイベントに「今日は雨上がってよかったですね。よろしくお願いします」と頭を下げた。作品にちなみ「最近あったサプライズ」を聞かれると、今年1月に一般男性との結婚を発表した夏菜は「結婚をさせていただいたんですけど、海でサプライズプロポーズをしてもらったんです」とのろけ話。「めちゃめちゃロマンチックでいいなと思ってたら、プロポーズの最中に(夕方)5時のチャイムが鳴って、それが1番サプライズでした。涙と笑いとごちゃまぜになりながら、一生忘れないと思います」と語った。
2021年06月06日映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(6月25日公開)の公開記念イベントが6日に都内で行われ、山崎賢人(崎はたつさき)、清原果耶、藤木直人、夏菜、高梨臨、三木孝浩監督が登場した。同作は1956年にロバート・A・ハインラインによりアメリカで発表されて以来、色褪せぬ名作として世界中で愛される伝説的なSF小説の初実写映画化作。舞台を日本に再構築し、ロボット開発をする科学者の高倉宗一郎(山崎)が主人公となる。1995年、信頼していた共同経営者と婚約者の裏切りにあい、自身の会社も発明途中のロボットや蓄電池も奪われてしまった宗一郎は、人体を冷凍し未来に行ける装置・コールドスリープに入れられ、目が覚めると2025年の東京だった。すべてを失ったと知る宗一郎は、変えられた運命を取り戻すため、30年の時を超えてリベンジを誓う。新型コロナウイルスの影響により延期となってしまい、今月末に待望の公開を迎える同作。山崎は「延期になってしまったんですけど、『夏への扉』なので、6月に公開できるっていうのは良かったんじゃないかと思えるくらい。やっと公開できるんだなあっていうことで、すごくワクワクしています」と喜びを表す。作品にちなみ「最近あったサプライズ」を聞かれると、山崎は「兄の子供、姪が今2歳で、会うとずっと泣かれてたんですけど、こないだ会ったら『けんちゃん』と呼んでくれるようになっていて。めっちゃかわいくて嬉しくて、サプライズでした」と、ほっこりエピソードを披露した。イベントでは、東京タワーを恋の色=ピンクにする点灯式も。山崎は全力でボタンを押し、ライトアップされたタワーを見て嬉しそうな様子を見せていた。
2021年06月06日仕事での学校との出会い僕が最初に「学校」というものに触れたのは、児童精神科医として勤務しはじめてすぐのころでした。当たり前ですが、発達障害や不登校の子どもは学校でも困ったことが発生します。ですから、患者さんが先生方やスクールカウンセラーと一緒に外来を受診することもありました。ところが、僕が小学校を卒業したのはその時点で20年以上前です。外来で話を聞いても「この子が困っている学校って、そもそもどんな場所だったっけな…」とあまりうまく想像ができませんでした。そこで「現場では実際にどう困っているのか」に興味が湧き、折に触れて「学校に行ってみたいです」という話をしていました。学校から仕事が来たそんなことをあちこちで言っていると、少しずつですが学校から仕事の依頼を頂くようになりました。教員向けの研修講師や、ケースのコンサルティング(困っている子どもの様子を観察して教員にアドバイスする仕事)です。そうやって少しだけ学校に出入りするようになった僕は、そこで3つのことを感じました。1 先生たちは納得していない2 自分で見ないと分からないことがある3 やっぱり学校は良い場所だ学校で仕事をして気づいたこと研修では一般的な話もしますし、質問があった場合には具体的なケースの対応策などもお話しします。熱意があって前向きな先生は一生懸命聞いてくださるのですが、全体研修ではそんな先生ばかりではありません。うしろのほうで眠そうにしているベテランの先生や、明らかに興味のなさそうな管理職の先生もおられました。僕が国立病院の医師として「外部講師」に招かれ、話をしている限り、研修を受けても意識は変わらないんだろうなと思いました。その場では「貴重なお話をありがとうございました」とお礼を言ってくださっても、職員室では「あんなことできるわけない」と話しているのではないかと。そこで僕は「外の人」ではなく「中の人」になればいいんじゃないかと思ったのです。先生方がなぜ興味が持てないのか、なぜ納得できないのか、どうすればできるようになるのか。僕が外から偉そうなことを言ってるだけではだめなのではないかと。学校の様子は、診療中には子ども本人や保護者の方から伺います。しかし、見たことのないものは想像することができません。先ほども書きましたが、僕が自分の学校に行っていたのは20年前の話で、しかもいま働いている場所ではありません。時代も地域も違う学校のことを想像するのは難しい。実際に見てみた学校では「授業中立ち歩くってこういうことか」「この位置関係だと先生が個別に指示するのは難しいな」など、現場を見るからこそ気づくこともたくさんありました。僕が学校に行ってみた一番の感想は「学校は良いところだ」です。たくさんの子どもたちが生活を紡いでいて、彼らの成長を願っている大人たちが一生懸命に働いている。一見つまらなく感じるかもしれないような、小さなこと一つひとつを大人と子どもがお互いの視点から悩み、より良い人生になることを願っている。こういう「素敵な祈り」がある場所に、もっと触れていたいなと感じました。学校の「中の人」になりたいそんなエピソードもあり、僕は学校の「中の人」になる方法はないかと考えました。そうやって悶々としていたある日、友達のスクールカウンセラーから「精神科医はスクールカウンセラー採用試験の受験資格あるよ」という話を聞きました。なぜ採用対象に医師が入っているのかは謎でしたが、一も二もなく採用試験に申し込み、無事に東京都教育委員会に採用されました。中の人になってみて思うのは、やはり現場を知らずにコメントをしても実効的ではないということ。そとからの「こうあるべき」と学校現場がマッチしないことはしばしばありますし、全体の流れの中でしか分からないこともあります。定期的に見ているからこそ分かることや、先生たちの考え方、思い、できることとできないこと。教育行政のカタさや、一方でどういう方法ならその難しさをクリアできるのかなど、新しい学びがたくさんあります。(詳しくは次回以降で触れられればと思います)また、実際に働いてみると学校現場は楽しく、生き生きとしたものだと感じています。(ただ、子どもたちのエネルギーを浴びてものすごく疲れますが…笑)※厳密にはスクールカウンセラーは「学校の中の人」ではない立ち位置なのですが、僕的には「中の人=学校で定期的に働いてる人」でいいかな、という整理です。とにかく学校はいい!しつこいようですが、学校というのは本当に素敵な場所です。たくさんの大人が、たくさんの子どもの成長と幸せを願っています。(保護者の方によってはそうは思えないこともあると思いますが、基本的には学校関係者は善良で前向きな方が圧倒的に多いと思います)そういう場に身を置くことによって、また僕自身も子どもたちの未来に思いを馳せられる。誰かの暮らしの中で働くと、こういう楽しみがあるのだなと感じています。
2021年06月01日第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で作品賞、監督賞ほか最多5部門を受賞した『1秒先の彼女』が6月25日(金)より公開。本作は、人よりワンテンポ早い彼女と、常にワンテンポ遅い彼の“時間”をめぐる新たなラブストーリーの傑作として、すでに「今年ナンバー1」「こんな映画見たことない」という口コミが拡大中だ。本作は恋愛要素だけでなく、“時間”も重要なキーワード。今回は数多あるラブストーリーの中から、“ハズレなし!”といわれる“時間”をめぐる恋愛映画の名作5作を紹介する!家族愛にも注目『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(13)『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督が手掛けるロマンティックコメディ。青年ティムは恋人もいなく、自分に自信が持てないでいる。21歳の誕生日に、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父親から知らされたティムは、やがて出会った魅力的な女性メアリーを振り向かせたくてタイムトラベルを繰り返すようになり…。本当の愛や幸せについて考えさせられ、人生とは一瞬一瞬が宝物だということを教えてくれる1作。愛した時間を消したくない…『エターナル・サンシャイン』(04)ミシェル・ゴンドリー監督が、チャーリー・カウフマンによるユニークな脚本を映画化。ジョエルは元恋人クレメンタインが、ラクーナ医院で特定の記憶だけを消去する施術を受けてジョエルの記憶を消したことを知り、自分も彼女の記憶を消そうと同じ施術を受ける。だが、クレメンタインを忘れたくないジョエルの深層意識は施術に反抗、自分の脳内のクレメンタインの記憶を守ろうとするが…。目まぐるしく時間を行き来するファンタジックな映像美と、涙腺崩壊必至の切ない展開に酔いしれること間違いなし。すれ違っていく2人には秘密が…『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)福士蒼汰、小松菜奈の共演で人気小説を三木孝浩監督が映画化。京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿は、いつものように大学まで向かう電車の中で出会った女性・福寿愛美をひと目見た瞬間、恋に落ちる。初めてのデートで告白をして、2人の関係は誰もがうらやむほどに順調で、すべてがうまくいくものだと信じていた。しかし、初めてキスをした日、高寿は愛美から想像もできなかった大きな秘密を明かされる ーー。お互いを思っているのにすれ違う切なさ。何度でも観たくなる、時間が鍵となるラブロマンス。出会うはずのない2人の時空を超えたラブストーリー 『君の名は。』(16)1000年ぶりという彗星の接近が1か月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見て いた。心と身体が入れ替わる現象が続き、互いの存在を知った瀧と三葉だったが、やがて彼らは意外な真実を知ることに…。興行収入250億円を超える歴史的大ヒットとなり、社会現象にもなった新海誠監督作。時空を超えたSF的設定でありながら、まだ会ったことのない人を探していくという、ラブストーリーとしても堪能できる1作。台湾、夏の“バレンタイン”の1日が消えた!?『1秒先の彼女』(20)郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋もパッとしないアラサー女子。何をするにもワンテンポ早い彼女は、写真撮影では必ず目をつむってしまい、映画を観て笑うタイミングも人より早い...。ある日、ハンサムなダンス講師とバレンタインにデートの約束をするも、目覚めるとなぜか翌日に。バレンタインが消えてしまった...!?秘密を握るのは毎日郵便局にやってくる、常にワンテンポ遅いバス運転手のグアタイらしい。消えた“1日”を探すシャオチーがその先に見つけたものとはーー。人よりワンテンポ早い彼女の消えたバレンタインを巡る物語と、ワンテンポ遅い彼のもうひとつの物語。その秘密を紐解いていく先に待ち受ける、誰も見たことのない最高の“奇跡”、そして訪れる至福のラストに注目。『1秒先の彼女』は6月25日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜 2014年9月27日より全国にて公開© Universal Picturesぼくは明日、昨日のきみとデートする 2016年12月17日より全国東宝系にて公開© 2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会君の名は。 2016年8月26日より全国東宝系にて公開© 2016「君の名は。」製作委員会1秒先の彼女 2021年6月25日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©︎MandarinVision Co, Ltd
2021年05月04日はじめまして、児童精神科医の三木崇弘ですはじめまして。フリーランスの児童精神科医をしています、三木崇弘と申します。クリニック以外にも、学校や児童相談所、児童養護施設や保健所などで勤務しています。「困っている子とその保護者」が関わるいろんなシーンにいる人、と思ってもらえるといいかなと思います。第1回となる今回のテーマは「保護者の感情」です。子育て中にはイライラするシーンがつきもの。発達障害のある子どもを育てていると、不安になったり困ったりする場面も多くあるのではないかと思います。今日は「保護者の感情」を子どもがどう感じているかと、その対応についてお話ししたいと思います。Upload By 三木崇弘子育て中のイライラ、どうすればいい?子育てをしていると、どうしても感情がコントロールできないこともあります。声を荒げてしまったり、聞こえるように溜息をついてしまったり…最終的には保護者が自分で収拾をつけるとしても、浴びた側の子どもにとって親の気分や感情はどのような意味を持つのでしょうか?保護者の感情表現は、子どもにとって天気みたいなもの子どもからすると、お父さんやお母さんの気分や感情は家の中の天気みたいなものです。ご機嫌であれば晴れだし、イライラしていれば雨。怒っていれば嵐と言っても良いかもしれません。大人同士であればその天気をある程度距離を取って眺めることもできるかもしれませんが、大人と子ども、まして親子であれば、子どもが保護者から受ける影響は大きいものです。大荒れの天気の中、ずぶ濡れの子どもはどうすることもできず立ち尽くすしかありません。嵐の日があってもいい、でも…お父さんやお母さんだって人間ですから、雨の日があってもいい。そもそも外の世界も晴ればかりではなく、雨の日も風の日も、嵐の日だってあります。子どもにとっていろんな天気を体験することがその後のたくましさを育むのは間違いありません。ただそれが「ある程度は安心で、予報(予測)が可能であること」が大事です。私たちだって、毎日どんな天気か分からないまま暮らすのはとてもストレスです。最近の異常気象で朝晩の気温差があまりに大きかったり、予兆もなく突然雨が降ったりすると、とても大変ですよね。台風だって、いつどこでどれくらいの雨と風が起きそうか分かるから、建物の中で安心して過ごすことができます。だから、大人が不機嫌なときや怒っているときでも、「自分が何をしたからお母さんが怒ったのか」や「怒っていても関係性の根本が変わらないこと」を子どもがしっかり理解できるような関わりが大切です。お子さんの安心・安全を守るために、心がけてほしいことそのためには、普段から「いま大人がなぜ不機嫌なのか」「どういう状態なのか」をしっかりと話すようにすると良いでしょう。子どもは保護者や家族に起きていることを自分の責任だと思い込むことがよくあります。例えば、「私が悪い子だからママが私のことを嫌いになった」「私がちゃんとしてないからパパとママが喧嘩した」という感じです。大人からすると「そんな訳がない」のですが、子どもが自分の理解できる範囲でものごとの因果関係を捉えようとした結果、こういった解釈をします。一昔前であれば同居の祖父母や近所のおばちゃんが「そんなの気にしなくていいよ」「それはパパが悪いね」とニュアンスの調整をしてくれたのですが、今は親が自分でどうにかしないといけない環境であることが多いですよね。だから、余計な不安を与えないように「〇〇ちゃんが約束を守らなかったらママは怒ってるけど、それは〇〇ちゃんを嫌いってことじゃないからね」と声をかけたり、「パパとママは××について意見が合わなくて喧嘩になっちゃったけど、ちゃんと仲直りするつもりだから安心してね」と状況を共有したりすると良いでしょう。気分が不安定なときにこういったひとことを追加するのはとても大変ですが、このひと手間がお子さんの安心・安全を作ってくれると思います。
2021年04月20日Aimerが4月14日(水)にリリースする通算6枚目のオリジナルフルアルバム『Walpurgis』より、新曲「wonderland」のMCが今夜4月12日(月) 21:00からimerのOfficial YouTube Channelにてプレミア公開されることが決定した。ニューアルバムにはTVドラマ『あなたの番です』主題歌「STAND-ALONE」、劇場版『Fate/stay night[HF]』最終章主題歌「春はゆく」、TVアニメ『ヴィンランド・サガ』エンディングテーマ「Torches」、TVアニメ『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』OP主題歌「SPARK-AGAIN」という4つのリードトラックに加え、Vaundy楽曲提供&プロデュースの「地球儀 with Vaundy」などバラエティー豊かな全14曲が収録される。本日より全曲先行配信もスタートしており、iTunesアルバムチャートでは早くも1位を記録。さらに、Aimer「春はゆく」をはじめとする劇場版『Fate/stay night[Heaven’s Feel]』主題歌を手掛けてきた梶浦由記による書きおろし新曲「wonderland」もニューアルバム『Walpurgis』に収録となるが、この新曲「wonderland」のMVが公開となる。「wonderland」MVの監督は、劇場版『Fate/stay night[Heaven’s Feel]』3部作主題歌「花の唄」「I beg you」「春はゆく」の MVも手掛けた映画監督・三木孝浩が担当。Aimer×梶浦由記×三木孝浩という組み合わせが再び実現した形となる。三木孝浩監督は「『I beg you』のエピソード0(ゼロ)的イメージで制作した」とコメントしており、今作も美しさと禍々しさが入り混じった映像世界が展開されそうだ。ぜひ注目してほしい。■Aimer「wonderland」MUSIC VIDEO(4月12日21時プレミア公開)■梶浦由記Aimerさんのお声に誘われるままに、私自身もwonderlandをさ迷うようにただただ楽しく書かせていただきました。幸せいっぱいのLove Songになったと(自分では)思っております。ピュアでヒューマンでミステリアスに香り立つAimerさんの歌に彩られた迷いの森をお楽しみ頂けましたら!■三木孝浩監督『Fate/stay night[Heaven’s Feel]』3部作に続き、Aimer×梶浦由記タッグの新曲「wonderland」のMVの監督を務めさせていただきました!最強コンビが作り出す楽曲の、ダークで美しくてゾクゾクする様な世界観をMVで少しでも表現できたらと思って作りました。今回は「I beg you」のエピソード0的イメージで制作したので、過去のMVとも合わせて楽しんでいただけたら嬉しいです!■Aimerまた梶浦さんからとんでもない曲をいただいてしまったんです。わたしの声を思い浮かべてこの曲を生み出してくださった事が嬉しくて、この声帯で歌い続けてきて良かったと心底思いました。しかもMVは贅沢なことにまたしても、三木孝浩監督に手掛けていただいたんです。音楽と映像が織りなすこの完璧に「wonderland」な世界に、ぜひあなたも惹き込まれ、釘付けになって、恍惚とし、呆然となってください。
2021年04月12日公開延期となっていた山崎賢人主演の映画『夏への扉 ーキミのいる未来へー』の新公開日が6月25日(金)に決定。合わせて新たな場面写真が公開された。1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与え、60年以上経つ今でも色褪せぬロバート・A・ハインラインの小説『夏への扉』を映画化。罠にはめられ、全てを失いながらも大切な人を救うために30年の時を超える科学者・高倉宗一郎の姿を描く。高倉を演じるのは、興行収入57億円を突破した『キングダム』の大ヒットの記憶も新しい山崎。共演には孤独に生きてきた宗一郎にとってかけがえのない存在・璃子やくに2021年度前期放送のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』にてヒロイン役となる清原果耶、30年後に目覚めた宗一郎の手助けをする人間にそっくりなロボット役には藤木直人。そのほか、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造といった、多彩な顔ぶれが集結した。本作のメガホンを取ったのは『フォルトゥナの瞳』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の三木孝浩監督。さらに、そんな本作を彩る主題歌はLiSAの書き下ろし楽曲「サプライズ」。登場人物の心に寄り添いながら、観る者との架け橋となっている。今回公開となったのは、ひとつのイヤホンをお互いに片耳ごとに付けて一緒に音楽を聴く宗一郎と璃子や、コールドスリープから目覚めた宗一郎など温かみを感じるものもあれば、不穏な空気を感じせる悲しげな表情をしながら猫のピートを抱える璃子を捉えた一枚など、過去と未来の世界、そして物語が様々に展開していく様子を切り取った計8枚の場面写真。大切な人・璃子を救うために、時を超えて奔走していく宗一郎の姿と、壮大なラブストーリーの行く末に期待してほしい。『夏への扉 ーキミのいる未来へー』6月25日(金)より公開
2021年04月05日山崎賢人主演で、世界で初めてロバート・A・ハインラインの伝説の小説を映画化した『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』。公開延期となっていた本作の新公開日が6月25日(金)に決定、新たな場面写真も一挙8点が解禁された。1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与えたハインラインの「夏への扉」を映画化する本作。罠にはめられ、全てを失いながらも大切な人を救うために30年の時を超える科学者・高倉宗一郎を山崎さんが演じる。孤独に生きてきた宗一郎にとってかけがえのない存在・璃子役に2021年度前期放送のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」にてヒロイン役となる清原果耶。30年後に目覚めた宗一郎の手助けをする人間にそっくりなロボット役には藤木直人ほか、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨臨、原田泰造といった多彩な顔ぶれが集結。『フォルトゥナの瞳』『きみの瞳(め)が問いかけている』などの三木孝浩監督がメガホンをとった。さらに、主題歌はLiSAの書き下ろし楽曲「サプライズ」で、登場人物の心に寄り添いながら、観る者との架け橋となっている。新場面写真では、1つのイヤホンをお互いに片耳ごとに付けて一緒に音楽を聴く宗一郎(山崎さん)と璃子(清原さん)、コールドスリープから目覚めた宗一郎など温かみを感じるもの。その一方で、不穏な空気を感じさせる悲しげな表情をしながら猫のピートを抱える璃子を捉えたカットなど、過去と未来の世界、そして物語が様々に展開していく様子を切り取ったものとなっている。『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』は6月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:夏への扉 ーキミのいる未来へー 2021年6月25日より全国にて公開©2021「夏への扉」製作委員会
2021年04月05日