「光進丸は精神的に疲れたとき癒してくれた。僕の分身みたいなものだった。修復は不可能だし、本当につらい……」 報道陣の前で、愛船に向けて合掌した加山雄三(80)。 「“加山雄三の船”として知られるプレジャーボート・光進丸が、係留されていた静岡県西伊豆町の港で炎上しているのが発見されたのは4月1日夜でした。いまのところ原因は判明していません。実は翌日の2日には、加山さんが光進丸に乗船する予定もあったそうです」(社会部記者) ’60年のデビューから58年、常にスターとして歩んできた加山雄三。スターの宿命というべきなのか、その私生活も常にドラマチックだ。映画関係者は言う。 「バブル期に新潟県のスキー場経営に失敗し、数十億円とも報じられる借金をつくってしまったのです。そのため世田谷区にある200坪の豪邸を’04年には知人に売却。ほぼ同時期に5億円をかけて建造したという光進丸も、親交のある社長が経営する造船会社に所有権は移りました。彼らの好意もあり、家賃を払って成城の豪邸には住み続けていますし、光進丸にも乗り続けることができていたのですが……」 ’15年の週刊誌のインタビューでは、その巨額借金も“ほぼ完済した”と語っていた加山。だが、その3年後に愛船の炎上という悲劇に見舞われるとは……。そんな加山の衰えぬスター性に目をつけたとのが、フィットネスジムを経営するRIZAPグループなのだという。広告代理店関係者は言う。 「先月のRIZAPの新CM発表会で、俳優の梅沢富美男さんが半年かけて約13キロの減量に成功したことを明かして話題を呼びました。RIZAPが梅沢さん以上に話題を呼べる人材として目をつけたのが“永遠の若大将・加山雄三”なのだそうで、すでに出演を打診していると聞いています。加山さんも80歳ですから、減量はかなり過酷なものになるでしょう」 RIZAPにCM起用計画について聞くと、担当者は次のように答えた。 「まず4月17日に新しいCMを発表しますが、それは女優さんになります」 ーー加山雄三さんを起用されると伺ったのですが? 「もちろん加山さんの好感度は、かなり高いと認識しています。しかしCM出演者については、発表前にお答えすることはできません。例えば松村邦洋さんの場合はダイエットに3カ月かかりました。(CM出演候補者に)ジムに通っていただいたとしても、減量に成功していただかなければCMとしては成立しないというハードルもあるからです」 今回の愛船の炎上沈没事件は、加山の“80歳の過酷ダイエット”挑戦へのきっかけとなるのだろうか?
2018年04月13日加山雄三(80)が3月2日、事実上のオーナーである船「光進丸」の炎上について会見を行った。光進丸は自身が設計を勤めた船であり、加山にとって“相棒”のような存在。炎上したことについて、こう胸中を明かした。 「これほど悲しいことはない。長いこと私を支えてくれた。多くの方と楽しい時間を過ごした。思い出は山ほどです。半身を失ったぐらいつらい」 炎上する光進丸の映像を見たときの気持ちについて「ショックで……。夢であってほしい。うそだろうと」と語った加山。修復できる可能性について問われると「まず不可能だと思います」と返答しており、“永遠の別れ”を覚悟しているようだ。そして会見の終盤では“相棒”を「ありがとう、よく頑張ったな」と労い、感謝の気持ちを表した。 「申し訳ないと同時に感謝の気持ち。心で手を合わせた。よく今まで頑張って我々に幸せを与えてくれたなと。そんな気持ちでいっぱいです」 俳優を志した当時、加山は「お金を稼いで、自分の船を造りたい」という一心だったと10年のインタビューで明かしている。ずっと船に思い入れのあったという加山はもともと、俳優を志すつもりはなかった。しかし「(加山の父を倣って)俳優で一稼ぎして、船を作ればいいじゃないか」と友人に助言され、それがキッカケで業界に足を踏み入れたという。 同インタビューでは続けて、14歳のころから船の設計図を書いていたと告白。15歳のとき、海の底を見るためにグラスボートを作ったという。 「結局は人間は遊びたい、楽しみたい、それから興味を持つことによって、発明であったり工夫していくんだと思いますね。『必要は発明の母』と言うじゃないですか。まさにその船は自分にとって必要だったんです」 昨年10月のインタビューで加山は、船上での音楽制作や友だちを呼んでパーティを楽しんでいると明かしていた。光進丸を海に放ち過ごす時間は、加山にとって“安らぎのひととき”でもあるようだ。 「ここにいると心が休まるよ。都会で生活していると、ストレスがたまるだろ。そうすると朝に晴ればれと目覚めることがなくなる。ここは緑がいっぱいでマイナスイオンが出ているから気持ちがいいんだよ」 そして、光進丸との時間は“自分へのご褒美”であると語っていた。 「ここはオレにとって家みたいなもの。若いころは忙しくて年に2回ぐらいしか乗れなかったけど、今はやっと船上生活もできるようになった。これまで一生懸命、働いてきたんだからいいだろ?」 遊びや安らぎを共にした“相棒”を失ったいま、それでも前を努めて向いているという加山。冒頭の会見をこう結んだ。 「とにかく前を向いて、心して……人生は試練がいろいろあると思うんで、こんなことでめげないで、ご迷惑をおかけしたことをお詫びしながら、前を向いて頑張っていきたい……夢は捨てていません」
2018年04月03日1983年の東京ディズニーランド開園以降、その圧倒的な存在感でウエスタンランドの“顔”と言ってもうそではない「蒸気船マークトウェイン号」が、TDR35周年を記念して、2018年4月15日(日)~2019年3月25日(月)までの期間限定で、TDR35周年の仕様となる。まず「蒸気船マークトウェイン号」船全体に、東京ディズニーリゾート35周年をお祝いするはなやかな装飾が施され、35周年期間中だけしか体験できない特別な船旅を演出する。また、2018年6月7日(木)以降、乗船ゲストに、蒸気船マークトウェイン号と東京ディズニーリゾート35周年ロゴを描いた「乗船証明書」を用意。この「乗船証明書」には乗船の証しとして、船の待合室に設置するスタンプ台で、35周年のコスチュームを着たミッキーマウスをデザインした特別な記念スタンプを押すことが可能に。旅の思い出に最適だ。TDR35周年イベント期間中だけの特別な「蒸気船マークトウェイン号」に乗船&記念スタンプを押すなどして、東京ディズニーリゾート35周年のステキな思い出作りをしてみて!(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2018年03月23日ZUCCa(ズッカ)から、ミッキーマウスが登場する短編映画『蒸気船ウィリー(STEAM BOAT WILLIE)』をモチーフにした「ミッキーマウス コレクション(MICKEY MOUSE COLLECTION)」が、2017年8月11日(金)より全国のZUCCa、CABANE de ZUCCa、HUMOR SHOPにて発売される。ZUCCaとディズニーによるアイテムは、ミッキーマウスをモチーフにした「Round Mark Product」を2006年に販売して以来11年ぶり。セカンドコレクションでは、1928年にアメリカで公開されたミッキーマウスの短編映画『蒸気船ウィリー』をテーマに、本作と同様モノトーンカラーで映画の世界を3つのシリーズに落とし込む。船員帽や黒目など、1928年当時のミッキーマウス仕様にした「STANDING MICKEY」シリーズからは、箔プリントのTシャツとダブルジャガード編みのニットが展開される。また、「MICKEY CREST」は、ひび割れプリントによって古着のような風合いを出したシリーズ。Tシャツとワンピースには、プレイフルなプリントが重なっており、その中には一ヶ所だけ本物のポケットが隠れている。ミッキーフェイスを迷彩風にアレンジした「MICKEY CAMO」シリーズからは、Tシャツ、ポケッタブルバッグ、トートバッグ、ベルトスニーカーが登場する。これら豊富なアイテムはメンズ・ウィメンズともに展開。『蒸気船ウィリー』のプレイフルな世界とズッカのカジュアルモードな世界が融合している。【詳細】MICKEY MOUSE COLLECTION発売日:2017年8月11日(金)取り扱い店舗:全国のZUCCa、CABANE de ZUCCa、HUMOR SHOP価格:・STANDING MICKEY T 10,000円+税展開:ウィメンズ・メンズ色:ホワイト・ブラック ※ともにシルバー箔プリント※EC限定カラー:ホワイトのボディにゴールド箔プリント・MICKEY CREST T ワンピ―ス 14,000円+税、Tシャツ 12,000円+税展開:ウィメンズ(ワンピース)・メンズ(Tシャツ)色:ホワイト・グレー・MICKEY CAMO T 変形Tシャツ 14,000円+税、Tシャツ 13,000円+税展開:ウィメンズ(変形Tシャツ)・メンズ(Tシャツ)色:ブラック・STANDING MICKEY KNIT 36,000円+税展開:ウィメンズ・メンズ色:ブラック・MICKEY CAMO BAG トートバッグ 12,000円+税、ポケッタブルバッグ 5,500円+税展開:トートバッグ・ポケッタブルバッグ色:ブラック・MICKEY CAMO SNEAKERS 15,000円+税展開:ウィメンズ・メンズ色:ブラック【問い合わせ先】ZUCCa(A-net Inc.)TEL:03-5624-2626
2017年08月05日豪華客船でピクニックを行うイベント「真夜中のピクニック船〜東京湾オールナイトクルーズ〜」が、2017年8月12日(土)に開催される。豪華客船とアウトドアを組み合わせた「ピクニック船シリーズ」は、今回で3回目の開催。本イベントでは、深夜に出航する豪華客船「シンフォニー・モデルナ」の船内とデッキに設置されたコールマンのテントやコット、チェア、ランタンなどのアウトドアアイテムで、新感覚の“走る海上ピクニック”が楽しめる。クルージング中は、潮風を感じながら夜食弁当やドリンクを楽しむ「ナイトピクニック」をメインに、デッキに設置されたコットやチェアに横になって夜空を見上げる「天体観測」とその講習会、波間に漂う心地良い音色に身をゆだねる「音楽ライブ」などの企画が用意されている。そして、6時間のオールナイトクルージングの締めくくりに行われるのが「モーニングヨガ」。人気ヨガ講師によるヨガで身体を整え、淹れたてのコーヒーとクロワッサンの朝食でさわやかな朝を迎えよう。【開催概要】「真夜中のピクニック船〜東京湾オールナイトクルーズ〜」開催日:2017年8月12日(土) 24:10〜6:10集合時間と場所:8月12日(土) 23:00 日の出ふ頭シンフォニーのりば会場:シンフォニー・モデルナ 全船チャーター定員:120名料金:大人 9,000円(税込)/子供 7,200円(税込)料金内訳:乗船料、ピクニックセット(お楽しみ夜食弁当・おやつ・ドリンク)、イベント参加料(星のお話会、音楽ライブ、モーニングヨガ)、朝食(モーニングコーヒー&クロワッサン)、サービス料参加方法:シーライン東京の公式ホームページまたは電話にて事前予約。TEL:03-3798-8101 (10:00〜19:30) ※年中無休【問い合わせ先】コールマン ジャパン株式会社カスタマーサービスフリーコール:0120-111-957受付時間:月曜日〜金曜日 10:00〜17:30(土・日・祝日を除く)
2017年07月23日東京湾をクルージングしながら、美しい夜景とバラエティ豊かなフードメニュー、音楽やダンスが楽しめる『東京湾納涼船』。せっかくのクルージングなら、浴衣で楽しむのがオススメです。そんな「ゆかたで納涼船」をサポートしてくれる心強いショップ、「東京湾納涼船ゆかたショップin渋谷」を今回はご紹介します。手ぶらで来て、ゆかたで納涼船が楽しめるこの「ゆかたショップ」は、竹芝店に続く2店目。渋谷にある「DHCコミュニケーションスペース」に期間限定でオープンします。こちらのショップは、なんと女子大生限定。学校帰りでも気軽に立ち寄れる、便利スポットです。手ぶらで来て、ゆかたでしっとり夕涼み。この夏とっておきの思い出になること間違いありません。料金表※価格はすべて税込金額【着付のみ】浴衣着付サービス3000円 ※浴衣は持ち込み【浴衣レンタルプラン】①浴衣レンタル4000円(着付+浴衣)②浴衣フルセットレンタル4500円(着付+浴衣+下駄+巾着+髪飾り)【乗船券付プラン】①乗船券+着付のみ平日4500円/土日祝5500円②乗船券+浴衣フルセットレンタル平日6000円/土日祝7000円●渋谷店だけの、嬉しいサービスをご紹介「納涼船ゆかたショップin『渋谷』」は、渋谷駅から徒歩約3分の好立地。しかも、渋谷店ならではの嬉しいサービスもあります。そのサービスとは…。気になる詳細をご紹介します!●メークスペースやフィッティングルームが充実!DHCのコミュニケーションスペースに設置されているため、無料でスキンケアを体験したり、ネイルのおしゃれを楽しんだりすることができます。※パウダールームの利用には会員登録(無料)が必要です。●手ぶらでらくらく!渋谷店で浴衣に着替え後、竹芝店にお荷物を預けて東京湾納涼船に乗船することができます。クルージングが終わったら、竹芝店で着替えれば楽ちんですね。ゆかたで帰宅する場合は、翌日渋谷店に返却すればOKです。●店舗情報東京湾納涼船ゆかたショップin渋谷(DHCコミュニケーションスペース)東京湾納涼船DHCコミュニケーションスペース●2017年夏『東京湾納涼船』実施概要開催期間:2017年6月30日(金)~10月9日(月・祝)コース: 19:15竹芝客船ターミナル出航 ~ 東京湾内周遊 ~ 21:00竹芝客船ターミナル帰着料金:大人 2,600 円、中・高校生 1,050 円、小学生 550 円※料金には、乗船料・フリードリンク・消費税が含まれます。※ゆかた姿で乗船の大人の方は、上記料金より1,000円引き(土・日・祝日を除く)。予約・問合せ:東海汽船納涼船予約係 TEL 03-3437-6119 ※全日予約制※乗船券と食事がセットになったパーティプランは乗船日の2ヶ月前から、乗船券のみ予約は、乗船日の1ヵ月前から受付開始。
2017年07月22日「東京湾納涼船」が、2017年6月30日(金)から10月9日(月・祝)までの間、毎日運航する。「東京湾納涼船」は、大型客船で東京湾をクルージングしながら、東京の夜景とバラエティ豊かなフード、音楽・ダンスなどを一度に味わえる夏のレジャー&エンターテインメント。2,600円で、クルージングと生ビール、ワイン、サワーなどが飲み放題で楽しめる。また、個室貸切プランも用意。定員16名また24名で個室を貸し切れるので、グループパーティを開催することも可能だ。ゆかた姿で訪れれば、土・日・祝日を除いて男女とも1,000円引きで乗船できる。また、当イベントに合わせて”てぶらで来て浴衣で納涼船を楽しめる”女子大生限定の納涼船ゆかたショップが7月21日(金)に渋谷にオープンする。ゆかたのレンタルや着付けサービスが提供されるほか、スキンケアやネイルを無料でできるのも嬉しい。また、当ショップでのレンタル・着付けサービスと乗船券がセットになったスペシャルチケットも販売される。ステージに登場するのは、ゆかたダンサーズの面々。ショータイム&ダンスタイムでパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げる。夏の思い出作りに、家族や友人、同僚を誘って「東京湾納涼船」を楽しんでみては。【イベント詳細】「東京湾納涼船」開催期間:2017年6月30日(金)~10月9日(月・祝)コース:19:15竹芝客船ターミナル出航~東京湾内周遊~21:00竹芝客船ターミナル帰着料金:大人 2,600円 中・高校生 1,050円 小学生 550円※料金に、乗船料・フリードリンク・消費税含む。・乗船料+飲み放題2,600円・個室貸切プラン 1テーブル13,000円定員16名個室:乗船料別途。フードチケット4,000分付。予約は2テーブル必要。定員24名個室:乗船料別途。フードチケット6,000円分付。予約は3テーブル必要。・お座敷プラン 1テーブル10,000円(8名まで)※乗船料別途。8名様単位で受付。・レストランプラン 7,000円(2~4名まで)※乗船料別途。【問い合わせ先】東海汽船 納涼船予約係TEL:03-3437-6119 ※全日予約制■東京湾納涼船ゆかたショップ in 渋谷オープン日:2017年7月21日(金)場所:DHCコミュニケーションスペース住所:東京都渋谷区道玄坂2-6-17 渋東シネタワー12F料金:・着付けサービス(浴衣持ち込み) 3,000円(税込)・浴衣レンタル(着付け+浴衣) 4,000円(税込)・浴衣フルセットレンタル(着付け+浴衣+下駄+巾着+髪飾り) 4,500円(税込)・乗船券付きプラン 乗船券+着付け 平日4,500円(税込)、土日祝5,500円(税込)、乗船券+浴衣フルセットレンタル 平日6,000円(税込) 土休日7,000円(税込)
2017年06月01日老後をゆったり過ごす人が数か月をかけて優雅に世界一周を楽しむ…なんとなく、クルーズ船にはそんなイメージがありませんか?実は、ここ5年でクルーズ界はすっかり様相が変わっています。続々と海外大手のクルーズ船が日本に就航し、1週間程度のクルーズ旅行が可能になっているのです。まさに”浮かぶホテル”!東京ドームよりも大きいというスーパースター ヴァーゴ(画像提供:スタークルーズ)一生に一度は体験したいゴージャス旅かつて日本で「クルーズ元年」と呼ばれ、クルーズ熱が高まったのは1989年のこと。日本籍のクルーズ船が初めて日本に就航し、“クルーズ旅”というものが紹介されました。特にその名を知られたのは豪華客船の「飛鳥」ではないでしょうか。日本一の大きさを誇り、100日をかけて世界一周する様子などはまさに憧れのセレブ旅だったことでしょう。実際のところ、クルーズ船の旅はとても豪華なものが多く、イブニングや正装でのパーティが毎晩のように催されるのが当たり前の世界。内装もゴージャスで“海上の高級ホテル”なんて形容されることもしばしばです。そんな印象が強いせいか、クルーズ船にはものすごくお高い、シニア向けのイメージがあります。ですが「飛鳥(※現在は「飛鳥Ⅱ」が「飛鳥」に代わって活躍しています)」でも1日からのクルーズがあるように、実は意外と気軽なもの。特に新たな「クルーズ元年」と呼ばれた2013年以降は外国籍の豪華客船が次々と日本路線に就航し、チョイスが広がりました。船室内はまるでホテルの一室。スイートルームしかない豪華客船から、本当に海上にホテルが浮いているかのような巨大な客船までいろいろ日本発着のクルーズ船が続々!忙しいほどのエンタメの数々日本の船と違うのは、なんといってもカジュアル路線の充実ぶりでしょう。ドレスコードのある食事タイムもありますが、基本的に食事をする時間や場所を自分で選ぶことができます。エンターテインメントの内容もクラシックコンサートのようなしっとりしたショーばかりではなく、本格的なマジックショーやアクロバティックなショーなど、子どもでも楽しめるものが増えているのが特徴。そうした食事やエンターテインメントはすべて料金に含まれています(※一部有料)。ちょうど2017年7月から11月に日本路線を運航することになったスタークルーズ社「スーパースター ヴァーゴ」を例にとってみると、大きなスライダーつきの屋外プールやキッズルームがあるなど、ファミリーで利用することを想定してあることがわかります。また、船内イベントもディスコパーティーやプールサイド・バーベキューなど、わいわい盛り上がるものも含まれていて(※開催時期や天候によります)、大人から子どもまで楽しめる工夫がいっぱい。また、外国籍の船は一度海外に寄港しなくてはならないという規則があるため、ヴァーゴのプランも必ず海外の港に立ち寄るコースになっています。つまり、日本の港から乗船して、各地に寄港しつつ海外にまで行けてしまうのですが、多くの場合、移動は夜の時間帯。午前中に港に投錨したら、各自観光などを楽しみ、夜に船に戻るというプランになっているので、都市間の移動に時間をとられることがありません。観光に出歩くのに疲れてしまったら、下船せずに船内でのんびりするのもOK。昼は観光やプール、夜は船内エンターテインメントと、忙しくものんびりも過ごすことができるのが大きな魅力です。横浜港か大阪港の発着便、7泊8日で12万8000円からと、海外にも行けることを考えれば決して高くはありません。出発の61日前までに予約すれば1人あたりの料金が2万円引きになる早期予約割引があるのも要チェックです。スーパースター ヴァーゴはなんと13階建て。エレベーターからロビーを見下ろすと船内にいることを忘れてしまう大人でも遊んでみたくなる、大型のスライダーつきプール。屋内にはジャグジーなどもあり、おじいちゃん、おばあちゃんはそちらでまったり、というのもよさそう日本のお笑い芸人も乗船!?期間限定クルーズちょっと気になるのは、「ヴァーゴ the よしもと@クルーズ」。日本路線運航期間中、それぞれのコースによしもとのお笑い芸人が乗船し、船内シアターのエンターテインメントに漫才やコントなどが加わり、有名な芸人も乗船メンバーに含まれています。日本路線ならではのこんなエンターテインメントの導入は、外国籍の船ではちょっと珍しいこと。さらに、この「スーパースター ヴァーゴ」は、ふだん香港を含むアジア路線に就航しているため、日本発着で乗船できるのは期間限定。そんな“レアさ”もちょっとうれしい「スーパースター ヴァーゴ」。クルーズデビューにぴったりかもしれません。◇スーパースターヴァーゴ大阪横浜発着クルーズ7泊8日寄港地:横浜、大阪、清水、鹿児島、上海料金:日程、船室のクラスによって異なる+港湾税1万2500円2歳未満の子どもは大人料金の25%3人目、4人目の料金は大人料金の50%料金に含まれるもの:宿泊代金、無料レストランでの食事代金(朝食、昼食、夕食、夜食、モーニング ティー、アフタヌーンティーなど)、船内のエンターテインメント、ショー、イベント、 映画など(一部有料のものあり)、プール、ジャグジー、図書館など施設の使用代金など(一部有料)スタークルーズ詳細:バルコニー付きのエグゼクティブスイート。どのカテゴリーでもバスルームやシャワーなどは室内についている。ほかにテレビ、電話など(画像提供:スタークルーズ)<文・写真:フリーランス記者岩佐 史絵>
2017年05月16日東京湾に現れた、光り輝く宇宙船!?東京湾に浮かぶ、その宇宙船のような「The Floating Bar Jicoo」の外観を見ただけでもテンションが上がらずにはいられません。色とりどりの夜景の光が映し出された東京湾は、まるで宇宙空間のよう。船内に入ると、白い壁が広がっており、ピンクやブルー、パープルにライトアップされます。スタッフまでが全身白に身を包んでいるので、ライトアップされて、完璧な空間デコレーションが完成されています。『バイオハザード4アフターライフ』を観たことがある方は、白い船アルカディア号と、主人公アリス達に助けられた生存者たちを連想してしまうかも?船が出港すると、大きな窓からは、海抜0m、360度東京湾に囲まれた夜景を眺めることができます。なんといっても、真下から見上げるレインボーブリッジの迫力たるや、夢に出てきてしまいそうなほど印象的。ぜひ目に焼きつけて。貸し切りクルーズでパーティーも!この「The Floating Bar Jicoo」は通常営業として様々なアーティストたちによるライブイベントを開催していますが、貸し切りクルーズもおすすめ。専任のクルーズコンシェルジュが、季節感あるディナーメニュー、絶景ポイント、充実した音響、ライティング演出など、船上でのとっておきのイベントを盛り上げるべく提案してもらえます。ふたりっきりのロマンチックなデート、賑やかなパーティー、慰労会、ウェディングクルーズや二次会など、使い方は千差万別!宇宙船に乗り込んで宇宙空間への旅気分で東京湾クルーズ、いかがでしょうか? とっておきの体験が待っているはずです。取材・文/中野さゆみスポット情報スポット名:The Floating Bar Jicoo住所:日の出桟橋からのご乗船東京都港区海岸2-7-104お台場海浜公園からのご乗船東京都港区台場1-4-1電話番号:0120-049-490
2017年03月12日デニムで帆をつくり、その船で瀬戸内海を航海することで海風を浴びた“クルーズウォッシュ”ジーンズを創るプロジェクト「旅するジーンズ CRUISING JEANS」のプロダクトを使用した限定アイテムが登場。ELNEST TOKYO -MIGHTRY-にて試着及び予約販売を受け付ける。「旅するジーンズ CRUISING JEANS」は、2014年に瀬戸内ジーンズの魅力を発信するために立ち上がった。そして、7月23日(土)から8月28日の約1か月間の旅を経て、船の帆として瀬戸内の海風をいっぱい浴びたデニムは、見事な風合いとなって遂に私たちの手元にやってくる。このデニムを手掛けたのは、2016年毎日ファッション大賞鯨岡阿美子賞の受賞が決定した貝原良治が代表を務める国産高級デニム生地メーカー「カイハラ」。デニムの総量は約100平方メートルにも及ぶ。これらを俳優・井浦新がディレクターを務めるファッションブランド「エルネスト クリエイティヴ アクティヴィティ(ELNEST CREATIVE ACTIVITY)」とのコラボレーションによって製品化。デニムパンツ、Tシャツ、トートバッグなどのアイテムに変えて、数量限定で展開する。瀬戸内の海風をいっぱい浴び独特の風合いになっているだけでなく、インディゴと塩分が結びつくことで色持ちが良いというのも魅力。さらに自ら身に着けて馴染ませることで、表情豊かな1着になってくれることだろう。【詳細】「旅するジーンズ CRUISING JEANS」プロダクト発売日:2016年10月26日(水)より発売中販売店舗:ELNEST TOKYO -MIGHTRY-住所:東京都渋谷区上原1-16-13 SUWA HAUS 1FTEL:03-6686-8138アイテム:・旅するジーンズ(オリジナル帆デニムジーンズ) 限定6着 130,000円※シューズ、スマホケース、カレンダーとセット販売)サイズ:S/M/L・オリジナル帆デニムTシャツ 限定40着 9000円カラー:ホワイト、淡デニム、濃デニムサイズ:S/M/L/XL帆デニム×カイハラデニム製トートバッグ 限定10個 38,000円サイズ:横46cm×高さ46cm×マチ20cm※価格はすべて先行販売価格
2016年10月30日夏の風物詩のひとつと言えば、夜景が楽しみながら涼む、納涼船!関東では東京湾が定番ですが、都心から近い横浜、千葉も見逃せません。そこで今回は、都心からすぐに行ける、オススメの3つの納涼船について詳しくご紹介します。●浴衣で女子会!東京代表「東京湾納涼船」まずは東京湾から。毎年大人気の東京湾納涼船は、竹芝ターミナルを出航し、東京湾の見どころや美しい夜景をぐるっと周遊するコースです。竹芝桟橋から出航し、まず飛び込んでくるのが東京タワーと東京スカイツリー。夏の夜空にライトアップされた東京のランドマークを一気にふたつも見ることができます。レインボーブリッジをくぐりぬけ、お台場、羽田空港エリアでは飛んでいる飛行機と遭遇できるかも?そして東京ゲートブリッジを通り下船です。東京湾の美しい夜景を楽しめることはもちろんですが、こちらは船内も大変充実していることも見逃せません。ご飯もの、肉、中華料理、寿司、スイーツなど、なんでも揃うフードコーナーは何度も立ち寄りたくなるほどのラインナップ。予約専用個室では、大人数でのパーティーもできます。さらにはリクライニングシートや女性専用スペースもあるので、落ち着いた場所が欲しい人も安心です。また、日替わりでショーイベントも開催されています。全日予約制で、今年は7月1日から10月10日まで運行しています。飲み放題付きで2500円ですが、浴衣を着ていくと平日は1000円オフ!約2時間のクルーズでこの値段はかなりコスパが良いです。船の上で浴衣女子会なんていうのも素敵ですよね。●上質な海の旅横浜発「マリーンシャトルサマーナイトクルーズ」横浜港の夏の風物詩が、マリーンシャトルの納涼船「サマーナイトクルーズ」です。豪華客船マリーンシャトルでみなとみらいや横浜ベイブリッジなどを巡り、横浜のオシャレで美しい夜景を楽しむことができます。山下公園を出航し、レンガ色にライトアップされた赤レンガ倉庫を通過します。そして圧巻の横浜ベイブリッジの下をくぐりぬけ、横浜港シンボルタワーを通って横浜港へ。ユニークな形の鶴見つばさ橋を見ながら、みなとみらいの景色を眺めて山下公園に戻るという運航ルートです。横浜の絶景を一度に楽しめる、ラグジュアリーな周遊ですよ。オープンデッキやビューシート、ロイヤルルームなど、大人が楽しめる設計になっているのも魅力的。そしてフードも、海の素材をメインとした上質な洋食ビュッフェが並びます。今年は7月9日から9月30日までの毎日出航される予定。通常料金は6000円ですが、昨年から始まった浴衣割など、各種割引があります。海の潮風と生演奏の音楽で、上質な時間を過ごせそうです。 ●工場地帯の夜景は一見の価値アリ 「千葉港ナイトクルージング」そして、穴場なのが観光船の「あるめりあ号」で巡る千葉港ナイトクルージングです。千葉港は、千葉県の沿岸6市に接する、海岸線延長が133kmにわたる港湾で日本一広い港で、京葉工業地域のほぼ全域にまたがる工業港。そのため、普段見ることのできない工場地帯を、海上から見るという非日常の体験ができるんです!125メートルの高さでそびえるポートタワーを望みながら、コンテナターミナルや食品コンビナート、ジェット燃料の油送基地といった千葉きっての工場地域を回ります。夜の工場見学は、なんとも幻想的で面白い景色。約90分間の周遊があっという間に感じられるくらい、新鮮な体験ができます。7月1日から8月31日まで、と他の納涼船と比べて期間が短いので、早めに予約をした方が良さそうです。生ビール、ジュース飲み放題で大人4200円ですが、なんと持ち込み料が無料でフードの持ち込みは自由!さらに、40人以上であれば船を貸切りにすることもできるんだとか。いかがでしたか?それぞれに違った楽しみ方ができる関東の納涼船。皆さんも是非、夏だけの体験を楽しんでください。※日程や料金に変更がある場合があります。事前に各会社までお問い合わせください。 (富士みやこ)
2016年06月22日「東京湾納涼船」が、2016年7月1日(金)から10月10日(月・祝)まで、東京湾を舞台に運航される。「東京湾納涼船」は、大型客船で東京湾をクルージングしながら、美しい夜景とバラエティ豊かなフードメニューや音楽・ダンスなどが楽しめる夏のお手軽レジャー&エンターテインメント。“ゆかたで楽しむ!ゆかたで得する!!”をコンセプトに、ゆかたダンサーズによるパフォーマンスや“ゆかた姿で割引”の企画が人気となっており、2015年夏には、92日間の運航期間中に過去最高の14万5千人が乗船した。今年は昨シーズンよりもさらにパワーアップ。運航期間を延長するだけでなく、月〜木曜日で実施していた“ゆかた割引”を、金曜日も拡大実施する。また、グループでゆっくり楽しめる便利なパーティプランのメニューを一新する。素材と味にこだわり、見た目も美しい“海の重ね箱”を楽しむことができる。なお初日7月1日(金)は、ゆかた姿の大人は男女とも500円で乗船が可能だ。【概要】2016年夏「東京湾納涼船」期間:2016年7月1日(金)〜10月10日(月・祝)コース:19:15 竹芝客船ターミナル出航〜東京湾内周遊〜21:00竹芝客船ターミナル帰着料金:大人 2600円 / 中・高校生 1,050円 / 小学生 550円ゆかた割:ゆかた姿の大人は、男女とも1,000円引き(但し、土・日・祝日を除く)パーティ割:パーティプランを予約すると、乗船料+飲み放題2,600円が2,300円に割引。【予約・問い合わせ】東海汽船納涼船予約係TEL:03-3437-6119 ※全日予約制※乗船券とお食事がセットになったパーティプランは乗船日の2ヶ月前から。乗船券のみ予約は、乗船日の1ヵ月前から受付を開始。
2016年06月05日レ・メルヴェイユーズ ラデュレ(Les Merveilleuses LADURÉE)は、“船の旅”をテーマにした2016 サマー コレクションを2016年4月29日(金)発売する。「ティンテッド リップ バーム N」は、艶やかな唇へと導いてくれる新リップ バーム。配合された発色を高めるリキッドオイルが、透明感のある美しい口元を叶えてくれる。旅先でもお出かけ先でも、気になるときにさっとひと塗りすれば、テクニックいらずでみずみずしい唇に。明るく輝くシャイニーオレンジや甘く可憐なキャンディピンクなど、5色のポップなカラーが展開される。夏の陽射しを浴びた後には、バスタイムを優雅に過ごして疲れをとって。シャボン玉スティック付きの「バブル バス」なら贅沢なひとときを演出してくれそう。泡立ちがよくキメ細やかな泡が、すっきりなめらかな洗い上がりを実現。深みのあるローズの香りが広がり、五感に深い喜びをもたらしてくれる。【アイテム詳細】2016 サマー コレクション発売日:2016年4月29日(金)・ティンテッド リップ バーム N 全5色 各2,000円+税<新商品>・リクイド チークカラー 全3色 各3,200円+税<数量限定品>・クレンジング ジェル スクラブ 3,000円+税<数量限定品>・ローズ ヘア トリートメント ミスト 2,500円+税<数量限定品>・バブル バス 1,800円+税<数量限定品>・ローズ ハンド トリートメント セット 3,800円+税<数量限定品>セット内容:ローズ リキッド ハンド ウォッシュ 190ml、ローズ ハンド クリーム 25g(ミニサイズ)【問合わせ先】レ・メルヴェイユーズ ラデュレTEL:0120-818-727
2016年04月23日ロシア国営宇宙会社Roskosmosは3月19日、国際宇宙ステーション(ISS)に向かう3人の宇宙飛行士を乗せた「サユースTMA-20M」宇宙船の打ち上げに成功した。サユースTMA-Mの飛行は今回で最後となり、今後は新型の「サユースMS」が使用される。サユースTMA-20Mを載せた「サユースFG」ロケットは、日本時間3月19日6時26分(現地時間3月19日3時26分)、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地の第1発射台「ガガーリン発射台」から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約9分後に宇宙船を軌道に投入した。宇宙船は太陽電池パドルやアンテナの展開にも成功。徐々に高度を上げつつISSに近付き、打ち上げから約6時間後の12時9分58秒にISSの「ポーイスク」モジュールへドッキングした。その後、ハッチの気密確認や、宇宙船とISSとの間の気圧の調整などが行われ、13時55分にハッチが開かれ、宇宙飛行士らはISSへ入室した。○サユースTMA-20MサユースTMA-20Mにはロシアのアリクセーイ・アフチーニン宇宙飛行士と、アリェーク・スクリーパチュカ宇宙飛行士、米国のジェフリー・ウィリアムズ宇宙飛行士の3人が搭乗していた。アフチーニン飛行士は1971年生まれの44歳で、今回が初の宇宙飛行ながら、宇宙船のコマンダーを務めた。スクリーパチュカ飛行士は1969年生まれの46歳で、2010年にサユースTMA-01M宇宙船でISSに長期滞在した経験を持つ。今回が2回目の飛行となる。ウィリアムズ飛行士は1958年生まれの58歳で、これまでに、スペースシャトル「アトランティス」のSTS-101ミッション(2000年)、サユースTMA-8(2006年)、サユースTMA-16(2009年)で宇宙飛行した経験を持ち、今回が4回目の宇宙飛行となる。この3人は第47/48次長期滞在員として、ISSに約6か月間滞在する。ISSには昨年12月から、ロシアのユーリィ・マレーンチェンカ飛行士、欧州のティモシー・ピーク飛行士、ティモシー・コプラ飛行士が滞在しており、3人が合流することで、ISSは6人体制での運用となる。今回打ち上げられた3人は、今年9月6日ごろに地球に帰還する予定となっている。帰還時にも、今回と同じサユースTMA-20Mに搭乗する。○最後のサユースTMA-M、今後はMS型にサユースTMA-M宇宙船は、ロシアの傑作宇宙船サユースの最新型で、2010年に1号機が打ち上げられた。TMA-Mは従来型と比べ、搭載コンピューターなどの機器が一新され、性能向上の他、軽量化と消費電力の低減が行われた。また、コクピットのコンソールも新しくなり、船体構造も見直されている。さらに軌道修正の精度が上がったことで、それまで約2日も掛かっていた打ち上げからISS到着までの時間が、わずか6時間に短縮された。サユースの船内は狭く、2日もの間、3人がその中で過ごすのは決して快適ではなく、宇宙飛行士からは大きく喜ばれた。ただ、6時間で到着するためには、打ち上げ日時など、いくつか条件があり、打ち上げ前、あるいは軌道投入後に、何らかの事情で予定が変わった場合は、2日かかる飛行プロファイルに変更せざるを得ない。新型コンピューターなどの改良点の多くは、有人のサユースへの採用に先立ち、2008年から運用が始まった無人の補給船「プラグリェースM-M」に適用され、試験が行われた。しかし、1号機「サユースTMA-M」(*1)では、打ち上げ時に船内で酸素漏れが発生し、またコンソールに一部のデータが表示されないなど、いくつかのトラブルが発生。その後も、TMA-12Mではスラスターの噴射がうまくいかなかったり、TMA-14Mでは太陽電池パドルが開かなかったりなど、細かなトラブルがたびたび発生した。ただ、人命にかかわるほどの大きな事故は起こしていない。サユースTMA-Mは、今回の20号機で最後となり、今後はさらに大幅な改良が加えられた「サユースMS」が使われる。1号機の打ち上げは今年6月21日ごろに予定されており、ロシアのアナトーリィ・イヴァニーシン飛行士、米国のキャスリーン・ルービンズ飛行士、そしてJAXAの大西卓哉飛行士が搭乗する。サユースMSは、サユース宇宙船シリーズの最新型にして、そして最後となる予定で、現在まったく新しい後継機の「フィディラーツィヤ」の開発も進められている。ロシアの宇宙開発では近年、ロケットの打ち上げ失敗や衛星の故障などの問題が続いており、信頼性の低下が叫ばれている。しかし有人宇宙開発に関しては、無人機よりも慎重に進められていることもあり、前述のような細かなトラブルを除けば、大きな事故は起きていない。今後、サユースMSの運用、そしてフィディラーツィヤの開発で、その技術を維持することができるかどうかが注目される。【脚注】*1: ロシアの宇宙機の多くは、1号機に「1」という数字は付かず、機体名をそのまま呼ぶ。なお、2号機以降は数字が振られ、たとえばサユースTMA-Mの2号機は「サユースTMA-02M」である。【参考】・・・Launch, Docking Returns International Space Station Crew to Full Stren | NASA・New Crew Launches and Heads to Space Station | Space Station・New Expedition 47 Crew Arrives at Station | Space Station
2016年03月25日米航空宇宙局(NASA)は1月27日(現地時間)、米国の宇宙開発企業「スペースX」が開発している有人宇宙船「ドラゴン2」に装備される、パラシュートの展開試験が成功したと発表した。同宇宙船は2017年から国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を運ぶことが計画されており、実現に向けて開発は着実に進んでいる。この試験はアリゾナ州クーリッジ近郊で実施された。試験の実施日は明らかにされていない。試験では、ドラゴン2宇宙船と同じ質量の重りに4基の大きなパラシュートを装着し、輸送機から投下。そしてパラシュートは問題なく開き、試験は成功した。このパラシュートは、ドラゴン2の帰還時に大気中で減速させ、安全に海上に着水させるために用いられる。ただ、ドラゴン2は最終的に、側面に装備した「スーパードレイコー」と呼ばれるスラスター(小型のロケット・エンジン)を使って、SFに出てくる宇宙船のように地上に軟着陸することが計画されている。そのため、パラシュートが使用されるのは、宇宙船の運用初期や、また宇宙からの帰還前にスーパードレイコーに問題があり、着陸ができないことがわかったときのバックアップといった場合に限られることになっている。スーパードレイコーの開発も順調に進んでおり、昨年11月にはその噴射だけで宇宙船を空中で静止させる試験に成功している。(スーパードレイコーの空中静止試験について詳しくはこちら)なお、今回の試験は減速用のメイン・パラシュートのみが対象で、実際の帰還時に使用される、姿勢制御とメイン・パラシュートを引き出すための、より小型のドローグ・シュートに関しては搭載されていなかった。スペースXはNASAからの資金提供を受けてドラゴン2の開発を行っており、今回の試験はその開発の最終段階のひとつであり、またNASAに対する開発状況の証明という意味もあった。スペースXとNASAでは、今後も開発や試験を続けていくとしている。○着実に進むNASAによる宇宙開発の民間委託NASAでは2005年から、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資や宇宙飛行士の輸送を民間企業に任せる計画を進めており、すでに物資の輸送に関しては実現しており、スペースXと同じく米国の宇宙企業であるオービタルATKが補給を実施している。そして現在、スペースXと、米国の航空宇宙大手ボーイングの2社が、NASAからの資金提供を受け、有人宇宙船の開発を進めている。スペースXが開発しているのはドラゴン2という宇宙船で、ISSへの物資補給に使われている「ドラゴン」補給船を大きく改良したもの。最大7人の宇宙飛行士を乗せることができ、耐熱シールドなどを除く機体の大部分を再使用することが可能となっている。またISSとの往復だけでなく、いずれは火星への飛行や、さらには火星の地表への着陸も可能になるという。一方、ボーイングは「CST-100スターライナー」という宇宙船の開発を進めており、こちらも最大7人の宇宙飛行士を乗せることができ、機体の大部分を再使用することが可能となっている。スターライナーの開発や試験も順調に進んでいる両社ともすでに、NASAから宇宙飛行士の輸送を受注しており、今後開発が順調に進めば、スターライナーは2017年中に無人飛行と有人飛行を、一方のドラゴン2は、今年12月にも無人飛行を、2017年に有人飛行を実施する予定となっている。【参考】・SpaceX Tests Crew Dragon Parachutes | Commercial Crew Program・SpaceX Tests Crew Dragon Parachutes - YouTube・Boeing: Crew Space Transportation (CST) System
2016年01月29日米国の宇宙開発企業「スペースX」は1月21日(現地時間)、「ドラゴン2」宇宙船を自身のスラスター(小型のロケット・エンジン)だけで空中に静止させる試験の動画を公開した。ドラゴン2はスラスターを使って地上に着陸することが可能で、その性能を証明するために実施された。同宇宙船は2017年から国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を運ぶことが計画されている。同社によると、この試験は昨年11月24日に、テキサス州マクレガーにある同社の試験施設で行われたものだという。ドラゴン2はワイヤーで空中に吊るされた状態で、そこから宇宙船の側面に装備された8基の「スーパードレイコー」スラスターを噴射し、約5秒間空中に静止した。米国の「アポロ」やロシアの「サユース」など多くの宇宙船は、地球の帰還時にパラシュートを使って減速し、陸上や海上に着地するが、ドラゴン2はスーパードレイコーを噴射しながら軟着陸する方式をとっている。これにより、宇宙飛行士の乗り心地が良くなるほか、地上の狙った位置に正確に着陸することができるようになるため、回収に掛かるコストが安くなるという利点もある。なお、スーパードレイコーに問題が起きた場合に備え、パラシュートも装備している。またスーパードレイコーは、打ち上げ時にロケットに何らかの問題が発生した際、宇宙船をロケットから脱出させる「脱出ロケット」としての役目ももっており、着陸と脱出をひとつのシステムで兼ねることで、宇宙船全体の軽量化やコスト・ダウンも図られている。昨年5月6日には、スーパードレイコーを使って発射台から脱出する試験も行われている。すでに運用中のドラゴン補給船には姿勢制御用のより小さな「ドレイコー」スラスターが装備されており、ロケットから分離後の飛行や、姿勢制御、軌道離脱時の噴射で使われている。ドレイコーはまた、ドラゴン2でも姿勢制御や軌道制御に使われる。スーパードレイコーはドレイコーをもとに2012年から開発が始まり、当初は鋳造で造られていたが、その後3Dプリンタでの製造に変わった。スーパードレイコーはドラゴン2の側面に8基が装備されている。8基をすべて最大出力で噴射した際の推力は534kNで、ドラゴンを2秒で100m、5秒で500mもの距離へ飛ばすことが可能だ。推力は20%から100%の間で可変させることができる。また、最低4基だけでも脱出は可能な余裕がある。○ドラゴン2ドラゴン2はスペースXが開発中の有人宇宙船で、最大7人の宇宙飛行士を乗せることができ、ISSとの往復だけでなく、いずれは火星への飛行や、さらには火星の地表への着陸も可能になるという。スペースXはすでに、同じドラゴンという名前をもつ無人補給船を開発しており、これまでに8回、水や食料、実験機器などの補給物資をISSに送り届けている。米航空宇宙局(NASA)ではISSへの物資の輸送を民間に任せる計画を続けており、ドラゴン補給船はその中で開発、運用されている。NASAではまた、物資だけではなく、宇宙飛行士の輸送も民間企業に担わせる取り組みも進めており、これまでに数社に開発資金を援助して、提案や設計、開発などを競わせ、その中から米航空宇宙大手のボーイングの宇宙船「CST-100スターライナー」と、スペースXのドラゴン2が選ばれた。両社はNASAからの資金提供を受け、現在も開発に取り組んでいる。開発が順調に進めば、スターライナーは2017年中に無人飛行と有人飛行を、一方のドラゴン2は、2016年12月に無人飛行を、2017年に有人飛行を実施する予定となっている。【参考】・SpaceX Tests SuperDraco Descent Landing Capability | Commercial Crew Program・Dragon 2 Propulsive Hover Test - YouTube・"Hover test of our Dragon 2 spacecraft that can carry cargo and crew "
2016年01月25日40年近くもの間、「プラグリェース」と名付けられたロシアの無人補給船は、「サリュート」や「ミール」、そして国際宇宙ステーションといった宇宙ステーションに向けて、「宇宙の定期便」として運用に必要不可欠な補給物資を送り届けてきた。プラグリェースは有人宇宙船「サユース」をもとに開発され、サユースが改良されると共に、プラグリェースも改良を、あるいはその逆もまた然りと、両者は常に一心同体となって、宇宙開発の歴史を歩み続けてきた。そして12月21日、最新の、そしておそらく最後となる改良が施された「プラグリェースMS」が宇宙に飛び立った。プラグリェースMSとはどんな補給船なのか、従来のプラグリェース補給船から何が変わったのか。そして、その先にどんな意味があるのかについて見ていきたい。○プラグリェースMSロシア連邦宇宙庁は12月21日、新型補給船「プラグリェースMS-01」を搭載した「サユース2.1a」ロケットの打ち上げに成功した。2日後の23日には国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングにも成功し、2436kgの補給物資を送り届けた。ロケットは日本時間12月21日17時44分39秒(カザフスタン時間12月21日14時44分39秒)、カザフスタン共和国にあるバイカヌール宇宙基地の第1発射台(通称「ガガーリン発射台」)を離昇した。ロケットは順調に飛行し、約9分後にプラグリェースMS-01を軌道に投入した。プラグリェースMS-01はその後、太陽電池パドルやアンテナの展開に成功。そして約2日間の飛行を経て、23日19時27分にISSの「ピールス」モジュールにドッキングした。プラグリェースMS-01はこの後2016年7月までISSに係留される。プラグリェースMSはロシアのRKKエネールギヤ社が開発した新しい補給船で、今回が初めての飛行であった。シリーズとしては初期型、M型、そして現行のM-M型に続く第4世代になる(厳密にはもう少し細かい種類がある)。MS型の外見は従来のプラグリェースとあまり変化はない。しかし部品から機体の構造全体に至るまで、さまざま箇所に改良が加えられている。ロシア国産の自動ランデヴー・ドッキング・システム「クールスNA」プラグリェースも、また有人のサユースも、宇宙ステーションとのランデヴー(接近)とドッキングには「クールス」と名付けられた装置を使用している。この装置は「2AO-VKA」、「AS-VKA」、「2ASF1-M-VKA」、そして3基の「AKR」の、合計6基のアンテナからなり、電波を使ってドッキング相手のステーションとの相対的な距離や速度、角度などを測り、そのデータをコンピューターで処理。その結果に基づき宇宙船は自動で操縦される。これまでサユースやプラグリェースに使われていたクールスは、正確には「クールスA」と呼ばれているが、このクールスAは大きく2つの欠点がある。まず1つはアンテナが展開式、あるいは可動式であり、故障によってアンテナの展開や格納、可動ができなければ、ランデヴー・ドッキングができなくなる危険性を抱えている。実際に、大きな失敗や事故にはつながらなかったものの、アンテナが展開できない、あるいは格納できないという問題が過去に発生している。また、クールスAの電子機器を製造しているのはウクライナの企業であり、ロシアにとっては入手しづらいという問題もあった。クールスが開発されたのはまだソヴィエト連邦が存在したころであったが、ソ連崩壊後に独立したウクライナは、ロシアに対してクールスAの価格を吊り上げるようになった。クールスAはサユースやプラグリェースにとって必要不可欠な装備であり、ロシアは言い値で購入しなければならない状態となり、かつては一度使用したクールスAの電子機器を取り外し、スペースシャトルで持ち帰って再使用するといったことも行われていた。そこでロシアは2003年から、クールスAと互換性をもたせつつ、部品をすべてロシア製にし、かつ可動部を少なくした、「クールスNA」の開発に着手した。外見も大きく変わり、クールスAの2AO-VKAと3基のAKR-VKAの合計4基のアンテナが、AO-753Aと呼ばれる1つのアンテナに置き換えられている。AO-753は機体に固定されているため、展開機構に起因する問題が起こり得なくなる。さらに測定誤差も小さくなり、消費電力も少なくなるなど、性能も向上している。クールスNAは2012年に打ち上げられた「プラグリェースM-15M」と、2013年の「プラグリェースM-21M」に試験的に搭載され、実際にISSとのドッキングで使われた。このときの試験結果は芳しくなく、何度かの試験の中で失敗と成功が半々ぐらいというものだったが、今回のプラグリェースMS-01では問題は起きず、無事にISSとのドッキングを果たした。新型飛行制御システム「ASN-K」新型の飛行制御システム「ASN-K」は、ロシアの全地球測位システム「GLONASS」を利用し、自身の軌道を測定することができる。これまでプラグリェースやサユースにそうした機能はなく、地上から軌道を観測し、そのデータを送るしかなかった。また、このASN-Kと、サユース2.1aロケットの高い軌道投入精度とを組み合わせることで、打ち上げからISS到着までの所要時間を、最短で4時間ほどにまで短縮することも可能だという。新型通信システム「EKTS」従来のプラグリェースやサユースは、ロシア国内にある地上局のアンテナとしか通信ができなかったため、ロシアの上空を通過すると通信ができなくなるという制約を抱えていた。しかしプラグリェースMSでは新たに衛星通信用のアンテナを装備し、静止軌道に配備されたロシアの通信衛星「ルーチ5」を中継することで、1日のうち83%ほどは、ロシアの地上局と通信ができるようになるという。また、従来の「クヴァーントV」と呼ばれる通信システムはウクライナ製だったが、EKTSはロシア製となる。この他にも、次のような点が改良されている。新しい太陽電池パドルによる出力の向上。外部に超小型衛星を搭載、放出できるコンテナーを搭載(10 x10cmのキューブサットで最大24機まで搭載可能)。尾部にある軌道変更用スラスターを改良。エンジンを4基搭載し、そのうち1基が壊れてもドッキング可能に、また2基が壊れても安全に軌道離脱が可能。映像システムが新しくなり、外部カメラからの映像がより鮮明に。新型のバックアップ制御システム「ブーク」の追加。スペース・デブリ(宇宙ゴミ)や宇宙塵などとの衝突に備えたシールドの強化。LEDを使った照明システムの搭載。角速度センサーの改良。ドッキング機構にバックアップ系統を追加し、ISSのドッキング面との結合の信頼性が向上。これらの改良点は有人宇宙船のサユースにも採用されることになっている。改良されたサユースは「サユースMS」と呼ばれ、2016年6月に初飛行を行う予定となっている。サユースMSではまた、以下の改良も施される。これらはプラグリェースMSには必要ないため、サユースMSだけの改良点となる。GLONASSと米国のGPS受信機を装備し、大気圏再突入後の帰還カプセルの位置を正確に測定可能に。また予定外の地域に着陸した場合の捜索活動も容易になる。宇宙飛行士が船外を見るための光学式のペリスコープ(潜望鏡)を廃止し、映像を見て操縦する形に。○ロシア宇宙開発、復活の狼煙となれるか新技術をふんだんに盛り込んだプラグリェースMS-01の成功は、実は完璧なものではなかった。サユースとプラグリェースには、クールスが問題を起こした場合に備え、「TORU」という手動のドッキング・システムが搭載されているが、プラグリェースMS-01がISSに接近する際、このTORUが使えなくなるという問題が発生した。もしクールスNAがなんらかの問題を起こしていれば、ドッキングができなかった可能性もある。もちろん、宇宙船という複雑なシステムであればひとつやふたつの故障は起こるものであり、そのために冗長系と呼ばれる、予備の部品や装置が用意されている。今回もクールスNAのバックアップであるTORUの故障だったからこそ、ドッキングそのものには影響は出なかった。それでも本来は起こるべきものでなく、やや不安は残る。現在、ロシアの宇宙技術が低迷していることは、すでに多くの人が認識している。今年だけでも、4月には「プラグリェースM-27M」が打ち上げに失敗し、5月には「プラトーンM」ロケットが打ち上げに失敗。7月には日本人の油井宇宙飛行士が乗った「サユースTMA-17M」が、打ち上げ後に太陽電池パドルの片方が開かないという問題を起こした。12月には「サユース2.1v」ロケットが、衛星の分離に失敗する事故を起こしている。ロシアのロケットや衛星の打ち上げ数の多さは考慮する必要はあるが、しかし、ほぼ同じ打ち上げ数である米国や中国の失敗の少なさを考えると、ロシアの失敗数の多さは際立っている。ロシアでは数年前から宇宙産業の改革が始まっているが、今のところ目立った変化はまだ現れていない。とくに新しい技術は失敗の原因となりやすいことを考えると、今後プラグリェースMSが2号機、3号機、4号機……と、今回のTORUの一件のような問題を起こさず成功を重ねることができるか、そしてサユースMSの運用も無事に軌道に乗るかが、この改革が成功したか否かを見極める試金石となるだろう。また、現在ロシアはサユースに代わる、まったく新しい宇宙船「PTK NP」の開発も進めており、プラグリェースMS、サユースMSの技術も活用されることになっている。PTK-NPの初飛行は2021年ごろに予定されている。プラグリェースMS、サユースMSが成功するかどうかは、PTK NPにたすきをつなぐためにも、そして何よりロシアの宇宙開発の威信回復のためにも、重要な意味をもっている。また、ISS計画に参加する米国や欧州、そして日本にとっても他人事ではない。とくにサユースMSの1号機には大西卓哉宇宙飛行士が搭乗することになっており、その後も日本人が搭乗する機会があるだろう。なにより、有人宇宙船は人の命がかかっていることもあり、今後の動向を注意深く見守っていく必要がある。【参考】・・・Progress-MS cargo ship・Progress MS Spacecraft begins Debut Mission to ISS with successful Launch atop Soyuz Rocket | Spaceflight101・Kosmonavtika - par Nicolas Pillet - Le système radar de rendez-vous Kours
2015年12月25日米国のユナイテッド・ローンチ・アライアンスは12月6日(現地時間)、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を補給する「シグナス」補給船運用4号機(OA-4)を搭載した、「アトラスV」ロケットの打ち上げに成功した。シグナスは昨年10月に打ち上げに失敗しており、使用するロケットを変え、約1年ぶりの打ち上げ再開となった。関連記事・打ち上げ失敗から1年、「アンタリーズ」ロケットは再び輝く星になれるかロケットは日本時間2015年12月7日6時44分(米東部標準時12月6日16時44分)、米国フロリダ州にある、ケイプ・カナヴェラル空軍ステーションの第41発射台から離昇した。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約21分5秒後にシグナスを分離、所定の軌道に投入した。シグナスOA-4は太陽電池パドルの展開や、地上との通信の確立にも成功。この後、12月9日20時10分ごろに、ISSに到着する予定となっている。打ち上げは当初、12月3日に予定されていたが、天候不良により、この日まで連日延期を重ねていた。○シグナス補給船シグナス補給船は、米国のオービタルATKが開発、製造した補給船で、ISSに物資を補給することを目的としている。シグナスの打ち上げは今回が5機目となり、1号機は試験機ながらISSとの結合に成功。しかし4号機はロケットが打ち上げに失敗したことで失われている。また、2号機からはNASAからの物資輸送の発注を受け、オービタルATKがシグナスを運用する「商業補給契約」(CRS)に基づいて運用が行われている。今回のシグナスOA-4では、初めて「改良型シグナス」(Enhanced Cygnus)という新しい機体が使われた。改良型は従来型と比べ、物資を搭載する「与圧貨物モジュール」が広くなり、搭載できる物資の量が従来型の2トンから、最大3.5トンにまで大きく増えている。また、それに伴いバッテリーや電子機器などが収められている「サービス・モジュール」も大きく改良され、大型の円形太陽電池パドルが搭載されるなど、外見も大きく変わっている。シグナスOA-4には、食料品や生活用品、ISS内で使われる装置や部品、科学機器、ISSから放出される超小型衛星など、合計3350kgもの物資が搭載されている。シグナス全体やサービス・モジュールはオービタルATKが開発、製造、組み立てを手掛けているが、与圧貨物モジュールは欧州のタレス・アレーニア・スペースが製造している。同社はスペース・シャトルに搭載にされていた与圧コンテナの「多目的補給モジュール」も開発、製造した実績があり、その技術が活かされている。またシグナスには、過去に活躍した宇宙飛行士の名前を愛称として付けるという慣例があり、今回のシグナスには「S.S. ディーク・スレイトンII」という愛称が付けられている。○打ち上げ停止中のアンタリーズに代わりアトラスVで打ち上げシグナスは本来、同じオービタルATKが運用する「アンタリーズ」ロケットで打ち上げられているが、昨年アンタリーズは打ち上げ失敗事故を起こし、現在は打ち上げ停止となっている。同社は、失敗の原因とされているロケット・エンジンを別の新しいものに変え、打ち上げ能力も向上させた「改良型アンタリーズ」の開発を行っているが、完成は早くとも2016年の春ごろの予定で、その間は「アトラスV」ロケットを使ってシグナスを打ち上げることになった。アトラスVは、米空軍とロッキード・マーティンが開発したロケットで、主に米国の軍事衛星やNASAの衛星などの打ち上げで使用されている。2002年の1号機打ち上げ以来、安定した打ち上げを続けており、今回で60機目の打ち上げとなった。アトラスVによる打ち上げはもう1回分予定されており、オービタルATKは改良型アンタリーズの完成が遅れてもISSへの物資補給は滞らないように、体制を立てている。
2015年12月08日海洋研究開発機構(JAMSTEC)は12月3日、オオミズナギドリの位置情報と内航貨物船の航行記録を利用することによって海流予測の制度が向上することを示したと発表した。同成果は、JAMSTECプリケーションラボの宮澤泰正グループリーダーら、名古屋大学、東京大学大気海洋研究所、海上技術安全研究所の研究グループによるもので、12月3日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。今回の研究では、JAMSTECで開発・運用している海流予測モデル「JCOPE2」を利用。JCOPE2では、海流分布の海洋観測データを主に人工衛星から取得していたが、今回オオミズナギドリのGPSログに記録された海上休息位置の変動データおよび内航貨物船の航行データをこれに同化した。この結果、海洋生物や内航貨物船から取得できるデータと海流モデルを連携することによって、海流分布の海洋観測データが劇的に強化される可能性が示唆されたという。特に内航貨物船から取得するデータによるデータ同化で海流予測の精度が向上することは、その結果が内航貨物船の効率的な運航にフィードバックされるという仕組みが機能するようになるため、持続可能な高密度の海流観測網の出現が期待できる。
2015年12月04日スパイスサーブはこのほど、「海賊船アニバーサリークルーズ号」の運行を東京湾・横浜港にて開始した。「海賊船アニバーサリークルーズ号」は、東京湾を運行する中では唯一となる3階層のクルーザー。バイキング時代の巨大海賊船を思わせる外装が特徴で、定員は200人。有明や竹芝小型桟橋、横浜みなとみらいからの運航にも対応する。3Fや2Fデッキでは、BBQやビアガーデンも提供するとのこと。同船のクルーズプランには訪日団体客ツアー向けのものも用意。「2時間貸切クルージング」「ジャパニーズプラン」「インターナショナルフレンドプラン」の3種類で、いずれも100人以上での利用の場合はフリードリンクなどの特典がつく。「2時間貸切クルージング」では、東京湾、横浜港をベースに航路を自由に選べる。料理も利用者の国の風習・慣習にあったものを用意できるほか、オリジナルのBBQやビュッフェなどを複数組み合わせることも可能。「ジャパニーズプラン」は、東京の景色を眺めながら日本の文化を楽しむクルージングプランとなる。食事には弁当や寿司、本格和食などを用意し、要望に応じてマグロの解体ショーなども行う。また、スタッフが忍者やくノ一の姿となって登場するほか、和太鼓での出迎えの演出も実施可能。浴衣の貸出も受け付けている。「インターナショナルフレンドプラン」は、カルチャースクールで語学を学ぶ日本人と外国人限定の相乗りクルーズプラン。中国語や英会話などでコミュニケーションをとる交流の場を提供する。なお、同船のクルーズは訪日外国人だけでなく日本人も利用可能。詳細は、公式サイトにて公開されている。
2015年10月30日夏季休暇中こそ、新しい出会いを掴むチャンス! 夏ならではの出会いを求めるなら、納涼船に参加するのも良いかもしれませんね。納涼船はナイトクルーズを楽しむのはもちろん、出会いを手にできる可能性も秘めています。今回は納涼船での出会いについて紹介していきましょう。夏ならではの出会いがあるかも納涼船は7月上旬から9月下旬あたりまで開催されている夏ならではのイベントです。船上でキレイな夜景を見ながら食事をしたり、お酒を飲んだりすることができるので、周囲との会話も弾むことでしょう。旅行や夜景を見るのが好きな人、みんなでワイワイと過ごす時間を好む人、ゆったりとした空間の中でお酒を飲みたい人など、いろいろな人が納涼船に参加しています。そこから新しい出会いを掴むことができるので、家で1人で過ごしているなら思い切って行動してみてはいかがでしょうか? 女性はリーズナブルな価格で参加できる気になる料金ですが、男性よりも女性の方がリーズナブルな価格になっているというところもあるようです。また、WEBなどで事前に予約しておくと予約割引が適用されたり、浴衣を着て参加すればいくらか割引してもらえたりと、よりお得に参加できるシステムも用意されていますよ。どの納涼船に参加するかを決めたら、割引情報や料金設定などについてしっかりと調べておきましょう。女性同士の繋がりが生まれる納涼船に気になる男性の参加者がいなくても、残念がらないでくださいね。納涼船に参加している同じくらいの年齢の女性とのつながりを持てるチャンスでもあるのです。その場で恋愛対象となる男性が見つけられなくても、そこから女性同士のつながりが生まれ、意気投合して後に男性を紹介してもらえるというケースも考えられます。思わぬところに良い出会いが待っているかもしないので、交友関係を広げるという意味でも納涼船に参加してクルージングを体験してみてはいかがでしょうか? 納涼船によって価格や内容などは異なり、大人数で参加できるパーティースタイルの納涼船もあるので、友達をたくさん誘って合コンスタイルで楽しむのも良いかもしれませんね。普段のように居酒屋やBARなどで合コンをするよりもムード満点でロマンチックな雰囲気が漂っています。浴衣着用が絶対条件になっているところもあり、浴衣マジックでより魅力をアピールすることもできるかも? 納涼船で夏ならではの出会い、楽しみを堪能しましょう。
2015年08月12日国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられたロシアの無人補給船「プログレス」がISSにドッキングし、食品や飲料水のほか、補給用推進剤、酸素、クルーの衣服、実験ペイロードなどを届けた。同補給船は日本時間7月3日午後1時55分にカザフスタン共和国にバイコヌール基地からソユーズUロケットによって打ち上げられた後、同7月5日午後4時11分にロシアのドッキング室「ピアース」へのドッキングに成功した。ISSへの補給は、4月末にプログレスが制御不能によりドッキングを断念、6月末に米スペースXの無人補給船「ドラゴン」を搭載したファルコン9ロケットが打ち上げ直後に爆発し、失敗が続いていた。
2015年07月07日米スペースXは6月28日(現地時間)、国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を届ける無人補給船「ドラゴン」を載せた自社のロケット「ファルコン9」の打ち上げに失敗した。「ドラゴン」にはISSへの補給物資のほか、千葉工業大学が開発した流星観測カメラなどの機器が搭載されていた。同ロケットはフロリダ州ケープカナベラル空軍基地から飛び立ったが、打ち上げ139秒後に問題が発生し爆発した。今後、失敗の原因についてスペースX、アメリカ航空宇宙局(NASA)、アメリカ連邦航空局(FAA)による調査が行われる予定だが、現段階ではロケットの2段目に何らかの異常があったと考えられている。なお、ISSには10月までは物資がストックされていることから、NASAは「今回の打ち上げ失敗はISSの運用にすぐに影響を与えるものではない」とコメント。7月3日に予定されているロシアの無人補給船「プログレス」の打ち上げや、7月23日に予定されている油井亀美也宇宙飛行士が搭乗する「ソユーズ」宇宙船の打ち上げにも影響は無いとしている。
2015年06月29日2015年4月28日に打ち上げられた無人補給船「プラグリェースM-27M」は、ロケットからの分離直後に原因不明の問題に襲われ、制御不能に陥った。プラグリェースM-27Mには国際宇宙ステーションに補給するための物資が搭載されていたが、復旧できずにドッキングを断念、そのまま高度を落とし、5月8日に地球の大気圏に再突入して消滅した。プラグリェースM-27Mは、いったいなぜ制御不能に陥ったのだろうか。この連載の第1回では、事故の簡単な経緯と、今後の影響について紹介した。また第2回、第3回では、事故が発生した4月28日から、大気圏に再突入して消滅するまでの経緯について紹介した。そして第4回ででは、その5月31日までに発表されていた今後の打ち上げ予定や、事故調査の進み具合について紹介した。第5回となる今回は、ついに明らかにされた事故調査結果について見ていきたい。○サユース2.1aとプラグリェースM-27Mの組み合わせが失敗を呼んだロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)は6月1日に、事故原因を特定したと発表した。事故の際に得られたデータや、また実機を使った地上での試験の結果、プラグリェースM-27Mと、それを打ち上げたサユース2.1aロケットの第3段機体とが結合した状態における動特性に問題があったことがわかったという。この動特性の問題というのは、おそらく共振のことを指していると思われる。あらゆる物体は振動しやすい固有の振動数(固有振動数)を持っており、それと同じ、もしくは近い振動数を外部から加えると、その物体は自発的に振動を始める。これを共振という。たとえば、ギターの音が鳴ったり、冷蔵庫の上に置いた電子レンジが震えだしたりといったことは、すべてこの共振が関係している。つまり、ロケットの第3段とプラグリェースM-27Mが結合した状態において、何らかの理由で振動が始まり、それが両者が結合された状態での固有振動数と一致していたこと、またその振動を止めることができなかったことから振動が増幅され、その結果両者は異常な分離に至ったと考えられる。ロケットと補給船の結合部は、頑丈には造られてはいるものの、最終的には分離しなければならないため、他の部分と比べると脆い。たとえば振動によって機体が大きく揺さぶられたとすれば、まずこの結合部が壊れ、引きちぎられるようにして両者が分離したであろうことは想像に難くない。それによりプラグリェースM-27Mの機体が損傷を受け、制御不能に陥ったと思われる。またロスコースマスの発表文では、サユース2.1aロケットとプラグリェースM-M補給船の開発において、今回のような事故が起こる可能性を、十分に考慮していなかったとも述べられている。なお、サユース2.1aと他の宇宙機との組み合わせでは、この振動問題は起きなかったとされる。なぜ振動が発生し、最終的に異常分離に至ったのかについても、今回の発表では明らかにされていないが、大きく2つが考えられる。ひとつは、機体の構造そのもので起こる振動によるもので、なおかつそれが姿勢制御システムなどで制御できなかった、あるいは姿勢制御システムがかえって振動を増幅してしまったことが考えられる。有名な例ではM-3SIIロケットの8号機が挙げられる。このときは、ロケットの能力の限界に近い質量の衛星を載せて打ち上げたことから振動が発生し、なおかつTVC(ロケット噴射の向きを変える機構)がそれを吸収し切れなかったばかりか、逆に振動を大きくするように働いてしまった(これを連成振動という)。このためTVCの燃料がなくなり、その後正常に飛行できなくなった結果、打ち上げは失敗に終わった。もうひとつは、液体燃料を使うロケットで起きやすい「ポゴ振動」と呼ばれる現象だ。液体ロケットの場合、エンジン内の圧力や推進剤の流量の変動に起因して、ロケット全体が縦に振動する現象が起こることが知られており、もしこの振動が、そのロケットの持つ固有振動数と一致すれば、共振により振動は増幅され、搭載している衛星に損傷を与えたり、場合によってはロケットそのものが破壊されることさえある。このポゴという名前は、1950年代に米国で流行した「ポゴ・スティック」(日本ではホッピング)という玩具に由来している。ポゴ・スティックは取っ手と足場のある棒で、下部にバネが仕込まれており、それに乗って飛び跳ねると上下に大きくジャンプすることができるという玩具だ。この動きが縦振動するロケットに似ていることが名前の由来となった。ポゴ振動はどのような液体ロケットでも起こりうることで、たとえば過去には、アポロを月まで打ち上げたサターンVロケットでこの問題が起き、解決のためにフォン・ブラウンらが奔走したことが知られている。また一般的に、ポゴはロケット・エンジンの燃焼が終了する際に起こることが多く、第3段の燃焼終了直後に異常分離した、という今回の事故と状況は一致する。○実はロケットと補給船は比較的新しい機体だったところで、サユース・ロケットもプラグリェース補給船も、何十年も前から使われている機体にもかかわらず、どうして今になってこうした問題が起きたのか、と思われる方は多いだろう。確かに、サユースという名前のロケットの原型は1950年代に、プラグリェースという名前の無人補給船も、その初代の機体は1970年代から使われている。ただ、これはあくまで名前が同じだけであり、今回事故を起こしたサユース2.1aとプラグリェースM-Mという機体は、どちらもつい最近になって開発されたばかりの機体であった。サユース2.1aロケットは2004年に初の試験打ち上げが行われ、本格的な運用が始まったのは2006年からと、比較的新しいロケットである。従来のサユース・ロケットと比べると、ロケット・エンジンや搭載機器、質量などに違いがある。特に、今回問題が起きた第3段機体には大きく手が加えられており、従来と比べて特性が大きく変わっていることは間違いない。また、今回失敗したのと同じプラグリェースM-M型の補給船も、2008年に初めて打ち上げられたばかりのまだ比較的新しい宇宙機で、こちらも従来のプラグリェース補給船から改良されており、搭載機器や質量などに違いがある。なお、同様の改良は後にサユース宇宙船にも適用され、そうして開発されたサユースTMA-M宇宙船は2010年から運用が始まっている。油井宇宙飛行士らが乗るのは、この新しいサユースTMA-Mの17号機だ。また従来、プラグリェースM-Mを含むすべてのプラグリェース補給船の打ち上げは、旧型のサユースUロケットが担っており、プラグリェースM-M型をサユース2.1aによって打ち上げたのは、2014年10月29日が初めてのことで、今回がまだ2回目にすぎなかった。1回目の飛行では偶然にも問題は発生しなかったものの、2回目の今回になってついに出現した、というわけだ。ロシアは現在、旧型機から新型機のサユース2シリーズへの切り替えを進めている最中で、人工衛星の打ち上げについてはすでに代替が完了している。またプラグリェース補給船の打ち上げも、しばらくはサユースUとサユース2.1aの両方を並行して使用することで、様子を見ながら切り替えていく方針を採っている。そして露払いが完了すれば、現在は旧型のサユースFGで打ち上げられている有人のサユースTMA-M宇宙船もまた、ゆくゆくはサユース2.1aで打ち上げられる予定となっている。もしサユースTMA-Mの打ち上げで今回のようなことが起きていれば、ミッション中止はおろか、宇宙飛行士の命が失われる事態になっていたかもしれない。プラグリェースの打ち上げの段階で今回の欠陥が判明したことは、不幸中の幸いであったということになる。○信頼性を取り戻せるかしかし、本当に不幸中の幸いとなるかどうかは、これからのロシアの動きによって変わるだろう。ロスコースマスの発表では、サユース2.1aロケットとプラグリェースM-M補給船の開発において、今回のような事故が起こる可能性を十分に考慮していなかったとしている。ロケットや宇宙船などが設計通りに飛ぶかどうかは、実際に飛ばしてみなければわからない部分があるのは確かである。しかし、今回の場合、地上での実験で再現ができたこと、またその結果が1か月という比較的短期間で発表できるほどであったということは、今回の事故が再現性の高い事象、見つけやすい欠陥であったことを示している。つまり開発時にしっかり試験や検査をしてさえいれば、その時点で欠陥が見つかっていた可能性は高い。しかしロスコースマスが「開発時に考慮していなかった」と発表文で述べていることから、事前の試験や検査の一部が省略されたか、無視されていたということになる。信頼性は試験や検査でしか保証することはできない。今回の事故が、本当に試験や検査を軽視、無視したために起きたのかどうかは、今出ている情報だけでは確実なことは言えないが、しかし最近のロシアの宇宙開発では、そうした手順を無視した結果、打ち上げ失敗や衛星の故障といった問題が多々起きている。その都度、品質管理の見直しをはじめ、さまざまな対策を取ることが発表されてきたが、今のところそれらは一向に成果を見せておらず、つい最近も、それらの対策が履行されていないという事実が明らかになったばかりだ。ロシアの宇宙産業がこうした体質そのものを改善することができなければ、ふたたび今回のような事故が起こる可能性は残り続けることになるだろう。
2015年06月18日○私の地元の"最強"絶景大歩危小歩危(おおぼけこぼけ、徳島県三好市)(c)Flickr/naitokz○"最強"絶景ってこんなところ四国山地を横切る吉野川の激流によって創られた約8kmにわたる溪谷・大歩危小歩危は、砂岩が変成してできた淡い青灰色や鮮やかな緑色の岩が連なる。大歩危の下流約3kmが小歩危となっている。(c)Flickr/naitokz1年を通して観光遊覧船が運航されており、春は桜・秋は一面の紅葉など、その季節ならではの風景をゆったりとした流れの中で楽しめる。アクセスは、JR四国土讃線 大歩危駅より車で5~20分程度(スポットによって異なる)。(c)Flickr/naitokz○推薦者はかく語る「川下りが気持ちいい。奇岩と渓流の色合いもよく、特に紅葉の季節がオススメ」(34歳女性/医療・福祉/専門職)(c)Flickr/naitokz(c)Flickr/naitokz(c)Flickr/naitokz
2015年06月16日SpaceXは2015年5月6日(現地時間)、2017年の運用開始を予定している有人宇宙船「Dragon」の緊急脱出試験を米国フロリダ州で実施した。「Dragon」は着陸時にも利用される8つのスラスターを搭載している。実験ではこの8つのエンジンを噴射後、地上約1kmまで到達し、その後2段階に分けてパラシュートを展開し、大西洋上に着水した。同宇宙船にはデータ収集のためにセンサーを搭載したダミー人形が載せられており、SpaceXは「もし実際に人間が乗っていたとしても、今回の結果であれば全く問題がなかっただろう」とコメントした。今後は、2017年の有人飛行開始に向けて、より高い高度での無人テストを実施していく予定だ。
2015年05月07日Intersilは2月9日、2014年12月5日に初試験飛行が実施されたNASA(米航空宇宙局)の宇宙船「オリオン」に、16個の耐放射線ICが搭載されたと発表した。「オリオン」は人類未踏の宇宙空間の探査のために開発された宇宙船であり、その無人試験飛行はExploration Flight Test 1(EFT-1)として知られている。プログラムには、ロボットミッションにより1つの小惑星を月の軌道に載せ、宇宙飛行士が小惑星の複数のサンプルの探査と収集を行うという計画がある。また、長年実現が期待されてきた火星への有人ミッションも対象の1つになっている。同社の耐放射線ICは、宇宙船「オリオン」のクルーモジュールの配電、ナビゲーション、フライトコントロールなどのミッションクリティカルな用途でサブシステムのサポートのために使用されているのに加え、慣性計測装置にも搭載されている。この他、電圧レギュレータ、コンパレータ、マルチプレクサ、PWMコントローラ、MOSFETドライバ、デュアルアナログスイッチ、クワッド差動レシーバ、マイクロプロセッサ監視回路など、広範な耐放射線ICソリューションが採用されている。
2015年02月13日水族館・遊覧船・各種イベント開催を行う長崎県佐世保市の複合施設「九十九島パールシーリゾート」(運営:させぼパール・シー)は11月15日~12月7日の土日祝日、「九十九島かき食うカキ祭り・秋の陣」を開催する。○焼き台400台、1,600席の大会場でカキを味わう同企画は、九十九島の海で育まれたカキを、炭火で焼いて楽しむことのできるイベント。九十九島の海は、長崎県下有数のカキ産地。北海道や宮城、広島など有名どころにも引けを取らないおいしさの秘密は、海のそばに山があるという佐世保独特の地形にある。国立公園である九十九島の島々や海岸線は自然にプランクトンが育まれる場所で、潮の干満の差が大きく、緑の島々からたっぷりの養分が流れ込んだ良質の海水がカキの餌となる植物性のプランクトンを大量に運んできてくれるという。同施設では、カキのシーズンが始まる11月に「秋の陣」、カキの身が一番大きくなり身が引き締まる2月に「冬の陣」を開催する。会場の大芝生広場に用意される焼き台は400台・1,600席。海が見える開放的なロケーションで、カキのセルフバーベキューを楽しむことのできる食の一大イベントになるという。価格(税込)は、「九十九島殻付き生カキ」約1キロ(約20個)が700円。「木炭」約1キロが200円。「軍手・カキ開けナイフセット」は250円。「いりこだしポン酢(1個)」は250円。そのほか、イカの一夜干し、サザエ、アワビ、サバカマスの開き、焼きおにぎりなども用意した。開催期間は、11月15日~12月7日の土日祝日の計9日間。会場は、「九十九島パールシーリゾート」(長崎県佐世保市鹿子前町1008番地)。
2014年11月04日●フィヨルドやオーロラにも会いに行く!船内にはサウナにジャグジーまでノルウェー沿岸急行船「フッティルーテン」が創業したのは1893年のこと。人や食料、衣服や郵便などあらゆるものを運び、今日でも沿岸住民の生活を支えている。一方で、ノルウェー西岸を12日間かけて往復する船旅は、その景色の美しさも相まって、世界の観光客に極上なひとときを提供している。そこで今回、フッティルーテンの魅力に“中まで”迫ってみた。○夏はフィヨルド、冬はオーロラをフッティルーテンは、南のベルゲンからロフォーテン諸島やハシュタ、トロムソなどに寄航しながら、ロシアとの国境に位置するキルケネスまでを往復する。一年中運航しているため、夏はフィヨルドや太陽が沈まない「白夜」を、冬はオーロラを楽しむことができる。船内には客室が用意されているが、泊まらずに隣の港までのプチ船旅も昼間なら可能だ。船は全部で11艘(そう)あり、それぞれ大きさやコンセプトが異なる。今回筆者が体験したのは、1997年に就航したノールノルゲ。623人を乗船できるその大きさは、全長123.3m、全幅19.5m、1万1,384トンである。船内は木のぬくもりを生かしたデザインを採用しており、シックな印象を受けた。○完全なるオーシャンビューのジャグジーも!船内は7階建てで、客室があるのは2,3,5,6階。客室の多くは2台のベッドが備え付けられており、ソファーやデスク、シャワー、トイレを完備している。また、海に面した作りになっている部屋が多いので、窓からのんびり景色を眺めて過ごすのもいい。しかし、ただ部屋にこもるだけではもったいない!船内にはレストランやカフェスペースのほか、バーラウンジもあり、さらに、ジムやサウナ、ジャグジーまで備え付けられている。乗客の中には子供連れも多かったが、子供が遊べるスペースも用意されていた(※設備は船によって異なる)。また、ノルウェーならではのアイテムを集めたショップには、ここでしか売っていない切手もある。フッティルーテンの消印を押してもらい、船内のポストから投函すれば、その郵便は特別なお土産になるだろう。●ヨーロッパ最北の岬「ノールカップ」。荒涼とした極地は異世界だった!○ノルウェーゆかりの無料イベントノルウェー沿岸急行船「フッティルーテン」の船内では、随時、無料で参加できるイベントが行われている。筆者が乗船した時は、スカンジナビア半島やロシアの北部に居住する先住民族「サーミ人」の文化や、ノルウェーのカニ漁師によるキングクラブ(タラバガニ)の生態のレクチャーが行われていた。ずしりと重みのあるキングクラブを手にして、記念撮影をしている人も多かったが、「みなさんがこれからディナーで食べるカニはこうしたカニなんです」という言葉もあったからか、その日のビュッフェディナーでは、キングクラブを求める人の行列ができていた。○船を降りて小旅行もこうした無料のイベントのほかに、有料のツアーも用意されている。このツアーを利用して是非足を伸ばしてほしいのが、ヨーロッパ最北の岬「ノールカップ」だ(ツアー料金はひとり990ノルウェークローネ・約1万6,710円)。ノールカップへは、トロムソからキルケネスのちょうど間に位置するホニングスヴォーグで降り、バスで30分程度走る。ツアー中、フッティルーテンはそのまま港に停泊しているので、客室に荷物を置いたまま身軽に出発できる。夏季であれば、ホニングスヴォーグからノールカップへの路線バスがあるが、除雪車がなければ通行できない冬季はアクセスが限られてしまう。北緯71度10分21秒、東経25度47分40秒、北極点からは2,102.3kmの距離に位置する“北岬”への道のりは険しいものの、何も遮るものがない白銀の世界は、異世界に通じているような気持ちにさせられた。○極地感あふれる風景の前でそのノールカップでどう過ごすか。水平線を望む断崖絶壁の前で記念撮影をするもよし。地下に設けられたミュージアムでノールカップの歴史に触れるもよし。ショップでノールカップ到着記念証を購入したり、ヨーロッパ最北の地から手紙を出したりするもよし。「せっかく来たのだから何かしないと!」と思ってしまうが、周りを見るとカフェでただくつろいでいる観光客もいたりする。強い北風に吹かれながら、そして、ここまでの道のりをかみ締めながら、1杯のコーヒーとともに過ごす時間も格別のように思われる。フッティルーテンが提案するツアーは、バイキング博物館やカヤック、犬ぞりなど、オールシーズン楽しめるものを用意している。のんびりとした船旅とともに、小旅行を楽しんでみるのもいいだろう。※取材協力:スカンジナビア政府観光局
2014年01月22日鹿島埠頭株式会社(茨城県神栖市東深芝)は、東日本大震災の影響により運休を余儀なくされていた、鹿島湾内一周遊覧船「ユーリカ号」の運航を9月15日(土)より再開した。「ユーリカ号」は、土曜、日曜、祝日の13時30分に港公園の隣から出航する、最大乗船人数46名(座席数36席)の個人向けの定期遊覧船だ。乗船運賃は、大人1,200円、小学生以下600円だ。乗船券は当日12時30分より発売。15名以上の団体なら、前日の午前中までに電話予約すれば、平日の臨時運航もしてくれる。団体の乗船運賃は大人1,080円、小学生以下540円。雄大な太平洋に面した鹿島の海、鹿島港を臨むオアシス「港公園」や「神の池緑地」、そして巨大タンカーが停泊し世界が交わる近代的な工業地帯……、これらを約45分かけて巡る。神栖市観光協会によると、「ユーリカ号」の名前の由来は、鹿島港がある神栖市と姉妹都市を結んでいるアメリカ合衆国カリフォルニア州ユーリカ市からとっている。さて、鹿島港は、30万トンのタンカーが入港できる世界最大級の掘り込み港湾。日本を代表する工業生産拠点である鹿島臨海工業地帯の中央部に位置し、原材料や製品の海上輸送基地という重要な役割を担っている。同時に、”工場萌え”にとっては、海から、空中から、地上から、工場を堪能できる”工場スポット”でもある。海からの見学に最適なのが、このほど再開した「ユーリカ号」。空から見学できるのが鹿島港の中央にある港公園だ。公園内にある高さ52mの展望台に上ると、左右に港湾地区、臨海地区の工場を一望できる。この公園も震災の影響を受けたが、改修工事を終え、2012年4月に全面開園となった。開園時間は8時30分~17時00分、第1水曜休み。入場料は大人190円、小人100円。遊覧船で海から、展望台で空から楽しんだ後は、地上からの工場見学へ。港公園からも見学できるが、鹿島一番の工場が密集するのが港公園の対岸に見える工業地帯東部地区だ。この地区の真ん中に位置するのが砂山公園。林になっている小さな丘があるほかは何の変哲もない公園だが、石油化学プラントを鑑賞するには外せないスポットだ。工場のパイプ群が目と鼻の先に迫り、存分に工場を楽しめる。なお、「ユーリカ号」は当日の気象条件により運航が中止する場合もあり、また、乗船定員に達した場合、発券は終了するので注意。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月02日