乳がん闘病中だったフリーアナウンサー・小林麻央さんが亡くなったことが23日、報じられた。34歳だった。夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)は、この日も舞台に出演。ブログで近況を発信している。海老蔵は今朝、「人生で一番泣いた日です」と告白したが、その後、「いつもと変わらぬ」と題して更新。「楽屋、どんな事があろうと、舞台。役者になるとはそういう事なのかもしれません」と、この日行われる「第四回 自主公演 ABKAI 2017~石川五右衛門 外伝~」についてつづった。さらに、「今日も二回公演」と題したブログでは、舞台の化粧をした自身の写真をアップし、「いってきます」とコメント。続く「みんなで、がんばってます」と題したブログでは、準備している共演者たちの写真をアップし、「みんなでがんばってます」と記した。
2017年06月23日《1日1日の心と記録をここに残す気持ちで書いています》 6月9日、小林麻央(34)はブログにこう綴った。夫の市川海老蔵(39)が緊急会見を開き、麻央が乳がんであることを明かしてから1年。2人は薄氷を踏むような日々を過ごしてきた。市川家に親しい知人は麻央の病状をこう明かす。 「5月29日に退院なさって自宅で家族に見守られながら闘病生活を続けています。顎への転移で、今は口を動かすと痛みがある状態なので、会話もiPadを使った“筆談”でするときがあるそうです。子どもたちに話しかけられても直接言葉で返せないのが辛いようです」 麻央の母親や、姉の小林麻耶(37)らが交代で付きっきりの看護を続けている。海老蔵もまた成田屋宗家として忙しい日々を過ごすいっぽうで、家では看護に力を注いでいる。 「毎日出かける前に、麻央さんの様子をテレビ電話で医師に診察してもらうことが日課となっています。麻央さんは酸素チューブを使っているので、機器の使い方とかも勉強しています。海老蔵さんは『よくなるよとか、ガンバレとかいう言葉を軽々しく使えないのが辛い』と漏らしていました」(前出・知人) 6月9日~6月25日まで海老蔵は自主公演『ABKAI2017石川五右衛門外伝』に出演しているが、そこに長男の勸玄くん(4)と麗禾ちゃん(5)が出演する。さらに7月3日から東京・歌舞伎座で始まる『七月大歌舞伎』で、勸玄くんは史上最年少で“宙乗り”に挑戦する。その決定の裏には、子供たちの母への愛があったと語るのは梨園関係者だ。 「松竹から勸玄くんを『七月大歌舞伎』に出さないかと提案があったそうです。当初、麻央さんは勸玄くんの出演に反対していました。少しでも一緒にいたいと思いもあったのだと思います。でも強硬に『出る!』と言い張ったのは、勸玄くん自身。あまりに懇願するから、麻央さんが折れたそうです」 公演中の7月21日に、麻央は35歳の誕生日を迎える。 「去年の誕生日は入院していて、お見舞いすらかないませんでした。だから、今年こそはみんなでお祝いしたいと、勸玄くんは麻央さんの誕生日をたいへん楽しみにしているんです。宙乗りは麻央さんへのエールの意味があるのでしょう。それに応えるように、麻央さんの当面の目標は『勸玄くんの宙乗りを観に行くこと』になりました」(前出・梨園関係者) 勸玄くんの決断はさらに思わぬ事態をもたらした。弟に触発されて麗禾ちゃんも舞台に立ちたいと言い出したのだ。 「自分もママにいいところを見せたいと思ったのでしょう。でも、『七月大歌舞伎』で上演される演目は歌舞伎界のしきたりで女の子は出られない。じゃあ今月から始まる『ABKAI』に出そうという話になりました。すると、勸玄くんがこっちにも出たいと言い出した(笑)。結局ふたりで出ることになったそうです」(前出・知人) 「ママにいい所を見せたい!」 そんな微笑ましい“意地の張り合い”に麻央は力づけられたに違いない。
2017年06月15日俳優の中山優馬が9日、歌舞伎役者・市川海老蔵の第四回自主公演『ABKAI 2017』公開舞台稽古、及び囲み取材に、海老蔵、中村壱太郎、市川右團次、前野朋哉、山田純大とともに登場した。同公演は、"伝統の継承"と"新時代の歌舞伎の創造"を積極的に取り組んでいる十一代目市川海老蔵が企画・製作を行う自主公演。2013年夏に第一回が行われ、今回が第四回目となり、『石川五右衛門外伝』を上演する。中山は海老蔵演じる五右衛門と敵対する柳生宗矩の息子・柳生十兵衛を演じ、凛々しい立ち姿を見せる。涼やかな目線で客席を駆け回りながら、海老蔵と刀を交えた。対する海老蔵は若々しくも貫禄のある姿で、巨大ねぶたの上から「絶景かな」と名調子。アクロバティックな忍者や、津軽三味線、日本舞踊の専門家を招き、華やかな舞台をつくりあげた。初歌舞伎となった中山は「すごく緊張しました。このゲネプロだけでも、出る前に(心臓が)バクバクバクバクなって、ずっと台詞と殺陣の確認をしてました」と苦笑。白塗りのメイクで登場したが、「海老蔵さんに教えていただきながら」と明かした。レポーターから"洋風なお顔"と評されると、驚きながらも「お化粧させていただくと、より一段と気合いも入るし、緊張もする」と心境を吐露。海老蔵が「洋物の顔だけど関西弁入った」と混ぜっ返すと、「関西なんで、隠しきれない部分が」とおちゃめな笑顔を見せた。見得にも挑戦した中山は「本当に練習したんですけど、やっぱり見るのと全然違って、やるのはすごく筋力もいるので、こんなにきついものなんだなというのは初めて知りました。みなさんに教えていただいています」と感謝を表した。今回は中山、前野、山田と歌舞伎役者ではない俳優が3名出演していたが、海老蔵は「みなさんセンスがいいですよ。中山さんは我々が感じたことを『このようになさったらどうですか』というとすぐできますし」と称賛する。さらに壱太郎が「中山さん、山田さん、前野さんから毎日刺激をもらえる。『歌舞伎ってこうだ』と思い切っていることがたくさんあったけど、そうじゃない、『伝えるってことはこうだ』と」と受けた刺激を語ると、海老蔵は「学者みたいなこと言うね」と感心していた。公演は6月9日~25日、Bunkamuraシアターコクーンで行われる。
2017年06月09日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が1日、自身のブログを更新。自身の髪の毛が子供たちから「五右衛門」と呼ばれるほどの状態になっていると明かした。この日、長女の麗禾ちゃん、長男の勸玄くんと藍染体験を楽しんだという麻央は、ブログで子供たちが作った作品を紹介。自身はバンダナを作ったようで、「地毛に、巻いてみました」というコメントを添えて、頭に巻いた写真を公開した。そして、「私の髪の毛は、すごいことになっているのです」と打ち明け、「どんなふうかといえば」という言葉に続けて、夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵が主演を務めたテレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』の画像を掲載。「子供たちから五右衛門と呼ばれるほどなのです」と明かし、「こんな生え方をしています。なのでハンカチで少し寝かしましょう」とつづった。
2017年04月01日「『ルパン三世』の連載を開始した初期のころ、アメリカでコミックのコンベンションに出席したんです。その晩、食事に行ったすし屋さんで、たまたま現地の老夫婦が僕の横に座り、ルパンを描いて見せたら『オリエンタルじゃない』と言われてね(笑)。このとき、“確かに僕の『ルパン三世』には、オリエンタルな部分がないな〜”と。それで帰国してからすぐに五右ェ門を出したんです。だから最初、五右ェ門はいなかった」 そう語るのは、『ルパン三世』の原作者のモンキー・パンチ先生(79)。「とりえず3カ月やってみようか」−−。’67年、創刊された『漫画アクション』(双葉社)の編集長の一言から始まった漫画『ルパン三世』。当時、まだ新人だったモンキー・パンチ先生は、新たな漫画誌の連載企画として『ルパン』を提案するも、「今さらルパンは古いだろ」と、却下されかけたが、「『007』と『怪盗ルパン』をミックスさせた漫画を描きたい!」と再度アタック。編集長から「やってみようか」とGOが出た。 それからはや50年……。今や海外でも大人気の『ルパン三世』。50年にもわたりその人気を支えているのは、個性豊かなキャラたち。その生みの親であるモンキー・パンチ先生が、知られざる石川五右ェ門誕生の秘話を本誌に明かしてくれました! 「五右ェ門のイメージは歌舞伎の五右衛門ではなくて、『忍びの者』という映画の中で市川雷蔵さんが演じた、織田信長の暗殺を企む石川五右衛門という忍者なんです。ものすごくかっこよくてね。五右ェ門をこの忍者の十何代目かに設定して出そう、と」 しかし、悩んだのが五右ェ門のコスチュームだった。 「いわゆる“忍び”の格好だと、なんとなく現代に合わない気がしたので、思い切って絣の着物に袴の格好にしてみた。司馬遼太郎さん原作のドラマ『燃えよ剣』の沖田総司をイメージしました。当時、島田順司さんという役者さんが沖田総司をやっていたんだけど、それがものすごく清潔な感じがしてね、“五右ェ門はこの清潔なイメージで行こう”と決めました」 五右ェ門といえば、鉄をも切る“斬鉄剣”の使い手。 「『斬鉄剣』のアイデア?これは何かの西部劇で見た伝説のナイフがヒントになりました。それはレンガに突き刺さる、隕石でできたナイフ。それをもうちょっと飛躍させて、何でも切れる刀にしちゃえ〜、と(笑)。僕は『流星(りゅうせい)』という名前にしたんだけど、アニメーションでは、いつの間にか『斬鉄剣』になってましたね(笑)。それはそれで構わないけど。だから『斬鉄剣』は僕が付けた名前じゃないんですよ。ただ『流星』という名前も、漫画で使ったのは1回だけ。鉄まで切れちゃうから『斬鉄剣』にしたということでしょう。まぁ、そっちのほうがわかりやすいよね(笑)」
2017年03月26日歌舞伎役者・市川海老蔵の第四回自主公演『ABKAI 2017』が上演されることが27日、わかった。同公演は、"伝統の継承"と"新時代の歌舞伎の創造"を積極的に取り組んでいる十一代目市川海老蔵が企画・製作を行う自主公演。2013年夏に第一回が行われ、今回が第四回目となる。今回は『石川五右衛門外伝』を上演する。人気漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』などの原作者である樹林伸が原作を担当し、大泥棒・五右衛門が海を渡って縦横無尽に活躍するという設定や、宙乗りや大立廻り、巨大ねぶた登場の演出で大反響を巻き起こした十一月花形歌舞伎『石川五右衛門』をさらにスケールアップさせる。ゲストとして、俳優の中山優馬が歌舞伎に初挑戦。さらに、1月に襲名した市川右團次、若手歌舞伎俳優の中村壱太郎の出演が決定している。海老蔵は「渋谷の若い方々に歌舞伎をもっと知って頂く良いチャンスと思います」と喜び、「今回は中山優馬さんにも参加頂きますので、とても楽しい舞台になるのではないかと楽しみにしています」と期待を寄せた。初挑戦となる中山は「今回ABKAIに参加させて頂けると知った時はうれしさで胸が一杯になりました」と、オファー時の心境を明かす。「市川海老蔵さんと一緒の舞台に立てる日が来るとは思ってもみませんでしたが、ご挨拶させて頂いた時の市川海老蔵さんのオーラの輝きに圧倒され、少しでも近づけたらと心から思いました」と海老蔵の印象を語った。公演は6月9日~25日、Bunkamuraシアターコクーンで行われる。
2017年02月27日世界をフィールドに活躍する写真家の石川直樹による初の大規模個展石川直樹「この星の光の地図を写す」が、17年2月26日まで茨城県の水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催されている。石川直樹は、日本写真協会新人賞や、講談社出版文化賞などの受賞歴を持つ写真家。22歳で北極点から南極点までを人力で蹴破し、23歳では七大陸最高峰の登頂も達成しており、各地を旅しながら人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自のスタイルによる写真作品を発表している。同展では、北極、南極、ヒマラヤ8,000m峰などの極地を撮影した各シリーズを中心に、初期作から最新作までの作品を総合的に紹介。ニュージーランドの原生林を撮影した「THE VOID」や、ポリネシア地域に浮かぶ島々を写した「CORONA」、世界各地の洞窟壁画を巡った「NEW DIMENSION」、日本列島の南北に広がる島々を探索した「ARCHIPELAGO」などの作品が展示される。その他、石川が遠征で使用した装備や、旅先で収集した道具や品物なども展示。初の海外一人旅で訪ねたインドを撮った高校生時代の写真や、熱気球による太平洋横断の挑戦の映像までが展開され、石川の全貌に迫ることのできる機会となっている。さらに、空間構成の一部は、16年のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で特別表彰を受賞した日本館出品建築家の一組であるドット・アーキテクツ(dot architects)が担当している。また、17年2月12日には水戸芸術館ACM劇場にて、石川とサウンドデザイナーの森永泰弘が世界各地でそれぞれ撮影・録音した写真と音源を使った初のビジュアル&ディスクジョッキーイベントも行われる予定だ。【イベント情報】石川直樹「この星の光の地図を写す」会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー住所:茨城県水戸市五軒町1-6-8会期:12月17日~17年2月26日時間:9:30~18:00(入場は17:30まで)料金:一般800円、団体600円、中学生以下・65歳以上・障害者手帳保持者は無料休館日:月曜日
2017年01月12日「LUPIN THE IIIRD」シリーズ第2弾『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』。この度、現在製作中であるという本作から、場面写真が到着した。2014年に公開された『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』以来となるシリーズ第2弾となる本作は、前作のアダルトでヤバイ香りに満ちた世界を引き継き、孤高の剣士・石川五ェ門を主役に描く。監督・作画監督の小池健を始め、『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』を生んだスタッフが再集結。そしてキャストには、今回の主役石川五ェ門役の浪川大輔を始め、ルパン三世役の栗田貫一、次元大介役・小林清志、峰不二子役・沢城みゆき、銭形警部役・山寺宏一ら豪華声優陣が集結している。今回到着したのは、若く血気盛んな五ェ門と、お宝を前にして不適な笑みを浮かべるルパン三世の姿を捉えた場面写真。そして今回はそれだけでなく、若きルパン一味の前に立ちはだかる謎の敵キャラクターの場面写真も解禁された。浄園プロデューサーは「前作の『次元大介の墓標』をはるかにしのぐ作画枚数、五ェ門を中心としたアクションシーンが満載!ルパン三世の歴史においてもこれ以上の『五ェ門回』はないと自負しております」と自信を見せ、敵キャラクターについては、「かつてたった一人で二千人の兵士を亡き者にしたという伝説の兵士で“バミューダの亡霊”の異名を持つ男が、本作では五ェ門の前に立ちはだかります。これ以上は、もうちょっと待ってください(笑)」とコメントを寄せている。『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』2017年2月4日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年11月25日テレビ東京系SP番組『所さんのそこんトコロ!&海老蔵 石川五右衛門&たけしのニッポンのミカタ! 超合体4時間スペシャル』(25日18:59~22:48)の放送が17日、明らかになった。同番組は、バラエティ番組『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』(毎週金曜21:00~)、『たけしのニッポンのミカタ!』(毎週金曜22:00~)、ドラマ『石川五右衛門』(毎週金曜20:00~)がコラボしたSP番組。同局が移転したことから企画された「テレ東→六本木3丁目移転プロジェクト」の中で、人気番組がコラボする「テレ東、変わるWEEK」に放送される。番組では、『たけしのニッポンのミカタ!』のビートたけし&国分太一の元に、『所さんのそこんトコロ!』の所がゲストに来る形となり、3人で上野のアメ横を回った。レザーカービングで”コマネチ”を彫り、輸入菓子専門店で「昔は高価だった砂糖」について話に花を咲かせ、紙芝居で盛り上がるなど、下町を自由に動きまわる。同局 高砂佳典プロデューサーは「たけしさん、太一君を交えた3人で巡る上野アメ横・蔵前の不思議なオモチャ箱、 そして昭和の暮らしを再現した下町資料館まで……。3人が歩けば何かが起こります!!」と予告。「アメ横を3人で歩く「たけしさん、所さん、太一君」、これは貴重な映像です」と番組をアピールした。さらに、スタジオにはドラマ『石川五右衛門』から豊臣秀吉役の國村隼、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』から太川陽介がゲストとして登場し、番組を盛り上げる。また、「五右衛門にちなんだ国家機関が管理する幻のエビを探せ!」では、前野朋哉が調査する幻のエビと市川海老蔵が対面し、海老蔵が驚きのリアクションを見せる。
2016年11月17日歌舞伎俳優・市川海老蔵が3日、福岡・博多座で十一月花形歌舞伎『石川五右衛門』の初日を迎え、俳優・山田純大と前野朋哉のサプライズ登場で観客を沸かせた。同作は2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』をスケールアップして、11月3日から25日まで福岡・博多座で上演される。市川海老蔵、中村 獅童、市川右近、片岡孝太郎などの豪華キャストが揃った。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけ、現在テレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(毎週金曜20:00~)も放送中だ。初日であった3日には、ドラマ出演者である山田と前野が本人役でサプライズ登場。観客への自己紹介で見得を切り、海老蔵と共演を果たした。海老蔵は「二人との共演はすごく楽しかったです。真面目にお芝居をしていますが、ずっと横目で二人をみながら笑っていました(笑)」と公演を振り返る。「博多座で舞台の『石川五右衛門』の公演があって、テレビで連続ドラマが放送され、同時に両方楽しんでいただける画期的な試みです」と今回のドラマ×舞台のメディアミックスを説明し、「ドラマの方はあす4話放送。もっとどんどん見たいね。週1回の放送じゃ物足りないです(笑)」とアピールした。山田も「すごい楽しかったです。なかなかない、いい経験でした」と振り返り、「歌舞伎の舞台はテレビドラマと全然違って台本も稽古の前日の夜に来て、覚えたんですけど稽古で変更になったりどんどん変わっていくのが大変でした」と苦労を明かした。前野は「緊張しすぎてほとんど記憶がないです」と疲労を見せつつ、「お客さんがすごく笑ってくれたので安心しました」とホッとした様子。「舞台の金蔵役の市川猿弥さんが踊れるし、とてもチャーミングで……! 羨ましいです。猿弥さん、僕はサモ・ハン・キンポーに近い気がしました。色気もあるし」と、ドラマで前野と同役を演じる猿弥に注目していた。(C)博多座
2016年11月03日モデルの石川恋が1日、オフィシャルブログを更新し、同日付で所属事務所を「TEN CARAT」に移籍したことを発表した。これまでグラビアアイドルやタレントなどの活動もしてきたが、今後はモデル・女優業に専念していくと意気込みを示している。石川は、これまで所属していた「allure」から、田中麗奈、香里奈、高良健吾、中条あやみらが所属する「TEN CARAT」に移籍。ブログでは「今回このタイミングで移籍を決意した理由は、今後の人生を、19歳で芸能界に入った時点からずっと目標として持ち続けていたモデル、また、女優として生きて行きたいと強く思ったからです」と明かした。現在の心境は「正直希望と不安が半々です!(笑) たくさんの有名な俳優さん、女優さん、モデルさんがいる中で自分が勝負して行けるのか、、やっぱり不安の方が少し大きいかも」と吐露。それでも、「やるしかないです。頑張るしかないです」と決意を示している。一方で、これまで所属してきた事務所については「この3年間、どんな時も側で支えてくださったallureのマネージャーの皆さまと離れてしまうのは正直とても寂しいです」と名残惜しさもある様子。その上で、「今回のこの決断についても応援してくださり、移籍に関しては円満に事を進めてくださいました」と円満退社であることを報告し、「本当に、本当に感謝しています。allureという事務所で皆さまと一緒に今まで歩んでこれて良かった」と、感謝の気持ちをつづっている。ブログの最後には「ファンの皆さまのため、allureでお世話になった皆さまのため、新しくお世話になるTEN CARATの皆さまのため、お仕事関係者の皆さまのため、家族のため、、そして自分のために。良い変化を続けて行き、キラキラした素敵な女性になれるよう、またここから改めて頑張って参ります」とメッセージを寄せた。
2016年11月01日歌舞伎役者・片岡愛之助が、市川海老蔵主演のテレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(毎週金曜20:00~)に出演することが28日、わかった。愛之助が登場するのは、11月4日放送の第4話。同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京で、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。歌舞伎界で活躍する二人だが、テレビドラマで共演するのは初めてだという。愛之助は豊臣秀吉の忠臣で文武に優れた大名・深田頼近を演じる。愛之助は「海老蔵さんが頑張って撮っていらっしゃるのを昨年12月に聞いて、歌舞伎の舞台をしながらの撮影は大変だなと思っていました」と海老蔵を案じつつ、「是非私も出られたら……と思っていたところ、実現させていただいて本当にうれしく思っています」と、喜びを語った。また愛之助は「あまり一緒のシーンがなかったのでさびしく思っておりますが、本当にみなさん仲のいい感じで一丸となって作られているのを見て、すごくいい雰囲気の現場だなと思いました」と撮影現場を振り返る。そして「題材が歌舞伎にもある石川五右衛門ですが、ドラマでは歌舞伎とは違った魅力を出されているので、歌舞伎のファンの方も非常に楽しみでしょうし、歌舞伎をご覧になったことがない方も楽しめる作品になっていると思います」と、視聴者へメッセージを送った。
2016年10月28日auのCMで一寸法師を演じ、話題になった前野朋哉さん。前代未聞の時代劇『石川五右衛門』で演じているのは、五右衛門の盗賊仲間の“足柄の金蔵”。太い眉毛がトレードマークの、お調子者キャラ。「いつもおちゃらけてるんですけど、町に出て情報収集をしていたり、忍具を作っていたり…、実は陰の立役者なんです。男勝りな女泥棒“堅田の小雀”、手裏剣や撒き菱(まきびし)きの名手“三上の百助”と4人でチームを組んでいるんですが、金蔵は戦隊ものでいうなら黄色っぽいキャラ。ちょっと太ってて力持ち、そして主役である赤を尊敬しているキャラ、ですね」主役の五右衛門を演じるのは、歌舞伎界の大スター、市川海老蔵さん。「海老蔵さんって本当に色っぽいんです!!撮影中ふとモニターを見たとき、海老蔵さんの目元がアップで映っていたりすると、もう、ドキドキしちゃうんですよ(笑)。目だけであんなに色気のある芝居ができる人はいないと思う。女性的には、そこはかなり見どころだと思います」時代劇に出演するのは2度目という前野さん。でも京都の撮影所での仕事は初。相当緊張したとか…?「最初はかなり構えていたんですが、行ってみたらすごくアットホームな現場でした。五右衛門チームで百助を演じる山田純大さんに殺陣を教えていただいたり、海老蔵さんと純大さんとともに、小雀役の高月彩良さんの人生相談に乗ったり…(笑)。和気あいあいの撮影でしたね」善と悪を分かりやすく描くのが、時代劇の良いところ。このドラマはさらに、現代劇的なエンタメ感も満載。世代を超えて楽しめる一作です。「最初に台本を読んだ感想は、友情、努力、勝利、的な要素が溢れていて、“少年ジャンプ”みたいな物語だな、と。映像になったら、音楽がバンバンかかってテンポがすごく良くて。どこか“ヒーローもの”っぽいんです。実際に、五右衛門は悪と戦うヒーローですしね。時代劇というと時代考証や史実に忠実に…というイメージがありますが、このドラマの世界観はファンタジーの部分も多い。冷静に見ると、海老蔵さんの印象的な目元や僕の太い眉毛など、“それ、正体バレバレだろ!”って感じですが、そこはあえて乗っかって、ツッコミながら楽しんでもらいたいです」◇まえの・ともや俳優、映画監督。’86年生まれ、岡山県出身。大学在学中に俳優デビューし、監督を務めた作品では、数々の映画賞も受賞。主演映画『エミアビのはじまりとはじまり』が公開中。◇時は戦国。“白波夜左衛門一座”として庶民に人気の劇団は、実は天下の大泥棒・石川五右衛門の世を忍ぶ仮の姿&仲間であった。権力者・豊臣秀吉と五右衛門の戦いが始まる!毎週金曜20:00~、テレビ東京にて放送中。※『anan』2016年10月26日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・河野友紀
2016年10月22日落語家・春風亭小朝の元妻で歌手の泰葉が、6日に放送されたフジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)で、歌舞伎俳優の片岡愛之助と結婚した女優の藤原紀香について、梨園の妻と女優の両立は「無理」と断言した。番組では、3日に東京・新橋演舞場で行われた愛之助主演の十月花形歌舞伎『GOEMON 石川五右衛門』で梨園の妻としてデビューした紀香についてトーク。泰葉は「伝統芸能の家に嫁いだら芸能人は引退すべき!」と主張し、妻としての仕事と芸能活動の両立について「無理だと思っていただいた方が正しい。勉強することが多すぎて、絶対無理!」と言い切った。具体的にどんな勉強が必要なのか聞かれると、泰葉は「人様の名前を覚えること、業界用語を覚えること」と説明。番組では"梨園の妻が身に着けること"として、着物、書道、華道、茶道、料理、挨拶、礼儀作法、業界用語の8つを挙げ、泰葉は「私はすべて身につけております」と自信満々な表情を見せた。さらに泰葉は「紀香さんもう1つ…」と切り出し、「俳優さんだけじゃなくて楳茂都流の家元なんですよ、愛之助さん。役者さんと、流派の家元の妻っていうのは、またこれは大変。この2つを背負っているから、自分の芸能界は無理」と話した。泰葉の「引退すべき」という考えに対して、出演者は反対派が多く、フットボールアワーの後藤輝基は「本人ができるっていう段階なら続けていい」、薬丸裕英は「できている人はできている。その人の力量の問題」と意見。坂上忍も「藤原紀香ですよ。あそこまで藤原紀香っていう名前があるにも関わらず、一時でもいいからなくして嫁げっていうことですか?」と言うも、泰葉は「そうです、いったんね。そこまでの覚悟がないと」と答えた。
2016年10月06日俳優の坂上忍(49)が5日、フジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)に生出演。歌舞伎俳優・片岡愛之助と結婚した女優・藤原紀香について、"梨園の妻"を「完璧にやらない方がいい」とアドバイスした。番組では、3日に東京・新橋演舞場で行われた愛之助主演の十月花形歌舞伎『GOEMON 石川五右衛門』で梨園の妻としてデビューした紀香についてトーク。紀香の今後の芸能活動の予定も紹介した。梨園の妻と芸能活動の両立を批判する人もいるが、坂上は「藤原紀香をかみさんにしたわけでしょ。やっていいと思うけどね」との考えを示し、「いろんな梨園の妻がいていい」と意見。「それをわかった上で愛之助くんも結婚するわけだから、旦那の方がちゃんと守ってあげれば」と続け、「紀香ちゃんも相当(仕事を)セーブしていると思うよ。埋めようと思ったらいくらでも埋まる」と推測した。また、梨園の妻として覚えないといけないことがたくさんあることについて、坂上は「完璧にやらない方がいいって」と紀香にアドバイス。「絶対彼女やろうとする人だから疲れちゃう」と心配し、「ちょっと抜けてるくらいの方が…。徐々に覚えていけばいいだけなんだから」と話した。
2016年10月05日歌舞伎役者・片岡愛之助が30日、都内で行われた十月花形歌舞伎『GOEMON 石川五右衛門』製作発表記者会見に出席した。同作は2011年に初演、愛之助演じる大泥棒・石川五右衛門が、実はスペインの血を引くハーフでフラメンコを踊るという設定が話題を呼んだ。2013年10月の大阪公演ではアイドルグループ・タッキー&翼の今井翼が五右衛門の父・カルデロン役を務め、さらに今回は五右衛門の古い友人・霧隠才蔵と二役を演じる。今回の設定について愛之助は、2013年の公演時も「希望としては、翼くんに二役やっていただきたかった」と背景を説明した。今井は、すでに出来上がった舞台に新しく出演すること、また稽古の短さなどから「一役でやらせて欲しい」と辞退。愛之助は「え~もったいない」と思い「次回は是非」と約束、2016年の再演が決まった際に、今井から電話で「こないだ辞退しておきながらですけど、今回はぜひ二役をやりたい」と申し出があったことを明かした。前回に引き続きフラメンコも披露するが、愛之助はフラメンコの「頭を動かさず、足を動かす」という部分が、歌舞伎や日本舞踊で行う動きと似ていると指摘。「パワーアップしたフラメンコを見ていただきたい」とアピールした。また愛之助は、アイドルグループ・SMAPの解散発表直後に放送した、フジテレビ系バラエティ番組『SMAP×SMAP』(毎週月曜21:00~21:54)に出演したことで話題となっていた。収録は発表の直前となったが、「非常に久しぶりなので、ワイワイと、僕のつまらないクイズに付き合ってもらって。楽しかったですよ、僕らはみんな」と感想を述べた。同グループの解散については「皆さんで決めたことですから」とコメントを控え、「僕も残念と思ってるうちの一人ですけど、それぞれのこれからのご活躍もありますから、またどこかで共演できたら」と希望をつないだ。さらに、メンバーの香取慎吾が番組内で披露した「石川五右衛門」の扮装について「慎吾ちゃんの完成度の高かった五右衛門、驚きました」と感心。「『その頭どうしたの?』って言ったら、『作った』って言ってましたからね」と楽しそうに振り返り、「今回の舞台も出ていただきたかったくらい」と絶賛した。
2016年08月30日落語家・9代目林家正蔵が、テレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(2016年10月スタート 毎週金曜20:00~)に出演することが26日、わかった。同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京で、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。正蔵は戦国武将・徳川家康役を演じ、豊臣秀吉(國村隼)が治める世の中で虎視眈々と権力の座を狙う。時代劇の出演は14年ぶりとなるが「“徳川家康”というお役が私に回ってくるとは夢のようでございます」と喜びを語り、「私がホトトギスで一句詠むのであれば『鳴かぬなら おうちで飼おう ホトトギス』。そういう優しいタイプなので。おそらく戦国時代では生き残れないと思います(笑)」と自身の性格に触れた。また、主演の海老蔵については「いつも客席から拝見しています。團菊祭五月大歌舞伎(2016年5月)の男女道成寺も見たばかり。ポーッとしちゃいました」と、告白。「ご一緒させて頂いてよいのかな、名優の方ばかりの中に入って申し訳ないな、でも一生懸命やりましょう!」と意気込んだ。
2016年08月26日SMAPが年内での解散を発表してから初めてとなるフジテレビ系バラエティ番組『SMAP×SMAP』(毎週月曜22:00~22:54)が15日に放送され、「泣ける」「涙が止まらない」といった声が多く上がった。冒頭で「『SMAP×SMAP』の今後の対応につきましては近日中に視聴者の皆さまに報告させていただきたいと思います」というテロップが映し出されてからスタートしたこの日の『SMAP×SMAP』。「BISTRO SMAP」コーナーには、歌舞伎俳優の片岡愛之助がゲスト出演し、中居正広を中心に楽しいトークを展開。香取慎吾が、愛之助が舞台『GOEMON 石川五右衛門』で演じる五右衛門に扮して登場した場面では、スタジオから爆笑が起こった。5人がそろって出演している姿に、ツイッター上では「スマスマ見ると泣ける5人見ると泣ける」「やっぱり5人そろってるところが1番いい。スマスマ観てたら泣ける」「あんな楽しそうにトークする5人を見られなくなるなんて悲しいよ」「5人を見ることが出来ない未来なんて想像ができないよ(泣)」「個々の活躍も好きだけど…やっぱり、5人揃った方が面白いなぁ」とファンの悲痛な声が相次いだ。「S-Live」コーナーでは、歌手の絢香とコラボレーションして「三日月」を披露。「5人の歌声に泣いた」「三日月の歌詞を聴いていると、泣ける。特に慎吾くんのソロは、心にしみる」「この状況で三日月…歌詞が今のSMAPの状況に重なりすぎて涙が止まらない」「三日月泣いた。。5人歌ってる姿見て胸が張り裂けそうになった」と涙するファンが続出し、「5人で歌ってるところこれからもずっと見てたい」「SMAPの歌う姿が見られなくなるなんて嫌だ」と訴える声も上がっている。
2016年08月16日プロレスラー・棚橋弘至(新日本プロレスリング)が、テレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(2016年10月スタート 毎週金曜20:00~)に出演することが13日、わかった。同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京で、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。“100年に1度の逸材”と呼ばれる棚橋は、冷徹な謎の剣豪・榊基次役で出演。豊臣秀吉の家臣・石田三成のもとで暗躍する殺し屋として石川五右衛門の前に立ちはだかる。海老蔵と初共演の棚橋は、最初「うわー海老蔵さんだ!」という気持ちで対面。「海老蔵さんは目ヂカラがすごくて、グッとこられたら『ううっ』と押され気味になりました」と撮影時の気持ちを告白した。しかし棚橋は「プロレス界のエースでやってきてますので、『押されてたまるか! 五右衛門を直接対決で倒したい!』という変な意地がありました」と気持ちの変化を語った。また、初の時代劇については「ゆっくり話すこと」「低い声で話すこと」を意識したという。棚橋は「プロレスラーは遠くの観客に見えるように派手に動きますが、武道はすり足など日舞的な動きも大事だったので、その辺はすごく苦労しました」と語り、「棚橋を温かい目で見てやってください!」とアピールした。(C)新日本プロレス
2016年07月13日歌舞伎俳優の市川海老蔵が24日、テレビ東京系の主演ドラマ『石川五右衛門』(2016年10月スタート 毎週金曜20:00~)のクランクアップを迎えた。同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京で、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。海老蔵は24日、京都・太秦の松竹撮影所でクランクアップ。五右衛門の昼の顔、夜左衛門が秀吉の前で舞を披露するシーンの撮影が終わると、石原監督から花束を渡された。そして、共演者やスタッフを前に「時代劇の連続ドラマがなくなりつつある中、いつの日か在京キー局で時代劇の連続ドラマができたら、と思っていました。皆様のお力で現実となりました。ありがとうございました」と感謝を述べた。海老蔵は数々の歌舞伎公演に出演しながら撮影を続け、期間は半年に渡ったが「去年12月から今年2月、3月、4月、6月と撮影は飛び飛びで長かったですが、皆さまにすごく気を使っていただいて時間の長さは感じませんでした」とコメント。印象的だったシーンには「南禅寺三門の楼上で衣装をつけて白塗りをし『絶景かな』という五右衛門を演じたシーン」をピックアップし、「歌舞伎俳優なら一度は夢見ることじゃないですか。テレビを通じて多くの方に見ていただければと思います」と視聴者にメッセージをおくった。
2016年06月25日歌舞伎俳優・市川海老蔵主演のテレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(10月スタート 毎週金曜20:00~)の、京都撮影シーンがこのほど、公開された。同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京にで、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。今回公開されたのは、重要文化財に指定されている南禅寺三門の楼上に五右衛門が佇み、キセルを片手に「絶景かな、絶景かな」とセリフを披露するシーン。撮影時、周囲には観光客も多く見守っていた。海老蔵は「石川五右衛門姿で南禅寺の三門の上に立つというのは、歌舞伎俳優だったら皆一度はやりたいことでしょう。実際にベテランの方も駆け出しの若手も一度は必ずやったことがあるはずです。役者冥利に尽きるシーンでした」と、このシーンについての感動を語る。今回は2種類の衣装を身に着けたが、片方は新作歌舞伎『石川五右衛門』で使用された、白地に龍をあしらったどてら。もう一着は、12代目市川團十郎が歌舞伎で五右衛門を演じた際に着用した、紺地に金が施された伝統的な衣装となっている。
2016年06月18日今回のテーマは「卒論」である。テーマを出してきた担当より「今話題の方の卒論じゃないです」と言われたのだが、何のことかわからなかったのでググったところ、「またどうでもいい芸能ゴシップを仕入れてしまった」と、石川五右衛門のような表情でディスプレイを見つめる羽目になった。つまり、役所に出す目に優しい緑の卒論ではなく、今回は学校に出す卒論の話である。○「イケメンの顔を描くだけのお仕事」を目指してしかし私は大学には行っていないので、卒論は出したことがない。今までのコラムでも書いたが、私の最終学歴は専門学校卒業だ。よって、ここでは私の卒業制作について書いていく。通っていた専門学校では「グラフィックデザイン」を専攻した。漫画の専門学校に行くことは親に許してもらえなかったので、グラフィックデザインが何か良くわかってない親を煙に巻いて「グラフィックデザインコース」に入学したのだが、実は入る本人も良く分かっていなかった。専門学校というのは、やる気がある人も多いが、こういった「就職はしたくないが大学受験もしたくない」という真正モラトリアムが集う場所でもある。大学以上に本人のやる気が重要な所なのだ。そんな真正モラトリアムでありながらもグラフィックデザイン学校を卒業した私にデザインをやらせると、数あるフォントの中から、多くのデザイナーをそのダサさから憤死させるという「創英角ポップ体」を必ず選び出してくる目利きぶりを発揮する上、サイズはもちろん48ptぐらいにする。さらに斜体もかけるし、できることならグラデーションもかけてやりたいと思っているが、やり方がわからないので、ビビッドな赤字でキメるのである。今現在、漫画をいくつか連載させてもらっていて、ある程度連載が続くと、数話分をまとめた単行本が出る(こともある)。漫画の単行本の表紙絵を描くのはもちろん作家だが、装丁は当方でなくデザイナーの仕事だ。作家がデザインまでやるものでなくて本当に良かったと思っている。もし作家が装丁まで担当することになっていたら、「コミックス全7巻 累計実売数3」とかいう事態が平気で起こったに違いない。「ジャケ買い」があるなら、「ジャケやめ」もあるはずだ。「これは触るだけで自分のセンスが落ちる」と思わせる一品を作りだす自信がある。このようにデザインスキルは身につかなかったが、自分にデザインのセンスがないということだけは、2年かけてみっちり学んだのである。非常に高い授業料であった、もちろん親にとって。今思えば、当時の自分はクリエイターになりたいというよりは、好きなイケメンキャラの顔(全部左向き)だけを描いて暮らしたいと思って、その学校に入学したような気がする。あれから10年余り経ったが、未だにそういう求人は見たことがない。もしこの世のどこかにあるなら、今からでも会社なんか辞めて目指したい所存だ。○カレー沢氏の卒業と「猫」の誕生そんな志の人間ですら卒業できるのだから、専門学校というのは金さえ出せば入れるし、出られると思われるかもしれない。しかし、確かに大学よりは緩いかもしれないが、一応卒業日数などが足りないと卒業できないし、冒頭で言った通り、大学の卒論にあたる「卒業制作」というものがある。卒業制作とは何か。簡単に言えば、「何か作れ」ということである。私にとっては、2年の月日と親の金をドブに捨てて得たものの集大成、もっと正確に言うと、「貴様の恥を見せろ」ということである。グラフィックデザイン科だけに、架空の企業や商品のポスターやロゴなどをデザインする者が多かった。しかし、作る物は本当に何でも良く、メインストリームに準じずとも、イラストを巨大パネルに描いて「これが俺の2年と親の金や!」と言って発表すれば、講師陣も「そうか!」となって卒業できるのだ。やはり卒業要件が緩いと思われるかもしれないが、もちろん3分で作ったようなものは認められない。ただ、3カ月かけて3分で作ったようなものを作るのはOKなのである。専門学校とは(少なくとも私が通ったところは)、「やることに意義がある」という義務教育までしか認められないような理屈を、もう二十歳になろうかという人間に適用してくれるおおらかな場所なのだ。そして肝心の自分が何を作ったかと言うと、何せ、授業も聞かずにスケッチブックにその時萌えていたキャラの左向き顔ばかり描いていた人間である。成績も悪く、それまで授業での製作物を褒められたこともなかったし、そのイケメンの絵だって、友人などに見せても全く無反応であった。しかし、イケメンのついでに描いていた猫の落書きに対しては、みんな妙に面白がってくれた。そしてその猫の絵とは、今の私の漫画作品の多くに出てくる猫と全く同じものである。そのため、卒業制作はこの猫のイラストを何十匹と描いてB1サイズのポスターにして提出したところ、優秀賞を取ることができた。そこで、私の絵はイケメン(レフト)については全くダメだが、猫の絵は他人への訴求力があると気づき、この猫を主役にした漫画を描いて漫画家デビューしたのである。このことに気づけていなかったら、おそらく私は漫画家にはなれていなかった。専門学校では自分にデザインセンスがないことだけを学んだと思っていたが、今思い返すとそれだけではなかった。イケメンのセンスがないことも学んでいたのである。そう思うと、専門学校時代も私にとって重要な期間だったと言えるのだが、卒業制作の評価にしても、総合点は非常に低かったが、審査員の中の数人が猛烈に推したための受賞だったらしい。これは、現在における私の漫画家としての世間の評価を完全に暗示している。よって、人生の軌道修正をするならここだったとも言える。しかし、悪いところは分かっているが、それが直せないということも、もうわかっているのだ。<作者プロフィール>カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)、Web連載漫画「ヤリへん」(2015年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。連載作品「やわらかい。課長起田総司」単行本は1~2巻まで発売中。10月15日にエッセイ「負ける技術」文庫版を発売した。「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」、次回は2016年2月2日(火)掲載予定です。
2016年01月26日WOWOWでは今年結成35周年を迎えた劇団☆新感線の舞台を12月25日と2016年1月2日に放送する。12月25日(金曜 20:00~)は橋本じゅん演じる剣轟天が活躍する『直撃! ドラゴンロック~轟天~』『直撃! ドラゴンロック2・轟天大逆転~九龍城のマムシ』『直撃! ドラゴンロック3・轟天対エイリアン』のシリーズ3作をWOWOWライブにて一挙放送。破天荒な変態キャラ・剣轟天が舞台狭しと暴れ回る爆笑アクション活劇を存分に味わえる、またとない機会となっている。2016年1月2日(土曜 20:00~)は今年上演された記念公演「劇団☆新感線35周年オールスターチャンピオンまつり『五右衛門vs轟天』」を同じくWOWOWライブにて放送。劇団の看板であり、圧倒的な存在感を放つ古田新太演じる石川五右衛門と剣轟天が時空を超えてぶつかり合う、まさに夢の舞台を松雪泰子、池田成志、賀来賢人といったゲストが盛り上げる。また、劇団を主宰するいのうえひでのりや古田新太、橋本じゅん、高田聖子らが作品や思い出話を語るミニ番組『祝35周年! 劇団☆新感線「五右衛門vs轟天」参上!!』も無料放送中。番組の中で古田は「40オーバーの劇団員たちの体がまだ動くここ2、3年のうちに、早くノンストップのバカロックミュージカルを作ってほしい。充分お客さんを納得させられるスキルをもってるスタッフとキャストがいるから」、橋本は「最近、お客さんに追いつかれすぎやなって思ってる。そういうのが癪にさわるので(笑)、こんなのしまっせ! って、びっくりさせていきたいなと思う」とそれぞれに意気込みを語っている。
2015年12月20日カシオ計算機は11月25日、プロゴルファーの石川遼選手との所属契約を、2016年4月から2年間の契約で更新することで合意に達したと発表した。石川選手は2013年4月からカシオ計算機の所属選手としてトーナメント出場している。石川遼選手は2013年4月からカシオ計算機と3年間の所属契約を結んでいたが、このたびそれを更新。今後もカシオ計算機の所属選手としてPGA TOURを主戦場に、トーナメントを戦っていく。石川選手のコメント「カシオの所属選手として3回目の大会となるカシオワールドオープンでプレーすることを誇りに思います。そして、今後もカシオのロゴを身に着けてトーナメントを戦うことができることになり光栄に感じます。ファンの皆様の期待に応えられるように努力してまいります。」カシオ計算機 代表取締役社長 樫尾和雄氏のコメント「類稀な才能を持ちながら、常識にとらわれることなく技術を磨いて努力を積み重ね、世界で勝つことに挑戦し続ける石川選手を支援することで、人々に夢を伝えていきたいと思います。世界でのトップランク獲得に向けた活躍に期待しています。」
2015年11月27日日本の道100選にも選ばれる哲学の道は、京都を代表する、散歩道。南禅寺や永観堂禅林寺から銀閣寺までを結ぶ、魅力的なコースです。疎水沿いに石畳の道がつづき、ずっと桜の木が寄り添う。満開に咲いた春はもちろん、夏の緑も、秋の紅葉も見事。小さなお地蔵さんたちと出会ったり、品の良いうつわ屋さんを見つけたり、道々の思いがけない発見にもときめきます。哲学の道をちょっと北へはずれて、自然が身近に感じられる、安楽寺や法然院のある通りを歩くのもおすすめ。また最近、注目のお店がオープンラッシュの浄土寺エリアもすぐそば。「くろだにさん」と呼ばれて親しまれる金戒光明寺から、紅葉の名所でもある真如堂や吉田神社、はたまた、平安神宮や美術館のある岡崎エリアへ向かっても。ルートに縛られず行ってみたいところを目指し、気の向くまま散歩を楽しんで、自分の目で「京都らしさ」を発見する。新旧さまざまな出会いが待っている、歩いてこそ楽しいエリアです。■南禅寺鎌倉時代、亀山法皇の離宮を無関普門が禅寺に改め開山。石川五右衛門の「絶景かな」で知られる三門は、眺望はもちろん、柱越しに見る屏風絵のような緑も絶景。紅葉の水路閣もロマンティック。左京区南禅寺福地町868:40~17:00、12/~2/28は~16:30(受付終了は閉門20分前)12/28~31休拝観料 方丈庭園500円、三門500円■金戒光明寺法然が結んだ草庵が始まり。五劫思惟(ごこうしゅい)阿弥陀仏像がアフロ仏像の愛称で人気に。運慶作、文殊菩薩像の凛々しい姿も必見。左京区黒谷町1219:00~16:00拝観料志納11/1~12/6秋の特別公開 御影堂・大方丈・庭園600円、山門800円、セット券1200円夜間拝観(御影堂・大方丈・庭園)800円(17:30~20:30)■銀閣寺喜み家名物の豆かんは塩っ気も食感もほどよい赤えんどう豆、なめらかな寒天、波照間島の黒糖で作るまろやかな黒蜜が抜群のバランス。シンプルに堪能するもよし、アイスクリームや白玉をのっけて楽しんでも。冬場の京風白味噌雑煮も心待ちにするご贔屓多し。店主の北村礼子さんの美意識を感じる名店。左京区浄土寺上南田町37-110:30~17:30不定休※『anan』2015年11月4日号より。写真・仲尾知泰文・宮下亜紀
2015年11月01日石川県金沢市のもてなしドームで9月20日~21日の10時~16時、「石川県ご当地カレー選手権2015」が開催される。○来場者が食べたスプーンで投票同イベントは石川県内の金沢カレーをはじめ、和風カレーやインドカレー、タイカレー、ご当地カレー、ホテルカレーが一堂に会する。どれも1杯500円で販売する。会場では食べ比べができるほか、来場者の食べたスプーンで投票して優勝を決める選手権を実施する。前回優勝の「金澤駅前もてなし会」をはじめ、「きふじん」「パインダイナー」「パキスタン&インド料理azaan」「フランジパニバール」など、多数の店がエントリーする予定。さらに、石川県内のスイーツ店10店舗がスイーツを提供する「スイーツ選手権」も同時開催する。また、会場ではエフエム石川の公開生放送のほか、ご当地アイドルやスポーツチームのイベントなど、バラエティ豊かな催しも行われる。
2015年09月16日2013年アカデミー賞長編アニメ部門審査対象となった「神秘の法」のスタッフが再び結集し謎に包まれた宇宙の世界に迫る、人類未体験のスペース・エンターテイメント『UFO学園の秘密』が、10月10日(土)より公開決定。ポスタービジュアルと実力派声優陣が発表された。舞台は、ナスカ学園――高校2年生のレイ、アンナ、タイラ、ハル、エイスケら5人はひと夏の大事件に遭遇した。ある日、ハルの妹ナツミに原因不明の異変が起きる。心配した5人は宇宙科学の研究を進める夜明教授に助けを求め、宇宙人によるアブダクション(誘拐)が明らかになる。5人はナツミを助けるため立ち上がるが、次々と不可解な事件が発生。それは学園に潜入したレプタリアン(宇宙人)の罠だった…。監督を務めるのは、アニメ「カウボーイビバップ」のセットデザインで知られ、「ふしぎの海のナディア」や「新世紀エヴァンゲリオン」「キャプテン翼」など数々の名作アニメから、最近では「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」「デュラララ!!」などを手掛けた今掛勇。そしてキャスト陣には実力派声優の名前がずらり。アニメ「ダイヤのA」の沢村栄純役で知られ、2015年第9回声優アワードにて新人男優賞受賞した逢坂良太。アニメ「ちはやふる」綾瀬千早役の瀬戸麻沙美。多くのアニメ作品でメインキャラクターを演じ、アーティスト活動も盛んな柿原徹也。「スマイルプリキュア!」黄瀬やよい役の金元寿子。「ハマトラ」「FAIRY TAIL」に出演する羽多野渉。そして、「ルパン三世」石川五右衛門役を始め多くのアニメに出演、さらに『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどイライジャ・ウッドの吹き替えを務める浪川大輔らが演じる。併せて公開されたポスターでは、センターにレイ、アンナ、タイラ、ハル、エイスケを中心に、背景には壮大な宇宙が広がり、本作のカギとなるベガやダークサイド・ムーンが描かれている。「この地球(ほし)は宇宙に必要か」というキャッチコピーからは、本作の物語の広さが伺えるが…意図せず宇宙の秘密に肉薄した彼らがどんな結末を迎えるのか、気になる内容は劇場でチェックしてほしい。『UFO学園の秘密』は10月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月16日今回のテーマは、「"漫画家"以外の顔での人との交流について」である。とはいえ、漫画家としても漫画家以外としても全く人と交流していないので、テーマは無視して最近はまっているゲームの萌えキャラについていつもの倍の文字数で語ろうかと思ったが、「こんな風だから人と交流がないのだな」と納得されるのも何なので、無理にでも書こうと思う。会社員と漫画家の兼業生活も早6年になるが、いまだに会社の人間は私が漫画家をやっていることを知らない。そういうと「それはありえない、絶対バレる」という人がいる。おそらく、「会社の人と世間話でもしている間にポロッと口を滑らせてしまうこともあるに違いない」という意味なのだろう。しかし、それは「会社の人と世間話」という、難易度トリプルXミッションが出来る人のみに起こり得る事故である。当方、漫画家としても漫画家以外としても、どこに出しても恥ずかしくないコミュ障である。よって、会社の人と話すことがほぼないのだ。これでバレていたとしたら、頭の中が周囲にダダ漏れになる病気にかかっているとしか思えない。早急に病院に行くか、自ら命を絶ちたいと思う。○エッセイ作家と人間観察会社のみならず、私は人と交流出来ないタイプであり、自分から話題をフることはなく、フられた会話も、"コミュ障界の石川五右衛門"として、全部斬鉄剣で切ってきた。そもそもプライベートでは部屋の外に出ることすらまれであり、独り言か、壁のシミに話かける以外は言葉を発しないことも珍しくない。エッセイやエッセイ漫画を描く者にとって、人との交流、人間観察はもっとも大事な要素ではないか、と思われるかもしれない。しかし、エッセイ作家にも種類がある。まず私のエッセイ漫画やエッセイ集を、本屋で定価購入してみてほしい。ブックオフを使う奴らとはここでサヨナラだ。そして購入後は、長い人生、全く無益な時間が少しぐらいあってもいいじゃないかという寛大な気持で読んでみてほしい。読んだ上で内容が全く頭に入らなかった、ということもあるかもしれないが、とにかく「他人のこと」をネタにした話が少ないと思う。そもそも他人と交流していないから書けない、というのもあるが、あっても書かないと思う。怖いからだ。○他人をネタにするということ、そのリスク他人をネタにして作品を書き、それを公表するというのは、実は怖いことなのである。全て相手の許可を取り、「これを載せますよ」と言っているなら良いが、そうでない場合も多いと思う。それでネタにされた相手が「名誉棄損だ」と言いだしたら一大事だ。他人と日常会話することすらできないのに、怒っている人間を相手に謝罪をしたり、逆にさらにケンカをしたりするなんて、マジで無理である。なので「自分が出会った変な人」ネタでエッセイを書いている人を尊敬する。他人を攻撃(冗談でも相手は攻撃ととる場合もある)するということは、自分も攻撃される覚悟があるということだからだ。もちろん、何度も言う通り、作家になる時点で後先考えていないタイプが多いので、本当に何も考えずに他人をネタにしているのかもしれないが、勇気があることには違いない。では私のようなチキン作家が何をネタにエッセイを書くかと言うと「自虐」である。自分をいくら攻撃しても、誰も文句を言わないからである。つまり、自虐というのは自分可愛さゆえに自分を攻撃するという、特殊プレイのような作風なのだ。さらに自虐ネタというのはリスクが低い上にコストも安い、自分のことを書くにしても、体験型、取材型のネタは時間も経費もかかる。その点、自虐型のネタは、無尽蔵にある自分の黒歴史を掘り返してリサイクルすれば良いだけだ。では、自虐系作家は丸儲けかというとそんなことはない。もちろん自虐エッセイで売れている人もいるが、全体で見ると体験型のような読者の興味を引くテーマの本の方が話題になりやすい。少なくとも、コミュ障が過去のどうでもいいことを思い出して延々悶絶しているものよりは、読んでみたいと思わせるだろう。それに、墓場まで持っていくつもりだった黒歴史をネタにしてしまったがために、半永久的に世の中に残り、真の意味での「レジェンド」と化してしまうということも忘れてはいけない。○自虐型人間の取り扱い説明作家のみならず、日常生活でも自分かわいさゆえに自虐をする人間はよくいる。だが、注意しなければいけないのは、自虐と謙虚は全く違うということだ。前者は、自分で自分を馬鹿だと言う割には、他人にそれを言われると烈火のごとく怒りだすのである。両者の見分け方として、謙虚な人間は「自分を下げて他人を上げる」が、自分の為に自虐をする人間は、「自分を下げまくるだけで、他人を褒めはしない」のである。結局自分しか見ていないからだ。私は「こういう面白い人がいた」系エッセイを見るたびに、「こんな変な人に出会うことがまずない。この作者はそういう人が寄ってくる星の元に生まれてきたのだ」と思っていたのだが、すごく面白い人に出会っていても、私自身が自分のことしか見ていないため、その人のおもしろさに気付いていないだけなのでは、と思いはじめた。やはり、コミュ障にそういった作風は難しい。これからも内にこもりまくったネタで食べていくしかないようだ。カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。2015年2月下旬に最新作「やわらかい。課長起田総司」単行本第1巻が発売され、全国の書店およびWebストアにて展開されている。
2015年06月09日東京都・原宿の太田記念美術館は、実在した悪人から物語に登場する架空の人物まで、浮世絵に描かれた悪人たちに焦点をあてた企画展「江戸の悪」を開催する。会期は6月2日~6月26日(月曜休館)。開館時間は10:30~17:30。入館料は一般700円、大高生500円、中学生以下無料。同展は、さまざまな悪人たちが描かれた浮世絵から、江戸を生きた人々を魅了した「悪」を探る展覧会。現代でも、テレビドラマや映画、小説などで、悪役は時に主人公を凌ぐほどの魅力をはなつことが少なくないように、江戸の人々もすでにこの「悪」の持つ底知れぬ魅力に気付いており、例えば、世間を騒がせた大盗賊が市中引き回しになると、その姿を一目見ようと街道は群衆で埋め尽くされたという。また、元禄赤穂事件などの大事件が起きると、すぐさま事件は芝居に移され、吉良上野介は悪の権化としてのイメージを定着させていく。幕末には、盗賊や小悪党が主人公の舞台が人気を呼んだということだ。同展では、石川五右衛門、鼠小僧次郎吉などの大盗賊、幡随院長兵衛などの侠客、吉良上野介などの歴史上の人物、悪女、小悪党、悪の妖術使いなど、実在した悪人から物語に登場する架空の人物まで、江戸の人々が好奇心を抱き、時に酔いしれた様々な「悪」の浮世絵が展示される。また、「見どころの一点」として、三代歌川豊国「東海道四谷怪談」が挙げられている。歌舞伎を見たことのない人でも一度は耳にしたことのある、「東海道四谷怪談」の一場面を描いており、悪人中の悪人として、産後の肥立ちの悪い妻お岩に容貌の醜くなる毒薬を飲ませ、戸板に縛り付け、川に流したという「東海道四谷怪談」の主役にあたる民谷伊右衛門が紹介されている。また、関連企画として、展覧会の見どころを担当学芸員が解説するスライドトークが開催される。開催日時は6月3日、13日、19日の各日14:00から40分程度。申込不要、参加無料だが、同美術館への入場券が必要となる。
2015年05月28日○ネットワークに特色あり ICCのクラウドサービス石川県金沢市に本拠地を構える石川コンピュータ・センター(ICC)は、石川県内のみならず、全国へ各種ITソリューションを提供する情報サービス事業者である。創業当初の受託開発からスタートしている「自治体ソリューション」のほか、病院向けの「医療機関ソリューション」や一般企業向けの「民間ソリューション」「セキュリティソリューション」「アウトソーシングサービス」など幅広くサービスを展開している。昨今、同社が特に注力しているのがクラウド分野だ。従来からのデータソリューションサービスをより充実させるため、金沢データセンターに加え、2012年隣接する白山市に300ラックを収容するデータセンターを新たに建設し、クラウドサービス「ICCクラウド」の提供を開始した。同社 執行役員 クラウドビジネス本部長の福野幸以知氏は、「白山センターの設立は、東日本大震災前から計画されていたものでしたが、震災を受けて設計を一からやり直し、より強固な施設として生まれた施設です。また白山センターは、全国都市部からのアクセスが容易で、地震や津波の危険性が低い堅牢な『日本海側』に位置しています。DRやBCPの観点から、東日本だけでなく全国の企業にも注目されています」と述べる。この注目の背景には、白山センターのサービスが優良なだけでなく、JQA(日本品質保証機構)から認められた「情報セキュリティ適合証」など厳しい安全基準をクリアしていることがあげられる。また、「LGWAN-ASPサービス提供事業者」として登録されており、全国に張り巡らされたLGWAN(総合行政ネットワーク:Local Government Wide Area Network)を利用して、安全なサービスを全国の自治体に提供できる事業者として認定されているということも強みの1つである。ICCクラウドでは、こうしたインフラを通じて、ソリューション開発で培ってきたノウハウをクラウドサービスに生かし、「自治体向けクラウド」「医療向けクラウド」「民間向けクラウド」のほか、基盤ソリューション(IaaS)や共通ソリューション(SaaS)を提供している。○北陸発のバックアップサービスを全国の企業に届けたいICCクラウドのSaaSの中でも、2014年7月に正式リリースしたばかりの新しいサービスである「BCPリモートバックアップサービス」に注目したい。本サービスは、ICCクラウドのストレージへデータをバックアップできるサービスである。最大の特長は、上述したLGWANやVPNをアクセス回線として選択することが可能であることだ。同営業企画課 課長の東村善隆氏は、「当社の柔軟なネットワークサービスを活用し、経路上の安全性を確保しつつ、全国から安全な北陸の地へ手軽にデータを預けることができます。一般のバックアップツールを使えるのも特長の1つで、安価にDRやBCP対応を開始できることから、中小企業のユーザーにもオススメです」と自信を見せる。そこで、このバックアップサービスを提供するにあたって、基盤技術として選択されたのが、オブジェクトストレージソフトウェアの「CLOUDIAN HyperStore」である。もともと同社では、バックアップを個別の案件として受注しており、手間や工数が肥大化してしまうのが課題であった。同営業企画課 エキスパートの境谷賢治氏によれば、「中小企業でも気軽に利用できるサービス」を目指して、CLOUDIAN HyperStoreを選択したという。境谷氏らは当初、一般のバックアップツールを活用してサービスとして提供することを考えた。しかし、導入や運用の負荷に関する懸念点や、導入に際してお客様の環境に変更を強いてしまうという問題も発生する。そもそも、ユーザーごとのバックアップに対する要件は異なるため、手法を限定してしまうことに抵抗があった。また、同社サービスの差別化要因でもあるLGWANは、セキュアなネットワークを維持するため、通信プロトコルが限定されており、バックアップツールで使用されることの多い独自プロトコルを利用することができなかった。「CLOUDIAN HyperStoreは、業界標準とも言えるAmazon S3に準拠しており、さまざまなアプリケーションに対応します。また標準的なHTTP/HTTPSを用いているためLGWANでも問題なくアクセスできます。当社の顧客は自治体や医療、製造などと幅広く、それぞれの業界に特有のアプリケーションや運用、ガイドラインなどが存在しますが、CLOUDIAN HyperStoreは多様な環境を受け止めることができる“器”になり得ます」と境谷氏は強調する。○CLOUDIAN HyperStoreによって実現した安全・安心・安価なサービス同課の犬塚義博氏は、さっそくCLOUDIAN HyperStoreの評価版を入手し、ひと通りの操作を試してみることにした。そして企画どおりの機能が利用できることがわかると、クラウディアンの担当者に話を聞き、ハンズオンセミナーに参加することで、導入へと歩みを早めた。企画を立案した2013年10月から、1年を待たずにサービスインを実現できた。「CLOUDIAN HyperStoreは、他のオブジェクトストレージソリューションとは異なり、比較的小さなストレージ容量からスモールスタートすることが可能です。汎用サーバを追加するだけで容易に拡張し、可用性を高めていくことができます。まずは中小企業をメインターゲットに始めていますが、どんどん拡大していきたいですね」(犬塚氏)さらに本サービスでは、専任のエンジニアを確保できない中小企業でも容易にバックアップを活用できるよう、アイ・オー・データ機器が提供するNAS製品「HDL-XRWシリーズ」「HDL2-Hシリーズ」「HDL6-Hシリーズ」を組み合わせるソリューションサービスも展開している。同シリーズは、CLOUDIAN HyperStoreとの相互接続性が公式認定されているNASである。通常のファイルサーバと同様に、単純にファイルを格納するだけで、自動的にCLOUDIAN HyperStore(ICCクラウド)へバックアップデータを保存できるようになる。「DRやBCPへの関心は高くても、知識や技術、人員が不足している企業は多く、実現は容易ではありません。ICCクラウドのBCPバックアップサービスを活用すれば、複雑な運用は不要で、意識せずにIT-BCP対策を実践できます。顧客や取引先に対してもデータ保全の責任を果たせますし、監査機関にも健全な運用をアピールすることができます」(福野氏)今後、石川コンピュータ・センターでは、各種ソリューションとの連携や、仮想サーバサービスのストレージとして活用するなど、CLOUDIAN HyperStoreの活用範囲を広げる商品を企画していきたいとしている。CLOUDIAN HyperStoreによるクラウドストレージをキラーサービスとして、全国のお客様へ、効率のよい安心と安全を提供したいと考えている。
2015年02月20日