ポラール・エレクトロ・ジャパンは3日、トレーニングをガイドするGPS内蔵の腕時計型ウエアラブルデバイス「Polar M400」を発表した。発売は10月末で、希望小売価格は心拍センサー付モデルが税別27,700円、心拍センサーなしのモデルが税別21,800円となっている。Polar M400は、自分で設定した目標に沿って、トレーニングをガイドしてくれるGPS内蔵型のウエアラブルデバイス。トレーニングを管理する「スマートコーチング」は、心拍ゾーンやトレーニング結果のフィードバックを128×128の液晶に表示する。心拍の計測には、胸に巻くタイプの対応センサー「H7」を使用する。そのほか本体の機能として、スポーツごとの表示項目をカスタマイズできる「スポーツプロファイル」機能、目標にあわせてトレーニング中にアドバイスをくれる「トレーニング目標」機能、ユーザーが長時間活動していない際には運動を促す機能、自己ベストを更新すると通知してくれる機能などのトレーニング機能を充実させた。また、GPSを利用して、ランニングなどのスタート地点までの最短距離を表示する「スタート地点に戻る(BACK TO START)」機能を持たせている。目標設定や計測データの確認は、専用のスマートフォン用アプリ「Polar Flow」から行う。スマートフォンとはBluetooth Smartで接続。付属のmicroUSBケーブルでパソコンと接続すれば、Webサービス「Polar Flow」からもデータを閲覧できる。スマートフォン対応機種はiPhone 4S/5/5c/5s/6/6 Plus、iPad(第3・4世代)、iPad mini、iPod touch(第5世代)。アプリの対応OSはiOS 7.0以上。Webサービス「Polar Flow」を使う場合の対応OSはMac OS X 10.6以上、Windows XP/7/8/8.1。本体部分の厚さは11.5mm、重量は56.6g。30m防水性能を持つ。電源は充電式電池、トレーニングモードで最大8時間、時刻表示モードで最大24日の駆動が可能だ。本体メモリには最長30時間分のデータを記録できる。カラーはブラックとホワイト。なお、心拍センサー「H7」の価格は税別8,900円(心拍センサー付モデルには同梱される)。
2014年10月03日今や、普段の生活の中に、無くてはならない存在となった「GPS」。カーナビや携帯電話など、身近なところでいろいろ活用されていますが、今回はそんなGPSとアインシュタインとの意外な関係性について、ご紹介したいと思います。■GPSとは「GPS」とは、Global Positioning Systemの略で、衛星からの電波をもとに、地球上での位置を調べるためのシステムです。最近では、自分の位置を調べる目的などで利用されることが多くなりましたが、もともとはアメリカ合衆国が軍事用システムの1つとして開発したのがその始まりでした。■GPSで位置を取得する仕組みところで、そもそもGPSはどのようにして位置情報を取得しているのでしょうか。カーナビなどに搭載されているGPSアンテナ(受信機)は、地球の周回軌道上に打ち上げられた全30機のGPS衛星から、いくつかの電波を受信して、その衛星までの距離を測ります。仮に、GPS衛星と受信機がどちらも正確な時計を持っていれば、衛星が電波を出した時間と、受信機がそれを受信するまでにかかった時間の差から、その距離を測ることができます。このとき、理論上では3つの衛星から受信機までの距離が分かれば、3次元空間上での位置を特定することができます。しかし、実際には受信機には、そこまで正確な時計を持たせていないことが多いため、誤差が生じてしまいます。(例えば、時計が1秒狂っただけで、30万kmもの誤差が発生しまい、まったく使い物になりません。)こうした理由から、4つ目の衛星からのデータを受信することによって、3次元空間上の位置と時刻の計4つを未知数とした方程式から、その位置を割り出すことで、時計の狂いをカバーし、その精度を維持しています。■アインシュタインの相対性理論とは有名なアインシュタインの相対性理論には、1905年に発表された「特殊相対性理論」と1916年に発表された「一般相対性理論」の2つの理論があります。相対性理論そのものの中身は難解なので、ここでの説明は省略しますが、この2つの理論をもとにして、特殊相対性理論からは「高速で運動する物体は時間の流れが遅くなっていく」ということが言え、一般相対性理論からは「重力の影響が小さくなると時間の流れが速くなっていく」ということが言えます。■GPSと相対性理論の深い関係勘のいい方は、ここまで読めばGPSと相対性理論の関係に気づいたかもしれませんね。GPS衛星には、非常に高精度な原子時計が搭載されているのですが、(1)非常に速い速度(時速 約14,000km)で、(2)重力の小さい宇宙空間(高度 約2万km)を移動しているため、上の2つの理論の影響を受け、どうしても内蔵された時計に狂いが生じてきます。そのため、GPS衛星の内蔵時計では、相対性理論を考慮して、自動的に時刻を補正する機能を保持しています。ちなみに、もし相対性理論を考慮しないとすると、GPS衛星に搭載された内蔵時計は、1日あたり30マイクロ秒(0.00003秒)ほど早く進んでしまう結果となり、それだけで求められる位置は10km近くも誤差が生じてしまいます。アインシュタインの相対性理論が、こんなところで応用されているとは驚きですね。■GPS衛星の時刻が狂う別の理由4年に一度、うるう年というのがあるのをご存じだと思います。さらに、これとは別に数年に一度、うるう秒というものを使って、秒単位での時刻の補正が行われています。しかし、GPS衛星ではうるう秒まで対応することができないため、この時間のずれについては、カーナビなどの受信機側で補正を行っています。■まとめこのように、日ごろは気軽に利用しているGPSですが、正確な位置を割り出すためには、これほど精密な時計が必要となります。しかも、その正しい時間を刻むための方法として、実はアインシュタインの相対性理論が使われているとは奥が深いですね。(文/寺澤光芳)■著者プロフィール寺澤光芳。小さいころから自然科学に関心があり、それが高じて科学館の展示の解説員を務めた経験も持つ。現在は、天文に関するアプリケーションの作成や、科学系を中心としたコラムを執筆している。
2012年06月24日スイス・バーゼルで開催された「BASELWORLD 2012」にて、セイコーはGPSを搭載することで世界中のどの地域でも現在地の時刻を取得する世界初のソーラーGPSウオッチ「ASTRON(アストロン)」を発表した。発売時期は2012年9月下旬で、世界同時発売の予定。「アストロン」の名は1969年12月、セイコーが世界に衝撃をもたらしたクオーツ時計「クオーツアストロン」にちなむ。クオーツ技術による高精度化で腕時計の歴史を塗り替えたかつてのアストロンが、じつに40年以上の歳月を経て、ついに標準電波受信の可否を問わない世界の39のタイムゾーンに対応するという快挙を成し遂げたのだ。たとえ時差やタイムゾーンを知らずとも、ユーザーはボタン操作ひとつで、いつでも正確な時刻を知ることができる。腕時計に搭載できるウェアラブルなGPSユニットは、携帯電話などで5,500万台以上の累積出荷台数実績を持つセイコーエプソン製のモジュールをベースにカスタマイズ。約5分の1まで省電力化を推し進め、小型・高精度・低消費電力のソーラーウオッチ向けGPSモジュールを新たに開発した。このGPSモジュールと衛星からの微弱なシグナルを高感度で受信する新構造の小型アンテナなどを組み合わせ、正確な位置情報に基づく時差修正と大幅な消費電力の低減などの先進機能、そして腕時計に求められる装着感や美しさなどの感覚的な要素を両立している。この独自開発のGPSモジュールが、4基以上のGPS衛星の電波によって緯度・経度・高度情報を特定し、ユーザーの現在地を測位。この位置情報をもとに時計が自動的に現在地に該当するタイムゾーンを割り出し、現在時刻を表示する。時刻の取得操作は、2時位置のボタンを約6秒間押すだけ。一度位置情報を特定した後は、GPS衛星から時刻情報を定期的に自動受信し、時刻を修正する(タイムゾーンをまたいで移動した場合は、再度取得操作が必要)。また、セイコー独自の針位置自動修正機能も搭載している。今回発売されるモデルは、発売記念限定モデル「セイコーアストロン Limited Edition 2012」、さらにレギュラーモデルとして、ビジネスシーンに最適なブライトチタンモデル3機種と、スポーティなステンレススチールモデル2機種の計6種。なお、各機種の共通要素として、風防にスーパークリアコーティングを施したサファイアガラスを採用、ケース外径は47.0mm、厚さ16.5mmの10気圧防水。JIS耐磁時計1種に適合した耐磁性能を持つ。ムーブメントは、「ソーラーGPS ムーブメント キャリバー7X52」。ブラックダイヤルにピンクゴールドのインデックス。ベゼルには耐擦傷性にすぐれたセラミックス素材を採用した。ケースおよびバンドは、硬質コーティングされたブライトチタン。交換用の強化シリコンバンドが付属し、裏ぶたにはシリアルナンバー(0001 / 2500~2500 / 2500)が刻印される。価格は26万2,500 円。販売数は2,500個。限定モデルと同様、ケースとバンドに軽量素材ブライトチタンを採用した、ビジネスシーンに最適のライン。ベゼルには、美しく耐擦傷性にすぐれたセラミックス素材を採用。価格は、ケースおよびバンドに硬質コーティングを施したブライトチタンを採用したタイプ(ダイヤルデザインは2バリエーションから選択)が21万円。硬質コーティングのないものが19万9,500円。従来より約4倍の引き裂き強度を持つ強化シリコン製バンドとステンレススチールケースを組み合わせたスポーティーライン。ケースに硬質コーティングを施したブライトチタンを採用したタイプが21万円。硬質コーティングのないものが19万9,500円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月17日セイコーホールディングス、セイコーウオッチ、セイコーエプソンの3社は5日、ソーラーGPS腕時計「セイコー アストロン」を発表した。セイコーウオッチより9月下旬に発売される。同商品はセイコーエプソンが独自開発した高精度の小型GPSモジュールを搭載。GPS衛星からの電波により測位したユーザーの位置情報をもとに、地球全体を約100万個に分けたブロックの中から自動的に現在地を特定、当てはまるタイムゾーンの現在時刻を表示する。全世界39のタイムゾーンに対応し、どんな場所でも2時位置のボタンを押すだけで正確な時刻を知ることができるという。一度位置情報を特定した後は、定期的にGPS衛星から時刻情報を自動受信して、時刻を修正。電池交換が不要なソーラー方式を採用したとともに、省電力にも優れている。このほか、ソーラーGPSムーブメント キャリバー7X52、日常生活用強化防水(10気圧防水)、スーパークリア コーティング(無反射コーティング処理)を施したサファイアガラスなどの機能を搭載している。ラインナップは、ブライトチタンモデル(ケースとバンドがブライトチタン製)が「SAST003」「SAST005」「SAST007」の3型、ステンレススチールモデル(強化シリコン製バンドとステンレススチールケースを採用)が「SAST011」「SAST011」の2型を展開する。価格は、「SAST003」「SAST005」が19万9,500円、「SAST007」が21万円、「SAST011」が15万2,250円、「SAST011」が15万7,500円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月06日9月末時点で20万件SBI損害保険株式会社は8日、「SBI損保の自動車保険」の契約件数が9月末時点で20万件超えたことを発表した。低価格や使いやすさが人気「SBI損保の自動車保険」は、低価格や、携帯電話のGPS機能を使ったSBI損保GPSナビ(位置情報通知)サービス、モバイルからの自動車保険の見積り・申込み機能などの使い安さや便利さが人気。ランキングでも各種一位を獲得2010年度のオリコン顧客満足度自動車保険ランキングの「保険料の満足度」や「付帯サービスの充実度」の2部門で第一位を獲得している。さらに株式会社ダイヤモンド社発行「週刊ダイヤモンド」の自動車保険料ランキングでも2年連続第一位となっている。20万件突破は、開業から2年8カ月あまりで実現した。
2010年10月10日