東京メトロは3月10日、2015年3月28日から有楽町線・副都心線の和光市-小竹向原駅間において、ワンマン運転を実施すると発表した。副都心線小竹向原-渋谷駅間は、副都心線が開業した2008年6月14日からワンマン運転が行われていたが、準備が整ったため、ワンマン運転の区間を拡大するという。ワンマン運転実施区間では、運転士が運転席に設置したモニターによりお客様の乗り降りの状態を確認し、安全にドアの開閉操作を行う。車内に異常が発生した場合は、運転士または総合指令所の係員が車内非常通報器により適切に対応する。
2015年03月12日シンプルな“線”を考察する展覧会「線を聴く」展が4月24日から7月5日まで、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催される。「線を聴く」は、東京・森美術館「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」(4月25日から7月5日まで)に呼応する展覧会。会場では“線”に焦点をあてた8人の作品をグループ展形式で紹介する。その中でも、カールステン・ニコライ、シュ・ビン、ロジェ・カイヨワの3人の作品からは、“自然の中に見出された線”というテーマを読み取ることができる。カールステン・ニコライは数式によって形成されるグリッド、線や点のズレによって生じるモアレ現象など、自然科学とその背景の構造に着目している。シュ・ビンの「バックグラウンド・ストーリー」は、採集した植物やゴミ、ガラスを用いて、ある種のだまし絵のような風景画を完成させた。また、『石が描く』で知られるフランスの批評家のロジェ・カイヨワは自身のストーンコレクションの中から、瑪瑙や大理石を切断面した際に現れる、断面の不思議な線描画を紹介している。2組のアーティストの作品には“日常生活の中にある線”が描かれている。日本人の双子によるアーティストユニット、高田安規子・政子は雑誌やトランプ、地図や庭などのスケール感を錯覚させることで、普段見慣れたものの中に思いがけない風景を生み出す。一方、企業で働いていた経験があるイグナシオ・ウリアルテは、オフィスから始まる小さなアクションを作品への糸口として、A4サイズ紙やBICのボールペン、輪ゴムといった文房具を用いたシンプルな作品を発表している。その他にも線の出発点ともいえる作品が集められた。鯨津朝子によって引かれたドローイングは、独自の生命を持った有機体のように限定された空間の外へと飛び出し、壁や天井に無限の広がりを見せる。日本の建築家、アトリエ・ワンによる「マンガ・ポット」は、その名の通りのロボット型図書館。ライブラリーそのものが自由な形態や思考の回路を生み出す、シンボリックなプラットフォームとなる。また、ニエル・トロニは線を成す前の段階である点に注目し、それを30cm感覚で点描する作品を発表し続けている。【イベント情報】「線を聴く」展場所:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座5-4-1 8階会期:4月24日から7月5日まで時間:11:00から20:00まで(最終入場19:30、日曜は19:00までで最終入場は18:30)休館日:無休料金:無料
2015年03月09日西日本旅客鉄道、ホテルグランヴィア大阪、日本旅行は11月22日(いい夫婦の日)、大阪環状線初となる結婚式仕様の「ブライダルトレイン」を運行する。当日1周貸し切りの車内で結婚式を挙げるカップル1組を募集している。この結婚式は、大阪環状線のイメージアップと利用者満足度向上を目指す「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として実施する企画。大阪環状線の象徴である「輪」がご家族やご友人との大切な「縁」や「つながり」となり、ふたりの結婚が「◎(二重マル)」となるよう、思いが込められたもの。当日はブライダル仕様のオリジナルヘッドマークを取り付けた1日限定の「ブライダルトレイン」(1編成8両のうち1両を装飾)に乗り込み、JR大阪駅発着の大阪環状線1周約40分の間、大阪駅長や参列者の立ち会いのもと人前結婚式を執り行う。さらに、ブライダル版の車内特別放送や「結婚記念オリジナル硬券」特典のほか、天王寺駅からは「カモノハシのイコちゃん」がスペシャルゲストとして乗車し、新郎新婦を祝福する。また、披露宴での「大阪環状線ケーキ」へのケーキ入刀や「カモノハシのイコちゃんルーム」での宿泊など、結婚式から披露宴、宿泊まで、さまざまな演出でふたりの人生の一大イベントを応援するという。「ブライダルトレイン」とともにホームで記念撮影できるほか、結婚式の立会人としてJR大阪駅長が乗車し、結婚証明書に署名してくれる。また新郎新婦が「結婚記念オリジナル硬券」を参列者に配布し、車内検札(記念硬券の入鋏)もできる。結婚式(大阪環状線車内、JR大阪駅発着)は12時40分頃~13時20分頃、披露宴(ホテルグランヴィア大阪20階宴会場)は14時30分~17時。結婚式の参列人数は、最大50名(披露宴の人数は追加可能)。費用は、50名235万円(税金・サービス料込)。募集組数は限定1組。応募条件は、2015年11月22日に結婚式が可能な人(年齢、既婚・未婚は不問、結婚式を挙げたことがない人に限る)、結婚式及び披露宴においてメディア取材に協力できる人、写真を含む取材記事の掲載が可能な人。応募方法は、日本旅行ホームページから応募用紙をプリントアウトし、ご住所・お名前・年齢・職業・電話番号・メールアドレスのほか、「ブライダルトレイン」に応募された動機やエピソード等を記入の上、写真を添付し郵送(写真は、記入済みの応募用紙を新郎新婦が持っている図柄のものを貼付)。募集期間は2月24日~3月31日(当日消印有効)。応募締め切り後、選考の上、決定したカップルには4月初旬に直接通知される。
2015年02月25日JR東日本は2月4日、着席サービスに対するニーズの高い中央線などについて、着実なサービス改善を目指し、中央快速線などに、新たに2階建てグリーン車2両を連結(12両化)すると発表した。これにより、首都圏の主要5方面(東海道、中央、東北、常磐、総武方面)すべてにグリーン車が導入されることになる。グリーン車が導入されるのは、中央快速線(東京~大月間)のE233系通勤形電車(オレンジ帯の電車)で運行するすべての列車、青梅線(立川~青梅間)の中央快速線と直通運転を行うすべての列車。2階建てグリーン車は、E233系電車の東京寄りから4両目・5両目に連結される。同社は2020年度のサービス開始を目指し、今年度より基本設計に着手する。グリーン車導入に伴い、導入区間の全44駅および車両基地などにおいて、運行に必要な駅改良工事や線路改良・信号改良工事などが行われる予定。
2015年02月05日JR東日本リテールネットは2月6日(予定)、JR横浜線町田駅改札外に、スペシャルティコーヒー専門店「Coffee Jr. MACHIDA」をオープンする。○町田市の名産品も販売同店は、最高級の豆と焙煎技術を特徴とする恵比寿「猿田彦珈琲」のコーヒーが味わえる店。JR町田駅中央改札口自動券売機跡地の有効活用や地域の活性化などを目的として出店する。コンセプトは「みんなが集う駅でいつものコーヒーを楽しみながら、地元の逸品や街のトピックスが再発見できる。新たな街の玄関口です。」。地域の人々に次世代(Jr.)まで末永くファンになってもらえるようにとの意味を込めて店名をつけたという。店舗では、「町田市観光コンベンション協会」との連携により、地元の商材を季節ごとに展開していく。提供されるコーヒーは「猿田彦珈琲」の、流通経路が明確な原料豆、焙煎法にこだわったスペシャルティコーヒー。テイクアウトドリンクは「本日のドリップコーヒー」(350円・shortサイズ)など。地域との連携で販売する商品は、「町田こひつじ幼稚園」の園児が描いた絵を元にデザインされたオリジナルカップ、「カトウファーム」の餌からこだわって育てた鶏の卵を使用した「かとうさんのぷりん」(310円・税込)、町田の老舗米店「きゅうさん」の手握りおむすびなど。オープン企画として、オープン当日、税込1,000円以上の購入でスタッフにじゃんけんで勝つと、先着100名限定で「かとうさんのぷりん(ジャージー)」1つがプレゼントされる。場所は東京都町田市原町田JR横浜線改札外。取扱品目はコーヒー豆、雑貨、テイクアウトコーヒー、町田市名産品。営業時間は7時30分~21時30分(オープン初日のみ10時~21時30分)。
2015年01月31日東京急行電鉄は1月9日、2020年を目標に東横線・田園都市線・大井町線の全駅にホームドアを設置すると発表した。同社では、これまでも、ホーム安全対策を重要な課題と位置づけ、国の指針を踏まえ、内方線付点状ブロックや非常停止ボタン、ホーム安全柵の設置など、さまざまな対策を実施してきた。しかし、抜本的な対策であるホームドアは、車両によってドア位置が異なるなどの課題があることから一部駅での設置に留まっていた。今回、ホームドア設置計画を加速させるため、田園都市線の6ドア車45両を4ドア車に置き換え、車両のドア位置の課題を解消。これにより、従来の設置計画を10年以上短縮するとともに、世田谷線・こどもの国線を除く全ての駅で、ホームドア・ホーム安全柵が設置される。設置予定駅は、2014年度が代官山・武蔵小杉・横浜で、2015年度に新丸子・菊名・溝の口(大井町線)など7駅を予定している。同社では、ホームドアの設置により、「ホームの安全性が大きく高まり、お年寄りやお子さま連れのご家族、お身体の不自由な方などあらゆる顧客が安心できる駅になる」としている。また、輸送障害の約8割を占める列車との接触事故を防止し、運行が長時間にわたって止まることのない、より安定した鉄道ネットワークを目指す。
2015年01月12日JR東日本・JR東海・JR西日本・JR九州・JR北海道は5日、年末年始期間(12月26日から1月4日までの10日間)の利用状況について発表した。この年末年始は日本海側を中心に大雪の影響を受け、一部列車に遅延・運休などが生じた。それでも前年を上回る利用状況となり、新幹線・在来線合計の利用者数はJR東日本435万1,000人(前年比101%)、JR東海386万8,000人(前年比104%)、JR西日本276万8,000人(前年比101%)、JR九州約78万人(前年比104%)。JR北海道も、本州方面は寝台列車の運休などの影響で輸送実績が落ち込んだものの、その他の主要線区で前年を上回り、主要4線区合計の輸送実績は33万5,500人(前年比101%)となった。東海道・山陽新幹線「のぞみ」の利用者数は、東海道新幹線区間(小田原~静岡間)で252万8,000人、山陽新幹線区間(新大阪~西明石間)で136万5,000人。また、上越新幹線が前年比105%(大宮~高崎間115万3,000人、前年より約6万人増)、長野新幹線が前年比110%(高崎~軽井沢間35万3,000人、前年より3万3,000人増)と高い伸びを示した。行楽地最寄り駅の長野駅・軽井沢駅・ガーラ湯沢駅も、降車人員は前年比110%前後だったという。JR東日本管内における近距離きっぷの発売枚数は、年末年始の10日間で計5,259万枚(前年比102%)。駅ごとの降車人員では、川崎大師への初詣に便利な川崎駅が33万7,000人(前年比101%)、明治神宮に近い原宿駅・代々木駅が31万2,000人(前年比97%)だった。JR東海は名古屋近郊(東海道本線・中央本線・関西本線)の利用人員に関して、年末年始期間337万1,000人(前年比106%)、正月三が日80万9,000人(前年比101%)と発表している。JR西日本によれば、京阪神地区における近距離券の利用者数は1日あたり112万9,000人(前年比102%)だったという。駅ごとの利用者数で高い伸びを示したのはユニバーサルシティ駅で、前年比122%(1日あたりの利用者数3万人)を記録。その他、大阪駅・京都駅・三ノ宮駅などの主要駅も、前年を上回る利用状況となった。
2015年01月05日JR西日本は12月25日、新幹線の全乗務員にiPadを導入すると発表した。最新のIT技術を活用することで、新幹線及び沿線在来線の最新の運行情報等をリアルタイムに取得し、顧客への迅速な情報提供を行うという。また、今後増加が予想される外国の顧客への簡易案内翻訳ツール等の活用により、案内サービスの向上につなげる。通信機能やカメラなどを活用することで異常個所の画像等を関係者間で共有でき、原因特定が迅速化しダウンタイムを縮小する。さらに、マニュアル・規程類の携帯品の電子化により軽量化(運転士は約3kgから800g、車掌は約2kgから700g)と差換え作業の迅速化、ペーパーレス化を図る。新幹線乗務員が携帯するiPadの種類及び導入台数は、運転士がiPad Air、車掌及び客室乗務員がiPad miniで、導入台数は約1200台。山陽新幹線では2015年1月13日から、北陸新幹線では2015年3月14日から導入する予定だ。同社は、今後も「新幹線のポテンシャルを高める」取り組みを推進していく。
2014年12月29日JR九州はこのほど、香椎線の利便性・サービス向上をめざし、「ANSWERシステム」(駅遠隔ご案内システム)を導入すると発表した。2015年1月から工事に着手し、3月14日のダイヤ改正に合わせてサービス開始する。香椎線については、経費削減などを目的に、香椎駅・長者原駅を除く14駅を無人駅化することが報じられている。これら14駅は来年3月のダイヤ改正以降、「ANSWERシステム」を導入した「Smart Support Station」に切り替えられるという。「ANSWER」は「ANytime Support With Expert Response」の頭文字を取ったもので、「いつでもプロの応対でサポートします」との意味が込められた。おもな駅設備はインターホン、自動券売機、自動改札機、係員対応精算機、列車接近放送装置で、始発列車から最終列車まで、サポートセンターにて専属のオペレーターが遠隔で対応。自動券売機などの機器類に異常が発生した際は遠隔操作で復旧を図るほか、必要に応じて係員(サポートスタッフ)が現地で対応する。また、「列車の乗降にお手伝いが必要なお客さまに対しては、サポートスタッフがお手伝いさせていただきます」(JR九州)とのことだが、サポートを受けるためには乗車前日20時までにサポートセンターへの予約が必要に。なお、係員対応精算機と、安全対策として導入される列車接近放送装置については、雁ノ巣駅・海ノ中道駅を除く各駅への設置となる。
2014年12月24日JR東日本は12月16日、乗客の転落、列車との接触などの防止対策の一環として、昇降式のホーム柵を八高線拝島駅に試行導入すると発表した。同社は乗客の転落、列車との接触などの防止対策の一環として、山手線などへホームドアの導入を進めてきた。例えば、山手線では、恵比寿駅と目黒駅において、2010年度からホームドアの利用が開始されており、以降、大崎駅や池袋駅などでも、ホームドアが設置されている。今回、昇降式ホーム柵が導入されるのは八高線拝島駅上りホームで、編成両数分(4両編成)整備される。導入時期は2015年3月の予定。昇降式ホーム柵は、「列車の発着に応じて3本のバーが昇降」「山手線のホームドアと比べて軽量であることからコストダウンが見込まれる」「開口部を大きく取るため、扉位置が異なる車種などにも対応が可能」といった特徴を備えている。
2014年12月17日JR東日本・JR西日本は9日、北陸新幹線開業試乗会の実施について発表した。来年3月14日の長野~金沢間開業を前に、2月7・8日に同区間で計4回の試乗会を行い、各回700名(合計2,800名)の参加者を募集する。使用車両はE7系・W7系で、新規開業区間の風景などを親子で楽しめるよう、一部車両は「親子限定車両」(各回160名)に。試乗会は出発駅(金沢駅または長野駅)からの往復乗車(途中下車不可)で実施される。2月7日の第1回は金沢駅集合・解散で、同駅を10時頃に発車し、長野駅まで往復して13時頃に金沢駅到着。第2回は長野駅集合・解散で、同駅を10時40分頃に発車し、金沢駅まで往復して13時30分頃に長野駅に着く。2月8日の第3回は金沢駅集合・解散で、同駅を10時20分頃に発車して長野駅まで往復(金沢駅13時20分頃着)、第4回は長野駅集合・解散で、同駅を10時40分頃に発車して金沢駅まで往復(長野駅13時30分頃着)する。なお、試乗会で乗車する列車以外の交通費などは参加者の負担となる。試乗会の応募期間は12月16日23時59分まで。応募専用サイト(パソコン・携帯電話・スマートフォン共通)から1人1回限り、1回あたり4名まで、試乗列車は第2希望まで申込み可能とされている。「親子限定車両」への応募については、「16歳以上の代表者(保護者)1名と、4歳以上15歳以下のお子様1名が必ず含まれた2~4名での申込み」に限定されるとのこと。はがきでの応募は不可。「えきねっと」「モバイルSuica」「J-WESTネット」「みんなでつくる新北陸マガジン」の会員本人が応募する場合、会員情報の入力で2口以上の応募が可能となる。当選者は抽選で決定し、案内状は当選者にのみ、1月下旬頃に発送される予定だ。
2014年12月09日JR西日本グループは12月8日、安全性とサービス水準を高めた次期大阪環状線車両323系の概要を発表した。平成28年度(2016年度)から平成30年度(2018年度)に323系を順次投入。168両(8両編成を21本)を、国鉄時代に製造された大阪環状線内の103系・201系通勤形電車から全て置き換える。JR西日本グループは2013年度に「大阪環状線改造プロジェクト」を立ち上げ、大阪環状線のイメージアップと顧客満足度向上を図っている。「安全快適な駅づくり(駅美装・改良)」と「駅構内および高架下の開発・リニューアル」「車両新製」「地域や他交通事業者との連携」を4つの重点施策として掲げており、さまざまな施策を展開している。323系の開発にあたっては、輸送品質の確保と先進的なサービスによる快適性の向上、大阪環状線のイメージアップを図ることを念頭に置いた。そのため、「安全・安心の向上」「機器の信頼性向上(安定輸送)」「情報提供の充実」「人に優しい快適な車内空間」を4つのコンセプトとして定めている。最高運転速度は時速100キロメートルで、車体構体はステンレス製車体。扉数は3枚扉となっており、腰掛配置はロングシートだ。なお、現在の車両とのスペックシート比較は以下の通り。
2014年12月09日JR東日本はこの冬も、「JR SKISKI」キャンペーンを実施する。若者層をターゲットにしたスノーレジャーキャンペーンで、若手女優の広瀬すずさんを起用したCMやインターネット動画によるPR展開を行う。CMは8日夜から放映開始。スノーレジャーシーンという非日常の場面を舞台に、2人の男性の間で揺れ動く乙女心を広瀬さんが表現。3ピースバンド「back number」書き下ろしの楽曲が起用される。「JR SKISKIキャンペーンサイト」では、CMに登場する男性側にスポットを当てたストーリーや、CMキャストへのインタビュー動画、メイキング映像も公開する。同キャンペーンによるお得なびゅう旅行商品も、インターネット限定で発売。一例として、往復新幹線(自由席)とリフト&ゴンドラ1日券がセットになった東京駅発着のGALA湯沢スキー場日帰り商品は大人1名7,700円で発売。他にもレンタルスキー付き商品など、お得な旅行商品が多数発売となる。「Suica」が使えるスキー場26カ所とタイアップした「Suica×JR SKISKI ゲレンデでSuicaキャンペーン」も12月9日からスタート。対象スキー場で1回1,000円(税込)以上、「Suica」で買い物をすると、「東京西川×今治タオル Suicaのペンギンオリジナルタオルハンカチ」がもらえる(なくなり次第終了)。
2014年12月08日JR東日本仙台支社は8日、石巻線の全線運転再開を発表した。現在、バスによる代行輸送を実施している浦宿~女川間は、来年3月21日から列車での運転を再開する。石巻線は東日本大震災で大きな被害を受けたが、小牛田~浦宿間は2013年3月までに復旧。残る浦宿~女川間に関して、同社と女川町が「石巻線の復旧に関する覚書」を締結し、「まちづくりと一体となった復旧」が進められてきた。移設後の女川駅は、女川町温泉温浴施設「女川温泉ゆぽっぽ」との合築駅舎となる予定で、駅前から女川湾へプロムナードが整備され、駅周辺に商業エリアも形成されるという。このほど線路移設部分などの鉄道復旧工事のめどが立ち、関係機関との調整もおおむね整ったことから、女川町が計画する駅周辺のまちびらきに合わせ、来年3月21日に運転再開されることに。震災から4年を経て、石巻線の全線復旧が実現する。
2014年12月08日前回はJR山手線の列車ダイヤを観察してみた。単調でつまらないと思ったら意外と発見が多く、興味深かった。この調子で山手線のお隣、京浜東北・根岸線のダイヤも観察してみよう。大宮駅と大船駅を結ぶ路線だけど、実際に乗ろうとすると、大宮・大船以外の行先も多い。蒲田、南浦和、赤羽、磯子など、途中駅までの列車がいくつも設定されている。さて、どんな模様を描くだろうか?今回も「MyLINE東京時刻表」から列車の時刻を列車ダイヤ描画ソフト「Oudia」に入力した。でも正直なところ、これだけの列車本数をすべての駅に対して入力するなんてたいへんだ。そこでちょっと手抜き。この路線は複線で、途中駅の列車交換や追越しもないから、始発駅と終着駅のみ入力。微調整として東京駅や横浜駅など主要駅を必要に応じて設定してみた。これでもダイヤの全体像はわかるはず。それでは、京浜東北・根岸線の平日ダイヤを表示してみよう。美しい! 日中の快速運転を青い線で表示した効果もあって、まるで洞窟から空を仰ぎ見るような、カーテンを開けて光を浴びるような、美しい幾何学模様が描き出されたではないか。列車ダイヤってアートになるかもしれない!?落ち着いて観察してみると、まず色の濃い部分は朝と夕方のラッシュアワーだ。そして上下の中央の部分が最も濃くなっている。南浦和駅や蒲田駅などで折り返して、東京都心の列車本数を増やしているからだろう。朝のラッシュは午前10時まで及んでいて、山手線より終わりが遅め……というより、品川~田端間は山手線と京浜東北線が並んでいるから、ラッシュアワーの後半は京浜東北線が役割を分担しているといえそうだ。逆に夕方のラッシュアワーは山手線と違って18~19時台の密度が濃い。拡大してみよう。東京駅付近が最も列車の密度が高く、上下の端に行くほど密度が薄くなっている。京浜東北・根岸線の行先が多い理由も、やはり都心と郊外の輸送量の違いを物語っている。ただし、下のほうにも色が濃くなっている部分がある。これは東神奈川~桜木町間だ。この区間には横浜線の電車が乗り入れている。横浜線はラッシュ時間帯だけではなく、日中も乗り入れているから、朝夕のラッシュアワーの間も帯状に濃くなっている。日中の快速運転は青い線で示している。実際に通過運転する区間は田端~浜松町間。各駅に停まる列車よりも速いから、列車の線の角度が立っている。鉄道業界では、「スジが立っている」というそうだ。拡大してみると傾きの違いがわかりやすい。大宮駅付近と大船駅付近はダイヤの隙間が多いけれど、事情はちょっと違う。根岸駅には石油ターミナルがあるため、根岸~大船間は貨物列車も多いのだ。そのダイヤはここには反映されていない。ところで、2015年3月に上野東京ラインが開業すると、並行する京浜東北線のダイヤにも変化が現れそうだ。日中の快速運転は上野東京ラインに譲るかもしれないし、朝夕のラッシュアワーの運行本数が減るかもしれない。あるいは運行本数を維持して混雑率低下を計るかも!? このダイヤと来年3月以降のダイヤを比較しても面白そうだ。
2014年12月07日りんかい線は大みそかから元旦にかけて臨時列車による終夜運転を実施する。一部の列車はJR埼京線と直通運転も行う。臨時列車は上下計10本。下りは新木場駅0時39分発(大宮行)、1時17分発(大崎行)、1時39分発(大宮行)、2時39分発(大宮行)、3時47分発(赤羽行)の5本。上りは大崎駅0時8分発、0時16分発、1時6分発、1時40分発、2時6分発、3時6分発の6本。0時16分発・1時40分発を除く4本は埼京線から直通運転を行う。また、大崎駅0時16分発の便は東京テレポート駅止まりとなる。その他はすべて新木場行。なお、りんかい線は12月30日から1月2日まで、土休日ダイヤでの運転となる。
2014年12月05日JR東日本盛岡支社と岩手県八幡平市はこのほど、花輪線大更駅周辺整備事業に関する基本協定を締結した。12月1日に盛岡支社が発表した。今回の基本協定は、駅周辺のさらなる活性化を目的に、2者が協力して東西自由通路整備、駅舎改良、西口・東口の交通広場整備を行うとする内容。東西自由通路整備と駅舎改良工事は盛岡支社が施工し、西口・東口の交通広場整備を八幡平市が施工する予定。自由通路と駅舎は2018年春頃の供用開始をめざす。
2014年12月02日2014年12月2日(火)より、JR山手線(東京)およびJR大阪環状線(大阪)のそれぞれ1編成をまるごとパナソニックビューティの広告でジャックした「Panasonic Beauty Train」が運行を開始する。パナソニックビューティは、2014年に新たに水原希子を宣伝キャラクターに起用。電車内の広告は、仕事やプライベート、美容に悩みを抱え始める女性が、「スチーマー ナノケア」や「ヘアードライヤー ナノケア」など、パナソニックビューティの美容製品と出会って前向きになる様子が描かれている。女性の心情を描くコピーは、実際に多くの女性の声をヒアリングした悩みをもとに作成。繊細に揺れ動く女性を、12パターンの水原希子の圧倒的な表現力で描き出す。この「Panasonic Beauty Train」の行き先は、「美しいあなた。」JR山手線およびJR大阪環状線の沿線で、パナソニックビューティの製品を体験して美しくなれるスポットが電車内で告知される。期間中、対象店舗で対象商品を体感、購入すると水原希子オリジナルグッズプレゼントなどの特典も。また、大阪駅に隣接するパナソニックセンター大阪にて、2014年12月13日(金)、14日(土)の2日間、女性がキラキラ輝ける「Panasonic Beauty"キレイ"フェス スペシャル2Days」を実施。モデルによるトークショー、ヘアーメイクショー、ラジオやテレビ番組の公開収録、ワークショップなどのイベントが予定されている。【キャンペーン概要】■パナソニックビューティの製品を体験できるスポット<JR山手線>JR山手線沿線で、パナソニックビューティのイベントを実施している電気店を紹介。期間中、対象店舗で対象商品を体感、購入すると水原希子オリジナルグッズプレゼントなど、特典満載!▼詳細URL:■「Panasonic Beauty"キレイ"フェス スペシャル2Days」開催場所:パナソニックセンター大阪開催期間:2014年12月13日(金)、14日(土)の2日間イベント内容:モデルによるトークショー、ヘアーメイクショー、ラジオやテレビ番組の公開収録、ワークショップなど。▼詳細URL:■「Panasonic Beauty Train」運行スケジュール〈東京地区〉JR東日本山手線:2014年12月2日(火)~2014年12月16日(火)〈大阪地区〉JR西日本大阪環状線:2014年12月2日(火)~2014年12月15日(月)※運行期間は変更・中止となる場合あり※期間中でも、運休となる場合あり※運行状況に関するお問い合わせは、回答不可JR駅社員・乗務員へのお問い合わせ不可▼パナソニックビューティ元の記事を読む
2014年12月02日西武鉄道は12月11~26日の毎週木・金曜日、夜間に池袋線・新宿線・拝島線の各で特急レッドアローを含む臨時電車を運行する。池袋線では、飯能行の臨時特急1本(池袋駅23時45分発)と小手指行の準急2本(池袋駅0時5分発・0時38分発)を運転。新宿線では本川越行の臨時特急1本(西武新宿駅23時13分発)と 新所沢行準急2本(西武新宿駅23時51分発・0時37分発)を運転する。拝島線も拝島行の臨時特急1本(西武新宿駅21時15分発)を増発する。各線の臨時特急はいずれも全席指定のレッドアロー(10000系)を使用。西武線特急券発売駅、JTB各店舗、特急レッドアロー号チケットレスサービス「Smooz」などで販売開始している。
2014年12月02日JR山手線は東京都心を周回する通勤路線だ。すべての列車が各駅停車。折返しもなく、次から次へと列車がやってくる。そんな路線のダイヤは趣味的に見て面白くなさそうだと思っていたけれど、実際に描いてみると興味深かった。ダイヤの線の密度から、都会の人々の生活が透けて見えそうだ。全国版の時刻表では、山手線の時刻表は省略されている。始発列車と終電の時間帯の列車が数本掲載され、その間は「3~6分間隔」と注記されるだけだ。運行頻度が高いから、乗り継ぐにしてもこれで十分というわけだ。しかし、こんな表記の山手線だって、列車の時刻はすべてきちんと決められている。「今日はお客さんが多いから列車を追加しよう」「今日はお客さんが少ないから間引こう」などと、気まぐれに列車を投入しているわけではない。交通新聞社の「MyLINE東京時刻表」では、山手線の全列車の時刻が掲載されている。今回はこの時刻表を「Oudia」に入力した。膨大な数だけど運行パターンは同じだから、1つの列車を入力したら、あとはコピー&ペーストで列車を増やせばいい。その後、始発駅の時刻を修正するとき、「時刻の繰上げ・繰下げ」にチェックを入れると、次の駅以降すべての駅時刻が自動的に修正される。時刻表の時刻と比較して微調整すれば、列車1本の入力完了となる。それでは平日のダイヤ全体を作ってみよう。山手線の正式な起点は品川駅で、渋谷駅・新宿駅・池袋駅を経由して終点は田端駅。品川駅と東京駅の間は東海道本線、東京駅と田端駅の間は東北本線だが、山手線は専用の線路で乗り入れている。これは鉄道ファンの基礎知識だ。実際には環状運転だから、時刻表も環状運転する全駅を掲載している。ただし、駅の始まりは起点の品川駅ではなく大崎駅となっている。その理由は、大崎駅が山手線の車庫へ出入りする駅になっているからだ。あまりにも列車本数が多いので、1日のダイヤ全体を1つの画像で表示すると、列車の線を判別しにくい。それでも色の濃さで、朝夕のラッシュ時間帯がはっきり現れている。朝のラッシュ時間帯は7時台から9時頃までの約2時間がピーク。一方、夕方のラッシュ時間帯は16時から21時までの5時間にわたる。出勤時刻や登校時刻は誰もが同じ時間帯だけど、退勤時刻や下校時刻は人それぞれによって事情が違う。すぐに帰宅する人もいれば残業を抱えた人もいる。同僚と飲んで帰る人もいるし、放課後の部活動に参加する学生もいるだろう。山手線のダイヤは、東京の中心で活動する人の事情に合わせている。入力してみると、全列車の所要時間が同じではないこともわかった。列車によって、池袋駅・上野駅・秋葉原駅で停車時間の長い列車がある。これはラッシュ時間帯とその他の時間帯の境目に多かった。運行間隔を変化させるため、乗降客の多そうな駅で時間を調整しているらしい。ダイヤを表示すると、通勤時間帯と日中時間帯の境目で平行ダイヤが乱れている。一部の列車の停車時間を長くして、運行間隔を変化させていた。早朝には池袋駅と田町駅からの始発列車がある。ラッシュ時間帯に列車を大量に投入するために、大崎駅からだけではなく、池袋駅・田町駅からも列車を投入している。池袋駅は付近に車両基地があり、山手線と埼京線の電車が待機する。田町駅はちょっと不思議な始発駅だ。ここには山手線の車庫はない。この駅で折り返す列車もない。もし田町駅で折り返す列車があるなら、田町行と表示された列車があるはずだけど、実際には設定されていない。では、田町駅始発列車の車両はどこから来るのだろう?答えは品川駅だ。ただし、品川駅のホームではなく、山手線ホームと京急線の高架線に挟まれた留置線からやってくる。あらかじめ留置線に列車を待機させておき、いったん田町駅方面へ回送列車として出発する。回送列車は田町駅を通り過ぎて、田町駅の北側、山手線内回り・外回りの線路の間にある引上げ線に入り、折り返して外回りの田町駅始発列車となる。田町駅始発の列車は回送したり折り返したりと手間がかかっている。しかしこの方法で、山手線は大崎駅、池袋駅、田町駅から同時に3本の列車を投入できる。大崎駅だけでは増発が間に合わない。それほど山手線の朝のラッシュアワーは混雑する。田町駅始発列車は、通勤ラッシュ対策の機動力を高める役割を持っている。山手線の通勤ラッシュ大増発の様子は、列車ダイヤの色の濃い部分が物語っている。ところで、山手線は品川~田町間に新駅を設置する予定だ。また、線路も東海道本線に寄り添うように東側へ移設される。さらに、品川駅では京急線ホームを地上に降ろし、線路を1本増やす構想がある。これらを実現するために、品川駅の留置線の数や、留置線から田町方面へ向かう線路にも変化があるかもしれない。もしかしたら、品川~田町間の新駅開業のタイミングで、山手線の田町駅始発列車に変化が起きるかもしれない。
2014年11月30日小田急線・JR御殿場線経由の特急「あさぎり」で活躍し、運用終了後はイベントなどの不定期列車に使用されたJR東海の特急形電車371系が30日、ラストランを迎える。同車両は今月22日から、浜松~松田間(東海道本線・御殿場線経由)の臨時急行「御殿場線80周年371」号として運転され、30日が最後の運転となる。往路は浜松駅を7時38分に発車し、松田駅の到着は10時39分。復路は松田駅を17時6分に発車し、浜松駅には20時7分に到着する。復路では、これまでの感謝の思いを込め、松田駅で「371系ラストラン」出発式、御殿場駅で「371系ラストラン」見送り式が実施される。臨時急行「御殿場80周年371」号は特製ヘッドマークを付けて運転。御殿場線内の沼津~松田間では、車内にて乗車日を印字した記念乗車証や、御殿場線80周年記念のロゴバッジがプレゼントされるという。
2014年11月30日JR尼崎駅の増設橋上駅舎が29日から供用開始され、駅ナカ店舗8店舗による商業ゾーンもオープンする。28日に同駅で報道公開が行われた。JR神戸線とJR宝塚線、JR東西線が接続する尼崎駅では、2013年2月以降、ラッシュ時の混雑緩和を図り、より安心で快適に利用しやすい駅とするため、橋上駅舎の増設・ホーム屋根の延伸工事が行われてきた。新設橋上駅舎の延床面積は約2,700平方メートルで、新たに東改札口が設けられ、トイレや各ホームへの上下エスカレーターも設置。日常生活に密着した駅ナカ店舗を集めた商業ゾーンもあり、店舗面積は約1,000平方メートルとされている。28日の報道公開では、商業ゾーンも含む増設橋上駅舎全体を公開。駅ナカ店舗のうち、うどん・そばの専門店「麺屋尼崎」、セルフサービスカフェ「デリカフェエキスプレス尼崎」では試食も可能だった。両店舗ともにジェイアール西日本フードサービスネットが運営し、営業時間は7~22時。その他の店舗はジェイアール西日本デイリーサービスネットが運営し、改札外から利用可能なコンビニ「セブン-イレブン ハートインJR尼崎東口改札口店」については6時から25時まで営業しているとのことだ。
2014年11月29日JR東日本は28日、八戸線用気動車の公募調達の実施について発表した。関係書類などについては同社ホームページ内「資材調達情報」に掲載され、参加申込期限は2015年2月27日18時(日本時間)とされている。八戸線は東北新幹線と接続する八戸駅から、三陸鉄道北リアス線と接続する久慈駅までを結ぶ営業キロ64.9kmの路線。現在、普通列車はおもにキハ40・48形(「リゾートうみねこ」改造車も含む)が使用され、他にキハ110系を改造した「Tohoku Emotion」も運転されている。JR東日本の発表によれば、「八戸線の気動車の取替えにともなう調達を実施するにあたり、当社としては初めての公募による車両調達手続きを試行します」とのこと。調達品は八戸線用気動車18両とされている。JR東日本は今年10月、WTO政府調達協定の対象から除外された際、「今後も国内外を問わず優れた技術・製品を導入していくという方針に変わりはありません。引き続き透明で内外無差別な調達に向けた取組みを進め、鉄道のさらなる進化をめざしてまいります」とのコメントを出していた。今回の発表でも、「資材調達にあたり、高品質で安価、かつ十分なアフターケアが行われる製品を、広く国内外に求めることを基本方針としております」と同社。公募による車両調達手続きを通じ、「世界中から多くの企業に参加していただくことにより、世界の優れた企業との接点を増やしていきたいと考えております」としている。
2014年11月28日JR九州は27日、架線式蓄電池電車の導入について発表した。2016年秋以降、筑豊本線若松~折尾間(若松線)に順次導入される。同社は非電化区間を走る気動車に替わる次世代車両として、蓄電池で駆動する車両の開発に取り組んでおり、これまで大容量蓄電池を搭載した817系改造試作車による走行試験も実施してきた。気動車から架線式蓄電池電車への置換えにより、二酸化炭素などの排出や騒音を低減でき、ブレーキ時に発生する回生エネルギーを蓄電池に充電することで、エネルギーの有効活用も可能だという。今回、同社初となる架線式蓄電池電車の営業線へ導入が決定し、実用化に向けた量産車両が製作されることに。交流電化区間で充電する蓄電池電車は国内初となる。筑豊本線に導入される架線式蓄電池電車はリチウムイオン電池(高電圧・大容量蓄電池)を搭載し、車両重量は1編成(2両)あたり70トン、設計最高速度は時速120km。交流電化区間(福北ゆたか線)では従来の電車と同様、架線からの電気で走るが、走行・停車中に架線からの交流電力を変換し、蓄電池への充電を行う。非電化区間(若松線)ではパンタグラフを下げ、蓄電池の電力で走行する。JR九州は架線式蓄電池電車を筑豊本線若松~折尾間(若松線)へ導入するにあたり、「車両に搭載する蓄電池容量に適した線区長であり、かつ交流電化区間との直通運転という運用上のメリットがある」「世界の環境首都をめざす北九州市内にある路線であり、環境にやさしい架線式蓄電池電車を初めて導入する線区としてふさわしい」と選定理由を説明。2016年秋に1編成2両を先行導入、2017年春に6編成12両を追加導入予定としている。
2014年11月28日JR東日本は27日、京浜東北線大井町駅へのホームドア導入の検討について発表した。国や東京都、品川区の協力を得ながら導入に関する設計を進めるとのこと。この取組みは、同社の「グループ経営構想 V ~限りなき前進~」における今後の重点取組み事項「ホームドア第2期整備計画の策定」の一環で実施される。ホームドア整備はこれまでおもに山手線で実施され、2014年度末までに計18駅、2015年度までに大規模改良予定駅を除く23駅で使用開始予定とされている。山手線以外の駅へのホームドア整備については、「乗降人員や目の不自由なお客様のご利用が多い駅を優先に推進していく」(JR東日本)とし、バリアフリー法にもとづく基本方針などに示された考え方を踏まえ、国や関係自治体と協議を重ねてきたという。今回、ホームドア導入の検討が発表された京浜東北線大井町駅は1面2線の島式ホームを持つ駅で、ホームドア(可動式ホーム柵)は10両編成分となる。なお、JR東日本は「ホームドア第2期整備計画の策定」にて、ホームドアの導入拡大に向けたコストダウンの徹底も掲げている。工事費圧縮や工期短縮などにより、山手線の整備費用との比較で約2割のコストダウンをめざすという。
2014年11月27日検索を知れば世の中が分かる!? Googleから提供された月間の急上昇検索キーワードランキングから、世の中の空気を斜め読みする当企画。今回は2014年10月の山手線全29駅と、上位の駅についての関連検索ワードランキングを調べた。教えてください、Google先生!※「山手線全駅」と書くと正しい路線の区分についてご指摘のある方も多いだろうが、本件では緑の電車が環状に走る便宜上の「山手線」を対象としたので、ご了承いただきたい。○昔も今もお騒がせな街、渋谷ランキングの結果によると山手線全駅の中で10月に最も注目されたのは、渋谷。次いで新橋、高田馬場、恵比寿、田町と続く。新宿や東京がダントツ下位?! と驚かれるかもしれないが、これは先月に比べて検索が多かった順番をランキングにしたもので、注目度がどれだけ増したかを示しているためだ。「Googleトレンド」で検索ボリュームを相対的に見れば、渋谷よりも東京や新宿のほうが検索されている量が多いことが分かる。ちなみにJR東日本発表による2013年度の各駅乗車人員ベスト100によると、トップが新宿駅。池袋、東京が続き、渋谷は5位となっている。では、10月に渋谷の何が注目されたのだろうか。関連検索ワードのランキングを見ると、トップは「銃撃戦」という物騒なもの。ただし、これは今年10月に発生したわけではなく、1965年に起きた事件がテレビで紹介されたことで、検索する人が増えたことが理由のようだ。事件は渋谷駅近くの銃砲店に立てこもった18歳の少年が500人以上の警官隊を相手に銃撃戦を繰り広げ、ライフルで撃たれた警察官1名が死亡し、10数名の重軽傷者を出している。現場には数千人の野次馬が詰めかけ、流れ弾を避けるために山手線も全線運休するなど、大変な騒ぎとなったようだ。事実は小説より奇なりとは言ったものだが、この事件を基に石原新太郎の小説『嫌悪の狙撃者』が執筆されている。「ハロウィン」はここ数年で季節行事としてずいぶん日本に定着したように思われるが、ご多分にもれずガラパゴス的進化を遂げているようで、渋谷では仮装・コスプレをした人々が集まって大騒ぎをする日になっている。どんな様子だったのかはぜひ画像検索でご確認いただきたい。「Googleトレンド」で調べると、今年の「渋谷 ハロウィン」の検索数は昨年の2倍以上。カレンダー的にちょうど金曜と重なったこともあり、騒ぎの大きさは昨年比2倍を超えていたのではないだろうか。来年は土曜の夜に当たるので、さらなる交通整理と安全の確保が必要になりそうだ。そして楽しく参加される皆さんは、日本人の美徳・帰り際のゴミ拾いもぜひお忘れなく。○どの街でも空腹が検索しているこの他、ランキング上位に入った駅名を見ていくと、それぞれの関連検索ワードには食べ物系ワードや飲食店の名前が多く並んでいる。具体的な店名もあるが、「ランチ」「ご飯 おすすめ」といったお店全般を対象にしたり、「牡蠣」「ナポリタン」という食べたいもの限定の検索もある。行った先々や行く予定の場所で店を探したい場合には、検索するのが当たり前の現在。飲食店が検索広告に出稿する際には、店名や最寄り駅名だけでなく、ランチや季節の食材ごとの具体的なメニュー等も取り入れてみると良さそうだ。そんな中でちょっと異色なのが「五反田 肉祭り」というワード。五反田肉祭りとは、五反田にある多数の飲食店で肉料理を中心に店舗自慢のメニューが「五」日間に渡って「五」割引で提供されるという、お店巡り形式のイベント。今年は10月25~29日の日程で、35店舗が参加して実施された。オープニングイベントでは福島牛の焼肉無料配布やステージイベントなども行われた。このような地域の店舗が参加した飲み歩き・食べ歩きイベントは、現在各地で開催されるようになっている。一品頼んでハシゴするのが基本スタイルになるため、行ったことのない店を試したり、普段は行けない店を気軽に訪ねる機会になり、店舗側にとっても宣伝と新たな客層開拓の機会となる。地元商店街・飲食店の活性化を目的に開催する地域が多いようで、地域のイベント開催をサポートしている団体もあるようだ。また、Bitcoinでの支払いを受け付けるなど、試験的な試みも行われるケースも見られる。地元の店に行く機会が少ない方も、近くでイベントがあったら趣味の合う店舗開拓に挑戦してみては ?
2014年11月27日JR東日本八王子支社は26日、大みそかから元日にかけて首都圏で実施される終夜運転と、初詣・初日の出に便利な臨時列車について発表した。首都圏の各線区は12月30日から1月4日まで、休日ダイヤで運転される。大みそかの終夜運転は、中央線 (東京~高尾間20~40分間隔、全区間各駅停車)をはじめ、山手線(内回り12分間隔、外回り10分間隔)、京浜東北・根岸線(大宮~桜木町間30分間隔、桜木町~大船間60~80分間隔)、中央・総武線各駅停車(中野~千葉間20~40分間隔)、埼京線(大崎~大宮間60分間隔、りんかい線と直通運転)、京葉線(東京~海浜幕張間15~30分間隔、海浜幕張~蘇我間・東京~西船橋間45分間隔)、総武本線・成田線(千葉~成田間60分間隔)など、首都圏の各線区で実施される。湘南新宿ライン・横須賀線(大宮~逗子間、一部列車は小山駅まで)でも30~60分間隔で終夜運転が行われ、高崎線は上野~籠原間で深夜時間帯に上下2本ずつ運転(大宮駅で高崎線から湘南新宿ライン逗子方面へ接続)。常磐線は深夜時間帯、綾瀬~我孫子間で各駅停車が上下2本ずつ運転され、東京メトロ千代田線と直通運転を実施する。成田線我孫子~成田間でも深夜時間帯に上下2本ずつ運転される。中央線・青梅線では、元日未明から初詣・初日の出に便利な列車も運転。世界文化遺産の富士山エリアへ直通する快速「新春富士山初詣号」(全車指定席)は、485系「いろどり」を使用し、下り列車は新宿駅を元日早朝4時20分に発車して中央本線・富士急行線経由で河口湖駅へ向かう。上り列車は河口湖駅14時13分発・新宿駅16時23分着となる。E257系(5両編成)を使用し、房総半島へ向かう臨時の特急列車も設定される。特急「犬吠初日の出1号」は高尾駅1時33分発・銚子駅4時19分着、特急「外房初日の出1号」は高尾駅2時11分発・千倉駅5時26分着、特急「外房初日の出2号」は千倉駅9時32分発・高尾駅13時20分着とされている。これらの列車を利用したびゅう旅行商品も発売されるとのこと。青梅線では元日未明から、拝島大師本覚院や塩船観音寺、武蔵御嶽神社への初詣に便利な臨時列車を立川~御嶽間で上下3本ずつ(立川~青梅間は各駅に停車し、青梅~御嶽間は快速運転)運転。加えて、拝島駅から立川駅への上り列車も2本運転される。
2014年11月26日JR西日本は2015年1月1日のみ有効な「元日・JR西日本乗り放題きっぷ2015」を発売する。当日に限り、山陽新幹線・在来線特急列車を含むJR西日本全線、智頭急行線全線、JR西日本宮島フェリーが乗り放題になるお得なきっぷだ。普通車用きっぷ・グリーン車用きっぷの2種類あり、普通車用きっぷは普通車指定席、グリーン車用きっぷはグリーン車または普通車の指定席をそれぞれ4回(4列車)まで利用できる。座席指定を受けずに乗車する場合は普通車自由席利用となる。2015年1月1日午前0時から24時間有効で、1月2日にまたがる場合は午前0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効(大阪地区の電車特定区間内では最終電車まで有効)。発売額は普通車用が大人1万5,430円、子供3,090円、グリーン車用が大人1万7,490円、子供5,140円。子供のみの使用はできない。JR西日本のおもな駅のみどりの窓口またはおもな旅行会社にて、12月11~30日に販売される。
2014年11月25日2015年3月のダイヤ改正で消える列車の中に、特急「はくたか」がある。愛称は北陸新幹線に引き継がれるけれど、北越急行「ほくほく線」を走る在来線特急列車としては終了。在来線規格で最速の160km/h運転も終わってしまう。栄光の特急「はくたか」が走るほくほく線のダイヤを讃えよう。ほくほく線は六日町駅(新潟県魚沼市)と犀潟駅(新潟県上越市)を結ぶ路線だ。国鉄時代に東京から北陸方面への短絡ルートとして建設されたけれど、国鉄の赤字問題によって建設が中断。その後、田中角栄氏の肝いりで第3セクター化され、建設を再開した。北陸新幹線の計画が進まなかったため、上越新幹線から乗り継ぐ特急列車用ルートとして、高速列車対応路線として整備された。こうした経緯から、特急「はくたか」はほくほく線を経由するけれど、多くの列車が起点の六日町駅と終点の犀潟駅を通過してしまう。全区間通過する列車は、時刻表から復元するダイヤに反映されない。そこで今回は、ほくほく線だけではなく前後の区間(上越線越後湯沢~六日町間、信越本線犀潟~直江津間)も組み込み、それぞれの区間を走る普通列車も入力した。列車ダイヤ描画ソフト「Oudia」は普通列車の運行時間をもとに駅間を決定するため、ほくほく線以外の普通列車も入力しないと駅間を正しく表示できない。赤い線が特急「はくたか」、青い線が快速列車だ。やはり赤い線が目立つ。北陸方面から上越新幹線へ接続するために建設された路線だと実感する。しかし、普通列車も日中はほぼ1時間ごとに走っているから、地元の人々にも便利な運行計画になっているようだ。ほくほく線は単線だが、前後の上越線と信越本線は複線だ。特急「はくたか」は上越線の区間内ですれ違い、運行頻度を高めている。ほくほく線内では駅間ですれ違う部分もあり、これは信号場が設置されているからだ。「はくたか」の運行本数を増やすために、魚沼丘陵~美佐島間に赤倉信号場、十日町~まつだい間に薬師峠信号場、まつだい~ほくほく大島間に儀明信号場が設置された。それぞれの区間ですれ違いが設定されたおかげで、「はくたか」の運行本数と普通列車の運行本数を確保している。普通列車のスピードも速い。「はくたか」の運行の邪魔にならないように、先行する場合は追い越される駅まで最速で逃げきり、すれ違う場合も先に到着して待たなくてはいけない。そのため、ほくほく線の普通列車に使用されるHK100形電車は最高速度110km/h、起動加速度は3.0km/h/sという高性能車両になっている。「はくたか」用の681系・683系電車の起動加速度は1.8km/h/sだから、同時に発車した場合、時速100kmに到達するまではHK100形のほうが先行できる。HK100形の加速力を考慮すると、ほくほく線の楽しさは一気に通過する特急「はくたか」より、ダイヤ上で「はくたか」に絡む普通列車のほうが上回るかもしれない。普通列車を乗り継ぎ、すべての信号場で停車体験をしたら楽しそう。そんなときはぜひ、列車ダイヤを作って参考にしよう。信号場ですれ違う列車がひと目でわかるだろう。
2014年11月23日JR西日本は12月13日から2015年3月末まで、JR神戸線六甲道駅にて昇降式ホーム柵の試行運用を実施する。実施場所は六甲道駅の上り内側線3番のりば。試行運用を通じ、編成による車両数や扉の枚数の違いに対応する機能や操作、到着から発車までの連続動作、乗降客の流動への影響などを確認するという。昇降式ホーム柵は、ホームドアの代わりにロープを張り、ホームからの転落防止を図る設備。扉の枚数が異なる車両にも対応できるとして、JR西日本が開発を進めており、昨年12月から今年3月にかけてJRゆめ咲線桜島駅で試行運用を実施した。今回は桜島駅での試行結果とその後の評価を踏まえ、列車の停止範囲のみホーム柵を開く機能の追加や支障物センサの検知機能の改良など、いくつかの機能改善を施して試行運用に臨むとしている。
2014年11月20日