辻村深月さんによる原作小説『ハケンアニメ!』が、anan連載から10年を経てついに実写映画化!ここでは、スタジオえっじのプロデューサー・有科香屋子を演じる、尾野真千子さんのインタビューをお届けします。尾野真千子さん演じる有科香屋子は、スランプに陥り作品を作れずにいた王子千晴を口説き落とし、表舞台に引っ張り出したプロデューサー。「プロデューサー役でよかったと思いましたよ。みんなが絵を描いたりCGをやったり、手に職的ないろんな技術を芝居でやらなきゃいけない中、指示したり、謝ったりするだけですから。あっちだったら大変だったなと思って」そう言ってアハハと笑う。「香屋子が素敵なのは、スタッフを信頼してちゃんとその人たちに頭が下げられるところ。自分はプロデューサーという立場なわけだから、現場に対して『じゃあお願いね』くらいでもいいのかもしれない。でも、実際に手を動かす側からしたら、それってなんかちょっと腹立つじゃないですか。でも香屋子は、ちゃんとその人たちを信頼して尊敬の念を持っていて、だからこそ『お願いします』って深々と頭を下げられる。仕事相手に対して、ちゃんと敬意を持てるって素敵ですよね」しかも、ワガママな王子の気まぐれに振り回されながらも、彼の起用に懐疑的な上層部から監督を守る気概の持ち主でもある。「それはやっぱり、香屋子自身が王子に対して憧れを持っているっていうことが大きいんでしょうね。だからきっと、振り回されて当たり前、みたいな感覚もあったんじゃないですか。そういう人だとわかって仕事をお願いしているわけですし。ただ、あれだけやりたい放題やられたら、プロデューサーという立場では腹が立ったりするんですよ。それでも彼の作品に心酔しているからこそ、どうにかしたいと思う。王子を演じている(中村)倫也くん自身の、あの雰囲気というか、お芝居のせいもあると思います。何を思っての行動なのか、表情なのか、発言なのか、掴めないからこそ興味が湧く。そんな俳優さんですよね」そんな香屋子と王子には、ラストで驚きの展開が用意されている。「まー、シビれました。今回の撮影で、一番グッときたシーンといったらそこかな(笑)。ただそのとき私、お腹がとてもすいていて、結構シーンとしていた中での現場だったのに、尋常じゃないくらいお腹がぐぉーんって鳴ってめちゃめちゃ恥ずかしかったです」今回、尾野さんの登場シーンは、ほとんどが中村さんとの絡みだけれど、そんな中プライベートで香屋子と(斎藤)瞳が偶然鉢合わせるシーンが挟み込まれる。『リデル』のプロデューサーと『サバク』の監督。ハケンを争うライバル同士ながら、お互いの仕事に対するリスペクトを感じる、微笑ましい場面だ。「なぜかわからないけれど、瞳とのシーンは台本を読んだときからずっと気になっていたんですよね。1対1の場面だから、一見対決のようだけれど、お互いにリング外だから仕事のときに見せる顔と少し違う。そんな状況で、ふたりがちゃんと話をするところだからかもしれないです。撮影でも、とくに気合が入っていた気がします。吉岡(里帆)さんは、普段テレビや映画で見てイメージしていたより、フットワークの軽さというか、気づいたら近くにいるようなサバサバした雰囲気を持っていて。お芝居も素敵ですし、一緒にいて不思議な心地よさがある方でした」気取らず、壁を作らず、サバサバした…といえば、まさに尾野さん自身もそんな人では!?「私の場合、ズカズカ入っていって、気づいたらじゃなく、すでにいるってタイプですから。心地いい系じゃないやつです(笑)」自身のことをそんなふうに茶化してみせるが、今回の吉岡さんしかり、中村さんしかり、尾野さんを慕う共演者は多い。「それは声がデカいからじゃないですかね。いいことも悪いこともすぐに口に出しちゃうの。それも、みんなが聞こえる場所で。昔はもの静かでひと言もしゃべらない子だったのが、今はしゃべらずにいられない子になっていますし」そう変わっていったのは、ここまでのキャリアと立場の変化から。「自分が主役の現場なのに、今日は機嫌が悪いからしゃべりたくない、とか言ってられないじゃないですか。自分の機嫌の良し悪しを出すのは、プライベートの場だけでいいですよ。だって仕事だし、現場ではなるべく居心地いいようにって思っています。それは共演者とか周りとかじゃなく、自分が一番楽しくいるための方法なんですよね。ただ、現場でイラついたぶん、帰りの車の中では愚痴が止まらないってことはありますよ。それを聞くマネージャーは迷惑でしょうけど(笑)」尾野さんの仕事のモチベーションは、好きな気持ちとやりがい。「好きじゃなかったら無理だと思います。楽しくなかったら、そもそもやってなかったと思うし。ここまで続けてこられたのは、やりがい…つまり自分がやってきたことに対しての評価ですよね。もちろん、いい評価であれば嬉しいけれど、悪い評価だって、誰からも何も言われず、見てもらえてないのかもと思うより全然いい。その評価が、次の仕事のドアを開ける原動力になっている気がします」一時期、仕事を続けることに疑問を抱いたこともあったそう。「ちょうど20年やったときくらいかな。すでにテレビや映画に出させてもらえるようになった後で、評価もいただいていたんですけれど、何か壁にぶち当たったのか、この仕事をやっていていいんだろうかって思っちゃったんですよね。だから、事務所の人と話し合って、自主映画を作ってみたんです。自分のやりたいものを形にしたくて。いろんな場所に行って、いろんな人と出会って、カメラマンとか照明さんとかの仕事を身近で見たり話したりして。そのときに、自分がこの世界にいることをおごっていたというか、当たり前に思いすぎていたんだってハッとしたんです。人に何かをしてもらうことが当たり前になっていたことに気づいて、そこからちょっと気持ちが変わって。自分のペースでお仕事をさせてもらうようになって、また仕事が楽しくなったんですよね。なんでこの仕事が好きなのか、原点の気持ちに戻るって大事だなって思いました」最後にこの質問を。人生を変えた作品は何ですか?「全部です。毎回ね、変えてくれるの、いろんな意味で。気持ちが少し変わったり、洋服を変えてみたくなったり。そういうのって、この仕事をするうえで、すごく大事だと思っているんです。たしかに朝ドラっていうものは大きかったし、目に見えて仕事の量は変わったかもしれない。でも私の中では毎回、どんどん自分を変えられるから、毎回ワクワクが止まらない、みたいな感じなんです」映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会おの・まちこ1981年11月4日生まれ、奈良県出身。’97年の映画『萌の朱雀』でデビュー。吹き替えを担当した『ミニオンズフィーバー』が7月15日公開。映画『こちらあみ子』が7月に、『サバカンSABAKAN』が8月に公開予定。ワンピース¥49,500(RUMCHE/BRAND NEWS TEL:03・3797・3673)フラットシューズ¥26,400(CAMPER TEL:03・5412・1844)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・江森明日佳(BRUCKE)ヘア&メイク・山内聖子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月16日辻村深月さんによる原作小説『ハケンアニメ!』が、ついに実写映画化。ここでは、トウケイ動画の敏腕プロデューサー・行城理を演じる、柄本 佑さんにお話を伺いました。主人公・斎藤瞳が監督を務める『サウンドバック 奏の石』のチーフプロデューサーである行城理は、瞳らクリエイター陣の想いや状況などおかまいなしに、宣伝サイドやスポンサーの事情を一方的に押し付けてくる存在。この役を演じた柄本佑さんは、あえて行城とアニメーターたちとの違いを意識したという。「現場からはちょっと離れたところにいる人みたいに見えたらいいなって思って、衣装合わせのときに、わりとスタイリッシュでおしゃれな感じにしたいと思ったんです。小道具とかも、普通の時計じゃなくスマートウォッチ、だったりね。こういう大勢の人が携わってる現場って、みんなが必死こいてやっているところに、綺麗な格好してちょっといいプリンか何かを差し入れに持って急に現れる人がいるんですよね。誰って特定のイメージはないけれど、スタジオの前の控室みたいなところで軽口を叩いたりして、気がつくといなくなっている…みたいな。我々現場の人間の間では、誰なんだろうねって話題になる。スーツでおしゃれ、重要人物っぽいのだけれど、どうも役割が掴めない…。そういう身近さのない人物像をイメージしました」熱い想いを制作にぶつける瞳たちとは対照的に、アニメをビジネスの視点で語る行城の姿はうさんくさく、冷徹に映ることも。「僕の出演シーンはほぼほぼ“対瞳”でしたから、撮影では、シンプルにいかにして吉岡(里帆)さんをムキーッと腹立たしくさせるかっていうところに注力して、手を緩めずにやった感じです(笑)。行城が無断で進めたカップラーメンとのコラボに怒った瞳が部屋を出ていこうとする場面で、僕が、王子(千晴)の過去の失踪にかけて『あなたも失踪ですか?』って止めるでもなく声をかける。あそこはもともと違うセリフだったんですが、本番前に何回かリハーサルをやってみて、それぐらい言っちゃった方がムカつくかなと思って。監督にそれを提案したら、『いいですね~、ムカつきますね』と喜んでくださり採用されました。じつは、そこまで監督とは行城というキャラクターについて話したりしていなかったのですが、そこで考えていた方向性は一緒だったんだなってはっきりして。でも行城の言ってることって、間違ってはいないんですよね。世の中って、情熱があれば届くみたいな甘いもんじゃない。それはその通りで、ぐうの音も出ない。セリフが自然に説得力を持たせられるように書かれていましたから、わりとしっかりハッタリかましてました。そうやって撮影を進める中でちょっとずつ人物像ができていった感じです」ただ、行城が瞳の才能を買っていて、彼女のアニメに向ける情熱を肯定的に見ているのは確か。「そうなんです。いろんなことを言っているけれど、瞳さんが声優さんの演技に納得できずに何テイクも粘る場面とか、意外に喜んでるんじゃないかと思うんですね。こんな骨のあるやつもいたのかって、行城自身も、熱くさせられているというか。誰に対しても態度は変わらない人ではあるんでしょうが(笑)、あえてムカつく言い方をするのは彼なりに鼓舞しようとしてのことなのかもしれません」劇中では、放送時間帯がバッティングすることになった『サバク』と『リデル』が覇権を争う様が描かれていく。「この作品に限らずですけれど、作品の評価って果たして視聴率だけかというとそうじゃないですよね。瞳にしろ王子にしろ、結局そこじゃないところを一番大事にしているわけで。あくまでも視聴率は結果論であって、クリエイティブって、現場で生身の人たちがいて作り上げるもので、やっぱり自分が納得できるものを作るってことが大事だと思うんです」仕事に対して、どんな信念やこだわりを持って向き合っていくかを問われるのがこの作品。柄本さん自身の俳優としてのこだわりとはなんだろう。「逆に、こだわりみたいなものを持たないということですかね、僕としては。役者という何百年も歴史があって、何万人もいる中で、これっていう正解なんてわかるわけないんです。毎回、同じ作品も同じ役もないわけで、現場が始まってみるまで自分の役がどうなるかすらわからない。経験なんてなんの肥やしにもなんねーぞってことなんです。でも、いかんせん長く続けていると、現場の進め方とかを多少知っているものだから、わかったつもりになっちゃうことがあって、それが危ない。だから僕は、毎回現場に入るときには、できるだけ経験値もこだわりも持たずに、何もないところから、この現場での最適解をみんなで探していきたいと思っています」近年、自らが監督で自主映画も撮っているが、チームを指揮する立場として大事にしているのは「嘘をつかないこと」だとか。「目の前で行われたことに対して、何か違和感を覚えたら、その違和感に対して正直に、っていうことくらいですね。それは役者をやっているときも、そんなに変わらないかもしれないですけど」仕事を始める前から映画を観るのが大好きで、大好きな映画が作られている現場を見てみたいという好奇心で、俳優という世界に足を踏み入れた柄本さん。“好きを、つらぬけ。”は今作のキャッチコピーであるが、好きな気持ちが仕事への原動力になるのと同時に、仕事になれば、当初抱いていた好きな気持ちを持続することが難しいと感じることはないだろうか。「だから、っていうのもなんですが、僕の中で一番大事にしているのは、映画を映画館で観るっていうことかなと思います。どちらかというと、出るより観ることの方が仕事という意識が強いかもしれない。もちろん俳優が仕事ですけれど、いまだに自分の根本にあるのは、映画が好きで映画作りの仲間入りがしたかったっていう想い。その地盤が、今もこの仕事を続けさせてくれている気もするので、それをなおざりにするわけにはいかない。もちろん結婚して子供ができてっていう中で、漠然と役者さんっていう仕事を一生の仕事にしていくんだろうとは思いましたけれど、だからこそ、より“映画館で映画を観る自分”を大事にするようになった気がします」そんな柄本さんにとって人生を変えてくれた作品とは、デビュー作の映画『美しい夏キリシマ』。「あれがなければ、今自分がこうして出役をやっているかどうかもわからない。それはもう明確に。あの2か月間の撮影期間に映画作りに取り憑かれてしまったんですよね。あの作品のおかげであり、あの作品のせいでもある。むしろこっちをサボっちゃマズいという意識でいます」映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会えもと・たすく1986年12月16日生まれ、東京都出身。2003年にデビュー。声優参加した『犬王』が5月28日公開。来年の『シン・仮面ライダー』など公開予定作多数。6月には主演ドラマ『空白を満たしなさい』(NHK)も控える。ジャケット¥359,700タートルネックニット¥136,400(共にメゾン マルジェラ/マルジェラ ジャパンクライアントサービス TEL:0800・000・0261)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・林 道雄ヘア&メイク・星野加奈子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月16日辻村深月さんによる原作小説『ハケンアニメ!』が、ついに実写映画化。ここでは、大手スタジオ・トウケイ動画、シリーズアニメの監督に抜擢された新人・斎藤瞳を演じる吉岡里帆さんと、デビュー作『光のヨスガ』が驚異的なヒットとなった伝説のアニメ監督・王子千晴を演じる中村倫也さんの対談をお届け!――昨年の劇団新感線の舞台『狐晴明九尾狩』でも共演していたおふたりですが、じつはこの映画の撮影が初対面だったとか。中村倫也:初めて会ったとき、ものすごい壁を感じましたよ。まあ、初対面なのにイエーイってノリでいっちゃったせいもあるけど。吉岡里帆:びっくりして、めちゃくちゃ警戒しちゃいました(笑)。中村:あそこで、デリカシーがないやつだと思われたみたいで…。吉岡:デリカシーがないとは思ってないですけどね。中村:でも、女性の危機察知能力でアラート鳴ってたでしょ?吉岡:完全にアラートは鳴ってました。まさかこんなに面白い方だとは思ってなかったので。単純に…セクシーすぎて怖いみたいなことってあるじゃないですか。中村:何言ってんだ?絶対に今、思ってないこと言ったでしょ。――中村さんは吉岡さんにどういう印象を持たれたんですか?中村:真面目で一生懸命頑張る子。吉岡:その通りです(笑)。中村:あと“どんぎつね”。吉岡:それも間違いじゃないです。――映画と舞台を経て、お互いの印象は変わりました?吉岡:変わりました。面白い方だなって。どこまでがふざけていて、どこまでが真面目なのか、境界線がわからないんですけど。あと単純に、舞台のときの座長っぷりが本当に素晴らしかったんです。冗談めかしているけれど、じつは一番真面目な方なんじゃないかと。中村:(おどけて)そうなんだよね。根が真面目なんだよね~。吉岡:(笑)。でも本当にとても気配りされるというか、カンパニー全体が楽しくやれるように皆さんに接していらして、そういう現場の向き合い方がとてもいいなあと。中村:俺の場合、里帆ちゃんに当初抱いたイメージはその通りだけど、ちょっと天然な面もあるんだなってのが見えてきたというか。真面目すぎるから全部を抱え込もうとするんだけど、それが追いつかなくなったときの里帆ちゃんの開き直りが結構好き(笑)。吉岡:いろいろ見せたくないところも、目撃されちゃっていますから…。中村:それを俺は横から見て、ニコニコしてました。――たとえばどんな場面でですか。吉岡:たぶん、新感線の稽古場でのことですよね。いのうえ(ひでのり)さんの演出があまりに緻密で、繰り返し同じ場面を稽古するので、どっかでパーンって頭がスパークしちゃったんです。中村:そのときの里帆ちゃんて、すごいわかりやすく、プレーヤーでいうところのチャプター飛ばしボタンを押してる状態になるんですよ。今、心の中で連打してるなって思いながら見てた(笑)。吉岡:めちゃめちゃ恥ずかしくて嫌なんですけど、それ(笑)。中村:でも、そういう無意識の状態が面白いんだよね。舞台でご一緒したときは、何かその魅力をうまいこと板の上に出せたらいいなって考えてましたね。――今お話を聞いていても、おふたりとも役柄と似ているな、と。吉岡:瞳って、感情を溜め込んで溜め込んで、周りの人たちからの刺激があって初めて爆発させるみたいなキャラクターかなと思うんですけど、そこは似ているかもしれません。ひとりでやっているときは冷静で理想が高くて…。でも、モノづくりってそんな簡単なものじゃなく、王子とか行城(理)にいろいろ言われて瞳が感情を出す場面とか、めちゃめちゃ自然にお芝居できました。中村さんと初対面のときに警戒心を感じたのは、何か一種の…劇中で瞳が王子に抱く強い憧れの気持ちからくる畏怖みたいなものだったのかなと。そういう存在と対峙したときに、瞳の本質的なものがバーンって出てきた。それは中村さんとだったから出てきたんだと思います。――まさにおふたりが直接対峙するシーンがそんな感じでした。吉岡:そうなんです!中村:あのシーン、めちゃくちゃいいシーンになってたよね。吉岡:王子がわざと瞳を挑発するような態度をとるんですけど、その表情とかを見ていたらクッソーみたいな気持ちになりましたもん。中村さんと一緒だと、そういうのしょっちゅうです。中村:それは普段ってこと?吉岡:普段もです!なんか私がムキーッてなるような言い方してくることありません?中村:(大爆笑)吉岡:私が悔しがるポイントがわかりすぎてて…。――戦略ですか?中村:いやいや自分ではわかんないです。芝居は全部わざとですが。吉岡:あれは天然だと思います。天然じゃなかったら…ちょっともう、勘弁してください(笑)。中村:でも王子と瞳のシーン、里帆ちゃん、泣いてましたよね。吉岡:泣く気は全然なかったんですけど、幼い頃からシビアな現実を突きつけられて育ってきた瞳は、大人になって王子の作品に出合って、救われたっていう想いがあるんですよね。そういうバックボーンを背負った瞳として、あれを作った人が目の前にいるって考えたら、震えが止まらなくなって…。中村:フフフ…(笑)。吉岡:中村さんって、人柄もだし、不思議な魅力というか引力があるんですよね。その中村さんが王子を演じたからこそ、瞳が我慢して抑えてきたものの蓋が開いたのかな、みたいな感覚がありました。中村:あのシーンをやってるときは、自分はそこまで具体的にわかってなくて。予感はあったんだけど、出来上がったものを見て、このシーン、想像を超えてきたなと思った。王子も瞳も、自分の内側からのプレッシャーと外からかけられる圧力と、いろんな負荷を感じながらあの場にいるんだよね。そんな中で瞳が、抱えていたものを吐き出してアウトオブコントロールになってく様を前にして、それまでカリスマ然としていた王子のいろんなものがほぐれて、彼自身もアウトオブコントロールになっていく。互いが互いに影響されて起こった反応だから、予想できないシーンになっていて、なんかお芝居を超えて、そこにちゃんと生きてる人間がいるなって思えて、すごくいいシーンだなと。吉岡:ですね。中村:ただ王子も瞳も、もう少し社会性は身につけた方がいい。吉岡:私も、もうちょっとうまく立ち回ろうよ、って思ってました(笑)。中村:でも、監督の吉野さんもわりとそういう人だし、世の監督っていう人はああなのかもしれない。吉岡:吉野さん、不器用ですもんね。瞳は、かなり吉野さんエッセンスが強めなので、もうこれは吉野さんそのものだ、って思っていました(笑)。中村:そうそうそう。吉野さんが思うクリエイター像って、たぶんああいう感じなんだろうね。映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会よしおか・りほ1993年1月15日生まれ、京都府出身。現在、出演する蜷川実花監督の映画『ホリックxxxHOLiC』が公開中。7月にはパルコ劇場にて、初の単独主演を務める舞台『スルメが丘は花の匂い』も控えている。ドレス¥59,400パンツ¥61,600(共にMM6 Maison Margiela/マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL:0800・000・0261)なかむら・ともや1986年12月24日生まれ、東京都出身。2014年の舞台『ヒストリーボーイズ』で読売演劇大賞優秀男優賞受賞。10月には、主演ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』が控えている。シャツ¥66,000(ラキネス/アルファ PR TEL:03・5413・3546)中に着たシャツ¥34,100(アンデコレイテッド/アンデコレイテッド TEL:03・3794・4037)パンツ¥28,600(デザインワークス/デザインワークス 銀座 TEL:03・3573・6210)シューズ¥39,600(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・Maki Maruko(吉岡さん)小林 新(UM/中村さん)ヘア&メイク・北原 果(KiKi. inc/吉岡さん)Emiy(中村さん)文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月15日辻村深月さんによる原作小説『ハケンアニメ!』が、anan連載から10年を経て、ついに実写映画化。ここでは、デビュー作『光のヨスガ』が驚異的なヒットとなった伝説のアニメ監督・王子千晴を演じる、中村倫也さんにお話を伺いました。主人公・斎藤瞳の人生を大きく変えたアニメーション作品『光のヨスガ』の生みの親であるアニメ監督・王子千晴。この作品で鮮烈なデビューを果たし天才と謳われるも、作品への強いこだわりと突拍子もない言動で周りを振り回す。吉野耕平監督が、このキャラクターにぴったりと白羽の矢を立てたのが中村倫也さん。「僕はあんなに面倒くさくないですけどね」。そう言って、少し含みを持たせたような笑顔を向けた。「王子は、もともとの性格として人を振り回す天然な一面がありつつも、どこかで世間が自分に期待していることへのアンテナも持っている気がするんですよね。どこまで彼が需要を理解して天才然として振る舞っているのか、そのバランスは自分の中で決めずに演じていました。ただ、1作目を経ている王子と、まだ1作目を制作中の瞳とではメディアへの対応の仕方やいろんな面で差はあるだろうから、ふたりの場面では、そこの対比は意識して演じてましたね」本作自体は、アニメ業界で奮闘する人々が描かれた映画。しかし、明確な正解のないモノづくりの世界において、個々がこだわりとプライドを持ち仕事に臨む姿を、自身の環境と重ねて見たと話す。「ここに出ている人たちの持っている感覚とか感情っていうのは、僕も通過してきたことだったり、今もリアルタイムで感じたりしているもの。だから、すごく近い自分ごとのように感じて見ていました。クリエイティブの世界にいる人なら、誰しも共感する部分が多い作品だと思います。でも、こういう業界だけじゃなく、たとえば仕事でも部活でも受験でも、何か形のない目指すものがあって、それを達成するために頑張っている人であれば、この作品に励まされる部分がある気がします。僕自身が見ていてウルッときたのは、さまざまな場面で、誰かが自分のこだわりを発動したとき、それを実現させるためにサポートしてくれたり、一緒に組んで走ってくれたりする人がいるところ。チームっていいなって思ったんですよね。その、人の繋がりみたいなものも、見どころだと思います」そう伺ったら聞いてみたいのは、中村さんの俳優としての矜持。「僕らは監督からOKを出される側なんで、出されなかったらしんどいですけれど、自分としてはやるだけやるっていうだけですよ」とはいえ、舞台になれば、演出家という存在がいるとはいえ、あるところでその手を離れて俳優たちに委ねられるもの。「たしかに、舞台は演出家がいろいろ決めてくれたり整えてくれたりはしますけど、いざ本番が始まれば俳優次第。幕が開いてもなお、それぞれが勝手に芝居を上へ上へと伸ばそうとして、千秋楽が終わってもまだ反省しているくらいの探究心とか向上心みたいなものがある人たちが揃うと、いい作品が作れますよね。自分もわりと、放っておいてもそういうことをしているタイプではあります。モノづくりにおいての正解って、やる人や受け取り手の数だけあると思うんですよ。そういうものだし、そこがいいとも思うし。ただ、確実に不正解っていうのはあって、その不正解を踏まなければOK。そう考えると、OKラインは低い世界なのかもしれないですよね」それは演じた王子も同じ。「若く才能があるクリエイターが出てきて、自分の手がけた作品の裏で彼女が監督するサバクが放送されるわけです。視聴率のこともあるし、王子としては瞳は意識せざるを得ない存在ではあったと思います。ただ、サバクをシンプルに褒めていたりもして、すごくスポーツマンシップがあるっていうかフェアな人でもある。つまるところ、王子自身もずっと自分と向き合っているんです。クリエイティブって、誰かと比べてもしょうがない世界だからこそ、どれだけ上を目指してチャレンジしていくかは自分次第ですよね」同じ作品でも見る人によって、受け取り方が違うのがエンターテインメントの難しく厳しいところ。「でも、見た人それぞれがいろんなことを想像できた方が楽しい作品も多いじゃないですか。そういう場合は、あえて自分も何も決めずにやるってことありますしね」そんな中村さんに質問。どうしてこの業界に入ったんですか?「高1のときに知り合いから誘われて、養成所に入ったのが入り口なんです。当時、やっていたサッカーをやめて暇だったのと、映画が好きだったのもあって、これもご縁かなと思って。あと単純に、ちやほやされるかなと(笑)。ただ、そう思うようにはうまくいかないですよね。どんな仕事もですけれど、最初からやりたいことがやれるわけじゃないし、望むものが手に入るわけじゃないし。そういうのを経て、ちゃんと売れなきゃって思ったのは25歳くらいですかね。腐ってクズ人間になりかけたんですけど、この状況を変えるにはやるしかないなって気持ちを切り替えて今、って感じです」そして“人生を変えた作品”と出合う。それが’14年の初主演舞台『ヒストリーボーイズ』だ。「これでうんともすんともいかなかったら役者を辞めようって思ってたんですよね。そしたら観てくれた人たちがよかったって言ってくれた。自分自身も、小川絵梨子という演出家や、あのチームのみんなと舞台を作っていく中で、これまで知らなかった扉に手を触れられたような気がして。もうちょっと続けようかなって思って、今に至っている。そういう意味で、この舞台は自分にとってはとても意味のある作品でしたね」映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会なかむら・ともや1986年12月24日生まれ、東京都出身。2014年の舞台『ヒストリーボーイズ』で読売演劇大賞優秀男優賞受賞。10月には、主演ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』が控えている。シャツ¥66,000(ラキネス/アルファ PR TEL:03・5413・3546)中に着たシャツ¥34,100(アンデコレイテッド/アンデコレイテッド TEL:03・3794・4037)パンツ¥28,600(デザインワークス/デザインワークス 銀座 TEL:03・3573・6210)シューズ¥39,600(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・小林 新(UM)ヘア&メイク・Emiy文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月15日辻村深月さんによる原作小説「ハケンアニメ!」が、ananで連載をスタートしたのが、2012年の10月。それから約10年の時を経て、作者をして、「小説映像化の覇権を取れる!」とまで言わしめた、最高の実写映画ができました!ここでは、大手スタジオ・トウケイ動画の、シリーズアニメの監督に抜擢された新人・斎藤瞳を演じる、吉岡里帆さんのインタビューをお届けします。幼少期の辛い記憶から、将来に希望を持てずに生きてきた斎藤瞳。その瞳が、ある日何気なく目にしたアニメ『光のヨスガ』に衝撃を受け、いつか自分もそんな作品を作りたいとアニメ監督の道を選ぶ。映画『ハケンアニメ!』で主人公の瞳を演じているのが吉岡里帆さん。「瞳は彼女のバックボーンが創作へのエネルギーになっているので、過去にどういうことがあったのかとか、ここに至るまでにどういう想いを重ねてきたのかというような見えない部分が大事だなと思いました。原作の辻村(深月)さんの小説は綿密な取材を元に描かれていて、それがとても役作りのヒントになったんです。アニメができるまでにどんな過程があって、どんな人たちが働いていて、その仕事の何が大切で、監督業がどういうことを求められているのかということも描かれていて、原作に背中を押されることも多くて。あと、瞳はひとりでいるとわりと無機質というか、自分の世界に入り込んでしまう人なんですよね。その彼女が、周りのエネルギッシュな人たちから力をもらい変化していく。そういう共演の方がたとのお芝居の中で生まれる反応を大事にしていました」その中でも最も大きく反応するのが、人生を変えた『光のヨスガ』の監督である王子千晴だ。「瞳にとっての神様ですから、最初に王子を演じる中村倫也さんに会ったとき、うまく会話ができなかったんです。あまりに王子然としているから、ずっと緊張していたし。なのにご本人は、気にせず他愛もない話をしてこられるから感情が追いつかない…みたいな」吉岡さんには、瞳にとっての王子のように強く影響を受けた存在はいるのだろうか。「毎現場毎現場、そういう人だらけの世界なので、いつも身の引き締まる思いです」劇中、県庁勤めからアニメ業界に転職してきた瞳に投げかけられる言葉がある。「どうしてこの業界に入ったんですか?」という問いを吉岡さんにぶつけてみる。「もともと京都の太秦の近くに住んでいたこともあり、撮影所でエキストラが足りないから来てほしいと頼まれて、アルバイトに行ったことがあったんですね。そのとき、こんなに大勢の人で一瞬のシーンを撮っているということに衝撃を受けて、すっごくドキドキと感動が止まらなくなってしまいました。あれは完全に恋に近いトキメキだったと思います。それで、養成所に通ったり小劇場の舞台に出たり、仲間と一緒に映画を撮ったりするうちにプロの世界に入った感じです」そうやって好きなものに夢中になっている最中に、俳優の道へと人生を大きく決定づけるような作品に出合う。「エキストラで知り合った友達が出てるからとチケットをもらって、つかこうへいさんの作品を上演している学生劇団の舞台を観に行ったんです。そこで上演されていた『蒲田行進曲』と『銀ちゃんが逝く』が本当に衝撃的で、あれが本格的に演劇やお芝居に興味を持ったきっかけだったので、人生を変えてくれた作品というと、それかもしれません。自分のプロフィール写真を撮影した瞬間から、俳優としてちゃんと誇りを持ってやろうと心に決めていたんです。ただ、これを糧に生きていこうという覚悟をちゃんと持てたのは、朝ドラ(『あさが来た』)に出られたことが大きいです。それまでは、家族も友達も本当に私が俳優でやっていくなんてあまり信じていなくて、どこかで諦めて辞めるだろうって思っていたと思います。でも朝ドラに出演したら反応が変わったんですよね(笑)。本当に俳優をやっていきたいのね、と」取材の中で発せられる言葉の数々から見えてくるのは、吉岡さんの高いプロ意識だ。「撮影現場で見せる芝居ももちろんですが、その前段階も含めて、私は仕事だと思っています。出演が決まってから本番までの間に、どれくらい準備して、どれだけ熱量を持って臨んだかが、自分の中では大事なことなんです。作品や役のために費やした時間は、必ず作品として昇華されることを、この仕事を何年もやってきてわかっているからこそ、やれるところまでやってみようって気持ちになるんですよね」そんな吉岡さんだからこそ、自分の仕事に対して強いこだわりを持ち、いい作品にするために時間も労力も惜しまず情熱を捧げる『ハケンアニメ!』の登場人物たちの姿は、深く心に刺さったよう。「働くってベースが大変なことじゃないですか。この作品には、自身の喜びだったり、業界に貢献したいというエネルギーを持って働いている人たちがたくさん出てきます。損得勘定なく、ただ面白いものを作るために働く姿を、シンプルにかっこいいと思いました。何よりグッときたのは、ひとりでは難しいことも、ひとりひとりの才能を少しずつ集約させることで実現できて、とんでもないものが完成して、それがちゃんとたくさんの人の元に届くっていう現実。そこに感動したし、今自分が仕事をしている理由もまさにそれなんですよね。だからこそ、この作品に出演できてよかったし、この映画が世に送り出されてよかったなと思います」映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会よしおか・りほ1993年1月15日生まれ、京都府出身。現在、出演する蜷川実花監督の映画『ホリックxxxHOLiC』が公開中。7月にはパルコ劇場にて、初の単独主演を務める舞台『スルメが丘は花の匂い』も控えている。ドレス¥59,400パンツ¥61,600(共にMM6 Maison Margiela/マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL:0800・000・0261)※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・Maki Marukoヘア&メイク・北原 果(KiKi. inc)文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月15日韓国No.1音楽サイト「Melon」が主催する音楽授賞式「MMA2021 (MELON MUSIC AWARDS)」。13回目の開催となる今年は、”NEXT MUSIC UNIVERSE”をスローガンに12/4(土)オンラインで開催される。MUSIC ON! TV(エムオン!)と映像配信サービスdTVでは、この韓国最大級の授賞式の模様を12/4(土)18:00から放送&配信することが決定!MMAでしか見られない2021年を代表する豪華K-POPアーティストによる華やかなステージと感動の受賞シーンをお見逃しなく!■■番組情報■■<番組名>テレビ独占生中継! MMA2021 (MELON MUSIC AWARDS)<放送日時>2021/12/4(土)18:00~22:30[再]2021/12/10(金)18:00~※放送時間は変更になる場合がございます※再放送は生中継と内容が異なる場合がございます※日本語字幕入りの放送は2021/12/31(金)17:00からを予定しています<配信名>MMA2021 (MELON MUSIC AWARDS)<配信日時>2021/12/4(土)18:00~22:30※放送時間は変更になる場合がございます※アーカイブ配信の日時は決まり次第お知らせします▼「dTV(ディーティービー)」公式サイト 【dTV(ディーティービー)とは】dTVは、映画・ドラマ・アニメ・音楽などが楽しめる月額制の映像配信サービスです。スマートフォン・パソコン・テレビなどで、いつでもどこでも好きなだけ映像作品をお楽しみいただけます。作品は毎月追加・更新されますので、いつでも「見たい作品」に出会えます。\エムオン!ではノミネートアーティストのミュージックビデオ特集もお届け!/■■番組情報■■MMA2021 (MELON MUSIC AWARDS) ノミネートアーティスト特集2021/12/4(土)16:30~18:00[再]2021/12/10(金)16:30~以上MUSIC ON! TV(エムオン!)は、スカパー!、J:COM、ケーブルテレビ、ひかりTVなどでご覧いただける音楽チャンネルです。詳しくは、MUSIC ON! TV(エムオン!)公式サイト( )まで。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月10日東京の“いま”を代表する注目ブランドの最新ルックに西野七瀬さんが身を包み、その世界を表現してくれました。しなやかに、強く生きる現代の女性のための服。バレリーナとしての経験も持つデザイナー、幾左田千佳によるシグネチャーライン。バレエの繊細さに、パンク的な強さという、相反する魅力を併せ持つデザインが身上。このジャケットやブラウスも柔らかな色、大胆な形に優雅さと力強さが共存。動くほどに布地が揺れ、表情を変えるデザインは活動的に働く女性を美しく見せる。ジャケット¥96,000中に着たトップス¥69,000パンツ¥43,000(以上チカ キサダTEL:03・3373・7493)イヤリング※両耳用¥19,000(フミエタナカ/ドール)マニッシュなスタイルにラフな色香を漂わせて。『ザ・ダラス』から名を改め、今春からスタートしたデザイナー・田中文江による自らの名を冠した新ブランド。この春夏は、ベージュやグレーなどのヌードカラーが中心。西野さんが着こなしたのは、半袖×ハーフパンツ。光沢のある生地やシアーなブラウスなどデリケートな素材使いが、少年のようなセットアップに女性らしさを添える。ジャケット¥52,000中に着たシャツ¥30,000パンツ¥32,000チョーカー¥12,000(以上フミエタナカ/ドール)サンダル¥32,000(マルコモンド TEL:03・6805・0812)ソックスはスタイリスト私物自由な色と形の中に快適な着心地がある服。「着た人に新たな視点が加わる服を」。そんな思いで作られた服は遊び心ある色や形。何より着てみて納得の絶妙なパターンが人気の秘密。日の出から夕焼けまでの空の色をプリントしたスカートは今季を代表するデザイン。ガーゼのような素材を重ねたニットは自由にレイヤードでき、後ろ前に着てもOK。何通りにも楽しめる。トップス¥33,000中に着たニットポロ¥35,000スカート¥72,000(以上ビューティフルピープル /ビューティフルピープル 青山店 TEL:03・6447・1869)イヤリング¥12,000(プティローブノアー TEL:03・6662・5436)スニーカー¥5,000(ムーンスター/ムーンスター カスタマーセンター TEL:0800・800・1792)ソックスはスタイリスト私物毎日かぶりたい、シンプルだけど存在感のある帽子。代官山のアトリエで職人が手仕事で仕上げる帽子は、時代の空気を取り入れたデザインと使う人にとっての心地よさを大切に作られている。ライトグレーのつば広ハットは、軽くてハリのあるコットンポリエステル。手洗い可能で畳んだり丸めることもできるから、旅や外出のお供にも最適。使い込む中で生まれるクシャッとした風合いも味わいたい。ハット¥14,000(キジマ タカユキ TEL:03・3770・2174)ブラウス¥67,000(アキラナカ/ハルミ ショールーム TEL:03・6433・5395)イヤリング¥35,000ネックレス¥30,000(共にプティローブノアー TEL:03・6662・5436)ななせ・にしの1994年5月25日生まれ、大阪府出身。乃木坂46を牽引するメンバーとして活動し、卒業後は女優やモデルとして広く活躍。ドラマ『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系・木曜22時~)に出演。※『anan』2020年4月15日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・中井彩乃ヘア&メイク・吉崎沙世子(io)取材、文・大澤千穂(by anan編集部)
2020年04月13日西野七瀬さんが、東京の“いま”を代表する注目ブランドの最新ルックに!その世界を表現してくれました。自らの上京物語&東京観も必見です。一着一着がアートな東京の服。それに釣り合う私でいたい。プライベートでも東京発のブランドを愛用している西野七瀬さん。「今日は憧れのブランドばかりで楽しかったです。特に『ビューティフルピープル』の服はラインがきれいで、もともと好き。今日着させていただいた服もどれも素材が凝っていて、仕立てがよくて。着てみてわかる質のよさが東京らしいなって」大阪生まれの西野さん。上京前に漠然と抱いていた東京のイメージは「人が冷たそう…?」というもの。「でも実際は全然。完全な思い込みでした(笑)。何より実家を出た解放感!休日は何時に起きてもいい。ひゃっほー!って自由を満喫してました。メンバーとの寮生活で、ホームシックもぜんっぜん!寮は個室で、食事は共同の食堂。お仕事から帰って食堂で、一緒にテレビを見ながらごはん食べて…。仲良くなる過程が楽しかったな。でも遊びに行くのは寮の周りだけでした(笑)」いまもお出かけといえばお母さんと百貨店パトロールに向かうくらい。「お洋服見て、デパ地下でお惣菜買って帰るっていう…。全部ぎゅっと詰まってる百貨店が好き」上京して9年。最近は「東京に慣れたなあ」としみじみすることも。「上京したての頃は、天気予報も大阪の部分を先に見てたけど、最近は自然と東京のほうを見ています。エスカレーターもそう。東京は“左立ち”だけど大阪は逆。大阪帰った時に東京式をうっかりやっちゃった時は切なかったなあ…。地元の友達に見られたら恥ずかしい(笑)」乃木坂46を卒業して1年と少し。この春は医療ドラマ『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋』で、新米の病院薬剤師という難しい役柄に挑む。「見るものすべてが新鮮。そんな新人らしさと、厳しい現場で成長していく姿の両方をお見せできたら」健気で初々しい役は、女優として新境地をゆく西野さん自身のよう。「この1年で私の視野もだいぶ広がりました。食べず嫌いだったものもぱくぱく口に入れるようになったし(笑)。服はどんどんシンプルに。でも強い色にも挑戦したいな」この日のお気に入りは白×ビビッドピンクの『タロウホリウチ』。「この服で行くなら銀座!でもこんな素敵な服で歩いたらスナップされますよね!?本当に東京のブランドの服はアートみたい。私もそれに釣り合う存在になりたいです」気負わずとも美しい、理想のリアルクローズ。「自分たちが本当にいいと思う素材を」と布地の製作から手掛けるアイテムは、ベーシックな中にも素材のよさを感じさせ、洗練されたシルエットのものばかり。何気ないのに心地よく美しい。そんなデザインが人気を集める。ステンカラーコートはペールブルーのグラデーション。たっぷりとしたAラインで美しい色彩を存分に楽しもう。コート¥120,000シアースカート¥34,000(共にオーラリー TEL:03・6427・7141)中に着たニットトップス¥32,000(08サーカス/08ブック TEL:03・5329・0801)メガネ¥64,000(10 アイヴァン/アイヴァン PR TEL:03・6450・5300)リング¥12,000(ハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)シューズ¥39,000(ビューティフル・シューズ/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)選びぬかれた素材にアートな意匠が映える。一過性のインパクトに走らない、繊細な布地とていねいな作りを大切にするメゾン。アーティストとのコラボにも積極的で、ふんわりとしたサテンの白いワンピースには現代芸術家ユリヤ・グリャノヴァが描く動物や植物柄があしらわれている。首元や裾から見えるフラッシュピンクのトップス&スカートに大人の茶目っ気を覗かせて。ドレス¥60,000中に着たトップス¥19,000スカート¥30,000(以上タロウホリウチ/エムエイティティ)ネックレス¥24,000(アン バイ トモヨ ヨシダ/アン・デザインズ TEL:03・5843・1880)シューズ¥57,000(ビューティフル・シューズ/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)ソックスはスタイリスト私物都会の景色に溶け込むクリーンなピンクドレス。伝説のブランド『green』のデザイナー・吉原秀明と大出由紀子が2013年に立ち上げたブランド。アウトドア、ミリタリーや古着などの魅力を再構築したスタイルでまたたく間に人気に。桜を思わせる色のワンピースは思い切ったカッティングと超ビッグシルエット、甘さを抑えた清潔感あるライトピンクに現代的センスが漂う。ドレス¥35,000(ハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)イヤリング¥16,000リング¥20,000(共にプティローブノアー TEL:03・6662・5436)ななせ・にしの1994年5月25日生まれ、大阪府出身。乃木坂46を牽引するメンバーとして活動し、卒業後は女優やモデルとして広く活躍。ドラマ『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系・木曜22時~)に出演。※『anan』2020年4月15日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・中井彩乃ヘア&メイク・吉崎沙世子(io)取材、文・大澤千穂(by anan編集部)
2020年04月12日