昨年のY2Kブームから地続きでありつつ、徐々に進化を遂げている2023年のファッション。本誌注目のファッションアイテムに、俳優の原菜乃華さんがトライ!普段は「なるべく楽に動ける服装を選びがち」だという原菜乃華さん。スポーティなスタイルを選ぶことが多く「可愛い服はなかなか着ることがない」のだとか。「ガーリーな服は持っているだけで幸せな気分になれるから、ビビッときたらすぐ買っちゃう!でも、ついついスウェット素材のセットアップなど、ラフに着られるアイテムで出かけることが多くなりがちです(笑)。それから、シルエットが綺麗な服を着ることも多いかも。自然と姿勢が良くなるんですよね。気合を入れたいとき、体のラインが出る服を選ぶようにしています」基本的に服を買うのはネットショップが多いという原さん。撮影の合間にも「これ、どこの服ですか?」とスタイリストの番場直美さんへ尋ね、カートに入れるべきかスマホとにらめっこしている姿が。気になっているファッションキーワードは?「今回の撮影でシアーアイテムにはすごく興味を持ちました。古着のトラックジャケットなど、自分が持っているスポーティなアイテムにプラスオンしてみたいです。上品なトーンとカジュアルなトーンを組み合わせて遊べるようになったらいいな、と買い物欲が湧いてきました。あと、私自身がすごく寒がりなんですよ(笑)。機能的な意味でも、厚手のモコモコした素材のアウターはゲットしたい。ただ冬場はどうしても黒ばっかりになっちゃうので、今回のコーディネートのように色で遊べたらな、と思いました」“シアー”アイテム重ね方で個性を演出、十人十色のスタイリング。・“ユニマメ”が火付け役。服と下着の中間をいく提案。・これから注目すべきは“キラキラ”したシアー。・インナーだけではなくトップスの上に重ねても。Z世代を中心にシアーアイテムの着こなしが広まるきっかけとなったUniqlo and Mame Kurogouchi。さまざまなシースルーコーデがストリートに散見されるなか、今後注目すべきはラメやスパンコールを用いたシアー素材。トップスの上から重ねる着方が今風。今年は“キラキラ”したシアー素材に注目。レイヤードスタイルを楽しむためのアイテムとして登場した、チュール素材をはじめとするシアーアイテム。2~3枚重ねることでニュアンスに個性が出せるからこそ「ストリートでもいろんなスタイリングを観測できた」とACROSS編集室シニアエディターの高野公三子さん。「ここまで流行った背景の一つに、ユニクロとのコラボレーションが話題となったMame Kurogouchiのパワーもあるんじゃないかな、と。洋服と下着の中間をいくような曖昧な提案が、Z世代を中心に幅広く受け入れられた。だからこそ、ここまで流行したのではないかと考えています」(高野さん)2021年頃から登場し、レイヤードスタイルの楽しみ方を拡充させてきたシアー素材。最新の着こなしではどういったことを意識すべき?「今年は“キラキラ”がキーワードです。スパンコールを使っていたり、ラメが入っていたりするアイテムが本当に多くて。今まではインナーとしてシアーを用いることが多かったと思います。でもキラキラ素材はトップスの上にも重ねられる。今までと少し違ったレイヤードスタイルを楽しめます。また、首元が寂しい印象になってしまうとき、プラスするだけでアクセントが生まれますよ」(スタイリスト・番場直美さん)ボリューミーな袖と真四角なシルエットがコーデに立体感をプラス。チュールトップス¥60,500(マージ/エストネーション TEL:0120・503・971) ジャケット¥121,000(リトコフスカ)グローブ¥26,400(キャサリン オスティ)タイツ¥6,160(スウェディッシュ ストッキングス)ブーツ¥86,900(ロランス) 以上エストネーションスカート¥39,000(コス/コス 青山店 TEL:03・5413・7121)イヤリング¥25,300(ガルニ/ガルニトウキョウ TEL:03・3770・4554)チェーンネックレス¥58,300(バルブス/ズットホリック )1、裾のリボンでシルエットを調節できるシャツ。¥35,200(ラム・シェ/ブランドニュース TEL:03・3797・3673)2、インナーとしても使える万能ブラウス。¥53,240(ベース マーク/エム TEL:03・6721・0406)3、遊び心をくすぐるスカートは、レイヤードアイテムとして活躍。¥30,800(バウム・ウンド・ヘルガーテン/エストネーション)4、コケティッシュになりすぎないラインを攻められるコルセットは、シアー素材ならではの魅力たっぷり。¥17,930※セット価格(メゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店 TEL:03・6451・1660)はら・なのか2003年生まれ、東京都出身。俳優。’23年の大河ドラマ『どうする家康』千姫役、同年9月公開の映画『ミステリと言う勿れ』の狩集汐路役など、話題の映画・ドラマで活躍している。ACROSS編集室シニアエディター・高野公三子さん渋谷、原宿、新宿にてスナップとインタビューで「定点観測」し、東京の若者と文化を研究。編著に『ストリートファッション1980‐2020 定点観測40年の記録』(PARCO出版)。スタイリスト・番場直美さんスタイリストの白男川清美氏に師事したのち、2005年に独立。現在は本誌のAntennaページをはじめとして、さまざまな雑誌や広告等で活躍している。モデルや俳優からの支持も厚い。※『anan』2023年11月15日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・番場直美ヘア&メイク・淡路美里取材、文・高木 望(by anan編集部)
2023年11月11日オーディション番組『&AUDITION‐The Howling‐』から誕生し、昨年12月にデビューしたグローバルグループ「&TEAM」の9人がananに初登場!ここでは、グルメ男子トリオ、FUMA×EJ×YUMAに注目します。FUMA×EJ×YUMAFUMA:外食をする時は、だいたいこの二人のどちらかと行くことが多いです。二人ともよく誘ってくれるんです。YUMAくんとは食の趣味が合うし。(YUMAに向かって)嫌いなもの、ないよね?YUMA:そうですね。好きなものも似ていますよね。EJ:僕は基本的には一人で行動することが好きなのですが、たまに寂しくなるとYUMAくんやFUMAくんが思い浮かぶんです。二人とごはんに行くと、いろんな美味しい食べ物の食べ方を教えてくれるので、うれしいです。ちなみに、お寿司の食べ方は、FUMAくんから習いました。YUMA:お寿司を倒してネタの側面に醤油をつけるとか、何貫か食べたら、途中でガリを挟むとかね。FUMA:懐かしいな。EJ:YUMAくんとはホルモンを食べに行きました。YUMAくんが焼いてくれました!FUMA:今度は、3人で食べ歩きをしに行きたいですね。YUMA:韓国の市場で屋台の食べ物を食べ尽くしたい。入り口から出口まで一直線に屋台が並んでいて、楽しいんですよ。FUMA:どの店も美味しいよね。僕とYUMAくんはけっこう食べるけど、EJくんは小食だよね。ついてこられる?EJ:僕は二人が美味しそうに食べているのを隣で見ているのが幸せなので大丈夫です。最近は食に興味も湧いてきて、食べることが楽しくなりました。FUMA:3人の共通点といえば、“早起き”です。仕事に行く1時間前には起きて、余裕を持って準備して出かけるタイプです。他のメンバーは……。YUMA:僕たちはお互いのスタイルを尊重しなくちゃ。FUMA:まあね。さすがにもう起きないといけないという時間になるとEJくんが起こしに行っています。YUMA:度胸ある(笑)。FUMA:ホンワカしているように見えて、意外と肝が据わっているよね。この前も「渋谷に行こうとしたのに、反対方面の電車に乗っちゃった。今日は渋谷の日じゃないみたい」って、焦る様子もなく言ってました。YUMA:行動力があって、何事にも動じないところも、リーダーに選ばれた理由なのかも。FUMA真面目で落ち着いた性格でメンバーたちからも頼られている年上組のFUMAさん。「ただ仲がいいというグループはたくさんあると思いますが、僕たちはそれだけでなく、お互いに尊敬し合い、時には厳しいことも信頼して言い合える仲。僕たち年上組が年下組からアドバイスを受けることももちろんあります。でも言ってくれたほうが僕たちも気づくことができるので、ありがたいですね」一つのことに深くハマる“オタク気質”。「昔からポケモンファンで、よくTVゲームをしています。カードもたくさん集めているのですが、メンバーたちはやっていなくて。絶賛対戦相手募集中です。1か月同じポケモンを使い続けて徹底的に強くしたり、なんでも極めたくなるタイプです。最近はプラモデルにハマっていて、仕事が終わって寝る前にやっています。気づいたら長時間経っていることも。未開封の箱が4つ溜まっていて、“いつ作ろうかな”と考える時間が幸せです」今後は俳優の仕事にも興味があるそう。「幼い頃演技のレッスンを受けた経験があるので、実は演技には少し自信があるんです。体を使うことも好きで、アクロバットも得意としているので、いつかアクション映画にチャレンジしてみたいです」フウマ1998年6月29日生まれ。サブリーダー。深い響きの低音ボイスが魅力。「最近チーム内で“ヘヤジ”(韓国語で“~しなきゃ”)という言葉が流行中!」セーター¥35,200Tシャツ¥8,800(共にオールド フォーク ハウス/オールド フォーク ハウス TEL:03・6805・0904)デニムパンツ¥50,600(セブン バイ セブン/サカス ピーアール TEL:03・6447・2762)バングル¥42,900(プリュイ/プリュイ トウキョウ TEL:03・6450・5777)EJリーダーとして&TEAMのみんなをまとめる役割を担っているEJさん。「僕は先頭に立ってみんなを引っ張るタイプではありません。でも、メンバーの話を聞いて共感したり、寄り添うことはできます。友人のようになんでも気楽に話せるリーダーだと自分では思っています。それに、&TEAMはひとつにまとまるのが早いのがいいところです。自分の意見ももちろん大事だけど、お互い尊重し合って、自然といい方向にまとまっていくんです。デビューから今までいろんな経験をさせていただいて、どうしたらもっといいものができるか、疲れた時はどうしたら自分たちを奮い立たせることができるか、自分たちで考えて、お互い励まし合って、&TEAMの雰囲気を盛り上げることができるようになりました。もともと仲は良かったのですが、最近はよりメンバーとの仲が深まりました」そんなEJさんの最近のささやかな楽しみは、知らないお店に入ってみること。「行きたかったお店がやってなくて、たまたま見つけたラーメン屋さんに入ってみたら美味しかったというのがきっかけで、あえて何も調べずにお店に入ってごはんを食べるというのにハマってます。日本は知らないお店ばかりなので、楽しいです」ウィジュ2002年9月7日生まれ。みんなを見守るやさしいリーダー。「最近、漢字の勉強にハマってます。漢字の“市”がなかなか覚えられなくて苦戦しました」ラガーシャツ¥22,000(ラコステ/ラコステお客様センター TEL:0120・37・0202)イヤーカフ¥14,300(プリュイ/プリュイ トウキョウ)YUMA歌唱力が高いメンバーが揃う&TEAMの中でも唯一無二の歌声でファンを魅了しているYUMAさん。「&TEAMは歌声やダンスパフォーマンスなど、メンバーそれぞれに違う表現力があり、それが魅力となっているグループです。僕の強みは、皆さんからたまに褒められる声。特にファルセットが得意で、これからももっと、高い音域が出るように練習を続けていきたいです」自身の成長は日々、感じているという。「何度か生放送に出演させていただく機会がありました。毎回緊張感がすごいのですが、少しずつそれも和らいできて。たぶん慣れもありますが、練習量が増えたからかな、とも思います。パフォーマンスを磨くほど、自信になるのかもしれません」「戦隊ものやヒーローものが大好きで、変身ベルトもたくさん持っていました。もう全部、親戚の子にあげてしまいましたが(笑)」と、子供時代のかわいいエピソードも披露。「これからチャレンジしてみたいのは、お芝居です。いつか機会をいただけたらうれしいです」プライベートでハマっているのは、香水だそう。「2つの香りをブレンドしてます。この方法は、Kくんから教えてもらいました!」ユウマ2004年2月7日生まれ。「昔から大好きなのは、アニメを見ること。毎週1話ずつ見るのではなく、全話揃うまで待ちます。基本、一気見しかしません」ニットベスト¥49,500(ラッファ モリーナ/エスディーアイ TEL:03・6721・1070)Tシャツ¥11,550(ハンドバーク/ビショップ TEL:03・5775・3266)デニムパンツ¥29,700(J.プレス オリジナルス/J.プレス&サンズ 青山 TEL:03・6805・0315)イヤーカフ¥16,500(マリハ TEL:03・6459・2572)ブレスレット¥198,000(ジル プラットナー/アルファ PR TEL:03・5413・3546)エンティーム世界で活躍するアーティストが所属する多様なレーベルを擁する〈HYBE〉傘下の〈HYBE LABELS JAPAN〉からデビューした、初のグローバルグループ。昨年12月のデビューEP『First Howling:ME』で、オリコン週間アルバムランキングなど各種チャート1位を席巻。6月14日リリースの2nd EP『First Howling:WE』が現在好評発売中。※『anan』2023年6月28日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・井田信之ヘア・大木利保中山伸二富樫明日香(CONTINUE)メイク・河本 茜取材、文・酒井美絵子尹 秀姫若山あや撮影協力・スタジオ バスティーユ(by anan編集部)
2023年06月27日オーディション番組『&AUDITION‐The Howling‐』から誕生し、昨年12月にデビューしたグローバルグループ「&TEAM」の9人がananに初登場!流行りモノやオフの日の過ごし方など、メンバー同士が語り合いました。ここでは、マンネ組のHARUA×TAKI×MAKIに注目!HARUA×TAKI×MAKITAKI:毎日楽しいね。いつでもみんな笑顔だし、じゃれ合ったりするのが僕の一番の幸せ。MAKI:僕も!HARUA:いい意味で、年齢の壁を感じないよね。お兄ちゃんたちにもマンネみたいなところがあるし(笑)。でもマンネ組の僕らに何かあったら、人生経験豊富なお兄ちゃんたちが助けてくれるし、頼れる存在です。MAKI:練習でうまくいかなかった時とか、相談します。TAKI:でも、年下組の特権を使わないのも、年齢の壁を感じない理由のような気がします。HARUA:そうそう。TAKIは、気を使えるのがいいところ。ふざけてばかりに見えて結構しっかりしていて、他のアーティストさんや先輩方に挨拶する時に、メンバーを率先して集めたりしてくれます。TAKI:MAKIくんは自由さが魅力。あとキレイ好きで、宿舎の掃除をしてくれます。HARUAくんは、はっちゃけキャラで僕と同じ高いテンションで語り合える貴重な存在(笑)。MAKI:この3人って、基本テンション高めだよね。TAKI:お兄ちゃんたちには、最低限の気は使っているよね。MAKI:僕ら3人の間は、最低限の気すら使わない。“気づかい”って何?ってぐらい(笑)。二人の部屋に行く時は、コンコンしないで入るし。HARUA:コンコンしてほしいです(笑)。TAKI:俺も!MAKI:すいません…。TAKI:ところで…最近、運命を感じたことって何だろ?僕は、憧れのJ-HOPE(BTS)さんと、メンバー9人とでTikTokで踊ったこと。HARUA:確かに!素晴らしい機会をいただき光栄でした。MAKI:逆に、運命じゃないと感じたことでもいい?TAKI:どういうこと?MAKI:NICHOLASとHARUAと買い物に行った時、夏用のパジャマパンツを2時間探しても見つからなかったこと。“買わない運命”だった。HARUA:僕は福岡で、みんなでもつ鍋を食べて「うんめぇ~(運命)」ってなったこと。MAKI:…詳しく説明して。HARUA:やめてください…。TAKI:でも、もつ鍋は本当にうまかったね!HARUA「チームの魅力は、一人ひとりの魅力や個性がはっきりしていること」と話したHARUAさん。「僕とTAKIはふざけているだけかな?なんて思ったりもしますが(笑)、年下組は若さを生かしてフレッシュさや爽やかさをチーム全体に与えられたらいいなと思っています。僕自身はよくかわいいと言っていただくのですが、これからは大人っぽさや芯の強さのような部分も見せていきたいです」忙しく過ごしている中で、幸せを感じる時間は?「1つ目は練習が終わって家に帰る車の中。“今日も頑張ったね”と自分で自分を褒めてあげています。もう一つは、散歩をする時。仕事の出発時間が遅い時よく家の周りを散歩するのですが、晴れた日は、日差しを浴びると気持ちがいいですし、風や花の匂いがふわっと香ってくると幸せを感じます」今、夢中になれる趣味を探しているんだそう。「最近は仕事が終わって帰宅するとすぐ寝てしまうので、趣味を探す時間がなくて。一人で黙々とできるモノづくり系の趣味を探しています。趣味とは違うけど、最近ランダム封入のおもちゃを買うことにハマっています。中身は正直なんでもよくて、開ける瞬間のワクワクを買っているというか。開ける時のドキドキ感がたまらないんですよね」ハルア2005年5月1日生まれ。“天使”と称されるかわいい外見と冷静沈着な性格の持ち主。楽器に興味あり。「バイオリンを習いたいです。いつかライブで披露したい!」デニムジャケット¥28,600デニムパンツ¥19,800(共にアーバンリサーチ マニファクチュアード バイ シオタ/アーバンリサーチ ルミネ新宿店 TEL:050・0217・9004)カーディガン¥38,500(リヴォラ/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)ネックレス¥11,000(ハーゴ/ジョワイユ TEL:03・4361・4464)TAKIHIPHOPダンスが得意なTAKIさん。マンネ組で人懐っこく、“愛されキャラ”としても人気だ。「人見知りで、初対面から仲良くなるのには時間がかかるタイプです。でも、僕は笑うことが好きなので、笑顔で話しているうちに、気づいたら仲良くなっていることが多いです。最近面白かったのは、Kくんの略語。ある日突然始まったんですが、例えば『このラーメンうまいよね』を『KU』って略したりするんです。難しいですよね…。日常会話でもすぐに入れてくるんですが、ほぼわからないです(笑)」個人的にもグループとしても、強みは“吸収力”。「デビューからまだ少ししか経っていませんが、グループの団結力は日々進化しているのを感じているし、雑誌の撮影にも少しずつ慣れてきて、テーマに合った表情やポージングができるようになってきました。目標はBTS先輩です。それぞれ個性を持ちながらも、グループとして完成されていて、グローバルに活躍していて。僕も、いずれは作詞作曲をしたいし、新たな特技を身につけて個性を磨きたいです」幸せを感じるのは、寝る前の時間だそう。「スキンケアのあとは、メンバーと喋ったりテレビを見たり、ゲームをしたり…。でも、年下メンバーでふざけていることが一番多いかも(笑)」タキ2005年5月4日生まれ。「最近、趣味を作りたくてRPGゲームを始めました。あと、時々ですが、アニメを見ることも楽しんでいます」スウェット¥37,400(リコール/エスティーム プレス TEL:03・5428・0928)シャツ¥13,200(エーグル/エーグル カスタマーサービス TEL:0120・810・378)パンツ¥40,700(サブレーションズ TEL:080・6350・4942)イヤーカフ¥19,800(マリハ TEL:03・6459・2572)サンダルはスタイリスト私物MAKIグループ中、最年少のMAKIさん。末っ子から見た&TEAMは「とにかく仲がいい」に尽きるそう。「オーディションの時から数えてもう1年以上、ほぼ毎日一緒に過ごしてきて、お互いへの理解が深まったこともあって、仲はすごくいいですね。みんな個性豊かですが、自分にないところも否定せずに受け止めて、一緒にいる必要がない時でもみんなでいることが多いです(笑)。ENHYPEN先輩にも言われたことですが、特に最初の頃はみんなで話し合うことが大事だと思って、それは心がけています。真面目な話をするわけではなくても、メンバー全員が集まって話をする機会を大切にしているので、それが仲の良さにつながっているのかもしれません」最近は舞台での見せ方などで、成長を実感。「もちろんまだまだ未熟ではあるのですが、LUNÉ(ファンの通称)の皆さんから舞台での表情がいいと褒めていただくことが増えてうれしいです。犬っぽいとも言われるんですけどね(笑)。普段の笑っている表情と、ステージでのクールな表情のギャップは大きいと思っています。いつかは先輩方のように、グローバルに活躍するアーティストになりたいです。世界で広く名前を知られるようなアーティストになるのが夢です」マキ2006年2月17日生まれ。持ち前の豊かな声を生かしたボーカルが武器。「最近話す機会が少ないドイツ語をブラッシュアップするためにレッスンを受けたいです」ニットベスト¥44,000(ラッファ モリーナ)シューズ¥52,800(フェランテ ヴィアッジョ) 共にエスディーアイ TEL:03・6721・1070シャツ¥19,800(クレスト‐ディガウェル×J.プレス/J.プレス&サンズ青山 TEL:03・6805・0315)デニムパンツ¥33,000(チノ/モールド TEL:03・6805・1449)バングル¥30,800リング¥30,800(共にエンド/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)エンティーム世界で活躍するアーティストが所属する多様なレーベルを擁する〈HYBE〉傘下の〈HYBE LABELS JAPAN〉からデビューした、初のグローバルグループ。昨年12月のデビューEP『First Howling:ME』で、オリコン週間アルバムランキングなど各種チャート1位を席巻。6月14日リリースの2nd EP『First Howling:WE』が現在好評発売中。※『anan』2023年6月28日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・井田信之ヘア・大木利保中山伸二富樫明日香(CONTINUE)メイク・河本 茜取材、文・酒井美絵子尹 秀姫若山あや撮影協力・スタジオ バスティーユ(by anan編集部)
2023年06月26日オーディション番組『&AUDITION‐The Howling‐』から誕生し、昨年12月にデビューしたグローバルグループ「&TEAM」の9人がananに初登場!メンバーの知られざる一面や宿舎での過ごし方まで――。初夏の爽やかな装いを纏ったフレッシュな彼らが、今の「僕ら」を語り尽くします。ここでは、K×NICHOLAS×JOのクロストークをお届け!K×NICHOLAS×JONICHOLAS:僕は、撮影や大きなステージが終わった後にやる&TEAMパーティが大好き!お菓子と食べ物を用意して、9人で一緒に何時間でも話をするんです。K:一番楽しい瞬間だね。ただごはんを食べるだけなのになんであんなに面白いのかな。JOなんて毎回、笑いすぎてほとんど泣いてる(笑)。JO:TAKIくんがボケて、Kくんがツッコミを入れるやりとりは、一生笑えます(笑)。K:みんな普段から面白いんです。宿舎でも会ってるし24時間ほとんど一緒にいるのに、通り過ぎる時に必ずいたずらする関係性って、素敵だよね。NICHOLAS:僕も疲れていたり、つらい時はメンバーが助けてくれるから、&TEAMのメンバーがいてくれて幸せ。JO:仲がいいのが一番ですよね。でも一人で考えたい時は一人にさせてくれるし、必要な時はサッと助けてくれるんです。NICHOLAS:僕は最近、運気の勉強をしているのですが、&TEAMは、よくこの9人が集まったなと思うくらい全員運が良くて、これは運命だったんだなと思うんですよね。K:その言葉に尽きるよね。僕も占いが好きでよく見るのですが、名前や星座で占ってみても、みんな運気がいい。JO:僕もそういう話、好きです。&TEAMはこの9人がそれぞれ引き合ったエネルギーで生まれたグループなのかなと思っています。NICHOLAS:運命といえば買い物をする時、運命を感じた服を他の人が見ていたら、「この服、僕の名前が書いてあります」と言って買います(笑)。K:そんなの譲るしかないじゃん!NICHOLASとは、好みは逆だけどファッションの話をよくするし、一緒に買い物に行くことも多いです。僕よりお店に詳しくて、質が良くて手頃な服を見つけるのが上手です。JOとは二人で出かけることが多いよね。JO:目的なく出かけて、美味しいものを食べたり、カフェに行ったり、本屋に行ったり。その場で次にどこに行くか決めるのが楽しいんです。いつかこの3人で一緒にごはんを食べに行きませんか?K&NICHOLAS:行く!K「練習生時代は、ダンスを研究したいという思いから、見せるダンスというよりも自分との戦いでした。でも、人前でパフォーマンスするようになってからは見せ方も変わり、成長を実感しています」優れたダンススキルと、透明感のあるハイトーンボイスを持つ、最年長のKさん。努力家で知られていて、メンバーからの信頼も厚い。「メンバー全員、素直な性格。この先、経験を積みながらいろんな色を入れられるところが、&TEAMの強みだと思います。僕はアメリカにダンス留学していたので、ダンスはもちろん、いろんな音楽を聴いて学んできました。その経験や音楽文化などを、メンバーにどんどん共有していきたいです。それぞれが音楽を追求しながら音楽愛を深めていくことで、さらに魅力的なグループへと成長すると思っています。いずれは、海外のトップアーティストの方々の曲のカバーにもチャレンジしてみたいですね」グループではトレンドセッター的存在でもある。「『Scent of you』という曲に、手首を鼻に近づける振り付けがあって。気分を上げるためにウッド系の香水をつけ始めたことで、メンバーの誕生日プレゼントに香水をプレゼントするようになりました。今は、香水好きのメンバーが増えたと思います」ケイ1997年10月21日生まれ。「マイブームは、寝る前と朝起きた時に、お香をたくこと。森林の香りや、檜の香りが好きで、気分も落ち着きます」デニムジャケット¥34,100(レミ レリーフ/ユナイト ナイン TEL:03・5464・9976)Tシャツ¥6,600(デディケイテッド/HEMT PR TEL:03・6721・0882)イヤーカフ¥17,600リング¥33,000(共にプリュイ/プリュイ トウキョウ TEL:03・6450・5777)NICHOLASクールな目元がセクシーなNICHOLASさん。でもメンバーからは「いつまでも少年心を忘れない、自由を愛するお兄さん」として親しまれている。「無表情でいると怖がられるのですが、心はあたたかいんですよ。そして自由人で(笑)。自分の好きなこと、特にステージに関してはこだわりが強すぎて、マイウェイになってしまうところが反省点です。自分が表現したいものをステージで見せることを何よりも大事にしているのですが、グループとして考えると、それが決してベストではないこともあるんですよね。でも、メンバーはそんな僕を理解してくれて、良いものを作るために一緒に頑張ろうと言ってくれます。そこが&TEAMの良さです」仲の良さは&TEAMが誇れるもののひとつ。「メンバーのポジティブなパワーに触れると、テンションが上がらない日でも自然と元気になれます。最近はBSS(SEVENTEEN)先輩の『Fighting(Feat.Lee Young Ji)』をみんなで踊って、気合を入れてます。デビューから半年が経って、できることも少しずつ増えてきました。これからも新しい一面を見せられるよう頑張ります!デビューEPタイトル曲ではラップが多かったのですが、今回はボーカル多めなので、僕の歌にも期待してください」ニコラス2002年7月9日生まれ。ダイナミックなダンスが魅力のオールラウンダー。「最近はあたたかくなってきたので、サングラスをするのがマイブーム」フットボールTシャツ¥13,970(キャル オー ライン/ユナイト ナイン)ネックレス¥80,300(マリハ TEL:03・6459・2572)JO歌・ダンスともにほぼ未経験の状態からオーディションに挑戦し、チーム入りを果たした逸材。「僕たちの目標はビルボードチャート1位。達成するには高いパフォーマンス力が必要だと思います。僕はメンバーたちに追いつかなければいけない立場なので、早くメンバーと肩を並べられるように、ちょっとしたスキマ時間にも練習に励んでいます」JOさんは、メンバーに対しても常に敬語を使うように心掛けているという“礼儀を重んじる人”。物静かだけれど、心の内に秘める情熱は誰よりも熱い。「夢に向かって真っすぐ頑張ることができるところは僕の魅力だと思います。時にはエネルギーが切れることもありますが、体を動かせば心も自然と動き出すので、まずは動くことを心掛けています」夜寝る時のお供は、ちょっと意外なもの。「ホラー動画が好きで、寝る時には幽霊が出てくる話の読み聞かせ動画を流しています。頭の中で物語を想像していると、自然に眠くなってくるんです。たまに悪夢にうなされることもありますが(笑)、宇宙の大きさを体感できる動画や『地球はなぜ存在しているのか』を解説する動画のような、宇宙の関連動画を見ながら寝たりすることもあります。壮大な宇宙に包まれながら、気持ちよく眠れるんです」ジョウ2004年7月8日生まれ。約183cmの高身長と小顔が自慢のビジュアル担当。「最近、差し入れでいただいたホワイト生チョコに感動しました」シアサッカーシャツ¥22,000(オールド フォーク ハウス/オールド フォーク ハウス TEL:03・6805・0904)デニムパンツ¥17,600(ラングラー/ビショップ TEL:03・5775・3266)ネックレス¥9350(ノースワークス/HEMT PR)エンティーム世界で活躍するアーティストが所属する多様なレーベルを擁する〈HYBE〉傘下の〈HYBE LABELS JAPAN〉からデビューした、初のグローバルグループ。昨年12月のデビューEP『First Howling:ME』で、オリコン週間アルバムランキングなど各種チャート1位を席巻。6月14日リリースの2nd EP『First Howling:WE』が現在好評発売中。※『anan』2023年6月28日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・井田信之ヘア・大木利保中山伸二富樫明日香(CONTINUE)メイク・河本 茜取材、文・酒井美絵子尹 秀姫若山あや撮影協力・スタジオ バスティーユ(by anan編集部)
2023年06月25日2020年の中止を乗り越え、今年、念願だったミュージカル『ミス・サイゴン』のキムを演じた高畑充希さん。カメラを向けられている間にも時おり照れてシャイな一面が覗くが、その内には2000席近い大劇場を制するほどのパワーを秘める。舞台の上でマグマのような熱情と哀しみを抱え、子供のためにすべてをなげうつ母親の揺るぎない強さと神々しさを全身から放っていた。「私は運命ってあると思っています。この人とはこのタイミングで出会うのが運命だったんだなとか、仕事でも今この作品に出合えてよかったなっていうことがすごくあって。『ミス・サイゴン』も、2年前じゃなく今年だったんだなって思うんですよね。作品が今年30周年で、私も30歳のタイミング。しかもこの年齢で、ある程度経験してきた自分が17歳を演じる面白さってすごくあるし、そこから大人にならざるを得ない過程は、私の世代だからしっくりくる部分もあったし。あとウクライナが侵攻されている今、戦争で犠牲になる人々を描いた作品を上演する意義ってすごくあったと思うんです。ともすれば、2年前にはファンタジーのように見えた物語も、今はリアルに感じる。しかも私自身、コロナ禍で生と死の境目の距離が縮んだ感じがしていて、そういう中でキムを演じられたのはすごく感慨深かったです」年明けには新たな舞台『宝飾時計』も控えている。手がけるのは、小誌でもお馴染みの根本宗子さん。「初めて見た根本さんの作品はパワフルで、当時の私にはすごく衝撃的でした。あまりに感激して、お会いしたときに衝動的に『いつか書いてください』とは言ったけれど、まさか実現するとは思っていなかったので驚きました」今回演じるのは、子役から活躍し30歳を迎えた女優。幼い頃に主演していたミュージカルの記念公演に、当時トリプルキャストで一緒だったふたり(小池栄子、伊藤万理華)と共に立つことに。「私が演じる役は、とにかくこじらせ倒している人で、逆にこじらせすぎて気持ちいいくらい。以前、『問題のあるレストラン』というドラマで演じた、こじらせた役が、本当に難しかったんです。ただ最終的に、そういうところも可愛いなって、役を愛しく思えたんです。公演が終わる頃、自分のことをすごく好きになっているか嫌いになっているか…どっちかになりそうな気がします(笑)」追い詰められた人間の、内から噴き出す情けなくてドロドロとした感情を、笑いと切なさを交えて描き出すのが根本作品の真骨頂。「みんな結構キャラが濃いんですよね。しかも本当に口汚い(笑)。これぞ根本さんだーってくらいの会話の応酬です。人間のドロついた感じを、ここまで爽快に描く方ってほかにいらっしゃらないんじゃないかってくらい。観終わって爽快とはいかないけれど、こじれ倒している人たちが互いを罵り合ってエラいことになるのを見て、笑ってすっきりデトックスしてもらえる作品になる気がします」自身と同じ俳優の役を演じるのはどんな気持ちなのだろう。「もっと恥ずかしい気持ちになるのかなと思っていたんですけれど、そうでもなくて。自分とは違うタイプだからかもしれません。ただ、自分は普通の感覚を持ち続けているつもりだけれど、異業種の友だちと話していると、よく『俳優をやっている時点で普通じゃない』と言われるんです。でも、本当にそうかもしれない。たとえば『ミス・サイゴン』でキムを演じている間は、本当に相手のことが大好きで仕方ないんですよ。でも相手役は日により変わるわけで、そのたびに違う相手を全力で好きになるし、終われば好きの種類も変わる。そう考えると、やっぱり私も普通じゃないのかもしれません」舞台『奇跡の人』やミュージカル『ミス・サイゴン』など、幼い頃に憧れた作品に次々出演し、今回の『宝飾時計』では、憧れの劇作家とタッグを組む。まさに自ら運命を引き寄せてきた人だといえるが、もともと「どうにかしてこれを掴む、みたいな握力が強いタイプではあまりない」と言う。「もちろん憧れの作品でしたが、やれたらいいなって思っていたくらい。熱望して熱望して…みたいな行動力があったというより、運良く叶ってきたというほうが近いです。求めすぎると手に入らなかったときにすごく凹む気がして」ならば俳優という仕事には、運命を感じているのだろうか。「運命なんじゃないかな。じっとしていられないから、デスクワークには向いてないですし。こんなにいろんな世界の人と関わって、好きなことをやって、刺激的な毎日を送れていること、本当にありがたく思ってます」『宝飾時計』2023年1月9日(月)~29日(日)東京芸術劇場 プレイハウス作・演出/根本宗子出演/高畑充希、成田凌、小池栄子、伊藤万理華ほかホリプロチケットセンター TEL:03・3490・4949(11:00~18:00土・日・祝日休)大阪、佐賀(鳥栖)、愛知、長野(上田)公演あり。たかはた・みつき1991年12月14日生まれ、大阪府出身。2005年にミュージカルのオーディションでグランプリを獲得しデビュー。以降、舞台や映像で活躍。主な主演作に、ドラマ『とと姉ちゃん』『過保護のカホコ』。昨年、ミュージカル『ウェイトレス』で菊田一夫演劇賞を受賞。今作のテーマ曲「青春の続き」(作詞作編曲:椎名林檎)がデジタル配信中。ニット¥42,900ワンピース¥47,300(共にラム・シェ/ブランドニュース TEL:03・3797・3673)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年12月21日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・番場直美ヘア&メイク・笹本恭平(ilumini)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年12月15日辻村深月さんによる原作小説『ハケンアニメ!』が、anan連載から10年を経てついに実写映画化!ここでは、スタジオえっじのプロデューサー・有科香屋子を演じる、尾野真千子さんのインタビューをお届けします。尾野真千子さん演じる有科香屋子は、スランプに陥り作品を作れずにいた王子千晴を口説き落とし、表舞台に引っ張り出したプロデューサー。「プロデューサー役でよかったと思いましたよ。みんなが絵を描いたりCGをやったり、手に職的ないろんな技術を芝居でやらなきゃいけない中、指示したり、謝ったりするだけですから。あっちだったら大変だったなと思って」そう言ってアハハと笑う。「香屋子が素敵なのは、スタッフを信頼してちゃんとその人たちに頭が下げられるところ。自分はプロデューサーという立場なわけだから、現場に対して『じゃあお願いね』くらいでもいいのかもしれない。でも、実際に手を動かす側からしたら、それってなんかちょっと腹立つじゃないですか。でも香屋子は、ちゃんとその人たちを信頼して尊敬の念を持っていて、だからこそ『お願いします』って深々と頭を下げられる。仕事相手に対して、ちゃんと敬意を持てるって素敵ですよね」しかも、ワガママな王子の気まぐれに振り回されながらも、彼の起用に懐疑的な上層部から監督を守る気概の持ち主でもある。「それはやっぱり、香屋子自身が王子に対して憧れを持っているっていうことが大きいんでしょうね。だからきっと、振り回されて当たり前、みたいな感覚もあったんじゃないですか。そういう人だとわかって仕事をお願いしているわけですし。ただ、あれだけやりたい放題やられたら、プロデューサーという立場では腹が立ったりするんですよ。それでも彼の作品に心酔しているからこそ、どうにかしたいと思う。王子を演じている(中村)倫也くん自身の、あの雰囲気というか、お芝居のせいもあると思います。何を思っての行動なのか、表情なのか、発言なのか、掴めないからこそ興味が湧く。そんな俳優さんですよね」そんな香屋子と王子には、ラストで驚きの展開が用意されている。「まー、シビれました。今回の撮影で、一番グッときたシーンといったらそこかな(笑)。ただそのとき私、お腹がとてもすいていて、結構シーンとしていた中での現場だったのに、尋常じゃないくらいお腹がぐぉーんって鳴ってめちゃめちゃ恥ずかしかったです」今回、尾野さんの登場シーンは、ほとんどが中村さんとの絡みだけれど、そんな中プライベートで香屋子と(斎藤)瞳が偶然鉢合わせるシーンが挟み込まれる。『リデル』のプロデューサーと『サバク』の監督。ハケンを争うライバル同士ながら、お互いの仕事に対するリスペクトを感じる、微笑ましい場面だ。「なぜかわからないけれど、瞳とのシーンは台本を読んだときからずっと気になっていたんですよね。1対1の場面だから、一見対決のようだけれど、お互いにリング外だから仕事のときに見せる顔と少し違う。そんな状況で、ふたりがちゃんと話をするところだからかもしれないです。撮影でも、とくに気合が入っていた気がします。吉岡(里帆)さんは、普段テレビや映画で見てイメージしていたより、フットワークの軽さというか、気づいたら近くにいるようなサバサバした雰囲気を持っていて。お芝居も素敵ですし、一緒にいて不思議な心地よさがある方でした」気取らず、壁を作らず、サバサバした…といえば、まさに尾野さん自身もそんな人では!?「私の場合、ズカズカ入っていって、気づいたらじゃなく、すでにいるってタイプですから。心地いい系じゃないやつです(笑)」自身のことをそんなふうに茶化してみせるが、今回の吉岡さんしかり、中村さんしかり、尾野さんを慕う共演者は多い。「それは声がデカいからじゃないですかね。いいことも悪いこともすぐに口に出しちゃうの。それも、みんなが聞こえる場所で。昔はもの静かでひと言もしゃべらない子だったのが、今はしゃべらずにいられない子になっていますし」そう変わっていったのは、ここまでのキャリアと立場の変化から。「自分が主役の現場なのに、今日は機嫌が悪いからしゃべりたくない、とか言ってられないじゃないですか。自分の機嫌の良し悪しを出すのは、プライベートの場だけでいいですよ。だって仕事だし、現場ではなるべく居心地いいようにって思っています。それは共演者とか周りとかじゃなく、自分が一番楽しくいるための方法なんですよね。ただ、現場でイラついたぶん、帰りの車の中では愚痴が止まらないってことはありますよ。それを聞くマネージャーは迷惑でしょうけど(笑)」尾野さんの仕事のモチベーションは、好きな気持ちとやりがい。「好きじゃなかったら無理だと思います。楽しくなかったら、そもそもやってなかったと思うし。ここまで続けてこられたのは、やりがい…つまり自分がやってきたことに対しての評価ですよね。もちろん、いい評価であれば嬉しいけれど、悪い評価だって、誰からも何も言われず、見てもらえてないのかもと思うより全然いい。その評価が、次の仕事のドアを開ける原動力になっている気がします」一時期、仕事を続けることに疑問を抱いたこともあったそう。「ちょうど20年やったときくらいかな。すでにテレビや映画に出させてもらえるようになった後で、評価もいただいていたんですけれど、何か壁にぶち当たったのか、この仕事をやっていていいんだろうかって思っちゃったんですよね。だから、事務所の人と話し合って、自主映画を作ってみたんです。自分のやりたいものを形にしたくて。いろんな場所に行って、いろんな人と出会って、カメラマンとか照明さんとかの仕事を身近で見たり話したりして。そのときに、自分がこの世界にいることをおごっていたというか、当たり前に思いすぎていたんだってハッとしたんです。人に何かをしてもらうことが当たり前になっていたことに気づいて、そこからちょっと気持ちが変わって。自分のペースでお仕事をさせてもらうようになって、また仕事が楽しくなったんですよね。なんでこの仕事が好きなのか、原点の気持ちに戻るって大事だなって思いました」最後にこの質問を。人生を変えた作品は何ですか?「全部です。毎回ね、変えてくれるの、いろんな意味で。気持ちが少し変わったり、洋服を変えてみたくなったり。そういうのって、この仕事をするうえで、すごく大事だと思っているんです。たしかに朝ドラっていうものは大きかったし、目に見えて仕事の量は変わったかもしれない。でも私の中では毎回、どんどん自分を変えられるから、毎回ワクワクが止まらない、みたいな感じなんです」映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会おの・まちこ1981年11月4日生まれ、奈良県出身。’97年の映画『萌の朱雀』でデビュー。吹き替えを担当した『ミニオンズフィーバー』が7月15日公開。映画『こちらあみ子』が7月に、『サバカンSABAKAN』が8月に公開予定。ワンピース¥49,500(RUMCHE/BRAND NEWS TEL:03・3797・3673)フラットシューズ¥26,400(CAMPER TEL:03・5412・1844)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・江森明日佳(BRUCKE)ヘア&メイク・山内聖子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月16日辻村深月さんによる原作小説『ハケンアニメ!』が、ついに実写映画化。ここでは、トウケイ動画の敏腕プロデューサー・行城理を演じる、柄本 佑さんにお話を伺いました。主人公・斎藤瞳が監督を務める『サウンドバック 奏の石』のチーフプロデューサーである行城理は、瞳らクリエイター陣の想いや状況などおかまいなしに、宣伝サイドやスポンサーの事情を一方的に押し付けてくる存在。この役を演じた柄本佑さんは、あえて行城とアニメーターたちとの違いを意識したという。「現場からはちょっと離れたところにいる人みたいに見えたらいいなって思って、衣装合わせのときに、わりとスタイリッシュでおしゃれな感じにしたいと思ったんです。小道具とかも、普通の時計じゃなくスマートウォッチ、だったりね。こういう大勢の人が携わってる現場って、みんなが必死こいてやっているところに、綺麗な格好してちょっといいプリンか何かを差し入れに持って急に現れる人がいるんですよね。誰って特定のイメージはないけれど、スタジオの前の控室みたいなところで軽口を叩いたりして、気がつくといなくなっている…みたいな。我々現場の人間の間では、誰なんだろうねって話題になる。スーツでおしゃれ、重要人物っぽいのだけれど、どうも役割が掴めない…。そういう身近さのない人物像をイメージしました」熱い想いを制作にぶつける瞳たちとは対照的に、アニメをビジネスの視点で語る行城の姿はうさんくさく、冷徹に映ることも。「僕の出演シーンはほぼほぼ“対瞳”でしたから、撮影では、シンプルにいかにして吉岡(里帆)さんをムキーッと腹立たしくさせるかっていうところに注力して、手を緩めずにやった感じです(笑)。行城が無断で進めたカップラーメンとのコラボに怒った瞳が部屋を出ていこうとする場面で、僕が、王子(千晴)の過去の失踪にかけて『あなたも失踪ですか?』って止めるでもなく声をかける。あそこはもともと違うセリフだったんですが、本番前に何回かリハーサルをやってみて、それぐらい言っちゃった方がムカつくかなと思って。監督にそれを提案したら、『いいですね~、ムカつきますね』と喜んでくださり採用されました。じつは、そこまで監督とは行城というキャラクターについて話したりしていなかったのですが、そこで考えていた方向性は一緒だったんだなってはっきりして。でも行城の言ってることって、間違ってはいないんですよね。世の中って、情熱があれば届くみたいな甘いもんじゃない。それはその通りで、ぐうの音も出ない。セリフが自然に説得力を持たせられるように書かれていましたから、わりとしっかりハッタリかましてました。そうやって撮影を進める中でちょっとずつ人物像ができていった感じです」ただ、行城が瞳の才能を買っていて、彼女のアニメに向ける情熱を肯定的に見ているのは確か。「そうなんです。いろんなことを言っているけれど、瞳さんが声優さんの演技に納得できずに何テイクも粘る場面とか、意外に喜んでるんじゃないかと思うんですね。こんな骨のあるやつもいたのかって、行城自身も、熱くさせられているというか。誰に対しても態度は変わらない人ではあるんでしょうが(笑)、あえてムカつく言い方をするのは彼なりに鼓舞しようとしてのことなのかもしれません」劇中では、放送時間帯がバッティングすることになった『サバク』と『リデル』が覇権を争う様が描かれていく。「この作品に限らずですけれど、作品の評価って果たして視聴率だけかというとそうじゃないですよね。瞳にしろ王子にしろ、結局そこじゃないところを一番大事にしているわけで。あくまでも視聴率は結果論であって、クリエイティブって、現場で生身の人たちがいて作り上げるもので、やっぱり自分が納得できるものを作るってことが大事だと思うんです」仕事に対して、どんな信念やこだわりを持って向き合っていくかを問われるのがこの作品。柄本さん自身の俳優としてのこだわりとはなんだろう。「逆に、こだわりみたいなものを持たないということですかね、僕としては。役者という何百年も歴史があって、何万人もいる中で、これっていう正解なんてわかるわけないんです。毎回、同じ作品も同じ役もないわけで、現場が始まってみるまで自分の役がどうなるかすらわからない。経験なんてなんの肥やしにもなんねーぞってことなんです。でも、いかんせん長く続けていると、現場の進め方とかを多少知っているものだから、わかったつもりになっちゃうことがあって、それが危ない。だから僕は、毎回現場に入るときには、できるだけ経験値もこだわりも持たずに、何もないところから、この現場での最適解をみんなで探していきたいと思っています」近年、自らが監督で自主映画も撮っているが、チームを指揮する立場として大事にしているのは「嘘をつかないこと」だとか。「目の前で行われたことに対して、何か違和感を覚えたら、その違和感に対して正直に、っていうことくらいですね。それは役者をやっているときも、そんなに変わらないかもしれないですけど」仕事を始める前から映画を観るのが大好きで、大好きな映画が作られている現場を見てみたいという好奇心で、俳優という世界に足を踏み入れた柄本さん。“好きを、つらぬけ。”は今作のキャッチコピーであるが、好きな気持ちが仕事への原動力になるのと同時に、仕事になれば、当初抱いていた好きな気持ちを持続することが難しいと感じることはないだろうか。「だから、っていうのもなんですが、僕の中で一番大事にしているのは、映画を映画館で観るっていうことかなと思います。どちらかというと、出るより観ることの方が仕事という意識が強いかもしれない。もちろん俳優が仕事ですけれど、いまだに自分の根本にあるのは、映画が好きで映画作りの仲間入りがしたかったっていう想い。その地盤が、今もこの仕事を続けさせてくれている気もするので、それをなおざりにするわけにはいかない。もちろん結婚して子供ができてっていう中で、漠然と役者さんっていう仕事を一生の仕事にしていくんだろうとは思いましたけれど、だからこそ、より“映画館で映画を観る自分”を大事にするようになった気がします」そんな柄本さんにとって人生を変えてくれた作品とは、デビュー作の映画『美しい夏キリシマ』。「あれがなければ、今自分がこうして出役をやっているかどうかもわからない。それはもう明確に。あの2か月間の撮影期間に映画作りに取り憑かれてしまったんですよね。あの作品のおかげであり、あの作品のせいでもある。むしろこっちをサボっちゃマズいという意識でいます」映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会えもと・たすく1986年12月16日生まれ、東京都出身。2003年にデビュー。声優参加した『犬王』が5月28日公開。来年の『シン・仮面ライダー』など公開予定作多数。6月には主演ドラマ『空白を満たしなさい』(NHK)も控える。ジャケット¥359,700タートルネックニット¥136,400(共にメゾン マルジェラ/マルジェラ ジャパンクライアントサービス TEL:0800・000・0261)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・林 道雄ヘア&メイク・星野加奈子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月16日辻村深月さんによる原作小説『ハケンアニメ!』が、ついに実写映画化。ここでは、大手スタジオ・トウケイ動画、シリーズアニメの監督に抜擢された新人・斎藤瞳を演じる吉岡里帆さんと、デビュー作『光のヨスガ』が驚異的なヒットとなった伝説のアニメ監督・王子千晴を演じる中村倫也さんの対談をお届け!――昨年の劇団新感線の舞台『狐晴明九尾狩』でも共演していたおふたりですが、じつはこの映画の撮影が初対面だったとか。中村倫也:初めて会ったとき、ものすごい壁を感じましたよ。まあ、初対面なのにイエーイってノリでいっちゃったせいもあるけど。吉岡里帆:びっくりして、めちゃくちゃ警戒しちゃいました(笑)。中村:あそこで、デリカシーがないやつだと思われたみたいで…。吉岡:デリカシーがないとは思ってないですけどね。中村:でも、女性の危機察知能力でアラート鳴ってたでしょ?吉岡:完全にアラートは鳴ってました。まさかこんなに面白い方だとは思ってなかったので。単純に…セクシーすぎて怖いみたいなことってあるじゃないですか。中村:何言ってんだ?絶対に今、思ってないこと言ったでしょ。――中村さんは吉岡さんにどういう印象を持たれたんですか?中村:真面目で一生懸命頑張る子。吉岡:その通りです(笑)。中村:あと“どんぎつね”。吉岡:それも間違いじゃないです。――映画と舞台を経て、お互いの印象は変わりました?吉岡:変わりました。面白い方だなって。どこまでがふざけていて、どこまでが真面目なのか、境界線がわからないんですけど。あと単純に、舞台のときの座長っぷりが本当に素晴らしかったんです。冗談めかしているけれど、じつは一番真面目な方なんじゃないかと。中村:(おどけて)そうなんだよね。根が真面目なんだよね~。吉岡:(笑)。でも本当にとても気配りされるというか、カンパニー全体が楽しくやれるように皆さんに接していらして、そういう現場の向き合い方がとてもいいなあと。中村:俺の場合、里帆ちゃんに当初抱いたイメージはその通りだけど、ちょっと天然な面もあるんだなってのが見えてきたというか。真面目すぎるから全部を抱え込もうとするんだけど、それが追いつかなくなったときの里帆ちゃんの開き直りが結構好き(笑)。吉岡:いろいろ見せたくないところも、目撃されちゃっていますから…。中村:それを俺は横から見て、ニコニコしてました。――たとえばどんな場面でですか。吉岡:たぶん、新感線の稽古場でのことですよね。いのうえ(ひでのり)さんの演出があまりに緻密で、繰り返し同じ場面を稽古するので、どっかでパーンって頭がスパークしちゃったんです。中村:そのときの里帆ちゃんて、すごいわかりやすく、プレーヤーでいうところのチャプター飛ばしボタンを押してる状態になるんですよ。今、心の中で連打してるなって思いながら見てた(笑)。吉岡:めちゃめちゃ恥ずかしくて嫌なんですけど、それ(笑)。中村:でも、そういう無意識の状態が面白いんだよね。舞台でご一緒したときは、何かその魅力をうまいこと板の上に出せたらいいなって考えてましたね。――今お話を聞いていても、おふたりとも役柄と似ているな、と。吉岡:瞳って、感情を溜め込んで溜め込んで、周りの人たちからの刺激があって初めて爆発させるみたいなキャラクターかなと思うんですけど、そこは似ているかもしれません。ひとりでやっているときは冷静で理想が高くて…。でも、モノづくりってそんな簡単なものじゃなく、王子とか行城(理)にいろいろ言われて瞳が感情を出す場面とか、めちゃめちゃ自然にお芝居できました。中村さんと初対面のときに警戒心を感じたのは、何か一種の…劇中で瞳が王子に抱く強い憧れの気持ちからくる畏怖みたいなものだったのかなと。そういう存在と対峙したときに、瞳の本質的なものがバーンって出てきた。それは中村さんとだったから出てきたんだと思います。――まさにおふたりが直接対峙するシーンがそんな感じでした。吉岡:そうなんです!中村:あのシーン、めちゃくちゃいいシーンになってたよね。吉岡:王子がわざと瞳を挑発するような態度をとるんですけど、その表情とかを見ていたらクッソーみたいな気持ちになりましたもん。中村さんと一緒だと、そういうのしょっちゅうです。中村:それは普段ってこと?吉岡:普段もです!なんか私がムキーッてなるような言い方してくることありません?中村:(大爆笑)吉岡:私が悔しがるポイントがわかりすぎてて…。――戦略ですか?中村:いやいや自分ではわかんないです。芝居は全部わざとですが。吉岡:あれは天然だと思います。天然じゃなかったら…ちょっともう、勘弁してください(笑)。中村:でも王子と瞳のシーン、里帆ちゃん、泣いてましたよね。吉岡:泣く気は全然なかったんですけど、幼い頃からシビアな現実を突きつけられて育ってきた瞳は、大人になって王子の作品に出合って、救われたっていう想いがあるんですよね。そういうバックボーンを背負った瞳として、あれを作った人が目の前にいるって考えたら、震えが止まらなくなって…。中村:フフフ…(笑)。吉岡:中村さんって、人柄もだし、不思議な魅力というか引力があるんですよね。その中村さんが王子を演じたからこそ、瞳が我慢して抑えてきたものの蓋が開いたのかな、みたいな感覚がありました。中村:あのシーンをやってるときは、自分はそこまで具体的にわかってなくて。予感はあったんだけど、出来上がったものを見て、このシーン、想像を超えてきたなと思った。王子も瞳も、自分の内側からのプレッシャーと外からかけられる圧力と、いろんな負荷を感じながらあの場にいるんだよね。そんな中で瞳が、抱えていたものを吐き出してアウトオブコントロールになってく様を前にして、それまでカリスマ然としていた王子のいろんなものがほぐれて、彼自身もアウトオブコントロールになっていく。互いが互いに影響されて起こった反応だから、予想できないシーンになっていて、なんかお芝居を超えて、そこにちゃんと生きてる人間がいるなって思えて、すごくいいシーンだなと。吉岡:ですね。中村:ただ王子も瞳も、もう少し社会性は身につけた方がいい。吉岡:私も、もうちょっとうまく立ち回ろうよ、って思ってました(笑)。中村:でも、監督の吉野さんもわりとそういう人だし、世の監督っていう人はああなのかもしれない。吉岡:吉野さん、不器用ですもんね。瞳は、かなり吉野さんエッセンスが強めなので、もうこれは吉野さんそのものだ、って思っていました(笑)。中村:そうそうそう。吉野さんが思うクリエイター像って、たぶんああいう感じなんだろうね。映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会よしおか・りほ1993年1月15日生まれ、京都府出身。現在、出演する蜷川実花監督の映画『ホリックxxxHOLiC』が公開中。7月にはパルコ劇場にて、初の単独主演を務める舞台『スルメが丘は花の匂い』も控えている。ドレス¥59,400パンツ¥61,600(共にMM6 Maison Margiela/マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL:0800・000・0261)なかむら・ともや1986年12月24日生まれ、東京都出身。2014年の舞台『ヒストリーボーイズ』で読売演劇大賞優秀男優賞受賞。10月には、主演ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』が控えている。シャツ¥66,000(ラキネス/アルファ PR TEL:03・5413・3546)中に着たシャツ¥34,100(アンデコレイテッド/アンデコレイテッド TEL:03・3794・4037)パンツ¥28,600(デザインワークス/デザインワークス 銀座 TEL:03・3573・6210)シューズ¥39,600(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・Maki Maruko(吉岡さん)小林 新(UM/中村さん)ヘア&メイク・北原 果(KiKi. inc/吉岡さん)Emiy(中村さん)文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月15日辻村深月さんによる原作小説『ハケンアニメ!』が、anan連載から10年を経て、ついに実写映画化。ここでは、デビュー作『光のヨスガ』が驚異的なヒットとなった伝説のアニメ監督・王子千晴を演じる、中村倫也さんにお話を伺いました。主人公・斎藤瞳の人生を大きく変えたアニメーション作品『光のヨスガ』の生みの親であるアニメ監督・王子千晴。この作品で鮮烈なデビューを果たし天才と謳われるも、作品への強いこだわりと突拍子もない言動で周りを振り回す。吉野耕平監督が、このキャラクターにぴったりと白羽の矢を立てたのが中村倫也さん。「僕はあんなに面倒くさくないですけどね」。そう言って、少し含みを持たせたような笑顔を向けた。「王子は、もともとの性格として人を振り回す天然な一面がありつつも、どこかで世間が自分に期待していることへのアンテナも持っている気がするんですよね。どこまで彼が需要を理解して天才然として振る舞っているのか、そのバランスは自分の中で決めずに演じていました。ただ、1作目を経ている王子と、まだ1作目を制作中の瞳とではメディアへの対応の仕方やいろんな面で差はあるだろうから、ふたりの場面では、そこの対比は意識して演じてましたね」本作自体は、アニメ業界で奮闘する人々が描かれた映画。しかし、明確な正解のないモノづくりの世界において、個々がこだわりとプライドを持ち仕事に臨む姿を、自身の環境と重ねて見たと話す。「ここに出ている人たちの持っている感覚とか感情っていうのは、僕も通過してきたことだったり、今もリアルタイムで感じたりしているもの。だから、すごく近い自分ごとのように感じて見ていました。クリエイティブの世界にいる人なら、誰しも共感する部分が多い作品だと思います。でも、こういう業界だけじゃなく、たとえば仕事でも部活でも受験でも、何か形のない目指すものがあって、それを達成するために頑張っている人であれば、この作品に励まされる部分がある気がします。僕自身が見ていてウルッときたのは、さまざまな場面で、誰かが自分のこだわりを発動したとき、それを実現させるためにサポートしてくれたり、一緒に組んで走ってくれたりする人がいるところ。チームっていいなって思ったんですよね。その、人の繋がりみたいなものも、見どころだと思います」そう伺ったら聞いてみたいのは、中村さんの俳優としての矜持。「僕らは監督からOKを出される側なんで、出されなかったらしんどいですけれど、自分としてはやるだけやるっていうだけですよ」とはいえ、舞台になれば、演出家という存在がいるとはいえ、あるところでその手を離れて俳優たちに委ねられるもの。「たしかに、舞台は演出家がいろいろ決めてくれたり整えてくれたりはしますけど、いざ本番が始まれば俳優次第。幕が開いてもなお、それぞれが勝手に芝居を上へ上へと伸ばそうとして、千秋楽が終わってもまだ反省しているくらいの探究心とか向上心みたいなものがある人たちが揃うと、いい作品が作れますよね。自分もわりと、放っておいてもそういうことをしているタイプではあります。モノづくりにおいての正解って、やる人や受け取り手の数だけあると思うんですよ。そういうものだし、そこがいいとも思うし。ただ、確実に不正解っていうのはあって、その不正解を踏まなければOK。そう考えると、OKラインは低い世界なのかもしれないですよね」それは演じた王子も同じ。「若く才能があるクリエイターが出てきて、自分の手がけた作品の裏で彼女が監督するサバクが放送されるわけです。視聴率のこともあるし、王子としては瞳は意識せざるを得ない存在ではあったと思います。ただ、サバクをシンプルに褒めていたりもして、すごくスポーツマンシップがあるっていうかフェアな人でもある。つまるところ、王子自身もずっと自分と向き合っているんです。クリエイティブって、誰かと比べてもしょうがない世界だからこそ、どれだけ上を目指してチャレンジしていくかは自分次第ですよね」同じ作品でも見る人によって、受け取り方が違うのがエンターテインメントの難しく厳しいところ。「でも、見た人それぞれがいろんなことを想像できた方が楽しい作品も多いじゃないですか。そういう場合は、あえて自分も何も決めずにやるってことありますしね」そんな中村さんに質問。どうしてこの業界に入ったんですか?「高1のときに知り合いから誘われて、養成所に入ったのが入り口なんです。当時、やっていたサッカーをやめて暇だったのと、映画が好きだったのもあって、これもご縁かなと思って。あと単純に、ちやほやされるかなと(笑)。ただ、そう思うようにはうまくいかないですよね。どんな仕事もですけれど、最初からやりたいことがやれるわけじゃないし、望むものが手に入るわけじゃないし。そういうのを経て、ちゃんと売れなきゃって思ったのは25歳くらいですかね。腐ってクズ人間になりかけたんですけど、この状況を変えるにはやるしかないなって気持ちを切り替えて今、って感じです」そして“人生を変えた作品”と出合う。それが’14年の初主演舞台『ヒストリーボーイズ』だ。「これでうんともすんともいかなかったら役者を辞めようって思ってたんですよね。そしたら観てくれた人たちがよかったって言ってくれた。自分自身も、小川絵梨子という演出家や、あのチームのみんなと舞台を作っていく中で、これまで知らなかった扉に手を触れられたような気がして。もうちょっと続けようかなって思って、今に至っている。そういう意味で、この舞台は自分にとってはとても意味のある作品でしたね」映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会なかむら・ともや1986年12月24日生まれ、東京都出身。2014年の舞台『ヒストリーボーイズ』で読売演劇大賞優秀男優賞受賞。10月には、主演ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』が控えている。シャツ¥66,000(ラキネス/アルファ PR TEL:03・5413・3546)中に着たシャツ¥34,100(アンデコレイテッド/アンデコレイテッド TEL:03・3794・4037)パンツ¥28,600(デザインワークス/デザインワークス 銀座 TEL:03・3573・6210)シューズ¥39,600(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・小林 新(UM)ヘア&メイク・Emiy文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月15日辻村深月さんによる原作小説「ハケンアニメ!」が、ananで連載をスタートしたのが、2012年の10月。それから約10年の時を経て、作者をして、「小説映像化の覇権を取れる!」とまで言わしめた、最高の実写映画ができました!ここでは、大手スタジオ・トウケイ動画の、シリーズアニメの監督に抜擢された新人・斎藤瞳を演じる、吉岡里帆さんのインタビューをお届けします。幼少期の辛い記憶から、将来に希望を持てずに生きてきた斎藤瞳。その瞳が、ある日何気なく目にしたアニメ『光のヨスガ』に衝撃を受け、いつか自分もそんな作品を作りたいとアニメ監督の道を選ぶ。映画『ハケンアニメ!』で主人公の瞳を演じているのが吉岡里帆さん。「瞳は彼女のバックボーンが創作へのエネルギーになっているので、過去にどういうことがあったのかとか、ここに至るまでにどういう想いを重ねてきたのかというような見えない部分が大事だなと思いました。原作の辻村(深月)さんの小説は綿密な取材を元に描かれていて、それがとても役作りのヒントになったんです。アニメができるまでにどんな過程があって、どんな人たちが働いていて、その仕事の何が大切で、監督業がどういうことを求められているのかということも描かれていて、原作に背中を押されることも多くて。あと、瞳はひとりでいるとわりと無機質というか、自分の世界に入り込んでしまう人なんですよね。その彼女が、周りのエネルギッシュな人たちから力をもらい変化していく。そういう共演の方がたとのお芝居の中で生まれる反応を大事にしていました」その中でも最も大きく反応するのが、人生を変えた『光のヨスガ』の監督である王子千晴だ。「瞳にとっての神様ですから、最初に王子を演じる中村倫也さんに会ったとき、うまく会話ができなかったんです。あまりに王子然としているから、ずっと緊張していたし。なのにご本人は、気にせず他愛もない話をしてこられるから感情が追いつかない…みたいな」吉岡さんには、瞳にとっての王子のように強く影響を受けた存在はいるのだろうか。「毎現場毎現場、そういう人だらけの世界なので、いつも身の引き締まる思いです」劇中、県庁勤めからアニメ業界に転職してきた瞳に投げかけられる言葉がある。「どうしてこの業界に入ったんですか?」という問いを吉岡さんにぶつけてみる。「もともと京都の太秦の近くに住んでいたこともあり、撮影所でエキストラが足りないから来てほしいと頼まれて、アルバイトに行ったことがあったんですね。そのとき、こんなに大勢の人で一瞬のシーンを撮っているということに衝撃を受けて、すっごくドキドキと感動が止まらなくなってしまいました。あれは完全に恋に近いトキメキだったと思います。それで、養成所に通ったり小劇場の舞台に出たり、仲間と一緒に映画を撮ったりするうちにプロの世界に入った感じです」そうやって好きなものに夢中になっている最中に、俳優の道へと人生を大きく決定づけるような作品に出合う。「エキストラで知り合った友達が出てるからとチケットをもらって、つかこうへいさんの作品を上演している学生劇団の舞台を観に行ったんです。そこで上演されていた『蒲田行進曲』と『銀ちゃんが逝く』が本当に衝撃的で、あれが本格的に演劇やお芝居に興味を持ったきっかけだったので、人生を変えてくれた作品というと、それかもしれません。自分のプロフィール写真を撮影した瞬間から、俳優としてちゃんと誇りを持ってやろうと心に決めていたんです。ただ、これを糧に生きていこうという覚悟をちゃんと持てたのは、朝ドラ(『あさが来た』)に出られたことが大きいです。それまでは、家族も友達も本当に私が俳優でやっていくなんてあまり信じていなくて、どこかで諦めて辞めるだろうって思っていたと思います。でも朝ドラに出演したら反応が変わったんですよね(笑)。本当に俳優をやっていきたいのね、と」取材の中で発せられる言葉の数々から見えてくるのは、吉岡さんの高いプロ意識だ。「撮影現場で見せる芝居ももちろんですが、その前段階も含めて、私は仕事だと思っています。出演が決まってから本番までの間に、どれくらい準備して、どれだけ熱量を持って臨んだかが、自分の中では大事なことなんです。作品や役のために費やした時間は、必ず作品として昇華されることを、この仕事を何年もやってきてわかっているからこそ、やれるところまでやってみようって気持ちになるんですよね」そんな吉岡さんだからこそ、自分の仕事に対して強いこだわりを持ち、いい作品にするために時間も労力も惜しまず情熱を捧げる『ハケンアニメ!』の登場人物たちの姿は、深く心に刺さったよう。「働くってベースが大変なことじゃないですか。この作品には、自身の喜びだったり、業界に貢献したいというエネルギーを持って働いている人たちがたくさん出てきます。損得勘定なく、ただ面白いものを作るために働く姿を、シンプルにかっこいいと思いました。何よりグッときたのは、ひとりでは難しいことも、ひとりひとりの才能を少しずつ集約させることで実現できて、とんでもないものが完成して、それがちゃんとたくさんの人の元に届くっていう現実。そこに感動したし、今自分が仕事をしている理由もまさにそれなんですよね。だからこそ、この作品に出演できてよかったし、この映画が世に送り出されてよかったなと思います」映画『ハケンアニメ!』新人アニメ監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女を振り回すプロデューサー・行城理を柄本佑、天才監督・王子千晴を中村倫也、王子に振り回されるプロデューサー・有科香屋子を尾野真千子が演じる。この2組、覇権を取るのはどっち!?監督/吉野耕平脚本/政池洋佑出演/吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子ほか5月20日より全国公開。©2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会よしおか・りほ1993年1月15日生まれ、京都府出身。現在、出演する蜷川実花監督の映画『ホリックxxxHOLiC』が公開中。7月にはパルコ劇場にて、初の単独主演を務める舞台『スルメが丘は花の匂い』も控えている。ドレス¥59,400パンツ¥61,600(共にMM6 Maison Margiela/マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL:0800・000・0261)※『anan』2022年5月18日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・Maki Marukoヘア&メイク・北原 果(KiKi. inc)文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月15日韓国No.1音楽サイト「Melon」が主催する音楽授賞式「MMA2021 (MELON MUSIC AWARDS)」。13回目の開催となる今年は、”NEXT MUSIC UNIVERSE”をスローガンに12/4(土)オンラインで開催される。MUSIC ON! TV(エムオン!)と映像配信サービスdTVでは、この韓国最大級の授賞式の模様を12/4(土)18:00から放送&配信することが決定!MMAでしか見られない2021年を代表する豪華K-POPアーティストによる華やかなステージと感動の受賞シーンをお見逃しなく!■■番組情報■■<番組名>テレビ独占生中継! MMA2021 (MELON MUSIC AWARDS)<放送日時>2021/12/4(土)18:00~22:30[再]2021/12/10(金)18:00~※放送時間は変更になる場合がございます※再放送は生中継と内容が異なる場合がございます※日本語字幕入りの放送は2021/12/31(金)17:00からを予定しています<配信名>MMA2021 (MELON MUSIC AWARDS)<配信日時>2021/12/4(土)18:00~22:30※放送時間は変更になる場合がございます※アーカイブ配信の日時は決まり次第お知らせします▼「dTV(ディーティービー)」公式サイト 【dTV(ディーティービー)とは】dTVは、映画・ドラマ・アニメ・音楽などが楽しめる月額制の映像配信サービスです。スマートフォン・パソコン・テレビなどで、いつでもどこでも好きなだけ映像作品をお楽しみいただけます。作品は毎月追加・更新されますので、いつでも「見たい作品」に出会えます。\エムオン!ではノミネートアーティストのミュージックビデオ特集もお届け!/■■番組情報■■MMA2021 (MELON MUSIC AWARDS) ノミネートアーティスト特集2021/12/4(土)16:30~18:00[再]2021/12/10(金)16:30~以上MUSIC ON! TV(エムオン!)は、スカパー!、J:COM、ケーブルテレビ、ひかりTVなどでご覧いただける音楽チャンネルです。詳しくは、MUSIC ON! TV(エムオン!)公式サイト( )まで。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月10日東京の“いま”を代表する注目ブランドの最新ルックに西野七瀬さんが身を包み、その世界を表現してくれました。しなやかに、強く生きる現代の女性のための服。バレリーナとしての経験も持つデザイナー、幾左田千佳によるシグネチャーライン。バレエの繊細さに、パンク的な強さという、相反する魅力を併せ持つデザインが身上。このジャケットやブラウスも柔らかな色、大胆な形に優雅さと力強さが共存。動くほどに布地が揺れ、表情を変えるデザインは活動的に働く女性を美しく見せる。ジャケット¥96,000中に着たトップス¥69,000パンツ¥43,000(以上チカ キサダTEL:03・3373・7493)イヤリング※両耳用¥19,000(フミエタナカ/ドール)マニッシュなスタイルにラフな色香を漂わせて。『ザ・ダラス』から名を改め、今春からスタートしたデザイナー・田中文江による自らの名を冠した新ブランド。この春夏は、ベージュやグレーなどのヌードカラーが中心。西野さんが着こなしたのは、半袖×ハーフパンツ。光沢のある生地やシアーなブラウスなどデリケートな素材使いが、少年のようなセットアップに女性らしさを添える。ジャケット¥52,000中に着たシャツ¥30,000パンツ¥32,000チョーカー¥12,000(以上フミエタナカ/ドール)サンダル¥32,000(マルコモンド TEL:03・6805・0812)ソックスはスタイリスト私物自由な色と形の中に快適な着心地がある服。「着た人に新たな視点が加わる服を」。そんな思いで作られた服は遊び心ある色や形。何より着てみて納得の絶妙なパターンが人気の秘密。日の出から夕焼けまでの空の色をプリントしたスカートは今季を代表するデザイン。ガーゼのような素材を重ねたニットは自由にレイヤードでき、後ろ前に着てもOK。何通りにも楽しめる。トップス¥33,000中に着たニットポロ¥35,000スカート¥72,000(以上ビューティフルピープル /ビューティフルピープル 青山店 TEL:03・6447・1869)イヤリング¥12,000(プティローブノアー TEL:03・6662・5436)スニーカー¥5,000(ムーンスター/ムーンスター カスタマーセンター TEL:0800・800・1792)ソックスはスタイリスト私物毎日かぶりたい、シンプルだけど存在感のある帽子。代官山のアトリエで職人が手仕事で仕上げる帽子は、時代の空気を取り入れたデザインと使う人にとっての心地よさを大切に作られている。ライトグレーのつば広ハットは、軽くてハリのあるコットンポリエステル。手洗い可能で畳んだり丸めることもできるから、旅や外出のお供にも最適。使い込む中で生まれるクシャッとした風合いも味わいたい。ハット¥14,000(キジマ タカユキ TEL:03・3770・2174)ブラウス¥67,000(アキラナカ/ハルミ ショールーム TEL:03・6433・5395)イヤリング¥35,000ネックレス¥30,000(共にプティローブノアー TEL:03・6662・5436)ななせ・にしの1994年5月25日生まれ、大阪府出身。乃木坂46を牽引するメンバーとして活動し、卒業後は女優やモデルとして広く活躍。ドラマ『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系・木曜22時~)に出演。※『anan』2020年4月15日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・中井彩乃ヘア&メイク・吉崎沙世子(io)取材、文・大澤千穂(by anan編集部)
2020年04月13日西野七瀬さんが、東京の“いま”を代表する注目ブランドの最新ルックに!その世界を表現してくれました。自らの上京物語&東京観も必見です。一着一着がアートな東京の服。それに釣り合う私でいたい。プライベートでも東京発のブランドを愛用している西野七瀬さん。「今日は憧れのブランドばかりで楽しかったです。特に『ビューティフルピープル』の服はラインがきれいで、もともと好き。今日着させていただいた服もどれも素材が凝っていて、仕立てがよくて。着てみてわかる質のよさが東京らしいなって」大阪生まれの西野さん。上京前に漠然と抱いていた東京のイメージは「人が冷たそう…?」というもの。「でも実際は全然。完全な思い込みでした(笑)。何より実家を出た解放感!休日は何時に起きてもいい。ひゃっほー!って自由を満喫してました。メンバーとの寮生活で、ホームシックもぜんっぜん!寮は個室で、食事は共同の食堂。お仕事から帰って食堂で、一緒にテレビを見ながらごはん食べて…。仲良くなる過程が楽しかったな。でも遊びに行くのは寮の周りだけでした(笑)」いまもお出かけといえばお母さんと百貨店パトロールに向かうくらい。「お洋服見て、デパ地下でお惣菜買って帰るっていう…。全部ぎゅっと詰まってる百貨店が好き」上京して9年。最近は「東京に慣れたなあ」としみじみすることも。「上京したての頃は、天気予報も大阪の部分を先に見てたけど、最近は自然と東京のほうを見ています。エスカレーターもそう。東京は“左立ち”だけど大阪は逆。大阪帰った時に東京式をうっかりやっちゃった時は切なかったなあ…。地元の友達に見られたら恥ずかしい(笑)」乃木坂46を卒業して1年と少し。この春は医療ドラマ『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋』で、新米の病院薬剤師という難しい役柄に挑む。「見るものすべてが新鮮。そんな新人らしさと、厳しい現場で成長していく姿の両方をお見せできたら」健気で初々しい役は、女優として新境地をゆく西野さん自身のよう。「この1年で私の視野もだいぶ広がりました。食べず嫌いだったものもぱくぱく口に入れるようになったし(笑)。服はどんどんシンプルに。でも強い色にも挑戦したいな」この日のお気に入りは白×ビビッドピンクの『タロウホリウチ』。「この服で行くなら銀座!でもこんな素敵な服で歩いたらスナップされますよね!?本当に東京のブランドの服はアートみたい。私もそれに釣り合う存在になりたいです」気負わずとも美しい、理想のリアルクローズ。「自分たちが本当にいいと思う素材を」と布地の製作から手掛けるアイテムは、ベーシックな中にも素材のよさを感じさせ、洗練されたシルエットのものばかり。何気ないのに心地よく美しい。そんなデザインが人気を集める。ステンカラーコートはペールブルーのグラデーション。たっぷりとしたAラインで美しい色彩を存分に楽しもう。コート¥120,000シアースカート¥34,000(共にオーラリー TEL:03・6427・7141)中に着たニットトップス¥32,000(08サーカス/08ブック TEL:03・5329・0801)メガネ¥64,000(10 アイヴァン/アイヴァン PR TEL:03・6450・5300)リング¥12,000(ハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)シューズ¥39,000(ビューティフル・シューズ/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)選びぬかれた素材にアートな意匠が映える。一過性のインパクトに走らない、繊細な布地とていねいな作りを大切にするメゾン。アーティストとのコラボにも積極的で、ふんわりとしたサテンの白いワンピースには現代芸術家ユリヤ・グリャノヴァが描く動物や植物柄があしらわれている。首元や裾から見えるフラッシュピンクのトップス&スカートに大人の茶目っ気を覗かせて。ドレス¥60,000中に着たトップス¥19,000スカート¥30,000(以上タロウホリウチ/エムエイティティ)ネックレス¥24,000(アン バイ トモヨ ヨシダ/アン・デザインズ TEL:03・5843・1880)シューズ¥57,000(ビューティフル・シューズ/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)ソックスはスタイリスト私物都会の景色に溶け込むクリーンなピンクドレス。伝説のブランド『green』のデザイナー・吉原秀明と大出由紀子が2013年に立ち上げたブランド。アウトドア、ミリタリーや古着などの魅力を再構築したスタイルでまたたく間に人気に。桜を思わせる色のワンピースは思い切ったカッティングと超ビッグシルエット、甘さを抑えた清潔感あるライトピンクに現代的センスが漂う。ドレス¥35,000(ハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)イヤリング¥16,000リング¥20,000(共にプティローブノアー TEL:03・6662・5436)ななせ・にしの1994年5月25日生まれ、大阪府出身。乃木坂46を牽引するメンバーとして活動し、卒業後は女優やモデルとして広く活躍。ドラマ『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系・木曜22時~)に出演。※『anan』2020年4月15日号より。写真・MELON(TRON)スタイリスト・中井彩乃ヘア&メイク・吉崎沙世子(io)取材、文・大澤千穂(by anan編集部)
2020年04月12日