ミニチュア、コマ撮りアニメ、トリックラクガキで話題のクリエイター・Mozuこと水越清貴の初の個展『Mozu アートワーク -ちいさなひみつのせかい-』が7月22日(金)より大丸東京店11階催事場で開催される。それに先立ち、プレス内覧会が行われ、水越氏は「ミニチュアは実物を見ていただくのが最高なので、ぜひたくさんの方々に見ていただければ」とアピールした。日常の風景をリアルに再現したミニチュアがSNSで注目を浴び、メディアなどの多方面から取り上げられているアーティストMozu(モズ)こと、水越清貴。まるで部屋の片隅にこびとが住んでいるかのような、リアリティがあるミニチュア「こびとシリーズ」などで知られ、多くのSNSフォロワー数を持つ話題のクリエイターだ。今回の個展には、高校時代から現在までに制作された約70点の作品群がずらりと並ぶ。「人を驚かせることが大好き」。そんなMozuの精巧で遊び心あふれる作品はもちろん、細密図や絵コンテ、アイディアノートなどMozuの世界を網羅しており、一部作品を除き、写真撮影なども可能な体感型の展覧会になっている。「自分の部屋」(2014年制作)会場に足を踏み入れ、まず目に飛び込んでくるのが、作家デビューのきっかけにもなった「自分の部屋」(2014年)のミニチュア作品。高校1年生の頃に初めて本格的に作ったミニチュアで、「楽しすぎて夜眠れなかったのを覚えている」と振り返る原点ともいえる作品だ。また、「自分の理想の部屋を一から作り上げた」という「友達の部屋」(2017年)は、部屋の間取りから家具のデザインまで、「すべてが思い通りに作れた」という自信作。「自分の部屋」と比較するだけでも、クオリティの向上ぶりは一目瞭然だ。机の上のノートや教科書、食べ終わったお菓子の袋、無造作に置かれたお札といったディテールは、ぜひ実物を鑑賞し、確認してほしい。「友達の部屋」(2017年制作)壊れた冷蔵庫や古新聞、ゴミ袋などが散らかる「ゴミ捨て場」(2015年)は、近所のゴミ捨て場に通い、徹底的な観察を経て完成に至った。高校3年生の1年間を費やし、学習机とイス34セットを配置した「教室」(2016年)は自身が手掛けるコマ撮りアニメーションの舞台にもなっている。細部にまでわたるこだわりはもちろんのこと、見る人を笑顔にさせるユーモアもMozu作品の魅力のひとつ。「なんでも巨大になったらアート作品のようになるのでは」という発想をもとに、極小の美術館を作ることで、相対的になんでも小さくなる「美術館」(2019年)はその最たるものだろう。「ゴミ捨て場」(2015年)「教室」(2016年)「美術館」(2019年)もしも自分の部屋に“こびと”が住んでいたら…?もしも、自分の部屋に“こびと”が住んでいたら。そんな空想を具現化したのが、Mozuの代表作ともいえる「こびとシリーズ」だ。シリーズ第1号となった「こびとの階段」をはじめ、駅、床の間、非常階段、押し入れ、ベランダ、用水路など、本当にここにこびとたちが暮らしているような生活感あふれる仕上がりに目を奪われるはず。「こびとの押し入れ」(2020年)「こびとの駅」(2020年)特に思い入れが強いという「こびとの秘密基地」(2019年)は、コンセントカバーを開くと、狭い空間に作業机やテレビ、エアコンなどが詰め込まれ、無線LANのルーターもチカチカと点滅。電子レンジの中にはラップした料理まで入っている凝りようで、完成するまでに費やされた時間は約4カ月。「ルーターが点滅しているところを再現したい」という思いから制作が始まったという、小さな超大作だ。「こびとの秘密基地」(2019年)「こびとのベランダ」(2021年)会場の照明が暗めになっているのも、Mozuの強いこだわり。「作品の中ではライティングが重要になっているので、会場を少し暗めにしていただき、スポットライトで作品が目立つように調整した」。また、子どもも鑑賞しやすいよう、ミニチュアのそばには足場も設置された。子どもの頃から物づくりが大好きだったというMozuの優しい心遣いだ。今回の展覧会では、紹介した造形物に加えて、オリジナルキャラクター「マルとパッチ」が登場するコマ撮りアニメの上映や、「クレヨンしんちゃん」の新オープニングで使用された、野原家を忠実に再現したミニチュア模型の展示も。こちらは写真撮影ができなくなっているので、ぜひその目でじっくりを鑑賞してほしい。なお同展は、東京での開催の後、8月11日(木・祝)より8月29日(月)まで横浜髙島屋ギャラリー 8階へ巡回。その後、熊本、高知など全国巡回を予定している。「ミニチュアは実物を見ていただくのが最高」(Mozu)取材・文・撮影:内田涼【開催情報】『Mozu アートワーク -ちいさなひみつのせかい-』7月22日(金)〜8月9日(火)、大丸東京店11階催事場にて開催
2022年07月21日ミニチュア、コマ撮りアニメ、トリックラクガキで話題のクリエイター・Mozuこと水越清貴の初の個展『Mozu アートワーク -ちいさなひみつのせかい-』が全国を巡回中だ。水越は高校2年生の時に「自分の部屋」を再現したミニチュア作品を同級生がツイッターに投稿し「リアル過ぎる」と話題になり、一躍有名になった。彼の創作活動の原点は「小さい時に両親と一緒に過ごした何気ない日常」にあるという。印刷会社を営む両親のもとで愛情をかけて育てられ「自分で何かを生み出す楽しさ」を体験できたことが、現在の活動に大きく影響を与えている。彼のミニチュア作品を見ると、机の上にノートや教科書、食べ終わったお菓子の袋、折れ曲がった1万円札が無造作に置かれている。ほかにも壊れた冷蔵庫や古新聞、ゴミ袋などが散らかる『ゴミ捨て場』や、学習机とイス34セットを配置した『教室』など、緻密で生活感あふれる作品が多い。近くでよく見ると細部にまでわたるこだわりはもちろんのこと、見る人を笑顔にさせるユーモアも散りばめられている。部屋の片隅に「こびとが住んでいたら」と空想した『こびとシリーズ』は、実物大のコンセントの横に製作され『こびとの階段』や『こびとのベランダ』など、じっくりのぞき込みたくなるリアルさだ。なかでも『こびとの秘密基地』はコンセントカバーを開くと、狭い空間に作業机やテレビ、エアコンなどが詰め込まれ、無線LANのルーターもチカチカと点滅。電子レンジの中にはラップした料理まで入っている凝りようで、完成するまでに 4カ月ほどかかったという。23歳の現在、スタッフのYuukaと一緒に新しい試みに挑んでいるという水越は、初の個展を昨年夏より日本各地で開催中。高校時代から現在までに制作された精巧で遊び心あふれる作品約70点がずらりと並び、来場者を楽しませている。今後も東京や横浜、熊本、高知など全国を巡回する予定だ。また言葉の壁を感じさせない作品は海外でも評価されており、昨年は「NY ADC Young Guns 19」を受賞。さらに受賞者の中から一般投票によって選ばれる「Creative Choice Award」にも選出され、日本人2人目となるダブル受賞を果たしている。今週末、4月3日放送予定の『情熱大陸』では『こびとシリーズ』新作製作現場に密着。国内外で大注目の水越の制作の様子、作品ができるまでを覗くことができる貴重なチャンスをお見逃しなく。■番組情報『情熱大陸』4月3日(日)23時00分〜23時30分毎日放送(MBS)TBS系列全国ネットで放送予定番組ホームページ: 番組Twitter: ■開催情報『Mozu アートワーク -ちいさなひみつのせかい-』3月12日(土)〜5月8日(日) 新潟県立自然科学館1階特別展示室7月22日(金)〜8月9日(火) 大丸東京店11階催事場8月11日(木・祝)〜8月29日(月) 横浜髙島屋ギャラリー 8階熊本、高知など全国巡回を予定公式サイト: 公式 Twitter:
2022年03月31日気が付いたら、壁の中に鉄道が開通していました…。そんな不思議な言葉とともにTwitterを更新した、Mozu(@rokubunnnoichi)さん。部屋の壁の中に鉄道とは、どういうことなのでしょうか。意味が分かる、こちらの動画をご覧ください!気がついたら、壁の中に鉄道が開通していました…僕の部屋には小さな友達が住んでいる。こびとシリーズ第8弾。「こびとの駅」全て手作りのミニチュア作品です。制作期間は約3ヶ月。 pic.twitter.com/Ucd7aR33PU — Mozu /11〜大阪で個展 / (@rokubunnnoichi) August 7, 2021 言葉の通り、壁の中に鉄道が走っています!Mozuさんの部屋には、小さな友達『こびと』が本当に住んでいるかのようですね。これまでミニチュア作品をたくさん作ってきたMozuさんは、個展を開催するほどです。【個展やるよ】過去作全てを展示する初の個展が、8月11日から始まります。数年かけて全国を周る巡回展で、第一弾は"大阪"。お近くの方は是非。ミニチュアは生で見るのが1番楽しいですよ!前売り券発売中↓ pic.twitter.com/vbFhbY157y — Mozu /11〜大阪で個展 / (@rokubunnnoichi) August 7, 2021 この作品は、壁ごと作成しておりプラレールの線路を引いて鉄道を走らせたのだとか。「ここから作っているのか!」と驚かされますね。3か月を費やして作った作品は、広告まで楽しめるほど精巧な作りとなっていました。動画で見られない細かいところは、プロのカメラマンが撮影した作品集で確認できます。看板や標識などの鮮明な画像は、出版ほやほやの「Mozuミニチュア作品集 こびとの世界」にたくさん掲載されています!プロのカメラマンさんに撮っていただいたので超綺麗です✨こちらもご興味ありましたら是非。Amazonでお買い求め頂けます↓ pic.twitter.com/sW200sG7ci — Mozu /11〜大阪で個展 / (@rokubunnnoichi) August 7, 2021 投稿には、22万件以上の『いいね』が寄せられ、多くの驚きの声が上がりました。・どうなっているの!?CGだと思ったらミニチュアだった!・才能の塊だ。駅だけかと思ったら、電車まで走ってるよ!・すごすぎる!脳が追いつかない。今までもたくさんのミニチュア作品で、多くの人の度肝を抜いてきたMozuさん。今後作るミニチュア作品にも期待が高まりますね![文・構成/grape編集部]
2021年08月08日映画『OVER DRIVE-オーバードライブ-』が2018年6月1日(金)より全国東宝系にて公開となる。人気俳優・東出昌大と今が旬の新田真剣佑が出演し、「MOZU」「暗殺教室」各シリーズでヒットを飛ばした羽住英一郎が監督を務める。東出昌大×新田真剣佑が自動車競技・ラリーに挑む兄弟に映画『OVER DRIVE-オーバードライブ-』は、自動車競技・ラリーに全てを懸けた兄弟の姿にフォーカスを当てたヒューマンエンターテインメント作品。“実写映画化が流行りの”日本映画業界に新しい風を吹き込む、オリジナル作品となる。主人公・檜山篤洋を演じるのは、映画『デスノート Light up the NEW world』で主人公三島役を熱演し、芥川賞作家・柴崎友香による『寝ても覚めても』の実写版の公開を控える東出昌大だ。ラリーに己の全てを捧げ、勝利のために衝突を繰り返す、メカニックの兄・篤洋を担当する。そしてドライバーの弟直純役には新田真剣佑が抜擢。映画『不能犯』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』などに出演しメキメキと演技力に磨きをかける若手俳優が天才ドライバーとなり、迫力のドライブシーンを繰り広げる。脇を固める実力派キャスト主人公・檜山篤洋とその弟直純とともに、映画『OVER DRIVE-オーバードライブ-』の作品に花を捧げるのは、実力派キャスト。ヒロイン・遠藤ひかる役には映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』『先生! 、、、好きになってもいいですか?』の森川葵。主人公のライバルであるシグマ・レーシング所属のドライバー役には北村匠海、スピカレーシング所属の新米メカニック役には町田啓太など、次世代を担うフレッシュな顔ぶれが揃う。更には、スピカレーシング監督・都築一星役には吉田鋼太郎が。「海猿」「MOZU」の羽住英一郎が監督メガホンをとるのは、「海猿」「MOZU」「暗殺教室」シリーズなどを手がけてきた羽住英一郎。「テーマとして伝えたい事は、決して諦めない心の強さ。同じく極限状態での挑戦を描いてきた『海猿』を超える作品にしたい」と熱い熱意を持って、エンターテインメント超大作のメガホンをとる。主題歌に、熊本県出身ロックバンド・WANIMA『OVER DRIVE-オーバードライブ-』の主題歌を担当するのは、熊本県出身のロックバンド・WANIMA。本作を鑑賞して書き下ろしたという、完全オリジナル最新曲「Drive」には、"過去への後悔"や"未来への不安に思い悩む日々から抜け出して、その先へ進もうとする姿"を描いた。映画の世界観にもマッチする力強い一曲に仕上げている。またWANIMAは、「主題歌を担当させて頂き、控えめに言って非常に嬉しく思います!!これからも諦めず決めつけず全力で限界突破しながら音楽を通じて応援していきます!!」と喜びのコメントを寄せている。作品の題材となった、最も過酷な自動車競技「ラリー」とは?作品の題材となった「ラリー」は、公道をアクセル全開で駆け抜ける最も過酷な自動車競技として知られる。ヨーロッパや南米ではF1に勝るとも劣らない人気を誇る。戦いの舞台となるのは世界中のあらゆる公道。日本では、2017年にTOYOTAが、40年以上の歴史を誇る最高峰のシリーズ「FIA WORLD RALLY CHAMPIONSHIP(世界ラリー選手権)」に18年振りに参戦し、開幕2戦目にして優勝を飾った。各メーカーの先端技術の結晶である車輛、モンスターカーを操るドライバー、そしてその舞台を支えるメカニック。映画『OVER DRIVE-オーバードライブ-』では、人車一体の公道の格闘技ともいえるラリーの世界を舞台に、若者たちの熱い絆と愛を描く。あらすじ世界最高峰のラリー競技・WRC(世界ラリー選手権)の登竜門として、若き才能たちがしのぎを削る国内トップカテゴリーのSCRS(セイコーカップラリーシリーズ)。スピカレーシングファクトリーとライバルチームの熾烈な優勝争いは激しさを増していた。スペシャルステージで競われるのは、コンマ1秒の世界。「攻めなきゃ、勝てねーから!」WRCへのステップアップを目指すスピカ所属の天才ドライバー、檜山直純。真面目で確かな腕を持ち、チームに貢献するメカニックの兄・檜山篤洋の助言を無視し、リスクを顧みない、勝気なレースを展開する。ラウンド毎に衝突を繰り返す二人。いつしか、チームにも険悪なムードが漂い始め……。そんなある日、素行の悪い直純の新しいマネジメント担当として遠藤ひかるがやってくる。なんの知識もなく、完全に場違いなひかる。彼女を待ち受けていたのは、檜山兄弟の確執に秘められた過去、そして、チーム全員を巻き込む試練だった。【作品情報】映画『OVER DRIVE-オーバードライブ-』公開日:2018年6月1日(金)より全国東宝系でロードショー監督:羽住英一郎キャスト:東出昌大、新田真剣佑、森川 葵、北村匠海、町田啓太、吉田鋼太郎ほか脚本:桑本さや香音楽:佐藤直紀主題歌:WANIMA「Drive」© 映画「OVER DRIVE」製作委員会
2017年07月21日累計240万部突破、逢坂剛のハードボイルド小説「百舌」シリーズを西島秀俊主演で映像化、大ヒットしたドラマの映画化作品となる『劇場版MOZU』が、3月5日(日)今夜深夜に放送される。原作の「百舌」シリーズをTBSとWOWOWが共同制作でドラマ化した「MOZU」は2014年に放送されたちまち話題となり「ギャラクシー賞2014年7月度月間賞」や「東京ドラマアウォード2014」などの賞を受賞、海外でも「バンフ・ワールド・メディア・フェスティバル」やテレビ界のアカデミー賞と呼ばれる「エミー賞」の国際版と言われる「国際エミー賞」にノミネートされるなど非常に高い評価を得た。本作はそのシリーズ完結編として制作された劇場版となり、2015年秋に全国公開された。ドラマシリーズから続投する西島さんと香川照之、そして真木よう子らに加え、シリーズ最大にして最後の敵であるダルマ役にビートたけしを起用、劇場版からのキャストとして伊勢谷友介、松坂桃李といった俳優陣も新たに迎える。そのほか池松壮亮、伊藤淳史、杉咲花、阿部力、長谷川博己、小日向文世ら豪華なキャストが顔を揃え、日本では撮影が難しい、実物を使ったガンアクションやカーチェイスなどを史上空前のスケールで描いている。娘を亡くし妻も爆弾事件で失った公安警察官の倉木(西島さん)は、家族の死に隠された謎を警視庁捜査一課の大杉(香川さん)や同僚の明星(真木さん)らと追い続け、ついに警察内部の闇を暴く。だがそれは恐るべき謀略の序章に過ぎなかった。ある日高層ビルが占拠爆破され、同時にペナム大使館が襲撃されるという大規模テロが発生。2つの事件は犯罪プランナーの高柳(伊勢谷さん)と殺し屋・権藤(松坂さん)を中心とするテログループによる犯行であることが発覚するが、その裏には犯罪史の重大事件を影で操ってきた「ダルマ」と呼ばれる存在が。誰もが予想だにしない巨大な犯罪計画を極秘裏に進行するなか、ついに全ての事件の黒幕であり最大のタブー「ダルマ」との最終対決を迎えることに。ペナム共和国を舞台に事件の真相を追う倉木たちの運命は…という物語。『劇場版MOZU』は3月5日(日)深夜1時50分~TBSにて放送。(笠緒)
2017年03月05日西島秀俊を主演に迎えたTBSとWOWOWの共同制作ドラマ「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」。現在シリーズ完結編といえる『劇場版 MOZU』が大ヒット公開中だが、この度、ノミネートされていた「第43回国際エミー賞」連続ドラマ部門のグランプリ受賞を惜しくも逃したことが明らかとなった。爆発事件で妻を失った公安のエース倉木(西島秀俊)、捜査一課の叩き上げ刑事・大杉(香川照之)、女性公安警官の美希(真木よう子)の3人が反目しつつも次第に信頼関係を築き、繁華街で起こった爆発事件の真相に迫っていく。そこで浮かび上がる殺し屋“百舌”の存在、警察内部で秘密裏に行われている策略や過去の秘密作戦に伴う悲劇、そして、次第に明らかになっていく真実…。逢坂剛のバードボイルド小説「百舌」シリーズを原作とした本作。国内では「ギャラクシー賞2014年7月度月間賞」や「東京ドラマアウォード2014」などの賞を受賞、海外では「バンフ・ワールド・メディア・フェスティバル」にノミネートされるなど、国内外から高い評価を得ている作品だ。そして今回ノミネートされていた「国際エミー賞」は、北米テレビ番組に与えられる栄誉の世界最高峰といわれ、テレビ界のアカデミー賞と呼ばれる「エミー賞」の国際版。アメリカ以外の世界各国のテレビ作品や俳優が対象となり、過去の日本作品では、連続ドラマ部門では過去にNHKの「坂の上の雲」や「八重の桜」がノミネート、テレビ映画/ミニシリーズ部門では中部日本放送の「初秋」がノミネートされたが、この部門での日本ドラマのグランプリ受賞はまだない。圧倒的に欧米や南米の受賞が多く、アジア各国にとって受賞がとても難しいと言われている。TBS放送ドラマとしては初めて連続ドラマ部門にノミネートにされた本作。グランプリの受賞こそ逃したが、世界各国から集まった多くの作品の中から4作という数少ない最終選考作品のひとつに選ばれたことは、本作のクオリティーの高さや人気の高さを裏付けるのには十分。現在、シリーズ完結編『劇場版 MOZU』が全国323スクリーンで公開中。公開17日間で動員70万人を突破する成績を記録し、今後の記録更新にも期待が高まる。『劇場版MOZU』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 MOZU 2015年11月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社
2015年11月24日『劇場版MOZU』のヒットを記念して11月18日(水)、都内劇場で舞台挨拶が開催され、主演の西島秀俊、共演の長谷川博己、羽住英一郎監督が舞台挨拶に登壇。TVシリーズからの長きにわたる付き合いの3人が撮影の秘話などを語った。逢坂剛の小説を原作にしたハードボイルドアクション。TVシリーズを通じて謎の存在とされてきた“ダルマ”の正体が明かされ、全てに完全決着がつけられる。西島さん、長谷川さん、羽住監督は客席後方の通路から入場したが、途中で握手を求めるファンにもみくちゃにされながらステージ上へ。TVシリーズから徐々に狂気を帯びていき人気キャラクターとなった東を演じた長谷川さんにとって、劇場版のプロモーションで舞台挨拶に登壇するのはこれが初めて!「ヒットしなかったら、ここには立てなかった」と、本作を公開から2週連続で観客動員数第1位へと押し上げたファンに感謝し、東の決めゼリフ(?)「チャオ!」をいきなり披露して会場は歓声に包まれる。倉木役の西島さんは「TVシリーズからの戦友である長谷川くんと舞台挨拶に立てて、本当に嬉しいです!」と感激を口にし、初っ端からの長谷川さんからのハイテンションでの「チャオ!」にも「まさかいきなり生チャオが見られるとは思ってなくて、感動しちゃった!」と大喜びだった。長谷川さんによると、実はこの東の「チャオ!」という去り際のセリフはアドリブで生まれたものだという。「池松(壮亮)さんとのシーンで、リハーサル後に監督が急に『ここは最後に東の狂気を見せて』と言ってきて、すぐ『よーいスタート!』となったんです。何を言おうか?と思った時にふと見たら車がイタリア車のマセラッティだったので『チャオ!』と言いました(笑)」と驚きのエピソードを明かす。ちなみに、アフレコで差し替えられたものの、「和風バージョンもあった」そうで「さすがにチャオはマズいでしょと思ってたんですが、大河ドラマを見てたら、ある俳優さんが死ぬ間際に『さらばだ』と言ってたのでそれをパクッて…」と告白。慌てて西島さんが「オマージュでしょっ(苦笑)!」とフォローを入れ、会場は笑いに包まれた。西島さんは、そんな長谷川さんの狂気に満ちた芝居を絶賛。劇場版の撮影では、長谷川さんの飛行機の到着が遅れ、現場に来て、日没直前にすぐに芝居をしないといけないことがあったそう。「お面を外すシーンですが、何が何だか分からないままに連れて来られてあれをやったんです!すげーなぁ…と思いました」と述懐。激しいカーアクションについても「結構、危ないことやってるんですが、そこであんなふざけた芝居をしてる!」と驚嘆する。長谷川さんは「真面目にやってますよ。ふざけてるわけじゃなく(笑)」と注釈を加え、会場は再び笑いに包まれた。これがおそらく『MOZU』の最後の舞台挨拶となるが、羽住監督はシリーズを引っ張ってきた西島さんに「文字通りに体を張って演じ来てくれました。倉木と同じく愚直に真っ直ぐで、ぶれない西島さんだったからこそここまで来れました」と感謝の思いを伝えた。西島さんは「『MOZU』はみなさんが育ててくださった作品です。みなさんが見て、育ててくれたからここまで充実した作品になりました」と改めて、熱烈なファンに感謝を述べ、客席に向かって深々と頭を下げて、舞台挨拶は幕を閉じた。『劇場版MOZU』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 MOZU 2015年11月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社
2015年11月18日『劇場版 MOZU』ヒット御礼舞台あいさつが11月18日に都内劇場で開催され、主演の西島秀俊をはじめ、共演の長谷川博己、羽住英一郎監督が登壇した。ヒット御礼舞台あいさつ/その他の写真TBSとWOWOWの共同製作で2シーズンにわたり放送された人気サスペンスシリーズの待望の劇場版にして完結編。シリーズを通じて謎の存在とされてきた“ダルマ”の正体が明らかになると共に、全ての謎に決着がつけられる。今回の『劇場版 MOZU』のプロモーションで、長谷川が舞台あいさつに立つのは初めて。西島は長谷川を「TVシリーズからの戦友」と語り、揃っての登壇を「本当に嬉しいです」と笑顔を見せた。長谷川はノリノリで、自身が演じた東が発する「チャオ!」というセリフで挨拶し会場をわかせる。これには西島も「いきなり“生”チャオを見られると思ってなかったので感動しちゃった(笑)」と大喜び! ちなみにこの東の「チャオ」に関して、長谷川はその誕生の秘話を告白。「池松(壮亮)さんとのシーンで、車に乗って東が去っていくシーンですが、リハーサルが終わった後に監督が『ここは最後に東の狂気を見せてください』と仰って、すぐに『よーい、スタート!』となったんです。どうしよう? 何を言ったらいいのか? と思ったら、車がイタリア車のマセラティだったので『チャオ!』と言いました」ととっさにイタリア車を目にして生まれたアドリブであったと明かし、場内は驚きに包まれた。今回の映画でも、西島は長谷川の狂気じみた芝居を目の当たりにして驚いたよう。特にカーアクションのシーンに触れ「結構、危ないんですが、あんなふざけたことをやってる!」と語り、長谷川は慌てて「ふざけてるわけじゃなくて、演技は真面目にやってます!」と苦笑交じりに訴えていた。TVシリーズから2年以上にわたった『MOZU』シリーズも完結となり、この舞台あいさつが最後のプロモーションとなるが、羽住監督は改めて西島に「文字通り、体を張って満身創痍で演じ切ってくれました。おつかれさまでした」とねぎらいの言葉を掛ける。西島は「『MOZU』という作品は観客のみなさんに育てていただいた作品です。みなさんが見て育ててくださったから、これだけ充実した作品になりました」とファンへの感謝の言葉を口にし、最後に深々と客席に頭を下げた。『劇場版 MOZU』公開中
2015年11月18日『MOZU』シリーズのスピンオフドラマ『MOZUスピンオフ~大杉探偵事務所』(砕かれた過去編)が11月15日の22時よりWOWOWで放送されることを受け、『劇場版 MOZU』(公開中)主演の俳優・西島秀俊が、ドラマに出演する香川照之と伊藤淳史に向けて動画を通じて応援コメントを寄せた。『MOZU』シリーズは、作家・逢坂剛氏の代表作で、累計発行部数が210万部を超える警察小説『百舌(もず)』が原作。2014年にはTVドラマ版が放送され、平均視聴率11.0%、最高視聴率13.8%を記録し、2014年ギャラクシー賞7月度月間賞、東京ドラマアウォード2014連続ドラマ部門優秀賞を受賞するなど、高い評価を獲得してきた。スピンオフドラマでの主人公は、TVシリーズで主人公の倉木尚武(西島)や同僚の明星美希(真木よう子)と共に事件解決に奔走した、たたき上げの熱血刑事・大杉良太(香川)。今回のドラマでは気になる娘・めぐみ(杉咲花)や妻・恵子(堀内敬子)との関係の描写もなされ、警視庁内の情報通で相棒の鳴宮啓介(伊藤)らの協力を得て、大杉探偵所に持ち込まれた依頼に挑み、解決していく姿が描かれる。また、その過程で、大杉が警察を退職した理由も明らかになる。公開された動画は、西島からのスピンオフへの応援コメントを収録。倉木を彷彿させる黒いスーツを着こなした西島が登場すると、「『砕かれた過去編』には僕も出演しています」と、はにかみながら口にする。続けて、大杉演じる香川には「僕は『MOZU』の真のヒーローは大杉だと思っております」と告白。「今回、大杉の過去が、なぜ刑事を辞めたのかという理由が見られるということで非常に楽しみ」と語っている。一方の鳴宮演じる伊藤に向けては、「伊藤さんとはよく共演させていただいているんですが、毎回驚くことばかりで、すごく楽しく共演しています」とし、「天才です!」と絶賛。「今回、鳴宮が交番の外を出て、いろいろ活躍しているということで、この砕かれた過去編でもどんな活躍をするのか、(ポスターの伊藤を指さして)こんなカッコイイ鳴宮が見れるのか、すごく楽しみにしています!」と期待を寄せた。15日の「砕かれた過去編」では、「死んだはずの妹が姿を現した」という相談を受けた大杉が、謎の施設を調査。警察を辞めるきっかけになった経験が思い出される中、驚愕の真相にたどり着く。こちらには、香川のほか、警察時代の相棒・三島彰文役に桐谷健太、依頼者のリサ役に早見あかり、容疑者・佐藤恒吉役に浦井健治が出演する。
2015年11月12日映画『劇場版 MOZU』の初日舞台あいさつが7日、都内で行われ、キャストの西島秀俊、香川照之、伊勢谷友介、松坂桃李、池松壮亮、ビートたけしと羽住英一郎監督が出席した。全国公開中の本作は、逢坂剛の警察小説「百舌シリーズ」を実写化したサスペンス・アクション作品。妻子の死の謎を追う警視庁公安部の倉木(西島)は、日本の重大事件を影で操ってきた最大の敵"ダルマ"と対決する――というストーリーで、2014年にTBSとWOWOWで放送された連続ドラマの完結編となる。ブラックスーツで登場した主演の西島は、「過酷な撮影だったので、初日を迎えて正直ホッとしている。震える想いです」と公開に感無量で、「自分の家族や大切な人を守るために戦う男たちを伝えたくて、死に物狂いで撮影してきた。この映画はシリーズの第1話だと思うので、ドラマを見ていない人も楽しんでほしい」と胸を張ってアピール。また、再タッグを熱望する羽住監督に、「『ダブルフェイス』で監督と出会って、人生が次の次元に進んだ。是非次も作ってほしい」と笑顔で応えた。一方、『ダブルフェイス』から西島と共演する香川も、「西島くんとは親子役もやったし、今度はお笑いコンビでも夫婦でもイケる!」と意欲満々。続けて、約1ヶ月に渡ったフィリピンロケを振り返り、「女の人だと思ってたフィリピンのメイクさんたちが、みんな男だった。『松坂くん素敵!』って言ってすごかった」と暴露すると、松坂は、「本当ですか~?」と照れつつ、「8割方ヒナになってる卵を食べるシーンがあって。濡れた犬のニオイがするんです」と撮影の苦労を明かしていた。また、報道陣の写真撮影でキャスト全員とコマネチを披露するなど、会場を爆笑に包んだたけし。シリーズの最大の謎"ダルマ"を演じ、「何が何だか分からないまま、化け物のような風貌で炎の中にさらされた。フラフラになってヒドイ目に遭った」と恨み節で過酷な撮影を振り返ると、西島は、「炎のシーンでお会いした時は万感の想いでした」とフォロー。そんな西島に、たけしは、「俺は芸人として売れて、講談社に殴り込んで、交通事故で死にかけて、今は老いらくの恋と書かれて。有名になっても、西島くんは俺のような人生を歩まないで」と自虐ジョークで笑わせていた。
2015年11月07日俳優たちの苛烈なアクションと演技バトル、そして謎が謎を呼ぶ展開で、テレビドラマの常識を超えてきた「MOZU」。その最終章『劇場版MOZU』がついに公開になる。壮大な物語に見合う大きさのスクリーン・サイズを得て、さらにスケールとスピード感を上げた作品について、ドラマ・シリーズから主人公の公安警察官・倉木を演じ続けてきた西島秀俊に話を聞いた。撮影に入って、ドラマとの違いを最も感じたのは撮影ペースだったという。「テレビシリーズの時はものすごいスピードで撮影していました。監督が1人、編集も1人でやられているので。8か月ぐらい撮っていましたけど、普通の連ドラよりもずっと速いスピードでしたね。それが今回は、ワンカットずつに時間をかけられるようになった。撮影の江崎(朋生)さんもカメラポジションを探れるようになって。ドラマ撮影時の江崎さんは、もう絶対に迷わないって決めたらしいです。迷う分だけ撮れなくなるから」。主な舞台となる架空の国「ペナム」のシーンでもあるフィリピン・ロケについては「すごかった。本当に危なかったです」と、まずひと言。「フィリピンのスタッフには指示が日本語から英語、タガログ語で伝わるし、みんな性格も違うんで、どうなるか分からない雰囲気がありました。『俳優とカメラが乗っているから、ぶつけないで』と言っても、本番で興奮してバンバンぶつかったり。『いい画は撮れるんですけど』と監督も言っていましたけど、あと2回続いたら誰か死ぬな、と思うくらいでした」。通常は味わえない途方もない緊張感と刺激に、その後日本に戻ってからの撮影を物足りなく感じたほどだという。「俳優自身にやらせてくれる現場って、もちろん僕も自己責任だと思ってますけど、何かあった場合はプロデューサーや監督が責任を取ると言ってくれるから、やれるわけで、それはありがたいです。もっときついアクションを僕はやりたい。飛行機にぶら下がったりしたいです(笑)。だから、自分でやらせてくれる現場に本当に感謝しています」。我が身の大切さを忘れたように目的へ突進する。これは演じた倉木にも通じるものだ。「倉木という男は、奥さんが死んだ時点で頭の中では1回死んでいるんですね。あとは自分の娘の死、妻の死の謎を解くためだけに生きていて、謎が解けたら死ぬだろうという人物です。だから、それを見抜いた闇の勢力の人たちは『おまえはこっち側の人間だ』という。香川照之さんが演じる大杉と、真木よう子さん演じる明星という2人が何とか彼を、普通の生活を送る人間というものにつなぎとめようとしていて。倉木は、奥さんと娘の魂みたいなものを追いかければ追いかけるほど、ダークサイドに近づいていきます。結局彼はどっちを選んだのか、きっとラストのあるシーンに表れているんじゃないかなと思います」。サスペンスに満ちたストーリーはもちろん、映像作品としての『MOZU』の面白さは、観客に見せたい画が明確であり、それを目指して俳優たちが演技で暴れ回るところだ。「すごい画があるという安心感というか。どんな演技をしても、おかしなことになったりしない画の強さがあると分かっているというのはありますね。だから、フィクションの度合いをどれだけ高く設定しても無理がない。多分、吉田鋼太郎さんのせいだと思うんですけど(笑)。ドラマで「してないもん!」ってベッドから起き上がったときに『あ、いいんだ』と、みんな思ったのか。台本をどう読んでもそんなふうに読めないような役作りを、みんなが想像力をこんなに膨らませて現場に来て。それは『MOZU』の本当に大きな魅力です。悪役がすごく輝いて、それぞれの役者さんたちが本当にほかでは見たことがないような演技をしている。現場でびっくりすることが多かったです。あれは相乗効果なんでしょうね。『こいつ、こうきたか。負けられない』みたいな。僕は大体総当たり戦でしたけど、すごく楽しそうに皆さん暴れて帰っていきましたね(笑)」。映画の見どころの1つは、最後の黒幕「ダルマ」役でビートたけしが出演していること。西島さんは2002年、北野武監督の『Dolls』に主演して以来、久々の顔合わせとなった。「初めてなんですよ。“北野武”監督にはお会いしたことはありますが、“ビートたけし”さんにお会いするのは初めてで。監督としてもちろん尊敬していますけど、俳優としても本当に規格外の、日本の俳優の範囲に収まらないような演技をされる方です。ちょっと参考にできないくらい、本当にあの稀有な人生を歩んでいる人の演技なので」と初共演の感想を語る。「すごく勉強にもなりました。自分はもともとどうなりたかったのか。それをもう1回、目の前に突きつけられました。たけしさんは実際に“ダルマ”と同じくらい僕にとっては謎な存在で、自分にとっての命題みたいなものをポーンと投げかけてくださる。それは観客として観ているときもそうだったし、実際お会いしてお仕事しても、やっぱりそういう存在ですね」。たけしさんが出演しなければ、「物語の背景にあって、描けない最大の謎であるダルマが前面に出てくることはなかったでしょうね」と西島さん。「たけしさんが参加してくださったのは『MOZU』のチームにとって、信じられないような幸運です」。大きな謎の正体にたどり着き、ついに完結する『MOZU』。倉木を演じきり、この作品で得たものは?「本当にいろんなものを得ています。自分のやる気が空回りしているのを、抑えなきゃいけない現場もありますが、今回は『俺はここまで作品に身を捧げられる』とスタッフと勝負するみたいな(笑)。そんな現場はなかなかないです。役に没頭する方向であれば何をやってもいい。だから悪役の人たちも、あり得ないぐらいの演技をしているわけで。『やっていいんだ』と思えたのはありがたいですね。僕が幸運なのは、その後もそういう現場がまた続いていることです。映画だけじゃなくドラマでもCMでも本気でやれる現場が続いている。もしかしたら、きっかけは『MOZU』なのかなと思っています」。のめり込む現場というと、思い出すのは2011年の主演作『CUT』だ。イラン出身のアミール・ナデリ監督のもと、肉体と精神を極限まで追い込む役を演じた。「そうですね。アミール・ナデリとの出会いは本当に大きくて。『役を作るためのエベレストに登った俳優たちは何人かいる』と。『おまえはおまえのやり方で登ればいいけど、どうやって登ったかを参考にするのは悪いことじゃないから、演技が素晴らしかったと思う映画をもう1回見直して、彼らがどんな作業をしたのか、ルートを調べろと言われて。それを実行して、1回整理し直したというか。思いつくことは全部やろうという姿勢で、ここまで来たというのはありますね。ただ、たけしさんには『崩せ』と言われていて(笑)。羽住さんには『そのままもっと行け』と言われるので、どうしよう』と困ったように笑う。「わかんないですけどね。でも両方できたらいいな、と思います。崩しつつ構築する…って、よくわかんないですけど(笑)」。(text:Yuki Tominaga/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:劇場版 MOZU 2015年11月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社
2015年11月06日ストーリーもスケールも壮大で、熱狂的なファンがいる『MOZU』。完結する映画版では、主演の西島さんはじめスタッフの熱意がスパークしている模様です。ご本人を直撃しました!* **熱狂的なファンを生み出したドラマ『MOZU』の、シリーズ完結編でもある劇場版が公開される。「『MOZU』は映像にしても、説明なく進むストーリー展開にしても、とにかく不親切なドラマだったので、劇場版までたどり着いたことが本当にありがたいです。フィリピンでの撮影は本当に危険で、『MOZU』はアクションも役者がほとんど自分で行うので、“ケガをしてもいい”と思ってやっていました。実際、撮影前には体を守るために5kg増量して準備しましたが、肋骨にヒビが入ったりもして(笑)」そんなハードな現場ながらも、楽しい現場だったという西島さん。「他の現場では、自分のやる気みたいなものが空回りすることもありましたが、ここではそんな心配は皆無。スタッフも役者も、みんな瞳孔が開いているようなおかしな人ばかりで、役に没頭する方向であれば何をやってもいいという現場でしたから、自由にやらせてもらえてありがたかったです。撮影が始まってから“この役、こんなキャラだったっけ?”と驚くことも多かったです。悪人同士が相乗効果でどんどん凄まじくなって、特に長谷川(博己)くんと(松坂)桃李くん、池松(壮亮)くんという美しき殺し屋による三つ巴は、作品の魅力のひとつです」ドラマに引き続き今作でも、倉木はストイックに妻子の死の真相を追い続ける。「僕は、知らなくていいことは知らなくていいと思うタイプですが、周りがノーと言っても信念に基づいて動く倉木の姿には魅力を感じます。娘や妻の魂を追いかけるほどにダークサイドへと近づくのですが、一方で大杉(香川照之)と明星(真木よう子)が人間らしさで彼をつなぎとめる。倉木がどちらの生き方を選ぶかは、ラストシーンを見ればわかると思います」◇劇場版『MOZU』あらすじある日、高層ビル占拠爆破とペナム大使館襲撃という2つの大規模テロが同時発生する。これは、日本の犯罪史における重大事件を陰で操ってきた「ダルマ」(ビートたけし)に関わる謎のテログループの犯行だった。妻子の死にまつわる事件の真相を探るうち、「ダルマ」の存在にたどり着いた公安警察官の倉木(西島秀俊)は彼らと接触することになる。日本だけでなく、灼熱の地・ペナム共和国を舞台に、倉木と「ダルマ」、シリーズ最後にして最大の死闘が幕を開ける。◇にしじま・ひでとし1971年3月29日生まれ。東京都出身。1994年『居酒屋ゆうれい』で映画デビュー。以来『Dolls』や『脳内ポイズンベリー』など、数々の映画やドラマに出演。2016年も映画『女が眠る時』『クリーピー』が公開予定。◇劇場版『MOZU』。原作はハードボイルド作家・逢坂剛が手がける、累計240万部突破の警察小説「百舌シリーズ」。監督は「海猿」「暗殺教室」シリーズを生み出した羽住英一郎。11月7日より全国ロードショー。配給:東宝(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会※『anan』2015年11月11日号より。写真・内田紘倫スタイリスト・TAKAFUMI KAWASAKI(MILD)ヘア&メイク・亀田 雅(ザ・ボイス)文・重信 綾
2015年11月04日俳優の西島秀俊、お笑いタレントのビートたけしらが27日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた第28回東京国際映画祭特別招待作品『劇場版 MOZU』(11月7日)のワールドプレミア舞台挨拶に登場した。直前に行われたトークイベントで、「肋骨にひびが入ったり、右肩を壊したり、右目の角膜をはがしたり…実際過酷で体がボロボロになった」と過酷な撮影の状況を明かしていた西島。舞台挨拶では、「テレビシリーズをみなさんに応援していただき、こうやって『劇場版 MOZU』無事完成しました。きっとみなさん全員に楽しんでいただける作品ができあがったと思っています」と手ごたえを語った。そして、「自分でも信じられないようなキャストのみなさんと、特に、自分が名もなきころに見いだしてくださって『Dolls』という映画でキャスティングしていただいたビートたけしさんに出演していただいて、全員で命がけの撮影ができた。僕の俳優人生の中で宝物のような作品になりました」と自信をのぞかせ、「大きなスクリーンで見ていただきたい。アクションはもちろん、俳優合戦を楽しんでいただきたい」と呼びかけた。西島が"心の師匠"というビートたけしは、海外メディアを意識して「センキュー フォー カミング トゥ ア トウキョウインターナショナルフィルムフェスティバル! アイム ソー エキサイティング!」といきなり英語で挨拶。会場から笑いが起こる中、「クレイジーな悪役を演じます」と英語で続けた。そして、「ビルの屋上で本当の火をたいて、ものすごく熱い中、アンジェリーナ・ジョリーとのセックスシーンが。さすがの私も本気を出してしまいました。頼むからNGを出してくれ、何回か繰り返したいという…」とジョークを飛ばし、「うそです! すいません!」と謝罪。最後のあいさつでも「感想を聞かれたら、『たけしがすばらしかった』『たけしがすごい』と。あとはどうでもいいですから、とにかく私だけ褒めてください」と言って爆笑をさらった。舞台挨拶にはそのほか、ドラマ版からの続投メンバーである香川照之、真木よう子、池松壮亮、杉咲花、劇場版からの参加した伊勢谷友介、松坂桃李、そして、羽住英一郎監督も出席した。
2015年10月28日西島秀俊が主演が務め、連続ドラマシリーズを経て11月公開の劇場版で完結を迎える「MOZU」。このほど、ドラマと劇場版をつなぐ香川照之主演のスピンオフドラマ「大杉探偵事務所」2本に、TVシリーズで死んだはずの中神こと吉田鋼太郎が出演。まさかの“よみがえり”を果たすことが明らかとなった。このスピンオフドラマの主人公は、「MOZU」で主人公・倉木(西島秀俊)や同僚・美希(真木よう子)とともに事件解決に奔走した、叩き上げの元刑事・大杉良太(香川照之)。劇中では、気になる年ごろの娘・めぐみ(杉咲花)や妻・恵子(堀内敬子)との関係にも触れながら、警視庁内の情報通で良き相棒・鳴宮啓介(伊藤淳史)らの協力を得て、探偵事務所に持ち込まれた依頼に悪戦苦闘しながら取り組み、解決していく姿を描く。そこに登場するのが、吉田さん演じる中神。「MOZU」の世界を覗いたことのある者ならば、決して忘れることのできない強烈キャラのひとりだ。TVシリーズ「Season1~百舌の叫ぶ夜~」では、妻の死の真相を探る主人公・倉木を監視し、常に行く手を遮るアテナセキュリティ役員・東和夫(長谷川博己)の右腕として、日本を代表する大手セキュリティ会社の“裏の仕事”を一手に引き受けていた。敬愛する東のために働くことを厭わず、無能な部下よりも自分自身で行動する武闘派の幹部。人を殺す際にも表情を変えない中神の存在は、倉木との丁々発止のやり取りもさることながら、その狂気ぶりから“最狂”“最悪”との異名をとった。さらに、百舌こと新谷宏美(池松壮亮)とのTVドラマ史上まれに見る壮絶な闘いを繰り広げた結果、彼の壮絶すぎる最期は、観る者を震撼させるインパクトを与え、「MOZU」ワールドで描かれる闇の深さを、強烈に印象付けた。だが、死んだはずの中神が、なぜ「大杉探偵事務所」に登場するのか!?過去に刑事時代の大杉との因縁があったのか?まさかの蘇生なのか?それとも、よく似た別人なのか?もしや、あの“ダルマ”が何か関係しているのか!?などなど、謎と興味は尽きないが、この再登場には「大杉を責める役どころ。『MOZU』ファンには、たまらない台詞を連発する」とスタッフから情報が。しかも、TBS放送の「美しき標的編」、WOWOW放送の「砕かれた過去編」の両方に出演するという。また、吉田さん本人からも、このオファーを聞いた際、「耳を疑いました。嬉しかったですが、中神がどうやって復活するのか? 中神であって中神ではないのか? “???”の嵐でした」とのコメントが到着。大杉役の香川さんとの対峙には、「全てのシーンを撮り終えた後、身も心も空っぽになっておりました。香川に精気を吸い取られました。あれほど充実した演技合戦はなかなか稀です。照ちゃん!ありがとう!」と語った。ファンの間では“中神ロス”も続出していただけに、「中神、出ます!本当に出ます!」と力強く語る吉田さんに期待感は高まるばかりだ。MOZUスピンオフ「大杉探偵事務所~美しき標的編」は11月2日(月)21時よりTBS系列にて、「~砕かれた過去編」は11月15日(日)22時よりWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 MOZU 2015年11月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社
2015年10月19日WOWOWで11月8日・15日に放送される香川照之主演のドラマ『MOZUスピンオフ大杉探偵事務所』に『MOZU』シリーズで中神甚を演じた吉田鋼太郎が出演することが明らかになった。これは11月7日(土)から劇場版が公開される『MOZU』シリーズの壮大な世界観を引き継いだスピンオフ作品で、主人公は警察を辞めた後、探偵事務所を設立した元刑事・大杉(香川照之)。ドラマでは持ち込まれたさまざまな依頼を解決すべく奔走する彼の姿と、娘・めぐみ(杉咲花)や妻・恵子(堀内敬子)との関係を描いていく。吉田が演じる中神は、裏の顔を持つセキュリティ会社役員・東(長谷川博己)の忠実な部下として、昨年放送されたシーズン1とシーズン2に登場。西島秀俊演じる主人公・倉木を執拗につけ狙う、その狂気をはらんだ独特のキャラクターは視聴者に強烈なインパクトを残し、今なお根強い人気を誇っている。吉田はオファーを受けた時の感想について「耳を疑いました。嬉しかったですが、中神がどうやって復活するのか? 中神であって中神ではないのか。?の嵐でした」とコメント。香川との共演については「すべてのシーンを撮り終えた後、身も心も空っぽになっておりました。香川に精気を吸い取られました。あれほど充実した演技合戦はなかなか稀です。 照ちゃん! ありがとう!」と、納得のいく撮影だった模様。そして最後は視聴者に「中神、出ます! 本当に出ます!」とアピールした。死んだはずの彼がなぜまた現れるのか、大杉とどう絡んでいくのかが注目だ。『MOZUスピンオフ大杉探偵事務所~美しき標的編』は11月2日(月曜 21:00~)TBSにて放送。WOWOWでは『~美しき標的編』が11月8日(日曜 22:00~)、『~砕かれた過去編』が11月15日(日曜 22:00~)にそれぞれWOWOWプライムにて放送。
2015年10月19日“テレビ界のアカデミー賞”と言われる第43回国際エミー賞の連続ドラマ部門にノミネートされ、世界中から注目を集めるドラマをスクリーンに蘇らせた『劇場版 MOZU』。本作の完成を記念し、ドラマ初回の爆破シーンや空港シーンなどを大がかりなシーンを多数撮影し、「MOZU」の聖地とも言える北九州へ西島秀俊が凱旋。詰めかけた北九州市民1,500名が熱狂した。累計240万部を超える逢坂剛のハードボイルド小説「百舌」シリーズを原作とした本作。異例の平均視聴率11.0%、最高視聴率13.8%を記録し、国内では「ギャラクシー賞2014年7月度月間賞」や「東京ドラマアウォード2014」などの賞を受賞。海外でも「バンフ・ワールド・メディア・フェスティバル」にノミネートされるなど、国内外で高い評価を得ている。この日、会場に選ばれたのは、ドラマの始まりの壮絶な爆破テロ事件のシーンを撮影し、劇場版でも重要なシーンを5月に撮影した小倉井筒屋クロスロード。そこに敷かれたレッドカーペットに西島さんと羽住英一郎監督が登場すると、会場に詰めかけた約1,500名の観客から割れんばかりの歓声が!熱気に包まれる中、2人は集まったファン一人ひとりに丁寧にサインや握手に応じ、60mのレッドカーペットを約20分かけて練り歩いた。西島さんは「ドラマから撮影をさせていただいていた北九州に戻ってくることができて嬉しい。こんなに温かく迎え入れて下さって本当に感激しています」「北九州の撮影でエキストラの方をはじめ、みなさんの熱意がこの劇場版のテンションを高めて下さったと思います」「こんなに高揚したくさんの方々と撮影できたのは初めてです」と、北九州の方々への感謝を伝え、羽住監督も「北九州で生まれた作品と言っても過言ではありません。ドラマを撮影した際、必ず北九州に帰ってくるという約束をしてそれを守ることができて嬉しいです」「北九州の一番の魅力は“人”。映画作りを楽しんで、そして真剣に参加してくれる」と北九州への想いを語った。また、梅本和秀北九州副市長が、本作の完成を祝い北九州市を“新都市・MOZU市”と命名し、“MOZU市だより”という号外チラシの発行や、西島さんと羽住監督の手形を展示するなど、街を挙げて映画を応援することを発表。この発表を受け、西島さんは「本当にいいんですか?」と半信半疑の様子をみせるも「今日から僕もみなさんと同じMOZU市民になります」とさっそく“MOZU市民宣言”してみせた。その後の舞台挨拶では、、公務を終えた北橋健治北九州市長も駆けつけ「MOZU市長の北橋です」と挨拶。西島さん、羽住監督に花束の贈り「『MOZU』は北九州のみなさんと作り上げた作品だと思っています。すべてが格段にスケールアップした作品が出来上がっています。劇場公開を楽しみにしていてください」と最後に北九州の人たちへメッセージを送った。羽住監督は「劇場版ではフィリピンでも撮影をしましたが、北九州で撮影をすると原点に戻ったような気がしました。また絶対に北九州で撮影をしたい」と語り、西島さんは作品への想いを「『MOZU』という作品に参加できたこと、密度の濃い撮影を約2年間やってきたことは本当に貴重な時間でした。人生の大きな節目となる作品になったと思っています。これからはこれを超える作品に参加することが目標です」と本シリーズへの愛と今後の意気込みを明かした。『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 MOZU 2015年11月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社
2015年10月16日西島秀俊を主演に迎えたTBSとWOWOWの共同制作ドラマ「MOZU」。11月には『劇場版MOZU』の公開も控えている本作が、この度、「第43回国際エミー賞」の連続ドラマ部門にノミネートされたことが明らかになった。爆発事件で妻を失った公安のエース倉木(西島秀俊)、捜査一課の叩き上げ刑事・大杉(香川照之)、女性公安警官の美希(真木よう子)の3人が反目しつつも次第に信頼関係を築き、繁華街で起こった爆発事件の真相に迫っていく。そこで浮かび上がる殺し屋“百舌”の存在、警察内部で秘密裏に行われている策略や過去の秘密作戦に伴う悲劇、そして、次第に明らかになっていく真実…。逢坂剛のバードボイルド小説「百舌」シリーズを原作とした本作。国内では「ギャラクシー賞2014年7月度月間賞」や「東京ドラマアウォード2014」などの賞を受賞し、海外でも「バンフ・ワールド・メディア・フェスティバル」にノミネートされるなど、国内外で高い評価を得ている。今回ノミネートが決定した「第43回国際エミー賞」とは、北米テレビ番組に与えられる栄誉の世界最高峰といわれ、テレビ界のアカデミー賞と呼ばれる「エミー賞」の国際版で、アメリカ以外の世界各国のテレビ作品や俳優が対象とする賞。過去の日本作品では、『NHKスペシャル「奇跡の生還~スクープチリ鉱山事故の真実~」』が時事問題部門でグランプリを獲得するなどの受賞実績はあるが、圧倒的に欧米や南米の受賞が多く、アジア各国にとって受賞がとても難しいと言われている。この度ノミネートされた「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~」と「MOZU Season2~幻の翼~」を再編集した「MOZU」レジェンド(前編・後編)の「前編」を本日7日(水)深夜23時58分から放送、14日(水)深夜23時58分から「後編」を放送することも分かっている。そして多くのファンの声援に応え、「MOZU」テレビシリーズと『劇場版MOZU』をつなぐスピンオフドラマ「大杉探偵事務所~美しき標的編」を11月2日(月)夜9時から放送することも決定。世界中から注目を集める「MOZU」を堪能できるのだ。『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 MOZU 2015年11月7日より全国東宝系にて公開(C) 2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C) 逢坂剛/集英社
2015年10月07日俳優の西島秀俊が主演を務める映画『MOZU』(11月7日公開)の予告映像とポスタービジュアルが、このほど公開された。本作は、作家・逢坂剛氏の代表作で、累計発行部数が210万部を超える警察小説『百舌(もず)』シリーズが原作。2014年にはテレビドラマ版が放送され、平均視聴率11.0%、最高視聴率13.8%を記録し、2014年ギャラクシー賞7月度月間賞、東京ドラマアウォード2014連続ドラマ部門優秀賞を受賞するなど、高い評価を獲得してきた。劇場版で描かれるのは、西島演じる倉木尚武が妻の死の真実にたどり着いてからの半年後。気力を失った倉木と、警察への不信感から警察をやめ探偵事務所を開いた大杉良太(香川照之)、そしてともに謎を追っていた明星美希(真木よう子)は、あるテロ集団による高層ビル大規模強盗・脅迫事件に遭遇する。公開された予告映像は、アクションシーンを多数収録。引き裂かれた倉木の家族の描写がなされ、大杉の「あんたの娘の死にヤツらは関係しているんだな」、元公安部捜査官の東和夫(長谷川博己)の「ヤツが復活する前に殺せ」という意味深な言葉に続いて、ビートたけし演じる最凶の黒幕"ダルマ"が登場する。シーンは変わり、テロ事件の実行者・高柳(伊勢谷友介)が不敵な笑みを浮かべ、暗殺者・権藤(松坂桃李)が冷酷なまなざしで銃を乱射。本作は、日本国内では撮影不可能な大規模アクションが多いため、フィリピン・マニラで海外ロケが行われた。その灼熱のフィリピンの街中で拳銃を放ち、街を駆け回る倉木。「未曾有のテロ計画」というテロップの前後では、"ダルマ"の関係者らとの爆破シーンやカーチェイスが立て続けに映され、最後には"ダルマ"が炎の中で「地獄? ここが地獄だよ!」と言い放つ、迫力の場面が収められている。このビートたけしの貫禄ある重厚な演技に制作陣も息を飲んだようで、不気味なやけど痕の特殊メイクは、北野組でも活躍する江川悦子氏が担当。毎日2時間以上かけて作りこみ、実際の火の中で深夜におよぶ撮影に臨んだという。あわせて公開されたポスタービジュアルは、公開済みのティザービジュアルとは逆で、拳銃を構えこちらを見据える倉木のアップと"ダルマ"が黒いコートに身を包み、立ちはだかっているデザイン。下部には、豪華キャストの顔ぶれが並んでいる。なお、19日から発売開始となる劇場前売り券は初の試みとなる"動く前売り券"。専用アプリ(サッチビューワー)をダウンロードし、前売り券にアプリをかざすと券面の倉木が動き出す仕組みとなっている。(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C)逢坂剛/集英社
2015年09月19日11月に劇場版の公開が控える『MOZU』の連続ドラマ版計15話を9月5日(土)の夜中から翌6日(日)の昼にかけて16時間かけてイッキ見するというイベントが開催。鑑賞後にはサプライズで主演の西島秀俊と池松壮亮が舞台挨拶に登壇した。連続ドラマは逢坂剛の人気小説シリーズを原作にTBSとWOWOWの共同製作で計15話が放送され、熱烈なファンを生んだ。劇場版では連ドラの時から日本社会の闇としてその存在が語られてきた“ダルマ”をビートたけしが演じ完結する。この鑑賞会には約2400人の応募があり、その中から70組140名が当選。土曜の22時台から休憩を挟みつつ、翌6日の13時過ぎまで特製Tシャツとリストバンドを身に着けてスクリーンで全話を鑑賞した。観客は一様におつかれのようだが、それでも西島さんと池松さんが登壇すると、拍手と歓声に包まれる。西島さんは客席を見渡し「おつかれさまです。ただただ感謝の言葉しかありません」と語り、池松さんは「僕は昨日、夜10時に寝て、さっき起きました(笑)。おつかれさまです。僕はジッとしているのが苦手なので16時間は無理ですね」とファンの体力と気力、「MOZU」への愛に驚いていた。現在、劇場版は完成に向け編集作業などが進んでおり、この日は、出来上がったばかりの予告編が初めてお目見えとなった。西島さんは、この劇場版で完結となるのか?という問いに「はい、本当の終わりです。間違いないです」と全ての謎がここで解き明かされると語る。予告編ではボロボロに傷ついた倉木がそれでも戦う姿が映し出されたが、西島さんは「実際に僕もあんな感じでした」と苦笑。特に1か月に及んだ過酷なフィリピンロケについて「毎日『生きて帰ってこれた』と部屋で突っ伏す日々でした。本当に死ぬかと思いました」と述懐する。さらに、そこで使用される武器に関しても「警察の方に指導を受けて、実際の銃を使っています」と明かした。また、予告編の最後に出てくるたけしさん演じるダルマとの対決シーンについても、燃え盛る炎はCGではなく「実際の火なんですよ!」と凄まじいまでのリアリティを強調した。ちなみに、池松さんが演じる殺し屋は行方不明となっていたが、劇場版にも登場する。どのような形で再び姿を現すのかについては「秘密です(笑)」とファンの期待を煽った。『劇場版 MOZU』は11月7日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月06日西島秀俊を主演に、香川照之、真木よう子らが出演したテレビドラマ「MOZU」に続き、ハードボイルド作家・逢坂剛による累計210万部を超える伝説の警察小説を、さらに格段にスケールアップさせた『劇場版MOZU』。その特報映像とポスタービジュアルが解禁となり、劇場版から登場する伊勢谷友介や松坂桃李の姿や、フィリピンでの大爆破のシーン、さらに最後の敵にして日本犯罪史の闇である、ビートたけし演じる「ダルマ」がついに登場していることが明らかとなった。妻子の死の謎を追う公安警察官・倉木(西島秀俊)は、大杉(香川照之) 、明星(真木よう子)とともに一連の“MOZU事件”で警察内部に巣食う闇を白日のもとに晒したが、それは恐るべき謀略の氷山の一角に過ぎなかった。その後、高層ビル占拠爆破とペナム大使館襲撃、二つの大規模テロが同時発生する。これらの事件は犯罪プランナー高柳(伊勢谷友介)と暗殺専門の殺し屋権藤(松坂桃李)を中心とするテログループによる犯行だった。彼らは、日本犯罪史の重大事件を影で操ってきた存在「ダルマ」(ビートたけし)の名のもとに、ある犯罪計画を極秘裏に進行していたのだ。倉木たちの前に立ち塞がるシリーズ最大の謎「ダルマ」との、最後にして最大の戦いがついに幕を開ける――。本日7月18日(土)正午より公式サイトにて解禁された特報映像には、フィリピンロケで撮影された迫力の大爆破のシーンのほか、西島さんのこれまでにない過激なアクションシーン、血まみれの香川さんの姿、さらにドラマ放送時から人気を博している“東”役の長谷川博己の姿も目を惹く。超ド派手な映像が続く内容に相反して、静かなピアノ音楽が流れているのも印象的。さらに、映像の最後には、ドラマではヴェールに包まれていた「ダルマ」がついに登場!炎の中に佇む「ダルマ」は不気味な笑い声を響かせ、余韻を残している。また、ポスタービジュアルでは、拳銃を持つ西島さんと、あの一度見たら忘れられない「ダルマ」のこちらを見据える表情が衝撃的。その「ダルマ」の“右側”半分の顔も、物議を醸すことは必至だ。このポスターと同時に劇場で配布されるチラシの裏面には、香川さん×松坂さん、真木さん×伊勢谷さん、西島さん×長谷川さんのそれぞれが対峙する形となっているのも興味をそそる。劇場版でたけしさんが演じる「ダルマ」呼ばれる人物とは、テレビシリーズでは未解決のままとなっていた最大の謎。連続大規模テロ事件の黒幕でもある。映像にも登場する、不気味な火傷跡は特殊メイクで、映画界の第一人者として北野組でも手腕を振るう江川悦子さんが担当。毎回2時間かけて作り込んで、撮影に臨んでいたという。その貫禄ある重厚な演技には、製作スタッフも思わず息を飲むほど。たけしさんは、「撮影現場は面白かった。自分も監督をやるけど、羽住(英一郎)監督の演出はとても丁寧。自分も少しはマネしないといけないね。(西島秀俊さんは)役への取り組み方が素晴らしい。もともと人気のある人なのにそれにうかれていないから本当にいい役者。うまいもんだと思います」とクランクアップ時にコメント、最後まで『MOZU』を引っ張った西島さんを称えていた。“ダルマ”の存在は隠蔽工作を行う特定の人物を指すのか、国民監視システムの別名なのか、それとも極秘作戦のコードネームなのか、すべてが謎に包まれている『MOZU』。本作の世界観が凝縮された映像を、まずはその目で確かめてみて。『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月18日昨年放送されて大反響を巻き起こした、西島秀俊の人気ドラマを映画化する『劇場版MOZU』。灼熱のフィリピンでの決死のアクション、シリーズ全体の謎でもある巨悪“ダルマ”をビートたけしが演じることでも話題の本作だが、今度はGWに名古屋のド真ん中で、過激なカークラッシュ&銃撃シーンを撮影していたことが明らかになった。本作はドラマの最終話から半年後、妻の死の真実を知り、生きる気力を失っていた西島の演じる倉木が、同時に起きた2つの過激テロの犯人を追いながら、ついに事件の裏で暗躍していた“ダルマ”の正体を暴き出すストーリー。香川照之、真木よう子らのレギュラー陣に加え、松坂桃李、伊勢谷友介も驚くべき役で出演。ドラマからずっと観てきた人たちの頭の中で悶々としていたすべての“謎”が明かされるシリーズの最後に相応しい内容になっている。名古屋で大規模ロケが行われたのはGWの5月5日(実は前日の撮影が雨で順延になったのだが)。早朝から官庁街を完全封鎖して行われたのは、映画の導入部にあたる冒頭のアクション・シークエンスだ。段取りは前日、雨が降り出す前にすべて終わっている。天気もいい。スタッフがスピーディに準備を進め、気がつけば交差点の一角に倉木役の西島さんが立っている。撮影されたのはシーン22。ぼんやり歩いている倉木の前を黒塗りの要人車輌が通り過ぎていく。だが次の瞬間、軽トラがその車に突っ込むと、前後を走るワンボックスカーからテロリストたちが出てきて、SPをアッという間に射殺。そこで倉木が思わず飛び出し、外国人女性を警護しなから次々に倒すくだりである。ドラマに引き続きメガホンをとる羽住英一郎監督(『海猿』『暗殺教室』)が迅速にカット割りを決め、西島さんに動きをつけるといよいよカメラが回り出した。すると、西島さんの後方の角から前記の要人車輌が勢いよく飛び出し、走り抜けていく。が、その直後にガシャーン!思わず耳を塞ぐほどのクラッシュ音が静寂の官庁街に鳴り響き、黒塗りの高級車の右前方部分が粉々に。そこから芝居場に移り、バン、バン、バンという銃声&白煙とともにSP役の人たちが次々に倒される。休日の官庁街とは言え、名古屋のド真中で、まさかこんなに大がかりで過激なシーンが撮影されているとは誰も思うまい。だが、本当の見せ場はここから。車後部に要人を警護しながら身を隠した倉木を車の屋根の上からテロリストが狙う。が、それを察知した倉木が瞬時に回り込んだ前方から車に上がると、テロリストを投げ飛ばす。そして最後に拳銃で留めを刺すという、なんとも痛快なシーンである。だが、これを巨大クレーンなどを使い、カメラのアングルを変えながら何度も何度も繰り返するのだ。倉木役の西島さんは炎天下の中、10回以上本気で投げ飛ばしてしたから、肉体的にも限界に達していたに違いない。ところが、撮影を終えた彼は「大がかりな撮影でしたけど、車もスムーズにぶつかったし、すごく落ちついてできました」とひょうひょうとした顔をしている。聞けば、「フィリピンでは、コントロールできない混沌とした中でのアクションでしたからね。それはそれで面白かったけど」という。「でも、いま撮ったのはけっこう重要なシーンなんです。無気力だった倉木が、このバトルで元にグッと戻るわけですからね。ただ彼は腕力だけが強い男なので、格闘技をマスターしている強さではなく、多少乱暴に力づくで投げることを意識しました」。死と隣り合わせのアクションをやっているのに、その表情は穏やかで、楽しそうにも見える。「確かに、文字通り命がけの撮影ですけど、命懸けで撮影に臨める現場もそうそうないですからね(笑)。爆破や火も本物だし、フィリピンでも落ちたらアウトという5階でアクションをしたから本気で怖かったけど、けっこう試されているところもあるから、やらないわけにはいかない。ここでやらなきゃ、いつやるの?という気持ちで現場と向かい合っています」。公開時には、スクリーンで炸裂する西島秀俊の本気のアクションに手に汗握ること間違いなしだ!『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国にて公開。(text:Masato Isogai)
2015年06月19日TBS×WOWOWの共同製作によるテレビドラマを経て、この秋、ついに映画化される『劇場版MOZU』。このほど、主演の西島秀俊を始め、香川照之、真木よう子、長谷川博己ら豪華キャスト陣が参加したフィリピン・マニラでの大規模ロケの様子をとらえたメイキング映像が、シネマカフェに到着した。警視庁公安部のエースだった倉木(西島さん)が、妻の死の真実に辿り着いてから半年。すっかり気力を失っていた彼は、警察を辞めて探偵事務所を開いた大杉(香川さん)、かつての仲間の明星(真木さん)とともに、あるテロ集団による高層ビル大規模強盗・脅迫事件に出くわすが…。原作は、累計200万部を超えるハードボイルド作家・逢坂剛による伝説の警察小説。衝撃のテレビドラマから半年後を描く劇場版は、その骨太な映像と壮大なストーリーがさらにスケールアップ。西島さんらドラマシリーズからの出演者はもちろん、松坂桃李、伊勢谷友介、ビートたけしが“最強の敵”として出演することでも話題を呼んでいる。本作は3月下旬に都内でクランクイン後、日本では実現不可能な過激な爆破シーンやカーアクションなどの撮影のため、あの『ボーン・レガシー』の撮影が行われたフィリピン・マニラに飛び、約1か月間に及ぶ海外ロケを敢行。届いた3分ほどの映像には、時折、笑顔を見せながらも真剣に打ち合わせをする西島さんの姿が。また、多くの人が行き交う市場で西島さんが突然発砲したり、車やバイクが行き交う日常のすぐ近くで車が大破したりと、その迫力はまるでハリウッド並み。プロデューサーの渡辺信也氏によれば、「フィリピンをロケ地に選んだのは、日本でできないことができるということもありますが、マニラの街の色やにおいが『MOZU』の世界観にぴったりだと思ったのも一つの理由。マニラでは街の中心にある営業中のマーケットを封鎖して大規模な撮影を行ったりもしました」と言う。使用した銃弾は1500発、大破させた劇用車は4台、エキストラは500人以上という大規模ロケで描かれる「MOZU」の集大成を、まずはこの映像から覗いてみて。『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月22日俳優の西島秀俊が主演を務める劇場版『MOZU』(11月7日公開)の新キャストが、このほど発表された。本作は、ハードボイルド作家・逢坂剛による代表作で、累計発行部数が200万部を超える警察小説「百舌(もず)」シリーズが原作。2014年にはテレビドラマ版が放送され、平均視聴率11.0%、最高視聴率13.8%を記録。さらに、2014年ギャラクシー賞7月度月間賞、東京ドラマアウォード2014連続ドラマ部門優秀賞を受賞するなど、映像業界内でも高い評価を獲得してきた。劇場版では、西島演じる倉木が妻の死の真実にたどり着いてから半年後のことが描かれる。気力を失った倉木と、警察への不信感から警察をやめ探偵事務所を開いた大杉(香川照之)、そしてともに謎を追っていた明星(真木よう子)は、あるテロ集団による高層ビル大規模強盗・脅迫事件に遭遇する。今回、新たに劇場版キャストとして、俳優の松坂桃李、伊勢谷友介、そしてビートたけしの出演が決定。松坂は、犯罪実行部隊を率いる残虐非道な暗殺者で、大杉の娘を誘拐する権藤役。伊勢谷が演じるのは、冷静沈着な犯罪計画を立案するブレーン、高柳。ビートたけしは、シリーズ最大の謎の存在"ダルマ"を演じる。出演についてビートたけしは、「自分の好きなアメリカのサスペンスドラマに似た展開で面白いと思い引き受けた」とその理由を語り、「西島君は、おいらのラジオ時代からの熱狂的ファンで、共通の趣味もある。気の合う相棒みたいなものだから、楽しい現場になりそうだね」と期待する。伊勢谷は「『MOZU』は昨今珍しいくらいハードボイルドが極まった作品」としながら、役柄について「自分自身とは全く違うキャラクターなので、チャレンジしがいがあります」と意気込む。ドラマ版のアクションシーンに目を奪われていたという松坂は、「ダークな役をやりたいと以前から思っていたので、今回の権藤という男は演じていて非常に楽しいです」とコメントを寄せた。主演の西島は、新キャストの発表を受け、「新たに驚くような共演者を迎えることになりました。特にビートたけしさんの参加は、全身の血が沸き立つ思いです」と語る。映画は3月下旬に都内でクランクイン。4月初旬からは日本国内では撮影不可能な大規模アクションシーンの撮影のため、フィリピン・マニラで海外ロケを行っていた。(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会(C)逢坂剛/集英社
2015年05月07日ハードボイルド作家・逢坂剛による代表作で累計200万部を超える伝説の警察小説をTBS、WOWOWの共同制作でテレビドラマ化した「MOZU」。このたびこの秋の公開が決定した『劇場版MOZU』に、西島秀俊、香川照之、真木よう子のほか、松坂桃李、伊勢谷友介、ビートたけしが出演することが明らかになった。警視庁公安部のエース倉木が謎の殺し屋・百舌を追ううちに巨大な陰謀に巻き込まれていくドラマ「MOZU」。劇場版では、倉木(西島さん)が妻の死の真実に辿り着いてから半年後を舞台に、気力を失った倉木と、警察への不信感から警察を辞め探偵事務所を開いた大杉(香川さん)、そしてともに謎を追っていた明星(真木さん)が、あるテロ集団による高層ビル大規模強盗・脅迫事件に出くわすところから物語が始まる。劇場版の撮影は3月下旬に都内でクランクイン。4月初旬から、過激な爆破シーンやカーアクションなど日本国内では撮影不可能な大規模アクションシーンを実現するため、ハリウッド大作『ボーン・レガシー』の撮影が行われた、フィリピン・マニラで約1か月間に及ぶ海外ロケを敢行したそう。西島さんらのほか、長谷川博己、小日向文世、池松壮亮、伊藤淳史、杉咲花、阿部力らドラマシリーズの出演者はもちろんのこと、彼らに対峙する“最強の敵”として出演が決定したのが松坂さん、伊勢谷さん、たけしさんだ。松坂さんは犯罪実行部隊を率いる残虐非道な暗殺者で大杉の娘を誘拐する、権藤。伊勢谷さんは冷静沈着な犯罪計画を立案するブレーン・高柳。そしてたけしさんはシリーズ最大の闇“ダルマ”と呼ばれる謎の存在を狂気に満ちた異常さで演じる。今回の決定に当たり、主演の西島さんは「シリーズに登場した素晴らしいキャストに加え、新たに驚くような共演者を迎える事になりました。特にビートたけしさんの参加は、全身の血が沸き立つ思いです」と興奮気味に語っている。「MOZU」シリーズ最大の謎・ダルマを演じるたけしさんは「自分の好きなアメリカのサスペンスドラマに似た展開で面白いと思い引き受けた。西島君は、おいらのラジオ時代からの熱狂的ファンで、共通の趣味もある。気の合う相棒みたいなものだから、楽しい現場になりそうだね」とコメントを寄せている。「今回私が演じる高柳は自分自身を必要悪として認識し、全てを凌駕する能力の高さと強さを持った完璧主義者です。自分自身とは全く違うキャラクターなので、チャレンジしがいがあります」(伊勢谷さん)、「ダークな役をやりたいと以前から思っていたので、今回の権藤という男は演じていて非常に楽しいです。非日常的な役どころなのもありますが、自分の違った一面を引き出してもらったような気がします」(松坂さん)と語る二人の役どころが、物語にどう絡んでくるのかにもぜひ注目をしたい。『劇場版MOZU』は11月7日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月05日俳優の西島秀俊が主演を務めるTBS×WOWOW共同制作ドラマ『MOZU』の劇場版が、2015年に公開されることが14日、明らかになった。『MOZU』は、映像化不可能と言われ続けてきた逢坂剛のハードボイルド小説『百舌』シリーズを連続ドラマ化した作品。『MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~』を、TBS系列で2014年4月10日~6月12日に放送し、続編『MOZU Season2~幻の翼~』をWOWOWにて6月22日から7月20日、TBS系列にて10月16日~11月13日に放送した。映画『海猿』シリーズなどを手掛けた羽住英一郎監督による革新的な映像世界と、西島秀俊・香川照之・真木よう子をはじめとするキャスト陣の演技、本格アクションが反響を呼んだ本作は、ギャラクシー賞テレビ部門月間賞や、東京ドラマアウォード作品賞などを受賞。多くのファンに指示され、このたび映画化の運びとなった。主演の西島秀俊は「『MOZU』の映画化、身の引き締まる思いです」とコメント。「これは何より、テレビドラマとしては表現や枠組みなど、あまりに異例で特別な作品を、応援し支えてくださった視聴者の皆さまのおかげだと思っています」と感謝し、「クランクインの日、羽住監督はじめスタッフは、観客の皆さまのご期待に添えるよう、技術的にも精神的にもより高みを目指して撮影現場に向かうと思います。自分はその中で最大限の貢献をできるよう、全力を尽くしたいと思います」と意気込みを示した。ドラマに続きメガホンをとる羽住英一郎監督も、「スタッフ・キャストと共に全力で作りあげて来た『MOZU』シリーズ。さらにスケールアップさせてスクリーンで届けるために、総ての限界を超えて挑みたいと思います!!」と気合十分だ。
2014年11月14日西島秀俊を主演に迎え、TBS×WOWOW共同で制作されたドラマ「MOZU」。「Season1」をTBSで、その続編となる「Season2」がWOWOWで放送された本作がこの度、劇場版として2015年に公開することが明らかになった。“映像化不可能”と言われ続けてきたハードボイルド小説「百舌」シリーズの連続ドラマ化。映画『海猿』シリーズなどを手がけてきた羽住英一郎監督が務め、本格派アクション、複雑に絡み合った陰謀とその中で蠢く人間たちの重厚なドラマを描いていく。公安のエース・倉木を演じる西島さんを始め、捜査一課の叩き上げの刑事・大杉役に香川照之、女性公安警察官の美希役に真木よう子など、「Season1」「Season2」共に豪華俳優陣が集結している。業界内の評価も高く、ギャラクシー賞テレビ部門月間賞や、東京ドラマアウォード作品賞を受賞するなど、多くのファンに支持され続けている。主演の西島さんは、今回の映画化決定について「『MOZU』の映画化、身の引き締まる思いです」と真摯な姿勢を見せる。「これは何より、テレビドラマとしては表現や枠組みなど、あまりに異例で特別な作品を、応援し支えて下さった視聴者の皆様のおかげだと思っています。クランクインの日、羽住監督始めスタッフは、観客の皆様のご期待に沿えるよう、技術的にも精神的にも より高みを目指して撮影現場に向かうと思います」とコメント。それを受け、羽住監督は「スタッフ・キャストと共に全力で作りあげて来た『MOZU』シリーズ。更にスケールアップさせてスクリーンで届けるために、総ての限界を超えて挑みたいと思います」と意気込みを語った。劇場版『MOZU』は、2015年公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月14日まもなくTBSで「Season2」放送が始まるドラマ「MOZU」の音楽を手がけた菅野祐悟&オリジナルオーケストラによるスペシャルコンサートが10月8日(水)に開催。上映後に西島秀俊、真木よう子、池松壮亮、蒼井優、佐野史郎、羽住英一郎監督による舞台挨拶が行われた。TBSとWOWOWの共同制作で「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」がTBSで、続く「MOZU Season2 ~幻の翼~」がWOWOWで放送され話題を呼んだが、今回、地上波のTBSでもついに「Season2」が放送となる。逢坂剛のハードボイルド小説を原作に、公安刑事たちの戦いは新たな局面を迎えると共に終結へと向かって動き出す…。コンサートの終演後、壇上に西島さんらが姿を現すと会場は歓声に包まれた。舞台袖でずっと菅野さんとオーケストラが奏でる音楽に耳を傾けていたという西島さんは「感動してます」と興奮気味。初めて菅野さんによる本作の音楽を耳にした時のことを尋ねると「個人的に、演技をする時、『哀しい』とか『楽しい』といった名前がつく前の感情を掴まえたいと思っているんですが…」と自身が演技に臨む際の心境を明かし、「菅野さんの音楽からはまさに、まだ名前の付いてないザワついた思いが感じられて、勝手にシンパシーを感じ、感動していました」と熱弁をふるう。真木さんはドラマ「SP」シリーズなどでも菅野さんの音楽に触れてきたが「いつも思うのは、決して画(=映像)を邪魔せず、壊さずに(音を)流してくれて、ここぞという時に勢いのある音楽を出してくださります」とその音の魅力について熱く語った。池松さんは、一人のシーンの撮影の際に羽住監督から現場で菅野さんの作った音楽を聴かせてもらったそうで「ものすごく興奮し、『助けられるな』と思いました」とふり返る。蒼井さんも「見ている側の不安を煽り、決して映像の邪魔はしないんですが、気持ちを高めてくださる。ずっと聴いていたいなと思ったところで爆発が起こったりするんです(笑)」と映像、物語と結びつき、作品の質を高めていく音楽の力を絶賛した。菅野さんは、コンサートの中でも、羽住監督の要求の高さ、特にメロディではなくノイズを多用しつつつ、それをサウンドトラックに昇華させていく難しさについて、半ば“愚痴”のような口調で苦笑交じりに語り笑いを誘っていたが、キャスト陣の称賛の言葉に嬉しそうな笑みを浮かべていた。「MOZU Season2 ~幻の翼~」はTBSにて10月16日(木)より放送開始。なお、この日のコンサートの模様は11月22日(土)にWOWOWが開催する「TOUCH WOWOW2014」の中で放送される予定。(text:cinemacafe.net)
2014年10月09日TBSとWOWOWの共同制作によるドラマ「MOZU」シリーズに出演する西島秀俊、真木よう子、池松壮亮、蒼井優、佐野史郎、羽住英一郎監督が10月9日(水)、本作のスペシャルコンサートに来場し、まもなくTBSで放送となる「Season2」の魅力や撮影時のエピソードを語った。逢坂剛の人気小説の実写版で、国家規模の陰謀に立ち向かう公安刑事たちの戦いを描き出す。「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」がTBSで、続く「MOZU Season2 ~幻の翼~」がWOWOWで放送されたが、まもなく地上波のTBSでも「Season2」が放送される。ちょうど1年ほど前に撮影が行われたが、西島さんは「Season2」について「真木さんと池松くんは『Season2』でより過酷なアクションを見せています」と語り、さらに新たに加わった佐野さんについても「佐野さんは、出てきた瞬間に『あ、このヒト悪い人だ。強敵だな』と一発で分かる(笑)」と自身にとって大きな“壁”となることを明かす。同様に新加入の蒼井さんについても、同じくTBSとWOWOW共同制作の「ダブルフェイス」での共演経験をもふり返りつつ「この人が出てくると、破壊して、周りはいろいろ巻き込まれていく(笑)」と蒼井さんの存在が惨劇の“フラグ”であると説明し、会場は笑いに包まれた。スクリーンには「Season2」の劇中ビジュアルとして、一面真っ白の雪の中を歩く西島さんと真木さんの姿が映し出されたが、真木さんは「ただただ寒かった…」と恨めしげな表情。そのつらさは「今後の冬の仕事の入れ方を見直そうと思った」と語るほどだ。写真を指差し「勝手に帽子かぶってましたから!」とその凄まじい寒さと監督への怨念について明かし、再び会場は笑いに包まれた。先ほど、まるで不幸を呼ぶ使者のように西島さんから散々な言われようだった蒼井さんは、そんな西島さんについて「『Season1』と『Season2』でこれだけ長丁場の西島さんが、最終回が近づくと『寂しい。またやりたい』と仰ってて、どこまでタフなのか…?と衝撃を受けました(笑)」と尊敬の思いを込めつつ、もはや“ドM”という言葉がピッタリの西島さんの撮影現場での姿を暴露。佐野さんは、ニュースなどでも取り上げられた本作のタバコを吸うシーンの多さに衝撃を受けたと明かしつつ「時代に逆行していくんだね?よっしゃ!という、締め付けられない楽しさがあった」と述懐。地方ロケでは蒼井さんらと飲みに行く機会もあったそうだが、「あんなに熱く語ったのは久しぶり。こういうキャストがいて、こういう作品が出来たのかと思った」と幸せそうに語っていた。「MOZU Season2 ~幻の翼~」はTBSにて10月16日(木)より放送開始。(text:cinemacafe.net)
2014年10月09日人気ドラマ「MOZU」の世界観を再現した展示を行う「MOZU NIGHT」が、ファンを招待して8月10日(日)にWOWOW本社にて開催。本作に出演し、放送中の朝ドラ「花子とアン」の伝助役でも話題の吉田鋼太郎と羽住英一郎監督によるトークイベントが行われた。逢坂剛の人気小説を原作に、西島秀俊、香川照之、真木よう子、池松壮亮ら豪華キャストを迎え、「Season1~百舌の叫ぶ夜~」がTBSで、続く「Season2~幻の翼~」がWOWOWで放送された本作。同イベントはSeason1、2の全15話がこのたび、WOWOWにて一挙放送されるのを記念して、ドラマで使用した小道具や衣裳の展示、さらに撮影現場で提供されたケータリングを用意するなど、「MOZU」の世界を再現するイベントとして開催された。大企業「アテナセキュリティ」に勤めるも、“裏”の顔を持つ元公安の東(長谷川博己)の部下の中神役で怪演を見せた吉田さん。登場しマイクを握るや「中神です」と自己紹介し、ファンの喝采を浴びる。この日は、ファンから事前に寄せられた質問に答えたが、中神が時折見せる、お茶目な演技に関する問いに、羽住監督は「ほぼ吉田さんのアドリブです」と明かした。吉田さんは「監督から基礎になるところについて指示があり、そこに肉付けしていった」と付け加えるも、羽住監督は、中神が有村架純演じる葵美を拉致するシーンに触れ「病院で毛布をはがすんですが、『もっと乱暴にやって』と指示したら、毛布をという意味だったのに、中神はベッドに乗っかってニオイを嗅いだりして…」と監督の指示を超えた吉田さんの“暴走”を暴露し、会場は笑いに包まれた。吉田さんは、中神の変態性や東との関係について「台本を読んだときは、ここまで変態になるとは思わなかったけど、東役の長谷川くんは変態なので(笑)。その部下なので、変態コンビの方が楽しいかと思った」と、あくまで長谷川さんに引っ張られる形で変態の役となったと釈明する。ちなみに、第1話の時点で「車の中のシーンで、映ってはないけど、中神は東の太ももを触ってる」(羽住監督)とのことで、吉田さんも「わりと最初からホモということは分かってた。ネコとタチという言い方をするなら、僕の方がネコですね」とあけすけに語っていた。共演陣や撮影の思い出になると、まず吉田さんは、池松壮亮を絶賛。「攫ってきて、縛ってリンチするシーンがあるけど、もう寒い時期で、池松くんは長く裸でいて震えていて『すごい現場だな』と気合いを入れた」とふり返る。また主演の西島秀俊については「アクションシーンでポツリと『僕、これずっとやっていたいです』と言うので、『何を?』と聞いたら『アクションです。お芝居するよりもこっちが好き』と言ってた」と明かし、さらに「楽屋では香川(照之)がずっと喋っててうるさかった!」と苛立たしげに述懐。会場は再び笑いに包まれた。中神役に関して、吉田さんは「僕も大好きで一生大事に思える役」と思い入れの強さを口にする。羽住監督は、放送終了後もこうして集まる熱烈なファンを前に「まだまだ続く感じで盛り上がってもらえたら」と意味深に語り、さらなる続編製作を願うファンからは熱い拍手が沸き起こった。「MOZU Season1&Season2」は8月16日(土)より4週連続でWOWOWにて一挙放送。(text:cinemacafe.net)
2014年08月11日