アキ・カウリスマキ監督の最新作『枯れ葉』で主演を務め、『TOVE/トーベ』などで知られるフィンランドの国民的女優アルマ・ポウスティが初来日。12月6日にアキ・カウリスマキ監督の大ファンである俳優・松重豊と先行上映のトークショーに登壇した。本作は、孤独を抱えながら生きる女と男が、人生で最初で最後のかけがえのないパートナーを見つけようとする心優しいラブストーリー。今年のカンヌ国際映画祭の審査員賞、2023年国際批評家連盟の年間グランプリに見事輝き、先ごろアカデミー賞国際長篇映画賞部門のフィンランド代表にも選出。本国フィンランドでは、動員20万人を超え(フィンランドの人口は約550万人)、カウリスマキ最大のヒット作『過去のない男』を超える動員数を記録、フィンランドのみならずフランスやドイツでも大ヒットするなど各国で快進撃を続けている。アルマは「こんにちはー!ありがとう!!」と日本語で満面の笑みを浮かべ、「実は今日はフィンランド106年目の独立記念日。そんな特別な日をカウリスマキ映画の雰囲気の中で皆さんとご一緒できて光栄です」と満席の会場に向けて挨拶。続いて、アキ・カウリスマキ監督の大ファンである松重さんが大きな花束を手に登壇。その髪型は、カウリスマキ監督の『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』にオマージュを捧げたリーゼントスタイルというこだわりぶり。「僕は自分が出ている映画の舞台挨拶にも行かない方ですが、アキ・カウリスマキ監督の作品ならば髪の毛をおっ立てても出たいと思った。とにかく大ファンで御座います」と熱弁すると、アルマはその髪型に「ファンタスティック!」と大笑い。松重さんは「アルマさんに笑ってもらえるなんて…幸せな気持ちです!」と語った。「短い中に物語が凝縮」松重豊が語るアキ・カウリスマキ監督の魅力約6年ぶりのアキ・カウリスマキ監督復帰作『枯れ葉』を先んじて鑑賞した松重さん。「引退すると言った人がもう一度作るというのは日本でもあることですが、よくぞ戻って来ていただいたと思った。そしてどんなテイストになるのかと思ったら、『パラダイスの夕暮れ』、『真夜中の虹』、『マッチ工場の少女』のいわゆる労働者三部作に連なるものだった」とコメント。「しかもアルマさんがカティ・オウティネンを上回る演技をされていて…魅了されました」と絶賛した。一方のアルマは「引退撤回を一番驚いているのはアキ監督自身だと思います。意欲的に盛り上がり、脚本も指が勝手に動いて書いた結果、労働者3部作に連なる4作目が生まれたそうです。そして監督業に戻ってきただけではなく、私たちのような新しい俳優を迎え入れて作ってくれたのも素晴らしいことだと思います」と述べた。松重さんは、アキ・カウリスマキ監督の作品の魅力について「世の中がわかりやすい作品を要求している中で、それとは逆行している作風ではあるけれど、81分という短い中に物語が凝縮されている。そこに置かれた役者の表現力は問われるものです。言葉で説明したり過剰な演技をしたりすることなく、一瞬一瞬の表現に満ち溢れている空間がアキ・カウリスマキ監督の作品。そこに触れることで僕らの信じる表現が世界のどこかにはまだあるぞと思わせてくれる」と熱弁した。“沈黙の巨匠”アキ・カウリスマキ監督の「ピュアで正直な脚本」そして松重さんは「今回の作品の脚本の分量はどのくらいですか?早口で喋れば日本だったら15分で終わるセリフ量ですよね?」とアルマに質問。これにアルマは「確かに、私の人生の中で出会った一番短いページ数の脚本でした」と笑わせつつ「でも珠玉の一冊であり、素晴らしい文学であり詩的で、慎重に選ばれた言葉が使われています。アキは沈黙の巨匠。一行のスーパースターだと思います。ちょっとした言葉にそのキャラクターの性格やヒントが散りばめられていて、足すことも引くこともできない。まさにピュアで正直な脚本」と明かす。「でもひとつだけ書かれていなかったのはウインクのシーン。あれは、撮影のときにアキが『やってくれ』と言ったんです」と笑顔で打ち明けると、松重さんは「これは貴重な話を聞けた」と大興奮。さらに、松重さんの興味は尽きず、俳優ならではの視点で「監督からは具体的にどんな演出や指示があるのですか?」と質問すると、「セリフは覚えるべきだが、読みすぎず練習や稽古はするなと言われました。そして撮影は基本的にワンテイクで終わります。俳優としてはとても怖いことですが、唯一のオンリーワンの瞬間がフィルムに焼き付けられます。それは二度と出来ないもの。すべてがワンチャンス」とアルマは明かす。「アキはカメラを覗いて、すべての配置を自分で動いて決めて、準備が揃うとカメラの横でアクション!と声をかける。モニターチェックも一切しません。なぜならば何が撮れているのかを把握しているからです」と巨匠の演出術に触れると、松重さんは「ワンチャンス…。その緊張感、僕も好きです!」と大喜び。今度はアルマが、松重さんに「日本でもワンテイクで撮影する監督はいますか?」と質問。これには「北野武さんなんかはそうです。テストというか、もう回していこうか…みたいな感じです」と答え、「テストを重ねて固まっていく芝居もあるけれど、一回しかできないものを切り取って映画が出来上がる方が僕はいい。究極的なことをいうと、ドキュメンタリーに近いものになればいいと思っている」と俳優としての理想像も告白した。最後に、松重さんはアキ・カウリスマキ監督作への出演も熱望。「もしそんなチャンスがあるならば、旅費から何から全部出してでも行きます。セリフなしだっていい!バーのウェイター役でも何でもいいから!」と前のめりになると、アルマも「松重さんはすでに髪型の準備も出来上がっているので、是非とも出演してほしいです」と太鼓判を押していた。また、来年6月には、『枯れ葉』の日本での公開を記念し、アキ・カウリスマキ監督が共同オーナーを務めている映画館「キノ・ライカ」への訪問やヘルシンキ近郊の撮影スポットめぐりなど、カウリスマキファンの心をくすぐる「キノ・ライカとアキ・カウリスマキの世界スペシャルツアー」が実施されると聞いた松重さんは、「スケジュール何とかならいかな」と本気で悩む様子も。まだまだ質問し足りないと漏らす松重さんに、アルマは「このような素敵な機会をありがとうございました。とても楽しかったです!」と感謝を伝え、大盛況のうちに舞台挨拶は幕を閉じた。『枯れ葉』は12月15日(金)よりユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:枯れ葉 2023年12月15日よりユーロスペースほか全国公開© Sputnik
2023年12月07日こんにちは!hugmugフレンズの新井久美子です!世界的に有名なムーミンの作者、トーベ・ヤンソンさんの公園が埼玉県飯能市にあるのご存知ですか?ムーミンバレーパークという有料施設もありますが、今回は"トーベ・ヤンソンあけぼの子ども公園"に行ってきたのでレポートさせていただきますね!こちらの公園は入園料も駐車場も無料になります。無料とは思えない楽しみが沢山の施設なので、GWの日帰りお出かけのご参考になれば嬉しいです!埼玉県飯能市にある『トーベ・ヤンソンあけぼの子ども公園』とは?平成9年の開園から20年を過ぎてもなお、たくさんの人に世代を超えて愛される、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園。この公園は、北欧の童話作家として有名なトーベ・ヤンソンとの手紙のやり取りから生まれました。トーベ・ヤンソンの想いは、公園内のいろいろな処にちりばめられています。子どもも、大人も、生き物も、草花も。それぞれがお互いを受け入れ、自由に時間を過ごす。そんな空間が、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園です。コンサートやイベントが行われる「子ども劇場」小川が流れる坂道をのぼり入園してまず飛び込んでくるのが、この子ども劇場。コンサートやイベントが行われる広いホールの下には、池の水音が響く洞窟のような空間にトイレと管理所があります。広々としたトイレにオムツ替えスペース、授乳室もこの建物にあります。休日だったこの日は突然アナウンスがあり、幼児を対象にさがしものゲームが行われてました!推理をしながら公園内を散策して、子どもたちはとっても楽しそうでした!まるでムーミンのお家!?「きのこの家」名前のとおり、きのこのような形の建物は一階は"いこいの広間"として訪れた人をあたたかく迎えます。ムーミンママが実際にお料理していそうなキッチンや暖炉、ベンチなどが所々にあります。2階は不思議な空間になっていて、螺旋階段を上る途中には細かいディスプレイもきいていました。ムーミンの作者”トーベ・ヤンソン”に関する展示が見れる「森の家」飯能の特産 "西川材" のヒノキの丸太を使用した波打つ壁が目印の森の家。一階はトーベ・ヤンソンに関する資料展示コーナーがあり、可愛いグッズや歴史を知るプロジェクターがあります。2階は図書コーナーになっていて、子どもも大人も自由に読書が楽しめます。写真には写っていませんが、テーブルと椅子があり子どもたちは絵本を読んでいました。展示されているポスターがとても可愛かったです♪公園内には素敵なカフェも!「カフェプイスト」青い壁が目印のカフェ。プイストとはフィンランド語で公園という意味。キッズスペースやキッズメニューもあり、北欧の雰囲気に包まれながらゆっくり過ごせる空間になっています。娘は大好きなバニラアイスで休憩です。公園内には他にも楽しめるスポットがたくさん!ユーモアな注意喚起!季節によってはヘビやハチ、毛虫などもいるので公園内は虫除けも必須です!通るのがワクワクするトンネル公園内を流れる川渡るトンネルは小高い場所にあり、トンネルにある小さな窓を覗くと不思議な世界が広がります。丸太でできたツリーハウス丸太の階段を上るツリーハウスは、手すりがないので上るだかくでちょっとした冒険!笑途中から怖くなった娘は、パパに抱っこしてもらって上りました。園内を一望できるビュースポット小川のほとりの芝生でレジャーシートを敷いてピクニックをしたり、昼寝をしている人たちもいました。この公園の道を挟んだ向かい側には、これまた遊具が盛りだくさんの公園や野球場もあり、飯能がいかに自然豊かで広々としているかわかります笑今回は日帰りで行ける公園をご紹介しましたが、飯能は川も山も豊かなので、時間があれば泊まりでのんびりステイしても楽しいですよ♪ご参考になれば嬉しいです♪
2023年04月19日「ムーミン」の原作者であるフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』より、劇中に登場するムーミンイラストのこだわりや、トーベのアトリエの再現などの苦労が明かされる特別映像が解禁された。日本を始め世界中で愛されるムーミンの物語。それは画家としてキャリアをスタートさせたアーティスト、トーベ・ヤンソン自身の人生を投影して生み出されたものだった。文学、コミック、舞台劇、アニメーションなど、今日においても色褪せること無く人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして育まれていったのか。トーベ自身の人生のあり方とともに、その創作の秘密に肉薄してゆく。解禁された特別映像で、最初に登場するのは、劇中でトーベが描く“ムーミン”を制作・監修したプロダクションデザイナーとグラフィックアーティストの2人、カタリーナ・エールンルートとサンドラ・ヴァルベック。時代によって描かれ方が少しずつ変わっていくキャラクターたちの変遷も忠実に再現した彼女らは「始めはただの表現でした」「漫画を書き始めたとき、新聞連載が始まって変化しました」と、トーベの走り書きからスタートしたシンプルなイラストが、新聞での連載など、発表する場所や方法が徐々に変化、「より丸みを帯びて漫画らしくなった」と分析、「スタイルを変えることが仕事を守る方法だったのでしょう」 とその理由を明かしている。続いて登場するのは、トーベの姪でもあるソフィア・ヤンソン。撮影現場を訪れた彼女は、スタッフの徹底したリサーチの上で再現されたアトリエやレコードプレーヤーなどの愛用品について「見事でした。スタジオの空気に触れ当時に戻ったようで、立ち尽くしてしまいました」と称賛の声を送り、最後は、実際にそのこだわりのアトリエを使用した本編とその撮影裏を切り取った映像も映し出されている。『TOVE/トーベ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOVE/トーベ 2021年秋より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2021年10月10日日本でも人気の高い世界的キャラクターのひとつとして挙げられるのは、フィンランドで誕生したムーミン。かわいらしいキャラクターの数々と心温まる物語は、長年にわたって愛され続けています。そこで、生みの親である画家トーベ・ヤンソンの知られざる波乱に満ちた半生に迫る映画『TOVE/トーベ』をご紹介します。今回は、主演を務めたこちらの方にお話をうかがってきました。アルマ・ポウスティさん【映画、ときどき私】 vol. 415本作だけでなく、舞台でもトーベ役を演じたり、劇場版のムーミンでフローレン(スノークのおじょうさん)の声を担当したり、まさに適役とも言えるアルマさん。本国フィンランドではロングランとなる大ヒットを記録した本作の見どころやムーミンの魅力、そして自身の原動力について、語っていただきました。―トーベ・ヤンソンさんといえば、フィンランドでは大きな存在だと思います。演じるうえで、プレッシャーなども大きかったのではないでしょうか?アルマさんもちろん、それはありましたね。これだけ多くの人に愛され、重要な存在であるトーベの伝記映画を作るというのは、決して簡単なことではありませんから。私だけでなく、作品に関わるみんなのなかに、多少の怖さはあったと思います。―それをどう乗り越えましたか?アルマさん救いとなったのは、監督のある言葉。「私たちにとって、これは“ミッションインポッシブル”だから、どうせ失敗をするなら一番おもしろい形で失敗しましょう」と言ってくれたんです。そのおかげでみんなのマインドが解放され、私たちなりのトーベを自由に追求していけばいいのだと考えることができたと思います。そもそも、他人の人生における真実を知るのは難しいことですからね。そこで、私たちは彼女の作品のなかに没入し、彼女が残してくれた“ヒント”をもとに制作していくことにしたのです。トーベのご家族からも「みなさんの解釈で、できる限り美しくて強いものを作ってください」と言っていただいたので、そういった応援をいただけたことも非常に重要でした。あらゆる形で共感できなければ、演じられなかった―役作りをしていくなかで、意識していたことはありますか?アルマさんあらゆる形で彼女に共感できなければ、おそらくこの役は演じられなかったと思っています。トーベは、知的でユーモアがあり、生きる喜びや冒険心に満ちていましたが、同時に悲しみや自己批判といったダークな一面も持ち合わせていた複雑な人物。だからこそ、彼女は一体どんな人間なのか、彼女の人生とはどういったものなのかについて考えさせられました。そして気がついたのは、彼女を動かしているのはアートであること。芸術こそ、トーベがもっとも愛したものであり、彼女にとっては“聖なるもの”だったと思います。そしてもうひとつは、たくさんのステキな出会い。たとえ恋愛関係が終わっても友情を深めることができた彼らの姿に、私はインスピレーションをもらいました。―当時のフィンランドは同性愛が犯罪とされていたそうですが、そんななかでも恐れることなく女性舞台演出家のヴィヴィカをまっすぐに愛する姿が印象的でした。アルマさん私もいい意味で自分を見失うことができる愛には圧倒されますし、それこそが生きる力を与えてくれるものだと考えています。トーベは人に対しても、生きることに対しても好奇心を持っている女性ですが、それでもヴィヴィカとの恋愛は彼女にとっては驚きだったのではないかなと。でも、彼女にとっては“ハッピーなサプライズ”だったとは思います。戦後のフィンランドは非常に保守的だったので、同性愛は違法とされていましたが、トーベにとってはどの恋愛も自然に起きたこと。「私が好きになったのは人間であって、男性か女性かは関係ない」というのが彼女の哲学の礎でもあるのです。私は「サイレントレボリューション」と呼んでいますが、彼女のしたことは後世の人たちのために、静かにドアを開けていたのと同じだと思っています。ラブシーンでは興味深い体験をすることができた―まさにその通りですね。では、撮影中の忘れられない出来事などについても教えてください。アルマさん本当にステキなことがたくさんありましたが、そのなかでも素晴らしかったのは、ザイダ・バリルート監督と撮影監督であるリンダ・ワシュベリのコラボレーション。フィンランドでは、女性の撮影監督はあまり多くないので、どうしても“男性の眼差し”で撮られることが大半ですが、今回は監督も撮影監督も女性だったので、“女性の眼差し”を通して撮ることができました。そのおかげで、特にラブシーンでは興味深い体験をすることができたと思います。これはヴィヴィカ役のクリスタ・コソネンとも話していたことですが、2人の女性がベッドにいる様子を女性の目線で切り取ることで、そこにある情熱や理解に対する新しい解釈が加わったように感じることができたのです。それはいままでにない経験でしたね。恥ずかしさやぎこちなさも一切なく、自由に演じることができたので、私たち俳優にとっても、うれしい発見となりました。―そのあたりも注目ですね。いまや世界的なキャラクターとなった「ムーミン」についてもおうかがしますが、フィンランドの方々にとっては、どのような存在ですか?アルマさん私は本のなかにいるムーミンと一緒に育ちましたが、いまの子どもたちはテレビシリーズやゲームなど、本当にそれぞれのムーミンとともに冒険をしながら大きくなっています。そういう様子を見ていると、トーベは私たちがずっと持つことのできる“宝物”を作ってくれたんだなと感じますね。誕生してからこれだけ時間が経っていても愛されているのは、本当にすごいこと。おそらくそれは、トーベの価値観と私たちが大事にしているものが同じだからここまで響くんでしょうね。その価値観とは、他人との連帯や友情、冒険心、愛、つねにオープンであること、好奇心、そしてすべてのなかにあるユーモアのことだと私は思っています。ムーミンにとって、2番目のホームは日本―そういった普遍的なところが、日本でも多くの人を惹きつけてやまない理由かもしれません。アルマさんそうですね。フィンランドと日本は、地理的には非常に遠い国同士。にもかかわらず、日本のみなさんが心のなかにムーミンを持ち、これだけつながりを感じてくださっていることは興味深いことだと思います。おそらく日本はムーミンにとって2番目のホームと言えるのではないでしょうか。―うれしいです。ちなみに、アルマさんは日本のアニメやキャラクターでお好きなものがあれば、教えていただけますか?アルマさん私は子どものときに、あまり日本のアニメに触れる機会がありませんでした。なので、残念ながら挙げられるものがないのですが、実は俳優になってから日本には親しみを感じています。というのも、日本で生まれた俳優訓練法である「スズキ・トレーニング・メソッド」を学んだことがあるからです。私はまだすべてを習得できているわけではありませんが、身体的な感覚を意識したり、自分のなかにある“演技の源”をしっかりと根付かせたりする必要があるので、いまでも時折このメソッドに立ち返って訓練することはあります。日本で練習したことはありませんが、いつか日本に行ってみたいです。―ぜひ、お待ちしております!では、アルマさんにとってモチベーションの源となっているものとは?アルマさん私も彼女と同じように、好奇心に突き動かされるタイプだと思います。そして、何よりも芸術を愛しているので、演劇も私にとっては大きな存在です。言うならば、哲学的で身体的なアドベンチャーをしているような感覚なのかもしれません。この仕事は、「人間とは一体何なのか」ということを模索する終わりのない旅をしているようなものですが、これこそが私の人生において一番好きなもの。なので、いまは俳優でいられること、そして恵まれた環境にいることにとても感謝しています。感情は抑えるものではなく、出すべきもの―今回お会いするのは初めてですが、劇中のアルマさんとは違った溢れるような明るい笑顔に魅了されています。ステキな女性でいられる秘訣があれば、教えてください。アルマさん(日本語で)わあ、ありがとう!そうですね、私は自分の感情を抑えることをやめたので、幸せなときは笑っていいし、悲しいときには泣けばいいと思っています。感情というのは抑え込むものではなく、出すべきものですからね。私はそうしていないと落ち込んでしまうので、いまでは自分の心で感じているものは流れ出るままにしています。もしかしたら、それがつねに笑顔でいられる理由のひとつかもしれません。―ありがとうございます。それでは最後に、アルマさんから日本の観客へ向けてメッセージをお願いします。アルマさん何の理由がなかったとしても、私たちは自分に制限をかけてしまうことってありますよね?私はそういう部分に関しては、トーベの時代よりもいまのほうが保守的になってきているのではないか、とさえ感じることがあります。でも、人生で自分自身をしっかりと模索し、好奇心と冒険心を持ち、作られたルールに縛られることなく、つねに自由であるために戦い、そして愛を持って相手をリスペクトすることが大事なのです。ぜひ、トーベからそういったインスピレーションを感じていただけたらと思います。インタビューを終えてみて……。一問一問に対して丁寧に答えてくださるいっぽうで、劇中とは異なるチャーミングな表情をのぞかせるアルマさん。オンライン取材であったため、画面越しではありましたが、それでもこちらまで笑顔にさせてしまう魅力には、一瞬で虜となってしまいました。本作では、アルマさんの見事な熱演に、ぜひ釘付けになってください。自由に生きる美しさを教えてくれる!世界的なアーティストとなったトーベ・ヤンソンが成功の裏側で味わった葛藤や苦悩、そして激しい恋愛感情に触れることができる本作。どんな状況のなかでも、自分を信じ、自由と信念を貫いて生きる姿は、時を超えて現代の女性たちにも勇気を与えてくれるはずです。取材、文・志村昌美ストーリー第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキで、画家のトーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始めていた。戦争が終わりを迎えると、彼女はほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくことに。しかし、著名な彫刻家である厳格な父との軋轢、さらには保守的な美術界との葛藤のなかで満たされない日々を送っていた。そんなある日、トーベは舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い、激しい恋に落ちる。それこそが、ムーミンの物語と彼女自身の運命の歯車を大きく動かすものとなるのだった……。情熱の詰まった予告編はこちら!作品情報『TOVE/トーベ』10月1日(金)より、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国ロードショー配給:クロックワークス© 2020 Helsinki-filmi, all rights reservedCopyright Marica Rosengard
2021年09月30日「ムーミン」の原作者として知られる、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』より、メイキング映像とショットが解禁された。この度解禁されたメイキング映像は、「彼女の優しさこそが自身の体験を活かす才能なのです」とトーベ・ヤンソンの姪のソフィア・ヤンソンが彼女との想い出を語るシーンから始まる。彼女の声とともに映るのは、ヘルシンキ市庁舎のためにトーベが1947年に手掛けたフレスコ画「都会のパーティー」を映し出した映像。どこか不思議な印象を残すこの絵画は、童話作家というだけでなく、彼女が優れた画家でもあったことを示している。そしてその後に続くのは、“自分のリズムで気ままに踊る”ことが大好きだったというトーベ本人が草原で踊る貴重な映像。少しユーモラスで個性的なこのダンスを踊る彼女の姿は、ザイダ・バリルート監督の「映画を作るにあたりトーベの“真実”を描くのは不可能だと理解しました、そんな無謀なことは諦めました」「私に出来たのは彼女の人生に触れ、ある意味遊ぶこと。この挑戦をクリアにするため真剣に遊びました」という言葉を裏付けるようにも見える。また併せて解禁されたメイキング写真は4点。ムーミンの舞台劇やトーベのアトリエなど、いずれも彼女のアーティストとしての人生で重要な役割を担った場所で、監督がキャストに直接演技指導をする姿を切り取ったものとなっている。『TOVE/トーベ』は10月1日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOVE/トーベ 2021年秋より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2021年09月25日【おとな向け映画ガイド】ムーミン原作者の意外な半生!『TOVE/トーベ』ぴあ編集部 坂口英明21/9/19(日)池上彰さんの水先案内をもっと見る()藤原えりみさん(美術ジャーナリスト)「……アトリエに響く蓄音機によるエディット・ピアフの他、ショパンやベニー・グッドマン、ジョゼフィン・ベーカー等々。音楽に託された心情の深さ……」藤原えりみさんの水先案内をもっと見る()植草信和さん(フリー編集者、元キネマ旬報編集長)「……おぼろげながら北欧的美少女を想像していたので、トーベの半生を描いた本作『TOVE/トーベ』を観て、腰が抜けるほど驚かされた。……」植草信和さんの水先案内をもっと見る()高松啓二さん(イラストレーター)「……ファンタジー作なのに半径3メートル以内で着想を得ているのは面白いね。」高松啓二さんの水先案内をもっと見る()(C)2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2021年09月19日「ムーミン」の原作者として知られる、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』より、本編映像が解禁された。今回解禁された本編映像では、トーベの部屋で偶然見つけた走り書きのようなイラストに興味津々のヴィヴィカの様子が切り取られている。そこに描かれた不思議な風貌の生き物について尋ね、トーベの「モラン(女の魔物)」「触れるものを氷に変えるの」という説明に惹きつけられていくヴィヴィカ。あくまで「本業の合間の気分転換」だと受け流すトーベに、ヴィヴィカはもっと見せて欲しいとお願いするが、そのイラストに価値を感じていないトーベは、からかわれていると勘違いし「これは食べるためよ」と抵抗。油絵を「これが私」と主張するのだった。またトーベがヴィヴィカに見せるイラストの中には、「たのしいムーミン一家」の挿絵の1枚、ムーミンと一緒にうっとりと美しいルビーを見つめる「トフスラン」と「ビフスラン」の姿もあり、トーベ自身はあくまでも気分転換だと思いながら書き留めていたキャラクターたちが、著名な舞台演出家でもあったヴィヴィカとの出会いによってその魅力を見出されるという、ムーミン一家の“始まりのシーン”を捉えた映像になっている。なお現在、銀座YOSEIDOにて映画『TOVE/トーベ』公開記念写真展を入場料無料にて開催中。劇中で使用された実際の小道具や特別パネルなどを展示、映画の世界観を存分に体感できる。(10月17日まで)『TOVE/トーベ』は10月1日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOVE/トーベ 2021年秋より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2021年08月31日国境や世代を超えて愛される「ムーミン」の原作者、トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』。ムーミンシリーズのキャラクターたちは、いずれも個性的な魅力に溢れているが、多くのキャラクターたちは実際にトーベが出会い、ともに過ごした身近な人たちがモデルとなっている。今回は、劇中に登場する実在したモデルたちを未解禁シーン写真とともに紹介する。スナフキン<アトス・ヴィルタネン>ムーミントロールの親友、スナフキンのモデル。政治家、哲学者、作家、ジャーナリストであり詩人。トーベとの出会いは、自身が開いたパーティーでのこと。役者や政治家、芸術家や作家たちの集まる賑やかな会だったが、ふたりは出会ってすぐに惹かれ合い、交際が始まった。スナフキンの哲学的な思想や緑の帽子はアトスに由来すると言われている。トゥーティッキ<トゥーリッキ・ピエティラ>ムーミン一家の友だち、トゥーティッキ(おしゃまさん)のモデル。男性優位の美術界において、フィンランド美術史に名を残す数少ない女性として活躍したグラフィックアーティスト。トーベとは1955年に出会い、後に生涯のパートナーとなる。1970年代に入るとムーミンの立体作品の制作に夢中になり、また自身で8mmカメラを回すようになる。現在、立体作品はムーミン美術館に常設で展示されており、8mmで撮りためた素材は、それらを再構築して制作したトーベ・ヤンソンの映画三部作になったほか、トーベ・ヤンソンやムーミン関連の企画展などで紹介されている。ビフスラン<ヴィヴィカ・バンドラー>トーベの分身トフスランと仲良しのビフスランのモデル。大学在学中にフィンランド初のスウェーデン語系の学生劇団を設立。やがて演劇界で頭角を表し、キャバレーのレヴューを劇場で行うなどヘルシンキやフィンランドの演劇シーンに次々と新しい風を吹き込んだ舞台演出家。1946年にトーベと出会い、やがて愛し合うように。同性愛が処罰の対象だった時代、ふたりはトフスランとビフスランと呼び合い、お互いにしか通じない言葉や暗号で愛を伝えあった。ムーミンの物語に登場するトフスランとビフスランが自分たちの言葉で話しているのも、ここからきている。ムーミンパパ&ムーミンママ<ヴィクトル・ヤンソン&シグネ・ハンマルステン=ヤンソン>ムーミンパパとムーミンママのモデル。著名な彫刻家でありながら、フィンランドの美術史で最も高名な彫刻家が同時代にいたこともあり、収入は極めて不安定だった芸術家の父・ヴィクトル。そして、彫刻家志望であったが、家庭を支えるために本の挿絵や表紙を手掛ける挿絵画家や風刺画や切手のデザインなど、多岐にわたる絵の仕事を手掛け、また結婚前の教師時代、スウェーデンのガールスカウトを立ち上げるなど、女性の自由と自立を積極的に推進した経歴を持つ、逞しくも優しい母シグネ。その生き様も含め、トーベの実際の両親がモデルになっている。トーベ・ヤンソン自身の人生を投影して生み出された「ムーミン」の物語。今日においても色褪せることなく人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして育まれていったのか。トーベが愛した同性のパートナーや両親の存在から、トーベ自身の人生のあり方と創作秘話が紐解かれていく。『TOVE/トーベ』は10月1日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOVE/トーベ 2021年秋より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2021年08月28日日本を始め世界で愛される「ムーミン」の原作者として知られる、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた 『TOVE/トーベ』より予告映像が解禁された。画家としてキャリアをスタートさせたトーベ・ヤンソンが、自身の人生を投影して生み出した「ムーミン」の物語。文学、コミック、舞台劇、アニメーションなど、今日においても色褪せることなく人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして育まれていったのか。本作はトーベ自身の人生のあり方を追いながら、その創作の秘密に迫っていく。今回解禁された予告映像は、フィンランドに第二次世界大戦の戦火が及ぶ中、“ムーミン”を一心不乱に描き上げるトーベの姿から始まる。やがて戦争が終わりムーミンを描き続けるも、著名な彫刻家である父にはムーミンを“芸術”として受け入れてもらえずに、ぶつかり合うことに。そして父の作品を平凡だと言って、これまでの常識に捉われず自由な創作活動に没頭するトーベの姿が映し出される。また、政治家・哲学者・ジャーナリストでありスナフキンのモデルになったとも言われる恋人アトスとの逢瀬や、パーティーで運命的に出会った舞台演出家ヴィヴィカとの甘いキスシーン、そして世界で初めて上演されたムーミン劇の模様や、<ムーミントロールの家族>、<スナフキン>、そして<トフスランとビフスラン>のイラストを描く様子なども切り取られ、芸術家として、そして1人の人間として自由を愛し、たくましく生き抜いたトーベ・ヤンソンの情熱的な人生が色鮮やかに映し出されている。『TOVE/トーベ』は10月1日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOVE/トーベ 2021年秋より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2021年07月21日日本を始め世界中で愛される物語「ムーミン」の原作者でフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画 『TOVE/トーベ 』より場面写真が解禁された。画家としてキャリアをスタートさせたアーティスト、トーベ・ヤンソン自身の人生を投影して生み出されたムーミンの物語。文学、コミック、舞台劇、アニメーションと、今日においても色褪せること無く人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、どのようにして育まれていったのか。本作は自由を愛して生きたトーベ自身の人生を追いながら、その創作の秘密に迫っていく。本国フィンランドで公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録した本作は、公開から7週連続で興行収入ランキング第1位になるなど、ロングラン大ヒットも記録。第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表へも選出され、数々の映画賞を席巻した。この度解禁された場面写真は、全部で6点。舞台演出家であったヴィヴィカ・バンドラーとの運命の出会いによって実現した初のムーミン劇「ムーミントロールと彗星」上演の際の様子や、政治家・哲学者・ジャーナリストであり、スナフキンのモデルになったとも言われるトーベの恋人アトス・ヴィルタネンとのデートシーン、ヴィヴィカとの一夜を楽しむ場面など、いずれも彼女の色鮮やかな人生の一瞬一瞬を切り取ったような場面写真が到着した。『TOVE/トーベ』は10月1日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOVE/トーベ 2021年秋より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2021年07月15日10月1日(金)より公開される、「ムーミン」を生み出したフィンランド作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』の日本版ポスタービジュアルが解禁された。日本を始め世界中で愛される「ムーミン」。それは画家としてキャリアをスタートさせたアーティスト、トーベ・ヤンソン自身の人生を投影して生み出されたものだった。ムーミンパパとムーミンママが自身の両親をモデルとしたように、ほかの「ムーミン」作品に登場する魅力的なキャラクターたちも、彼女の人生に関わった人々をモチーフとしている。スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録した本作は、公開から7週連続で興行収入ランキング第1位になるなどロングラン大ヒット。更に第93回アカデミー賞(R)国際長編映画賞フィンランド代表へ選出されたのをはじめ、数々の映画賞を席巻した。この度解禁されたポスターは、トーベが持つ創作意欲や人生への情熱、そして自由へと向かうエネルギーがいまにも溢れ出しそうな彼女の力強い姿を、その人生を投影するような存在でもあった“ムーミン”と共に捉えている。ポスターに添えられた“スナフキン”の名言「大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかってるってことだよ。」(<ムーミン谷の夏まつり>より)が、本作の監督であるザイダ・バリルートが一番描きたかったという「世界的に知られるムーミンのキャラクターに影響を与えたクールかつ自由奔放な“アーティストとしての人生”」との言葉を更に印象付ける。今日においても色褪せることなく人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして育まれていったのか。映画は、トーベ自身の人生のあり方とともに、その創作の秘密に肉薄してゆく。『TOVE/トーベ』は10月1日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOVE/トーベ 2021年秋より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2021年07月02日「ムーミン」の作者であるフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた『TOVE/トーベ』(原題:TOVE)が、10月1日(金)に日本公開決定。特報映像とシーン写真も到着した。トーベ自身の人生からインスピレーションを得て生み出されたムーミンたちの冒険は、彼女に国際的な名声と自由をもたらし、今日においても世界中の人々を楽しませ続けている。戦時中、防空壕の中で怯えた子どもたちに語った物語から、いかに原作が執筆され、ムーミンのキャラクターたちが生み出されていったのか。トーベの人生のあり方と共に、創作への情熱を描く本作。到着した特報映像では、つけペンでムーミンを描き上げていくトーベの手元と真摯な表情が映し出される。さらにムーミンに涙を付け足し、彼女の芸術への思いの強さが感じられる。また、劇場で上演されるムーミンの舞台の稽古を見守る姿や、ムーミンの絵型を影絵で映し出し、ストーリーを生み出していく様子が切り取られているシーン写真も公開された。『TOVE/トーベ』は10月1日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:TOVE(原題) 2021年秋より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2021年05月18日「ムーミン」の原作者 トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE/トーベ』が、2021年10月1日(金)に公開される。原作者トーベの半生を、「ムーミン」誕生秘話と共に描くフィンランドの作家トーべ・ヤンソンが生んだ「ムーミン」は、文学・コミック・舞台劇・アニメーションなど、多彩なジャンルを通して世界中で愛され続けている人気作品。映画では、そんな原作者トーベの波乱万丈な半生にフィーチャーしながら、どのようにして「ムーミン」が執筆され、キャラクター達が生み出されていったのか、その“誕生秘話”を映像化。トーベの人生の在り方と共に、創作への情熱を描いた感動作となっている。戦時下に生まれた「ムーミン」物語が始まるのは、1944年のフィンランド・ヘルシンキ。戦火の中で自分を慰めるように「ムーミン」の世界を創造していったトーベは、爆風で窓が吹き飛んだアトリエで暮らし始める。型破りな彼女のライフスタイルは、厳格な芸術家の父の教えと相違するものだったが、自分の表現と美術界の潮流に生じる“ズレ”への葛藤、目まぐるしい恋愛を経つつ、トーベはムーミンと共に成長していく。そして彼女に訪れる、女性舞台演出家 ヴィヴィカ・バンドレルとの運命的な出会い―。当時ジェンダーへの理解が欠落していた時代背景の中で、やがてふたりは激しい恋へと落ちていく…。登場人物(キャスト)トーベ・ヤンソン(アルマ・ポウスティ)画家。激しい戦⽕の中、⾃分を慰めるように不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。アトス・ヴィルタネン(シャンティ・ローニー)政治家・哲学者・ジャーナリストであり、トーベの恋⼈。スナフキンのモデルになったとも⾔われる。ヴィヴィカ・バンドラー(クリスタ・コソネン)舞台演出家。トーベは彼女と出会い、激しい恋に落ちることに。第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表に2020年10月に本国で公開された本作は、瞬く間に人々の共感を集め、スウェーデン語で書かれたフィンランド映画としては、史上最高のオープニング成績を記録。さらに第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表にも選出されるなど、高い評価を得ている。【詳細】映画『TOVE/トーベ』公開時期:2021年10月1日(金)新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国ロードショー出演:アルマ・ポウスティ、クリスタ・コソネン、シャンティ・ロニー、ヨアンナ・ハールッティ、ロバート・エンケル監督:ザイダ・バリルート脚本:エーヴァ・プトロ音楽:マッティ・バイ編集:サム・ヘイッキラ配給:クロックワークス
2020年12月06日「ムーミン」を生み出し、ムーミンと共に生きたフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画『TOVE』(原題)が2021年秋に日本公開決定。本国版アートワークとアトリエにいるトーベの場面写真2点が解禁となった。1944年のヘルシンキ。戦火の中でトーベ・ヤンソンは自分を慰めるようにムーミンの世界を作り、爆風で窓が吹き飛んだアトリエでの暮らしを始める。型破りな彼女の生活は、彫刻家である父の厳格な教えとは相反していたが、自分の表現と美術界の潮流との間にズレが生じていることへの葛藤や、めまぐるしいパーティや恋愛を経つつ、トーベとムーミンは共に成長していく。自由を渇望するトーベは、やがて舞台演出家のヴィヴィカ・バンドレルと出会い、互いに惹かれ合っていく――。トーベ・ヤンソン自身の人生からインスピレーションを得て生み出されたムーミンたちの冒険は、彼女に国際的な名声と自由をもたらし、文学、コミック、舞台劇、アニメーションなど、今日においても世界中の人々を楽しませ続けている。戦時中、防空壕の中で怯えた子どもたちに語った物語からいかに原作が執筆され、そしてお馴染みのキャラクターたちが生み出されていったのか。トーベの人生のあり方とともに創作への情熱を描いていく。本国フィンランドでは10月に公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録、公開7週目においても本国の興行成績で1位を記録。さらに、第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表作品にも選出された。今回併せて解禁された場面写真では、アトリエで絵筆をふるうトーベ、さらにムーミンを描く様子が収められている。『TOVE』(原題)2021年秋、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOVE(原題) 2021年秋より新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved
2020年12月03日2015年2月13日、ムーミン史上初の映画となる『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』が公開される。トーベ・ヤンソンの生誕100周年記念として、母国フィンランドで製作されたもの。全国の劇場(TOHOシネマズやイオンシネマなど)で、特典付き前売り券の「スペシャル版」(2,800円)が発売中だ。ムーミンの物語は1945年に発表され、さらに漫画、絵本、アニメーションとなって世界中の人々に愛されている。2014年はムーミンの生みの親である、原作者のトーベ・ヤンソン生誕100周年という記念すべき年とあって、日本初公開のオリジナル作品も展示する『MOOMIN!ムーミン展』が全国11都市を巡回、また10月23日より横浜市のそごう美術館で『トーベ・ヤンソン展』も開催される。来年公開の映画『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』は同じくアニバーサリーを記念したスペシャルプロジェクトのひとつとして注目を集めている。映画前売り券の「通常版」は、特典としてクリアファイルつき。ムーミンのガールフレンドであるフローレンが、バカンス先でプレイボーイにナンパされているシーンが描かれている。これに対して「スペシャル版」は、同クリアファイルに加えて、ムーミンのママとパパがプリントされた映画オリジナルトートバッグが付いてくる。どちらも前売り券購入者のみが入手できる貴重な品ゆえ、ファンにはたまらない特典であることは間違いないだろう。気になるストーリーは、ムーミン谷を抜け出して南の海でバカンスを楽しむムーミン一家が、現地で体験する悲喜こもごもを中心に描かれているんだとか。バカンス先で出会った貴族たちの優雅な暮らしに魅了されたフローレンとムーミンパパに対して、ムーミンとムーミンママはご立腹。そして遂には滞在先のホテルから飛び出してしまう彼らに、どんな運命が待ちうけているのだろう?その答えは、劇場でお確かめあれ!
2014年10月15日