おばたのお兄さん「精液検査を渋るのはナンセンス」 夫婦で取り組んだ不妊治療
一方で、男性側の気持ちを想像することも必要です。本来、妊娠は二人のスキンシップの延長線上に成り立つものなので、その前提を省略して妊娠のためだけに前のめりになる…というのは、男性にとっては“いきなり感”があるのかも。まずは生活の中でのパートナーシップを大事にしてほしいですね。
おばた:僕らも妊活とは関係なく普段から互いの体調の変化について話したりしていました。そうやって些細な情報でも共有することでコミュニケーションは養われていくんじゃないかなって。
高尾:まだ治療を考えていないカップルでも、“将来マンションと戸建てどちらに住みたいか”といったことと同様に、妊活についてのプランを話し合っておくといいですね。そういったやりとりの積み重ねが妊活においても互いを支え合うことにつながると思います。
(写真左)たかお・みほ産婦人科医。
東京慈恵会医科大学大学院修了後、慈恵医大病院産婦人科助教などを経て、女性のための統合ヘルスクリニック・イーク表参道の副院長に。著書に『女性ホルモンにいいこと大全 オトナ女子をラクにする心とからだの本』(扶桑社)など。
(写真右)おばたのおにいさん1988年、新潟県生まれ。