日本人女性がかかる割合は9人に1人!? 乳がんの基礎知識を医師が解説
誰しもかかる可能性があるということ。自分は健康に自信があるからとか、リスク要因に当てはまらないなどと過信しないようにしましょう」
一方で、5年相対生存率は90%以上。治療によって長く生きられる病気だということも、データが物語っている。
【問題3】出産経験の有無は関係ない。
答え…×出産経験がない人のほうが、多少リスクがアップ。
出産を何度も経験した人と、一度も経験していない人とで比べると、未経験の人のほうがやや注意が必要だという。
「妊娠中は生理がなくなるように、胸も、妊娠・授乳期間はふだんとはまったく違う状態になり、女性ホルモンによる刺激が一時的にストップします。それがない人は閉経までずっと同じサイクルで刺激を受け続けているということなので、少しリスクが上がると考えられます。
でも、たくさん産んだ人とゼロの人との比較ですから、わずかに関係があるという程度です」
【問題4】低用量ピルなどのホルモン療法が影響することがある。
答え…長期間ピルを使用する場合は、こまめに検診を。
「若い人でも、PMSや月経困難症の治療などで低用量ピルを用いる人が増えていますね。乳がんがない状態で使うなら問題ありませんが、もし、がんがあるのに気づかず使い続けていると、がんに栄養(=女性ホルモン)