肩こり&首の痛みに! スポーツドクターが教える、すぐにできる簡単トレーニング
いつも肩が凝っていてツライ…。そんな人は、首の骨を支える深部筋「頸長筋(けいちょうきん)」をうまく動かせていないかも。放置しておくと、慢性化して、首や背骨の関節を傷めることも。簡単なトレーニングで頸長筋を使えるようにして、肩こり・痛みから解放されよう!
肩こりや首の痛みの鍵は実は頸長筋にあり!
スポーツドクターの金岡恒治さんによると、肩こりと呼ばれる症状のほとんどは、首や筋肉の誤った使い方に起因するという。鍵を握るのは、頸椎(背骨の首の部分)を深部で支える「頸長筋」。
「私たちは約5kgの重い頭を頸椎だけで支えています。そして多くの人は、頸椎の負担を軽くする役目を持つ頸長筋を使えていません。さらにスマホやパソコンの多用で長時間頭を下に傾けることで頸椎に大きな負担がかかり、骨と骨をつなぐ椎間関節が損傷されてしまう。
その傷めた関節を守るため周囲の僧帽筋や肩甲挙筋がこわばり、首や肩がさらに正しく動かせなくなる悪循環に。これが慢性的な肩こりを引き起こします」
頸長筋の機能不全や姿勢の悪さは肩甲骨を支える菱形筋にも悪影響を及ぼし、それも肩こりの原因に。こうした痛みやコリは、日常的に頸長筋を働かせれば改善へ。