鈴木えみ「子どもが自分の身を守るために必要な教育」 性教育の重要性を語る
普段からの自然なコミュニケーションの積み重ねが、自分と他人を尊重する性教育の第一歩になると思っています」
時代の変化に伴って性意識もアップデートを。
親子向け性教育イベント「いのちの授業」では、鈴木さんがナビゲーター役となり、助産師や産婦人科医など、毎回さまざまな専門家をゲストに迎えて対談形式でトークを進めていく。
「プライベートゾーンや性的同意、実際に性被害に遭ったらどうするかなど、テーマは多岐にわたります。ただでさえデリケートな内容なので、言い回しには特に気をつけていて、伝えたい内容に漏れがないように、事前に自分で書いた台本をイベントごとに用意しています。参加してくださった親御さんから多く聞かれるのは、やっぱり『どう教えていいかわからない』というお悩み。私自身も昭和生まれなのでよくわかるのですが、自分がきちんと学校で性教育を受けてこなかったので、いざ子どもに切り出す時にどうしていいかわからない、という人が多い印象です。そういう方のためにも、このイベントが親子の会話が生まれるきっかけになればいいなと願っています」
性教育は、子どもを持つ親にとっては避けて通れないトピックの一つだけれど、“自分や他者を大切にするために必要な教育”という意味で、すべての大人に学ぶ価値があるはず。