揉みほぐしの効果と特徴は?活用するための秘訣を専門家が解説
人間には、自分の体温と近い温度のものに触れると緊張がゆるむという習性があります。子どもがお母さんにだっこされると落ち着くのも、これと同じことですね。また、治療を行うことを「手当て」と言いますが、文字通り、痛いところに手を当てておくだけでも、症状を抑えることができるともいわれます。
揉みほぐしは、力を抜いて横たわっている状態で行われます。このようなリラックスした姿勢で、自分と体温の近い他人の手が施術箇所に触れることで、自然と自律神経が整っていくことが期待できます。
また、ストレスを感じているときというのは、交感神経が優位になっている状態にあります。揉みほぐしによって緊張を緩和させ、副交感神経が優位になることもストレスの解消につながるでしょう。
揉みほぐしは強い力でやるほど効果が高い?
強い方がいいというわけではない
揉みほぐしというのは、筋肉に対するアプローチです。しかし、元々筋肉は揉みほぐしを受けるためにあるものではなく、動かすためにあるものです。
そのため、あまり強い力で揉みほぐしを行うと、筋肉の細かな繊維に傷を付けることになり、逆効果になると考えられます。ただし、弱すぎても効果がありません。