認知症や動脈硬化リスクも! 女性ホルモン減少が体に与える意外な影響とは
という作用を持つ。
一方で女性ホルモン減少は慢性的な疾病にも関わってくるため、年齢を重ねてきたら要注意。脂質代謝が下がれば高脂血症や動脈硬化のリスクも上がるし、骨粗しょう症は寝たきりの原因にもなる。
「さらに女性ホルモンは脳の機能にも関わってきます。アルツハイマー型認知症はエストロゲンレセプター(受容体)との関連性がこれまでの研究で指摘されており、女性ホルモン量が多い方が脳の機能が安定します」と浜中医師。このように、女性ホルモンが体に与える影響は多岐にわたる。
●キーワードは「食」と「ストレスフリー」
これらの体に現れる不調を少しでも和らげるためにできることについて伺ったところ、その一つに「食」というキーワードが浮かび上がった。
食生活で言えば、たんぱく質やビタミン、ミネラルをしっかりと摂取したうえで、脂質をなるべく減らすようにする。
場合によってはサプリメントやハーブの助けを借りるという選択肢もあるという。
「サプリメントで言えば、大豆イソフラボン配合の製品や場合によってはプラセンタもありえます。ハーブではブラックコホシュやレッドクローバーなどですね」。
アメリカのハーブであるブラックコホシュは『ファイトエストロゲン』と呼ばれ、「ホルモンにしっかり作用するものを摂(と)