2017年7月25日 10:56
子宮頚部異形成の各ステージから子宮頚がんへ移行する確率を医師が解説
そのため、多くの場合にはこの時点までに治療が必要となります。
逆に軽度異形成からは59~75%が、中等度異形成からは52~64%が、高度異形成と上皮内がんまで進行しても19%が2年以内に正常な細胞へと自然に治ってしまうと言われています。
――子宮頚部異形成の各ステージでの症状には、どのようなものがあるのでしょうか。
子宮頚部異形成では通常、ほとんど自覚症状がありません。子宮頚がんへ進行してしまっても、その初期には症状がほとんどなく、がんが進んでいくにつれて時々起こる症状としては「臭いがある」「茶褐色や黒褐色のおりもの」「月経以外の出血である不正出血」「性交渉時の出血」「腰や腹部の痛み」などが出てくることになります。
何か症状があれば、婦人科を受診してきちんと検査を受けることが大切です。ただ、できるだけ初期に発見するため、検診をしっかり受けていただくことがより重要です。
※写真と本文は関係ありません
○取材協力: 十倉陽子(トクラ・ヨウコ)
産婦人科専門医。
大学卒業後、総合診療、家庭医、地域医療を初期研修で学び、その後女性を全人的に見ることができる医師を目指し産婦人科医局に入局。