2017年10月24日 10:15
乳がんになりやすい人の特徴や自覚症状を専門医に聞いた
閉経後は、卵巣で作られるエストロゲンが減少し、代わりに体の脂肪組織でエストロゲンが作られるようになるため、閉経後の肥満はエストロゲンを増やすことになります。また、経口避妊薬にはエストロゲンと、同じく女性ホルモンのプロゲステロンが入っているため、長期間の服用は乳がんのリスクを高めます。
一方で女性ホルモン以外の乳がん罹患リスクを高める危険因子や特徴は、以下の通りです。
■遺伝(母、姉妹などの血のつながった家族に複数名乳がんになった人がいる、若くして乳がんになった人がいる)
■糖尿病を患っている
■アルコールを定期的に摂取している
■喫煙している
アルコールやたばこを控え、運動して体重管理することが乳がん予防につながります。
●乳がん治療の種類
――危険因子のたばこや飲酒を控え、定期的な運動をすれば罹患リスクを低減させられそうですね。それでも罹患してしまった場合、どのような治療をするのでしょうか。
治療方針を決めるためには、どんなタイプの乳がんかを診断することが重要です。「非浸潤がんなのか、浸潤がんなのか」「ホルモン受容体やHER2(細胞の増殖に関与するとされるたんぱく)