香水で、意志を纏う。金木犀が香る「The PERFUME OIL FACTORY 」No.10
そして多くの人の記憶に強く焼き付いているのに、来たるべき瞬間まで忘れられているそのさりげなさのように、わたしもなりたい。
買ってから、秋と冬にだけこの香水をつけることに決めた。やっぱりあたたかな金木犀が似合うのは、つい気持ちが下を向きがちな寒い季節だと思うから。
■暮らしの中に、目印を。
纏いたい言葉には、なかなか出会えない。そういうわけで、わたしのお気に入りの香水は今はたったふたつしかないのだけれど、そのくらいがちょうどいいような気がする。大事にしたい意志なんて、ひとつかふたつでいい。気持ちが変わったときが、買い替えどきだろうと思う。
毎朝、新たな気持ちで香水をつけ、だらりと続く暮らしに目印をつける。
わたしにとって香水は、金木犀の存在ととても似ている。
https://twitter.com/ProjectDRESS/status/1190446666538606592