イヴ・サンローランのリップで、“意思のある隙”を纏う
街を歩いていて目を惹くあの人。顔立ち、立ち振る舞い、服の選び方、そして、メイク。さまざまな要素が、彼女の雰囲気をつくり上げる。
私もコスメの力を借りて、“あの人”の空気を纏ってみよう。
■新しい年。何を保ち、何を捨てるのか
先日街で見かけた、抜け感のあるブラックコーデが目を惹く人。
ドラマチックなシースルーのブラウスとメンズライクなギャバジンのスラックスは、オールブラックな分、素材が引き立つ。艶のあるアッシュブラウンのボブは潔く、黒い服と茶のコントラストが綺麗。
手にはイヴ・サンローランのアイコンバッグ。大人の甘さが漂う彼女のムードにピッタリだ。
おじさんのようなチェックのコートはヴィンテージだろうか。無骨なウールの質感がコーデに抜け感を与えていて、コートを纏った彼女のムードがどの様に変わるのか想像するのが楽しい。
端正でありながら、どことなく隙がある。
その“どことない隙”にはちゃんと意思があり、新しい年に、何を保って何を捨てるのか、彼女は知っているのだろう。
私も彼女のように、意思を持って選択することができたならどんなにいいだろう。
■マットなのにシースルー。計算された抜け感を生むリップ
そんな彼女の空気を纏うために私が選んだのは、イヴ・サンローランの「ルージュ ピュールクチュール ザ スリム シアーマット」。