イヴ・サンローランのリップで、“意思のある隙”を纏う
洗練されたビジュアルは、持っているだけで気持ちが上がる。
もちろん洗練されているのはパッケージだけではない。マットなのにシースルーな質感が、計算された抜け感を漂わせる。スリムなフォルムは塗りやすく、スティックのまま塗ると、程よいラフ感と色味を楽しめる。
リップブラシで艶やかに、指塗りで淡く、まるですりガラスを重ねる様に色味を変えられるのもうれしい。時間を置いて、縦じわに色味が落ちる感じすらモードにきまるので、一日を通していい感じの自分でいられる。
口元に艶やかな赤を宿したら、ベースはハイライターのみ。輝きと透明感で明るい肌に整えるイヴ・サンローランの「ラディアント タッチ」は27年間ベストセラーという晩品。
目頭の下から目尻の先までラディアント タッチを伸ばしたら、指で丁寧に叩き込む(通称美肌ラインと言うそう)。それだけで顔色が冴えて、顔全体が美しく見える。
目の下、鼻筋にも伸ばしたら、最後に口角の周りも忘れずに。リップメイクがグッと垢抜けます。
背伸びして買ったコスメに合わせるのは、彼から拝借したサーマルカットソー。
あの彼女の様にドラマチックなブラウスと合わせられたらいいのだけど、不器用な私は背伸びを越えた爪先立ちでは転んでしまうのだ。