止まった人生を動かしたメイクレッスン。美の余白は無限に続くのだ
だ。きれいになれるかどうかは「センス」の問題だと思いがちだが、実は「理論」による部分が大きい。たとえセンスがなくても、理論を押さえるだけで見た目の印象は変えられるし、そういう小さな成功体験を積み重ねていくことで、メイクの楽しみも増えていく。最初はただただ加齢に抗いたくてメイクしていたわたしも、今ではメイクを楽しむ気持ちを持てている。自分の顔面を使っていろいろと実験するのが楽しいのだ。
実験と言えば、どんなに忙しくても眉カットはお店でやってもらう、という実験を続けている。どういう風にカットするかはあえて「おまかせ」だ。そうするとスタッフさんによって、提案してくるものが微妙に違う。
でも、違っていいのだ。わたしの美しさにも幅があるらしいこと、正解がひとつじゃないことがわかるから。ひとつしかない自分の顔にいくつもの可能性があることを示されるのは、なんというか、単純に「アガる」のでオススメだ。
このごろ「自己肯定感」という言葉をよく目にするようになったが、実際のところ、自分の力だけで自己肯定感を高くキープするのは難しい。ひとりでがんばりすぎると疲れてしまいかねない。そこでプロの出番だ。プロに頼らせてもらうことで、「わたしにはまだ“伸びしろ”がある」