ストレスを感じると、胃腸が悪くなることが多いです。食欲がなくなったり、胃痛や胃もたれがしたり、お腹を下したり。
困っている方も多いと思いますが、こういった症状は「ストレスがかかっていますよ」という体からのサインかもしれません。
胃薬を飲む、胃腸を休めるといったことも必要かもしれませんが、それ以前に何が自分にとってストレスなのかを見直してみることも重要です。
■ストレスが胃腸に及ぼす影響
ストレスがかかると胃腸の調子が悪くなる――このメカニズムを発見したのは、生理学者のハンス・セリエ。
彼がさまざまなストレスをネズミに与えてその反応を見たところ、胃腸の出血や潰瘍が引き起こされることを発見しました。なぜこのような変化が起きるのか。
そのメカニズムは、コルチゾールなどの抗ストレスホルモンにより自律神経が乱れ、消化酵素から胃腸壁を守る粘液の分泌が減少するためである、と明らかにされています。
しかし、なぜわざわざ自分の体を傷つけるように働くのか、少し疑問に思いませんか?
ストレスと戦うためには健康を維持しなくてはいけません。それなのに胃潰瘍などを起こしていては、かえって逆効果のような気がしますね。