レントゲン撮影(X線撮影)を行い、外反母趾角(足の親指の付け根の関節の曲がり具合の角度)が、15度以上である場合に外反母趾と診断されます。
では、その角度が14度以下であれば問題がないのでしょうか?私はそうは思いません。
もちろん角度が大きくなればなるほど、歩きにくくなり、歩行に支障をきたします。ただ、外反母趾角が 20度以上40度未満の中程度でも、痛みもなく腰や膝に負担もなく、問題なく過ごしている方もたくさんいらっしゃいます。
■外反母趾の問題は「角度」よりも「痛み」
外反母趾の痛みは、種類も原因もさまざまです。歩く度に痛む方、静止をしていてもじくじくと痛む方、 靴が当たって痛い方。
痛みをかばって歩くことで、姿勢や立ち方、歩き方に影響を及ぼします。それがやがて、足の指の問題だけでなく、膝や腰、首や肩喉の不調にもつながるケースも少なくありません。
まずは、「痛み」を止めることが、第一優先です。
曲がった足指を真っ直ぐにすることで、足の痛みがすべて改善されるわけではありません。まずは開張足と呼ばれる、横にベタっと広がった足裏アーチを、整えていくことが大切です。
そのためには、「正しい靴選び」