小さいし、離れてるし、おっぱいよりお腹の方が出てるし、ぴったりした服を着たときの絶望感。
おまけにくびれもないので寸胴幼児体型で、水着なんて絶対着られないし、セックスするときも相手の目を気にしたり……と、おっぱいコンプレックスが派生していろいろなシーンで自信が持てずにいました。
スポーツブラを卒業し、初めてブラジャーを着けたのは確か小学5年生のとき。母親が通販で適当に買ったB65のブラを着けていました。
母親は私に対して、私の友人と比較して胸が小さいとか、たんぱく質を摂らないから貧相なんだとか、そういった言葉を何の悪気もなく浴びせてくる人で、私も自分自身を“貧乳”だと信じて疑いませんでした。
それから10年以上が経った今年の4月、ひとりでふらっと立ち寄った下着屋で店員さんに促されるままサイズを測ってみたら、D70と言われたのです。
店員さんに胸を寄せられ、想像もしていなかったサイズのブラにぴったり収まる自分の胸。
「これ本当に私の胸?」
衝撃と喜びとで、感情がぐちゃぐちゃになって鳥肌が立ったのを覚えています。
ずっと頑張ってB65のブラに収めていたので、いつからDカップになったのかがまったくわかりません。