連載記事:植物のおまもり

痛み、コリ、吹き出物…。日常のトラブルをさっとケアする植物の処方せん【植物のおまもり Vol.12】

植物のおまもり

植物のおまもり

まわりを照らす「光のような美しさ」は “内から溢れる生命力” を抜きにしては語れません。植物の力をかりて「元気ときれいのための基本の知恵」とアイテムを、植物好きビューティエディターの神津まり江がお届…

植物のおまもり

植物の力で元気に、きれいになるための手軽なケアとアイテムをお伝えしてきた「植物のおまもり」。最終回は痛みやコリ、吹き出物など、日常のちょっとしたトラブルに対処する植物の処方せんをご紹介します。

■体のチューニングは食事や歯磨きと同じ。当たり前の習慣に

私たちを取り巻く環境は常にめまぐるしく変化していて、どんなに気を配って暮らしていても好不調の波はつきもの。「いつも、どんな時も絶好調!」なんてことはあり得ません。

大切なのは、痛みやコリ、吹き出物などの症状が、体の中になんらかの変調が起こっているシグナルなのだと心得ること。そして、症状に気づいていながら我慢したり、市販薬で抑え込むだけで済まさないこと。

今の時代、細やかなケアなしに都会で健やかに生きていくのは難しい。
「毎日の食事や歯磨きと同じレベル」「むしろそれが真っ先にすべき仕事」、模索と失敗をたくさん重ねてそう考えるようになったら、体を整えるために日々何かすることが当たり前になり、元気とキレイのアベレージが上がり、安定しました。

草原で花をつむ母娘

(c) YakobchukOlena - Fotolia.com



気にすることが当たり前になれば、違和感に気づきやすく、気づいてすぐに対応すれば、ケアもかんたん。でも、症状がひどくなるとセルフケアでは済まなくなって、誰かの手や特別なアイテムが必要になり、お金も時間もかかってしまいます。

■身近な植物を飲むだけ、塗るだけのかんたんケア

お金と時間は好きなこと、楽しいこと、心地いいことに最大限使いたい。だからなるべく特別なものを使わずに、最小限の手間と投資最大限の効果を得る。そのために私が備え、よく使っている植物のおまもりと使い方はこんな感じです。


アロマオイル

右からティートリー、ラベンダー、マジョラムの精油、ペパーミントのティザンヌ、オレンジの精油



・のどの痛み
常温の水にティートリーの精油を一滴垂らしてうがいする。優れた抗菌・抗ウィルス作用を発揮し、のどを守ります。

・口内炎、口唇ヘルペス/虫刺され
ティートリーの精油を直塗りする(※事前にパッチテストで確認を)。抗菌・消炎・鎮痛作用で痛みや腫れを鎮め、治りを早めます。

・吹き出物/やけど、日焼け、切り傷
患部を清潔にしてから、ラベンダーの精油を直塗りする(※事前にパッチテストで確認を)。消炎作用が赤みを鎮め、皮膚組織再生作用が治りを早めます。

・胃の痛み
ペパーミントのティザンヌ(煎じ薬)を飲む。胃酸の分泌胃部を触って冷えていたり、硬さを感じるときはオイルかクリームにマジョラムとオレンジの精油を一滴垂らし、胃部を温めるようになじませる。

ペパーミントは胃の緊張をゆるめ、痛みの元である炎症をやわらげてくれます。マジョラムは温める作用で胃の緊張を、オレンジはストレスによる心の緊張をやわらげます。下腹部を時計回りにマッサージすれば、便秘対策にも。

・胃もたれ、吐き気
ペパーミントのティザンヌか、レモン半分を絞ったお湯を飲む。どちらも食後なら消化を助け、空腹時は胃酸の働きを抑えてくれます。


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