連載記事:植物のおまもり
痛み、コリ、吹き出物…。日常のトラブルをさっとケアする植物の処方せん【植物のおまもり Vol.12】
・頭痛
こめかみにラベンダーの精油をすり込む。ペパーミントの精油を一滴垂らしたオイルでも。痛みの元である血管の収縮を、筋肉の緊張を解くことでゆるめ、痛みをやわらげます。
・肩こり
ウインターグリーンとジュニパーの精油を3滴ずつオイルに垂らし、首から肩の強張りかけて温めながらなじませる。ウインターグリーンは天然の湿布薬で、こりをほぐし、痛みをやわらげます。ウィンターグリーンだけでも効果あり。
・PMSの頭痛・腰痛・気分の落ち込み、生理痛
夕食後に月見草のオイルカプセルを飲む。月見草はストレスや脂質のバランスの悪さが元で、体内での生成量が減ってしまうγ-リノレン酸を含む希少な植物。
ホルモンバランスに大きく関わることで、さまざまな症状に働きかけます。
・生理痛/便秘・下痢
お風呂で体を温めたあと、マジョラムとオレンジ、ラベンダーの精油を2滴ずつ垂らしたオイルを下腹部に塗り、手のひらで軽く圧をかけ、温めながら浸透させる。
生理痛は骨盤内のさまざまな循環の滞りが元となるケースが多いので、マジョラムで温め、オレンジとラベンダーでゆるめて循環をスムーズに。ひどく痛む場合は子宮内膜症など、病気のシグナルである可能性があるので、セルフケアで済ませず必ずクリニックで検査しましょう。
・イライラ
ユズかオレンジの精油を1滴オイルに垂らし、両手のひらで温める。鼻を覆ってゆっくりと何度か深呼吸。下腹部を凹ませて息をしっかり吐き切るのがポイント。副交感神経が優位になり、ふんわりやさしい気持ちになります。
右から月見草のオイルカプセル、ペパーミント、ウインターグリーン、ジュニパー、ユズの精油。ユズは刺激の少ない水蒸気蒸留を選んで
植物だけに頼らない。その心意気がいちばんの薬
どれも長く使い続けられ、手に入りやすいものばかり。多くの人が効果を実感してきたものですが、体調や体質、相性によって反応に差がありますので、体の様子を伺いながら加減してみてくださいね。
また、ふだんの食事や睡眠、腸内環境が乱れていると、効果が出にくいことも覚えておきましょう。
植物は頼もしいおまもりで、限りある資源でもあります。
決して頼りすぎず、自らできることも見直して。そうすれば、必要なとき、きっと惜しみなく力になってくれますから。
問い合わせ:
・モンサンミッシェル
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